JP7348886B2 - エレベーター管理システム及びエレベーター運行管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーター管理システム及びエレベーター運行管理システムに関する。
近年では、エレベーターを利用するユーザーがスマートフォン等の個人端末を操作することで、号機への乗り場(例えば、エレベーターホール)から離れた場所で作成した呼び(「遠隔呼び」という)を登録することが可能である。呼びを登録したユーザーが乗り場に到着するまでに、乗り場階にかごが配車されるので、ユーザーが乗り場に到着してすぐに乗車することが可能である。
しかし、悪意あるユーザーが個人端末を操作して遠隔呼びを登録したものの、実際には号機に乗車しないいたずら呼びが発生することがあった。いたずら呼びが発生すると、実際にはユーザーが号機に乗車しないにも関わらず、号機が呼びの発生階に配車されてしまう。また、誤って呼びが登録された場合においても、この呼びがキャンセルされなければ、号機が呼びの発生階に配車されてしまう。あるいは、悪意あるユーザーがかごに乗車した後、複数の行先階を登録すると、誰も降車しない階にかごが頻繁に停車してしまう。
このようにいたずら呼びが登録されると、エレベーターの運行効率が著しく下がるので、適切に対処できることが要望されていた。例えば、個人端末を通じて登録された呼びがいたずら呼びであることを検出できれば、この呼びに応答しない制御をすることで、いたずら呼びが登録された乗り場階に号機を配車しなくてすむ。このように、いたずら呼びや呼びの誤登録に対応するための各種の技術が提供されていた。
例えば、特許文献1には、「エレベーター乗りかご内重量に比べてエレベーター行先登録数が多いとき出力を出す比較器を備え、比較器出力によりエレベーター行先階の登録をキャンセルする」と記載されている。
また、特許文献2には、「選択したエレベーターが停車制御点に到達したときに、人が選択したエレベーターの近傍におらず、かつ他の乗客のために所定階に関する乗り場での停車が入力されていない場合には、乗り場での停車をキャンセルする」と記載されている。
特開昭50-54055号公報 特開2000-191245号公報
特許文献1に開示された技術は、かご内で発生した、いたずら呼びをキャンセルするものであった。このため、ユーザーが号機に乗車する前に登録されたいたずら呼びに対処することができなかった。
また、特許文献2に開示された技術は、個人の情報端末装置から呼びを受付後、当該装置が乗り場の近傍になかった場合、乗り場での停車をキャンセルするので、行き先階の登録を防止することもできていた。しかし、呼び自体は、ユーザーが必ずしも乗り場の周辺にいなくても登録されうる。また、近年では、様々な方法で位置情報を送ることができるので、情報端末装置が乗り場の近傍にあるか否かは、実際にユーザーが号機に乗車するか否かを判断する目安とならなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、例えば、いたずら呼びが登録されることによるエレベーターの運行効率の低下を防止することを目的とする。
本発明に係るエレベーター管理システムは、遠隔呼びを登録可能なサービス要求装置から送信されるデータに基づき、エレベーターの動作を制御する。エレベーター管理システムは、サービス要求装置から送信されるデータを受付けるセンター管理システムと、エレベーターの運行を管理するエレベーター運行管理システムと、エレベーターの動作を制御するエレベーター制御システムと、を備える。
センター管理システムは、エレベーターが設置される建屋に一つ又は複数用意され、建屋ごとに管理されるバンクIDと、建屋に設置されるエレベーターと、バンクIDで管理される階床とを関連付けて格納する建屋データベースと、バンクIDと、サービス要求装置に紐づけられた建屋IDと、バンクIDで管理される階とを関連付けて格納するID管理データベースと、サービス要求装置を使用するユーザーを特定するユーザーIDと、建屋を特定する建屋IDとを関連付けて格納し、建屋の階層ごとに異なるバンクIDが設定される場合に、建屋IDは、ユーザーの立ち入りが許可されるバンクIDが建屋IDとして格納されるユーザーIDデータベースと、ユーザーIDデータベースを参照し、サービス要求装置から受信した遠隔呼びのデータに含まれるユーザーID及び建屋IDを照合する照合部と、遠隔呼びで登録された乗り場階にてユーザーIDで特定されるユーザーが、乗り場階に配車されたかごに乗車しなかった異常を検出する異常検出部と、異常検出部により検出された異常の発生回数を、ユーザーIDに関連付けてユーザーIDデータベースに登録し、異常の発生回数が第1閾値を超える場合に、ユーザーIDが含まれる遠隔呼びの登録を禁止するデータをユーザーIDデータベースに登録し、異常検出部が、エレベーター運行管理システムに遠隔呼びが登録されたエレベーターがエレベーター制御システムにより動作したことで、エレベーター制御システムから取得され、エレベーター運行管理システムから送信される、エレベーターの運行状況を表すエレベーターデータに基づいて、エレベーター運行管理システムに登録された行先階に移動したかごから、行先階を登録したユーザーIDで特定されるユーザーが降車しなかった異常を検出した場合においても、異常の発生回数を、ユーザーIDに関連付けてユーザーIDデータベースに登録するデータベース登録部と、ユーザーIDデータベースを参照して、遠隔呼びのデータに含まれるユーザーIDが、遠隔呼びの登録が禁止されるユーザーIDに該当するかを判定し、ユーザーIDが、遠隔呼びの登録が禁止されるユーザーIDに該当する場合に、ユーザーIDが含まれる遠隔呼びの登録を禁止し、ユーザーIDが含まれる遠隔呼びを、エレベーター運行管理システムに登録させず、サービス要求装置に対して、エレベーター運行管理システムに遠隔呼びが登録されなかったことを通知する情報を出力する遠隔呼び判定部と、を有する。
エレベーター運行管理システムは、遠隔呼びのデータの整合性の判定結果が肯定的である場合にのみ、遠隔呼びのデータから抽出した乗り場階を含む呼びを登録し、判定結果が肯定的である場合にのみ遠隔呼びのデータから抽出した行先階を含む呼びを登録し、又は判定結果が肯定的である場合にのみかご内で登録された行先階を含む呼びを登録し、判定結果が肯定的でない場合にかご内で登録された行先階を含む呼びを登録しない呼び登録部と、センター管理システムから転送された遠隔呼びのデータの整合性を判定し、遠隔呼びのデータから抽出される乗り場階及び行先階が、遠隔呼びで指定される建屋の階情報と整合すること、及び遠隔呼びのデータから抽出される乗り場階又は行先階が、かごを配車可能な階情報と整合することを判定して呼び登録部に判定結果を出力する整合性判定部と、呼び登録部により登録された呼びに基づいて、センター管理システムから転送される遠隔呼びのデータに基づいて、エレベーター制御システムに対する制御指示を行う第1通知データであって、呼び登録部により遠隔呼びが正しく登録された場合に作成した第1通知データをエレベーター制御システムに出力し、エレベーター制御システムから受信したエレベーターの運行データに基づいて、乗り場階及び行先階が、遠隔呼びで指定される建屋の階情報と整合しない場合、又は、乗り場階若しくは行先階がかごを配車可能な階情報と整合しない場合に作成した第2通知データをセンター管理システムに出力する通知データ作成部と、を有する。
本発明によれば、遠隔呼びのデータに含まれるユーザーIDが、遠隔呼びの登録が禁止されるユーザーIDに該当する場合に、ユーザーIDが含まれる遠隔呼びの登録を禁止するので、いたずら呼びが登録されることによるエレベーターの運行効率の低下を防止できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベーター管理システムの全体構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るユーザーが個人端末を操作して遠隔呼びを登録する様子を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る建屋データベースの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るID管理データベースの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るユーザーIDデータベースの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るログデータベースの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る登録された遠隔呼びの判定結果が正常である場合に表示される個人端末の表示画面の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る登録された遠隔呼びの判定結果が異常である場合に表示される個人端末の表示画面の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るセンター管理システムで行われる全体処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ受付処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ認証処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ照合処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る個人端末データ判定処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るエレベーターデータ判定処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る異常データ判定処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る個人端末からセンター管理システムを介して遠隔呼びのデータを受信した時に行われるエレベーター運行管理システムの処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る遠隔呼びの登録終了後に行われるエレベーター運行管理システムの処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るユーザーが個人端末を操作して遠隔呼びを登録する様子を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るエレベーター管理システムの全体構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[第1の実施の形態]
始めに、本発明の第1の実施の形態に係るエレベーター管理システムの全体構成例及び動作例について説明する。
図1は、エレベーター管理システム1の全体構成例を示すブロック図である。
エレベーター管理システム1は、乗り場エレベーターサービス要求装置2、ビル管理システム3、センター管理システム4、エレベーター運行管理システム6、1号機エレベーター制御システム7-1~N号機エレベーター制御システム7-Nを備える。
乗り場エレベーターサービス要求装置2、ビル管理システム3、センター管理システム4及びエレベーター運行管理システム6は、インターネット等の通信回線Nを通じて、互いに通信可能に構成されている。
乗り場エレベーターサービス要求装置2(サービス要求装置の一例)は、例えば、ユーザーが使用するスマートフォン、タブレット端末等である。以下の説明では、乗り場エレベーターサービス要求装置2を「個人端末」と呼ぶ。ユーザーは、個人端末を操作して、乗り場階のエレベーターホールに到着する前に呼びを登録することで、エレベーターサービスを要求する。このようにユーザーが、乗り場階のエレベーターホールから離れた場所で、個人端末を操作して登録する呼びを「遠隔呼び」と称する。
