JP6722936B2 - 遊技機 - Google Patents
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この場合、第1始動口への入球に起因する当否判定では小当りをほとんど発生させず、一方で第2始動口への入球に起因する当否判定ではほぼ小当りが発生するようにする。そして大当り後に普通電動役物の開放を容易にさせる開放延長遊技に移行すれば、開放延長遊技状態ではほぼ小当りから大当りが発生することとなり、開放延長遊技状態と通常遊技状態とでは開放延長遊技の突入率を異ならせるようにすることで、面白みのある遊技性を発揮できる。また、この種の遊技機は通常遊技状態には図柄変動を楽しませ、開放延長遊技状態には遊技球の動きを楽しませることが可能となり、変化を持たせて遊技者を飽きさせないようにするものであった。
そこで本発明は前記事情に鑑み、混合機タイプの遊技機において、遊技性にメリハリがあり、遊技者を飽きさせない遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
遊技球が入球することにより普通図柄の抽選の契機となる作動口と、
遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
前記普通図柄の抽選の結果に応じて遊技球の入球が困難な閉鎖状態と該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化可能な普通電動役物に設けられた第2始動口と、
前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数を保留記憶として所定個数を記憶可能な保留記憶手段と、
前記保留記憶として記憶された乱数及び前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
前記保留記憶として記憶された乱数に基づく当否判定に応じて第1特別図柄を変動表示させ、図柄を停止させることにより当否判定の結果を表示する第1特別図柄表示装置と、
前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づく当否判定に応じて第2特別図柄を変動表示させ、図柄を停止させることにより当否判定の結果を表示する第2特別図柄表示装置と、
前記第1特別図柄及び前記第2特別図柄の前記当否判定の結果に応じた演出表示を実行する演出表示手段と、を備え、
前記当否判定の結果が大当りと判定された場合に、前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄で大当りを示す図柄を停止し、大入賞口を開閉動作させる大当り遊技を開始させる図柄当りと、
前記当否判定の結果が小当りと判定された場合に、前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄で小当りを示す図柄を停止し、前記大入賞口を開閉動作させる小当り遊技を開始させ、該小当り遊技にて前記大入賞口内に設けられた特定領域へ遊技球が入球することで大当り遊技へ移行可能とする役物当りとを実行可能で、
前記当否判定手段は、前記保留記憶として記憶された乱数よりも前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいて前記小当りと判定する確率が高い、又は前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいてのみ前記小当りであるか否かを判定し、
更に、前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいて前記小当りと判定する確率を前記乱数に基づいて前記大当りと判定する確率よりも高く設定せしめ、
前記大当り遊技の終了後の遊技状態を、前記普通電動役物への入球を容易にさせる開放延長状態とするか否かを判定する開放延長移行判定手段を備えた遊技機において、
前記開放延長遊技は、該開放延長遊技状態での前記第1特別図柄の変動停止回数又は前記第2特別図柄の変動停止回数が所定の上限回数に達するまで継続され、
前記上限回数は、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄とで各々異なる回数が設定され、少なくとも何れかの特別図柄が各々に設定された上限回数目の図柄変動の図柄が停止することで前記開放延長遊技を終了させるものであり、
前記第1特別図柄に設定される前記上限回数を少なくとも前記保留記憶の前記所定個数より多い回数に設定する一方、前記第2特別図柄に設定される前記上限回数を1回又は複数回に設定する上限回数設定手段と、
少なくとも前記役物当りが発生したときの遊技状態に基づいて前記開放延長遊技に移行する確率を異ならせる判定率変更手段と、を備え、
少なくとも前記第2特別図柄で前記小当りが発生した場合に前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域に入球する確率を入球しない確率よりも高くしたことを要旨とする。
また、第2特別図柄で発生した小当り遊技時の特定領域への入球率は大入賞口へ入球した遊技球がほぼ100%の確率で入球する構成とするのが望ましいが、大入賞口を複数回開放させ、幾つも遊技球を入球可能にして、小当り時に特定領域への入球を可能とする構成としてもよく、1回の小当りの契機でほぼ確実に大当りが発生するようにすることが望ましい。
また、第2特別図柄の上限回数として少なくとも1回又は複数回のいずれかが設定されるが、第2特別図柄は高確率で小当りが発生するものであって、第2特別図柄で発生した小当りは大入賞口に遊技球が入球した遊技球が特定領域に高確率で入球するようにすることで、小当りが発生すると高い確率で大当りを発生させることが可能となる。因っていずれの上限回数が設定されても高確率で大当りが発生することになる。しかし、開放延長遊技が継続される上限回数が1回の場合は小当り図柄が停止された時点で、上限回数に達するため開放延長遊技が終了してしまうので、この小当りが発生した時点では通常遊技となり、特定領域に入球しても、開放延長が付与されない通常遊技状態での大当りとなる。開放延長遊技が継続される上限回数として複数回の回数が設定されている場合は開放延長遊技状態での大当りとなる。従って、少なくとも役物当りでは遊技状態の違いによって、開放延長遊技が付与される確率が異なるため、開放延長遊技が付与される役物当りであっても、設定される上限回数により、次回の役物当りでの開放延長遊技の継続率を変化させることが可能となる。
このように、開放延長遊技に突入しても開放延長遊技の継続率は一定ではなく、遊技性にメリハリを持たせることが可能で、遊技者を飽きさせずに済む。
前記演出表示手段は前記開放延長遊技の前記上限回数が1回に設定される前記役物当りと、前記上限回数が複数回に設定される前記役物当りとで、前記大当り後の演出表示を異ならせることを要旨とする。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。尚、センターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。尚、演出図柄表示装置21は特許請求の範囲に記載の演出表示手段に相当する。
また左打ち領域の下部には3つの一般入賞口27が配置されている。
前記誘導路は遊技球を左斜め下方へ緩やかに誘導する様にほぼ逆L字状をなし、遊技球を左方向へ案内する下辺部の右寄りの底壁の一部が開閉可能な普電役物23の平板状の扉部で構成されている。
普電役物23の直下位置には前記第2特図始動口24Bが設けられ、普電役物23の開放時にのみ入球可能とされている。
尚、本実施形態では、通常遊技では、普図の変動時間は長く、普電役物の開放時間は短時間に設定しているので、通常遊技時に右打ちしても第2特図始動口24Bでの抽選は開始されないように設計されている。そのため、通常遊技時は左打ちにて第1特図始動口24Aで第1特図の当りを目指す遊技がメインとなる。また、通常遊技では遊技盤の右側の普図作動ゲート22を、これに入球があっても無効にすることが望ましい。これは通常遊技で右打ちをさせないようにして賞球ベースを維持することが望ましい。
第1大入賞口26Aは、第2特図の当否判定結果が小当りとなり、該小当り遊技において第1特電役物25Aが作動して所定の時間開放される。尚、第1大入賞口26Aは所謂スライス方式の入球装置であり、第1特電役物25Aの前記開閉扉が通常、第1大入賞口26Aを塞ぐようにその上部の遊技盤面に突出しており、遊技球を第1大入賞口26Aの左斜め下方の下流側へ案内するように前記下部流路の一部をなす。そして、前記開閉扉が作動時に遊技盤内へ後退して第1大入賞口26Aを開放する構成とされている。
尚、前記下部流路の第1特電役物25Aに対応する位置には、前記普電役物23と同様に、流下速度減速部が設けられている。該流下速度減速部は、前記下部流路の内壁面に通路内へ断面ほぼ半円状に突出する縦突条部が、間隔をおいて複数設けられており、流下速度減速部では、流下する遊技球は各縦突条部に接触して蛇行することとなり、流下速度が減速される。そして、第1特電役物25Aの開閉扉の開放時に減速した遊技球を第1大入賞口26A内へ入球させることができる。
遊技盤2の右下端部には、レール201の外部に、第1特図を変動、確定表示するための第1特図表示装置28A、第1特図の保留記憶を示す第1特図保留表示装置281、第2特図を変動、確定表示するための第2特図表示装置28B及び普通図柄表示装置29が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、第1特図始動口24Aへの入球に起因して第1特図の当否判定が実行される。当否判定に応じて第1特図表示装置28A及び演出図柄表示装置21にて図柄変動を開始する。その後、第1特図表示装置28Aに第1特図の確定図柄を、演出図柄表示装置21に第1対応する擬似演出図柄を確定表示して第1特図の当否判定の結果を報知する。
判定結果が大当り(図柄当り)となると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して第2大入賞口26Bが賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技(特別遊技)が実行される。
通常遊技状態では、普図の当選確率が低い上、普図の変動時間は長く、当選しても普電役物の開放時間は短時間に設定されているので、通常遊技状態に第2特図始動口24Bでの第2特図の当否判定は開始されないように構成されている。そのため、通常遊技状態では左打ちにて第1特図始動口24Aを狙って第1特図の「図柄当り」を目指す遊技がメインとなる。
また役物当りによる大当り遊技終了後には、第2特図の小当り図柄に応じて、開放延長遊技への移行を可能とされている。
開放延長遊技の上限回数(開放延長回数)は、第1特図においてその図柄変動が停止した変動停止回数が99回又は次の大当りまでとされ、第2特図ではその変動停止回数が1回又は99回又は次の大当りまでとされている。尚、第2特図の図柄当りでの開放延長遊技の上限回数は99回又は次の大当りまでとされている。
また、開放延長遊技状態は、第1特図又は第2特図に拘わらず、何れかの変動停止回数が各々に設定された上限回数に達すること又は大当りの発生により終了する。これに限らず、第1特図と第2特図の変動停止回数の合算値が上限回数(例えば99回)になったら終了する条件を加えてもよい。
第2特図の小当り遊技では第1大入賞口26Aの開放時間(開放態様)は、1回の小当り遊技において、0.016秒の開放を6回と、0.1秒の開放を3回、及び0.016秒の開放を7回行うように設定されている。
普図の変動時間は、通常遊技状態では20秒とされ、開放延長遊技状態では1秒とされている。
また普電役物23の開放時間は、通常遊技状態では0.3秒とされ、開放延長遊技状態では1秒とされている。
このように本パチンコ機1は、初めは第1特図で当否判定による大当りを目指し、大当りにより開放延長が付与された場合は、第2特図では高確率で小当りと判定されるので、小当り遊技時に特定領域に入球させて大当りを発生させることを目指すという、遊技状態によって異なる方法で大当りを目指す遊技を楽しむことができる。
開放延長遊技状態において、図柄当りの大当り遊技後には第1特図及び第2特図ともに50%の割合で開放延長遊技が付与される。第2特図の役物当りの大当り遊技後には75%の割合で付与される。
このように通常遊技状態であるか開放延長遊技状態であるかによって大当り遊技後に開放延長遊技に移行する確率が異なるように構成されている(判定率変更手段)。
「小当り図柄1」は、選択された場合、開放延長遊技の上限回数が「0回」、即ち開放延長遊技に移行されない。そして「小当り図柄1」は、通常遊技状態において選択される割合が50%であり、開放延長遊技状態において選択される割合が25%に設定されている。
「小当り図柄2」は、選択された場合、開放延長遊技の上限回数が「1回」に設定される。そして「小当り図柄2」は、通常遊技状態、開放延長遊技状態ともに25%の割合で選択される。
「小当り図柄3」は、開放延長遊技の上限回数が「99回」に設定される。そして「小当り図柄3」は、通常遊技状態、開放延長遊技状態ともに25%の割合で選択される。
「小当り図柄4」は、が選択された場合、通常遊技状態では開放延長遊技は付与されない。一方、開放延長遊技状態では開放延長遊技の上限回数が「1回」に設定される。そして「小当り図柄4」は、開放延長遊技状態において25%の割合で選択される。
図7は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、大抵が電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判断(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
続く当り決定用乱数更新処理は(S104)、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、常に「7」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用し、初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数は特図の抽選に使用し、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、普図の抽選・特図の抽選の双方に用いる。
変動パターン決定用乱数更新処理は(S106)、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く各出力処理では(S109)、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入賞確認処理(S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
図8に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口24Aに遊技球が入球したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口24Aへの入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口24Aへの入球に起因して記憶可能な保留記憶数は4個である。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を特図の保留記憶として記憶し(特許請求の範囲に記載の保留記憶手段に相当する)、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S202)。
続く特図保留数コマンド送信処理において加算した保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S203)。その後、リターンする。
図9に示すように、「特図当否判定処理」は、先ず、条件装置の未作動を確認して大当り遊技中か否かを確認する(S300)。条件装置が作動中(S300:no)であれば後述の特別遊技処理へ移行する。
条件装置が未作動で大当り遊技中でなければ(S300:yes)、特図の変動が停止中か否かを確認する(S301)。変動停止中であれば(S301:yes)、特図の確定図柄が未表示であるか否かを確認する(S302)。
一方、第2特図始動口24Bへの入球がなければ(S303:no)、第1特図の保留記憶があるか否かを確認する(S305)。
保留記憶があれば(S305:yes)、保留記憶のシフト処理を行う(S306)。該シフト処理により保留記憶のうち最も古い保留記憶の乱数が当否判定の対象となる。このように、第1特図よりも第2特図を優先的に当否判定することが考えられる。しかし、第1特図と第2特図では開放延長遊技の付与率が異なることから、開放延長遊技が開始される際に、比較して付与率の低い第1特図を優先的に当否判定することにより、第1特図の保留記憶がない環境で開放延長遊技を行なわせることが考えられる。これならば、開放延長遊技の途中で第1特図が変動し、当選して開放延長遊技の付与がなくなってしまうような状況を防ぎやすくなり、遊技状態の有利度を明確にすることができる。
第2特図始動口24Bへの入球、第1特図の保留記憶がいずれもなければ(S305:no)、特別遊技処理へ移行する。
次に、前記当否判定結果を示すデータ(大当り、小当り、ハズレの種類、リーチの有り無し、変動時間など)を含んだ特図変動開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に出力するとともに、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bにおいて第1特図又は第2特図を変動表示させる処理を行う(S311)。その後、特別遊技処理へ移行する。
次に、小当り内容設定処理において、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて小当り遊技の内容(第1大入賞口26Aの開放パターン、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び小当り遊技終了後の遊技状態等の設定を行なう(S323)。その後、開放延長遊技状態の継続を制限するための開放延長カウンタを減算し(S324)、前記S311の処理へ移行する。
一方、変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に図柄停止コマンドを送信する(S331)。
続くS332の処理において図柄が大当り図柄であることが確認できれば(S332:yes)、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bに大当り図柄を確定表示させる処理を行う(S333)。
その後、開放延長フラグが「1」(開放延長遊技状態)であることが確認できれば(S336:yes)、開放延長フラグを「0」にリセットする(S337)。そして大当りフラグに「1」をセットする(S338)。その後、特別遊技処理へ移行する。
尚、本特図当否判定処理では、大当り状態になると、開放延長遊技の上限回数に達していなくても遊技状態を通常遊技に戻すが、小当り状態になっても、開放延長遊技の上限回数に達していなければ遊技状態は開放延長遊技のまま継続される構成とされている。
一方、規定数に達していなければ(S420):no)、S421の処理において第1大入賞口26Aの開放時間が終了したか否かを確認する。開放時間の終了が確認できれば(S421:yes)、前記S422の処理において第1大入賞口26Aを閉鎖する。
続いて第1大入賞口26Aが開放中であることが確認されれば(S433:yes)、S434の処理において第1大入賞口26Aを閉鎖し、更に特定領域260を無効化する(S435)。
次に、開放延長フラグが「1」であるか否かを確認し、「1」であれば、開放延長フラグを「0」にリセットする。
更に本処理では、役物当りによる大当り遊技終了後に開放延長遊技を付与するか否か又はその上限回数を設定する上限回数設定処理(図19)に移行する。
「小当り図柄1」でなければ(S500:no)、S502の処理において「小当り図柄2」であったことを確認すれば(S502:yes)、S503の処理において開放延長遊技を付与することとし、上限回数を「1回」とする設定を行う。
「小当り図柄2」でなければ(S502:no)、S504の処理において「小当り図柄3」であったことを確認すれば(S504:yes)、S505の処理において開放延長遊技を付与することとし、上限回数を「99回」とする設定を行う。
「小当り図柄3」でなければ(S504:no)、図柄は「小当り図柄4」であり、S506の処理において役物当り発生時の遊技状態が開放延長遊技状態であったか否かを確認する。遊技状態が開放延長遊技状態であったことを確認すれば(S506:yes)、S507の処理において開放延長遊技を付与することとし、上限回数を「1回」とする設定を行う。一方、遊技状態が開放延長遊技状態でなかったのであれば(S506:no)、S508の処理において上限回数を「0回」、即ち開放延長遊技を付与しない設定を行う。
尚、前記S501,S503,S505、S507及びS508の設定は針の設定であり、実質的に後述する開放延長回数設定処理(S474)において確定される。
大当りのインターバル中であれば(S451:yes)、S452の処理においてインターバル終了時間であるか否かを確認し、インターバル終了時間であれば(S452:yes)、S453の処理において大当り遊技の次のラウンドにおける第2大入賞口26Bの開放を行う。その後、リターンする。
大当り開始演出中であれば(S455:yes)、S456の処理において大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、演出時間の経過を確認できれば(S456:yes)、S457の処理において大当り遊技の最初のラウンド遊技における第2大入賞口26Bを開放する。その後、リターンする。
一方、規定数に達していなければ(S460:no)、S461の処理において第2大入賞口26Bの開放時間が終了したか否かを確認する。開放時間の終了を確認すれば(S461:yes)、第2大入賞口26Bを閉鎖する(S462)。
一方、最終ラウンドの終了でなければ(S463:no)、S465の処理において開放間インターバル(大当りインターバル)処理を行ない、これにより大当りインターバルコマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
また、第2特図の上限回数として少なくとも「1回」又は「99回」のいずれかが選択されるが、第2特図は高確率で小当りが発生するので、第2特図で発生した小当りは第1大入賞口26Aに入球した遊技球が特定領域260に高確率で入球するので、小当りが発生すると高い確率で大当りを発生させることが可能となる。因っていずれの上限回数が設定されても高確率で大当りが発生することになる。しかし、開放延長遊技が継続される上限回数が「1回」の場合は小当り図柄が停止された時点で、上限回数に達するため開放延長遊技状態が終了してしまうので、この小当りが発生した時点では通常遊技状態となり、特定領域に入球しても、開放延長遊技が付与されない通常遊技状態での大当りとなる。開放延長遊技が継続される上限回数として「99回」が設定されている場合は開放延長遊技状態での大当りとなる。従って、少なくとも役物当りでは遊技状態の違いによって、開放延長遊技が付与される確率を相違させているため、開放延長遊技が付与される役物当りであっても、設定される上限回数により、次回の役物当りでの開放延長遊技の継続率を変化させることが可能となる。このように、開放延長遊技に突入しても開放延長遊技状態の継続率は一定ではないので遊技性にメリハリを持たせることができ、遊技者を飽きさせずに済むといった効果を奏する。
これによれば、開放延長遊技の上限回数により開放延長遊技の継続率が変化するため、遊技者にそれを示し、遊技者の開放延長遊技への期待感を高めることができ、ユーザーフレンドリーである。
また、前記実施形態では、第1特図の当否判定では小当りを含まない構成であるが、これに限らず、小当りを含む構成としてもよい。この場合、第1特図よりも第2特図のほうが小当りとなる確率を高くすることが望ましい。
更に、前記実施形態では、開放延長遊技状態における役物当りでの開放延長遊技の継続率は75%としたが、継続率を100%にしてもよい。この場合、通常遊技状態での役物当りで設定される第2特図の開放延長遊技の上限回数を「99回」と「0回」とし、開放延長遊技状態での役物当りでは「99回」と「1回」にするような使い方を用いてもよい。
2 遊技盤
21 演出図柄表示装置(演出表示手段)
22 作動ゲート(作動口)
23 普通電動役物
24A 第1特図始動口(第1始動口)
24B 第2特図始動口(第2始動口)
26A 第1大入賞口(大入賞口)
260 特定領域
28A 第1特図表示装置(第1特別図柄表示装置)
28B 第2特図表示装置(第2特別図柄表示装置)
40 主制御装置(保留記憶手段、当否判定手段、開放延長移行判定手段、上限回数設定手段、判定率変更手段)
Claims (1)
- 遊技球が入球することにより普通図柄の抽選の契機となる作動口と、
遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
前記普通図柄の抽選の結果に応じて遊技球の入球が困難な閉鎖状態と該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化可能な普通電動役物に設けられた第2始動口と、
前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数を保留記憶として所定個数を記憶可能な保留記憶手段と、
前記保留記憶として記憶された乱数及び前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
前記保留記憶として記憶された乱数に基づく当否判定に応じて第1特別図柄を変動表示させ、図柄を停止させることにより当否判定の結果を表示する第1特別図柄表示装置と、
前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づく当否判定に応じて第2特別図柄を変動表示させ、図柄を停止させることにより当否判定の結果を表示する第2特別図柄表示装置と、
前記第1特別図柄及び前記第2特別図柄の前記当否判定の結果に応じた演出表示を実行する演出表示手段と、を備え、
前記当否判定の結果が大当りと判定された場合に、前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄で大当りを示す図柄を停止し、大入賞口を開閉動作させる大当り遊技を開始させる図柄当りと、
前記当否判定の結果が小当りと判定された場合に、前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄で小当りを示す図柄を停止し、前記大入賞口を開閉動作させる小当り遊技を開始させ、該小当り遊技にて前記大入賞口内に設けられた特定領域へ遊技球が入球することで大当り遊技へ移行可能とする役物当りとを実行可能で、
前記当否判定手段は、前記保留記憶として記憶された乱数よりも前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいて前記小当りと判定する確率が高い、又は前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいてのみ前記小当りであるか否かを判定し、
更に、前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数に基づいて前記小当りと判定する確率を前記乱数に基づいて前記大当りと判定する確率よりも高く設定せしめ、
前記大当り遊技の終了後の遊技状態を、前記普通電動役物への入球を容易にさせる開放延長遊技の状態とするか否かを判定する開放延長移行判定手段を備えた遊技機において、
前記開放延長遊技は、該開放延長遊技の状態での前記第1特別図柄の変動停止回数又は前記第2特別図柄の変動停止回数が所定の上限回数に達するまで継続され、
前記上限回数は、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄とで各々異なる回数が設定され、少なくとも何れかの特別図柄が各々に設定された上限回数目の図柄変動の図柄が停止することで前記開放延長遊技を終了させるものであり、
前記第1特別図柄に設定される前記上限回数を少なくとも前記保留記憶の前記所定個数より多い回数に設定する一方、前記第2特別図柄に設定される前記上限回数を1回又は複数回に設定する上限回数設定手段と、
少なくとも前記役物当りが発生したときの遊技状態に基づいて前記開放延長遊技に移行する確率を異ならせる判定率変更手段と、を備え、
少なくとも前記第2特別図柄で前記小当りが発生した場合に前記大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域に入球する確率を入球しない確率よりも高くし、
前記演出表示手段は、前記開放延長遊技の前記上限回数が1回に設定される前記役物当りと、前記上限回数が複数回に設定される前記役物当りとで、前記大当り後の演出表示を異ならせることを特徴とした遊技機。
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