JP6712471B2 - 天板昇降装置及びそれを備える天板昇降テーブル - Google Patents

天板昇降装置及びそれを備える天板昇降テーブル Download PDF

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Description

本実施の形態は、天板を昇降させる天板昇降装置及びそれを備える天板昇降テーブルに関する。
従来、テーブル等の高さを調整する際に使用される脚柱の昇降機構が知られている。例えば、特許文献1に記載される昇降機構は、側面高さ方向に複数の段部を備える内筒と、内筒を収納する外筒と、外筒に連結されて内筒の段部に係合片を係合させることにより内筒を外筒に対して高さ方向に固定するロック部材とを備える。このロック部材は、ネジによって外筒に連結されている。ネジを操作することにより、内筒の段部に係合されている係合片を自動的に外したり、又はその係合片を段部に係合させたりできる構造になっている。このような構造によると、ネジを緩めた後に係合片を引っ張り出したり、又はネジを締付ける前にその係合片を段部に掛けるような作業が不要となり、作業性が向上する。
特開平9−131225号公報
しかしながら、特許文献1に記載される昇降機構によると、各脚柱の高さを1本ずつ調整する必要があるため、全ての脚柱の高さを合わせるのが難しい場合がある。特に、介護施設等の社会福祉施設では、車椅子を利用する入居者も多く、介護者が一人で作業するのは大変であった。
本実施の形態は、テーブル等の天板を簡単に昇降させることができる天板昇降装置及びそれを備える天板昇降テーブルを提供する。
本実施の形態の一態様によれば、天板を昇降させる天板昇降装置であって、前記天板を支持する伸縮自在の複数の脚柱と、前記複数の脚柱のそれぞれと連結された複数のワイヤーと、前記複数のワイヤーの移動量を同期的に操作することにより、前記複数の脚柱を同期的に伸縮させる操作部とを備え、前記脚柱は、前記天板に一方端が固着されるインナーパイプをアウターパイプで覆い、前記インナーパイプの他方端側外部に滑車を設けた構造であり、前記ワイヤーは、前記インナーパイプの一方端側に設けられた筒状部材を経由して前記インナーパイプの外部から前記インナーパイプの内部へ導入され、前記インナーパイプ内を通り、前記滑車を折り返して前記インナーパイプと前記アウターパイプとで形成される隙間を経由して前記アウターパイプ上部に固定される天板昇降装置が提供される。
また、本実施の形態の他の一態様によれば、このような天板昇降装置を備える天板昇降テーブルが提供される。
本実施の形態によれば、テーブル等の天板を簡単に昇降させることができる天板昇降装置及びそれを備える天板昇降テーブルを提供することができる。
第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルの使用例を示す図。 第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える4本の脚柱を伸ばした伸長状態を示す斜視図。 第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える4本の脚柱を縮めた短脚状態を示す斜視図。 第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える操作部の内部構成例を示す図であり、(a)平面図、(b)側面図、(c)正面図、(d)背面図。 第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える操作部の動作例を示す斜視図。 第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える脚柱の構成例を示す図であり、(a)側面図、(b)A−A断面図。 第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える脚柱の分解構成図。 第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える脚柱の伸縮原理を説明するための図であり、(a)短脚状態を示す図、(b)伸長状態を示す図。 第2の実施の形態に係る天板昇降テーブルの要部を示す模式図。 第2の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える脚柱の構成例を示す図であり、(a)斜視図、(b)断面図。 第2の実施の形態に係る天板昇降テーブルが備える操作部の変形例を示す斜視図。 図11に示される操作部を説明するための図であり、(a)平面図、(b)背面図。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
また、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
以下、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1について説明する。
(天板昇降テーブルの使用例)
図1は、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1の使用例を示す図である。この天板昇降テーブルT1は、例えば、介護施設等の社会福祉施設で使用される福祉用テーブルである。社会福祉施設では、車椅子3を利用する入居者2も多く、介護者1が一人で天板10の高さを調整するのは大変であった。
