JP6713169B2 - 乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、シーツ、枕カバー、タオル等のリネン製品やモップ、マット等の洗濯した洗濯物を乾燥させる乾燥機に関し、特に洗濯物を投入した内胴体を回転させながら高温の乾燥風を洗濯物に吹き付けて乾燥させる回転ドラム式の乾燥機に関する。
シーツ、枕カバー、タオル等のリネン製品やモップ、マット等の洗濯した洗濯物を乾燥させる乾燥機及び乾燥方法が、特許文献1で提案されている。特許文献1に記載されている乾燥機は、乾燥機筐体内に設けられた外胴部と、この外胴部内に回転自在に支持され洗濯物が投入される内胴体(回転ドラム)とを備えている。また、内胴体を外胴部内で回転駆動させる回転駆動機構と、外気を取り込んで加熱した乾燥風を外胴部内に供給するとともに外胴部内の乾燥風を外方に排出する乾燥風供給・排出部とを備えている。
そして、内胴体内に洗濯物を投入し、内胴体を外胴部内で回転させながら、乾燥風を外胴部内に供給し、内胴体の外周に設けられたメッシュ状の孔、あるいは複数のパンチ穴から乾燥風を内部に導入し、洗濯物に吹き付けることにより洗濯物の水分を無くすことで洗濯物を乾燥させる。特許文献1における上記乾燥機では、外気導入口から取り入れた外気をフィルターを介して蒸気熱交換器に導入し、熱交換させることで外気を加熱して乾燥風を生成している。
特許文献1における乾燥機では、内胴体内で洗濯物に吹き付けられた後に排出される乾燥風を循環させて、導入した外気とともに蒸気熱交換器により加熱し乾燥風を生成している。この場合、排出される乾燥風を循環流量調整手段によって調整することにより導入する外気の風量が調節される。このため、排出される乾燥風の流量と導入される外気の流量との比率は、排出される乾燥風の循環量の循環流量に依存しており、導入する外気の流量を正確には調整していない。
特開2007−61410号公報
そこで、外気導入口から導入される外気の流量を調整するため、外気導入口に開閉蓋を設けて、この開閉蓋を開閉することにより外気の流量を調整することが考えられる。開閉蓋の回動角度を変化させることにより、外気導入口の開口面積を変化させ、導入する外気の流量を調整することができる。
しかしながら、蒸気熱交換器の前面すなわち外気取入面は平面状であり、外気取入口に設けた開閉蓋の角度によっては外気が導入される開口が蒸気熱交換器の外気取入面の全面に対向しない場合が生じる。この場合には、外気が当たらない蒸気熱交換器の部分が生じるので、熱交換の効率が悪い。
そこで、本発明は、外気取入口に外気の流量調節用の開閉蓋を設けても、ヒータの全面に外気が当たり、外気との熱交換の効率が低下することのない乾燥機の提供を目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、乾燥機筐体内に設けられた筒状の外胴部と、この外胴部の内部に回転可能に支持され被乾燥物が投入される筒状の内胴体と、内胴体を前記外胴部内で回転駆動させる回転駆動機構と、外気を取り込んで加熱した乾燥風を前記外胴部内に供給するとともに前記外胴部内の乾燥風を外方に排出する乾燥風供給・排出部と、を備え、前記乾燥風供給・排出部は、前記乾燥機筐体の側部に配置された箱型形状の筐体内に一体に組み込まれており、外気を取り込み加熱して乾燥風を生成し外胴部内に供給する供給部と、内胴体内で被乾燥物を乾燥させた後の乾燥風を内胴体内から排出する排出部とで形成された乾燥機であって、前記供給部は、前記筐体に設けられた外気取入口と、この外気取入口から取り入れる外気の風量を調節する吸気ダンパと、外気取入口側に対向する外気取入面を有し外気取入口から取り入れた外気を加熱するヒータとで形成され、前記吸気ダンパは、前記外気取入口を形成する枠部に回動自在に支持された複数枚の回動蓋と、前記外気取入口が複数枚の回動蓋で全閉状態となるように回動蓋を回動させた回動位置と、前記外気取入口が全開状態となる回動位置との間で回動駆動させる駆動機構とで形成され、前記外気取入口と連通され前記内胴体内で前記被乾燥物を乾燥させた後の乾燥風が循環される循環ダクトを備え、前記複数枚の回動蓋のうち前記循環ダクトに隣接した回動蓋によって前記循環ダクトが開閉されることを特徴とする。
また、本発明の一態様においては、駆動機構は複数枚の回動蓋にそれぞれ連結された平行リンク機構と、この平行リンク機構を駆動するエアシリンダとで構成され、平行リンク機構は、回動蓋を枠部に回動自在に支持する支軸に一端がそれぞれ固定された複数本のレバーと、これらのレバーの他端が回動自在にそれぞれ連結されエアシリンダに連結されてスライド移動する駆動リンクとで形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様においては、前記外気取入口が矩形状に形成され、外気取入口を形成する上下の対向する枠部に複数枚の回動蓋が所定の間隔に回動自在に支持され、前記外気取入口の全閉状態では複数枚の回動蓋が隙間無く隣設配置され、全開状態では複数枚の回動蓋が前記ヒータの外気取入面に対して交差し隣設する回動蓋間に隙間が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様においては、前記外気取入口を全開状態とするとき前記循環ダクトに隣接する回動蓋が前記循環ダクトを全閉状態とすることを特徴とする。
本発明によれば、外気取入口から導入する外気の風量を調整する吸気ダンパを、回動自在に支持された複数枚の回動蓋と、これらの回動蓋を回動駆動させる駆動機構とで形成したことにより、複数枚の回動蓋の間から外気が導入されてヒータの全面に外気を当てることができる。したがって、ヒータの外気取入面に広い面積で外気を当てることができるので、外気とヒータとの熱交換の効率が低下することがない。
本発明の実施の形態に係る乾燥機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示し、図3のIV−IV線に沿って切断した断面概略図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示し、図2のV−V線に沿って切断した断面概略図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示し、図2のVI−VI線に沿って切断した断面概略図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示し、図5のVII−VII線に沿って切断した一部を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示し、図7に示すシール構造の他の例を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示し、図7に示すシール構造の他の例を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機を示し、乾燥風供給・排出部を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機のヒータを自動洗浄する構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機の乾燥風供給・排出部を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機の乾燥風供給・排出部を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機における排出部を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 本発明に係る乾燥機の実施の形態における制御部と、この制御部に検知結果を入力する検知手段と、制御部によって制御される機器を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機の流量調整弁の作用を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る乾燥機の実施の形態について詳細に説明する。本発明に係る乾燥機は、シーツ、枕カバー、タオル等のリネン製品やモップ、マット等の洗濯した洗濯物を乾燥させるいわゆる業務用の乾燥機である。
[乾燥機の全体構成と実施例の特徴]
図1乃至図3に示すように、本実施の形態に係る乾燥機1は、箱形状の乾燥機筐体2と、この乾燥機筐体2の一方の側方に隣設配置される乾燥風供給・排出部6の筐体51とで構成されている。図4に示すように、乾燥機1は、乾燥機筐体2内に設けられた外胴部3と、この外胴部3の内部に回転可能に支持され被乾燥物10が投入される内胴体4と、この内胴体4を外胴部3内で回転駆動させる回転駆動機構5と、筐体51内に設けられ外気を取り込んで加熱した乾燥風を外胴部3内に供給するとともに外胴部3内の乾燥風を外方に排出する乾燥風供給・排出部6と、を備えている。
図4、図5に示すように、本実施の形態の乾燥機1は、乾燥風供給・排出部6が外気を取り込み加熱して乾燥風を形成し内胴体4内に供給する供給部52と、内胴体4内で被乾燥物10を乾燥させた後の排出乾燥風を内胴体4内から排出する排出部53とが筐体51内に一体に形成されている。
図5に示すように、本実施の形態の乾燥機1は、内胴体4内から排出された排出乾燥風を外気取入口54から取り入れた外気とともにヒータ56で加熱し再び内胴体4内に供給する排熱循環部94が筐体51内の供給部52と排出部53との間に形成されている。
また、図1、図3、図4、図5に示すように、本実施の形態の乾燥機1は、供給部52が筐体51に設けた外気取入口54と、この外気取入口54から取り入れる風量を調節する吸気ダンパ55と、外気取入口54から取り入れた外気を加熱するヒータ56とで形成されている。排出部53が内胴体4内の乾燥風を排出する排出部ダクト67と、内胴体4内の乾燥風を吸入して排出部ダクト67内に排出させる排気ブロア68と、排出部ダクト67内に排出した乾燥風の外方への排出量を調節する排気ダンパ69(図14参照)とで形成されている。
また、本実施の形態の乾燥機1は、乾燥機1による乾燥運転を制御する制御部12を有しており、制御部12は、乾燥運転を開始した乾燥初期運転時に、内胴体4内で被乾燥物10に吹き付けられた後に内胴体4内から排出される排出乾燥風の湿度が第1の設定値を下回るまで、吸気ダンパ55を外気取入口54の開口面積が最大となる全開状態とし、排気ダンパ69を排出部ダクト67の開口面積が最大となる全開状態とする。
また、本実施の形態の乾燥機1は、吸気ダンパ55が、図11、図12に示すように、外気取入口54を形成する枠部60、61に回動自在に支持された複数枚(本実施の形態では4枚)の回動蓋58(58a、58b、58c、58d)と、外気取入口54が複数枚の回動蓋58(58a、58b、58c、58d)で全閉状態となるように回動蓋回動蓋58(58a、58b、58c、58d)を回動させた回動位置と、外気取入口54が全開状態となる回動位置との間で回動駆動させる駆動機構59とで形成されている。
以下、実施の形態に係る乾燥機1の詳細について図面を用いて説明する。
[乾燥機筐体]
乾燥機筐体2は、図1、図5に示すように、前面13側に被乾燥物10を内部に投入するための投入口14が設けられ、図5、図6に示すように、後面側に乾燥した被乾燥物を排出する排出口15が設けられている。投入口14には、上下動することで投入口14を開閉する投入側開閉蓋16が設けられている。この投入側開閉蓋16には、乾燥機筐体2内を覗くことができる内部覗き窓17、17が設けられている。また、排出口15には、図6に示すように上部が回動可能に乾燥機筐体2に支持され、回動することで排出口15を開閉する排出側開閉蓋18が設けられている。また、投入口14と排出口15との間に外胴部3が乾燥機筐体2に一体に設けられている。
外胴部3は、図4、図5、図6に示すように、筒状で、軸方向の一方の端壁19は乾燥機筐体2の投入口14に向けて開口し、軸方向の他方の端壁20は乾燥機筐体2の排出口15に向けて開口している。また、外胴部3の周方向に沿う側壁21には、下部側に乾燥風排出口22が設けられ、乾燥機筐体2内の筐体51側に乾燥風取入口23が設けられている。乾燥風排出口22には、外胴部3の下部に配設された排気ダクト24の一側が連結されている。排気ダクト24の他側は、後述する乾燥風供給・排出部6と連結されている。また、乾燥風取入口23には、乾燥風供給ダクト25の一側が連結されている。乾燥風供給ダクト25の他側は、後述する乾燥風供給・排出部6と連結されている。
また、乾燥風取入口23には、乾燥風供給ダクト25の一側が連結されている。乾燥風供給ダクト25の他側は、後述する乾燥風供給・排出部6と連結されている。また、乾燥風供給ダクト25には、上方に向けて開口する冷却口11が設けられている。この冷却口11は、乾燥機1が稼動している際には閉止され、乾燥機1による乾燥運転が終了した後に開放される。この冷却口11を開放することにより、被乾燥物が冷却(クールダウン)される。
そして、乾燥風供給・排出部6で生成された乾燥風が乾燥風供給ダクト25、乾燥風取入口23を通って外胴部3内に供給され、外胴部3内からは乾燥風排出口22、排気ダクト24を通って被乾燥物10を乾燥させた後の乾燥風が乾燥風供給・排出部6に排出され、排気または循環される。外胴部3内に供給された乾燥風は、外胴部3内で回転している内胴体4内に送られ、内胴体4内に投入されている被乾燥物10に吹き付けられる。
[内胴体4]
内胴体4は、図4、図5、図6に示すように、円筒状で、軸方向の一方の端面26は乾燥機筐体2の投入口14に向けて開口する内胴投入口27が形成され、軸方向の他方の端面28は乾燥機筐体2の排出口15に向けて開口する内胴排出口29が形成されている。
また、内胴体4の周方向に沿う側壁30には、全面にわたり複数の乾燥風通過孔31が設けられている。この乾燥風通過孔31からは、外胴部3に供給された乾燥風が通過し、内胴体4の内部に乾燥風が導入される。
また、内胴体4の側壁30の内側には、周方向に等間隔に6個の突起32が設けられている。これらの突起32は、内胴体4の軸方向に長く、内胴体4の中心部に向かって側壁30の内面から突出し、中心部に向かうほど先端が鋭角状に形成されている。これらの突起32は内胴体4が外胴部3内で回転すると、図4に示すように、被乾燥物10を内胴体4の下部側から上部側まで掻き揚げて、内胴体4の上部側から下部側に向けて被乾燥物10を落下させる。このとき乾燥風通過孔31を通過した乾燥風が被乾燥物10に吹き付けられる。
[シール機構]
また、図7に示すように、内胴体4の軸方向の両端部には、周方向の全域に環状部材33、34が装着されている。環状部材33は、内胴体4の内胴投入口27側に設けられ、環状部材34は、内胴排出口29側に設けられている。環状部材33と外胴部3の端壁19との間はシール機構35によって封止され、環状部材34と端壁20との間はシール機構36によって封止されている。
シール機構35は、環状部材33の端壁19側の開口縁部33aと、端壁19から外胴部3の内部側に向けて突出し周方向の全域に設けられた周壁19aと、開口縁部33aと周壁19aとの間に設けられたシール部材35aとで形成されている。シール機構36は、環状部材34の外周面34aと、端壁20の内周面20aと、外周面34aと内周面20aとの間に設けられたシール部材36aとで形成されている。
これらのシール機構35、36により、内胴体4内に導入される乾燥風が内胴体4と外胴部3との軸方向の両端の間から、被乾燥物10に吹き付けられることなく排出されるのを防止することができる。
また、内胴体4と外胴部3の軸方向のシール機構は、図8に示す構造でもよい。図8に示す構造では、内胴体4の軸方向の両端部に、周方向の全域に環状部材37、38がそれぞれ装着されている。環状部材37は、内胴体4の内胴投入口27側に設けられ、環状部材38は、内胴排出口29側に設けられている。環状部材37と外胴部3の端壁19との間はシール機構39によって封止され、環状部材38と端壁20との間はシール機構40によって封止されている。
シール機構39は、周端壁41の開口端41aの外周面41bと、端壁19の内周面19bと、外周面41bと内周面19bとの間に挟持されたシール部材39aとで形成されている。周端壁41は、円板状で、環状部材37に固定され端壁19に対向して内胴体4の内胴投入口27の端壁を構成している。また、シール部材39aは、内胴体4の軸中心側、すなわち内胴投入口27に近接した位置に配置されている。
さらに、周端壁41と内胴体4の側壁30とがなす角部には、周端壁41のシール材39a側から内胴体4の内壁向けて傾斜する角部埋設部材44が設けられている。また、端壁19の内周面19bからは、シール部材39aの内側に、内胴排出口29側に向けて延びる周壁42が設けられ、この周壁42は、シール部材39aの内胴投入口27側を覆うように設けられている。
シール機構40は、環状部材38と、環状部材38に固定され端壁20に対向して内胴体4の内胴排出口29の端壁となる周端壁43と、端壁20の内周面20aと、環状部材38、周端壁43、内周面20aとで囲まれる内部に配置されたシール部材40aとで形成されている。
そして、上記シール機構39、40によって、被乾燥物10の投入側と排出側において内胴体4と外胴部3との間に隙間が生じることがない。これにより、内胴体4内に導入された乾燥風が外胴部3と内胴体4との間に流れ出ることがなく、内胴体4内に導入された乾燥風が全て被乾燥物に吹き付けられることになる。さらに、被乾燥物の投入側と排出側において内胴体4と外胴部3との間に隙間が存在していないので、内胴体4内の被乾燥物10が隙間に噛み込むことがなくなる。
加えて、シール部材39aが周端壁41の開口端41aと端壁19の周壁19aとの間に位置しているので、内胴体4内の被乾燥物とシール部材39aが接触することがなくなり、シール部材39aが損傷することがない。さらに、シール部材39aを内胴体4の軸中心側に設けて、角部埋設部材44を設けたことにより、内胴体4の環状部材37と周端壁41とが連続する角部に被乾燥物10が滞留することがない。
また、内胴体4と外胴部3の軸方向のシール機構は、図9に示す構造でもよい。図9に示す構造では、内胴体4の軸方向の両端部に、周方向の全域に外側環状部材107、111がそれぞれ装着されている。外側環状部材107は、内胴体4の内胴投入口27側に設けられ、外側環状部材111は、内胴排出口29側に設けられている。外側環状部材107と外胴部3の端壁19との間はシール機構105によって封止され、外側環状部材111と端壁20との間はシール機構106によって封止されている。
シール機構105は、内側環状部材109の外周面109aと、端壁19の内周面19bと、外周面109aと内周面19bとの間に挟持されたシール部材105aとで形成されている。周端壁108は、円板状の板材を2枚重ねて形成され、内胴投入口27の端壁を構成している。この周端壁108の内側(内胴体4の軸中心側)に内側環状部材109が端壁19に対向して固定されている。この内側環状部材109の内周面19bに対向した面に、凹溝109bが形成され、この凹溝109b内にシール部材105aが挿入されている。また、シール部材105aは、内胴体4の軸中心側、すなわち内胴投入口27に近接した位置に配置されている。また、端壁19の内周面19bからは、シール部材39aの内側に、内胴排出口29側に向けて延びる周壁110が設けられている。この周壁110は、シール部材105aと内側環状部材109を覆うように設けられている。
シール機構106は、外側環状部材111に固定された内側環状部材112の外周面112aと、端壁20の内周面20aと、外周面112aと内周面20aとの間に挟持されたシール部材106aとで形成されている。また、端壁20の内胴排出口29側は、内胴投入口27側に向けて延設されて周壁部20bが形成されている。この周壁部20bはシール部材106a、内側環状部材112を覆うように設けられている。シール機構105、シール機構106は、図8に示すシール機構39、40と同様の機能、作用効果を有している。なお、内胴体4は、外胴部3に対して、回転駆動機構5によって一方向に回転する際に、シール材105aは、端壁19の内周面19bに常に摺動する。
[回転駆動機構]
回転駆動機構5は、図4、図5に示すように、内胴体4を外胴部3内で回転可能に支持する4個の駆動ローラ50、50、50、50と、この駆動ローラを回転駆動させるモータ48と、駆動ローラ50、50、50、50に駆動力を伝達する2本の回転軸47、47と、回転軸47、47にモータ48の回転駆動力を伝達する伝達ベルト45とで形成されている。駆動ローラ50、50、50、50は、内胴体4の下部の両側に2個ずつ配置され、内胴体4を下部側の四隅で支持している。乾燥風供給・排出部6側の2個の駆動ローラ50、50、乾燥風供給・排出部6と反対側の2個の駆動ローラ50、50は、それぞれ回転軸47に連結されている。回転軸47、47は、伝達ベルト45、45と連結されている。
これにより、モータ48の回転駆動力が伝達ベルト45を介して回転軸47、47に伝達され、駆動ローラ50、50、50、50が回転駆動する。なお、各駆動ローラ50、50、50、50は図示しない軸受により乾燥機筐体2に回転可能に支持されており、回転軸47、47には図示しないプーリーが一端側に設けられ、これらのプーリーとモータ48の駆動軸との間に伝達ベルト45がそれぞれ巻き掛けられている。また、駆動ローラ50、50、50、50は、外胴部3の外側に配置され、外周の一部が外胴部3の側壁21を貫通して内胴体4内に突出しており、この突出部分に内胴体4が載置されている。
そして、モータ48の回転駆動力で回転軸47、47を回転させることにより、駆動ローラ50、50、50、50が回転し、内胴体4が、外胴部3内で回転する。外胴部3内で回転する内胴体4内には、乾燥風供給・排出部6が生成した乾燥風が導入され、内胴体4に投入されている被乾燥物が内胴体4内で掻き揚げられて、乾燥風供給・排出部6からの乾燥風が吹き付けられる。
[乾燥風供給・排出部]
乾燥風供給・排出部6は、図4〜図6に示すように、乾燥機筐体2の側部に配置された箱型形状の筐体51内に一体に組み込まれており、外気を取り込み加熱して乾燥風を形成し外胴部3内に供給する供給部52と、内胴体4内で被乾燥物を乾燥させた後の乾燥風を内胴体4内から排出する排出部53とで形成されている。供給部52は、外気取入口54と、外気取入口54から取り入れる風量を調節する吸気ダンパ55と、外気取入口54から取り入れた外気を加熱するヒータ56とで形成されている。
外気取り入れ口54は、図4〜図6、図10に示すように、筐体51の上部、前面13の側壁57に矩形状に開口して形成されている。この外気取入口54に、吸気ダンパ55が設けられている。吸気ダンパ55は、4枚の回動蓋58(58a、58b、58c、58d)と、これらの回動蓋58(58a、58b、58c、58d)を回動させる駆動機構59とで形成されている。4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dは、長方形状で外気取入口54の上下の枠60、61間に等間隔に配置されている。また、回動蓋58a、58b、58c、58dは、長手方向の両端が上下の枠60、61にそれぞれ支軸62(図12、図13参照)を介して回動自在に支持されている。4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dがヒータ56に対して交差する方向に位置した状態で4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dによって外気取入口54が全開状態となり、4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dがヒータ56に対して対向した状態で4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dが外気取入口54が覆われ、外気取入口54は全閉状態となる。なお、回動蓋58a、58b、58c、58dは、外気取入口54に対して全開状態の回動位置から、全閉状態の回動位置まで略90度回動する。
したがって外気取入口54に対して交差する方向に位置した状態、すなわち、全開状態では、4枚の回動蓋58a、58b、58c、58d間から外気が筐体51内に導入される。外気取入口54に対して回動蓋58a、58b、58c、58dが全て対向した状態、すなわち全閉状態に回動した状態では、4枚の回動蓋58a、58b、58c、58d間から外気が筐体51内に導入されることがない。4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dが外気取入口54を全閉状態とした状態から、4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dを全開状態となる位置まで回動させるごとに4枚の回動蓋58a、58b、58c、58d間が広くなり筐体51内に導入される外気の流量が多くなる。この回動蓋58a、58b、58c、58dの回動角度が駆動機構59によって制御される。
駆動機構59は、図12、図13に示すように、外気取入口54の上部に配置された平行リンク機構63と、この平行リンク機構63を駆動するエアシリンダ64とで構成されている。平行リンク機構63は、上部の枠60に回動自在に支持された支軸62、62、62、62にそれぞれ一端が固定されたレバー65、65、65、65と、これらのレバー65、65、65、65の他端が回動自在に連結された駆動リンク66とで形成されている。駆動リンク66は、エアシリンダ64の駆動軸64aと連結されている。
そして、エアシリンダ64の駆動軸64aがシリンダ内にあるときは、図12に示すように、回動蓋58a、58b、58c、58dは外気取入口54に対して交差した状態であって、外気取入口54が全開状態となり、駆動軸64aがシリンダ内から突出するにしたがって、駆動リンク66がスライド移動し、各レバー65を回動させる。各レバー65が回動することで回動蓋58a、58b、58c、58dが次第に回動し、外気取入口54の隙間が小さくなる。駆動軸64aがシリンダ内から最大に突出した状態では、回動蓋58a、58b、58c、58dがヒータ56に対して平行な状態となり、外気取入口54が全閉状態となる。これにより、外気取入口54から取り入れる外気の量を制御することができる。外気取入口54から取り入れられた外気は、ヒータ56を通過することで加熱される。
ヒータ56は、エロフィンチューブを多段に配置して形成されている。エロフィンチューブは、パイプの外周にフィンをらせん状に巻き付けたチューブで、パイプ内に高温の蒸気を流動させることにより、らせん状のフィン間を通過する空気を加熱する。また、エロフィンチューブは、図示しない蒸気発生装置と蒸気供給管98(図10参照)と連通されている。この蒸気供給管98の途中には、流量調整弁97が設けられている。この流量調整弁97は、制御部12によって開閉され、エロフィンチューブ内に流れる蒸気の流量が調整される。
