JP6724506B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
車両に組み込まれる燃料供給装置では、給油される燃料によるエアーの巻き込みにより、燃料タンクにエアーが入り込む。こうして燃料タンクに入り込んだエアーは、ブリーザパイプを経て燃料タンクからフィラーネックに還流されている。こうしたエアーの還流を図るため、燃料流路を形成するフィラーネックのブリーザポートにバルブ収容コネクターを配設し、このコネクターにブリーザパイプを接続する構成が知られている(特許文献1)。
特開2006−70917号公報
上記した特許文献で提案された燃料供給装置は、ブリーザパイプをブリーザポートに接続するためのコネクターにエアーの還流を調整するバルブを収容しているので、フィラーネック周辺にブリーザパイプを接続する構造を、コンパクトに実現できる点で優れている。近年では、車両を構成する部品の小型化への要請は高く、フィラーネックにおけるブリーザポート周辺の構成を、更にコンパクトにすることが求められている。
上記した課題の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。本発明の一形態として、燃料供給装置が提供される。この燃料供給装置は、給油口に連通する燃料流路を形成するフィラーネックと、前記フィラーネックと一体に形成されて前記フィラーネックから突出し、ブリーザパイプが接続されるブリーザポートとを備える。ここで、該ブリーザポートの内部に、前記ブリーザパイプから前記燃料流路へのエアーの還流を許容するバルブを収納し、前記バルブは、前記バルブを収容するハウジングと前記ハウジングに取り付けられる蓋体とを備え、前記バルブは、ハウジングに収容されて蓋体が取り付けられた組付完了品とされ、該組付完了品の状態でその全体が、前記ブリーザポートの内部に組み込まれて保持される。
(1)本発明の一形態によれば、燃料供給装置が提供される。この燃料供給装置は、給油口に連通する燃料流路を形成するフィラーネックと、該フィラーネックから突出し、ブリーザパイプが接続されるブリーザポートとを備え、該ブリーザポートの内部に、前記ブリーザパイプから前記燃料流路へのエアーの還流を許容するバルブの少なくとも一部を収納した。
この形態の燃料供給装置では、ブリーザパイプから燃料流路への既存装置と同様のエアーの還流を、ブリーザポート周辺にコネクターなどを介在させることなく、ブリーザパイプへのブリーザポートの接続だけで達成する。よって、この形態の燃料供給装置によれば、ブリーザポート周辺を一層コンパクトにすることができる。
(2)上記形態の燃料供給装置において、前記バルブは、を前記バルブを収容したハウジングを備え、該ハウジングおよびバルブは、前記ブリーザポートに組み込まれて保持されるようにしてもよい。こうすれば、ブリーザポートへのバルブの組み付け性が高まり、エアー流路にバルブを容易に組み付けできる。
(3)上記形態の燃料供給装置において、前記バルブは、前記ハウジングに収容された組付完了品とされ、該組付完了品の状態で、前記ブリーザポートに組み込まれて保持されるようにしてもよい。こうすれば、ブリーザポートへのバルブの組み付け性がより高まり、バルブをより容易に組み付けできる。
(4)上記の形態の燃料供給装置において、前記バルブは、前記バルブをハウジングに収容し、該ハウジングは、前記ブリーザポートにて形成されているようにしてもよい。こうすれば、ブリーザポートによるハウジング代用により部品点数が少なくなり、コスト低減を図ることができる。
(5)上記のいずれかの形態の燃料供給装置において、前記バルブは、前記ブリーザポートの末端の側で前記ハウジングに形成された開口を開閉するよう駆動可能な弁体と、該弁体を、前記開口を閉鎖する側に駆動するよう付勢する付勢部とを備えるようにしてもよい。こうすれば、ブリーザパイプから燃料流路へのエアー還流を弁体による開口開閉で確実に起こすことができると共に、ブリーザパイプの側のエアー圧が高まると、多くのエアーを燃料流路に還流させることができる。
(6)上記形態の燃料供給装置において、前記弁体は、前記開口を取り囲む弁座に対して、往復動可能、或いは、開閉動作可能とされているようにしてもよい。こうすれば、弁座に対する弁体の往復動、或いは、開閉動作のいずれかにより、ブリーザパイプから燃料流路へのエアー還流を確実に起こすことができる。
(7)上記形態の燃料供給装置において、前記バルブは、前記弁体が前記開口を閉鎖した状態で、前記エアーの通気を確保するオリフィスを有するようにしてもよい。こうすれば、オリフィスにて許容される流量のエアーの通気(還流)を、弁体が開口を閉鎖した状況下でも確保できる。
(8)上記形態の燃料供給装置において、前記オリフィスは、前記弁体と前記ハウジングとの少なくとも一方に形成されているようにしてもよい。こうすれば、オリフィス形成する場所を選択する自由度が高まる。また、弁体が着座する弁座または弁体の対応する位置において前記弁体と前記弁座との少なくとも一方に凹溝を設けて、エアーの通気を確保してもよい。
