JP6717334B2 - エレベータの制御装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末で乗場呼びを登録することが可能なエレベータの制御技術に関する。
エレベータの制御技術には、乗場に設けられた登録装置で利用者ごとに乗場呼びを登録し、その乗場呼びを、輸送効率やセキュリティを考慮して何れか1つの乗りかごに割り当てるものが存在する(例えば、特許文献1参照)。この様な制御技術において、近年、スマートフォン等の携帯端末を登録装置として機能させ、当該携帯端末での乗場呼びの登録を可能にする技術が提案されている。この技術によれば、利用者は、自身が乗場に到着する前に乗場呼びの登録を行うことができる。
特許第5923802号公報
しかし、携帯端末での乗場呼びの登録を可能にした場合、悪意のある者によって、エレベータの効率的な運行を妨げる乗場呼びの登録が携帯端末で行われる虞がある。エレベータの効率的な運行が妨げられる場合として、悪意のある者が、エレベータを利用する予定がないにも拘らず悪戯で携帯端末から乗場呼びの登録を複数回行った場合や、自身がスムーズにエレベータを利用できるように(例えば、乗りかごを占有するために)、乗場呼びの登録を複数回繰り返した場合などが想定される。エレベータの効率的な運行が妨げられると、輸送効率が低下し、延いては、利用者が行先階へ移動するのに要する時間が長くなる。
そこで本発明の目的は、携帯端末で乗場呼びを登録することが可能なエレベータにおいて、携帯端末で乗場呼びの登録が繰り返された場合にエレベータの輸送効率が低下することを防ぐ制御技術を提供することである。
本発明に係るエレベータの制御装置は、携帯端末で乗場呼びを登録することが可能なエレベータの制御装置であって、判断処理部と、受付処理部と、第1制限処理部と、を含む。判断処理部は、携帯端末で登録された乗場呼びが、その携帯端末で登録された追加の乗場呼びであるか否かを判断する。受付処理部は、判断処理部で追加の乗場呼びでないと判断された場合に、その判断の対象になった乗場呼びを受け付ける。第1制限処理部は、判断処理部で追加の乗場呼びであると判断された場合に、その判断の対象になった乗場呼びについての受付処理部での受付けを制限する。
上記制御装置によれば、携帯端末で新規の乗場呼びが登録された場合、その新規の乗場呼びについては受付け(例えば、乗りかごへの割当て)が実行される。又、その後に同じ携帯端末で追加の乗場呼びが登録された場合には、その追加の乗場呼びについての受付けが制限される。よって、同じ携帯端末で乗場呼びの登録が複数回繰り返された場合でも、携帯端末と、当該携帯端末で登録された新規の乗場呼びの受付けと、の関係を常に1対1の関係で維持することができる。
上記制御装置において、第1制限処理部は、受付処理部で乗場呼びが受け付けられた場合に、当該乗場呼びの登録が行われた携帯端末を識別するための端末識別情報を第1制限対象データに記録してもよい。この構成において、判断処理部は、携帯端末で乗場呼びが登録された場合に、当該携帯端末の端末識別情報が第1制限対象データに記録されているか否かを判断し、記録されているとの判断を以て、その携帯端末で登録された乗場呼びを追加の乗場呼びとしてもよい。
この構成によれば、判断処理部は、第1制限対象データに記録されている情報(端末識別情報)に用いて判断を行うことにより、乗場呼びの登録が実行された携帯端末について、受付けが制限されるべき対象であるか否かを容易に判断することが可能になる。即ち、携帯端末で登録された乗場呼びが追加の乗場呼びであるか否か、を容易に判断することが可能になる。
上記制御装置において、第1制限処理部は、受付処理部で乗場呼びが受け付けられた場合に、その乗場呼びを、当該乗場呼びの登録が行われた携帯端末の端末識別情報に関連付けて第1制限対象データに記録してもよい。この構成において、第1制限処理部は、第1制限対象データに端末識別情報を記録した後、当該端末識別情報に関連付けられている乗場呼びに応答した乗りかごが、当該乗場呼びへの応答を完了した場合に、その端末識別情報を第1制限対象データから消去してもよい。或いは、第1制限処理部は、第1制限対象データに端末識別情報を記録した後、第1所定時間が経過した場合に、その端末識別情報を第1制限対象データから消去してもよい。
この構成によれば、第1制限対象データから端末識別情報が消去されることにより、当該端末識別情報で識別される携帯端末に対しての、第1制限処理部による受付けの制限が解除される。
上記制御装置は、カウント処理部と、第2制限処理部と、を更に含んでいてもよい。カウント処理部は、判断処理部で追加の乗場呼びであると判断された場合に、その判断の対象になった乗場呼びの登録が行われた携帯端末での登録回数をカウントする。第2制限処理部は、登録回数が所定回数を超えた場合に、受付処理部での乗場呼びの受付けを、第1制限処理部による制限よりも長期に亘って制限する。
この構成によれば、同じ携帯端末で乗場呼びの登録が所定回数を超えて繰り返された場合に、その後、その携帯端末で登録される乗場呼びの割当てを長期に亘り制限することができる。よって、悪意のある者が携帯端末で乗場呼びの登録を繰り返した場合に、その悪意のある者によるエレベータの利用を制限することができる。
本発明に係るプログラムは、エレベータにおいて乗場呼びを登録する登録装置として携帯端末を機能させるプログラムであって、携帯端末に、判断処理と、受付処理と、第1制限処理と、を実行させる。判断処理では、乗場呼びの登録のために携帯端末に入力された登録指令が、その携帯端末に入力された追加の登録指令であるか否かを判断する。受付処理では、判断処理で追加の登録指令でないと判断された場合に、その判断の対象になった登録指令を受け付ける。第1制限処理では、判断処理で追加の登録指令であると判断された場合に、その判断の対象になった登録指令についての受付処理での受付けを制限する。
上記プログラムによれば、携帯端末に新規の登録指令が入力された場合、その新規の登録指令については受付け(即ち、当該登録指令で指定される乗場呼びの登録)が実行される。又、その後に同じ携帯端末で追加の登録指令が入力された場合には、その追加の登録指令についての受付けが制限される。よって、同じ携帯端末で登録指令の入力が複数回繰り返された場合でも、携帯端末と、当該携帯端末に入力された新規の登録指令の受付けと、の関係を常に1対1の関係で維持することができる。
上記プログラムにおいて、第1制限処理では、エレベータの制御装置から解除信号を受信した場合に、登録指令についての受付けの制限を解除してもよい。
上記プログラムは、携帯端末に、カウント処理と、第2制限処理と、を更に実行させてもよい。カウント処理では、判断処理で追加の登録指令であると判断された場合に、その判断の対象になった登録指令の入力が行われた携帯端末での入力回数をカウントする。第2制限処理では、入力回数が所定回数を超えた場合に、受付処理での登録指令の受付けを、第1制限処理による制限よりも長期に亘って制限する。
この構成によれば、同じ携帯端末で登録指令の入力が所定回数を超えて繰り返された場合に、その後、その携帯端末での登録指令の受付けを長期に亘り制限することができる。よって、悪意のある者が携帯端末で登録指令の入力を繰り返した場合に、その悪意のある者によるエレベータの利用を制限することができる。
本発明によれば、携帯端末で乗場呼びを登録することが可能なエレベータにおいて、携帯端末で乗場呼びの登録が繰り返された場合にエレベータの輸送効率が低下することを防ぐことができる。