そこで、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1は、以下に説明する天板昇降装置を備える。すなわち、天板昇降装置は、図1に示すように、天板10を昇降させる装置であって、天板10を支持する伸縮自在の4本の脚柱20A,20B,20C,20Dと、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dのそれぞれと連結された4本のワイヤー41A,41B,41C,41D(図示せず)と、4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dの移動量を同期的に操作することにより、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させる操作部30とを備える。これにより、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させ、水平状態を維持したままで天板10を簡単に昇降させることができるようになっている。
(天板昇降テーブルの構成例)
図2は、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1が備える4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを伸ばした伸長状態を示す斜視図である。一方、図3は、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1が備える4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを縮めた短脚状態を示す斜視図である。図2でも図3でも、特徴的な構成が表れるように、天板昇降テーブルT1を裏返した状態で描いている。
図2及び図3に示すように、矩形の天板10の裏面の四隅から4本の脚柱20A,20B,20C,20Dが立設されている。4本の脚柱20A,20B,20C,20Dは、それぞれ、インナーパイプ22A,22B,22C,22Dがアウターパイプ23A,23B,23C,23Dで覆われ、伸縮自在な構造になっている。
天板10の裏面の短辺側には、箱型のコントロールボックス31と回転式のハンドル32とを備える操作部30が取り付けられている。コントロールボックス31から外方にハンドル32が突き出し、コントロールボックス31から内方に4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dが引き出されている。この4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dは、天板10の裏面に配設された固定部材42を通り、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dの内部に引き込まれている。
ワイヤー41A,41B,41C,41Dの材質としては、伸び縮みしにくいものを選定するのが望ましい。すなわち、天板10の短辺側に操作部30を取り付けているため、図2や図3を見ても明らかなように、ワイヤー41A,41Bよりも、ワイヤー41C,41Dの方が長くなる。そのため、伸び縮みしやすい材質を選定すると、各ワイヤー41A,41B,41C,41Dの長さを調整する機構が必要となる。本実施の形態では、伸び縮みしにくいワイヤー41A,41B,41C,41Dを選定するようにしているため、このような調整機構が不要である。
ここでは、ワイヤー41A,41B,41C,41Dを固定部材42により固定する構成を例示しているが、柔軟性のある配線カバーで覆うようにしてもよい。もちろん、図2や図3に示すように、天板10の裏面の複数個所に固定部材42を配設しておけば、ワイヤー41A,41B,41C,41Dが足元の邪魔にならないように天板10に沿って配設可能である。
使用者は、片手でハンドル32を回転させることにより、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させ、水平状態を維持したままで天板10を簡単に昇降させることができる。すなわち、図2に示すように、脚柱20A,20B,20C,20Dを伸ばした伸長状態にすれば、インナーパイプ22A,22B,22C,22Dの大部分が露出するため、天板10の高さ位置が高くなる。一方、図3に示すように、脚柱20A,20B,20C,20Dを縮めた短脚状態にすれば、インナーパイプ22A,22B,22C,22Dの大部分がアウターパイプ23A,23B,23C,23Dに収容されるため、天板10の高さ位置が低くなる。
(操作部の内部構成例)
図4は、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1が備える操作部30の内部構成例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は背面図である。
図4に示すように、箱型のコントロールボックス31の正面の略中央部分にハンドル32の軸が通され、台形ネジ33に連結されている。台形ネジ33は、ネジ山の断面が台形をしているネジである。台形ネジ33にはナット34が嵌め込まれ、ナット34には移動軸35が溶接されている。移動軸35の両端は、コントロールボックス31の側面に形成された一対の案内溝36に架け渡されている。移動軸35より僅かに短い軸受け部材38をナット34に溶接し、その軸受け部材38で移動軸35の両端付近を支持し、移動軸35を台形ネジ33に対して平面視で十字状に交差させている。コントロールボックス31の背面には、水平方向に4つの挿通孔37A,37B,37C,37Dが形成されている。挿通孔37A,37B,37C,37Dの幅とワイヤー41A,41B,41C,41Dの径の大きさは略同じである。
