JP6719930B2 - 配線パターンの形成方法、電子デバイスの生産方法、印刷配線、電子デバイス及びグラビア版 - Google Patents

配線パターンの形成方法、電子デバイスの生産方法、印刷配線、電子デバイス及びグラビア版 Download PDF

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この発明はグラビアオフセット印刷による配線パターンの形成方法、配線パターンが形成されてなる印刷配線及びグラビア版に関し、さらに印刷配線を含む電子デバイス及び電子デバイスの生産方法に関する。
タッチパネルやメンブレンスイッチ、有機ELなどの各種電子デバイスの電極パターン、配線パターンの形成に、近年、生産性に優れ、製造コストの面で有利な印刷法が用いられるようになってきている。なかでもグラビアオフセット印刷は高精細なパターンの形成に適しているものとして注目されている。
特許文献1にはこのようにグラビアオフセット印刷によって配線パターンを形成することが記載されており、図11は特許文献1に記載されているグラビアオフセット印刷機を示したものである。特許文献1ではグラビアオフセット印刷機10を用い、以下に示すような工程(1)〜(3)で印刷を行うことが記載されている。
(1)まず、アライメントカメラ11で基材12の位置を合わせた後、シリンダーである第1の凹版13にドクター14で導電性インキをドクタリングする。第1の凹版13には細線パターンが刻まれており、細線パターンに導電性インキが充填される。
(2)次に、第1の凹版13から導電性インキをブランケット胴15に取り付けられたブランケット16に転写し、基材12に印刷する。
(3)次に、シリンダーである第2の凹版17にドクター18で導電性インキをドクタリングし、第2の凹版17から導電性インキをブランケット16に転写し、基材12に印刷する。第2の凹版17には第1の凹版13の細線パターンより太い太線パターンが刻まれており、太線パターンに導電性インキが充填される。第1の凹版13の細線パターンと第2の凹版17の太線パターンが基材12上で組み合わさってパターンが形成され、この後、ベークによって硬化されて印刷物が完成する。
特開2013−70005号公報
ところで、導電インキを用い、グラビアオフセット印刷によって配線パターンを形成する際に、ブランケット上に導電インキが残ってしまうと、
a)基材上に所定の導電インキが転写されないため、例えば転写パターンに欠損が生じる
b)ブランケット上に残った導電インキが次にグラビア版から転写される導電インキに加わることで、基材上の転写パターンに滲みや形状不良が発生する
といった印刷不良が発生する。
配線パターンのパターン幅が太くなると、グラビア版の凹部への導電インキの供給量が多くなるため、上記のような印刷不良はより発生しやすいものとなる。
このような印刷不良を回避するためには、例えば配線パターンのパターン幅の大小に応じて導電インキの状態等の印刷条件を制御することが考えられ、前述の図11に示したグラビアオフセット印刷機10のように複数のグラビア版(凹版)を使用する構成とすれば、配線パターンのパターン幅の大小に応じてグラビア版を使い分け、印刷条件を制御するといったことも一応、可能となる。
しかしながら、複数のグラビア版を使用すべく、グラビア版を取り付けるグラビア胴を複数具備する装置構成とすることは、印刷装置の複雑化、大型化を招き、また印刷条件を制御することは面倒と言える。
この発明の目的はこのような状況に鑑み、グラビアオフセット印刷においてブランケット上への導電インキ残りに基因する印刷不良の発生を簡易な構成、簡便な方法で防止することができるようにした配線パターンの形成方法及びグラビア版を提供することにあり、さらに良好に配線パターンが形成された印刷配線、印刷配線を具備する電子デバイス及び電子デバイスの生産方法を提供することにある。
本発明の波線状配線パターンの形成方法は、グラビア版の凹部(ただし、容積低減のための凸部が、波線の折返し部に対応する凹部の底面に形成されている)に充填された導電インキをブランケットに転写し、ブランケットに転写された導電インキを基材に転写して硬化させることで基材上に配線パターンを形成する配線パターンの形成方法である。
本発明の電子デバイスの生産方法は、上述の配線パターンの形成方法を使用する。
本発明の印刷配線は、基材上に硬化させた状態の導電インキの膜で形成された波線状の配線パターンを持つ印刷配線であって、波線の折返し部の内部において、配線パターンの幅方向に膜が無い1個の空間が存在し、配線パターンの長手方向に1個以上の空間が存在する。
あるいは、本発明の印刷配線は、基材上に硬化させた状態の導電インキの膜で形成された波線状の配線パターンを持つ印刷配線であって、波線の折返し部の上面において、配線パターンの幅方向に1個の窪みが存在し、配線パターンの長手方向に複数個の窪みが存在する。
本発明の電子デバイスは、上述いずれかの印刷配線を含む。
本発明のグラビア版は、印刷される波線状の配線パターンを画定する凹部が形成されたグラビア版であり、波線の折返し部に対応する凹部の底面に、凹部の容積を減ずる凸部が形成されている。
この発明によれば、簡易な構成、簡便な方法でブランケット上への導電インキ残りに基因する印刷不良の発生を防止することができ、よって印刷品質の向上を図ることができ、また連続印刷性の向上を図ることができる。
ロール式のグラビアオフセット印刷装置の概要を説明するための模式図。 Aはこの発明によるグラビア版の第1の実施例を説明するための図、BはAのグラビア版を使用して形成された配線パターンを示す図。 Aは図2Aに示したグラビア版の部分拡大斜視図、Bは図2Aの部分拡大断面図、Cは図2Bの部分拡大断面図。 Aはこの発明によるグラビア版の第2の実施例を説明するための図、Bはこの発明によるグラビア版の第3の実施例を説明するための図、Cはこの発明によるグラビア版の第4の実施例を説明するための図。 この発明による電子デバイスの一実施例としてのタッチパネルの構成概要を説明するための図。 Aは図5に示したタッチパネルの第1のセンサ電極列の詳細を示す部分拡大図、Bは図5に示したタッチパネルの第2のセンサ電極列の詳細を示す部分拡大図。 図5に示したタッチパネルの第1のセンサ電極列及び第1のセンサ電極列から引き出された引出し配線を示す部分拡大図。 図5に示したタッチパネルの第1のセンサ電極列から引き出された引出し配線を示す部分拡大図。 Aは波線形状の配線パターンを示す図、Bは導電インキのテーリング、滲みを説明するための図。 Aはこの発明によるグラビア版の第5の実施例を説明するための図、Bはこの発明によるグラビア版の第6の実施例を説明するための図。 グラビアオフセット印刷による従来の配線パターンの形成方法を説明するための図。
まず、初めに、この発明が対象とするロール式のグラビアオフセット印刷の概要について説明する。
図1はグラビアオフセット印刷装置の構成を示したものであり、グラビア胴21に取り付けられたシリンダー状のグラビア版22に、ディスペンサ23によってインキ24が供給される。インキ24はドクターブレード25によってグラビア版22に形成されている印刷パターンを画定する凹部22aに充填され、余分なインキ24はドクターブレード25によって掻き取られて凹部22a内にインキ24が収まるように均一にならされる。グラビア版22の凹部22aに充填されたインキ24は、グラビア版22に押し付けられながら回転するブランケット胴26に取り付けられたブランケット27に、転写される。ブランケット27に転写されたインキ24は流されてきた基材(印刷基材)28に転写される。この後、インキ24は硬化され、印刷が完了する。
この発明はこのようなグラビアオフセット印刷による配線パターンの形成において、導電インキが基材に転写されず、ブランケット上に残ってしまうことに基因する印刷不良の発生を図1に示したグラビアオフセット印刷装置の構成を変えることなく防止することができるようにしたものであり、以下、具体的に説明する。
ブランケット上への導電インキ残りは前述したようにグラビア版の凹部への導電インキの供給量が多い、パターン幅の太い配線パターンを印刷する際に発生しやすい。従って、この例では太い配線パターンを画定するグラビア版の凹部の底面に、凹部の容積を減ずる凸部を形成し、凸部の分だけ導電インキの量を低減させるものとする。
図2Aはこのように太い配線パターンを画定する凹部の底面に凸部が形成されたグラビア版の一部を示したものであり、図2Bは図2Aに示したグラビア版と対応させて基材上に印刷形成された配線パターンの一部を示したものである。また、図3Aは図2Aの一部を示したものであり、図3B及びCはそれぞれ図2A及びBに示したグラビア版及び配線パターンの断面を示したものである。
この例ではグラビア版30の太い配線パターンを画定する凹部31の底面に、凹部31の長手方向に、即ち配線パターンの長手方向に所定のピッチで配列して凸部32を突出形成する。凸部32はこの例では凹部31の中心線上に配列されて一列形成されており、即ち凹部31の幅方向(配線パターンの幅方向)には凹部31の両側面と離間して1個存在し、凹部31の長手方向には複数個存在するように形成されている。
凸部32はこの例では正方形の頂面32aを有するものとされ、頂面32aはグラビア版30の上面30aと同一平面に位置されている。
このようなグラビア版30を用い、導電インキにより配線パターンをグラビアオフセット印刷すると、配線パターンの内部には凸部32に対応して空間が形成されることになるが、導電インキのブランケット上での滲み及び基材上での滲みにより、結果的には空間は埋まった状態もしくは小さくなった状態となる。図2Bは基材41上に全ての空間が埋まった配線パターン42が形成された状態を示す。空間が埋まった部分は図3Cに示したように導電インキの膜厚が小さくなり、配線パターン42の上面に窪み42aが形成される。窪み42aは配線パターン42の幅方向には1個存在し、配線パターン42の長手方向には複数個存在するように形成される。
なお、全ての空間が埋まりきらず、配線パターン42の内部に導電インキの膜がない空間が形成される場合、膜がない空間は配線パターン42の幅方向には1個存在し、配線パターン42の長手方向には1個以上存在することになる。
このようにグラビア版30の太い配線パターン42を画定する凹部31の底面に凸部32を形成し、凸部32の分だけ導電インキの量を低減してブランケット上に転写される導電インキの量を制御することにより、基材に転写されず、ブランケット上に導電インキが残ってしまうといったことを解消することができ、よってブランケット上への導電インキ残りに基因する印刷不良の発生を防止することができる。なお、このように凸部32を形成して導電インキの量を低減することは、ブランケットの膨潤対策としても効果がある。
グラビア版30の凹部31への凸部32の形成は、図2Aでは凹部31の幅方向の中心線上に凸部32を配列形成しているが、例えば図4Aに示したように凹部31の幅方向の中心線よりずれた線上に凸部32を配列形成してもよい。また、図2Aや図4Aに示した構成では凸部32は凹部31の両側面と接していないが、図4Bに示したように凹部31の一方の側面の内側に側面と接触して並ぶように凸部32を形成してもよい。さらに、凸部32を一直線上に配列形成するのではなく、図4Cに示したように凹部31の幅方向に交互に位置をずらして、いわゆる千鳥状に配列形成してもよい。
図4A及びBに示したような凸部32の配列はグラビアオフセット印刷におけるドクターブレードのスキージング方向を考慮したもので、図4A,B中、矢印Sはドクターブレードのスキージング方向を示す。図4A,Bに示したように、凹部31内において凸部32をスキージング方向にずらして配置すれば、凸部32に対応する配線パターン内の空間はより埋まりやすいものとなり、空間が埋まることで配線パターンの抵抗値を低下させることができる。
次に、この発明による電子デバイスの一実施例として静電容量式のタッチパネルの構成を説明する。
図5は静電容量式のタッチパネルの構成概要を示したものである。図5中、50は透明基板を示す。静電容量式のタッチパネルは透明基板50上に、例えば第1の導体層、絶縁層、第2の導体層及び保護膜が順次、積層形成された構成を有する。
センサ電極列は図5では詳細図示を省略しているが、複数の第1のセンサ電極列と複数の第2のセンサ電極列とよりなり、複数の第1のセンサ電極列は第1の導体層によって形成され、複数の第2のセンサ電極列は絶縁層により第1の導体層と絶縁された第2の導体層によって形成されている。図5中、矩形枠で囲んだ部分はセンサ電極列が位置するセンサ領域60を示す。
図6Aは第1の導体層によって形成されている第1のセンサ電極列71の詳細を示したものであり、図6Bは第2の導体層によって形成されている第2のセンサ電極列81の詳細を示したものである。
第1のセンサ電極列71は矩形をなすセンサ領域60の長辺61と平行なX方向に配列された複数の島状電極72と、隣接する島状電極72を連結する連結部73とよりなる。第1のセンサ電極列71は矩形をなすセンサ領域60の短辺62と平行なY方向に複数、並列配置されて設けられている。第2のセンサ電極列81はY方向に配列された複数の島状電極82と、隣接する島状電極82を連結する連結部83とよりなる。第2のセンサ電極列81はX方向に複数、並列配置されて設けられている。第1のセンサ電極列71と第2のセンサ電極列81は互いに絶縁された状態で交差され、連結部73と83は互いに重なる位置に位置されている。第1のセンサ電極列71と第2のセンサ電極列81は図6A,Bに示したようにセンサ領域60の長辺61及び短辺62の双方に斜交する線分で構成され、内部に多数個のセル状の空隙を形成する細線のメッシュで形成されており、島状電極72,82は外形が菱形形状をなす。
図5に示した引出し配線91,92及び端子部93は第1の導体層によって形成されており、グランド配線94は第1及び第2の導体層の双方によって形成されている。引出し配線91は各第1のセンサ電極列71のX方向両端からそれぞれ引き出されており、引出し配線92は各第2のセンサ電極列81のY方向一端からそれぞれ引き出されている。なお、図5では複数配列されてセンサ領域60から引き出されている引出し配線91及び92は、配列の両端に位置するもののみ示し、両端に位置する以外のものは図示を省略している。
端子部93は矩形状をなす透明基板50の一方の長辺の中央部分に配列されて形成されており、引出し配線91,92は端子部93まで延びて端子部93に接続されている。グランド配線94はセンサ領域60及び引出し配線91,92を囲むように透明基板50の周縁部に形成されている。グランド配線94も端子部93に接続されている。
太い端子部93及びグランド配線94は詳細図示を省略しているが、第1及び第2のセンサ電極列71,81と同様、センサ領域60の長辺61及び短辺62の双方に斜交する線分で構成され、延長方向及び幅方向にわたって多数個のセル状の空隙を含む細線のメッシュで形成されている。引出し配線91,92はライン状(線状)の配線とされている。
上記のような構成を有する第1及び第2の導体層は銀などの導電粒子を含む導電インキを用いて図1に示したグラビアオフセット印刷装置によって印刷形成される。この例では第1及び第2の導体層のグラビアオフセット印刷において、ブランケット上への導電インキ残りに基因する印刷不良の発生を防止すると共に、グラビア版の凹部へのドクターブレードの落ち込み、引っ掛かりに基因する印刷不良の発生も防止するものとなっている。
まず、グラビア版の凹部へのドクターブレードの落ち込みを回避する構成について説明する。
導体層のパターンを画定するグラビア版に対するドクターブレードのスキージング方向は、センサ領域60の長辺61と平行なX方向もしくはセンサ領域60の短辺62と平行なY方向のいずれかとなる。この例ではスキージング方向をX方向とする。図5中、矢印Sはスキージング方向を示す。
第1及び第2のセンサ電極列71,81、端子部93及びグランド配線94はX方向、Y方向の双方に斜交するメッシュで形成されているため、これら第1及び第2のセンサ電極列71,81、端子部93及びグランド配線94のパターンを画定するグラビア版の凹部にドクターブレードが落ち込むといったことは発生しない。一方、引出し配線91及び92はそれぞれX方向とY方向に延長する線分で構成されているため、これら引出し配線91,92のパターンを画定するグラビア版の凹部にドクターブレードが落ち込むといったことが発生し得る。
引出し配線91は図5に示したように、第1のセンサ電極列71との接続部から端子部93との接続部に向かって、長辺平行部分91a、短辺平行部分91b、長辺平行部分91c及び短辺平行部分91dを有しており、引出し配線92は第2のセンサ電極列81との接続部から端子部93との接続部に向かって、短辺平行部分92a、長辺平行部分92b及び短辺平行部分92cを有している。これらの部分に対し、この例ではグラビア版の凹部へのドクターブレードの落ち込みを解消するため、引出し配線91の長い短辺平行部分91bを波線で構成する。
図7は多数配列されている引出し配線91の短辺平行部分91bが波線で構成されている状態を示したものであり、図8は引出し配線91の短辺平行部分91bから長辺平行部分91cへの移行部分を示したものである。なお、この例では引出し配線91の、第1のセンサ電極列71との接続部である短い長辺平行部分91aは図7に示したように、X方向、Y方向の双方に斜交するメッシュで全体として幅広に形成されている。
上述したように、この例では引出し配線91の長い短辺平行部分91bを波線で構成する。そして引出し配線91の長辺平行部分91c及び引出し配線92の長辺平行部分92bは通常の直線で構成する。なお、引出し配線91の短辺平行部分91d及び引出し配線92の短い短辺平行部分92a,92cは詳細には示していないが、この例では引出し配線91の長辺平行部分91aと同様、メッシュで全体として幅広に形成している。
このように引出し配線91の長い短辺平行部分91bを波線で構成し、Y方向に設置したドクターブレードにより導電インキを波線の延長方向に対する直交方向(X方向)にスキージングすることで充填する。これにより、グラビア版の凹部にドクターブレードが落ち込むといったことを回避することができ、ドクターブレードの落ち込み、引っ掛かりに基因する印刷不良の発生を解消することができる。
図9Aは配線パターンに適用する波線形状を示したものであり、波線をなす配線パターン100は波線が三角波で構成されたものとなっている。
図9Aに示したような波線で構成する引出し配線91の短辺平行部分91b及び直線で構成する引出し配線91の長辺平行部分91c、引出し配線92の長辺平行部分92bは、例えばメッシュ配線と同じ線幅では配線パターンの抵抗値が高くなりすぎ、断線のリスクも大きいため、メッシュ配線より太い配線で形成する。よって前述したように導電インキがブランケット上に残りやすく、ブランケット上への導電インキ残りに基因する印刷不良の発生を防止するため、これら引出し配線91の短辺平行部分91bを画定するグラビア版の凹部及び引出し配線91,92の長辺平行部分91c,92bを画定するグラビア版の凹部にそれぞれ凸部を形成する。
図10Aはグラビア版30’の三角波の波線形状を有する凹部31’に凸部33が形成された状態を示したものであり、凸部33は凹部31’の幅方向の中心線上に配列されて一列形成されている。凸部33は前述の図2Aに示した凸部32と同様、正方形の頂面33aを有し、頂面33aはグラビア版30’の上面30’aと同一平面に位置されている。
図10Bは凸部33をドクターブレードのスキージング方向にずらして配置した状態を示したものである。凸部33はこれら図10A,Bに示した構成では凹部31’の両側面と離間されて配置されている。
波線をなす配線パターンの波線を図9Aに示したように三角波とした場合、印刷された配線パターン100には図9Bに示したような形状不具合が生じやすい。即ち、スキージング方向に対して前方側に位置する三角波の折返し部(角)からaを付した導電インキのテーリングが生じることがあり、またbを付した導電インキの滲みが三角波の折返し部に生じることがある。
グラビア版30’の凹部31’に凸部33を形成して導電インキの量を低減することは、この図9Bに示したようなテーリングaや滲みbを防止する上でも効果があり、この点で凸部33は波線の折返し部に位置するように形成するのが好ましく、さらに図10Bに示したようにスキージング方向にずらして形成するのが好ましい。
なお、直線で構成される引出し配線91,92の長辺平行部分91c、92bを画定するグラビア版の凹部には前述の図2Aに示したグラビア版30の凹部31と同様に凸部32を形成する。
以上、この発明の実施例について説明したが、グラビア版の配線パターンを画定する凹部の底面に形成する凸部の高さは、グラビア版の上面に達する高さ未満の高さとしてもよい。また、凸部の頂面の形状(平面形状)は正方形に限るものではなく、いかなる形状であってもよい。さらに、配線パターンを波線形状とする場合、波線形状は三角波に限らず、例えば正弦波のような曲線よりなる波線形状でもよく、またドクターブレードの落ち込みが起きない程度に十分短いものであれば、波線の延長方向に平行な線分要素を含む例えば台形波のような波線形状でもよい。
10 グラビアオフセット印刷機 11 アライメントカメラ
12 基材 13 第1の凹版
14 ドクター 15 ブランケット胴
16 ブランケット 17 第2の凹版
18 ドクター 21 グラビア胴
22 グラビア版 22a 凹部
23 ディスペンサ 24 インキ
25 ドクターブレード 26 ブランケット胴
27 ブランケット 28 基材
30,30’ グラビア版 30a,30’a 上面
31,31’ 凹部 32 凸部
32a 頂面 33 凸部
33a 頂面 41 基材
42 配線パターン 42a 窪み
50 透明基板 60 センサ領域
61 長辺 62 短辺
71 第1のセンサ電極列 72 島状電極
73 連結部 81 第2のセンサ電極列
82 島状電極 83 連結部
91 引出し配線 91a,91c 長辺平行部分
91b,91d 短辺平行部分 92 引出し配線
92a,92c 短辺平行部分 92b 長辺平行部分
93 端子部 94 グランド配線
100 配線パターン

Claims (20)

  1. 基材上に波線の形を有する配線パターンを形成する配線パターンの形成方法であって、
    グラビア版の凹部に充填された導電インキをブランケットに転写する第1ステップと、
    前記ブランケットに転写された前記導電インキを前記基材に転写する第2ステップと、
    前記基材に転写された前記導電インキを硬化させる第3ステップと
    を有し、
    前記波線の折返し部に対応する前記凹部の底面に、前記凹部の容積を減ずる凸部が形成されている
    ことを特徴とする配線パターンの形成方法。
  2. 請求項1に記載の配線パターンの形成方法において、
    前記凸部の頂面は前記グラビア版の上面と同一平面に位置している
    ことを特徴とする配線パターンの形成方法。
  3. 請求項1に記載の配線パターンの形成方法において、
    前記凸部は前記グラビア版の上面に達する高さ未満の高さを有する
    ことを特徴とする配線パターンの形成方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の配線パターンの形成方法において、
    前記配線パターンの幅方向に対応する前記凹部の幅方向に1個の前記凸部が存在し、前記配線パターンの長手方向に対応する前記凹部の長手方向に複数個の前記凸部が存在する
    ことを特徴とする配線パターンの形成方法。
  5. 請求項4に記載の配線パターンの形成方法において、
    前記凸部は、前記凹部の前記長手方向に伸びる中心線からずれた線に沿って並んでいる、または、前記凹部の一方の側面と接触して並んでいる、または、千鳥状に並んでいる
    ことを特徴とする配線パターンの形成方法。
  6. 基材上に配線パターンを形成する配線パターンの形成方法であって、
    グラビア版の凹部に充填された導電インキをブランケットに転写する第1ステップと、
    前記ブランケットに転写された前記導電インキを前記基材に転写する第2ステップと、
    前記基材に転写された前記導電インキを硬化させる第3ステップと
    を有し、
    前記凹部の底面に2個以上の凸部が形成されており、
    前記配線パターンの幅方向に対応する前記凹部の幅方向において、1個以上の前記凸部が存在し、
    前記配線パターンの長手方向に対応する前記凹部の長手方向において、2個以上の前記凸部が、前記凹部の前記長手方向に伸びる中心線からずれた線に沿って並んでいる、または、前記凹部の一方の側面と接触して並んでいる、または、千鳥状に並んでいる
    ことを特徴とする配線パターンの形成方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の配線パターンの形成方法を使用することを特徴とする電子デバイスの生産方法。
  8. 基材上に硬化させた状態の導電インキの膜で形成された波線の形を有する配線パターンを持つ印刷配線であって、
    前記波線の折返し部の内部において、前記配線パターンの幅方向に前記膜が無い1個の空間が存在し、前記配線パターンの長手方向に1個以上の前記空間が存在する
    ことを特徴とする印刷配線。
  9. 請求項8に記載の印刷配線において、
    前記空間は、前記配線パターンの前記長手方向に伸びる中心線からずれた線に沿って並んでいる、または、前記配線パターンの一方の側縁に並んでいる、または、千鳥状に並んでいる
    ことを特徴とする印刷配線。
  10. 基材上に硬化させた状態の導電インキの膜で形成された波線の形を有する配線パターンを持つ印刷配線であって、
    前記波線の折返し部の上面において、前記配線パターンの幅方向に1個の窪みが存在し、前記配線パターンの長手方向に複数個の前記窪みが存在する
    ことを特徴とする印刷配線。
  11. 請求項10に記載の印刷配線において、
    前記窪みは、前記配線パターンの前記長手方向に伸びる中心線からずれた線に沿って並んでいる、または、前記配線パターンの一方の側縁に並んでいる、または、千鳥状に並んでいる
    ことを特徴とする印刷配線。
  12. 基材上に硬化させた状態の導電インキの膜で形成された配線パターンを持つ印刷配線であって、
    前記配線パターンの幅方向において、前記膜が無い1個以上の空間が存在し、
    前記配線パターンの長手方向において、2個以上の前記空間が、前記配線パターンの一方の側縁に並んでいる
    ことを特徴とする印刷配線。
  13. 基材上に硬化させた状態の導電インキの膜で形成された配線パターンを持つ印刷配線であって、
    前記配線パターンの幅方向において、1個以上の窪みが存在し、
    前記配線パターンの長手方向において、2個以上の前記窪みが、前記配線パターンの前記長手方向に伸びる中心線からずれた線に沿って並んでいる、または、前記配線パターンの一方の側縁に並んでいる、または、千鳥状に並んでいる
    ことを特徴とする印刷配線。
  14. 請求項8から13のいずれかに記載の印刷配線を含んで構成されていることを特徴とする電子デバイス。
  15. 印刷される波線の形を有する配線パターンを画定する凹部が形成されたグラビア版であって、
    前記波線の折返し部に対応する前記凹部の底面に、前記凹部の容積を減ずる凸部が形成されている
    ことを特徴とするグラビア版。
  16. 請求項15に記載のグラビア版において、
    前記凸部の頂面は前記グラビア版の上面と同一平面に位置している
    ことを特徴とするグラビア版。
  17. 請求項15に記載のグラビア版において、
    前記凸部は前記グラビア版の上面に達する高さ未満の高さを有する
    ことを特徴とするグラビア版。
  18. 請求項15から17のいずれかに記載のグラビア版において、
    前記配線パターンの幅方向に対応する前記凹部の幅方向に1個の前記凸部が存在し、前記配線パターンの長手方向に対応する前記凹部の長手方向に複数個の前記凸部が存在する
    ことを特徴とするグラビア版。
  19. 請求項18に記載のグラビア版において、
    前記凸部は、前記凹部の前記長手方向に伸びる中心線からずれた線に沿って並んでいる、または、前記凹部の一方の側面と接触して並んでいる、または、千鳥状に並んでいる
    ことを特徴とするグラビア版。
  20. 印刷される配線パターンを画定する凹部が形成されたグラビア版であって、
    前記凹部の底面に2個以上の凸部が形成されており、
    前記配線パターンの幅方向に対応する前記凹部の幅方向において、1個以上の前記凸部が存在し、
    前記配線パターンの長手方向に対応する前記凹部の長手方向において、2個以上の前記凸部が、前記凹部の前記長手方向に伸びる中心線からずれた線に沿って並んでいる、または、前記凹部の一方の側面と接触して並んでいる、または、千鳥状に並んでいる
    ことを特徴とするグラビア版。
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