JP6720545B2 - シート材及びシート材製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属布のシート材及びその製造方法に関する。
例えば、特許文献1に示されるように、ワイヤーハーネスにおいて、金属糸の織物である金属布が、電線のシールド部材として採用されることがある。
特開2014−123623号公報
ところで、金属布は、金属糸が編まれて形成されている。金属布を構成する金属糸同士は、相互に接触する部分の摩擦によってシート状を維持している。ここで、金属布における金属糸がほつれてしまうことを抑制することが望まれている。即ち、金属布における金属糸同士をより強く接合させることが望まれている。
本発明は、金属布における金属糸同士をより強く接合させる技術を提供することを目的とする。
第1態様に係るシート材は、金属で構成された線状の金属素線と、前記金属素線の周囲を覆う金属製の被覆部分と、を備える縦金属糸及び横金属糸が交互に交差するように織られた金属布により形成され、前記縦金属糸と前記横金属糸とが交差する部分で前記縦金属糸の前記被覆部分と前記横金属糸の前記被覆部分とが溶接された溶着部を含む。
第2態様に係るシート材は、第1態様に係るシート材の一態様である。第2態様に係るシート材においては、前記溶着部は、外縁部に設けられている。
第3態様に係るシート材は、第2態様に係るシート材の一態様である。第3態様に係るシート材は、さらに、4つの直線状の外縁部を含み、前記溶着部は、前記金属布の4つの外縁部のうち、対向する2つの前記外縁部に形成されている。
第4態様に係るシート材は、第1態様から第3態様のいずれか1つに係るシート材の一態様である。第4態様に係るシート材においては、前記溶着部は、前記被覆部分の融点よりも高く、前記金属素線の融点よりも低い温度で溶接されることで形成されている。
第5態様に係るシート材は、第1態様から第4態様のいずれか1つに係るシート材の一態様である。第5態様に係るシート材においては、前記溶着部の厚みが、前記縦金属糸のみの厚み及び前記横金属糸のみの厚みと同じである。
第6態様に係るシート材は、第1態様から第5態様のいずれか1つに係るシート材の一態様である。第6態様に係るシート材においては、前記被覆部分はメッキ層である。
第7態様に係るシート材は、金属で構成された線状の金属素線と、前記金属素線の周囲を覆う被覆部分と、を備える縦金属糸及び横金属糸が交互に交差するように織られた金属布により形成され、前記縦金属糸と前記横金属糸とが交差する部分で前記縦金属糸の前記被覆部分と前記横金属糸の前記被覆部分とが溶接された溶着部を含み、前記金属素線は、銅を主成分とする金属の素線であり、前記被覆部分は、前記金属素線を覆う錫メッキである。
第8態様に係るシート材製造方法は、金属で構成された線状の金属素線と、前記金属素線の周囲を覆う金属製の被覆部分と、を備える縦金属糸及び横金属糸が交互に交差するように織られた金属布により形成されるシート材を製造するシート材製造方法であって、前記金属布における前記縦金属糸と前記横金属糸とが交差する部分を熱して加圧することで前記縦金属糸及び前記横金属糸の前記被覆部分同士を溶接し、溶着部を形成する溶接工程と、前記金属布を所定の形状に切断する切断工程と、を備える。

態様に係るシート材製造方法は、第態様に係るシート材製造方法の一態様である。第態様に係るシート材製造方法においては、前記切断工程では、前記金属布が、前記溶着部で切断されることで前記シート材が得られる。
10態様に係るシート材製造方法は、第態様又は第態様に係るシート材製造方法の一態様である。第10態様に係るシート材製造方法においては、前記溶接工程では、前記溶着部は、前記被覆部分の融点よりも高く、前記金属素線の融点よりも低い温度で加熱されて形成される。
第11態様に係るシート材製造方法は、第8態様から第10態様のいずれか1つに係るシート材製造方法の一態様である。第11態様に係るシート材製造方法においては、前記被覆部分はメッキ層である。
上記の各態様において、シート材は、縦金属糸と横金属糸とが交差する部分で縦金属糸及び横金属糸の被覆部分が溶接された溶着部を含む。この場合、シート材では、被覆部分を介して縦金属糸の金属素線と横金属糸の金属素線とが接合される。このため、金属布における縦金属糸と横金属糸とをより強く接合させることが可能となる。
また、第2態様では、溶着部が金属布の外縁部に設けられている。この場合、外縁部に設けられた溶着部により、縦金属糸と横金属糸とのほつれが広がることを抑制できる。
また、第3態様では、金属布は、4つの直線状の外縁部を含み、溶着部は、金属布の4つの外縁部のうち、対向する2つの外縁部に形成されている。この場合、溶着部が形成された2つの外縁部の形状が固定されるため、2つの外縁部が対向する方向に交差する方向において、シート材が変形し難くなる。
