JP6724978B2 - バイモルフ型圧電フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、バイモルフ型圧電フィルムに関する。
従来から、圧電体を有するタッチパネルが提案されている。圧電体を押圧すると、圧電体は、押圧時のひずみの時間的変位に応じた電圧を発生する。特許文献1では、この性質を利用して、圧電体を有するタッチパネルにおいて、タッチ位置だけでなく、タッチパネルへの押圧力(すなわち、押圧の強弱)も検出可能な技術が開示されている。また、圧電体として焦電体を用いた場合、焦電体は圧電定数が比較的高いので、押圧力の検出感度を高めることができる。
焦電体を用いたタッチパネルでは、焦電体に温度変化が生じると、焦電効果による電圧が発生し、これがノイズ出力(焦電ノイズ)となる。そのため、環境温度の変化によってタッチパネルが誤作動するおそれがある。従って、焦電ノイズの発生が抑制されたタッチパネルが提供されることが望まれる。
このような焦電ノイズの発生が抑制されたタッチパネルとして、特許文献2では、
第1の圧電フィルム、
粘着シート、又は接着剤層、及び
第2の圧電フィルム
を、この順で有し、
前記第1の圧電フィルム、及び前記第2の圧電フィルムが、
温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されてあり、且つ
90%以上の全光線透過率、及び8.0%以下の全ヘーズ値を有する
バイモルフ型圧電フィルム
が提案されている。
特開2006−163619号公報 国際公開第2009/139237号
しかし、更に、圧電性/焦電性の比(本明細書中、これをS/N比と称する場合がある。)が高いタッチパネル等の提供を可能にする焦電フィルムの提供が求められている。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、温度変化による焦電ノイズの影響を受けにくく、圧電性/焦電性の比が高いタッチパネル等の、感圧センサを備える装置の提供を可能にするバイモルフ型圧電フィルムの提供を目的とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、
面内方向において圧電性の異方性を有する第1の焦電フィルム、
及び
面内方向において圧電性の異方性を有する第2の焦電フィルム
を有し、
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、
温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されている
バイモルフ型圧電フィルム
によって、前記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、次の態様を含む。
項1.
面内方向において圧電性の異方性を有する第1の焦電フィルム、
及び
面内方向において圧電性の異方性を有する第2の焦電フィルム
を有し、
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、
温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されている
バイモルフ型圧電フィルム。
項2.
前記第1の焦電フィルムの31方向と、前記第1の焦電フィルムの31方向とが、回転方向のずれを有してあり、前記31方向は、降伏応力以下の一定の力で、又は降伏応力以下の力による歪みが一定になるように、焦電フィルムを様々な方向に引っ張ったときに、単位面積あたりの発生電荷量が最大になる方向として定義される、項1に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
項3.
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムのアスペクト比が、ほぼ同一であり、及び1を超える、項1又は2に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
項4.
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、フッ化ビニリデン系重合体焦電フィルムである、項1〜3のいずれか1項に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
項5.
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、ポリフッ化ビニリデン焦電フィルムである、項1〜3のいずれか1項に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
項6.
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体焦電フィルムである、項1〜3のいずれか1項に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
項7.
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン共重合体共重合体焦電フィルムである、項1〜3のいずれか1項に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
項8.
80%以上の全光線透過率、及び15.0%未満の全ヘーズ値を有する、項1〜7のいずれか1項に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
項9.
項1〜8のいずれか1項に記載のバイモルフ型圧電フィルムを備える感圧センサ。
項10.
項9に記載の感圧センサを備えるタッチパネル。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、温度変化による焦電ノイズの影響を受けにくく、圧電信号/焦電ノイズの比(S/N比)が高いタッチパネル等の、感圧センサを備える装置の提供を可能にする。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、好適に、小さい温度依存性を有することができる。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムの一態様の概要を示す断面図である。
用語の意味
本明細書中、「タッチ位置」の「検出」は、タッチ位置の決定を意味し、一方、「タッチ圧」の「検出」は、押圧の有無、速度、大きさ(強弱)、又はこれらの変化、或いはこれらの組み合わせの決定を意味する。
本明細書中、用語「タッチ」は、触れること、触れられること、押すこと、押されること、及び接触すること、を包含する。
本明細書中、用語「分極化」は、表面に電荷を付与されていることを意味する。
本明細書中、用語「焦電性」は、微小な温度変化に応じて誘電分極(及びそれによる起電力)が生じる性質を意味する。焦電性フィルムは、圧電性を有する。
本明細書中、用語「アスペクト比」は、平面形状(例、矩形、円形)の、2次元におけるX軸方向の長さとY軸方向の長さの比を意味する。例えば、矩形のアスペクト比は、その短辺に対する長辺の比である。また、例えば、円形(楕円形)のアスペクト比は、その短径に対する長径の比である。
バイモルフ型圧電フィルム
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、
面内方向において圧電性の異方性を有する第1の焦電フィルム、
及び
面内方向において圧電性の異方性を有する第2の焦電フィルム
を有し、
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、
温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されている。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは積層体である。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムが有する第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムは、焦電フィルムである。
