JPH0422926Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0422926Y2 JPH0422926Y2 JP12353188U JP12353188U JPH0422926Y2 JP H0422926 Y2 JPH0422926 Y2 JP H0422926Y2 JP 12353188 U JP12353188 U JP 12353188U JP 12353188 U JP12353188 U JP 12353188U JP H0422926 Y2 JPH0422926 Y2 JP H0422926Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ratchet
- housing
- connecting piece
- switching member
- claw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 23
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、スパナに関し、より詳細には、ラチ
エツトを用いながら有効回転方向の切換えを容易
におこなうことができるラチエツト式スパナに関
する。
エツトを用いながら有効回転方向の切換えを容易
におこなうことができるラチエツト式スパナに関
する。
従来技術及びその課題
ボルト或いはナツトを締付けたり弛めたりする
とき使用される工具として、ラチエツト式スパナ
がある。この種のラチエツト式スパナは、第5図
に示すように、その先端の上面に有効回転方向
(すなわちトルク伝達方向)切換装置8が設けら
れており、この切換装置8を所定の位置に回して
一時的に固定することにより、スパナの有効な回
転操作方向を選択することができるようになつて
いる。即ち、切換装置8の選択により、有効な回
転操作方向が時計回り、或いは反時計回りのいず
れかに設定される。しかし、実際に有効回転方向
を切換えるには、片手でスパナを持つたままであ
ると、その切換えにはもう一方の手が必要となり
不便である。
とき使用される工具として、ラチエツト式スパナ
がある。この種のラチエツト式スパナは、第5図
に示すように、その先端の上面に有効回転方向
(すなわちトルク伝達方向)切換装置8が設けら
れており、この切換装置8を所定の位置に回して
一時的に固定することにより、スパナの有効な回
転操作方向を選択することができるようになつて
いる。即ち、切換装置8の選択により、有効な回
転操作方向が時計回り、或いは反時計回りのいず
れかに設定される。しかし、実際に有効回転方向
を切換えるには、片手でスパナを持つたままであ
ると、その切換えにはもう一方の手が必要となり
不便である。
本考案は、前記従来の欠点を解決し、スパナを
持つている片手のみで有効回転方向を切換えるこ
とができるラチエツト式スパナを提供することを
目的とする。
持つている片手のみで有効回転方向を切換えるこ
とができるラチエツト式スパナを提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段
本考案は、ハウジングと、前記ハウジングの収
納部に回転自在に収納されたラチエツトと、前記
ラチエツトに選択的に噛み合い可能な第1爪部と
第2爪部とを具えた爪部材と、一端で前記爪部材
に取付けられた弾性連結片と、前記連結片の他端
が取付けられ回転自在な切換部材と、前記ハウジ
ングの中央付近の一側面に設けた穴から外部に延
びかつ前記切換部材に取付けられて第1位置と第
2位置に移動可能な操作片とを有してなり、前記
操作片の位置を切換えることにより、前記弾性連
結片を介して前記第1爪部と第2爪部の前記ラチ
エツトとの噛み合い関係が選択され、前記ラチエ
ツトの有効回転方向が切換えられるようにしたラ
チエツト式スパナにより前記課題を解決した。
納部に回転自在に収納されたラチエツトと、前記
ラチエツトに選択的に噛み合い可能な第1爪部と
第2爪部とを具えた爪部材と、一端で前記爪部材
に取付けられた弾性連結片と、前記連結片の他端
が取付けられ回転自在な切換部材と、前記ハウジ
ングの中央付近の一側面に設けた穴から外部に延
びかつ前記切換部材に取付けられて第1位置と第
2位置に移動可能な操作片とを有してなり、前記
操作片の位置を切換えることにより、前記弾性連
結片を介して前記第1爪部と第2爪部の前記ラチ
エツトとの噛み合い関係が選択され、前記ラチエ
ツトの有効回転方向が切換えられるようにしたラ
チエツト式スパナにより前記課題を解決した。
作 用
切換部材を操作片によつて操作すると、弾性連
結片を介してラチエツトと爪部材の第1、第2爪
部との噛合関係が選択的に切換えられ、時計回り
或いは反時計回りのいずれかに有効回転方向(す
なわちトルク伝達方向)を設定できる。この切換
部材の操作は、スパナを操作する片手の指のみで
行うことができ、至極簡便である。
結片を介してラチエツトと爪部材の第1、第2爪
部との噛合関係が選択的に切換えられ、時計回り
或いは反時計回りのいずれかに有効回転方向(す
なわちトルク伝達方向)を設定できる。この切換
部材の操作は、スパナを操作する片手の指のみで
行うことができ、至極簡便である。
実施例
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
る。
第1図乃至第3図に示すように、本考案による
ラチエツト式スパナは、細長いハウジング1の先
端内部の収納部11内に回転自在にラチエツト2
が収納されている。ラチエツト2の下面には、垂
直方向に継手21が突設されている。この継手2
1はハウジング1の外部に突出しており、直接、
又はアダプターを介してボルト、ナツト等の締付
け、弛め作業に供される。なお、ラチエツト2
は、その上面中央から突出する短軸22がハウジ
ング1の上面に設けられた穴16に嵌入すること
により、収納部11内で回転可能に保持される。
ラチエツト式スパナは、細長いハウジング1の先
端内部の収納部11内に回転自在にラチエツト2
が収納されている。ラチエツト2の下面には、垂
直方向に継手21が突設されている。この継手2
1はハウジング1の外部に突出しており、直接、
又はアダプターを介してボルト、ナツト等の締付
け、弛め作業に供される。なお、ラチエツト2
は、その上面中央から突出する短軸22がハウジ
ング1の上面に設けられた穴16に嵌入すること
により、収納部11内で回転可能に保持される。
細長いハウジング1の内部には、ラチエツト2
から他端に向つて、爪部材3、弾性連結片4、切
換部材5、及び操作片6が設けられている。
から他端に向つて、爪部材3、弾性連結片4、切
換部材5、及び操作片6が設けられている。
爪部材3は、その前部の一側において第1爪部
31を、他の1側において第2爪部32を有し、
これらの爪部31,32が選択的にラチエツト2
と噛み合うことができるようになつている。した
がつて、第1爪部31をラチエツト2に噛合わせ
ると(第2図)、スパナを時計回りに回転させた
ときにボルト等を締付けたり弛めたりすることが
できるとともに、ラチエツト2がボルト等の被回
転物の締付け完了によつて回転不能或いは回転を
途中で中止したときなど、スパナを反時計回りに
自由に回転することができる。逆に、第2爪部3
2をラチエツト2に噛合わせると(第3図)、ス
パナを反時計回りに回転させたときにボルト等を
締付けたり弛めたりすることができるとともに、
ラチエツト2がボルト等の被回転物の締付け完了
によつて回転不能或いは回転を途中で中止したと
きなど、スパナを時計回りに自由に回転すること
ができる。なお、爪部材3は、その上面中央に設
けた短軸34がハウジング1の上面に設けた穴1
3に嵌入している。
31を、他の1側において第2爪部32を有し、
これらの爪部31,32が選択的にラチエツト2
と噛み合うことができるようになつている。した
がつて、第1爪部31をラチエツト2に噛合わせ
ると(第2図)、スパナを時計回りに回転させた
ときにボルト等を締付けたり弛めたりすることが
できるとともに、ラチエツト2がボルト等の被回
転物の締付け完了によつて回転不能或いは回転を
途中で中止したときなど、スパナを反時計回りに
自由に回転することができる。逆に、第2爪部3
2をラチエツト2に噛合わせると(第3図)、ス
パナを反時計回りに回転させたときにボルト等を
締付けたり弛めたりすることができるとともに、
ラチエツト2がボルト等の被回転物の締付け完了
によつて回転不能或いは回転を途中で中止したと
きなど、スパナを時計回りに自由に回転すること
ができる。なお、爪部材3は、その上面中央に設
けた短軸34がハウジング1の上面に設けた穴1
3に嵌入している。
第1爪部31と第2爪部32のいずれをラチエ
ツト2と噛み合わせるかは、切換部材5及び連結
片4の設定位置により決定される。連結片4は、
その一端で爪部材3の後端に形成された凹所33
内に係脱自在に係入されて取付けられ、その他端
で切換部材5の凹所51に係脱自在に係入されて
取付けられる。
ツト2と噛み合わせるかは、切換部材5及び連結
片4の設定位置により決定される。連結片4は、
その一端で爪部材3の後端に形成された凹所33
内に係脱自在に係入されて取付けられ、その他端
で切換部材5の凹所51に係脱自在に係入されて
取付けられる。
切換部材5は、本実施例では、円盤状であり、
その下面には短軸52が設けられており、この短
軸52がハウジング1の底面に設けられた穴に嵌
入することにより回転自在に保持される。さら
に、この切換部材5におけるハウジング1の側面
15に対向する部分には、嵌合凹部53が形成さ
れている。
その下面には短軸52が設けられており、この短
軸52がハウジング1の底面に設けられた穴に嵌
入することにより回転自在に保持される。さら
に、この切換部材5におけるハウジング1の側面
15に対向する部分には、嵌合凹部53が形成さ
れている。
切換部材5の嵌合凹部53に対向するハウジン
グ1の側面15の部分には、ハウジング1の中央
付近の位置に長孔17が設けられており、一端で
切換部材5の嵌合凹部53に嵌合するように取付
けられ、他端で側面15の表面から突出する操作
片6がこの長孔17を貫通している。操作片6を
長孔17内の第1位置(スパナの先端に近い方)
に移動させた場合、切換部材5は反時計回りに回
転して連結片4を側面15から離れる方向に移動
させ、爪部材3の第1爪部31がラチエツト2に
噛み合う。逆に、操作片6を長孔17内の第2位
置(スパナの後端に近い方)に移動させた場合、
切換部材5は時計回りに回転して連結片4を側面
15へ向かう方向に移動させ、爪部材3の第2爪
部32がラチエツト2に噛み合う。
グ1の側面15の部分には、ハウジング1の中央
付近の位置に長孔17が設けられており、一端で
切換部材5の嵌合凹部53に嵌合するように取付
けられ、他端で側面15の表面から突出する操作
片6がこの長孔17を貫通している。操作片6を
長孔17内の第1位置(スパナの先端に近い方)
に移動させた場合、切換部材5は反時計回りに回
転して連結片4を側面15から離れる方向に移動
させ、爪部材3の第1爪部31がラチエツト2に
噛み合う。逆に、操作片6を長孔17内の第2位
置(スパナの後端に近い方)に移動させた場合、
切換部材5は時計回りに回転して連結片4を側面
15へ向かう方向に移動させ、爪部材3の第2爪
部32がラチエツト2に噛み合う。
連結片4は弾性体(板ばね)からなるので、有
効回転方向が一旦設定されると、連結片4が弓状
となつて、爪部材3が逆方向に回転しないように
保持する。
効回転方向が一旦設定されると、連結片4が弓状
となつて、爪部材3が逆方向に回転しないように
保持する。
スパナを時計回り或いは反時計回りのいずれの
方向に噛み合わせるかは、このように操作片6の
位置によつて決まり、ボルト等の締付け或いは弛
め作業を行う片手の指でこの操作片6を操作する
ことができる。
方向に噛み合わせるかは、このように操作片6の
位置によつて決まり、ボルト等の締付け或いは弛
め作業を行う片手の指でこの操作片6を操作する
ことができる。
第4図に示されるものは、本考案の第2実施例
のラチエツト式スパナであり、第1図に対応する
部材は同符号又はダツシユを付けた符号で示して
ある。この実施例では、操作片6′はハウジング
1′の上面中央付近に設けられた長孔17′の上部
にあり、この場合、操作片6′は指によるスナツ
プ回転(揺動)によつて第1の位置と第2の位置
が選択されることが異なるだけで、それ以外は第
1実施例と同様に作動する。
のラチエツト式スパナであり、第1図に対応する
部材は同符号又はダツシユを付けた符号で示して
ある。この実施例では、操作片6′はハウジング
1′の上面中央付近に設けられた長孔17′の上部
にあり、この場合、操作片6′は指によるスナツ
プ回転(揺動)によつて第1の位置と第2の位置
が選択されることが異なるだけで、それ以外は第
1実施例と同様に作動する。
考案の効果
本考案は以上の構成であり、スパナを持つた片
手の指のみによつて、スパナの有効回転方向(す
なわちトルク伝達方向)を切換えることができる
から、作業者にとつて簡便であり、ラチエツト式
