JP6722060B2 - プロセッサ、電力管理装置、およびemsサーバ - Google Patents

プロセッサ、電力管理装置、およびemsサーバ Download PDF

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Description

本発明は、プロセッサ、電力管理装置、およびEMSサーバに関するものである。
電力を消費する需要家において、分散電源の導入が進んでいる。分散電源は、交流電力を供給する電力系統と連携するために、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置が設けられている。例えば、太陽電池、風力発電、および蓄電池を電源とする分散電源においては、パワーコンディショナと呼ばれる電力変換装置が用いられている(特許文献1、2参照)。
特開2016−063713号公報 特開2016−063714号公報
電力変換装置は、経年劣化による寿命を有する。寿命は、例えば、1日あたりの稼働時間および周囲温度などの多様な要因により変動し得る。それゆえ、一般的な電力変換装置では、多様な変動要因のそれぞれを特定の状態に維持した場合において推定される寿命が期待寿命として定められている。しかし、実際の寿命は期待寿命から変動することが多い。一方で、使用者および製造者にとっては、実際の寿命に関する寿命情報が求められていた。
従って、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、電力変換装置の実際の寿命に関する寿命情報を生成するプロセッサ、電力管理装置、およびEMSサーバを提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点によるプロセッサは、
電力変換装置の寿命に影響を与える因子情報を取得し、
前記因子情報に基づき、前記電力変換装置の寿命に関する寿命情報を生成し、
前記寿命情報は、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かの判別結果を含み、
前記因子情報は、前記電力変換装置内のキャパシタの温度上昇速度を含み、
前記温度上昇速度が前記キャパシタの許容リプル電流に相当する温度上昇速度を超えるか否かに基づいて、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かを判別する
ことを特徴とするものである。
また、第2の観点による電力管理装置は、
電力変換装置の寿命に影響を与える因子情報を取得し、前記因子情報に基づき、前記電力変換装置の寿命に関する寿命情報を生成し、前記寿命情報は、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かの判別結果を含み、前記因子情報は、前記電力変換装置内のキャパシタの温度上昇速度を含み、前記温度上昇速度が前記キャパシタの許容リプル電流に相当する温度上昇速度を超えるか否かに基づいて、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かを判別するプロセッサを備え、
前記プロセッサは、前記電力変換装置から直接、または前記電力変換装置からEMSサーバを介して前記因子情報を取得し、前記寿命情報を表示装置およびEMSサーバの少なくとも一方に通知する
ことを特徴とするものである。
また、第3の観点によるEMSサーバは、
電力変換装置の寿命に影響を与える因子情報を取得し、前記因子情報に基づき、前記電力変換装置の寿命に関する寿命情報を生成し、前記寿命情報は、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かの判別結果を含み、前記因子情報は、前記電力変換装置内のキャパシタの温度上昇速度を含み、前記温度上昇速度が前記キャパシタの許容リプル電流に相当する温度上昇速度を超えるか否かに基づいて、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かを判別するプロセッサを備え、
前記プロセッサは複数の前記電力変換装置の各々の前記因子情報を取得し、それぞれの前記寿命情報を生成し、前記複数の電力変換装置の各々の前記寿命情報を示す画像データを作成する
ことを特徴とするものである。
上記のように構成された本発明に係るプロセッサ、電力管理装置、およびEMSサーバによれば、電力変換装置の使用状況に応じた寿命情報を生成可能である。
本発明の第1の実施形態から第3の実施形態に係るプロセッサを備える電力管理装置を含む電力制御システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の電力変換装置の概略構成を備える電力管理装置を含む電力制御システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 図2のDC/DCコンバータの概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の電力管理装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態の電力管理装置が有するプロセッサが実行する、寿命判定処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態の電力管理装置が有するプロセッサが実行する、寿命判定処理を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態の電力管理装置が有するプロセッサが実行する、寿命判定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態から第3の実施形態に係るプロセッサを備える電力管理装置を含む電力制御システムの変形例を示す機能ブロック図である。