第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムは、それぞれ単層であってもよく、積層体であってもよい。積層体である当該焦電フィルムを構成する2層以上のフィルムは、温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面が同じ側(すなわち、例えば、積層体である当該焦電フィルムの上側(第1主面側))に存在するように配置されている。積層体である当該焦電フィルムを構成する2層以上のフィルムは、後記で第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムについて説明するように、それぞれ、互いに粘着剤層、又は接着剤層で貼り合わせられていてもよく、互いに直接接触していてもよく、互いに熱融着していてもよく、又は互いに熱圧着していてもよい。
本発明の一態様では、第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムは、粘着剤層、又は接着剤層で貼り合わせられている。この態様の本発明のバイモルフ型焦電フィルムは、
面内方向において圧電性の異方性を有する第1の焦電フィルム、
粘着剤層、又は接着剤層、及び
面内方向において圧電性の異方性を有する第2の焦電フィルム
をこの順で有し、
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、
温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されている。
本発明の別の一態様では、第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムが互いに直接接触している。
この態様の一例では、第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムは、2枚の基板等で挟まれて保持されていることができる。
この態様の別の一例では、第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムは、互いに熱融着していることができる。
この態様の別の一例では、第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムは、互いに熱圧着していることができる。
第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムが温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されていることにより、それぞれの焦電フィルムから生じる焦電信号(焦電ノイズ)の一部、又は全部が相殺される。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて用いられる第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムは、それぞれ、好ましくは有機焦電フィルムであり、及びより好ましくは有機強誘電性フィルムである。
当業者が通常理解する通り、有機圧電フィルム、有機焦電フィルム、及び有機強誘電性フィルム等の「有機フィルム」は、有機物である重合体から形成されるフィルム(重合体フィルム)である。
当業者が通常理解する通り、「有機圧電フィルム」は圧電性を有する有機フィルムであり、「有機焦電フィルム」は焦電性(及び、圧電性)を有する有機フィルムであり、及び「有機強誘電性フィルム」は強誘電性(並びに、焦電性、及び圧電性))を有する有機フィルムである。
以下、本発明において用いられる「有機焦電フィルム」を構成する有機フィルムについて説明する。
第1の焦電フィルムを構成する有機フィルムと、第2の焦電フィルム構成する有機フィルムとは、同種であってもよく、異種であってもよいが、同種であることが好ましい。
当該「有機フィルム」の好適な例は、フッ化ビニリデン系重合体フィルム、及び奇数鎖ナイロンフィルム、及びシアン化ビニリデン/酢酸ビニル共重合体を包含する。
本発明に用いられる有機フィルムは、好ましくはフッ化ビニリデン系重合体フィルムである。
当業者が通常理解する通り、当該「フッ化ビニリデン系重合体フィルム」は、フッ化ビニリデン系重合体から構成されるフィルムであり、フッ化ビニリデン系重合体を含有する。
本明細書中、「フッ化ビニリデン系重合体フィルム」の好適な例は、
ポリフッ化ビニリデンフィルム、
フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体フィルム、及び
フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン共重合体フィルムを包含する。
本明細書中の用語、「ポリフッ化ビニリデンフィルム」、「フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体フィルム」、及び「フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン共重合体フィルム」は、それぞれ、これらをベースとするフィルムを包含することを意図して用いられる。
本発明に用いられる有機フィルムにおける前記重合体の含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは85質量%以上、特に90質量%以上、より特に好ましくは95重量%以上である。当該含有量の上限は特に制限されず、例えば、100質量%であってもよいし、99質量%であってもよい。
前記「有機フィルム」は、本発明の効果が著しく損なわれない限り、前記重合体以外の成分を含有してもよい。その例は、樹脂フィルムに通常用いられる添加剤を包含する。
前記重合体の好適な例は、フッ化ビニリデン系重合体を包含する。
当該「フッ化ビニリデン系重合体」の例としては、
(1)フッ化ビニリデンと、これと共重合可能な1種以上のモノマーと、の共重合体;及び
(2)ポリフッ化ビニリデン
が挙げられる。
当該「(1)フッ化ビニリデンと、これと共重合可能な1種以上のモノマーと、の共重合体」における「これと共重合可能なモノマー」の例としては、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、及びフッ化ビニルが挙げられる。
当該「これと共重合可能な1種以上のモノマー」又はそのうちの1種は、好ましくはテトラフルオロエチレンである。
当該「フッ化ビニリデン系重合体」の好ましい例としては、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体が挙げられる。
前記「(1)フッ化ビニリデンと、これと共重合可能な1種以上のモノマーと、の共重合体」は、フッ化ビニリデンに由来する繰り返し単位を、好ましくは、例えば、5モル%以上、10モル%以上、15モル%以上、20モル%以上、25モル%以上、30モル%以上、35モル%以上、40モル%以上、45モル%以上、50モル%以上、又は60モル%以上含有する。
前記「フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体」における(テトラフルオロエチレンに由来する繰り返し単位)/(フッ化ビニリデンに由来する繰り返し単位)のモル比は、好ましくは5/95〜90/10の範囲内、より好ましくは5/95〜75/25の範囲内、更に好ましくは15/85〜75/25の範囲内、及びより更に好ましくは36/64〜75/25の範囲内である。
フッ化ビニリデンが多い共重合体は、溶剤溶解性に優れ、及びそのフィルムの加工性に優れる点で好ましい。
前記「フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体」における(テトラフルオロエチレンに由来する繰り返し単位)/(フッ化ビニリデンに由来する繰り返し単位)のモル比は、好ましくは5/95〜37/63の範囲内、より好ましくは10/90〜30/70の範囲内、及び更に好ましくは5/85〜25/75の範囲内である。
テトラフルオロエチレンがより多い共重合体は、そのフィルムの耐熱性が優れる点で好ましい。
前記「フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体」における(テトラフルオロエチレンに由来する繰り返し単位)/(フッ化ビニリデンに由来する繰り返し単位)のモル比は、好ましくは60/40〜10/90の範囲内、より好ましくは50/50〜25/75の範囲内、及び更に好ましくは45/55〜30/70の範囲内である。
前記「フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体」は、本発明に関する性質が著しく損なわれない限りにおいて、フッ化ビニリデン及びテトラフルオロエチレン以外のモノマーに由来する繰り返し単位を含有してもよい。通常、このような繰り返し単位の含有率は、例えば、20モル%以下、10モル%以下、5モル%以下、又は1モル%以下であることができる。このようなモノマーは、フッ化ビニリデンモノマー、テトラフルオロエチレンモノマーと共重合可能なものである限り限定されないが、その例としては、
