JP6717060B2 - 射出成形用金型および射出成形方法 - Google Patents

射出成形用金型および射出成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、射出成形用金型および射出成形方法に関する。
合成樹脂、いわゆるプラスチックを製品形状に形成する方法として射出成形法が一般的に知られている。射出成形法とは、熱可塑性プラスチックのペレット状の原料を加熱、可塑化させて金型の成形空間(キャビティー)内に注入し、所望の形状を得る方法である。
近年、プラスチックに、ガラス繊維、あるいは炭素繊維などの無機質材を繊維状にして含有させるFRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)を原料として、高い生産性が得られる射出成形法によって、主に機械的な強度を大幅に向上させて、より高強度を求められる製品まで応用が拡大している。しかし、射出成形法においては、キャビティー内での可塑化された樹脂材料の流動経路によって、含有された強化繊維の分散の仕方に不均一性や、繊維の配向方向が意図しない方向に配向され、その結果、安定して所望の強度を製品に付与することが困難であった。
しかし、繊維の配向に関して、非特許文献1に開示されているようにFRPにおける繊維の配向に関して、キャビティー(金型)壁面近傍に形成されるスキン層、その内側に形成される中間層、更に中央部にはコア層と呼ばれる、それぞれ特徴的な繊維配向を示す形成領域があることが知られている。特に、成形時の樹脂の流動方向に平行な繊維の配向が形成される中間層が、成形製品の強度に大きく寄与することが知られている。
更に、非特許文献1では、中間層の形成領域の大小は、キャビティー厚さ、すなわち成形される製品厚みによって左右されることの実験値が示され、その結果はキャビティー厚みが厚い方が中間層の領域を多くすることができるとしている。
一方、特許文献1では、FRPの射出成形体は、その厚み方向にスキン層、コア層、そしてスキン層の3層で形成され、強化繊維がランダムな配向を有するスキン層が製品強度に寄与し、成形時の樹脂の流動方向に直角の方向に強化繊維が配向されるコア層の厚みを小さくすることで成形体全体が高強度化される、との知見に基づく発明が開示されている。
すなわち特許文献1では、キャビティー内の樹脂流動末端部に、本来の成形形状に加えて捨てキャビティーを構成し、樹脂射出注入に加えてキャビティー容積を減少させる、いわゆるインジェクションプレスによって、余剰樹脂分を捨てキャビティー内に排出する。この時、キャビティー壁面近傍に形成されるスキン層の間にあるコア層部分が余剰樹脂として捨てキャビティーに排出される。その結果、製品のコア層の厚みを小さくすることができ、高強度化に寄与するスキン層の厚みに対する割合を多くすることができる、としている。
国際公開第2012/054629号
横井秀俊、他3名、「ガラスインサート金型による繊維配向過程の可視化解析、第1報 バックライト金型方式による解析」、1995年、成形加工、第7巻、第9号、p.600―607
しかし、特許文献1に開示された射出成形方法では、インジェクションプレスによってキャビティー全体の容積を減少させるために、捨てキャビティーに排出される樹脂材料が多くなり、材料コストの上昇が避けられない。また、特許文献1では、樹脂に混練される強化繊維長が300μmと、従来からの強化繊維が混練された原料ペレットを射出時に溶融送出することによってスキン層では繊維配向がランダムになることの知見に基づくものであった。
従って、近年、より高強度のFRP製品の射出成形品を得るオンラインブレンドによる射出成形では、強化繊維長を著しく長くすることが可能となり、所望の方向に配向させることによって高強度の成形品を得ることができる。このオンラインブレンドであっても、強化繊維が所定の方向に配向された配向層を多くする射出成形方法、およびその成形方法に用いることができる射出成形用金型、そして得られる射出成形物を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
〔適用例1〕本適用例の射出成形用金型は、熱可塑性樹脂と、強化繊維と、が混練された樹脂材料が成形される成形空間を有する射出成形用金型であって、前記成形空間は、射出成形物の形状を有する第1の成形空間と、前記第1の成形空間と連通する第2の成形空間と、を有し、前記第2の成形空間の容積を減少させるように移動可能に備えられる圧縮金型を備えていることを特徴とする。