自動車の燃料タンクに燃料を供給するための燃料供給装置の概要を示す説明図である。 フィラーネックを長手方向に断面視して示す説明図である。 ブリーザポートに組み込まれたバルブの第1実施形態における構成を示す説明図である。 バルブの概略分解図である。 給油時におけるタンク内のエアー圧力とエアー還流流量との関係を表すグラフである。 ブリーザポートに組み込まれた第1実施形態の第1変形例のバルブの構成を示す説明図である。 第1実施形態の第2変形例のフィラーネックの構成を示す説明図である。 ブリーザポートに組み込まれた第1実施形態の第3変形例のバルブの構成を示す説明図である。 第1実施形態の第4変形例のバルブの構成を示す説明図である。 第2実施形態にかかるフィラーネックを長手方向に断面視して示す説明図である。 第2実施形態の第1変形例のフィラーネックの構成を示す説明図である。 第2実施形態の第2変形例のフィラーネックの要部の構成を示す説明図である。 第2実施形態の第3変形例のフィラーネックの要部の構成を示す説明図である。 第2実施形態の第4変形例のフィラーネックの要部の構成を示す説明図である。 ブリーザポートに組み込まれた第3実施形態のバルブの構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は自動車の燃料タンクFTに燃料を供給するための燃料供給装置FSの概要を示す説明図である。燃料供給装置FSは、第1実施形態にかかるフィラーネック10と、ブリーザポート26と、フィラーチューブTBと、逆止弁TVと、ブリーザパイプBPと、ガス放出弁BVと、装着部材FEと、を備えている。フィラーネック10は、装着部材FEにより車両の燃料給油部(図視略)に固定され、給油口FCへの給油ガンFGの挿入を受け付ける。このフィラーネック10は、燃料タンクFTと、フィラーチューブTBおよびブリーザパイプBPにより接続されている。フィラーチューブTBは、例えば、2箇所に蛇腹構造を有する樹脂製のチューブであり、一定の範囲において、伸縮し、湾曲可能である。このフィラーチューブTBは、逆止弁TVを介して、燃料タンクFTと接続されている。給油口FCに挿入された給油ガンFGから吐出された燃料は、フィラーネック10が形成する後述の燃料流路とフィラーチューブTBを経て、逆止弁TVから、燃料タンクFTに供給される。なお、逆止弁TVは、燃料タンクFTからフィラーチューブTBへの燃料の逆流を防止する。
ブリーザパイプBPは、一端がガス放出弁BVを介して燃料タンクFTと接続され、他端がフィラーネック10から突出したブリーザポート26に接続されている。ガス放出弁BVは、ブリーザパイプBPを燃料タンクFTに接続する継手として機能する。燃料蒸気が含まれるタンク内エアーは、ガス放出弁BVから、ブリーザパイプBPに流れ込む。燃料蒸気は、給油ガンFGからの給油時に、供給された燃料と共にフィラーチューブTBを通って燃料タンクFTに導かれる。以下、燃料供給装置FSの要部の構成について詳述する。
図2はフィラーネック10を長手方向に断面視して示す説明図である。図示するように、フィラーネック10は、その下端に接続されたフィラーチューブTB(図1参照)を介して、給油ガンFG(図1参照)から吐出される燃料を燃料タンクFTへ送るための機構であり、ネック本体20と、リテーナ30と、ノズルガイド部材40と、バルブ60とを備えている。フィラーネック10は、段差のある筒状形状をなすネック本体20にて、リテーナ30の側の給油口FCからネック本体末端まで燃料流路11Pを形成する。燃料流路11Pの一部は、ノズルガイド部材40で区画されており、給油口FCの側が挿入通路12Pになっている。
ネック本体20は、リテーナ30の側の内壁に、図示しない燃料キャップが螺合するネジ部21aを備える。ネック本体20は、燃料流路11Pのほぼ中央域に、ノズルガイド部材40を装着して備え、燃料流路11Pの末端側をネック接続部25とする。このネック接続部25は、その外周部に環状突部25aを備え、フィラーチューブTBは、ネック接続部25に挿入されることにより、環状突部25aで抜止された状態にて、ネック接続部25に接続される。この他、ネック本体20は、ノズルガイド部材40の装着箇所から、ブリーザポート26を突出して備える。このブリーザポート26は、ネック本体20の側壁から分岐した管体であり、燃料流路11Pから分岐したエアー流路26Pを形成する。ブリーザポート26にあっても、その外周部に環状突部26aを備え、ブリーザパイプBPは、ブリーザポート26に挿入されることにより、環状突部26aで抜止された状態にて、ブリーザポート26に接続される。ブリーザポート26に接続されたブリーザパイプBPは、燃料タンクFT(図1参照)のタンク内の燃料蒸気を含むエアーを、給油時においてフィラーネック10へ還流させ、スムーズな給油をもたらす。なお、ブリーザポート26は、フィラーネック10の外周であれば、どの位置に設けられても差し支えない。
