JP6713549B2 - 撮像装置及び撮像モジュール - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置及び撮像モジュールに関し、特にレンズなしで被写体の画像を取得する撮像装置及び撮像モジュールに関する。
撮像装置及び撮像モジュールではレンズを用いて被写体の光学像を結像させるタイプが一般的であるが、近年レンズなしで被写体の画像を取得する技術が開発されている。例えば下記非特許文献1では、撮像素子にフレネルゾーンプレートを近接して配置し、被写体からの光により撮像素子上に形成される投影像とフレネルゾーンプレートに対応する投影パターンとを重ね合わせて生じたモアレ縞をフーリエ変換することにより、レンズなしで被写体の像を取得することができる。
また下記非特許文献2では、撮像素子に近接して格子状のパターンが設けられたマスクを配設し、このマスクにより撮像素子上に形成された投影像を復元することで、レンズなしで被写体の像を取得することができる。
"動画撮影後に容易にピント調整ができるレンズレスカメラ技術を開発"、[online]、2016年11月15日、株式会社日立製作所、[2016年12月15日検索]、インターネット(http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/11/1115.html) "レンズなしで画像を撮影できる新技術「FlatCam」"、[online]、2015年11月25日、ASCII.JP、[2016年12月13日検索]、インターネット(http://ascii.jp/elem/000/001/083/1083322/)
非特許文献1,2のような技術によれば、結像のためのレンズが不要なので撮像装置を(特に光軸方向に)小型化でき、また撮影後に合焦距離の異なる画像を得る、いわば「事後的なピント合わせ」を行うことができる。しかしながら、このような従来の技術は以下に説明する課題を有する。
<モアレ縞を用いた画像復元の原理と課題>
まず、非特許文献1のようなモアレ縞を用いた画像復元の原理及び課題を説明する。
<画像復元の原理>
図23は、被写体(点光源)が無限遠方に存在する場合にイメージセンサ(撮像素子)上に形成されるフレネルゾーンプレートの投影像を示す図である。図23の(b1)部分に示すように、被写体(点光源P0)が正面に近い方向に存在する場合、フレネルゾーンプレートF0によりイメージセンサims上に形成される投影像と、フレネルゾーンプレートF0に対応する投影パターンとを重ね合わせると、図23の(a1)部分に示すように間隔の広いモアレ縞が生じる。このモアレ縞が生じたパターンを2次元フーリエ変換することで、元の点光源P0の像を復元することができる。そして、図23の(b1)部分の状態から(b2)部分に示すように点光源P0が斜め方向に移動すると、(a2)部分に示すようにモアレ縞の間隔が狭くなり本数が増える。(b3)部分に示すように点光源P0がさらに斜め方向に移動すると、(a3)部分に示すようにモアレ縞はさらに間隔が狭くなり本数が増える。
図24は被写体(点光源P1)が有限距離に存在する場合であり、図25は図24に対応する画像の復号の様子を示す図である。図24の(a)部分のように点光源P1がほぼ正面方向に存在する場合、図25の(a1)部分のように同心円状の投影像がイメージセンサimsの中央付近に生じ、この投影像に対し(a2)部分のように同心円の中心がパターンの中心に存在する投影パターンを重ね合わせると、(a3)部分のように間隔が広いモアレ縞が得られる。これに対し図24の(b)部分のように点光源P1が斜め方向に存在する場合、図25の(b1)部分のように投影像は図の右方向にシフトし、(b2)部分のような投影パターン((a2)部分と同じ)を重ね合わせると、(b3)部分のように(a3)部分より間隔が狭くなり本数の多いモアレ縞が得られる。図24の(c)部分のように点光源P1がさらに斜め方向に存在する場合、図25の(c1)部分のように投影像は図の右方向にさらにシフトし、(c2)部分のような投影パターン((a2)部分、(b2)部分と同じ)を重ね合わせると、(c3)部分のように(b3)部分より間隔がさらに狭くなり本数の多いモアレ縞が得られる。なお、図25の(a1)部分〜(c3)部分において、周辺部分はパターンのピッチが細かくなり明暗が視認しづらい状態になっている。
このように、点光源P1が正面から遠い方向に存在するほど、フレネルゾーンプレートF0の投影像は大きくシフトされ、モアレ縞のピッチが細かくなってゆく。投影像は光の回折の影響でぼけるので、細かいパターンはイメージセンサimsに形成されず信号(明暗)の強弱のない状態になる。またイメージセンサimsの分解能には限界があるので、点光源P1が正面から遠く離れた方向に存在する場合に形成される細かいモアレ縞(図25の(c3)部分のような縞)は検出しにくい。モアレ縞として検出できなければフーリエ変換をしても点像には復元されないので、被写体(点光源P1)の情報を得ることはできないが、その場合でも光としてはイメージセンサimsに入射している。したがって、正面から遠く離れた斜め方向から入射した光はイメージセンサimsの入力信号をかさ上げするだけの無用なバイアス成分となる。このように無用なバイアス成分が増えるということは本来欲しい信号(平行なモアレ縞)の成分を埋もれさせることになり、SN比の低下を招く。すなわち、広い角度範囲の光を受光してしまうとSN比が下がることになる。
このような場合、仮に入射した方向ごとに個別の投影像が得られれば、この投影像に投影パターン(図25の(a2)部分、(b2)部分、(c2)部分のようなパターン)を重ね合わせることで、斜め方向から入射した光に対してもイメージセンサimsで検出可能なモアレ縞を得ることができる。しかしながら従来の技術では異なる方向(正面方向、斜め方向)の光がイメージセンサ上で重なってしまい、異なる方向の投影像を分離して個別に取得することができないので、複数の異なる方向に対応したモアレ縞を個別に得ることはできず、その結果上述のように、斜め方向から入射した光がバイアス成分となって復元画像のSN比が低下してしまう。
このような問題を図26〜28を参照してさらに説明する。図26はフレネルゾーンプレートF0が近接して配置されたイメージセンサimsに、方位A,方位B,方位Cから点光源P2A,P2B,P2Cの光が入射した状態を示す図であり、上述した非特許文献1,2の技術では、このように複数の異なる方向(方位A,B,C)からの光が加算された状態がイメージセンサimsで検出される。この場合、各方向の成分のみについて着目すると、正面方向(図26の方位B)においては図27の(b1)部分及び(b2)部分に示すように観察可能なモアレ縞(明暗の間隔及び信号強度の差が大きい)が得られるが、斜め方向(方位A)においては図27の(a1)部分及び(a2)部分に示すようにモアレ縞が細かくなりすぎて縞の明暗差を検出し難くなる。また逆の斜め方向(方位C)においても、図27の(c1)部分及び(c2)部分に示すようにモアレ縞が細かくなりすぎて縞の明暗差を検出し難くなる。
このように、非特許文献1の技術では複数の異なる方向(方位A,B,C)からの光が加算された状態がイメージセンサimsで検出されるので、トータルの信号強度分布としては図28に示すように斜め方向(方位A,C)の成分がバイアス成分として信号成分(方位B)に重畳され、SN比が低下してしまう。