遠隔呼びが正当であれば、号機エレベーター制御システム7に登録された呼びに応じて乗り場階にかごが配車される。そして、ユーザーが乗り場階にあるエレベーターホールに着くと、既に乗り場階に到着したかごに乗車することができる。このため、従来のようにユーザーがエレベーターホールに着いてから乗り場呼びを登録する構成と比べて、本実施の形態に係る構成では、事前に呼び登録が可能なため、乗り場呼びを登録したのち、かご内にて行き先階を登録する手間がなくなり、エレベーターへの要求が、遠隔呼びの操作1回のみで済む。また当該遠隔呼びは、ユーザーが、かごの乗車前に個人端末を通じて行先階を登録してもよいし、当該遠隔呼びは、乗り場呼びのみを作成し、ユーザーが、かごに乗車してからかご内の行先階ボタンを押して行先階を登録してもよい。
ビル管理システム3は、エレベーターが設置されるビル(建屋)の空調、照明等を管理する。
センター管理システム4は、複数の建屋で運行されるエレベーターを遠隔監視するセンターに設けられている。ユーザーが遠隔呼びを登録すると、この遠隔呼びのデータがセンター管理システム4に送られる。そして、センター管理システム4は、遠隔呼びを登録可能な個人端末から送信されるデータを受付け、このデータに基づきエレベーターの動作を制御する。この際、センター管理システム4は、個人端末から受信した遠隔呼びのデータに基づいて、個人端末を使用するユーザーの認証を行い、個人端末に判定結果を送信する。センター管理システム4では、登録された遠隔呼びが正当な呼びであると判定した場合に、エレベーター運行管理システム6に対して、遠隔呼びを転送する。
また、センター管理システム4は、エレベーター運行管理システム6からエレベーターデータを受信すると、エレベーターデータの異常判定を行う。エレベーター運行管理システム6は、センター管理システム4から転送された遠隔呼びを正しく登録できたか否かを判定する機能を持つ。このため、センター管理システム4は、エレベーター運行管理システム6から受信したエレベーターデータに、いたずら呼びに該当する情報が含まれていれば、いたずら呼びを登録したユーザーを特定し、いたずら呼びが行われた回数等を記憶する。
エレベーター運行管理システム6は、1号機エレベーター制御システム7-1~N号機エレベーター制御システム7-Nで行われるエレベーターの運行を号機ごとに管理する。このエレベーター運行管理システム6は、エレベーターと共に同じ建屋に設置されるが、他の建屋に設置されてもよい。以下の説明で、1号機エレベーター制御システム7-1~N号機エレベーター制御システム7-Nを区別しない場合、「号機エレベーター制御システム7」と呼ぶ。なお、エレベーター運行管理システム6は、複数の号機エレベーター制御システム7を通じて、複数のエレベーターを群管理制御する構成とするが、単一の号機エレベーター制御システム7を通じて、単一のエレベーターを制御する構成としてもよい。或いは、エレベーター運行管理システム6が持つ機能を、号機エレベーター制御システム7内に構築しても良い。或いは、エレベーター運行管理システム6が持つ機能を、ビル管理システム3、センター管理システム4に構築しても良い。よって、当該運行管理の持つ機能をどのシステムで実現しても良い。
そして、エレベーター運行管理システム6は、センター管理システム4から転送される遠隔呼びのデータに基づいて作成した第1通知データを号機エレベーター制御システム7に送信して、号機エレベーター制御システム7に対する制御指示を行う。一方、エレベーター運行管理システム6は、号機エレベーター制御システム7から受信したエレベーターの運行データに基づいて作成した第2通知データをエレベーターデータとしてセンター管理システム4に送信する。なお、データの通知手段については、これに限らない。例えばエレベーター運行管理システム6は、センター管理システム4とは通信せず、号機エレベーター制御システム7経由でデータを受送信する方式でもよい。一般的にエレベーターの遠隔での故障検知などのため、号機エレベーター制御システム7にセンター管理システム4とデータ受送信をしていることがあるため、当該インフラを流用する構成でも良い。この場合には、号機エレベーター制御システム7から送信される遠隔呼びを一度エレベーター運行管理システム6にて集計し、当該集計結果からどの乗り場階から要求があったか等を解析し、当該データに基づき、呼びを作成する。
号機エレベーター制御システム7は、エレベーター運行管理システム6に登録された呼びに基づいて、エレベーターの動作を制御する。例えば、号機エレベーター制御システム7は、かごを利用者から要求のあった乗り場階に配車したり、かごを利用者の所望する行先階に移動させたり、かごドア及びホールドアの開閉を行ったりする。また、号機エレベーター制御システム7は、エレベーターの動作結果を含むデータをエレベーター運行管理システム6に送信する。このデータには、乗り場階及び行先階におけるかご内の荷重の変化、かごが乗り場階及び行先階に到着した時刻等の情報が含まれる。
ここで、ユーザーが遠隔呼びを登録する様子について説明する。
図2は、ユーザーが個人端末を操作して遠隔呼びを登録する様子を示す図である。図2では、1号機エレベーター制御システム7-1に注目して、ユーザーが個人端末を操作する様子を示す。
1号機エレベーター制御システム7-1は、かご71、モータ72及びロープ73で構成されるエレベーターの運行を制御する。かご71のかご床には、荷重を検出する荷重センサー74が設けられている。エレベーターの運行としては、少なくとも、かご71を遠隔呼びが登録された乗り場階に配車する制御、かご71を行先階に配車する制御、かご71のかごドア及び乗り場階のホールドアを開閉する制御が含まれる。
ユーザーは、各自で所持する個人端末を操作することで、エレベーターホールに着く前に遠隔呼びを登録できる。個人端末には、ユーザーを特定するユーザーIDが紐づけられている。
個人端末に登録された遠隔呼びのデータは、Wi-Fi(登録商標)、4G回線等を含む通信回線Nを通じてセンター管理システム4に送信される。この呼びのデータには、ユーザーIDが含まれる。そして、センター管理システム4及びエレベーター運行管理システム6で所定の処理を経た後、正当なユーザーが登録した遠隔呼びであれば、1号機エレベーター制御システム7-1が、乗り場階にかご71を配車する。ただし、ユーザーが過去に遠隔呼びを登録したにも関わらず、かご71に乗車しなかったり、かご71に乗車したにも関わらず、複数の行先階を登録したことで降車しない行先階があったりした場合、ユーザーは悪意をもってエレベーターを利用したと考えられる。このようなエレベーターの利用を「いたずら呼び」とも称する。いたずら呼びが何度も行われると、エレベーターの運行効率が著しく低下する。そこで、センター管理システム4とエレベーター運行管理システム6は、いたずら呼びを登録するユーザーを特定し、ユーザーに対して注意喚起を促す。また、頻繁にいたずら呼びを登録したユーザーに対して、新たな遠隔呼びの登録を受付けない制御を行うことも可能である。
再び、図1に戻って、センター管理システム4とエレベーター運行管理システム6の詳細な構成について説明する。
<センター管理システム4>
始めに、センター管理システム4の詳細な内部構成例について説明する。
センター管理システム4は、受信部41、認証部42、照合部43、個人端末データ判定部44、エレベーターデータ判定部45、異常検出部46、データベース登録部47(図では、「DB登録部」と記載)、送信部48、建屋データベース51、ID管理データベース52、ユーザーIDデータベース53及びログデータベース54を備える。なお、図中では、データベースを「DB」と略記する。
受信部41は、個人端末及びエレベーター運行管理システム6からデータを受信する。ここで、個人端末から送信されるデータには、遠隔呼びのデータが含まれる。また、エレベーター運行管理システム6から送信されるデータには、エレベーターが正しく利用されたことを示す情報、遠隔呼びがNGであったことを示す情報等が含まれる。個人端末及びエレベーター運行管理システム6からセンター管理システム4に送信されるデータには、いずれも所定の方式による暗号化が施される。このため、受信部41は、暗号化されたデータを復号した後、復号したデータを認証部42に出力する。
認証部42は、受信部41から入力したデータを認証する。個人端末とセンター管理システム4との間、センター管理システム4とエレベーター運行管理システム6との間で送受信されるデータは、規定のID、パスワード等が設定されている。例えば、個人端末には、様々な汎用アプリケーションがインストールされているが、遠隔呼びを登録するためのアプリケーションは、例えば、センター管理システム4を運営する事業者で承認されたものである。
このため、認証部42は、個人端末又はエレベーター運行管理システム6から受信部41が受信したデータが、センター管理システム4により承認されたアプリケーションから送信されたデータであるかを認証する。この認証に際して、例えば、アプリケーションIDが一致しているか否か、センター管理システム4が規定するパスワードが一致しているか否か等を判定する処理が行われる。認証部42は、個人端末から送信された遠隔呼びのデータを認証し、アプリケーションID及びパスワードが一致する肯定的な認証結果を得られた遠隔呼びのデータを、照合部43に出力する。つまり、認証結果がOKであれば、正しく認証された送信者が送信したデータであることが判明するので、次処理にデータが繋げられる。一方、認証結果がNGであれば、承認されていない送信者が送信したデータであることが判明するので、次処理以降にデータは繋げられない。
照合部43は、認証部42により認証されたデータに基づいて、ユーザーIDデータベース53を参照し、個人端末から受信した遠隔呼びのデータに含まれるユーザーID及び建屋IDを照合する。この照合に際して、照合部43は、適宜、建屋データベース51、ID管理データベース52も参照することがある。本実施の形態では、照合部43が、ユーザーID及び建屋IDを照合するとして説明するが、照合部43は、認証部42により認証されたデータに基づいて、ユーザーIDデータベース53を参照し、個人端末から受信した遠隔呼びのデータに含まれるユーザーIDだけを照合する構成としてもよい。この構成であれば、ユーザーIDデータベース53には、ユーザーIDだけが格納されていればよい。そして、照合部43は、照合結果に基づいて、個人端末データ判定部44、エレベーターデータ判定部45又は異常検出部46にデータを振り分ける。
個人端末データ判定部44(遠隔呼び判定部の一例)は、ユーザーIDデータベース53を参照して、遠隔呼びのデータに含まれるユーザーIDが、遠隔呼びの登録が禁止されるユーザーIDに該当するかを判定する。そして、個人端末データ判定部44は、ユーザーIDが、遠隔呼びの登録が禁止されるユーザーIDに該当する場合に、ユーザーIDが含まれる遠隔呼びの登録を禁止する。具体的には、個人端末データ判定部44は、ユーザーIDが、遠隔呼びの登録が禁止されるユーザーIDに該当する場合に、ユーザーIDが含まれる遠隔呼びを、エレベーター運行管理システム6に登録させない。このように遠隔呼びの登録が禁止されるユーザーIDにより特定されるユーザーを「登録禁止ユーザー」と呼ぶ。登録禁止ユーザーは、過去に何度もいたずら呼びを登録したことで、後述する禁止リストにユーザーIDが登録されたユーザーである。そして、個人端末データ判定部44は、登録禁止ユーザーが使用する個人端末から受信したデータであれば、この個人端末からエレベーター運行管理システム6への遠隔呼びの登録を不許可とする。
そして、個人端末データ判定部44は、遠隔呼びのデータに含まれるユーザーIDが、遠隔呼びの登録が禁止されるユーザーIDに該当すると判定した場合に、個人端末に対して、エレベーター運行管理システム6に遠隔呼びが登録されなかったこと(つまり、遠隔呼びの登録が不許可であること)を通知する情報を出力する。この情報は、送信部48により個人端末に送信される。一方、個人端末データ判定部44は、登録禁止ユーザーが使用する個人端末から送信された遠隔呼びのデータでなければ、エレベーター運行管理システム6に対して、エレベーター運行管理システム6への遠隔呼びの登録を指示するメッセージを作成する。