本適用例の射出成形用金型によれば、第1の成形空間と、第2の成形空間と、によって成形空間を拡大させることによって、混練された強化繊維が所定の配向性を有して成形される配向層を多く(厚く)成形させることができる。そして、第2の成形空間を圧縮金型によって容積を減少させることによって、強化繊維の配向に規則性が無いコア層を減少させ、射出成形物における配向層のコア層に対する相対的な領域割合を多くすることができる。従って、高い強度を得ることができる配向層を多く備えることで、高強度の射出成形物を得ることができる。
〔適用例2〕上述の適用例において、前記第2の成形空間の空間領域内に最終充填位置が配設されることを特徴とする。
上述の適用例によれば、圧縮される第2の成形空間に対応したコア層では、高い樹脂材料温度が維持され、流動性が保持される。従って、第2の成形空間に注入された樹脂材料の圧縮を行なっても、コア層が選択的に圧縮され、多く成形された配向層の量を維持させることができる。
〔適用例3〕本適用例の射出成形方法は、熱可塑性樹脂と、強化繊維と、が混練された樹脂材料が成形される成形空間を有する射出成形用金型を用いた射出成形方法であって、前記成形空間が、射出成形物の形状を有する第1の成形空間と、前記第1の成形空間と連通する第2の成形空間と、を有し、前記第2の成形空間の容積を減少させるように移動可能に備えられる圧縮金型を備え、前記成形空間に前記樹脂材料を射出充填する射出工程と、前記圧縮金型を前記第1の成形空間に向けて移動させ、前記第2の成形空間内に充填された前記樹脂材料を圧縮する圧縮工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例の射出成形方法によれば、第1の成形空間と、第2の成形空間と、によって成形空間を拡大させることによって、混練された強化繊維が所定の配向性を有して成形される配向層を多く(厚く)成形させることができる。そして、第2の成形空間を圧縮金型によって容積を減少させることによって、強化繊維の配向に規則性が無いコア層を減少させ、射出成形物における配向層のコア層に対する相対的な領域割合を多くすることができる。従って、高い強度を得ることができる配向層を多く備えることで、高強度の射出成形物を得ることができる。
〔適用例4〕上述の適用例において、前記圧縮工程は、少なくとも前記第2の成形空間に前記樹脂材料が充填されてから開始され、前記成形空間に前記樹脂材料が充填されるまでに終了させることを特徴とする。
上述の適用例において、充填とは所定の空間領域が樹脂材料によって充満されている状態をいう。
上述の適用例によれば、第2の成形空間に樹脂材料が充填されることによって、配向層をより多く(厚く)形成させることができる。従って、高い強度を得ることができる配向層を多く備えることで、高強度の射出成形物を得ることができる。
〔適用例5〕上述の適用例において、前記樹脂材料は、1種以上のフィラーを含有し、少なくとも1種の第1のフィラーの長さが50mm以上であることを特徴とする。
上述の適用例では、連続した強化繊維を金型への射出直前に熱可塑性樹脂に混練し、金型に注入、成形するオンラインブレンド成形機を適用することができる。従って、長繊維の強化繊維を、長繊維の状態を維持させて配向層に配合させることができる。従って、高い強度を得ることができる配向層を多く備えることで、高強度の射出成形物を得ることができる。
〔適用例6〕上述の適用例において、前記第1のフィラーが炭素繊維であることを特徴とする。
上述の適用例によれば、繊維の長さ方向に高い強度を有する炭素繊維を、樹脂内で所定の配向方向を与えて成形物を形成することができる。
〔適用例7〕本適用例の射出成形物は、インジェクションプレス法によって圧縮成形された部位を有することを特徴とする。
本適用例の射出成形物によれば、混練された強化繊維が所定の配向性を有して成形される配向層に対して、インジェクションプレス法によって強化繊維の配向に規則性が無いコア層を減少させ、射出成形物における配向層のコア層に対する相対的な領域割合を多くすることができる。従って、高い強度を得ることができる配向層を多く備えることで、高強度の射出成形物を得ることができる。
〔適用例8〕上述の適用例において、熱可塑性樹脂と、強化繊維と、が混練された樹脂材料の射出成形によって得られる射出成形物であって、1種以上のフィラーを含有し、少なくとも1種の第1のフィラーの長さが50mm以上であることを特徴とする。
上述の適用例では、連続した強化繊維を金型への射出直前に熱可塑性樹脂に混練し、金型に注入、成形するオンラインブレンド成形機を適用することができる。従って、長繊維の強化繊維を、長繊維の状態を維持させて配向層に配合させることができる。従って、高い強度を得ることができる配向層を多く備えることで、高強度の射出成形物を得ることができる。
〔適用例9〕上述の適用例において、前記第1のフィラーが炭素繊維であることを特徴とする。
上述の適用例によれば、高い強度を得ることができる配向層を多く備えることで、高強度の射出成形物を得ることができる。