本発明を適用することが可能なエレベータ及びその制御システムを例示した概念図である。 第1実施形態において群管理制御装置で実行される割当/制限処理を示したフローチャートである。 図2に示された割当/制限処理を実行する際の群管理制御装置の構成を示した概念図である。 群管理制御装置で実行される第1解除処理を示したフローチャートである。 第1変形例において群管理制御装置で実行される第1解除処理を示したフローチャートである。 第2変形例において群管理制御装置で実行される割当/制限処理を示したフローチャートである。 図6に示された割当/制限処理を実行する際の群管理制御装置の構成を示した概念図である。 群管理制御装置で実行される第2解除処理を示したフローチャートである。 第2実施形態において携帯端末で実行される受付/制限処理を示したフローチャートである。 図9に示された受付/制限処理を実行する際の携帯端末の構成を示した概念図である。 携帯端末で実行される第1解除処理を示したフローチャートである。 第4変形例において携帯端末で実行される受付/制限処理を示したフローチャートである。 図12に示された受付/制限処理を実行する際の携帯端末の構成を示した概念図である。 携帯端末で実行される第2解除処理を示したフローチャートである。
[1]第1実施形態
[1−1]制御システムの構成
図1は、本発明を適用することが可能なエレベータ及びその制御システムを例示した概念図である。図1に例示された制御システムは、複数の乗りかごGが設けられているエレベータに適用された制御システムであり、エレベータの各乗場Hに設置される登録装置1と、複数のエレベータ制御装置2と、携帯端末X(スマートフォン等)とのネットワーク通信が可能な群管理制御装置3と、を備える。尚、本発明は、複数の乗りかごが設けられたエレベータに限らず、乗りかごが1つだけ設けられたエレベータにも適用することができる(後述する第3変形例参照)。
登録装置1は、利用者ごとに出発階Fm及び行先階Fnを乗場呼びKとして登録する。本実施形態では、登録装置1は、読取部11と、登録処理部12と、を有する。読取部11は、利用者が所持する記録媒体Q(ICカードや磁気カード等)から当該利用者の情報を読み取る。登録処理部12は、読取部11が読み取った情報を用いて記録媒体Qの認証を行う(認証処理)。そして、その認証に成功した場合、登録処理部12は、エレベータに対する乗場呼びKの登録を実行する(呼び登録処理)。尚、登録処理部12は、後述するエレベータ制御装置2や群管理制御装置3に含まれていてもよい。
携帯端末Xには、これを上記登録装置1とは別の登録装置として機能させるためのアプリケーションプログラムがインストールされており、当該アプリケーションプログラムは、利用者からの指令に応じて実行される。そして、携帯端末Xは、登録装置として機能した場合、利用者が入力する登録指令に応じて、当該登録指令で指定される出発階Fm及び行先階Fnを乗場呼びKxとして登録することが可能になる。尚、アプリケーションプログラムは、読取り可能な状態で記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ等)に記憶されてもよいし、携帯端末Xが備える記憶部(不図示)に記憶されてもよい。
エレベータ制御装置2は、乗りかごGのそれぞれに1つずつ対応して設けられており、各エレベータ制御装置2は、これに対応する乗りかごGの動作を制御する。そして、エレベータ制御装置2は、群管理制御装置3によって一元的に管理及び制御される。
群管理制御装置3は、登録装置1で登録された乗場呼びKを複数の乗りかごGの何れか1つに割り当てる(割当処理)。具体的には、登録装置1で乗場呼びKが登録された場合、群管理制御装置3は、エレベータの輸送効率等を考慮して、当該乗場呼びKの割当先を複数の乗りかごGから選択し、選択した割当先に対して上記乗場呼びKを割り当てる。
又、群管理制御装置3は、上記登録装置1とは別の登録装置として機能している携帯端末Xとネットワーク通信を行うことにより、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxを受信することできる。そして、群管理制御装置3は、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxを複数の乗りかごGの何れか1つに割り当てる(割当処理)。一例として、ネットワーク通信は、ローカルエリアネットワーク通信であり、携帯端末Xは、建物等に配備された通信中継器M(ゲートウェイなど)との無線通信を通じて、群管理制御装置3にアクセスすることができる。尚、携帯端末Xと群管理制御装置3との通信方式は、これに限定されない様々な方式に変更することができる。
そして、各エレベータ制御装置2は、自身に対応する乗りかごGに乗場呼びK又はKxが割り当てられた場合に、その乗場呼び(出発階Fm及び行先階Fn)に基づいて乗りかごGを制御する。
この様な制御システムにおいて、群管理制御装置3は、悪意のある者が携帯端末Xで乗場呼びKxの登録を繰り返した場合でも、その様な登録の割当て(受付け)を制限することができる(制限処理)。そして、群管理制御装置3は、携帯端末Xで登録される乗場呼びKxについて割当処理と制限処理とを選択的に実行することで、高い輸送効率を維持することができる(割当/制限処理)。第1実施形態では、この様な割当/制限処理を実行する群管理制御装置3が、本発明の制御装置(携帯端末Xで乗場呼びKxを登録することが可能なエレベータの制御装置)に相当する。以下、群管理制御装置3で実行される制御処理(割当/制限処理を含む)について、具体的に説明する。
[1−2]群管理制御装置で実行される制御処理
[1−2−1]割当/制限処理
図2は、群管理制御装置3で実行される割当/制限処理を示したフローチャートである。又、図3は、図2に示された割当/制限処理を実行する際の群管理制御装置3の構成を示した概念図である。図3に示される様に、群管理制御装置3は、判断処理部31と、割当処理部32(本発明の「受付処理部」に相当)と、第1制限処理部33と、を含む。尚、これらの処理部は、群管理制御装置3内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、群管理制御装置3が備えるCPU(Central Processing Unit)やマイクロコンピュータ等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで実現されてもよい。そして、その様なプログラムは、読取り可能な状態で記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ等)に記憶されてもよいし、制御システムが備える記憶部(不図示)に記憶されてもよい。
割当/制限処理は、携帯端末Xで乗場呼びKxが登録されたか否か(即ち、その乗場呼びKxが群管理制御装置3に入力されたか否か)を群管理制御装置3が判断し、当該群管理制御装置3によって「登録された(Yes)」と判断される都度、実行される。
割当/制限処理が開始されると、判断処理部31により、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxが、その携帯端末Xで登録された追加の乗場呼びKxsであるか否かが判断される(図2のステップS11)。ここで、追加の乗場呼びKxsは、携帯端末Xで新規の乗場呼びKxが登録された後、同じ携帯端末Xで繰り返し登録されたときの、その乗場呼びKxである。
具体的には、ステップS11での上記判断として、判断処理部31は、携帯端末Xで乗場呼びKxが登録された場合に、当該携帯端末Xを識別するための端末識別情報Px(例えば、スマートフォンIDなど)が第1制限対象データDs1に記録されているか否かを判断する(ステップS11)。ここで、第1制限対象データDs1には、乗場呼びKxの割当てが制限されるべき対象についての情報が記録される。具体的に、第1制限対象データDs1には、後述するステップS12で乗場呼びKxの割当てが実行された場合に、当該乗場呼びKxと共にそれに関連する情報(乗りかご情報Pg、端末識別情報Px)が記録される(後述するステップS13参照)。従って、判断処理部31は、ステップS11にて「記録されている(Yes)」と判断した場合、その判断を以て、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxを追加の乗場呼びKxsとすることができる。
