JP6717518B1 - 自転公転口金装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】公転する口金部と、一端が固定の回動軸に取り付けられ、他端が公転中の口金部を所定の向きを向くように支持する連結部材とを備えることにより、簡単な構造で渦巻き状などの生地の飾り絞りを容易に行うことができる自転公転口金装置を提供する。【解決手段】本発明による自転公転口金装置は、生地充填機の下方に取り付け、生地供給の対象物に生地を供給する自転公転口金装置であって、生地供給の流路の一部を構成するとともに、生地供給側の一端が垂直方向の固定軸を中心に回動し、他端が前記固定軸から離隔して公転しながら口金部を独立して回動可能に支持するように屈曲した中空形状の口金支持部と、前記口金支持部の他端側に回動可能に取り付けられ生地を所定の形に絞り出す前記口金部と、一端が固定の回動軸に取り付けられ、他端が公転する前記口金部に固定され公転中の前記口金部を所定の向きを向くように支持する連結部材と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、自転公転口金装置に関し、特に公転する口金部と、一端が固定の回動軸に取り付けられ、他端が公転中の口金部を所定の向きを向くように支持する連結部材とを備えることにより、簡単な構造で渦巻き状などの生地の飾り絞りを容易に行うことができる自転公転口金装置に関する。
洋菓子などの食品製造において、クッキーやクリームなどを、複雑な形状の絞り出し口の口金から絞り出しながら、口金を様々な軌跡で移動させて複雑な絞り形状を実現する飾り絞りが施されることが有る。
通常は、職人が絞り出し袋を手に持ち、口金が所望の軌跡となるように動かして見た目の良い絞り出し形状を実現する。仕上がりは職人の生地の絞り方と口金の動かし方、即ち絞り出し袋を持つ手の力の加減と動かし方で変わってくるので、職人の熟練度が要求される。また手作業では同じ品質のものを大量に生産するのには限界がある。そこで、飾り絞りができる装置が考案されている。
飾り絞りの基本的な動作の1つに、口金を、円を描くように動かして、渦巻き状の絞り形状を作る動作がある。これを機械で実現するには少なくとも回転軸から離隔した位置で公転する口金を実現する必要があるが、例えば回転軸の中心から離隔して公転する口金に至る偏心した流路の下端に口金を固定しただけでは、公転と共に口金も回ってしまい、同心円状の絞り形状となってしまう。渦巻き状の絞り形状を作るには口金が公転する間、回転しないように口金を固定する必要がある。
特許文献1には、上部から生地を導入して下方に導くようになっており且つ中心軸線周りに回転する互いに同一の長さだけ下端部が偏心した通路を有する複数個の偏心通路部材と、偏心した通路の下部に続くように各偏心通路部材に回転可能に連結した偏心運動筒体と、偏心運動筒体の下部に連結した複数個の吐出口を有する口金と、偏心運動筒体を互いに回り止めして連結する連結部材とを設けたデポジッターの絞り出し装置が開示されている。
特許文献1によれば、複数の口金は、偏心運動筒体を互いに回り止めして連結する連結部材により回り止めされるため、渦巻き状の絞り形状を実現することが可能である。しかし、特許文献1の発明は複数の口金を連結することで口金の回転を止めることができたものであり、口金が1つの場合にはこのような回転止めは実現できない。また特許文献1の絞り出し装置では複数個の口金は連結部材により同じ動きをすることになるので、一種類の絞り出し方法で多量の菓子を製造するのには問題が無いが、例えば多列の菓子を列によって偏心量を変えるなど複数仕様の飾り絞りで製造するのには適さない。
そこで口金が単数の場合や、複数の口金を多様に使い分ける場合などでも、簡単な構造で渦巻き状などの生地の飾り絞りを容易に行うことができる自転公転口金装置が望まれる。
特開昭53−30573号公報