以下、本発明を適用したプロセッサの実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るプロセッサを備える電力管理装置を含む電力管理システム10は、スマートメータ11、分電盤12、負荷機器13、独立電源14、電力変換装置15、電力管理装置16、および表示装置17を含んで構成される。なお、図1および以下の説明において、電力変換装置15および独立電源14は1組のみ記載しているが、2組以上であってもよい。2組以上であるときに、独立電源14の種類が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
以後の図において、各機能ブロックを結ぶ実線は、電力の流れを示す。また、図1において、各機能ブロックを結ぶ破線は、制御信号または通信される情報の流れを示す。破線が示す通信は有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。
制御信号および情報の通信には、様々な方式を採用可能である。例えば、電力管理装置16と、スマートメータ11、電力変換装置15、および表示装置17といった各装置との通信には、ZigBee(登録商標)などの近距離通信方式による通信を採用することができる。また、電力管理装置16と負荷機器13との通信には、赤外線通信、電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)、ZigBee、Echonet Lite(登録商標)など、種々の方式による通信を採用することができる。
電力管理システム10は、電力系統18から供給される電力の他に、独立電源14が出力する電力を、電力変換装置15から負荷機器13に供給可能である。一般に、独立電源14は電力変換装置15が無いと電力を供給できないため、独立電源14および電力変換装置15を組合わせて用いることが一般敵であり、当該組合せを分散電源と称することがある。なお、独立電源14が内部に電力変換装置を有している場合には、独立電源14を分散電源に読替えればよい。
スマートメータ11は、電力系統18に接続されて、電力系統18から供給される電力を計測する。また、スマートメータ11は、分散電源から電力系統18への売電が許可されている場合には、分散電源から電力系統18へ供給される電力を計測可能である。スマートメータ11は、計測した電力を電力管理装置16に通知してもよい。
分電盤12は、電力系統18および分散電源より供給される電力を複数の支幹に分岐させて負荷機器13に分配する。
負荷機器13は、電力を消費する電力負荷であり、例えば、需要家の敷地内で使用される照明器具、パソコン、および複合機などのオフィス機器、ならびにエアーコンディショナ、電子レンジ、およびテレビなどの各種電器製品などである。
独立電源14は、直流電力を電力変換装置15に出力可能である。例えば、独立電源14は、太陽光発電システム、燃料電池システム、風力発電システム、またはエンジン発電システムであって、直流電力を発電する。また、例えば、独立電源14は、蓄電池システムであって、充電した直流電力を放電する。
電力変換装置15は、独立電源14から供給される直流の電力を、交流の電力に変換する。電力変換装置15は、上限出力を変更可能である。電力変換装置15の上限出力の変更は、電力管理装置16のプロセッサで作成される上限出力の変更指令に応じて実行される。例えば、電力変換装置15は、通常モード、および上限出力が通常モードより低いセーフモードで電力変換可能である。上限出力を低めると変換する電力が低減する。通常モードからセーフモードへの切替えは、自動で行われてもよいし、手動で行われてもよい。後述する、電力変換装置15の寿命が近付いていると判別されるときに自動で切替えが行われたり、セーフモードへの切替えがユーザに促さたりしてもよい。上限出力は、電力変換装置15から出力される電流の上限または電力の上限を意味するものである。
また、電力変換装置15は、変換した交流の電力を、分電盤12で複数に分岐した支幹を介して各負荷機器13に供給する。また、独立電源14から電力系統18への売電が許可されており、かつ独立電源14が出力する電力に余剰がある場合に、変換した交流の電力を、分電盤12を介して電力会社に売電することもできる。売電可能な独立電源は、例えば、太陽光発電システム、燃料電池システム、風力発電システム、およびエンジン発電システムの何れか1つであってもよいし、複数であってもよい。
図2は、独立電源14が太陽電池である電力変換装置15の構成を説明するブロック図である。図2に示すように、電力変換装置15は、DC/DCコンバータ19、インバータ20、メモリ21、通信部22、およびプロセッサ23を含んで構成される。
DC/DCコンバータ19は、独立電源14から供給される直流電力を変圧する。インバータ20は、DC/DCコンバータ19に昇圧された直流電力を交流電力に変換し、分電盤12に供給する。また、独立電源14が蓄電池システムであるときには、インバータ20は、分電盤12から供給される交流電力を直流電力に変換し得る。
DC/DCコンバータ19およびインバータ20は内部にキャパシタを含む。例えば、図3に示すように、DC/DCコンバータ19は、入力キャパシタ24、DCリアクトル25、スイッチ26、ダイオード27、中間リンクキャパシタ28、第1の温度センサ29、および第2の温度センサ30を有する。