スパナの使用効率を高めることができる。
手の指のみによつて、スパナの有効回転方向(す
なわちトルク伝達方向)を切換えることができる
から、作業者にとつて簡便であり、ラチエツト式
スパナの使用効率を高めることができる。
第1図乃至第4図は本考案のラチエツト式スパ
ナの実施例であり、第1図は第1実施例の分解斜
視図、第2図は有効回転方向が時計回りに設定さ
れた状態を示す平面図、第3図は有効回転方向が
反時計回りに設定された状態を示す平面図、第4
図は第2実施例の分解斜視図、第5図は従来のラ
チエツト式スパナの斜視図である。 1……ハウジング、11……収納部、2……ラ
チエツト、3……爪部材、31……第1爪部、3
2……第2爪部、4……弾性連結片、5……切換
部材、6……操作片。
ナの実施例であり、第1図は第1実施例の分解斜
視図、第2図は有効回転方向が時計回りに設定さ
れた状態を示す平面図、第3図は有効回転方向が
反時計回りに設定された状態を示す平面図、第4
図は第2実施例の分解斜視図、第5図は従来のラ
チエツト式スパナの斜視図である。 1……ハウジング、11……収納部、2……ラ
チエツト、3……爪部材、31……第1爪部、3
2……第2爪部、4……弾性連結片、5……切換
部材、6……操作片。
Claims (1)
- ハウジングと、前記ハウジングの収納部に回転
自在に収納されたラチエツトと、前記ラチエツト
に選択的に噛み合い可能な第1爪部と第2爪部と
を具えた爪部材と、一端で前記爪部材に取付けら
れた弾性連結片と、前記連結片の他端が取付けら
れ回転自在な切換部材と、前記ハウジングの中央
付近の一側面に設けた穴から外部に延びかつ前記
切換部材に取付けられて第1位置と第2位置に移
動可能な操作片とを有してなり、前記操作片の位
置を切換えることにより、前記弾性連結片を介し
て前記第1爪部と第2爪部の前記ラチエツトとの
噛み合い関係が選択され、前記ラチエツトの有効
回転方向が切換えられるようにしたことを特徴と
する、ラチエツト式スパナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12353188U JPH0422926Y2 (ja) | 1988-09-22 | 1988-09-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12353188U JPH0422926Y2 (ja) | 1988-09-22 | 1988-09-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0247180U JPH0247180U (ja) | 1990-03-30 |
JPH0422926Y2 true JPH0422926Y2 (ja) | 1992-05-27 |
Family
ID=31372469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12353188U Expired JPH0422926Y2 (ja) | 1988-09-22 | 1988-09-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0422926Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6260448B1 (en) * | 1999-12-21 | 2001-07-17 | Hand Tool Design Corporation | Top load ratchet wrench |
JP5914627B1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-05-11 | 家佑 陳 | ラチェットレンチ |
JP6716115B2 (ja) * | 2016-11-30 | 2020-07-01 | 京都機械工具株式会社 | ラチェット工具 |
-
1988
- 1988-09-22 JP JP12353188U patent/JPH0422926Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0247180U (ja) | 1990-03-30 |
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