JP6711236B2 - 入力装置及び電子機器 - Google Patents

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本発明は入力装置及び電子機器に関する。
触れられているキーを検知する第1の検知手段と、状態を変位させる操作がなされたキーを検知する第2の検知手段とを有する入力装置を備える電子機器が、従来から知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−74689号公報
従来の電子機器の入力装置では、キーのタッチ操作時は当然ながら、キーの押下操作時(特許文献1の図3(C)参照)であっても、第1の検知手段によるタッチ操作の検知が行われていた。つまり、キーがその押下方向に変位している間も、キーへのタッチ操作により生じる静電容量の変化を検知できる構成にしておく必要があった。これにより、各キーへのタッチ操作と押下操作の両方を検知可能な入力装置を設計する際の自由度に制限があった。
本発明は、あるキーに対するタッチ操作及びストローク操作の両方を検知可能であり、且つ当該キーのストローク操作検知時にはそのキーのタッチ操作の検知を行うための検知回路によるタッチ操作の検知を行わない新規な構成を有する入力装置及びこれを備える電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る入力装置は、ある方向に変位するキーと、
前記キーへの押圧接触体の接触或いは近接により生じる静電容量の変化を検知する静電容量検知部を備える第1検知回路と、
第1電極を有する第2検知回路であって、前記キーの変位とともに前記ある方向に変位する第2電極と前記第1電極との電気的接続を検知する前記第2検知回路と、
を備え、
前記キーの変位量に応じて、前記第1検知回路により検知しかつ前記第2検知回路により検知しない第1検知状態と、前記第2検知回路により検知しかつ前記第1検知回路により検知しない第2検知状態との間で、検知状態を切り替え
前記キーは、前記押圧接触体により前記入力装置の外部から接触或いは近接される導電性の第1導電部と、当該第1導電部と電気的に接続された導電性の第2導電部を有する鍔とを備え、
前記入力装置は、さらに、
前記キーが裏面側から嵌め込まれる孔が設けられたパネルと、
前記パネルの裏面に設けられた第3導電部であって、前記第1検知状態では、前記鍔が当該第3導電部に電気的に接続することで当該第3導電部を介して前記押圧接触体と前記第1検知回路の前記静電容量検知部とが電気的に接続する前記第3導電部と、
を備える、
ことを特徴とする。
本発明に係る電子機器は、前記入力装置と、
前記第1検知回路および前記第2検知回路による検知結果に応じて少なくとも1つの機能を実行する制御部と、
を備える、
ことを特徴とする。

本発明によれば、あるキーに対するタッチ操作及びストローク操作の両方を検知可能であり、且つ当該キーのストローク操作検知時にはそのキーのタッチ操作の検知を行うための検知回路によるタッチ操作の検知を行わない新規な構成を有する入力装置及びこれを備える電子機器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る入力装置としての電子式卓上計算機(電卓)10を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る電卓10の入力部11の数値キー110を示す図であり、(A)は数値キー110の平面図であり、(B)は数値キー110のキー構造を示すタッチ操作検知時のII-II断面図であり、(C)は数値キー110のキー構造を示すストローク操作検知時のII-II断面図である。 本発明の実施形態に係る電卓10のタッチ検知シート120上の導電パターンを示す透過平面図である。 本発明の実施形態に係る電卓10のブロック図である。 本発明の実施形態に係る電卓10を用いた入力操作検知処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る電卓10の記憶部400に記憶されたタッチ入力パターンのデータ構造である。 本発明の実施形態に係る電卓10を用いたユーザ操作の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電卓10Aのタッチ検知シート120上の導電パターンを示す透過平面図である。 本発明の第2変形例に係る電卓10BのII-II断面図に相当する断面図であり、(A)は数値キー110の平面図であり、(B)は数値キー110のキー構造を示すタッチ操作検知時のII-II断面図である。
