JP6718096B1 - 2入力xorゲートに基づく低消費電力乱数発生装置 - Google Patents

2入力xorゲートに基づく低消費電力乱数発生装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、2入力XORゲートに基づく低消費電力乱数発生装置を開示し、それは、エントロピーソースモジュール、サンプリングモジュール、およびクロックモジュールで構成される。エントロピーソースモジュールは、1つの2入力XNORゲート(XNOR)、14個の2入力XORゲート(XOR)、および1つの3入力XORゲート(XOR)で構成される。サンプリングモジュールはDフリップフロップで構成され、フリップフロップはクロックの制御下で信号をサンプリングおよび量子化し、そして乱数列を発生する。クロックモジュールはサンプリングモジュールにクロックを供給する。本発明は0〜800Mbit/sの高品質乱数を発生し、NIST、DiehardおよびTestU01のような国際規格のランダム性試験に合格することができ、そして本発明は3入力XOR論理ゲートより速い速度および低い電力消費を有する。

Description

本発明は、デジタル回路統合の分野に属し、構造がシンプルで、電力消費が低い乱数発生
装置である。
乱数は暗号化において重要な役割を果たし、ほとんどすべての暗号化アルゴリズムは攻撃
者に秘密にされなければならないいくつかのデータを使用し、ワンタイムパッドについて
、そのセキュリティは、対称暗号化アルゴリズム(DES、AESなど)の鍵および非対
称暗号化アルゴリズム(DSA、DSAなど)の鍵ペアを含む鍵に依存し、これらの鍵は
乱数でなければならない。
乱数を発生する方法は2つあり、1つはソフトウェアによる方法、もう1つは自然界にお
ける物理的なランダムプロセス(熱雑音、宇宙雑音、放射性崩壊など)による方法である
。前者の場合、乱数列の発生は、使用されるアルゴリズムと初期シードに依存し、かつ、
一定の周期性を持つため、疑似乱数と呼ばれる。攻撃者が疑似乱数の発生パターンを予測
すると、システム全体のセキュリティが脅かされる。
真の乱数は、電子デバイス自体の物理的特性に基づいて発生され、周期性はなく、予測不
可能であり、そして本当に安全である。物理乱数を発生するために一般的に使用される方
法は、主に、増幅雑音法、発振器サンプリング法およびカオス回路である。回路内の熱雑
音は小さいため、増幅が必要であり、発振サンプリングは、Dフリップフロップを介して
2つの独立した発振信号をデジタル的に混合し、高周波信号を低周波信号でサンプリング
し、該方法により発生された乱数の通過率が低く、後処理が必要であり、カオス回路の予
測不可能性および初期条件に対する敏感な依存性によって発生された乱数のランダム特性
は理想的ではない。上記の3つの方法は、乱数の発生と適用と共に制限が生じる。
XOR論理デバイスの理想的でない特性(劣化効果、非線形時間遅延、短パルス抑制など
)を使用して物理的なランダムプロセス(位相雑音またはカオス信号など)を発生し、そ
れらから乱数列を抽出し、物理乱数を発生する新しい方法になる。
現在、論理デバイスを使用して物理乱数を生成することは、3入力XNORおよび3入力
XORゲート論理回路を採用して、ブールネットワークを形成し、カオス信号を生成し、
そしてカオス信号をサンプリングおよび量子化して乱数を発生することが多い。しかしな
がら、この方式で発生された物理乱数は効果的ではなく、乱数の品質をさらに向上させる
ために後処理が必要になることが多い。かつ、構造が複雑で消費電力が大きい。
したがって、構造が簡単で、後処理がなく、消費電力が低く、乱数で試験可能な乱数発生
装置を発明することは非常に重要である。
本発明の目的は、既存の乱数発生装置の構造が複雑で、消費電力が高く、発生速度が低
いという欠点を解決するために、統合された低消費電力の物理乱数装置を提供することで
ある。本発明のエントロピーソースモジュールおよびサンプリングモジュールはすべてデ
ジタル論理デバイスから構成され、構造がシンプルで、製造コストが低い。さらに、本発
明のエントロピーソースモジュールは、1つの2入力XNORゲート(XNOR)、14
個の2入力XORゲート(XOR)、および1つの3入力XORゲート(XOR)から構
成され、3入力XNORゲート(XNOR)および3入力XORゲート(XOR)により
自律型ブールネットワークを形成すると比較して、本発明は、2入力論理ゲートデバイス
を使用して、等しい品質のカオス信号を生成する場合に電力消費レベルを大幅に低減でき
、3入力シングルノードの平均消費電力が2入力シングルノードの約2.3倍であるため
(Candenceソフトウェアシミュレーションによって導き出される)、16ノード
2入力ブールネットワーク回路は3入力ブール回路よりはるかに少ない電力を消費する。
本発明の技術的解決手段は、以下のとおりである。
2入力XORゲートに基づく低消費電力乱数発生装置であって、
エントロピーソースモジュール100、エントロピーサンプリングモジュール200、お
よびクロックモジュール300を含む、
このうち、
前記エントロピーソースモジュール100は、カオス信号を発生するために使用される、
前記エントロピーサンプリングモジュール200は、エントロピーソースモジュール1