DC/DCコンバータ19は、入力側に独立電源14が接続され、出力側にインバータ20が接続される。DC/DCコンバータ19は、入力側から出力側まで、入力キャパシタ24、DCリアクトル25、スイッチ26、ダイオード27、および中間リンクキャパシタ28が順に設けられる。つまり、DC/DCコンバータ19において、中間リンクキャパシタ28は出力側に設けられる。また、DC/DCコンバータ19において、入力キャパシタ24と、スイッチ26と、中間リンクキャパシタ28とは、並列に接続され、DCリアクトル25と、ダイオード27とは直列に接続される。入力キャパシタ24と中間リンクキャパシタ28とは、例えば電解キャパシタであるが、これに限られない。またスイッチ26は、例えば半導体スイッチング素子と還流ダイオードとを含むものであるが、これに限られない。第1の温度センサ29は入力キャパシタ24の温度を検出する。第2の温度センサ30は中間リンクキャパシタ28の温度を検出する。なお、入力キャパシタ24および中間リンクキャパシタ28の温度は、キャパシタ自身の温度であってもよいし、キャパシタの温度に応じて変化する周囲温度であってもよい。また、キャパシタの周囲にキャパシタ以上に温度上昇する素子が存在する場合などには、キャパシタが置かれる周囲温度であってもよい。また、第1の温度センサ29および第2の温度センサ30のいずれか一方だけが設けられていてもよい。
メモリ21(図2参照)は、因子情報を記憶する。因子情報とは電力変換装置15の寿命に影響を与える情報である。また、メモリ21は、電力変換装置15の識別情報を記憶してもよい。識別情報は、電力変換装置15を個々に識別するものであり、不変で固有の値が付与される。識別情報としては、例えば、メーカーコード、商品コード、製造番号、製造年月日または独自変数などを用いてもよいし、それらを組み合わせたものを用いてもよい。また、識別情報に電力変換装置15の定格電力を含めてもよい。
また、メモリ21は、電力変換装置15の期待寿命を記憶している。期待寿命とは、一定の使用状況での使用が想定される場合の電力変換装置15の寿命として算出される時間である。
一定の使用状況は、例えば、単位時間あたりの稼働時間、単位時間あたりの停止時間、稼働中の電力変換装置15内のキャパシタの温度、および停止中の当該キャパシタの温度である。例えば、1日を単位時間として、単位時間あたりの稼働時間が12時間/日であり、稼働中および停止中のキャパシタの温度が60℃および25℃であり、稼働中は定格電力を出力すると想定した場合には、15年間が期待寿命として算出される。
メモリ21は、電力変換装置15の定格電力を含む異なる電力毎に予め稼働中のキャパシタの温度が想定され、当該想定に基づいて定められた複数の期待寿命を記憶している。また、メモリ21は、プロセッサ23が電力変換装置15を制御するために必要な情報を記憶している。
通信部22は、電力管理装置16からの多様な指示を取得し、また、期待寿命、因子情報、および識別情報などを電力管理装置16に通知する。
プロセッサ23は、DC/DCコンバータ19、インバータ20、メモリ21、通信部22を制御する。プロセッサ23はDC/DCコンバータ19を制御して、電流または電圧の最適化を行う。また、プロセッサ23は、インバータ20を制御して交流電力に変換させる。また、プロセッサ23は、必要に応じてメモリ21への情報の書込みと読出しを行う。また、プロセッサ23は通信部22を制御して、情報の取得および通知を行う。
例えば、プロセッサ23は、独立電源14の接続時に、独立電源14の定格電力に最も近い電力に対応して定まる期待寿命をメモリ21から読出し、通信部22を介して電力管理装置16に通知する。なお、独立電源14の定格電力、言換えると電力変換装置15の受電仕様を、独立電源14および電力変換装置15の接続時に、自動的に、あるいはユーザの手動入力に基づいてプロセッサ23は認識する。例えば、自動的に認識する場合は独立電源14からの入力電力を受電した値の最大値を基に受電仕様を選択すればよく、時間経過とともに日射条件などが良くなって入力電力が上昇した場合にのみ、その都度、受電仕様を更新すればよい。
また、プロセッサ23は、因子情報を管理する。例えば、プロセッサ23は、因子情報を作成または取得し、メモリ21に書込み、通信部22を介して電力管理装置16に通知する。また、プロセッサ23は、因子情報を例えば入力デバイスを用いたユーザ入力により取得し、メモリ21に書込み、通信部22を介して電力管理装置16に通知する。
第1の実施形態において、因子情報は、直流電力から交流電力への変換および交流電力から直流電力への変換を行う実際の稼働時間、および変換を停止する実際の停止時間を含む。プロセッサ23は、例えば計時に基づいて実際の稼働時間および実際の停止時間を認識し、実際の稼働時間および実際の停止時間を因子情報として作成する。
また、因子情報は、電力変換装置15、特にDC/DCコンバータ19に用いられる少なくとも何れかのキャパシタの温度を含む。本実施形態においては、上述のようにDC/DCコンバータ19が入力キャパシタ24および中間リンクキャパシタ28を有しており、プロセッサ23はそれぞれのキャパシタの温度を第1の温度センサ29および第2の温度センサ30から取得する。本実施形態においては、キャパシタの温度とは、第1の温度センサ29および第2の温度センサ30が検出する温度の平均値である。または、最も過酷な状況で使用されると想定されるキャパシタの温度を用いてもよい。
また、プロセッサ23は、取得したキャパシタの温度を、本実施形態では0℃から120℃の範囲内で5℃ずつ異なる温度、例えば0℃、5℃、10℃などの中で最も近い温度に変更する。例えば、プロセッサ23は、取得した周囲温度が22.5℃以上かつ27.5℃未満であるときは、周囲温度を25℃に変更する。また、プロセッサ23は、取得した周囲温度が57.5℃以上かつ62.5℃未満であるときは、周囲温度を60℃に変更する。なお、異なる温度をより細かく分ける程、寿命予測の精度を向上させることができる。
プロセッサ23は、因子情報をメモリ21に書込む。なお、因子情報の中で、実際の稼働時間は、単位時間の基準時刻から次の基準時刻までの間隔毎に、かつ稼働中のキャパシタの温度毎に積算され、メモリ21に書込まれる。また、因子情報の中で、実際の停止時間は、単位時間の基準時刻から次の基準時刻までの間隔毎に、かつ停止中のキャパシタの温度毎に積算され、メモリ21に書込まれる。なお、キャパシタの温度毎に稼働時間および停止時間が関連付けられる。