エレベーターデータ判定部45は、エレベーター運行管理システム6から受信したデータ(エレベーターデータと呼ぶ)に、遠隔呼びのデータが異常であったことを示す異常データが含まれるかを判定する。このエレベーターデータは、エレベーター運行管理システム6に遠隔呼びが登録されたエレベーターが号機エレベーター制御システム7により動作したことで、号機エレベーター制御システム7から取得され、エレベーター運行管理システム6から送信されるものである。そして、エレベーターデータ判定部45は、エレベーターデータに異常データが含まれる場合に、異常データの受信回数を、エレベーターデータから検出したユーザーIDに関連付けてユーザーIDデータベース53に登録する。そして、エレベーターデータ判定部45は、個人端末に対して、異常データの有無の判定結果を含むメッセージを作成する。
異常検出部46は、エレベーターの運行状況を表すエレベーターデータに基づいて、遠隔呼びで登録された乗り場階にてユーザーIDで特定されるユーザーが、乗り場階に配車されたかごに乗車しなかった異常を検出する。また、異常検出部46は、エレベーターデータに基づいて、エレベーター運行管理システム6に登録された行先階に移動したかごから、行先階を登録したユーザーIDで特定されるユーザーが降車しなかった異常についても検出する。そして、異常検出部46は、判定結果が異常を示せば、ユーザーごとの異常登録回数に応じて、当該ユーザーのユーザーIDを禁止リストに登録する。禁止リストについては、後述する図5のユーザーIDデータベース53において説明する。なお、禁止リストに登録されたユーザーIDに対応するユーザーは、禁止リストがクリアされるまで、遠隔呼びを登録できなくなる。
データベース登録部47は、異常の発生回数を、ユーザーIDに関連付けてユーザーIDデータベース53に登録する。上述したように、ユーザーが登録した乗り場階に配車されたかごに乗車しなかった異常が検出された場合、又はユーザーが登録した行先階に移動したかごから降車しなかった異常が検出された場合に、データベース登録部47は、異常の発生回数を登録する。
建屋データベース51、ID管理データベース52、ユーザーIDデータベース53及びログデータベース54については、後述する図3~図6にて詳細な内容を説明する。
<エレベーター運行管理システム6>
次に、エレベーター運行管理システム6の詳細な内部構成例について説明する。
エレベーター運行管理システム6は、受信部61、認証部62、呼び受付判定部63、入力整合性判定部64、呼び登録部65、到着判定部66、乗降検出部67、誤操作検出部68、通知データ作成部69及び送信部70を備える。
受信部61は、ユーザーの個人端末から送信され、センター管理システム4から転送された遠隔呼びのデータを受信する。そして、受信部61は、認証部62に遠隔呼びのデータを出力する。また、受信部61は、号機エレベーター制御システム7から、エレベーターの運行に関するデータを受信すると、このデータを誤操作検出部68に出力する。
受信部61から通知データ作成部69までの構成のうち、エレベーター運行管理システム6の左側にある認証部62、呼び受付判定部63、入力整合性判定部64及び呼び登録部65は、センター管理システム4から転送された個人端末のデータを受信したときに実行される機能部である。一方、エレベーター運行管理システム6の右側にある到着判定部66、乗降検出部67及び誤操作検出部68は、個人端末のデータの処理が終わった後に実行される機能部である。
(エレベーター運行管理システム6の左側の機能部)
始めに、エレベーター運行管理システム6の左側にある機能部の構成例について説明する。
認証部62は、遠隔呼びのデータを、センター管理システム4から転送された、個人端末が送信したデータであるか認証する。この認証には、センター管理システム4とエレベーター運行管理システム6との間で定められるID、パスワード等が用いられる。
呼び受付判定部63は、肯定的な認証結果(OK)であった場合、認証された遠隔呼びのデータは、センター管理システム4から転送されたデータであると判定する。このため、呼び受付判定部63は、登録された遠隔呼びを受け付け、入力整合性判定部64に、遠隔呼びのデータを出力する。
入力整合性判定部64は、センター管理システム4から転送され、呼び受付判定部63から入力された遠隔呼びのデータの整合性を判定する。整合性の判定処理として、例えば、遠隔呼びのデータに、ユーザーが乗降可能な階の情報が含まれるかを判定する処理が含まれる。そして、入力整合性判定部64は、遠隔呼びのデータから抽出される乗り場階及び行先階が、遠隔呼びで指定される建屋の階情報と整合すること、及び遠隔呼びのデータから抽出される乗り場階又は行先階が、かごを配車可能な階情報と整合することを判定して呼び登録部65に判定結果を出力する。
呼び登録部65は、遠隔呼びのデータの整合性の判定結果が肯定的である場合に、遠隔呼びのデータに基づいて選択した一つの号機に対して、遠隔呼びのデータから抽出した乗り場階を含む呼びを登録する。また、呼び登録部65は、遠隔呼びのデータから抽出し、又はかご内で登録された行先階を含む呼びを登録することもできる。そして、呼び登録部65は、呼びを登録した号機の情報を、通知データ作成部69に出力する。
通知データ作成部69は、呼び登録部65が登録した呼びが正常であれば、呼び登録部65により登録された呼びに基づいて、号機エレベーター制御システム7に送信する第1通知データを作成する。一方で、通知データ作成部69は、登録された行先階が、かごの不停止階であったり、整合性判定がNGであったりした場合には、呼びの登録ができなかったことをセンター管理システム4に送信する第2通知データを作成する。
また、通知データ作成部69は、呼び登録部65により遠隔呼びが正しく登録された場合に作成した第1通知データを号機エレベーター制御システム7に出力する。また、通知データ作成部69は、乗り場階及び行先階が、遠隔呼びで指定される建屋の階情報と整合しない場合、又は、乗り場階若しくは行先階がかごを配車可能な階情報と整合しない場合に作成した第2通知データをセンター管理システム4に出力する。
送信部70は、通知データ作成部69により作成された第1通知データ又は第2通知データを該当する送信先に向けて送信する。上述したように、呼び登録部65が呼びを登録できた場合、送信部70は、号機エレベーター制御システム7に対して第1通知データを送信する。通知データを受信した号機エレベーター制御システム7は、受信した第1通知データに基づいて、乗り場階にかごを配車する。一方、呼び登録部65が呼びを登録できなかった場合、送信部70は、センター管理システム4に対して第2通知データを送信する。第2通知データを受信したセンター管理システム4は、呼びが登録できなかったことを個人端末に通知する。
(エレベーター運行管理システム6の右側の機能部)
次に、エレベーター運行管理システム6の右側にある機能部の構成例について説明する。図中では、到着判定部66、乗降検出部67、誤操作検出部68の順に並べて記載しているが、到着判定部66及び乗降検出部67は、それぞれ異なるタイミングで稼働し、誤操作検出部68が、到着判定部66及び乗降検出部67から結果を受け取ることで、誤操作を検出している。
到着判定部66は、エレベーターの運行データと、呼び登録部65に登録された呼びに基づいて、かごが乗り場階に到着したこと、及びかごが行先階に到着したことを判定する。そして、到着判定部66は、到着判定結果を誤操作検出部68に出力する。
乗降検出部67は、エレベーターの運行データに基づいて、遠隔呼びを登録したユーザーが、呼び登録部65により登録された乗り場階にてかごに乗車したこと、又は、かごに乗車したユーザーが、呼び登録部65により登録された行先階にてかごから降車したことを検出する。乗降検出部67は、例えば、荷重センサー74が検出する値の増減に基づいて、ユーザーの乗降を検出する。そして、乗降検出部67は、乗降検出結果を誤操作検出部68に出力する。
誤操作検出部68は、到着判定部66の到着判定結果、及び乗降検出部67の乗降検出結果に基づいて、ユーザーが、遠隔呼びで登録された乗り場階及び行先階で正しく乗降できていないことを、ユーザーの誤操作として検出する。そして、誤操作検出部68は、検出結果を通知データ作成部69に出力する。
通知データ作成部69は、誤操作検出部68の検出結果に基づいて、誤操作が検出されたユーザーを特定するユーザーIDを含む第2通知データを作成する。なお、誤操作なしの検出結果であれば、通知データ作成部69は、処理を行わない。一方で、通知データ作成部69は、誤操作ありの検出結果であれば、第2通知データを作成する。
送信部70は、センター管理システム4に対して、誤操作検出部68の検出結果に基づく第2通知データを送信する。センター管理システム4は、第2通知データを受信することで、ユーザーがエレベーターを実際に利用したか、誤操作であったか、ユーザーがいたずら呼びをしたかを判定する。
<データベース>
次に、センター管理システム4が備える各データベースの構成について、図3~図6を参照して説明する。
<建屋データベース>
図3は、建屋データベース51の構成例を示す図である。
建屋データベース51は、バンクID、建屋名、階、及び対象エレベーター管理No(番号)の各フィールドを備える。
バンクIDフィールドには、エレベーターの運行単位であるバンクを識別するためのバンクIDが格納される。バンクは、一つの建屋に一つ又は複数用意されており、バンクIDは、建屋ごとに管理される。
建屋名フィールドには、センター管理システム4で管理されるエレベーターが設置される建屋の建屋名が格納される。
階フィールドには、バンクIDで管理される階床が格納される。
対象エレベーター管理Noフィールドには、センター管理システム4で管理されるエレベーターの管理Noが格納される。
例えば、「〇ビル」では、一つのバンクID「000001」で管理される階床が「B1,1,2,3」の4階床あり、2台のエレベーター(「000001」、「000002」)が管理対象であることが示される。
<ID管理データベース>
図4は、ID管理データベース52の構成例を示す図である。
ID管理データベース52は、バンクID、個人端末向け建屋ID、階の各フィールドを備える。
バンクIDフィールドには、バンクIDが格納される。
個人端末向け建屋IDフィールドには、ユーザーID(個人端末)に紐づけられた建屋IDが格納される。例えば、建屋がオフィスビルであれば、このオフィスビルに入居している企業の従業員以外の者は、ビル内に立ち入ることはできない。このため、企業の従業員にユーザーIDが割り当てられており、このユーザーIDに対して特定の建屋IDが紐づけられる。この特定の建屋IDを、「個人端末向け建屋ID」と呼ぶ。
階フィールドには、建屋ごとにバンクIDで管理される階が格納される。バンクIDは、建屋ごとに管理される。例えば、バンクID「0000001」は「B1,1,2,3」階を運行単位とし、バンクID「0000002」は「1,2,3,4,5」階を運行単位とする。
<ユーザーIDデータベース>
図5は、ユーザーIDデータベース53の構成例を示す図である。
ユーザーIDデータベース53は、ユーザーID、個人端末向け建屋ID、異常登録、登録禁止の各フィールドを備える。
ユーザーIDフィールドには、エレベーターのユーザーを一意に特定するユーザーIDが格納される。
個人端末向け建屋IDフィールドには、個人端末向け建屋IDが格納される。エレベーターを利用するユーザーが1台の個人端末しか使用しなければ、個人端末に紐づけられたユーザーIDと、個人端末に向け建屋IDとは1対1に対応する。
