JP4748299B2 - 電子ペーパ及び電子機器 - Google Patents

電子ペーパ及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4748299B2
JP4748299B2 JP2004351690A JP2004351690A JP4748299B2 JP 4748299 B2 JP4748299 B2 JP 4748299B2 JP 2004351690 A JP2004351690 A JP 2004351690A JP 2004351690 A JP2004351690 A JP 2004351690A JP 4748299 B2 JP4748299 B2 JP 4748299B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
piezoelectric body
electronic paper
measurement unit
pulse width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004351690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006163619A (ja
Inventor
晃雄 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004351690A priority Critical patent/JP4748299B2/ja
Publication of JP2006163619A publication Critical patent/JP2006163619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4748299B2 publication Critical patent/JP4748299B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Description

本発明は、電子ペーパ及び電子機器に関する。
圧電体を用いたタッチパネルが知られている。例えば外部からの押圧により圧電体がひずむ。押圧された圧電体は、このひずみに起因して電圧を発生する。このタッチパネルでは、圧電体が発生する電圧を検出回路等が検出して入力情報を取得する。即ち、押圧時に圧電体の発生する電圧を検出し押圧の有無を判断する。これにより、ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供することができる。
しかしながら、このタッチパネルでは押圧の有無しか検出できず、ペン等による入力に対して、例えば筆圧の加減等のリアルな入力情報を取得することが困難であった。
また、圧電体が表示体の表示画面の裏側に設けられている場合、表示体を介して圧電体が押圧されるため、表示体に悪影響を及ぼす可能性が高くなる。
特開2003−122496号公報 特開2004−21697号公報 特開平10−281749号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、筆圧の加減等の詳細な入力情報を取得する入力装置を備えた電子ペーパ及び電子機器を提供することにある。
本発明は、可撓性を有する基板に形成された表示体と、タッチパネル部と、入力情報取得装置とを含む電子ペーパであって、前記タッチパネル部は、圧電体と、前記圧電体の一方の側に設けられた第1の電極と、前記圧電体の他方の側に設けられた第2の電極と、
前記第1の電極を保護するための第1の保護膜と、を有し、前記入力情報取得装置は、前記圧電体が発生する電圧を検出して入力情報を取得し、前記タッチパネル部は、前記表示体の画像が表示される表示画面側に設けられている電子ペーパに関する。
これにより、入力装置を備えた電子ペーパを提供することができる。
また、本発明では、前記第1の電極は、第1の方向に沿って延在形成された複数の電極により構成され、前記第2の電極は、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在形成された複数の電極により構成されてもよい。
これにより、タッチパネル部は様々な領域での入力情報を検出することができる。
また、本発明では、前記表示体は、前記表示画面に入力装置の画像を表示し、前記入力情報取得装置は、前記入力装置の画像が表示されている前記表示体上の領域に対応する前記タッチパネル部上の領域が押されたときに、前記入力装置の操作が行われたと判断するようにしてもよい。
これにより、電子ペーパに表示された入力装置と同様の機能を電子ペーパ上で実現することができる。
また、本発明では、前記第1の保護膜は、絶縁性を有するポリマーで形成され、前記第1及び第2の電極は、導電性を有するポリマーで形成され、前記圧電体は、有機圧電体で形成されてもよい。
これにより、タッチパネル部を含む電子ぺーパは、可撓性が損なわれない。
また、本発明では、前記第2の電極を保護するための第2の保護膜が設けられてもよい。
また、前記圧電体は、TrFE(トリフルオロエチレン)とPVDF(ポリフッ化ビニリデン)の共重合体、又はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)で形成されてもよい。
これにより、タッチパネル部に可撓性及び透明性を持たせることができる。
また、本発明では、前記入力情報取得装置は、前記圧電体が押圧された際に発生する第1極性の第1パルス及び前記第1パルスの発生の後に発生するパルスであって前記第1極性とは反対の極性である第2極性の第2パルスを増幅して出力するアンプと、前記第2パルスの振幅のピーク値及び前記第2パルスのパルス幅の少なくとも一方を測定する測定部と、を有するようにしてもよい。
本発明によれば、前記第1パルスの発生の後に発生する第2極性の第2パルスの振幅のピーク値及び第2パルスのパルス幅の少なくとも一方を測定することができるので、圧電体に加えられている圧力の時間的変化を詳細に検出することができる。
また、本発明では、前記測定部は、前記第1パルスと第2パルスの間の時間間隔である押圧時間を測定するようにしてもよい。
本発明によれば、押圧時間を測定することができるので、圧電体の押圧状態をより詳しく検出することができる。
また、本発明では、前記入力情報取得装置は、前記圧電体が押圧された際に発生する第1極性の第1パルス及び前記第1パルスの発生の後に発生するパルスであって前記第1極性とは反対の極性である第2極性の第2パルスを増幅して出力するアンプと、前記第1パルスと第2パルスの間の時間間隔である押圧時間を測定する測定部と、を有するようにしてもよい。