プロセッサ23は、一定の周期で自発的に、または電力管理装置16から一定の周期で要求されるときに、メモリ21に書込んだ因子情報を読出す。また、プロセッサ23は、読出した因子情報を、通信部22を制御して電力管理装置16に通知させる。例えば、プロセッサ23は、1分または1日に一度などの所定の周期で因子情報をメモリ21から読出し、通信部22から電力管理装置16に通知させる。なお、通知頻度を高くすれば、メモリ21の容量が小さくても対応可能であり、メモリ21がプロセッサ内蔵メモリである場合などに適する。また、通知頻度を低くすれば、通信エラー時にリカバリを行う時間が取れ、情報の欠落の可能性が低下され得る。また、電力管理装置16からの要求による通知によれば、電力変換装置15および電力管理装置16の両者のプロセッサ23、32(図4参照)の負担が低下し得る。
また、プロセッサ23は、稼働時間を電力管理装置16に通知するときに、通信部22を制御して、メモリ21に書込まれている電力変換装置15の識別情報も、電力管理装置16に通知させてもよい。
また、因子情報は、後述する電力管理装置16の寿命が近いと判別されるとき以降にセーフモードの上限出力での使用を想定した場合の期待寿命の延長時間を含む。当該延長時間は予めメモリ21に書込まれている。プロセッサ23はセーフモードに切替わるときにだけ、延長時間をメモリ21から読出し、通信部22を制御して電力管理装置16に通知させる。
電力管理装置16は、図4に示すように、通信部31およびプロセッサ32を有する。
通信部31は、電力変換装置15から直接、因子情報を取得する。また、通信部31は、電力変換装置15から、電力変換装置15の識別情報を取得してもよい。また、通信部31は、電力変換装置15から期待寿命を取得する。また、通信部31は、後述するプロセッサ32が作成する画像データを表示装置17に送ってもよい。
プロセッサ32は、因子情報に基づいて、電力変換装置15の寿命に関する寿命情報を生成する。寿命情報は、本実施形態においては、期待寿命からの寿命の変動量である。また、寿命情報は、本実施形態において、さらには、後述する予測寿命を含む。
本実施形態において、プロセッサ32は、単位時間あたりの実際の稼働時間をTfct_op、単位時間あたりの実際の停止時間をTfct_st、稼働中のキャパシタの周囲温度をtfct_op、および停止中のキャパシタの周囲温度をtfct_stの関数f(Tfct_op、Tfct_st、tfct_op、tfct_st)として、例えば以下の(1)式により、寿命の変動量ΔLSを算出する。
Figure 0006722060
関数f(Tfct_op、Tfct_st、tfct_op、tfct_st)は、例えば以下の(2)式により算出され得る。
Figure 0006722060
(2)式において、ΔLSopは、稼働中のキャパシタの周囲温度の変動による寿命の変動量であり、単位時間あたりの実際の稼働時間をTfct_opおよび稼働中のキャパシタの周囲温度をtfct_opの関数である。また、(2)式において、ΔLSstは、停止中のキャパシタの周囲温度の変動による寿命の変動量であり、単位時間あたりの実際の停止時間をTfct_stおよび停止中のキャパシタの周囲温度をtfct_stの関数である。また、(2)式において、ΔLSsftは、稼働時間および停止時間の入替えによる寿命の変動量であり、単位時間あたりの実際の稼働時間をTfct_op、単位時間あたりの実際の停止時間をTfct_st、稼働中のキャパシタの周囲温度をtfct_op、および停止中のキャパシタの周囲温度をtfct_stの関数である。これらの変動量ΔLSop、ΔLSst、およびΔLSsftは、例えば、従来公知のキャパシタの推定寿命式を用いて算出することができる。
また、プロセッサ32は、期待寿命および寿命の変動量に基づいて、予測寿命を算出する。予測寿命とは、電力変換装置15が設置されてから現在までの使用状況に応じて予測される寿命である。例えば、プロセッサ32は、電力変換装置15の設置時から現在までに算出した寿命の変動量の積算値を期待寿命に合算することにより、予測寿命を算出する。また、プロセッサ32は、予測寿命を示す画像データを作成する。
また、プロセッサ32は、期待寿命、電力変換装置15の設置からの経過時間、および寿命の変動量(寿命情報)に基づいて、電力変換装置15が寿命に到達したか否かの判別を行う。例えば、プロセッサ32は、上述のように算出した予測寿命(寿命情報)を、電力変換装置15の設置からの経過時間と比較することにより、電力変換装置15が寿命に到達したか否かの判別を行う。あるいは、プロセッサ32は、寿命の変動量の積算値を減じた当該経過時間を、期待寿命と比較することにより、電力変換装置15が寿命に到達したか否かの判別を行ってもよい。
また、プロセッサ32は、期待寿命、電力変換装置15の設置からの経過時間、第1の時間閾値、および寿命の変動量(寿命情報)に基づいて、電力変換装置15の寿命が近いか否かの判別を行う。例えば、プロセッサ32は、上述のように算出した予測寿命(寿命情報)から電力変換装置15の設置からの経過時間を減じた差が第1の時間閾値未満であるか否かにより、電力変換装置15の寿命が近いか否かの判別を行う。あるいは、プロセッサ32は、積算値を減じた経過時間に第1の時間閾値を合算し、期待寿命からの合算値の差がマイナスとなるときに電力変換装置15の寿命が近いか否かの判別を行う。
また、プロセッサ32は、電力変換装置15の寿命が近いと判別するときに、セーフモードへの切替え、すなわち電力変換装置15の上限出力を変更する指令を作成する。
なお、寿命情報の生成(本実施形態における寿命の変動量および予測寿命の算出)、ならびに判別の実行は、例えば1日または1時間に1回の所定の周期で行ってもよいし、電力変換装置15の起動時または停止時、電力変換装置15の電源を入れたとき、電力管理装置16が分散電源の出力を遠隔抑制するとき、電力変換装置15の停止時、売電の停止時のように所定の条件を満たすときでもよい。
また、プロセッサ32は、電力変換装置15が寿命に到達したか否かの判別の結果、および電力変換装置15の寿命が近いか否かの判別結果の少なくともいずれかを示す画像データを作成する。プロセッサ32は、通信部31を制御して、作成した画像データを表示装置17に通知する。なお、いずれの画像データにおいても、「機器交換の必要が予想されます。」などの電力変換装置15の交換を促すメッセージを載せてよい。また、寿命が近いことを示す画像データにおいては、「セーフモードでの運転をお薦めします。」などのセーフモードへの切替えを促すメッセージの要素を含んでもよい。電力変換装置15の寿命が遠い場合には、何も表示させてなくてもよいし、寿命が遠い旨をメッセージまたは図として表示する要素を含んでもよい。
また、プロセッサ32は、セーフモードへの移行による予測寿命または期待寿命の延長時間を、電力変換装置15から取得するときに、上記のように算出した寿命の変動量に当該予測寿命または期待寿命の延長時間を加える。プロセッサ32は、予測寿命または期待寿命の延長時間を加えた寿命の変動量を用いて、上述の、判別および画像データの作成を行ってもよい。
表示装置17は、電力管理装置16が作成する画像、例えば上述のように、予測寿命を示す画像、寿命に到達したことを示す画像、および寿命が近いことを示す画像を表示する。
次に、第1の実施形態において電力管理装置16のプロセッサ32が実行する、寿命判別処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。寿命判別処理は、電力変換装置15を新規に設置し、電力管理装置16が電力変換装置15と通信可能となるときに開始する。
ステップS100において、プロセッサ32は、電力変換装置15から期待寿命を取得する。期待寿命の取得後、プロセスはステップS101に進む。
ステップS101では、プロセッサ32は、電力変換装置15から実際の稼働時間、実際の停止時間、稼働中のキャパシタの温度、および停止中のキャパシタの温度を取得する。これらの因子情報の取得後、プロセスはステップS102に進む。
ステップS102では、プロセッサ32は、ステップS101で取得した実際の稼働時間、実際の停止時間、稼働中のキャパシタの温度、および停止中のキャパシタの周度に基づいて、寿命の変動量(寿命情報)を算出する。変動量を算出すると、プロセスはステップS103に進む。
ステップS103では、プロセッサ32は、ステップS100で取得した期待寿命およびステップS102で算出した変動量(寿命情報)に基づいて、予測寿命(寿命情報)を算出する。また、プロセッサ32は、予測寿命を示す画像データを作成する。また、プロセッサ32は、通信部22を制御して、当該画像データを電力管理装置16に通知する。通知後、プロセスはステップS104に進む。
ステップS104では、プロセッサ32は、ステップS102で算出した変動量(寿命情報)、ステップS100で取得した期待寿命、および閾値に基づいて、電力変換装置15の寿命が近いか否かを判別する。寿命が近いときには、プロセスはステップS105に進む。寿命が近くないときには、プロセスはステップS101に戻る。
ステップS105では、プロセッサ32は、電力変換装置15の寿命が近いことを示す画像データを作成し、表示装置17に通知する。通知後、プロセスはステップS106に進む。
ステップS106では、プロセッサ32は、電力変換装置15から、予測寿命または期待寿命からの延長時間を取得しているか否かを判別する。延長時間を取得しているときには、プロセスはステップS107に進む。延長時間を取得していないときには、プロセスはステップS108に進む。
ステップS107では、プロセッサ32は、取得した延長時間に基づいて、変動量を算出する。変動量の算出後、プロセスはステップS101に戻る。
ステップS108では、プロセッサ32は、ステップS102で算出した変動量(寿命情報)およびステップS100で取得した期待寿命、またステップS107において変動量を算出したときには当該変動量に基づいて、電力変換装置15が寿命に到達しているか否かを判別する。寿命に到達しているときには、プロセスはステップS109に進む。寿命に到達していないときには、プロセスはステップS101に戻る。
ステップS109では、プロセッサ32は、電力変換装置15が寿命に到達していることを示す画像データを作成し、表示装置17に通知する。通知後、プロセスはステップS110に進む。
ステップS110では、プロセッサ32は、電力変換装置15の稼働を停止させる。電力変換装置15の稼働を停止させると、寿命判別処理を終了する。
以上のような構成の第1の実施形態のプロセッサ32によれば、期待寿命よりも精度の高い寿命に関する寿命情報が、因子情報に基づいて生成される。
また、第1の実施形態のプロセッサ32によれば、実際の稼働時間などの因子情報を用いて算出した寿命の変動量(寿命情報)に基づいて予測寿命(寿命情報)が算出されるので、ユーザに対して実情に近い寿命を報知し得る。例えば、最初は期待寿命が表示されるが、予測寿命が算出された後は予測寿命が表示される。
また、第1の実施形態のプロセッサ32によれば、寿命の変動量(寿命情報)に基づいて電力変換装置15が寿命に到達したか否かを判別するので、ユーザが電力変換装置15の突然停止などの状態が寿命によるものか否かを報知し得る。
また、第1の実施形態のプロセッサ32によれば、寿命の変動量(寿命情報)および閾値に基づいて電力変換装置15が寿命に近いか否かを判別するので、ユーザに電力変換装置15の寿命に備えた準備、例えば修理の予約および購入の検討などが促され得る。
また、第1の実施形態のプロセッサ32は、電力変換装置15の上限出力に応じた寿命の変動量(寿命情報)を算出するので、電力変換装置15がセーフモードへの切替えのように上限出力を変えるときであっても寿命変化の精度の低下が抑制され得る。
また、第1の実施形態のプロセッサ32は、独立電源14の定格電力に最も近い電力に対応する期待寿命を、電力変換装置15から取得するので、電力変換装置15と定格電力の合致しない独立電源14を用いた場合であっても、精度の高い寿命の変動量(寿命情報)および予測寿命(寿命情報)を算出し得る。精度の高い寿命の変動量を算出し得るので、ユーザに精度の高い寿命の到達の適否および寿命の近付きの適否を報知し得る。
また、第1の実施形態のプロセッサ32は、電力変換装置15から識別情報を取得するので、電力管理システム10が2組以上の電力変換装置15および独立電源14を含んでいても、識別情報に基づいて、別々に寿命情報を作成し得る。また、識別情報を取得するので、電力変換装置15が交換されたときに、同じ電力変換装置15であるとして継続した寿命情報が作成されることが防止される。
次に、本発明の第2の実施形態に係るプロセッサについて説明する。第2の実施形態では生成する寿命情報の種類が第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
第2の実施形態にかかるプロセッサを備える電力管理装置を含む電力管理システム10の構成は、第1の実施形態と同様である(図1参照)。第2の実施形態の電力管理システム10において、スマートメータ11、分電盤12、負荷機器13、独立電源14、および表示装置17の機能および構成は第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態において、電力変換装置15は、第1の実施形態と同様に、実際の稼働時間、実際の停止時間、稼働中のキャパシタの温度、停止中のキャパシタの温度を因子情報として、電力管理装置16に通知する。なお、第2の実施形態において、実際の稼働時間および実際の停止時間は、単位時間あたりの積算時間でなく、電力変換装置15の設置時からの積算時間である。
また、第2の実施形態において、電力変換装置15のメモリ21(図2参照)は、単一の期待寿命を予め記憶している。第2の実施形態における期待寿命は、第1の実施形態と異なり、場合分けをせずに常に一定の状態で稼働され続ける使用に対して算出される寿命である。例えば、第2の実施形態において、期待寿命は、105℃の連続稼働に対する動作の保証時間である2000時間である。
第2の実施形態において、電力管理装置16のプロセッサ32(図4参照)は、寿命情報として、以下に説明する、換算した時間を算出する。また、プロセッサ32は、換算した時間に基づいて、寿命情報として予測寿命を算出してもよい。換算した時間とは、因子情報である稼働中および停止中のキャパシタの温度を、期待寿命の想定(算出)の前提として用いた温度に合致させるように、電力変換装置15の設置からの実際の稼働時間および実際の停止時間を換算した時間である。より具体的には、換算した時間とは、実際のキャパシタの温度において実際の稼働時間および実際の停止時間の経過時と同じ劣化状態に、期待寿命の算出で想定したキャパシタの温度において至らせるのにかかる時間である。
また、第2の実施形態のプロセッサ32は、期待寿命および換算した時間に基づいて、電力変換装置15が寿命に到達したか否かの判別を行う。例えば、プロセッサ32は、換算した時間が期待寿命を超えるとき、あるいは期待寿命から換算した時間を減じた差(寿命情報)がマイナスになるときに電力変換装置15が寿命に到達したと判別する。
また、第2の実施形態のプロセッサ32は、期待寿命、第2の時間閾値、および換算した時間に基づいて、電力変換装置15の寿命が近いか否かの判別を行う。例えば、プロセッサ32は、換算した時間が期待寿命から第2の時間閾値を減じた差を越えるとき、あるいは期待寿命から換算した時間を減じた差が第2の時間閾値未満となるときに電力変換装置15の寿命が近いと判別する。
次に、第2の実施形態において電力管理装置16のプロセッサ32が実行する、寿命判別処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。寿命判別処理は、電力変換装置15を新規に設置し、電力管理装置16が電力変換装置15と通信可能となるときに開始する。
ステップS200において、プロセッサ32は、電力変換装置15から期待寿命を取得する。期待寿命の取得後、プロセスはステップS201に進む。
ステップS201では、プロセッサ32は、電力変換装置15から実際の稼働時間、実際の停止時間、稼働中のキャパシタの温度、および停止中のキャパシタの温度を取得する。これらの因子情報の取得後、プロセスはステップS202に進む。
ステップS202では、プロセッサ32は、ステップS201で取得した実際の稼働時間、実際の停止時間、稼働中のキャパシタの温度、および停止中のキャパシタの温度に基づいて、105℃で稼働したときに変換した時間を算出する。変換した時間を算出すると、プロセスはステップS203に進む。
以後、プロセッサ32は、第1の実施形態の寿命判別処理におけるステップS104、S105、およびS108からS110と同様の処理を、ステップS203から207において実行し、寿命判別処理を終了する。
以上のような構成の第2の実施形態のプロセッサ32によっても、期待寿命よりも精度の高い寿命に関する寿命情報が、因子情報に基づいて生成される。また、第2の実施形態のプロセッサ32によっても、寿命情報に基づいて電力変換装置15が寿命に到達したか否かが判別され、寿命情報に基づいて電力変換装置15の寿命が近いか否かが判別される。また、第2の実施形態のプロセッサ32によっても、識別情報に基づいて2組以上の電力変換装置15に対して別々に寿命情報を生成し得る。
次に、本発明の第3の実施形態に係るプロセッサについて説明する。第3の実施形態では生成する寿命情報の種類が第1の実施形態および2の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
第3の実施形態にかかるプロセッサを備える電力管理装置を含む電力管理システム10の構成は、第1の実施形態と同様である(図1参照)。第3の実施形態の電力管理システム10において、スマートメータ11、分電盤12、負荷機器13、独立電源14、および表示装置17の機能および構成は第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態において、電力変換装置15は、稼働中のキャパシタの温度および稼働中のキャパシタの温度の上昇速度の少なくとも一方を因子情報として、電力管理装置16に通知する。
第3の実施形態において、電力管理装置16のプロセッサ32(図4参照)は、寿命情報として、電力変換装置15が寿命に到達したか否かの判別結果を作成する。一般的にキャパシタの温度は、寿命に到達すると、許容温度の上限値を超える温度まで上昇する。それゆえ、プロセッサ32は、稼働中のキャパシタの周囲温度が許容上限温度である温度閾値を超えるときに、電力変換装置15が寿命に到達したと判別する。また、一般的にキャパシタの温度上昇速度は、寿命に到達すると、許容されるリプル電流(許容リプル電流)を超えることによりリプル電流による温度上昇速度が通常の上昇速度を超える。それゆえ、プロセッサ32は、稼働中のキャパシタの周囲温度の上昇速度が許容されるリプル電流に相当する速度閾値を超えるときに、電力変換装置15が寿命に到達したと判別する。なお、周囲温度が温度閾値を超える回数および温度上昇速度が速度閾値を超える回数の少なくとも一方が所定の回数を超えるときや、その組合わせに基づいて、電力変換装置15が寿命に到達したと判別してもよい。
次に、第3の実施形態において電力管理装置16のプロセッサ32が実行する、寿命判別処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。寿命判別処理は、電力管理装置16が電力変換装置15と通信可能となるときに開始する。
ステップS300において、プロセッサ32は、電力変換装置15からキャパシタの温度および温度上昇速度を取得する。取得後、プロセスはステップS301に進む。
ステップS301では、プロセッサ32は、ステップS300において取得した温度が温度閾値を超えているか否かを判別する。温度が温度閾値以下であるときには、プロセスはステップS302に進む。温度が温度閾値を超えるときには、プロセスはステップS302をスキップしてステップS303に進む。
ステップS302では、プロセッサ32は、ステップS300において取得した温度上昇速度が速度閾値を超えているか否かを判別する。温度上昇速度が速度閾値以下であるときには、プロセスはステップS300に戻る。温度上昇速度が速度閾値を超えるときには、プロセスはステップS303に進む。
以後、プロセッサ32は、第1の実施形態の寿命判別処理におけるステップS109およびS110における処理と同様の処理を、ステップS303およびS304において実行し、寿命判別処理を終了する。
以上のような構成の第3の実施形態のプロセッサ32によっても、期待寿命よりも精度の高い寿命に関する寿命情報が、因子情報に基づいて生成される。また、第3の実施形態のプロセッサ32によっても、寿命情報に基づいて電力変換装置15が寿命に到達したか否かが判別される。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々
の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正
は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、第1の実施形態から第3の実施形態は上述の動作を実行するプロセッサ32として記載されているが、これらの実施形態を方法として実現することも可能である。
例えば、第1の実施形態から第3の実施形態において、電力管理装置16は電力変換装置15と直接通信する構成であるが、図8に示すように、ネットワーク33を介して通信してもよい。または、電力管理装置16および電力変換装置15が、当該ネットワーク33を介してさらにEMSサーバ34と通信する構成であってもよい。
電力管理装置16がEMSサーバ34と通信する構成であれば、電力管理装置16は電力変換装置15の識別番号とともに寿命情報をEMSサーバ34に通知可能である。このような構成によれば、EMSサーバ34を電力管理装置16または電力変換装置15のバックアップとして使用可能である。
また、電力変換装置15がEMSサーバ34に一旦因子情報を通知し、EMSサーバ34が当該因子情報を電力管理装置16に通知する構成であってもよい。このような構成によれば、電力変換装置15および電力管理装置16の間に専用の通信線が無い場合であっても、第1の実施形態から第3の実施形態の寿命判別処理を実行可能である。
また、第1の実施形態から第3の実施形態では、因子情報に基づいて寿命情報を生成するのは電力管理装置16のプロセッサ32であるが、寿命情報の生成は電力管理装置16のプロセッサ32に限定されない。例えば、因子情報に基づく寿命情報の生成を電力変換装置15のプロセッサ23が行ってもよいし、EMSサーバ34のプロセッサが行ってもよい。
例えば、EMSサーバ34のプロセッサが、複数の電力変換装置15に対して各々の因子情報に基づく寿命情報の生成を行う場合には、複数の電力変換装置15の中で、交換が必要となる電力変換装置15の寿命情報を示す一覧表などを作成可能である。このような構成によれば、電力変換装置15の販売業者などにとって有益な営業情報が作成され得る。なお、複数の電力管理装置16で生成した寿命情報をEMSサーバ34のプロセッサが取得して、上述の一覧表などを作成しても、同様の効果が得られる。
また、第1の実施形態および第2の実施形態において、電力管理装置16のプロセッサ32のみが、因子情報に基づく寿命情報の生成、予測寿命の算出、寿命情報に基づく寿命到達の判別、寿命情報に基づく寿命が近いかの判別、および判別結果の画像データの作成を行なっているが、これらの動作を電力変換装置15、電力管理装置16、およびEMSサーバ34それぞれのプロセッサが分割して行ってもよい。