ステップS11にて「記録されていない(No)」と判断された場合(即ち、判断処理部31で「追加の乗場呼びKxsでない」と判断された場合)、割当処理部32が、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxを、エレベータの輸送効率等を考慮して何れか1つの乗りかごGに割り当てる(図2のステップS12)。尚、この様な乗場呼びKxの割当てを乗場呼びKxの受付けと把握することにより、割当処理部32を次の様に把握することができる。即ち、割当処理部32は、判断処理部31で「追加の乗場呼びKxsでない」と判断された場合に、その判断の対象になった乗場呼びKxを受け付ける。
ステップS12での割当て後、第1制限処理部33が、乗りかごGへの割当てが実行された乗場呼びKxと、その乗りかごGの乗りかご情報Pgと、当該乗場呼びKxの登録が行われた携帯端末Xの端末識別情報Pxと、を互いに関連付けて第1制限対象データDs1に記録する(図2のステップS13)。このとき、第1制限処理部33は、端末識別情報Px、乗場呼びKx、及び乗りかご情報Pgで構成される関連情報(Px,Kx,Pg)を、記録順に先頭から並べて第1制限対象データDs1に記録する。
この様に割当済みの関連情報(Px,Kx,Pg)を第1制限対象データDs1に記録し、その第1制限対象データDs1を用いてステップS11での判断を行うことにより、乗場呼びKxの登録が実行された携帯端末Xについて、割当てが制限されるべき対象であるか否かを容易に判断することが可能になる。即ち、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxが追加の乗場呼びKxsであるか否か、を容易に判断することが可能になる。
ステップS12にて乗場呼びKxの割当てが実行された場合、当該乗場呼びKxが割り当てられた乗りかごGの動作が、その乗場呼びKx(出発階Fm及び行先階Fn)に基づいて、当該乗りかごGに対応するエレベータ制御装置2によって制御される。そして、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxに基づいて乗りかごGの動作が制御されている間、群管理制御装置3は、乗りかごGの動作状況をエレベータ制御装置2から取得し、その動作状況を携帯端末Xに送信する。これにより、携帯端末Xで乗場呼びKxを登録した利用者に、自身が乗車すべき乗りかごGの動作状況を通知することが可能になる。尚、この様に動作状況の取得及び送信を行う処理は、図2に示された割当/制限処理においてステップS12の後に実行されてもよいし、図2に示された割当/制限処理とは別の処理として実行されてもよい。
ステップS11にて「記録されている(Yes)」と判断された場合(即ち、判断処理部31で「追加の乗場呼びKxsである」と判断された場合)、群管理制御装置3は、ステップS12での割当てを実行することなく、ステップS14を経由して割当/制限処理を終了させる。ここで、ステップS14では、第1制限処理部33が、追加の乗場呼びKxsの登録が行われた携帯端末Xに第1制限通知信号S1を送信することにより、その携帯端末Xに、乗場呼びKxの割当てが制限されたことを利用者に向けて通知させる。そして、この様な割当/制限処理において、第1制限処理部33は、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxについての割当処理部32での割当てを制限する処理部として、以下の様な処理を行う。
即ち、割当/制限処理では、後述する第1解除処理によって第1制限対象データDs1から端末識別情報Pxが消去されるまでの期間は、当該端末識別情報Pxで識別される携帯端末Xで乗場呼びKxが登録された場合でも、ステップS12での割当ては実行されることがない。即ち、この様な処理によれば、第1制限対象データDs1に記録されている情報に基づいて、上記期間に登録された乗場呼びKxの割当てが制限されることになる。そして、第1制限処理部33は、制限すべき対象(本実施形態では、その対象を特定するための端末識別情報Px)についての第1制限対象データDs1への記録(ステップS13参照)及び消去(後述する図4のステップS23参照)を行う処理部である。従って、第1制限処理部33は、第1制限対象データDs1に記録する情報を制御することで、ステップS11での判断処理部31の判断を通じて乗場呼びKxの割当てを制限している。
尚、第1制限処理部33による制限は、割当処理部32に割当てを実行させないといった制限に限定されるものではない。例えば、第1制限処理部33は、割当処理部32での追加の乗場呼びKxsについての割当てを許容する代わりに、当該割当処理部32には、前回の乗場呼びKx(即ち、同じ携帯端末Xで登録された前回の乗場呼びKx)の割当てをキャンセルさせてもよい。
上述した割当/制限処理によれば、携帯端末Xで新規の乗場呼びKxが登録された場合、その新規の乗場呼びKxについては乗りかごGへの割当てが実行される。又、その後に同じ携帯端末Xで追加の乗場呼びKxsが登録された場合には、その追加の乗場呼びKxsについての割当てが制限される。よって、同じ携帯端末Xで乗場呼びKxの登録が複数回繰り返された場合でも、携帯端末Xと、当該携帯端末Xで登録された新規の乗場呼びKxの割当てと、の関係を常に1対1の関係で維持することができる。よって、上述した割当/制限処理によれば、携帯端末Xで乗場呼びKxの登録が繰り返された場合にエレベータの輸送効率が低下することを防ぐことができる。
[1−2−2]第1解除処理
群管理制御装置3において、第1制限処理部33は、乗場呼びKxについての割当ての制限を解除することができる(第1解除処理)。具体的には、第1制限処理部33は、第1制限対象データDs1から関連情報(Px,Kx,Pg)を消去することで、割当ての制限を解除することができる。図4は、群管理制御装置3で実行される第1解除処理を示したフローチャートである。第1解除処理は、第1制限対象データDs1に少なくとも1つの関連情報(Px,Kx,Pg)が記録された場合に、実行される。
第1解除処理が開始されると、第1制限処理部33は、第1制限対象データDs1の先頭に記録されている関連情報(Px,Kx,Pg)を参照する(図4のステップS21)。その後、第1制限処理部33は、参照した乗りかご情報Pgで識別される乗りかごGの動作状況をエレベータ制御装置2から取得し、その動作状況に基づいて、参照した乗場呼びKxへの乗りかごGの応答が完了したか否かを判断する(図4のステップS22)。
第1制限処理部33は、ステップS22にて「完了した(Yes)」と判断した場合、ステップS21で参照し関連情報(Px,Kx,Pg)を第1制限対象データDs1から消去する(図4のステップS23)。このとき、消去した関連情報(Px,Kx,Pg)の後ろに別の関連情報(Px,Kx,Pg)が記録されている場合には、第1制限処理部33は、後ろの関連情報(Px,Kx,Pg)を1つずつ繰り上げてもよい。ステップS23での消去後、第1制限処理部33は、第1制限対象データDs1内に関連情報(Px,Kx,Pg)が存在するか(即ち、残っているか)否かを判断する(図4のステップS24)。
一方、ステップS22にて「完了していない(No)」と判断した場合、第1制限処理部33は、ステップS23での消去を実行せずにステップS24の判断へ移行する。
ステップS24への移行後、そのステップS24にて「存在する(Yes)」と第1制限処理部33が判断した場合、当該第1制限処理部33は、第1制限対象データDs1に記録されている次の関連情報(Px,Kx,Pg)を参照し(図4のステップS25)、参照した関連情報(Px,Kx,Pg)についてステップS22からの処理を再び実行する。そして、第1制限処理部33は、ステップS24にて「存在しない(No)」と判断できるまで、ステップS22〜S25の処理を繰り返し実行する。
