JP6713529B2 - 積層体、偏光板及び画像表示装置 - Google Patents
積層体、偏光板及び画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6713529B2 JP6713529B2 JP2018500993A JP2018500993A JP6713529B2 JP 6713529 B2 JP6713529 B2 JP 6713529B2 JP 2018500993 A JP2018500993 A JP 2018500993A JP 2018500993 A JP2018500993 A JP 2018500993A JP 6713529 B2 JP6713529 B2 JP 6713529B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- general formula
- polymer
- repeating unit
- preferable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B23/00—Layered products comprising a layer of cellulosic plastic substances, i.e. substances obtained by chemical modification of cellulose, e.g. cellulose ethers, cellulose esters, viscose
- B32B23/04—Layered products comprising a layer of cellulosic plastic substances, i.e. substances obtained by chemical modification of cellulose, e.g. cellulose ethers, cellulose esters, viscose comprising such cellulosic plastic substance as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
- B32B23/08—Layered products comprising a layer of cellulosic plastic substances, i.e. substances obtained by chemical modification of cellulose, e.g. cellulose ethers, cellulose esters, viscose comprising such cellulosic plastic substance as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
Description
画像表示装置における画像品質の低下は、水が偏光板内部へと進入し、偏光子を劣化させることが一因とされる。偏光子はその表面に保護フィルム(光学フィルム)が積層されて保護されているが、この保護フィルムにも薄膜化が求められている。保護フィルムを薄膜化すると水が偏光子とより接触しやすくなり、画像品質が低下しやすくなる。また、かかる画像品質の低下は、屋外用途等の過酷な環境下での使用においてより顕在化する。
また、実用的な保護フィルムとするためには、保護フィルムの光学特性の経時に伴う変動を極力抑えることも重要となる。しかし、一般的に、保護フィルムは上述した過酷な環境下(特に高温環境下)での使用において光学特性の劣化が進行しやすい。このような光学特性の劣化としては、ヘイズ値の上昇やフィルムの着色が例として挙げられる。
また、これらの保護フィルムを高温環境下で保存した場合に、ヘイズ値が上昇しやすい傾向にあり、これらの保護フィルムを画像表示装置に組み込んだ際に表示性能を良好に維持することが困難であることも明らかとなってきた。
本発明は、セルロースエステル樹脂層を備えた積層体であって、層間の密着性に優れ、薄膜化して偏光子の保護フィルムとして用いた際にも偏光子の経時的な劣化を抑制することができ、さらに高温環境下においてもヘイズ値の経時的な上昇が抑制され、画像表示装置に組み込んだ際に表示性能を長期に亘り良好に維持することを可能とする積層体、この積層体を用いた偏光板、並びにこの偏光板を用いた画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明はこれらの知見に基づきさらに検討を重ね、完成されるに至ったものである。
〔1〕
セルロースエステル樹脂層と、このセルロースエステル樹脂層上に直接設けた、下記一般式(2)又は(3)で表される繰り返し単位を有するポリマーを含有する層とを有し、このポリマーのガラス転移温度が50℃以上である、積層体。
R2はアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を示す。ただし、R 2 の構造中には、−C(=O)−、酸素原子及び窒素原子のいずれも含まれない。
L2はアルキレン基、アルキレンオキシ基又はポリアルキレンオキシ基を示す。
Aは−C(=O)NR3−又は−NR3−C(=O)−NR3−を示す。
R 3 は水素原子又は置換基を示す。
R3aは水素原子又はアルキル基を示す。
〔2〕
上記一般式(3)で表される繰り返し単位が下記一般式(4)で表される繰り返し単位である、〔1〕記載の積層体。
〔3〕
上記一般式(2)又は(3)で表される繰り返し単位を有する上記ポリマーが、上記一般式(2)又は(3)で表される繰り返し単位と、下記一般式(5)で表される繰り返し単位とを有する、〔1〕又は〔2〕記載の積層体。
R6は水素原子又はアルキル基を示す。
L3は単結合であるか、又は、アルキレン基、アリーレン基、−C(=O)−、−O−及び−N(R3A)−から選ばれる2価の基もしくはこれらの基の2種以上を組合せてなる2価の連結基を示す。
R3Aは水素原子又は置換基を示す。
〔4〕
上記積層体中、上記一般式(2)又は(3)で表される繰り返し単位を有するポリマーの含有量が1〜30質量%である、〔1〕〜〔3〕のいずれか記載の積層体。
〔5〕
〔1〕〜〔4〕のいずれか記載の積層体と、偏光子とを有する偏光板。
〔6〕
〔5〕に記載の偏光板を有する画像表示装置。
なお、化合物の塩としては、例えば、化合物と無機酸もしくは有機酸とで形成された、化合物の酸付加塩、又は、化合物と無機塩基もしくは有機塩基とで形成された、化合物の塩基付加塩等が挙げられる。また、化合物のイオンとしては、例えば、上述の化合物の塩が乖離してなる、化合物の骨格を含むイオンが挙げられる。
本明細書において置換、無置換を明記していない置換基(連結基についても同様)については、所望の効果を奏する範囲で、その基に任意の置換基を有していてもよい意味である。これは置換、無置換を明記していない化合物についても同義である。
また本明細書において単に「置換基」という場合、特段の断りが無い限り、下記置換基群Tから選択される基が挙げられる。また、特定の範囲を有する置換基が記載されているだけの場合(例えば「アルキル基」と記載されているだけの場合)は、下記置換基群Tの対応する基(上記の場合はアルキル基)における好ましい範囲、具体例が適用される。
本明細書において、ある基の炭素数を規定する場合、この炭素数は、基全体の炭素数を意味する。つまり、この基がさらに置換基を有する形態である場合、この置換基を含めた全体の炭素数を意味する。
