JP6716115B2 - ラチェット工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ラチェット工具に関する。
従来から、ボルトやナットなどの締付部材を締め付ける際に、回動方向を一方に制限して作業を容易にするラチェット機構を備える、ラチェット工具が知られている。ラチェット機構は、締付部材の締付トルクを計測して締付トルクを管理することができる、トルクレンチにもよく用いられる。
ところで、トルクレンチには、電力を使用する電子機器を備えるものがある。このようなトルクレンチの例としては、本体部に設けられるひずみゲージなどを用いて締付トルクの数値を計測するトルク値計測部を備え、計測した締付トルクをディスプレイに表示する電子式トルクレンチがある。
しかし、電子式トルクレンチは、トルク値計測部やディスプレイなどの電子機器を動作させるために、リチウム電池などの電源が必要である。このため、電子式トルクレンチは、一定回数使用すると電池を交換する必要がある。つまり、電子式トルクレンチでは、日常のメンテナンスにおいて電源の状態の維持管理が重要となっていた。
なお、トルクレンチにおいて、電磁誘導や光エネルギ等を用いて発電し、当該発電された電力をトルクリミッタの作動時に電子回路部に給電する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5945304号公報
しかし、特許文献1の技術では、発電部の構造が大型であるため、工具を使用しにくく、結果として作業者の作業負荷を増加させていた。
本発明は、電力を使用する電子機器を備えるラチェット工具において、作業者の作業性を向上しつつ電源の維持管理を容易にする技術を提供することを目的とする。
本発明は、作業者により把持されて操作可能な本体部と、前記本体部の一端に設けられ締付部材と係合する係合部と、前記係合部と協動する回動軸と、前記回動軸と協動する歯車と、前記歯車の一方の歯面に係合することで1方向にのみ前記本体部及び前記回動軸が協動する直結動作及び前記回動軸が前記本体部に対して相対的に回動する空転動作を行わせる爪部と、を有し、前記直結動作と前記空転動作とを繰り返しながら締付部材を締め付けていくことが可能であるラチェット部と、前記空転動作するときに発電する発電部と、前記発電部によって発電された電力を給電する給電部と、を備え
前記発電部は、前記ラチェット部の前記歯車に設けられる回転子と、前記ラチェット部の前記歯車の周囲に設けられる固定子とを有する
また、本発明は、ラチェット部が、爪部と歯面との係合を解除することでいずれの方向にも回動軸を空転動作することができるようにしてもよい。
また、本発明は、ラチェット部が、爪部と歯面の係合状態を切り替える切り替え部を有してもよい。
また、本発明は、給電部による給電状態を制御する制御部を備え、給電部が、直結動作のときに給電してもよい。
本発明によれば、作業者の作業負荷に配慮しつつメンテナンスにおける電源の管理性を向上することができる。
本発明に係るラチェット工具の実施形態である電子式トルクレンチを示す模式図である。 図1に示したトルクレンチの構成を示す斜視図である。 図1に示したトルクレンチのラチェット部及び発電部の例を示す模式図である。 図1に示したトルクレンチのひずみゲージの例を示す模式図である。 図1に示したトルクレンチによる直結動作及び空転動作の例を示す模式図である。 図1に示したトルクレンチにより実行される発電方法を実現するための機能を示すブロック図である。 図1に示したトルクレンチにより実行される発電方法を示すフローチャートである。 本発明に係るラチェット工具の別の実施形態である機械式トルクレンチを示す模式図である。
[実施形態1]
以下、本発明に係るラチェット工具の実施形態であるトルクレンチについて、図面を参照しながら説明する。以下の説明では、トルクレンチを用いて一般的な右ネジの締付部材を締め付ける際の締付トルクの管理を行う例について説明する。
[トルクレンチの構成]
図1は、本発明に係るラチェット工具の実施形態であるトルクレンチ1を示す模式図である。また、図2は、トルクレンチ1の構成を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、トルクレンチ1は、本体部2と、ラチェット部3と、トルク値計測部4と、ディスプレイ5と、係合部6と、を備える。本実施形態に係るトルクレンチ1は、ひずみゲージが検出したひずみ量を用いて締付トルクを計測するトルク値計測部4により、締付部材の締付トルク値を取得する電子式トルクレンチである。