例えば、EMSサーバ34のプロセッサが因子情報に基づく寿命情報の生成ならびに寿命情報に基づく寿命到達の判別および寿命が近いかの判別を行ない、電力管理装置16のプロセッサ32が判別結果の画像データを作成する構成であってもよい。このような構成によれば、一般的にEMSサーバ34では電力管理装置16よりも大量のデータを高速に取扱えるので、蓄積された過去の因子情報に基づく寿命情報の再計算および修正、ならびに寿命情報のさらなる加工も容易である。また、このような構成によれば、電力管理装置16のメモリとして低容量のメモリを適用することが可能となる。
また、第1の実施形態において、寿命の変動量ΔLSは、稼働中のキャパシタの温度の変動による寿命の変動量、停止中のキャパシタの温度の変動による寿命の変動量、および稼働時間および停止時間の入替えによる寿命の変動量の3種の変動量を含むが、少なくともいずれか1つを含めばよい。含ませる変動量の種類が多くなるほど、寿命の変動量の精度は向上する。また、含ませる変動量の種類が少なくなるほど、算出の負担は低減する。
また、第1の実施形態において、稼働中のキャパシタの温度の変動による寿命の変動量ΔLSopの算出に、単位時間あたりの実際の稼働時間Tfct_opを用いているが、固定値であってもよい。固定値としては、例えば、期待寿命または寿命情報の想定において用いた(前提条件として定めた)単位時間あたりの稼働時間Tasp_opを適用可能である。例えば、温度毎に単位時間あたりの稼働時間を予め算出してメモリ21に格納しておき、当該温度に相当する稼働時間をメモリ21から読出すことにより、複雑な関数計算の実行が免れる。このように、固定値を用いれば、プロセッサ32における算出の負担が低減する。
また、第1の実施形態において、停止中のキャパシタの周囲温度の変動による寿命の変動量ΔLSstの算出に、単位時間あたりの実際の停止時間Tfct_stを用いているが、固定値であってもよい。固定値としては、例えば、期待寿命または寿命情報の想定において用いた(前提条件として定めた)単位時間あたりの停止時間を適用可能である。例えば、温度毎に単位時間あたりの稼働時間を予め算出してメモリ21に格納しておき、当該温度に相当する稼働時間をメモリ21から読出すことにより、複雑な関数計算の実行が免れる。このように、固定値を用いれば、プロセッサ32における算出の負担が低減する。
また、第1の実施形態において、稼働時間および停止時間の入替えによる寿命の変動量ΔLSsftの算出に実際の稼働中および停止中のキャパシタの温度tfct_op,tfct_stを用いているが、固定値であってもよい。固定値としては、例えば、期待寿命または寿命情報の想定において用いた(前提条件として定めた)、稼働中および停止中のキャパシタの温度を適用可能である。固定値を用いれば、プロセッサ32における算出の負担が低減する。
また、第1の実施形態および第2の実施形態において電力変換装置15が実際の稼働時間および実際の停止時間を通知する構成であるが、電力管理装置16が電力変換装置15の稼働状況を監視することにより実際の稼働時間および実際の停止時間を取得する構成であってもよい。
10 電力管理システム
11 スマートメータ
12 分電盤
13 負荷機器
14 独立電源
15 電力変換装置
16 電力管理装置
17 表示装置
18 電力系統
19 DC/DCコンバータ
20 インバータ
21 メモリ
22 通信部
23 プロセッサ
24 入力キャパシタ
25 DCリアクトル
26 スイッチ
27 ダイオード
28 中間リンクキャパシタ
29 第1の温度センサ
30 第2の温度センサ
31 通信部
32 プロセッサ
33 ネットワーク

Claims (5)

  1. 電力変換装置の寿命に影響を与える因子情報を取得し、
    前記因子情報に基づき、前記電力変換装置の寿命に関する寿命情報を生成し、
    前記寿命情報は、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かの判別結果を含み、
    前記因子情報は、前記電力変換装置内のキャパシタの温度上昇速度を含み、
    前記温度上昇速度が前記キャパシタの許容リプル電流に相当する温度上昇速度を超えるか否かに基づいて、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かを判別する
    ことを特徴とするプロセッサ。
  2. 請求項に記載のプロセッサにおいて、
    前記因子情報は、前記電力変換装置内のキャパシタの温度を含み、
    前記キャパシタの温度が前記キャパシタの許容上限温度を超えるか否かに基づいて、前記電力変換装置が寿命に到達したか否かを判別する
    ことを特徴とするプロセッサ。
  3. 請求項1または2に記載のプロセッサにおいて、
    前記因子情報を前記電力変換装置の識別情報と関連付けて取得する
    ことを特徴とするプロセッサ。
  4. 請求項1からの何れか1項に記載のプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、前記電力変換装置から直接、または前記電力変換装置からEMSサーバを介して前記因子情報を取得し、前記寿命情報を表示装置およびEMSサーバの少なくとも一方に通知する
    ことを特徴とする電力管理装置。
  5. 請求項1からの何れか1項に記載のプロセッサを備え、
    前記プロセッサは複数の前記電力変換装置の各々の前記因子情報を取得し、それぞれの前記寿命情報を生成し、前記複数の電力変換装置の各々の前記寿命情報を示す画像データを作成する
    ことを特徴とするEMSサーバ。
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