JP6720763B2 - 運転支援システム - Google Patents

運転支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP6720763B2
JP6720763B2 JP2016155652A JP2016155652A JP6720763B2 JP 6720763 B2 JP6720763 B2 JP 6720763B2 JP 2016155652 A JP2016155652 A JP 2016155652A JP 2016155652 A JP2016155652 A JP 2016155652A JP 6720763 B2 JP6720763 B2 JP 6720763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
pedestrian
moving body
communication terminal
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016155652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018025871A (ja
Inventor
正俊 伊藤
正俊 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016155652A priority Critical patent/JP6720763B2/ja
Publication of JP2018025871A publication Critical patent/JP2018025871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6720763B2 publication Critical patent/JP6720763B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、交差点の事故を防止する運転支援システムに関する。
交差点における歩行者との交通事故を防止するために、近年、車両に搭載されたカメラやレーダなどの自律センサによって歩行者を検知し、検知結果に基づいて交差点に注意を要する歩行者がいることを、運転者に警告する装置が考えられている。
特開2013−178707号公報 特開2015−32086号公報 特開2013−223225号公報
しかし、交差点の見通しが悪い場合には、建物などによって歩行者が見えなくなるため、上記自律センサでは歩行者を検出することができないという問題がある。これに対して、車両の現在位置を車載通信装置を用いて情報センタに送信すると共に、歩行者の現在位置を例えばスマホ等の通信装置を用いて情報センタに送信し、情報センタにおいて、車両の進行方向に歩行者がいることを検知したときに、歩行者に注意するように促す警告メッセージを、情報センタから車両へ送信する構成が考えられている。しかし、この構成の場合、人口密度の高い都市においては、交差点に多くの歩行者がいるので、無駄な警告メッセージの通知が増えてしまうことから、警告メッセージ等が煩わしいと運転者が感じるおそれがあった。
本発明の目的は、移動体の走行コースに入る可能性が高い歩行者等の対象移動体を検出して、移動体の運転者に有効な警告を実施することができる運転支援システムを提供することにある。
請求項1の発明は、移動体に搭載された通信装置(2)と、対象移動体が有する通信端末(3)と、情報センタに設けられ、前記通信装置(2)と通信すると共に前記通信端末(3)と通信する管理装置(4)とを備えた運転支援システムであって、前記管理装置(4)は、前記通信装置(2)から送信された移動体情報と、前記通信端末(3)から送信された対象移動体情報とを受信し、前記移動体情報が示す前記移動体の進行方向に所定の検知エリアを設定し、当該検知エリアに前記通信端末(3)が位置する場合に当該通信端末(3)から受信した前記対象移動体情報が示す前記対象移動体の速度が次第に増加するように変化するときは、前記移動体の走行コースに前記対象移動体が進入する可能性が高いと判定して危険メッセージを前記通信装置(2)へ送信するとともに、前記移動体の走行コース内の交差点において、前記対象移動体が前記交差点近くの店舗内へ入るか否かを判定するように構成されている。
請求項2の発明は、前記移動体の走行コース内の交差点において、前記対象移動体が前記交差点近くの屋根あり通路内へ入るか否かを判定するように構成されている。