また、本発明では、前記測定部は、前記第1パルスの電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えたときから、前記第2パルスの電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えるまでの時間を前記押圧時間として測定するようにしてもよい。
これにより、圧電体に所定以上の圧力が加えられた場合の押圧時間を測定することができる。
また、本発明では、前記アンプは、前記圧電体が前記第1パルスを発生した場合には、前記第1パルスを増幅して第1の信号線を介して前記測定部に出力し、前記圧電体が前記第2パルスを発生した場合には、前記第2パルスを増幅して第2の信号線を介して前記測定部に出力するようにしてもよい。
本発明によれば、極性の異なる第1、第2パルスをそれぞれ第1、第2の信号線を介して出力することができるので、信号線から出力されるパルスが第1、第2パルスのどちらであるかの判断を省略することができ、測定部の構成を単純な構成にすることができる。
また、本発明では、前記測定部は、前記第2パルスの振幅のピーク値を測定するピーク値測定部を含み、前記ピーク値測定部は、前記第1、第2の信号線のうち、少なくとも前記第2の信号線を介して供給される信号の電圧レベルのピーク値を測定するようにしてもよい。
本発明によれば、極性の異なる第1、第2のパルスをそれぞれ第1、第2の信号線を介して出力することができるので、ピーク値測定部の構成を単純な構成にすることができる。
また、本発明によれば、前記測定部は、前記第2パルスのパルス幅を測定するパルス幅測定部を含み、前記パルス幅測定部は、前記第1、第2の信号線のうち、少なくとも前記第2の信号線を介して供給される信号のパルス幅を測定するようにしてもよい。
これにより、ピーク値測定部の構成を単純な構成にすることができる。
また、本発明では、前記測定部は、前記押圧時間を測定する押圧時間測定部を含み、前記押圧時間測定部は、前記第1の信号線を介して供給される信号の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えたときから前記第2の信号線を介して供給される信号の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えたときまでの時間を測定するようにしてもよい。
本発明によれば、極性の異なる第1、第2のパルスをそれぞれ第1、第2の信号線を介して出力することができるので、押圧時間測定部の構成を単純な構成にすることができる。
本発明は、表示体と、タッチパネル部と、入力情報取得装置とを含む電子機器であって、前記タッチパネル部は、圧電体と、前記圧電体の一方の側に設けられた第1の電極と、
前記圧電体の他方の側に設けられた第2の電極と、前記第1の電極を保護するための第1の保護膜と、を有し、前記入力情報取得装置は、前記圧電体が発生する電圧を検出して入力情報を取得し、前記タッチパネル部は、前記表示体の画像が表示される表示画面側に設けられている電子機器に関する。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。なお、以下の図において同符号のものは同様の意味を表す。
1.検出装置
図1(A)〜(C)は、圧電体10を示す図である。図1(A)のように圧電体10が押圧されていない状態の場合、出力端PQ1及びPQ2間には電圧が発生しない。次に、図1(B)の例えば符号A1に示すように、圧電体10が押圧され、圧電体10の形状にひずみが生じるとその押圧に応じた例えば正(広義には第1極性)の電圧が出力端PQ1及びPQ2間に発生する。そして、押圧が終了されると、図1(C)の例えば符号A2に示すように、圧電体10はひずんだ状態から図1(A)に示すような通常状態に戻る。このとき、出力端PQ1及びPQ2間には、図1(B)で示された状態の時とは極性が異なる例えば負(広義には第2極性)の電圧が発生する。
図1(A)〜(C)の状態を説明するために、図2の波形図を参照する。
図2は、例えば圧電体10が押圧されてから圧電体10の押圧が終了するまでの出力端PQ1及びPQ2間の電圧を示す波形図であり、その波形図は横軸に時間t、縦軸に電圧Vをとる。図1(A)の状態は、図2の期間T1に対応する。圧電体10が押圧されていないときは出力端PQ1及びPQ2間に電圧が発生しない。
図1(B)の状態は、図2の期間T2に対応する。圧電体10が押圧されると、圧電体10の形状にひずみが生じ、、即ち、結晶格子がひずむ。このひずみの発生により、により、分極方向がひずみ、出力端PQ1及びPQ2間には例えば正の電圧のパルスPS1(広義には第1パルス)が図2に示すように発生する。
例えば圧電体10はある任意の一方向に分極処理されており、好ましくは電極方向に分極処理されている。例えば、電極方向に分極した圧電体10が加圧されると、分極方向がひずむため、圧電体10は電圧を発生する。理論的には、分極処理された圧電体10は、分極しているため電荷をもっていることになり、図1(A)の状態で電圧が出るはずである。ところが、圧電体10は、圧電体10の周辺の空気などから電荷のやり取りをしているため、圧電体10が持っているはずの電荷と、周辺の電荷とが、実際には打ち消しあっている状態にある。即ち、圧電体10が分極していても、押圧されなければ、圧電体10の発生する電圧は電圧0Vになる。
圧電体10が加圧されると、圧電体10は分子レベル(有機ポリマーの場合。無機圧電体の場合は結晶格子のひずみになる)で分極方向がひずむ為、電圧を発生する。
図1(C)の状態は、図2の期間T3に対応する。期間T3では、圧電体10は図1(B)の圧電体10のひずみ状態から図1(A)の状態に戻ることで、圧電体10内で分極が、押圧される前の状態にもどり、その結果、出力端PQ1及びPQ2間に負(広義には第2極性)の電圧のパルスPS2(広義には第2パルス)が発生する。
押圧時において、圧電体10内の分極量の時間的変位が大きいと、各パルスPS1、PS2の電圧の絶対値のピーク値PK1は大きくなる。圧電体10が押圧されることで、圧電体10にはひずみが生じる。このときのひずみの時間的変位に応じて電圧は変位する。即ち、押圧状態の時間的変位によって、各パルスPS1、PS2の電圧の絶対値のピーク値PK1、PK2が決まる。
具体的には、例えば圧電体10に対して強い圧力を加えると圧電体10に生じるひずみの時間的変位は大きくなるので、パルスPS1の電圧の絶対値のピーク値PK1が大きくなる。また、例えば図1(B)の状態にある圧電体10において、圧電体10に加えていた圧力を急激に小さくすると、図1(C)の状態に戻る時間(例えば期間T3)が短くなり、圧電体10のひずみの時間的変位が大きくなる。この場合、パルスPS2の電圧の絶対値のピーク値PK2が大きくなる。
