JP6722625B2 - ハイブリッド溶接方法及びハイブリッド溶接装置 - Google Patents

ハイブリッド溶接方法及びハイブリッド溶接装置 Download PDF

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Description

本発明は、ハイブリッド溶接方法及びハイブリッド溶接装置に関し、特に、母材間に隙間を有する突合せ溶接に適したハイブリッド溶接方法及びハイブリッド溶接装置に関する。
例えば、クレーン車、高所作業車、橋梁点検車等の構成部品であるブームは、中空の筒形状を有する長尺の鋼構造物である。かかるブームは、近年、断面略U字形状を有する鋼材の開放側の両端部同士を突合せ溶接することによって長尺の筒形状に形成されている。
例えば、特許文献1には、断面U字状に曲げ加工した長尺の高張力鋼板である上鋼板と、当該上鋼板よりも大きな曲げ半径で断面U字状に曲げ加工し前記上鋼板よりも板厚が厚い長尺の高張力鋼板である下鋼板を、それぞれ端面で溶接して断面筒型のブームを製作する溶接方法であって、前記上鋼板と前記下鋼板の端縁同士の突合せ接合部分が、裏当て金を用いることなく、アーク溶接が先行しレーザ溶接が後行するハイブリッド溶接で溶接され、先行する前記アーク溶接では、前記上鋼板と前記下鋼板の突合せ表面部を溶融して、母材の溶融金属に溶加材の溶融金属を加え、後行する前記レーザ溶接で前記溶融金属と突合せ接合部分の両方の母材を接合部の深さ方向に溶け込ませることを特徴とするブームの溶接方法が開示されている。
特許第6085010号公報
しかしながら、溶接線の鉛直上方から溶接を行う下向き溶接において、アーク溶接を先行させ、レーザ溶接を後行させた場合には、アーク溶接時に生成した溶着金属にレーザ光が照射されることから、溶着金属がレーザ光によって押されて落下してしまうという問題が生じる。特に、母材間に隙間を有する突合せ溶接の場合に、溶着金属が落下しやすい。また、このような溶着金属の落下現象を抑制するには、結局、裏当て材が必要になってしまう。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、母材間に隙間を有する突合せ溶接の場合であっても、溶着金属を落下させずに溶接することができる、ハイブリッド溶接方法及びハイブリッド溶接装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、レーザ溶接とアーク溶接とを併用して第一継手と第二継手とを突合せ溶接するハイブリッド溶接方法において、前記第一継手及び前記第二継手のうち板厚の大きい方を下側に配置し、前記第一継手及び前記第二継手を上下に配置した状態で、前記レーザ溶接を先行させ、前記アーク溶接を後行させながら横向きに溶接する、ことを特徴とするハイブリッド溶接方法が提供される。
前記第一継手及び前記第二継手は、溶接線に沿って少なくとも一部に隙間を有していてもよい。
前記ハイブリッド溶接方法は、前記レーザ溶接によって溶融した母材で前記隙間を埋め込みながら前記アーク溶接を行うようにしてもよい。
また、前記レーザ溶接に使用されるレーザ光の光径は、前記隙間の最大値より大きく設定され、前記アーク溶接に使用される溶加材の直径は、前記隙間の最大値より小さく設定されていてもよい。
また、前記レーザ溶接時におけるレーザ光の入射角度は、例えば、略90°である。
また、前記第一継手は、略U字形状又は略半円形状の断面を有する鋼材の断面における両端部によって構成され、前記第二継手は、前記第一継手の前記両端部と対峙する両端部を備えた断面を有する鋼材によって構成されていてもよい。このとき、前記鋼材の左右に位置する二つの溶接線を同一方向に向かって同時に溶接してもよいし、前記鋼材の左右に位置する二つの溶接線を反対方向に向かって同時に溶接するようにしてもよい。
また、本発明によれば、レーザ溶接とアーク溶接とを併用して第一継手と第二継手とを突合せ溶接するハイブリッド溶接装置において、溶接部にレーザ光を照射するレーザヘッドと、溶接部に溶加材を供給する溶接トーチと、を含み、前記レーザヘッドは、横向き溶接可能かつ溶接方向の上流側に配置され、前記溶接トーチは、横向き溶接可能かつ溶接方向の下流側に配置されており、前記第一継手及び前記第二継手は、板厚の大きい方が下側になるように上下に配置されており、前記第一継手及び前記第二継手を横向きに溶接する、ことを特徴とするハイブリッド溶接装置が提供される。