また、第4態様では、溶着部は、被覆部分の融点よりも高く、金属素線の融点よりも低い温度で溶接されることで形成されている。この場合、溶着部では、金属素線が十分に溶融しないため、縦金属糸と横金属糸とが交差する形状が維持される。従って、第4態様では、縦金属糸及び横金属糸の金属素線の形状を保ちつつ、被覆部分によって縦金属糸と横金属糸とを接合することができる。
また、第5態様では、溶着部の厚みが、縦金属糸のみの厚み及び横金属糸のみの厚みと同じである。この場合、シート材における溶着部が、その他の部分に比べ過剰に厚くなることを抑制できる。
また、第態様では、金属素線は、銅を主成分とする金属の素線であり、被覆部分は、金属素線を覆う錫メッキである。この場合、錫メッキを介して縦金属糸及び横金属糸の金属素線を接合できる。
また、第態様では、被覆部分を介して縦金属糸の金属素線と横金属糸の金属素線とが接合されることで、シート材を製造できる。このため、金属布における縦金属糸と横金属糸とをより強く接合させることが可能となる。
また、第態様では、溶着部で金属布を切断することでシート材が得られるため、編まれた縦金属糸と横金属糸とが切断時にほつれてしまうことを抑制できる。
また、第10態様では、溶接工程において、金属素線が十分に溶融しないため、縦金属糸と横金属糸とが交差する形状が維持される。従って、第10態様では、縦金属糸及び横金属糸の金属素線の形状を保ちつつ、被覆部分によって縦金属糸と横金属糸とを接合することができる。
実施形態に係るシート材の平面図である。 実施形態に係るシート材を含むワイヤーハーネスの平面図である。 実施形態に係るシート材の縦金属糸及び横金属糸の断面図である。 実施形態に係るシート材製造方法を説明する説明図である。 実施形態に係るシート材製造方法を説明する説明図である。 実施形態に係るシート材製造方法を説明する説明図である。 実施形態に係るシート材製造方法を説明する説明図である。 実施形態に係るシート材製造方法を説明する説明図である。 実施形態に係るシート材製造方法を説明する説明図である。 第1変形例に係るシート材の平面図である。 第2変形例に係るシート材製造方法を説明する説明図である。 第2変形例に係るシート材製造方法を説明する説明図である。 第2変形例に係るシート材の平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<実施形態>
まず、図1〜3を参照しつつ、実施形態に係るシート材100について説明する。図1は、シート材100の平面図である。図2は、シート材100を含むワイヤーハーネス110の平面図である。図3は、シート材100に含まれる縦金属糸1A(横金属糸1B)の断面図である。
シート材100は、図1,2に示されるように、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが交互に交差するように編まれた金属布10により形成されている。
また、本実施形態では、シート材100は、4つの直線状の外縁部を有する。なお、ここでは、図1に示されるように、シート材100の外縁部は、4つの直線状の外縁部のみを含み、また、複数の縦金属糸1A及び横金属糸1Bが布状に編み込まれた矩形状の金属布10により形成されている。
なお、別の態様として、直線状の外縁部同士が弧状の部分を介して繋がっている場合、即ち、シート材100が角丸矩形状である場合も考えられる。また、シート材100が円形状、楕円形状、台形状、角丸矩形状又は多角形状等である場合も考えられる。
以下では、必要に応じ、4つの外縁部各々を、第一外縁部21、第二外縁部22、第三外縁部23及び第四外縁部24と称する。なお、ここでは、図1に示されるように、第一外縁部21の反対側の外縁部が、第二外縁部22であり、第三外縁部23の反対側の外縁部が、第四外縁部24である。即ち、シート材100では、第一外縁部21と第二外縁部22とが対向し、また、第三外縁部23と第四外縁部24とが対向している。
また、本実施形態では、図1に示されるように、縦金属糸1Aは、第一外縁部21と第二外縁部22とが対向する方向に沿って延在する。また、複数の縦金属糸1Aは、第三外縁部23と第四外縁部24とが対向する方向に沿って並列に並んでいる。また、本実施形態において、横金属糸1Bは、第三外縁部23と第四外縁部24とが対向する方向に沿って延在する。また、複数の横金属糸1Bは、第一外縁部21と第二外縁部22とが対向する方向に沿って並列に並んでいる。
即ち、ここでは、複数の縦金属糸1Aと複数の横金属糸1Bとが直交する形態で編み込まれて金属布10が形成されている。なお、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが斜めに交差するように編み込まれて金属布10が形成されている場合ももちろん考えられる。
