JP6724735B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

回転電機のステータ Download PDF

Info

Publication number
JP6724735B2
JP6724735B2 JP2016217969A JP2016217969A JP6724735B2 JP 6724735 B2 JP6724735 B2 JP 6724735B2 JP 2016217969 A JP2016217969 A JP 2016217969A JP 2016217969 A JP2016217969 A JP 2016217969A JP 6724735 B2 JP6724735 B2 JP 6724735B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral side
outer peripheral
inner peripheral
core
air hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016217969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018078691A (ja
Inventor
元也 小川
元也 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016217969A priority Critical patent/JP6724735B2/ja
Publication of JP2018078691A publication Critical patent/JP2018078691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6724735B2 publication Critical patent/JP6724735B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本発明は、回転電機のステータに関する。
従来、回転電機のステータとしては、特許文献1に記載されているものがある。このステータのステータコアは、厚さ方向に積層された複数のコアプレートを備え、コアプレートは、電磁鋼板を打ち抜き加工して形成される。コアプレートのロータ収容孔及びスロットは、電磁鋼板の外周側かつ厚さ方向他方側がダイに支持されている状態で、電磁鋼板のダイ支持位置よりも内周側を厚さ方向一方側からパンチを打ち抜くことで形成される。その際、電磁鋼板の内周側縁部に厚さ方向他方側に突出するバリが生成する。また、コアプレート外周面は、電磁鋼板の外周側かつ厚さ方向他方側がダイに支持されている状態で、電磁鋼板のダイ支持位置よりも内周側を厚さ方向一方側からパンチを打ち抜くことで形成され、その際、電磁鋼板の外周側縁部に厚さ方向一方側に突出するバリが生成する。
この回転電機のステータは、図11、すなわち、従来例のステータコア110における軸方向(厚さ方向)の一部断面図に示すように、内周側のバリ171が軸方向一方側(X方向一方側)に突出している状態のコアプレート130と、内周側のバリ171が軸方向他方側に突出している状態のコアプレート130が軸方向に交互に配設される。その結果、内周側のバリ171が軸方向に向き合い、外周側のバリ173も軸方向に向き合うように、複数のコアプレート130が積層される。
図11に示すように、内周側のバリ171が向き合う2つのコアプレート130の外周側のバリ173は、当該2つのコアプレート130の軸方向隙間を塞がない方向に軸方向の異なる側に突出する。内周側のバリ171が向き合う2つのコアプレート130の軸方向隙間の外周側には、バリ173に塞がれない外周側開口186が設けられる。また、外周側のバリ173が向き合う2つのコアプレート130の内周側のバリ171も、当該2つのコアプレート130の軸方向隙間を塞がない方向に軸方向の異なる側に突出する。外周側のバリ173が向き合う2つのコアプレート130の軸方向隙間の内周側には、バリ171に塞がれない内周側開口185が設けられる。
従来例のステータコア110は、内周側のバリ171が軸方向一方側(X方向一方側)に突出している状態のコアプレート130と、内周側のバリ171が軸方向他方側に突出している状態のコアプレート130を軸方向に交互に配設することによって、内周及び外周側開口185,186が形成されるようにしている。そして、ワニス等の接着材料177が、内周及び外周側開口185,186を介してコアプレート130の軸方向隙間に浸入し易いようにして、軸方向に隣り合うコアプレート130が接着され易いようにしている。
特開2016−032331号公報
上記従来のステータでは、内周側開口185が設けられる軸方向隙間における径方向外周側が向き合う2つの外周側のバリ173によって塞がれる。また、逆に、外周側開口186が設けられる軸方向隙間における径方向内周側が向き合う2つの内周側のバリ171によって塞がれる。したがって、接着材料177が内周及び外周側開口185,186から矢印P,Q方向に浸入する際に外周及び内周側に流動する空気が、向き合う2つの外周及び内周側のバリ171,173によって外部に抜けにくくなり、外周及び内周側の隅に空気溜まり174,175ができ易くなって、接着材料177が隅まで行き渡りにくいことがある。
そこで、本発明の目的は、接着材料が軸方向に隣り合うコアプレート間に行き渡り易くて、コアプレート同士の接着をより確実に実行できる回転電機のステータコアを提供することにある。
本発明に係る回転電機のステータは、環状のヨーク、及び周方向に互いに間隔をおいた状態で前記ヨークから径方向の内側に突出する複数のティースを有するステータコアを備え、前記ステータコアは、厚さ方向に積層された複数のコアプレートを含み、前記コアプレートは、前記厚さ方向の一方側に突出するバリを有する内周側縁部と、前記厚さ方向の他方側に突出するバリを有する外周側縁部と、前記厚さ方向の他方側に突出するバリが開口縁部に設けられ、前記周方向において前記ティースの中心に対して前記ティースの片側に位置すると共に、前記径方向において前記ティースの内周側に位置する内周側空気孔と、前記厚さ方向の一方側に突出するバリが開口縁部に設けられ、前記周方向において前記ティースの中心に対して前記ティースの前記片側とは反対側に位置すると共に、前記径方向において前記内周側空気孔よりも外周側に位置する外周側空気孔と、を有し、前記内周側空気孔が前記ティースにおいて前記周方向の一方側に位置している第1状態の前記コアプレートと、前記第1状態を裏返した状態であって、前記内周側空気孔が前記ティースにおいて前記周方向の他方側に位置している第2状態の前記コアプレートが前記厚さ方向に交互に配設される。
本発明に係る回転電機のステータコアによれば、コアプレートが、ティースの内周側に内周側空気孔を有し、それよりも外周側に外周側空気孔を有する。したがって、接着材料が外周及び内周側開口から浸入する際に内周及び外周側に流動する空気が内周及び外周側空気孔を介して外部に流出し易くなり、接着材料の浸入時に空気が軸方向隙間の隅に溜まりにくくなる。よって、接着材料が軸方向に隣り合うコアプレート間に行き渡り易くなって、コアプレート同士の接着をより確実に実行できる。
また、コアプレートにおいて、内周側空気孔と外周側空気孔が、ティースの周方向の中心に対して互いに逆側の領域に設けられ、さらに、内周側空気孔がティースの周方向一方側に位置している第1状態のコアプレートと、内周側空気孔がティースの周方向他方側に位置している第2状態のコアプレートが厚さ方向に交互に配設される。したがって、複数のコアプレートが積層されている状態で、内周側空気孔が厚さ方向に重なることがなく、外周側空気孔も厚さ方向に重なることがない。よって、厚さ方向に隣り合う2つのコアプレートにおいて、内周側空気孔の開口縁部に形成されるバリが厚さ方向に向き合って空気の流動経路を塞ぐことがなく、外周側空気孔の開口縁部に形成されるバリが厚さ方向に向き合って空気の流動経路を塞ぐこともない。その結果、空気が内周及び外周側空気孔を介して外部に円滑に流出し易くなり、この点からも接着材料が厚さ方向に隣り合うコアプレート間を隅まで行き渡り易くなる。
本発明の一実施形態に係るステータをX方向一方側から見たときの平面図である。 コアプレートをX方向一方側から見たときの平面図である。 ステータコアにおけるθ方向の一部を示す平面図である。 図2のA‐A線断面図である。 (a)は、電磁鋼板に、内周側縁部、及び外周側空気孔を形成している最中の軸方向の一部断面図であり、ロータ収容孔、スロット、及び外周側空気孔を形成している最中の軸方向の一部断面図である。(b)は、内周側縁部、及び外周側空気孔形成後の電磁鋼板における外周側空気孔の中心軸を通過する軸方向の一部断面図である。 外周側空気孔形成時のプレスの向きと、バリの形成方向について説明する模式図である。 (a)は、電磁鋼板に、外周側縁部、及び内周側空気孔を形成している最中の軸方向の一部断面図である。(b)は、外周側縁部、及び内周側空気孔形成後の電磁鋼板における内周側空気孔の中心軸を通過する軸方向の一部断面図である。 ステータコアにおいて4つのコアプレートが積層された部分における接着材料含浸中の軸方向の断面図である。 ステータコアにおいて4つのコアプレートが積層された別の部分における接着材料含浸中の軸方向の断面図である。 従来のステータコアの平面図である。 図10のO-O線断面の一部であり、従来のステータコアにおける図9に対応する図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の説明及び図面で、R方向は、ステータコア10(コアプレート30)の径方向を表し、θ方向は、ステータコア10(コアプレート30)の周方向を表し、Z方向は、ステータコア10(コアプレート30)の軸方向(厚さ方向)を表す。X方向、R方向、及びθ方向は、互いに直交する。
図1は、本発明の一実施形態に係るステータ1をX方向一方側から見たときの平面図であり、図2は、コアプレート30をX方向一方側から見たときの平面図である。なお、図1及び図2では、内周及び外周側空気孔80,81の配置を分かり易く示すため、内周及び外周側空気孔80,81を誇張して描いている。
図1に示すように、ステータ1は、ステータコア10、及びステータコイル20を備える。ステータコア10には、中心部にロータ収容孔15が設けられる。ステータコア10は、環状のヨーク11、及びθ方向に互いに間隔をおいた状態でヨーク11からR方向内側に突出する複数のティース12を有する。θ方向に隣り合うティース12の間には、スロット13が設けられる。ステータコイル20は、スロット13を通りティース12に巻装される。ロータ(図示せず)は、ロータ収容孔15に収容される。
ステータコア10は、X方向に積層された複数の同一形状のコアプレート30を含む。図2を参照して、複数のコアプレート30の各々は同一形状であり、コアプレート30は、環状のヨーク31、及びθ方向に互いに間隔をおいた状態でヨーク31からR方向内側に突出する複数のティース32を有する。θ方向に隣り合うティース32の間には、スロット33が設けられる。複数のコアプレート30は、X方向から見たときヨーク31及びティース32が重なるように積み重ねられる。ヨーク31は、X方向に重ねられた複数のヨーク31を含み、ティース12は、X方向に積み重ねられた複数のティース32を含む。複数のコアプレート30のX方向に重なった複数のロータ収容孔35によりステータコア10のロータ収容孔15が形成され、複数のコアプレート30のX方向に重なった複数のスロット33によりステータコア10のスロット13が形成される。
図2に示すように、コアプレート30は、複数の一対の内周側空気孔80及び外周側空気孔81を有し、一対の内周側空気孔80及び外周側空気孔81は、θ方向の所定間隔毎に形成されている。一対の内周側空気孔80及び外周側空気孔81は、R方向から見たときティース32に重なる位置に配置されている。内周及び外周側空気孔80,81の夫々は、コアプレート30をX方向に貫通する。図1、図2に示す状態で、一対の内周側空気孔80及び外周側空気孔81に関して、内周側空気孔80は、θ方向においてティース12(ティース32)の中心αに対してティース12(ティース32)の片側(図1、図2に示す状態では、θ方向の時計回り側)に設けられ、R方向においてティース12(ティース32)の内周側に設けられる。他方、一対の内周側空気孔80及び外周側空気孔81に関して、外周側空気孔81は、θ方向においてティース12(ティース32)の中心αに対してティース12(ティース32)の上記片側とは反対側(図1、図2に示す状態では、θ方向の反時計回り側)に設けられ、R方向において内周側空気孔80よりも外周側に設けられる。より詳しくは、図1、図2に示す例では、外周側空気孔81は、ヨーク11(ヨーク31)に設けられる。
図3は、ステータコア10におけるθ方向の一部を示す平面図である。なお、図3において点線で描かれた内周及び外周側空気孔80,81は、視認できるコアプレート30にX方向に隣り合う視認できないコアプレート30の内周及び外周側空気孔80,81を示す。図3に示すように、ステータ1では、内周側空気孔80がティース12においてθ方向の一方側に位置している第1状態のコアプレート30と、第1状態を裏返した状態であって、内周側空気孔80がティース12においてθ方向の他方側に位置している第2状態のコアプレート30とがX方向に交互に配設される。
図4は、図2のA‐A線断面図である。なお、図4〜図9、及び図11では、バリの構成を分かり易く図示するため、バリを誇張して描いている。図4に示すように、コアプレート30は、ロータ収容孔35に面する内周側縁部にX方向一方側(図4の紙面における下側)に突出するバリ71を有し、外周側空気孔81の開口縁部にX方向一方側に突出するバリ72を有する。また、コアプレート30は、外周側縁部にX方向他方側(図4の紙面における上側)に突出するバリ73を有し、内周側空気孔80の開口縁部にX方向他方側に突出するバリ74を有する。
これらのバリ71〜74は、コアプレート30が電磁鋼板の打ち抜き加工によって製造されることに起因して生成する。以下、図5〜図7を用いて、コアプレート30の製造方法について説明する。図5(a)は、電磁鋼板41に、内周側縁部90(図2参照)、及び外周側空気孔81を形成している最中の軸方向の一部断面図であり、ロータ収容孔35、スロット33、及び外周側空気孔81を形成している最中の軸方向の一部断面図である。また、図5(b)は、内周側縁部90、及び外周側空気孔81形成後の電磁鋼板41における外周側空気孔81の中心軸を通過する軸方向の一部断面図である。また、図6は、外周側空気孔81形成時のプレスの向きと、バリの形成方向について説明する模式図である。
図5(a)に示すように、電磁鋼板41に内周側縁部90及び外周側空気孔81を形成する際には、電磁鋼板41のX方向の表側面(一方側面)41aにパンチ(可動型)51を対向させ、電磁鋼板41のX方向の裏側面(他方側面)41bをダイ(固定型)52により支持する。パンチ51には、X方向から見たときに、外周側空気孔81形成箇所に重なる箇所にX方向に延在する外周側空気孔形成部51aが設けられ、ダイ52には、外周側空気孔形成部51aにX方向に重なる箇所に、外周側空気孔形成部51aの先端側を収容可能な凹部52aが設けられる。電磁鋼板41を表側面41a側から矢印Fで示す方向にパンチ51で打ち抜くことで、ロータ収容孔35及び外周側空気孔81を形成する。図5(b)に示すように、パンチ51での電磁鋼板41の打ち抜き後、ダイ52により支持されていた電磁鋼板41の内周側縁部(ロータ収容孔35及びスロット33の縁部)90には、せん断加工によるバリ71が生成され、外周側空気孔81の開口縁部には、せん断加工によるバリ72が生成される。バリ71,72は、電磁鋼板41の裏側面41bからX方向一方側(図5における下側)に突出する。図6に示すように、外周側空気孔81形成時には、プレスで電磁鋼板41に矢印Gで示す表側から裏側への力が作用する。その結果、外周側空気孔81にX方向一方側(図6における下側)に突出するバリ72が生成される。
次に、電磁鋼板41に、外周側縁部91(図2参照)、及び内周側空気孔80を形成する方法について説明する。図7(a)は、電磁鋼板41に、外周側縁部91、及び内周側空気孔80を形成している最中の軸方向の一部断面図である。また、図7(b)は、外周側縁部91、及び内周側空気孔80形成後の電磁鋼板41における内周側空気孔80の中心軸を通過する軸方向の一部断面図である。
外周側縁部91、及び内周側空気孔80を形成する際には、図7(a)に示すように、電磁鋼板41の表側面41aにパンチ61を対向させ、電磁鋼板41の裏側面41bをダイ62により支持する。ダイ62には、X方向から見たときに、内周側空気孔80形成箇所に重なる箇所にX方向に延在する内周側空気孔形成部62aが設けられ、パンチ61には、内周側空気孔形成部62aにX方向に重なる箇所に、内周側空気孔形成部62aの先端側を収容可能な凹部61aが設けられる。そして、電磁鋼板41を矢印Hで示す方向に表側面41a側からパンチ61で打ち抜くと、外周側縁部91及び内周側空気孔80が形成される。パンチ61で打ち抜かれた電磁鋼板41の外周側縁部91には、せん断加工によるバリ73が生成される。また、内周側空気孔80の開口縁部には、せん断加工によるバリ74が生成される。バリ73,74は、電磁鋼板41の表側面41aからX方向他方側(図7における上側)に突出する。
図5〜図7で説明した電磁鋼板41の打ち抜き加工によりコアプレート30が製造される。その際には、パンチ51で打ち抜く工程を先に行ってからパンチ61で打ち抜く工程を後に行うことも可能であるし、パンチ61で打ち抜く工程を先に行ってからパンチ51で打ち抜く工程を後に行うことも可能である。
コアプレート30の製造後は、バリ71〜74を取り除くことなく、複数のコアプレート30を、上述の第1状態と上述の第2状態とがX方向で交互に現れるようにX方向に積層する。そして、積層されたコアプレート30間に樹脂(例えばワニス)等の接着材料を含浸してX方向に隣り合うコアプレート30を接着する。