上記制御システムでは、乗場呼びKxへの乗りかごGの応答が完了することで、当該乗場呼びKxを登録した利用者を行先階Fnへ輸送するための一連の動作が完了することになる。そして、上述した第1解除処理によれば、第1制限対象データDs1に記録されている関連情報(Px,Kx,Pg)のうちの乗場呼びKxへの乗りかごGの応答が完了したものが消去される。これにより、消去された端末識別情報Pxで識別される携帯端末Xに対しての、第1制限処理部33による割当ての制限が解除される。従って、制限が解除された携帯端末Xにて再び新規の乗場呼びKxが登録された場合に、上述した割当/制限処理により、その新規の乗場呼びKxについての割当てが再び実行される。よって、エレベータの輸送効率を低下させずに、利用者にエレベータを繰り返し利用してもらうことが可能になる。
[1−3]変形例
[1−3−1]第1変形例
上述した割当/制限処理のステップS13において、第1制限処理部33は、端末識別情報Px、乗場呼びKx、及び乗りかご情報Pgに加えて、当該乗場呼びKxの割当てが実行された時刻(割当実行時刻Tk)を更に関連付けて第1制限対象データDs1に記録してもよい。この場合、第1制限処理部33は、端末識別情報Px、乗場呼びKx、乗りかご情報Pg、及び割当実行時刻Tkで構成される関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)を、記録順に先頭から並べて第1制限対象データDs1に記録する。尚、第1制限対象データDs1に記録する時刻には、割当実行時刻Tkに代えて、携帯端末Xで新規の乗場呼びKxが登録された時刻、当該新規の乗場呼びKxが群管理制御装置3に入力された時刻、第1制限対象データDs1に関連情報が記録された時刻等、新規の乗場呼びKxに対する一連の動作の開始時刻になり得る様々な時刻が用いられてもよい。
この様な記録をステップS13で行った場合、上述した第1解除処理において、第1制限処理部33は、図5に示された次の様な処理を実行することができる。尚、図5は、上記第1実施形態で説明した第1解除処理の変形例を示したフローチャートである。
先ず、第1制限処理部33は、第1制限対象データDs1の先頭に記録されている関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)を参照する(図5のステップS31)。その後、第1制限処理部33は、参照した割当実行時刻Tkから現在時刻Tまでの経過時間(T−Tk)を算出する(図5のステップS32)。そして、第1制限処理部33は、算出した経過時間(T−Tk)が第1所定時間ΔT1以上であるか否かを判断する(図5のステップS33)。尚、第1所定時間ΔT1は、適宜変更することが可能なものであるが、一例として60秒である(ΔT1=60秒)。
第1制限処理部33は、ステップS33にて「以上である(Yes)」と判断した場合、ステップS31で参照し関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)を第1制限対象データDs1から消去する(図5のステップS34)。このとき、消去した関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)の後ろに別の関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)が記録されている場合には、第1制限処理部33は、当該別の関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)を繰り上げてもよい。ステップS34での消去後、第1制限処理部33は、第1制限対象データDs1内に関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)が存在するか(即ち、残っているか)否かを判断する(図5のステップS35)。
一方、第1制限処理部33は、ステップS33にて「以上でない(No)」と判断した場合、ステップS34での消去を実行せずにステップS35の判断へ移行する。
ステップS35への移行後、第1制限処理部33は、そのステップS35にて「存在する(Yes)」と判断した場合、第1制限対象データDs1に記録されている次の関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)を参照し(図5のステップS36)、参照した関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)についてステップS32からの処理を再び実行する。そして、第1制限処理部33は、ステップS35にて「存在しない(No)」と判断できるまで、ステップS32〜S36の処理を繰り返し実行する。
この様な第1解除処理においては、第1所定時間ΔT1として、例えば、乗場呼びKxを登録した利用者を行先階Fnへ輸送するための一連の動作が開始されてから完了するまでの平均的な時間(例えば、ΔT1=60秒)が用いられる。これにより、ステップS34では、第1制限対象データDs1に記録されている関連情報(Px,Kx,Pg,Tk)のうちの乗場呼びKxへの乗りかごGの応答が完了している可能性の高いものが消去される。その結果、上述した実施形態と同様、消去された端末識別情報Pxで識別される携帯端末Xに対しての、第1制限処理部33による割当ての制限が解除される。従って、制限が解除された携帯端末Xにて再び新規の乗場呼びKxが登録された場合に、割当/制限処理により、その新規の乗場呼びKxについての割当てが再び実行される。よって、エレベータの輸送効率を低下させずに、利用者にエレベータを繰り返し利用してもらうことが可能になる。
[1−3−2]第2変形例
(1)割当/制限処理
図6は、上記第1実施形態で説明した割当/制限処理の変形例を示したフローチャートである。又、図7は、図6に示された割当/制限処理を実行する際の群管理制御装置3の構成を示した概念図である。図7に示される様に、群管理制御装置3は、カウント処理部34と、第2制限処理部35と、を更に含む。尚、これらの処理部は、他の処理部と同様、ハードウェア及びソフトウェアの何れで構成されてもよい。
割当/制限処理が開始されると、判断処理部31は、ステップS11にて端末識別情報Pxが第1制限対象データDs1に記録されているか否かを判断する前に、当該端末識別情報Pxが第2制限対象データDs2に記録されているか否かを判断する(図6のステップS101A)。ここで、第2制限対象データDs2には、乗場呼びKxの割当てが長期に亘り制限されるべき対象についての情報が記録されている。具体的に、第2制限対象データDs2には、後述するステップS103にて携帯端末Xでの登録回数Nrが所定回数N1を超えたと判断された場合に、当該携帯端末Xの端末識別情報Pxと共にそれに関連する情報(記録時刻Tp)が記録される(後述するステップS104参照)。
判断処理部31は、ステップS101Aにて「記録されていない(No)」と判断した場合、ステップS11の判断を実行する。一方、ステップS101Aにて「記録されている(Yes)」と判断処理部31が判断した場合には、群管理制御装置3は、ステップS11の判断を実行することなく、ステップS101Bを経由して割当/制限処理を終了させる。ここで、ステップS101Bでは、第2制限処理部35が、乗場呼びKxの登録が行われた携帯端末Xに第2制限通知信号S2を送信することにより、その携帯端末Xに、乗場呼びKxの割当てが長期に亘り制限されていることを利用者に向けて通知させる。そして、本変形例の割当/制限処理において、第2制限処理部35は、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxについての割当処理部32での割当てを、第1制限処理部33による制限よりも長期に亘って制限する処理部として、以下の様な処理を行う。