台形ネジ33は、一般的なネジに比べて1回転あたりの移動量が大きいため、移動させるときの抵抗が小さくて済む。例えば、4人掛けの福祉用テーブルに取り付けられたハンドル32を片手で操作する場合は、18mm程度の台形ネジを用いるのが適当である。18mmの台形ネジを用いると、1回転で4mmの距離を移動させることができるため、天板10の昇降速度に適している。
図5は、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1が備える操作部30の動作例を示す斜視図である。この図に示すように、4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dの各先端が十分な強度をもって移動軸35に取り付けられ、コントロールボックス31の背面に形成された挿通孔37A,37B,37C,37Dから外部に導出されている。ワイヤー41A,41B,41C,41Dを移動軸35に取り付ける位置は、それぞれ、挿通孔37A,37B,37C,37Dと対向する位置となっている。
ここで、ハンドル32を例えば時計回りに回転させると、ハンドル32に連結された台形ネジ33も時計回りに回転し、ナット34に溶接された移動軸35が水平状態を維持しながらハンドル32側に移動する。これにより、移動軸35に取り付けられた4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dが同期的に同量ずつハンドル32側に引き込まれる。
一方、ハンドル32を例えば反時計回りに回転させると、ハンドル32に連結された台形ネジ33も反時計回りに回転し、ナット34に溶接された移動軸35が水平状態を維持しながらハンドル32と反対側に移動する。これにより、移動軸35に取り付けられた4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dが同期的に同量ずつハンドル32と反対側に引き出される。
(脚柱の構成例)
図6は、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1が備える脚柱20の構成例を示す図であり、(a)は側面図、(b)はA−A断面図である。4本の脚柱20A,20B,20C,20Dは同じ構成であるため、以下、それぞれを区別することなく一括して「脚柱20」と記載する。他の構成部品についても同様、一括してインナーパイプ22やアウターパイプ23、ワイヤー41等と記載する。
図6に示すように、脚柱20は、床面に設置されるベース脚26と、ベース脚26から立設されたアウターパイプ23と、アウターパイプ23に内嵌されたインナーパイプ22とを備える。アウターパイプ23の上部は開口しており、インナーパイプ22がアウターパイプ23に対して昇降自在に内嵌している。アウターパイプ23の上部の開口はキャップCにより閉じられている。インナーパイプ22の上端の取付板21は、ビス等を用いて天板10に取り付け可能な構造になっている。
インナーパイプ22の上部においてL字型の筒状金具24が貫通している。インナーパイプ22の下部の先端には滑車25が固定されている。インナーパイプ22をアウターパイプ23に最も深く内嵌した状態でも、筒状金具24も滑車25も、アウターパイプ23に干渉しない配置になっている。筒状金具24からワイヤー41を挿通して滑車25で折り返し、折り返したワイヤー41をアウターパイプ23の上部で固定部材(後述する。)により固定する。
図6(b)では、ワイヤー41が滑車25の右側を通っているが、これに限定されるものではない。インナーパイプ22がアウターパイプ23内をスライドしても、ワイヤー41がインナーパイプ22内の部材と不要に接触しない配置であればよい。ワイヤー41が滑車25から外れないようにするため、滑車25の外周にカバーを設けてもよい。
図7は、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1が備える脚柱20の分解構成図である。既に説明した通り、脚柱20は、床面に設置されるベース脚26と、ベース脚26から立設されたアウターパイプ23と、アウターパイプ23に内嵌されたインナーパイプ22とを備える。
図7に示すように、ベース脚26は、本体26aと、補強部26bと、底部26cに分解することができる。このようなベース脚26としては、キャスター脚とグライド脚を適宜選択することが可能である。
また、天板10を持ち上げた時にアウターパイプ23が下がってしまうことを防ぐため、インナーパイプ22の外周にバネ29を設けておくのが望ましい。すなわち、図7に示すように、バネ29の一端は、インナーパイプ22のバネ固定部材29aに固定されている。バネ29の他端は、アウターパイプ23の端部のキャップCで規制されている。これにより、天板10が持ち上げられると、アウターパイプ23が下方向に移動しようとするが、バネ29があることによって、バネ29の他端がアウターパイプ23の端部のキャップCと接触して、それ以上、アウターパイプ23が下方向に移動しないようにしている。
(脚柱の伸縮原理)
図8は、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1が備える脚柱20の伸縮原理を説明するための図であり、(a)は短脚状態を示し、(b)は伸長状態を示している。この図に示すように、インナーパイプ22の上部に設けたL字型の筒状金具24からワイヤー41を挿通して滑車25で折り返し、折り返したワイヤー41をアウターパイプ23の上部で固定部材Fにより固定している。
