JP6713496B2 - 消防用ホース - Google Patents

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本発明は消防用ホースに関し、詳しくは、暗所等の火災現場等から、消防隊員が展張された消防ホースを頼りに帰還する際に、長時間にわたり視認性良く帰還路を示すことができて、火災現場の建物等に奥深く入りこんだ消防隊員を安全かつ迅速に帰還させる誘導機能に優れた消防用ホースに関する。
ビル火災等の消火活動では、消防隊員は放水ノズルを抱え、その放水ノズルに連結された消防用ホースを引き回し展張させながら、建物奥深くなどの火災現場まで侵入し、消火に当たる。そして、鎮火したとき、鎮火の前であっても現場の状況によって退避すべきと判断されたとき、要救助者を連れて退避させるとき、あるいは水を使い切ったとき等は、展張された消防用ホースや明かりなどを帰還路の道案内にして、ビル等の火災建物の外へ脱出する。
その際、通常、夜間や火災を起こしたビル等が停電状態のとき、消防隊員は、暗い闇と煙の中で視界が悪く複雑な構造をした建屋内で、展張された消防用ホースのラインを唯一の頼りにして帰還しなければならないことが多くある。
したがって、そのような状況下でも、消防隊員が消防用ホースを見たとき、退路として進むべき方向が瞬時に確実に視認できる消防用ホースの開発が求められ、それに対応すべく種々の提案がされてきた。
特許文献1は、消防用ホースのジャケットを2/1斜文織構造の織物で構成し、斜線模様部と疑似斜線模様部とを組み合わせて、V字形や逆V字形の連続模様にすることを開示する。しかしながら、特許文献1の消防ホースは、V字形および逆V字形の形状が、それぞれ左右非対称であり、必ずしも視認性がよいものではなく、一瞬で脱出方向を判断することができなかった。
特許第6116732号公報
本発明の目的は、上述した点に鑑み、長時間にわたり、視認性良く帰還路を示すことができる消防用ホースを提供することにある。
本発明の目的を達成する消防用ホースは、織物からなるジャケットを有する消防用ホースであって、前記織物が、綾織部および杉綾織部をホース長さ方向に並べて配置してなり、前記綾織部が順綾目構造または逆綾目構造を有し、前記杉綾織部が順綾目構造および逆綾目構造を有し、ホースを扁平に潰した平面部の略中央に、前記杉綾織部が配置されてなり、前記杉綾織部の経糸が、第1の糸および第2の糸からなり、(1)前記第1の糸が、前記綾織部の経糸と同じ糸であり、前記第2の糸が、前記第1の糸とは異なる着色糸であること、または(2)前記第1の糸が、前記綾織部の経糸とは異なる着色糸であり、前記第2の糸が、前記第1の糸および前記綾織部の経糸とは異なる着色糸であること、を特徴とする。
本発明の消防用ホースによれば、ホースの腹部を杉綾織部で構成したことにより、視認性に優れ、帰還路の方向を瞬時、かつ確実に判断することができる。また織物の模様として逆V字形が形成されるので耐久性が優れ、長時間にわたり逆V字形を視認することができる。これにより逆V字形の頂点が示す方向が水源側(消防車または給水栓の方向)、すなわち脱出すべき方向であることを瞬時に判断することができる。
前記織物は、前記綾織部および杉綾織部を、ホース長さ方向に2列ずつ交互に有することができる。また、前記ホースを扁平に潰したとき、その表裏の平面部の略中央に、前記杉綾織部が配置されるとよい。前記杉綾織部の周方向長さの合計は、前記ホースの周囲長の20%〜80%であるとよい。
本発明の消防用ホースの織物の実施形態において長さ方向の一部を展開して例示する模式図である。 本発明の消防用ホースの織物の実施形態において杉綾織部を含む織組織を例示する図である。 本発明の消防用ホースの織物の実施形態を例示する要部の撮像図である。 特許文献1の消防用ホースの織物(比較例)の要部の撮像図である。