第1実施形態を示す運転支援システムの全体概略構成のブロック図 車載通信装置のブロック図 通信端末のブロック図 管理装置のブロック図 運転支援システムの動作説明用のシーケンス図 車両や歩行者等の位置を示す図 車両と歩行者の位置関係を示す図 歩行者の速度の変化を示す図(その1) 歩行者の速度の変化を示す図(その2) 歩行者が店舗に入る行動を示す図 店舗のPOI情報を示す図 歩行者が屋根あり通路に入る行動を示す図 気象情報と、歩行者がルート1を通る割合と、歩行者がルート3を通る割合との関係を示す図 第2実施形態を示すものであって、通信端末の情報を送信する間隔を説明する図 運転支援システムの動作説明用のシーケンス図 歩行者の位置の変化を示す図 歩行者の速度の変化を示す図 歩行者が交差点を通る行動を示す図 歩行者が店舗に入る行動を示す図 歩行者が屋根あり通路に入る行動を示す図
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図1ないし図13を参照して説明する。本実施形態の運転支援システム1は、図1に示すように、1台以上の車両(即ち、移動体)に搭載された1台以上の車載通信装置2と、1人以上の歩行者(即ち、対象移動体)が所持する1台以上の通信端末3と、情報センタに配設された管理装置4とを備えて構成される。尚、対象移動体としては、歩行者に限られるものではなく、自転車やバイクや他の車両等であっても良い。
車載通信装置2は、情報センタの管理装置4との間で無線通信網5を介して無線通信する機能を有している。尚、無線通信網5は、例えば携帯電話網やインターネット等で構成されている。車載通信装置2は、図2に示すように、制御部6と、通信部7と、位置検出部8と、車両情報取得部9と、カーナビゲーション部10と、表示部11と、音声処理部12と、操作入力部13と、記憶部14などを備えている。
制御部6は、図示しないCPU、RAM、ROMおよびI/Oバスなどを有する周知のマイクロコンピュータで構成されている。制御部6は、ROMあるいは記憶部14などに記憶されているプログラムに従って、通信動作やデータ管理動作など車載通信装置2の動作全般を制御する。また、制御部6は、位置検出部8により検出された車両の現在位置の情報と、車両情報取得部9により取得された種々の車両情報(例えば車速情報や車両の進行方向の情報等)と、カーナビゲーション部9から出力された経路情報等とを通信部7及び無線通信網5を介して管理装置4へ送信する機能を有する。この場合、管理装置4へ送信する情報、即ち、車両の現在位置の情報や種々の車両情報等は、移動体情報を構成している。尚、現在位置の情報等を管理装置4へ送信する制御は、設定時間(例えば0.01秒または0.1秒等)毎に実行されるように構成されている。
通信部7は、管理装置4との間で無線通信網5を介してデータ通信を行う。位置検出部8は、図示しない周知のGPS受信機、地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサなどを備えており、これらからの検出信号を互いに補完することにより車両の現在位置(例えば緯度・経度情報)を検出し、検出した現在位置情報を制御部6へ送信する。車両情報取得部9は、種々の車両情報、例えば車速情報、車両の進行方向の情報、ステアリングの操作量情報、アクセルの操作量情報、ブレーキの操作量情報等を取得する機能を有し、取得した車両情報を制御部6へ送信する。カーナビゲーション部10は、道路地図データを備え、現在位置から目的地までの経路を探索する機能と、探索した経路に沿って経路案内する機能とを有し、探索した経路の情報を制御部6へ送信する。
表示部11は、例えば液晶表示器や有機ELで構成されており、制御部6の表示制御信号に基づいて各種の情報を表示する。音声処理部12は、マイクロホン、スピーカ、オーディオアンプ等を備え、周知の音声入力処理、音声出力処理及び音・楽曲出力処理等を行う。操作入力部13は、表示部11の画面上に設けられたタッチパネルと、表示部11の周囲に設けられた複数の操作スイッチと、リモコン等を備え、使用者によるタッチパネル等の操作を検知し、その操作検知信号を制御部6に出力する。記憶部14は、例えばハードディスクなどの不揮発性の記憶媒体で構成されており、各種のプログラム、および各プログラムで使用されるデータなどを記憶している。
また、通信端末3は、情報センタの管理装置4と携帯電話網等の無線通信網5を介して無線通信する機能を有しており、例えばスマートフォンや携帯電話機やタブレット等で構成されている。尚、対象移動体が自転車やバイクや他車両である場合には、自転車やバイクや他車両に搭載された車載通信装置で通信端末3を構成しても良いし、自転車やバイクや他車両に乗っている人が所持するスマートフォンや携帯電話機やタブレット等で通信端末3を構成しても良い。
通信端末3は、図3に示すように、端末側制御部16と、通信部17と、位置検出部18と、キー入力部19と、表示部20と、記憶部21と、マイクロホン22と、スピーカ23などを備えている。
