JP6722721B2 - 水性フッ素樹脂塗料組成物 - Google Patents
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Description
しかし、従来の水溶性ポリアミドイミドを用いたフッ素樹脂組成物から得られる塗膜では、耐水蒸気性と耐食性が不十分であったため、これらの特性が求められるフライパン・炊飯器などの調理器具の用途に適用することが困難であった。
1.水溶性ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド、及びフッ素樹脂を含む、水性フッ素樹脂塗料組成物。
2.フッ素樹脂が、水溶性ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド、及びフッ素樹脂の合計に対して35〜90質量%である、1.に記載の水性フッ素樹脂塗料組成物。
3.フッ素樹脂が熱溶融性パーフルオロ樹脂である、1.又は2.に記載の水性フッ素樹脂塗料組成物。
4.フッ素樹脂がテトラフルオロエチレン・パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体である、1.〜3.のいずれかに記載の水性フッ素樹脂塗料組成物。
5.1.〜4.のいずれかに記載の水性フッ素樹脂塗料組成物を塗装してなる塗膜。
6.5.に記載の塗膜を有する塗装物品。
7.調理器具である、6.に記載の塗装物品。
さらに、本発明によれば、フッ素樹脂を多く含む塗膜を提供でき、フッ素樹脂コーティングの性能を向上させることができる。
1.水性フッ素樹脂塗料組成物
本発明の「水性フッ素樹脂塗料組成物」は、水溶性ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド、及びフッ素樹脂を含む。
本発明の「水性フッ素樹脂塗料組成物」とは、水溶性ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド、及びフッ素樹脂を含む水性(水系)分散体である。本発明のフッ素樹脂塗料組成物は、通常、基材にフッ素樹脂層を接着させるためのプライマー塗料(下塗り)として好適に用いられるが、プライマー塗料を用いないワンコート塗料としても利用が可能である。
本発明に用いられる「水溶性ポリアミドイミド樹脂(水溶性PAI)」とは、アミド結合とイミド結合とを主鎖に持つ水溶性樹脂であり、好ましくは下記一般式:
が、通常、80〜180℃の温度で行われ、空気中の水分の影響を低減するため、窒素等の雰囲気下で行うことが好ましい。
,4′−ジアミンを用いることが、塗膜の基材接着強度と耐水蒸気性を向上させることができるため、好ましい。更に、作業環境を向上させる観点から、3,3′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジイソシアネートを用いることが好ましい(特許文献4)。
が、ピロメリット酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。多塩基酸及び多塩基酸無水物は、それぞれ1種のみ使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
、目的とする数平均分子量が得られるまで合成を継続することによって管理できる。数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により、標準ポリスチレンの検量線を用いて測定することができる。
上記有機溶剤は、本発明のフッ素樹脂塗料組成物における後述の水性媒体に含有され得る溶剤と同じものであってもよい。
本発明に用いられる「ポリエーテルイミド(PEI)」は、主鎖中に、イミド結合とエーテル結合を有する非晶性ポリマーであれば特に限定されないが、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパンとm−フェニレンジアミンとの縮重合が好ましい。
本発明に用いられるPEIの市販品としては、SABIC社製 Ultem 1000F3SP−1000が挙げられる。
本発明に用いられる「フッ素樹脂」としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン・パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリクロロトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体が挙げられ、これらは、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の従来公知の方法によっ
て製造することができる。
上に塗布したのち80〜100℃以下の温度で乾燥し、約380℃で45分間焼成した後の残渣におけるバインダー樹脂(水溶性PAI、PEI、その他耐熱性樹脂)とフッ素樹脂との合計質量を意味する。
本発明のフッ素樹脂塗料組成物には、分散性・導電性・発泡防止・耐摩耗改善など求める特性に応じて通常の塗料に使用される各種の添加剤、例えば、界面活性剤(例えば、ライオン(株)製レオコール、ダウケミカルカンパニー製TRITON、TERGITOLシリーズ、花王(株)製エマルゲンなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系の非イオン系界面活性剤や、ライオン(株)製リパール、花王(株)製エマール、ぺレックスなどのスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホン酸ナトリウム塩、硫酸モノ長鎖アルキル系の陰イオン系界面活性剤、ライオン(株)製レオアール、ダウケミカルカンパニー製OROTANなどのポリカルボン酸塩、アクリル酸塩系の高分子界面活性剤、モメンティブ社製L−77、AirProduct製サーフィノールシリーズ(サーフィノール420、サーフィノール440、サーフィノール465、サーフィノール485など))、造膜剤(例えば、ポリアミドやポリアミドイミド、アクリル、アセテートなどの高分子系造膜剤、高級アルコールやエーテル、造膜効果を有する高分子界面活性剤)、増粘剤(水溶性セルロール類や、溶剤分散系増粘剤、アルギン酸ソーダ、カゼイン、カゼイン酸ソーダ、キサンタンガム、ポリアクリル酸、アクリル酸エステル)なども加えることができる。
本発明の水性フッ素樹脂塗料組成物は、水を主な媒体とするものである。ただし、環境面やコスト面からは好ましくないが、水性フッ素樹脂塗料組成物の液体粘度などのレオロジー特性の適切な調整や、PEIや充填材などの分散性改善のために、水と相溶性のある極性溶剤を加えたり、水と非相溶性の有機溶剤を分散させることもできる。また、極性溶剤を加えることで、耐熱性樹脂(バインダー)を溶解させ、塗装後の乾燥過程において耐熱性樹脂(バインダー)がより均一になり、塗膜が緻密化することや、基材の凹凸の凹部
に耐熱性樹脂(バインダー)が入り込みやすくなることで基材との接着力向上といった効果が期待できる。
本発明のフッ素樹脂塗料組成物は、従来公知の方法等により調製することができ、例えば、有機溶剤を含んだ水に溶解している上記水溶性PAI溶液と、PEI、フッ素樹脂、及び、必要に応じて配合するその他の添加剤や充填材を適宜混合することにより得られる。本発明のフッ素樹脂塗料組成物において、PEI、フッ素樹脂、顔料等は、また、それぞれの分散体(分散液)を予め調製し、得られる分散体を混合することより調製を行うものであってもよい。
本発明の「塗膜」は、本発明の水性フッ素樹脂塗料組成物を塗装してなる塗膜である。本発明の塗料組成物を基材と接着するプライマー層とし、その上に複数の層を塗装して積層した塗膜も含まれる。
本発明の「塗膜」は、各種既存の塗装方法、例えば、スプレー塗装、ディップ塗装、スピンコート等通常一般的に用いられる方法により形成することができ、溶融流動させ均一な塗膜を得るために、フッ素樹脂の融点以上に加熱しておくことが好ましい。
本発明の「塗装物品」は、本発明の水性フッ素樹脂塗料組成物を塗装してなる塗膜を有する物品である。
本発明の「塗装物品」としては、フライパン・炊飯器などの調理器具、工場ラインなどでの耐熱離型性トレイ(パン焼き工程など)、定着ロール・ベルト・インクジェットノズルなどのOA機器関連物品、配管などの化学プラントの工業設備関連物品等、非粘着性、撥水撥油性が要求される物品が挙げられ、好ましくは、高い耐水蒸気性と耐食性も要求される調理器具である。
本実施例及び比較例には、以下の試薬を使用した。
水溶性ポリアミドイミド(PAI)樹脂
水溶性PAI(1):日立化成工業(株)製 HPC−1000−28(PAI濃度約28質量%、水25−35質量%、NMP27−37質量%の溶液)
水溶性PAI(2):日立化成工業(株)製 HPC−2100D−28(PAI濃度約28質量%、水22−32質量%、N−ホルミルモルフォリン30−40質量%の溶液)ポリエーテルイミド(PEI)樹脂
PEI粉末:SABIC社製 Ultem 1000F3SP−1000
その他のバインダー樹脂
ポリフェニルスルホン(PPSU)樹脂粉末:Solvey社製 レーデルR−5800
ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂粉末:DIC製 PQ−208
ポリエーテルスルホン(PES)樹脂粉末:Solvay社製 ベルテル(登録商標)3600RP
フッ素樹脂
PFA水性分散液:三井・デュポンフロロケミカル(株)製テフロン(登録商標)PFA334−JR(PFA濃度60質量%)
PTFE水性分散液(1):三井・デュポンフロロケミカル(株)製テフロン(登録商標)PTFE34−JR(PTFE濃度58質量%)
PTFE水性分散液(2):三井・デュポンフロロケミカル(株)製テフロン(登録商標)PTFE31−JR(PTFE濃度60質量%)
充填材(顔料)
カーボンブラック水性分散液:純水にカーボンブラックを分散させた分散液(カーボンブラック濃度26.9質量%、カーボンブラック粒径(Dmax)13μm)
2Lのステンレスビーカーに純水319mlを入れ、攪拌機(YAMATO SCIENTIFIC CO.LTD.製)を用いて、140回転/分で攪拌しながら、界面活性剤水溶液(ライオン(株)製 レオコールTDN90−80、ノニオン型界面活性剤の80%水溶液)を30g添加した。更に、カーボンブラック水性分散液を39g加えて、10分間攪拌し、次いでこれに、PEI粉末を57g加えて、30分間攪拌した。攪拌したまま、PFA水性分散液を138g加えて、更にPTFE水性分散液(1)を248g加え、10分間攪拌した後、水溶性PAI(2)を169g加えて、更に60分間攪拌を行い、水性フッ素樹脂塗料組成物を得た。
用いたカーボンブラック水性分散液の添加量を52gに増加した以外は、実施例1と同様に水性フッ素樹脂塗料組成物を作製した。
実施例1の最初の純水にN−ホルミルモルフォリンを10g加えたこと以外は、実施例1と同様に水性フッ素樹脂塗料組成物を作製した。
下表1に記載の塗料組成(樹脂固形分中の組成比(質量%))となるように、各成分の量を調整して、実施例1と同様の手順にてフッ素樹脂塗料組成物を得た。
2Lのステンレスビーカーに純水306mlを入れ、攪拌機(YAMATO SCIENTIFIC CO.LTD.製)を用いて、140回転/分で攪拌しながら、水溶性有機溶剤であるN−ホルミルモルフォリンを12g加えて、更に界面活性剤(AirProduct製サーフィノール440)を7g添加した。更に、カーボンブラック水性分散液を32g加えて、10分間攪拌し、次いで、攪拌したまま、PFA水性分散液を367g加えて、10分間攪拌した。そして更に、水溶性PAI(2)を276g加えて、60分間攪拌を行い、水性フッ素樹脂塗料組成物を得た。
下表1に記載の塗料組成(樹脂固形分中の組成比(質量%))となるように、各成分の量を調整して、比較例1と同様の手順にてフッ素樹脂塗料組成物を得た。
実施例1のPEI粉末をPPSU粉末に替えたこと以外は、実施例1と同様にしてフッ
素樹脂塗料組成物を得た。
PPSU粉末を48gに増加したこと以外は、比較例6と同様にしてフッ素樹脂塗料組成物を得た。
PPSU粉末をPPS粉末に替えたこと以外は、比較例6、7と同様にしてフッ素樹脂塗料組成物を得た。
PPSU粉末をPES粉末に替えたこと以外は、比較例6と同様にしてフッ素樹脂塗料組成物を得た。
PES粉末を48gに増加し、PTFE水性分散液(1)をPTFE水性分散液(2)に樹脂の重量が同様になるように替えたこと以外は、比較例10と同様にしてフッ素樹脂塗料組成物を得た。
なお、水性フッ素樹脂塗料組成物に含まれるカーボンブラックの含有量は、樹脂固形分を100部とした時、実施例2を除き約3部であり、実施例2のみ約4部となる。
下記性能評価に使用する塗膜を以下の手順で作成した。
<耐水蒸気性評価用、及び、耐食性評価用試験片の作成>
170mm×170mmのアルミニウム(A1050)を基材として用い、#60アルミナによるショットブラストを施した。その後、各実施例及び各比較例のフッ素樹脂塗料組成物を液体用スプレーガン(W−101−101G、アネスト岩田社製)を用いてスプレー塗装(塗料組成物1.4〜1.6g分)し、170℃にて20分間乾燥させプライマー層を形成した。
次に、PFA粉体塗料(三井・デュポンフロロケミカル(株)製 テフロン(登録商標)塗料 MJ−102)を、プライマー層上に粉体塗装用スプレーガン(PARKER IONICS社製 GX355HW)を用いて静電粉体塗装し(塗料重量2.8〜3.0g)、390℃(基材温度)にて30分間焼成してトップコート層を形成し、フッ素樹脂積層体を得た。得られたフッ素樹脂積層体を試験片とした。
試験片を170℃で0.8メガパスカルの水蒸気中に100時間放置した後、常温になるまで静置して冷却し、その後、試験片の裏側(コーティングされていない面)をガスコンロの直火にて190℃まで加熱した。加熱後、水に浸漬急冷した後、塗膜表面のブリスター(直径2mm未満の湿疹状の膨れ)、膨れ(直径2mm以上の膨れ)の発生状況を観察した。評価は、これを1サイクルとして3回(100、200、300時間後)行った。
試験片を170℃で0.8メガパスカルの水蒸気中に50時間放置した後、常温までゆっくり冷却した。その後、おでんの素(エスビー食品(株)製)20gを水1リットルに溶解した溶液中に試験片を浸漬し、90〜100℃に保温して、1週間毎に4週間まで、ブリスター(直径2mm未満の湿疹状の膨れ)、塗膜表面の膨れ(直径2mm以上の膨れ)の発生状況を観察した。
結果を下表に示す。ブリスターの個数のほか、塗膜全面に無数のブリスターが発生し、
一部塗膜の剥離が見られたものは「NG」として表に記載した。
<接着性評価用試験片の作成>
図1に示す手順で、試験片を作成した。
まず、50mm(短片)×100mm(長辺)の長方形のアルミニウム(JIS A1050準拠品、厚み1mm)を基材として用い、基材の長辺に沿って片側約25mmをマ
スキングテープでマスキングした(図1A)。マスキング後、#60アルミナによるショットブラストを施し表面粗度(Ra)を1〜5μmとした後に、イソプロピルアルコールで拭き取った後、各実施例及び比較例のフッ素樹脂塗料組成物をスプレーガン(W−101−101G、アネスト岩田社製)を用いてスプレー塗装し(塗料組成物0.25〜0.30g)、170℃にて20分間乾燥させ、プライマー層(フッ素樹脂塗料組成物層)を形成した。マスキングテープを剥がし、マスキング部分を除きプライマー層が形成された基材(図1B)に、PFA粉体塗料(三井・デュポンフロロケミカル(株)製 テフロン(登録商標)塗料 MJ−102)を、全面に粉体スプレーガン(PARKER IONICS社製 GX355HW)を用いて静電粉体塗装(塗料重量0.4〜0.6g)し、390℃(基材温度)にて30分間焼成し、トップコート層(PFA層)を形成した。短辺方向に10mm幅にカッターナイフで切り込みを入れ(図1C)、マスキング部分(プライマー層がないトップコート単層部分)から、プライマー層(フッ素樹脂塗料組成物層)のある積層部分に向かって、マスキング部分を剥離し、剥離したマスキング部分をマスキングテープにて保護した。マスキング部分はプライマー層がないため、図1Dに示される断面から分かるとおり、トップコート層は基材に接着していない。これを接着性評価用試験片として用いた。
上記の接着性評価用試験片を、170℃で0.8メガパスカルの水蒸気中に100時間放置した後、常温になるまで静置して冷却し、接着強度(剥離強度)を測定した。これを繰り返し、100時間毎に300時間まで、3回測定を行った。測定は以下の方法により行った。
テンシロン万能試験機(エイ・アンド・デイ社製)を用い、JIS K 6854に規定される接着剤の剥離強さ(90度剥離試験法)の測定方法に準拠し、マスキングテープにて保護した部分を試験機のチャックに挟み、速度50mm/分で引っ張り、接着強度(剥離強度)を測定した。単位はgf(重量グラム)である。
結果を下表に示す。
Claims (7)
- 水溶性ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド、及びフッ素樹脂を含み、ポリエーテルイミドが水溶性ポリアミドイミド樹脂とポリエーテルイミドの合計質量の50〜75質量%である、水性フッ素樹脂塗料組成物。
- フッ素樹脂が、水溶性ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド、及びフッ素樹脂の合計に対して35〜90質量%である、請求項1に記載の水性フッ素樹脂塗料組成物。
- フッ素樹脂が熱溶融性パーフルオロ樹脂である、請求項1又は2に記載の水性フッ素樹
脂塗料組成物。 - フッ素樹脂がテトラフルオロエチレン・パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水性フッ素樹脂塗料組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の水性フッ素樹脂塗料組成物を塗装してなる塗膜。
- 請求項5に記載の塗膜を有する塗装物品。
- 調理器具である、請求項6に記載の塗装物品。
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