即ち、本変形例の割当/制限処理では、後述する第2解除処理によって第2制限対象データDs2から端末識別情報Pxが消去されるまでの期間は、当該端末識別情報Pxで識別される携帯端末Xで乗場呼びKxが登録された場合でも、ステップS12での割当ては実行されることがない。即ち、この様な処理によれば、第2制限対象データDs2に記録されている情報に基づいて、上記期間に登録された乗場呼びKxの割当てが制限されることになる。そして、第2制限処理部35は、長期に亘り制限すべき対象(本実施形態では、その対象を特定するための端末識別情報Px)についての第2制限対象データDs2への記録(後述するステップS104参照)及び消去(後述する図8のステップS204参照)を行う処理部である。従って、第2制限処理部35は、第2制限対象データDs2に記録する情報を制御することで、ステップS101Aでの判断処理部31の判断を通じて乗場呼びKxの割当てを制限している。そして、第2制限対象データDs2への記録から消去までの期間が適宜設定されることにより、第1制限処理部33による制限よりも長期に亘って割当てを制限することが可能になっている。
ステップS11の判断が実行された場合であって、そのステップS11にて「記録されていない(No)」と判断された場合には、上記第1実施形態で説明したステップS12での割当て後、ステップS13において、第1制限処理部33は、端末識別情報Px、乗場呼びKx、及び乗りかご情報Pgに加えて、当該端末識別情報Pxで識別される携帯端末Xでの登録回数Nrを更に関連付けて第1制限対象データDs1に記録する。このとき、第1制限処理部33は、登録回数Nrを1に設定する(Nr=1)。又、第1制限処理部33は、端末識別情報Px、乗場呼びKx、乗りかご情報Pg、及び登録回数Nrで構成される関連情報(Px,Kx,Pg,Nr)を、記録順に先頭から並べて第1制限対象データDs1に記録する。尚、本変形例の割当/制限処理は上記第1変形例に適用することでき、その場合、端末識別情報Px、乗場呼びKx、乗りかご情報Pg、割当実行時刻Tk、及び登録回数Nrで構成される関連情報(Px,Kx,Pg,Tk,Nr)が、第1制限対象データDs1に記録される。
この様に割当済みの関連情報(Px,Kx,Pg,Nr)(又は関連情報(Px,Kx,Pg,Tk,Nr))を第1制限対象データDs1に記録し、その第1制限対象データDs1を用いてステップS11での判断を行うことにより、乗場呼びKxの登録が実行された携帯端末Xについて、割当てが制限されるべき対象であるか否かを容易に判断することが可能になる。即ち、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxが追加の乗場呼びKxsであるか否か、を容易に判断することが可能になる。
一方、ステップS11にて「記録されている(Yes)」と判断された場合(即ち、判断処理部31で「追加の乗場呼びKxsである」と判断された場合)、カウント処理部34が、第1制限対象データDs1において、ステップS11での判断の対象になった端末識別情報Pxに関連付けられている登録回数Nrを、その値に1を加算したものに更新する(図6のステップS102。Nr=Nr+1)。これにより、カウント処理部34は、端末識別情報Pxで識別される携帯端末Xでの登録回数Nrをカウントする。
その後、カウント処理部34は、更新後の登録回数Nrが所定回数N1を超えたか否かを判断する(図6のステップS103)。そして、ステップS103にて「超えた(Yes)」と判断された場合には、登録回数Nrについてその様な判断がなされた携帯端末Xの端末識別情報Pxを、第2制限処理部35が、第2制限対象データDs2に記録する(図6のステップS104)。又、第2制限処理部35は、そのときの時刻(記録時刻Tp)を、端末識別情報Pxに関連付けて第2制限対象データDs2に記録する。このとき、第2制限処理部35は、端末識別情報Px及び記録時刻Tpで構成される関連情報(Px,Tp)を、記録順に先頭から並べて第2制限対象データDs2に記録する。尚、所定回数N1は、適宜変更することが可能なものであるが、一例として5回である(N1=5)。ステップS104での記録後、群管理制御装置3は、割当/制限処理を終了させる。
この様に乗場呼びKxの登録が所定回数N1を超えて繰り返された携帯端末Xについての関連情報(Px,Kx,Pg,Nr)(又は関連情報(Px,Kx,Pg,Tk,Nr))を第2制限対象データDs2に記録し、その第2制限対象データDs2を用いてステップS101Aでの判断を行うことにより、乗場呼びKxの登録が実行された携帯端末Xについて、長期に亘り割当てが制限されるべき対象であるか否かを容易に判断することが可能になる。即ち、乗場呼びKxの登録が実行された携帯端末Xが、過去に乗場呼びKxの登録が所定回数N1を超えて繰り返されたことがある携帯端末(即ち、悪意のある者によって登録が実行された携帯端末)であるか否か、を容易に判断することが可能になる。
一方、ステップS103にて「超えていない(No)」と判断された場合には、群管理制御装置3は、ステップS14を経由して割当/制限処理を終了させる。
第2変形例の割当/制限処理によれば、同じ携帯端末Xで乗場呼びKxの登録が所定回数N1を超えて繰り返された場合に、その後、その携帯端末Xで登録される乗場呼びKxの割当てを長期に亘り制限することができる。よって、悪意のある者が携帯端末Xで乗場呼びKxの登録を繰り返した場合に、その悪意のある者によるエレベータの利用を制限することができる。その結果として、悪意のある者による乗場呼びKxの登録が原因でエレベータの輸送効率が著しく低下することを防ぐことができる。
(2)第2解除処理
群管理制御装置3において、第2制限処理部35は、乗場呼びKxについての長期に亘る割当ての制限を解除することができる(第2解除処理)。具体的には、第2制限処理部35は、第2制限対象データDs2から関連情報(Px,Tp)を消去することで、長期に亘る割当ての制限を解除することができる。図8は、第2解除処理を示したフローチャートである。第2解除処理は、第2制限対象データDs2に少なくとも1つの関連情報(Px,Tp)が記録された場合に、実行される。
第2解除処理が開始されると、第2制限処理部35は、第2制限対象データDs2の先頭に記録されている関連情報(Px,Tp)を参照する(図8のステップS201)。その後、第2制限処理部35は、参照した記録時刻Tpから現在時刻Tまでの経過時間(T−Tp)を算出する(図8のステップS202)。そして、第2制限処理部35は、算出した経過時間(T−Tp)が第2所定時間ΔT2以上であるか否かを判断する(図8のステップS203)。尚、第2所定時間ΔT2は、適宜変更することが可能なものであるが、一例として24時間である(ΔT2=24時間)。
第2制限処理部35は、ステップS203にて「以上である(Yes)」と判断した場合、ステップS201で参照し関連情報(Px,Tp)を第2制限対象データDs2から消去する(図8のステップS204)。このとき、消去した関連情報(Px,Tp)の後ろに別の関連情報(Px,Tp)が記録されている場合には、第2制限処理部35は、後ろの関連情報(Px,Tp)を1つずつ繰り上げてもよい。ステップS204での消去後、第2制限処理部35は、第2制限対象データDs2内に関連情報(Px,Tp)が存在するか(即ち、残っているか)否かを判断する(図8のステップS205)。
一方、ステップS203にて「以上でない(No)」と判断した場合、第2制限処理部35は、ステップS204での消去を実行せずにステップS205の判断へ移行する。
ステップS205への移行後、そのステップS205にて「存在する(Yes)」と第2制限処理部35が判断した場合、当該第2制限処理部35は、第2制限対象データDs2に記録されている次の関連情報(Px,Tp)を参照し(図8のステップS206)、参照した関連情報(Px,Tp)についてステップS202からの処理を再び実行する。そして、第2制限処理部35は、ステップS205にて「存在しない(No)」と判断できるまで、ステップS202〜S206の処理を繰り返し実行する。
この様な第2解除処理においては、第2所定時間ΔT2として、例えば、利用者を輸送するための一連の動作に必要な平均的な時間や上述した第1所定時間ΔT1よりも長い時間(例えば、ΔT2=24時間)が用いられる。そして、ステップS204では、第2制限対象データDs2に記録されている関連情報(Px,Tp)のうちの、記録時刻Tpからの経過時間(T−Tp)が第2所定時間ΔT2以上になったものが消去される。これにより、消去された端末識別情報Pxで識別される携帯端末Xに対しての、第2制限処理部35による割当ての制限が解除される。従って、悪意のある者によるエレベータの利用を長期に亘って制限する一方で、その様な制限を経験した者によるエレベータの利用を再び許容することができる。
[1−3−3]第3変形例
第3変形例として、本発明は、乗りかごGが1つだけ設けられたエレベータに適用されてもよい。具体的には、乗りかごGが1つだけの場合、その乗りかごGを制御するエレベータ制御装置2が、群管理制御装置3に代わって、上述した各種処理を実行することができる。但し、エレベータ制御装置2は、割当処理に代えて、乗場呼びKxの登録を受け付ける受付処理を実行することになる。
[2]第2実施形態
上記第1実施形態で説明した制御システム(図1参照)において、悪意のある者が携帯端末Xで乗場呼びKxの登録を繰り返そうとした場合に、その様な登録が携帯端末Xで制限されてもよい。具体的には、携帯端末Xは、乗場呼びKxの登録のために当該携帯端末Xに入力された登録指令V(利用者が携帯端末Xを操作することで入力した指令)を受け付ける受付処理と、当該登録指令Vの受付けを制限する制限処理と、を選択的に実行することができる(受付/制限処理)。以下、携帯端末Xで実行される制御処理(受付/制限処理を含む)について、具体的に説明する。
[2−1]携帯端末で実行される制御処理
[2−1−1]受付/制限処理
図9は、携帯端末Xで実行される受付/制限処理を示したフローチャートである。又、図10は、図9に示された受付/制限処理を実行する際の携帯端末Xの構成を示した概念図である。図10に示される様に、携帯端末Xは、判断処理部41と、受付処理部42と、第1制限処理部43と、を含む。尚、これらの処理部は、携帯端末Xを登録装置として機能させるためのアプリケーションプログラムを携帯端末Xが実行することにより、ソフトウェアで実現される。そして、その様なプログラムは、読取り可能な状態で記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ等)に記憶されてもよいし、携帯端末Xが備える記憶部(不図示)に記憶されてもよい。
受付/制限処理は、登録指令Vが入力された否かを携帯端末Xが判断し、当該携帯端末Xによって「入力された(Yes)」と判断される都度、実行される。
受付/制限処理が開始されると、判断処理部41により、携帯端末Xに入力された登録指令Vが、その携帯端末Xに入力された追加の登録指令Vsであるか否かを判断する(図9のステップS41)。ここで、追加の登録指令Vsは、携帯端末Xに新規の登録指令Vが入力された後、同じ携帯端末Xに登録指令Vが繰り返し入力されたときの、その登録指令Vである。
具体的には、ステップS41での上記判断として、判断処理部41は、携帯端末Xに登録指令Vが入力された場合に、第1参照データDx1内の第1制限フラグがオンであるか否かを判断する(ステップS41)。ここで、第1参照データDx1内の第1制限フラグは、後述するステップS42で登録指令Vの受付けが実行された場合にオンにされる(後述のステップS43参照)。従って、判断処理部41は、ステップS41にて「オンである(Yes)」と判断した場合、その判断を以て、携帯端末Xに入力された登録指令Vを追加の登録指令Vsとすることができる。
ステップS41にて「オンでない(No)」と判断された場合(即ち、判断処理部41で「追加の登録指令Vsでない(No)」と判断された場合)、受付処理部42が、携帯端末Xに入力された登録指令Vを受け付ける(図9のステップS42)。具体的には、受付処理部42は、登録指令Vで指定される乗場呼びKx(新規の乗場呼びKx)の登録を実行する。
ステップS42での受付け後、第1制限処理部43が、第1参照データDx1内の第1制限フラグをオンにする(図9のステップS43。第1制限フラグ=ON)。その後、携帯端末Xは、登録済みの新規の乗場呼びKxを、当該携帯端末Xの端末識別情報Pxを関連付けて群管理制御装置3へ送信する(図9のステップS44)。尚、ステップS43では、第1制限処理部43は、第1制限フラグをオンにする代わりに、新規の乗場呼びKxを第1参照データDx1に記録してもよい。
この様に、第1参照データDx1内の第1制限フラグをオンにし、その第1参照データDx1を用いてステップS41での判断を行うことにより、携帯端末Xにて受付けの制限を行うべきか否かを容易に判断することが可能になる。即ち、携帯端末Xに入力された登録指令Vが追加の登録指令Vsであるか否か、を容易に判断することが可能になる。
一方、ステップS41にて「オンである(Yes)」と判断された場合(即ち、判断処理部41で「追加の登録指令Vsである(Yes)」と判断された場合)、携帯端末Xは、ステップS42での受付けを実行することなく、ステップS45を経由して受付/制限処理を終了させる。ここで、ステップS45では、第1制限処理部43が、登録指令Vの受付けを制限したことを携帯端末Xから利用者に向けて通知する。そして、この様な受付/制限処理において、第1制限処理部43は、携帯端末Xに入力された登録指令Vについての受付処理部42での受付けを制限する処理部として、以下の様な処理を行う。
即ち、受付/制限処理では、後述する第1解除処理によって第1参照データDx1内の第1制限フラグがオフにされるまでの期間は、携帯端末Xに登録指令Vが入力された場合でも、ステップS42での受付けは実行されることがない。即ち、この様な処理によれば、第1参照データDx1に記録されている情報に基づいて、上記期間に入力された登録指令Vの受付けが制限されることになる。そして、第1制限処理部43は、第1参照データDx1内の第1制限フラグのオン(ステップS43参照)及びオフ(後述する図11のステップS52参照)を行う処理部である。従って、第1制限処理部43は、第1参照データDx1に記録されている情報を制御することで、ステップS41での判断処理部41の判断を通じて登録指令Vの受付けを制限している。
尚、第1制限処理部43による制限は、受付処理部42に受付けを実行させないといった制限に限定されるものではない。例えば、第1制限処理部43は、受付処理部42での追加の登録指令Vsについての受付けを許容する代わりに、当該受付処理部42には、前回の登録指令Vの受付け(即ち、当該登録指令Vで指定された乗場呼びKxの登録)をキャンセルさせてもよい。
上述した受付/制限処理によれば、携帯端末Xに新規の登録指令Vが入力された場合、その新規の登録指令Vについては受付け(即ち、当該登録指令Vで指定される乗場呼びKxの登録)が実行される。又、その後に同じ携帯端末Xで追加の登録指令Vsが入力された場合には、その追加の登録指令Vsについての受付けが制限される。よって、同じ携帯端末Xで登録指令Vの入力が複数回繰り返された場合でも、携帯端末Xと、当該携帯端末Xに入力された新規の登録指令Vの受付けと、の関係を常に1対1の関係で維持することができる。よって、上述した受付/制限処理によれば、携帯端末Xで乗場呼びKxの登録が繰り返された場合にエレベータの輸送効率が低下することを防ぐことができる。
[2−1−2]第1解除処理
携帯端末Xにおいて、第1制限処理部43は、登録指令Vについての受付けの制限を解除することができる(第1解除処理)。具体的には、第1制限処理部43は、第1参照データDx1内の第1制限フラグをオフにすることで、受付けの制限を解除することができる。図11は、携帯端末Xで実行される第1解除処理を示したフローチャートである。第1解除処理は、第1参照データDx1内の第1制限フラグがオンにされた場合に、実行される。