(1)HFO−1234yf(CFCF=CH)、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクタ−1−エン(C6オレフィン)、フルオロモノマー(例、ビニルフルオリド(VF)、トリフルオロエチレン(TrFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、1−クロロ−1−フルオロ−エチレン(1,1−CFE)、1−クロロ−2−フルオロ−エチレン(1,2−CFE)、1−クロロ−2,2−ジフルオロエチレン(CDFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、トリフルオロビニルモノマー、1,1,2−トリフルオロブテン−4−ブロモ−1−ブテン、1,1,2−トリフルオロブテン−4−シラン−1−ブテン、ペルフルオロアルキルビニルエーテル、ペルフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)、ペルフルオロプロピルビニルエーテル(PPVE)、ペルフルオロアクリラート、2,2,2−トリフルオロエチルアクリラート、2−(ペルフルオロヘキシル)エチルアクリラート);並びに
(2)炭化水素系モノマー(例、エチレン、プロピレン、無水マレイン酸、ビニルエーテル、ビニルエステル、アリルグリシジルエーテル、アクリル酸系モノマー、メタクリル酸系モノマー、酢酸ビニルが挙げられる。
当業者が容易に理解する通り、前記第1の焦電フィルムと、前記第2の焦電フィルムとは、積み重ねられている。
ここで、好ましくは、前記第1の焦電フィルムの31方向と、前記第2の焦電フィルムの31方向とが、回転方向のずれを有している。すなわち、本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて、好ましくは、前記第1の焦電フィルムの31方向と、前記第2の焦電フィルムの31方向とは同じではない。
本明細書中、焦電フィルムの31方向とは、降伏応力以下の一定の力で、又は降伏応力以下の力による歪みが一定になるように、焦電フィルムを様々な方向に引っ張ったときに、単位面積あたりの発生電荷量が最大になる方向として定義される。
31方向と直交する面内方向を32方向と定義する。
31方向、及び32方向とそれぞれ直交する面外方向(すなわち、フィルムの厚さ方向)を33方向と定義する。
このことにより、第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムから生じる圧電信号の合計は、前記第1の焦電フィルムの31方向と、前記第1の焦電フィルムの31方向とが同じ場合に比べて、大きくなる。
その結果、前述した焦電信号の相殺と相俟って、本発明のバイモルフ型圧電フィルムの圧電性/焦電性の比(本明細書中、S/N比と称する場合がある)は、極めて高くなる。
当該回転方向のずれは、好ましくは20度〜160度の範囲内、より好ましくは40度〜140度の範囲内、更に好ましくは60度〜120度の範囲内、より更に好ましくは80度〜100度の範囲内、及び特に好ましくは約90度である。
前記の説明から理解される通り、本発明の好適な一態様においては、前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、ポリフッ化ビニリデン焦電フィルムである。
前記の説明から理解される通り、本発明の別の好適な一態様においては、前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体焦電フィルムである。
前記の説明から理解される通り、本発明の別の好適な一態様においては、前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン共重合体焦電フィルムである。
前記第1の焦電フィルムと、前記第2の焦電フィルムとは、好ましくは、同一の形状、及び大きさを有する。
好ましくは、前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムのアスペクト比が、ほぼ同一であり、及び1を超える。
当該アスペクト比は、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは1.8以上、より更に好ましくは2.0以上、特に好ましくは3.0以上、及びより特に好ましくは4.0以上である。
当該アスペクト比は、好ましくは1.5〜30の範囲内、より好ましくは1.8〜20の範囲内、及び更に好ましくは2.0〜10の範囲内である。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて、特に、31方向が互いに同じではない第1の焦電フィルムと第2の焦電フィルムとが、それぞれ、このようなアルペクト比を有する場合、圧電信号が相殺される程度が小さく、その結果、高いS/N比が得られる。
特に、本発明のバイモルフ型圧電フィルムを透明な感圧センサ等に使用する場合のように、当該フィルムに透明性を要求される場合には、第1の焦電フィルム(及び後記で言及する第1の焦電フィルム)は、以下に述べる光学的性質を有することが好ましい。
第1の焦電フィルムの全光線透過率は、好ましくは、例えば80%以上、85%以上、89%以上、91%以上、又は93%以上であることができる。当該全光線透過率の上限は限定されないが、第1の焦電フィルムの全光線透過率は、通常99%以下である。
本明細書中、「全光線透過率」は、ASTM D1003に準拠し、「ヘーズメーターNDH7000SP CU2II」(製品名)(日本電色工業)又はその同等品を使用した光透過性試験によって得られる。
第1の焦電フィルムの全ヘーズ値は、好ましくは、例えば、15%以下、10%以下、6.0%以下、4.0%以下、3.0%以下、2.0%以下、又は1.5%以下である。当該全ヘーズ値は低いほど好ましく、その下限は限定されないが、第1の焦電フィルムの全ヘーズ値は、通常0.1%以上である。
本明細書中、「全ヘーズ値」(total haze)は、ASTM D1003に準拠し、「ヘーズメーターNDH7000SP CU2II」(製品名)(日本電色工業)又はその同等品を使用したヘーズ(HAZE、濁度)試験によって得られる。
第1の焦電フィルムの内部ヘーズ値は、好ましくは、例えば、15%以下、10%以下、6.0%以下、4.0%以下、3.0%以下、2.0%以下、1.5%以下、1.0%以下、0.8%以下、0.6%以下、又は0.4%以下である。当該内部ヘーズ値は低いほど好ましく、その下限は限定されないが、第1の焦電フィルムの内部ヘーズ値は、通常0.1%以上である。
本明細書中、「内部ヘーズ値」(inner haze)は、前記全ヘーズ値の測定方法において、石英製セルの中に水を入れて、その中にフィルムを挿入し、ヘーズ値を測定することにより、得られる。
第1の焦電フィルムの外部ヘーズ値は、好ましくは、例えば、15%以下、10%以下、3.0%以下、1.5%以下、1.0%以下である。当該外部ヘーズ値は低いほど好ましく、その下限は限定されないが、本発明の焦電フィルムの外部ヘーズ値は、通常0.1%以上である。
本明細書中、「外部ヘーズ値」(outer haze)は、フィルムの全ヘーズ値から内部へイズ値を差し引くことで算出される。
e定数は、単位面積、及び単位歪あたりの発生電荷量と定義される。
d定数は、貯蔵弾性率あたりのe定数と定義される。
第1の焦電フィルムの圧電歪定数(d31)は、好ましくは150〜1.5pC/Nの範囲内、より好ましくは100〜2pC/Nの範囲内、及び更に好ましくは50〜5pC/Nの範囲内である。
第1の焦電フィルムの圧電歪定数(d32)は、好ましくは149〜0.5pC/Nの範囲内、より好ましくは98〜1pC/Nの範囲内、及び更に好ましくは48〜1pC/Nの範囲内である。
本明細書中、「面内方向において圧電性の異方性を有する」とは、
(1)d31−d32の差が0.5以上であること、
(2)d31/d32の比が1.3以上であること、
(3)e31−e32の差が1.0以上であること、又は
(4)e31/e32の比が1.3以上であること
を意味する。
d31とd32との差(d31−d32)は、好ましくは1.0〜100pC/Nの範囲内、より好ましくは1.0〜60pC/Nの範囲内、更に好ましくは1.5〜45pC/Nの範囲内、より更に好ましくは2.0〜30pC/Nの範囲内、及び特に好ましくは3.0〜30pC/Nの範囲内である。