図3は、圧電体10を含む押圧検出部20から発生する電圧を検出する検出装置30(広義には入力情報取得装置)を示す図である。検出装置30は、押圧検出部20から発生する電圧を増幅するアンプ40と、アンプ40の出力を受ける測定部50を含む。
アンプ40は、押圧検出部20から出力されるパルスPS1、PS2を増幅し、例えばパルスAQ1、AQ2として測定部50に出力する。具体的には、アンプ40は、第1極性のパルスPS1を増幅した場合は、増幅されたパルスPS1を例えば出力信号線SL1(広義には第1の信号線)を介して第1極性のパルスAQ1として測定部50に出力する。同様にアンプ40は、第2極性のパルスPS2を増幅した場合には、増幅されたパルスPS2を例えば出力信号線SL2(広義には、第2の信号線)を介して第2極性のパルスAQ2として測定部50に出力する。
測定部50は、各パルスAQ1、AQ2の電圧レベルのピーク値を測定するピーク値測定部60と、各パルスAQ1、AQ2のパルス幅を測定するパルス幅測定部70を含む。また、測定部50は、各パルスAQ1、AQ2間の間隔に基づいて、各パルスPS1、PS2間の間隔である押圧時間を測定する押圧時間測定部80を含むが、これに限定されない。例えば、測定部50は、ピーク値測定部60を含まない構成や、パルス幅測定部70を含まない構成や、パルス幅測定部70及び押圧時間測定部80を含まない構成でも良い。各測定部60、70、80は、各信号線SL1、SL2を介してアンプ40と接続されている。測定部50は、各測定部60、70、80の測定結果を入力情報処理部90に出力する。
入力情報処理部90は、検出装置30から出力される測定結果を受け、さまざまな処理を行う。
図4は、押圧検出部20の構成を示す図である。例えば押圧検出部20は、圧電体10、第1、第2の保護膜12、14、第1、第2の電極16、18が積層されて構成されている。圧電体10を挟むように、第1、第2の電極16、18が設けられている。また、押圧検出部20は、第1、第2の電極16、18が設けられた圧電体10を挟むように、第1、第2の保護膜12、14が設けられて構成されている。例えば第1の電極16は検出装置30に接続され、第2の電極18は電圧VSS(例えばグランドレベルの電圧)に設定される。なお、第1、第2の保護膜12、14は絶縁性を有する材質であれば良く、例えばPET(Poly−Ethylene−Terephthalate)、ポリイミド又はエポキシ樹脂などの絶縁性を有するポリマーでも良い。
図5は、アンプ40を示す回路図である。押圧検出部20で発生したパルスPS1、PS2は、アンプ40の増幅回路OPで増幅され、パルスAQ1、AQ2がノードND1に出力される。ノードND1には例えばダイオードDI1のアノードと、ダイオードDI2のカソードが接続されている。これにより、増幅回路OPの出力パルスのうち、正のパルスAQ1は出力信号線SL1に出力され、負のパルスAQ2は出力信号線SL2に出力される。なお、図5の回路は、アンプ40の構成を示す一例であり、これに限定されない。例えば、アンプ40は、第1極性のパルス及び第2極性のパルスを増幅し、第1極性のパルスを第1の信号線に出力し、第2極性のパルスを第2の信号線に出力するようにしてもよいし、第1極性のパルス及び第2極性のパルスを一つの信号線に出力するようにしてもよい。
図6は、ピーク値測定部60を示す図である。ピーク値測定部60は、例えばピークホールド回路62とボトムホールド回路64を含むが、これに限定されない。ピーク値測定部60では、例えばピークホールド回路62が省略されても良いし、ボトムホールド回路64が省略されていても良い。
ピークホールド回路62は、例えば出力信号線SL1と接続し、パルスAQ1を受け、パルスAQ1の電圧レベルの最大値(広義には絶対値のピーク値)を測定する。ボトムホールド回路64は、例えば出力信号線SL2と接続し、パルスAQ2を受け、パルスAQ2の電圧レベルの最小値(広義には絶対値のピーク値)を測定する。
ピーク値測定部60は、ピークホールド回路62及びボトムホールド回路64の出力に基づいて、各パルスAQ1、AQ2の電圧レベルの絶対値のピーク値を例えば図3の入力情報処理部90に出力するが、これに限定されない。例えば、ピークホールド回路62は、パルスAQ1の電圧レベルの最大電圧を出力するようにしても良い。同様に、ボトムホールド回路64は、パルスAQ2の電圧レベルの最小電圧を出力するようにしても良い。また、各パルスAQ1、AQ2が一つの信号線を介して出力された場合、その信号線をピークホールド回路62とボトムホールド回路64に接続するようにしても良い。
なお、パルスの電圧レベルの最大値(広義には絶対値のピーク値)は例えば図2のピーク値PK1に対応し、パルスの電圧レベルの最小値(広義には絶対値のピーク値)は例えば図2のピーク値PK2に対応する。
図7は、パルス幅測定部70を示す図である。パルス幅測定部70はカウンタ72、76、レジスタ74、78を含むが、これに限定されない。例えば、カウンタ72、76のいずれかを省略しても良いし、レジスタ74、78のいずれかを省略しても良い。
カウンタ72は、出力信号線SL1からパルスAQ1を受け、パルスAQ1の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えるとカウントを開始する。その後、パルスAQ1の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を下回るとカウントを終了し、そのカウント値をレジスタ74に格納する。レジスタ74に格納されたカウント値はパルスAQ1のパルス幅として例えば図3の入力情報処理部90に出力される。
カウンタ76は、出力信号線SL2からパルスAQ2を受け、パルスAQ2の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えるとカウントを開始する。その後、パルスAQ2の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を下回るとカウントを終了し、そのカウント値をレジスタ78に格納する。レジスタ78に格納されたカウント値はパルスAQ2のパルス幅として例えば図3の入力情報処理部90に出力される。
各出力信号線SL1、SL2は、カウンタ72及びカウンタ76のうちのいずれかに接続されてもよいが、これに限定されない。例えば、各パルスAQ1、AQ2が一つの信号線を介して出力された場合、その信号線を各カウンタ72、76に接続するようにしても良い。
なお、パルスAQ1のパルス幅は例えば図2のパルス幅PW1に対応し、パルスAQ2のパルス幅は例えば図2のパルス幅PW2に対応する。
図8は、押圧時間測定部80を示す図である。押圧時間測定部80は、カウンタ82とレジスタ84を含むが、これに限定されない。例えば押圧時間測定部80は、レジスタ84を省略しても良い。カウンタ82には、出力信号線SL1、SL2が接続されているが、これに限定されない。例えば、各パルスAQ1、AQ2が一つの信号線を介して出力された場合、その信号線を各カウンタ82に接続するようにしても良い。
