JP6719345B2 - アルミニウム接合体の製造方法 - Google Patents

アルミニウム接合体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アルミニウム接合体の製造方法に関し、より詳細には、主として自動車のルーフやドア、フェンダー等のアルミ構造部材に用いられるアルミニウム接合体の製造方法に関する。
通常、自動車のルーフ部材等はスポット接合により締結されている。そのため、美観の観点からスポット溶接痕をルーフモールで覆うという措置が行われているのが一般的である。一方、このようなルーフモールを省略するため、ルーフ部材とその周辺部材とをスポット接合(点接合)ではなくレーザにより連続的に接合するという方法も検討されている。
一般的にアルミニウム材の溶接に用いられる溶加材としては、Si含有量の多いAl−Si系合金(JIS4043、4047で規定されるAl−Si系合金)や、Mg含有量の多いAl−Mg系合金(JIS5356、5556、5183で規定されるAl−Mg系合金)が用いられている。
ところで、ルーフやドア、フェンダーなどに使用されるアルミニウム材は板厚が1mm程度と薄く熱歪が生じやすい。したがって、アルミニウム材をレーザにより連続的に接合するためには、溶加材を適正に選定することに加えてレーザビームの照射条件の検討も必要となる。
特許文献1には、溶加材を用いると共に、2本のレーザビームを使用し、各レーザビームの照射条件を設定して、アルミニウム材を溶接することが開示されている。
米国特許出願公開第2016/0114428号
自動車部材に使用されるアルミニウム材(被溶接材)は、構造体としての強度を確保するために、Al−Mg系合金(5000系合金)、Al−Mg−Si系合金(6000系合金)等のMgを多く含むアルミニウム合金が汎用されている。また、これらの被溶接材に対しては、レーザ溶接の溶加材として、Siを多く含むJIS4047あるいはJIS4043で規定されるAl−Si系合金が、溶加材の流動性(濡れ広がり性)の観点から好適に用いられることが多い。
しかしながら、JIS4043、4047で規定されるAl−Si系合金では溶加材と被溶接材を溶かすための入熱量の低減に限界があった。
一方、溶加材としてJIS5556やJIS5356等で規定されるAl−Mg系合金を使用することでレーザ溶接時のエネルギー入力量(入熱量)を低減させると共に、溶接継手の強度を向上させることができる。しかしながら、Mg量の高い溶加材は、レーザ溶接時に酸化皮膜からなるいわゆるスマットがビード表面に付着するという難点がある。
このスマットは塗装皮膜の密着性などに影響を与えるため除去しなければならないが、ビードの凹凸部分に入り込んだ状態では、研磨などでは勿論、酸洗やアルカリ洗浄といった化学処理、溶剤のふき取りでも除去することが難しい。
そこで、本発明の目的は、レーザ溶接時の入熱量とスマットの発生を抑えつつ継手強度の高いアルミニム接合体を得ることができる製造方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 第1アルミニウム部材と、第2アルミニウム部材とでフレア継手を形成する工程と、
前記第1アルミニウム部材と前記第2アルミニウム部材との前記フレア継手の開先部に、
質量%で、
Mg:1.0〜3.0%
Mn:0.50〜1.0%
Cr:0.05〜0.20%
Ti:0.05〜0.20%
を含み、
残部がアルミニウム及び不可避不純物からなるアルミニウム合金の溶加材を供給しながら、前記開先部にビーム径が0.8〜3.5mmのレーザビームを照射してレーザ溶接する工程と、
を有することを特徴とするアルミニウム接合体の製造方法。
(2) 前記レーザビームのビーム径が2.0〜3.0mmであることを特徴とする(1)に記載のアルミニウム接合体の製造方法。
本発明のアルミニウム接合体の製造方法によれば、第1アルミニウム部材と第2アルミニウム部材とのフレア継手の開先部に、質量%で、Mg:1.0〜3.0%、Mn:0.50〜1.0%、Cr:0.05〜0.20%、Ti:0.05〜0.20%を含み、残部がアルミニウム及び不可避不純物からなるアルミニウム合金の溶加材を供給しながら、開先部にビーム径が0.8〜3.5mmのレーザビームを照射してレーザ溶接することにより、レーザ溶接時の入熱量とスマットの発生を抑えつつ継手強度の高いアルミニム接合体を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム接合体の製造方法を、要部拡大図と共に示す斜視図である。 本発明のフレア継手を例示する、図1のA−A線に沿った断面図である。 図2Aとは異なるフレア継手を例示する、図2Aに相当する断面図である。 図2Aとは異なるフレア継手を例示する、図2Aに相当する断面図である。 図2Aとは異なるフレア継手を例示する、図2Aに相当する断面図である。 実施例1に係る溶接ビード部の平面視の写真を示す図である。 比較例2に係る溶接ビード部の平面視の写真を示す図である。 比較例3に係る溶接ビード部の平面視の写真を示す図である。
以下、本発明に係るアルミニウム接合体の製造方法の一実施形態について説明する。
本実施形態では、図1及び図2Aに示すように、第1アルミニウム部材(以下、第1部材ともいう)10の曲げ部11と、第2アルミニウム部材(以下、第2部材ともいう)20の曲げ部21とでフレア継手を形成し、このフレア継手の開先部に、以下に示すアルミニウム合金の溶加材40を供給しながら、レーザビーム50を照射してレーザ溶接して接合部(溶接継手)30を形成し、これによって、アルミニウム接合体1を製造する。図1及び図2A中、符号41は、ビード、符号Xは、溶接方向を表している。
なお、フレア継手とは、被溶接部材の円弧と円弧と、又は円弧と直線とでできた開先形状の継手を言う。例えば、本発明の製造方法が適用されるフレア継手を構成するアルミニウム接合体1としては、図2Aに示したものに限らず、図2B〜図2Dに示すような断面形状であってもよい。
例えば、接合部30は、図2A及び図2Bに示すように、第1部材10の曲げ部11を鈍角、第2部材20の曲げ部21を鋭角として形成されてもよく、図2C及び図2Dに示すように、いずれの曲げ部11,21も直角として形成されてもよい。
また、接合部30では、図2A及び図2Cに示すように、第1部材10と第2部材20との間に段差があってもよく、図2B及び図2Dに示すように、段差がなくてもよい。
以下、本実施形態で適用される第1及び第2アルミニウム部材10、20、及び溶加材40の材質、及びレーザビームのビーム径について順に説明する。
<第1及び第2アルミニウム部材>
第1及び第2アルミニウム部材10、20としては、いずれも1000系〜8000系のアルミニウム又はアルミニウム合金を適用することができる。特に、第1及び第2アルミニウム部材10、20は、強度の点から、5000系、6000系、7000系のアルミニウム又はアルミニウム合金を好適に用いることができ、単層の材料だけでなく表面にアルミニウム(Al-Si系合金)のクラッド層を設けた構成としてもよい。
<アルミニウム合金溶加材>
アルミニム合金の溶加材40の組成は、質量%で、
Mg:1.0〜3.0%
Mn:0.50〜1.0%
Cr:0.05〜0.20%
Ti:0.05〜0.20%
を含み、残部がアルミニウム及び不可避不純物からなる。上記質量%は溶加材全体に対する質量%である。夫々の元素の質量%の特定理由は以下の通りである。
<Mg>
Mgは接合部30の強度向上に寄与する。また、Mgは比較的低い温度で蒸発するため、低い入熱量で溶け込み量を深くすることができる。
Mgが1.0%より低くなると、所定の継手強度が得られず、溶接ビード41の形成に必要な入熱量も大きくなる。又、溶加材40であるワイヤが送給中に座屈するという欠点も生じやすくなる。一方、Mgが3.0%を超えると、溶接時の熱により酸化物(スマット)が発生しやすくなる。
従って、Mgの含有量は1.0〜3.0%とする。
<Mn>
MnはMgと同様に接合部30の強度に寄与する元素である。酸化皮膜の発生量を抑制するためにMgの含有量を低下させると、接合部30の継手強度が低下する。そこで、Mnを所定量含有させることで必要な継手強度を保持させることができる。
Mnの含有量は、入熱量の低減、継手強度保持の観点から、0.50〜1.0%とする。Mnの含有量が0.50%より低いと継手強度が不足する。一方、Mnを1.0%を超えて含有させても、継手強度向上の効果は飽和状態となり小さくなる。
従って、Mnの含有量は0.50〜1.0%とする。
<Cr、Ti>
Cr、Tiは、夫々溶接ビード41の金属組織の微細化に寄与し、溶接ビード41の割れを防止する。
Cr、Tiの含有量が夫々0.05%より低いと微細化の効果が十分に得られない。一方、Cr、Tiの含有量を夫々0.20%より高くしても微細化の効果は飽和する。
従って、Cr、Tiの含有量は夫々0.05〜0.20%とする。
<不可避不純物>
溶加材40は、本発明の効果を阻害しない範囲で不純物を含有させることができる。不純物の種類としては、Si:0.25%以下、Fe:0.40%以下、Cu:0.10%以下、Zn:0.25%以下、その他の元素は0.05%以下で合計0.15%以下とすることができる。
また、溶加材40であるワイヤの径は、接合部30の形状その他の溶接条件に応じて、0.8〜2.0mmの範囲で適宜選定し得る。
<レーザビームのビーム径>
フレア継手開先部におけるレーザビーム50のビーム径は0.8〜3.5mmとする。レーザの出力を一定にして、ビーム径を小さくするとエネルギー密度が大きくなるため溶け込み深さが増加する。ビーム径を0.8mmより小さくすると、自動車のルーフ等に使用されるような厚み0.8〜1.5mmの薄い被溶接材の場合には、ビームが被溶接材を容易に貫通してしまうという不具合が生じる。一方、フレア継手開先部におけるレーザビーム50のビーム径を3.5mmより大きくすると、広範囲にビームが照射されるため、入熱量が大きくなってしまう。
従って、フレア継手開先部におけるレーザビーム50のビーム径は0.8〜3.5mmとする。好ましくは、ビーム径を2.0〜3.0mmとする。このようにすると入熱量と継手強度のバランスをより高めることができる。
なお、上記エネルギー密度(I:W/mm)は、下記式のように、レーザの出力(P:W)をビーム面積(A=ビーム径×π/4:mm)で除した値で表される。
I=P/A=P/πr2(r=ビーム径/2)
このエネルギー密度は、レーザ溶接部の溶け込み深さとビード外観に作用するパラメータである。つまり、エネルギー密度が大きい(即ち、ビーム面積が小さい、又は、レーザの出力が大きい)と、深い溶け込みとなり、ビード外観が悪くなる。また、エネルギー密度が小さい(即ち、ビーム面積が大きい、又は、レーザの出力が小さい)と、浅い溶け込みまたは溶けずに光反射し、ビード外観はきれいなものとなる。
また、レーザビーム50のビーム径は、溶接ビード41の幅に応じて、0.8〜3.5mmの範囲内で適宜選択される。
例えば、ビーム径が3.5mmを越えたときは、入熱量を増やさないと溶けなくなるため、結果的に大きなレーザ出力を必要とする。このため、その分、溶接ビード41の幅も増えて接合しなくても良い部分、即ち、溶接ビード41の上面を超えて、接合とは関係のない母材領域の部分を溶かしてしまい、熱影響により強度低下や大きな熱歪みを生じさせてしまう可能性がある。
レーザビーム溶接のビーム照射はいわゆるキーホール型でも良いが、ビームの焦点を被溶接材の厚み方向にずらしてデフォーカスとしてもよい。
レーザビーム50としては、ファイバーレーザ、ディスクレーザ、半導体レーザ、YAGレーザ、COレーザ等の各種方式を用いることができる。
上記のように、本実施形態の製造方法は、第1アルミニウム部材10と、第2アルミニウム部材20とでフレア継手を形成する工程と、第1アルミニウム部材10と第2アルミニウム部材20とのフレア継手の開先部に、質量%で、Mg:1.0〜3.0%、Mn:0.50〜1.0%、Cr:0.05〜0.20%、Ti:0.05〜0.20%を含み、残部がアルミニウム及び不可避不純物からなるアルミニウム合金の溶加材40を供給しながら、フレア継手の開先部にビーム径が0.8〜3.5mmのレーザビーム50を照射してレーザ溶接する工程と、を有する。これにより、レーザ溶接時の入熱量とスマットの発生が抑えられ、熱歪を低減しつつ、高い継手強度、美麗なビード外観のアルミニウム接合体1を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更、改良等が可能である。
以下、複数(実施例1〜3および比較例1〜6)の接合供試体を製造し、各接合供試体について、後述する通り、ビード部外観、継手強度、入熱量について評価を行った。
<接合供試体の製造>
第1及び第2アルミニウム部材10、20はいずれもJIS6022で規定されるAL−Mg−Si系アルミニウム合金に相当するアルミニウム合金製、幅100mm、板厚1.2mmの部材を用いた。そして、第1及び第2アルミニウム部材10、20の曲げ部11、21によって、図1及び図2Aに示すように、フレア継手を形成した。
次に、フレア継手の開先部(継ぎ目部)に溶加材40(ソリッドワイヤ)を供給しながら、レーザ溶接によって第1及び第2アルミニウム部材10、20と溶加材40とを溶融させつつ溶接ビード41を形成し、接合部30を構成した。レーザ溶接条件は下記の通りである。
(試験条件)
レーザ溶接機:ファイバーレーザ IPG社製(YLS−6000)
レーザビームの移動速度(=接合速度):3.0m/分
レーザビームのビーム径:表1の実施例1〜3及び比較例1〜6参照
レーザビーム出力:エネルギー密度が一定になるようにビーム径に合せて3〜8kWの範囲で調整
溶加材の組成:表1の実施例1〜3及び比較例1〜6参照
溶加材ワイヤの送給速度:4.0m/分
溶加材ワイヤの径:1.6mm
以上のようにして得られた実施例1〜3および比較例1〜6に関し、以下の通り、ビード部外観、継手強度、入熱量について評価を行った。その結果を表2に示す。
<ビード部外観>
溶接後の接合供試体外観を目視で観察した。スマットのない(すなわち変色部のない)ものを良好(○)、変色部のあるものを不良(×)とした。
<継手強度>
継手強度は、接合体を10mmの幅で切断して引張試験機で引張り評価を行った。母材部分で破断したものを良好(○)、ビード部で破断したものを不良(×)とした。
<入熱量>
入熱量は、一定の溶接ビードの寸法(溶け込み深さ)が得られる溶接機の設定出力により評価した。入熱量が4.0kW以下のものを良好(◎)、4.0kW超〜4.5kWのものを可(○)、4.5kWを超えるものを不良(×)とした。
以下、実施例1〜3および比較例1〜6についての試験結果について説明する。なお、図3Aは、実施例1の溶接ビード部、図3Bは、比較例2の溶接ビード部、図3Cは、比較例3の溶接ビード部のそれぞれ平面視拡大写真を示している。
比較例1では、入熱量は良好であるものの、溶加材40のMgの含有率が4.5%と多いため、スマットSが多く発生し、外観が不良となった。また、継手強度も不良であった。
比較例2では、図3Bに見られるようにビード部外観は良好であり、継手強度も良好であった。しかしながら、溶加材40がMgを含んでいないため、入熱量が高くなり、不良となった。
比較例3では、継手強度、入熱量は良好であるものの、溶加材のMgの含有率が4.7%と多いため、図3Cに見られるようにスマットSが多く発生し、外観が不良となった。
比較例4では、ビード部外観は良好、入熱量は可であるが、溶加材のMnの含有率が0.3%と低いため、継手強度が不良となった。
比較例5では、溶加材のMg、Mn、Cr、Tiの含有率が本願発明の範囲であるが、レーザビーム径が小さい。この場合、継手強度が良好、入熱量は可であるが、ビード部外観が不良となった。
比較例6では、溶加材のMg、Mn、Cr、Tiの含有率が本願発明の範囲であるが、レーザビーム径が大きい。この場合、ビード部外観、継手強度はいずれも良好であるが、入熱量が大きく不良となった。
一方、表1、表2に示されるように、溶加材のMg、Mn、Cr、Tiの含有率、及びレーザビーム径が本願発明の範囲に係る実施例1〜3では、ビード部外観、継手強度のいずれも良好であり、入熱量も良好または許容範囲であった。
10 第1アルミニウム部材
20 第2アルミニウム部材
30 接合部(溶接継手)
40 溶加材
50 レーザビーム

Claims (2)

  1. 第1アルミニウム部材と、第2アルミニウム部材とでフレア継手を形成する工程と、
    前記第1アルミニウム部材と前記第2アルミニウム部材との前記フレア継手の開先部に、
    質量%で、
    Mg:1.0〜3.0%
    Mn:0.50〜1.0%
    Cr:0.05〜0.20%
    Ti:0.05〜0.20%
    を含み、
    残部がアルミニウム及び不可避不純物からなるアルミニウム合金の溶加材を供給しながら、前記開先部にビーム径が0.8〜3.5mmのレーザビームを照射してレーザ溶接する工程と、
    を有することを特徴とするアルミニウム接合体の製造方法。
  2. 前記レーザビームのビーム径が2.0〜3.0mmであることを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム接合体の製造方法。
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