まず、図1〜図6を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る入力装置としての電子式卓上計算機(電卓)10を示す平面図である。図2は本発明の実施形態に係る電卓10の入力部11の数値キー110を示す図であり、(A)は数値キー110の平面図であり、(B)は数値キー110のキー構造を示すタッチ操作検知時(第1検知状態)のII-II断面図であり、(C)は数値キー110のキー構造を示すストローク操作検知時(第2検知状態)のII-II断面図である。
図1に示すように、電卓10は、入力部11、表示部12、太陽電池パネル13を備える。入力部11は、オールクリアキー[AC]、クリアキー[C]、正負切替キー[+/−]、テンキー[0]〜[9]、演算キー[+][−][×][÷][=]などのキーを備える。いずれのキーも、ある方向(紙面に直交方向)に変位可能に構成されており、そのストロークを検知可能なストロークキーである。テンキー[0]〜[9]のうちの9つの数値キー[1]〜[9]110、110…は3×3の行列状に配置されている。また、これらの数値キー[1]〜[9]110、110…はストロークキーとして機能するだけでなく、タッチキーとしても機能する。
入力部11のキー構造は、図2(B)、(C)に断面を示したように、数値キー110と、タッチ検知シート120と、キー付勢シート130と、基板140とを備える。
数値キー110は導電性金属など導電性を有する材料からなり、図2(A)に示すように、平面視で中央部にキートップ111、その周縁部にキートップ111の四方を取り囲む形でロ字状の鍔部112を備えている。また、キートップ111の上面には当該数値キーに固有の数字が印刷されている。図2(A)では数値キー[9]110を示して説明しているが、いずれの数値キー[1]110〜[8]110も、キートップ部111への印刷内容を除いて同様である。以下、本明細書では「数値キー[1]〜[9]110、110…」のそれぞれを単に「数値キー110」と表現する場合がある。
タッチ検知シート120は、各数値キー110がそれぞれに挿通される複数の孔121h,121h…が設けられた絶縁シート121と、その下面における各孔121hの周縁部であってロ字状の鍔部112の対向する2辺に対応する各位置に少なくとも形成された2つのタッチ検知電極122R,122Lや各タッチ検知電極122R,122Lに接続された配線123R,123Lを含む導電パターン(図3参照)とを備える。
キー付勢シート130はゴムなどの弾性部材からなり、全体が平面視して略矩形状である基部131と、該略矩形状のうち各数値キー110に重なるように配される部分が上方(キー付勢シート130に対して各数値キー110が配される側)に盛り上がった形状とされたキー押上部132とを備える。キー押上部132は、数値キー110の真下に配される当接部133と、数値キー110のストローク操作に伴い変形して当接部133及び数値キー110を上方へ付勢する弾性反発力が生じるスカート部134とを備える。当接部133の下面(基板140の上面に向き合う面)には対向電極135が設けられている。
基板140は、絶縁性の基部141と基部141上面に形成された電極や配線、電子部品などを備え、特に、基部141上面のうちキー付勢シート130の各対向電極135に向き合う部分にストローク検知電極(第1電極)142が設けられている。
図2(B)、(C)を参照し、タッチ操作検知時とスクロール操作検知時の各キー構造について簡単に説明する。