押圧時間測定部80は、パルスAQ1の立ち上がりとパルスAQ2の立ち上がりとの間の時間間隔を測定するが、これに限定されない。例えば、押圧時間測定部80はパルスAQ1の振幅のピークとパルスAQ2の振幅のピークとの間の時間間隔を測定しても良いし、パルスAQ1の立ち下がりとパルスAQ2の立ち下がりとの間の時間間隔を測定してもよい。
カウンタ82は、出力信号線SL1からのパルスAQ1を受け、例えばパルスAQ1の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えたときにカウントを開始する。その後、カウンタ82は、出力信号線SL2からのパルスAQ2を受け、例えばパルスAQ2の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えるまでカウントを続ける。パルスAQ2の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えたとき、カウンタ82はカウントを終了する。レジスタ84には、例えば、パルスAQ2の電圧レベルが所定の閾値を越えたときのカウンタ82のカウント値が格納され、そのカウント値は例えば図3の入力情報処理部90に出力されるが、これに限定されない。例えば、パルスAQ2の電圧レベルが所定の閾値を越えたときのカウンタ82はカウント値の直前のカウント値が入力情報処理部90に出力されてもよい。
図9(A)、(B)は、例えば圧電体10が押圧されてから圧電体10の押圧が終了するまでの圧電体10が発生する電圧を示す波形図である。特に、図9(B)は、押圧を終了させるときの圧電体10に加えられている圧力を図9(A)の場合よりも緩やかに小さくしたときの状態が示されている。例えば、圧電体10に加えられている圧力を急激に小さくした場合は、図9(A)のパルスPS4が得られるが、圧電体10に加えられている圧力を緩やかに小さくした場合は図9(B)のパルスPS6が得られる。即ち、図9(A)のパルスPS3及び図9(B)のパルスPS5に示されるように、押圧開始時に同じようなパルスが得られた場合であっても、押圧終了時の状態によって異なったパルスが得られる。
例えば、図9(A)に示されるようなパルスに対して、検出装置30はパルス幅測定部70により例えばパルス幅PW3を測定することができ、押圧時間測定部80により圧電体10に対する押圧時間T4を測定することができる。また、検出装置30は、ピーク値測定部60によりピーク値PK3、PK4を測定することができる。図9(B)に示されるようなパルスに対しても同様に、ピーク値測定部60、パルス幅測定部70及び押圧時間測定部80のいずれかにより、ピーク値PK5、PK6、パルス幅PW4又は押圧時間T5を測定することができる。
即ち、第2パルスであるパルスPS4、PS6を測定することで、押圧終了時の圧力の時間的変位を検出することができ、圧電体10に加えられている圧力を急激に小さくしたのか、それとも緩やかに小さくしたのかを検出することができる。これにより、押圧検出部20や圧電体10からのパルスから詳細な情報を取得することができ、例えば図3の入力情報処理部90はこの取得した情報を元に様々な処理が行えるので、検出装置300は様々な入力装置に利用できる。
2.入力装置
図3に示されるような押圧検出部20、検出装置30及び入力情報処理部90を備えた入力装置は、前述の通り、押圧検出部20からのパルスに基づいて詳細な情報を取得し、その詳細な情報に基づいた処理を行うことができる。
図10は、前述の入力装置をタッチパネルに応用する場合の入力装置100を示す図である。入力装置100は、押圧検出部200と、エンコーダエンコーダ300(広義には入力情報取得装置)を含む。
押圧検出部200は、X方向(広義には第1の方向)に沿って延在形成された複数の電極ER2と、Y方向(広義には第2の方向)に沿って延在形成された複数の電極ER1と、圧電体10を含む。なお、押圧検出部200がタッチパネルの入力部分に相当する。また、本実施形態では圧電体10としてPVDF(Polyvinylidene−fluoride:ポリフッ化ビニリデン)が用いられているが、これに限定されない。例えば圧電体10として、TrFE(Trifluoroethylene:3フッ化エチレンまたはトリフルオロエチレン)とPVDFとの共重合体、奇数ナイロン、ポリ尿素などの有機強誘電体を用いても良いし、PZT(Pb(Zr,Ti)O:チタン酸鉛)、PZTN(Pb(Zr,Ti)Nb)、PLZT((Pb,La)(Zr,Ti)O)、BLT((Bi,La)Ti12:チタン酸ビスマスランタン)、SBT(SrBiTa)などの無機強誘電体を用いても良い。
エンコーダ300は、検出装置310、位置検出部320を含むが、これに限定されない。例えば、エンコーダ300は、位置検出部320を省略しても良い。エンコーダ300は、押圧検出部200の押圧された位置を位置検出部320にて検出し、その位置での押圧情報(例えば圧力や、押圧時間等)を検出装置310にて検出する。検出装置310は、例えば図3の検出装置30が各電極ER1、ER2に接続するように設けられることで構成され、位置検出部320の検出情報に基づいて、検出装置30の出力を選択することでその位置での押圧情報を検出することができる。これによって、押圧検出部200の様々な場所の押圧状態を検出できるため、入力装置100は例えばタッチパネルとして機能することが可能である。
エンコーダ300は、押圧検出部200の頂点付近に設けられているが、これに限定されない。例えば、押圧検出部200の一辺の中央部分に設けられても良い。複数の電極ER1、ER2は、一端がエンコーダ300に接続されている。さらに、複数の電極ER1の他端は共通接続され、電圧VSS(例えばグランドレベルの電圧)に設定されている。同様に、複数の電極ER2の他端は共通接続され、電圧VSS(例えばグランドレベルの電圧)に設定されている。例えば、エンコーダ300が設けられた付近の押圧検出部200の頂点の対頂角に相当する頂点付近で、各電極ER1、ER2の他端に電圧VSSが供給されている。
図11は、図10の押圧検出部200のAA−AA断面を示す断面図である。圧電体10の一方側には、方向Xに沿って延在形成された複数の電極ER1が設けられ、圧電体10の他方側には、方向Yに沿って延在形成された複数の電極ER2が設けられている。また、圧電体10の一方側には、電極ER1を保護するように第1の保護膜12が設けられている。さらに、圧電体10の他方側には電極ER2を保護するように第2の保護膜14が設けられているが、これに限定されない。例えば、第2の保護膜14を省略しても良い。第2の保護膜14が省略された場合は、第1の保護膜12が設けられている側を加圧される側にすればよい。なお、第1、第2の保護膜12、14は、絶縁性を有する。