端末側制御部16は、図示しないCPU、RAM、ROMおよびI/Oバスなどを有する周知のマイクロコンピュータで構成されている。端末側制御部16は、ROMあるいは記憶部21などに記憶されているプログラムに従って、通信動作やデータ管理動作など通信端末3の動作全般を制御する。端末側制御部16は、位置検出部18により検出された歩行者(即ち、通信端末3)の現在位置の情報を通信部17及び無線通信網5を介して情報センタの管理装置4へ送信する機能を有する。この場合、歩行者の現在位置の情報に、歩行者の速度や加速度等の情報を加えて管理装置4へ送信するように構成しても良い。管理装置4へ送信する情報、即ち、歩行者の現在位置の情報と、歩行者の速度や加速度等の情報とから、対象移動体情報が構成されている。尚、歩行者の速度や加速度等の情報は、通信端末3に内蔵された図示しない速度センサや加速度センサにより検出することが好ましい。また、歩行者の現在位置の情報等を管理装置4へ送信する制御は、設定時間(例えば0.1秒または1秒等)毎に実行されるように構成されている。
通信部17は、他の携帯電話機やスマートフォンや情報センタの管理装置4等との間で無線通信網5を介して電話通信やデータ通信を実行する。位置検出部18は、図示しない周知のGPS受信機などを備えており、歩行者の現在位置(例えば緯度・経度情報)を検出し、検出した現在位置情報を端末側制御部16へ送信する。キー入力部19は、表示部20の画面上に設けられたタッチパネルと、表示部20の周囲に設けられた複数の操作スイッチ等を備え、使用者によるタッチパネル等の操作を検知し、その操作検知信号を端末側制御部16に出力する。
表示部20は、例えば液晶表示器や有機EL表示器などで構成されており、端末側制御部16の表示制御信号に基づいて各種の情報を表示する。記憶部21は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体で構成されており、各種のプログラム(例えばアプリ)、および各プログラムで使用されるデータなどを記憶している。
マイクロホン22は、通話時には使用者が発した音声を送話音声として入力する。スピーカ23は、通話の相手から通信部17により受信した音声を受話音声として出力する。また、スピーカ23は、音声データや、楽曲データや、音データなどを出力する機能も備えている。
また、情報センタの管理装置4は、車載通信装置2と無線通信網5を介して通信すると共に、通信端末3と無線通信網5を介して通信する機能を有する。管理装置4は、図4に示すように、制御部25と、操作入力部26と、表示部27と、通信部28と、記憶部29などを備えている。
制御部25は、図示しないCPU、RAM、ROMおよびI/Oバスなどを有する周知のマイクロコンピュータで構成されている。制御部25は、ROMあるいは記憶部29などに記憶されているプログラムに従って、通信動作やデータ管理動作など管理装置4の動作全般を制御する。制御部25は、移動体マッピング部30と、対象移動体検知部31と、対象移動体行動推定部32と、危険度判定部33とを備えている。
移動体マッピング部30は、受信した車両(即ち、移動体)の現在位置の情報と記憶部29内の地図データ34とに基づいて、例えば図6に示すように、車両の位置P1を地図上に位置付ける、即ち、マッピングする機能を有する。対象移動体検知部31は、図6に示すように、受信した歩行者(即ち、対象移動体)の現在位置の情報に基づいて、車両の進行方向の前方に設けられた所定の大きさの領域からなる検知エリア35内に存在する歩行者を検出する機能を有する。
対象移動体行動推定部32は、歩行者の現在位置の情報と、記憶部29内の行動履歴データベース36と、記憶部29内のセンサ情報データベース37とに基づいて、歩行者の行動を推定する機能を有する。尚、この歩行者の行動を推定する機能の詳細については、後述する。危険度判定部33は、歩行者の行動を推定結果と車両の現在位置の情報とに基づいて、上記歩行者の危険度を判定する機能を有する。尚、この歩行者の危険度を判定する機能の詳細については、後述する。
また、操作入力部26は、例えばキーボードやマウス等を備え、使用者によるキーボード等の操作を検知し、その操作検知信号を制御部25に出力する。表示部27は、例えば液晶表示器などで構成されており、制御部25の表示制御信号に基づいて各種の情報を表示する。通信部28は、車両の車載通信装置2との間で無線通信網5を介してデータ通信を実行すると共に、歩行者の通信端末3との間で無線通信網5を介してデータ通信を実行する。