d31とd32との比(d31/d32)は、好ましくは50〜1.5の範囲内、より好ましくは45〜1.5の範囲内、更に好ましくは40〜1.5の範囲内、より更に好ましくは30〜1.5の範囲内、特に好ましくは20〜2の範囲内、及びより特に好ましくは15〜2の範囲内である。
第1の焦電フィルムの圧電歪定数(d33)は、好ましくは250〜1.0pC/Nの範囲内、より好ましくは200〜1.0pC/Nの範囲内、更に好ましくは150〜1.0pC/Nの範囲内、より更に好ましくは100〜1.0pC/Nの範囲内、特に好ましくは60〜2.0pC/Nの範囲内、及びより特に好ましくは40〜2.0pC/Nの範囲内である。
第1の焦電フィルムの圧電応力定数(e31)は、好ましくは200〜1.5mC/mの範囲内、より好ましくは150〜1.5mC/mの範囲内、更に好ましくは130〜2.0の範囲内、及びより更に好ましくは70〜2.0mC/mの範囲内である。
第1の焦電フィルムの圧電応力定数(e32)は、好ましくは199〜0.5mC/mの範囲内、より好ましくは149〜0.5mC/mの範囲内、更に好ましくは129〜1.0mC/mの範囲内、及び特に好ましくは149〜1.0mC/mの範囲内である。
e31とe32との差(e31−e32)は、好ましくは150〜1.1mC/mの範囲内、より好ましくは130〜1.5mC/mの範囲内、更に好ましくは100〜1.5mC/mの範囲内、及びより更に好ましくは60〜2.0mC/mの範囲内である。
e31とe32との比(e31/e32)は、好ましくは50〜1.5の範囲内、より好ましくは45〜1.5の範囲内、更に好ましくは40〜1.5の範囲内、より更に好ましくは30〜1.5の範囲内、特に好ましくは20〜2の範囲内、及びより特に好ましくは15〜2の範囲内である。
第1の焦電フィルムの圧電応力定数(e33)は、好ましくは250〜1.0pC/Nの範囲内、より好ましくは200〜1.0mC/mの範囲内、更に好ましくは150〜1.0mC/mの範囲内、より更に好ましくは100〜1.0mC/mの範囲内、特に好ましくは60〜2.0mC/mの範囲内、及びより特に好ましくは40〜2.0mC/mの範囲内である。
[d31、d32、e31、及びe32の測定、及び決定]
本明細書中、単膜焦電フィルムの圧電歪定数(d31)、及び圧電歪定数(d32)、並びに圧電応力定数(e31)、及び圧電応力定数(e32)は、十分に正確な値が得られる方法であれば特に限定されることなく、任意の方法で測定、及び決定され得るが、好ましくは、次の装置を使用して測定、及び決定される。以下に、測定方法を説明する。
[測定装置]動的粘弾性測定装置: DVA−220(製品名)(アイティー計測社)
単膜焦電フィルムのサンプルの上面及び下面に、平面視で面積6×10−5の重複部が出るように、それぞれアルミニウム電極を蒸着する。絶縁粘着テープを貼りつけて補強したアルミニウム箔製の2本のリードを、導電性エポキシ樹脂を用いて上下の平面電極のそれぞれに接着する。
動的粘弾性測定装置を用いて、前記サンプルの両端を振幅0.3%、且つ1Hzの条件で試験し、現れた圧電信号を、チャージアンプを介してロガーで測定し、及び単位面積あたりの発生電荷量を計算する。
本発明の好適な一態様においては、面内方向に圧電性の異方性を有するフィルムとして、延伸フィルムを用いることができる。
延伸フィルムの場合、その31方向は、通常、延伸方向、又は流れ方向(MD)であるが、本発明はこれに限定されない。
本発明の別の好適な一態様においては、面内方向に圧電性の異方性を有するフィルムとして、押出成形フィルムを用いることができる。
本発明の別の好適な一態様においては、面内方向に圧電性の異方性を有するフィルムとして、押出後に、延伸を行って製造したフィルムを用いることができる。
第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムとして延伸フィルムを用いてバイモルフを作成する場合(特に、フィルムのアスペクト比が1ではなく、フィルムの方向を変えると2枚のフィルムが完全に重ならない場合)、通常であれば、作業上、延伸方向、又は流れ方向(MD)が同じになるように、2枚のフィルムを重ねるが、前述の通り、本発明においては、好ましくは、延伸方向、又は流れ方向(MD)が互いに異なるように、2枚のフィルムを重ね合わせる。
[d33の測定、及び決定]
本明細書中、単膜焦電フィルムの圧電歪定数(d33)、及び圧電応力定数(e33)は、十分に正確な値が得られる方法であれば特に限定されることなく、任意の方法で測定、及び決定され得るが、好ましくは、次の装置を使用して測定、及び決定される。以下に、測定方法を説明する。
[測定装置]d33メーター:ピエゾメーターシステムPM300(製品名)(PIEZOTEST社)(サンプル固定治具として、先端が1.5mmφのピンを用いる。)
恣意性を排除して選択したフィルム上の10点において圧電歪定数d33を測定し、その算術平均値を圧電歪定数d33とする。本発明において、フィルム上で恣意性を排除して10点を選択することは、例えば、直線上で50mm間隔に10点を選択することにより行うことができる。ここで、恣意性とは、後記する変動係数が小さくなるように意図することを意味する。
圧電歪定数d33の実測値は、測定されるフィルムの表裏によって、プラスの値、又はマイナスの値となるが、本明細書中においては、圧電歪定数d33の値として、その絶対値を記載する。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて用いられる第2の焦電フィルムとしては、前記第1の焦電フィルムと同様のものが例示される。
また、本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて用いられる第2の焦電フィルムの好ましい例としては、前記第1の焦電フィルムの好ましい例と同様のものが例示される。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて用いられる第2の焦電フィルムは、前記第1の焦電フィルムと同じものであってもよく、異なるものであってもよい。
−20℃〜60℃へ温度変化させた際の第1の焦電フィルムの焦電発生電荷量(単位面積当たり)は、好ましくは7500〜5μC/mの範囲内、より好ましくは5000〜5μC/mの範囲内、及び更に好ましくは3000〜5μC/mの範囲内、3000〜8μC/mの範囲内である。
−20℃〜60℃へ温度変化させた際の第2の焦電フィルムの焦電発生電荷量(単位面積当たり)は、好ましくは7500〜5μC/mの範囲内、より好ましくは5000〜5μC/mの範囲内、更に好ましくは3000〜5μC/mの範囲内、及び特に好ましくは3000〜8μC/mの範囲内である。
当該電荷量は、後記実施例に記載の方法に準じて求めることができる。
第2の焦電フィルムの焦電特性は、前記第1の焦電フィルムの焦電特性に近似することが好ましい。
具体的には、−20℃〜60℃へ温度変化させた際の焦電発生電荷量の比([第2の焦電フィルムの焦電発生電荷量/第1の焦電フィルムの焦電発生電荷量])が、好ましくは0.5〜2.0の範囲内、より好ましくは0.8〜1.2の範囲内、及び更に好ましくは0.95〜1.05の範囲内である。
高いS/N比を得る観点では、第2の焦電フィルムの圧電特性は、前記第1の焦電フィルムの圧電特性と異なっていることが好ましい。
具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのd31/第1の焦電フィルムのd31]
の比は、好ましくは1.4〜50の範囲内、及びより好ましくは1.4〜20の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのd32/第1の焦電フィルムのd32]の比は、好ましくは1.4〜50の範囲内、及びより好ましくは1.4〜20の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのd33/第1の焦電フィルムのd33]の比は、好ましくは1.4〜2.0の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのe31/第1の焦電フィルムのe31]の比は、好ましくは1.4〜50の範囲内、及びより好ましくは1.4〜20の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのe32/第1の焦電フィルムのe32]の比は、好ましくは1.4〜50の範囲内、及びより好ましくは1.4〜20の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのe33/第1の焦電フィルムのe33]の比は、好ましくは1.4〜2.0の範囲内である