第1実施形態に係る射出成形用金型を用いて成形される製品の一例としての射出成形物を示す外観斜視図。 第1実施形態に係る射出成形用金型を示し、図1におけるA面部の断面を示す断面図。 第1実施形態に係る射出成形用金型を示し、図1におけるB面部の断面を示す断面図。 第1実施形態に係る射出成形用金型の動作を説明する断面図。 第1実施形態に係る射出成形用金型の動作を説明する断面図。 射出成形機を示す概略構成図。 第2実施形態に係る射出成形方法を示すフローチャート。 第2実施形態に係る射出成形方法による製造工程を示す断面図。 第2実施形態に係る射出成形方法による製造工程を示す断面図。 第2実施形態に係る射出成形方法による製造工程を示す断面図。 図10に示すC部の詳細を示す部分断面図。 第2実施形態に係る射出成形方法による製造工程を示す断面図。 図12に示すD部の詳細を示す部分断面図。 第2実施形態に係る射出成形方法による製造工程を示す断面図。 第2実施形態に係る射出成形方法による製造工程を示す断面図。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る射出成形用金型を説明する。図1は、第1実施形態に係る射出成形用金型を用いて成形される製品の一例としての射出成形物100(以下、成形物100という)を示す外観斜視図である。本例に示す成形物100は、貫通孔100bを有する円筒形の第1継手部100aと、貫通孔100dを有する円筒形の第2継手部100cと、第1継手部100aと第2継手部100cとを接続する腕部100eと、を備えている。
成形物100は、第1継手部100aの貫通孔100bには、例えば他の部品と連結させるための連結ピン(図示せず)などが挿通され、同様に第2継手部100cの貫通孔100dにも連結ピンが挿通されて、複数の部品に連結されることに供されるものである。従って、腕部100eには、継手部100a,100cに掛る負荷に対して十分に耐えうる強度が要求される。そこで、成形物100には高強度のFRPを原料として成形される。
図2は、成形物100を成形するための射出成形用金型1000(以下、金型1000という)を示し、図1に示す成形物100におけるA面部の断面を示す。また、図3は、図1に示す成形物100におけるB面部の金型1000の断面を示す。図2および図3に示すように、金型1000は、第1金型1100と、第2金型1200と、を有する。第1金型1100は、第1ベース金型1110と、圧縮金型の一つとしての第1プレス金型1120と、を備えている。同様に、第2金型1200は、第2ベース金型1210と、圧縮金型の一つとしての第2プレス金型1220と、を備えている。
第1ベース金型1110と、第2ベース金型1210と、は、互いに対向密着される第1合せ面1110a側に、成形物100(図2に、想像線(2点鎖線)と網掛ハッチングとで示す)を成形可能とする第1の成形空間S1を構成する第1凹部1110bが、第2合せ面1210a側に第2凹部1210bが、それぞれ形成されている。
第1ベース金型1110には、第1プレス金型1120が組み込まれる貫通孔としての第1挿通孔1110cが形成されている。そして第1プレス金型1120の第1挿入部1120aは、第1挿通孔1110cの壁面1110dと摺動可能にはめ込まれ、成形材料の漏れ出し(所謂、バリの発生)が抑制できる隙間が、第1挿入部1120aと壁面1110dとの間に設けられている。
第1挿入部1120aの第1の成形空間S1に対向する第1プレス面1120bは、第1ベース金型1110の第1凹部1110bと共に第1の成形空間S1を構成する。言い換えると、第1プレス面1120bは、図1に示す成形物100の腕部100eの一部の面を成形する金型面となる。
同様に、第2ベース金型1210には、第2プレス金型1220が組み込まれる貫通孔としての第2挿通孔1210cが形成されている。そして第2プレス金型1220の第2挿入部1220aは、第2挿通孔1210cの壁面1210dと摺動可能にはめ込まれ、成形材料の漏れ出し(所謂、バリの発生)が抑制できる隙間が、第2挿入部1220aと壁面1210dとの間に設けられている。第2挿入部1220aの第1の成形空間S1に対向する第2プレス面1220bは、第2ベース金型1210の第2凹部1210bと共に、第1の成形空間S1を構成する。言い換えると、第2プレス面1220bは、図1に示す成形物100の腕部100eの一部の面を成形する金型面となる。
なお、金型1000には、射出原料を注入するための開口する材料注入口となるゲート1000aが形成されている。なお、ゲート1000aは第1ベース金型1110と、第2ベース金型1210と、に形成された凹部により構成されているが、これに限定されず、第1の成形空間S1に連通する開口であれば、位置、大きさ、形状は適宜設定される。
次に図4および図5を用いて第1プレス金型1120、および第2プレス金型1220の動作について説明する。