記憶部29は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体で構成されており、各種のプログラムおよび各プログラムで使用されるデータなどを記憶している。記憶部29は、地図データ34と、行動履歴データベース36と、センサ情報データベース37とを備えている。地図データ34には、カーナビゲーションの経路探索や経路案内用の道路地図データであって、交差点周辺の道路形状や交差点周辺の施設情報等が詳細にわかるデータが記憶されている。行動履歴データベース36には、多数の歩行者の行動履歴の情報が記憶されている。センサ情報データベース37には、多数の車両の車両情報や、多数の歩行者の通信端末3から受信した種々のセンサ情報や、地図上の各領域の気象情報等が記憶されている。
次に、上記構成の動作について、図5ないし図13を参照して説明する。図5のステップS10及びステップS20に示すように、自分の車両(即ち、移動体)の車載通信装置2から位置情報を含む移動体情報が定期的(例えば0.01秒毎または0.1秒毎等)に情報センタの管理装置4へ送信されていると共に、多数の歩行者(即ち、対象移動体)の通信端末3から位置情報を含む移動体情報が定期的(例えば0.1秒毎または1秒毎等)に情報センタの管理装置4へ送信されている。上記移動体情報には、移動体または対象移動体の現在位置(例えば緯度及び経度)、進行方向、速度、加速度等の各情報が含まれている。尚、本実施形態では、対象移動体を歩行者としているが、自転車やバイクや他の車両等であっても良い。
続いて、ステップS30へ進み、情報センタの管理装置4は、車両及び歩行者の現在位置の情報に基づいて地図上に車両及び歩行者の現在位置をマッピングし、位置関係を把握する。これにより、例えば図6に示すような地図が得られる。この図6において、位置P1は車両の位置を示し、矢印は車両の進行方向を示し、円35は検知エリアを示し、位置Q1、Q2は2人の歩行者の位置を示す。また、図6において、位置Q3は自転車の位置を示し、位置Q4、Q5、Q6は車両の位置を示す。
そして、ステップS40へ進み、管理装置4は、検知エリア35内に歩行者がいるか否かを判断する。ここで、検知エリア35内に歩行者がいないときには(NO)、ステップS30へ戻り、移動体情報を順次受信してマッピング処理を繰り返し実行する。また、上記ステップS40において、検知エリア35内に歩行者がいたときには(YES)、ステップS50へ進み、管理装置4は、検知エリア35内の歩行者の行動を推定する。
ここで、歩行者の行動を推定する具体的制御について、図7ないし図13を参照して説明する。まず、図7に示すように、交差点において、対象の歩行者Aが車両の前方(即ち、走行コース)に飛び出すか否かを推定する。この場合、歩行者Aの交差点の手前の速度の変化を調べる。例えば、交差点の15m手前の歩行者の速度、交差点の10m手前の歩行者の速度、交差点の5m手前の歩行者の速度が、図8に示すように、次第に増加するように変化した場合には、歩行者Aが交差点に飛び出す人であると判定する。
反対に、交差点の15m手前の歩行者の速度、交差点の10m手前の歩行者の速度、交差点の5m手前の歩行者の速度が、図9に示すように、次第に減少するように変化した場合には、歩行者Aが交差点に飛び出さない人であると判定する。この場合、例えば、交差点に飛び出す歩行者の行動パターン(例えば速度の変化)のデータを第1グループとしてグループ化し、交差点に飛び出さない歩行者の行動パターン(例えば速度の変化)のデータを第2グループとしてグループ化しておき、対象の歩行者の行動パターン(例えば速度の変化)の検出データが、第1グループ又は第2グループのいずれに属するかで、交差点に飛び出すか否かを判定するように構成することが好ましい。
尚、歩行者の速度や加速度等の情報は、歩行者の通信端末3にて測定された情報を、位置情報と一緒にして移動体情報として、情報センタの管理装置4へ送信するように構成することが好ましい。また、情報センタの管理装置4において、歩行者の通信端末3から送信された複数の位置情報に基づいて、歩行者の速度や加速度等の情報を計算して求めるように構成しても良い。また、車両の速度や加速度等の情報についても、同様にして、車載通信装置2にて取得された情報を、位置情報と一緒にして移動体情報として、情報センタの管理装置4へ送信しても良いし、情報センタの管理装置4において、車両の車載通信装置2から送信された複数の位置情報に基づいて、車両の速度や加速度等の情報を計算して求めるように構成しても良い。
次に、図10に示すように、歩行者Aが交差点近くの店舗38に入るか否かを推定する制御について説明する。この場合、歩行者Aが歩くルートとしては、交差点に向かって直進するルート1と、交差点近くの店舗38に入るルート2とが考えられる。歩行者が店舗38に入るかどうかを推定するに当たっては、上記店舗38のPOI(Point Of Interest)情報を用いる。POI情報として、図11に示すようなデータが記憶部29の地図データ34内に記憶されており、このデータを用いて、次の式でYを計算する。