当該電荷量は、後記実施例に記載の方法に準じて求めることができる。
製造し易さ等の観点では、第2の焦電フィルムの圧電特性は、前記第1の焦電フィルムの圧電特性に近似することが好ましい。
具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのd31/第1の焦電フィルムのd31]の比は、好ましくは0.6〜1.4の範囲内、及びより好ましくは0.8〜1.2の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのd32/第1の焦電フィルムのd32]の比は、好ましくは0.6〜1.4の範囲内、及びより好ましくは0.8〜1.2の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのd33/第1の焦電フィルムのd33]の比は、好ましくは0.6〜1.4の範囲内、及びより好ましくは0.8〜1.2の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのe31/第1の焦電フィルムのe31]の比は、好ましくは0.6〜1.4の範囲内、及びより好ましくは0.8〜1.2の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのe32/第1の焦電フィルムのe32]の比は、好ましくは0.6〜1.4の範囲内、及びより好ましくは0.8〜1.2の範囲内である。
また、具体的には、例えば、[第2の焦電フィルムのe33/第1の焦電フィルムのe33]の比は、好ましくは0.6〜1.4の範囲内、及びより好ましくは0.8〜1.2の範囲内である。
粘着剤層、又は接着剤層
本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて、第1の焦電フィルム及び第2の焦電フィルムは、粘着シート、又は接着剤層によって、互いに貼り合わせられている。
当該粘着シートは、第1の焦電フィルム及び第2の焦電フィルムを互いに貼り合わせられるものであれば特に限定されず、1又は2以上の層からなることができる。すなわち、当該粘着シートが1層からなる場合、当該粘着シートは粘着剤層からなり、及び当該粘着シートが2以上の層からなる場合、その両外層が粘着剤層である。当該粘着シートが3以上の層からなる場合、当該粘着シートは内層として基材層を有していてもよい。
当該粘着シートにおける基材層は、透明なフィルムであればよく、好ましくは、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリパラフェニレンスルフィド、又はポリアミドイミドのフィルムであることができる。
当該粘着シートにおける粘着剤層は、粘着剤としてアクリル系粘着剤を含有する層であることができる。
前記接着剤層を形成する接着剤は、アクリル系接着剤であることができる。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて用いられる粘着剤層又は接着剤層は、例えば、エステル基(−COO−)を有するアクリル系モノマーの少なくとも1種類を構成単位として有するポリマーを含有するから形成された粘着剤層であることが好ましい。エステル基(−COO−)を有するアクリル系モノマーとしては、例えば、一般式CH=CR−COOR(式中、Rは水素又はメチル基、Rは炭素数1〜14のアルキル基を示す。)で表わされるアルキル(メタ)アクリレート、及びヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートが挙げられる。
一般式CH=CR−COOR(式中、Rは水素又はメチル基を表し、及びRは炭素数1〜14のアルキル基を表す。)で表わされるアルキル(メタ)アクリレートとしては、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、これらを単独で又は二種以上を併用して使用することができる。このうち2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。
アルキル(メタ)アクリレートは、粘着力の観点から、アルキル基Rの炭素数が1〜14とされる。アルキル基の炭素数が15以上であると、粘着力が低下する可能性がある点で、好ましくない。このアルキル基Rは、炭素数が1〜12であることが好ましく、炭素数が4〜12であることが好ましく、炭素数が4〜8であることがより好ましい。
また、アルキル基Rの炭素数が1〜14のアルキル(メタ)アクリレートのうち、アルキル基Rの炭素数が1〜3又は13〜14のアルキル(メタ)アクリレートをモノマーの一部分として用いてもよいが、アルキル基Rの炭素数が4〜12のアルキル(メタ)アクリレートを必須として(例えば50〜100モル%)用いることが好ましい。
なお、これらのアルキル基Rは、直鎖であっても、分岐鎖であってもよい。
また、本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて用いられる粘着剤層、又は接着剤層は、例えば、ヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリレートの少なくとも1種を構成単位として有するポリマーから形成された粘着剤層、又は接着剤層であることも好ましい。ヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。一方、カルボン酸及び水酸基を全く含まない感圧型の粘着層であってもよい。カルボン酸は白化の原因になり得るので、これを含まない粘着剤層、又は接着剤層が好ましい。
また、本発明のバイモルフ型圧電フィルムにおいて用いられる粘着剤層、又は接着剤層は、貯蔵弾性率を高める観点から、例えば、前記のポリマーに架橋性部位が導入されたポリマーから形成された粘着剤層、又は接着剤層であることも好ましい。架橋部位としては熱架橋、化学架橋、紫外線架橋などがあげられる。好ましくは熱架橋又は紫外線架橋であり、紫外線架橋性部位として、紫外線照射により励起されて、(メタ)アクリル共重合体分子内の他の部分又は他の(メタ)アクリル共重合体分子から水素ラジカルを引き抜くことが可能な構造を採用することができる。そのような構造としては、例えば、ベンゾフェノン構造、ベンジル構造、o−ベンゾイル安息香酸エステル構造、チオキサントン構造、3−ケトクマリン構造、2−エチルアントラキノン構造、カンファーキノン構造などが挙げられる。
このような粘着剤層、又は接着剤層は、本発明の効果を著しく損なわない限り、当該層を形成する粘着剤組成物、又は接着剤組成物が通常含有し得る添加剤を含有していてもよい。
本発明に用いられる粘着シート、又は接着剤層の貯蔵弾性率は、好ましくは0.08MPa以上、より好ましくは0.1MPa以上、更に好ましくは0.12MPa以上である。本発明に用いられる粘着シート、又は前記接着剤層の貯蔵弾性率の上限は特に限定されないが、本発明に用いられる粘着シート、又は接着剤層の貯蔵弾性率は、通常3GPa以下である。
特に、本発明のバイモルフ型圧電フィルムを透明な感圧センサ等に使用する場合のように、当該フィルムに透明性を要求される場合には、粘着シート、又は接着剤層は、以下に述べる光学的性質を有することが好ましい。
本発明に用いられる粘着シート、又は接着剤層の内部ヘーズは、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下、更に好ましくは1%以下、より更に好ましくは0.6%以下、特に好ましくは0.5%以下、及びより特に好ましくは0.4%以下である。本発明に用いられる粘着シート、又は前記接着剤層の内部ヘーズの下限は特に限定されないが、本発明に用いられる粘着シート、又は接着剤層の内部ヘーズは、通常0.01%以上である。
本発明に用いられる粘着シート、又は接着剤層の厚さは、好ましくは250μm以下、100μm以下、より好ましくは50μm以下、更に好ましくは30μm以下、及びより更に好ましくは15μm以下である。本発明に用いられる粘着シート、又は粘着剤の厚さは、好ましくは0.1μm以上、及びより好ましくは1μm以上である。
本発明の好適な一態様においては、粘着シート、又は接着剤層は、0.1MPa以上の貯蔵弾性率、及び15μm以下の厚さを有する。