図4は、図2と同じ図1に示すA面部における断面を示し、金型1000は第1金型1100と、第2金型1200と、が組み立てられ、金型1000の内部にゲート1000aから、図示しない射出成形装置の原料射出ノズルNから射出原料Mが注入される状態を示す。この時、第1プレス金型1120の第1プレス面1120bは、図2に示す第1の成形空間S1を構成するP11位置から、第1の成形空間S1を拡大する方向となる図示するZ(+)方向に移動量d1を移動させたP12位置に配設される。これにより、金型1000の内部に第1の成形空間S1に連通させた、第2の成形空間S2の一部を構成する第1圧縮空間S21が形成される。
同様に、第2プレス金型1220の第2プレス面1220bは、図2に示す第1の成形空間S1を構成するP21位置から、第1の成形空間S1を拡大する方向となる図示するZ(−)方向に移動量d2を移動させたP22位置に配設される。これにより、金型1000の内部に第1の成形空間S1に連通させた、第2の成形空間S2の一部を構成する第2圧縮空間S22が形成される。なお、第1プレス金型1120のP11位置とP12位置との間の移動、および第2プレス金型1220のP21位置とP22位置との間の移動には、図示しないプレス金型駆動装置によって駆動される。
図5は、図4に示す金型1000の状態における図1に示すB面部の断面を示す。図5に示すように、金型1000において第1プレス金型1120と、第2プレス金型1220と、は、それぞれ第1の成形空間S1に連通する第2の成形空間S2として第1圧縮空間S21と第2圧縮空間S22と、を構成するように駆動される。そして、第1プレス面1120bがP12位置に、第2プレス面1220bがP22位置に配置される。
上述した、図4および図5に示す状態の金型1000に射出原料Mが充填された後、第1プレス金型1120および第2プレス金型1220は、第1の成形空間S1を構成する領域、すなわち第1プレス面1120bがP11位置に、第2プレス面1220bがP21位置に駆動される。すなわち、第2の成形空間S2である第1圧縮空間S21と、第2圧縮空間S22と、に充填された射出原料Mが第1の成形空間S1まで圧縮される。所謂、インジェクションプレス成形される。
上述した金型1000において、ゲート1000aの設計の条件は、成形条件、成形物100の要求品質などの条件によって、適宜設定されると説明した。しかし、本実施形態に係る、インジェクションプレス成形に供される金型1000においては、少なくとも第2の成形空間S2、すなわち第1圧縮空間S21および第2圧縮空間S22のいずれか一方、もしくは両方に射出原料Mの到達が最終となる最終充填位置を含んでいることが好ましい。
すなわち、第2の成形空間S2内に最終充填位置が含まれることにより、第1の成形空間S1と、第2の成形空間S2と、の空間内における射出原料の温度低下が最も遅くなる領域が第2の成形空間S2内に位置することとなる。従って、高温の流動性の高い状態での射出原料Mを第1プレス金型1120および第2プレス金型1220によって容易に圧縮することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態として、第1実施形態に係る金型1000を用いた射出成形方法(以下、成形方法という)、および、その成形方法によって得られる成形物(射出成形物)を説明する。第2実施形態では、第1実施形態に係る金型1000を射出成形機に装着し、図1に示す成形物100を成形する方法を例示して説明する。
本実施形態に係る成形方法は、従来のFRPにおいては強化繊維を基材樹脂に混練し、ペレット状にした原料を加熱、注入する射出成形する方法が一般的であった。この方法では、ペレット状にする段階で含有される強化繊維は混練時に切断されて、ペレットの大きさ以下の、短繊維を得ることしかできなかった。しかし近年、強化繊維をロープ状にして、基材樹脂の加熱、注入時にブレンドしながら射出成形する、射出成形機(例えば、東芝機械株式会社製短軸オンラインブレンド射出成形機「LFormerシリーズ」)による成形によって、長繊維を含有させた成形物を得ることができることから、オンラインブレンド射出成形機を用いる形態によって説明する。
図6は、上述の射出成形機を示す概略構成図である。図6に示すように、射出成形機2000では、内部に樹脂材料Mpを射出口まで送出するスクリュー2200が挿通されるシリンダー2100を備えている。このシリンダー2100に、ペレット状の樹脂材料Mpを原料供給部2400から所定の量を投入し、シリンダー2100の周囲に配置されたヒーター2300によって、シリンダー2100内の樹脂材料Mpは加熱、可塑化され材料送出方向Fpへスクリュー2200によって送出される。そして、シリンダー2100に備える強化繊維供給部2500から、混練される強化繊維Mfが可塑化された樹脂材料Mpに供給される。
