JP6714304B1 - トイレ用手摺り装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]立ち座り(便座に座る動作と、便座から立ち上がる動作のこと。以下同じ。)の際に、手摺り部材を掴むことが可能になり、楽に立ち座りできるようになる。
[2]排便時の姿勢を安定させることができる。
というメリットが得られる。
このため、この種のトイレ用手摺り装置は、身体の不自由な人がいる家庭や、そのような人が利用する施設に設置されることが多い。
洋式の便器に取り付けて使用されるトイレ用手摺り装置であって、
便器の左側及び右側の床面に設置される一対のベース部材と、
それぞれのベース部材から上向きに立設された一対の支柱部材と、
一対の支柱部材を左右に連結する状態でそれぞれの支柱部材に一体化され、便器に前方から宛がわれる一体型連結部材と、
それぞれの支柱部材の上部に取り付けられた一対の手摺り部材と
を備え、
一対の手摺り部材が、便器に寄った内側位置と便器から外側に移動した外側位置との間で移動可能な構造とされるとともに、
一体型連結部材の中央部が、前方に突出されて足載せ部として利用することができるようにした
ことを特徴とするトイレ用手摺り装置
を提供することによって解決される。
というのも、排便をする際には、フランスの彫刻家、オーギュスト・ロダンが製作したブロンズ像「考える人」のように、座った状態で前かがみの姿勢をとると、直腸から肛門までが真っ直ぐになって、便が出やすくなる。その姿勢を横から見たときに、太腿と上半身(腹及び胸)とが為す角度が35°前後になっていることが好ましい。この点、本発明のトイレ用手摺り装置では、一体型連結部材の中央部に設けられた足載せ部に足を載せるとともに、内側位置に移動させた手摺り部材に腕を載せることよって、そのような姿勢(以下、「快便姿勢」と呼ぶことがある。)をとりやすくなるからである。
加えて、排便をする前には、腰を捻ったり反らせたり等の軽い運動を行うと、便意を催しやすくなる。この点、本発明のトイレ用手摺り装置を設置すると、手摺り部材を掴みながら腰を捻ったり、反らせたり等、便器の上でこの種のストレッチ運動をしやすくなるからである。
便器の着座者の腰を後側から支持する腰当て部材を設け、
腰当て部材を、着座者の腰を支持する使用位置と、便器の蓋の開閉に邪魔にならない退避位置との間で移動可能な構造とする
ことも好ましい。
便器の側面の後寄り下部に当接させる第一便器当接部と、トイレの側壁面(便器の側方に位置する、トイレ室内の壁面のこと。以下同じ。)の下部に当接させる側壁面当接部とを有し、便器の側面とトイレの側壁面との隙間で伸長させることによって、当該隙間で突っ張った状態となる第一突っ張り部材を、それぞれのベース部材の後部に設けるとともに、
便器の側面の前寄り上部に当接させる第二便器当接部を有し、便器の側面と支柱部材の側面との隙間で伸長させることによって、当該隙間で突っ張った状態とすることが可能な第二突っ張り部材を、それぞれの支柱部材に設け、
便器の左側の側面及び右側の側面のそれぞれに対して、上下及び前後に離れた2点以上で固定できるようにする
ことが好ましい。
また、一対の支柱部材を左右に連結する一体型連結部材を細くし、トイレ用手摺り装置を軽量化することも可能になる。というのも、従来のトイレ用手摺り装置のなかには、上記の第二突っ張り部材に相当する機構(クランプ機構)を左右一対に設け、そのクランプ機構によって便器の左側面と右側面とを挟持することで、便器に取り付けるようにしたものが見受けられる。しかし、この従来のトイレ用手摺り装置における一対の支柱部材を一体型連結部材で連結すると、上記のクランプ機構で便器を締め付けた際に、一体型連結部材に曲げモーメントが加わるようになるため、一体型連結部材が撓んで変形するおそれがある。したがって、その対策として、一体型連結部材を太くする必要があった。これに対し、本発明のトイレ用手摺り装置では、ベース部材に取り付けた第一突っ張り部材が、便器の側面とトイレの側壁面との隙間で突っ張った状態になり、便器の側面やトイレの側壁面が、第一突っ張り部材によって強い力で押し付けられるものの、このときの一体型連結部材には曲げモーメントが加わらない機構となっているからである。なお、便器の前寄り上部に当接する第二突っ張り部材は、トイレ用手摺り装置のズレや揺れを防ぐために、便器に軽く当接させるものであり、一体型連結部材への負荷は軽微である。
まず、第一実施態様のトイレ用手摺り装置1について説明する。図1は、第一実施態様のトイレ用手摺り装置1を便器2に取り付けた状態を示した斜視図である。図2は、第一実施態様のトイレ用手摺り装置1を示した斜視図である。第一実施態様のトイレ用手摺り装置1は、図1に示すように、洋式の便器2に取り付けて使用される。以下の説明においては、「前」及び「後」並びに「左」及び「右」という、方向を表わす語を用いるが、これらの語は、便器2の使用者(便座2aの着座者)から見た方向を指している。
ベース部材10は、図1に示すように、便器2の左側及び右側の床面に設置される。このベース部材10によって、トイレ用手摺り装置1の設置安定性を高めることができる。第一実施態様のトイレ用手摺り装置1においては、それぞれのベース部材10を、前後方向に所定の長さを有する断面楕円形の金属製パイプによって形成している。
支柱部材20は、それぞれのベース部材10の前後方向中間部付近に立設された柱状の部材となっている。後述する一体型連結部材30や手摺り部材40や腰当て部材60等の多くの部材が、この支柱部材20に対して取り付けられる。第一実施態様のトイレ用手摺り装置1においては、それぞれの支柱部材20を、金属製のパイプによって形成している。
一体型連結部材30は、一対の支柱部材20を左右に連結するためのものとなっている。この一体型連結部材30は、トイレ用手摺り装置1を便器2に取り付ける際に、便器2の前面側に宛がわれた状態とされる。第一実施態様のトイレ用手摺り装置1においては、折り曲げ加工を施した金属製のパイプを、一体型連結部材30として用いている。一体型連結部材30の左端部及び右端部は、支柱部材20の下端部付近に対して、溶接やネジ止め等によってしっかりと固定されている。このため、一体型連結部材30は、支柱部材20に対して一体化された状態となっている。
手摺り部材40は、便器2の使用者が手で掴んだり、腕を載せたりするための部分となっている。この手摺り部材40は、図3に示すように、便器2に寄った内側位置と、図4に示すように、便器2から外側に移動した外側位置との間で移動可能となっている。図3及び図4は、第一実施態様のトイレ用手摺り装置1を便器2に取り付けた状態を、(a)上方、(b)前方及び(c)側方から見た状態をそれぞれ示した図であり、図3は、手摺り部材40が内側位置にあるときを、図4は、手摺り部材40が外側位置にあるときを示している。
膝当て部材50は、便座2aの着座者の左膝及び右膝の外側に当てて両膝の開きを規制するためのものとなっている。膝当て部材50で両膝を閉じた状態とすることで、着座者の姿勢をより安定しやすくするだけでなく、着座者の臀部が便座2aに深く落ち込みやすくし、上記の快便姿勢をとりやすくすることができる。また、臀部が便座2aに深く落ち込むことで、肛門が開き気味になり、排便がよりスムーズに行われやすくなる。
腰当て部材60は、便座2aの着座者の腰に当たって注意を促すことで、その着座者が、背筋を伸ばし気味で前傾して、理想の排便姿勢(上記の快便姿勢)となるように導くためのものとなっている。図1に示すように、腰当て部材60は、便座2aの後部上側に設けられる。便座2aに座った状態で、この腰当て部材60に腰を当てることで、背筋を反らし気味に伸ばすことができる。この種の運動には、便意を催す効果があることに加えて、フレイルを予防する効果もある。
第一突っ張り部材70は、図2に示すように、左右一対のベース部材10のそれぞれの後端部近傍に取り付けられている。このため、第一突っ張り部材70は、左右一対に設けられる。第一突っ張り部材70は、便器2の側面とトイレの側壁面との隙間で伸長させ、当該隙間で突っ張った状態とすることによって、トイレ用手摺り装置1を、便器2の側面及びトイレの側壁面に対して動かない状態で固定するものとなっている。
第二突っ張り部材80は、図2に示すように、左右一対の支柱部材20のそれぞれの上端寄りの箇所に取り付けられている。このため、第二突っ張り部材80も左右一対に設けられる。第二突っ張り部材80は、便器2の側面とトイレの側壁面との隙間で伸長させ、当該隙間を埋める状態とすることによって、トイレ用手摺り装置1を、便器2に対して動かない状態で固定するものとなっている。
続いて、第二実施態様のトイレ用手摺り装置1について説明する。第二実施態様のトイレ用手摺り装置1については、上述した第一実施態様のトイレ用手摺り装置1と異なる部分に絞って説明する。第二実施態様のトイレ用手摺り装置1で言及しない構成については、第一実施態様のトイレ用手摺り装置1で述べたものと同様の構成を採用することができる。
本発明のトイレ用手摺り装置1は、各種の様式の便器2に取り付けることができる。本発明のトイレ用手摺り装置1を設置すると、便器2に対する立ち座りを楽に行うだけでなく、排便時の姿勢を安定させることができる。このため、本発明のトイレ用手摺り装置1は、身体の不自由な人がいる家庭や、そのような人が利用する施設(病院やリハビリ施設や介護施設等)のトイレに設置するものとして好適である。
2 便器
2a 便座
2b 蓋
10 ベース部材
20 支柱部材
21 位置決めピン
22 後側ストッパー
23 前側ストッパー
24 取付部材
30 一体型連結部材
31 端部区間
32 中央区間(中央部)
33 中途区間
34 支持脚
40 手摺り部材
41 取付基部
42 本体部
43 ピン受け部材
50 膝当て部材
60 腰当て部材
61 端部区間
62 中央区間(中央部)
63 中途区間
70 第一突っ張り部材
71 アウターパイプ
72 インナーパイプ
72a 第一便器当接部
73 ナット
74 螺合軸
74a 側壁面当接部
75 ボルト
76 ブラケット
77 ノブ
80 第二突っ張り部材
81 アウターパイプ
82 螺合軸
82a 第二便器当接部
90 補助用手摺り部材
Claims (4)
- 洋式の便器に取り付けて使用されるトイレ用手摺り装置であって、
便器の左側及び右側の床面に設置される一対のベース部材と、
それぞれのベース部材から上向きに立設された一対の支柱部材と、
一対の支柱部材を左右に連結する状態でそれぞれの支柱部材に一体化され、便器に前方から宛がわれる一体型連結部材と、
それぞれの支柱部材の上部に取り付けられた一対の手摺り部材と、
一対の手摺り部材の前部に設けられ、便器の着座者の左膝及び右膝の外側に当てて両膝の開きを規制する膝当て部材と
を備え、
一対の手摺り部材が、便器に寄った内側位置と便器から外側に移動した外側位置との間で移動可能な構造とされるとともに、
一体型連結部材の中央部が、前方に突出されて足載せ部として利用することができるようにした
ことを特徴とするトイレ用手摺り装置。
- 洋式の便器に取り付けて使用されるトイレ用手摺り装置であって、
便器の左側及び右側の床面に設置される一対のベース部材と、
それぞれのベース部材から上向きに立設された一対の支柱部材と、
一対の支柱部材を左右に連結する状態でそれぞれの支柱部材に一体化され、便器に前方から宛がわれる一体型連結部材と、
それぞれの支柱部材の上部に取り付けられた一対の手摺り部材と、
便器の着座者の腰を後側から支持する腰当て部材と
を備え、
一対の手摺り部材が、便器に寄った内側位置と便器から外側に移動した外側位置との間で移動可能な構造とされ、
一体型連結部材の中央部が、前方に突出されて足載せ部として利用することができるようにし、
腰当て部材が、着座者の腰を支持する使用位置と、便器の蓋の開閉に邪魔にならない退避位置との間で移動可能な構造とされた
ことを特徴とするトイレ用手摺り装置。
- 洋式の便器に取り付けて使用されるトイレ用手摺り装置であって、
便器の左側及び右側の床面に設置される一対のベース部材と、
それぞれのベース部材から上向きに立設された一対の支柱部材と、
一対の支柱部材を左右に連結する状態でそれぞれの支柱部材に一体化され、便器に前方から宛がわれる一体型連結部材と、
それぞれの支柱部材の上部に取り付けられた一対の手摺り部材と
を備え、
一対の手摺り部材が、便器に寄った内側位置と便器から外側に移動した外側位置との間で移動可能な構造とし、
一体型連結部材の中央部が、前方に突出されて足載せ部として利用することができるようにするとともに、
便器の側面の後寄り下部に当接させる第一便器当接部と、トイレの側壁面の下部に当接させる側壁面当接部とを有し、便器の側面とトイレの側壁面との隙間で伸長させることによって、当該隙間で突っ張った状態となる第一突っ張り部材が、それぞれのベース部材の後部に設けられ、
便器の側面の前寄り上部に当接させる第二便器当接部を有し、便器の側面と支柱部材の側面との隙間で伸長させることによって、当該隙間で突っ張った状態とすることが可能な第二突っ張り部材が、それぞれの支柱部材に設けられ、
便器の左側の側面及び右側の側面のそれぞれに対して、上下及び前後に離れた2点以上で固定できるようにした
ことを特徴とするトイレ用手摺り装置。
- 一対の手摺り部材が、その内側位置を2段階以上で調節可能なものとされた請求項1〜3いずれか記載のトイレ用手摺り装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019235618A JP6714304B1 (ja) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | トイレ用手摺り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019235618A JP6714304B1 (ja) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | トイレ用手摺り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP6714304B1 true JP6714304B1 (ja) | 2020-06-24 |
JP2021104097A JP2021104097A (ja) | 2021-07-26 |
Family
ID=71104031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019235618A Active JP6714304B1 (ja) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | トイレ用手摺り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6714304B1 (ja) |
-
2019
- 2019-12-26 JP JP2019235618A patent/JP6714304B1/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2021104097A (ja) | 2021-07-26 |
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