例えば、B1で示す部分が加圧された場合、圧電体10のB2に示す部分で電圧が発生する。その発生した電圧を電極ER1−1と電極ER2を用いて読み出すことで、押圧情報を検出することができる。
例えば押圧検出部200のある領域が押圧された場合、その押圧の強弱や圧力の時間的変位によって検出される信号の波形も変化する。入力装置100は、第1パルスPS1、第2パルスPS2を検出することができるので、前述のような信号波形の変化を検出することができ、押圧のオン・オフだけでなく中間の押圧状態を検出することができる。これにより、入力装置100は例えばペンタブレットのような筆圧の強弱等を多分に利用する用途にも十分応用可能である。
また、押圧検出部200を形成する場合、有機圧電体フィルムにインクジェット法で電極や保護膜を形成することができるので、例えば黒板のような大規模な入力装置を形成することも可能である。
図12は入力装置100のエンコーダ300の変形例を示す図である。エンコーダ301は複数のアンプ40、複数のピーク値測定部60、複数のパルス幅測定部70、複数の押圧時間測定部80、セレクタSEL1〜SEL3、位置検出部321を含むが、これに限定されない。例えば、位置検出部321を省略してもよいし、ピーク値測定部60、パルス幅測定部70及び押圧時間測定部80のいずれかを省略しても良い。また、変形例のエンコーダ301は、セレクタSEL1〜SEL3の3つのセレクタで構成されているが、これに限定されない。例えば、セレクタの数を5つ、6つまたは2つ、1つにする構成でも良い。なお、ピーク値測定部60、パルス幅測定部70、押圧時間測定部80は、セレクタに対応して設けられている。例えばピーク値測定部60の数は、セレクタが設けられている数と同じ数である。
図12の変形例では、押圧検出部200に設けられた複数の電極ER2を、例えば3本ずつのグループに分けられている。各グループの電極ER2−1、ER2−2、ER2−3は、アンプ40に接続される。電極ER2−1が接続されたアンプ40の出力は、例えばセレクタSEL1に接続される。電極ER2−2が接続されたアンプ40の出力は、例えばセレクタSEL2に接続される。電極ER2−3が接続されたアンプ40の出力は、例えばセレクタSEL3に接続される。
各セレクタSEL1〜SEL3は、複数のアンプ40からの出力を受け、その出力信号に応じて複数のアンプ40のうちの一つを選択し、選択されたアンプ40の出力をピーク値測定部60、パルス幅測定部70及び押圧時間測定部80に出力する。また、各セレクタSEL1〜SEL3は、複数のアンプ40のうち、どのアンプ40を選択したかを示す選択情報を位置検出部321に出力する。
位置検出部321は、各セレクタSEL1〜SEL3からの選択情報に基づいて、複数の電極ER2のうち、押圧を検出した電極ER2を検出し、その検出結果を例えば方向Yにおける位置情報として入力処理部400に出力する。
図12の変形例では、各電極ER2毎に図3の押圧検出装置30を設ける必要が無くなり、回路規模の縮小が可能となる。また、各セレクタSEL1〜SEL3によって、例えば3本分の電極ER2の出力情報を同時に検出できるため、全ての電極ER2を順次に選択して一つの押圧検出装置30で押圧を検出する場合よりも詳細な押圧情報を取得することができる。
なお、図12では電極ER2について記載されているが、電極ER1についても同様の構成をエンコーダ301に設けることができる。そうすることで、押圧に対して、精度の高い位置検出と詳細な押圧情報を取得することができる。また、エンコーダ301の回路規模を小さくすることができる。
3.電子機器
図13は、電子機器1000を示す図である。電子機器1000は、例えば図10の入力装置100が表示パネル500(広義には表示体)に設けられて構成されている。また、電子機器1000では、表示パネル500の画像表示領域と重なるように入力装置100が表示パネル500に設けられている。入力装置100の押圧検出部200は、例えばその電極ER1、ER2、保護膜12、14、圧電体10が透明性の物質で形成されているので、表示パネル500の表示画面側に入力装置100を設けることができる。
図14は、図13を方向DR1からみた側面概略図である。図14の方向DR2は、表示パネル500の表示画像を視覚する側を示す。即ち、入力装置100は、表示パネル500の画像が表示される表示画面側に設けられている。このようにすることで、表示パネル500に表示される画像に対応した領域について、例えば押圧情報を入力装置100が検出できるので、よりユーザーフレンドリーな入力インターフェースを備えた電子機器を提供することができる。
なお、入力装置100は、表示パネル500の画像表示領域全体を覆うような大きさに形成されているが、これに限定されない。例えば、入力装置100は、表示パネル500上において所望の入力を検出するのに必要な領域に合わせた大きさに形成されても良い。
図15(A)〜(B)は、電子機器2000を示す図である。図15(A)の電子機器2000は、表示パネル510を含み、例えば携帯情報端末(携帯電話、PDA、電子手帳、電子計算機等)として用いることができる。
本実施形態では、例えば入力装置100を図15(B)に示すように電子機器2000の表示パネル510に設けることができる。このため、電子機器2000の製造途中に入力装置100を表示パネル510に設けるほか、完成した電子機器2000に後から入力装置100を設けることもできる。
このように例えば入力装置100が設けられた電子機器2000は、表示パネル510に表示される画像に応じた入力情報を検出できるため、別途にハードウェアキー等の入力装置を設ける必要が無くなり、電子機器2000の製造コストを削減できる。また、ハードウェアキー等よりも柔軟に、様々な入力情報を検出することができ、電子機器2000の操作性を向上させることができる。
図16(A)は、電子機器3000を示す図である。電子機器3000は、表示パネル520を含み、情報端末(例えばノート型パソコン、ラップトップ型パソコン等)として用いることができる。図16(B)は入力装置110を示す図である。入力装置110は、図10の入力装置100に接続端子120を設けたものである。接続端子120は例えばUSB規格に沿った接続端子で形成されるが、これに限定されない。例えば接続端子120はIEEE1394規格に沿った端子でも良いし、他の規格に沿った汎用接続端子であっても良い。入力装置110を用いれば、パソコンの表示画面、例えば電子機器3000を容易にタッチセンスが可能な電子機器3000にすることができる。その場合は、電子機器3000の表示パネル520に、入力装置110の押圧検出部200を貼り付け、接続端子120を電子機器3000に接続する。入力装置110によって検出された入力情報は、接続端子120を介して電子機器3000に送出される。電子機器3000は、この送出された入力情報と、表示パネル520に表示された画像について、例えばソフトウェア等で処理することでタッチパネルとして入力装置110を機能させることができる。即ち、入力装置110を用いることで、容易にパソコン等の表示パネルをタッチパネルにすることができる。