以下、更に詳しく本発明の消防用ホースについて、説明する。
本発明の消防用ホースは、ホース長さ方向に配される経糸と、ホース長さ方向中心軸の周りに螺旋状に配される緯糸により、連続する筒状に織成した筒状織物からなるジャケットを有する。またジャケットの内面にゴムまたは合成樹脂からなる被覆層を有する。
図1は、消防用ホースのジャケットを構成する織物10について、ホース長さ方向の一部を切り取り、更に消防用ホースを扁平にした時の一方の縁部(耳部)に沿って切り、展開したときの模式図である。織物10は、綾織部1および杉綾織部2をホース長さ方向に並べ、ホース周方向に交互に配置されている。杉綾織部2は逆V字形の模様に描かれ、その頂点が示す方向が、水源側の方向であり脱出方向となる。図示の例は、消防用ホースの表側および裏側の略中央部(腹部)に杉綾織部2が配置され、合計2列の杉綾織部2が形成される。杉綾織部2の数は好ましくは1列から5列、より好ましくは1列から3列、更に好ましくは2列であるとよい。周方向に間隔をあけて配置される杉綾織部2の間には、綾織部1が配置される。
綾織部1は、順綾目構造または逆綾目構造を有し、杉綾織部2は、順綾目構造21および逆綾目構造22を有する。綾織部1の順綾目構造および杉綾織部2の順綾目構造21は、隣接して形成され、更に杉綾織部2の順綾目構造21に隣接して逆綾目構造22が形成される。また杉綾織部2の逆綾目構造22の順綾目構造21とは反対側に綾織部1の逆綾目構造が隣接する。
杉綾織部2の周方向長さの合計(l2+l2)は、消防用ホースの周囲長、即ち織物10の周囲長Lに対し、好ましくは20%〜80%、より好ましくは30%〜70%であるとよい。杉綾織部2の割合をこのような範囲内にすることにより、杉綾織部2の模様(逆V字形)の視認性を高くし、退避方向(水源側の方向)をより早く、確実に判断することができる。
図2は、織物10の杉綾織部2を中心にした織組織を部分的に例示する説明図である。上述した通り、綾織部1は順綾目または逆綾目構造からなり、杉綾織部2は、順綾目および逆綾目からなる。綾織部1の順綾目および逆綾目構造は、経糸5(図中、白抜きで表す。)と緯糸6(図中、横線のハッチングで表す。)とからなる2/1斜文織構造である。杉綾織部2の順綾目は、第1の糸3(図中、白抜きで表す。)および第2の糸4(図中、斜線のハッチングで表す。)と、緯糸6(図中、横線のハッチングで表す。)とからなる右上がり模様の2/1斜文織構造である。また、杉綾織部2の逆綾目は、第1の糸3(図中、白抜きで表す。)および第2の糸4(図中、斜線のハッチングで表す。)と、緯糸6(図中、横線のハッチングで表す。)とからなる右下がり模様の2/1斜文織構造である。
図2の例は、杉綾織部2の経糸3(第1の糸)が、綾織部1の経糸5と同じ糸であり、杉綾織部2の経糸4(第2の糸)が、経糸3(第1の糸)の色とは異なる着色糸である織物を示す。なお、緯糸6は、織物の中に入り込むため特に限定されない。経糸3および経糸5は、白または無着色にすることができる。経糸4の色は、特に限定されるものではないが、経糸3の色に対し明度および/または彩度が異なる色であるとよい。着色の手段は特に制限されるものではなく、染料、顔料、蛍光剤等を用いて着色することができる。
別の実施形態として、杉綾織部2の経糸3(第1の糸)および経糸4(第2の糸)を、綾織部1の経糸5の色とは異なる着色糸にすることができる。このとき、経糸3(第1の糸)および経糸4(第2の糸)は、互いに異なる色の着色糸である。この場合も、緯糸6は、織物の中に入り込むため特に限定されない。経糸5は、白または無着色にすることができる。経糸3および経糸4の色は、特に限定されるものではないが、少なくとも一方が経糸5の色に対し明度および/または彩度が異なる色であるとよい。着色の手段は特に制限されるものではなく、染料、顔料、蛍光剤等を用いて着色することができる。
経糸3,4,5および緯糸6として、通常の消防用ホースに用いられる繊維、例えばポリエステル等のフィラメント糸や紡績糸を使用することができる。消防用ホースのジャケットを構成する筒状織物は、サーキュラー(円型)織機を用いて製造することができる。
実施例
図2に示した織組織を有し、経糸3,4,5として1100dtexのポリエステル嵩高フィラメント糸の2本撚り糸を用い、緯糸6としてポリエステルフィラメント糸(1100dtex)の4本撚り糸を用いて、経糸の総本数704本、緯糸の打込数46山/10cmとして、呼び径d=65mmの消防ホース用の筒状織物(ホースジャケット)を、サーキュラー(円型)織機を用いて製造した。なお、経糸3,5の色は白(素地)、経糸4の色は緑とした。
上記で得られた筒状織物の内周側に、押出成形されたチューブ(被覆層)を、挿入・接着し、杉綾部が平面部の略中央になるようにホースを扁平に潰し、消防用ホースを製造した。得られた消防用ホースの腹部に形成された杉綾部を要部として観察した撮像図を図3に示す。その杉綾模様は、順綾目構造および逆綾目構造が、その境界線に対しほぼ線対称であり、図示された逆V字形が整い視認性に優れたものであった。これにより逆V字形の頂点が示す方向が水源側(消防車または給水栓の方向)、すなわち脱出すべき方向であることを瞬時に判断することができる。
比較例
実施例1の消防用ホースにおいて、図2の織組織の代わりに、特許文献1(請求項1)に記載された2/1斜文織構造としたことを除き、実施例1と同様にして消防用ホースを製造した。得られた消防用ホースの腹部に形成された2/1斜文織構造を要部として観察した撮像図を図4に示す。2/1斜文織構造に描かれた模様は、左右の斜線模様の境界線に対し非対称であり、視認性が劣り水源側(消防車または給水栓)の方向である脱出方向を瞬時に判断できるものではなかった。
10:織物
1:綾織部
2:杉綾織部
21:順綾目構造
22:逆綾目構造
3:第1の糸(経糸)
4:第2の糸(経糸)
5:経糸
6:緯糸

Claims (4)

  1. 織物からなるジャケットを有する消防用ホースであって、前記織物が、綾織部および杉綾織部をホース長さ方向に並べて配置してなり、前記綾織部が順綾目構造または逆綾目構造を有し、前記杉綾織部が順綾目構造および逆綾目構造を有し、ホースを扁平に潰した平面部の略中央に、前記杉綾織部が配置されてなり、前記杉綾織部の経糸が、第1の糸および第2の糸からなり、(1)前記第1の糸が、前記綾織部の経糸と同じ糸であり、前記第2の糸が、前記第1の糸とは異なる着色糸であること、または(2)前記第1の糸が、前記綾織部の経糸とは異なる着色糸であり、前記第2の糸が、前記第1の糸および前記綾織部の経糸とは異なる着色糸であること、を特徴とする消防用ホース。
  2. 前記織物が、前記綾織部および杉綾織部を、ホース長さ方向に2列ずつ交互に有する請求項1記載の消防用ホース。
  3. 前記ホースを扁平に潰したとき、その表裏の平面部の略中央に、前記杉綾織部が配置されてなる請求項1または2に記載の消防用ホース。
  4. 前記杉綾織部の周方向長さの合計が、前記ホースの周囲長の20%〜80%である請求項1〜3のいずれかに記載の消防用ホース。
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