アルキル基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜12、特に好ましくは1〜8のものであり、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ヘキサデシル基などが挙げられる。)、シクロアルキル基(好ましくは炭素原子数3〜20、より好ましくは3〜12、特に好ましくは3〜8のものであり、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜12、特に好ましくは2〜8であり、例えばビニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ペンテニル基などが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜12、特に好ましくは2〜8であり、例えばプロパルギル基、3−ペンチニル基などが挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素原子数6〜30、より好ましくは6〜20、特に好ましくは6〜12であり、例えばフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などが挙げられる。)、アミノ基(好ましくは炭素原子数0〜20、より好ましくは0〜10、特に好ましくは0〜6であり、例えばアミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジベンジルアミノ基などが挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜12、特に好ましくは1〜8であり、例えばメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基などが挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素原子数6〜20、より好ましくは6〜16、特に好ましくは6〜12であり、例えばフェニルオキシ基、2−ナフチルオキシ基などが挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えばアセチル基、ベンゾイル基、ホルミル基、ピバロイル基などが挙げられる。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜16、特に好ましくは2〜12であり、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基などが挙げられる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素原子数7〜20、より好ましくは7〜16、特に好ましくは7〜10であり、例えばフェニルオキシカルボニル基などが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜16、特に好ましくは2〜10であり、例えばアセトキシ基、ベンゾイルオキシ基などが挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜16、特に好ましくは2〜10であり、例えばアセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基などが挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜16、特に好ましくは2〜12であり、例えばメトキシカルボニルアミノ基などが挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素原子数7〜20、より好ましくは7〜16、特に好ましくは7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニルアミノ基などが挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基などが挙げられる。)、スルファモイル基(好ましくは炭素原子数0〜20、より好ましくは0〜16、特に好ましくは0〜12であり、例えばスルファモイル基、メチルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基などが挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えばカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、フェニルカルバモイル基などが挙げられる。)、アルキルチオ基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えばメチルチオ基、エチルチオ基などが挙げられる。)、アリールチオ基(好ましくは炭素原子数6〜20、より好ましくは6〜16、特に好ましくは6〜12であり、例えばフェニルチオ基などが挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えばメシル基、トシル基などが挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えばメタンスルフィニル基、ベンゼンスルフィニル基などが挙げられる。)、ウレタン基、ウレイド基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えばウレイド基、メチルウレイド基、フェニルウレイド基などが挙げられる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜16、特に好ましくは1〜12であり、例えばジエチルリン酸アミド、フェニルリン酸アミドなどが挙げられる。)、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、ヘテロ環基(好ましくは炭素原子数1〜30、より好ましくは1〜12であり、ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子、具体的には例えばイミダゾリル基、ピリジル基、キノリル基、フリル基、ピペリジル基、モルホリノ基、ベンゾオキサゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズチアゾリル基などが挙げられる。)、及びシリル基(好ましくは、炭素原子数3〜40、より好ましくは3〜30、特に好ましくは3〜24であり、例えば、トリメチルシリル基、トリフェニルシリル基などが挙げられる)。
これらの置換基は更に置換基を有してもよい。また、置換基が2つ以上ある場合は、同じでも異なってもよい。また、隣接する置換基は互いに連結して環を形成してもよい。
なお、本明細書において、高温高湿条件下における偏光子の劣化を抑制する程度を「偏光子耐久性」または「偏光板耐久性」とも言う。
本発明の上記及び他の特徴及び利点は、適宜添付の図面を参照して、下記の記載からより明らかになるであろう。
[積層体]
本発明の積層体は、図1に示すように、セルロースエステル樹脂層11と、このセルロースエステル樹脂層11上に直接設けられた、後述する一般式(1)で表される繰り返し単位を有し且つ特定温度以上のガラス転移温度を有するポリマーを含有する層12(以下、単に「ポリマー層」ともいう。)を有する。セルロースエステル樹脂層11とポリマー層12の詳細については後述する。本発明の積層体は、図1に示すようにセルロースエステル樹脂層11の片面に上記ポリマー層が設けられていてもよいし、セルロースエステル樹脂層11の両面に上記ポリマー層が設けられた形態であってもよい。より好ましくは、本発明の積層体はセルロースエステル樹脂層11の片面に上記ポリマー層が設けられた形態である。
なお、組成が異なる2層以上のポリマー層をセルロースエステル樹脂層上に設けてもよい。2層以上のポリマー層を形成する場合は、セルロースエステル樹脂層の片面に2層以上のポリマー層を設けてもよく、セルロースエステル樹脂層の両面にそれぞれ2層以上のポリマー層を設けてもよい。
本発明の積層体を構成するポリマー層について説明する。
上記ポリマー層を構成するポリマー(S)は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有する。
Raがアルキル基の場合、このアルキル基は直鎖でも分岐を有してもよい。このアルキル基の炭素数は1〜20が好ましく、1〜10がより好ましく、1〜8がさらに好ましく、1〜6がさらに好ましく、1〜4が特に好ましい。このアルキル基の好ましい具体例として、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、s−ブチル、イソブチルを挙げることができる。