また、シート材100において、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとは交互に交差する。即ち、シート材100(金属布10)の一方の主面を一方主面と称し、他方の主面を他方主面と称するとき、縦金属糸1Aは、第一外縁部21と第二外縁部22とが対向する方向に沿って複数並ぶ横金属糸1Bの一方主面側と他方主面側とを交互に通る状態で編み込まれている。また、同様に、横金属糸1Bも、第三外縁部23と第四外縁部24とが対向する方向に沿って複数並ぶ縦金属糸1Aの一方主面側と他方主面側とを交互に通る状態で編み込まれている。なお、縦金属糸1A(横金属糸1B)が、複数並ぶ横金属糸1B(縦金属糸1A)の一方主面側と他方主面側とを交互に通らない状態で、即ち、複数の縦金属糸1A及び横金属糸1Bが不規則に編み込まれて金属布10が形成される場合等も考えられる。
また、シート材100における縦金属糸1A及び横金属糸1Bは、図3に示されるように、金属で構成された線状の金属素線11と、金属素線11の周囲を覆う被覆部分12と、を備える。そして、シート材100は、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが交差する部分で縦金属糸1Aの被覆部分12と横金属糸1Bの被覆部分12とが溶接された溶着部3を含む。より具体的には、溶着部3では、溶融しその後固化した縦金属糸1Aの被覆部分12及び横金属糸1Bの被覆部分12によって、縦金属糸1Aの金属素線11と横金属糸1Bの金属素線11とが接合されている。
また、本実施形態では、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが同じ厚みである。そして、後述するように、ここでは、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが交差する部分が熱プレスされることで、溶着部3が形成される。これにより、溶着部3の厚みが、縦金属糸1Aのみの厚み及び横金属糸1Bのみの厚みと同じとなるようにされている。この場合、シート材100が、溶着部3で過剰に分厚くなることが抑制できる。これにより、シート材100が溶着部3で過剰に曲げにくくなること等が抑制される。その結果、例えば、後述するように、シート材100がワイヤーハーネス110におけるシールド部材として採用される場合に、シート材100を電線の経路に沿ってシート材100を配設することができる。
また、ここでは、溶着部3が熱プレスされることで形成されるため、溶着部3の一方主面及び他方主面は、平坦な面で構成されていることが考えられる。
また、本実施形態では、溶着部3は、シート材100の外縁部に設けられている。ここでは、図1に示されるように、第一外縁部21及び第二外縁部22に、溶着部3が形成されている。
より具体的には、図1に示されるように、溶着部3は、第一外縁部21全体、即ち、第一外縁部21における第三外縁部23側の端部から第四外縁部24側の端部までの部分に形成されている。同様に、溶着部3は、第二外縁部22全体、即ち、第二外縁部22における第三外縁部23側の端部から第四外縁部24側の端部までの部分に形成されている。このシート材100では、溶着部3が形成されることにより、第一外縁部21と第二外縁部22とでその形状が固定される。このため、例えば、第一外縁部21から第二外縁部22に向かう方向において、第三外縁部23と第四外縁部24とが行き違うようにシート材100が変形し難くなることが考えられる。
ここで、縦金属糸1A及び横金属糸1Bは、例えば、金属の素線である金属素線11と、金属素線11の周囲を覆うメッキ層である被覆部分12と、を備える金属メッキ素線である。以下では、金属素線11が、銅を主成分とする金属によって構成され、被覆部分12が、金属素線11を覆う錫メッキである場合の事例について説明する。
本実施形態では、例えば、以下のようにして溶着部3が形成される。まず、溶着部3が形成される予定の部分が、加熱されることで、縦金属糸1Aの被覆部分12と横金属糸1Bの被覆部分12とが溶融し、混ざり合う。このとき、縦金属糸1A及び横金属糸1Bは、例えば、被覆部分12の融点よりも高く、金属素線11の融点よりも低い温度で溶接される。
なお、本実施形態では、被覆部分12が錫メッキであり、金属素線11が銅を主成分とする金属であるため、例えば、縦金属糸1A及び横金属糸1Bは、錫の融点(約230度)よりも高く、銅の融点(約1080度)よりも低い温度で加熱される。この場合、縦金属糸1Aの被覆部分12と横金属糸1Bの被覆部分12とが、融点よりも高い温度で加熱されて溶融し混ざり合う。そして、この混ざり合って溶融した被覆部分12が固化することで、縦金属糸1Aの金属素線11と横金属糸1Bの金属素線11とが接合される。
また、本実施形態においては、金属素線11が溶融せずその形状を維持するため、図1に示されるように、溶着部3では、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが直交に交差する形状を維持したまま接合されている。