本発明は、上記従来の自転公転口金装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、公転する口金部と、一端が固定の回動軸に取り付けられ、他端が公転中の口金部を所定の向きを向くように支持する連結部材とを備えることにより、簡単な構造で渦巻き状などの生地の飾り絞りを容易に行うことができる自転公転口金装置を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明による自転公転口金装置は、生地充填機の下方に取り付け、生地供給の対象物に生地を供給する自転公転口金装置であって、生地供給の流路の一部を構成するとともに、生地供給側の一端が垂直方向の固定軸を中心に回動し、他端が前記固定軸から離隔して公転しながら口金部を独立して回動可能に支持するように屈曲した中空形状の口金支持部と、前記口金支持部の他端側に回動可能に取り付けられ生地を所定の形に絞り出す前記口金部と、一端が固定の回動軸に取り付けられ、他端が公転する前記口金部に固定され公転中の前記口金部を所定の向きを向くように支持する連結部材と、を有することを特徴とする。
前記口金支持部を落下しないように生地供給側の一端を回動可能に支持するスラスト軸受と、前記口金支持部が円滑に回動するように支持する上下2段構造の第1回転軸受と、前記口金支持部の他端で前記口金部が円滑に回動するように支持する第2回転軸受と、をさらに有し、前記第1回転軸受と前記第2回転軸受とは滑り軸受であり、且つ、前記下段の第1回転軸受と前記第2回転軸受とは樹脂により形成されることにより分解・清掃性が容易であることが好ましい。
前記上段の第1回転軸受は内周に潤滑剤を保持するための溝を備え、前記下段の第1回転軸受は潤滑剤が漏れ落ちないように前記上段の第1回転軸受より軸受部の嵌め合いの隙間公差を小さく構成することが好ましい。
前記口金支持部を回動させる駆動部をさらに有し、前記駆動部は、前記口金支持部の回動位置と速度を制御しながら前記口金支持部を回動させるモータと、前記モータにより駆動される駆動軸に取り付けられる第1歯車と、前記第1回転軸受の外周部に設けられ前記第1歯車と噛み合う第2歯車とを備え、前記第1歯車及び第2歯車の一方を金属で形成し他方を樹脂で形成することにより、オイルフリーで、且つ、歯車同士の削れによる異物発生の少ない駆動部を形成することが好ましい。
本発明に係る自転公転口金装置によれば、一端が固定の回動軸に取り付けられ、他端が公転する前記口金部に固定され公転中の前記口金部を所定の向きを向くように支持する連結部材を備えることによって、口金が単数であっても、簡単な構造で渦巻き状などの生地の飾り絞りを容易に行うことができる。また口金が複数あっても連結部材によって個別に支持されるため、列ごとに偏心量を変えるなど多様な形状の菓子を同時に製造することも可能となる。
また本発明に係る自転公転口金装置によれば、口金支持部を回動させるための軸受が上下2段の滑り軸受であり、主に回動を円滑にするための上段の軸受が潤滑剤を保持する溝を備え、主に潤滑剤の漏れ出しを防止する下段の軸受が樹脂製で軸受部の嵌め合いの隙間公差を小さく形成することで、回転が滑らかながら潤滑材が漏れ出さない構造を実現するため、玉軸受を使用しなくても円滑な回動が可能となり、食品用用途として重要な分解、清掃性の良い自転公転口金装置を実現することができる。
本発明の実施形態による自転公転口金装置を使用した生地充填機を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による自転公転口金装置の構成を概略的に示す図である。 図2の自転公転口金装置の主要部を分解した形で構成を示す図である。 本発明の実施形態による自転公転口金装置の連結部材を概略的に示す平面図である。 本発明の実施形態による自転公転口金装置を使用した多列対応の生地充填機により複数種の飾り絞りを実施することを概略的に示す平面図である。
次に、本発明に係る自転公転口金装置を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態による自転公転口金装置を使用した生地充填機を概略的に示す図である。
図1を参照すると本発明の実施形態による自転公転口金装置を使用した生地充填機1は、生地を保持するホッパ30、ホッパ30の中の生地を定量ずつ取り込んで自転公転口金装置10に供給する定量吐出部40、及び生地を誘導する湾曲又は屈曲する流路を備え先端の口金部12を公転させながら生地を吐出する自転公転口金装置10を備える。