ネック本体20は、ネック接続部25とブリーザポート26とを含め、2種類の樹脂材料を積層することにより構成されており、燃料流路11P側の樹脂内層28と、樹脂内層28の外面に積層された樹脂外層29とを備えている。樹脂内層28は、耐燃料透過性に優れた樹脂材料、例えば、ナイロンなどのポリアミド(PA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)などから形成されており、主に燃料の透過を抑えるバリア層として作用する。樹脂外層29は、機械的強度に優れた樹脂材料、例えば、ポリエチレン(PE)などから形成されており、主にネック本体20の機械的強度、耐衝撃性を確保する層として作用する。樹脂外層29として、ポリエチレンを用いた場合には、極性官能基としてマレイン酸変性した樹脂材料(変性ポリエチレン)を用いることができる。変性ポリエチレンは、PAと化学接着により接合することから、樹脂内層28と接着する。
リテーナ30は、図示しない燃料キャップのガスケットとのシール性と機械的強度とを確保するための環状の部材であり、ステンレスなどの金属材料の薄板をプレス成型することにより形成されている。ノズルガイド部材40は、給油ノズルを燃料流路11Pへ導くための部材であり、ネック本体20内に機械的な規制機構50を介して装着されている。ノズルガイド部材40は、円筒状のガイド本体42と、ガイド本体42のほぼ中央部に形成されたノズルガイド壁44とを備え、これらをポリアセタール(POM)などの樹脂材料で射出成形により形成されている。ノズルガイド部材40の内側のスペースは、挿入通路12Pの一部を構成する。ノズルガイド壁44は、ガイド本体42の内壁より突出して給油ガンFGの挿入方向に傾斜し、ブリーザポート26におけるエアー流路26Pと対向する。
バルブ60は、ブリーザポート26のエアー流路26P、詳しくは当該流路末端側の拡張流路部26Peに組み込み装着されており、環状のシール材90にてシールされている。図3はブリーザポート26に組み込まれたバルブ60の構成を示す説明図であり、図4はバルブ60の概略分解図である。図示するように、バルブ60は、ハウジング62の他、バルブの機構部品として、弁体70と、スプリング72と、蓋体80とを備える。ハウジング62は、筒状体であり、仕切壁63により、ハウジング内部を第1室64aと第2室64bに区画する。仕切壁63は、中央に開口64を備え、第2室64bの側の壁面を弁体70の弁座65とする。ハウジング62は、第1室64aの側の周壁に係合可撓片66を等ピッチで備える。係合可撓片66は、第1室64aの側に撓むことができ、バルブ60の組込完了状態において、ブリーザポート26の係合孔26hに先端突起を入り込ませて、ブリーザポート26と係合する。ハウジング62の外周壁には、環状凹所67が形成されており、この環状凹所67にシール材90が装着される。弁体70は、中央にオリフィス71を備え、第2室64bにスプリング72と共に収容され、第2室64bにおいて往復動可能である。スプリング72は、第2室64bが蓋体80により塞がれた状態において、弁体70を弁座65の側に付勢する。蓋体80は、円盤状をなし、第2室64bを塞いだ状態で、ハウジング62に溶着される。この蓋体80は、中央貫通孔81の周囲をスプリング座面領域80sとし、当該領域を取り囲む周囲貫通孔82より外側の領域を、ハウジング62との溶着領域80wとする。上記したハウジング62と蓋体80は、熱溶着が可能な樹脂(例えば、PE等)から形成される。
バルブ60を、ブリーザポート26の内部に収納するに当たっては、つまり、エアー流路26Pにおける拡張流路部26Peに組み付けるに当たっては、まず、バルブ60が単体で組み付けられて組付完了品とされる。具体的には、第2室64bに、弁体70とスプリング72を図3に示すように収容し、蓋体80にて第2室64bを塞ぐ。この状態で、蓋体80の溶着領域80wにレーザー光や他の熱源から熱を与え、溶着領域80wを溶融状態とする。これにより、蓋体80は、図3に示す環状の溶着部位Wrにおいてハウジング62に熱溶着する。こうして得られた組付完了品たるバルブ60は、シール材90が環状凹所67に装着された状態で、蓋体80の側から、ブリーザポート26におけるエアー流路26Pの拡張流路部26Peに挿入される。この挿入の過程では、係合可撓片66は、先端突起が拡張流路部26Peの内壁に接触することで第1室64aの側に撓んだ状態となる。そして、この係合可撓片66は、蓋体80が拡張流路部26Peの奥側まで入り込むと、先端突起がブリーザポート26の係合孔26hに入り込むことから、元の姿勢に復帰して、ブリーザポート26と係合する。これにより、ブリーザポート26の末端の側からのバルブ60の組み込みが完了し、バルブ60は、ブリーザポート26の拡張流路部26Peに保持される。