縦金属糸1Aと横金属糸1Bとを加熱する時間及び加える圧力の大きさを調節することで、縦金属糸1Aの金属素線11及び横金属糸1Bの金属素線11の一部を溶融させることも可能である。従って、縦金属糸1Aの金属素線11及び横金属糸1Bの金属素線11の一部を溶融させ、溶融した金属素線11の一部と被覆部分12とを合金化させた金属で、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとを接合することも考えられる。この場合、接合強度をより高めることが可能となる。
なお、縦金属糸1A及び横金属糸1Bが、上記以外の構成である場合も考えられる。即ち、縦金属糸1A及び横金属糸1Bにおける金属素線11が銅を主成分とする金属によって構成されている場合、被覆部分12として、銅よりも融点の低い金属を採用することが考えられる。例えば、金属素線11が銅を主成分とする金属で構成されている場合、被覆部分12として、例えば、ニッケルメッキ又は銀メッキ等が採用されることも考えられる。
また、その他の例として、縦金属糸1A及び横金属糸1Bにおける金属素線11がアルミニウムを主成分とする金属によって構成されていることも考えられる。この場合、シート材100の軽量化を図ることができる。また、このとき、被覆部分12としては、アルミニウムよりも融点が低い金属が採用されることが考えられる。なお、アルミニウムの融点は、約660度である。従って、この場合では、例えば、被覆部分12として、亜鉛メッキ又は錫メッキ等が採用されることが考えられる。
次に、シート材100を含むワイヤーハーネス110について説明する。ここでは、ワイヤーハーネス110は、被覆電線61と端子及びコネクタを含む端末部63とシート材100とを含んでいる。
図2に示されるように、ワイヤーハーネス110は、複数(ここでは3つ)の被覆電線61を含んでいる。被覆電線61は、例えば、芯線とこの周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線である。ここでは、被覆電線61の両端部の芯線には、端子(不図示)が接続されている。例えば、被覆電線61と端子とは、圧着、超音波溶接又ははんだ付け等によって接続される。なお、ワイヤーハーネス110が1つの被覆電線61を備える場合ももちろん考えられる。
端末部63は、相手側部材に接続される部分である。ここでは、端末部63は、被覆電線61の端部に接続された端子、及び、被覆電線61の端部と端子との接続部分を覆うコネクタを含む。コネクタは、例えば、樹脂製の部材である。
ここでは、端末部63において、コネクタが、3つの被覆電線61の端部及びこれに接続される3つの端子との接続部分を一括して覆うようにその周囲に形成されていることが考えられる。即ち、端末部63におけるコネクタは、上記複数の被覆電線61の両端部において、それぞれ被覆電線61の端部及び端子を並列状に保持していることが考えられる。
端末部63におけるコネクタは、例えば、このワイヤーハーネス110の接続相手である相手側部材に嵌め込まれる部分である。なお、相手側部材としては、例えば、金属の筐体で囲まれた端子台等が考えられる。この場合、コネクタが相手側部材に嵌め込まれることで、端子が相手側部材の端子台と接続され、これにより、端末部63が相手側部材に接続される。
そして、ワイヤーハーネス110において、シート材100は、複数の被覆電線61の一方側を覆うシールド部材として用いられる。シート材100は、複数の被覆電線61への電磁ノイズを遮蔽する。なお、この場合、シート材100には、金属の筐体とシート材100とを電気的に接続する接続部材が接続されていることも考えられる。
また、別の態様として、2つのシート材100が被覆電線61の一方側及び他方側にそれぞれ設けられている場合又はシート材100が折り返されて被覆電線61の周囲を覆う場合等ももちろん考えられる。
次に、図4〜9を参照しつつ、本実施形態におけるシート材100の製造方法(シート材製造方法)について説明する。ここでは、シート材製造方法は、金属布引出工程、溶接工程及び切断工程を備える。図4は、金属布引出工程を説明する説明図である。図5〜8は、溶接工程を説明する図である。なお、図8は、図7における一部を拡大した図である。図9は、切断工程を示す説明図である。
本実施形態のシート材製造方法において、金属布引出工程は、ロール状に巻かれた金属布母材から所定の長さだけ金属布10を引き出す工程である。図4に示されるように、ここでは、予め縦金属糸1A及び横金属糸1Bが交互に交差するように編まれ、ロール状に巻かれた金属布母材から所定の長さだけ金属布10が引き出される。
そして、本実施形態では、金属布引出工程の後、溶接工程が行われる。溶接工程は、金属布10における縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが交差する部分を熱して加圧することで縦金属糸1A及び横金属糸1Bの被覆部分12同士を溶接し、溶着部3を形成する工程である。