4.電子ペーパ
図17は電子ペーパ4000を示す図である。電子ペーパ4000は、例えば図10の入力装置100と、表示パネル600を含む。なお、入力装置100は、押圧検出部200(広義にはタッチパネル部)と、エンコーダ300(広義には入力情報取得装置)とを含む。表示パネル600は、フレキシブル基板に形成され、可撓性を有する。電子ペーパ4000は、可撓性を有する表示パネル600に入力装置100が設けられて構成され、入力装置100は表示パネル600の表示画面側に設けられている。
図18(A)〜(B)は、電子ペーパ4000を方向DR3から見た側面概略図である。図18(A)の方向DR4は、表示パネル600の表示画面が見える視覚方向を示す。図18(A)に示すように、入力装置100は表示パネル600の表示画面側に設けられている。入力装置100の押圧検出部200は、その保護膜が例えばPET等の絶縁性を有するポリマーで形成され、その電極は透明性及び可撓性を有する導電性ポリマーで形成され、その圧電体10は例えばPVDF等の透明性及び可撓性を有する有機圧電体で形成されている。即ち、入力装置100の押圧検出部200も可撓性を有するので、図18(B)に示すように電子ペーパ4000は、表示パネル600と同様に可撓性を有する。
可撓性を有する表示パネル600に対してハードウェアキー等の入力装置を設けると、その入力装置の部分では可撓性を有さないので、表示パネル600が有する特徴を犠牲にしてしまう。しかしながら、本実施形態の電子ペーパ4000は、可撓性を有する入力装置100が表示パネル600に設けられているので、フレキシブルな電子ペーパの特徴を維持しながら入力装置を備えることが可能となる。
電子ペーパ4000は、表示パネル600に表示される画像に対応する領域での押圧情報を入力装置100によって検出できるため、よりユーザーフレンドリーな入力インターフェースを備えることが可能である。例えば、電子ペーパ4000の表示パネル600に対して図19に示すようなキーボードの画像4100(広義には入力装置の画像)を表示させることで、キーボードの画像4100に対応した領域での入力情報を入力装置100は検出することができる。例えば、キーボードの画像4100に対応した領域が押圧された場合、電子ペーパ4000は、そのキーボードの画像4100で示されるキーボードのキーが入力されたと判断することができる。
このようにすることで、電子ペーパ4000にハードウェアキー等の入力装置を設けなくてもキーボード等の様々な入力装置の機能を電子ペーパ4000に実現させることが可能となる。
上記のように、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
図1(A)〜図1(C)は圧電体を示す図。 圧電体が発生する電圧の波形図。 本実施形態に係る検出装置を示す図。 本実施形態に係る押圧検出部を示す図。 本実施形態に係るアンプの回路図。 本実施形態に係るピーク値測定部を示す図。 本実施形態に係るパルス幅測定部を示す図。 本実施形態に係る押圧時間測定部を示す図。 図9(A)、図9(B)は、圧電体が発生する電圧の波形図。 本実施形態に係る入力装置を示す図。 図10のAA−AA断面の概略を示す概略断面図。 本実施形態に係る変形例のエンコーダを示す図。 本実施形態に係る電子機器を示す図。 図13の電子機器の概略側面図。 図15(A)、図15(B)は本実施形態に係る電子機器を示す他の図。 図16(A)、図16(B)は本実施形態に係る電子機器と入力装置を示す他の図。 本実施形態に係る電子ペーパを示す図。 図18(A)、図18(B)は図17の電子ペーパの側面を示す概略側面図。 本実施形態に係る電子ペーパを示す他の図。
符号の説明
10 圧電体、12 第1の保護膜、14 第2の保護膜、16 第1の電極、
18 第2の電極、20 押圧検出部、30 検出装置(入力情報取得装置)、
40 アンプ、50 測定部、60 ピーク値測定部、70 パルス幅測定部、
80 押圧時間測定部、90、400 入力情報処理部、100、110 入力装置、
200 押圧検出部、300、301 エンコーダ(入力情報取得装置)、
310 検出装置(入力情報取得装置)、
500、510、520、600 表示パネル、
1000、2000、3000 電子機器、4000 電子ペーパ、
4100 入力装置の画像、AQ1 第1極性のパルス、AQ2 第2極性のパルス
ER1 第1の電極、ER2 第2の電極、PK1、PK2 ピーク値、
PS1、PS3、PS5 第1パルス、PS2、PS4、PS6 第2パルス、
PW1〜PW4 パルス幅、SL1、SL2 出力信号線、T2、T4、T5 押圧時間

Claims (14)

  1. 可撓性を有する基板に形成された表示体と、タッチパネル部と、前記タッチパネル部から入力情報を取得する入力情報取得装置とを含む電子ペーパであって、
    前記タッチパネル部は、
    圧電体と、
    前記圧電体の一方の側に設けられた第1の電極と、
    前記圧電体の他方の側に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極を保護するための第1の保護膜と、
    を有し、
    前記入力情報取得装置は、
    前記圧電体が押圧された際に発生する第1極性の第1パルス及び前記第1パルスの発生の後に前記圧電体が押圧される前の状態にもどる際に発生するパルスであって前記第1極性とは反対の極性である第2極性の第2パルスを増幅して出力するアンプと、
    前記第1パルスのパルス幅及び前記第2パルスのパルス幅を測定するとともに、前記第1パルスの振幅のピーク値及び前記第2パルスの振幅のピーク値を測定する測定部と、
    を有し、
    前記タッチパネル部は、前記表示体の画像が表示される表示画面側に設けられていることを特徴とする電子ペーパ。
  2. 請求項1において、
    前記第1の電極は、第1の方向に沿って延在形成された複数の電極により構成され、
    前記第2の電極は、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在形成された複数の電極により構成されていることを特徴とする電子ペーパ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記表示体は、前記表示画面に入力装置の画像を表示し、
