JP2024046324A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】織布において、切断部における糸のほつれを抑制することを目的とする。【解決手段】ワイヤハーネス10は、電線20と、前記電線20の周りを覆う織布30と、を備える。前記織布30は、それぞれベース糸を有する縦糸31及び横糸32が織られて形成されている。前記縦糸31及び前記横糸32の少なくとも一方は、前記ベース糸と、前記ベース糸の外周部に設けられて前記ベース糸よりも低融点の樹脂製部分とを有する複合糸である。前記織布30のうち切断縁部41を有する端部が、前記縦糸31及び前記横糸32が前記樹脂製部分を介して溶着された溶着部42とされている。【選択図】図2

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関する。
特許文献1は、ワイヤハーネス用のネット状保護材を開示している。かかるネット状保護材は、難燃性樹脂線材からなる縦線及び横線の交点が加圧熱溶着されてネット状とされており、縦線と横線とは編まずに交点で上下に重ねられている。
特開2010-148335号公報
保護材として、織布が用いられることがある。かかる織布が必要な長さに切断される際、切断部において糸のほつれが生じうる。
そこで、織布において、切断部における糸のほつれを抑制することを目的とする。
本開示のワイヤハーネスは、電線と、前記電線の周りを覆う織布と、を備え、前記織布は、それぞれベース糸を有する縦糸及び横糸が織られて形成され、前記縦糸及び前記横糸の少なくとも一方は、前記ベース糸と、前記ベース糸の外周部に設けられて前記ベース糸よりも低融点の樹脂製部分とを有する複合糸であり、前記織布のうち切断縁部を有する端部が、前記縦糸及び前記横糸が前記樹脂製部分を介して溶着された溶着部とされている、ワイヤハーネスである。
本開示によれば、織布において、切断部における糸のほつれを抑制することができる。
図1は実施形態1にかかるワイヤハーネスを示す斜視図である。 図2はワイヤハーネスを示す分解平面図である。 図3は複合糸を示す説明図である。 図4は図2の領域A1の拡大図である。 図5は図2のV-V線に沿った断面図である。 図6は織布を形成する様子を示す説明図である。 図7は織布を形成する様子を示す説明図である。 図8は織布を形成する様子を示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネスは、次の通りである。
(1)電線と、前記電線の周りを覆う織布と、を備え、前記織布は、それぞれベース糸を有する縦糸及び横糸が織られて形成され、前記縦糸及び前記横糸の少なくとも一方は、前記ベース糸と、前記ベース糸の外周部に設けられて前記ベース糸よりも低融点の樹脂製部分とを有する複合糸であり、前記織布のうち切断縁部を有する端部が、前記縦糸及び前記横糸が前記樹脂製部分を介して溶着された溶着部とされている、ワイヤハーネスである。
(1)のワイヤハーネスによると、織布のうち切断縁部を有する端部が溶着部とされていることによって、当該端部において織布の切断による糸のほつれが抑制される。
(2)(1)のワイヤハーネスにおいて、前記複合糸は、前記ベース糸としての芯糸と、前記樹脂製部分としての鞘糸とを含み、前記鞘糸が前記芯糸の周囲に螺旋状に巻かれていてもよい。これにより、ベース糸及び樹脂製部分を有する複合糸が得られやすい。また、溶着部では、溶着時に溶けた鞘糸が芯糸の周囲をコーティングした状態となることによって、切断縁部における繊維の毛羽立ちも抑制される。
(3)(1)又は(2)のワイヤハーネスにおいて、前記織布のうち前記端部よりも中間部における半分以上の領域は、前記縦糸及び前記横糸が溶着されていない非溶着部とされていてもよい。これにより、当該非溶着部とされていない中間部において、織布本来の性質が得られやすい。
(4)(1)から(3)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記織布は、細長いシート状に形成されて、長辺が前記電線の延在方向に沿うと共に短辺が前記電線の周方向に沿うように前記電線の周囲に巻かれていてもよい。これにより、織布が予め筒状に形成されていた場合と比べて、電線への後付けが容易となる。
(5)(4)のワイヤハーネスにおいて、前記短辺の縁が前記切断縁部とされていてもよい。これにより、溶着部が電線の延在方向に沿った一部のみに設定されやすい。