図8及び図9は、ステータコア10において4つのコアプレート30が積層された部分における接着材料含浸中の軸方向の断面図である。また、図10は、従来のステータコア110の平面図であり、図11は、図10のO-O線断面の一部であり、従来のステータコア110における図9に対応する図である。
なお、図8の紙面において上側に位置する2つのコアプレート30の断面図は、図3のB-B線断面図であり、図8の紙面において下側に位置する2つのコアプレート30の断面図は、図3のC-C線断面図である。また、図9の紙面において上側に位置する2つのコアプレート30の断面図は、図3のD-D線断面図であり、図9の紙面において下側に位置する2つのコアプレート30の断面図は、図3のE-E線断面図である。また、図8で最も上側に図示されているコアプレート30は、図3で最も上に図示されているコアプレート30に対応し、図9で最も上側に図示されているコアプレート30は、図3で上から2番目に配設されているコアプレート30に対応する。以下、図8〜図11を用いて、ステータコア10における接着材料含浸動作及び作用効果について説明する。
図11に示すように、従来のステータコア110では、内周側開口185が設けられる軸方向隙間における径方向外周側が、向き合う2つの外周側のバリ173によって塞がれ、逆に、外周側開口186が設けられる軸方向隙間における径方向内周側が、向き合う2つの内周側のバリ171によって塞がれる。したがって、接着材料177の含浸時に、接着材料177が矢印P方向に外周側開口186を介して外周側から内周側に移動したとき、接着材料177に押し出されて内周側に流動する空気が、向き合う2つの内周側のバリ171によって外部に抜けにくくなることがある。そして、2つのコアプレート130の軸方向隙間の内周側に空気溜まり174が生成して、接着材料177が内周側の隅まで行き渡りにくいことがある。また、接着材料177が矢印Q方向に内周側開口185を介して内周側から外周側に移動したとき、接着材料177に押し出されて外周側に流動する空気が、向き合う2つの外周側のバリ173によって外部に抜けにくくなることがある。そして、2つのコアプレート130の軸方向隙間の外周側に空気溜まり175が生成して、接着材料177が外周側の隅まで行き渡りにくいことがある。
これに対し、ステータコア10では、図8に示すように、接着材料77の含浸時に、接着材料77が矢印I方向に外周側開口86を介して外周側から内周側に移動すると、接着材料77に押し出されて内周側に流動した空気が、矢印J,Kに示す方向に、内周側空気孔80を通過してX方向に隣り合うコアプレート30間の軸方向隙間に流動した後、外部に流出し、コアプレート30間の軸方向隙間の内周側に空気溜まりが生成しにくくなる。また、逆に、図9に示すように、接着材料77が矢印L方向に内周側開口85を介して内周側から外周側に移動すると、接着材料77に押し出されて外周側に流動した空気が、矢印M,Nに示す方向に、外周側空気孔81を通過してX方向に隣り合うコアプレート30間の軸方向隙間に流動した後、外部に流出し、コアプレート30間の軸方向隙間の外周側に空気溜まりが生成しにくくなる。よって、接着材料77が軸方向に隣り合うコアプレート130間のR方向の隅まで行き渡り易くて、コアプレート30同士の接着をより確実に実行できる。
更には、コアプレート30において、内周側空気孔80と外周側空気孔81が、ティース32の周方向の中心に対して互いに逆側の領域に設けられ、さらに、内周側空気孔80がティース32の周方向一方側に位置している第1状態のコアプレート30と、内周側空気孔80がティース32の周方向他方側に位置している第2状態のコアプレート30がX方向に交互に配設される。したがって、複数のコアプレート30が積層されている状態で、内周側空気孔80がX方向に重なることがなく、外周側空気孔81もX方向に重なることがない。よって、内周側空気孔80の開口縁部に形成されるバリ74がX方向に向き合って空気の流動経路を塞ぐことがなく、外周側空気孔81の開口縁部に形成されるバリ72がX方向に向き合って空気の流動経路を塞ぐこともない。その結果、空気が内周及び外周側空気孔80,81を介して外部に円滑に流出し易くなり、この点からも接着材料77がX方向に隣り合うコアプレート30間を隅まで行き渡り易くなる。
尚、本発明は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、外周側空気孔81が、ヨーク31に設けられる場合について説明したが、外周側空気孔は、内周側空気孔よりも外周側に設けられればよく、ティースに設けられてもよい。また、コアプレートには、内周及び外周側空気孔以外にも空気抜き用の貫通孔が設けられてもよく、コアプレートがティースをN個(Nは整数)有する場合、コアプレートに、2N個よりも多い数の空気抜き穴(内周及び外周側空気孔も含む)が設けられてもよい。