    前記入力情報取得装置は、前記入力装置の画像が表示されている前記表示体上の領域に対応する前記タッチパネル部上の領域が押されたときに、前記入力装置の操作が行われたと判断することを特徴とする電子ペーパ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第1の保護膜は、絶縁性を有するポリマーで形成され、
    前記第1及び第2の電極は、導電性を有するポリマーで形成され、
    前記圧電体は、有機圧電体で形成されていることを特徴とする電子ペーパ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第2の電極を保護するための第2の保護膜が設けられていることを特徴とする電子ペーパ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記圧電体は、TrFE(トリフッ化エチレン)とPVDF(ポリフッ化ビニリデン)の共重合体、又はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)で形成されていることを特徴とする電子ペーパ。
  7. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記測定部は、前記第1パルスと前記第2パルスの間の時間間隔である押圧時間を測定することを特徴とする電子ペーパ。
  8. 請求項において、
    前記測定部は、前記第1パルスの電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えたときから、前記第2パルスの電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えるまでの時間を前記押圧時間として測定することを特徴とする電子ペーパ。
  9. 請求項において、
    前記アンプは、
    前記圧電体が前記第1パルスを発生した場合には、前記第1パルスを増幅して第1の信号線を介して前記測定部に出力し、
    前記圧電体が前記第2パルスを発生した場合には、前記第2パルスを増幅して第2の信号線を介して前記測定部に出力することを特徴とする電子ペーパ。
  10. 請求項において、
    前記測定部は、前記第2パルスの振幅のピーク値を測定するピーク値測定部を含み、
    前記ピーク値測定部は、前記第1、第2の信号線のうち、少なくとも前記第2の信号線を介して供給される信号の電圧レベルのピーク値を測定することを特徴とする電子ペーパ。
  11. 請求項又は10において、
    前記測定部は、前記第1パルスのパルス幅を測定するパルス幅測定部を含み、
    前記パルス幅測定部は、前記第1、第2の信号線のうち、少なくとも前記第1の信号線を介して供給される信号のパルス幅を測定することを特徴とする電子ペーパ。
  12. 請求項又は10において、
    前記測定部は、前記第2パルスのパルス幅を測定するパルス幅測定部を含み、
    前記パルス幅測定部は、前記第1、第2の信号線のうち、少なくとも前記第2の信号線を介して供給される信号のパルス幅を測定することを特徴とする電子ペーパ。
  13. 請求項乃至12のいずれかにおいて、
    前記測定部は、前記押圧時間を測定する押圧時間測定部を含み、
    前記押圧時間測定部は、前記第1の信号線を介して供給される信号の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えたときから前記第2の信号線を介して供給される信号の電圧レベルの絶対値が所定の閾値を越えたときまでの時間を測定することを特徴とする電子ペーパ。
  14. 表示体と、タッチパネル部と、前記タッチパネル部から入力情報を取得する入力情報取得装置とを含む電子機器であって、
    前記タッチパネル部は、
    圧電体と、
    前記圧電体の一方の側に設けられた第1の電極と、
    前記圧電体の他方の側に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極を保護するための第1の保護膜と、
    を有し、
    前記入力情報取得装置は、
    前記圧電体が押圧された際に発生する第1極性の第1パルス及び前記第1パルスの発生の後に前記圧電体が押圧される前の状態にもどる際に発生するパルスであって前記第1極性とは反対の極性である第2極性の第2パルスを増幅して出力するアンプと、
    前記第1パルスのパルス幅及び前記第2パルスのパルス幅を測定するとともに、前記第1パルスの振幅のピーク値及び前記第2パルスの振幅のピーク値を測定する測定部と、
    を有し、
    前記タッチパネル部は、前記表示体の画像が表示される表示画面側に設けられていることを特徴とする電子機器。
JP2004351690A 2004-12-03 2004-12-03 電子ペーパ及び電子機器 Expired - Fee Related JP4748299B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004351690A JP4748299B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 電子ペーパ及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004351690A JP4748299B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 電子ペーパ及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006163619A JP2006163619A (ja) 2006-06-22
JP4748299B2 true JP4748299B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=36665592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004351690A Expired - Fee Related JP4748299B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 電子ペーパ及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4748299B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104572796A (zh) * 2014-03-18 2015-04-29 北京智膜科技有限公司 基于智能膜的激活码管理数据库系统