Rb及びRcがアルキル基の場合、このアルキル基は直鎖でも分岐を有してもよい。このアルキル基の炭素数は1〜10が好ましく、1〜5がより好ましく、1〜3がさらに好ましく、さらに好ましくはメチル又はエチルであり、さらに好ましくはメチルである。
Rb及びRcがアリール基の場合、このアリール基は、その炭素数が6〜20が好ましく、6〜15がさらに好ましく、6〜12が特に好ましく、とりわけフェニルが好ましい。
Rb及びRcがアルコキシカルボニル基の場合、このアルコキシカルボニル基は、その炭素数が2〜10が好ましく、2〜5がさらに好ましく、さらに好ましくはメトキシカルボニル又はエトキシカルボニルである。
Rb及びRcはさらに好ましくは水素原子である。
−C(=O)NR3−がL1中に組み込まれる向きに特に制限はない。すなわち、L1が−C(=O)NR3−で表される基を含む形態には、−C(=O)NR3−のC(=O)の側がR2側に結合した形態、及び、−C(=O)NR3−のNR3の側がR2側に結合した形態の両形態が含まれる。
またR3はカルボニル基によって−C(=O)NR3−における窒素原子と結合する基であることも好ましい。この場合、R3はR2が有する置換基と結合した形態を採ることが好ましい。このときは、R2はアリール基(好ましくはフェニル基)であることが好ましい。
なかでもR3は水素原子であることが好ましい。
L1はその分子量が12〜240が好ましく、44〜150がより好ましい。
L2がアルキレン基の場合、このアルキレン基は直鎖でも分岐を有してもよく、直鎖であることが好ましい。このアルキレン基の炭素数は1〜10が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜4がさらに好ましく、1〜3がさらに好ましく、エチレンであることが特に好ましい。
L2がアルキレンオキシ基の場合、このアルキレンオキシ基は直鎖でも分岐を有してもよく、直鎖であることが好ましい。このアルキレンオキシ基の炭素数は1〜10が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜4がさらに好ましく、1〜3がさらに好ましい。
L2がポリアルキレンオキシ基の場合、このポリアルキレンオキシ基を構成するアルキレンオキシ基は直鎖でも分岐を有してもよく、直鎖であることが好ましい。このポリアルキレンオキシ基を構成するアルキレンオキシ基の炭素数は1〜10が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜4がさらに好ましく、1〜3がさらに好ましい。また、このポリアルキレンオキシ基全体の炭素数は1〜10が好ましく、1〜6がより好ましい。また、このポリアルキレンオキシ基の酸素数は1〜4が好ましく、1〜3がより好ましく、1〜2が特に好ましい。L2がポリアルキレンオキシ基の場合、ポリアルキレンオキシ基を構成するアルキレンオキシ基は同一でも異なっていてもよい。
L2は、エチレンオキシ基であることが特に好ましい。
L2がアルキレンオキシ基又はポリアルキレンオキシ基である場合、このアルキレンオキシ基又はポリアルキレンオキシ基中の酸素原子がAと連結する。
R3aがアルキル基の場合、このアルキル基の炭素数は1〜6が好ましく、1〜4がより好ましく、メチル又はエチルがさらに好ましい。
R2とR3aが共にアルキル基の場合、これらは互いに連結して環を構成してもよい。この環構造の環構成原子には窒素原子以外のヘテロ原子が含まれていてもよい。この環構造の具体例としてモルホリン環、ピロリドン環、イミダゾリドン環、及びスクシンイミド環を挙げることができ、モルホリン環が好ましい。
上記ポリマー(S)は、下記一般式(5)で表される繰り返し単位を有することも好ましい。下記一般式(5)で表される繰り返し単位を有することにより上記塗布溶媒中への溶解性をより高めることができ、上述したリサイクル性をより向上させることができる。
R6がアルキル基の場合、このアルキル基は直鎖でも分岐を有してもよい。このアルキル基の炭素数は1〜10が好ましく、1〜5がより好ましく、1〜3がさらに好ましい。R6はより好ましくはメチル又はエチルであり、さらに好ましくはメチルである。
R6はさらに好ましくは水素原子又はメチルである。
R4及びR5がアルキル基の場合、このアルキル基は直鎖でも分岐を有してもよい。このアルキル基の炭素数は1〜10が好ましく、1〜5がより好ましく、1〜3がさらに好ましく、さらに好ましくはメチル又はエチルであり、さらに好ましくはメチルである。
R4及びR5がアリール基の場合、このアリール基は、その炭素数が6〜20が好ましく、6〜15がさらに好ましく、6〜12が特に好ましく、とりわけフェニルが好ましい。
R4及びR5がアルコキシカルボニル基の場合、このアルコキシカルボニル基は、その炭素数が2〜10が好ましく、2〜5がさらに好ましく、さらに好ましくはメトキシカルボニル又はエトキシカルボニルである。
R4及びR5はさらに好ましくは水素原子である。
R3Aは水素原子又は置換基を示す。R3Aが置換基の場合、この置換基としては、上述した置換基群Tから選ばれる基が挙げられ、なかでもアルキル基が好ましい。このアルキル基の炭素数は1〜6が好ましく、1〜4がより好ましく、メチル又はエチルがさらに好ましい。
上記の2種以上を組み合わせてなる2価の連結基において、組み合わされる上記連結基の数は、特に限定されないが、例えば、2〜9個が好ましく、2個又は3個がより好ましい。また、連結基の組み合わせも、特に限定されず、例えば、−C(=O)−、−O−及びアルキレン基の組み合わせ、又は、−C(=O)−、−O−及びアリーレン基の組み合わせが好ましく、−C(=O)−、−O−及びアルキレン基の組み合わせがより好ましい。なかでも、L3が−C(=O)−を含む連結基であり、−C(=O)−が主鎖(R6が結合している炭素原子)に結合することが更に好ましい。
アリーレン基L3、又はL3中に組み込まれるアリーレン基は、その炭素数が6〜20が好ましく、6〜15がさらに好ましく、6〜12が特に好ましく、とりわけフェニレンが好ましい。
上記繰り返し単位(R)としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来も繰り返し単位がより好ましい。上記繰り返し単位(R)の好ましい具体例として、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、メチル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、エチル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、フェノキシエチル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、イソプロピル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、n−ブチル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、イソブチル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、エチルヘキシル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、シクロヘキシル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、イソボルニル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート由来の繰り返し単位を挙げることができる。
また、上記ポリマー(S)が上記一般式(5)で表される繰り返し単位を有する場合、上記ポリマー(S)中において、上記一般式(1)で表される繰り返し単位と、上記一般式(5)で表される繰り返し単位と、繰り返し単位(R)の総モル量中、上記一般式(5)で表される繰り返し単位のモル量は5〜50モル%が好ましく、10〜40モル%がより好ましく、15〜30モル%がさらに好ましい。
また、上記ポリマー(S)が上記繰り返し単位(R)を有する場合、上記ポリマー(S)中において、上記一般式(1)で表される繰り返し単位と、上記一般式(5)で表される繰り返し単位と、繰り返し単位(R)の総モル量中、繰り返し単位(R)のモル量は10〜95モル%が好ましく、10〜90モル%がより好ましく、20〜90モル%がさらに好ましい。
本発明においては、後述の実施例に記載の方法を用いることができる。測定試料はポリマー粉末そのものの他、積層体からポリマー層を削りとった粉末を用いてもよい。なお、積層体からポリマー層を削りとった粉末を用いる場合は、必要に応じてポリマー以外の成分を除去(精製)してもよい。
重量平均分子量は、後述する実施例に記載の方法等で測定することができる。
本発明の積層体を構成するセルロースエステル樹脂層は、層中にセルロースエステルを50質量%以上含有する層である。セルロースエステル樹脂層中のセルロースエステルの含有量は60質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、85質量%以上がさらに好ましい。セルロースエステル樹脂層中のセルロースエステルの含有量の上限は、通常は96質量%以下であり、95質量%以下が好ましく、92質量%以下がさらに好ましい。この場合、セルロースエステルを除く残部には、例えば後述する添加剤等が含まれる。
本発明のセルロースエステル樹脂層の製造において、原料として用いるセルロースエステルについて説明する。
本発明で使用されるセルロースエステルの原料のセルロースとしては、綿花リンタ、木材パルプ(広葉樹パルプ,針葉樹パルプ)などがあり、何れの原料セルロースから得られるセルロースでも使用でき、場合により混合して使用してもよい。原料セルロースは、例えば、丸澤、宇田著,「プラスチック材料講座(17)繊維素系樹脂」,日刊工業新聞社(1970年発行)又は発明協会公開技報公技番号2001−1745号(7頁〜8頁)に記載のセルロースを用いることができる。
セルロースエステルとしては、セルロースエステルフィルムの製造に用いられる公知のセルロースエステルを何ら制限なく用いることができる。なかでもセルロースアシレートを用いることが好ましい。
本発明に用いるセルロースアシレートは、セルロースアシレートフィルムの製造に用いられる公知のセルロースアシレートを何ら制限なく用いることができる。
セルロースを構成するβ−1,4結合しているグルコース単位は、2位、3位及び6位に遊離のヒドロキシ基を有している。セルロースアシレートは、これらのヒドロキシ基の一部をアシル基によりアシル化した重合体(ポリマー)である。
アシル置換度(以下、単に「置換度」ということがある)は、2位、3位及び6位に位置するセルロースのヒドロキシ基のアシル化の度合いを示すものであり、全てのグルコース単位の2位、3位及び6位のヒドロキシ基がいずれもアシル化された場合、総アシル置換度は3である。例えば、全てのグルコース単位で、6位のみが全てアシル化された場合、総アシル置換度は1である。同様に、全グルコースの全ヒドロキシ基において、各々のグルコース単位で、6位及び2位のいずれか一方の全てがアシル化された場合も、総アシル置換度は1である。
すなわち置換度は、グルコース分子中の全ヒドロキシ基が全てアシル化された場合を3として、アシル化の度合いを示すものである。
セルロースアシレートの置換度は、手塚他,Carbohydrate.Res.,273,83−91(1995)に記載の方法、又は、ASTM−D817−96に規定の方法に準じて測定することができる。
本発明に用いるセルロースエステル樹脂層として、後述の共流延法などにより、異なるセルロースアシレートからなる複数層からなる樹脂層を採用することも好ましい。
例えば、綿花リンター又は木材パルプ由来のセルロースを原料とし、これを酢酸等の有機酸で活性化処理した後、硫酸触媒の存在下で、所望の構造の有機酸を用いてエステル化することによりセルロースアシレートを得ることができる。また、アシル化剤として有機酸無水物を用いる場合には、一般にセルロース中に存在するヒドロキシ基の量に対して有機酸無水物を過剰量で使用してセルロースをエステル化する。
またセルロースアシレートは、例えば、特開平10−45804号公報に記載された方法により合成することもできる。
続いて上記セルロースエステル樹脂層の形成について説明する。
上記セルロースエステル樹脂層の形成は、特に限定されるものではなく、例えば溶融製膜法又は溶液製膜法(ソルベントキャスト法)により形成することが好ましく、添加剤の揮散、分解等を考慮すると溶液製膜法(ソルベントキャスト法)により形成することがより好ましい。ソルベントキャスト法を利用したフィルムの製造例については、米国特許第2,336,310号、同第2,367,603号、同第2,492,078号、同第2,492,977号、同第2,492,978号、同第2,607,704号、同第2,739,069号及び同第2,739,070号の各明細書、英国特許第640731号及び同第736892号の各明細書、並びに特公昭45−4554号、同49−5614号、特開昭60−176834号、同60−203430号及び同62−115035号等の各公報を参考にすることができる。また、上記セルロースエステル樹脂層は、延伸処理が施されていてもよい。延伸処理の方法及び条件については、例えば、特開昭62−115035号、特開平4−152125号、同4−284211号、同4−298310号、同11−48271号等の各公報を参考にすることができる。
溶液の流延方法としては、調製されたドープを加圧ダイから金属支持体上に均一に押し出す方法、一旦金属等の支持体上に流延されたドープをブレードで膜厚を調節するドクターブレードによる方法、逆回転するロールで調節するリバースロールコーターによる方法等があり、加圧ダイによる方法が好ましい。加圧ダイにはコートハンガータイプ、Tダイタイプ等があるが、いずれも好ましく用いることができる。また、ここで挙げた方法以外にも、従来知られているセルロースエステル溶液を流延製膜する種々の方法で実施することができ、用いる溶媒の沸点等の違いを考慮して各条件を設定することができる。
共流延法及び逐次流延法によりセルロースエステル樹脂層を製造する場合には、先ず、各層用のセルロースエステル溶液(ドープともいう)を調製し、この溶液を支持体上に流延する。
共流延法(重層同時流延)では、まず流延用支持体(バンド又はドラム)の上に、各層(3層あるいはそれ以上でもよい)各々の流延用ドープを別々のスリットなどから同時に押出すことができる流延用ダイを用いてドープを押出して、各層同時に流延する。流延後、適当な時間をおいて支持体から剥ぎ取って、乾燥しフィルムを成形する流延法である。共流延ダイを用いることにより、例えば、流延用支持体の上に表層用ドープから形成された表層2層と、これら表層に挟まれたコア層用ドープからなるコア層の計3層を、支持体上に同時に押出して流延することができる。
また塗布法では、一般的には、コア層を溶液製膜法によりフィルム状に形成し、その表層に、目的のセルロースエステル溶液である塗布液を塗布し、乾燥して、積層構造のセルロースエステル樹脂層を形成する。
上記セルロースエステル樹脂層は、上記の流延、乾燥後、延伸処理されていることも好ましい。セルロースエステル樹脂層の延伸方向はフィルム搬送方向(MD(Machine Direction)方向)と搬送方向に直交する方向(TD(Transverse Direction)方向)のいずれでもよい。後に続く偏光板加工プロセスを考慮すると、TD方向であることが好ましい。延伸処理は2段階以上に分けて複数回行ってもよい。
MD方向の延伸の場合、例えば、フィルムの搬送ローラーの速度を調節して、フィルムの剥ぎ取り速度よりも巻き取り速度を速くすることで行うことができる。
上記セルロースエステル樹脂層は、本発明の効果を損なわない範囲で、添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、公知の可塑剤、有機酸、色素、ポリマー、レターデーション調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、マット剤などが例示される。これらについては、特開2012−155287号公報の段落番号0062〜0097の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。また、添加剤としては、剥離促進剤、有機酸、多価カルボン酸誘導体を挙げることもできる。これらについては、国際公開第2015/005398号段落0212〜0219の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。更に、添加剤として、後述する、ラジカル捕捉剤、劣化防止剤又はバルビツール酸化合物なども挙げることができる。
添加剤の含有量(上記セルロースエステル樹脂層が二種以上の添加剤を含有する場合には、それらの合計含有量)は、セルロースエステル100質量部に対して50質量部以下であることが好ましく、30質量部以下であることがより好ましく、5〜30質量部であることがさらに好ましい。
好ましい添加剤の1つとしては、可塑剤を挙げることができる。可塑剤をセルロースエステル樹脂層に添加することにより、セルロースエステル樹脂層の疎水性を高めることができる。この点は、セルロースエステル樹脂層の含水率を低下させる観点から好ましい。このような可塑剤を使用することは、セルロースエステル樹脂層を有する積層体を、偏光板保護フィルムとして用いた場合、湿度に起因する画像表示装置の表示ムラを発生しにくくすることができるため、好ましい。
なお、これらの可塑剤は2種類以上添加してもよい。2種類以上添加する場合も、添加量の具体例および好ましい範囲は上記と同一である。
好ましい添加剤の1つとしては、酸化防止剤を挙げることもできる。酸化防止剤については、国際公開第2015/005398号段落0143〜0165の記載も参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。
好ましい添加剤の1つとしては、ラジカル補捉剤を挙げることもできる。ラジカル補捉剤については、国際公開第2015/005398号段落0166〜0199の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。
好ましい添加剤の1つとしては、劣化防止剤を挙げることもできる。劣化防止剤については、国際公開第2015/005398号段落0205〜0206の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。
上記セルロースエステル樹脂層は、バルビツール酸構造を有する化合物(バルビツール酸化合物)を含有することもできる。バルビツール酸化合物は、この化合物を添加することにより、セルロースエステル樹脂層に各種機能を発現させることができる化合物である。例えば、バルビツール酸化合物は、セルロースエステル樹脂層の硬度向上に有効である。また、バルビツール酸化合物は、この化合物を含むセルロースエステル樹脂層を備えた偏光板の光、熱、湿度等に対する耐久性の改良にも有効である。上記セルロースエステル樹脂層に添加可能なバルビツール酸化合物については、例えば国際公開第2015/005398号段落0029〜0060段落の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。
上記セルロースエステル樹脂層は、アルカリ鹸化処理することにより、ポリビニルアルコールのような偏光子の材料との密着性を高めることができる。
鹸化の方法については、特開2007−86748号公報の段落番号0211及び段落番号0212に記載されている方法を用いることができる。
本発明の積層体の製造方法について説明する。
本発明の積層体の製造方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法を採用することができる。溶融製膜法、溶液製膜法(ソルベントキャスト法)の他、セルロースエステル樹脂層を作製した後、各種公知の塗布方法によりポリマー(S)を含む層を形成し、これを乾燥して積層体を製造することもできる。上記塗布方法としては特に制限はないが、マイクログラビア塗工方式を好ましく用いることができる。なお、いずれの塗布方法を用いた場合であっても、上記モノマーを、適宜の溶媒に適宜の濃度で溶解したものであれば、塗布液は特に限定されず、塗工条件及び成膜条件も特に限定されない。
なお、量産適性の観点から、溶融製膜法、溶液製膜法(ソルベントキャスト法)により製膜することができる。溶融製膜法としては、T−ダイ法などの製造法を用いることが好ましく、特に同時共押し出し法を用いることが好ましい。溶液製膜法としては、上記共流延法、逐次流延法、塗布法などの積層流延法を用いることが好ましく、特に同時共流延(同時多層共流延ともいう。)法を用いることが、安定製造及び生産コスト低減の観点から特に好ましい。
(ヘイズ値)
本発明の積層体は、全ヘイズ値が2.00%以下であることが好ましい。全ヘイズ値が2.00%以下であると、積層体の透明性が高く、液晶表示装置のコントラスト比、輝度向上等に効果がある。全ヘイズ値は、1.00%以下がより好ましく、0.50%以下であることが更に好ましく、0.30%以下が特に好ましく、0.20%以下が最も好ましい。全ヘイズ値は低いほど光学的性能が優れるが原料選択、製造管理、ロールフィルムのハンドリング性等も考慮すると0.01%以上であることが好ましい。
本発明の積層体の内部ヘイズ値は、1.00%以下であることが好ましい。内部ヘイズ値を1.00%以下とすることで、液晶表示装置のコントラスト比を向上させ、優れた表示特性を実現することができる。内部ヘイズ値は、0.50%以下がより好ましく、0.20%以下が更に好ましく、0.10%以下が特に好ましく、0.05%以下が最も好ましい。原料選択、製造管理等の観点からは0.01%以上であることが好ましい。
本発明の積層体としては、特に、全ヘイズ値が0.30%以下であり、内部ヘイズ値が0.10%以下であることが好ましい。
全ヘイズ値及び内部ヘイズ値は、フィルム材料の種類、添加量、添加剤の選択(特に、マット剤粒子の粒径、屈折率、添加量)、更にはフィルム製造条件(延伸時の温度や延伸倍率など)等により調整することができる。
なおヘイズ値の測定は、フィルム試料40mm×80mmを、25℃、相対湿度60%で、ヘイズメーター(HGM−2DP、スガ試験機)で、JIS K−7136(2000)に従って測定することができる。
本発明の積層体の膜厚は、用途に応じ適宜定めることができるが、例えば、5〜100μmとすることができる。5μm以上とすることにより、ウェブ状のフィルムを作製する際のハンドリング性が向上し好ましい。また、100μm以下とすることにより、湿度変化に対応しやすく、光学特性を維持しやすくなる。積層体の膜厚は、8〜80μmがより好ましく、10〜70μmが更に好ましい。
上記積層体の透湿度は、JIS Z−0208をもとに、40℃、相対湿度90%の条件において測定される。
本発明の積層体の透湿度は、1600g/m2/day(24時間)以下であることが好ましく、1000g/m2/day以下であることがより好ましく、600g/m2/day以下であることがさらに好ましく、200g/m2/day以下であることが特に好ましい。積層体の透湿度を上記範囲に制御することで、本発明の積層体を搭載した液晶表示装置の常温、高湿及び高温高湿環境経時後の、液晶セルの反りや、黒表示時の表示ムラを抑制できる。
上記積層体の含水率(平衡含水率)は、偏光板の保護フィルムとして用いる際、ポリビニルアルコールなどの親水性熱可塑性樹脂との接着性を損なわないために、膜厚に関わらず、25℃、相対湿度80%における含水率が、0〜4.0質量%であることが好ましい。0〜2.5質量%であることがより好ましく、0〜1.5質量%であることが更に好ましい。平衡含水率が4.0質量%以下であれば、レターデーションの湿度変化による依存性が大きくなり過ぎず、液晶表示装置の常温、高湿及び高温高湿環境経時後の黒表示時の表示ムラを抑止の点からも好ましい。
含水率の測定法は、フィルム試料7mm×35mmを水分測定器、試料乾燥装置「CA−03」及び「VA−05」(共に三菱化学(株)製)を用いてカールフィッシャー法で測定することができる。含水率は水分量(g)を試料質量(g)で除して算出できる。
本発明の偏光板は、偏光子と、この偏光子の保護フィルムとして本発明の積層体を少なくとも1枚含む。
積層体がセルロースエステル樹脂層の片面に上記ポリマー層が設けられた形態である場合、上記積層体の偏光子との貼合面は、上記ポリマー層の側でもよいし、セルロースエステル樹脂層の側でも良い。偏光子からの色素の吸収を抑える観点からは、上記ポリマー層の側を偏光子と貼り合わせることが好ましい。
ここで、平行、直交又は45°については、本発明が属する技術分野において許容される誤差の範囲を含む。例えば、それぞれ平行、直交及び45°に関する厳密な角度から±10°の範囲内であることを意味し、厳密な角度との誤差は、±5°の範囲内が好ましく、±3°の範囲内がより好ましい。
偏光子の透過軸と本発明の積層体の遅相軸についての平行とは、本発明の積層体の主屈折率nxの方向と偏光子の透過軸の方向とが±10°の角度で交わっていることを意味する。この角度は、±5°の範囲内が好ましく、より好ましくは±3°の範囲内、さらに好ましくは±1°の範囲内、最も好ましくは±0.5°の範囲内である。
また、偏光子の透過軸と本発明の積層体の遅相軸についての直交とは、本発明の積層体の主屈折率nxの方向と偏光子の透過軸の方向とが90°±10°の範囲内の角度で交わっていることを意味する。この角度は、好ましくは90°±5°の範囲内、より好ましくは90°±3°の範囲内、さらに好ましくは90°±1°の範囲内、最も好ましくは90°±0.1°の範囲内である。上述のような範囲であれば、偏光板クロスニコル下における偏光度性能の低下が抑制され、光抜けが低減され好ましい。
本発明の偏光板は、偏光度が95.0%以上が好ましく、98.0%以上がより好ましく、最も好ましくは99.5%以上である。
={(平行透過率−直交透過率)/(平行透過率+直交透過率)}1/2×100
本発明の偏光板は、湿熱経時条件下における耐久性に優れる。このため、後述する偏光板耐久性試験前後での偏光度の変化量は小さい。
本発明の偏光板は、日本分光(株)製自動偏光フィルム測定装置VAP−7070を用いて直交透過率及び平行透過率を測定し、上記式により偏光度を算出し、特に、85℃、相対湿度85%の環境下で500時間保存した場合の偏光度変化量が5%未満であるのが好ましい。
本発明の偏光板のその他の好ましい光学特性等については特開2007−086748号公報の段落番号0238〜0255に記載されており、これらの特性を満たすことが好ましい。
本発明の偏光板は画像表示装置用途として好ましく用いられる。かかる画像表示装置として、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置等が挙げられる。有機エレクトロルミネッセンス表示装置に用いる場合、例えば反射防止用途に用いられる。なかでも本発明の偏光板は液晶表示装置に好適に用いられる。
<液晶表示装置>
本発明の画像表示装置としての一実施形態である液晶表示装置は、液晶セルと、この液晶セルの少なくとも一方に配置された本発明の偏光板とを含む。
図2は、上記液晶表示装置の一実施形態を示す概略図である。図2において、液晶表示装置20は、液晶層24とこの上下に配置された液晶セル上電極基板23及び液晶セル下電極基板25とを有する液晶セル、液晶セルの両側に配置された上側偏光板21及び下側偏光板26からなる。液晶セルと各偏光板との間にカラーフィルターを配置してもよい。液晶表示装置20を透過型として使用する場合は、冷陰極あるいは熱陰極蛍光管、あるいは発光ダイオード、フィールドエミッション素子、エレクトロルミネッセント素子を光源とするバックライトを背面に配置する。液晶セルの基板は、一般に50μm〜2mmの厚さを有する。
液晶セルの基板は、一般に50μm〜2mmの厚さを有する。
本発明のセルロースエステルフィルムは、様々な表示モードの液晶セルに用いることができる。TN(Twisted Nematic)、IPS(In−PlaneSwitching)、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)、AFLC(Anti−ferroelectricLiquid Crystal)、OCB(Optically Compensatory Bend)、STN(Super Twisted Nematic)、VA(Vertically Aligned)、ECB(Electrically Controlled Birefringence)、及びHAN(Hybrid Aligned Nematic)のような様々な表示モードが提案されている。また、上記表示モードを配向分割した表示モードも提案されている。本発明のセルロースエステルは、いずれの表示モードの液晶表示装置にも好適に用いることができる。また、透過型、反射型、半透過型のいずれの液晶表示装置にも好適に用いることができる。
<合成例1:ポリマーP−1の合成>
(2−ヒドロキシメチル)アクリル酸エチル(東京化成株式会社製)20g、フェニルイソシアネート(東京化成株式会社製)19.2g、反応溶媒として酢酸ブチル100ミリリットル、触媒としてオクチルスズ系化合物(商品名:ネオスタンU−830、日東化成株式会社製、)70mgを300ミリリットルフラスコに量り取り、窒素雰囲気下、反応容器内部を90℃まで昇温させて反応させた。反応終了後、反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、モノマーM−2(繰り返し単位A−2を導くモノマー)を得た。下記式中、Etはエチルを示す。
上記合成例1において、使用するモノマー種及び仕込み比を変更したこと以外は、合成例1と同様にして、下記表1に示すポリマーP−2〜P−9を得た。
上記合成例1において、使用するモノマー種及び仕込み比を下記表1に示す通りに変更したこと以外は合成例1と同様にして、比較ポリマーHP−1及びHP−2を得た。
なお、下記表1中のA−2、A−4、A−5、A−6、A−7、A−9、A−10、A−11は、上記例示の繰り返し単位に対応する。
GPC装置:東ソー社製GPC装置(HLC−8320GPC、Ecosec)
カラム:TSK gel SuperHZM−H、TSK gel SuperHZ4000、TSK gel SuperHZ2000併用、(東ソー製、4.6mmID(内径)×15.0cm)
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
バイアル瓶に、上記で合成したポリマー0.2gと、塩化メチレン/メタノール(=80/20(w/w))混合溶媒の所定量(ポリマー濃度が10wt%、5wt%、1wt%となるように調整)とを量りとり、ローター(アズワン社製、MIX ROTOR VMR−SR)を用いて、室温にて3時間攪拌した。攪拌終了後、目視にて溶解状態を観察し、下記評価基準にて評価した。
(溶解性評価基準)
A:10wt%で完溶する
B:5wt%で完溶するが、10wt%では完溶しない
C:1wt%で完溶するが、5wt%では完溶しない
D:1wt%で不溶分がある
結果を下記表1に示す。
示差走査熱量測定装置(X−DSC7000(アイティー計測制御(株)製))にて、ポリマー試料20mgを測定パンに入れ、これを窒素気流中で速度10℃/分で30℃から120℃まで昇温して15分間保持した後、30℃まで−20℃/分で冷却した。この後、再度30℃から250℃まで昇温して、ベースラインが低温側から変化し始める温度をガラス転移温度Tgとした。
<セルロースエステル樹脂層CA−1の作製>
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、固形分濃度22質量%のセルロースアセテート溶液(ドープA)を調製した。
[セルロースアセテート溶液(ドープA)の組成]
アセチル置換度2.86のセルロースアセテート 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
紫外線吸収剤(チヌビン328 チバ・ジャパン製) 0.9質量部
紫外線吸収剤(チヌビン326 チバ・ジャパン製) 0.2質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 336質量部
メタノール(第2溶媒) 29質量部
1−ブタノール(第3溶媒) 11質量部
バンド流延装置を用い、上記調製したドープを2000mm幅でステンレス製のエンドレスバンド(流延支持体)に流延ダイから均一に流延した。ドープA中の残留溶媒量が40質量%になった時点で流延支持体から高分子膜として剥離し、渡り部で下流側のローラの回転速度を上流側のローラの回転速度より速くすることにより搬送方向の延伸を行い、温度170℃で搬送方向(MD)に1.2倍及びテンターで搬送方向の直交方向(TD方向)に1.5倍延伸し(延伸倍率は面積比で1.8倍)、乾燥ゾーンで130℃で乾燥を行った。得られたセルロースエステル樹脂層(セルロースエステルフィルム)CA−2の膜厚は40μmであった。
上記ポリマーP−1を固形分15%となるようにメチルエチルケトンと混合した後、攪拌機をつけたガラス製セパラブルフラスコに仕込み、室温にて5時間攪拌後、孔径5μmのポリプロピレン製デプスフィルターでろ過し、ポリマー層形成用組成物を得た。次に、上記で作製したセルロースエステル樹脂層CA−1上に、上記ポリマー層形成用組成物を、グラビアコーターを用いて塗布した。次いで25℃で1分間乾燥し、さらに120℃で約5分間乾燥して膜厚60μmの積層体S−1を得た。
上記<積層体S−1の作製>において、ポリマー層形成用組成物に用いるポリマーP−1を下記表2に示す通りに変更し、またセルロースエステル樹脂層を下記表2に示す通りとした以外は、上記<積層体S−1の作製>と同様にして、積層体S−2〜S−10、比較積層体HS−2及びHS−3を作製した。得られた各積層体の厚さはいずれも60μmであった。
セルロースエステル樹脂層CA−1の作製において、アセチル置換度2.86のセルロースアセテート100質量部を80質量部とし、さらにポリマーP−6を20質量部添加した以外は、CA−1の作製と同様にして、P−6とCA−1の混合物からなる単層フィルムを作製した。
積層体の層間密着性は、JIS K 5400に準処した碁盤目試験を適用した。具体的な手順を以下に示す。
上記で調製した各積層体のポリマー層側の面にカッターナイフ及びカッターガイドを用いて、1mm間隔の11本の切り傷をつけ100個の碁盤目を作製した。この碁盤目上にセロハンテープを強く圧着させた後、テープの端を45°の角度で一気に剥がし、碁盤目の状態(碁盤目を構成する格子の剥がれの状態)を観察した。観察結果を下記評価基準に当てはめ評価した。
A:どの格子の目も剥がれない
B:格子の目の剥がれが5%未満である
C:格子の目の剥がれが5%以上30%未満である
D:格子の目の剥がれが30%以上である
結果を下記表2に示す。
ヘイズメーター(HGM−2DP、スガ試験機)を使用し、JIS K−6714に従って積層体ないし単層フィルムのヘイズ値を測定した。各積層体ないし単層フィルムを40mm×80mmに切り出し、これを25℃、相対湿度60%RHでの条件で測定した。
また、105℃、相対湿度10%RHの条件で72時間保存した後に、上記と同様の条件でヘイズ値を測定した。得られたヘイズ値に基づきヘイズ値の変化量を下記式より算出し、下記評価基準により積層体ないし単層フィルムの耐久性を評価した。
ヘイズ値の変化量(%)=上記保存後のヘイズ値(%)−上記保存前のヘイズ値(%)
(耐久性評価基準)
A:ヘイズ値の変化量が0.5%未満
B:ヘイズ値の変化量が0.5%以上1%未満
C:ヘイズ値の変化量が1%以上2%未満
D:ヘイズ値の変化量が2%以上
結果を下記表2に示す。
これに対し、本発明で規定するポリマーを用いてポリマー層を形成した積層体は、いずれも層間密着性が良好で実用上の許容範囲内にあり、また耐久性試験後においてもヘイズ値の上昇が良好に抑制されていた(実施例2〜10)。
下記のようにして、偏光板PL−1〜PL−3及び比較偏光板HPL−1を作製した。
(1)鹸化
市販のセルロースアシレートフィルム(フジタック ZRD40、富士フイルム(株)製)と、上記で作製した積層体S−1、S−5、S−8及び単層フィルムHS−1を、55℃に保った1.5モル/LのNaOH水溶液(鹸化液)に2分間浸漬した後、ZRD40及び各積層体を水洗した。次いで、ZRD40及び上記各積層体を25℃の0.05モル/Lの硫酸水溶液に30秒浸漬した後、更に水洗浴を30秒流水下に通して、ZRD40、各積層体及び単層フィルムを中性の状態にした。得られたZRD40、各積層体及び単層フィルムに対し、エアナイフによる水切りを3回繰り返し、水を落とした後に70℃の乾燥ゾーンに15秒間滞留させて乾燥し、鹸化処理したZRD40、各積層体及び単層フィルムを得た。
特開2001−141926号公報の実施例1に従い、延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素を吸着させて膜厚27μmの偏光子を作製した。
上記の鹸化後の各積層体(各積層体のポリマー層の側を偏光子と接するように配置する)又は単層フィルム、上記で作製した偏光子、上記の鹸化後のセルロールアシレートフィルムZRD40をこの順に、PVA系接着剤で貼合し、熱乾燥して、偏光板PL−1〜PL−3及び比較偏光板HPL−1を作製した。
この際、作製した偏光子のロールの長手方向と、各積層体のセルロースエステル樹脂層のロールの長手方向あるいは単層フィルムのロールの長手方向とが平行になるように配置した。また、偏光子のロールの長手方向と上記セルロールアシレートフィルムZRD40のロールの長手方向とが、平行になるように配置した。
偏光板の耐久性は、偏光板をガラスに粘着剤を介して貼り付けた形態で次のようにして直交透過率及び偏光度をそれぞれ測定した。
ガラス板の上に偏光板を、積層体S−1、S−5、S−8及び単層フィルムHS−1の側が空気界面側になるように(ガラス板から離れた側になるように)貼り付けたサンプル(約5cm×5cm)を2つ作製した。これらのサンプルについて、ガラス板側を光源に向けてセットして偏光度を測定した。2つのサンプルをそれぞれ測定し、算術平均した値を偏光板の偏光度とした。
なお、偏光度は、以下の式により算出した。
その後、温度85℃、相対湿度85%の環境下で500時間保存した。次いで、上記と同様にして2つのサンプルについて偏光度を測定し、2つのサンプルの測定値を算術平均し、保存後の偏光板の偏光度とした。保存前後の偏光度の変化量に基づき、偏光板耐久性を下記評価基準に基づき評価した。
ここで、偏光度変化量は下記式で算出される。
A :偏光度変化量が0.05%未満
B :偏光度変化量が0.05%以上1.0%未満
C :偏光度変化量が1.0%以上2.0%未満
D :偏光度変化量が2.0%以上3.0%未満
E :偏光度変化量が3.0%以上
結果を下記表3に示す。
11 セルロースエステル樹脂層
12 ポリマー層
20 液晶表示装置
21 上側偏光板
22 上側偏光板吸収軸の方向
23 液晶セル上電極基板
24 液晶層
25 液晶セル下電極基板
26 下側偏光板
27 下側偏光板吸収軸の方向
Claims (6)
- セルロースエステル樹脂層と、このセルロースエステル樹脂層上に直接設けた、下記一般式(2)又は(3)で表される繰り返し単位を有するポリマーを含有する層とを有し、該ポリマーのガラス転移温度が50℃以上である、積層体。
R 2 はアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を示す。ただし、R 2 の構造中には、−C(=O)−、酸素原子及び窒素原子のいずれも含まれない。
L 2 はアルキレン基、アルキレンオキシ基又はポリアルキレンオキシ基を示す。
Aは−C(=O)NR 3 −又は−NR 3 −C(=O)−NR 3 −を示す。
R 3 は水素原子又は置換基を示す。
R 3a は水素原子又はアルキル基を示す。 - 前記積層体中、前記一般式(2)又は(3)で表される繰り返し単位を有するポリマーの含有量が1〜30質量%である、請求項1〜3のいずれか1項記載の積層体。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の積層体と、偏光子とを有する偏光板。