図2(B)に示すように、数値キー110のストローク操作が行われていない状態で、タッチ操作が検知される。この状態では、キー付勢シート130はその材質が持つ弾性反発力によりそれ自体の元の形状が保持されている。これにより、キー押上部132の当接部133の上面が数値キー110の下面に当接(下面を押圧)してこれを支持し、且つ鍔部112の対向する2辺の上面をタッチ検知シート120のタッチ検知電極122R,122Lに当接させている。キートップ111は、鍔部112とタッチ検知電極122Rとを介して、タッチ検知回路(第1検知回路)211(図4参照)が備える静電容量検知部の1つに接続されていて、且つ鍔部112とタッチ検知電極122Lとを介して、タッチ検知回路211が備える他の静電容量検知部の1つに接続されている。
一方、キー付勢シート130の弾性反発力に抗してユーザが指先でキートップ111を押圧すると、数値キー110がそのストローク方向(図2(C)の上下方向)に沿って下向きに変位する。このストローク操作による数値キー110のストローク変位量(図2(B),(C)では上下方向の数値キー110の移動量)がある大きさになると、図2(C)に示すようにキー付勢シート130の対向電極135と基板140のストローク検知電極142が互いに接触して、ストローク操作が検知される。このとき鍔部112とタッチ検知電極122R,122Lとは離間していて、これらを介したキートップ111と上述の2つの静電容量検知部との電気的接続は解除されている。
図3は、本発明の実施形態に係る電卓10のタッチ検知シート120上の導電パターンのうちタッチ検知電極122及び配線123を示す透過平面図である。図3では電卓10の上方(紙面手前側)から見たときの導電パターンの配置が透過平面図として示されているが、実際の導電パターンは絶縁シート121の下方(当該絶縁シート121に対しキー付勢シート130や基板140が配される側)に形成されている。タッチ検知シート120は3×3の行列状に9つの矩形状の孔121h1〜121h9が設けられた略矩形状のキー用孔形成部と、キー用孔形成部の右下部分から細い幅で延出する引出線形成部と、引出線形成部の先端につながり且つ静電容量検知部が設けられる図示しない静電容量検知部形成部とを備える。以下本明細書では、全ての孔に共通する特徴について説明する場合、個々の孔について区別せず、孔121hと書く場合がある。
各孔121hの周縁にはその孔を取り囲むように2つのタッチ検知電極122R、122Lが設けられている。平面視して右側のタッチ検知電極122Rは逆コ字状であり、孔121hの右辺の全長と上下辺の右側部分に接するように設けられていて、平面視して左側のタッチ検知電極122Lはコ字状であり、孔121hの左辺の全長と上下辺の左側部分に接するように設けられている。2つのタッチ検知電極122R,122Lは孔121hの上下辺に隣接する部分で互いに離間している。右側のタッチ検知電極122Rは配線123Rを介して静電容量検知部の1つに接続されていて、左側のタッチ検知電極122Lは配線123Lを介して他の静電容量検知部の1つに接続されている。
また、行方向(図の左右方向)に並ぶ3つの孔121h、例えば、一番上の行の3つの孔121h7、121h8、121h9の各右側のタッチ検知電極122R7、122R8、122R9は1本の配線123R3により互いに並列に1つの第3の行位置検知用静電容量検知部212C(図4参照)に接続されている。同様に、真ん中の行について言うと、3つの孔121h4、121h5、121h6の各右側のタッチ検知電極122R4、122R5、122R6は1本の配線123R2により互いに並列に1つの第2の行位置検知用静電容量検知部212Bに接続されている。一番下の行も同様であり、3つの孔121h1、121h2、121h3の各右側のタッチ検知電極122R1、122R2、122R3は1本の配線123R1により互いに並列に1つの第1の行位置検知用静電容量検知部212Aに接続されている。
一方、列方向(図の上下方向)に並ぶ3つの孔121h、例えば、最も右側の列で説明すると、3つの孔121h9、121h6、121h3の各左側のタッチ検知電極122L9、122L6、122L3は1本の配線123L3により互いに並列に1つの第3の列位置検知用静電容量検知部213C(図4参照)に接続されている。真ん中の列と最も左側の列も同様であり、3つの孔121h8、121h5、121h2の各左側のタッチ検知電極122L8、122L5、122L2は1本の配線123L2により互いに並列に1つの第2の列位置検知用静電容量検知部213Bに接続されていて、3つの孔121h7、121h4、121h1の各左側のタッチ検知電極122L7、122L4、122L1は1本の配線123L1により互いに並列に1つの第1の列位置検知用静電容量検知部213Aに接続されている。