本発明の実施形態による自転公転口金装置10は、モータ20を含む駆動部19を備え、モータ20によって、生地を誘導する湾曲又は屈曲する流路を回転位置と速度を制御しながら回動させることにより流路先端に取り付けられた口金部12が公転するように構成される。モータ20は回転位置と速度を制御可能なサーボモータで具現化されるが、同様の機能を有するモータ20であればサーボモータでなくてもよい。
口金部12が回転する流路と一体に固定されていると口金部12から絞り出される生地は単純な同心円の絞り出し模様を描くだけで、職人による手作業の様な飾り絞りはできない。そこで図2、3を参照して詳細を後述するように、自転公転口金装置10では、口金部12は、回転する流路に対して軸受により回動可能に取り付けられ、また固定の回動軸と連結された連結部材24により、公転中に所定の向きを向くように支持される。
生地充填機1は、自転公転口金装置10の下側で生地供給の対象物に生地を供給する。生地供給の対象物としては、生地の飾り絞りの対象となる菓子100や容器の他、焼成前の生地の場合は焼成板などが挙げられる。一実施形態では吐出された生地又は生地の飾り絞りの対象となる菓子100や容器を搬送するための搬送装置2と組み合わせて使用される。ここでいう生地は焼き菓子の生地のように加熱して菓子に焼き上げるための生地の他、プリンやケーキの上に飾り付けるクリームなどを含む。
加熱して菓子に焼き上げるための生地の場合、搬送装置2はベルトコンベア等により循環する複数の焼成板を備え、生地は自転公転口金装置10から焼成板の上に直接絞り出され、その後加熱炉の中を通過する中で焼き上げられる。生地が加熱を伴わないクリームなどの場合は、搬送装置2は土台となる菓子や容器を搬送するベルトコンベアでもよく、生地は、自転公転口金装置10から土台となる菓子や容器の上に絞り出され、取り出しや梱包のための装置に搬送される。
尚、小規模な生地充填機1では、搬送装置2の代わりに、固定又はステップ送りされるテーブルを備えた受け台を備え、絞り出された生地は手動で取り出すようにしてもよい。
図2は、本発明の実施形態による自転公転口金装置の構成を概略的に示す図であり、図3は、図2の自転公転口金装置の主要部を分解した形で構成を示す図である。
図2を参照すると、自転公転口金装置10は、定量吐出部40から供給された生地を直線的に下方に導く固定流路13、固定流路13につながる生地供給の流路の一部を構成するとともに、生地供給側の一端が垂直方向の固定軸を中心に回動し、他端が固定軸から離隔して公転しながら口金部12を独立して回動可能に支持するように屈曲した中空形状の口金支持部11、口金支持部11の他端側に回動可能に取り付けられ生地を所定の形に絞り出す口金部12、口金支持部11を固定流路13から落下しないように生地供給側の一端を回動可能に支持するスラスト軸受15、口金支持部11が固定流路13の外周部で円滑に回動するように支持する上下2段構造の第1回転軸受16、口金支持部11の他端で口金部12が円滑に回動するように支持する第2回転軸受17、口金部12が公転中に所定の向きを向くように支持する連結部材24、及び連結部材24を回動可能に支持する固定の回動軸23を備える。
第1回転軸受16はボルト11−1により口金支持部11と連結され、口金支持部11が円滑に回動するように支持する。また第1回転軸受16の外周部には第2歯車22が設けられ、図1に示すモータ20により駆動される駆動軸に取り付けられた第1歯車21と噛み合うように構成される。このように構成されることにより、口金支持部11は第1回転軸受16を介してモータ20により制御を受けながら回動動作を行うことが可能である。
図2に示す第1歯車21の駆動軸、即ち回動軸は水平方向に延在しているのに対し、第2歯車22を備える第1回転軸受16の回動軸は鉛直方向に延在しており、両軸は延在方向が90度ずれている。そのため実施形態の第1歯車21及び第2歯車22は斜歯歯車などにより回動がきちんと伝達されるような歯車の構成とする。回動軸の延在方向が異なる歯車の構成は様々な組み合わせがあり得るが、回動位置と速度を制御できるように回動が制御されれば、どのような構造の歯車の組み合わせでも構わない。
図3を参照すると、スラスト軸受15はアキシャル荷重とスラスト荷重を受けることができる玉軸受であり、スラスト軸受15の内輪は固定流路13にはめ込まれている。スラスト軸受15の外輪を覆うように被せ込む蓋状部分13−1の内周側には雌ねじが形成される。この蓋状部分13−1はスラスト軸受15の外輪側面で支持され、固定流路13の外周部とは独立して回動する。
第1回転軸受16は上下2段構造となった滑り軸受であり、上段の第1回転軸受16−1は、上面側にスラスト軸受15を収納する凹部16−3を備え、凹部16−3内の外周部分には段差部16−4が形成される。段差部16−4は、スラスト軸受15が収納された際、段差部16−4によりスラスト軸受15の外輪側面が支持されるように形成される。また凹部16−3を形成する側壁の外周には雄ネジが形成され、上記の蓋状部分13−1の内周側の雌ねじと螺合するように形成される。上段の第1回転軸受16−1と蓋状部分13−1とがねじにより螺合して組み合わされることにより、スラスト軸受15の外輪を挟み込む形となり、上段の第1回転軸受16−1は軸方向の移動が生じないように支持される。
上段の第1回転軸受16−1の内周側は固定流路13の外周部と組み合わされ、固定流路13の外周部の周りを回動する。上段の第1回転軸受16−1の内周部には潤滑剤を保持するための溝18を備えるため、固定流路13の外周部の周りの回動は滑らかなものとなる。
また上段の第1回転軸受16−1の下方側の外周部には第2歯車22が形成される。第2歯車22は図2で説明したように第1歯車21と組み合わされるが、金属同士の歯車より金属と樹脂の組み合わせとした方がオイルフリーでの使用が可能であり、且つ歯車同士の削れによる異物発生が少ない。食品製造用の装置としてはこのような異物発生の少ない歯車の組み合わせが好ましい。そこで実施形態の自転公転口金装置10では第1歯車21及び第2歯車22の一方を金属で形成し他方を樹脂で形成する。どちらの歯車が金属でも構わないが、一実施形態では第2歯車22が金属で形成され、第1歯車21が樹脂で形成される。
下段の第1回転軸受16−2は樹脂で形成され、上段の第1回転軸受16−1の内周の溝18に充填する潤滑剤が下に漏れ落ちてくるのを防止する。このため下段の第1回転軸受16−2は、上段の第1回転軸受16−1より固定流路13の外周部との嵌め合いの隙間公差を小さく構成される。
第1回転軸受16の滑り軸受としての役割は主に上段の第1回転軸受16−1が果たし、下段の第1回転軸受16−2は、主に潤滑剤の漏れ防止の役割を担うため、軸受としての長さは上段の第1回転軸受16−1が下段の第1回転軸受16−2に比べて長い。実施形態では下段の第1回転軸受16−2に対する上段の第1回転軸受16−1の長さの比は約2〜5である。
下段の第1回転軸受16−2は、軸受押え14にて上段の第1回転軸受16−1に押し付けられるようにして固定される。軸受押え14は一端の外周に段差を備える円管状で、段差により下段の第1回転軸受16−2側面を下から押し上げるように固定する。
第1回転軸受16は固定流路13と口金支持部11との境界部近傍で口金支持部11の回動を支持するが、こうした境界部分では生地漏れが発生するリスクがある。生地漏れが発生すると分解・清掃が必要となるが、このような部分に玉軸受を使用すると漏れた生地が軸受の中に複雑に侵入し分解・清掃は容易ではない。この点で第1回転軸受16は上記の様な2段構造により円滑な回動が実現できる上、生地漏れが発生しても構造的には玉軸受より単純であり分解・清掃が容易である。
スラスト軸受15は上記のような境界部分からは離れており、生地漏れの影響を受けることはないため玉軸受を使用することができる。
口金支持部11はボルト11−1により第1回転軸受16に取り付けられ、それにより生地供給側、即ち上部側の一端が固定流路13の中心軸でもある垂直方向の固定軸を中心に回動するように取付けられる。口金支持部11は屈曲または湾曲した生地の流路を備えるため、他端は固定軸から半径rだけ偏心する。口金支持部11は、ボルト11−1により第1回転軸受16に着脱可能に取り付けられるため、屈曲または湾曲の度合いを変えて固定軸からの偏心距離rの異なる数種類を用意することにより、選択的に使い分けるようにしてもよい。