(6)(4)又は(5)のワイヤハーネスにおいて、前記長辺が前記縦糸の延在方向に沿い、前記短辺が前記横糸の延在方向に沿い、前記横糸が前記長辺において折り返されていてもよい。これにより、織布の長辺は非溶着部とされてもほつれにくい。
(7)(1)から(6)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記ベース糸は、高強度繊維製の糸であってもよい。これにより、高い保護性能を有する織布が得られやすい。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかるワイヤハーネス10について説明する。図1は実施形態1にかかるワイヤハーネス10を示す斜視図である。図2はワイヤハーネス10を示す分解平面図である。図3は複合糸33を示す説明図である。図4は図2の領域A1の拡大図である。図5は図2のV-V線に沿った断面図である。
ワイヤハーネス10は、電線20と、電線20の周りを覆う織布30とを備える。ワイヤハーネス10は、車両等に搭載されて機器同士を接続する。かかる機器は、特に限定されるものではないが、例えば、モータ、インバータ、高圧バッテリなどであってもよい。この場合、ワイヤハーネス10は、高圧ハーネスなどとも呼ばれる。
電線20は芯線21及び被覆層22を含む。電線20は被覆電線である。芯線21は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、又は、アルミニウム合金などの金属製である。被覆層22は、例えば、絶縁性を有する樹脂が芯線21の周囲に押出成形されるなどして形成される。かかる樹脂は、例えば、ポリエチレン、又は、ポリ塩化ビニルなどである。ワイヤハーネス10が高圧ハーネスの場合、電線20は高電圧用電線である。電線20の数は1つであってもよいし、複数であってもよい。電線20の端部には、端子又はコネクタ24などの接続部が設けられる。ここでは複数の電線20の端部が、1つのコネクタ24のハウジングによって位置決めされている。複数の電線20の端部が互いに自由に動けるように接続端子が設けられていてもよい。
織布30は、縦糸31及び横糸32が織られて形成されている。織布30の組織としては、特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。図2には、組織として、平織の例が示されているが、斜文織、朱子織などであってもよい。ここでは織布30は、細長いシート状に形成されて電線20の周囲に巻かれている。織布30の長辺40が電線20の延在方向に沿う。織布30の短辺41が電線20の周方向に沿う。織布30は電線20に対していわゆる縦添えとなるように巻かれている。またここでは、長辺40が縦糸31の延在方向に沿う。短辺41が横糸32の延在方向に沿う。織布30は、電線20のうちコネクタ24の近くまで覆う。織布30は粘着テープなどによって電線20に固定されていてもよい。この場合、織布30の端部と電線20との周囲に粘着テープなどが巻かれていてもよい。
織布30は切断縁部41を有する端部を含む。ここでは織布30は切断縁部41を有さない端部を含む。ここでは、短辺41が切断縁部41とされており、長辺40は切断縁部41とされていない。織布30において、長尺方向の端部は切断縁部41を有する端部であり、短尺方向の端部は切断縁部41を有さない端部である。以下では、長尺方向を長手方向と言い、短尺方向を幅方向と言うことがある。
横糸32が長辺40において折り返されている。織布30の幅方向端部において隣り合う横糸32同士はつながっている。横糸32同士をつなぐ連結部は、幅方向一端部及び他端部に交互に設けられる。
縦糸31及び横糸32のそれぞれは、ベース糸34を有する。縦糸31及び横糸32の少なくとも一方は、複合糸33である。複合糸33は、ベース糸34と、樹脂製部分35とを有する。
ここでは、ベース糸34は、高強度繊維製の糸である。これにより、織布は、高い耐衝撃性を有する。高強度繊維は、スーパー繊維などと呼ばれる繊維であってもよい。ここでは、高強度繊維は、パラ系アラミド繊維である。高強度繊維は、メタ系アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、ポリアリレート繊維、超高強力PVA繊維、PBO(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維、PPS(ポリフェニレンサルファイド)繊維、ポリイミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維などであってもよい。