エロフィンチューブを多段に配置して形成されるヒータ56は、外気取入口54に対向する前面(外気取入面)が、外気取入口54と同様に矩形状に形成されている。また、外気取入口54に対向するヒータ56の前面は、平面状となっている。また、ヒータ54の前面は、外気取入口54に回動自在に設けられた4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dが外気取入口54を全閉状態としたときに回動蓋58a、58b、58c、58dと対向する。回動蓋58a、58b、58c、58dが外気取入口54を全開状態としたときには、回動蓋58a、58b、58c、58dがヒータ54の前面に対して直交する。そして、外気取入口54から導入された外気は、4枚の回動蓋58a、58b、58c、58dの間からヒータ56の前面に略均等に当たる。これにより、導入された外気の大半はヒータ56と熱交換されて加熱される。したがって、外気取入口54から導入された外気がヒータ56の前面に、略全面的に当たるので、外気とヒータ56との熱交換の効率が低下することがない。このように、外気取入口54から導入された外気は、多段に配置されたエロフィンチューブのらせん状のフィン間を通過することにより加熱されて乾燥風が生成される。このため、エロフィンチューブのらせん状のフィンには、外気に含まれる塵等が付着するので、ヒータ56を洗浄する自動洗浄機構100が設けられている。
[自動洗浄機構]
自動洗浄機構100は、図11に示すように、ヒータ56に対して洗浄液を噴射する噴射ノズル101と、この噴射ノズル101に洗浄液を供給する洗浄液供給部102と、ヒータ56に噴射されヒータ56を洗浄後の洗浄液を回収する回収部103と、洗浄液供給部102への洗浄液の流量を調節する流量調節弁104とで形成されている。噴射ノズル101は、ヒータ56の上部に配置され筐体51にヒータ56の長手方向に等間隔に4個設けられている。これらの噴射ノズル101は、洗浄液供給部102から、ヒータ56の上部に向けて延設された4本の供給管102aの先端に、ヒータ56に向けて洗浄液を噴射可能に取り付けられている。また、ヒータ56の下部側に、回収部103が設けられており、ヒータ56の上部に噴射され下部側に流れる洗浄液を回収する。
なお、洗浄液として水道水使用する場合には、上記したように流量調節弁104により水道水の流量を調整することで噴射ノズル101からの噴射圧力を調節することができる。洗浄液として他の流体を用いる場合には、洗浄液を洗浄液供給部102へ圧送するための圧送ポンプを用いて、洗浄液に圧力を加え、噴射ノズル101から噴射圧力を調節するようにしても良い。
そして、流量調節弁104によって流量が調節された洗浄液(水道水)は、4個の噴射ノズル101、101、101、101からヒータ56、すなわちエロフィンヒータのらせん状のフィンにそれぞれ吹き付けられて、フィンやパイプに付着している塵等を洗い流しながら下方に流れ落ち、回収部103によって回収される。したがって、乾燥機1の稼動を停止した後に、噴射ノズル101から洗浄液をヒータ56に直接噴射させて自動的に洗浄することができる。
これにより、ヒータ56を筐体51から取り出して、ヒータ56を洗浄し、再び筐体51内に組み付ける作業が不要になる。また、ヒータ56を洗浄する際に、噴射ノズル101の角度を変更して、ヒータ56の外気取入口側のフィルターに洗浄液を噴射させることにより、ヒータ56とともにフィルターをも洗浄することができる。また、内胴体4内から排出された乾燥風を循環させて使用する場合には、乾燥風内に混ざっている被乾燥物からの糸くず等の塵がヒータ56に付着している場合でも自動洗浄機構100によって容易に洗浄し除去することができ、供給部52では、塵等を含まない清潔な乾燥風を生成することができる。
この生成された乾燥風は、乾燥風供給ダクト25を通って外胴部3の乾燥風取入口23から外胴部3内に供給され、内胴体4内に導入された後に、乾燥風排出口22から排出部53に排出される。
排出部53は、図4〜図6、図14に示すように、乾燥機筐体2内の排気ダクト24と一側が連通され他側に排気口74が設けられた排出部ダクト67と、この排出部ダクト67の途中に設けられて排気ダクト24を介して外胴部3内の乾燥風を外胴部3内から吸い出し、排出部ダクト67内に排出させる排気ブロア68と、排出部ダクト67に設けられて内胴体4内で被乾燥物10に吹き付けられた後の乾燥風(排出乾燥風)を全て外方に排出したり、排出乾燥風の一部を循環させる排気ダンパ69とで形成されている。
排出部ダクト67は、図14に示すように、排気ダクト24と連通された連結ダクト70と、排気ブロア68が収納されるブロアケーシング71と、このブロアケーシング71から上方に延びる排気・循環ダクト72とで形成されている。連結ダクト70は、筐体51の下部側で乾燥機筐体2の下部側の排気ダクト24と連通されている。ブロアケーシング71は、筐体51の下部側に設けられ、内部に排気ブロア68のブロアファン73が内蔵されている。
ブロアケーシング71から上方に延びる排気・循環ダクト72は、図5に示すように供給部52に隣設して設けられている。図11、図13(a)、(b)、(c)に示すように、排気・循環ダクト72の上端側は排気口74が形成され、供給部52に隣設する側壁75,76には、循環口78が上下方向に沿って4箇所にそれぞれ設けられている。これらの循環口78は、循環ダクト79に連通されている。循環ダクト79は外気取入口54と連通され、吸気ダンパ55の4枚の回動蓋58のうち循環ダクト79に隣設した回動蓋58aによって開閉される。外気取入口54を全開状態(すなわち、開口面積が最大となる位置に回動蓋58が位置している状態)で、回動蓋58aが排気・循環ダクト72を閉止する。
排気ダンパ69は、図14(a)、(b)、(c)に示すように、側壁77に回動自在に支持された2枚の開閉蓋80、81と、開閉蓋80の回動軸80aの一端に固定された回動駆動レバー82と、この回動駆動レバー82を回動軸80aを中心に回動させるエアシリンダ83と、開閉蓋80の回動軸80aの他端に固定された上部回動レバー84と、開閉蓋80の回動軸80aの他端と同じ側の開閉蓋81の回動軸81aに固定された下部回動レバー85と、上部回動レバー84と下部回動レバー85とを連結する連結レバー86とで形成されている。
エアシリンダ83の駆動軸83aがシリンダに対して出没することにより、開閉蓋80、81が回動軸80a、81aを中心に排出部ダクト67内で回動し、排出部ダクト67を開閉する。そして、エアシリンダ83の駆動軸83aが突出した状態では、開閉蓋80、81が側壁77側に位置して排出部ダクト67の全開状態となる。このとき、外気取入口54の吸気ダンパ55は、回動蓋58aが循環ダクト79を閉止している。駆動軸83aがシリンダー内に引き込んだ状態では、開閉蓋80、81が側壁77から離れて排出部ダクト67を閉止して全閉状態となる。このとき、外気取入口54の吸気ダンパ55は、回動蓋58aが循環ダクト79を開放している。排出部ダクト67内には、内胴体4内から排出された乾燥風が排気ブロア68によって送風される。
排気ブロア68は、ブロアダクト71に配置されたブロアファン73と、このブロアファン73を回転駆動するブロアモータ87とで形成されている。ブロアモータ87は、ブロアダクト71から外方に突出して設けられ、ブロアダクト71内のブロアファン73を回転駆動する。ブロアファン73は、回転駆動することで排気ダクト24を介して、外胴部3の乾燥風排出口22から、被乾燥物に吹き付けられた後の乾燥風を外胴部3内から吸い込むことで、被乾燥物10に吹き付けられた後の乾燥風を排出部ダクト67内に送風する。また、外胴部3内から被乾燥物10に吹き付けられた後の乾燥風を外胴部3内から吸い込むことにより乾燥風取入口23、乾燥風供給ダクト25を介して外気取入口54から外気が吸い込まれる。
[排熱循環部]
排熱循環部94は、図12、図13に示すように、排出部ダクト67に設けた循環口78、78、78、78と、循環ダクト79と、回動蓋58aと、開閉蓋80、81で構成されている。排気ブロア68によって、排出部ダクト67内に送風される被乾燥物に吹き付けられた後の乾燥風は、排気ダンパ69、吸気ダンパ55の回動角度、すなわち開閉角度を制御することにより、一部が循環口78を通って循環ダクト79内に送られ、外気取入口54から再びヒータ56によって加熱されて循環される。この乾燥風の循環では、排気ダンパ69、吸気ダンパ55の開閉角度を制御部12が、乾燥駆動時の状態に応じて設定することで、好適な乾燥条件で、かつ熱効率の良い乾燥運転を行うことができる。
[制御部12]
また、ヒータ56に供給される高温の水蒸気の流量を調節する流量調整弁97、吸気ダンパ55、排気ダンパ69、モータ48、ブロアモータ87は、制御部12に接続されて、制御部12が設定した乾燥条件、乾燥手順にしたがって制御される。
制御部12は、図15に示すように、入力部88と、出力部89と、第一記憶部90と、第二記憶部91と、乾燥条件設定部92とで構成されている。出力部89には、流量調整弁97、吸気ダンパ55、排気ダンパ69、モータ48、排気ブロア68が接続され、入力部88には、吸気温度センサ93と、排気温度センサ95と、排気湿度センサ96とが接続されている。吸気温度センサ93は、図1に示すように、乾燥機筐体2の内部であって外胴部3の軸方向中間部の上部に配設されている。排気温度センサ95は図4に示すように、排気・循環ダクト72の外側に配設されている。排気湿度センサ96は、図4に示すように、排気・循環ダクト72の外側に配設されている。
そして、吸気温度センサ93は、外気取入口54から供給部52内に導入される外気の温度を検知し、この検知結果を制御部12に入力する。排気温度センサ95は、内胴体4内で被乾燥物10に吹き付けられて外胴部3の乾燥風排出口22から排出された排出乾燥風の温度を検知し、この結果を制御部12に入力する。排気湿度センサ96は、排気温度センサ95の近傍に配設されて、排出乾燥風の湿度を検知し、この結果を制御部12に入力する。
制御部12の乾燥条件設定部92は、吸気ダンパ55、排気ダンパ69、排気ブロア68、内胴体4のモータ48を制御すると同時に、流量調整弁97も並行して制御する。その手順を図16に示す流量調整弁97のフローチャートに従い説明する。
図16のフローチャートのステップS3において、流量調整弁97を全開状態とした後、ステップS4において、制御部12の乾燥条件設定部92は、内胴体4内から排出された乾燥風の排気温度が第1の温度より高くなったか否かを判断する。第1の温度に達していない場合は、制御部12の乾燥条件設定部92はステップS3にて流量調整弁97を全開状態とする。ステップS4にて排気温度が第1の所定の温度より高くなると、制御部12の乾燥条件設定部92は、ステップS5にて流量調整弁97を全開状態から絞り、ヒータ56への蒸気の供給量を少なくする。これにより、ヒータ56の温度が下がり始める。