本体部2は、例えば金属製の棒状の部材である。本体部2は、作業時に作業者により把持されることでトルクレンチ1を操作可能にする。本体部2の一端には、ソケット7と係合する係合部6が設けられる。また、本体部2の他端には、作業者が把持するためのグリップ部21が設けられる。
図3は、図1に示したトルクレンチ1のひずみゲージ4aの例を示す模式図である。図3に示すように、トルク値計測部4は、起歪体として機能する本体部2に取り付けられるひずみゲージ4aを備える。
トルク値計測部4は、ひずみゲージ4aにより、トルクレンチ1を用いて締付部材を締め付けるときに本体部2に生じるひずみ量を計測する。トルク値計測部4は、計測されたひずみ量に基づいて、締付部材を締め付けるときの締付トルク値を算出する。トルク値計測部4は、トルクレンチ1において電力を消費する電子機器の一例である。トルク値計測部4は、計測した締付トルク値をディスプレイ5に表示する。
図2に戻り、係合部6は、ボルト・ナット等の締付部材(図示せず)の種類や寸法に応じたソケット7を取り付けることができる。係合部6は、ソケット7を介して、トルクレンチ1と締付部材とを係合させる。
図4は、図1に示したトルクレンチ1のラチェット部3及び発電部40の構成を示す模式図である。図4に示すように、ラチェット部3は、トルクレンチ1の本体部2の一端に設けられている。ラチェット部3は、回動軸13と、ラチェット歯車14と、爪部20とを有する。
回動軸13及びラチェット歯車14は、係合部6と同軸に設けられ、係合部6と協動する。係合部6、回動軸13、及びラチェット歯車14は、本体部2に対して回動自在である。なお、回動軸13及びラチェット歯車14は、係合部6と協動すればよく、必ずしも同軸に設けられていなくてもよい。
切り替え部31は、本体部2に設けられ、爪部20とラチェット歯車14の歯面との係合状態を切り替えて、ラチェット部3が直結動作及び空転動作をする方向を切り替える。
爪部20は、ラチェット部3の内部においてラチェット歯車14の歯面と係合し、ラチェット部3による直結動作及び空転動作を実現する。
図5は、図1に示したトルクレンチ1の直結動作及び空転動作の例を示す模式図である。図5に示すように、締付部材100の締付方向である矢印Aの方向に本体部2を回動させると、ラチェット部3は、本体部2に係合して該本体部2とともに回動する直結動作を行う。また、締付部材100の緩和方向である矢印Bの方向に本体部2を回動させると、ラチェット部3は、本体部2に対して相対的に回動する空転動作を行う。
ラチェット部3では、ラチェット歯車14と爪部20とが係合することで、本体部2及び係合部6は、回動軸13を中心とした回動方向のうち1方向にのみ協動して直結動作をする。トルクレンチ1を使用する作業者は、本体部2及び係合部6が直結動作することにより、係合部6に係合される締付部材100を締め付けることができる。
また、ラチェット部3では、切り替え部31により爪部20が係合するラチェット歯車14の歯面が切り替わることで、ラチェット部3の回動方向が切り替わる。つまり、ラチェット部3は、切り替え部31で直結動作をする方向を切り替えることにより、締付部材100の締付方向または緩和方向の1方向にのみ締付部材を回動させることができる。
切り替え部31は、爪部20とラチェット歯車14の歯面との係合を解除することもできる。爪部20とラチェット歯車14との係合が解除されると、回動軸13は、いずれの方向にも空転動作することができる。
発電部40は、例えば、ラチェット部3の内部で回動軸13と協動するラチェット歯車14に設けられる回転子、及び回転子の周囲に配置される固定子により構成される。発電部40は、例えば、永久磁石42を固定子、コイル41を回転子とする。発電部40は、図3とは異なる構成、例えば、ラチェット部3の内部に設けられるのがコイル41で、ラチェット歯車14に設けられるのが永久磁石42であってもよい。つまり、発電部40は、永久磁石42を回転子、コイル41を固定子としてもよい。
発電部40は、ラチェット歯車14と爪部20とが係合せずラチェット部3が空転動作するときに、コイル41と永久磁石42との間で生じる電磁誘導により発電する。発電部40は、ラチェット歯車14と爪部20とが係合してラチェット部3が直結動作するときには、コイル41と永久磁石42との間では電磁誘導が生じないため、発電しない。
また、上述のように、切り替え部31により、ラチェット部3は、爪部20とラチェット歯車14の歯面との係合を解除することができるため、発電部40を回動方向の両方向に自在に回動させることができる。このため、ラチェット部3の発電部40は、例えば手回しで締付部材100を締め付ける場合にも上述の空転動作と同様に発電することができる。
図6は、図1に示したトルクレンチ1による発電方法を実現するための機能を示すブロック図である。
発電部40は、上述の通り、ラチェット歯車14と爪部20とが係合せずラチェット部3が空転動作するときに、コイル41と永久磁石42との間で生じる電磁誘導により発電する。
動作検出部50は、トルクレンチ1を用いた締付部材100を締め付ける動作がトルク値計測を行う、いわゆる本締めであるか、あるいは本締め前の仮締めであるかを検出する。動作検出部50は、例えば上述のトルク値計測部4のひずみゲージ4aで計測されたトルク値が、締付トルク値に対して所定の割合(例えば70%)を上回った場合に本締めであると判定する。
なお、動作検出部50は、例えば、発電部40による発電量や、本体部2に対するラチェット部3の相対的な回動方向に基づいて、ラチェット部3の動作を検出して本締め及び仮締めを判定してもよい。また、動作検出部50は、例えば、ラチェット部3の回動方向を検出するセンサや、本体部2に対するラチェット部3の相対的な位置変化を検出するセンサであってもよい。
給電部60は、発電部40によって発電された電力をトルク値計測部4に給電する。給電部60は、発電部40により発電された電力を蓄電できるバッテリ、コンデンサ、キャパシタなどの二次電池である。
給電部60は、制御部70が特定したラチェット部3の動作に基づいた所定の時期にトルク値計測部4に給電する。具体的には、給電部60は、ラチェット部3の動作が空転動作である場合にトルク値計測部4への給電を停止する。給電部60は、ラチェット部3の動作が直結動作である場合にトルク値計測部4に給電する。給電部60は、発電部40による発電量が十分ではない場合の電源として、リチウム電池などの一次電池を備えてもよい。
制御部70は、発電部40により発電された電力を給電する給電部60による給電状態を制御する。具体的には、制御部70は、動作検出部50が検出したラチェット部3の動作が空転動作及び直結動作のいずれであるかを特定する。制御部70は、ラチェット部3の動作が空転動作である場合にトルク値計測部4への給電を停止するように給電部60を制御する。また、制御部70は、ラチェット部3の動作が直結動作である場合にトルク値計測部4に給電するように給電部60を制御する。
[トルクレンチの動作]
次に、以上説明したトルクレンチ1の動作について説明する。
図7は、図1に示したトルクレンチ1による発電方法を示すフローチャートである。
図7に示すように、一般的に締付部材100を締め付ける際に、作業者は、トルクレンチ1の係合部6に係合しているソケット7と締付部材100とが嵌合している状態から、グリップ部21を把持して本体部2を矢印Aの方向に動作させる。制御部70は、動作検出部50により、トルクレンチ1のラチェット部3の動作を検出する(S101)。
制御部70は、動作検出部50が計測したトルク値などに基づいて、トルクレンチ1の動作が、直結動作及び空転動作のいずれであるかを特定する動作特定工程を行う(S102)。
トルクレンチ1の動作が空転動作である場合、トルクレンチ1では、作業者が本体部2を操作することにより、ラチェット部3の内部でラチェット歯車14が本体部2に対して相対的に回動する。このとき、ラチェット歯車14に設けられるコイル41も、ラチェット部3の内部に設けられる永久磁石42に対して回動する。そして、永久磁石42に対してコイル41が回動することで、発電部40では、電磁誘導により電力が発生する発電工程が行われる(S103)。
作業者は、空転動作後、本体部2を矢印Aの方向に動作させて直結動作により締付部材100を締め付ける。直結動作時において、トルクレンチ1では、ラチェット歯車14の歯面と爪部20の歯面とが係合するため、ラチェット歯車14が本体部2に対して相対的に回動しない。このため、発電部40では、電力が発生しない。
トルクレンチ1の動作が直結動作である場合、制御部70は、トルク値計測部4により計測されたトルク値をチェックする(S104)。
制御部70は、計測されたトルク値をチェックし、所定値を満たすか否かを判断する(S105)。
トルク値が所定値を満たす場合(S105:Yes)、制御部70は、発電部40により発電された電力を給電部60からトルク値計測部4に給電する給電工程を行う(S106)。
トルク値が所定値を満たさない場合(S105:No)、制御部70は、発電部40により発電された電力を用いず、通常の電池からの電力をトルク値計測部4に給電する。
トルク値計測部4は、給電部60または電池からの電力を用いて、トルク値の計測を行う(S107)。