樹脂製部分35は、ベース糸34の外周部に設けられている。樹脂製部分35は、ベース糸34よりも低融点である。ここでは樹脂製部分35の樹脂は、低融点ナイロンなどである。
ここでは、複合糸33は、ベース糸34としての芯糸34と、樹脂製部分35としての鞘糸35とを含む。鞘糸35が芯糸34の周囲に螺旋状に巻かれている。芯糸34は、なるべく真っすぐ延びていると良く、鞘糸35よりも真っすぐ延びていると良い。芯糸34及び鞘糸35のそれぞれは撚糸であってもよい。複合糸33は、カバーリング糸であってもよい。複合糸33は、鞘糸35が一重に巻かれたシングルカバーリングヤーンであってもよい。この場合、鞘糸35の巻方はS撚りでもよいし、Z撚りでもよい。複合糸33は、鞘糸35が二重に巻かれたダブルカバーリングヤーンであってもよい。この場合、内側の鞘糸35と外側の鞘糸35との一方がS撚りとされ、他方がZ撚りとされるとよい。複合糸33は、ベース糸34と、樹脂製部分をなす糸とが互いにS撚り又はZ撚りに撚り合わされた撚糸であってもよい。
織布30は、溶着部42を含む。ここでは織布30は、非溶着部43をさらに含む。溶着部42は、縦糸31及び横糸32が樹脂製部分35を介して溶着された部分である。非溶着部43は、縦糸31及び横糸32が溶着されていない部分である。非溶着部43は、溶着部42ではない部分である。
溶着部42では、縦糸31及び横糸32が交錯する部分において、互いに固着されている。非溶着部43では、縦糸31及び横糸32は、互いに交錯することによってのみ拘束されている。非溶着部43では、縦糸31及び横糸32は、交錯による影響下にある範囲内で、互いに接近離間移動することができる。溶着部42における縦糸31及び横糸32の相対移動は、非溶着部43における縦糸31及び横糸32の相対移動よりも困難である。
織布30のうち切断縁部41を有する端部が、溶着部42とされている。ここでは短辺41が溶着部42とされているため、溶着部42が電線20の周方向に沿って延在する。
溶着部42の範囲は、特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。1つの端部における溶着部42の範囲は、例えば、横糸32の1本分以上であってもよく、2本分以上であってもよく、3本分以上であってもよい。1つの端部における溶着部42の範囲は、例えば、横糸32の10本分以下であってもよく、7本分以下であってもよく、5本分以下であってもよい。ここでは、1つの端部における溶着部42は、横糸32の2本から5本分程度である。ここでは、織布30において、端部以外に溶着部42が設けられていない。織布30において、端部以外に溶着部42が設けられていてもよい。
非溶着部43の範囲は特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。非溶着部43の範囲は、例えば、織布30の長手方向において、溶着部42の範囲よりも広いとよい。例えば、織布30のうち端部よりも中間部における半分以上の領域は、非溶着部43とされていてもよい。織布30のうち端部よりも中間部とは、端部の溶着部42を除いて、一端側の非溶着部43から他端側の非溶着部43までの間の部分を言う。例えば、織布30のうち端部よりも中間部における非溶着部43の範囲は、6割以上であってもよいし、7割以上であってもよいし、8割以上であってもよいし、9割以上であってもよいし、10割であってもよい。中間部における非溶着部43の範囲が10割の場合、織布30の一端側の溶着部42と他端側の溶着部42との間がすべて非溶着部43となる。10割未満の場合、織布30の一端側の溶着部42と他端側の溶着部42との間に、非溶着部43に挟まれる溶着部42が存在する。
また例えば、織布30全体のうち半分以上の領域は、非溶着部43とされていてもよい。織布30全体のうち非溶着部43の範囲は、6割以上であってもよいし、7割以上であってもよいし、8割以上であってもよいし、9割以上であってもよい。織布30において、端部に溶着部42があるため、織布30全体のうち非溶着部43の範囲は10割未満である。