より具体的には、ここでは、まず、図5,6に示されるように、金属布母材から所定の長さだけ引き出された金属布10に対し、上金型71と下金型72とが近付けられる。まず、上金型71及び下金型72について説明する。
本実施形態において、上金型71及び下金型72は、相互に若しくは一方が他方に近付くことが可能に構成されている。上金型71及び下金型72は、金属布母材から引き出された金属布10のうち、金属布母材からの引出方向における一部の領域と前記引出方向に直交する金属布10の幅方向における全部の領域とを加圧可能に構成されている。従って、ここでは、後述するように、上金型71及び下金型72を用いて形成される溶着部3は、金属布10の幅方向全体に形成される。
なお、別の態様として、上金型71及び下金型72が、金属布10の幅方向における一部の領域を加工可能に構成されている場合も考えられる。この場合、溶着部3は、金属布10の幅方向における一部の領域に形成される。
また、上金型71及び下金型72は、金属布10を加熱することが可能に構成されている。例えば、上金型71及び下金型72は、ヒータ等の加熱機構を含む金型であること等が考えられる。
ここでは、溶接工程において、ヒータ等により金属布10側の加工面が加熱された上金型71及び下金型72が金属布10の一方主面側及び他方主面側からそれぞれ近付けられる。
やがて、金属布10が上金型71と下金型72とに挟まれる。このとき、上金型71及び下金型72の加工面は、被覆部分12の融点よりも高く、金属素線11の融点よりも低い温度に加熱されている。即ち、ここでは、上金型71及び下金型72の加工面は、錫の融点(約230度)よりも高く、銅の融点(約1080度)よりも低い温度に加熱されている。
上金型71及び下金型72の加工面が被覆部分12の融点よりも高い温度に加熱されているため、金属布10が上金型71と下金型72とに挟まれることで、金属布10における縦金属糸1Aの被覆部分12及び横金属糸1Bの被覆部分12が溶融する。
そして、図7,8に示されるように、金属布10が加熱されつつ、さらに上金型71及び下金型72により加圧されることで、縦金属糸1Aにおける金属素線11が、横金属糸1Bにおける金属素線11側にめり込む。なお、このとき、縦金属糸1Aにおける金属素線11と横金属糸1Bにおける金属素線11との間には、溶融した被覆部分12が介在している。
その後、金属布10における上金型71と下金型72とに挟まれた部分を冷却し、溶融した被覆部分12が固化することで、縦金属糸1Aにおける金属素線11が、被覆部分12を介して横金属糸1Bにおける金属素線11と接合される。これにより、溶着部3が形成される。
なお、ここでは、上金型71と下金型72とが最接近した状態で、上金型71の加工面と下金型72の加工面との距離が、縦金属糸1Aの厚み(横金属糸1Bの厚み)と同じとなるように構成されている。従って、この場合、溶着部3の厚みは、縦金属糸1Aの厚み(横金属糸1Bの厚み)と同じとなるように形成される。
また、図7に示されるように、溶着部3では、縦金属糸1Aの金属素線11が横金属糸1Bの金属素線11にめり込んだ状態で接合されている。この場合、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが点接触した状態で溶接される場合に比べ、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとの接触面積が大きくなるため、溶着部3では、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとがより強く接合される。
なお、縦金属糸1Aの金属素線11及び横金属糸1Bの金属素線11のうちの一方を他方に過剰にめり込ませると、強度が低下する等の不都合が生じる恐れがある。従って、溶着部3における縦金属糸1Aの金属素線11の厚みと横金属糸1Bの金属素線11の厚みとのうち一方が過剰に小さくなること抑制しつつ、溶接工程での加圧が行われることが好ましい。ちなみに、溶着部3での縦金属糸1Aの金属素線11の厚みと横金属糸1Bの金属素線11の厚みとが同じとなるように、溶接工程における加圧が行われることが好ましい。
また、上述のように、溶接工程において、金属素線11の一部も溶融し、この溶融した金属素線11の一部と被覆部分12とが合金化した金属で、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが接合されている場合には、さらに縦金属糸1Aと横金属糸1Bとの接合力を向上させることができる。
また、本実施形態では、溶接工程が複数回行われることで、溶着部3が、金属布母材から引き出される金属布10に対し、上記引出方向において一定の間隔で複数形成される。そして、次の切断工程において、各溶着部3で金属布10が切断されることにより、シート材100を得ることができる。