次に制御部12の乾燥条件設定部92は、ステップS6にて排出乾燥風の温度が第1の温度より低い第2の温度より低いか否かを判断する。ステップS6にて排出乾燥風の温度が第2の温度より低くないと制御部12の乾燥条件設定部92が判断すると、すなわち第2の温度より高いと、ステップS5が実行されて流量調整弁97が絞られる。ステップS6にて排気温度が第2の温度より低くなったと制御部12の乾燥条件設定部92が判断すると、ステップS7にて流量調整弁97を開き、ヒータ56への蒸気の供給量を増やして、排気温度を高くする。
次に制御部12の乾燥条件設定部92は、ステップS8で乾燥機1の稼動が終了したか否か、すなわち、乾燥機1の稼動が終了したか否かを判断して、乾燥が終了していない場合は、ステップS4以下を繰り返し実行させる。制御部12の乾燥条件設定部92は、乾燥機1の稼働中は、ヒータ56への蒸気の供給量を、内胴体4から排出された乾燥風の温度が第1の温度と第2の温度との間に維持されるように、流量調整弁97を絞ったり、開いたり制御する。そして、ステップS8にて乾燥機1の稼動が終了した制御部12の乾燥条件設定部92が判断すると、流量調整弁97を全閉状態としてヒータ56への蒸気の供給を停止する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、外気取入口54から導入する外気の風量を調整する吸気ダンパ55を、回動自在に支持された複数枚の回動蓋58(58a、58b、58c、58d)と、これらの回動蓋58(58a、58b、58c、58d)を回動駆動させる駆動機構59とで形成したので、複数枚の回動蓋58(58a、58b、58c、58d)の間から外気が導入される。したがって、外気取入口54から導入された外気がヒータ56の外気取入面の全面に当たるので、外気とヒータ56との熱交換の効率が低下することがない。
上述の通り、本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
本発明に係る乾燥機は、シーツ、枕カバー、タオル等のリネン製品やモップ、マット等の洗濯した洗濯物を乾燥させる業務用の乾燥機、連続して洗濯を行う連続洗濯機によって洗濯された洗濯物を乾燥する乾燥機に利用可能である。
1 乾燥機
2 乾燥機筐体
3 外胴部
4 内胴体
5 回転駆動機構
6 乾燥風供給・排出部
52 供給部
54 外気取入口
55 吸気ダンパ
56 ヒータ
58a、58b、58c、58d 回動蓋
59 駆動機構

Claims (4)

  1. 乾燥機筐体内に設けられた筒状の外胴部と、
    この外胴部の内部に回転可能に支持され被乾燥物が投入される筒状の内胴体と、
    該内胴体を前記外胴部内で回転駆動させる回転駆動機構と、
    外気を取り込んで加熱した乾燥風を前記外胴部内に供給するとともに前記外胴部内の乾燥風を外方に排出する乾燥風供給・排出部と、を備え、
    前記乾燥風供給・排出部は、前記乾燥機筐体の側部に配置された箱型形状の筐体内に一体に組み込まれており、外気を取り込み加熱して乾燥風を生成し外胴部内に供給する供給部と、内胴体内で被乾燥物を乾燥させた後の乾燥風を内胴体内から排出する排出部とで形成された乾燥機であって、
    前記供給部は、前記筐体に設けられた外気取入口と、この外気取入口から取り入れる外気の風量を調節する吸気ダンパと、外気取入口側に対向する外気取入面を有し外気取入口から取り入れた外気を加熱するヒータとで形成され、
    前記吸気ダンパは、前記外気取入口を形成する枠部に回動自在に支持された複数枚の回動蓋と、前記外気取入口が複数枚の回動蓋で全閉状態となるように回動蓋を回動させた回動位置と、前記外気取入口が全開状態となる回動位置との間で回動駆動させる駆動機構とで形成され
    前記外気取入口と連通され前記内胴体内で前記被乾燥物を乾燥させた後の乾燥風が循環される循環ダクトを備え、
    前記複数枚の回動蓋のうち前記循環ダクトに隣接した回動蓋によって前記循環ダクトが開閉されることを特徴とする乾燥機。
  2. 前記駆動機構は複数枚の回動蓋にそれぞれ連結された平行リンク機構と、この平行リンク機構を駆動するエアシリンダとで構成され、
    前記平行リンク機構は、前記回動蓋を前記枠部に回動自在に支持する支軸に一端がそれぞれ固定された複数本のレバーと、これらのレバーの他端が回動自在にそれぞれ連結され前記エアシリンダに連結されてスライド移動する駆動リンクとで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥機。
  3. 前記外気取入口が矩形状に形成され、該外気取入口を形成する上下の対向する枠部に複数枚の回動蓋が所定の間隔に回動自在に支持され、前記外気取入口の全閉状態では複数枚の回動蓋が隙間無く隣設配置され、全開状態では複数枚の回動蓋が前記ヒータの外気取入面に対して交差し隣設する回動蓋間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の乾燥機。
  4. 前記外気取入口を全開状態とするとき前記循環ダクトに隣接する回動蓋が前記循環ダクトを全閉状態とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の乾燥機。
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