溶着部42において、縦糸31と横糸32とが、互いに重なる組織点の位置で溶着されていると良い。溶着部42において、隣り合う縦糸31同士が溶着されていてもよい。溶着部42において、隣り合う横糸32同士が溶着されていてもよい。溶着部42において、糸同士の間の空間である織目が樹脂製部分35によって完全に埋まっていてもよい。溶着部42において、糸同士の間の空間である織目が残っていてもよい。
溶着部42では、樹脂製部分35は鞘糸35としての体をなしていない。溶着部42では、樹脂製部分35は、らせん状の糸になっていない。溶着部42では、鞘糸35の接する部分同士が接着して塊をなしていてもよい。例えば、複数の鞘糸35同士が接着していてもよい。また例えば、各鞘糸35におけるらせんの隣り合う部分同士が接着していてもよい。織布30の長手方向の端面では、当該塊の端面中に複数の芯糸34の端面が埋まっていてもよい。織布30の長手方向の端面では、複数の縦糸31の芯糸34の端面の周りを1つの樹脂製部分35の塊の切断端面が覆っていてもよい。非溶着部43では、樹脂製部分35は鞘糸35としての体をなしている。非溶着部43では、縦糸31の鞘糸35と横糸32の鞘糸35とが接しているが、溶着はされていない。樹脂製部分35は、切断縁部41から非溶着部43に向けて、塊状態から徐々に鞘糸35としての体に近づくように変形していてもよい。
織布の製造方法について図6から図8を参照しつつ説明する。図6から図8は織布30を形成する様子を示す説明図である。
まず、図6に示すように、縦糸31及び横糸32を織った基材30Bを用意する。縦糸31及び横糸32は、複合糸33である。基材30Bには、溶着部42は設けられていない。かかる基材30Bは、例えば、ドラム80などにロール状に巻かれていてもよい。ここでは、基材30Bは、縦糸31がドラム80の周方向に延在するように巻かれていると良い。
次に、図7に示すように、ドラム80から送り出された基材30Bの延在方向に沿った一部を、幅方向全体にわたって加熱器82によって加熱する。これにより、基材30Bには、図8に示すような溶着部42Bが部分的に形成される。溶着部42の形成時に、溶着部42Bとなる部分はプレスされてもよいし、プレスされなくてもよい。溶着部42Bは、上記溶着部42の2倍の範囲に設けられる。溶着部42Bは、基材30Bの延在方向に沿って、織布30の長さに応じた間隔をあけて、順次設けられる。
次に、図8に示すように、溶着部42Bの位置でカッタ84などによって基材30Bを切断する。切断線が、なるべく溶着部42Bの中心を通ると良い。溶着部42Bが切断されて2つに分かれることによって溶着部42とされる。2つの溶着部42Bにおいて基材30Bが切断されることによって、必要長さを有し、切断縁部41を有する端部が溶着部42とされた織布30が製造される。基材30Bの切断時に、基材30Bのうち溶着部42を切断することによって、切断後の糸のほつれが抑制される。
なお、基材30Bは必要長さに切断された後に、切断縁部41を有する端部が加熱されて溶着部42が形成されてもよい。
<効果等>
以上のように構成されたワイヤハーネス10によると、織布30のうち切断縁部41を有する端部が溶着部42とされていることによって、当該端部において織布30の切断による糸のほつれが抑制される。
複合糸33は芯糸34及び鞘糸35を含み、鞘糸35が芯糸34の周囲に螺旋状に巻かれている。これにより、ベース糸34及び樹脂製部分35を有する複合糸33が得られやすい。また、溶着部42では、溶着時に溶けた鞘糸35が芯糸34の周囲をコーティングした状態となることによって、切断縁部41における繊維の毛羽立ちも抑制される。
また、織布30のうち端部よりも中間部における半分以上の領域は、縦糸31及び横糸32が溶着されていない非溶着部43とされている。これにより、非溶着部43とされている中間部では織布30本来の性質が得られやすい。
また、織布30は、細長いシート状に形成されて、長辺40が電線20の延在方向に沿うと共に短辺41が電線20の周方向に沿うように電線20の周囲に巻かれている。これにより、織布30が予め筒状に形成されていた場合と比べて、電線20への後付けが容易となる。
また、短辺41が切断縁部41とされている。これにより、溶着部42が電線20の延在方向に沿った一部のみに設定されやすい。
また、横糸32が長辺40において折り返されている。これにより、織布30の長辺40は非溶着部43とされてもほつれにくい。
また、ベース糸34は、高強度繊維製の糸であることにより、高い保護性能を有する織布30が得られやすい。
[付記]
これまで、複合糸33がベース糸34としての芯糸34と樹脂製部分35としての鞘糸35とを含み、鞘糸35が芯糸34の周囲に螺旋状に巻かれているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。樹脂製部分35は、芯糸34の外周部に樹脂がコーティングされたものであってもよい。
またこれまで、織布30が細長いシート状に形成されて、長辺40が電線20の延在方向に沿うと共に短辺41が電線20の周方向に沿うように電線20の周囲に巻かれているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。織布30は、筒状に形成されていてもよい。また細長いシート状に形成された織布30が、電線20にらせん巻きされていてもよい。
またこれまで、短辺41が切断縁部41とされているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。長辺40が切断縁部とされていてもよい。
またこれまで、横糸32が長辺40において折り返されているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、織布30において、長辺40が切断縁部とされるなどして、横糸が長辺40において折り返されていなくてもよい。
またこれまで、ベース糸34が高強度繊維製の糸であるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。ベース糸34は高強度繊維以外の糸であってもよい。
また、ワイヤハーネス10は織布30とは別の保護材をさらに備えていてもよい。かかる保護材は、電線20と織布30との間に設けられていてもよいし、織布30の外周側に設けられていてもよい。保護材は、例えば、金属パイプなどであってもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 ワイヤハーネス
20 電線
21 芯線
22 被覆層
24 コネクタ
30 織布
30B 基材
31 縦糸
32 横糸
33 複合糸
34 芯糸(ベース糸)
35 鞘糸(樹脂製部分)
40 長辺(幅方向端縁)
41 短辺(長手方向端縁、切断縁部)
42 溶着部
43 非溶着部
80 ドラム
82 加熱器
84 カッタ

Claims (7)

  1. 電線と、
    前記電線の周りを覆う織布と、
    を備え、
    前記織布は、それぞれベース糸を有する縦糸及び横糸が織られて形成され、
    前記縦糸及び前記横糸の少なくとも一方は、前記ベース糸と、前記ベース糸の外周部に設けられて前記ベース糸よりも低融点の樹脂製部分とを有する複合糸であり、
    前記織布のうち切断縁部を有する端部が、前記縦糸及び前記横糸が前記樹脂製部分を介して溶着された溶着部とされている、ワイヤハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
    前記複合糸は、前記ベース糸としての芯糸と、前記樹脂製部分としての鞘糸とを含み、
    前記鞘糸が前記芯糸の周囲に螺旋状に巻かれている、ワイヤハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
    前記織布のうち前記端部よりも中間部における半分以上の領域は、前記縦糸及び前記横糸が溶着されていない非溶着部とされている、ワイヤハーネス。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
    前記織布は、細長いシート状に形成されて、長辺が前記電線の延在方向に沿うと共に短辺が前記電線の周方向に沿うように前記電線の周囲に巻かれている、ワイヤハーネス。
  5. 請求項4に記載のワイヤハーネスであって、
    前記短辺の縁が前記切断縁部とされている、ワイヤハーネス。
  6. 請求項4に記載のワイヤハーネスであって、
    前記長辺が前記縦糸の延在方向に沿い、
    前記短辺が前記横糸の延在方向に沿い、
    前記横糸が前記長辺において折り返されている、ワイヤハーネス。
  7. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
    前記ベース糸は、高強度繊維製の糸である、ワイヤハーネス。
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