この組込完了状態において、ハウジング62は、エアー流路26P、詳しくは当該流路に続く拡張流路部26Peの内側に所定の公差を残して収り、ブリーザポート26の末端の側に開口64を位置させる。弁体70は、ハウジング62の内部たる第2室64bにてエアー流路26Pの流路に沿って往復動可能とされ、開口64を開閉する。スプリング72は、溶着済みの蓋体80と共同して、弁体70を開口64に向けて付勢する付勢部を構成する。こうした弁体70の付勢の様子から、バルブ60は、エアー流路26Pにおける拡張流路部26Peの側からネック本体20の燃料流路11Pに向かうエアーの還流を許容し、当該エアーの圧力により、エアーの還流流量を調整する。また、バルブ60は、弁体70にオリフィス71を有することから、弁体70を挟んだ燃料流路11Pの側とブリーザポート26の末端の側との通気を、ハウジング62の開口64が弁体70にて閉鎖されている状況下でも確保する。
次に、上記構成のバルブ60が組み込み済みのフィラーネック10を有する燃料供給装置FSでの燃料タンクFTからのエアー還流の様子について説明する。図5は給油時におけるタンク内のエアー圧力とエアー還流流量との関係を表すグラフである。給油ガンFG(図1参照)から給油が開始されると、給油に伴い、燃料タンクFTのエアー圧は上昇し、このエアー圧は、ブリーザパイプBPを流れるエアー(燃料蒸気を含むエアー)によりバルブ60の弁体70に、第1室64aの側から作用する。給油初期の状況では、燃料タンクFTのエアー圧はそれほど上昇していないので、弁体70は、スプリング72の付勢力を受けて開口64を閉鎖している。この状況でも、オリフィス71を経て、燃料蒸気を含むエアーは、フィラーネック10に還流するが、その還流流量は、オリフィス径とエアー圧力で定まり、低流量となる。給油の進行に伴い燃料タンクFTのエアー圧が上昇し、そのエアー圧がスプリング72の付勢力に抗する圧力となると、弁体70が弁座65から離れて、バルブ60は開弁する。この開弁に伴い、フィラーネック10への還流エアーの流量は急速に増大する。そして、弁体70が第2室64bにおいて最大限、弁座65から離れたバルブ60の全開以降では、弁体70と弁座65との最大離間距離とエアー圧力で定まる大きな流量で、フィラーネック10に燃料蒸気を含むエアーが還流する。なお、給油過程でのエアー還流が継続されて給油が完了すると、ブリーザパイプBPを経て還流するエアーの流量・圧力が低下することから、バルブ60は、弁体70を弁座65に着座させて閉弁状態となる。
以上説明した構成を備える第1実施形態の燃料供給装置FSは、図1に示すように、フィラーネック10と燃料タンクFTとを接続するフィラーチューブTBに沿った経路で、ブリーザパイプBPを燃料タンクFTからブリーザポート26まで配置し、燃料タンクFTの燃料蒸気を含むエアーをバルブ60を経て還流させる。第1実施形態の燃料供給装置FSは、こうしたエアー還流を、バルブ60を組み込み済みのブリーザポート26へのブリーザパイプBPの接続だけで達成し、ブリーザポート26の周辺にコネクターなどを介在させる必要はない。この結果、第1実施形態の燃料供給装置FSによれば、ブリーザポート26の周辺の構成を小型化できると共に、ブリーザポート26に到るブリーザパイプBPの経路のブリーザポート26の周辺での屈曲を簡単に抑制して、スムーズなエアー還流を起こすことができる。
第1実施形態の燃料供給装置FSは、バルブ60を、ブリーザポート26の流路に沿った形状のハウジング62と、ハウジング62の第2室64bにてブリーザポート26の流路に沿って往復動可能で開口64を開閉する弁体70と、弁体70を開口64に向けて付勢するスプリング72とを備える構成とした上で、このバルブ60を、ブリーザポート26の末端の側から、エアー流路26Pの拡張流路部26Peに組み込んで、拡張流路部26Peに保持する。よって、第1実施形態の燃料供給装置FSによれば、バルブ60をブリーザポート26の末端の側からハウジング62ごと組み込めば済むので、ブリーザポート26へのバルブ60の組み付け性が高まり、バルブ60を拡張流路部26Peに容易に組み付けできる。しかも、バルブ60を組付完了品として組み込むので、組み付け性がより高まる。
第1実施形態の燃料供給装置FSは、バルブ60を構成する弁体70に形成したオリフィス71により、弁体70を挟んだ燃料流路11Pの側とブリーザポート26の末端の側との通気を、ハウジング62の開口64が弁体70にて閉鎖されている状況下でも確保する。よって、第1実施形態の燃料供給装置FSによれば、オリフィス71にて許容される流量のエアー通気を、弁体70による開口64の閉鎖状況下でも確保できる。
次に、第1実施形態の変形例について説明する。図6はブリーザポート26に組み込まれた第1変形例のバルブ60Aの構成を示す説明図である。図示するように、このバルブ60Aは、ハウジング62をブリーザポート26に溶着した点に特徴があり、ハウジング62は、第1室64aの開口端側に環状の拡径部68を有する。変形例のバルブ60Aにあっても、既述したバルブ60と同様、組み込み前に組付完了品とされ、蓋体80を溶着した状態で、蓋体80の側から、ブリーザポート26におけるエアー流路26Pの拡張流路部26Peにハウジング62ごと挿入される。蓋体80が拡張流路部26Peの奥側まで入り込むと、ハウジング62の拡径部68がブリーザポート26の先端端面に接合するので、この状態で、拡径部68にレーザー光や他の熱源から熱を与えて溶融状態とし、拡径部68を環状の溶着部位Wrにおいてブリーザポート26に熱溶着する。これにより、ブリーザポート26の末端の側からのバルブ60Aの組み込みが完了し、バルブ60Aは、ブリーザポート26の拡張流路部26Peに保持される。
上記した変形例のバルブ60Aをブリーザポート26に組み込んだ燃料供給装置FSによっても、既述した燃料タンクFTからのエアー還流を、バルブ60Aを組み込み済みのブリーザポート26へのブリーザパイプBPの接続だけで達成する。よって、この変形例によっても、ブリーザポート26の周辺の小型化等の効果を既述した実施形態と同様に得ることができる。
図7は第2変形例のフィラーネック10Aの構成を示す説明図である。図示するように、このフィラーネック10Aは、ブリーザポート26に対して燃料流路11Pの側からバルブ60を組み込む点に特徴がある。ブリーザポート26に組み込むバルブ60は第1実施形態と同様であるが、組み込み方向が相違する都合上、ブリーザポート26は、ブリーザパイプBPの接続端側を、エアー流路26Pより小径の縮径流路部26Psとする。そして、ブリーザポート26は、図7の拡大図示部に示すように、燃料流路11Pからの分岐箇所近傍に係合孔26hを備え、この係合孔26hにバルブ60における係合可撓片66を入り込ませ、バルブ60を保持する。係合孔26hは、樹脂内層28を貫通するものの、樹脂外層29にて塞がれている。フィラーネック10Aにノズルガイド部材40を装着する前に、バルブ60をブリーザポート26のエアー流路26Pに、燃料流路11Pの側から組み込む。図では、バルブ60の一端が燃料流路11Pに突出しているが、バルブ60は、ノズルガイド部材40のノズルガイド壁44により覆われているので、給油ガンFG(図1参照)との干渉は起きない。なお、バルブ60が総てエアー流路26Pに収容されるようにしてもよい。
上記した変形例のフィラーネック10Aを有する燃料供給装置FSによっても、既述した燃料タンクFTからのエアーの還流を、バルブ60を組み込み済みのブリーザポート26へのブリーザパイプBPの接続だけで達成する。よって、この変形例によっても、ブリーザポート26の周辺の小型化等の効果を既述した実施形態と同様に得ることができる。
図8Aはブリーザポート26に組み込まれた第3変形例のバルブ60Bの構成を示す説明図である。図示するように、このバルブ60Bは、弁体70にはオリフィス71を備えず、このオリフィス71に代わるオリフィスとして、弁座65に凹溝65rを有する点に特徴があり、その他の構成と組み込み手法は既述したバルブ60と同一である。凹溝65rは、開口64から弁座65の壁面に沿って第2室64bに到達する位置まで形成されており、図におけるX方向概略矢視に示すように、弁体70と弁座65との間において、オリフィス71に代わるオリフィスとして機能する。この変形例のバルブ60Bをブリーザポート26に組み込んだ燃料供給装置FSによれば、ブリーザポート26の周辺の小型化等の効果を既述した実施形態と同様に得ることができるほか、オリフィス形成の自由度を高めることができる。なお、第3変形例において、溝65rは、弁体70の側に設けてもよいし、弁体70と弁座65の両方に設けてもよい。
次に第1実施形態の第4変形例について説明する。第4変形例のバルブ60Cは、図8Bに示したように、弁体70に代えて、ボール70aを用いるものとした。図8Bでは、ボール70aは断面視としていない。図1に示したように、この実施形態では、ブリーザポート26は、概ね鉛直方向に配置されているので、エアー圧が低い状態では、ボール70aは、自重で、弁座65側に着座している。この状態でも、凹溝65rが存在するので、エアーの還流は可能である。更に、給油の進行に伴い燃料タンクFTのエアー圧が上昇し、そのエアー圧が、ボール70aの自重に抗する圧力となると、ボール70aが弁座65から離れて、バルブ60Cは開弁する。従って、上記実施形態や変形例同様、十分な量のエアーを還流させることができる。この変形例では、図5に示した開弁開始のタンク内エアー圧力は、ボール70aの自重により定まる。従って、ボール70aの材料を樹脂や金属またはその複合材とすることで、自重を調整すれば開弁開始の圧力を調整することができる。ボール70aを採用した第4変形例では、バルブ60Cの構成を一層簡略にすることができる。なお、ボール70aを用いる場合でも、スプリング72を用いて、ボール70aを弁座65側に押し付ける力を高めるものとしてもよい。第3、第4変形例において、凹溝65rは、複数条設けるものとしてもよい。
B.第2実施形態:
図9は第2実施形態にかかるフィラーネック10Bを長手方向に断面視して示す説明図である。図示するように、第2実施形態のフィラーネック10Bは、ネック本体20の下端側において、ブリーザポート26をネック接続部25と並行にネック本体20から突出した点に特徴があり、ブリーザポート26における流路構成、バルブ60の構成、およびブリーザポート26の末端の側からのバルブ60の組み込み手法は、既述した第1実施形態のフィラーネック10と同一である。よって、ネック接続部25と並行に突出したブリーザポート26にバルブ60を組み込んだ第2実施形態のフィラーネック10Bを有する燃料供給装置FSによっても、ブリーザポート26の周辺の小型化等の効果を既述した実施形態と同様に得ることができる。
図10は第2実施形態の第1変形例のフィラーネック10Cの構成を示す説明図である。図示するように、このフィラーネック10Cは、ネック接続部25と並行にネック本体20から突出したブリーザポート26に対して燃料流路11Pの側からバルブ60を組み込む点と、ブリーザポート26に対するバルブ60の保持手法に特徴がある。ブリーザポート26に組み込むバルブ60は第1実施形態と同様であるが、組み込み方向が相違する都合上、ブリーザポート26は、ブリーザパイプBPの接続端側を、エアー流路26Pより小径の縮径流路部26Psとする。バルブ60は、係合可撓片66を備えない点で相違する他、図10の拡大図示部に示すように、蓋体80を鍔付きの蓋体とする点でも相違するが、既述したように、ブリーザポート26への組み込み前に組付完了品とされる。鍔付きの蓋体80を溶着済みのバルブ60は、ハウジング62における第1室64a(図4参照)の側から、ブリーザポート26におけるエアー流路26Pに挿入される。蓋体80の鍔部がネック本体20における樹脂内層28の底壁28bに接合するまでバルブ60がエアー流路26Pに入り込むと、この状態で、蓋体80の鍔部にレーザー光や他の熱源から熱を与えて溶融状態とし、蓋体80の鍔部を環状の溶着部位Wrにおいて底壁28bに熱溶着する。これにより、燃料流路11Pの側からのバルブ60の組み込みが完了し、バルブ60は、ブリーザポート26のエアー流路26Pに保持される。この保持状態において、バルブ60は、ハウジング62やオリフィス71、スプリング72といったバルブの一部がブリーザポート26に収納されることになる。
上記した変形例のフィラーネック10Cを有する燃料供給装置FSによっても、既述した燃料タンクFTからのエアー還流を、バルブ60を組み込み済みのブリーザポート26へのブリーザパイプBPの接続だけで達成する。よって、この変形例によっても、ブリーザポート26の周辺の小型化等の効果を既述した実施形態と同様に得ることができる。
図11は第2実施形態の第2変形例のフィラーネック10Dの要部の構成を示す説明図である。図示するように、このフィラーネック10Dは、蓋体80を備えないバルブ60を用い、底壁28bにて蓋体80を代用する点に特徴がある。フィラーネック10Dは、ネック本体20における樹脂内層28の底壁28bに、第1貫通孔28h1と第2貫通孔28h2を備える。第1貫通孔28h1は、ブリーザポート26におけるエアー流路26Pのセンターに位置し、第2貫通孔28h2は、第2貫通孔28h2の外側に位置して、第1貫通孔28h1を取り囲む。上記の両貫通孔を第2室64bの側から見ると、第1貫通孔28h1と第2貫通孔28h2とは、図4に示す蓋体80における中央貫通孔81と周囲貫通孔82と、その形状および配置が同じである。つまり、上記の貫通孔を備える底壁28bは、蓋体80に代わってエアーの通気機能とスプリング受け機能を果たす。そして、バルブ60は、蓋体80を備えない状態で、ブリーザポート26のエアー流路26Pに組み込まれ、係合可撓片66が係合孔26hに入り込むことで、ブリーザポート26のエアー流路26Pに保持される。この保持状態において、バルブ60は、ハウジング62やオリフィス71、スプリング72といったバルブの一部がブリーザポート26に収納されることになる。
上記した変形例のフィラーネック10Dを有する燃料供給装置FSによっても、既述した燃料タンクFTからのエアー還流を、バルブ60を組み込み済みのブリーザポート26へのブリーザパイプBPの接続だけで達成する。よって、この変形例によっても、ブリーザポート26の周辺の小型化等の効果を既述した実施形態と同様に得ることができる。
図12は第2実施形態の第3変形例のフィラーネック10Eの要部の構成を示す説明図である。図示するように、このフィラーネック10Eは、ブリーザポート26に対するバルブ保持構成が相違する。図示するように、この変形例のバルブ60Cは、第1室64aの側のハウジング62に、凹状係合可撓片69を備える。この凹状係合可撓片69は、図4に示すバルブ60における係合可撓片66と同様に等ピッチでハウジング62に形成され、第1室64aの側に撓むことができる。この凹状係合可撓片69が形成されたハウジング62を有するバルブ60Dにあっても、ブリーザポート26への組み込み前に組付完了品とされ、凹状係合可撓片69の側からブリーザポート26のエアー流路26Pに挿入して組み込まれる。挿入が進んで凹状係合可撓片69が係合凸部26tまで達すると、それ以降の挿入過程で、凹状係合可撓片69は、係合凸部26tに乗り上げるように第1室64aの側に撓み、更なる挿入で、可撓片先端の凹部に係合凸部26tが入り込むように元の姿勢に復帰して、ブリーザポート26と係合する。これにより、燃料流路11Pの側からのバルブ60Dの組み込みが完了し、バルブ60Dは、ブリーザポート26のエアー流路26Pに保持される。
上記した変形例のフィラーネック10Eを有する燃料供給装置FSによっても、既述した燃料タンクFTからのエアー還流を、バルブ60Dを組み込み済みのブリーザポート26へのブリーザパイプBPの接続だけで達成する。よって、この変形例によっても、ブリーザポート26の周辺の小型化等の効果を既述した実施形態と同様に得ることができる。
図13は第2実施形態の第4変形例のフィラーネック10Fの要部の構成を示す説明図である。図示するように、このフィラーネック10Fは、既述したハウジング62をブリーザポート26で代用する点に特徴がある。図示するように、この変形例のバルブ60Dは、単体のバルブ構成部材として、弁体70と、スプリング72と、鍔付きの蓋体80とを備える。ブリーザポート26は、エアー流路26Pの経路途中に仕切壁26Rを備え、この仕切壁26Rにより、エアー流路26Pを第1室64aと第2室64bに区画する。仕切壁26Rは、中央に開口26Hを備え、第2室64bの側の壁面を弁体70の弁座26Zとする。つまり、この変形例のバルブ60Dでは、ハウジング62がブリーザポート26にてエアー流路26Pに形成されていることになる。ブリーザポート26へのバルブ60Dの組み込みに当たっては、弁体70とスプリング72が第2室64bにこの順に組み込まれ、鍔付きの蓋体80がエアー流路26Pの開口に装着されて、第2室64bが塞がれる。この状態で、蓋体80の鍔部にレーザー光や他の熱源から熱を与えて溶融状態とし、蓋体80の鍔部を環状の溶着部位Wrにおいて底壁28bに熱溶着する。これにより、燃料流路11Pの側からのバルブ60Dの組み込みが完了し、バルブ60Dは、ブリーザポート26のエアー流路26Pに保持される。
上記した変形例のフィラーネック10Fを有する燃料供給装置FSによっても、既述した燃料タンクFTからのエアー還流を、バルブ60Dを組み込み済みのブリーザポート26へのブリーザパイプBPの接続だけで達成する。よって、この変形例によっても、ブリーザポート26の周辺の小型化等の効果を既述した実施形態と同様に得ることができる。
C.第3実施形態:
図14はブリーザポート26に組み込まれた第3実施形態のバルブ60Eの構成を示す説明図である。図示するように、このバルブ60Eは、第2室64bにおいて往復動する弁体に代えてプラップ状の弁体70Aを用いる点に特徴があり、その他の構成と組み込み手法は既述したバルブ60と同一である。弁体70Aは、第2室64bに、弁体支持バネ機構74と共に組み込まれて、仕切壁63で形成される開口64を取り囲む環状の弁座65に対して開閉動作可能とされており、開口64を開閉するよう駆動する。弁体支持バネ機構74は、弁体70Aを開口64が閉鎖される側に付勢し、既述したバルブ60におけるスプリング72に代用して用いられている。環状の弁座65は、一部において切り欠かれ、その切欠部位をオリフィスとして機能する凹溝65rとしている。フラップ状の弁体70Aにて開口64を開閉するバルブ60Eをブリーザポート26に末端から組み込んだフィラーネック10によっても、既述した効果を奏することができる。なお、凹溝65rに代えて、オリフィスを弁体70Aに設けるものとしてもよい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
第1実施形態の図6と図8に示す変形例は、図9以降に示した第2実施形態のフィラーネックにも適用できる。これと同様に、図11〜図13に示す変形例は、第1実施形態のフィラーネックにも適用できる。また、各実施形態等でのオリフィス71は弁体70に設けたが、エアーの通気が確保できれば、ハウジング62の側に設けても良い。つまり、第1実施形態の変形例3、4の凹溝65rに代えて、オリフィスとして、ハウジング62の側で、エアーの通気経路を確保しても差し支えない。オリフィスと凹溝とを共に採用しても差し支えない。
上記の実施形態では、ネック接続部25を環状突部25aを有するいわゆるファーツリーとしてフィラーチューブTBを連結したが、ネック接続部25をコネクター外壁とするクイックコネクター形式でフィラーチューブTBを連結してもよい。また、バンド等の緊縛固定具でネック接続部25にフィラーチューブTBを連結・固定するようにしてもよい。ネック接続部25に連結されるフィラーチューブTBにあっても、樹脂製のチューブの他、ゴム製のチューブや金属製のチューブとしてもよい。
上記の実施形態とその変形例では、フィラーネック10の主たる部材であるネック本体20を、樹脂内層28に樹脂外層29を積層した2層構成としたが、単一の樹脂から形成した単層のネック本体20や3層等の多層のネック本体20としてもよい。また、ネック本体20を金属製としてもよい。
10、10A〜10F…フィラーネック
11P…燃料流路
12P…挿入通路
20…ネック本体
21a…ネジ部
25…ネック接続部
25a…環状突部
26…ブリーザポート
26P…エアー流路
26Pe…拡張流路部
26Ps…縮径流路部
26H…開口
26R…仕切壁
26Z…弁座
26a…環状突部
26h…係合孔
26t…係合凸部
28…樹脂内層
28b…底壁
28h1…第1貫通孔
28h2…第2貫通孔
29…樹脂外層
30…リテーナ
40…ノズルガイド部材
42…ガイド本体
44…ノズルガイド壁
50…規制機構
60、60A〜60E、60b…バルブ
62…ハウジング
63…仕切壁
64…開口
64a…第1室
64b…第2室
65…弁座
65r…凹溝
66…係合可撓片
67…環状凹所
68…拡径部
69…凹状係合可撓片
70…弁体
70a…ボール
71…オリフィス
72…スプリング
80…蓋体
80s…スプリング座面領域
80w…溶着領域
81…中央貫通孔
82…周囲貫通孔
90…シール材
BP…ブリーザパイプ
BV…ガス放出弁
FC…給油口
FE…装着部材
FG…給油ガン
FS…燃料供給装置
FT…燃料タンク
TB…フィラーチューブ
TV…逆止弁
Wr…溶着部位

Claims (7)

  1. 燃料供給装置(FS)であって、
    給油口(FC)に連通する燃料流路(11P)を形成するフィラーネック(10)と、
    前記フィラーネック(10)と一体に形成されて前記フィラーネック(10)から突出し、ブリーザパイプ(BP)が接続されるブリーザポート(26)とを備え、
    該ブリーザポート(26)の内部に、前記ブリーザパイプ(BP)から前記燃料流路(11P)へのエアーの還流を許容するバルブ(60)を収納し、
    前記バルブ(60)は、弁体(70,70A,70a)と前記弁体(70,70A,70a)を収容するハウジング(62)と前記ハウジング(62)に取り付けられる蓋体(80)とを備え、
    前記バルブ(60)は、前記弁体(70,70A,70a)が前記ハウジング(62)に収容されて蓋体(80)が取り付けられた組付完了品とされ、該組付完了品の状態でその全体が、前記ブリーザポート(26)の内部に組み込まれて保持される、
    燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置(FS)であって、
    前記弁体(70,70A)は、前記ブリーザポート(26)の末端の側で前記ハウジング(62)に形成された開口(64)を開閉するよう駆動可能であり、
    前記バルブ(60)は、該弁体(70,70A)を、前記開口(64)を閉鎖する側に駆動するよう付勢する付勢部を備える、燃料供給装置。
  3. 請求項2に記載の燃料供給装置(FS)であって、
    前記弁体(70,70A,70a)は、前記開口(64)を取り囲む弁座(65)に対して、往復動可能、或いは、開閉動作可能とされている、燃料供給装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の燃料供給装置(FS)であって、
    前記バルブ(60)は、前記開口(64)が前記弁体(70,70A,70a)にて閉鎖されている状況下でも、前記エアーの通気を確保するオリフィス(71)を有する、燃料供給装置。
  5. 請求項4に記載の燃料供給装置(FS)であって、
    前記オリフィス(71)は、前記弁体(70,70A)と前記ハウジング(62)との少なくとも一方に形成されている、燃料供給装置。
  6. 請求項3記載の燃料供給装置(FS)であって、
    前記バルブ(60)は、前記弁体(70,70A,70a)が弁座(65)に着座する部位において、前記弁体(70,70A,70a)と弁座(65)との少なくとも一方に凹溝(65r)を有する燃料供給装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の燃料供給装置(FS)であって、
    前記弁体(70,70A,70a)を収容したハウジング(62)は、前記ブリーザポート(26)に組み込まれ、前記ブリーザポート(26)に溶着される
    燃料供給装置。
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