上述した本発明に係るハイブリッド溶接方法及びハイブリッド溶接装置によれば、先行するレーザ溶接によって溶融した母材(溶融金属)を自重により落とし込むことによって、第一継手と第二継手との間に隙間を有する場合であっても、その隙間を溶融した母材(溶融金属)で埋め込むことができ、溶着金属を落下させずに効果的にアーク溶接することができる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド溶接装置の全体構成を示す平面図である。 本発明の第一実施形態に係るハイブリッド溶接方法の原理を示す断面図であり、(A)は初期状態、(B)はアーク溶接前の状態、(C)は溶接完了後の状態、を示している。 試験片の断面マクロを示す図であり、(A)は第一比較例、(B)は第二比較例、(C)は第一試験片、(D)は第二試験片、を示している。 溶接対象物であるワークの一例を示す断面図であり、(A)は第一例、(B)は第二例、(C)は第三例、(D)は第四例、を示している。 本発明の他の実施形態に係るハイブリッド溶接方法を示す図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態、を示している。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図5(B)を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド溶接装置の全体構成を示す平面図である。図2は、本発明の第一実施形態に係るハイブリッド溶接方法の原理を示す断面図であり、(A)は初期状態、(B)はアーク溶接前の状態、(C)は溶接完了後の状態、を示している。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド溶接装置1は、例えば、図1に示したように、レーザ溶接とアーク溶接とを併用して第一継手J1と第二継手J2とを突合せ溶接するハイブリッド溶接装置であって、溶接部にレーザ光Lを照射するレーザヘッド21を備えたレーザ溶接装置2と、溶接部に溶加材Wを供給する溶接トーチ31を備えたアーク溶接装置3と、を備え、レーザヘッド21は、横向き溶接可能かつ溶接方向の上流側に配置され、溶接トーチ31は、横向き溶接可能かつ溶接方向の下流側に配置されており、第一継手J1及び第二継手J2を上下に配置した状態で横向きに溶接するように構成されている。
ここで、説明の便宜上、図1及び図2(A)に示したように、溶接線に沿った方向にX軸を設定し、X軸に垂直な水平方向にY軸を設定し、鉛直方向にZ軸を設定する。
レーザ溶接装置2は、例えば、レーザヘッド21と、レーザ光を生成するレーザ発振器22と、レーザ光をレーザ発振器22からレーザヘッド21に搬送する光ファイバ23と、を備えている。なお、図示しないが、レーザ溶接装置2は、レーザヘッド21を所定の位置に固定する固定手段やレーザヘッド21を移動可能に支持するロボットアームを備えていてもよい。
レーザヘッド21は、例えば、レーザ光Lが溶接部に垂直に照射されるように位置決めされる。すなわち、XY平面におけるレーザ光Lの入射角αは約90°に設定される。このように、レーザ光Lを垂直に照射した場合であっても、溶接部に隙間が形成されている場合にはレーザ光Lの反射量が少なく、レーザ光Lによって溶融した母材(溶融金属)によってレーザ光Lが吸収されることから、レーザ光Lの反射光によるレーザヘッド21の損傷は少ない。なお、レーザ光Lの入射角αは90°より小さい角度に設定してもよい。
アーク溶接装置3は、例えば、溶接トーチ31と、溶加材W(溶接ワイヤ)をコイル状に巻いた溶接ワイヤドラム32と、溶接ワイヤドラム32から溶接トーチ31に溶加材Wを送り出す溶接ワイヤ送給装置33と、を備えている。なお、図示しないが、アーク溶接装置3は、溶接トーチ31を所定の位置に固定する固定手段や溶接部にシールドガスを供給するシールドガス供給手段を備えていてもよい。
溶接トーチ31は、例えば、XY平面における溶加材Wの入射角βが45°程度となるように位置決めされる。また、溶接トーチ31は、YZ平面に対して平行な状態に位置決めされていてもよいし、YZ平面に対して傾斜した状態に位置決めされていてもよい。
また、図1に示したように、レーザ溶接装置2は、アーク溶接装置3よりも溶接方向(X軸方向)の上流側に配置されている。すなわち、レーザヘッド21は、溶接トーチ31よりも溶接方向(X軸方向)の上流側に配置されている。したがって、本実施形態に係るハイブリッド溶接装置1は、レーザ溶接とアーク溶接とを併用したハイブリッド溶接において、レーザ溶接を先行させ、アーク溶接を後行させるように構成されている。
第一継手J1及び第二継手J2は、例えば、所定の形状を有する鋼板である。図2(A)に示したように、第一継手J1及び第二継手J2は、第二継手J2を下方に配置し、第一継手J1を上方に配置した状態で突合せ溶接される。また、第二継手J2の板厚D2は、第一継手J1の板厚D1よりも大きいものとする。すなわち、本実施形態では、第一継手J1及び第二継手J2のうち板厚の大きい方を下側に配置している。
また、第一継手J1及び第二継手J2は、鋼板によって形成されていることから、少なからず加工誤差や変形等を有しており、図2(A)に示したように、溶接部のZ軸方向に隙間Δgが形成されることがある。この隙間Δgを有する溶接部に横向き(Y軸方向)にレーザ光Lが照射されると、図2(B)に示したように、第一継手J1の母材が溶融し、自重により下方に垂れ落ちることとなる。したがって、第一継手J1と第二継手J2との間に形成された隙間Δgは、レーザ光Lによって溶融した母材(溶融金属)により埋め込まれる。
本実施形態では、第一継手J1の溶融した母材(溶融金属)を第二継手J2の端部の上に垂れ落としていることから、その受け皿を構成する観点において、第二継手J2の板厚D2は第一継手J1の板厚D1よりも大きいことが好ましい。なお、必要に応じて、第二継手J2の板厚D2は第一継手J1の板厚D1と同じ大きさであってもよいし、第二継手J2の板厚D2は第一継手J1の板厚D1よりも小さくてもよいことは勿論である。
このように、レーザ溶接を先行させることにより、隙間Δgを溶融した母材(溶融金属)で埋め込みながらアーク溶接することができ、図2(C)に示したように、溶接欠陥の少ないきれいなビードを形成することができる。
また、レーザ光Lは、溶接部に照射されたときに少なくとも第一継手J1の下端を加熱する必要があることから、レーザ光Lの光径は溶接線上における隙間Δgの最大値より大きく設定される。一方、アーク溶接時には隙間Δgは狭まっていることから、溶加材Wの直径は隙間Δgの最大値より小さく設定されていてもよい。
ここで、図3は、試験片の断面マクロを示す図であり、(A)は第一比較例、(B)は第二比較例、(C)は第一試験片、(D)は第二試験片、を示している。なお、各図に示したスケールの目盛は1mmである。
第一比較例は従来の下向き溶接で隙間0mmの場合、第二比較例は従来の下向き溶接で隙間1mmの場合、第一試験片は横向き溶接で隙間0mmの場合、第二試験片は横向き溶接で隙間1mmの場合、を示している。いずれもレーザ溶接を先行させアーク溶接を後行させながら同じ条件でハイブリッド溶接したものである。
上述した特許文献1に記載された発明のように、下向き溶接でアーク溶接を先行させレーザ溶接を後行させた場合には、溶着金属がレーザ光によって落下し、溶接不良を生じる。また、第一比較例及び第二比較例のように、下向き溶接でレーザ溶接を先行させた場合であっても、図3(A)及び図3(B)に示したように、裏側にビードが大きく突出したり、表側にアンダーカットやアンダーフィル等の溶接欠陥を生じたりすることとなる。
ビードが大きく突出した場合には、その部分を機械加工する必要があり、作業工程及び作業時間が増加してしまう。また、溶接欠陥を生じた場合には、手作業で溶接欠陥を修正しなければならない。
それに対して、本実施形態のように、横向き溶接でレーザ溶接を先行させた場合には、図3(C)及び図3(D)に示したように、裏側に突出するビードの膨らみを小さくすることができ、表側のビードにおいてもアンダーカットやアンダーフィル等の溶接欠陥のない高品質な溶接を行うことができる。
上述した本実施形態に係るハイブリッド溶接装置及びハイブリッド溶接方法によれば、第一継手J1及び第二継手J2を上下に配置した状態で、レーザ溶接を先行させアーク溶接を後行させながら横向きに溶接していることから、先行するレーザ溶接によって溶融した母材(溶融金属)を自重により落とし込むことができる。したがって、第一継手J1と第二継手J2との間に隙間Δgを有する場合であっても、その隙間Δgを溶融した母材(溶融金属)で埋め込むことができ、溶着金属を落下させずに効果的にアーク溶接することができる。
次に、本実施形態に係るハイブリッド溶接方法によって溶接されるワーク4の形状について説明する。ここで、図4は、溶接対象物であるワークの一例を示す断面図であり、(A)は第一例、(B)は第二例、(C)は第三例、(D)は第四例、を示している。
図4(A)に示したワーク4は、例えば、クレーン車や高所作業車等に使用されるブームやジブ等の筒型の鋼材を示したものである。ワーク4は、使用時の姿勢に対して上下に二分割されており、上側ワーク41は角張ったU字形状の断面を有し、下側ワーク42は丸いU字形状の断面を有している。一般に、下側ワーク42の板厚は、上側ワーク41の板厚よりも大きく形成されている。第一継手J1は、上側ワーク41の両端部によって構成され、第二継手J2は、下側ワーク42の両端部によって構成される。
図4(B)に示したワーク4は、例えば、鋼構造物の柱等に使用される中空の略四角柱形状の鋼材を示したものである。ワーク4は、長手方向に沿って二分割されており、溶接時には、一方を上側に配置して上側ワーク41とし、他方を下側に配置して下側ワーク42とする。上側ワーク41及び下側ワーク42は、同じ形状を有しており、それぞれ角張ったU字形状の断面を有している。第一継手J1は、上側ワーク41の両端部によって構成され、第二継手J2は、下側ワーク42の両端部によって構成される。
図4(C)に示したワーク4は、例えば、配管等に使用される中空の円筒形状の鋼材を示したものである。ワーク4は、長手方向に沿って二分割されており、溶接時には、一方を上側に配置して上側ワーク41とし、他方を下側に配置して下側ワーク42とする。上側ワーク41及び下側ワーク42は、同じ形状を有しており、それぞれ半円形状の断面を有している。第一継手J1は、上側ワーク41の両端部によって構成され、第二継手J2は、下側ワーク42の両端部によって構成される。
なお、上述したワーク4は単なる一例であり、これらの形状に限定されるものではない。すなわち、第一継手J1は、略U字形状又は略半円形状の断面を有する鋼材の断面における両端部によって構成され、第二継手J2は、第一継手J1の両端部と対峙する両端部を備えた断面を有する鋼材によって構成されていればよい。
また、図4(D)に示したワーク4は、例えば、配管等に使用される中空の円筒形状の鋼材を示したものである。ワーク4は、長尺の鋼板を円形状に折り曲げて形成されており、溶接時には、両端の継ぎ目を横向きに配置する。第一継手J1は、上側に配置される鋼板の端部によって構成され、第二継手J2は、下側に配置される鋼板の端部によって構成される。このように、ワーク4は、長手方向の片側にのみ溶接部を有するものであってもよい。
次に、図4(A)に示したワーク4のように、鋼材の左右両側に溶接部を有する場合における溶接方法について説明する。ここで、図5は、本発明の他の実施形態に係るハイブリッド溶接方法を示す図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態、を示している。なお、各図において、レーザ溶接装置2及びアーク溶接装置3の図は簡略化してある。
図5(A)に示した第二実施形態に係る溶接方法は、ワーク4の左右に位置する二つの溶接線を同一方向に向かって同時に溶接するようにしたものである。また、図5(B)に示した第三実施形態に係る溶接方法は、ワーク4の左右に位置する二つの溶接線を反対方向に向かって同時に溶接するようにしたものである。これらの溶接方法を行うハイブリッド溶接装置1は、レーザヘッド21及び溶接トーチ31をワーク4に沿って水平方向に移動させる移動手段5を備えている。
移動手段5は、ワーク4の両側に平行に配置されたレール51と、レール51上を走行する台車52と、を備えている。台車52は、レーザヘッド21及び溶接トーチ31を支持する支持部材53と、台車52を自走させる駆動モータ54と、を備えている。なお、台車52の駆動手段は図示した構成に限定されるものではない。
図5(A)に示した第二実施形態では、ワーク4の左右両側に配置された台車52は、レール51上の同じ側(図の左側)にセットされており、同期させながら同じ方向に移動される。図5(B)に示した第三実施形態では、ワーク4の左右両側に配置された台車52は、レール51上の反対側(図の左側と右側)にセットされており、同期させながら反対方向に移動される。
このように、ワーク4の左右両側に配置された溶接部を横向き溶接で同時に溶接することにより、溶接時間を短縮することができるとともに、ワーク4の溶接時の入熱における変形を低減することができる。なお、片側にのみ溶接部を有するワーク4の場合には、レール51及び台車52を有する移動手段5をワーク4の片側にのみ配置すればよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 ハイブリッド溶接装置
2 レーザ溶接装置
3 アーク溶接装置
4 ワーク
5 移動手段
21 レーザヘッド
22 レーザ発振器
23 光ファイバ
31 溶接トーチ
32 溶接ワイヤドラム
33 溶接ワイヤ送給装置
41 上側ワーク
42 下側ワーク
51 レール
52 台車
53 支持部材
54 駆動モータ
J1 第一継手
J2 第二継手


Claims (9)

  1. レーザ溶接とアーク溶接とを併用して第一継手と第二継手とを突合せ溶接するハイブリッド溶接方法において、
    前記第一継手及び前記第二継手のうち板厚の大きい方を下側に配置し、前記第一継手及び前記第二継手を上下に配置した状態で、前記レーザ溶接を先行させ、前記アーク溶接を後行させながら横向きに溶接する、
    ことを特徴とするハイブリッド溶接方法。
  2. 前記第一継手及び前記第二継手は、溶接線に沿って少なくとも一部に隙間を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド溶接方法。
  3. 前記レーザ溶接によって溶融した母材で前記隙間を埋め込みながら前記アーク溶接を行う、ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド溶接方法。
  4. 前記レーザ溶接に使用されるレーザ光の光径は、前記隙間の最大値より大きく設定され、前記アーク溶接に使用される溶加材の直径は、前記隙間の最大値より小さく設定されている、ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド溶接方法。
  5. 前記レーザ溶接時におけるレーザ光の入射角度は略90°である、ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド溶接方法。
  6. 前記第一継手は、略U字形状又は略半円形状の断面を有する鋼材の断面における両端部によって構成され、前記第二継手は、前記第一継手の前記両端部と対峙する両端部を備えた断面を有する鋼材によって構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド溶接方法。
  7. 前記鋼材の左右に位置する二つの溶接線を同一方向に向かって同時に溶接する、ことを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド溶接方法。
  8. 前記鋼材の左右に位置する二つの溶接線を反対方向に向かって同時に溶接する、ことを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド溶接方法。
  9. レーザ溶接とアーク溶接とを併用して第一継手と第二継手とを突合せ溶接するハイブリッド溶接装置において、
    溶接部にレーザ光を照射するレーザヘッドと、
    溶接部に溶加材を供給する溶接トーチと、を含み、
    前記レーザヘッドは、横向き溶接可能かつ溶接方向の上流側に配置され、
    前記溶接トーチは、横向き溶接可能かつ溶接方向の下流側に配置されており、
    前記第一継手及び前記第二継手は、板厚の大きい方が下側になるように上下に配置されており、
    前記第一継手及び前記第二継手を横向きに溶接する、
    ことを特徴とするハイブリッド溶接装置。
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