1 ステータ、 10 ステータコア、 11 ヨーク、 12 ティース、 30 コアプレート、 71, 72, 73, 74 バリ、 80 内周側空気孔、 81 外周側空気孔、 90 内周側縁部、 91 外周側縁部、 X 厚さ方向、 θ 周方向、 R 径方向、 α ティースの中心。

Claims (1)

  1. 環状のヨーク、及び周方向に互いに間隔をおいた状態で前記ヨークから径方向の内側に突出する複数のティースを有するステータコアを備え、
    前記ステータコアは、厚さ方向に積層された複数のコアプレートを含み、
    前記コアプレートは、
    前記厚さ方向の一方側に突出するバリを有する内周側縁部と、
    前記厚さ方向の他方側に突出するバリを有する外周側縁部と、
    前記厚さ方向の他方側に突出するバリが開口縁部に設けられ、前記周方向において前記ティースの中心に対して前記ティースの片側に位置すると共に、前記径方向において前記ティースの内周側に位置する内周側空気孔と、
    前記厚さ方向の一方側に突出するバリが開口縁部に設けられ、前記周方向において前記ティースの中心に対して前記ティースの前記片側とは反対側に位置すると共に、前記径方向において前記内周側空気孔よりも外周側に位置する外周側空気孔と、を有し、
    前記内周側空気孔が前記ティースにおいて前記周方向の一方側に位置している第1状態の前記コアプレートと、前記第1状態を裏返した状態であって、前記内周側空気孔が前記ティースにおいて前記周方向の他方側に位置している第2状態の前記コアプレートが前記厚さ方向に交互に配設される、回転電機のステータ。
JP2016217969A 2016-11-08 2016-11-08 回転電機のステータ Expired - Fee Related JP6724735B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217969A JP6724735B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 回転電機のステータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217969A JP6724735B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 回転電機のステータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018078691A JP2018078691A (ja) 2018-05-17
JP6724735B2 true JP6724735B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=62149449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016217969A Expired - Fee Related JP6724735B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 回転電機のステータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6724735B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020129937A1 (ja) 2018-12-17 2020-06-25 日本製鉄株式会社 積層コアおよび回転電機
EP3902110A4 (en) 2018-12-17 2022-10-05 Nippon Steel Corporation LAMINATED CORE AND ELECTRIC LATHE
CA3131693C (en) 2018-12-17 2023-11-14 Nippon Steel Corporation Adhesively-laminated core, manufacturing method thereof, and electric motor
CN113228468A (zh) 2018-12-17 2021-08-06 日本制铁株式会社 定子用粘接层叠铁芯、其制造方法及旋转电机