特に、本発明のバイモルフ型圧電フィルムを透明な感圧センサ等に使用する場合のように、当該フィルムに透明性を要求される場合には、当該フィルムは、以下に述べる光学的性質を有することが好ましい。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムの好適な一態様においては、前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムは、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体焦電フィルムであり、92%以上の全光透過率、5%以下の内部ヘーズ値、及び40μm以下の厚さを有する。第1の焦電フィルムと第2の焦電フィルムは膜厚が違っていてもよい。その場合、薄いほうの圧電フィルムが、タッチ等により湾曲させた場合の外側に位置することが望ましい。
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムのそれぞれの厚さの好適な上限の例は、2mm、1mm、500μm、100μm、80μm、60μm、50μm、40μm、及び30μmを包含する。
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムのそれぞれの厚さの好適な下限の例は、40μm、30μm、20μm、10μm、3μm、及び1μmを包含する。
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムのそれぞれの厚さの好適な例は、10〜100μm、及び20〜80μmを包含する。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムの好適な一態様においては、
前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムは、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体焦電フィルムであり、80%以上の全光透過率、7%以下の内部ヘーズ値、及び40μm以下の厚さを有し、且つ
前記粘着シート、又は前記接着剤層は、0.1MPa以上の貯蔵弾性率、及び15μm以下の厚さを有する。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムの全光線透過率は、好ましくは、例えば、75%以上、80%以上、85%以上、90%以上、91%以上、又は92%以上である。本発明のバイモルフ型圧電フィルムの全光線透過率の上限は限定されないが、本発明のバイモルフ型圧電フィルムの全光線透過率は、通常99%以下である。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムの全ヘーズ値は、好ましくは、例えば、20%以下、15%以下、10.0%以下、6.0%以下、又は4.0%以下である。本発明のバイモルフ型圧電フィルムの全ヘーズ値の上限は限定されないが、本発明のバイモルフ型圧電フィルムの全ヘーズ値は、通常0.2%以上である。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムの厚さは、好ましくは15〜500μmの範囲内、より好ましくは15〜300μmの範囲内、更に好ましくは15〜150μmの範囲内である。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムの圧電性/焦電性の比(本明細書中、S/N比と称する場合がある)は、好ましくは4.0×10−3以上、より好ましくは5.0×10−3以上、更に好ましくは6.0×10−3以上、より更に好ましくは7.0×10−3以上、特に好ましくは、8.0×10−3以上、より特に好ましくは10.0×10−3以上、最も好ましくは50以上である。当該S/N比の上限は特に限定されないが、当該S/N比は、通常100以下である。
図1に、本発明のバイモルフ型圧電フィルムの一態様を示す。
バイモルフ型圧電フィルム1は、
第1の焦電フィルム12、
粘着剤層、又は接着剤層13、及び
第2の焦電フィルム14
を、この順で有し、
前記第1の焦電フィルム12、及び前記第2の焦電フィルム14は、
温度上昇によって同じ極性の電荷(陰(−)電荷))が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されている。
31方向は図1の左右方向であり、32方向は図1の手前から奥行きの方向であり、及び33方向は図の上下方向(図1の白抜き矢印に平行な方向)である。
本発明のバイモルフ型圧電フィルム1に温度変化が生じたときは、第1の焦電フィルム12と第2の焦電フィルム14が同様に昇温するので、同様の電荷が両方のフィルムの外側に発生する。よって、第1の焦電フィルム12の上面と第2の焦電フィルム14の下面の電位差を測定する場合焦電性による電気信号が低減されて、圧電性による電気信号を選択的に得ることが可能である。
本発明のバイモルフ型圧電フィルム1に温度変化が生じたときは、第1の焦電フィルム12と第2の焦電フィルム14が同様に昇温する。一方、例えば、図1の白抜き矢印に示す押圧を加えた場合、第1の焦電フィルム12と第2の焦電フィルム14の変形は同様ではない。従って、第1の焦電フィルム12の上面と第2の焦電フィルム14の下面の電位差を測定する場合、焦電性による電気信号が低減されて、圧電性による電気信号を選択的に得ることが可能である。
製造方法
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、バイモルフ型圧電フィルムの慣用の製法によって製造できる。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、例えば、温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるようにして、第1の焦電フィルムに粘着シートを貼り付け、次いで、当該粘着シートに第2の焦電フィルムを貼り付けることによって製造できる。粘着シート、粘着剤を塗布したフィルムを貼りあわせる場合、シート状にしたもの同士を貼りあわせてもよいし、ロール・ツー・ロールで連続的に貼りあわせてもよい。貼りあわせる場合の圧力としては焦電フィルムに変形が見られない程度の圧力が好ましい。また、張り付ける際に加温してもよい。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、また、例えば、温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるようにして、第1の焦電フィルムの表面に接着剤組成物を塗布し、その上に第2の焦電フィルムを配置することによって製造できる。
第1、及び第2の焦電フィルムの製造方法
第1、及び第2の焦電フィルムは、例えば、Tダイ法、及びキャスト法等の、慣用のフィルム形成法を採用して形成されたフィルムを分極処理することによって製造すればよい。
ここで、圧電性の異方性を持たせる観点からは、Tダイ法によりフィルムを形成すること、及びTダイ法等の方法により形成されたフィルムに対して1軸方向に引張応力をかける処理の実施が好ましい。フィルムの1軸方向に引張応力をかける処理は、フィルムの1軸延伸を包含するが、必ずしもフィルムが延伸されなくてもよい。
フィルムを延伸させることは、フィルムに、その降伏点を超える大きさの引張応力を加えることにより実施できる。一方、フィルムに、その降伏点を超えない大きさの引張応力を加えた場合、フィルムを延伸せずに、引張応力をかけることができる。
1軸方向に引張応力をかけることは、具体的には、例えば、複数のロール対の間にフィルムを通過させる際にロールの周速を異ならせることにより、実施できる。
フィルムの1軸延伸を行う場合の延伸倍率は、例えば、2〜6の範囲内であることができる。
分極処理は、コロナ放電処理等の慣用の方法によって行うことができる。
分極処理は、好ましくはコロナ放電によって行われる。
コロナ放電には、負コロナ及び正コロナのいずれを用いてもよいが、非分極樹脂フィルムの分極しやすさの観点から負コロナを用いることが望ましい。
コロナ放電処理は、特に限定されないが、例えば;特開2011−181748号公報(前記特許文献2)に記載のように非分極フィルムに対して線状電極を用いて印加を実施すること;又は非分極フィルムに対して針状電極を用いて印加を実施すること;により行うことができる。
コロナ放電処理の条件は、本発明が属する技術分野の常識に基づいて、適宜設定すればよい。コロナ放電処理の条件が弱すぎると、得られる焦電フィルムの圧電性が不充分になる虞があり、一方、コロナ放電処理の条件が強すぎると、得られる焦電フィルムが点状欠陥を有する虞がある。
例えば、線状電極を用いてロール・ツー・ロールで連続印加を実施する場合は、線状電極と非分極フィルムの間の距離、フィルム膜厚等によって異なるが、例えば、−15〜−25kVの直流電界である。処理速度は、例えば、10〜500cm/分である。
別法として、分極処理は、コロナ放電の他に、例えば非分極フィルムの両面から平板電極で挟み込んで印加することにより実施してもよい。具体的には、例えば、非分極フィルムの両面から平板電極で挟み込んで印加を実施する場合、1〜400MV/m(好ましくは50〜400MV/m)の直流電界、及び0.1秒〜60分間の印加時間の条件を採用できる。
適用
圧電パネル
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、感圧センサ等に使用できる。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、圧電パネル(例、タッチパネル(好ましくは、タッチ圧を検出できるタッチパネル))等に使用できる。
本発明のタッチパネルは、感圧センサを備えることができ、当該感圧センサは、本発明のバイモルフ型圧電フィルムを備えることができる。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムを有するタッチパネルは、タッチ位置及びタッチ圧の両方を検出でき、焦電ノイズの発生が抑制され、かつ透明性が高い。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、抵抗膜方式、及び静電容量方式等の、あらゆる方式のタッチパネルに使用できる。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、タッチパネルに使用されるとき、必ずしも、タッチ位置及びタッチ圧の両方の検出のために使用される必要は無く、本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、タッチ位置又はタッチ圧のいずれかの検出にも使用されてもよい。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムを有する圧電パネルは、本発明のバイモルフ型圧電フィルム及び電極を有し、好ましくは、
第1の電極(好ましくは、透明電極)と、
本発明のバイモルフ型圧電フィルムと、
第2の電極(好ましくは、透明電極)と、
をこの順で有する。
第1の電極は本発明のバイモルフ型圧電フィルムの一方の主面上に直接又は間接的に配置され、及び
第2の電極は本発明のバイモルフ型圧電フィルムの他方の主面上に直接又は間接的に配置される。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムを有する圧電パネル(例、タッチパネル(好ましくは、タッチ圧を検出できるタッチパネル))を指等で押圧すると、本発明のバイモルフ型圧電フィルムのひずみの時間的変化に応じた電気信号を得ることができるので、当該圧電パネルを用いれば、押圧の有無、速度、大きさ(強弱)、又はこれらの変化、或いはこれらの組み合わせを決定できる。ここで、押圧の大きさ(すなわち、静圧)は、前記電気信号の積分値を用いて決定できる。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムに用いられる第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムは焦電性を有し得るが、本発明のバイモルフ型圧電フィルムでは、第1の焦電フィルム、及び第2の焦電フィルムを、温度上昇によって同じ極性の電荷(例えば、正電荷と正電荷、又は負電荷と負電荷)が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されているので、当該圧電パネル(例、タッチパネル(好ましくは、タッチ圧を検出できるタッチパネル))において、本発明のバイモルフ型圧電フィルムの2つの主面の間の電位差を第1の電極と第2の電極とで電気信号として得る場合、焦電性による電気信号が低減されて、圧電性による電気信号を選択的に得ることが可能である。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムを有するタッチパネルは、入力装置、及びタッチセンサ装置(又は感圧センサ装置)に用いることができる。当該タッチパネルを有する入力装置(すなわち、本発明のバイモルフ型圧電フィルムを有する入力装置)は、タッチ位置、タッチ圧、又はその両方に基づく入力(例、筆圧等の押圧の大きさ(強弱)に基づく入力)が可能である。当該タッチパネルを有する入力装置、及びタッチセンサ装置(又は感圧センサ装置)は、位置検出部及び圧力検出部を有することが出来る。
当該入力装置は、電子機器(例、携帯電話(例、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、タブレットPC、ATM、自動券売機、デジタイザ、タッチパッド、及びカーナビゲーションシステム、FA(ファクトリー・オートメーション)機器等のタッチパネルディスプレイ(タッチパネルモニター))に用いることができる。当該入力装置を有する電子機器は、タッチ位置、タッチ圧又はその両方に基づく操作及び動作(例、ペイントソフトにおいて、筆圧に応じてスクリーンに表示される線の太さを変える等の操作)が可能である。
当該タッチセンサ装置(又は感圧センサ装置)は、電子機器(例、衝突センサ、ロボット掃除機)に用いることができる。
当該電子機器は、本発明のタッチ入力装置、又は本発明のタッチセンサ装置を備えることができ、或いは本発明のタッチ入力装置、又は本発明のタッチセンサ装置からなることもできる。
また、本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、電気信号によって変形して空気を振動させることができるので、スピーカーに用いることができる。当該スピーカーは、例えば、前記入力装置について例示したような電子機器等に用いることができる。特に、本発明のバイモルフ型圧電フィルムは透明なので、これを用いることにより、透明のスピーカーを制動できる。当該透明のスピーカーは、携帯電話(例、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、及びタブレットPC等のディスプレイ面に配置されることができる。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
以下の実施例では、後記の測定方法を採用した。
測定では、次の装置を使用した。
動的粘弾性測定装置[DVA-220(製品名)(アイティー計測社)]
チャージアンプ[MODEL-4001B-50(製品名)(昭和測器社)]
ヒートサイクル試験機[冷熱衝撃装置 TSA-73EL(製品名)(エスペック社)]
ロガー[midi LOGGER GL900(製品名)(グラフテック社)]
d33メーター[ピエゾメーターシステム PM300(製品名)(PIEZOTEST社)(サンプル固定治具として、先端が1.5mmφのピンをとりつけた。)]
[圧電信号の測定]
所定の枠に両面テープを用いてガラスの外周を固定し、対角線の交点に100gのおもりを載せることにより荷重をかけ、その後、当該荷重を取り除いた時の発生電荷量を、チャージアンプを介してロガーで測定し、及び単位面積あたりの発生電荷量を計算した。
[焦電信号の測定]
ヒートサイクル試験機内にサンプルをセットした。
−20℃から60℃へ温度変化させた際の焦電発生電荷量を、チャージアンプを介してロガーで測定し、及び単位面積あたりの発生電荷量を計算した。
[単膜焦電フィルムの圧電定数の測定]
単膜焦電フィルム3cm×5mmのサンプルの上面及び下面に、平面視で2cm×3mmの重複部が出るように、それぞれアルミニウム電極を蒸着した。絶縁粘着テープを貼りつけて補強したアルミニウム箔製の2本のリードを、導電性エポキシ樹脂を用いて上下の平面電極のそれぞれに接着した。
動的粘弾性測定装置を用いてサンプルの両端を振幅0.3%で1Hzで試験し、現れた圧電信号を、チャージアンプを介してロガーで測定し、及び単位面積あたりの発生電荷量を計算した。
発生電荷量が大きい方向を31方向(当該方向は、概ねMDに対応した)とした。それと直交する方向を32方向とした。
e定数は、単位面積、及び単位歪あたりの発生電荷量として、決定した。
d定数は、貯蔵弾性率あたりのe定数として、決定した。
圧電歪定数d33の測定は、d33メーターを用いて行った。ここで、恣意性を排除して選択したフィルム上の10点において圧電歪定数d33を測定し、その算術平均値を圧電歪定数d33とした。具体的には、フィルム上で恣意性を排除して10点を選択することは、直線上で50mm間隔に10点を選択することにより行った。
圧電歪定数d33の実測値は、測定されるフィルムの表裏によって、プラスの値、又はマイナスの値となるが、実施例においては、圧電歪定数d33の値として、その絶対値を記載した。