このようにユーザーIDデータベース53は、個人端末を使用するユーザーを特定するユーザーIDと、エレベーターが設置される建屋を特定する建屋IDとを関連付けて格納する。
異常登録フィールドには、エレベーター運行管理システム6に登録された遠隔呼びに対して異常な乗降が検出された場合に、異常な遠隔呼びが登録されたことを示す異常登録回数が格納される。
登録禁止フィールドには、異常登録フィールドに格納された異常登録回数が第1閾値を超えた場合に(後述する図15のステップS68のYES判定)、この異常な呼びを登録したユーザーIDに対して、新たな呼びの登録を禁止することを示すデータ(例えば、“1”)が格納される。以下の説明では、登録禁止フィールドにデータ“1”が格納されることを、「禁止リストに登録される」とも呼ぶ。登録禁止フィールドに格納される値が“0”以外であれば、このユーザーIDで特定されるユーザーは、個人端末を利用した遠隔呼びの登録が制限される。例えば、ユーザーが遠隔呼びを登録しようとしても、登録できない旨のメッセージが個人端末に表示される。なお、異常受信回数が一時的に第2閾値を超えた場合においても(後述する図14のステップS56のYES判定)、ユーザーIDに対して、一時的に禁止リストに登録されることがある。この場合、一定時間の経過後に禁止リストへの登録が解除される。
<ログデータベース>
図6は、ログデータベース54の構成例を示す図である。
ログデータベース54は、遠隔呼び登録時刻、ユーザーID、建屋ID、乗り場階、行先階、登録状況、現在の状態の各フィールドを備える。
遠隔呼び登録時刻フィールドには、ユーザーが遠隔呼びを登録(作成)した呼び登録時刻が格納される。
ユーザーIDフィールドには、遠隔呼びを登録したユーザーを特定するユーザーIDが格納される。
建屋IDフィールドには、遠隔呼びが登録されるエレベーターが設置された建屋を特定する建屋IDが格納される。
乗り場階フィールドには、ユーザーが遠隔呼びで登録した乗り場階が格納される。
行先階フィールドには、ユーザーが遠隔呼び又はかご呼びで登録した行先階が格納される。
登録状況フィールドには、登録された遠隔呼びに基づいてユーザーに提供されるエレベーターサービスの登録状況が格納される。ユーザーが、遠隔呼びで登録した乗り場階及び行先階のいずれにも正常に乗降したのであれば〇印が格納される。一方、ユーザーが、呼びで登録した乗り場階又は行先階のいずれかに異常な乗降をしたのであれば×印が格納される。
現在の状態フィールドには、登録状況フィールドの内容を詳細に説明した、エレベーターサービスの現在の状態が格納される。例えば、上から1行目のレコード(ユーザーID:000001、建屋ID:1000001)は、乗り場階を3階とし、行先階をB1階として登録された遠隔呼びに対して行われたサービスがいずれも正常に完了したため、登録状況に〇印が格納される。この場合、現在の状態がComp(Completeの略記)である。
一方、上から3行目のレコード(ユーザーID:000003、建屋ID:1000001)は、乗り場階を3階とし、行先階を1階として登録された遠隔呼びに対して行われたサービスのうち、乗り場階でユーザーがかごに乗車しなかったことを表す。このため、現在の状態が、Hall NG(乗り場階で異常発生)であるので、登録状況には×印が格納される。このレコードに記録されたユーザーIDに対応する、ユーザーIDデータベース53の異常登録フィールドには、異常登録の回数“1”が加算される。
また、上から4行目のレコード(ユーザーID:000004、建屋ID:1000001)は、乗り場階を2階とし、行先階を1階として登録された遠隔呼びに対して行われたサービスのうち、乗り場階で乗車したユーザーが行先階で降車しなかったことを表す。このため、現在の状態が、Dest NG(行先階で異常発生)であるので、登録状況には×印が格納される。このレコードに記録されたユーザーIDに対応する、ユーザーIDデータベース53の異常登録フィールドには、異常登録の回数“1”が加算される。
なお、一番下のレコード(ユーザーID:000002、建屋ID:1000002)は、乗り場階を4階とし、行先階を1階として登録された遠隔呼びに対して行われたサービスを表すが、まだ、かごが乗り場階に配車されていないことを表す。ここで、上から2行目のレコードのユーザーIDと、一番下のレコードのユーザーIDとは、同じ符号(000002)であるが、建屋IDが異なるので、異なるユーザーを表している。そして、現在の状態が、Non service(サービス未実施)であり、登録された遠隔呼びの実行状況が正常又は異常のいずれも確定していないので、登録状況にはハイフンが格納される。
本実施の形態では、ID管理データベース52で管理される個人端末向け建屋IDと、ログデータベース54で管理される建屋IDとを同一としているが、これらのIDは同一でなくてもよい。
例えば、バンクが低層階、高層階で分かれていることを想定する。バンクIDは、ユーザーが乗降可能な対象階別に関連付けられる。この場合、低層階用のバンクID(1)、高層階用のバンクID(2)が設定される。そこで、個人端末向け建屋IDとしては、バンクID(1)又はバンクID(2)のいずれかを設定してもよい。あるいは、バンクID(1)、(2)を一つにまとめたバンクID(1A)を定めることで、個人端末向け建屋IDにバンクID(1A)を設定してもよい。このように個人端末向け建屋IDに対して一つのバンクID(1A)を設定する際には、センター管理システム4において、対象階別にバンクIDを関連付けする必要がある。一つの建屋に複数のバンク(例えば、上述した(1)、(2))が存在する場合、個人端末向け建屋IDには複数のバンクを対象とする一つの建屋ID(例えば、上述した(1A))だけを個人端末向けに関連付けてもよい。
また、図4に示すID管理データベース52において、B1階は、バンクIDが“000001”であればユーザーが乗降できる階である。このため、ユーザーがB1階を乗り場階とする呼び、B1階を行先階とする呼びには、バンクID“000001”が設定される。
また、4、5階は、バンクIDが“000002”であればユーザーが乗降できる階である。このため、例えば、4階を乗り場階とする呼び、5階を行先階とする呼びには、バンクID“000002”が設定される。
一方、1、2、3階は、バンクIDが“000001”、“000002”のいずれであってもユーザーが乗降できる階である。ここで、1階、2階、3階を乗り場階又は行先階として登録する場合には、1階であればバンクID“000001”が設定され、2階又は3階であればバンクID“000002”が設定されるように関連付けてもよい。
<個人端末の表示画面>
次に、遠隔呼びの判定結果が示される個人端末の表示画面について、図7と図8を参照して説明する。
図7は、登録された遠隔呼びの判定結果が正常である場合に表示される個人端末の表示画面の例を示す図である。
乗り場階を1階とし、行先階を3階とした遠隔呼びが正常であれば、画面中央の「Registration」にチェックが入り、エレベーター運行管理システム6に遠隔呼びが正しく登録されたことがユーザーに示される。
図8は、登録された遠隔呼びの判定結果が異常である場合に表示される個人端末の表示画面の例を示す図である。
乗り場階を1階とし、行先階を3階とした遠隔呼びの判定結果が異常であれば、画面中央の「Registration」には、エレベーター運行管理システム6への遠隔呼びの登録が不可であることを表す×印が表示される。例えば、行先階が、エレベーターサービスが提供されない、かごの不停止階であったり、ユーザーが禁止リストに登録されていたりすると、センター管理システム4により遠隔呼びが登録不可と判定される。そして、エレベーター運行管理システム6に遠隔呼びが登録できなかったことがユーザーに示される。
<センター管理システム4の処理>
次に、センター管理システム4の処理について、図9~図15を参照して説明する。
図9は、センター管理システム4で行われる全体処理(図中では、「センター全体処理」と記載)の例を示すフローチャートである。
始めに、受信部41は、個人端末から登録された遠隔呼びのデータを受け付け、又はエレベーター運行管理システム6からエレベーターデータ又は第2通知データを受付けるデータ受付処理を行う(S1)。次に、認証部42は、受信部41が受信した各データを認証するデータ認証処理を行う(S2)。
次に、照合部43は、認証部42で認証された各データを照合するデータ照合処理を行う(S3)。次に、個人端末データ判定部44とエレベーターデータ判定部45がデータを判定するデータ判定処理を行う(S4)。
また、ステップS3で行われた照合部43によるデータの照合の後、異常検出部46は、エレベーターデータに基づいて、遠隔呼びで登録された乗り場階又は行先階にて異常の発生を検出する、データ異常検出処理を行う(S5)。データの異常が検出されると、データベース登録部47は、発生した異常に紐づけられたユーザーIDを異常IDデータとしてユーザーIDデータベース53に登録する(S6)。
ステップS4,S6の後、センター管理システム4は、本処理を終了する。
<データ受付処理>
図10は、ステップS1に示したデータ受付処理の例を示すフローチャートである。
データ受付処理において、受信部41は、データ受信処理を行う(S11)。次に、受信部41は、データを復号し(S12)、本処理の結果をセンター全体処理(図9)に戻す。
<データ認証処理>
図11は、データ認証処理の例を示すフローチャートである。
データ認証処理において、認証部42は、データ受付処理で復号されたデータからIDを抽出し、このIDの認証処理を行う(S21)。上述したように認証処理では、センター管理システム4を運営する事業者が承認したアプリケーションのIDと、データから抽出されたIDとが一致するか否かが判定される。そして、IDが一致した場合に、認証結果がOKであることを示す情報がセンター全体処理(図9)に戻される。
この認証処理では、規定のパスワードが一致するか否かの判定も行われることがある。この場合、ID及びパスワードが一致した場合に、認証結果がOKであることを示す情報がセンター全体処理(図9)に戻される。
<データ照合処理>
図12は、データ照合処理の例を示すフローチャートである。
データ照合処理において、照合部43は、認証結果がOKであるデータ(センター管理システム4に入力された入力データ)に対して、この入力データが個人端末から出力されたものであるか否かを判定する(S31)。このように個人端末から出力され、センター管理システム4に入力された入力データを「個人端末データ」と呼ぶ。
入力データが個人端末から出力された個人端末データである場合(S31のYES)、照合部43は、個人端末データを照合する(S32~S34)。この際、照合部43は、ユーザーIDデータベース53を参照して、個人端末データから取り出した個人端末向け建屋IDを照合する(S32)。照合部43は、個人端末データから取り出した個人端末向け建屋IDが、ユーザーIDデータベース53に格納されていないと判定すると、以降の処理を飛ばし、照合NGの判定結果をセンター全体処理(図12)に戻す。
一方、照合部43は、個人端末データから取り出した個人端末向け建屋IDが、ユーザーIDデータベース53に格納されていると判定すると、さらにユーザーIDデータベース53を参照して、個人端末データから取り出したユーザーIDを照合する(S33)。ステップS33の照合処理では、例えば、遠隔呼びの登録に際して入力された、乗り場階の情報、及び行先階の情報についても照合される。例えば、入力された乗り場階、又は行先階が、個人端末で特定されるユーザーが移動可能な階床でなければ、照合NGの判定結果となる。そして、照合部43は、個人端末データから取り出したデータの照合結果がNGであれば、以降の処理を飛ばし、照合NGの判定結果をセンター全体処理(図12)に戻す。
一方、照合部43は、個人端末データから取り出したデータの照合結果がOKであれば、後述する図13に示す個人端末データ判定処理を行う(S34)。ステップS34の個人端末データ判定処理は、図9に示したステップS4のデータ判定処理に該当する。
