JP6716492B2 - 車両用操作ペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ペダルアームを回動支持する支点と、踏力が加わるペダルアームの力点との相対位置が、踏込操作に応じて変化する車両用操作ペダル装置に関するものである。
従来より、ペダルアームを回動支持する支点と、踏力が加わるペダルアームの力点との相対位置が、踏込操作に応じて変化する車両用操作ペダル装置に関し、種々の技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載のブレーキ操作入力装置は、回転の支点が異なる複数のリンクでブレーキ操作部材を構成し、複数のリンクに対してストロークシミュレータからそれぞれ反力を加えて、複数のリンクの作動を順々に起こさせることによって、ブレーキ操作部材の回転の支点位置を変化させている。
特開2006−264632号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のブレーキ操作入力装置は、複数のリンクにそれぞれ対応した同数のストロークシミュレータを備えており、複数のリンクの作動が順々に起こるたびに、ブレーキ操作部材に反力を加えるストロークシミュレータが増えていくので、ブレーキ操作部材の反力特性がばらつくことがあった。
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、踏力が加わるペダルアームの力点の位置をペダルパッドの踏込操作に応じて変化させると共に、ペダルアームを踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材の構成を不変にすることによって、反力特性のばらつきを防止することが可能な車両用操作ペダル装置を提供することを課題とする。
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、車両用操作ペダル装置であって、車両前側のダッシュパネルに軸支され回動可能に吊設されたペダルアームと、車両のフロアパネルに軸支されると共にペダルアームの先端部に当接し、踏込操作によって回動してペダルアームを踏込方向に回動させるペダルパッドと、ダッシュパネルとペダルアームとの間に懸架され、ペダルアームを踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材とを備え、ペダルアームとペダルパッドとの当接点は、ペダルパッドの踏込操作に応じて、ペダルアームの軸支側及びペダルパッドの先端側の方向に移動し、ペダルパッドは、ペダルアームと当接する面において、ペダルパッドの先端側に向かうに連れて一層に張り出した傾斜部を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、車両用操作ペダル装置であって、車両前側のダッシュパネルに軸支され回動可能に吊設されたペダルアームと、車両のフロアパネルに軸支されると共にペダルアームの先端部に当接し、踏込操作によって回動してペダルアームを踏込方向に回動させるペダルパッドと、ダッシュパネルとペダルアームとの間に懸架され、ペダルアームを踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材とを備え、ペダルアームとペダルパッドとの当接点は、ペダルパッドの踏込操作に応じて、ペダルアームの軸支側及びペダルパッドの先端側の方向に移動し、ペダルアームは、ペダルパッドに対向して形成され、ペダルパッドが当接するカム曲面を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、車両用操作ペダル装置であって、車両前側のダッシュパネルに軸支され回動可能に吊設されたペダルアームと、車両のフロアパネルに軸支されると共にペダルアームの先端部に当接し、踏込操作によって回動してペダルアームを踏込方向に回動させるペダルパッドと、ダッシュパネルとペダルアームとの間に懸架され、ペダルアームを踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材とを備え、ペダルアームとペダルパッドとの当接点は、ペダルパッドの踏込操作に応じて、ペダルアームの軸支側及びペダルパッドの先端側の方向に移動し、ペダルアームは、ペダルアームからの突出長さがペダルアームの軸支側に向かうほど短くなる複数のロッドを備え、複数のロッドの少なくともいずれか一つがペダルパッドと当接することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載の車両用操作ペダル装置であって、ペダルパッドは、ペダルアームと当接する面において、ペダルパッドの先端側に向かうに連れて一層に張り出した傾斜部を備えたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の車両用操作ペダル装置であって、ダッシュパネルに固設され、ペダルアームが軸支された第1ブラケットと、フロアパネルに固設され、ペダルパッドが軸支された第2ブラケットと、一端部が第1ブラケットに連結されると共に、他端部が第2ブラケットに連結された第3ブラケットを備えたことを特徴とする。