これらの6つの静電容量検知部、即ち、上述の第1乃至第3の行位置検知用静電容量検知部212A、212B、212C及び第1乃至第3の列位置検知用静電容量検知部213A、213B、213Cはいずれも互いに異なり且つ独立して静電容量の変化を検知可能な静電容量検知部である。6本の配線123R1,123R2,123R3,123L1,123L2,123L3はキー用孔形成部における複数の孔121h、121h…の間及び引出線形成部を介して、静電容量検知部形成部に設けられた各対応する静電容量検知部まで引き回されている。
上述したような本実施形態の電卓10のキー構造におけるタッチ操作検知時の動作について、以下に説明する。複数ある数値キー110、110…のうちのいずれか1つの数値キー110、具体的に、数値キー[9]110に対するタッチ操作が行われた場合の動作を例にして説明するが、他の数値キー110であっても同様に動作する。本明細書では、ユーザの指先などが数値キー110に接触しているか、又は静電容量検知部により静電容量の変化を検知可能な位置までユーザの指先などが数値キー110に近接しているかのいずれかであり、且つ数値キー110の鍔部112とタッチ検知シート120のタッチ検知電極122R、122Lが互いに接触している状態(第1検知状態)のことを、タッチ操作が行われた状態とする。この状態のとき、即ちタッチ操作検知時、数値キー110のストローク変位量がゼロである。また、このときのキー構造は図3(B)に示した通りであり、キー付勢シート130の対向電極135と基板140のストローク検知電極142は互いに離間している。
数値キー[9]110のキートップ111に対しタッチ操作が行われると、鍔部112、右側のタッチ検知電極122R及び1本の配線123R3を介して数値キー[9]110のキートップ111に接続された第3の行位置検知用静電容量検知部で静電容量の変化が検知される。これと同時に、鍔部112、左側のタッチ検知電極122L9、及び1本の配線123L3を介して数値キー[9]110のキートップ111に接続された第1の列位置検知用静電容量検知部で静電容量の変化が検知される。
このように、複数のキー110、110…のうちいずれか1つの数値キー110に対しタッチ操作が行われると、6つの静電容量検知部のうちいずれか2つの静電容量検知部により静電容量の変化が検知されて、変化が検知された2つの静電容量検知部の組み合わせに基づいていずれの数値キー110に対しタッチ操作が行われたかが検知できるようになっている。具体的に、第1の行位置検知用静電容量検知部と第1の列位置検知用静電容量検知部とにより静電容量の変化を検知したときは、数値キー[9]110に対しタッチ操作が行われたものとしてタッチされたキーを特定できる。また、第1の行位置検知用静電容量検知部と第2の列位置検知用静電容量検知部とにより静電容量の変化を検知したときは、数値キー[8]110に対しタッチ操作が行われたことがわかり、以下同様に、第3の行位置検知用静電容量検知部と第3の列位置検知用静電容量検知部とにより静電容量の変化を検知したときは、数値キー[1]110に対しタッチ操作が行われたことがわかる。このように本実施形態では、配線が6本あれば9つの数値キー[1]〜[9]110のうちいずれの数値キー110がタッチされたかを特定することができる。
次に、複数ある数値キー110のうちのいずれか1つの数値キー110、具体的に、数値キー[9]110に対するストローク操作が行われた場合の動作を例にして説明するが、他の数値キー110であっても同様に動作する。本明細書では、ユーザの指先などが数値キー110に接触していて、且つキー付勢シート130の対向電極135と基板140のストローク検知電極142が互いに接触している状態(第2検知状態)のことを、ストローク操作が行われた状態とする。この状態のとき、即ちストローク操作検知時、数値キー110のストローク変位量がある大きさとなっている。また、このときのキー構造は図3(C)に示した通りであり、数値キー110の鍔部112とタッチ検知シート120のタッチ検知電極122R、122Lは互いに離間している。