Y=ax1+bx2+cx3+・・・
尚、a、b、cは、対象の歩行者の行動によって決まる固定値であり、歩行者の実際の行動に対応して調整(即ち、学習)された数値が記憶部29の行動履歴データベース36内に記憶されており、行動履歴データベース36内から読み出して使用する。この場合、Yの計算結果が例えば10以上であるときは、歩行者Aが店舗38に入る可能性が高いと判定する。反対に、Yの計算結果が10未満であるときは、歩行者Aが交差点に向かって直進する可能性が高いと判定する。
また、図12に示すように、歩行者Aが交差点近くの屋根あり通路(即ち、アーケード街)39に入るか否かを推定する制御について説明する。この場合、歩行者Aが歩くルートとしては、交差点に向かって直進するルート1と、交差点近くの屋根あり通路39に入るルート3とが考えられる。歩行者Aが通路39に入るかどうかを推定するに当たっては、図示しない気象情報提供センタ等から受信した気象情報を用いる。気象情報と、歩行者がルート1を通る割合と、歩行者がルート3を通る(即ち、通路39に入る)割合との関係を表にしたデータテーブルを、図13に示す。このデータテーブルは、記憶部29の行動履歴データベース36内に記憶されている。本実施形態の場合、上記割合が例えば50%以上であったとき、その50%以上の割合のルートを通る可能性が高いと判定する。
上記したようにして、歩行者の行動を推定した後は、ステップS60へ進み、管理装置4は、歩行者が車両の走行コースに進入する可能性があるか否かを判断する。ここで、前記ステップS50において、歩行者が飛び出さない、歩行者がルート2を通る(即ち、店舗38内へ入る)、または、歩行者がルート3を通る(即ち、屋根ありの通路39を通る)と推定されたときには(NO)、ステップS30へ戻り、マッピング処理を繰り返し実行する。
また、上記ステップS60において、歩行者が飛び出す、歩行者がルート1を通る(即ち、交差点へ向かう方向へ進む)と推定されたときには(YES)、ステップS70へ進み、管理装置4は、歩行者が車両の走行コースに進入する可能性が高いことを示す危険メッセージの情報を車載通信装置2へ送信する。
続いて、ステップS80へ進み、車両の車載通信装置2は、管理装置4からの危険メッセージを受信し、運転者に対して警告を実施する。具体的には、車載通信装置2は、表示部11に上記危険メッセージを表示すると共に、音声処理部12により上記危険メッセージを音声出力する。
このような構成の本実施形態においては、管理装置4は、車両の車載通信装置2から送信された移動体情報と、歩行者の通信端末3から送信された対象移動体情報とを受信し、移動体情報及び対象移動体情報に基づいて車両(即ち、移動体)の走行コースに歩行者(即ち、対象移動体)が進入するか否かを判定し、車両の走行コースに歩行者が進入すると判定したときに、危険メッセージを通信装置2へ送信するように構成した。この構成によれば、車両の走行コースに入る可能性が高い歩行者を検出可能となるから、車両の運転者に有効な警告を実施することができる。
また、上記実施形態では、管理装置4によって、車両の走行コース内の交差点において、歩行者が交差点内へ飛び出すか否かを判定するように構成したので、車両の走行コースに入る可能性が高い歩行者を正確に検出することができる。また、上記実施形態では、管理装置4によって、車両の走行コース内の交差点において、歩行者が交差点近くの店舗内へ入るか否かを判定するように構成したので、車両の走行コースに入る可能性が高い歩行者を正確に検出することができる。
また、上記実施形態では、管理装置4によって、車両の走行コース内の交差点において、歩行者が交差点近くの屋根あり通路内へ入るか否かを判定するように構成したので、車両の走行コースに入る可能性が高い歩行者を正確に検出することができる。
(第2実施形態)
図14ないし図20は、第2実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。第1実施形態では、歩行者の通信端末3から移動体情報を情報センタの管理装置4へ送信する場合、例えば0.1秒毎に送信するように構成したが、通信端末3が例えばスマートフォンである場合、電池の消耗を考慮すると、移動体情報を送信する間隔をなるべく広くして、例えば1秒毎に送信するように構成することが好ましい。しかし、1秒毎に送信するように構成すると、車両が時速60kmで走行する場合には、車両は1秒で16mも走行してしまうため、歩行者の通信端末3が1秒後に位置情報を管理装置4へ送信した頃には、歩行者と車両がかなり接近してしまっているという状況が発生するおそれがある。
そこで、第2実施形態では、歩行者の通信端末3が移動体情報を送信する間隔を広くした場合に、今回移動体情報を送信する時点から、次の移動体情報を送信する時点までの間の歩行者の行動を、過去の歩行者の行動履歴等に基づいて補完(即ち、推定)するように構成した。
具体的には、図14に示すように、例えば時刻t1で歩行者の通信端末3から移動体情報が送信されたとすると、次の(即ち、1個先の)移動体情報の送信は、時刻t1から1秒後の時刻t2となる。第2実施形態では、時刻t1から時刻t2までの間の歩行者の行動を推定し、例えば時刻t12で危険が推定されたときには、その前の時点t11で危険通知を実行するように構成されている。尚、図14において、時刻t0、時刻t3、時刻t4は、通信端末3から移動体情報を送信する時点である。
次に、上記第2実施形態の動作について、図15ないし図20を参照して説明する。図15のステップS10からステップS50までの処理は、第1実施形態と同様に実行する。この後、ステップS110へ進み、管理装置4は、第1実施形態の図5のステップS60の処理、即ち、歩行者が車両の走行コースに進入する可能性があるか否かを判断する処理を、前述したように実行すると共に、歩行者が交差点に進入する可能性があるか否かを判断する処理を実行する。
ここで、歩行者が交差点に進入する可能性があるか否かを判断するに際しては、歩行者の通信端末3が移動体情報を送信した時点t1から、次の移動体情報を送信する時点t2までの間の歩行者の行動を、行動履歴データベース36に記憶されている過去の歩行者の行動履歴等に基づいて推定する。この場合、例えば図16に示すように、歩行者が位置T1で移動体情報を送信した場合、位置T1時点の位置情報と、進行の方向の情報と、速度とに基づいて、次の(即ち、1秒後の)移動体情報を送信する時点で、歩行者がどこに位置するかを算出して求める。例えば、図16にて矢印で示す方向に時速4kmで歩いている場合、1秒後には、4000m/3600秒=1.1mだけ矢印方向に進んだ位置T2にいると推定できる。この場合、歩行者の過去の歩行者の行動履歴等を参照すると、推定の精度が高くなる。
そして、歩行者が位置T1から推定した位置T2へ移動するときに、交差点に近付くことが推定されるときには、車両に対して危険通知を行なう必要がある。但し、歩行者は、推定した位置T2へ移動しないで、店舗38内へ入ったり、屋根ありの通路39内へ入ったりすることがあるから、そのような行動が推定されるときには、車両に対して危険通知を行なう必要はない。
まず、例えば図17に示すように、歩行者が駆け足で移動し、歩行者の交差点の手前の速度が次第に増加するように変化する場合には、図18に示すように、歩行者が位置T1から推定した位置T2へ移動するときに、移動距離が長くなり、交差点に近接したり、交差点を通過したりする可能性が高いと推定される。このように推定される場合には、ステップS110にて「YES」へ進み、ステップS70にて、管理装置4は、危険メッセージの情報を車載通信装置2へ送信する。
また、図19に示すように、交差点近くの店舗38のPOI情報等に基づいて、歩行者が位置T1から移動して上記店舗38に入る可能性が高いと推定される場合には、ステップS110にて「NO」へ進み、ステップS30へ戻り、マッピング処理を繰り返し実行する。
また、図20に示すように、交差点近くに屋根あり通路39が存在する際に、気象情報提供センタ等から受信した気象情報と、図13に示すデータテーブルとに基づいて、歩行者が位置T1から移動して上記屋根ありの通路39に入る可能性が高いと推定される場合には、ステップS110にて「NO」へ進み、ステップS30へ戻り、マッピング処理を繰り返し実行する。
尚、上述した以外の第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第2実施形態においても、第1実施形態」とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第2実施形態によれば、歩行者の通信端末3から移動体情報を情報センタの管理装置4へ送信する間隔を広くして、電池の消耗を抑制することができる構成としながら、今回移動体情報を送信する時点から、次の移動体情報を送信する時点までの間の歩行者の行動を、過去の歩行者の行動履歴等に基づいて推定するように構成したので、推定した歩行者の行動に基づいて車両に対して危険通知することができる。
尚、上記第2実施形態においては、歩行者の通信端末3から移動体情報を情報センタの管理装置4へ送信する間隔を広くして、歩行者の行動を推定するように構成したが、これに限られるものではなく、自転車やバイクや他の車両等の通信端末から移動体情報を情報センタの管理装置4へ送信する間隔を広くして、転車やバイクや他の車両等の行動を推定するように構成しても良い。