ここで、群管理制御装置3での制御処理について説明する。ステップS44にて群管理制御装置3へ乗場呼びKxが送信された場合、当該群管理制御装置3は、携帯端末Xから送信された乗場呼びKxを何れか1つの乗りかごGに割り当てる。その後、当該乗場呼びKxへの乗りかごGの応答が完了した場合、群管理制御装置3は、その乗場呼びKxを送信してきた携帯端末Xへ解除信号Srを返信する。
携帯端末Xにおいて第1解除処理が開始されると、第1制限処理部43は、解除信号Srを受信したか否かを判断する(図11のステップS51)。そして、第1制限処理部43は、ステップS51にて「受信した(Yes)」と判断できるまで、当該ステップS51を繰り返し実行する。その後、ステップS51にて「受信した(Yes)」と第1制限処理部43が判断した場合、当該第1制限処理部43は、第1参照データDx1内の第1制限フラグをオフにする(図11のステップS52。第1制限フラグ=OFF)。
上述した第1解除処理によれば、携帯端末Xで登録された乗場呼びKxへの乗りかごGの応答が完了することで、第1参照データDx1内の第1制限フラグがオフにされる。これにより、携帯端末Xにおいて第1制限処理部43による受付けの制限が解除される。従って、制限が解除された携帯端末Xにて再び新規の登録指令Vが入力された場合に、上述した受付/制限処理により、その新規の登録指令Vについての受付けが再び実行される。よって、エレベータの輸送効率を低下させずに、利用者にエレベータを繰り返し利用してもらうことが可能になる。
[2−2]第4変形例
(1)受付/制限処理
図12は、上記第2実施形態で説明した受付/制限処理の変形例を示したフローチャートである。又、図13は、図12に示された受付/制限処理を実行する際の携帯端末Xの構成を示した概念図である。図13に示される様に、携帯端末Xは、カウント処理部44と、第2制限処理部45と、を更に含む。尚、これらの処理部は、他の処理部と同様、ソフトウェアで構成される。
受付/制限処理が開始されると、判断処理部41は、ステップS41にて第1参照データDx1内の第1制限フラグがオンであるか否かを判断する前に、第2参照データDx2内の第2制限フラグがオンであるか否かを判断する(図12のステップS301A)。ここで、第2参照データDx2内の第2制限フラグは、後述するステップS303にて登録指令Vの入力回数Nxが所定回数N2を超えたと判断された場合にオンにされる(後述のステップS304参照)。
判断処理部31は、ステップS301Aにて「オンでない(No)」と判断した場合、ステップS41の判断を実行する。一方、ステップS301Aにて「オンである(Yes)」と判断処理部31が判断した場合には、携帯端末Xは、ステップS41の判断を実行することなく、ステップS301Bを経由して受付/制限処理を終了させる。ここで、ステップS301Bでは、第2制限処理部45が、登録指令Vの受付けが長期に亘り制限されていることを携帯端末Xから利用者に向けて通知する。そして、本変形例の受付/制限処理において、第2制限処理部45は、携帯端末Xに入力された登録指令Vについての受付処理部42での受付けを、第1制限処理部43による制限よりも長期に亘って制限する処理部として、以下の様な処理を行う。
即ち、本変形例の受付/制限処理では、後述する第2解除処理によって第2参照データDx2内の第2制限フラグがオフにされるまでの期間は、携帯端末Xに登録指令Vが入力された場合でも、ステップS42での受付けは実行されることがない。即ち、この様な処理によれば、第2参照データDx2に記録されている情報に基づいて、上記期間に入力された登録指令Vの受付けが制限されることになる。そして、第2制限処理部45は、第2参照データDx2内の第2制限フラグのオン(後述するステップS304参照)及びオフ(後述する図14のステップS403参照)を行う処理部である。従って、第2制限処理部45は、第2参照データDx2に記録されている情報を制御することで、ステップS301Aでの判断処理部41の判断を通じて登録指令Vの受付けを制限している。そして、第2参照データDx2内の第2制限フラグをオンにしてからオフに戻すまでの期間が適宜設定されることにより、第1制限処理部43による制限よりも長期に亘って受付けを制限することが可能になっている。
ステップS41の判断が実行された場合であって、そのステップS41にて「オンでない(No)」と判断された場合には、上記第2実施形態で説明したステップS42での受付け後、ステップS43において、第1制限処理部43は、第1参照データDx1内の第1制限フラグをオンにすることに加えて、登録指令Vの入力回数Nxを第1参照データDx1に記録する。このとき、第1制限処理部43は、入力回数Nxを1に設定する(Nx=1)。
この様に、第1参照データDx1内の第1制限フラグをオンにし、その第1参照データDx1を用いてステップS41での判断を行うことにより、携帯端末Xにて受付けの制限を行うべきか否かを容易に判断することが可能になる。即ち、携帯端末Xに入力された登録指令Vが追加の登録指令Vsであるか否か、を容易に判断することが可能になる。
一方、ステップS41にて「オンである(Yes)」と判断された場合(即ち、判断処理部41で「追加の登録指令Vsである」と判断された場合)、カウント処理部44が、第1参照データDx1内の入力回数Nxを、その値に1を加算したものに更新する(図12のステップS302。Nx=Nx+1)。これにより、カウント処理部44は、携帯端末Xへの登録指令Vの入力回数Nxをカウントする。
その後、カウント処理部44は、更新後の入力回数Nxが所定回数N2を超えたか否かを判断する(図12のステップS303)。そして、ステップS303にて「超えた(Yes)」と判断された場合には、第2制限処理部45が、第2参照データDx2内の第2制限フラグをオンにする(図12のステップS304。第2制限フラグ=ON)。又、第2制限処理部45は、そのときの時刻(フラグ切替時刻Tq)を第2参照データDx2に記録する。尚、所定回数N2は、適宜変更することが可能なものであるが、一例として5回である(N2=5)。ステップS304の実行後、携帯端末Xは、受付/制限処理を終了させる。
この様に、登録指令Vの入力が所定回数N2を超えて繰り返された場合に、第2参照データDx2内の第2制限フラグをオンにし、その第2参照データDx2を用いてステップS301Aでの判断を行うことにより、携帯端末Xにて長期に亘る受付けの制限を行うべきか否かを容易に判断することが可能になる。即ち、携帯端末Xにおいて、過去に登録指令Vが所定回数N2を超えて繰り返されたこと(即ち、悪意のある者によって入力が実行されたこと)があるか否か、を容易に判断することが可能になる。
一方、ステップS303にて「超えていない(No)」と判断された場合には、携帯端末Xは、ステップS45を経由して受付/制限処理を終了させる。
第4変形例の受付/制限処理によれば、同じ携帯端末Xで登録指令Vの入力が所定回数N2を超えて繰り返された場合に、その後、その携帯端末Xでの登録指令Vの受付けを長期に亘り制限することができる。よって、悪意のある者が携帯端末Xで登録指令Vの入力を繰り返した場合に、その悪意のある者によるエレベータの利用を制限することができる。その結果として、悪意のある者による乗場呼びKxの登録が原因でエレベータの輸送効率が著しく低下することを防ぐことができる。
(2)第2解除処理
携帯端末Xにおいて、第2制限処理部45は、登録指令Vについての長期に亘る受付けの制限を解除することができる(第2解除処理)。具体的には、第2制限処理部45は、第2参照データDx2内の第2制限フラグをオフにすることで、長期に亘る受付けの制限を解除することができる。図14は、携帯端末Xで実行される第2解除処理を示したフローチャートである。第2解除処理は、第2参照データDx2内の第2制限フラグがオンにされた場合に、実行される。
第2解除処理が開始されると、第2制限処理部45は、第2参照データDx2に記録されているフラグ切替時刻Tqから現在時刻Tまでの経過時間(T−Tq)を算出する(図14のステップS401)。そして、第2制限処理部45は、算出した経過時間(T−Tq)が所定時間ΔTq以上であるか否かを判断する(図14のステップS402)。尚、所定時間ΔTqは、適宜変更することが可能なものであるが、一例として24時間である(ΔTq=24時間)。
そして、第2制限処理部45は、ステップS402にて「以上である(Yes)」と判断できるまで、ステップS401及びS402を繰り返し実行する。その後、ステップS402にて「以上である(Yes)」と第2制限処理部45が判断した場合、当該第2制限処理部45は、第2参照データDx2内の第2制限フラグをオフにする(図14のステップS403。第2制限フラグ=OFF)。
この様な第2解除処理においては、所定時間ΔTqとして、例えば、利用者を輸送するための一連の動作に必要な平均的な時間よりも長い時間(例えば、ΔTq=24時間)が用いられる。そして、ステップS403では、フラグ切替時刻Tqからの経過時間(T−Tq)が所定時間ΔTq以上になった場合に、第2参照データDx2内の第2制限フラグがオフにされる。これにより、携帯端末Xにおいて、第2制限処理部45による受付けの制限が解除される。従って、悪意のある者によるエレベータの利用を長期に亘って制限する一方で、その様な制限を経験した者によるエレベータの利用を再び許容することができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 登録装置
2 エレベータ制御装置
3 群管理制御装置
G 乗りかご
H 乗場
K、Kx 乗場呼び
M 通信中継器
Q 記録媒体
T 現在時刻
V 登録指令
X 携帯端末
11 読取部
12 登録処理部
31、41 判断処理部
32 割当処理部
33、43 第1制限処理部
34、44 カウント処理部
35、45 第2制限処理部
42 受付処理部
Fm 出発階
Fn 行先階
N1、N2 所定回数
Nr 登録回数
Nx 入力回数
Pg 乗りかご情報
Px 端末識別情報
S1 第1制限通知信号
S2 第2制限通知信号
Sr 解除信号
Tk 割当実行時刻
Tp 記録時刻
Tq フラグ切替時刻
Vs 追加の登録指令
Ds1 第1制限対象データ
Ds2 第2制限対象データ
Dx1 第1参照データ
Dx2 第2参照データ
Kxs 追加の乗場呼び
ΔT1 第1所定時間
ΔT2 第2所定時間
ΔTq 所定時間

Claims (7)

  1. 携帯端末で乗場呼びを登録することが可能なエレベータの制御装置であって、
    前記携帯端末で登録された前記乗場呼びが、その携帯端末で登録された追加の乗場呼びであるか否かを判断する判断処理部と、
    前記判断処理部で前記追加の乗場呼びでないと判断された場合に、その判断の対象になった前記乗場呼びを受け付ける受付処理部と、
    前記判断処理部で前記追加の乗場呼びであると判断された場合に、その判断の対象になった前記乗場呼びについての前記受付処理部での受付けを制限する第1制限処理部と、
    を含み、
    前記第1制限処理部は、前記受付処理部で前記乗場呼びが受け付けられた場合に、その乗場呼びと、当該乗場呼びの登録が行われた前記携帯端末を識別するための端末識別情報と、を互いに関連付けて第1制限対象データに記録し、
    前記判断処理部は、前記携帯端末で前記乗場呼びが登録された場合に、当該携帯端末の前記端末識別情報が前記第1制限対象データに記録されているか否かを判断し、記録されているとの判断を以て、その携帯端末で登録された前記乗場呼びを前記追加の乗場呼びとし、
    前記第1制限処理部は、前記第1制限対象データに前記端末識別情報を記録した後、第1所定時間が経過した場合に、その端末識別情報を前記第1制限対象データから消去する、エレベータの制御装置。
  2. 携帯端末で乗場呼びを登録することが可能なエレベータの制御装置であって、
    前記携帯端末で登録された前記乗場呼びが、その携帯端末で登録された追加の乗場呼びであるか否かを判断する判断処理部と、
    前記判断処理部で前記追加の乗場呼びでないと判断された場合に、その判断の対象になった前記乗場呼びを受け付ける受付処理部と、
    前記判断処理部で前記追加の乗場呼びであると判断された場合に、その判断の対象になった前記乗場呼びについての前記受付処理部での受付けを制限する第1制限処理部と、
    前記判断処理部で前記追加の乗場呼びであると判断された場合に、その判断の対象になった前記乗場呼びの登録が行われた前記携帯端末での登録回数をカウントするカウント処理部と、
    前記登録回数が所定回数を超えた場合に、前記受付処理部での前記乗場呼びの受付けを、前記第1制限処理部による制限よりも長期に亘って制限する第2制限処理部と、
    を含む、エレベータの制御装置。
  3. 前記第1制限処理部は、前記受付処理部で前記乗場呼びが受け付けられた場合に、当該乗場呼びの登録が行われた前記携帯端末を識別するための端末識別情報を第1制限対象データに記録し、
    前記判断処理部は、前記携帯端末で前記乗場呼びが登録された場合に、当該携帯端末の前記端末識別情報が前記第1制限対象データに記録されているか否かを判断し、記録されているとの判断を以て、その携帯端末で登録された前記乗場呼びを前記追加の乗場呼びとする、請求項に記載のエレベータの制御装置。
  4. 前記第1制限処理部は、前記受付処理部で前記乗場呼びが受け付けられた場合に、その乗場呼びを、当該乗場呼びの登録が行われた前記携帯端末の前記端末識別情報に関連付けて前記第1制限対象データに記録し、
    前記第1制限処理部は、前記第1制限対象データに前記端末識別情報を記録した後、当該端末識別情報に関連付けられている前記乗場呼びに応答した乗りかごが、当該乗場呼びへの応答を完了した場合に、その端末識別情報を前記第1制限対象データから消去する、請求項に記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記第1制限処理部は、前記受付処理部で前記乗場呼びが受け付けられた場合に、その乗場呼びを、当該乗場呼びの登録が行われた前記携帯端末の前記端末識別情報に関連付けて前記第1制限対象データに記録し、
    前記第1制限処理部は、前記第1制限対象データに前記端末識別情報を記録した後、第1所定時間が経過した場合に、その端末識別情報を前記第1制限対象データから消去する、請求項に記載のエレベータの制御装置。
  6. エレベータにおいて乗場呼びを登録する登録装置として携帯端末を機能させるプログラムであって、前記携帯端末に、
    前記乗場呼びの登録のために前記携帯端末に入力された登録指令が、その携帯端末に入力された追加の登録指令であるか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理で前記追加の登録指令でないと判断された場合に、その判断の対象になった前記登録指令を受け付ける受付処理と、
    前記判断処理で前記追加の登録指令であると判断された場合に、その判断の対象になった前記登録指令についての前記受付処理での受付けを制限する第1制限処理と、
    前記判断処理で前記追加の登録指令であると判断された場合に、その判断の対象になった前記登録指令の入力が行われた前記携帯端末での入力回数をカウントするカウント処理と、
    前記入力回数が所定回数を超えた場合に、前記受付処理での前記登録指令の受付けを、前記第1制限処理による制限よりも長期に亘って制限する第2制限処理と、
    を実行させる、プログラム。
  7. 前記第1制限処理において、前記携帯端末には、前記エレベータの制御装置から解除信号を受信した場合に、前記登録指令についての受付けの制限を解除する処理を実行させる、請求項6に記載のプログラム。
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