ステップS31にて、入力データが個人端末から出力された個人端末データでない場合(S31のNO)、この入力データは、エレベーター運行管理システム6からセンター管理システム4に向けて送信されたデータである。そこで、ステップS31でNO判定された後の処理(S35~S39)は、個人端末への通知、又は異常データの判定を行うものとなる。
照合部43は、ユーザーIDデータベース53を参照し、入力データから抽出したユーザーIDを照合する(S35)。次に、照合部43は、入力データであるエレベーターデータの照合処理を行う(S36)。
次に、照合部43は、入力データに第2通知データが含まれるか否かを判定する(S37)。第2通知データとは、エレベーター運行管理システム6から個人端末又はセンター管理システム4に対して出力される通知内容を含むデータである。この通知内容には、例えば、エレベーター運行管理システム6が、遠隔呼びを正しく登録できたか否かを示す情報が含まれる。
そして、照合部43は、入力データに第2通知データが含まれると判定した場合(S37のYES)、後述する図14に示すエレベーターデータ判定処理を行う(S38)。ステップS38のエレベーターデータ判定処理は、図9に示したステップS4のデータ判定処理に該当する。
一方、照合部43は、入力データに第2通知データが含まれないと判定した場合(S37のNO)、この入力データは異常データを含むので、後述する図15に示す異常データ判定処理を行う(S39)。ステップS39の異常データ判定処理は、図9に示したステップS5のデータ異常検知、ステップS6の異常IDデータ登録の処理に該当する。
<個人端末データ判定処理>
図13は、個人端末データ判定処理の例を示すフローチャートである。本処理は、個人端末データ判定部44が、個人端末データに基づく遠隔呼びの登録要否を判定する処理である。
始めに、個人端末データ判定部44は、個人端末データからユーザーIDを検出する処理を行う(S41)。次に、個人端末データ判定部44は、ユーザーIDデータベース53を参照し、個人端末データから検出されたユーザーIDが、登録禁止ユーザーとして禁止リストに登録されているか否かを判定する(S42)。
検出したユーザーIDが、登録禁止ユーザーとして登録されていなければ(S42のNO)、個人端末データ判定部44は、後段のステップS44の処理にて個人端末データに基づいて加工する出力データの送信先を選定する処理を行う(S43)。個人端末データの送信先となるエレベーター運行管理システム6は、ユーザーが使用するエレベーター、及びこのエレベーターが設置される建屋により異なる。
次に、個人端末データ判定部44は、ステップS43で選定したエレベーター運行管理システム6に送信する出力データを加工する処理を行う(S44)。この処理により、出力データには、ユーザーIDと共に、登録された呼びが遠隔呼びであること、遠隔呼びで登録された乗り場階及び行先階といった情報が含まれることになる。そして、個人端末データ判定部44は、エレベーター運行管理システム6に出力データを登録させるための出力データを送信する処理を行う(S45)。
一方、ステップS42にて、検出したユーザーIDが、登録禁止ユーザーであれば(S42のYES)、個人端末データ判定部44は、個人端末データに基づく遠隔呼びのエレベーター運行管理システム6への登録を不許可とする処理を行う(S46)。このため、個人端末データに基づいて加工される出力データは、エレベーター運行管理システム6に送信されない。
一方、エレベーター運行管理システム6への遠隔呼びの登録を不許可としたことを、個人端末を使用するユーザーに知らせる必要がある。そこで、個人端末データ判定部44は、個人端末に対して、遠隔呼びの登録を不許可としたことを示すメッセージを含む出力データを送信する処理を行う(S47)。
<エレベーターデータ判定処理>
図14は、エレベーターデータ判定処理の例を示すフローチャートである。本処理は、エレベーター運行管理システム6から受信した入力データが第2通知データである場合(図12のステップS37のYES)に行われる。
始めに、エレベーターデータ判定部45は、エレベーター運行管理システム6から送信された第2通知データからユーザーIDを検出する(S51)。次に、エレベーターデータ判定部45は、第2通知データに異常データが含まれるか否かを判定する(S52)。
第2通知データに異常データが含まれていなければ(S52のNO)、エレベーターデータ判定部45は、エレベーター運行管理システム6から送信された第2通知データの加工処理を行う(S53)。ここで、第2通知データの加工処理について説明する。例えば、エレベーター運行管理システム6により割り振られた簡易的なID(“1”、“2”…)に対して、センター管理システム4が個人端末に文字列を送信する場合、各IDに規定のメッセージが割り付けられる。例えば、IDが“1”であれば、「呼びが登録できました。」というメッセージが割り付けられる。また、IDが“2”であれば、「呼びが登録できませんでした。」というメッセージが割り付けられ、IDが“3”であれば、「しばらくお待ちください。」というメッセージが割り付けられる。このようにエレベーターデータ判定部45は、IDに割り付けたメッセージを、個人端末に送信するテキストメッセージとして送信データに加工する。
他にも、エレベーターデータ判定部45は、個人端末にインストールされたアプリケーションの機能により個人端末に表示される画像が3つあれば、各IDに画像IDを割り付ける。例えば、IDが“1”であれば、画像Aを割り付け、IDが“2”であれば、画像Bを割り付ける。このようにエレベーターデータ判定部45は、各IDに割り付けられた画像の情報を送信データに加工する。
ステップS53の加工処理の後、エレベーターデータ判定部45は、加工した第2通知データを送信データとして送信部48から個人端末に送信させる処理を行う(S57)。
一方、ステップS52にて、エレベーターデータに異常データが含まれていれば(S52のYES)、エレベーターデータ判定部45は、ユーザーIDデータベース53を参照し、エレベーターデータから抽出したユーザーIDに紐づけられる異常データの受信回数をカウントする処理を行う(S54)。この処理では、エレベーターデータ判定部45がユーザーIDデータベース53に異常データの受信回数を登録する。なお、ユーザーIDデータベース53には、異常データの受信回数が、異常登録数として格納されている。
次に、エレベーターデータ判定部45は、ユーザーIDデータベース53を参照し、エレベーターデータから抽出したユーザーIDに紐づけられた異常データの受信回数(図中では「当該IDの異常回数」と記載)が、第2閾値を超えたか否かを判定する(S55)。第2閾値は、例えば、5回とするが、他の値としてもよい。
そして、異常データの受信回数が、第2閾値を超えていれば(S55のYES)、図1に示したエレベーターデータ判定部45は、一時的にユーザーIDを禁止リストに登録する(S56)。ユーザーIDデータベース53の登録禁止フィールドが禁止リストに該当する。そして、エレベーターデータ判定部45が登録禁止フィールドに「1」を格納することを、ユーザーIDを禁止リストに登録する処理とする。
ステップS56の後、エレベーターデータ判定部45は、ユーザーIDを禁止リストに登録したことを示すメッセージを含む送信データを、送信部48から個人端末に送信させる処理を行う(S57)。一方、エレベーターデータ判定部45は、異常データの受信回数が、第2閾値を超えていないと判断すると(S55のNO)、異常データの受信があったことを示すメッセージを含む送信データを、送信部48から個人端末に送信させる処理を行う(S57)。
ここで、ユーザーIDデータベース53に格納される異常登録の回数は、期間を定めず累積されてもよいし、所定期間(例えば、1カ月ごと)にゼロクリアされてもよい。
<異常データ判定処理>
図15は、異常データ判定処理の例を示すフローチャートである。本処理は、エレベーター運行管理システム6から受信した入力データに第2通知データが含まれていなかった場合(図12のステップS37のNO)に行われる。なお、センター管理システム4は、エレベーター運行管理システム6からエレベーターデータが入力されることで、エレベーターの運行状況を逐一監視することが可能である。
始めに、異常検出部46は、入力した異常データから乗り場階及び行先階を検出する処理を行う(S61)。次に、異常検出部46は、未登録のユーザーがあるか否かを判定する(S62)。例えば、エレベーター運行管理システム6に呼びが登録されたが、図6のログデータベース54に示すように現在の状態が「Non service」のデータや、乗り場から乗車したが行先階には到着していないユーザーを示すデータが、未登録のユーザーのデータである。異常検出部46は、未登録ユーザーがないと判定すると(S62のNO)、他の処理を行わず、本処理を終了する。
一方、異常検出部46は、未登録ユーザーがあると判定すると(S62のYES)、ユーザーが遠隔呼びに登録された乗り場階で乗車したか否かを判定する(S63)。例えば、異常検出部46は、乗り場階にかごが到着した後、かごドア及びホールドアが開いたにも関わらず、荷重の増減がなかったことを、荷重センサー74の検出値により誤操作検出部68が検出した検出結果に基づいて判定する。荷重の増減がなければ、ユーザーは、乗車する予定のない階を遠隔呼びに登録したと考えられる。そこで、異常検出部46は、乗り場階で異常が発生したことを検出する。
異常検出部46は、ユーザーが乗り場階で乗車したと判定すると(S63のYES)、ユーザーが呼びに登録された行先階で降車したか否かを判定する(S64)。例えば、行先階にかごが到着したにも関わらず、荷重が減少しなかった場合には、ユーザーは、降車する予定のない階を行先階に登録したと考えられる。そこで、異常検出部46は、乗り場階で異常が発生したことを検出する。
異常検出部46は、ユーザーが行先階で降車したと判定すると(S64のYES)、データベース登録部47は、ログデータベース54にデータを登録し、ログデータベース54を更新する処理を行う(S65)。その後、異常検出部46は、データ照合処理(図12)に戻る。
また、ステップS63にて、異常検出部46は、ユーザーが乗り場階で乗車していないと判定すると(S63のNO)、乗り場階異常ログを出力する(S67)。データベース登録部47は、ログデータベース54に乗り場階異常ログを記録する。また、ステップS64にて、異常検出部46は、ユーザーが行先階で降車していないと判定すると(S64のNO)、データベース登録部47は、ログデータベース54に行先階異常ログを出力する(S66)。
ステップS66又はS67の後、異常検出部46は、異常登録回数が第1閾値を超えたか否かを判定する(S68)。第1閾値は、例えば10回とするが、他の値としてもよい。
異常登録回数が第1閾値を超えていなければ(S68のNO)、ステップS70に移る。一方、異常登録回数が第1閾値を超えていれば(S68のYES)、データベース登録部47は、当該ユーザーを禁止リストに登録する(S69)。このように、異常登録回数が第1閾値を超えるユーザーのユーザーIDに対して、ユーザーIDデータベース53の登録禁止フィールドに「1」を格納することを「ユーザーを禁止リストに登録する」と呼ぶ。
ステップS68のNO判定、又はステップS69の処理の後、データベース登録部47は、ログデータベース54に異常ユーザーの更新処理を行う(S70)。このため、ログデータベース54には、遠隔呼びの登録時に追加されたレコードに対して、登録状況フィールド、及び現在の状態フィールドに所定の値が格納される。
<エレベーター運行管理システム6の処理>
次に、エレベーター運行管理システム6の処理について、図16と図17を参照して説明する。
図16は、個人端末からセンター管理システム4を介して遠隔呼びのデータを受信した時に行われるエレベーター運行管理システム6の処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図1に示すエレベーター運行管理システム6の左側にある各機能部で行われる。