なお、以上説明した本実施形態では、本発明のラチェット工具の一例としてトルク値計測部4としてトルク値計測部4を備える電子式トルクレンチについて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、トルク値計測部4を備えていないラチェットレンチにおいて、電子機器として作業者の手元用照明を備える場合に、発電部40からの電力で手元用照明を駆動してもよい。この場合に、電子機器と給電部60とがコードなどで電気的に接続されていれば、電子機器とラチェットレンチとは一体でなくてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るトルクレンチ1によれば、ラチェット部3を備えるトルクレンチ1において締付部材100の締付時に行う空転動作で生じる運動エネルギを電力に変換することができる。
そして、本実施形態に係るトルクレンチ1によれば、作業者の作業性を向上しつつ電源の維持管理を容易にする技術を提供することができる。
[実施形態2]
本発明に係るラチェット工具の別の実施形態であるトルクレンチについて、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において、先に説明した実施形態と同様の説明は省略する。
[トルクレンチの構成]
図8は、本発明に係るラチェット工具の別の実施形態である機械式トルクレンチを示す模式図である。図8に示すように、本実施形態に係るトルクレンチ10は、先の実施形態で説明したトルクレンチ1とは異なり、いわゆる機械式のプレセット型トルクレンチである。トルクレンチ10は、ケース110と、ヘッド部120と、ヘッドピン130と、トグル140と、接続部150と、保持部160と、スプリング170と、トルク値設定部180と、トルク値計測部4を備える。
ケース110は、ヘッド部120やトグル140などのトルクレンチ10の構成要素を収容し、トルクレンチ10の外形形状を構成する略筒状の部材である。ケース110は、一端にヘッド部120が設けられる。また、ケース110は、他端に作業者が把持するためのグリップ部110bが設けられる。
ヘッド部120は、ラチェットヘッド120aとアーム部120bとを備える。ヘッド部120は、ラチェットヘッド120aとアーム部120bとの境界に設けられるヘッドピン130によって、ケース110に対して回動自在に軸支されている。
ラチェットヘッド120aは、ケース110から露出している。ラチェットヘッド120aには、締付部材100と係合するソケットレンチ7(ボルトまたはナット締付用)を、着脱自在に取り付けることができる。アーム部120bは、ケース110内部に収納される。アーム部120bは、ヘッドピン130を中心にケース110内部で揺動可能である。アーム部120bの先端には、トグル140を受け入れる凹部120cが設けられる。
トグル140は、略矩形の板状部材である。トグル140は、一端がヘッド部120のリンク120cと接続し、他端が接続部150を介して保持部160と接続している。トグル140は、リンク120cによりケース110内部で揺動可能に軸支されている。
保持部160は、略円筒状の部材である。保持部160は、トルクレンチ10の軸方向(長手方向)に垂直な方向が平面となるように、ケース110内部に配置される。保持部160は、平面の一方には接続部150を介してトグル140の他端が摺動可能に接続している。保持部160は、平面の他方にはスプリング170の一方が接している。
スプリング170は、ケース110の内部のグリップ部110b寄りの位置に設けられる。スプリング170は、トルクレンチ10の長手方向が圧縮方向となる圧縮バネである。スプリング170には、例えばコイルばねを用いることができる。
トルク値設定部180は、例えばケース110のグリップ部110bの先端に設けられる。トルク値設定部180は、設定ボルト180aと、ストッパー180bと、頭部180cと、ロック部180dと、スプリング支持部180eとにより構成される。
設定ボルト180aは、ストッパー180bに設けられる孔を貫通し、頭部180cのみがストッパー180bの外側に露出している。設定ボルト180aは、軸本体がケース110内部に収納されている。
設定ボルト180aには、少なくとも一部に雄ネジのネジ山が切ってある。設定ボルト180aは、スプリング支持部180eに設けられる雌ネジに螺合している。ストッパー180bは、頭部180cが接することで設定ボルト180aの移動量を規制する。
スプリング支持部180eは、ケース110の内側に設けられる接触面がスプリング170に接している。スプリング支持部180eは、保持部160の方向にスプリング170を圧縮する。トルク値設定部180は、頭部180cを回動させることで、設定ボルト180aが螺合しているスプリング支持部180eの位置が移動し、スプリング170による保持部160に対する押圧力を変化させることができる。トルク値設定部180は、設定ボルト180aを回動操作することにより、スプリング170の圧縮度合いを調節し、締付トルク値を所定の値(例えば、締め付け箇所の締付部材ごとに定められる規定の締付トルク値)に設定可能である。
トルク値計測部4は、先に説明したトルクレンチ1と同様に、トルクレンチ10において電力を消費する電子機器の一例である。トルク値計測部4は、起歪体である本体部120に取り付けられるひずみゲージ4aにより、締付部材を締め付けるときに本体部120に生じるひずみ量を計測する。トルク値計測部4は、計測されたひずみ量に基づいて、締付部材を締め付けるときの締付トルク値を算出する。
トルクレンチ10において、トグル140及びトグル140が発する音や振動を検知するセンサ141は、図6に示した動作検出部50として機能する。つまり、センサ141は、締付部材100を締め付ける動作が、いわゆる本締めであると検出する。このため、トグル140は、トグル140に加わるトルク値が、締付トルク値に対して所定の割合(例えば70%)を上回った場合に作動するように設定する。
センサ141は、トグル140からの音や振動を検出したことを示す信号を、制御部70に出力する。制御部70は、その信号に基づいて、締付部材100を締め付ける動作が本締めであると判定し、給電部60からトルク値計測部4などの電子機器への給電を行う。
以上説明した本実施形態に係るトルクレンチ10によれば、機械式トルクレンチであっても本締めと仮締めとの判定を行い、本締めのときに給電部60から電子機器への給電を行うことができる。
そして、本実施形態に係るトルクレンチ10によれば、作業者の作業性を向上しつつ電源の維持管理を容易にする技術を提供することができる。
なお、本実施形態に係るトルクレンチ10において、トグル140の動作を検出する動作検出部50には、センサ141以外に、例えば、通常時のトグル140に接触し動作後のトグル140から離間するリミットスイッチを用いてもよい。
1 トルクレンチ
2 本体部
3 ラチェット部
4 トルク値計測部
4a ゲージ
5 ディスプレイ
6 係合部
7 ソケットレンチ
10 トルクレンチ
11 ケース
13 回動軸
14 ラチェット歯車
18 トルク値設定部
20 爪部
21 グリップ部
31 切り替え部
31 回動軸
40 発電部
41 コイル
42 永久磁石
50 動作検出部
60 給電部
70 制御部
100 締付部材
110 ケース
110b グリップ部
120 ヘッド部
120a ラチェットヘッド
120b アーム部
120c 凹部
130 ヘッドピン
140 トグル
141 センサ
150 接続部
160 保持部
170 スプリング
180 トルク値設定部
180a 設定ボルト
180b ストッパー
180c 頭部
180d ロック部
180e スプリング支持部

Claims (4)

  1. 作業者により把持されて操作可能な本体部と、
    前記本体部の一端に設けられ締付部材と係合する係合部と、
    前記係合部と協動する回動軸と、前記回動軸と協動する歯車と、前記歯車の一方の歯面に係合することで1方向にのみ前記本体部及び前記回動軸が協動する直結動作及び前記回動軸が前記本体部に対して相対的に回動する空転動作を行わせる爪部と、を有し、前記直結動作と前記空転動作とを繰り返しながら締付部材を締め付けていくことが可能であるラチェット部と、
    前記空転動作するときに発電する発電部と、
    前記発電部によって発電された電力を給電する給電部と、
    を備え
    前記発電部は、
    前記ラチェット部の前記歯車に設けられる回転子と、
    前記ラチェット部の前記歯車の周囲に設けられる固定子と
    を有するラチェット工具。
  2. 前記ラチェット部は、
    前記爪部と前記歯面との係合を解除することでいずれの方向にも前記回動軸を空転動作することができる、
    請求項1記載のラチェット工具。
  3. 前記ラチェット部は、
    前記爪部と前記歯面の係合状態を切り替える切り替え部
    を有する、
    請求項1または2記載のラチェット工具。
  4. 前記給電部による給電状態を制御する制御部
    を備え、
    前記給電部は、前記直結動作のときに給電する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載のラチェット工具。
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