口金支持部11の上部側の一端には円盤状に広がるフランジ部11−2を備え、このフランジ部11−2により歯車の噛み合い部や、その他の駆動部分などから万が一異物が発生しても絞り出した生地の方には異物が落下しないように機能する。
口金支持部11の他端には口金部12を回動可能に支持する第2回転軸受17が取り付けられる。
第2回転軸受17は構造の簡単な滑り軸受である。第2回転軸受17が支持する口金部12は比較的軽量であり第2回転軸受17への負荷も少ないので樹脂により形成され、潤滑剤を使用しなくても口金部12を回動可能に支持することが可能である。第2回転軸受17は口金支持部11の下端側の外周にはめ込まれ、割ピン等で落下しないように支持される。
口金部12はボルト12−2により第2回転軸受17に固定され、口金部12の吐出口に施された様々な形状の切込みや孔から生地を吐出することで様々な形状の飾り絞りを実現する。図3には口金部12を下面から見た吐出部に設けられた孔12−1の形状の一例を示す。
図2に示すように第2回転軸受17には連結部材24の一端が固定され、連結部材24の他端は固定の回動軸23に回動可能に取り付けられ、このような連結構造にすることにより、口金支持部11により公転動作をする間、口金部12は所定の方向を向くように支持される。
図4は本発明の実施形態による自転公転口金装置の連結部材を概略的に示す平面図であり、図4(a)、(b)は連結部材24の構成の異なる実施形態を示す。
図4(a)は連結部材24を伸縮支持棒25で構成した実施形態である。伸縮支持棒25は、丸棒状の主軸と、主軸にスライド可能に嵌め合わされる円管状の外部ケースとを含み、外部ケースのスライド動作により全長が伸縮するように変化する連結部材24である。
駆動軸の回動に伴い第1歯車21が回動し、これと噛み合う第2歯車22により口金支持部11は回動する。これに伴い口金部12は口金支持部11の回動軸から偏心して公転する。
図4(a)では公転中の口金部12の代表的な4つの位置を破線、又は2点鎖線の円で示す。伸縮支持棒25は、一端が前述のように口金部12が固定される第2回転軸受17に固定され、他端が固定の回動軸23に回動可能に取り付けられるが、伸縮支持棒25が固定長だと回動する口金部12の可動範囲に追従しきれない。
しかし実施形態による伸縮支持棒25は外部ケースがスライドして全体として伸縮することができるため、伸縮動作と固定の回動軸23を中心とする回動動作により、口金部12が公転しても公転動作中、口金部12の向きを所定の向きに制限することが可能である。ここで所定の向きとは一定方向に固定された向きに限らず、一定方向に、ある範囲の振れ幅を含む方向である。即ち、伸縮支持棒25は固定の回動軸23を中心とする回動動作を伴うため、回動動作中わずかに向きが変わるのでこの分の振れ幅を含む。この振れ幅は、伸縮支持棒25の長さを口金部12の公転の半径rより十分長くすることで実用上影響のない範囲に抑えることができる。
伸縮支持棒25は伸縮動作が主軸と外部ケースとのスライドにより生じるので、スライドに伴い異物が発生したとしても外部ケース内であって外部に飛散しにくいことから食品製造用の装置には好適な連結部材24である。
図4(b)は連結部材24を長穴付き支持棒26で構成した実施形態である。長穴付き支持棒26は固定の回動軸23との連結部分に長穴27を備え長穴27に沿ってスライドすることが可能に取り付けられる。この構成により長穴付き支持棒26は固定の回動軸23を中心とする回動と長穴27に沿ったスライド動作により公転動作中の口金部12の向きを所定の向きに制限する。所定の向きが長穴付き支持棒26の回動による振れ幅を含むことは伸縮支持棒25の実施形態と同様である。
図5は本発明の実施形態による自転公転口金装置を使用した多列対応の生地充填機により複数種の飾り絞りを実施することを概略的に示す平面図である。
図5を参照すると生地充填機1のホッパ30の下には搬送装置2が組み合わされ、搬送装置2は右向きの矢印で示すように搬送ベルトが左から右に製造中の菓子(100、101)を搬送するように構成される。
図5では菓子(100、101)は3列で搬送され、図では見えないがホッパ30の下に設置された3つの自転公転口金装置10により一度に3個の菓子(100、101)に生地の絞り出しが行われる。3つの自転公転口金装置10の内、1つは口金支持部11の偏心距離rが他の2つより小さいものを使用している。このため3列の菓子(100、101)の内の1列の菓子101は他の2列の菓子100とは異なる外観に仕上がる。
このように本発明の実施形態による自転公転口金装置10は、口金支持部11の向きが連結部材24により個別に制約されるため、多列にして生地充填機1に組付ける場合でも列によって口金支持部11の仕様を変え、同時に複数種の飾り絞りを実現することが可能となる。
このとき、例えば列によって口金支持部11の偏心距離rが異なっても、それぞれの口金支持部11の回動動作が共通であれば、第1歯車21を駆動する駆動軸を複数の自転公転口金装置10で共通にしてもよい。
また図5では3列の菓子(100、101)の内1列だけが飾り絞りの形状が異なる実施形態を示すが、列数はこれより多くても少なくてもよく、飾り絞りの形状も列ごとに異なるように構成してもよいし、複数列ごとに異なるようにしてもよい。もちろん全列が同じ仕様でも自転公転口金装置10が適用可能であることは言うまでもない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更することが可能である。
1 生地充填機
2 搬送装置
10 自転公転口金装置
11 口金支持部
12 口金部
13 固定流路
14 軸受押え
15 スラスト軸受
16 第1回転軸受
16−1 上段の第1回転軸受
16−2 下段の第1回転軸受
17 第2回転軸受
18 溝
19 駆動部
20 モータ
21 第1歯車
22 第2歯車
23 固定の回動軸
24 連結部材
25 伸縮支持棒
26 長穴付き支持棒
27 長穴
30 ホッパ
40 定量吐出部
100、101 菓子

Claims (4)

  1. 生地充填機の下方に取り付け、生地供給の対象物に生地を供給する自転公転口金装置であって、
    生地供給の流路の一部を構成するとともに、生地供給側の一端が垂直方向の固定軸を中心に回動し、他端が前記固定軸から離隔して公転しながら口金部を独立して回動可能に支持するように屈曲した中空形状の口金支持部と、
    前記口金支持部の他端側に回動可能に取り付けられ生地を所定の形に絞り出す前記口金部と、
    一端が固定の回動軸に取り付けられ、他端が公転する前記口金部に固定され公転中の前記口金部を所定の向きを向くように支持する連結部材と、を有することを特徴とする自転公転口金装置。
  2. 前記口金支持部を落下しないように生地供給側の一端を回動可能に支持するスラスト軸受と、
    前記口金支持部が円滑に回動するように支持する上下2段構造の第1回転軸受と、
    前記口金支持部の他端で前記口金部が円滑に回動するように支持する第2回転軸受と、をさらに有し、
    前記第1回転軸受と前記第2回転軸受とは滑り軸受であり、且つ、前記下段の第1回転軸受と前記第2回転軸受とは樹脂により形成されることにより分解・清掃性が容易であることを特徴とする請求項1に記載の自転公転口金装置。
  3. 前記上段の第1回転軸受は内周に潤滑剤を保持するための溝を備え、
    前記下段の第1回転軸受は潤滑剤が漏れ落ちないように前記上段の第1回転軸受より軸受部の嵌め合いの隙間公差を小さく構成することを特徴とする請求項2に記載の自転公転口金装置。
  4. 前記口金支持部を回動させる駆動部をさらに有し、
    前記駆動部は、
    前記口金支持部の回動位置と速度を制御しながら前記口金支持部を回動させるモータと、
    前記モータにより駆動される駆動軸に取り付けられる第1歯車と、
    前記第1回転軸受の外周部に設けられ前記第1歯車と噛み合う第2歯車とを備え、
    前記第1歯車及び第2歯車の一方を金属で形成し他方を樹脂で形成することにより、オイルフリーで、且つ、歯車同士の削れによる異物発生の少ない駆動部を形成することを特徴とする請求項2又は3に記載の自転公転口金装置。
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