このようなSN比の低下を防ぐため、斜め方向からの光を遮光することが考えられる。図29は筒状のフードHoにより斜め方向(方位A,C)からの光を遮光した状態を示す図である。このように遮光すると、正面方向(方位B)においては図30の(b1)部分及び(b2)部分に示すように観察可能なモアレ縞(明暗の間隔及び信号強度の差が大きい)が得られ、斜め方向(方位A)においては図30の(a1)部分及び(a2)部分に示すように遮光されてモアレ縞を形成する成分が存在しない(信号強度がほぼゼロ)状態になる。また逆の斜め方向(方位C)においても、(c1)部分及び(c2)部分に示すように遮光によりモアレ縞を形成する成分が存在しない(信号強度がほぼゼロ)状態になる。したがってトータルの信号強度分布は図31に示すようにほぼ正面方向(方位B)からの信号成分のみになり、フードHoなしの場合(図26〜28)と比べてSN比は向上する。しかしながら斜め方向からの光を遮光するので、画角は狭くなってしまう。
非特許文献2の場合も、非特許文献1の場合と同様に正面方向からの光と斜め方向からの光がイメージセンサ上で重畳されるので、斜め方向からの光がバイアス成分となってSN比が低下する。SN比を向上させるために斜め方向からの光をカットすると、画角が狭くなってしまう。
このように従来の技術は、レンズを使用しない状況で、広い画角の異なる方向にわたって良好な画質の投影像を個別に得ることはできず、その結果複数の方向について良好な画質の復元画像を個別に得られるものではなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向について良好な画質の復元画像を個別に得られる撮像装置を提供することを目的とする。また本発明は、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向について良好な画質の投影像を個別に得られる撮像モジュールを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る撮像装置は、入射する光を透過させる透過領域と遮光する遮光領域とが配置されたパターンマスクと、パターンマスクが受光面側に近接して配設され、パターンマスクを介して被写体からの光によるパターンマスクの投影像を受光する指向性センサであって、被写体からパターンマスクに入射する光を、それぞれ方向が異なる複数の方位領域ごとに分割し、分割した複数の方位領域に対応する複数の投影像をそれぞれ取得する指向性センサと、取得した複数の投影像から複数の方位領域にそれぞれ対応する被写体の複数の画像を復元して生成する復元画像生成部と、を備える。
第1の態様に係る撮像装置では、指向性センサにより入射光を複数の方位領域ごとに分割し、それら方位領域に対応して取得した複数の投影像から各方位領域に対応する画像を復元するので、斜め方向からの入射光が正面方向からの入射光に対するノイズにならず、正面方向から斜め方向の広い画角にわたって、方位領域ごとに投影像を個別に取得できる。このため、パターンマスク及び投影像の性質に応じた復元処理を行うことにより、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向(方位領域)について良好な画質の復元画像を個別に得ることができる。
なお、第1の態様において「方位領域」とは、特定の方位に対し光軸方向及び光軸に直交する方向(例えば、水平方向及び垂直方向)に広がりを持つ3次元の領域を意味するものとする。また、復元して生成する被写体の画像は静止画像でもよいし動画像でもよい。
第2の態様に係る撮像装置は第1の態様において、配置のパターンは透過領域と遮光領域とがフレネルゾーンプレートを構成するパターンであり、復元画像生成部は、取得した複数の投影像とフレネルゾーンプレートに対応する投影パターンとを画像処理により重ね合わせる合成処理部と、重ね合わされた複数の投影像と投影パターンとにより形成された複数のモアレ縞をフーリエ変換し、被写体の複数の画像を復元して生成する復元処理部と、を備える。第2の態様はパターンマスクの他の態様を規定するもので、フレネルゾーンプレートによるパターンマスクを用いる場合、投影像と投影パターンとを重ね合わせることにより被写体の方向に応じた本数(間隔)のモアレ縞が生じ、これをフーリエ変換することで被写体の画像を復元することができる。
このように、第2の態様ではパターンマスク及び投影像の性質に応じた復元処理(フレネルゾーンプレートを用いて取得したモアレ縞のフーリエ変換)を行うことにより、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向(方位領域)について良好な画質の復元画像を個別に得ることができる。なお、投影像と投影パターンとを重ね合わせる画像処理は加算により行えるので、計算負荷は軽い。
第3の態様に係る撮像装置は第2の態様において、合成処理部は、複数の投影像と、複数の投影像にそれぞれ対応する複数の投影パターンであって、フレネルゾーンプレートに対応する投影パターンを、複数の方位領域の方向に応じてシフトさせた複数の投影パターンとを画像処理により重ね合わせる。指向性センサ上の投影像は被写体の方向(方位領域の方向)に応じて異なる位置に形成されるので、投影パターンもこれに対応させてシフトすることで、良好な画質の復元画像を得ることができる。
第4の態様に係る撮像装置は第3の態様において、複数の方位領域は、フレネルゾーンプレートの面と直交する方向を中心とする撮影範囲の中心領域を含み、合成処理部は、複数の投影像のうちの中心領域の投影像に対しては、フレネルゾーンプレートに対応する投影パターンを画像処理により重ね合わせる。第4の態様は、撮影範囲の中心領域の投影像に対しては、投影パターンをシフトせずに重ね合わせることを規定するものである。
第5の態様に係る撮像装置は第3または第4の態様において、複数の投影パターンを記憶する記憶部と、記憶部から複数の投影パターンをそれぞれ読み出し、被写体の距離に応じて複数の投影パターンを拡大する拡大部と、を備え、合成処理部は、複数の投影像と拡大部により拡大された複数の投影パターンとを画像処理により重ね合わせる。被写体(光源)の距離が無限大なら平行光が入射して投影パターンと投影像とが同じ大きさになるが、被写体の距離が近づくほど広がりを持った光が入射して投影像が大きくなるので、重ね合わせるべき投影パターンも拡大する必要がある。したがって第5の態様のように距離に応じて拡大した投影パターンと投影像とを重ね合わせることで、適切な復元画像を得ることができ、また合焦状態を調整することができる。
第5の態様において、拡大率は方位領域によらず一定でもよいし、方位領域によって拡大率を変えてもよい。方位領域によって拡大率を変えることで、方位領域ごとに合焦距離(合焦状態)を変えることができる。なお、被写体の距離が近づくほど広がりを持った光が入射して投影像が大きくなるので、投影像パターンマスクよりも小さい投影パターンを重ね合わせることはない。したがって、パターンマスクと同じ大きさの投影パターンを記憶しておくことで、投影パターンを「拡大」して重ね合わせを行うことができる。
第6の態様に係る撮像装置は第5の態様において、復元処理部により復元された画像を表示する表示部と、手動により複数の投影パターンの拡大率または被写体距離を指示・入力する指示入力部と、を備え、拡大部は、指示入力部からの拡大率または被写体距離の指示入力に基づいて記憶部から読み出した複数の投影パターンをそれぞれ拡大する。第6の態様によれば、ユーザの指示入力に基づいて投影パターンを拡大することで、ユーザの手動で復元画像の合焦状態を調整することができる。
第7の態様に係る撮像装置は第5の態様において、復元処理部により復元された画像の解像度が最大になる複数の投影パターンの拡大率を自動的に取得する拡大率取得部を備え、拡大部は、拡大率取得部が取得した拡大率に基づいて記憶部から読み出した複数の投影パターンをそれぞれ拡大する。第7の態様によれば、取得された拡大率に対応する距離に合焦した復元画像を自動的に得ることができる。
第8の態様に係る撮像装置は第3または第4の態様において、複数の投影パターンであって、被写体距離に応じてそれぞれ拡大率が異なる複数の投影パターンを記憶する記憶部と、復元処理部により復元された画像を表示する表示部と、手動により複数の投影パターンの拡大率または被写体距離を指示・入力する指示入力部と、を備え、合成処理部は、指示入力部からの拡大率または被写体距離の指示入力に基づいて記憶部から対応する拡大率の複数の投影パターンを読み出し、複数の投影像と読み出した複数の投影パターンとを画像処理により重ね合わせる。第8の態様では、被写体距離に応じてそれぞれ拡大率が異なる複数の投影パターンを記憶するので、1種類の投影パターンを距離に応じて拡大する場合と比較して、処理の負荷を軽減することができる。また、ユーザは表示部に表示された復元画像を見ながら拡大率または被写体距離を調節できるので、合焦状態を容易に調整することができる。
第9の態様に係る撮像装置は第3または第4の態様において、複数の投影パターンであって、被写体距離に応じてそれぞれ拡大率が異なる複数の投影パターンを記憶する記憶部と、復元処理部により復元された画像の解像度が最大になる複数の投影パターンの拡大率を自動的に取得する拡大率取得部と、を備え、合成処理部は、拡大率取得部が取得した拡大率に基づいて記憶部から対応する拡大率の複数の投影パターンを読み出し、複数の投影像と読み出した複数の投影パターンとを画像処理により重ね合わせる。第9の態様によれば、復元画像の解像度が最大になる拡大率を自動的に取得して処理が行われるので、所望の距離に合焦した復元画像を自動的に得ることができる。また、被写体距離に応じて拡大率が異なる複数の投影パターンを記憶するので、1種類の投影パターンを距離に応じて拡大する場合と比較して、処理の負荷を軽減することができる。
第10の態様に係る撮像装置は第1から第9の態様のいずれか1つにおいて、指向性センサは、二次元状に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサと、イメージセンサの入射面側に配設されたマイクロレンズアレイであって、複数の方位領域に対応する複数の画素ごとにマイクロレンズアレイを構成する1つのマイクロレンズが配設され、各マイクロレンズに入射する光を複数の方位領域に対応する複数の画素にそれぞれ分割して入射させるマイクロレンズアレイと、から構成されたセンサである。第10の態様は指向性センサの1つの態様を規定するもので、1つのマイクロレンズが配設された複数の画素のそれぞれが異なる方位領域に対応する。そして、各方位領域に対応する画素の情報に基づいて各方位領域に対応する復元画像を得ることができる。
本発明の第11の態様に係る撮像装置は第1から第9の態様のいずれか1つにおいて、指向性センサは、二次元状に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサと、イメージセンサの画素ごとに配設されたマイクロレンズアレイと、イメージセンサの各画素とマイクロレンズアレイの各マイクロレンズとの間にそれぞれ配設された複数種類の遮光マスクであって、複数の方位領域に対応する開口が形成された複数種類の遮光マスクと、から構成されたセンサである。第11の態様は指向性センサの他の態様を規定するもので、遮光マスクの位置、大きさ、形状等を変えることで異なる方位領域からの光を選択的に受光することができる。これにより、第10の態様と同様に、各方位領域に対応する画素の情報に基づいて各方位領域に対応する復元画像を個別に得ることができる。
第12の態様に係る撮像装置は第11の態様において、複数種類の遮光マスクは、イメージセンサの複数の画素に対して同じ密度で配置される。第12の態様は遮光マスクの配置の1つの態様を規定するもので、複数種類の遮光マスクがイメージセンサの複数の画素に対して同じ密度で配置されるので、各方位領域に対しイメージセンサの密度が同じになり、全方位領域(撮影画角の全範囲)において均一な画質の復元画像を得ることができる。
第13の態様に係る撮像装置は第11の態様において、複数種類の遮光マスクは、イメージセンサの複数の画素に対して異なる密度で配置される。第13の態様は遮光マスクの配置の他の態様を規定するもので、所望の方位領域に対し、その方位領域に対応するパターンの遮光マスクを有するイメージセンサの密度を高く配置することで、所望の方位領域の画質が良好な復元画像を得ることができる。
第14の態様に係る撮像装置は第1から第13の態様のいずれか1つにおいて、復元画像生成部により復元された複数の画像を結合し、1枚の画像を生成する結合画像生成部を備える。第14の態様によれば、複数の復元画像を結合することで、所望の方位領域における画像を得ることができる。なお複数の復元画像を全て合成して全方位領域にわたる画像を取得してもよいし、一部の領域についてのみ合成してもよい。
第15の態様に係る撮像装置は第1の態様において、配置のパターンは符号化パターンである。第15の態様はパターンマスクの他の態様を規定するもので、このようなパターンマスクを用いる場合でも、符号化パターン及び投影像の性質に応じた復元処理を行うことにより、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向(方位領域)について良好な画質の復元画像を個別に得ることができる。
第16の態様に係る撮像装置は第1の態様において、配置のパターンは透過領域としての複数の開口が2次元方向にランダムに配置されたパターンである。第16の態様はパターンマスクの他の態様を規定するもので、このようなパターンマスクを用いる場合でも、パターンマスク及び投影像の性質に応じた復元処理を行うことにより、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向(方位領域)について良好な画質の復元画像を個別に得ることができる。なお「複数の開口(穴)」について、開口の大きさ、形状、位置、配置間隔等(ランダム性)の性質は既知であるものとする。また第16の態様における画像の復元は、例えばパターンマスクを用いて取得した複数の投影像に対し復元画像生成部が最小二乗誤差の探索を行うことにより行うことができる。
上述の目的を達成するため、本発明の第17の態様に係る撮像モジュールはフレネルゾーンプレートと、フレネルゾーンプレートが受光面側に近接して配設され、フレネルゾーンプレートを介して被写体からの光を有するフレネルゾーンプレートの投影像を受光する指向性センサであって、被写体からフレネルゾーンプレートに入射する光を、それぞれ方向が異なる複数の方位領域ごとに分割し、分割した複数の方位領域に対応する複数の投影像をそれぞれ取得する指向性センサと、を備える。第17の態様によれば、レンズを用いることなく、フレネルゾーンプレートと指向性センサとにより、広い画角において、異なる方位領域に対応した複数の投影像を、良好な画質で個別に取得することができる。なお、第17の態様において「方位領域」の意味は第1の態様と同様である。また、取得する投影像は静止画に対応するもの(特定の時刻における投影像)でもよいし動画に対応するもの(異なる時刻において取得した複数の投影像)でもよい。
第18の態様に係る撮像モジュールは第17の態様において、指向性センサは、二次元状に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサと、イメージセンサの入射面側に配設されたマイクロレンズアレイであって、複数の方位領域に対応する複数の画素ごとにマイクロレンズアレイを構成する1つのマイクロレンズが配設され、各マイクロレンズに入射する光を複数の方位領域に対応する複数の画素にそれぞれ分割して入射させるマイクロレンズアレイと、から構成されたセンサである。第18の態様は第10の態様と同様の指向性センサを備える撮像モジュールを規定するもので、1つのマイクロレンズが配設された複数の画素のそれぞれが異なる方位領域に対応し、各方位領域に対応する画素の情報に基づいて各方位領域に対応する投影像を個別に得ることができる。
第19の態様に係る撮像モジュールは第17の態様において、指向性センサは、二次元状に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサと、イメージセンサの画素ごとに配設されたマイクロレンズアレイと、イメージセンサの各画素とマイクロレンズアレイの各マイクロレンズとの間にそれぞれ配設された複数種類の遮光マスクであって、複数の方位領域に対応する開口が形成された複数種類の遮光マスクと、から構成されたセンサである。第19の態様は第11の態様と同様の指向性センサを備える撮像モジュールを規定するもので、遮光マスクの位置、大きさ、形状等を変えることで異なる方位領域からの光を選択的に受光することができる。これにより、第11の態様と同様に各方位領域に対応する画素の情報に基づいて各方位領域に対応する投影像を個別に得ることができる。
第20の態様に係る撮像モジュールは第19の態様において、複数種類の遮光マスクは、イメージセンサの複数の画素に対して同じ密度で配置される。第20の態様によれば、第12の態様と同様に、全方位領域(撮影画角の全範囲)において均一な画質の投影像を得ることができる。
第21の態様に係る撮像モジュールは第19の態様において、複数種類の遮光マスクは、イメージセンサの複数の画素に対して異なる密度で配置される。第21の態様によれば、第13の態様と同様に、所望の方位領域に対しその方位領域に対応するパターンの遮光マスクを有するイメージセンサの密度を高く配置することで、所望の方位領域の画質が良好な投影像を得ることができる。
以上説明したように、本発明の撮像装置によれば、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向について良好な画質の復元画像を個別に得ることができる。また本発明の撮像モジュールによれば、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向について良好な画質の投影像を個別に得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。 図2は、フレネルゾーンプレートの例を示す図である。 図3は、指向性イメージセンサの構成を示す図である。 図4は、指向性イメージセンサの構成を示す他の図である。 図5は、画像処理部の機能構成を示す図である。 図6は、各方向の投影像を個別に取得する様子を示す図である。 図7は、各方向の復元像を個別に取得する様子を示す図である。 図8は、各方向の復元像を結合して1枚の画像を生成する様子を示す図である。 図9は、方位領域に応じて投影パターンをシフトする様子を示す図である。 図10は、被写体距離に応じて投影パターンを拡大する様子を示す図である。 図11は、方位領域及び被写体距離に応じて投影パターンを記憶する様子を示す図である。 図12は、第1の実施形態に係る撮像装置において正面方向及び斜め方向から光が入射する様子を示す図である。 図13は、図12に示す状況におけるモアレ縞を示す図である。 図14は、図12に示す状況における各方向の信号強度分布を示す図である。 図15は、指向性イメージセンサの他の例を示す図である。 図16は、図15に示す指向性イメージセンサの配置を示す図である。 図17は、図15に示す指向性イメージセンサの他の配置を示す図である。 図18は、図15に示す指向性イメージセンサのさらに他の配置を示す図である。 図19は、撮像装置及び撮像モジュールの他の例を示す図である。 図20は、符号化パターンマスクの例を示す図である。 図21は、撮像装置及び撮像モジュールのさらに他の例を示す図である。 図22は、穴あきパターンマスクの例を示す図である。 図23は、光源が無限遠に存在する場合の、光の入射方向とモアレ縞との関係を示す図である。 図24は、光源が有限距離に存在する場合の、光の入射方向と投影像との関係を示す図である。 図25は、光源が有限距離に存在する場合の、光の入射方向とモアレ縞との関係を示す図である。 図26は、正面及び斜め方向に存在する光源から光がフレネルゾーンプレート及び従来のイメージセンサに入射する様子を示す図である。 図27は、図26に示す状況におけるモアレ縞及び信号強度分布を示す図である。 図28は、図26に示す状況におけるトータルでの信号強度分布を示す図である。 図29は、斜め方向から入射する光をフードでカットする様子を示す図である。 図30は、図29に示す状況におけるモアレ縞及び信号強度分布を示す図である。 図31は、図29に示す状況におけるトータルでの信号強度分布を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る撮像装置及び撮像モジュールの実施形態について、詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態に係る撮像装置10(撮像装置)の構成を示すブロック図である。撮像装置10は、撮像モジュール100(撮像モジュール)と撮像装置本体200とを備える。
<撮像モジュールの構成>
撮像モジュール100は、フレネルゾーンプレート110(パターンマスク)と撮像素子120(指向性センサ)とを備え、フレネルゾーンプレート110の投影像を取得する。フレネルゾーンプレート110は、中心が撮像素子120の中心と一致し、かつ撮像素子120の受光面と平行な状態で撮像素子120の受光面側に配置される。なお、以下の説明においてフレネルゾーンプレート110を“FZP”(Fresnel Zone Plate)と記載することがある。
<フレネルゾーンプレートの構成>
図2は、FZPの構成を示す図である。図2に示すように、FZPはパターンマスク部112と遮光部114とを有する。パターンマスク部112には入射する光を透過させる透過領域と入射する光を遮光する遮光領域とが交互に同心円状に配置され、これら透過領域及び遮光領域がフレネルゾーンプレートを構成する。同心円の間隔は、パターンマスク部112の中心から周辺に向かうにつれて狭くなる。パターンマスク部112の周辺部分には遮光部114が設けられ、撮像素子120の周辺部分に不要な光が入射しないようになっている。光軸L(図1参照)は、FZP及び撮像素子120の中心を通りFZP及び撮像素子120の受光面と垂直な軸である。FZPは撮像素子120に近接(例えば、1mm程度)して配置されるが、撮像素子120との距離によっては光の回折によりFZPの投影像がぼけるので、離しすぎないことが好ましい。
<撮像素子の構成>
図3は撮像素子120(指向性センサ)の構成を示す図である。撮像素子120は2次元方向に(二次元状に)に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサ124と、イメージセンサ124の入射面側に配設されたマイクロレンズアレイMA1とを有する。マイクロレンズアレイMA1を構成する1つのマイクロレンズML1が9画素(図4参照)ごとに配設され、マイクロレンズML1により入射する光をこれら9画素に分割して入射させる。
図4は画素の配置を示す図である。図4では、水平方向Hに3画素かつ垂直方向Vに3画素の計9画素(画素124A1〜124C3)に対し1つのマイクロレンズML1(図4において不図示)が配設される場合の例を示す。なお図4では、上述の9画素はそれぞれ異なる9つの方位領域に対応する。例えば、画素124B2はFZP及びイメージセンサ124の面と直交する方向(正面方向)を中心とする、撮影範囲の中心領域に対する方位領域である。なお、撮像素子120の各画素にカラーフィルタ(例えば赤色、青色、緑色)を配設してカラー画像を取得してもよい。なお、「方位領域」とは特定の方位(例えば、図3の方位A,B,C)に対し光軸L方向及び光軸Lに直交する方向(例えば、水平方向及び垂直方向)に広がりを持つ3次元の領域を意味するものとする。
撮像素子120の全画素のうち、同一の方位領域に対応する画素の信号に基づいて各方位領域に対応する投影像を個別に得ることができる。例えば、画素124B2の信号から、上述した中心領域に対応する投影像を得ることができる。
このように、撮像素子120はFZPの投影像を受光してそれぞれ方向が異なる9つの方位領域ごとに分割し、分割した9つの方位領域に対応する9つの投影像をそれぞれ取得する指向性センサである。なお、撮像素子120において、1つのマイクロレンズML1に対する画素の数は9画素に限らず他の数(例えば16画素、25画素等)でもよい。
<撮像装置本体の構成>
撮像装置本体200は画像処理部210(復元画像生成部、合成処理部、復元処理部、拡大部、拡大率取得部、結合画像生成部)と、記憶部220(記憶部)と、表示部230(表示部)と、指示入力部240(指示入力部)とを備え(図1参照)、撮像モジュール100が取得した投影像に基づく被写体の画像復元、復元した画像の結合等を行う。
図5は画像処理部210の機能構成を示す図である。画像処理部210は、画像取得部210Aと、合成処理部210B(復元画像生成部)と、復元処理部210C(復元画像生成部)と、拡大部210Dと、拡大率取得部210Eと、結合画像生成部210Fと、を有する。画像取得部210Aは撮像素子120が出力する信号から各方位領域に対応する投影像を取得し、合成処理部210Bは取得した投影像とFZPに対応する投影パターンとを重ね合わせる。そして、重ね合わせにより形成された複数のモアレ縞を復元処理部210Cが2次元フーリエ変換し、それぞれが異なる方位領域に対応する複数の画像を復元して生成する。拡大部210Dは記憶部220(図1参照)に記憶された複数の投影パターンを読み出して必要な拡大率で拡大し、拡大された投影パターンにより上述の合成処理部210Bが重ね合わせを行う。投影パターンの拡大に際しては、拡大率取得部210Eが、復元処理部210Cにより復元された画像の解像度が最大になる拡大率を自動的に(ユーザの指示入力によらずに)取得する。結合画像生成部210Fは、復元処理部210Cにより復元された複数の画像を結合して1枚の画像を生成する。
上述した画像処理部210の各機能を実現するハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して画像処理部210として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
画像処理部210の各機能は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の機能を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の機能を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント、サーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の機能を実現する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、画像処理部210全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、画像処理部210の各機能は、ハードウェア的な構造として、上述した各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
上述したプロセッサ(あるいは電気回路)がソフトウェア(プログラム)を実行する際は、実行するソフトウェアのプロセッサ読み取り可能なコードを例えばROM(Read Only Memory)等の非一時的記録媒体に記憶しておき、プロセッサがそのソフトウェアを参照する。ソフトウェアを用いた処理の際には例えばRAM(Random Access Memory)が一時的記憶領域として用いられ、また例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)に記憶されたデータが参照される。
表示部230は図示せぬ液晶ディスプレイ等の表示装置により構成され、復元処理部210Cにより復元された画像及び/または結合画像生成部210Fにより生成された画像を表示するとともに、指示入力部240を介した指示入力時のUI(User Interface)用の画面表示にも用いられる。指示入力部240は図示せぬキーボード、マウス等のデバイスにより構成され、ユーザはこれらデバイスにより投影パターンの拡大率、被写体距離等の条件を入力することができる。なお、表示部230の表示装置をタッチパネルにより構成し、画像表示に加え指示入力部240として用いてもよい。
<復元画像の生成>
次に、上述した構成の撮像装置10による復元画像生成処理の概要について説明する。図6は投影像取得の様子を示す図である。なお、以下では図6の紙面内における方位A,B,C(点光源P3A,P3B,P3Cがそれぞれ存在する方向)を中心とする3つの方位領域について説明するが、上述のように紙面と直交する3つの方位領域についても投影像を取得するので、投影像を取得する方位領域は計9つとなる。
まず、画像取得部210Aは各方位領域に対応する画素(例えば、図4の画素124A1,124B1,124C1)の信号から、各方位領域に対応するFZPの投影像PIA,PIB,PICを個別に取得する。図7は取得した投影像PIA,PIB,PICに基づいて各方位領域に対応する画像(点光源P3A,P3B,P3Cの画像)を生成する様子を示す図である。具体的には、図7の(a)部分は、方位Aに対する投影像PIAとこれに対応する投影パターンPPAとを合成処理部210Bが画像処理により重ね合わせ、これにより得られたモアレ縞の画像MFAを復元処理部210Cが2次元フーリエ変換して点光源P3Aの画像ImAを復元する様子を示す。重ね合わせの画像処理は加算によるものなので計算負荷は軽い。また、重ね合わせの際にはFZPに対応する投影パターンを方位Aの方向に応じてシフトさせる(図9参照)。同様に、図7の(b)部分は、方位Bに対する投影像PIBとこれに対応する投影パターンPPBとを合成処理部210Bが重ね合わせ、これにより得られたモアレ縞の画像MFBを復元処理部210Cが2次元フーリエ変換して点光源P3Bの画像ImBを復元する様子を示す。また図7の(c)部分は、方位Cに対する投影像PICとこれに対応する投影パターンPPCを合成処理部210Bが重ね合わせ、これにより得られたモアレ縞の画像MFCを復元処理部210Cが2次元フーリエ変換して点光源P3Cの画像ImCを復元する様子を示す。
このように、第1の実施形態に係る撮像装置10では、指向性センサである撮像素子120により入射光を3つの方位領域ごとに分割し、それら方位領域に対応して個別に取得した投影像PIA,PIB,PICから各方位領域に対応する被写体の画像ImA,ImB,ImCを復元するので、斜め方向(方位A,C)からの入射光が正面方向(方位B)からの入射光に対するノイズにならず、正面方向から斜め方向(方位A〜方位C)にわたる広い画角において、方位領域ごとに投影像PIA,PIB,PICを取得することができる。このため、パターンマスクであるFZP及び投影像の性質に応じた復元処理(投影像と投影パターンとの重ね合わせにより生じたモアレ縞の2次元フーリエ変換)を行うことにより、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向(方位領域)について良好な画質の復元画像(画像ImA,ImB,ImC)を個別に得ることができる。他の6つの方位領域についても同様であり、合計9つの復元画像を得ることができる。なお、通常の被写体(人物、風景、静物等)は点光源の集合として把握することができ、このような通常の被写体についての復元画像を生成する場合は、被写体の構成に依存して各方向の復元画像に複数の点光源が存在する。
<結合画像の生成>
画像ImA,ImB,ImCが復元されたら、結合画像生成部210Fは図8に示すようにそれら画像を結合して1枚の画像CImを生成する。なお、第1の実施形態では9つの方位領域について合計9つの復元画像を生成するが、それら復元画像の全てを結合してもよいし、一部の復元画像のみを結合してもよい。また、方位領域の組合せが異なる復元画像を結合した画像を複数生成してもよい。復元画像の全てを結合する場合は全方位領域についての1枚の画像が得られる。一部の復元画像を結合する場合は、所望の方位領域についての画像が得られる。
<復元画像生成の各処理>
次に、上述した復元画像生成の各処理について説明する。
<方位領域に応じた投影パターンのシフト>
上述した画像の復元において、合成処理部210Bは、斜め方向の方位領域(方位A,Cに対応)についてはそれら方位領域の方向に応じてシフトさせた投影パターンPPA,PPCを投影像と重ね合わせ、撮影範囲の中心領域を含む方位領域(方位Bに対応)については、シフトさせない投影パターンPPB(FZPに対応する投影パターン)を投影像と重ね合わせる。図9は投影パターンのシフトを示す概念図であり、FZPに対応する投影パターンPPB(シフトさせない)を8つの方位領域の方向に応じてそれぞれシフトさせる様子を示している。撮像素子120上の投影像は被写体の方向(方位領域の方向)に応じて異なる位置に形成されるので、投影パターンもこれに対応させてシフトすることで、良好な画質の復元画像を得ることができる。
<被写体距離に応じた投影パターンの拡大>
被写体距離が無限遠の場合、被写体からは平行光が入射し投影像はFZPと同じ大きさになるので投影像に重ね合わせる投影パターンを拡大する必要はないが、距離が近くなるほど広がりを持った光が入射して投影像が多くなるので、投影像に重ね合わせる投影パターンも拡大する必要がある。図10は、拡大部210Dによる被写体距離に応じた投影パターンの拡大を示す概念図である。図10では、被写体距離が無限遠の場合はFZPと同じ大きさの投影パターンPP0を用い、被写体距離が近づくにつれて投影パターンを拡大する(距離が中間の場合は投影パターンPP1を用い、距離が至近の場合は投影パターンPP2を用いる)様子を示している。このように、投影パターンを被写体距離に応じて拡大することにより、復元画像の合焦状態を調整することができる。
上述した投影パターンの拡大に際しては、ユーザが指示入力部240を介して手動で拡大率または被写体距離を指示入力してもよいし、復元画像の解像度が最大になる拡大率を拡大率取得部210Eが自動的に取得してもよい。拡大部210Dは、手動で、あるいは自動的に取得した拡大率または被写体距離に基づいて複数の投影パターンを記憶部220から読み出して拡大し、拡大した投影パターンは合成処理部210Bにより投影像と重ね合わせされる。なお、拡大率または被写体距離を手動で入力する場合は、入力した拡大率または被写体距離により生成された復元画像を表示部230に表示しながら行ってもよい。これにより、ユーザは復元画像を見ながら拡大率または被写体距離を調整し、所望の合焦状態の復元画像を得ることができる。
なお、重ね合わせる投影像の拡大率または被写体距離は、方位領域によらず一定でもよいし、方位領域によって異なる値を用いてもよい。方位領域によって拡大率または被写体距離を変化させることで、所望の方位領域についての合焦状態と他の方位領域についての合焦状態とが異なる復元画像を得ることができる。このような復元画像としては、例えば正面方向について合焦し他の方向については意図的にぼかした復元画像が考えられる。
<方位領域及び被写体距離に応じた投影パターンの記憶>
第1の実施形態に係る撮像装置10では、上述した投影パターンの拡大を行うために、被写体距離に応じてそれぞれ拡大率が異なる複数の投影パターンを記憶部220に記憶する。図11は投影パターン群が記憶される様子を示す概念図である。図11では1つの枠が1つの投影パターンを表し、同一平面上に存在する9つの投影パターンは方位領域に応じてシフトした投影パターン(図9参照)から構成される投影パターン群を示している。第1の実施形態に係る撮像装置10では、このように被写体距離に応じて拡大率が異なる複数の投影パターンを記憶するので、1種類の投影パターンを距離に応じて拡大する場合と比較して処理の負荷を軽減することができる。
なお、第1の実施形態では被写体距離に応じて拡大率が異なる複数の投影パターン群を記憶する態様(図11参照)について説明したが、記憶容量の削減を重視する場合は、特定の距離に対応する1種類または少数の投影パターンを記憶しておき距離に応じて拡大してもよい。
<第1の実施形態の効果>
上述した構成の撮像装置10(撮像装置、撮像モジュール)による効果を図12〜14を参照しつつ説明する。図12のように正面方向及び斜め方向(方位A〜方位C)から光が入射する状況において、撮像装置10では指向性センサである撮像素子120により入射光を方位領域ごとに分割して投影像を個別に取得するので、図13の(a)部分〜(c)部分に示すように、各方向について観察可能なモアレ縞(図14の(a)部分〜(c)部分にそれぞれ示すように明暗部分で信号強度の差が大きく、縞として認識できる)が生じ、それぞれのモアレ縞から復元画像を生成することができる。すなわち、上述した非特許文献1,2と異なり斜め方向からの入射光が正面方向からの入射光に対するバイアス成分にならず、広い画角で良好な画質の画像を取得することができる。なお、図13の(a)部分、(b)部分、及び(c)部分はそれぞれ方位A,方位B,方位Cから入射する光により形成されるモアレ縞であり、図14の(a)部分、(b)部分、及び(c)部分はそれぞれ図13の(a)部分、(b)部分、及び(c)部分に対応する信号強度分布である。
<指向性センサの他の例>
図15は、本発明の撮像装置及び撮像モジュールにおける指向性センサの他の例を示す図である。図15に示す例では、撮像素子130(指向性センサ)において画素ごとにマイクロレンズML2(マイクロレンズアレイMA2を構成するマイクロレンズ)が配設され、またイメージセンサ134の各画素とマイクロレンズML2との間には方位領域に対応して方向が異なる開口が形成された複数種類の遮光マスク136A1〜136C1が配設されている。なお図15では紙面内の3方位領域に対応する画素を示しているが、紙面と垂直方向にも画素が配設される。図16は遮光マスクの配置例を示す図であり、9つの方位領域にそれぞれ対応する遮光マスク136A1〜136C3が同じ密度(9画素に対し1つずつ)で配置された状態を示している。図16において網掛け部分が遮光マスクを示し、非網掛け部分が開口を示す。なお、正面方向に対応する遮光マスク136B2は他の方向と異なる網掛け状態で表示している。
図17は遮光マスクの他の配置例を示す図であり、9つの方位領域にそれぞれ対応する遮光マスク136A1〜136C3が異なる密度で配置された状態を示している。この例では正面方向に対応する遮光マスク136B2が高密度(16画素に対し8つ)で配置されているので、正面方向の復元画像の画質を高めることができる。また、16画素で構成される基本配列パターンにおいて、縦横斜め(対角線方向)の4画素全てに正面方向用の遮光マスク136B2が配置されている。図18は遮光マスクの配置のさらに他の例であり、9つの方位領域にそれぞれ対応する遮光マスク136A1〜136C3が異なる密度で配置された状態を示している。図18の配置例では図17と同様に正面方向に対応する遮光マスクが密度高いが、配置パターンは図17と異なっている。具体的には、16画素で構成される基本配列パターンにおいて縦横斜め(対角線方向)の4画素全てにおいて正面方向用の遮光マスク136B2が2つ配置されており、基本配列パターン内の異なる方向に対する遮光マスクの配置が均一なので、特定の方向における画質の劣化が少ない。
遮光マスクを配置する場合、図16〜18に示すパターンあるいはこれらと異なるパターンを複数組み合わせてもよい。基本配列パターンを構成する画素数は9画素、16画素に限定されない。また、図17,18のように正面方向に対する遮光マスク136B2の密度を高くするのではなく、他の方向に対する遮光マスクの密度を高くしてもよい。例えば、側視型の撮像装置の場合に斜め方向に対する遮光マスクの密度を高くすることが考えられる。なお、撮像素子130の各画素にカラーフィルタ(例えば赤色、青色、緑色)を配設してカラーの復元画像を取得してもよい。
<撮像装置及び撮像モジュールの他の例1>
上述した第1の実施形態ではパターンマスクがフレネルゾーンプレートを構成する場合について説明したが、本発明に係る撮像装置及び撮像モジュールでは、これと異なるパターンマスクを用いてもよい。図19は撮像装置及び撮像モジュールの他の例1を示す図であり、撮像モジュール102(撮像モジュール)と撮像装置本体202とから構成される撮像装置20(撮像装置)を示している。撮像モジュール102は符号化パターンマスク116(パターンマスク)と撮像素子120(指向性センサ)とを備え、符号化パターンマスク116は図20に示すように符号化パターン部116Aとその周辺の遮光部116Bとから構成され、符号化パターン部116Aにおける透過領域及び遮光領域の配置パターンの性質を示す情報は記憶部222に記憶される。このような構成の撮像装置20においても、被写体からの入射光を撮像素子120により複数の方位領域に分割して各方位領域に対応する投影像を取得することができ、画像処理部212が符号化パターン及び投影像の性質に応じた復元処理を行うことにより、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向(方位領域)について良好な画質の復元画像を個別に得ることができる。なお、図19,20において図1と同様の構成には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
<撮像装置及び撮像モジュールの他の例2>
図21は撮像装置及び撮像モジュールの他の例2を示す図であり、撮像モジュール104(撮像モジュール)と撮像装置本体204とから構成される撮像装置30(撮像装置)を示している。撮像モジュール104は透過領域としての開口部118A(穴;図22参照)が2次元方向にランダムに配置されたパターンマスク118(パターンマスク)と撮像素子120(指向性センサ)とを備え、図22に示すように、パターンマスク118は複数の開口部118Aとその周辺の遮光部118Bとから構成され、開口部118Aの配置パターン(穴の形状、大きさ、間隔等の性質)を示す情報が記憶部224に記憶される。このような構成の撮像装置30においても、被写体からの入射光を撮像素子120により複数の方位領域に分割して各方位領域に対応する投影像を取得することができ、開口部118Aの配置パターン及び投影像の性質に応じた復元処理(例えば、画像処理部214による最小二乗誤差の探索)を行うことにより、レンズを使用せずに、広い画角で、それぞれ異なる複数の方向(方位領域)について良好な画質の復元画像を個別に得ることができる。なお、例2における最小二乗誤差の探索は、例えば以下の非特許文献3に記載されているように、推定したモデルを画像に投影した結果と観測を比較したときの差異(再投影誤差の残差2乗和)を最小化する非線形最小2乗法、及びこの非線形最小2乗法に対し高速化、安定化を考慮した手法により行うことができる。
[非特許文献3]右田剛史、浅田尚紀、「画像列からの3次元形状復元における非線形最小2乗法の高速化と安定化に関する研究」、社団法人 情報処理学会 研究報告、2004-CVIM-144(21)、2004年5月
なお、図21,22において図1と同様の構成には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
以上で本発明の実施形態及び例に関して説明してきたが、本発明は上述した態様に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
10 撮像装置
20 撮像装置
30 撮像装置
100 撮像モジュール
102 撮像モジュール
104 撮像モジュール
110 フレネルゾーンプレート
112 パターンマスク部
114 遮光部
116 符号化パターンマスク
116A 符号化パターン部
116B 遮光部
118 パターンマスク
118A 開口部
118B 遮光部
120 撮像素子
124 イメージセンサ
124A1 画素
124A2 画素
124A3 画素
124B1 画素
124B2 画素
124B3 画素
124C1 画素
124C2 画素
124C3 画素
130 撮像素子
134 イメージセンサ
136A1 遮光マスク
136A2 遮光マスク
136A3 遮光マスク
136B1 遮光マスク
136B2 遮光マスク
136B3 遮光マスク
136C1 遮光マスク
136C2 遮光マスク
136C3 遮光マスク
200 撮像装置本体
202 撮像装置本体
204 撮像装置本体
210 画像処理部
210A 画像取得部
210B 合成処理部
210C 復元処理部
210D 拡大部
210E 拡大率取得部
210F 結合画像生成部
212 画像処理部
214 画像処理部
220 記憶部
222 記憶部
224 記憶部
230 表示部
240 指示入力部
A 方位
B 方位
C 方位
CIm 画像
F0 フレネルゾーンプレート
H 水平方向
Ho フード
ImA 画像
ImB 画像
ImC 画像
L 光軸
MA1 マイクロレンズアレイ
MA2 マイクロレンズアレイ
MFA 画像
MFB 画像
MFC 画像
ML1 マイクロレンズ
ML2 マイクロレンズ
P0 点光源
P1 点光源
P2A 点光源
P2B 点光源
P2C 点光源
P3A 点光源
P3B 点光源
P3C 点光源
PIA 投影像
PIB 投影像
PIC 投影像
PP0 投影パターン
PP1 投影パターン
PP2 投影パターン
PPA 投影パターン
PPB 投影パターン
PPC 投影パターン
V 垂直方向
ims イメージセンサ

Claims (21)

  1. 入射する光を透過させる透過領域と遮光する遮光領域とが配置されたパターンマスクと、
    前記パターンマスクが受光面側に近接して配設され、前記パターンマスクを介して被写体からの光による前記パターンマスクの投影像を受光する指向性センサであって、前記被写体から前記パターンマスクに入射する前記光を、それぞれ方向が異なる複数の方位領域ごとに分割し、前記分割した複数の方位領域に対応する複数の前記投影像をそれぞれ取得する指向性センサと、
    前記取得した複数の投影像から前記複数の方位領域にそれぞれ対応する前記被写体の複数の画像を復元して生成する復元画像生成部と、
    を備える撮像装置。
  2. 前記配置のパターンは前記透過領域と前記遮光領域とがフレネルゾーンプレートを構成するパターンであり、
    前記復元画像生成部は、
    前記取得した複数の投影像と前記フレネルゾーンプレートに対応する投影パターンとを画像処理により重ね合わせる合成処理部と、
    前記重ね合わされた前記複数の投影像と前記投影パターンとにより形成された複数のモアレ縞をフーリエ変換し、前記被写体の前記複数の画像を復元して生成する復元処理部と、
    を備える請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記合成処理部は、前記複数の投影像と、前記複数の投影像にそれぞれ対応する複数の投影パターンであって、前記フレネルゾーンプレートに対応する投影パターンを、前記複数の方位領域の方向に応じてシフトさせた前記複数の投影パターンとを画像処理により重ね合わせる請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の方位領域は、前記フレネルゾーンプレートの面と直交する方向を中心とする撮影範囲の中心領域を含み、
    前記合成処理部は、前記複数の投影像のうちの前記中心領域の投影像に対しては、前記フレネルゾーンプレートに対応する投影パターンを画像処理により重ね合わせる請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記複数の投影パターンを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から前記複数の投影パターンをそれぞれ読み出し、前記被写体の距離に応じて前記複数の投影パターンを拡大する拡大部と、を備え、
    前記合成処理部は、前記複数の投影像と前記拡大部により拡大された前記複数の投影パターンとを画像処理により重ね合わせる請求項3または4に記載の撮像装置。
  6. 前記復元処理部により復元された画像を表示する表示部と、
    手動により前記複数の投影パターンの拡大率または被写体距離を指示する指示入力部と、を備え、
    前記拡大部は、前記指示入力部からの拡大率または被写体距離の指示入力に基づいて前記記憶部から読み出した前記複数の投影パターンをそれぞれ拡大する請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記復元処理部により復元された画像の解像度が最大になる前記複数の投影パターンの拡大率を自動的に取得する拡大率取得部を備え、
    前記拡大部は、前記拡大率取得部が取得した拡大率に基づいて前記記憶部から読み出し
    た前記複数の投影パターンをそれぞれ拡大する請求項5に記載の撮像装置。
  8. 前記複数の投影パターンであって、被写体距離に応じてそれぞれ拡大率が異なる複数の投影パターンを記憶する記憶部と、
    前記復元処理部により復元された画像を表示する表示部と、
    手動により前記複数の投影パターンの拡大率または被写体距離を指示する指示入力部と、を備え、
    前記合成処理部は、前記指示入力部からの拡大率または被写体距離の指示入力に基づいて前記記憶部から対応する拡大率の前記複数の投影パターンを読み出し、前記複数の投影像と前記読み出した前記複数の投影パターンとを画像処理により重ね合わせる請求項3または4に記載の撮像装置。
  9. 前記複数の投影パターンであって、被写体距離に応じてそれぞれ拡大率が異なる複数の投影パターンを記憶する記憶部と、
    前記復元処理部により復元された画像の解像度が最大になる前記複数の投影パターンの拡大率を自動的に取得する拡大率取得部と、を備え、
    前記合成処理部は、前記拡大率取得部が取得した拡大率に基づいて前記記憶部から対応する拡大率の前記複数の投影パターンを読み出し、前記複数の投影像と前記読み出した前記複数の投影パターンとを画像処理により重ね合わせる請求項3または4に記載の撮像装置。
  10. 前記指向性センサは、
    二次元状に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサの入射面側に配設されたマイクロレンズアレイであって、前記複数の方位領域に対応する複数の画素ごとに前記マイクロレンズアレイを構成する1つのマイクロレンズが配設され、各マイクロレンズに入射する光を前記複数の方位領域に対応する複数の画素にそれぞれ分割して入射させる前記マイクロレンズアレイと、
    から構成されたセンサである請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記指向性センサは、
    二次元状に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサの画素ごとに配設されたマイクロレンズアレイと、
    前記イメージセンサの各画素と前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズとの間にそれぞれ配設された複数種類の遮光マスクであって、前記複数の方位領域に対応する開口が形成された前記複数種類の遮光マスクと、
    から構成されたセンサである請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記複数種類の遮光マスクは、前記イメージセンサの複数の画素に対して同じ密度で配置される請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記複数種類の遮光マスクは、前記イメージセンサの複数の画素に対して異なる密度で配置される請求項11に記載の撮像装置。
  14. 前記復元画像生成部により復元された前記複数の画像を結合し、1枚の画像を生成する結合画像生成部を備える請求項1から13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 前記配置のパターンは符号化パターンである請求項1に記載の撮像装置。
  16. 前記配置のパターンは前記透過領域としての複数の開口が2次元方向にランダムに配置されたパターンである請求項1に記載の撮像装置。
  17. フレネルゾーンプレートと、
    前記フレネルゾーンプレートが受光面側に近接して配設され、前記フレネルゾーンプレートを介して被写体からの光を有する前記フレネルゾーンプレートの投影像を受光する指向性センサであって、前記被写体から前記フレネルゾーンプレートに入射する光を、それぞれ方向が異なる複数の方位領域ごとに分割し、前記分割した複数の方位領域に対応する複数の前記投影像をそれぞれ取得する前記指向性センサと、
    を備える撮像モジュール。
  18. 前記指向性センサは、
    二次元状に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサの入射面側に配設されたマイクロレンズアレイであって、前記複数の方位領域に対応する複数の画素ごとに前記マイクロレンズアレイを構成する1つのマイクロレンズが配設され、各マイクロレンズに入射する光を前記複数の方位領域に対応する複数の画素にそれぞれ分割して入射させる前記マイクロレンズアレイと、
    から構成されたセンサである請求項17に記載の撮像モジュール。
  19. 前記指向性センサは、
    二次元状に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサの画素ごとに配設されたマイクロレンズアレイと、
    前記イメージセンサの各画素と前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズとの間にそれぞれ配設された複数種類の遮光マスクであって、前記複数の方位領域に対応する開口が形成された前記複数種類の遮光マスクと、
    から構成されたセンサである請求項17に記載の撮像モジュール。
  20. 前記複数種類の遮光マスクは、前記イメージセンサの複数の画素に対して同じ密度で配置される請求項19に記載の撮像モジュール。
  21. 前記複数種類の遮光マスクは、前記イメージセンサの複数の画素に対して異なる密度で配置される請求項19に記載の撮像モジュール。
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