始めに、受信部61は、個人端末からセンター管理システム4を介して送信された、遠隔呼びのデータを受信する(S81)。次に、認証部62は、受信部61が受信したデータの認証を行う(S82)。例えば、認証部62は、データから検出したID、パスワード等を用いて、センター管理システム4からエレベーター運行管理システム6に対して送信されたデータであるかを認証する。
次に、呼び受付判定部63は、認証部62によるデータの認証結果がOKであるか否かを判定する(S83)。認証結果がNGであれば(S83のNO)、ステップS89に移る。
一方、認証結果がOKであれば(S83のYES)、呼び受付判定部63は、受付けた遠隔呼びのデータから乗り場階、行先階、種別情報を検出する(S84)。種別情報とは、例えば、ユーザーが車椅子を利用したり、VIPであったりする場合に、エレベーターを専用で運行することをエレベーター運行管理システム6に要求する情報である。
次に、入力整合性判定部64は、呼び受付判定部63により検出された乗り場階及び行先階の情報が、遠隔呼びが登録される建屋のエレベーターに存在する階情報に含まれるか否かを判定する(S85)。例えば、20階建ての建屋において、低層階は1階から10階、高層階は11階から20階のようにサービス可能な階が分かれているとする。ここで、遠隔呼びにおいて、乗り場階が1階、行先階が20階とする情報が含まれても、1階から20階にかごを直行させるサービスは提供できない。この場合、乗り場階及び行先階の情報が、遠隔呼びが登録された建屋のエレベーターに存在する階情報に含まれないと判定される。そして、乗り場階及び行先階の情報が、遠隔呼びが登録された建屋のエレベーターに存在する階情報に含まれない場合(S85のNO)、ステップS89に移る。
一方、例えば、建屋の低層階が1階から10階である場合、乗り場階又は行先階のいずれかに1階が登録され、他方に5階が登録されていれば、これらの階情報は、遠隔呼びが登録された建屋のエレベーターに存在する階情報に含まれる。
そこで、遠隔呼びが登録された建屋のエレベーターに存在する階情報に含まれていれば(S85のYES)、入力整合性判定部64は、ステップS84で検出された乗り場階及び行先階が、エレベーターサービスの対象から切り離されていないか否かを判定する(S86)。例えば、セキュリティ上の理由からテナントが入っていない特定の階が8階である場合に、不特定のユーザーが8階で降車できないように設定されることがある。この場合、たとえユーザーが行先階として8階を登録しても、8階にかごを停止させるべきではない。このように特定の階がエレベーターサービスの対象から切り離されることがある。そこで、個人端末により登録された乗り場階又は行先階が、エレベーターサービスの対象から切り離されていれば(S86のNO)、ステップS89に移る。
一方、個人端末により登録された乗り場階及び行先階が、エレベーターサービスの対象から切り離されていなければ(S86のYES)、呼び登録部65は、エレベーターの乗り場階の呼びを登録する(S87)。この際、呼び登録部65は、個人端末により指定された号機に呼びを登録してもよいし、建屋に存在する複数の号機のエレベーターから、登録された乗り場階にかごを配車する時間が最も短い号機を選択して呼びを登録してもよい。
次に、呼び登録部65は、エレベーターの行先階の情報を登録する(S88)。行先階の情報は、かご内で登録されてもよいし、個人端末を通じて登録されてもよい。
ステップS88の後、又は、ステップS83,S85,S86のNO判定の後、通知データ作成部69は、第1通知データ又は第2通知データを作成する(S89)。第1通知データは、登録の情報を含む。登録の情報は、呼び登録部65が乗り場階及び行先階を正しく登録できたことを表しており、該当する号機の号機エレベーター制御システム7に通知データが送信される。
第2通知データは、不停止、又は整合性NGの情報を含む。不停止の情報は、入力データから検出された乗り場階又は行先階のいずれかがエレベーターサービスの切り離し階であるため、かごが当該階で停止できないことを表す。このため、不停止の情報を含む第2通知データは、センター管理システム4に戻される。また、整合性NGの情報は、入力データから検出された乗り場階又は行先階のいずれかが、遠隔呼びが登録された建屋に存在しないため、エレベーターサービスを提供できないことを表す。このため、整合性NGの情報を含む第2通知データについても、センター管理システム4に戻される。
ステップS89の後、送信部79は、号機エレベーター制御システム7又はセンター管理システム4に第1又は第2通知データを送信し(S90)、本処理を終了する。
図17は、遠隔呼びの登録終了後に行われるエレベーター運行管理システム6の処理の例を示すフローチャートである。つまり、エレベーター運行管理システム6に登録された呼びに応じて、実際にエレベーターが稼働したことに対する処理である。この処理は、図1に示すエレベーター運行管理システム6の右側にある各機能部で行われる。以下のステップS91~S96の処理は、主に誤操作検出部68により実行され、適宜、到着判定部66及び乗降検出部67の処理結果が参照される。
始めに、誤操作検出部68は、図16のステップS87、S88でエレベーター運行管理システム6に正常に登録された個人端末からの呼びのうち、未実行又は実行中の呼びが残っているか否かを判定する(S91)。未実行又は実行中の呼びが残っていなければ(S91のNO)、ステップS97に移る。
一方、未実行又は実行中の呼びが残っていれば(S91のYES)、誤操作検出部68は、該当する号機の号機エレベーター制御システム7から取得するデータに基づいて、録された乗り場呼びで定められる乗り場階にかごが到着したか否かを判定する(S92)。ここで、誤操作検出部68は、到着判定部66の判定結果に基づいて、かごの到着有無を判定する。乗り場階にかごが到着していなければ(S92のNO)、誤操作検出部68は、ステップS91に戻り、処理を繰り返す。
一方、乗り場階にかごが到着し(S92のYES)、かごに乗車したユーザーにより行先階が登録されると、誤操作検出部68は、登録されたエレベーターの行先階を、ユーザーが乗車したかごが運行される号機エレベーター制御システム7に登録指示する(S93)。
次に、誤操作検出部68は、乗り場階からかごに乗車するユーザーの乗車を検出したか否かを判定する(S94)。ここで、誤操作検出部68は、乗降検出部67の検出結果に基づいて、かごにユーザーが乗車したか否かを判定する。誤操作検出部68は、乗り場階に配車されたかごにユーザーが乗車したことを検出できなければ(S94のNO)、ステップS97に移る。
一方、誤操作検出部68は、乗り場階に配車されたかごにユーザーが乗車したことを検出できれば(S94のYES)、号機エレベーター制御システム7から取得するデータに基づいて、ステップS93で登録された行先階にかごが到着したか否かを検出する(S95)。ここで、誤操作検出部68は、到着判定部66の判定結果に基づいて、かごの到着有無を判定する。誤操作検出部68は、登録された行先階に対して、かごが到着したことを検出できなければ(S95のNO)、ステップS91に戻り、処理を繰り返す。
一方、誤操作検出部68は、登録された行先階に対して、かごが到着したことを検出できれば(S95のYES)、かごが到着した行先階にて、ユーザーの降車を検出したか否かを判定する(S96)。ここで、誤操作検出部68は、乗降検出部67の検出結果に基づき、登録された行先階にて、かごからユーザーが降車したか判定する。
誤操作検出部68は、行先階にて、かごからユーザーが降車したことを検出できなければ(S96のNO)、ステップS97に移る。一方、誤操作検出部68が、行先階にて、かごからユーザーが降車したことを検出できれば(S96のYES)、通知データ作成部69が第2通知データを作成する(S97)。ここで、作成される第2通知データには、少なくとも2種類の情報(登録、NG)のいずれかが含まれる。登録の情報は、呼び登録部65が乗り場階及び行先階を正しく登録できたことを表しており、該当する号機の号機エレベーター制御システム7に第2通知データが送信される。NGの情報は、ユーザーが登録された乗車階でかごに乗車せず、又は登録された行先階で降車していないことを表す。
ステップS97の後、送信部70は、号機エレベーター制御システム7又はセンター管理システム4に通知データを送信し(S98)、本処理を終了する。
<計算機のハードウェア構成>
次に、センター管理システム4及びエレベーター運行管理システム6を構成する計算機100のハードウェア構成を説明する。
図18は、計算機100のハードウェア構成例を示すブロック図である。計算機100は、本実施の形態に係るセンター管理システム4及びエレベーター運行管理システム6として動作可能なコンピューターとして用いられるハードウェアの一例である。本実施の形態に係るエレベーター管理システム1(図1を参照)は、各システムの計算機100(コンピューター)がプログラムを実行することにより、図1に示した各機能ブロックが連携して行う、エレベーターの運行管理方法を実現する。
計算機100は、バス104にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、及びRAM(Random Access Memory)103を備える。さらに、計算機100は、不揮発性ストレージ105及びネットワークインターフェイス106を備える。
CPU101は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM102から読み出してRAM103にロードし、実行する。RAM103には、CPU101の演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU101によって適宜読み出される。ただし、CPU101に代えてMPU(Micro Processing Unit)を用いてもよい。例えば、センター管理システム4の各機能部の機能、及びエレベーター運行管理システム6の各機能部の機能は、CPU101が実行するプログラムにより実現される。
不揮発性ストレージ105としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ又は不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージ105には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、計算機100を機能させるためのプログラムが記録されている。ROM102及び不揮発性ストレージ105は、CPU101が動作するために必要なプログラムやデータ等を記録しており、計算機100によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。例えば、センター管理システム4が備える各データベースは、不揮発性ストレージ105により構成される。
ネットワークインターフェイス106には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、NICの端子に接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを装置間で送受信することが可能である。例えば、センター管理システム4の受信部41及び送信部48、エレベーター運行管理システム6における受信部61及び送信部70の機能は、ネットワークインターフェイス106により実現される。
以上説明した第1の実施の形態に係るエレベーター管理システム1では、ユーザーが個人端末を操作して、遠隔呼びを登録できる。ここで、ユーザーが遠隔呼びを登録したにも関わらず、ユーザーが、登録された乗車階でかごに乗車しないか、登録された行先階に到着したかごから降車しない場合には、いたずら呼びが発生したと判定される。そして、遠隔呼びを登録したユーザーによるいたずら呼びの登録回数が記録される。いたずら呼びの登録回数が第1閾値を超えた場合には、このユーザーのユーザーIDを禁止リストに登録することで、このユーザーによる新たな呼びの登録を禁止する。このため、いたずら呼びが登録されることで、かごが配車されることによるエレベーターの運行効率の低下を防ぐことができる。また、いたずら呼びをしない他のユーザーにとっては、誰も乗車及び降車しない階でかごが停止しなくなるので、目的とする行先階までかごがスムーズに移動する。このため、エレベーターの利用に際して、使い勝手が向上する。
なお、禁止リストにユーザーIDが登録されると、このユーザーIDに紐づけられた個人端末からの遠隔呼びは一定期間にわたって受け付けない。一定期間後、この個人端末から遠隔呼びの登録を受付けてもよいが、さらに累積でいたずら呼びが登録されたことにより、異常登録の回数が所定の第1閾値を超えた場合には、このユーザーIDを禁止リストに再び登録すると共に、ユーザーIDを永久凍結してもよい。この場合、ユーザーIDが永久凍結されたユーザーは、遠隔呼びを登録できなくなるので、いたずら呼びをしない他のユーザーにとっては、本来の目的とするエレベーターの利用を続けることができる。
なお、第1の実施の形態に係るエレベーター管理システム1において、例えば、エレベーターホールに設けられている、一般の乗り場ボタンとかご呼びボタンによる呼び登録は、いたずら呼びの判断を行う対象としない。あくまで、ユーザーが登録した遠隔呼びによりかごが配車された後で、遠隔呼びがキャンセルされたことを検出した場合に、ユーザーIDをセンター管理システム4に送信することで、このユーザーIDを異常登録する。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るエレベーター管理システムの全体構成例及び動作例について説明する。第1の実施の形態に係るエレベーター管理システムでは、かご内でユーザーを検出しない構成としていたが、第2の実施の形態に係るエレベーター管理システムでは、乗り場とかご内でユーザーを検出する構成とする。
図19は、ユーザーが個人端末を操作して遠隔呼びを登録する様子を示す図である。
ここで、各階の乗り場には、乗り場カメラ81が設置され、かご71にはかご内カメラ82が設置される。乗り場カメラ81は、乗り場を撮影することで、乗り場にいるユーザーを検出する機能を有し、第1ユーザー検出部の一例として用いられる。また、かご内カメラ82は、かご内を撮影することで、かご内に乗車したユーザーを検出する機能を有し、第2ユーザー検出部の一例として用いられる。
そして、乗降検出部67は、乗り場カメラ81から取得した映像に基づいて、乗り場にいるユーザー、乗り場からかごに乗車したユーザー、かごから降車したユーザーを検出する。ここで、乗り場にいるユーザーは、乗り場階に登録したユーザーIDとして認識される。また、乗降検出部67は、かご内カメラ82から取得した映像に基づいて、かごの移動中にかご内にいるユーザーを検出する。ここで、かご内にいるユーザーは、行先階に登録したユーザーIDとして認識される。
そして、誤操作検出部68は、乗り場カメラ81から取得した映像に基づいて、乗り場階の呼びが登録されたにも関わらず、ユーザーがかごに乗車しないことを検出すると、ユーザーの誤操作として検出する。そして、誤操作検出部68は、誤操作したユーザーのユーザーIDを含む誤操作の検出結果をセンター管理システム4に送信する。また、誤操作検出部68は、乗り場カメラ81又はかご内カメラ82から取得した映像に基づいて、行先階の呼びが登録されたにも関わらず、ユーザーがかごから降車しないことを検出すると、ユーザーの誤操作として検出する。そして、誤操作検出部68は、誤操作したユーザーIDを含む誤操作の検出結果をセンター管理システム4に送信する。このため、センター管理システム4では、検出結果に基づいて、ユーザーのいたずら呼びを検出することができる。そして、異常検出部46は、いたずら呼びをしたユーザーの異常登録、及び禁止リストへの登録を正しく行うことができる。
なお、第2ユーザー検出部としては、上述した乗り場カメラ81、かご内カメラ82だけでなく、荷重センサー74を併用してもよい。乗降検出部67は、荷重センサー74が検出した荷重値を、一般的な成人男性の体重値(例えば、60kg)で割ることで、荷重の増減を求め、かごを乗降したユーザーの人数を求めることができる。乗降検出部67が、荷重センサー74が検出した荷重値に基づいて、登録された乗車階又は行先階における、かごへの乗車、又はかごからの降車を検出しなかった場合には、誤操作検出部68は、個人端末に紐づけられたユーザーIDで特定されるユーザーの誤操作として検出した上で、センター管理システム4に検出結果を送信する。
また、ユーザーが遠隔呼びを登録する際には、個人端末に紐づけられたユーザーIDと、センター管理システム4から予め登録された個人端末に対してショートメッセージ等で送信されたパスワードが個人端末から入力されたことを認証処理に用いる二段階認証を併用してもよい。このような処理により、不特定の個人端末からいたずら呼びが登録されることで、誰もいない乗り場階にかごが配車されてしまう事態を避けることができる。あるいは、センター管理システム4が、ユーザーIDと、個人端末に固有の情報(MACアドレス)等を紐づけて管理しておき、複数の情報によりユーザーIDを特定してもよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係るエレベーター管理システムの全体構成例及び動作例について説明する。第3の実施の形態に係るエレベーター管理システムでは、群管理制御されていないエレベーターに対して、第1の実施の形態に係るエレベーター管理システムと同様の処理を適用する。
図20は、第3の実施の形態に係るエレベーター管理システム1Aの構成例を示すブロック図である。
エレベーター管理システム1Aは、乗り場エレベーターサービス要求装置2、ビル管理システム3、エレベーター運行管理システム6A及び1号機エレベーター制御システム7-1を備える。
エレベーター運行管理システム6Aの主要な構成は、第1の実施の形態に係るセンター管理システム4とエレベーター運行管理システム6とを組み合わせて実現される。ただし、センター管理システム4の受信部41と送信部48を除いた第1処理部111と、エレベーター運行管理システム6の受信部61及び送信部70を除いた第2処理部112とは、エレベーター運行管理システム6Aの内部で相互にデータの入出力が行われる。そして、エレベーター運行管理システム6Aには、外部の装置又はシステムからデータを受信する受信部110と、外部の装置又はシステムにデータを送信する送信部113が設けられる。
乗り場エレベーターサービス要求装置2は、登録した遠隔呼びのデータを、ネットワークNを介して送信する。そして、受信部110は、遠隔呼びのデータを受信し、第1処理部111に遠隔呼びのデータを出力する。第1処理部111、第2処理部112は、処理途中のデータを互いに参照可能である。
送信部113は、第2処理部112で正常に登録された呼びのデータを1号機エレベーター制御システム7-1に送信する。また、送信部113は、乗り場エレベーターサービス要求装置2に対して、遠隔呼びを正常に登録できたこと、又は当該ユーザーが禁止リストに登録されているので遠隔呼びを登録できなかったことを表すメッセージを送信する。
また、エレベーター運行管理システム6Aは、1号機エレベーター制御システム7-1が設置される建屋に設けられるのであれば、各データベースに建屋IDのフィールドを設けなくてもよい。また、エレベーター運行管理システム6Aから建屋データベース51を除いた構成としてもよい。
以上説明した第3の実施の形態に係るエレベーター管理システム1Aでは、単一号機のエレベーターの運行を管理するエレベーター運行管理システム6Aが、第1処理部111、第2処理部112を備える構成としたものである。そして、第1の実施の形態では、センター管理システム4とエレベーター運行管理システム6が相互に通信したデータを処理していたのに対し、エレベーター運行管理システム6Aの内部で処理を実行することができる。なお、エレベーター運行管理システム6Aは、複数の号機のかごを群管理制御する複数の号機エレベーター制御システム7を備える構成としてもよい。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した各実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。具体的には、構成としてエレベーター運行管理システム6と、号機エレベーター制御システム7と、センター管理システム4を要してユーザーIDの管理や、いたずら呼びの検出、乗降客の検出を各々のシステムにて検出/管理を行っていることを説明したが、これらを一つのエレベーター管理システム1として統合することも容易である。この場合、建屋データベース51には、当該システムを収める建屋情報のみが格納される。或いは、建屋データベース51そのものが無い構成も考えられる。建屋データベース51そのものが無い構成では、乗り場エレベーターサービス要求装置2から送信するデータの中から建屋IDへの関連付けする情報はなくなる。乗り場エレベーターサービス要求装置2とデータの要求先が決定した時点で、どの建屋に対する要求か否か決まるからである。但し、建屋の中で複数のエレベーターが、存在する場合には類似の建屋データベースを設けて、関連する複数のエレベーター群を一つのバンクと定義し、各バンクID別にIDを管理する方式でもよい。または対象の乗り場階、行き先階に対応したバンクにデータの送受信を実施する方式でもよい。
更に各システムにて相互にデータを送受信する受信部/送信部を設けたが、一つのシステムに統合しても受信部/送信部を設ける形にしても良い。或いは内部のメモリへデータを格納/アクセスするような形態でも良い。
また遠隔呼びに対して、センター管理システム4が入出力を管理し、いたずら呼びを多数発生させたユーザーを管理し、当該ユーザーの入力を制限する方式としたが、実施形態はこれらに限らない。遠隔呼びの入力端末である乗り場エレベーターサービス要求装置2内に、データテーブルを設けて、例えば一日ごとにクリアするカウンタを設けて、当該カウンタはエレベーター側より得られたいたずら呼びの検出回数をフィードバックする方式とする。こうして、当該カウンタが閾値を超えた際に、乗り場エレベーターサービス要求装置2からエレベーター管理システム1への入力を制限する方式でも良い。
各データテーブルやデータベースは、実装上、ROM(Read Only Memory)やストレージに保存され、フローチャートは、CPU(Central Processing Unit)にて実行され、一時的に保管されるRAM(Random Access Memory)へデータを格納し、アクセスすることで、入出力のデータ処理を実行可能となる。入出力の通信では、Ethernet(登録商標)や、無線での通信路が採用されるケースが多々あるが、シリアル通信にて実行してもデータ量によっては問題ない。本実施に示した各システムは、類似のROM/ストレージにデータが保管され、CPU上に処理が実行され、RAMに一時的に格納/アクセスされることで実現できる。よってこれらのシステムを機能別に分離しても実施可能であるし、統合化して、各管理テーブルを割愛することは可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1,1A…エレベーター管理システム、2…乗り場エレベーターサービス要求装置、4…センター管理システム、6,6A…エレベーター運行管理システム、7…号機エレベーター制御システム、41…受信部、42…認証部、43…照合部、44…個人端末データ判定部、45…エレベーターデータ判定部、46…異常検出部、47…データベース登録部、48…送信部、51…建屋データベース、52…ID管理データベース、53…ユーザーIDデータベース、54…ログデータベース、61…受信部、62…認証部、63…呼び受付判定部、64…入力整合性判定部、65…呼び登録部、66…到着判定部、67…乗降検出部、68…誤操作検出部、69…通知データ作成部、70…送信部

Claims (6)

  1. 遠隔呼びを登録可能なサービス要求装置から送信されるデータに基づきエレベーターの動作を制御するエレベーター管理システムにおいて、前記エレベーター管理システムは、前記サービス要求装置から送信される前記データを受付けるセンター管理システムと、前記エレベーターの運行を管理するエレベーター運行管理システムと、前記エレベーターの動作を制御するエレベーター制御システムと、を備え、
    前記センター管理システムは、
    前記エレベーターが設置される建屋に一つ又は複数用意され、前記建屋ごとに管理されるバンクIDと、前記建屋に設置される前記エレベーターと、前記バンクIDで管理される階床とを関連付けて格納する建屋データベースと、
    前記バンクIDと、前記サービス要求装置に紐づけられた建屋IDと、前記バンクIDで管理される階とを関連付けて格納するID管理データベースと、
    前記サービス要求装置を使用するユーザーを特定するユーザーIDと、前記建屋を特定する前記建屋IDとを関連付けて格納し、前記建屋の階層ごとに異なる前記バンクIDが設定される場合に、前記建屋IDは、前記ユーザーの立ち入りが許可される前記バンクIDが前記建屋IDとして格納されるユーザーIDデータベースと、
    前記ユーザーIDデータベースを参照し、前記サービス要求装置から受信した前記遠隔呼びのデータに含まれる前記ユーザーID及び前記建屋IDを照合する照合部と、
    前記遠隔呼びで登録された乗り場階にて前記ユーザーIDで特定される前記ユーザーが、前記乗り場階に配車されたかごに乗車しなかった異常を検出する異常検出部と、
    前記異常検出部により検出された前記異常の発生回数を、前記ユーザーIDに関連付けて前記ユーザーIDデータベースに登録し、前記異常の発生回数が第1閾値を超える場合に、前記ユーザーIDが含まれる前記遠隔呼びの登録を禁止するデータを前記ユーザーIDデータベースに登録し、前記異常検出部が、前記エレベーター運行管理システムに前記遠隔呼びが登録された前記エレベーターが前記エレベーター制御システムにより動作したことで、前記エレベーター制御システムから取得され、前記エレベーター運行管理システムから送信される、前記エレベーターの運行状況を表すエレベーターデータに基づいて、前記エレベーター運行管理システムに登録された行先階に移動した前記かごから、前記行先階を登録した前記ユーザーIDで特定される前記ユーザーが降車しなかった異常を検出した場合においても、前記異常の発生回数を、前記ユーザーIDに関連付けて前記ユーザーIDデータベースに登録するデータベース登録部と、
    前記ユーザーIDデータベースを参照して、前記遠隔呼びのデータに含まれる前記ユーザーIDが、前記遠隔呼びの登録が禁止される前記ユーザーIDに該当するかを判定し、前記ユーザーIDが、前記遠隔呼びの登録が禁止される前記ユーザーIDに該当する場合に、前記ユーザーIDが含まれる前記遠隔呼びの登録を禁止し、前記ユーザーIDが含まれる前記遠隔呼びを、前記エレベーター運行管理システムに登録させず、前記サービス要求装置に対して、前記エレベーター運行管理システムに前記遠隔呼びが登録されなかったことを通知する情報を出力する遠隔呼び判定部と、を有し、
    前記エレベーター運行管理システムは、
    前記遠隔呼びのデータの整合性の判定結果が肯定的である場合にのみ、前記遠隔呼びのデータから抽出した前記乗り場階を含む呼びを登録し、前記判定結果が肯定的である場合にのみ前記遠隔呼びのデータから抽出した前記行先階を含む呼びを登録し、又は前記判定結果が肯定的である場合にのみ前記かご内で登録された前記行先階を含む呼びを登録し、前記判定結果が肯定的でない場合に前記かご内で登録された前記行先階を含む呼びを登録しない呼び登録部と、
    前記センター管理システムから転送された前記遠隔呼びのデータの整合性を判定し、前記遠隔呼びのデータから抽出される前記乗り場階及び前記行先階が、前記遠隔呼びで指定される前記建屋の階情報と整合すること、及び前記遠隔呼びのデータから抽出される前記乗り場階又は前記行先階が、前記かごを配車可能な階情報と整合することを判定して前記呼び登録部に前記判定結果を出力する整合性判定部と、
    前記呼び登録部により登録された前記呼びに基づいて、前記センター管理システムから転送される前記遠隔呼びのデータに基づいて、前記エレベーター制御システムに対する制御指示を行う第1通知データであって、前記呼び登録部により前記遠隔呼びが正しく登録された場合に作成した前記第1通知データを前記エレベーター制御システムに出力し、前記エレベーター制御システムから受信した前記エレベーターの運行データに基づいて、前記乗り場階及び前記行先階が、前記遠隔呼びで指定される前記建屋の階情報と整合しない場合、又は、前記乗り場階若しくは前記行先階が前記かごを配車可能な階情報と整合しない場合に作成した第2通知データを前記センター管理システムに出力する通知データ作成部と、を有する
    エレベーター管理システム。
  2. 前記センター管理システムは、
    前記エレベーターデータに、前記遠隔呼びのデータが異常であったことを示す異常データが含まれるかを判定し、前記エレベーターデータに前記異常データが含まれる場合に、前記異常データの受信回数を、前記エレベーターデータから検出した前記ユーザーIDに関連付けて前記ユーザーIDデータベースに登録するエレベーターデータ判定部を有する
    請求項に記載のエレベーター管理システム。
  3. 前記センター管理システムは、
    前記サービス要求装置から送信された前記遠隔呼びのデータを認証し、肯定的な認証結果を得られた前記遠隔呼びのデータを、前記照合部に出力する認証部を有する
    請求項に記載のエレベーター管理システム。
  4. 前記エレベーター運行管理システムは、
    前記運行データと、前記呼び登録部に登録された前記呼びに基づいて、前記かごが前記乗り場階に到着したこと、及び前記かごが前記行先階に到着したことを判定する到着判定部と、
    前記遠隔呼びを登録した前記ユーザーが、前記呼び登録部により登録された前記乗り場階にて前記かごに乗車したこと、又は、前記かごに乗車した前記ユーザーが、前記呼び登録部により登録された前記行先階にて前記かごから降車したことを検出する乗降検出部と、
    前記到着判定部の判定結果、及び前記乗降検出部の検出結果に基づいて、前記ユーザーが、前記遠隔呼びで登録された前記乗り場階及び前記行先階で正しく乗降できていないことを、前記ユーザーの誤操作として検出する誤操作検出部と、を有し、
    前記通知データ作成部は、前記誤操作が検出された前記ユーザーを特定する前記ユーザーIDを含む前記第2通知データを作成する
    請求項に記載のエレベーター管理システム。
  5. 前記乗降検出部は、前記乗り場階にいる前記ユーザーを検出する第1ユーザー検出部の検出結果、及び前記かごに乗車した前記ユーザーを検出する第2ユーザー検出部の検出結果に基づいて、前記乗り場から前記かごへの乗車、及び前記かごから前記乗り場への降車を検出する
    請求項に記載のエレベーター管理システム。
  6. 遠隔呼びを登録可能なサービス要求装置から送信されるデータを受付け、エレベーターの運行を管理するエレベーター運行管理システムにおいて、
    前記エレベーターが設置される建屋に一つ又は複数用意され、前記建屋ごとに管理されるバンクIDと、前記建屋に設置される前記エレベーターと、前記バンクIDで管理される階床とを関連付けて格納する建屋データベースと、
    前記バンクIDと、前記サービス要求装置に紐づけられた建屋IDと、前記バンクIDで管理される階とを関連付けて格納するID管理データベースと、
    前記サービス要求装置を使用するユーザーを特定するユーザーIDと、前記建屋を特定する前記建屋IDとを関連付けて格納し、前記建屋の階層ごとに異なる前記バンクIDが設定される場合に、前記建屋IDは、前記ユーザーの立ち入りが許可される前記バンクIDが前記建屋IDとして格納されるユーザーIDデータベースと、
    前記ユーザーIDデータベースを参照し、前記サービス要求装置から受信した前記遠隔呼びのデータに含まれる前記ユーザーID及び前記建屋IDを照合する照合部と、
    前記遠隔呼びで登録された乗り場階にて前記ユーザーIDで特定される前記ユーザーが、前記乗り場階に配車されたかごに乗車しなかった異常を検出する異常検出部と、
    前記異常検出部により検出された前記異常の発生回数を、前記ユーザーIDに関連付けて前記ユーザーIDデータベースに登録し、前記異常の発生回数が第1閾値を超える場合に、前記ユーザーIDが含まれる前記遠隔呼びの登録を禁止するデータを前記ユーザーIDデータベースに登録し、前記異常検出部が、前記エレベーター運行管理システムに前記遠隔呼びが登録された前記エレベーターが、前記エレベーターの動作を制御するエレベーター制御システムにより動作したことで、前記エレベーター制御システムから取得される、前記エレベーターの運行状況を表すエレベーターデータに基づいて、前記エレベーター運行管理システムに登録された行先階に移動した前記かごから、前記行先階を登録した前記ユーザーIDで特定される前記ユーザーが降車しなかった異常を検出した場合においても、前記異常の発生回数を、前記ユーザーIDに関連付けて前記ユーザーIDデータベースに登録するデータベース登録部と、
    前記ユーザーIDデータベースを参照して、前記遠隔呼びのデータに含まれる前記ユーザーIDが、前記遠隔呼びの登録が禁止される前記ユーザーIDに該当するかを判定し、前記ユーザーIDが、前記遠隔呼びの登録が禁止される前記ユーザーIDに該当する場合に、前記ユーザーIDが含まれる前記遠隔呼びの登録を禁止し、前記ユーザーIDが含まれる前記遠隔呼びを、前記エレベーター運行管理システムに登録させず、前記サービス要求装置に対して、前記エレベーター運行管理システムに前記遠隔呼びが登録されなかったことを通知する情報を出力する遠隔呼び判定部と、
    前記遠隔呼びのデータの整合性の判定結果が肯定的である場合にのみ、前記遠隔呼びのデータから抽出した前記乗り場階を含む呼びを登録し、前記判定結果が肯定的である場合にのみ前記遠隔呼びのデータから抽出した前記行先階を含む呼びを登録し、又は前記判定結果が肯定的である場合にのみ前記かご内で登録された前記行先階を含む呼びを登録し、前記判定結果が肯定的でない場合に前記かご内で登録された前記行先階を含む呼びを登録しない呼び登録部と、
    前記サービス要求装置から送信される前記データを受付けるセンター管理システムから転送された前記遠隔呼びのデータの整合性を判定し、前記遠隔呼びのデータから抽出される前記乗り場階及び前記行先階が、前記遠隔呼びで指定される前記建屋の階情報と整合すること、及び前記遠隔呼びのデータから抽出される前記乗り場階又は前記行先階が、前記かごを配車可能な階情報と整合することを判定して前記呼び登録部に前記判定結果を出力する整合性判定部と、
    前記呼び登録部により登録された前記呼びに基づいて、前記センター管理システムから転送される前記遠隔呼びのデータに基づいて、前記エレベーター制御システムに対する制御指示を行う第1通知データであって、前記呼び登録部により前記遠隔呼びが正しく登録された場合に作成した前記第1通知データを前記エレベーター制御システムに出力し、前記エレベーター制御システムから受信した前記エレベーターの運行データに基づいて、前記乗り場階及び前記行先階が、前記遠隔呼びで指定される前記建屋の階情報と整合しない場合、又は、前記乗り場階若しくは前記行先階が前記かごを配車可能な階情報と整合しない場合に作成した第2通知データを前記センター管理システムに出力する通知データ作成部と、を備える
    エレベーター運行管理システム。
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