- 請求項5に記載の偏光板を有する画像表示装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016032780 | 2016-02-24 | ||
JP2016032780 | 2016-02-24 | ||
PCT/JP2016/084796 WO2017145469A1 (ja) | 2016-02-24 | 2016-11-24 | 積層体、偏光板及び画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2017145469A1 JPWO2017145469A1 (ja) | 2018-12-06 |
JP6713529B2 true JP6713529B2 (ja) | 2020-06-24 |
Family
ID=59685272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018500993A Active JP6713529B2 (ja) | 2016-02-24 | 2016-11-24 | 積層体、偏光板及び画像表示装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6713529B2 (ja) |
WO (1) | WO2017145469A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019066043A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板保護膜、偏光板、及び液晶表示装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4288150B2 (ja) * | 2003-05-02 | 2009-07-01 | 富士フイルム株式会社 | 光学補償シート、偏光板、及びそれを用いた液晶表示装置 |
US8802238B2 (en) * | 2007-03-29 | 2014-08-12 | Akron Polymer Systems, Inc. | Optical compensation films based on fluoropolymers |
JP5377283B2 (ja) * | 2009-12-28 | 2013-12-25 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板、画像表示装置、及び偏光板の製造方法 |
WO2014204273A1 (ko) * | 2013-06-21 | 2014-12-24 | 주식회사 엘지화학 | 편광자 보호 필름, 그 제조 방법, 및 편광자 보호 필름을 포함하는 편광판 |
-
2016
- 2016-11-24 JP JP2018500993A patent/JP6713529B2/ja active Active
- 2016-11-24 WO PCT/JP2016/084796 patent/WO2017145469A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2017145469A1 (ja) | 2018-12-06 |
WO2017145469A1 (ja) | 2017-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5827204B2 (ja) | 偏光板およびその製造方法、並びに液晶表示装置 | |
JP6327289B2 (ja) | 偏光板保護フィルム、その製造方法、偏光板及び画像表示装置 | |
KR20070037572A (ko) | 광학 필름, 광학 보상 필름, 편광판, 액정 디스플레이 장치및 자가 발광 디스플레이 장치 | |
WO2017057255A1 (ja) | 偏光板保護フィルム、その製造方法、偏光板及び画像表示装置 | |
JP2017149001A (ja) | 積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
KR101268747B1 (ko) | 셀룰로오스 아실레이트 필름, 광학 보상 필름, 편광 필름 및 액정표시장치 | |
JP2014041340A (ja) | セルロースアシレートフィルム、ロール状セルロースアシレートフィルム、偏光板、及び液晶表示装置 | |
JP2017065241A (ja) | 積層体、偏光板及び画像表示装置。 | |
JP6713529B2 (ja) | 積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
JP6738231B2 (ja) | 偏光板保護フィルム、偏光板及び画像表示装置 | |
JP6574063B2 (ja) | 積層体、光学フィルム、偏光板保護フィルム、偏光板及び画像表示装置 | |
JP6587588B2 (ja) | 積層体、光学フィルム、偏光板保護フィルム、偏光板及び画像表示装置 | |
US20120196142A1 (en) | Resin film, polarizer protective film, polarizer, and liquid-crystal display device | |
JP6607964B2 (ja) | 偏光板、画像表示装置及び偏光板保護フィルム | |
WO2017057256A1 (ja) | 積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
KR101748065B1 (ko) | 편광판 및 액정 표시 장치 | |
JP6595004B2 (ja) | 積層体、位相差フィルム、偏光板及び画像表示装置 | |
WO2017057254A1 (ja) | 積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
JP2017065242A (ja) | 積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
JP6277095B2 (ja) | セルロースアシレートフィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
JP6488230B2 (ja) | セルロースエステルフィルム、偏光板及び画像表示装置。 | |
WO2017115786A1 (ja) | 積層体、並びに、この積層体を用いた偏光板及び画像表示装置 | |
JP2006317922A (ja) | セルロースアシレートフィルム、光学補償フィルム、これらの製造方法、偏光板および液晶表示装置 | |
US20090252896A1 (en) | Hybrid film, method for the production thereof and optically compensatory film, polarizing plate and liquid crystal display device using the same | |
JP6025951B2 (ja) | 偏光板および液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180730 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190903 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191101 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200512 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6713529 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |