JP6722498B2 - 人体検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人体検知装置に関する。
従来より、スマートエントリ(又はパッシブエントリ)と呼ばれる機能を搭載した車両が普及している。例えばスマートエントリでは、車両に搭載される車載器とユーザが携帯する電子キーとが無線通信を行って認証が成立した場合に、ドアハンドルにユーザが触れたことをトリガーとしてドアの解錠が行われる。そのため、この類の車両には、ドアハンドルなどの被接触部位に接触又は接近する人体を検知する人体検知装置が搭載されている。
例えば特許文献1には、センサ電極と、センサ電極に対して交番電圧を印加する駆動部と、センサ電極による検知信号を電圧変換する電圧変換回路である充電用コンデンサと、電圧変換回路で得られた電圧値に基づいてセンサ電極への人体の接近を検知する制御部と、を有する人体検知装置が開示されている。この人体検知装置では、駆動部が、センサ電極に対して高周波数の交番電圧を一定時間に亘り印加する処理と、センサ電極に対して低周波数の交番電圧を一定時間に亘り印加する処理とを交互に実施している。そして、制御部は、高周波数の交番電圧を印加したときの最大電圧と低周波数の交番電圧を印加したときの最大電圧とに基づいて人体の接触を判断している。この特許文献1に開示された手法によれば、低周波数及び高周波数の2つの周波数を用いることで、雨滴などの水を人体と誤検知することなく、人体のみを適切に検知することができる。
特開2006−211427号公報
ところで、特許文献1に開示した手法においては、交番電圧を印加することでコンデンサが充電されるため、充電後に当該コンデンサを放電するための放電期間を設定している。しかしながら、放電期間は、次回の充電処理に移行するためのスタンバイ期間であり、実質的な検知動作に寄与するものではないので、放電期間の分だけ検知時間が長期化し、人体検知を効率的に行うことができないという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、人体検知を効率的に行うことができる人体検知装置を提供するものである。
かかる課題を解決するために、本発明は、人体を検知する位置に配置される電極部と、電極部と接続する出力端子にハイレベル又はローレベルの電圧を印加する駆動部と、電極部とグランドとの間に接続されており、電極部周囲の状況に応じて静電容量が変化するコンデンサと、コンデンサの電圧を監視して人体の検知を行う検知部と、を有している。この場合、駆動部は、電極部に交番電圧を印加しながらコンデンサの充電を行う充電処理を行うとともに、充電処理により充電されたコンデンサを周期的に放電しながら電極部に交番電圧を印加する放電処理を行い、検知部は、充電処理を開始してからコンデンサの電圧が充電時基準電圧と一致するまでの充電時間と、放電処理を開始してからコンデンサの電圧が放電時基準電圧と一致するまでの放電時間とに基づいて、人体を検知する。
ここで、本発明において、駆動部は、充電処理と放電処理とで交番電圧の周波数を相違させることが好ましい。
また、本発明において、検知部は、充電処理を開始してからコンデンサの電圧が充電時基準電圧と一致するまでの充電時間と、放電処理を開始してからコンデンサの電圧が放電時基準電圧と一致するまでの放電時間とに基づいて、人体の検知を行うことが好ましい。
また、本発明において、電極部とコンデンサの一端と接続する電路は、スイッチを介して択一的に切り替え可能な、カソードがコンデンサの一端側に接続されたダイオードを備える充電電路と、アノードがコンデンサの一端側に接続されたダイオードを備える放電電路とを含み、スイッチは、充電処理において充電電路に接続し、放電処理において放電電路に接続することが好ましい。
さらに、本発明は、車両のアウトサイドハンドルに搭載されていることが好ましい。
本発明によれば、コンデンサを放電して電極部に交番電圧を印加しているため、コンデンサを放電しながら人体検知を行うことができる。これにより、充電処理の後、つぎの検知動作(放電処理)にそのまま移行することができる。したがって、人体検知を効率的に行うことができる。