また、上記各実施形態においては、情報センタの管理装置4から車両等の移動体の車載通信装置2へ危険メッセージの情報を送信するように構成したが、これに限られるものではなく、管理装置4から歩行者等の対象移動体の通信端末3へ危険メッセージの情報を送信するように構成しても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1は運転支援システム、2は車載通信装置、3は通信端末、4は管理装置、5は無線通信網、6は制御部、7は通信部、8は位置検出部、11は表示部、12は音声処理部、16は端末側制御部、17は通信部、18は位置検出部、20は表示部、25は制御部、28は通信部、29は記憶部、30は移動体マッピング部、31は対象移動体検知部、32は対象移動体行動推定部、33は危険度判定部、36は行動履歴データベース、37はセンサ情報データベース、38は店舗、39は通路である。

Claims (4)

  1. 移動体に搭載された通信装置(2)と、
    対象移動体が有する通信端末(3)と、
    情報センタに設けられ、前記通信装置(2)と通信すると共に前記通信端末(3)と通信する管理装置(4)とを備えた運転支援システムであって、
    前記管理装置(4)は、前記通信装置(2)から送信された移動体情報と、前記通信端末(3)から送信された対象移動体情報とを受信し、前記移動体情報が示す前記移動体の進行方向に所定の検知エリアを設定し、当該検知エリアに前記通信端末(3)が位置する場合に当該通信端末(3)から受信した前記対象移動体情報が示す前記対象移動体の速度が次第に増加するように変化するときは、前記移動体の走行コースに前記対象移動体が進入する可能性が高いと判定して危険メッセージを前記通信装置(2)へ送信するとともに、前記移動体の走行コース内の交差点において、前記対象移動体が前記交差点近くの店舗内へ入るか否かを判定するように構成された運転支援システム。
  2. 移動体に搭載された通信装置(2)と、
    対象移動体が有する通信端末(3)と、
    情報センタに設けられ、前記通信装置(2)と通信すると共に前記通信端末(3)と通信する管理装置(4)とを備えた運転支援システムであって、
    前記管理装置(4)は、前記通信装置(2)から送信された移動体情報と、前記通信端末(3)から送信された対象移動体情報とを受信し、前記移動体情報が示す前記移動体の進行方向に所定の検知エリアを設定し、当該検知エリアに前記通信端末(3)が位置する場合に当該通信端末(3)から受信した前記対象移動体情報が示す前記対象移動体の速度が次第に増加するように変化するときは、前記移動体の走行コースに前記対象移動体が進入する可能性が高いと判定して危険メッセージを前記通信装置(2)へ送信するとともに、前記移動体の走行コース内の交差点において、前記対象移動体が前記交差点近くの屋根あり通路内へ入るか否かを判定するように構成された運転支援システム。
  3. 前記管理装置(4)は、前記移動体の走行コース内の交差点において、前記対象移動体が前記交差点内へ飛び出すか否かを判定するように構成された請求項1または2記載の運転支援システム。
  4. 前記管理装置(4)は、前記通信端末(3)から対象移動体情報を今回受信した時点から次回受信する時点までの間の前記対象移動体の行動を推定し、この推定結果に基づいて前記対象移動体が前記移動体に接近すると判定したときに、危険メッセージを前記通信装置(2)へ送信するように構成された請求項1からのいずれか一項記載の運転支援システム。
JP2016155652A 2016-08-08 2016-08-08 運転支援システム Active JP6720763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016155652A JP6720763B2 (ja) 2016-08-08 2016-08-08 運転支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016155652A JP6720763B2 (ja) 2016-08-08 2016-08-08 運転支援システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018025871A JP2018025871A (ja) 2018-02-15