請求項1、請求項2、又は請求項3に係る発明の車両用操作ペダル装置では、ペダルアームとペダルパッドとの当接点、つまり、ペダルパッドを介して踏力が加わるペダルアームの力点が、ペダルパッドの踏込操作に応じて、ペダルアームの軸支側及びペダルパッドの先端側の方向に移動する。これに対して、ダッシュパネルとペダルアームとの間に付勢部材が懸架されているので、ペダルアームを踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材の構成が、ペダルパッドの踏込操作に応じて変化することはない。そのため、請求項1、請求項2、又は請求項3に係る発明の車両用操作ペダル装置は、踏力が加わるペダルアームの力点の位置をペダルパッドの踏込操作に応じて変化させると共に、ペダルアームを踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材の構成を不変にすることによって、反力特性のばらつきを防止することが可能である。
請求項2に係る発明の車両用操作ペダル装置では、ペダルアームが備えたカム曲面にペダルパッドが当接することによって、ペダルアームとペダルパッドとの当接点が実現される。そのため、請求項2に係る発明の車両用操作ペダル装置は、反力特性を連続的に変化させることが可能である。
請求項3に係る発明の車両用操作ペダル装置では、ペダルアームが複数のロッドを備えている。複数のロッドは、ペダルアームからの突出長さがペダルアームの軸支側に向かうほど短く、少なくともいずれか一つがペダルパッドと当接することによって、ペダルアームとペダルパッドとの当接点が移動することを実現している。そのため、請求項3に係る発明の車両用操作ペダル装置(が備える複数のロッド)は、請求項2に係る発明の車両用操作ペダル装置(が備えるカム曲面)と比べると、ペダルアームとペダルパッドとの当接点を移動させる構成を容易に設計することが可能であり、その構成の軽量化を図ることが可能である。
請求項1又は請求項4に係る発明の車両用操作ペダル装置では、ペダルパッドが傾斜部を備えている。傾斜部は、ペダルアームと当接するペダルパッドの面において、ペダルパッドの先端側に向うに連れて一層に張り出している。そのため、請求項1又は請求項4に係る発明の車両用操作ペダル装置は、ペダルパッドの踏込操作に応じて変化する上記当接点の位置、つまり上記力点の位置を、ペダルパッドの傾斜部によって調整することが可能である。
請求項5に係る発明の車両用操作ペダル装置では、ペダルアームが軸支された第1ブラケットと、ペダルパッドが軸支された第2ブラケットとが、第3ブラケットを介して一体化されている。そのため、請求項5に係る発明の車両用操作ペダル装置は、車両への組付時での取扱作業が容易である。
第1実施形態の車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。 「ストロークの開始段階」における同車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。 「フルストローク段階」における同車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。 同車両用操作ペダル装置の反力特性が表された図である。 第2実施形態の車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。 第3実施形態の車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。 第4実施形態の車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。
以下、本発明に係る車両用操作ペダル装置について、具体化した本実施形態に基づき、図面を参照しつつ説明する。尚、以下の説明に用いる各図面(図4を除く。以下、同じ。)では、基本的構成の一部が省略されて描かれており、描かれた各部の寸法比等は必ずしも正確ではない。また、各図における前後方向及び上下方向は、各図の紙面に記載された通りである。更に、各図の紙面の奥側は右方向であり、各図の紙面の手前側は左方向である。