本実施形態に係る人体検知センサが適用されたアウトサイドハンドルを示す図 アウトサイドハンドルの要部を示す断面図 人体検知センサの構成を示すブロック図 高周波数又は低周波数の交番電圧を電極部に印加したときのコンデンサの電圧推移を示す説明図 人体検知センサによる人体検知の処理の流れを示すフローチャート 高周波数充電処理を示すフローチャート 低周波数充電処理を示すフローチャート 人体検知判定処理を示すフローチャート 高周波数又は低周波数の交番電圧を電極部に印加したときのコンデンサCの電圧推移を示す説明図
図1は、本実施形態に係る人体検知センサ4が適用されたアウトサイドハンドル10を示す図である。同図において、(a)は、アウトサイドハンドル10の正面図であり、(b)は、アウトサイドハンドル10の平面図である。また、図2は、アウトサイドハンドル10の要部を示す断面図である。
アウトサイドハンドル10は、車両のドア16を構成するドアアウタパネルの外側に固定されるドアハンドルであり、本実施形態では、グリップ式のドアハンドルである。アウトサイドハンドル10は、ハンドル取付部品(図示せず)を使用して、図1(a)において左側を車両前方に向けた水平姿勢でドア16に連結される。アウトサイドハンドル10のドア16への連結は、アウトサイドハンドル10の長手方向一端に形成されたヒンジ片17を水平回転自在に軸支して行われる。
ドア16はドアロック装置(図示せず)を車体に係止させることにより閉塞状態を維持しており、アウトサイドハンドル10を引き出すように回転させると、ドアロック装置の係止が解除されてドア16を開放することができる。具体的には、アウトサイドハンドル10の他端には操作突部19が形成されている。アウトサイドハンドル10の回転操作に伴って操作突部19が移動すると、操作突部19の変位がケーブル等の伝達手段に伝達され、ドアロック装置の係止が解除される。
アウトサイドハンドル10は、表カバー11と、操作時の手掛け部となる裏カバー12とを嵌め合わせて構成されている。表カバー11及び裏カバー12は、軽量化とともに、後述するアンテナ9を使用した無線通信を可能にするために、例えば合成樹脂材により形成されている。
このアウトサイドハンドル10の内部には中空部13が形成されており、当該中空部13には、アンテナ9、人体検知センサ(人体検知装置)4や押しボタンスイッチ21などが収容されている。これらアンテナ9等の電子部品は、外部接続用のハーネス22と電気的に接続されており、当該ハーネス22は、アウトサイドハンドル10の前方から外部に引き出され、車体に搭載されたコントローラ(図示せず)などに接続されている。
押しボタンスイッチ21は裏カバー12に搭載されている。表カバー11における車両後方側の端部には開口11aが形成されており、当該開口11aから押しボタンスイッチ21の頂部が露出している。この押しボタンスイッチ21は、ドア16の施錠を行うための操作スイッチとして利用される。
人体検知センサ4は、裏カバー12に搭載されており、センサ本体4aと当該センサ本体4aの端部から突出した電極部5とを備えている。センサ本体4a及び電極部5は、絶縁材料によって覆われており、全体が一体とされている。
図3は、人体検知センサ4の構成を示すブロック図である。人体検知センサ4は、電極部5と、コンデンサCと、制御部100とを主体に構成されている。
電極部5は、アウトサイドハンドル10を操作する際に手掛けをなす裏カバー12に配置されている。電極部5は、制御部100の出力端子OUTと接続されている。電極部5と出力端子OUTとの間の電路L1には抵抗Rが介設されている。
コンデンサCは電極部5とグランドとの間に接続されている。具体的には、コンデンサCの一端は、電極部5と出力端子OUTとの間の電路L1に接続される一方、その他端は、グランドに接続されている。コンデンサCは、電極部5周囲の状況、すなわち、アウトサイドハンドル10への人体の接触又は接近或いはアウトサイドハンドル10への水の付着に応じて静電容量が変化する。
電極部5とコンデンサCの他端と接続する電路は、スイッチSWを介して択一的に切り替え可能な充電電路L2と放電電路L3とを含んでいる。充電電路L2は、ダイオードD1を備え、ダイオードD1は、アノードを電極部5(電路L1)に接続し、カソードをスイッチSWを介してコンデンサCの一端に接続している。放電電路L3は、ダイオードD2を備え、ダイオードD2は、アノードをスイッチSWを介してコンデンサCの一端に接続し、カソードを電極部5(電路L1)に接続している。
制御部100は、人体検知センサ4を駆動して人体の検知を行うものである。制御部100としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。この制御部100は、電源端子から入力された外部電源電圧Vccに基づいて動作する。また、制御部100の入力端子INには、コンデンサCの電圧が印加されている。
制御部100は、これを機能的に捉えた場合、駆動部101と、検知部102と、タイマ部103とを備えている。
駆動部101は、電極部5と接続する出力端子OUTにハイレベル又はローレベルの電圧を交互に印加する。これにより、駆動部101は、電極部5に交番電圧、具体的には、ハイレベルの電圧とローレベルの電圧とが交互に切り替わるパルス状電圧を印加してコンデンサCの充電を行う充電処理を行う。また、駆動部101は、この充電処理により充電されたコンデンサCを周期的に放電して電極部5に交番電圧を印加する放電処理を行う。ここで、駆動部101は、充電処理を行う場合には、スイッチSWを充電電路L2に接続し、一方、放電処理を行う場合には、スイッチSWを放電電路L3に接続する。
また、本実施形態において、駆動部101は、充電処理を行う際の交番電圧の周波数(パルス信号の周波数)と、放電処理を行う際の交番電圧の周波数とを異なるものとしている。例えば、充電処理を行う際の交番電圧の周波数を高周波数(例えば1MHz)として、放電処理を行う際の交番電圧の周波数を低周波数(例えば500kHz)とするといった如くである。
検知部102は、入力端子INに印加される電圧、すなわち、コンデンサCの電圧を監視して人体の検知を行う。検知部102は、例えばコンパレータを含んで構成されており、コンデンサCの電圧と基準電圧との大小関係を判定し、コンデンサCの電圧が基準電圧に一致した場合には、タイマを停止させるための制御信号をタイマ部103に出力する。そして、検知部102は、タイマ部103のタイマを参照することで、コンデンサCの電圧が基準電圧に到達するまでの時間を測定する。
具体的には、検知部102は、充電処理において、コンデンサCの電圧と充電時基準電圧とを比較し、コンデンサCの電圧が充電時基準電圧に到達(上昇)するまでの時間を測定する。一方、検知部102は、放電処理においては、コンデンサCの電圧と放電時基準電圧とを比較し、コンデンサCの電圧が放電時基準電圧に到達(低下)するまでの時間を測定する。そして、検知部102は、充電処理において計測された時間と放電処理において計測された時間とに基づいて人体検知を行う。
タイマ部103は、タイマ(タイマ値)を所定の周期で更新して計時する機能を担っている。
図4は、高周波数の交番電圧を電極部5に印加したときのコンデンサCの電圧推移と、低周波数の交番電圧を電極部5に印加したときのコンデンサCの電圧推移とを示す説明図である。同図において、(a)は、出力端子OUTとグランドとの間の電圧を示すものであり、(b)はコンデンサCの電圧推移を示す説明図である。
同図に示すように、コンデンサCが放電された状態、すなわち、電極部5がグランドと同電位とされている状態で、出力端子OUTにハイレベル又はローレベルの電圧を交互に印加すると、交番電圧が抵抗Rを介して電極部5に印加され、コンデンサCが充電される。コンデンサCの電圧は、V10,V11に示すように、時間とともに上昇する。
一方で、アウトサイドハンドル10に水が付着している場合、コンデンサCの電圧は、V20,V21に示すように、時間とともに上昇するが、その上昇度合いは、水が付着していないケースよりも小さくなる。これは、水が空気に比べて大きな比誘電率となるため、コンデンサCには水による静電容量が生じ、水が付着していない場合と比べてコンデンサCの静電容量が大きく増加するからである。もっとも、水の場合には周波数依存特性が少なく、高周波数の場合であっても低周波数の場合であっても、概ね同様の電圧推移を示している。
つぎに、アウトサイドハンドル10に人体が接触している場合、コンデンサCの電圧は、V30,V31に示すように、時間とともに上昇するが、その上昇度合いは、水が付着しているケースよりも小さくなる。これは、人体が水に比べて大きな比誘電率となるため、コンデンサCには人体による静電容量が生じ、人体が接触していない場合と比べてコンデンサCの静電容量が大きく増加するからである。特に、人体の場合には周波数依存特性が顕著であり、高周波数の場合と低周波数の場合とでは電圧変化が大きく生じる。このため、周波数依存特性の有無により、水と人体とを適切に切り分けることができる。
なお、このような周波数特性は、充電時の電圧特性のみならず、放電時の電圧特性についても同様である。
以下、人体検知センサ4の動作を説明する。ここで、図5は、人体検知センサ4による人体検知の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、制御部100によって実行される。
まず、ステップ10(S10)において、制御部100は、初期化処理を行う。
ステップ11(S11)において、制御部100は、スリープ処理を行う。スリープ処理を開始すると、制御部100はタイマをスタートし、所定のタイマ時間に到達するとタイマをストップし、スリープ処理を終了する。このスリープ処理は、消費電力を低く抑えるために一定のタイマ時間に亘り処理をスリープするものである。そのため、タイマ時間を長くすると、単位時間あたりに消費する消費電力を抑制することができるが、検知周期は長くなる(検知速度の低下)。これに対して、タイマ時間を短くすると、単位時間あたりに消費する消費電力は大きくなるが、検知周期は短くなる(検知速度の向上)。スリープ処理では、タイマ時間を調整することにより、消費電力と検知速度とを調整することができる。
ステップ12(S12)において、制御部100は、高周波数充電処理を行う。ここで、図6は、高周波数充電処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ20(S20)において、制御部100(検知部102)は、コンパレータの基準電圧(充電時基準電圧)を電圧V1に設定する。この電圧V1は、コンデンサCが所定の電圧まで充電されたことを判断するための電圧値であり、実験やシミュレーションを通じて予め設定されている(図9参照)。
ステップ21(S21)において、制御部100(タイマ部103)は、タイマをクリアし、その上で、タイマをスタートさせる。また、制御部100は、充電処理に伴い、スイッチSWを充電電路L2側に設定する。
ステップ22(S22)において、制御部100(駆動部101)は、出力端子OUTにハイレベル(例えば0ボルトよりも大きい所定ボルト)又はローレベル(例えば0ボルト)の電圧を交互に印加することにより、電極部5に交番電圧を印加してコンデンサCの充電を行う充電処理を行う。この充電処理における交番電圧の周波数は高周波数に対応しており、例えば1MHzである。
ステップ23(S23)において、制御部100(検知部102)は、コンデンサCの電圧と基準電圧V1とが一致するか否かを判断する。コンデンサCの電圧と基準電圧V1とが一致する場合、ステップ24(S24)に進む。一方、コンデンサCの電圧が基準電圧V1に到達(上昇)していない場合には、ステップ23に戻る。
ステップ24において、制御部100(検知部102)は、タイマを停止し、今回の充電時間TH1にタイマの値(タイマ値)をセットし、本ルーチンを抜ける(END)。
図5を参照し、ステップ13(S13)において、制御部100は、低周波数放電処理を行う。ここで、図7は、低周波数放電処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ30(S30)において、制御部100(検知部102)は、コンパレータの基準電圧(放電時基準電圧)を電圧V2に設定する。この電圧V2は、充電処理で充電されたコンデンサCを所定の電圧まで放電されたことを判断するための電圧値であり、実験やシミュレーションを通じて予め設定されている(図9参照)。電圧V2は、電圧V1よりも小さい電圧値となっている。
ステップ31(S31)において、制御部100(タイマ部103)は、タイマをクリアし、その上で、タイマをスタートさせる。また、制御部100は、放電処理に伴い、スイッチSWを放電電路L3側に設定する。
ステップ32(S32)において、制御部100(駆動部101)は、出力端子OUTにハイレベル(例えば0ボルトよりも大きい所定ボルト)又はローレベル(例えば0ボルト)の電圧を交互に印加する。出力端子OUTに印加される電圧がローレベルの場合には、コンデンサCからの電流が制御部100に流れ込む。このため、充電処理により充電されたコンデンサCが周期的に放電され、電極部5に交番電圧が印加される。この放電処理における交番電圧の周波数は低周波数に対応しており、例えば500kHzである。
ステップ33(S33)において、制御部100(検知部102)は、コンデンサCの電圧と基準電圧V2とが一致するか否かを判断する。コンデンサCの電圧と基準電圧V2とが一致する場合、ステップ34(S34)に進む。一方、コンデンサCの電圧が基準電圧V2に到達(低下)していない場合には、ステップ33に戻る。
ステップ34において、制御部100(検知部102)は、タイマを停止し、今回の放電時間TL1にタイマの値をセットし、本ルーチンを抜ける(END)。
図5を参照するに、ステップ14(S14)において、制御部100(検知部102)は、人体検知の判定処理を行う(人体検知判定処理)。ここで、図8は、人体検知判定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ40(S40)において、制御部100は、フラグを「Fail」にセットする。
ステップ41(S41)において、制御部100は、下式に基づき判定値Aを算出する。
(数式1)
A=(TL2−TL1)/(TH2−TH1)
ここで、TH2は、前回のルーチンにおいて計測された充電時間であり、TL2は、前回のルーチンにおいて計測された放電時間である。
ステップ42(S42)において、制御部100は、判定値Aが0.8よりも小さいか否かを判定する。人体を検知した場合には、判定値Aが0.8よりも小さくなるため、ステップ42において肯定判定され、ステップ43(S43)に進む。一方、人体を検知していない場合、すなわち、雨滴の付着や人体が接触していない場合には、判定値Aが0.8以上となるため、ステップ42において否定判定され、ステップ44(S44)に進む。ここで、「0.8」は人体を検知したか否かを切り分ける値であり、実験やシミュレーションを通じて最適値が予め設定されている。
ステップ43において、制御部100は、フラグを「True」にセットする。
ステップ44において、制御部100は、今回の充電時間TH1の値を前回の充電時間TH2にセットするとともに、今回の放電時間TL1の値を前回の放電時間TL2にセットする。
ステップ15(S15)において、制御部100は、人体検知であるか否かを判定する。このステップ15の判断では、上述のフラグが参照される。人体を検知した場合、すなわち、フラグが「True」である場合には、ステップ16(S16)に進む。一方、人体を検知していない場合、すなわち、フラグが「Fail」である場合には、ステップ11に戻る。
ステップ16(S16)において、制御部100は、人体検知信号を出力する(人体検知出力処理)。この信号は、車体に搭載されたコントローラ等に出力され、これにより、例えばドアロック装置の係止が解除される。
このように本実施形態において、人体検知センサ4は、人体を検知する位置に配置される電極部5と、電極部5と接続する出力端子OUTにハイレベル又はローレベルの電圧を印加する駆動部101と、電極部5とグランドとの間に接続されており、電極部5周囲の状況に応じて静電容量が変化するコンデンサCと、コンデンサCの電圧を監視して人体の検知を行う検知部102と、を有している。この場合、駆動部101は、電極部5に交番電圧を印加しながらコンデンサCの充電を行う充電処理を行うとともに、充電処理により充電されたコンデンサCを周期的に放電しながら電極部5に交番電圧を印加する放電処理を行う。
この構成によれば、コンデンサCを放電して電極部5に交番電圧を印加しているため、コンデンサCを放電しながら人体検知を行うことができる。これにより、充電処理の後、スタンバイ期間(検知動作に寄与しない放電のみの期間)を設ける必要がなく、つぎの検知動作(放電処理)にそのまま移行することができる。したがって、人体検知を効率的に行うことができる。
また、コンデンサCに充電された電力を単に放電するのではなく、この放電を利用して人体検知を行っている。そのため、エネルギーを無駄に浪費することなく、これを有効に活用することができる。
また、本実施形態において、駆動部101は、充電処理と放電処理とで交番電圧の周波数を相違させている。
この構成によれば、2つの異なる周波数を1セットとして人体検知を行うことで、人体と水との周波数依存特性の違いを利用することができる。これにより、雨滴などの水を人体と誤検知することなく、精度よく人体検知を行うことができる。
なお、本実施形態では、充電処理を高周波数で行い、放電処理を低周波数で行っている。しかしながら、充電処理を低周波数で行い、放電処理を高周波数で行うものであってもよい。
また、本実施形態において、検知部102は、充電処理を開始してからコンデンサCの電圧が充電時基準電圧と一致するまでの充電時間TH1,TH2と、放電処理を開始してからコンデンサCの電圧が放電時基準電圧と一致するまでの放電時間TL1,TL2とに基づいて、人体の検知を行っている。
この構成によれば、コンデンサCの電圧変化を時間ベースで捉えることで、人体の検知を適切に行うことができる。
また、本実施形態において、電極部5とコンデンサCの他端と接続する電路は、スイッチSWを介して択一的に切り替え可能な、カソードがコンデンサCの他端側に接続されたダイオードD1を備える充電電路L2と、アノードがコンデンサCの他端側に接続されたダイオードD2を備える放電電路L3とを含む。このスイッチSWは、充電処理において充電電路L2に接続し、放電処理において放電電路L3に接続する。
この構成によれば、電極部5への電圧印加及びコンデンサCの充電を伴う充電処理と、電極部5への電圧印加及びコンデンサCの放電を伴う放電処理とを適切に切り分けて実行することができる。
また、本実施形態において、人体検知センサ4は車両のアウトサイドハンドル10に搭載されている。
本実施形態によれば、放電処理にてコンデンサCの放電を行うことができるので、放電回路などを別途に設ける必要がない。そのため、センサ本体4aの小型化を図ることができるので、アウトサイドハンドル10に適切に収容することができる。
以上、本実施形態に係る人体検知装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。本実施形態では、アウトサイドハンドルに人体検知装置を適用しているが、これ以外の場所に適用してもよい。また、人体を検知する用途を備える種々の手法に適用することができる。
また、上述した実施形態では、人体と水との識別を行うため、異なる周波数で充電処理と放電処理を行っているが、放電処理と充電処理とを同一の周波数で実行してもよい。この場合であっても、コンデンサの放電期間にて実質的に人体を検知することができるので、検出効率の向上を図ることができる。
4 人体検知センサ(人体検知装置)
4a センサ本体
5 電極部
100 制御部
101 駆動部
102 検知部
103 タイマ部
10 アウトサイドハンドル
C コンデンサ
SW スイッチ
R 抵抗
L1 電路
L2 充電電路
D1 ダイオード
L3 放電電路
D2 ダイオード

Claims (4)

  1. 人体を検知する位置に配置される電極部と、
    前記電極部と接続する出力端子にハイレベル又はローレベルの電圧を印加する駆動部と、
    前記電極部とグランドとの間に接続されており、前記電極部周囲の状況に応じて静電容量が変化するコンデンサと、
    前記コンデンサの電圧を監視して人体の検知を行う検知部と、を有し、
    前記駆動部は、前記電極部に交番電圧を印加しながら前記コンデンサの充電を行う充電処理を行うとともに、前記充電処理により充電された前記コンデンサを周期的に放電しながら前記電極部に交番電圧を印加する放電処理を行い、
    前記検知部は、前記充電処理を開始してから前記コンデンサの電圧が充電時基準電圧と一致するまでの充電時間と、前記放電処理を開始してから前記コンデンサの電圧が放電時基準電圧と一致するまでの放電時間とに基づいて、人体を検知する
    ことを特徴とする人体検知装置。
  2. 前記駆動部は、前記充電処理と前記放電処理とで交番電圧の周波数を相違させることを特徴とする請求項1に記載された人体検知装置。
  3. 前記電極部と前記コンデンサの一端と接続する電路は、スイッチを介して択一的に切り替え可能な、カソードが前記コンデンサの一端側に接続されたダイオードを備える充電電路と、アノードが前記コンデンサの一端側に接続されたダイオードを備える放電電路とを含み、
    前記スイッチは、前記充電処理において前記充電電路に接続し、前記放電処理において前記放電電路に接続することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載された人体検知装置。
  4. 車両のアウトサイドハンドルに搭載されたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載された人体検知装置。
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