強化繊維Mfは連続したフィラメント、いわゆるフィラメントロービング繊維であり、強化繊維供給部2500から連続してシリンダー2100内に供給することができる。供給された強化繊維Mfは、スクリュー2200の送出駆動によってシリンダー2100内で、切断され、混練繊維mfとなって樹脂材料Mpと混練され射出原料Mに形成される。そして、射出駆動装置2600によって金型1000の成形空間Sに注入される。
このようなオンラインブレンドによって長繊維を含有させる射出成形において、第1実施形態に係る金型1000を用いることにより、強化長繊維が所定の方向に整列配向される領域を高い割合で形成させることができ、選択的に高い強度を有する領域を有する成形物100を得ることができる。なお、強化繊維であるフィラーとしての混練繊維mfは例えば炭素繊維、あるいはガラス繊維の1種、あるいは、例えば炭素繊維とガラス繊維とを複合させた2種以上であってもよい。2種以上のフィラーとしての混練繊維mfを含有させる場合、第1のフィラーとして炭素繊維と、その他のフィラーとしてガラス繊維などの強化繊維と、を含有させることが好ましい。これにより、高強度の炭素繊維によって高強度のFRP成形物を得ることができる。
図7は、本実施形態に係る成形方法を示すフローチャートである。図8から図10、および図12、図14、図15は本実施形態に係る成形方法の製造工程を示す断面図、および製造工程における成形物の状態を説明する部分拡大断面図である。なお、金型1000は上述した第1実施形態に係る金型1000であるので、同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。
(金型閉工程)
本実施形態に係る成形方法では、金型1000は、図8には図示しない、例えば図6に示す射出成形機2000に取り付けられることで、製品の射出成形が行われる。射出成形機に取り付けられた金型1000は、第1金型1100と、第2金型1200と、は、図8に想像線(2点鎖線)で示すように、第1合せ面1110aと、第2合せ面1210aと、が互いに対向させて離間した状態で待機している。そして、先ず金型閉工程(S10)が開始される。
金型閉工程(S10)は、いわゆる金型を閉じる工程であり、第1合せ面1110aと、第2合せ面1210aと、が突き当たるまで、相対的に第1金型1100が型移動方向Tr1、すなわち第2金型1200に向けて移動される。そして、第1合せ面1110aと、第2合せ面1210aと、を密着させて第1の成形空間S1と、第2の成形空間S2を構成する第1圧縮空間S21と第2圧縮空間S22と、が形成された金型1000となる。なお、上述の第1の成形空間S1と、第2の成形空間S2と、で構成される成形空間を以降、射出注入空間S0(以下、注入空間S0という)として説明する。
図8では第1金型1100が移動する形態を説明したが、第1金型1100と、第2金型1200と、を相対的に移動させて、第1合せ面1110aと、第2合せ面1210aと、が密着すればよく、第1金型1100、あるいは第2金型1200のどちらか、もしくは両方を移動させてもよい。
(射出工程)
金型閉工程(S10)によって注入空間S0が構成されると、射出工程(S20)に移行される。射出工程(S20)は、図9に示すように、シリンダー2100(図6参照)の材料注入口2100a(図4における原料射出ノズルNを示す)と、ゲート1000aと、を連通させ、材料注入口2100aから送出される射出原料Mを、ゲート1000aから注入空間S0内に注入する。なお、本実施形態に係る成形方法では、混練繊維mfと、樹脂材料Mpと、が混練された射出原料Mを用いている(図6参照)。
射出工程(S20)は、図10に示すように、注入空間S0に射出原料Mが充填されるまで実行される。射出工程(S20)の終了時における注入空間S0内における射出原料Mの詳細な状態を、図10に示すC部の拡大図として図11に示す。なお、図11は説明の便宜上、模式図的に描画するものである。
図11に示すように、注入空間S0に加熱されて流動性が付与された射出原料Mが注入されると、図9にも示すようにゲート1000a側から注入空間S0を埋めるように流入してくる。注入空間S0に注入された射出原料Mは、先行文献2にも開示されているように、FRPの射出成形において金型1000の注入空間S0において、射出原料Mの流動方向に交差する方向、すなわち図11で図示するZ軸方向において、混練されている強化繊維である混練繊維mfの配向方向の挙動が異なる繊維配向挙動層が複数層、形成される。
図11に示すように、金型1000の注入空間S0に面する金型面(例えば第1プレス面1120b、第2プレス面1220b)に接するように、スキン層Lsが形成される。スキン層Lsは、金型1000によって射出原料Mが初めに冷却され、射出原料Mのベースである樹脂材料Mpが凝固し、形成される。
注入空間S0の中央領域、すなわち注入空間S0の金型面より離間した領域では、射出原料Mの冷却が遅く、また、材料注入口2100aから高圧注入された射出原料Mの流路となって、凝固した領域のコア層Lcが形成される。そして、コア層Lcと、スキン層Lsと、の間には配向層Ldが形成される。
スキン層Ls、配向層Ld、そしてコア層Lcでは、それぞれ混練繊維mfの配合状態に特徴を有している。スキン層Lsでは、上述したように最初に射出原料Mが凝固し始める領域であり、選択的にベース材料である樹脂原料Mpが凝固する。従って混練繊維mfの含有割合は著しく少ない層である。それ故に、スキン層Lsは成形後の成形物100(図1参照)の表面への混練繊維mfの出現を抑制し、成形物100の表面を滑らかにする機能を有する。
コア層Lcは、上述したように注入空間S0内において、射出原料Mの高い温度が維持されながら、注入空間S0内を流動する領域であることから、混練繊維mfは規則性もなく、射出原料Mの流動方向(図11に図示するX(−)方向)に交差する方向に多くの混練繊維mfが配向される。
一方、配向層Ldでは、既に凝固したスキン層Lsと、流動領域のコア層Lcと、の中間にあって、混練繊維mfは射出原料Mの流動方向に沿って配向される。このように、混練繊維mfが所定の方向に沿って配列される配向層Ldでは、混練繊維mfの持つ高い強度を十分に発揮させることができ、この配向層Ldの領域を高い割合で形成させることが、成形物100の高強度化に寄与する。
配向層Ldは、注入空間S0の図示するZ軸方向の空間領域(以下、キャビティー高さという)に依存するという知見が知られている。図11に示す第1プレス金型1120と、第2プレス金型1220と、によって構成されるキャビティー高さをT1、図1における成形物100の腕部100eを形成する第1ベース金型1110と、第2ベース金型1210と、によって構成されるキャビティー高さをT2、そして成形物100の継手部100a,100cを形成する第1ベース金型1110と、第2ベース金型1210と、によって構成されるキャビティー高さをT3とする。
本実施形態では、
T1>T3>T2
の関係にキャビティー高さは設定されている。
キャビティー高さT1は、コア層Lcの厚さtc1、配向層Ldの厚さtd11,td12、そしてスキン層Lsの厚さts11,ts12と、に配分される。同様に、キャビティー高さT2は、コア層Lcの厚さtc2、配向層Ldの厚さtd21,td22、そしてスキン層Lsの厚さts21,ts22と、に配分され、キャビティー高さT3は、コア層Lcの厚さtc3、配向層Ldの厚さtd31,td32、そしてスキン層Lsの厚さts31,ts32tと、に配分される。
スキン層Lsの厚さts11,ts12,ts21,ts22,ts31,ts32は、略同じ厚さで成形される。一方、配向層Ldの厚さは、キャビティー高さT1,T2,T3の厚い領域ほど厚く形成される。すなわち、上述したように、
T1>T3>T2
の関係から、配向層Ldの厚さは、
(td11+td12)>(td31+td32)>(td21+td22)
の関係を有して形成される。
また、強化繊維の混練繊維mfが規則性を持たずに配列されるコア層Lcにおいても、キャビティー高さT1,T2,T3の厚い領域ほど厚く形成される。すなわち、
tc1>tc3>tc2
の関係を有して形成される。
FRPの成形物100においては、混練繊維mfが規則的に配列される配向層Ldの領域を多く形成させることで、混練繊維mfが備える高強度特性を成形物100の強度に対して、より寄与させることが可能となるものである。そこで、図12に示すように第1プレス金型1120、および第2プレス金型1220を、駆動させて注入空間S0を減少させる圧縮工程に移行させる。
(圧縮工程)
圧縮工程(S30)は、図12に示すように、第1プレス金型1120と、および第2プレス金型1220と、を、第1の成形空間S1を形成するまで図示しない駆動装置によって、移動させる。すなわち、図4に示す第1圧縮空間S21と、第2圧縮空間S22と、によって構成される第2の成形空間S2に注入された射出原料Mが、第1プレス面1120bと、第2プレス面1220bと、によって圧縮される。
圧縮工程(S30)における第1の成形空間S1内における射出原料Mの詳細な状態を、図12に示すD部の拡大図として図13に示す。なお、図13は説明の便宜上、模式図的に描画するものである。
上述したように、圧縮工程(S30)では、図13に示すように、第1プレス金型1120と、第2プレス金型1220と、によって注入空間S0(図11参照)が圧縮され、第1の成形空間S1領域まで縮小される。この時、既に凝固しているスキン層Ls、および配向層Ldでは、その厚さは略維持され、圧縮工程(S30)によって形成されるスキン層Ls、および配向層Ldの厚さを、それぞれtsp1,tsp2、およびtdp1,tdp2とすると、
tsp1≒ts11、tsp2≒ts12
tdp1≒td11、tdp2≒td12
として形成されている。
一方、コア層Lcでは、上述したが射出材料Mの流路を形成し、金型1000の金型面より離間していることから、射出材料Mの流動性が付与される高温度の領域であることから、第1プレス金型1120と、第2プレス金型1220と、によって圧縮された第2の成形空間S2の領域は、コア層Lcの圧縮に転嫁される。
すなわち、射出工程(S20)におけるキャビティー高さT1(図11参照)部分が、圧縮工程(S30)においてキャビティー高さTpまでに成形されるとすると、第1プレス金型1120と、第2プレス金型1220と、が移動(圧縮移動)する量を圧縮量δとすると、
δ=T1−Tp
である。ここで、圧縮工程(S30)によって成形されるコア層Lcの厚みtcpは、
tcp=Tp−(tsp1+tsp2+tdp1+tdp2)
であるが、上述した通り、tsp1≒ts11、tsp2≒ts12、tdp1≒td11、tdp2≒td12の関係から、
tcp≒Tp−(ts11+ts12+td11+td12)
であることから、
tcp≒(T1−δ)−(ts11+ts12+td11+td12)
となる。ここで、
T1−(ts11+ts12+td11+td12)=tc
であることから、
tcp≒tc−δ
と言える。すなわち、第1プレス金型1120と、第2プレス金型1220と、が第2の成形空間S2を圧縮するための移動量である圧縮量δ分は、コア層Lcを圧縮することとなる。
なお、圧縮工程(S30)は、少なくとも第2の成形空間S2(図4参照)には射出原料Mが充填され、コア層Lcには流動性が維持されるだけの温度が維持された状態が好ましい。従って、圧縮工程(S30)は、射出工程(S20)の終了の直前から直後の間に実行されることが好ましい。
図示しないが、金型1000には、圧縮工程(S30)によってコア層Lcが圧縮されることで生じる余剰材料、すなわち第2の成形空間S2の容積に相当する体積分の射出材料Mが排出される排出空間が形成されていることが好ましい。
また、第2の成形空間S2が、射出工程(S20)における最終充填領域(最終充填位置)となるように、ゲート1000aの位置、数、方向を設定することが好ましい。このようにすることで、圧縮工程(S30)において第2の成形空間S2が圧縮される際に、第2の成形空間S2に対応したコア層Lcには、充填直後の射出原料Mが存在し、十分な流動性が得られる温度が保持され、第2の成形空間S2の圧縮を容易に実行することができる。
(金型開工程)
射出工程(S20)あるいは圧縮工程(S30)が終了すると、金型開工程(S40)に移行される。金型開工程(S40)は、いわゆる金型を開く(分離する)工程であり、図14に示すように、本例では、第1金型1100が第2金型1200から離間させるように、相対的に第1金型1100が型移動方向Tr2に移動される。この時、成形物100は第2金型1200に残留される。そして成形物100を第2金型1200から離間させる離型工程(S40)に移行される。なお、金型開工程(S40)では、成形物100は第1金型1100に保持させて、第2金型1200から成形物100を離間させる形態であってもよい。
(離型工程)
離型工程(S50)は、図15に示すように金型開工程(S40)において第2金型1200に残留した成形物100を、第2金型1200から取り外す工程である。第2金型1200からの成形物100の取り外しは、例えば図示する複数の押し出しピン1000bが保持された押し出しプレート1000cを、図示する矢印方向に駆動させ、押し出しピン1000bを第2金型1200の第2凹部1210b、および第2プレス面1220bから突き出すことによって成形物100を第2金型1200から離間させることができる。また、第2金型1200と、成形物100と、の境界に圧空を噴射させて成形物100を取り出すこともできる。離型工程(S30)によって成形物100を取り出し、本実施形態に係る射出成形方法は終了する。なお、成形物100は、射出成形の後、ゲート除去、バリ除去などの仕上げ加工が施される。
FRPを原料として射出成形される成形物においては、混練される強化繊維の配向によって発揮される機械的強度が異なることは知られている。すなわち強化繊維の繊維長方向が所定の方向に揃った状態で配合されることで、繊維長方向を曲げるような曲げ負荷、あるいは繊維長方向の引っ張り、圧縮負荷に対して高い強度を実現させることができる。
本実施形態に係る射出成形方法では、成形物100における、より機械的強度を必要とする領域である腕部100eを成形する方法として、金型内に射出注入された射出原料に圧縮成形の工程(圧縮工程(S30))を組み入れる、所謂インジェクションプレス法を取り込んでいる。これにより、射出原料MであるFRPに混練されている強化繊維である混練繊維mfの配向に規則性の無い、ランダムな配向を有するコア層Lcを圧縮し、射出原料Mの射出時の樹脂流動方向に沿って混練繊維mfの繊維長方向が配向される配向層Ldの領域を相対的に増加させることができる。従って、配向層Ldの領域を多く有し、高強度の腕部100eを得ることができる。
また、本実施形態に係る射出成形方法では、図6に示すようにオンラインブレンドの射出成形機2000により射出原料Mを射出し、成形物100を成形することにより、混練される混練繊維mfの長さを、より長くすることができる。これにより、より高強度の成形物100を得ることができる。
一般的なFRPの射出成形法においては、混練繊維は予めベース樹脂に強化繊維を混練し、ペレット状にしたものを射出原料として用いている。ペレット状とすることで、少なくともペレットの粒径、あるいはペレットの長さ以下の繊維長までの強化繊維を混練させることができない。しかし、オンラインブレンドの射出成形機2000では、長繊維の強化繊維が成形物100に配合させることができる。
本実施形態に係る射出成形方法によって得られる成形物100では、50mm以上の長さの強化繊維を配合させることができる。混練繊維mfが長繊維の強化繊維であることにより、高い強度を有する配向層は、なお高い強度を有することとなり、高強度の成形物100を得ることができる。このことにより、従来は金属製が一般的であった製品にもFRPを採用することが可能となる。よって、生産性の向上が図られる。
混練繊維mfが2種以上のフィラーを含む場合、炭素繊維が第1のフィラーとして含有され、その他のフィラーとしてガラス繊維などがふくまれ、第1のフィラーとしての炭素繊維が50mm以上の長さの繊維長が含まれていることが好ましい。これにより、高強度の炭素繊維によって高強度のFRP成形物を得ることができる。
100…射出成形物、1000…射出成形用金型、1100…第1金型、1200…第2金型。

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂及び強化繊維を含む樹脂材料を射出する射出成形機に取付けられる射出成形用金型であって、
    第1ベース金型と、
    前記第1ベース金型に対向する第2ベース金型と、
    前記第1ベース金型に形成された貫通孔に組み込まれ、前記貫通孔内を移動可能に構成された第1プレス金型と、
    前記第2ベース金型に形成された貫通孔に組み込まれ、前記貫通孔内を移動可能に構成された第2プレス金型と、を備え、
    前記第1ベース金型、前記第2ベース金型、前記第1プレス金型、及び、前記第2プレス金型によって前記樹脂材料が射出される成形空間が形成され、
    前記成形空間は、前記第1プレス金型及び前記第2プレス金型の移動によって、容積が変化し、
    前記樹脂材料が射出された後の前記成形空間の容積は、前記樹脂材料が射出される前の前記成形空間の容積よりも小さい、
    ことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 熱可塑性樹脂及び強化繊維を含む樹脂材料を射出する射出成形機に取付けられる射出成形用金型を用いた射出成形方法であって、
    前記射出成型用金型は、
    第1ベース金型と、
    前記第1ベース金型に対向する第2ベース金型と、
    前記第1ベース金型に形成された貫通孔に組み込まれ、前記貫通孔内を移動可能に構成された第1プレス金型と、
    前記第2ベース金型に形成された貫通孔に組み込まれ、前記貫通孔内を移動可能に構成された第2プレス金型と、を備え、
    前記第1ベース金型、前記第2ベース金型、前記第1プレス金型、及び、前記第2プレス金型によって区画された成形空間に前記樹脂材料を射出充填する射出工程と、
    前記成形空間の容積を減少させるように、前記第1プレス金型及び前記第2プレス金型を移動させて、充填された前記樹脂材料を圧縮する圧縮工程と、を含む、
    ことを特徴とする射出成形方法。
  3. 前記圧縮工程は、前記成形空間に前記樹脂材料充填が完了されるまでに終了さる、
    ことを特徴とする請求項に記載の射出成形方法。
  4. 前記樹脂材料は、1種以上のフィラーを含有し、少なくとも1種の第1のフィラーの長さが50mm以上である、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の射出成形方法。
  5. 前記第1のフィラーが炭素繊維であることを特徴とする請求項4に記載の射出成形方法。
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