JP6720763B2 true JP6720763B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=61193759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016155652A Active JP6720763B2 (ja) 2016-08-08 2016-08-08 運転支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6720763B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7195098B2 (ja) * 2018-09-27 2022-12-23 株式会社Subaru 車両用通信装置、並びにこれを用いる車両制御システムおよび交通システム
JP7132057B2 (ja) * 2018-09-27 2022-09-06 株式会社Subaru 車両用通信装置、並びにこれを用いる車両制御システムおよび交通システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4942567B2 (ja) * 2007-07-03 2012-05-30 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 危険度通知システム、サーバ装置及び危険度通知方法
JP4147270B1 (ja) * 2007-11-08 2008-09-10 中国電力株式会社 飛び出し警告システム及び飛び出し警告方法
JP2013149191A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Masahiro Watanabe 交通安全支援システム
JP5974705B2 (ja) * 2012-03-01 2016-08-23 日産自動車株式会社 飛び出し検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018025871A (ja) 2018-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10401188B2 (en) Method and apparatus for providing point of interest information
JP6782236B2 (ja) 注目点情報を提供する方法および装置
US20160343249A1 (en) Methods and devices for processing traffic data
JP5482320B2 (ja) 車両用運転支援装置
JP4973331B2 (ja) 情報提供装置
JP2017167046A (ja) 経路案内装置、経路案内システム、経路案内方法及び経路案内プログラム
US20180091940A1 (en) Defining a contextual geofence
JP2013171502A (ja) 警告装置、警告方法
JP6720763B2 (ja) 運転支援システム
JP2011232271A (ja) ナビゲーション装置、車載センサの精度推定方法、および、プログラム
JP2007127447A (ja) 経路案内装置、情報センタ、経路案内システム、及び経路案内方法
JP2007256195A (ja) 報知装置、報知方法、報知プログラムおよび記録媒体
JP2015109003A (ja) 歩行者情報提供システム
JP2008020336A (ja) ナビゲーション装置
JP2012177995A (ja) 通信装置
JP2016169976A (ja) 案内態様決定システム、案内端末、案内態様決定装置、案内態様決定方法、及び案内態様決定プログラム
JP2010055403A (ja) 運転支援装置、運転支援プログラムおよび車載システム
JP2017194317A (ja) 情報表示装置および情報表示方法
JP5492455B2 (ja) ナビゲーション装置
JP2017009403A (ja) ナビゲーション装置および走行予定経路の設定方法
JP2020091612A (ja) 情報提供システム、サーバ、及びコンピュータプログラム
JP2020154746A (ja) 通知装置、第1路側機、情報処理装置及び通知方法
JP2019078541A (ja) ナビアプリ表示端末、階段警告システムおよびプログラム
JP6258825B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP7422344B2 (ja) 報知制御装置、報知装置、報知制御方法および報知制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200601

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6720763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250