BR112021008895A2 (pt) 2018-12-17 2021-08-10 Nippon Steel Corporation núcleo laminado e motor elétrico
JP7311791B2 (ja) 2018-12-17 2023-07-20 日本製鉄株式会社 積層コアおよび回転電機
WO2020129948A1 (ja) 2018-12-17 2020-06-25 日本製鉄株式会社 積層コア、その製造方法及び回転電機
JP7288201B2 (ja) 2018-12-17 2023-06-07 日本製鉄株式会社 積層コアおよび回転電機
TWI724690B (zh) 2018-12-17 2021-04-11 日商日本製鐵股份有限公司 積層鐵芯及旋轉電機
JP6912503B2 (ja) * 2019-02-06 2021-08-04 ファナック株式会社 防水性を高めたステータコア及び電動機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53141301U (ja) * 1977-04-15 1978-11-08
JP6053601B2 (ja) * 2013-04-25 2016-12-27 株式会社不二工機 ステータユニット
JP2016032331A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 トヨタ自動車株式会社 回転電機のステータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018078691A (ja) 2018-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6724735B2 (ja) 回転電機のステータ
KR101586963B1 (ko) 적층 철심의 제조 방법 및 그것에 의해 제조된 적층 철심
WO2012114577A1 (ja) 固定子鉄心の製造方法、および、固定子鉄心
JP2013158156A (ja) コアブロック、固定子、回転電機およびコアブロックの製造方法
JP2007028799A (ja) コアの製造方法
JP2012130153A (ja) 積層鉄心の製造方法、積層鉄心、回転電機、及びエレベータ装置
JP2015177706A (ja) 回転電機のロータ構造
US8680735B2 (en) Segment core forming stator core of rotary electric machine and method for manufacturing the segment core
JP2013090386A (ja) 回転電機用コアの製造方法及びコア板の打ち抜き装置
CN104025431A (zh) 层叠铁芯的制造方法及其制造装置
WO2018163319A1 (ja) ロータ及びそのロータを備えた回転電動機
JP2015107013A (ja) 積層鉄心に用いる鉄心片の打ち抜き方法
JP2017208986A (ja) 回転電機用積層鉄芯の製造方法
JP2010178487A (ja) 積層鉄心の製造方法および順送り金型装置
KR20190043459A (ko) 회전 전기 기기 코어의 제조 방법 및 회전 전기 기기 코어
JP6630123B2 (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP5899683B2 (ja) ロータ及びロータを備える回転電機
JP5186467B2 (ja) 回転電機のステータコア
JP6127991B2 (ja) 電動機
JP2007135314A (ja) 回転子積層鉄心の製造方法
JP6045638B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP2016032331A (ja) 回転電機のステータ
JP6805712B2 (ja) ロータの製造方法
JPWO2019235071A1 (ja) 回転電機の固定子および回転電機
JP2019004642A (ja) モータ、及び分割コア片の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200608

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6724735

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees