JP6723792B2 - キャップ、金型及びキャップの製造方法 - Google Patents

キャップ、金型及びキャップの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、缶容器を閉塞するキャップ、金型及びキャップの製造方法に関する。
従来、缶容器の口部を密封するキャップは、キャップ本体の内面に口部と密着する樹脂材料により構成された密封部材を設ける構成が用いられていた。また、このようなキャップは、キャップの開栓時の開栓トルクを低減するために、キャップ本体と密封部材とを非接着にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、密封部材となるライナーが、キャップ本体の天面部と対向する支持層及び容器の口部と密着する機能層を有する構成が開示されている。また、特許文献1には、支持層及び機能層を共押出成形にて接合状態で積層してなる積層シート材を、所定の形状に裁断してライナーを形成する技術が開示されている。
特開2004−217295号公報
上述した密封部材では、以下の問題があった。即ち、上述の方法で密封部材を製造する場合、積層シート材からライナーを裁断する設備及び裁断したライナーを搬送する設備が必要となる。また、ライナーが裁断された積層シート材は廃棄することになり、歩留まりが悪いという問題がある。
例えば、キャップ本体内に溶融した樹脂材料を供給し、金型で所定の密封部材の形状となるように樹脂材料を成形する方法も考えられる。しかし、キャップ本体内で密封部材を成形する場合には、キャップ本体の内径と同程度の外径を有する構成に密封部材を成形しても、樹脂材料を冷却するときに樹脂材料が収縮する。このため、密封部材を係止するための突起をキャップ本体に設けても、密封部材の外径がキャップ本体の内径よりも小径となり、密封部材の脱落が発生する虞がある。
そこで本発明は、密封部材の脱落が防止可能なキャップ、金型及びキャップの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のキャップ、金型及びキャップの製造方法は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、キャップは、天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部を有し、缶容器の口部に螺合されるキャップ本体と、前記キャップ本体と別体に、前記天板部と対向して設けられ、前記キャップ本体が前記缶容器と螺合したときに前記口部と対向する部位よりも外周側が前記角部の形状に沿って構成された第1曲面部が形成され、前記天板部と摺動する摺動層、及び、前記摺動層に一体に設けられ、前記摺動層よりも大径に構成されるとともに、前記第1曲面部の外周面を覆う第2曲面部が形成され、前記口部を密封する密封層を有する円板状の密封部材と、を備える。
本発明の一態様として、金型は、天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を構成する成形品の前記天板部の外形状及び前記角部の少なくとも一部の外形状と同形状に形成された窪みを有する下金型と、前記スカート部の内径と同一又は樹脂材料の流入が防止できる外径を有し、端面に前記角部の形状に沿った溝部を有する、前記キャップ本体に別体に設けられる密封部材の摺動層を成形する第1上金型と、前記スカート部の内径と同一又は樹脂材料の流入が防止できる外径を有し、端面が前記下金型と対向する、前記密封部材の密封層を成形する第2上金型と、を備える。
本発明の一態様として、キャップの製造方法は、天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を構成する成形品の前記天板部の外形状及び前記角部の少なくとも一部の外形状と同形状に形成された窪みを有する下金型の前記窪みに前記成形品を配置し、前記天板部に第1樹脂材料を供給し、前記スカート部の内径と同一の外径を有し、端面に前記角部の形状に沿った溝部を有する第1上金型により前記第1樹脂材料を成形して、前記キャップ本体に別体に設けられる密封部材の摺動層を構成し、前記摺動層に第2樹脂材料を供給し、前記スカート部の内径と同一の外径を有し、端面が前記下金型と対向する第2上金型により前記第2樹脂材料を成形して前記摺動層上に密封層を構成する。
本発明によれば、密封部材の脱落が防止可能なキャップ、キャップの製造方法及び金型を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る缶容器に用いられるキャップの構成を一部断面で模式的に示す側面図。 同キャップの構成を一部断面で模式的に示す側面図。 同キャップの製造方法の第1工程の一工程を示す説明図。 同キャップの製造方法の第1工程の他工程を示す説明図。 同キャップの製造方法の第2工程の一工程を示す説明図。 同キャップの製造方法の第2工程の他工程を示す説明図。 同キャップの第1工程における密封部材の要部構成を模式的に示す断面図。 同キャップの第2工程における密封部材の要部構成を模式的に示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るキャップの構成を一部断面で模式的に示す側面図。 本発明の第3の実施形態に係るキャップの構成を一部断面で模式的に示す側面図。
以下、本発明の第1の実施形態に係るキャップ1の構成、キャップ1の製造方法及びキャップ1の製造に用いられる金型200について、図1乃至図8を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る缶容器100に用いられるキャップ1の構成を一部断面で模式的に示す側面図、図2はキャップ1の構成を一部断面で模式的に示す側面図、図3はキャップ1の製造方法の第1工程の一工程及び金型200の構成を示す説明図、図4はキャップ1の製造方法の第1工程の他工程を示す説明図、図5はキャップ1の製造方法の第2工程の一工程の金型200の構成を示す説明図、図6はキャップ1の製造方法の第2工程の他工程を示す説明図、図7はキャップ1の第1工程における密封部材12の摺動層41の構成を模式的に示す断面図、図8はキャップ1の第2工程における密封部材12の摺動層41及び密封層42の構成を模式的に示す断面図である。なお、図1及び図2中においては、説明の便宜上、キャップ1の断面の構成は断面部のみを示し、側面視の構成を省略して示す。
図1に示すように、キャップ1は、缶容器100の口部110に被冠した状態で巻締固着されることで、口部110を密封可能に構成される。
ここで、缶容器100は、飲料等を収容する所謂ボトル型容器である。例えば、缶容器100は、両面に樹脂製フィルムが積層されたアルミニウム合金や表面処理鋼板等の金属材料により構成される。缶容器100は、一方の端部が縮径された、異なる外径を有する円筒状に形成されている。缶容器100は、一方の端部に、収容した飲料を排出する口部110を有する。口部110は、その外周面に、缶容器100の底面側から端部に向かって、顎部111、雄螺子部112及びカール部113を有する。
顎部111は、環状に突出することで構成される。カール部113は、雄螺子部112よりも小径に形成される。また、カール部113は、キャップ1の内径よりも小さく構成される。カール部113は、口部110の端部が1回以上回折りたたまれることで構成される。カール部113は、缶容器100に収納された飲料を排出する開口部を構成する。
キャップ1は、キャップ本体11と、キャップ本体11内に別体に設けられた密封部材12と、を備えている。
キャップ本体11は、アルミニウム合金等の金属材料に樹脂皮膜層を形成した材料によって構成される。キャップ本体11は、薄肉の平板状の当該材料をカップ状に絞り成形、ナーリング成形及びロールオン成形等の各成形が行われることで構成される。
キャップ本体11は、円板状の天板部21と、天板部21の周縁部に一体に設けられた円筒状のスカート部22と、を備えている。キャップ本体11は、天板部21及びスカート部22が、円環、且つ曲面状の角部23によって一体に連続して構成される。
天板部21は、円板状に構成され、主面が平面に構成される。スカート部22は、一端が角部23を介して天板部21と連続し、他端が開口して構成される。スカート部22は、天板部21側の端部から開口する端部まで、ベントスリット31aを有する複数のナール部31、雌螺子部32及びタンパーエビデンスバンド部33と、を備える。
ナール部31、雌螺子部32及びタンパーエビデンスバンド部33は、天板部21と、ナール部31、雌螺子部32及びタンパーエビデンスバンド部33が成形されていない円筒状のスカート部22と、角部23から構成されるカップ状の成形品99をナーリング成形やロールオン成形等の加工により形成される。
ナール部31は、ベントスリット31aを有し、スカート部22の内周面から突出する。雌螺子部32は、缶容器100の雄螺子部112と螺合可能に構成される。タンパーエビデンスバンド部33は、キャップ1が缶容器100から離間する方向であって、且つ、キャップ1の軸方向で、缶容器100の顎部111と係合する。また、タンパーエビデンスバンド部33は、キャップ1の開封時に破断して、スカート部22から脱離するための破断部33aを有する。
密封部材12は、キャップ本体11と別体に構成される。密封部材12は、キャップ本体11のスカート部22に設けられたナール部31の内接円の径よりも大径の外径を有する円板状に構成される。密封部材12は、スカート部22の内周面から径方向に突出するナール部31のベントスリット31aと、キャップ本体11の軸方向で係合することで、キャップ本体11に一体に設けられる。
密封部材12は、円板状の摺動層41と、摺動層41に一体に積層された円板状の密封層42と、を備えている。密封部材12は、摺動層41及び密封層42が異なる樹脂材料で一体に成形されることで構成される。密封部材12は、厚さが一様な平板部12aと、天板部21側の外周縁が湾曲する曲面部12bと、を備えている。換言すると、密封部材12は、円板状に形成され、天板部21側の稜部が所定の曲率の曲面で構成される。
摺動層41は、相対的に硬度が高い(硬い)樹脂材料によって構成される。また、摺動層41は、キャップ本体11の樹脂皮膜層と接着性及び粘着性を有さない樹脂材料により構成される。即ち、摺動層41は、天板部21と非接着であり、且つ、天板部21と接触した状態で天板部21を摺動可能に構成される。
摺動層41に用いられる樹脂材料は、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が上げられる。本実施形態においては、摺動層41は、例えば、ポリプロピレン樹脂によって構成される。なお、摺動層41に用いられる樹脂材料には、顔料、滑剤、軟化剤等を適宜添加することができる。
摺動層41は、キャップ本体11の天板部21と対向して、キャップ本体11と別体に設けられる。摺動層41は、用いられる樹脂材料により、キャップ本体11の天板部21と摺動可能に構成される。摺動層41は、円板状に構成される。摺動層41の外径は、スカート部22の内径よりも小径であり、ナール部31の内接円と略同一径又は当該内接円より若干小径であり、口部110のカール部113の外径よりも大径に構成される。
摺動層41は、厚さが一様な第1平板部41aと、天板部21側の外周縁がキャップ本体11の角部23の形状に沿って湾曲する第1曲面部41bと、を備えている。第1平板部41aは、摺動層41の中心から口部110のカール部113と対向する部位よりも外周側までの部分の厚さが一様に構成される。第1曲面部41bは、口部110のカール部113と対向する部位よりも外周側から外周縁までの部分の厚さが略一定に構成される。
密封層42は、相対的に硬度が低く(軟らかく)、且つ、摺動層41よりも軟らかい樹脂材料により構成される。密封層42に用いられる樹脂材料は、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられ、より好適にはスチレン系エラストマーとポリプロピレン樹脂のブレンド材、低密度ポリエチレンとスチレン系エラストマーのブレンド材、ポリエステル系エラストマー等が挙げられる。本実施形態においては、密封層42は、例えば、スチレン系エラストマーとポリプロピレン樹脂の混合材料によって構成される。なお、密封層42に用いられる樹脂材料には、顔料、滑剤、軟化剤等を適宜添加することができる。
密封層42は、口部110と対向する側の摺動層41の主面に一体に設けられる。密封層42は、円板状に構成される。密封層42の外径は、スカート部22の内径よりも小径であり、ナール部31の内接円よりも大径であり、口部110のカール部113の外径よりも大径に構成される。即ち、密封層42の外径は、摺動層41の外径よりも大径であって、且つ、ナール部31の内接円よりも大径に構成される。
密封層42は、厚さが一様な第2平板部42aと、天板部21側の外周縁の外周面が曲面で構成される第2曲面部42bと、を備えている。第2平板部42aは、カール部113と対向する主面が平面に構成される。第2平板部42aは、密封層42の中心から口部110のカール部113と対向する部位よりも外周側までの部分の厚さが一様に構成される。例えば、第2平板部42aは、摺動層41の第1平板部41aと同一径に構成される。第2平板部42aは、第1平板部41aとともに、密封部材12の平板部12aを構成する。なお、本実施形態においては、第1平板部41aと第2平板部42aとは、同一の厚さに設定されている。
第2曲面部42bは、例えば、第2平板部42aのカール部113と対向する主面と面一の主面を有する。第2曲面部42bは、口部110のカール部113と対向する部位よりも外周側から外周縁までの外面が、キャップ本体11の角部23の形状に沿って湾曲する。第2曲面部42bは、第1曲面部41b上に積層されるとともに、第1曲面部41bの天板部21側の曲面、即ち第1曲面部41bの外周面を覆う。第2曲面部42bは、第1曲面部41bとともに、密封部材12の曲面部12bを構成する。
次に、キャップ1の密封部材12を製造するための金型200について説明する。
図3及び図5に示すように、金型200は、下金型201と、下金型201に対して一方向に移動可能な上金型202と、上金型202に接続され、上金型202を移動させる駆動装置203と、を備えている。なお、図3乃至図6において、金型200の構成及び詳細な符号は、図3及び図5にのみ示し、図4及び図6においては駆動装置203及び詳細な符号を省略して示す。
下金型201は、成形途中であるキャップ本体11の成形品99を保持可能に構成されている。下金型201は、成形品99を保持する窪み201aを有する。
窪み201aは、成形品99の天板部21の外面及び角部23の外周面の少なくとも一部を支持可能に構成される。換言すると、窪み201aは、成形品99の天板部21の外形状及び角部23の外形状の一部と同じ形状に構成される。
なお、窪み201aは、その深さが、換言すると少なくとも下金型201の上面から窪み201aの底面までの高さが、天板部21の厚さ及び密封部材12の厚さの和と同じ高さに構成されていればよい。このため、窪み201aは、天板部21の外形状、角部23の外形状及びスカート部22の外形状の一部と同じ形状に構成されていてもよい。
上金型202は、密封部材12の摺動層41を成形する第1上金型211と、密封部材12の密封層42を成形する第2上金型212と、第1上金型211及び第2上金型212にそれぞれ用いられる可動型213と、を備えている。上金型202は、駆動装置203により移動可能な金型である。
上金型202は、摺動層41を成形するときに、第1上金型211及び可動型213が用いられ、密封層42を成形するときに、第2上金型212及び可動型213が用いられる。
第1上金型211は、円筒状の第1成形部211aと、第1成形部211aの他端側の外周面に設けられた第1取付部211bと、第1成形部211aの他端側の内周面に設けられた第1規制部211cと、を備えている。第1上金型211は、第1成形部211aの端面が、下金型201に配置された成形品99と離間した位置から当該成形品99の天板部21の内面から摺動層41の厚さと同じ距離だけ離間した位置まで移動可能に構成される。
第1成形部211aは、その先端の面が平面状に構成される。また、第1成形部211aは、下金型201と対向する第1成形部211aの一端側の端面であって、外周縁に、角部23の形状に沿った溝部211dを有する。第1成形部211aの外径は、スカート部22の内径と同一径又は樹脂材料が流入しない程度の若干の小径に構成される。なお、ここで、樹脂材料が流入しない程度の若干の小径とは、使用する樹脂材料の粘度、温度、圧力等の諸条件により適宜定められる。即ち、樹脂材料が流入しない程度の若干の小径とは、樹脂材料が金型200により押圧されたときに、第1成形部211a及びスカート部22の間への樹脂材料の流入が防止できる程度のクリアランスを得ることができる径を言う。
第1取付部211bは、第1成形部211aの他端側の外周面に設けられる。第1取付部211bは、駆動装置203に接続される。第1規制部211cは、可動型213の移動量を規制可能に構成される。第1規制部211cは、例えば、第1成形部211aの他端側の内径が第1成形部211aの他部の内径よりも大径に形成されることで構成された端面により、可動型213の移動量を規制する。
第2上金型212は、下金型201と対向する一端側の端面が平面状に構成された円筒状の第2成形部212aと、第2成形部212aの他端側の外周面に設けられた第2取付部212bと、第2成形部212aの他端側の内周面に設けられた第2規制部212cと、を備えている。第2上金型212は、第2成形部212aの端面が下金型201に配置された成形品99と離間した位置から当該成形品99の天板部21の内面から摺動層41の厚さ及び密封層42の厚さの和と同じ距離だけ離間した位置まで移動可能に構成される。
第2成形部212aは、一端側の端面及び外周面の稜部が面取りされていない円筒状に構成される。換言すると、第2上金型212は、第1上金型211の第1成形部211aの溝部211dを有さない構成である。第2成形部212aは、その先端の面が平面状に構成される。第2成形部212aの外径は、スカート部22の内径と同一径又は樹脂材料が流入しない程度の若干の小径に構成される。なお、ここで、樹脂材料が流入しない程度の若干の小径とは、使用する樹脂材料の粘度、温度、圧力等の諸条件により適宜定められる。即ち、樹脂材料が流入しない程度の若干の小径とは、樹脂材料が金型200により押圧されたときに、第2成形部212a及びスカート部22の間への樹脂材料の流入が防止できる程度のクリアランスを得ることができる径を言う。
第2取付部212bは、第2成形部212aの他端側の外周面に設けられる。第2取付部212bは、駆動装置203に接続される。第2規制部212cは、可動型213の移動量を規制可能に構成される。第2規制部212cは、例えば、第2成形部212aの他端側の内径が第2成形部212aの他部の内径よりも大径に形成されることで構成された端面により、可動型213の移動量を規制する。
可動型213は、下金型201と対向する一端側の端面が平面状に構成された円柱状の第3成形部213aと、第3成形部213aの他端側に設けられた第3取付部213bと、第3成形部213aの他端側の外周面に設けられた被規制部213cと、を備えている。
第3成形部213aは、円柱状に構成され、その外径が第1上金型211の第1成形部211aの内径、及び、第2上金型212の第2成形部212aの内径と同一径に構成される。第3成形部213aは、先端面が平面状に構成される。
第3取付部213bは、駆動装置203に接続される。被規制部213cは、第3成形部213aの外周面であって、第1上金型211の第1規制部211c又は第2上金型212の第2規制部212cと当接したときに、第3成形部213aの端面が第1成形部211aの端面又は第2成形部212aの端面と面一となる位置に設けられる。
駆動装置203は、第1上金型211、第2上金型212及び可動型213を所定の距離の範囲で、下金型201に対して一方向に移動可能に構成される。具体的には、駆動装置203は、第1成形部211aの端面が下金型201に配置された成形品99のスカート部22の端部から離間した位置、及び、第1成形部211aの端面が当該成形品99の天板部21の内面から摺動層41の厚さと同じ距離だけ離間した位置の間で、成形品99の軸方向に沿って第1上金型211を移動可能に構成される。
駆動装置203は、第2成形部212aの端面が下金型201に配置された成形品99のスカート部22の端面から離間した位置、及び、第2成形部212aの端面が当該成形品99の天板部21の内面から摺動層41の厚さ及び密封層42の厚さの和と同じ距離だけ離間した位置の間で、成形品99の軸方向に沿って第2上金型212を、移動可能に構成される。
また、駆動装置203は、第1上金型211及び第2上金型212とは別の工程において、可動型213を、第1上金型211及び第2上金型212の移動方向と同方向に移動可能に構成される。なお、駆動装置203は、例えば、制御部を有し、当該制御部により、予め記憶されたプログラムによって所定の動作によって第1上金型211、第2上金型212及び可動型213を駆動する。
次に、このように構成された金型200を用いた、キャップ1の製造方法について、図3乃至図8を用いて説明する。
先ず、薄肉の平板状のアルミニウム合金等の金属材料に樹脂皮膜層を形成した材料をカップ状に絞り成形を行うことで、天板部21、スカート部22及び角部23が構成された成形品99を製造する。
次に、成形品99を下金型201の窪みに配置する。次に、第1工程として、密封部材12の摺動層41を成形する。具体的には、先ず、図3のステップST11に示すように、駆動装置203は、第1上金型211及び可動型213を駆動して、第1上金型211及び可動型213を初期位置に配置する。ここで、初期位置とは、第1上金型211が下金型201に配置された成形品99と離間する位置であって、且つ、可動型213の端面が第1成形部211aの端面から退避している位置である。次に、供給装置等により、成形品99の天板部21の中心部に、摺動層41を成形する溶融した第1樹脂材料151を供給する。
次に、駆動装置203は、図4のステップST12に示すように、初期位置の状態を維持したまま、第1成形部211aの端面が当該成形品99の天板部21の内面から摺動層41の厚さと同じ距離だけ離間した位置まで、第1上金型211及び可動型213を移動する。
これにより、第1上金型211は、第1成形部211aの端面及び成形品99の天板部21の表面の間に摺動層41の厚さとなる隙間を構成する。このとき、可動型213の端面が第1成形部211aの端面から退避した状態であることから、第1樹脂材料151は、可動型213に押圧されて摺動層41の厚さよりも厚い形状となる。
次に、駆動装置203は、ステップST13に示すように、可動型213の端面が第1成形部211aの端面と面一となるように、可動型213を移動する。可動型213は、被規制部213cが第1上金型211の第1規制部211cと当接し、その移動が規制されることで、第3成形部213aの端面が第1成形部211aの端面と面一なる。これにより、第1樹脂材料151は、可動型213に押圧され、図7に二点鎖線で示されるように、成形品99の天板部21及び角部23の内面と第1成形部211aの端面及び可動型213の端面との間の隙間に充填され、摺動層41と略同形状に圧縮成形される。
即ち、第1樹脂材料151は、天板部21、第1成形部211aの端面及び第3成形部213aの端面により第1平板部41aの形状に、角部23及び第1成形部211aの溝部211dにより第1曲面部41bの形状にそれぞれ成形される。
次に、駆動装置203は、ステップST14に示すように、可動型213を成形品99から退避させ、次いでステップST15に示すように、第1上金型211及び可動型213を成形品99から退避させる。圧縮成形した第1樹脂材料151を自然冷却するか、又は、冷却装置で冷却し、第1樹脂材料151を固化させる。なお、第1樹脂材料151の冷却により、図7に実線で示すように、第1樹脂材料151が収縮し、成形された摺動層41は、キャップ本体11の内径よりも小さくなる。これらの第1工程により、摺動層41が成形される。
次に第2工程として、摺動層41の主面に密封層42を成形する。具体的には、先ず、図5のステップST21に示すように、駆動装置203は、第2上金型212及び可動型213を駆動して、第2上金型212及び可動型213を初期位置に配置する。ここで、初期位置とは、第2上金型212が下金型201に配置された成形品99と離間する位置であって、且つ、可動型213の端面が第2成形部212aの端面から退避している位置である。次に、供給装置等により、成形品99の天板部21上に成形された摺動層41の中心部に、密封層42を成形する溶融した第2樹脂材料152を供給する。
次に、駆動装置203は、図6のステップST22に示すように、初期位置の状態を維持したまま、第2成形部212aの端面が当該成形品99の天板部21の内面から摺動層41及び密封層42の厚さと同じ距離だけ離間した位置まで、第2上金型212及び可動型213を移動する。
これにより、第2上金型212は、第2成形部212aの端面及び成形品99の天板部21の表面の間に密封層42の厚さとなる隙間を構成する。このとき、可動型213の端面が第2成形部212aの端面から退避した状態であることから、第2樹脂材料152は、可動型213に押圧されて密封層42の厚さよりも厚い形状となる。
次に、駆動装置203は、ステップST23に示すように、可動型213の端面が第2成形部212aの端面と面一となるように、可動型213を移動する。可動型213は、被規制部213cが第2上金型212の第2規制部212cと当接し、その移動が規制されることで、第3成形部213aの端面が第2成形部212aの端面と面一なる。これにより、第2樹脂材料152は、可動型213に押圧され、図8に二点鎖線で示されるように、成形品99の天板部21上に存する摺動層41及び角部23の内面と第2成形部212aの端面及び可動型213の端面との間の隙間に充填され、密封層42と略同形状に圧縮成形される。
なお、このとき、摺動層41は、第2樹脂材料152による圧力により弾性変形し、図8に二点鎖線で示される様に、主面が略平面であって、第1曲面部41bが径方向で外方向に若干突出するように変形する。なお、第1曲面部41bは、角部23に沿った形状厚さが略一定に構成されることから、第1曲面部41bの変形が阻害され、第1曲面部41b及び角部23の間に隙間が生じる。
よって、密封層42を構成する第2樹脂材料152は、第1曲面部41bを越えて摺動層41の外周側に回り込み、摺動層41の第1曲面部41b及び角部23の隙間に侵入する。
即ち、当該第2樹脂材料152は、摺動層41の第1平板部41a、第2成形部212aの端面及び第3成形部213aの端面により第2平板部42aの形状に、角部23、第1曲面部41b及び第2成形部212aの溝部212dにより第2曲面部42bの形状にそれぞれ成形される。これにより、密封層42の外径は、摺動層41の外径よりも大径となる。
次に、駆動装置203は、ステップST24に示すように、可動型213を成形品99から退避させ、次いでステップST25に示すように、第2上金型212及び可動型213を成形品99から退避させる。圧縮成形した第2樹脂材料152を自然冷却するか、又は、冷却装置で冷却し、第2樹脂材料152を固化させる。なお、図8に実線で示すように、第2上金型212及び可動型213の退避により摺動層41が収縮するとともに、第2樹脂材料152の冷却により、第2樹脂材料152が収縮し、成形された密封層42はキャップ本体11の内径よりも小さくなる。
しかし、密封層42の第2曲面部42bは、第1曲面部41bを回り込んで成形されることから、第2曲面部42bの収縮は、既に冷却され固化された第1曲面部41bにより抑制される。また、実質的には、第2曲面部42bの収縮は、第1曲面部41bを回り込んだ第2樹脂材料152の収縮であることから、収縮量も小さい。結果、第2曲面部42bは、収縮量が小さくなることで、その外径は冷却による収縮してキャップ本体11の内径よりも小さくなっても、ナール部31のベントスリット31aの内接円の径よりも大きい形状となる。これらの第2工程により、摺動層41上に密封層42が成形される。
これら第1工程及び第2工程により、密封部材12が成形品99内に別体に成形される。次に、成形品99から密封部材12を取り出し、ナーリング成形等によって図2に示すように、成形品99にナール部31及びタンパーエビデンスバンド部33を成形する。次いで、ナール部31及びタンパーエビデンスバンド部33を成形したキャップ本体11に、曲面部12bの曲面をキャップ本体11の天板部21側を対向させた姿勢で密封部材12を挿入する。これにより、缶容器100に取り付けていない状態のキャップ1が成形される。
なお、キャップ1を缶容器100で密封する場合においては、缶容器100内に飲料等を充填し、キャップ1を被せ、カール部113に密封層42が密着させる。次に、ロールオン成形等により、缶容器100の雄螺子部112の形状に沿って雌螺子部32を成形するとともに、顎部111にタンパーエビデンスバンド部33が係合する形状にタンパーエビデンスバンド部33を成形する。これらの工程により、キャップ1が缶容器100の口部110に捲締固着され、缶容器100がキャップ1により密封された缶製品が製造される。
このように構成されたキャップ1によれば、密封部材12は、摺動層41の外周縁に、角部23に沿った第1曲面部41bを設け、密封層42の第2曲面部42bの外径を第1曲面部41bの外径よりも大径に成形される。このため、密封部材12は、第2曲面部42bの成形後の収縮を抑制し、その外径をナール部31の内接円の径よりも大径とすることが可能となる。これにより、密封部材12の密封層42は、ナール部31と係合することから、密封部材12がキャップ本体11から脱落する方向に移動したときに、確実に密封部材12がナール部31により係止される。結果、密封部材12がキャップ本体11から脱落することを防止できる。
また、摺動層41の成形後に、冷却により収縮した摺動層41がキャップ本体11の軸心に対して偏心する虞があるが、密封部材12は、摺動層41成形後に摺動層41よりも大径の密封層42を成形する構成である。このため、当該偏心が摺動層41に生じたとしても、密封層42がキャップ本体11の角部23で成形された後に、密封層42が摺動層41を覆った状態で冷却され、密封層42は全周において略同量が収縮する。結果、密封部材12は、キャップ本体11に対するセンタリング性を維持することが可能となる。
また、密封部材12は、キャップ本体11を成す成形品99内で成形することが可能となり、密封部材12を裁断する設備が不要となる。また、製造に用いる第1樹脂材料151及び第2樹脂材料152は、密封部材12を構成する量でよい。このため、密封部材12の設備コスト及び製造コストを低減することが可能となる。
また、密封部材12は、成形品99内で成形することで、外周縁側に曲面部12bを有する。このため、成形品99で密封部材12を成形後、密封部材12を取り出し、その後に成形したキャップ本体11に密封部材12を挿入するときに、当該曲面部12bが密封部材12の挿入を案内するため、高い組立性を有する。
上述したように本発明の第1の実施形態に係るキャップ1は、密封層42の外径を摺動層41の外径よりも大径とすることで、密封部材12がキャップ本体11から脱落することを防止可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、密封部材12は、缶容器100の口部110のカール部113に当接する密封層42の主面が平面である構成を説明したがこれに限定されない。例えば、図9に示す第2の実施形態に係る密封部材12Aに示すように、密封層42Aは、カール部113に当接する部位42cを第2平板部42aよりも厚くする構成としてもよい。この構成により、第2平板部42aの厚さを低減することが可能となることから、密封層42Aに用いる第2樹脂材料152が減少する。結果、密封部材12Aの製造コストを低減することが可能となる。なお、この密封層42Aにおいては、製造時に、密封層42Aの第2樹脂材料152を減らし、そして、第2上金型212の端面から可動型213の端面が若干突出するように、第2規制部212cの形状を変更する構成でよい。
また、例えば、図10に示す第3の実施形態に係る密封部材12Bに示すように、密封層42Bは、カール部113に当接する部位にカール部113の内周面若しくは外周面又はそれら双方と当接する環状の突起42dを設ける構成であってもよい。このような密封層42Bにおいては、第2上金型212の第2成形部212aの端面に、突起42dと同形状の窪みを設ける構成でよい。
また、上述した例では、密封部材12は、摺動層41に密封層42を一体に積層させる構成を説明したがこれに限定されない。例えば、密封部材12は、摺動層41及び密封層42の間に別の樹脂材料により中間層を設ける構成であってもよい。また、金型200の駆動装置203は、上金型202に接続されているが、下金型201に接続され、下金型201を移動させて密封部材12を製造してもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部を有し、缶容器の口部に螺合されるキャップ本体と、
前記キャップ本体と別体に、前記天板部と対向して設けられ、前記キャップ本体が前記缶容器と螺合したときに前記口部と対向する部位よりも外周側が前記角部の形状に沿って構成され、前記天板部と摺動する摺動層、及び、前記摺動層に一体に設けられ、前記摺動層よりも大径に構成された前記口部を密封する密封層を有する円板状の密封部材と、
を備えることを特徴とするキャップ。
[2] 前記密封層は、前記摺動層の外周面を覆うことを特徴とする[1]に記載のキャップ。
[3] 天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を構成する成形品の前記天板部の外形状及び前記角部の少なくとも一部の外形状と同形状に形成された窪みを有する下金型と、
前記スカート部の内径と同一又は樹脂材料の流入が防止できる外径を有し、端面に前記角部の形状に沿った溝部を有する、前記キャップ本体に別体に設けられる密封部材の摺動層を成形する第1上金型と、
前記スカート部の内径と同一又は樹脂材料の流入が防止できる外径を有し、端面が前記下金型と対向する、前記密封部材の密封層を成形する第2上金型と、
を備えることを特徴とする金型。
[4] 前記溝部は、前記キャップ本体が缶容器と螺合したときに、前記天板部の前記缶容器の口部と対向する部位よりも外周側に対向して前記第1上金型に設けられることを特徴とする[3]に記載の金型。
[5] 前記窪みの深さは、前記天板部の厚さ及び前記密封部材の厚さの和と同じ高さに構成されることを特徴とする[3]に記載の金型。
[6] 天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を構成する成形品の前記天板部の外形状及び前記角部の少なくとも一部の外形状と同形状に形成された窪みを有する下金型の前記窪みに前記成形品を配置し、
前記天板部に第1樹脂材料を供給し、
前記スカート部の内径と同一の外径を有し、端面に前記角部の形状に沿った溝部を有する第1上金型により前記第1樹脂材料を成形して、前記キャップ本体に別体に設けられる密封部材の摺動層を構成し、
前記摺動層に第2樹脂材料を供給し、
前記スカート部の内径と同一の外径を有し、端面が前記下金型と対向する第2上金型により前記第2樹脂材料を成形して前記摺動層上に密封層を構成する、
ことを特徴とするキャップの製造方法。
[7] 前記溝部は、前記キャップ本体が缶容器と螺合したときに、前記天板部の前記缶容器の口部と対向する部位よりも外周側に対向して前記第1上金型に設けられることを特徴とする[6]に記載のキャップの製造方法。
[8] 前記窪みの深さは、前記天板部の厚さ及び前記密封部材の厚さの和と同じ高さに構成されることを特徴とする[6]に記載のキャップの製造方法。
1…キャップ、11…キャップ本体、12…密封部材、12a…平板部、12b…曲面部、21…天板部、22…スカート部、23…角部、31…ナール部、31a…ベントスリット、32…雌螺子部、33…タンパーエビデンスバンド部、33a…破断部、41…摺動層、41a…第1平板部、41b…第1曲面部、42…密封層、42a…第2平板部、42b…第2曲面部、99…成形品、100…缶容器、110…口部、111…顎部、112…雄螺子部、113…カール部、200…金型、201…下金型、202…上金型、203…駆動装置、211…第1上金型、211a…第1成形部、211b…第1取付部、211c…第1規制部、211d…溝部、212…第2上金型、212a…第2成形部、212b…第2取付部、212c…第2規制部、213…可動型、213a…第3成形部、213b…第3取付部、213c…被規制部。

Claims (8)

  1. 天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部を有し、缶容器の口部に螺合されるキャップ本体と、
    前記キャップ本体と別体に、前記天板部と対向して設けられ、前記キャップ本体が前記缶容器と螺合したときに前記口部と対向する部位よりも外周側が前記角部の形状に沿って構成された第1曲面部が形成され、前記天板部と摺動する摺動層、及び、前記摺動層に一体に設けられ、前記摺動層よりも大径に構成されるとともに、前記第1曲面部の外周面を覆う第2曲面部が形成され、前記口部を密封する密封層を有する円板状の密封部材と、
    を備えることを特徴とするキャップ。
  2. 前記密封層は、前記摺動層の外周面を覆うことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を構成する成形品の前記天板部の外形状及び前記角部の少なくとも一部の外形状と同形状に形成された窪みを有する下金型と、
    前記スカート部の内径と同一又は樹脂材料の流入が防止できる外径を有し、端面に前記角部の形状に沿った溝部を有する、前記キャップ本体に別体に設けられる密封部材の摺動層を成形する第1上金型と、
    前記スカート部の内径と同一又は樹脂材料の流入が防止できる外径を有し、端面が前記下金型と対向する、前記密封部材の密封層を成形する第2上金型と、
    を備えることを特徴とする金型。
  4. 前記溝部は、前記キャップ本体が缶容器と螺合したときに、前記天板部の前記缶容器の口部と対向する部位よりも外周側に対向して前記第1上金型に設けられることを特徴とする請求項3に記載の金型。
  5. 前記窪みの深さは、前記天板部の厚さ及び前記密封部材の厚さの和と同じ高さに構成されることを特徴とする請求項3に記載の金型。
  6. 天板部、及び、前記天板部と円環、且つ、曲面状の角部を介して一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を構成する成形品の前記天板部の外形状及び前記角部の少なくとも一部の外形状と同形状に形成された窪みを有する下金型の前記窪みに前記成形品を配置し、
    前記天板部に第1樹脂材料を供給し、
    前記スカート部の内径と同一の外径を有し、端面に前記角部の形状に沿った溝部を有する第1上金型により前記第1樹脂材料を成形して、前記キャップ本体に別体に設けられる密封部材の摺動層を構成し、
    前記摺動層に第2樹脂材料を供給し、
    前記スカート部の内径と同一の外径を有し、端面が前記下金型と対向する第2上金型により前記第2樹脂材料を成形して前記摺動層上に密封層を構成する、
    ことを特徴とするキャップの製造方法。
  7. 前記溝部は、前記キャップ本体が缶容器と螺合したときに、前記天板部の前記缶容器の口部と対向する部位よりも外周側に対向して前記第1上金型に設けられることを特徴とする請求項6に記載のキャップの製造方法。
  8. 前記窪みの深さは、前記天板部の厚さ及び前記密封部材の厚さの和と同じ高さに構成されることを特徴とする請求項6に記載のキャップの製造方法。
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