本実施形態では、溶接工程の後、切断工程が行われる。切断工程は、金属布10を所定の形状(ここでは、矩形状)に切断する工程である。なお、本実施形態において、切断工程では、金属布10が、溶着部3で切断される。これにより、シート材100を得ることができる。
より具体的には、ここでは、図9に示されるように、金属布10の幅方向に沿って移動させることで金属布10を切断する切断用部材9を用いて切断工程が行われる。図9では、切断用部材9が、ハサミである場合が示されている。なお、切断用部材9がカッター等であってもよい。また、切断用部材9が、金属布10の一方主面側から他方主面側へ移動させることで金属布10を切断する部材であってもよい。
本実施形態では、切断工程において、切断用部材9が、溶着部3のうち金属布10の幅方向における一方の端部から他方の端部に移動させられることで、溶着部3で金属布10が切断される。なお、ここでは、図9に示されるように、金属布母材から引き出された金属布10における隣り合う2つの溶着部3の間の部分がシート材100を成す。従って、ここでは、金属布母材から引き出される金属布10のうち、隣り合う2つの溶着部3各々で切断されることで、一のシート材100を得ることができる。
なお、本実施形態では、一の溶着部3で切断されることで、金属布10が2つに分離する。このとき、溶着部3も2つに分離し、各溶着部3は、分離した2つの金属布10各々の切断部分側の外縁部を成す。即ち、ここでは、切断工程で分離した2つの溶着部3は、一方が一のシート材100の第一外縁部21を成し、他方が、前記一のシート材100とは別のシート材100の第二外縁部22を成す。
従って、切断工程では、溶着部3の上記引き出し方向における中間位置で金属布10が切断されることが考えられる。ちなみに、溶着部3の上記引き出し方向における真ん中の位置で、金属布10が切断されることが好ましい。切断後の2つの金属布10の溶着部3の寸法が同じとなるためである。
また、本実施形態の切断工程において、溶着部3では、縦金属糸1A及び横金属糸1Bが接合されているため、切断された部分で縦金属糸1Aと横金属糸1Bとがほつれてしまうことを抑制できる。
また、本実施形態において、溶着部3では、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが直交に交差する形状を維持したまま接合されている。この場合、図9に示されるように、切断作業において縦金属糸1Aを個別に切断することができるため、切断に必要な力を低減でき、切断作業の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、1回の溶着工程と1回の切断工程とがセットで行われ、このセットが複数回行われることで、シート材100が複数得られることが考えられる。しかしながら、複数の溶着工程が全て行われた後、全ての切断工程が各溶着部3に行われることでシート材100が複数得られる場合等も考えられる。
<効果>
本実施形態において、シート材100は、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが交差する部分で縦金属糸1A及び横金属糸1Bの被覆部分12が溶接された溶着部3を含む。この場合、シート材100では、被覆部分12を介して縦金属糸1Aの金属素線11と横金属糸1Bの金属素線11とが接合される。このため、金属布10における縦金属糸1Aと横金属糸1Bとをより強く接合させることが可能となる。
また、本実施形態では、溶着部3がシート材100の外縁部(ここでは、第一外縁部21及び第二外縁部22)に設けられている。この場合、第一外縁部21及び第二外縁部22に設けられた溶着部3により、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとのほつれが広がることを抑制できる。
また、本実施形態では、シート材100は、4つの直線状の外縁部(ここでは、第一外縁部21、第二外縁部22、第三外縁部23及び第四外縁部24)を含み、溶着部3は、上記4つの外縁部のうち、対向する2つの外縁部(ここでは、第一外縁部21及び第二外縁部22)に形成されている。この場合、溶着部3が形成された第一外縁部21及び第二外縁部22の形状が固定されるため、第一外縁部21及び第二外縁部22が対向する方向に交差する方向において、シート材100が変形し難くなる。
また、本実施形態では、溶着部3は、被覆部分12の融点よりも高く、金属素線11の融点よりも低い温度で溶接されることで形成されている。この場合、溶着部3では、金属素線11が十分に溶融しないため、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが交差する形状が維持される。従って、本実施形態では、縦金属糸1A及び横金属糸1Bの金属素線11の形状を保ちつつ、被覆部分12によって縦金属糸1Aと横金属糸1Bとを接合することができる。
また、本実施形態では、溶着部3の厚みが、縦金属糸1Aのみの厚み及び横金属糸1Bのみの厚みと同じである。この場合、シート材100における溶着部3が、その他の部分に比べ過剰に厚くなることを抑制できる。