[光学測定]
(全光線透過率)
全光線透過率は、ASTM D1003に準拠し、ヘーズメーター NDH7000SP CU2II(製品名)(日本電色工業社)を使用した光透過性試験によって測定した。
(ヘーズ値(外部ヘーズ値、内部ヘーズ値))
全ヘーズ値は、ASTM D1003に準拠し、ヘーズメーター NDH7000SP CU2II(製品名)(日本電色工業社)を使用した光透過性試験によって測定した。
内部ヘーズ値は、前記全ヘーズ値の測定方法において、ガラス製セルの中に水を入れて、その中にフィルムを挿入し、ヘーズ値を測定することにより、得た。
なお、作成したバイモルフ型圧電フィルムの全光線透過率とヘーズ値については、これに電極を取り付ける前に、ヘーズメーター NDH 7000SP(製品名)(日本電色工業社)を用いて全光線透過率とヘーズ値を測定した。
バイモルフ型圧電フィルムの製造に使用した単膜フィルムは、それぞれ以下の方法で製造した。
(1)押出成形フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン(すなわち、フッ化ビニリデン−四フッ化エチレン)共重合体フィルム(フィルム1)の作成
押出機によりフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体(フッ化ビニリデン:テトラフルオロエチレン=40:60モル%[その他の構成単位は、1モル%以下])材料を加熱しつつTダイに供給し、そしてTダイから複数本の金属製ロール対の間に溶融したフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体を供給し、冷却するとともにフィルム状に押出して形成させた。
ここで、フィルムが延伸されない条件として、隣接する各ロール対の回転の周速が1.2倍異なるように設定することにより、フィルムに、その降伏点を超えない大きさの引張応力をかけて、膜厚20μmのフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム(フィルム1)を製膜した。
(2)延伸PVDFフィルム(フィルム2)の作成
フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体の代わりにフッ化ビニリデン材料を用いた以外は、前記(1)と同じ方法でフッ化ビニリデンをフィルム状に押出して形成させた。
ここで、フィルムが延伸される条件として、隣接する各ロール対の回転の周速が4倍異なるように設定することにより、フィルムに、その降伏点を超える程度の引張応力をかけて、膜厚58μmの縦一軸に延伸されたフッ化ビニリデンフィルム(フィルム2)を製膜した。延伸倍率は4倍であった。
(3)流延成形フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム(フィルム3)の作成
フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体(フッ化ビニリデン:テトラフルオロエチレン共重合体=80:20モル%)材料のメチルエチルケトン溶液をPET基材上に流延し、150℃で溶媒を気化させて成形し、膜厚20μmのフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合フィルム(フィルム3)を得た。
(4)分極操作
前記のようにして作成した各フィルムを、金属電極を用いて上下から挟み、室温で1,200kV/cmの直流電界を5分間印加して分極した。
(5)バイモルフ型圧電フィルムの製造
前記で作成した単膜フィルムを、31方向が長辺になるように、12cm×15cmに切り出した。
2枚の単膜フィルムを、分極方向が互いに逆になるように、MHM−GAW10(日栄化工)粘着剤を介して貼り合わせて、バイモルフ型フィルムを作成した。この際、31方向が互いに平行になるように、又は直交するように貼り合わせた。
この際、粘着剤層の厚さは、10μmであった。
5cm×10cmにバイモルフ型フィルムを切り出して、その両面にアルミニウム電極(平面電極)を真空加熱蒸着でパターニングした。
絶縁粘着テープを貼りつけて補強したアルミニウム箔製の2本のリード(3mm×8cm)の電極を、導電性エポキシ樹脂を用いて上下の平面電極のそれぞれに接着した。
これを、粘着剤[MHM−GAW10(製品名)(日栄化工社)]を介して126mm×61mm×0.5mmの強化ガラスに貼り付けた。
同様にして、フィルム1のバイモルフ型フィルムについては、上下の電極を平面視したときの重複部のアスペクト比の異なるサンプルを作成した。なお、前記した枠のアスペクト比は、当該アスペクト比に合致させた。
これらのバイモルフ型フィルムのサンプルを用いて、各種試験を実施した。
各試験は前記の方法で実施した。
表1、及び表2に、試験結果(n=3の平均値)を示した。
表1には、
各単膜フィルムの、d31、d32、e31、及びe32の測定値;並びに「d31−d32」、「d31/d32」、「e31−e32」、及び「e31/e32」の各計算値
を示した。
表2には、
バイモルフ型フィルムの、全光線透過率、及び全光線透過率
;並びに
d33の測定値、圧電発生電荷量、焦電発生電荷量、及びS/N比
を示した。
これから理解されるように、2枚の焦電フィルムをd31方向が直交するように貼り合わせたバイモルフフィルムは、平行するように貼り合わせたバイモルフフィルムに比べて、S/N比が高かった。
また、アスペクト比が高いほど、S/N比が高かった。
本発明のバイモルフ型圧電フィルムは、例えば、感圧センサ、及びタッチ圧を検出できるタッチパネル等の圧電パネルに用いることができる。

Claims (9)

  1. 面内方向において圧電性の異方性を有する第1の焦電フィルム、
    及び
    面内方向において圧電性の異方性を有する第2の焦電フィルム
    を有し、
    前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、
    温度上昇によって同じ極性の電荷が生じる面がそれぞれ外側になるように配置されてあり、前記第1の焦電フィルムの31方向と、前記第2の焦電フィルムの31方向とが、回転方向のずれを有してあり、前記31方向は、降伏応力以下の一定の力で、又は降伏応力以下の力による歪みが一定になるように、焦電フィルムを様々な方向に引っ張ったときに、単位面積あたりの発生電荷量が最大になる方向として定義される、バイモルフ型圧電フィルム。
  2. 前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムのアスペクト比が、ほぼ同一であり、及び1を超える、請求項1に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
  3. 前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、フッ化ビニリデン系重合体焦電フィルムである、請求項1又は2に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
  4. 前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルが、ポリフッ化ビニリデン焦電フィルムである、請求項1又は2に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
  5. 前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体焦電フィルムである、請求項又は2に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
  6. 前記第1の焦電フィルム、及び前記第2の焦電フィルムが、フッ化ビニリデン/トリフルロオロエチレン共重合体焦電フィルムである、請求項1又は2に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
  7. 80%以上の全光線透過率、及び15.0%未満の全ヘーズ値を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のバイモルフ型圧電フィルム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のバイモルフ型圧電フィルムを備える感圧センサ。
  9. 請求項8に記載の感圧センサを備えるタッチパネル。
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