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010085528A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 表示素子及び該表示素子を備えた情報表示装置
JP5216041B2 (ja) 2010-04-07 2013-06-19 ダイキン工業株式会社 透明圧電シートをそれぞれ有するフレーム付透明圧電シート、タッチパネル、および電子装置
JP5442519B2 (ja) 2010-04-07 2014-03-12 ダイキン工業株式会社 透明圧電シート、それをそれぞれ含有するフレーム付透明圧電シート、タッチ位置検出用タッチパネル、ディスプレイ装置、タッチパネルおよび電子機器
JP2012008323A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Dainippon Printing Co Ltd 電子ペーパー用カラーフィルタ部材、電子ペーパー、およびそれらの製造方法
JP2012022046A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Dainippon Printing Co Ltd 電子ペーパー用カラーフィルタ部材、電子ペーパー、およびそれらの製造方法
JP5879738B2 (ja) * 2011-04-25 2016-03-08 ソニー株式会社 通信装置、通信制御方法およびプログラム
WO2013014883A1 (ja) 2011-07-25 2013-01-31 パナソニック株式会社 表示装置
CN105612481B (zh) 2013-10-08 2019-09-03 大金工业株式会社 触摸面板、触摸输入装置和电子设备
WO2015129829A1 (ja) 2014-02-26 2015-09-03 ダイキン工業株式会社 バイモルフ型圧電フィルム
JP6265272B2 (ja) * 2014-09-12 2018-01-24 株式会社村田製作所 保持状態検出装置
WO2017170616A1 (ja) 2016-03-28 2017-10-05 ダイキン工業株式会社 バイモルフ型圧電フィルム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4511760A (en) * 1983-05-23 1985-04-16 International Business Machines Corporation Force sensing data input device responding to the release of pressure force
DE10046099A1 (de) * 2000-09-18 2002-04-04 Siemens Ag Berührungssensitive Anzeige mit taktiler Rückkopplung
JP4434609B2 (ja) * 2002-03-29 2010-03-17 株式会社東芝 表示入力システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104572796A (zh) * 2014-03-18 2015-04-29 北京智膜科技有限公司 基于智能膜的激活码管理数据库系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006163619A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4748299B2 (ja) 電子ペーパ及び電子機器
US10488927B2 (en) Display device and method of driving the same
US9292115B2 (en) Apparatus and method for detecting user input
US10216971B2 (en) Display device including sensor screen and method of driving the same
US10481741B2 (en) Display device including sensor screen
KR102396458B1 (ko) 연성 표시장치
TWI537794B (zh) 具有積體觸控螢幕的顯示裝置及其製造方法
JP2006163618A (ja) 検出装置、入力装置及び電子機器
US9678590B2 (en) Portable electronic device
JP6635237B2 (ja) 折り畳み構造に用いられる押圧センサ及び電子機器
US20210004555A1 (en) Multifunctional, multimodal, under-display sensor
EP3056976B1 (en) Touch panel, touch input device, and electronic device
KR102398552B1 (ko) 벤딩 센싱 장치를 갖는 연성 표시장치
US10120485B2 (en) Electronic device and operation input program
EP4216043A2 (en) Open close detection of foldable phone lid angle calculation
JP6988486B2 (ja) バスタブ型筐体に用いるセンサ及び電子機器
JP6677355B2 (ja) 操作検出装置および表示装置
US20190212863A1 (en) Piezoelectric device and display device
JPWO2015159629A1 (ja) 表示装置及びプログラム
CN213120924U (zh) 位移检测传感器和柔性设备
CN109791081B (zh) 压电传感器、触摸式输入装置
US20160109966A1 (en) Touch pen and electronic device having the same
US11521417B2 (en) Touch panel, touch recognition method and touch device
US9128559B2 (en) Electronic device
JP2009032203A (ja) キースキャン回路、電子機器及びキースキャン方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4748299

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees