JP6722142B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体前部構造に関するものである。
自動車の車体前部構造として、前後方向に延設された左右一対のフロントサイドフレームと、左右一対のフロントサイドフレームの前端部にそれぞれ固定されたフロントバルクヘッドと、を備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、専用の冶具を使用してフロントサイドフレームとフロントバルクヘッドとを仮止めすることが記載されている。特許文献1の冶具は、治具支持孔を備え左右のフロントサイドフレーム間に架設された位置決め冶具と、前後に延びるロッドを備えフロントバルクヘッドに連結されたバルクヘッド冶具とで構成されている。特許文献1の冶具によれば、治具支持孔に連結ロッドを前方から挿通することにより、バルクヘッド冶具とともにフロントバルクヘッドをフロントサイドフレームに仮止めできる。
特許文献2,3には、フロントサイドフレームとフロントバルクヘッドとの仮止めを目的とするものではないが、爪を使用して二つの車体部材を仮止めすることが記載されている。すなわち、特許文献2には、ブラケットに設けた一つの爪をルーフリインホースメントに設けた孔の縁部に上方から引っ掛ける構造が記載されている。特許文献3には、ダンパに設けた爪をガセットに設けた開口の縁部に上方から引っ掛ける構造が記載されている。
国際公開第2016/117252号 特開2001−213351号公報 特許第4005548号公報
特許文献1の仮止め構造では、各部材への冶具の取付作業や冶具同士の取付作業が必要であるため、組付作業性が悪いという問題がある。
特許文献2の仮止め構造では、ブラケットに設けた一つの爪をルーフリインホースメントに設けた孔の縁部に上方から引っ掛けるとともに、爪がブラケットの車幅方向中心よりも一方に片寄って配置されているため、ブラケットが落下しないように手で押さえながら作業を行う必要があり、組付作業性が悪いという問題がある。
特許文献3の仮止め構造では、ダンパに設けた爪の板厚方向と上下方向とが一致し、爪が板厚方向で荷重(自重)を支持するため、爪が変形する虞がある。
このような観点から、本発明は、仮止め時における組付作業性を向上させることができるとともにフロントバルクヘッドの脱落を抑制することができる車体前部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、前後方向に延設された左右一対のフロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームの前端部に固定され、上下方向に延設された左右一対の縦メンバを有するフロントバルクヘッドと、を備えている。各前記縦メンバは、縦メンバ本体と、前記縦メンバ本体の車幅方向外側端部よりも車幅方向外側に向けて延びる取付延長壁と、前記取付延長壁の車幅方向外側端部から後方に折曲され、前記フロントサイドフレームに対して上方から引っ掛けられて係合する第一引っ掛け片と、をそれぞれ有している。前記第一引っ掛け片は、上下方向に延びる第一垂直面と、前記第一垂直面の上下一方に連続し、上下方向に対して傾斜する第一偏向面と、を含んで構成されている。
本発明に係る車体前部構造によれば、仮止め時における組付作業性を向上させることができるとともにフロントバルクヘッドの脱落を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造のバンパビームエクステンションとその周辺を示す一部断面斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 フロントバルクヘッドの左側の縦メンバを示す斜視図である。 縦メンバの後側部材を示す斜視図である。 (a)は、第一引っ掛け片を示す斜視図、(b)は、図6(a)のVIb−VIb線断面図である。 (a)は、第二引っ掛け片を示す斜視図、(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線断面図である。 (a)は、車体前部構造の組立手順を説明するための斜視図であって、ボディとフロントバルクヘッドとを仮止めした状態を示す。(b)は、図8(a)に示す組立手順における各部材のボルト孔の位置を模式的に示す断面図である。 (a)は、車体前部構造の組立手順を説明するための斜視図であって、フロントバルクヘッドとバンパビーム組立体とを仮止めした状態を示す。(b)は、図9(a)に示す組立手順における各部材のボルト孔の位置を模式的に示す断面図である。 (a)は、車体前部構造の組立手順を説明するための斜視図であって、ボディとフロントバルクヘッドとバンパビーム組立体とを仮止めした状態を示す。(b)は、図10(a)に示す組立手順における各部材のボルト孔の位置を模式的に示す断面図である。 (a)は、車体前部構造の組立手順を説明するための斜視図であって、ボディに対してフロントバルクヘッド及びバンパビーム組立体を持ち上げた状態を示す。(b)は、図11(a)に示す組立手順における各部材のボルト孔の位置を模式的に示す断面図である。 (a)は、車体前部構造の組立手順を説明するための斜視図であって、ボディ及びフロントバルクヘッドに対してバンパビーム組立体を持ち上げた状態を示す。(b)は、図12(a)に示す組立手順における各部材のボルト孔の位置を模式的に示す断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図中に矢印で示される、「前後」及び「上下」は、車体前後方向及び車体上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)をそれぞれ示している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両の車体前部構造1は、左右一対のフロントサイドフレーム2,2と、左右一対のサブフレーム支持部3,3と、左右一対の前後フレーム4,4と、バンパビーム組立体5と、フロントバルクヘッド6と、を備えている。