00によって発生された信号をサンプリングし、そして量子化し、乱数列を生成するため
に使用される、
前記クロックモジュール300は、エントロピーサンプリングモジュール200にクロッ
ク信号を供給するために使用される。
前記エントロピーソースモジュール100の構造は、15個の2入力論理デバイスで構成
された15個のノードおよび1つの3入力XOR論理ゲート103から構成され、前記1
5個のノード構造は、1つの2入力XNOR論理ゲート102および14個の2入力XO
R論理ゲート101でエンドツイエンド接続され、2入力XNOR論理ゲート102を中
心にして、両側に7つの2入力XOR論理ゲート101がそれぞれ分配され、一方の側の
2入力XOR論理ゲート101は、1ノード101−1から7ノード101−7に従って
近くから遠くまで配置され、他方の側の2入力XOR論理ゲート101は、14ノード1
01−14から8ノード101−8に従って近くから遠くまで配置され、かつ、7ノード
101−7と8ノード101−8は隣接ノードとし、15個のノードのそれぞれの2つの
入力端は、それぞれ左右の隣接ノードの出力端に接続され、ノード102XNOR論理ゲ
ート(XNOR)、6ノード101−6、9ノード101−9XOR論理ゲート(XOR
)の出力端は、それぞれ3入力XOR論理ゲート103の入力端に接続され、3入力XO
R論理ゲート103(XOR)の出力端は、エントロピーサンプリングモジュール200
に接続され、サンプリングおよび量子化を行う。
前記エントロピーソースモジュール100は16個のノードから構成され、そのうちの
15個のノードはエンドツイエンド接続され、他の1つのノードはそのうちの3つのノー
ドに対してXOR処理を行い、デジタル論理回路における論理ゲートの理想的ではない特
性(劣化効果、非線形時間遅延および短パルス抑制など)およびシステムノイズの影響を
使用し、各論理ゲート間の伝播遅延は異なり、ノードの出力はエントロピーソースとして
カオス的ダイナミクスを示す。
前記サンプリングモジュール200には2つの信号入力端および1つの信号出力端が設
けられ、そのうちの1つの入力信号は3入力XORゲート103の出力端に接続され、別
の入力信号はクロックモジュール300に接続され、したがって、クロックの制御下で、
サンプリングモジュールの出力端は入力信号に対するサンプリングおよび量子化を完了し
た後、出力端で安定したランダムビットストリームを出力する。
本発明は、適用ときに以下のステップを採用する、
(1)デジタル論理回路の非線形特性(劣化効果、非線形時間遅延、短パルス抑制など
)およびシステムノイズの影響を使用すると、各論理ゲートの遅延伝送時間は異なり、16
個のノードが乱数エントロピーソースとして相互作用する。このうち、前記16個のノー
ドは、1つの2入力XNORゲートからなるノードと、エンドツイエンド接続された14
個の2入力XORゲートからなるノードと、1つの3入力XORゲートからなるノードと
、を含み、このうち、エンドツイエンド接続された15個のノードに、隣接する2つのノ
ードの出力を該ノードの入力とし、前記XNOR論理ゲートは発振機能を有し、このうち
、ノード102、101−6、および101−9という3つのノードの出力端は、3入力
XORゲートの入力端として使用され、該3入力XORゲートの出力端は、発生された信
号をサンプリングおよび量子化するためにサンプリングモジュールに接続される。
(2)良好なランダム特性を有するビットストリームを得るために、クロック信号を使
用してステップ(1)のエントロピーソース出力に対してサンプリングモジュールによっ
てサンプリングする。
前記乱数発生装置はデジタル論理ゲートで構成され、構造がシンプルで、実現しやすく
、消費電力が低く、乱数のチップ化を実現するための基礎を築く。
さらに、前記クロック信号は外部クロックによって供給され、クロック信号は≦1GHz
である。
さらに、前記エントロピーサンプリングモジュールは、Dフリップフロップによって実現
され、Dフリップフロップに、外部クロック信号に接続されたクロック信号出力端があり
、Dフリップフロップの信号出力端はエントロピーソース信号の出力端に接続される。
本発明の提供する2入力XOR論理ゲートに基づく低消費電力乱数発生装置の利点およ
び好ましい効果は以下のとおりである。
第一、発生された乱数列は周期性がなく、後処理が不要で、クロック周波数を調整する
ことで、国際乱数業界試験規格(NIST、DiehardおよびTestU01統計試
験)に合格することができる良好なランダム特性を有する0〜800Mbit/sの乱数
を発生することができる。
第二、システムサンプリングモジュールはDフリップフロップを使用するが、フリップ
フロップの動作中、入力端の信号はクロックの立ち上がりエッジが到来する前とクロック
の立ち上がりエッジが到来するまでの期間に安定状態を保つ必要があり、満たされないと
、フリップフロップは準安定状態になり、システムのランダム性をさらに増加する。
第三、システムは論理デバイスからなる回路を使用し、構造がシンプルで、実現しやす
く、そして異なるプログラム可能な集積回路と互換性があり、広い適用性を有する。
第四、3入力XNORゲートおよびXORゲートからなるエントロピーソースと比較し
て、本発明に使用される構造は、電力消費が低く、チップ化を実現しやすく、そして良好
なロバスト性および堅牢性を有し、外部干渉に対して敏感ではない。
図1は本発明におけるモジュール図である。 図2は本発明における前記装置の回路構造図である。図2において、100:エントロピーソースモジュール、101:2入力XOR論理ゲート、102:2入力XNOR論理ゲート、103:3入力XOR論理ゲート、200:エントロピーサンプリングモジュール、300:クロックモジュール。
以下は具体的な実施形態を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
図1に示すとおり、本発明は、エントロピーソースモジュール100、エントロピーサン
プリングモジュール200、クロックモジュール300を含む。
図2に示すのは本発明の提供する2入力XORゲートに基づく低消費電力乱数発生装置の
回路構造図であり、具体的な発生方法のステップは以下のとおりである。
ステップ1、デジタル論理回路におけるXORゲートの非線形特性(劣化効果、非線形時
間遅延、短パルス抑制など)、システムノイズの影響、および各論理ゲートの異なる遅延
伝送時間を利用し、乱数エントロピーソース100として、乱数エントロピーソース10
0は16個のノードからなり、このうち、ノード102は2入力XNOR論理ゲートであ
り、ノード101は2入力XOR論理ゲートであり、ノード103もXOR論理ゲートで
ある。101と102はエンドツイエンド接続された2入力論理ゲートであり、103は
3入力XOR論理ゲートである。
ステップ1に示すように、前記2入力XOR論理ゲート101と2入力XOR論理ゲート
102はエンドツイエンド接続され、各ノードの入力端はそれぞれ左右の2つのノードの
出力端に接続され、すなわち、2入力XNOR論理ゲート102の2つの入力端はXOR
論理ゲート101−1、101−14の出力端に接続され、XOR論理ゲート101−1
の2つの入力端はXNOR論理ゲート102、101−2の出力端に接続され、XOR論
理ゲート101−14の2つの入力端はXNOR論理ゲート102、101−13の出力
端に接続され、同様に、XOR論理ゲートの2つの入力端はそれぞれ隣接するXORゲー
トの2つの出力端に接続される。
本発明は、XOR論理ゲートの6ノード101−6、9ノード101−9およびXNOR
論理ゲートからなる0ノード102の出力端を3入力XOR論理ゲート103の入力端と
し、その目的は、0と1の比率がより一様な乱数列を生成することである。
エントロピーソース100は、外部クロックによって駆動されず、論理回路内のデバイス
の非線形特性によって非周期的で予測不可能な信号を発生する。
ステップ2、エントロピーソース信号、すなわち3入力XOR論理ゲート103の出力端
を、エントロピーサンプリングモジュール200の入力端に接続され、エントロピーサン
プリングモジュール200によってサンプリングし、それによって乱数が安定したビット
ストリームを出力する。
エントロピーサンプリングモジュール200は、Dフリップフロップによって実現され、
Dフリップフロップのクロック信号入力端は外部クロック信号、すなわちクロックモジュ
ール300に接続され、同時に信号の入力端は上位原信号の出力端に接続される。
クロックモジュール300の主な機能は、エントロピーサンプリングモジュール200に
外部クロック信号を供給することである。
以上のステップを実施することにより、外部クロックの周波数、すなわち乱数の発生速度
を変えることで、国際乱数業界試験規格(NIST試験、Diehard試験およびTe
stU01試験)に合格することができる周波数範囲が0〜800MHzの乱数を発生す
ることができる。
表1、表2、表3はそれぞれ、本発明について、800MHzのクロック周波数で800
Mbpsのランダムデータを発生してNIST、Diehard、およびTestU01
試験を行う試験結果である。NIST試験のために、1Mbitの容量を持つ1000セ
ットの800Mbps乱数列を収集した。有意水準は0.01であり、各試験について0
.01より大きいP値および0.9856より大きい合格率を必要とする。Diehar
d試験のために、有意水準0.01で1Gbitの800Mbpsの乱数列を収集し、各
試験について0.01を超え0.99未満のP値を必要とする。TestU01のすべて
の試験に合格した。最終結果は乱数試験標準に合格したことを示し、本方法によって発生
された乱数のランダム性が高いことを証明した。
以上の説明から明らかなように、本発明は技術的に実行可能であり、CPLD、FPGA
などのプログラマブル論理回路上で実施することができ、その回路構造はシンプルで、設
定しやすく、電力消費は低く、コストは低い。これは、通信を暗号化するアプリケーショ
ンシステムにとって特に重要であり、これにより、システムのセキュリティをさらに向上
させる。
以上の前記特定の実施例は、本発明の目的、技術的解決手段および有利な効果と共にさら
に詳細に説明され、そして、上記の説明は、本発明の特定の実施形態に過ぎず、本発明を
限定することを意図するものではなく、本発明の精神および範囲内で行われる任意の修正
、等価の置換、改良などは本発明の範囲内に含まれることが理解されたい。
表1

表2

表3

Claims (4)

  1. 2入力XORゲートに基づく低消費電力乱数発生装置であって、
    エントロピーソースモジュール(100)、エントロピーサンプリングモジュール(20
    0)、およびクロックモジュール(300)を含み、
    前記エントロピーソースモジュール(100)は、カオス信号を発生するために使用さ
    れ、
    前記エントロピーサンプリングモジュール(200)は、エントロピーソースモジュー
    ル(100)によって発生された信号をサンプリングし、量子化し、乱数列を発生するた
    めに使用され、
    前記クロックモジュール(300)は、エントロピーサンプリングモジュール(200
    )にクロック信号を供給するために使用され、
    前記エントロピーソースモジュール(100)の構造は、15個の2入力論理デバイス
    で構成された15個のノードおよび1つの3入力XOR論理ゲート(103)から構成さ
    れ、前記15個のノード構造は、1つの2入力XNOR論理ゲート(102)および14
    個の2入力XNOR)論理ゲート(101)でエンドツイエンド接続され、2入力XNO
    R論理ゲート(102)を中心にして、両側に7つの2入力XOR論理ゲート(101)
    がそれぞれ分配され、一方の側の2入力XOR論理ゲート(101)は、1ノード(10
    1−1)から7ノード(101−7)に従って近くから遠くまで配置され、他方の側の2
    入力XOR論理ゲート(101)は、14ノード(101−14)から8ノード(101
    −8)に従って近くから遠くまで配置され、かつ、7ノード(101−7)と8ノード(
    101−8)は隣接ノードとし、15個のノードのそれぞれの2つの入力端は、それぞれ
    左右の隣接ノードの出力端に接続され、ノード(102)XNOR論理ゲート(XNOR
    )、6ノード(101−6)、9ノード(101−9)XOR論理ゲート(XOR)の出
    力端は、それぞれ3入力XOR論理ゲート(103)の入力端に接続され、3入力XOR
    論理ゲート(103)の出力端は、エントロピーサンプリングモジュール(200)に接
    続され、サンプリングおよび量子化を行う、
    ことを特徴とする、2入力XORゲートに基づく低消費電力乱数発生装置。
  2. 前記エントロピーサンプリングモジュール(200)は、Dフリップフロップによって実
    現され、Dフリップフロップのクロック信号出力端は外部クロック信号に接続される、こ
    とを特徴とする、
    請求項1に記載の2入力XORゲートに基づく低消費電力乱数発生装置。
  3. 前記Dフリップフロップの信号入力端は、エントロピーソースノードの出力端に接続され
    、Dフリップフロップによって出力信号に対してサンプリングおよび量子化し、出力端か
    ら出力されたシーケンスは良好なランダム性を有する、ことを特徴とする、
    請求項2に記載の2入力XORゲートに基づく低消費電力乱数発生装置。
  4. 前記クロックモジュール(300)は外部クロックを使用し、外部クロックは1GHz以
    下のクロック信号を供給する、ことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の2入力XORゲートに基づく低消費電力乱数発生装
    置。
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