また、本実施形態では、金属素線11は、銅を主成分とする金属の素線であり、被覆部分12は、金属素線11を覆う錫メッキである。この場合、錫メッキを介して縦金属糸1A及び横金属糸1Bの金属素線11を接合できる。
また、本実施形態では、溶着部3で金属布10を切断することでシート材100が得られるため、編まれた縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが切断時にほつれてしまうことを抑制できる。
また、本実施形態においては、さらに、溶着部3では、金属素線11が十分に溶融しないため、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが交差する形状が維持される。これにより、切断作業を簡易に行うことができる。
また、溶着部3で金属布10が切断される場合、溶着部3で切断されるシート材100の形状が、金属布10の形状から大きく変わってしまうことを抑制できる。このため、例えば、シート材100がワイヤーハーネス110におけるシールド部材として採用される場合等において、シート材100の形状を要求される形状により近づけることが可能となる。編まれた縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが切断時にほつれてしまい、シート材100の形状が変形することが抑制されるためである。
<第1変形例>
次に、図10を参照しつつ、第1変形例に係るシート材100Aについて説明する。図10は、シート材100Aの平面図である。なお、図10において、図1〜9に示される構成要素と同じ構成要素には、同じ参照符号が付されている。
本例のシート材100Aも、実施形態と同様、第一外縁部21、第二外縁部22、第三外縁部23及び第四外縁部24を含む。そして、実施形態と異なり、本例のシート材100Aにおいては、溶着部3が、外縁部全体に形成されている。即ち、図10に示されるように、溶着部3が、上記4つの外縁部(第一外縁部21〜第四外縁部24)に形成されている。この場合、シート材100Aが変形してしまうことをより抑制できる。
<第2変形例>
次に、図11〜13を参照しつつ、第2変形例に係るシート材100Bについて説明する。図11,12は、シート材100Bの製造方法を説明する図である。図11は、溶接工程を示す図であり、図12は、切断工程を説明する図である。また、図13は、シート材100Bの平面図である。なお、図11〜13において、図1〜10に示される構成要素と同じ構成要素には、同じ参照符号が付されている。
本例では、図13に示されるように、溶着部3及び溶着部3以外の部分において、シート材100Bにおける縦金属糸1Aが曲がった状態で横金属糸1Bに交差している。
上記の形状は、図11,12に示されるように、金属布母材から引き出される力によって、金属布10Bにおける縦金属糸1Aが曲がってしまうことにより生じている。
即ち、本例においても、外力が加えられていない状態では、上記の実施形態と同様、縦金属糸1Aは、横金属糸1Bと直交している。しかしながら、図11,12に示されるように、ロール状に巻かれた金属布母材から所定の長さだけ引き出された金属布10Bにおいては、縦金属糸1Aがその引き出しの力によって、引出方向上流側から下流側に凸状となるように曲がっている。
そして、本例の溶接工程では、図11に示されるように、縦金属糸1Aが曲がった状態のまま、熱プレスが行われる。その結果、図12に示されるように、縦金属糸1Aが曲がった状態のままで、縦金属糸1Aと横金属糸1Bとが溶接された溶着部3が形成される。
その後、図12に示されるように、溶着部3で金属布10Bが切断される切断工程が行われる。そして、溶着部3で切断された金属布10Bにおいては、切断部分側の外縁部を、縦金属糸1Aが曲がった状態のまま横金属糸1Bと溶接された溶着部3が成す。
ここで、仮に、金属布10Bを溶着部3が形成されていない状態で切断した場合、曲がった形状の縦金属糸1Aは、元の直線状(横金属糸1Bと直交する形状)に復帰することが考えられる。しかしながら、縦金属糸1Aが元の形状に復帰すると、切断部分の形状が変わってしまう等の不都合が生じてしまうことが考えられる。例えば、金属布10Bの引出方向に直交する方向に沿って金属布10Bを切断した後、縦金属糸1Aが元の形状へ復帰してしまい、その切断部分側の外縁部が湾曲してしまう又は斜めになってしまうこと等の不都合が生じてしまうことが考えられる。
一方、本例では、縦金属糸1Aが曲がった状態で横金属糸1Bに溶接された形状が固定されているため、溶着部3で金属布10Bを切断した場合に切断部分の形状が変形してしまうことが抑制される。従って、本例においては、金属布10Bの縦金属糸1Aが曲がった状態が金属布10Bの切断後の形状に与える影響を低減でき、その結果、所望の形状により近い形状のシート材100Bを作ることができる。
<応用例>
シート材100において、溶着部3が、外縁部の全周に亘って設けられている場合又は外縁部の周方向における一部の領域に設けられている場合等が考えられる。また、溶着部3が、外縁部以外の部分、例えば、中央部分に設けられている場合も考えられる。
また、上記の実施形態では、溶着工程の後に切断工程が行われていたが、切断工程が溶着工程よりも先に行われる場合も考えられる。この場合も、溶接後に縦金属糸1Aと横金属糸1Bとがほつれてしまうことを抑制でき、金属布10における縦金属糸1Aと横金属糸1Bとをより強く接合させることが可能となる。
また、被覆部分12が金属以外のである場合も考えられる。即ち、被覆部分12が、金属素線11の外周面を覆う樹脂である場合等も考えられる。なお、金属素線11が銅である場合には、融点が約1080度よりも低い樹脂を、金属素線11がアルミニウムである場合には、融点が約660度よりも低い樹脂を採用することが好ましい。例えば、被覆部分12として、ポリテトラフルオロエチレン(融点約330度)等のフッ素樹脂が採用されること等が考えられる。
なお、本発明に係るシート材及びシート材製造方法は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態、変形例及び応用例を自由に組み合わせること、或いは、実施形態、変形例及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
10 金属布
100 シート材
11 金属素線
12 被覆部分
1A 縦金属糸
1B 横金属糸
3 溶着部

Claims (11)

  1. 金属で構成された線状の金属素線と、前記金属素線の周囲を覆う金属製の被覆部分と、を備える縦金属糸及び横金属糸が交互に交差するように織られた金属布により形成され、
    前記縦金属糸と前記横金属糸とが交差する部分で前記縦金属糸の前記被覆部分と前記横金属糸の前記被覆部分とが溶接された溶着部を含む、シート材。
  2. 請求項1に記載のシート材であって、
    前記溶着部は、外縁部に設けられている、シート材。
  3. 請求項2に記載のシート材であって、
    さらに、4つの直線状の外縁部を含み、
    前記溶着部は、前記金属布の4つの外縁部のうち、対向する2つの前記外縁部に形成されている、シート材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシート材であって、
    前記溶着部は、前記被覆部分の融点よりも高く、前記金属素線の融点よりも低い温度で溶接されることで形成されている、シート材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシート材であって、
    前記溶着部の厚みが、前記縦金属糸のみの厚み及び前記横金属糸のみの厚みと同じである、シート材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のシート材であって、
    前記被覆部分はメッキ層である、シート材。
  7. 金属で構成された線状の金属素線と、前記金属素線の周囲を覆う被覆部分と、を備える縦金属糸及び横金属糸が交互に交差するように織られた金属布により形成され、
    前記縦金属糸と前記横金属糸とが交差する部分で前記縦金属糸の前記被覆部分と前記横金属糸の前記被覆部分とが溶接された溶着部を含み、
    前記金属素線は、銅を主成分とする金属の素線であり、
    前記被覆部分は、前記金属素線を覆う錫メッキである、シート材。
  8. 金属で構成された線状の金属素線と、前記金属素線の周囲を覆う金属製の被覆部分と、を備える縦金属糸及び横金属糸が交互に交差するように織られた金属布により形成されるシート材を製造するシート材製造方法であって、
    前記金属布における前記縦金属糸と前記横金属糸とが交差する部分を熱して加圧することで前記縦金属糸及び前記横金属糸の前記被覆部分同士を溶接し、溶着部を形成する溶接工程と、
    前記金属布を所定の形状に切断する切断工程と、を備える、シート材製造方法。
  9. 請求項8に記載のシート材製造方法であって、
    前記切断工程では、前記金属布が、前記溶着部で切断されることで前記シート材が得られる、シート材製造方法。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のシート材製造方法であって、
    前記溶接工程では、前記溶着部は、前記被覆部分の融点よりも高く、前記金属素線の融点よりも低い温度で加熱されて形成される、シート材製造方法。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか1項に記載のシート材製造方法であって、
    前記被覆部分はメッキ層である、シート材製造方法。
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