ここで、ハンドル32を例えば時計回りに回転させると、ワイヤー41がハンドル32側に引き込まれる。このとき、ワイヤー41の先端は、固定部材Fによりアウターパイプ23に固定されている。そのため、ワイヤー41によりアウターパイプ23が引っ張られ、この引っ張り力により滑車25の高さ位置が上がり、インナーパイプ22がアウターパイプ23から引き出され、天板10が上昇する。このとき、伸び縮みしにくいワイヤー41で一定の強度が保たれているため、天板10に荷重がかかっても揺れが生じにくい構造になっている。また、インナーパイプ22の外周にはバネ29が設けられているため、アウターパイプ23が下がってしまうことを防ぐ構造になっている。
一方、ハンドル32を例えば反時計回りに回転させると、ワイヤー41がハンドル32と反対側に引き出される。これにより、ワイヤー41に弛みが生じ、天板10の自重で滑車25の高さ位置が下がり、インナーパイプ22がアウターパイプ23に内嵌され、天板10が下降する。
以上のように、第1の実施の形態に係る天板昇降テーブルT1は、天板10と、天板10を支持する伸縮自在の4本の脚柱20A,20B,20C,20Dと、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dのそれぞれと連結された4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dと、4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dの移動量を同期的に操作することにより、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させる操作部30とを備える。これにより、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させることができるため、天板10を簡単に昇降させることが可能である。
また、脚柱20は、天板10に一方端が固着されるインナーパイプ22をアウターパイプ23で覆い、インナーパイプ22の他方端側に滑車25を設けた構造であってもよい。これにより、滑車25等の安価な部品を用いて安価な脚柱20を実現することが可能である。
また、操作部30は、ハンドル32の操作に応じて回転する1本の台形ネジ33を用いて4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dを同期的に移動させてもよい。これにより、台形ネジ33やワイヤー41A,41B,41C,41D等の安価な部品を用いて安価な操作部30を実現することが可能である。
また、天板10の四隅から4本の脚柱20A,20B,20C,20Dが立設され、天板10の短辺側に操作部30が取り付けられてもよい。これにより、非常に使い勝手のよい福祉用テーブルを実現することができる。すなわち、天板10の長辺側に車椅子3を利用する入居者2が座っても、天板10の長辺側には操作部30がないため、足元空間を広く使うことが可能である。一方、介護者1は、天板10の短辺側に立ち、片手でハンドル32を回転させるだけで一気に4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させることが可能である。そもそも、4本脚のテーブルであるため、T字脚や1本脚等のテーブルに比べて足元空間が広いというメリットもある。
なお、ここでは、社会福祉施設で使用される福祉用テーブルを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、椅子、事務机、配膳台、ベッド等、その他の天板付き家具に適用することも可能である。
また、ここでは、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを備えた場合を例示したが、脚柱の本数は特に限定されるものではない。
また、ここでは、ハンドル32を手で回転させる場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、コントロールボックス31内にモーターを取り付けて天板10の昇降をボタンで操作するようにしてもよい。
また、ここでは、台形ネジ33を例示したが、ネジ山の形状は特に限定されるものではない。例えば、ネジ山の断面が正方形をしている角ネジを用いてもよい。もちろん、台形ネジ33の寸法も、天板昇降テーブルT1の大きさ等に応じて適宜選択することが可能である。
また、本実施の形態は、天板昇降テーブルT1として実現することができるだけでなく、天板昇降テーブルT1から天板10を除いた天板昇降装置として実現することもできる。このような天板昇降装置は、ワイヤー41を用いて天板10を昇降させるようにしているため、ワイヤー41の長さを調整するだけで様々なサイズの天板10に対応することができる。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態を第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
(天板昇降テーブルの構成例)
図9は、第2の実施の形態に係る天板昇降テーブルT2の要部を示す模式図である。ここでは、1本の脚柱70Aのみを図示しているが、その他の3本の脚柱(70B,70C,70D)の構成も同様である。