(1)第1実施形態
先ず、本発明を具体化した第1実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
(1−1)車両用操作ペダル装置の構成
図1に表されたように、第1実施形態の車両用操作ペダル装置10は、第1ブラケットB1及び第2ブラケットB2を介して車両Sに組み付けられるものである。車両用操作ペダル装置10は、ペダルアーム12、ペダルパッド14、及び引張バネ16等を備えている。
車両Sは、フロアパネルS1及びダッシュパネルS2等で構成されている。フロアパネルS1は、車両Sの下側に配設されている。フロアパネルS1には、第2ブラケットB2が固設されている。ダッシュパネルS2は、車両Sの前側に配設されている。ダッシュパネルS2には、第1ブラケットB1が固設されている。
ペダルアーム12は、その上端部が第1回動ピンP1を介して回動可能に軸支されることによって、第1ブラケットB1に吊り下げられた状態で設けられている。つまり、ペダルアーム12は、第1ブラケットB1を介して、車両Sの前側のダッシュパネルS2に軸支され、回動可能に吊設されている。
ペダルパッド14は、その下端部が第2回動ピンP2を介して回動可能に軸支されることによって、第2ブラケットB2の上側に設けられている。つまり、ペダルパッド14は、第2ブラケットB2を介して、車両SのフロアパネルS1に軸支されている。このようにして、ペダルパッド14は、ペダルアーム12より後方に設けられている。
引張バネ16は、その復元力によって、ペダルアーム12をペダルパッド14の側(図1視で、第1回動ピンP1を中心にして反時計回りに回動する方向)に付勢するものである。引張バネ16の上端部は、第1ブラケットB1に固定されている。これに対して、引張バネ16の下端部は、ペダルアーム12に固定されている。このようにして、引張バネ16は、ダッシュパネルS2とペダルアーム12との間に懸架されている。
ペダルアーム12の下端部(つまり、先端部)には、ペダルパッド14の側に向けて突き出した突出部18が設けられている。突出部18では、ペダルパッド14に対向した上面において、カム曲面20が形成されている。カム曲面20には、ペダルパッド14の下面が載置されている。このようにして、ペダルアーム12(の先端部に形成されたカム曲面20)とペダルパッド14とが当接する。
(1−2)ペダルパッドに対する踏込操作
ペダルパッド14の上面には、運転者の足Zが置かれる。ペダルパッド14に対する踏込操作は、運転者の足Zによってペダルパッド14が踏み込まれることによって行われる。ペダルパッド14に対する踏込操作が行われると、ペダルパッド14が、ペダルアーム12の側へ(図1視で、第2回動ピンP2を中心にして反時計回りで)回動するので、ペダルアーム12のカム曲面20に押し付けられる。
このようにして、ペダルパッド14に対する踏込操作の踏力は、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点を介して、ペダルアーム12に加わる。従って、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点は、ペダルアーム12の力点である。そのため、ペダルアーム12が、ペダルパッド14の反対側へ(図1視で、第1回動ピンP1を中心にして時計回りで)回動する。つまり、ペダルアーム12は、踏込方向である前方向に回動する。これらの回動によって、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点は、ペダルパッド14の踏込操作に応じて、ペダルアーム12(のカム曲面20)上では、ペダルアーム12の軸支側(つまり、ペダルアーム12の上端側)に移動し、ペダルパッド14上では、ペダルパッド14の先端側(つまり、ペダルパッド14の上端側)に移動する。
尚、ペダルアーム12とペダルパッド14とが当接している場合には、引張バネ16の復元力が、その当接点を介して、踏込方向(前方向)とは逆方向(後方向)の反力としてペダルパッド14に加わる。つまり、引張バネ16は、ペダルアーム12を上記踏込方向に抗する反力で付勢するものである。
(1−3)車両用操作ペダル装置の反力特性
次に、車両用操作ペダル装置10の反力特性について説明する。尚、以下の説明では、踏力がペダルパッド14に加わる位置は、踏込操作中に動かないものとする。
図2に表されたように、ペダルパッド14に対する踏込操作が開始された段階(以下、「ストロークの開始段階」と言う。)では、ペダルアーム12とペダルパッド14とが、第1当接点20Aで当接している。その第1当接点20Aでは、ペダルアーム12のカム曲面20の下方端部が、ペダルパッド14に対して当接している。
符号R1は、第1当接点20Aから第1回動ピンP1までの距離、つまり第1当接点20Aからペダルアーム12の回動支点までの距離を示している。符号L1は、第1当接点20Aから第2回動ピンP2までの距離、つまり第1当接点20Aからペダルパッド14の回動支点までの距離を示している。
これに対して、符号R2は、第1回動ピンP1から、引張バネ16の復元力F2がペダルアーム12に加わる作用点までの距離、つまりペダルアーム12の回動支点から復元力F2の作用点までの距離を示している。符号L2は、第2回動ピンP2から、踏込操作の踏力F1がペダルパッド14に加わる力点までの距離、つまりペダルパッド14の回動支点から踏力F1の力点までの距離を示している。
従って、図2に表された「ストロークの開始段階」の踏込操作の踏力F1は、引張バネの復元力F2と各距離L1,L2,R1,R2とによって、以下の式(1)で表される。
F1=F2×(L1/R1)×(R2/L2) … (1)
図3に表されたように、ペダルパッド14に対する踏込操作によって、ペダルパッド14の先端部(つまり、ペダルパッド14の上端部)がペダルストロークの最大位置まで移動した段階(以下、「フルストローク段階」と言う。)では、ペダルアーム12とペダルパッド14とが、第2当接点20Bで当接している。その第2当接点20Bでは、ペダルアーム12のカム曲面20の上方端部が、ペダルパッド14に対して当接している。
各距離L2,R2は、上記「ストロークの開始段階」の各距離L2,R2と同じである。
これに対して、符号R3は、第2当接点20Bから第1回動ピンP1までの距離、つまり第2当接点20Bからペダルアーム12の回動支点までの距離を示している。符号L3は、第2当接点20Bから第2回動ピンP2までの距離、つまり第2当接点20Bからペダルパッド14の回動支点までの距離を示している。
従って、図3に表された「フルストローク段階」の踏込操作の踏力F1は、引張バネの復元力F2と各距離L2,L3,R2,R3とによって、以下の式(2)で表される。
F1=F2×(R2/L2)×(L3/R3) … (2)
上記の式(1)及び式(2)において、距離比の(R2/L2)は、定数である。なぜなら、各距離L2,R2は、回動支点から復元力F2の作用点又は踏力F1の力点までの距離を示しているので、図2の「ストロークの開始段階」と図3の「フルストローク段階」との間、つまりペダルパッド14の踏込操作中において不変だからである。
これに対して、引張バネ16の復元力F2は、ペダルパッド14の踏込操作に応じて変化する。なぜなら、ペダルパッド14の踏込操作中では、引張バネ16のたわみ量が変化するからである。
更に、各距離比の(L1/R1),(L3/R3)も、ペダルパッド14の踏込操作に応じて変化する。なぜなら、各距離L1,R1,L3,R3は、第1当接点20A又は第2当接点20Bからの距離を示しており、ペダルパッド14の踏込操作中におけるペダルアーム12とペダルパッド14との当接点は、第1当接点20A(図2に表された「ストロークの開始段階」の当接点)と第2当接点20B(図3に表された「フルストローク段階」の当接点)との間を移動するからである。
従って、ペダルパッド14の踏込操作中における踏力F1は、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点から第1回動ピンP1(つまり、ペダルアーム12の回動支点)までの距離を「RX」とし、その当接点から第2回動ピンP2(つまり、ペダルパッド14の回動支点)までの距離を「LX」とすると、以下の式(3)で表される。
F1=F2×(R2/L2)×(LX/RX) … (3)
上記の式(3)によれば、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点から第1回動ピンP1(つまり、ペダルアーム12の回動支点)までの距離RXが短くなると、踏込操作中の踏力F1が大きくなる。従って、ペダルパッド14が踏み込まれることによって、踏込操作中の踏力F1(つまり、ペダルアーム12のペダルストローク)が大きくなると、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点が、ペダルアーム12の軸支側(つまり、ペダルアーム12の上端側)に移動する。
更に、上記の式(3)によれば、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点から第2回動ピンP2(つまり、ペダルパッド14の回動支点)までの距離LXが長くなると、踏込操作中の踏力F1が大きくなる。従って、ペダルパッド14が踏み込まれることによって、踏込操作中の踏力F1(つまり、ペダルアーム12のペダルストローク)が大きくなると、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点が、ペダルパッド14の先端側(つまり、ペダルパッド14の上端側)に移動する。
図4には、車両用操作ペダル装置10の反力特性が表されている。車両用操作ペダル装置10の反力特性は、上記の式(1)、式(2)、及び式(3)等に基づいて算出されたものである。車両用操作ペダル装置10の反力特性では、踏込操作中の踏力F1とペダルアーム12のペダルストロークとの関係が滑らかな曲線で示されている。従って、図4の踏力F1を、引張バネ16によってペダルアーム12を踏込方向(前方向)とは逆方向(後方向)に付勢する反力であって、踏込操作中の運転者がペダルパッド14から受ける反力とみなすと、図4の滑らかな曲線は、踏込操作中における運転者のペダルフィーリングがペダルアーム12のペダルストロークの全範囲においてスムーズであることを示している。
(2)第2実施形態
次に、本発明を具体化した第2実施形態について説明する。尚、以下の説明では、上記第1実施形態と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。第2実施形態では、第1実施形態の突出部18に代えて、図5に表された2本のロッド18A,18Bが、ペダルパッド14の側に突き出した状態でペダルアーム12に垂設されている。
第1ロッド18Aは、ペダルアーム12の下端部(つまり、先端部)に設けられている。第2ロッド18Bは、第1ロッド18Aから、ペダルアーム12の軸支側(つまり、ペダルアーム12の上端側)に寄った位置において、ペダルアーム12に設けられている。2本のロッド18A,18Bについて、ペダルアーム12からの突出長さを比較すると、第2ロッド18Bは、第1ロッド18Aよりも短い。つまり、2本のロッド18A,18Bは、ペダルアーム12からの突出長さがペダルアーム12の軸支側(つまり、ペダルアーム12の上端側)に向かうほど短くなるものである。
ペダルパッド14に対する踏込操作が「ストロークの開始段階」では、第1ロッド18Aの先端部に設けられた第1接触子が、上記第1当接点20Aとして、ペダルパッド14に当接する。これに対して、ペダルパッド14に対する踏込操作が「フルストローク段階」では、第2ロッド18Bの先端部に設けられた第2接触子が、上記第2当接点20Bとして、ペダルパッド14に当接する。従って、ペダルパッド14の踏込操作中では、2本のロッド18A,18Bの少なくともいずれか一つがペダルパッド14に当接する。
(3)第3実施形態
次に、本発明を具体化した第3実施形態について説明する。尚、以下の説明では、上記第1実施形態と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。第3実施形態では、図6に表されたように、ペダルアーム12(のカム曲面20)と当接するペダルパッド14の下面には、傾斜部22が設けられている。更に、傾斜部22の下面には、傾斜面24が形成されている。傾斜面24は、ペダルパッド14の上端側(つまり、先端側)に向かうに連れて、ペダルアーム12(のカム曲面20)の側に一層に張り出している。
第3実施形態では、ペダルパッド14に対する踏込操作が行われると、ペダルアーム12のカム曲面20と、ペダルパッド14に設けられた傾斜部22の傾斜面24とが当接する。ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点は、ペダルパッド14の踏込操作に応じて、ペダルアーム12のカム曲面20上では、ペダルアーム12の軸支側(つまり、ペダルアーム12の上端側)に移動し、ペダルパッド14に設けられた傾斜部22の傾斜面24上では、ペダルパッド14の先端側(つまり、ペダルパッド14の上端側)に移動する。
(4)第4実施形態
次に、本発明を具体化した第4実施形態について説明する。尚、以下の説明では、上記第1実施形態と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。第4実施形態では、図7に表されたように、車両SのフロアパネルS1とダッシュパネルS2との間において、第3ブラケットB3が配設されている。第3ブラケットB3の前端部は、第1ブラケットB1に溶接等によって連結されている。第3ブラケットB3の後端部は、第2ブラケットB2に溶接等によって連結されている。これらの連結によって、第3ブラケットB3は、第1ブラケットB1及び第2ブラケットB2に一体化されている。
(5)まとめ
以上詳細に説明したように、各実施形態の車両用操作ペダル装置10では、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点、つまり、踏力F1がペダルパッド14を介して加わるペダルアーム12の力点が、ペダルパッド14の踏込操作に応じて、ペダルアーム12上では、ペダルアーム12の軸支側(つまり、ペダルアーム12の上端側)に移動し、ペダルパッド14上では、ペダルパッド14の先端側(つまり、ペダルパッド14の上端側)に移動する。これに対して、ダッシュパネルS2とペダルアーム12との間に第1ブラケットB1を介して引張バネ16が懸架されているので、ペダルアーム12を踏込方向(前方向)とは逆方向(後方向)の反力で付勢する引張バネ16の構成が、ペダルパッド13の踏込操作に応じて変化することはない。
そのため、各実施形態の車両用操作ペダル装置10は、踏力F1が加わるペダルアーム12の力点の位置をペダルパッド14の踏込操作に応じて変化させると共に、ペダルアーム12を踏込方向(前方向)とは逆方向(後方向)の反力で付勢する引張バネ16の構成を不変にすることによって、反力特性のばらつきを防止することが可能である。
第1実施形態の車両用操作ペダル装置10では、ペダルアーム12が備えたカム曲面20にペダルパッド14が当接することによって、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点が実現される。そのため、第1実施形態の車両用操作ペダル装置10は、図4に表されたように、反力特性を連続的に変化させることが可能である。
第2実施形態の車両用操作ペダル装置10では、ペダルアーム12が2本のロッド18A,18Bを備えている。2本のロッド18A,18Bは、ペダルアーム12からの突出長さがペダルアーム12の軸支側(つまり、ペダルアーム12の上端側)に向かうほど短く、少なくともいずれか一つがペダルパッド14と当接することによって、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点が移動することを実現している。そのため、第2実施形態の車両用操作ペダル装置10(が備える2本のロッド18A,18B)は、第1実施形態の車両用操作ペダル装置10(が備えるカム曲面20)と比べると、ペダルアーム12とペダルパッド14との当接点を移動させる構成を容易に設計することが可能であり、その構成の軽量化を図ることが可能である。
第3実施形態の車両用操作ペダル装置10では、ペダルパッド14が傾斜部22を備えている。傾斜部22は、ペダルアーム12と当接するペダルパッド14の下面において、ペダルパッド14の先端側に向うに連れて一層に張り出している。そのため、第3実施形態の車両用操作ペダル装置10は、ペダルパッド14の踏込操作に応じて変化する上記当接点の位置、つまり上記力点の位置を、ペダルパッド14の傾斜部22によって調整することが可能である。
第4実施形態の車両用操作ペダル装置10では、ペダルアーム12が第1回動ピンP1で軸支された第1ブラケットB1と、ペダルパッド14が第2回動ピンP2で軸支された第2ブラケットB2とが、第3ブラケットB3を介して一体化されている。そのため、第4実施形態の車両用操作ペダル装置10は、車両Sへの組付時での取扱作業が容易である。
更に、第4実施形態の車両用操作ペダル装置10では、第1ブラケットB1と第2ブラケットB2とが第3ブラケットB3で一体化されることによって、第1回動ピンP1と第2回動ピンP2との相対位置が固定されるので、上記組付時において、ペダルアーム12とペダルパッド14との相対位置を調整する作業が不要である。
ちなみに、上記各実施形態において、引張バネ16は、「付勢部材」の一例である。突出部18は、「ペダルアームの先端部」の一例である。第1ロッド18A及び第2ロッド18Bは、「複数のロッド」の一例である。車両Sの前方向は、「踏込方向」の一例である。ペダルアーム12の上端側は、「ペダルアームの軸支側」の一例である。ペダルパッド14の上端側は、「ペダルパッドの先端側」の一例である。ペダルアーム12のカム曲面20とペダルパッド14との当接点、ペダルアーム12のカム曲面20とペダルパッド14に設けられた第1ロッド18A及び第2ロッド18Bとの当接点、並びにペダルアーム12のカム曲面20とペダルパッド14に設けられた傾斜部22の傾斜面24との当接点は、「ペダルアームとペダルパッドとの当接点」の一例である。ペダルパッド14の下面は、「ペダルアームと当接する面」の一例である。第3ブラケットB3の前端部は、「第3ブラケットの一端部」の一例である。第3ブラケットB3の後端部は、「第3ブラケットの他端部」の一例である。
(6)変更例
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、第1実施形態の突出部18に代えて、3本以上のロッドが、ペダルパッド14の側に向けてペダルアーム12に突設されてもよい。このような場合において、各ロッドの先端部にそれぞれ設けられた各接触子が、第1実施形態の突出部18のカム曲面20と重なるように配置されれば、第1実施形態と同様な反力特性が得られる。
また、ペダルアーム12とペダルパッド14とが当接する構成について、その当接点から第1回動ピンP1(つまり、ペダルアーム12の回動支点)までの距離RXのみがペダルパッド14の踏込操作に応じて移動するような構成にしてもよいし、その当接点から第2回動ピンP2(つまり、ペダルパッド14の回動支点)までの距離LXのみがペダルパッド14の踏込操作に応じて移動するような構成にしてもよい。
10 車両用操作ペダル装置
12 ペダルアーム
14 ペダルパッド
16 引張バネ
18 突出部
18A 第1ロッド
18B 第2ロッド
20 カム曲面
22 傾斜部
B1 第1ブラケット
B2 第2ブラケット
B3 第3ブラケット
S 車両
S1 フロアパネル
S2 ダッシュパネル

Claims (5)

  1. 車両前側のダッシュパネルに軸支され回動可能に吊設されたペダルアームと、
    前記車両のフロアパネルに軸支されると共に前記ペダルアームの先端部に当接し、踏込操作によって回動して該ペダルアームを踏込方向に回動させるペダルパッドと、
    前記ダッシュパネルと前記ペダルアームとの間に懸架され、該ペダルアームを前記踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材とを備え、
    前記ペダルアームと前記ペダルパッドとの当接点は、該ペダルパッドの踏込操作に応じて、該ペダルアームの軸支側及び該ペダルパッドの先端側の方向に移動し、
    前記ペダルパッドは、
    前記ペダルアームと当接する面において、前記ペダルパッドの先端側に向かうに連れて一層に張り出した傾斜部を備えたことを特徴とする車両用操作ペダル装置。
  2. 車両前側のダッシュパネルに軸支され回動可能に吊設されたペダルアームと、
    前記車両のフロアパネルに軸支されると共に前記ペダルアームの先端部に当接し、踏込操作によって回動して該ペダルアームを踏込方向に回動させるペダルパッドと、
    前記ダッシュパネルと前記ペダルアームとの間に懸架され、該ペダルアームを前記踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材とを備え、
    前記ペダルアームと前記ペダルパッドとの当接点は、該ペダルパッドの踏込操作に応じて、該ペダルアームの軸支側及び該ペダルパッドの先端側の方向に移動し、
    前記ペダルアームは、
    前記ペダルパッドに対向して形成され、該ペダルパッドが当接するカム曲面を備えたことを特徴とする車両用操作ペダル装置。
  3. 車両前側のダッシュパネルに軸支され回動可能に吊設されたペダルアームと、
    前記車両のフロアパネルに軸支されると共に前記ペダルアームの先端部に当接し、踏込操作によって回動して該ペダルアームを踏込方向に回動させるペダルパッドと、
    前記ダッシュパネルと前記ペダルアームとの間に懸架され、該ペダルアームを前記踏込方向に抗する反力で付勢する付勢部材とを備え、
    前記ペダルアームと前記ペダルパッドとの当接点は、該ペダルパッドの踏込操作に応じて、該ペダルアームの軸支側及び該ペダルパッドの先端側の方向に移動し、
    前記ペダルアームは、
    前記ペダルアームからの突出長さが該ペダルアームの軸支側に向かうほど短くなる複数のロッドを備え、
    前記複数のロッドの少なくともいずれか一つが前記ペダルパッドと当接することを特徴とする車両用操作ペダル装置。
  4. 前記ペダルパッドは、
    前記ペダルアームと当接する面において、前記ペダルパッドの先端側に向かうに連れて一層に張り出した傾斜部を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用操作ペダル装置。
  5. 前記ダッシュパネルに固設され、前記ペダルアームが軸支された第1ブラケットと、
    前記フロアパネルに固設され、前記ペダルパッドが軸支された第2ブラケットと、
    一端部が前記第1ブラケットに連結されると共に、他端部が前記第2ブラケットに連結された第3ブラケットを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の車両用操作ペダル装置。
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