<フロントサイドフレーム>
フロントサイドフレーム2は、前後方向に延設されている金属製の構造部材である。フロントサイドフレーム2は、閉断面を呈する中空構造に形成されている。左右一対のフロントサイドフレーム2,2の前端部には、連結プレート7,7がそれぞれ固定されている。連結プレート7は、図2に示すように、フロントサイドフレーム2とバンパビーム組立体5及びフロントバルクヘッド6とを相互に連結する金属製の板状部材であって、上下方向及び車幅方向に延在している。連結プレート7の上縁には、後方に折曲された折曲フランジ部7aが形成されている。
<サブフレーム支持部>
サブフレーム支持部3は、図1に示すように、フロントサイドフレーム2の前部から下方へ延びている金属製部材である。サブフレーム支持部3の前端部は、フロントバルクヘッド6の下部にボルトにより取り付けられている。
<前後フレーム>
前後フレーム4は、フロントサブフレームの一部を構成するフレームであって、前後方向に延設されている金属製の構造部材である。前後フレーム4は、フロントサイドフレーム2の下方に配置されている。前後フレーム4の前端部は、サブフレーム支持部3の下端部にボルトにより固定されている。
<バンパビーム組立体>
バンパビーム組立体5は、車幅方向に延在し、左右一対のフロントサイドフレーム2,2の前端部間に架設された金属製部材である。バンパビーム組立体5は、左右一対のバンパビームエクステンション5A,5Aと、左右一対の取付プレート5B,5Bと、バンパビーム5Cと、を含んで構成されている。
バンパビームエクステンション5Aは、取付プレート5Bを介して、フロントサイドフレーム2の前端部に取り付けられている部材である。バンパビームエクステンション5Aは、前後に開口する四角筒状の中空構造を呈しており、材料、厚み等の選択によってバンパビーム5C及びフロントサイドフレーム2よりも脆弱に構成されている。車両の前突時において、バンパビームエクステンション5Aは、前突荷重によって前後方向に圧壊することによって衝撃を吸収する。
取付プレート5Bは、図2に示すように、バンパビームエクステンション5Aの後端部に固定された板状部材である。取付プレート5Bは、上下方向及び車幅方向に延在している。取付プレート5Bは、開口5Baと、上下一対の嵌合リブ5Bb,5Bbと、を有している。
図3に示すように、開口5Baは、バンパビームエクステンション5Aの内部に臨んで開口している。開口5Baの高さ方向の開口寸法Laは、バンパビームエクステンション5Aの高さ方向の開口寸法Lbよりも小さく形成されている(La<Lb)。開口5Baの上縁5Bcは、バンパビームエクステンション5Aの上壁5Aaよりも下方に突出しており、バンパビームエクステンション5Aの内部と前後方向で重なる位置にある。開口5Baの下縁5Bdは、バンパビームエクステンション5Aの下壁5Abよりも上方に突出しており、バンパビームエクステンション5Aの内部と前後方向で重なる位置にある。
上下一対の嵌合リブ5Bbは、開口5Baの上側及び下側において前方へ突出し、バンパビームエクステンション5Aの後端部が嵌め込まれる部位である。嵌合リブ5Bb,5Bbは、いずれも板状を呈し、前後方向及び車幅方向に延在している。上側の嵌合リブ5Bbは、開口5Baに対して上方に離間しており、バンパビームエクステンション5Aの上壁5Aaの外面に当接している。上側の嵌合リブ5Bbと開口5Baの上縁5Bcとは、断面L字形状を呈する。下側の嵌合リブ5Bbは、開口5Baに対して下方に離間しており、バンパビームエクステンション5Aの下壁5Abの外面に当接している。下側の嵌合リブ5Bbと開口5Baの下縁5Bdとは、断面L字形状を呈する。
図1に示すように、バンパビーム5Cは、左右一対のフロントサイドフレーム2,2の前端部と同じ高さにおいて、左右一対のバンパビームエクステンション5A,5Aの前端部間に架設されている部材である。
<フロントバルクヘッド>
フロントバルクヘッド6は、フロントサイドフレーム2,2及びサブフレーム支持部3,3の前端部に固定されており、ラジエータを支持する金属製の構造部材である。フロントバルクヘッド6は、正面視で矩形枠形状を呈する。フロントバルクヘッド6の後方及び左右のフロントサイドフレーム2,2間は、エンジン等が配置されるパワーユニットルームとなっている。フロントバルクヘッド6は、上下一対の横メンバ6A,6Aと、左右一対の縦メンバ6B,6Bと、を有している。
<横メンバ>
横メンバ6Aは、車幅方向に延設されている金属製の構造部材である。横メンバ6Aは、例えば複数の鋼板を組み合わせることによって、閉断面を呈する中空構造又は溝形状に形成されている。上側の横メンバ6Aは、左右一対の縦メンバ6B,6Bの上端部間に架設されている。下側の横メンバ6Aは、左右一対の縦メンバ6B,6Bの下端部間に架設されている。
<縦メンバ>
縦メンバ6Bは、バンパビームエクステンション5Aの車幅方向内側において上下方向に延設されている金属製の構造部材である。縦メンバ6Bは、例えば複数の鋼板を組み合わせることによって、閉断面を呈する中空構造に形成されている。縦メンバ6Bは、図4及び図5に示すように、前側部材10と、後側部材20と、を備える。前側部材10は、特許請求の範囲の「第二L字断面部材」に相当する。後側部材20は、特許請求の範囲の「第一L字断面部材」に相当する。
<前側部材>
前側部材10は、図4に示すように、縦メンバ6Bの前壁部及び外壁部を構成する金属製部材である。前側部材10は、前側アッパ部材10Aと、前側ロア部材10Bとに二分割されている。
前側アッパ部材10Aは、平断面視で略L字形状を呈する。前側アッパ部材10Aは、第一前壁部11と、第一外壁部12と、第一フランジ部13,14と、を一体に備える。
第一前壁部11は、縦メンバ6Bの前壁部の上部側を構成する部位であって、上下方向及び車幅方向に延在している。第一外壁部12は、縦メンバ6Bの外壁部の上部側を構成する部位であって、上下方向及び前後方向に延在している。第一外壁部12は、第一前壁部11の車幅方向外側端部から後方へ延設されている。
第一フランジ部13は、第一前壁部11の車幅方向内側端部から前方へ延設されており、上下方向及び前後方向に延在している。第一フランジ部13は、後記する後側部材20の第一内壁部22に溶接等により固定されている。第一フランジ部14は、第一外壁部12の後端部から車幅方向外側へ延設されており、上下方向及び車幅方向に延在している。第一フランジ部14は、後記する後側部材20の第一後壁部21に溶接等により固定されている。
前側ロア部材10Bは、平断面視で略L字形状を呈する。前側ロア部材10Bは、第二前壁部15と、第二外壁部16と、第二フランジ部17,18と、を一体に備える。
第二前壁部15は、縦メンバ6Bの前壁部の下部側を構成する部位であって、上下方向及び車幅方向に延在している。第二外壁部16は、縦メンバ6Bの外壁部の下部側を構成する部位であって、上下方向及び前後方向に延在している。第二外壁部16は、第二前壁部15の車幅方向外側端部から後方へ延設されている。
第二フランジ部17は、第二前壁部15の車幅方向内側端部から前方へ延設されており、上下方向及び前後方向に延在している。第二フランジ部17は、後記する後側部材20の第二内壁部24に溶接等により固定されている。第二フランジ部18は、第二外壁部16の後端部から車幅方向外側へ延設されており、上下方向及び車幅方向に延在している。第二フランジ部18は、後記する後側部材20の第二後壁部23に溶接やボルト等により固定されている。
<後側部材>
後側部材20は、図5に示すように、縦メンバ6Bの後壁部及び内壁部を構成する金属製部材である。後側部材20は、後側アッパ部材20Aと、後側ロア部材20Bとに二分割されている。後側アッパ部材20Aは、平断面視でL字形状を呈する。後側アッパ部材20Aは、第一後壁部21と、第一内壁部22と、を一体に備える。
第一後壁部21は、縦メンバ6Bの後壁部の上部側を構成する部位であって、上下方向及び車幅方向に延在している。第一内壁部22は、縦メンバ6Bの内壁部の上部側を構成する部位であって、上下方向及び前後方向に延在している。第一内壁部22は、第一後壁部21の車幅方向内側端部から前方へ延設されている。
後側ロア部材20Bは、平断面視でL字形状を呈する。後側ロア部材20Bは、第二後壁部23と、第二内壁部24と、を一体に備える。
第二後壁部23は、縦メンバ6Bの後壁部の下部側を構成する部位であって、上下方向及び車幅方向に延在している。図4に示す第二後壁部23の下部は、前側ロア部材10Bの第二フランジ部18及びサブフレーム支持部3の前端部と重ね合わされており、前方からのボルトBによって互いに結合されている。このように、後側ロア部材20Bと前側ロア部材10Bとサブフレーム支持部3とが固定されている下側固定部40が形成されている。図5に示す第二内壁部24は、縦メンバ6Bの内壁部の下部側を構成する部位であって、上下方向及び前後方向に延在している。第二内壁部24は、第二後壁部23の車幅方向内側端部から前方へ延設されている。
第二後壁部23は、図4に示すように、取付延長壁25と、第一引っ掛け片26と、第二引っ掛け片27と、を有している。
<取付延長壁>
取付延長壁25は、第二後壁部23において、前側部材10の車幅方向外側端部よりも車幅方向外側に向けて延びる部位である。すなわち、取付延長壁25は、後側部材20の第二後壁部23を前側部材10の車幅方向外側端部よりも車幅方向外側に向けて延ばして形成されている。縦メンバ6Bのうち取付延長壁25を除く部位(以下「縦メンバ本体30」という。)は、上下方向に延びる矩形状の中空断面に形成されている。
<第一引っ掛け片>
第一引っ掛け片26は、取付延長壁25の車幅方向外側端部から後方に折曲された板状部位であって、後記する仮止め時において連結プレート7の折曲フランジ部7aに対して上方から引っ掛けられて係合する。第一引っ掛け片26は、側面視で先端側が下向きに延びるフック形状を呈する。第一引っ掛け片26は、図6(a)(b)に示すように、第一曲率部26aと、第一垂直面26bと、第一偏向面26cと、を含んで構成されている。
第一曲率部26aは、第一引っ掛け片26と取付延長壁25との境界に形成されており、後方に折れ曲がる部位である。
第一垂直面26bは、第一曲率部26aの下部側から後方へ延出し、上下方向及び前後方向に延びる鉛直状の面である。
第一偏向面26cは、第一曲率部26aの上部側から後方へ延出し、上下方向に対して傾斜する面である。第一偏向面26cは、第一垂直面26bの上端部に連続している。第一偏向面26cは、本実施形態のように第一垂直面26bに対して車幅方向外側に傾斜してもよいし、車幅方向内側に傾斜してもよい。第一引っ掛け片26の板幅方向の面は、第一垂直面26bと第一偏向面26cとを含んで構成される。第一引っ掛け片26の板幅方向は、上下方向と一致している。これにより、第一引っ掛け片26は、第一垂直面26bと第一偏向面26cとを含む板幅方向の面で荷重(自重)を支持することになる。
<第二引っ掛け片>
第二引っ掛け片27は、図4に示すように、取付延長壁25の車幅方向外側端部から前方に折曲された板状部位であって、仮止め時において取付プレート5Bの開口5Baの上縁5Bc(図3参照)に対して下方から引っ掛けられて係合する。第二引っ掛け片27は、側面視で先端側が上向きに延びるフック形状を呈する。第二引っ掛け片27は、第一引っ掛け片26に対して下方に離間している。第二引っ掛け片27は、図7(a)(b)に示すように、第二曲率部27aと、第二垂直面27bと、第二偏向面27cと、を含んで構成されている。
第二曲率部27aは、第一引っ掛け片26と取付延長壁25との境界に形成されており、前方に折れ曲がる部位である。
第二垂直面27bは、第二曲率部27aの上部側から前方へ延出し、上下方向及び前後方向に延びる鉛直状の面である。
第二偏向面27cは、第二曲率部27aの下部側から前方へ延出し、上下方向に対して傾斜する面である。第二偏向面27cは、第二垂直面27bの下端部に連続している。第二偏向面27cは、本実施形態のように第二垂直面27bに対して車幅方向外側に傾斜してもよいし、車幅方向内側に傾斜してもよい。第二引っ掛け片27の板幅方向の面は、第二垂直面27bと第二偏向面27cとを含んで構成される。第二引っ掛け片27の板幅方向は、上下方向と一致している。これにより、第二引っ掛け片27は、第二垂直面27bと第二偏向面27cとを含む板幅方向の面で荷重を支持することになる。
<フロントバルクヘッドの固定構造>
図2に示すように、取付延長壁25の上部は、取付プレート5B及び連結プレート7と重ね合わされており、前方からのボルトBによって互いに結合されている。このように、取付延長壁25と取付プレート5Bと連結プレート7とが結合されている上側結合部50が形成されている。取付延長壁25の下部は、取付プレート5B及び連結プレート7と重ね合わされており、前方からのボルトBによって互いに結合されている。このように、取付延長壁25と取付プレート5Bと連結プレート7とが結合されている下側結合部60が形成されている。
上側結合部50は、第一引っ掛け片26と第二引っ掛け片27との間に形成されている。上側結合部50は、上側の嵌合リブ5Bbよりも上方に配置されている。下側結合部60は、第二引っ掛け片27と下側固定部40との間に形成されている。下側結合部60は、下側の嵌合リブ5Bbよりも下方に配置されている。
<凹部>
図4に示すように、前側部材10には、凹部19が形成されている。凹部19は、前側部材10の第一外壁部12、第二外壁部16、第一前壁部11及び第二前壁部15の一部を車幅方向内側に凹ませた部位である。凹部19は、第一引っ掛け片26の下方位置から下側固定部40の上方位置まで上下方向の所定領域に亘って形成されている。凹部19は、取付延長壁25と車幅方向で概ね対応する位置に形成されている。第二引っ掛け片27と上側結合部50と下側結合部60は、凹部19と車幅方向で対応する位置に形成されており、凹部19に対して車幅方向外側に形成されている。前側部材10において上側結合部50に対応する位置の前側壁の左右方向の幅Waは、前側部材10において第一引っ掛け片26に対応する位置の前側壁の左右方向の幅Wbよりも小さく形成されている(Wa<Wb)。
<連結部材及び補強部材>
図4及び図5に示すように、車体前部構造1は、縦メンバ6Bの付属部品として、連結部材70と、補強部材80と、を備える。
<連結部材>
連結部材70は、図4に示すように、前側ロア部材10Bと下側の横メンバ6Aとを連結する金属製の板状部材である。連結部材70は、連結前壁部71と、連結外壁部72と、連結フランジ部73〜76と、を一体に備える。
連結前壁部71は、第二前壁部15の下端部から横メンバ6Aへ延設されている部位であって、斜め上下方向及び車幅方向に延在している。連結外壁部72は、第二外壁部16の下端部から横メンバ6Aへ延設されている部位であって、上下方向及び前後方向に延在している。連結外壁部72は、連結前壁部71の車幅方向外側端部から後方かつ下方へ延設されている。
連結フランジ部73は、連結前壁部71の車幅方向内側端部から前方へ延設されており、上下方向及び前後方向に延在している。連結フランジ部73は、後側部材20の第二内壁部24に溶接等により固定されている。連結フランジ部74は、連結前壁部71の前端部から前方へ延設されており、前後方向及び車幅方向に延在している。連結フランジ部74は、横メンバ6Aの適所に溶接等により固定されている。連結フランジ部75は、連結外壁部72の後端部から車幅方向外側へ延設されており、上下方向及び車幅方向に延在している。連結フランジ部75は、後側部材20の第二後壁部23に溶接等により固定されている。連結フランジ部76は、連結外壁部72の下端部から車幅方向外側へ延設されており、前後方向及び車幅方向に延在している。連結フランジ部76は、横メンバ6Aの内部に配置されている。
<補強部材>
補強部材80は、図5に示すように、縦メンバ6Bの下端部と横メンバ6Aの車幅方向外側端部との連結部を補強する金属製の板状部材である。補強部材80は、横メンバ6Aの内部に配置されている。補強部材80は、第一板部81と、第二板部82と、前フランジ部83と、後フランジ部84と、を一体的に備える。
第一板部81は、横メンバ6Aの底面に溶接等によって固定される部位であって、前後方向及び車幅方向に延在している。図4に示す第一板部81は、連結フランジ部76と横メンバ6Aの底面との間に挟持されている。第一板部81は、連結フランジ部76及び横メンバ6Aに溶接等によって固定されている。
第二板部82は、第一板部81の車幅方向内側端部から上方へ延設されており、上下方向及び前後方向に延在している。第二板部82は、後側部材20の第二内壁部24に当接している。
前フランジ部83は、第一板部81の前端部から上方へ延設されている。前フランジ部83は、横メンバ6Aの適所に溶接等によって固定されている。
後フランジ部84は、第一板部81の後端部から上方へ延設されている。後フランジ部84は、横メンバ6Aの適所に溶接等によって固定されている。
本実施形態に係る車体前部構造1は、基本的に以上のように構成されるものである。次に、図8乃至図13を参照して、その組立手順について説明する。
はじめに、ボディ8、フロントバルクヘッド6、バンパビーム組立体5をそれぞれ個別に溶接等を用いて作製する。なお、ここで言う「ボディ」とは、フロントサイドフレーム2、連結プレート7、サブフレーム支持部3、前後フレーム4等を含んで構成される。
続いて、図8(a)に示すように、ボディ8とフロントバルクヘッド6とを仮止めする。具体的には、フロントバルクヘッド6の第一引っ掛け片26を連結プレート7の折曲フランジ部7aに上方から引っ掛けて係合する。このとき、第一引っ掛け片26の第一垂直面26bが折曲フランジ部7aに当接して係合する。また、下側固定部40においてフロントバルクヘッド6とサブフレーム支持部3とを前方からのボルトBによって互いに結合(仮固定)する。これにより、ボディ8とフロントバルクヘッド6とが仮止めされる。当該仮止め状態では、図8(b)に示すように、ボディ8のボルト孔8a,8bと、フロントバルクヘッド6のボルト孔6c,6dとが互いに上下にずれた状態となる。一方、フロントバルクヘッド6のボルト孔6eは、サブフレーム支持部3のボルト孔3aよりも上下方向に大きい長孔状に形成されているため、フロントバルクヘッド6を上下方向に所定量移動させても、フロントバルクヘッド6のボルト孔6eとサブフレーム支持部3のボルト孔3aとが連通した状態となる。
図示は省略するが、当該仮止め状態でボディ8とフロントバルクヘッド6とに電着塗装を同時に行う。電着塗装後には、ボディ8からフロントバルクヘッド6を外し、仮止め状態を解除する。その後、ボディ8の前後フレーム4にエンジンを組み付けるとともに、フロントバルクヘッド6にラジエータを組み付ける。
続いて、図9(a)に示すように、フロントバルクヘッド6とバンパビーム組立体5とを仮止めする。具体的には、フロントバルクヘッド6の第二引っ掛け片27を取付プレート5Bの開口5Baの上縁5Bcに下方から引っ掛けて係合する。このとき、第二引っ掛け片27の第二垂直面27bが開口5Baの上縁5Bcに当接して係合するとともに、第二引っ掛け片27の先端がバンパビームエクステンション5Aの上壁5Aaの内面に当接して係合する。これにより、フロントバルクヘッド6とバンパビーム組立体5とが仮止めされる。当該仮止め状態では、図9(b)に示すように、フロントバルクヘッド6のボルト孔6c,6dと、バンパビーム組立体5のボルト孔5d,5eとが互いに上下にずれた状態となる。
続いて、図10(a)に示すように、フロントバルクヘッド6とバンパビーム組立体5とを仮止めしたまま、フロントバルクヘッド6の第一引っ掛け片26を連結プレート7の折曲フランジ部7aに上方から引っ掛けて係合する。これにより、ボディ8とフロントバルクヘッド6とバンパビーム組立体5との三者が仮止めされる。当該仮止め状態では、図10(b)に示すように、ボディ8のボルト孔8a,8bと、フロントバルクヘッド6のボルト孔6c,6dと、バンパビーム組立体5のボルト孔5d,5eとが互いに上下にずれた状態となる。また、当該仮止め状態でも、フロントバルクヘッド6のボルト孔6eとサブフレーム支持部3のボルト孔3aとが連通した状態となる。
続いて、図11(a)(b)に示すように、ボディ8に対してフロントバルクヘッド6及びバンパビーム組立体5を持ち上げて、ボディ8のボルト孔8a,8bとフロントバルクヘッド6のボルト孔6c,6dとの位置をそれぞれ合わせる。このとき、第一引っ掛け片26が折曲フランジ部7aから上方に離れて、折曲フランジ部7aに対する第一引っ掛け片26の係合が解除されることになる。続いて、フロントバルクヘッド6のボルト孔6eとサブフレーム支持部3のボルト孔3aに前方からボルトBを挿通し、フロントバルクヘッド6とサブフレーム支持部3とをボルトBによって互いに結合(本固定)する。当該持ち上げ状態では、バンパビーム組立体5のボルト孔5d,5eは、ボディ8のボルト孔8a,8bとフロントバルクヘッド6のボルト孔6c,6dとに対して上下にずれた状態となる。
続いて、図12(a)(b)に示すように、ボディ8及びフロントバルクヘッド6に対してバンパビーム組立体5を持ち上げて、バンパビーム組立体5のボルト孔5d,5eとボディ8のボルト孔8a,8b及びフロントバルクヘッド6のボルト孔6c,6dとの位置をそれぞれ合わせる。このとき、第二引っ掛け片27が開口5Baの上縁5Bc及びバンパビームエクステンション5Aの上壁5Aaから下方に離れて、上縁5Bcや上壁5Aaに対する第二引っ掛け片27の係合が解除されることになる。続いて、ボルト孔5d,6c,8aに前方からボルトBを挿通するとともに、ボルト孔5e,6d,8bに前方からボルトBを挿通し、ボディ8に対してフロントバルクヘッド6とバンパビーム組立体5とをボルトBによって結合(本固定)する。この製造手順によれば、三部材間の仮止め作業を連続して行った後に、三部材間のボルト締結作業を連続して行えるため、組付作業性が向上する。なお、先にボディ8とフロントバルクヘッド6とを仮止めして、ボディ8に対してフロントバルクヘッド6を持ち上げてフロントバルクヘッド6とサブフレーム支持部3とをボルトBによって互いに結合(本固定)した後に、フロントバルクヘッド6とバンパビーム組立体5とを仮止めしてもよい。つまり、図9(a)(b)〜図11(a)(b)の組立手順を変更してもよい。
本実施形態の車体前部構造1は、図1に示すように、前後方向に延設された左右一対のフロントサイドフレーム2,2と、フロントサイドフレーム2の前端部に固定され、上下方向に延設された左右一対の縦メンバ6B,6Bを有するフロントバルクヘッド6と、を備えている。各縦メンバ6Bは、図4に示すように、縦メンバ本体30と、縦メンバ本体30の車幅方向外側端部よりも車幅方向外側に向けて延びる取付延長壁25と、取付延長壁25の車幅方向外側端部から後方に折曲され、フロントサイドフレーム2に対して上方から引っ掛けられて係合する第一引っ掛け片26と、をそれぞれ有している。第一引っ掛け片26は、図6(a)(b)に示すように、上下方向に延びる第一垂直面26bと、第一垂直面26bの上端部に連続し、上下方向に対して傾斜する第一偏向面26cと、を含んで構成されている。
本実施形態によれば、第一引っ掛け片26によりフロントバルクヘッド6をフロントサイドフレーム2に仮止めできる。これにより、冶具が不要となり、各部材への冶具の取付作業や冶具同士の取付作業が不要となるため、組付作業性を向上させることができる。また、フロントバルクヘッド6の左右の縦メンバ6B,6Bが第一引っ掛け片26をそれぞれ有するとともに、当該第一引っ掛け片26をフロントサイドフレーム2に対して上方から引っ掛けるため、フロントバルクヘッド6の落下を抑制することができる。また、第一引っ掛け片26は、上下方向に延びる第一垂直面26bと、第一垂直面26bの上端部に連続し上下方向に対して傾斜する第一偏向面26cとを含んで構成されているため、十分な強度と剛性を保有して、荷重(自重)を支持することができる。また、第一垂直面26bと第一偏向面26cとの間に稜線が形成されるため、第一引っ掛け片26の面外方向の変形を抑制することができる。
本実施形態の車体前部構造1は、図1に示すように、車幅方向に延在し、左右一対のフロントサイドフレーム2,2の前端部間に架設されたバンパビーム組立体5を備えている。縦メンバ6Bは、図4に示すように、第一引っ掛け片26の下方において取付延長壁25の車幅方向外側端部から前方に折曲され、バンパビーム組立体5に対して下方から引っ掛けられて係合する第二引っ掛け片27を有している。第二引っ掛け片27は、図7(a)(b)に示すように、上下方向に延びる第二垂直面27bと、第二垂直面27bの下端部に連続し、上下方向に対して傾斜する第二偏向面27cと、を含んで構成されている。
この構成によれば、第二引っ掛け片27によりフロントバルクヘッド6をバンパビーム組立体5に仮止めできる。これにより、冶具が不要となり、各部材への冶具の取付作業や冶具同士の取付作業が不要となるため、組付作業性向上させることができる。また、バンパビーム組立体5の荷重(自重)により、第一引っ掛け片26におけるフロントバルクヘッド6とフロントサイドフレーム2との係合力が強まるため、フロントバルクヘッド6の落下を一層抑制することができる。また、第二引っ掛け片27は、上下方向に延びる第二垂直面27bと、第二垂直面27bの下端部に連続し上下方向に対して傾斜する第二偏向面27cとを含んで構成されているため、十分な強度と剛性を保有して、荷重を支持することができる。また、第二垂直面27bと第二偏向面27cとの間に稜線が形成されるため、第二引っ掛け片27の面外方向の変形を抑制することができる。
本実施形態の車体前部構造1は、図2に示すように、フロントサイドフレーム2の前端部に固定され、フロントサイドフレーム2とバンパビーム組立体5とを相互に連結する連結プレート7を備えている。連結プレート7の上縁には、後方に折曲された折曲フランジ部7aが形成されている。第一引っ掛け片26は、折曲フランジ部7aに係合する。
この構成によれば、大きな荷重が作用しても折曲フランジ部7aが変形し難いため、第一引っ掛け片26と折曲フランジ部7aとを確実に係合させることができる。また、本実施形態では、第一引っ掛け片26の第一垂直面26bが折曲フランジ部7aに当接して係合するため、第一偏向面26cが折曲フランジ部7aに当接して係合する場合に比べ、第一垂直面26bと第一偏向面26cとの間の屈曲部が曲がりにくくなる。
バンパビーム組立体5は、図1に示すように、各フロントサイドフレーム2,2の前端部にそれぞれ取り付けられ、前後に開口する筒状の左右一対のバンパビームエクステンション5A,5Aと、各バンパビームエクステンション5A,5Aの後端部にそれぞれ固定された左右一対の取付プレート5B,5Bと、を備えている。取付プレート5Bは、図3に示すように、バンパビームエクステンション5Aの内部に臨む開口5Baと、開口5Baの上側及び下側において前方へ突出し、バンパビームエクステンション5Aの後端部が嵌め込まれる上下一対の嵌合リブ5Bb,5Bbと、を有している。第二引っ掛け片27は、開口5Baの上縁5Bcに係合する。
この構成によれば、大きな荷重が作用しても上側の嵌合リブ5Bbと開口5Baの上縁5Bcとが形成する断面L字形状部位は変形し難いため、第二引っ掛け片27と開口5Baの上縁5Bcとを確実に係合させることができる。また、本実施形態では、第二引っ掛け片27の第二垂直面27bが開口5Baの上縁5Bcに当接して係合するため、第二偏向面27cが開口5Baの上縁5Bcに当接して係合する場合に比べ、第二垂直面27bと第二偏向面27cとの間の屈曲部が曲がりにくくなる。
本実施形態の車体前部構造1は、図2に示すように、取付延長壁25と連結プレート7と取付プレート5Bとが結合されている上側結合部50を備えている。上側結合部50は、第一引っ掛け片26と第二引っ掛け片27との間に形成されている。
この構成によれば、フロントバルクヘッド6とバンパビーム組立体5とを共通の上側結合部50によりフロントサイドフレーム2に固定できるため、組付作業性を向上させることができる。例えば、バンパビーム組立体5をフロントバルクヘッド6に仮固定し、当該フロントバルクヘッド6をフロントサイドフレーム2に仮固定し、最後に三部材を位置合わせした後に1本のボルトBにより本固定することができる。
本実施形態の車体前部構造1は、図4に示すように、フロントサイドフレーム2の前部から下方に延びているサブフレーム支持部3と、縦メンバ6Bとフロントサイドフレーム2とが仮固定される第一引っ掛け片26と、第一引っ掛け片26よりも下方において縦メンバ6Bとサブフレーム支持部3とが仮固定される下側固定部40と、を備えている。
この構成によれば、フロントサイドフレーム2とサブフレーム支持部3を含むボディ8と、フロントバルクヘッド6とを仮固定して電着塗装できる。また、電着塗装後には、上下の仮固定を外し、ボディ8にエンジンを組み付けるとともにフロントバルクヘッド6にラジエータを組み付けた後に、両者を本固定できる。これにより、生産性を向上させることができる。
縦メンバ本体30は、図4に示すように、第一引っ掛け片26よりも下方位置から上下方向の所定領域に亘って車幅方向内側に凹ませた凹部19を有している。第二引っ掛け片27及び上側結合部50は、凹部19に対して車幅方向外側に形成されている。
この構成によれば、縦メンバ本体30と第一引っ掛け片26との距離を短縮して強度及び剛性を高めることができる。また、第二引っ掛け片27は凹部19に対して車幅方向外側に形成されているため、取付延長壁25の強度及び剛性を高めることができるとともに、第二引っ掛け片27の強度及び剛性も高めることができる。さらに、縦メンバ本体30の断面中心に上側結合部50を近付けて配置してフロントバルクヘッド6に捩れ剛性を付与することができる。
縦メンバ本体30は、図4及び図5に示すように、内側壁及び後壁を形成する第一L字断面部材としての後側部材20と、外側壁及び前壁を形成する第二L字断面部材としての前側部材10とを含んで構成されている。縦メンバ本体30は、上下方向に延びる中空断面に形成されている。取付延長壁25は、前側部材10及び後側部材20のうち後側部材20を前側部材10よりも車幅方向外側に向けて延ばして形成されている。
この構成によれば、縦メンバ本体30を構成するL字断面部材を利用して取付延長壁25を形成するため、製造を簡素化でき、ひいては、製造費を削減できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態の取付延長壁25は、前側部材10及び後側部材20のうち後側部材20を前側部材10よりも車幅方向外側に向けて延ばして形成されたが、前側部材10を後側部材20よりも車幅方向外側に向けて延ばして形成されてもよい。
本実施形態では、縦メンバ本体30を矩形状の中空断面に形成したが、例えば、円形状や矩形状以外の多角形状の中空断面に形成してもよい。
本実施形態の第一偏向面26cは、第一垂直面26bの上端部に連続しているが、第一垂直面26bの下端部に連続してもよい。本実施形態の第二偏向面27cは、第二垂直面27bの下端部に連続しているが、第二垂直面27bの上端部に連続してもよい。
1 車体前部構造
2 フロントサイドフレーム
3 サブフレーム支持部
5 バンパビーム組立体
5A バンパビームエクステンション
5B 取付プレート
5Ba 開口
5Bb 嵌合リブ
5Bc 上縁
5C バンパビーム
6 フロントバルクヘッド
6B 縦メンバ
7 連結プレート
7a 折曲フランジ部
10 前側部材(第二L字断面部材)
19 凹部
20 後側部材(第一L字断面部材)
25 取付延長壁
26 第一引っ掛け片
26b 第一垂直面
26c 第一偏向面
27 第二引っ掛け片
27b 第二垂直面
27c 第二偏向面
30 縦メンバ本体
40 下側固定部
50 上側結合部

Claims (8)

  1. 前後方向に延設された左右一対のフロントサイドフレームと、
    前記フロントサイドフレームの前端部に固定され、上下方向に延設された左右一対の縦メンバを有するフロントバルクヘッドと、を備えた車体前部構造であって、
    各前記縦メンバは、
    縦メンバ本体と、
    前記縦メンバ本体の車幅方向外側端部よりも車幅方向外側に向けて延びる取付延長壁と、
    前記取付延長壁の車幅方向外側端部から後方に折曲され、前記フロントサイドフレームに対して上方から引っ掛けられて係合する第一引っ掛け片と、をそれぞれ有しており、
    前記第一引っ掛け片は、
    上下方向に延びる第一垂直面と、
    前記第一垂直面の上下一方に連続し、上下方向に対して傾斜する第一偏向面と、を含んで構成されていることを特徴とする車体前部構造。
  2. 車幅方向に延在し、左右一対の前記フロントサイドフレームの前端部間に架設されたバンパビーム組立体を備えており、
    前記縦メンバは、前記第一引っ掛け片の下方において前記取付延長壁の車幅方向外側端部から前方に折曲され、前記バンパビーム組立体に対して下方から引っ掛けられて係合する第二引っ掛け片を有しており、
    前記第二引っ掛け片は、
    上下方向に延びる第二垂直面と、
    前記第二垂直面の上下一方に連続し、上下方向に対して傾斜する第二偏向面と、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記フロントサイドフレームの前端部に固定され、前記フロントサイドフレームと前記バンパビーム組立体とを相互に連結する連結プレートを備えており、
    前記連結プレートの上縁には、後方に折曲された折曲フランジ部が形成されており、
    前記第一引っ掛け片は、前記折曲フランジ部に係合することを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記バンパビーム組立体は、
    各前記フロントサイドフレームの前端部にそれぞれ取り付けられ、前後に開口する筒状の左右一対のバンパビームエクステンションと、
    各前記バンパビームエクステンションの後端部にそれぞれ固定された左右一対の取付プレートと、を備えており、
    前記取付プレートは、
    前記バンパビームエクステンションの内部に臨む開口と、
    前記開口の上側及び下側において前方へ突出し、前記バンパビームエクステンションの後端部が嵌め込まれる上下一対の嵌合リブと、を有しており、
    前記第二引っ掛け片は、前記開口の上縁に係合することを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
  5. 前記取付延長壁と前記連結プレートと前記取付プレートとが結合されている結合部を備えており、
    前記結合部は、前記第一引っ掛け片と前記第二引っ掛け片との間に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車体前部構造。
  6. 前記フロントサイドフレームの前部から下方に延びているサブフレーム支持部と、
    前記縦メンバと前記フロントサイドフレームとが仮固定される前記第一引っ掛け片と、
    前記第一引っ掛け片よりも下方において前記縦メンバと前記サブフレーム支持部とが仮固定される下側固定部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の車体前部構造。
  7. 前記縦メンバ本体は、前記第一引っ掛け片よりも下方位置から上下方向の所定領域に亘って車幅方向内側に凹ませた凹部を有しており、
    前記第二引っ掛け片及び前記結合部は、前記凹部に対して車幅方向外側に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の車体前部構造。
  8. 前記縦メンバ本体は、内側壁及び後壁を形成する第一L字断面部材と、外側壁及び前壁を形成する第二L字断面部材とを含んで構成され、上下方向に延びる中空断面に形成されており、
    前記取付延長壁は、第一L字断面部材及び第二L字断面部材のうちいずれか一方を他方よりも車幅方向外側に向けて延ばして形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の車体前部構造。
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