第2の実施の形態では、天板60を昇降する方式として油圧式を採用している。すなわち、図9に示すように、操作部80は、箱型のコントロールボックス81と、回転式のハンドル82とを備える。コントロールボックス81の内部に4本の油圧シリンダー83A,83B,83C,83Dを並列的に配置した構造となっている。油圧シリンダーは、油圧によってシリンダーを往復運動させる装置である。油圧シリンダー83A,83B,83C,83Dの一方端には、油圧チューブ91A,91B,91C,91Dが接続され、脚柱70A(70B,70C,70D)側の油圧シリンダー101A(101B,101C,101D)に接続されている。
図9に示すように、箱型のコントロールボックス81の正面の略中央部分にハンドル82の軸が通され、台形ネジ83に連結されている。台形ネジ83にはナット84が嵌め込まれ、ナット84には矩形の移動板85が溶接されている。移動板85は、台形ネジ83に対して平面視で十字状に交差している。このような移動板85の同一面に対して垂直方向に4本の油圧シリンダー83A,83B,83C,83Dの各ロッドが固定されている。
(脚柱の構成例)
図10は、第2の実施の形態に係る天板昇降テーブルT2が備える脚柱70Aの構成例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
第1の実施の形態と同様、アウターパイプ73Aの上部は開口しており、インナーパイプ72Aがアウターパイプ73Aに対して昇降自在に内嵌している。第2の実施の形態では、インナーパイプ72Aの内部に油圧シリンダー101Aが固定されている。取付板71Aに形成された切欠き102から油圧チューブ91Aを差し込んで油圧シリンダー101Aの出入口103に接続可能な構造になっている。
(脚柱の伸縮原理)
以下、図9及び図10を用いて、脚柱70Aの伸縮原理を説明する。
ハンドル82を例えば時計回りに回転させると、ハンドル82に連結された台形ネジ83も時計回りに回転し、ナット84に溶接された移動板85がハンドル82と反対側に移動する。これにより、コントロールボックス81側の油圧シリンダー83A,83B,83C,83D内の作動油が同期的に同量ずつ油圧チューブ91A,91B,91C,91Dを通じて脚柱70A(70B,70C,70D)側に流れる。その結果、4本の脚柱70A(70B,70C,70D)側の4本の油圧シリンダー101A(101B,101C,101D)内に同期的に同量ずつ作動油が流れ込み、インナーパイプ72A(72B,72C,72D)がアウターパイプ73A(73B,73C,73D)から引き出されることになる。
一方、ハンドル82を例えば反時計回りに回転させると、ハンドル82に連結された台形ネジ83も反時計回りに回転し、ナット84に溶接された移動板85がハンドル82側に移動する。これにより、4本の脚柱70A(70B,70C,70D)側の作動油が同期的に同量ずつ4本の油圧チューブ91A,91B,91C,91Dを通じてコントロールボックス81側の4本の油圧シリンダー83A,83B,83C,83D内に流れ込む。その結果、インナーパイプ72A(72B,72C,72D)がアウターパイプ73A(73B,73C,73D)に内嵌されることになる。
(操作部の変形例)
図11は、第2の実施の形態に係る天板昇降テーブルT2が備える操作部180の変形例を示す斜視図である。また、図12は、図11に示される操作部180を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は背面図である。
図11及び図12に示すように、操作部180は、箱型のコントロールボックス181と、回転式のハンドル182とを備える。ハンドル182の軸を直線状に構成し、その軸を台形ネジ183に連結している。台形ネジ183にはナット184が嵌め込まれ、ナット184には円形の移動板185が溶接されている。移動板185は、台形ネジ183に対して平面視で十字状に交差している。このような移動板185の同一面に対して垂直方向に4本の油圧シリンダー183A,183B,183C,183Dの各ロッドが固定されている。
この変形例では、ハンドル182の軸を中心として円周状に4本の油圧シリンダー183A,183B,183C,183Dを配置している。これにより、ハンドル182の軸に対して4本の油圧シリンダー183A,183B,183C,183Dを同じ距離に配置することができる。そのため、4本の油圧シリンダー183A,183B,183C,183D内の作動油に均一に圧力を加えることが可能となる。
以上のように、第2の実施の形態に係る天板昇降テーブルT2は、天板60を昇降する方式として油圧式を採用している。このような構成によっても、第1の実施の形態と同様、4本の脚柱70A(70B,70C,70D)を同期的に伸縮させることができるため、天板60を簡単に昇降させることが可能である。また、脚柱70A(70B,70C,70D)とコントロールボックス81に合計8本の油圧シリンダーを設ければよく、構成がより簡単になるメリットもある。
[天板昇降装置]
既に説明した通り、本実施の形態は、天板昇降テーブルT1,T2として実現することができるだけでなく、天板昇降テーブルT1,T2から天板10,60を除いた天板昇降装置として実現することもできる。
以下、天板昇降テーブルT1に用いられる天板昇降装置の構成を記載する。
すなわち、天板昇降テーブルT1に用いられる天板昇降装置は、天板10を昇降させる装置であって、天板10を支持する伸縮自在の4本の脚柱20A,20B,20C,20Dと、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dのそれぞれと連結された4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dと、4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dの移動量を同期的に操作することにより、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させる操作部30とを備える。これにより、4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させることができるため、天板10を簡単に昇降させることが可能である。
また、脚柱20は、天板10に一方端が固着されるインナーパイプ22をアウターパイプ23で覆い、インナーパイプ22の他方端側に滑車25を設けた構造であってもよい。これにより、滑車25等の安価な部品を用いて安価な脚柱20を実現することが可能である。
また、操作部30は、ハンドル32の操作に応じて回転する1本の台形ネジ33を用いて4本のワイヤー41A,41B,41C,41Dを同期的に移動させてもよい。これにより、台形ネジ33やワイヤー41A,41B,41C,41D等の安価な部品を用いて安価な操作部30を実現することが可能である。
また、天板10の四隅から4本の脚柱20A,20B,20C,20Dが立設され、天板10の短辺側に操作部30が取り付けられてもよい。これにより、非常に使い勝手のよい福祉用テーブルを実現することができる。すなわち、天板10の長辺側に車椅子3を利用する入居者2が座っても、天板10の長辺側には操作部30がないため、足元空間を広く使うことが可能である。一方、介護者1は、天板10の短辺側に立ち、片手でハンドル32を回転させるだけで一気に4本の脚柱20A,20B,20C,20Dを同期的に伸縮させることが可能である。そもそも、4本脚のテーブルであるため、T字脚や1本脚等のテーブルに比べて足元空間が広いというメリットもある。
以上説明したように、本実施の形態によれば、テーブル等の天板を簡単に昇降させることができる天板昇降装置及びそれを備える天板昇降テーブルを提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、これに限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本実施の形態はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。例えば、操作部が備えるハンドルの形状等は適宜変更することが可能である。
本実施の形態に係る天板昇降装置は、天板を簡単に昇降させることが必要な福祉用テーブル、椅子、事務机、配膳台、ベッド等の様々な天板付き家具に適用することができる。
T1…天板昇降テーブル
10…天板
20,20A,20B,20C,20D…脚柱
22,22A,22B,22C,22D…インナーパイプ
23,23A,23B,23C,23D…アウターパイプ
24…筒状金具
25…滑車
29…バネ
29a…バネ固定部材
30…操作部
31…コントロールボックス
32…ハンドル
33…台形ネジ
34…ナット
35…移動軸
41,41A,41B,41C,41D…ワイヤー
42…固定部材
T2…天板昇降テーブル
60…天板
70A(70B,70C,70D)…脚柱
71A…取付板
72A…インナーパイプ
73A…アウターパイプ
80…操作部
81…コントロールボックス
82…ハンドル
83…台形ネジ
83A,83B,83C,83D…油圧シリンダー
84…ナット
85…移動板
91A,91B,91C,91D…油圧チューブ
101A(101B,101C,101D)…油圧シリンダー
102…切欠き
103…出入口
180…操作部
181…コントロールボックス
182…ハンドル
183…台形ネジ
183A,183B,183C,183D…油圧シリンダー
184…ナット
185…移動板
C…キャップ

Claims (5)

  1. 天板を昇降させる天板昇降装置であって、
    前記天板を支持する伸縮自在の複数の脚柱と、
    前記複数の脚柱のそれぞれと連結された複数のワイヤーと、
    前記複数のワイヤーの移動量を同期的に操作することにより、前記複数の脚柱を同期的に伸縮させる操作部と
    を備え、
    前記脚柱は、前記天板に一方端が固着されるインナーパイプをアウターパイプで覆い、前記インナーパイプの他方端側外部に滑車を設けた構造であり、
    前記ワイヤーは、前記インナーパイプの一方端側に設けられた筒状部材を経由して前記インナーパイプの外部から前記インナーパイプの内部へ導入され、前記インナーパイプ内を通り、前記滑車を折り返して前記インナーパイプと前記アウターパイプとで形成される隙間を経由して前記アウターパイプ上部に固定される
    ことを特徴とする天板昇降装置。
  2. 前記インナーパイプの外周に設けられ、前記インナーパイプ下部に一端を固定され、他端を前記アウターパイプ上部で規制される弾性体をさらに設けることを特徴とする請求項1に記載の天板昇降装置。
  3. 前記操作部は、ハンドルの操作に応じて回転する1本の台形ネジを用いて前記複数のワイヤーを同期的に移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の天板昇降装置。
  4. 前記天板の四隅から4本の前記脚柱が立設され、前記天板の短辺側に前記操作部が取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の天板昇降装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の天板昇降装置を備えることを特徴とする天板昇降テーブル。
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