ストローク検知電極142は、基板140上の図示しない配線を介してストローク検知回路(第2検知回路)221(図4参照)に接続されている。数値キー[9]110に対しストローク操作が行われると、キー付勢シート130の対向電極135と基板140のストローク検知電極142との接触が上記のストローク検知回路221により検知される。
なお、タッチ検知時の第1検知状態とストローク操作検知時の第2検知状態との間の状態、即ち、数値キー110のストローク変位量がゼロより大きく且つ上記の既定量未満であるときは、数値キー110の鍔部112とタッチ検知シート120のタッチ検知電極122R、122Lは互いに離間していて、且つキー付勢シート130の対向電極135と基板140のストローク検知電極142は互いに離間している。この中間状態では、タッチ操作もストローク操作も検知されない。
本実施形態の電卓10は上述したような構造を有するので、あるキーに対するタッチ操作及びストローク操作の両方を検知可能であり、且つ当該キーのストローク操作検知時にはそのキーのタッチ操作の検知を行うための検知回路によるタッチ操作の検知を行わない新規な構成を有している。
図4は本発明の実施形態に係る電卓10のブロック図である。電卓10は、入力検知部200、制御部(CPU)300、記憶部400、及び、表示部500を備える。
入力検知部200は入力部11を含んでいて、前述の第1の行位置検知用静電容量検知部212A、第2の行位置検知用静電容量検知部212B及び第3の行位置検知用静電容量検知部212Cと、第1の列位置検知用静電容量検知部213A、第2の列位置検知用静電容量検知部213B及び第3の列位置検知用静電容量検知部213Cとを含むタッチ検知回路211を備えるタッチ操作検知部210と、ストローク検知回路221を備えるストローク操作検知部220とを含む。
制御装置300は、電卓10の各部からの信号を受信し、受信した信号に基づいて制御信号を生成、各部へ送信し、それらの制御信号により各部を制御する。
記憶装置400は、電卓10の制御命令が記憶されたROM410と、表示部500に表示されるデータが一時的に保持されたり、制御装置300による計算処理のためにデータが一時的に展開されたりするRAM420とを含む。
表示部500は、制御装置300から受信した制御信号に基づいて、各種の計算結果などの情報が表示される。
タッチ操作検知時には、ユーザの指先が接触又は近接した数値キー110に応じて、第1乃至第3の行位置検知用静電容量検知部212A、212B及び212Cのうち1つの行位置検知用静電容量検知部と、第1乃至第3の列位置検知用静電容量検知部213A、213B及び213Cのうち1つの列位置検知用静電容量検知部とにおいて静電容量の変化が検知される。タッチ検知回路211は各静電容量の変化量が予め定めた閾値より大きいか否かに応じて、各対応する検知信号を制御装置300へと送信する。
ストローク操作検知時には、ストローク検知回路221が、ストローク操作が行われた数値キー110に応じて、各対応する検知信号を制御装置300へと送信する。
制御装置300は、入力検知部200から受信した検知信号に基づいて、入力操作が行われた数値キー110と、その数値キー110に対して行われた操作の種類(タッチ操作又はストローク操作のいずれかの操作)を検知することができる。
図5は本発明の実施形態に係る電卓10を用いた入力操作検知処理を示すフローチャートである。制御装置300は、いずれかのキーへのタッチ操作及びストローク操作のいずれかに対応する検知信号を受信したか否かの判定を一定の周期(例えば10ms間隔)で行う。図nはタッチ操作に対応する機能を特定するためにRAMに記憶された情報のデータ構造である。この情報は、1、2、3及び4番目の数列Pi1(以下、タッチ入力パターンPi1という。)として{9、5、1}、{8、5、2}、{7、5、3}及び{4、5、6}の複数の数列と、各数列に対応付けられた検索フラグ及び特定の機能とを含む。電卓10の電源オン時に初期化処理のうちの一つとして、すべてのタッチ入力パターンについて検索フラグが1に設定されて、後述する変数i,jの値も1に書き替えられる。
タッチ操作以外の操作に対応する検知信号を受信(以下、簡便のため当該「操作を検知」という。)した場合、即ちストローク操作を検知した場合(ステップS10:Yes)又は他の操作を検知した場合(ステップS10:No、ステップS15:No、ステップS85:Yes)、制御装置300はRAMに記憶された検索フラグを1に書き替えるとともに変数iを1に書き替えて(ステップS90、S95)、検知したストローク操作又は他の操作に対応する処理を実行する(ステップS100)。いずれの操作も検知しなかった場合は(ステップS10:No、ステップS15:No、ステップS85:No)本入力操作検知処理を終了する。従って、数値キー[1]〜[9]110、110…以外のキー、即ちタッチ操作を検知できないキーのいずれか(例えば、オールクリアキー[AC]やクリアキー[C]など)へのストローク操作を検知した場合には(ステップS10:Yes)、そのストローク操作に対応する処理が制御装置300により実行される(ステップS100)。なお図示しないが、ステップS100では受け付けた操作が前回の検知結果と同じであるか否かの判定を行い、前回の検知結果と同じであると制御装置300により判定された場合はそのまま処理を行わずに本入力操作検知処理を終了する。
ストローク操作を検知せず且つタッチ操作を検知したと制御装置300が判定すると(ステップS10:No、ステップS15:Yes)、タッチ操作が行われた数値キー110をその検知信号に基づいて特定する(ステップS20)。このとき、当該数値キー110のキートップ111に印刷された数字と同じ数値がキー情報として取得される。制御装置300は今回取得したキー情報と前回取得したキー情報とが同じであるか否かを判定し(ステップS22)、それらが同じであった場合は本入力操作検知処理を終了する(ステップ22:Yes)。今回取得したキー情報と前回取得したキー情報とが異なる場合は(ステップS22:No)、次いで、そのキー情報が予め定められたいくつかのキーのうちの一つであるか否かの判定を行う。
具体的には、まず登録済みのタッチ入力パターンの個数Mを取得し(ステップS25)且つ変数jを初期化(ステップS30)してから、1番目のタッチ入力パターンから順に検索フラグが1であるか否かを判定する(ステップS32)。検索フラグが1であれば(ステップS32:Yes)、ステップS20で取得したキー情報が、RAMに記憶されたタッチ入力パターンのうち先頭からj番目のパターンのi桁目の数値Pijに等しいか否かを判定する(ステップS35)。それらの値が一致した場合には(ステップS35:Yes)当該j番目のパターンの検索フラグを1に書き替えて(ステップS40)、不一致である場合は(ステップS35:No)検索フラグを0に書き替える(ステップS45)。ステップS32において検索フラグが1でなければ(ステップS32:No)、変数jをインクリメントしてから(ステップS33)次のタッチ入力パターンの検索フラグの判定処理へ移行する(ステップS32)。
RAMに記憶された1以上のタッチ入力パターンについて判定処理(ステップS35)及び検索フラグの書き替え処理(ステップS40、S45)を繰り返し(ステップS50、S55:No)、すべて(Ma個)のタッチ入力パターンについて処理を終えたら(ステップS50、S55:Yes)、検索フラグが1であるタッチ入力パターンの個数Mを取得する。個数Mが1に等しければ(ステップS65:Yes)検索フラグが1である当該タッチ入力パターンに対応付けてRAMに記憶された特定の機能を実行する(ステップS80)。個数Mが1に等しくないときは変数iをインクリメントしてから(ステップS75)処理を終了する。
以上の入力操作検知処理をまとめると、キーがタッチ操作された順序が予め登録されたタッチ入力パターンに等しければ(ステップS10:No、S15:Yes、S20、S25、S30、S35:Yes/No、S40、S45、S50、S55:Yes/No、S60、S65:Yes/No、S70、S75)、当該パターンに対応する特定の機能を実行する(ステップS80)。キーがタッチ操作された順序が予め登録されたタッチ入力パターンに等しくなる前にタッチ操作以外の操作、即ちストローク操作や他の操作が行われれば(ステップS10:Yes/No、S15:No、S85:Yes)、タッチ入力パターン検知のための変数を初期化してから(ステップS90、S95)当該操作に対応付けられた処理を実行する(ステップS100)。
RAMに記憶されている具体例のタッチ入力パターンに基づいてさらに説明する。図7は、電卓10の入力部11に対するユーザ操作の一例を示す図である。1番目のタッチ入力パターンは{9、5、1}である。これは数値キー[1]〜[9]110、110…が配置された略矩形状のエリアを右上から左下にかけて一直線状に指を滑らせる入力操作に対応するものであり、このタッチ入力パターンには表示部12に表示された数値で百分率を計算する機能が関連付けられている。同様に2番目のタッチ入力パターンは{8、5、2}であり、これは上記の略矩形状のエリアを上から下にかけて指を滑らせる入力操作に対応していて、且つこのタッチ入力パターンには[M+]キーと同一の機能が関連付けられている。3番目のタッチ入力パターンは{7、5、3}であり、これらは上記の略矩形状のエリアを左上から右下にかけて指を滑らせる入力操作に対応していて、且つこのタッチ入力パターンには[M−]キーと同一の機能が関連付けられている。4番目のタッチ入力パターンは{4、5、6}であり、これは上記の略矩形状のエリアを左から右にかけて指を滑らせる入力操作に対応していて、且つこのタッチ入力パターンには[MRC]キーと同一の機能が関連付けられている。
初期状態、即ちすべての検索フラグが1であり且つ変数iが1であるときにタッチ操作を検知すると、そのタッチされた数値キー110が[9]、[8]、[7]及び[4]のいずれかであれば当該数値キーに対応するタッチ入力パターンの検索フラグが1に書き替えられる。タッチされた数値キー110が具体的に[9]であったときは1番目のタッチ入力パターン{9、5、1}の検索フラグが1に書き替えられて、2〜4番目のタッチ入力パターンの検索フラグは0に書き替えられる。次いで、ストローク操作又は他の操作を検知するよりも前にタッチ操作を検知した場合、タッチされた数値キー110が[5]でなかったときは1番目のタッチ入力パターン{9、5、1}の検索フラグが0に書き替えられて、[5]であったときは検索フラグの値は1のままとなる。次いで、ストローク操作又は他の操作を検知するよりも前に数値キー[1]110へのタッチ操作を検知した場合は1番目のタッチ入力パターン{9、5、1}と一致するので、当該パターンに対応付けられた特定の機能である百分率を計算させる機能が制御装置300により実行される。
これにより、本実施形態の電卓10では、少なくとも[M+]、[M−]、[MRC]、[%]の4つのキーを設けることなく各キーに対応する機能をタッチ操作により実行することができるので、入力部11や電卓10の小型化の小型化を図ることができる。なお、タッチ入力パターンは一直線状の入力操作に限定されるものではなく、「[7]→[4]→[1]→[2]→[3]」(L字状の入力操作)や「[7]→[4]→[1]→[2]→[3]→[6]→[9]」(U字状の入力操作)など様々なパターンを含んでいてよい。これらのタッチ入力パターンに他のキーの機能を対応付けることで、さらに多くのキーについて、それらを設けることなく各キーに対応する機能をタッチ操作により実行することができる。
[第1変形例]
図8は、本発明の実施形態に係る電卓10Aのタッチ検知シート120A上の導電パターンのうちタッチ検知電極122及び配線123を示す透過平面図である。上述の実施形態と同等の構成については同一又は類似の符号を付すと共に簡略のため説明を省略する。本変形例ではタッチ検知シート120Aに設けられた各孔121hの周縁に、タッチ検知電極122が1つだけ設けられている。また、各タッチ検知電極122に1本の配線123が接続されていて、各配線123は互いに独立して静電容量の変化を検知可能な9つの静電容量検知部(不図示)のいずれか1つに接続されている。数値キー[1]〜[9]110、110…のキートップ111、111…のいずれか1つに対しタッチ操作が行われると、当該数値キー110の鍔部112、対応する1つのタッチ検知電極122及び対応する1本の配線123を介して当該キートップ111に接続されたいずれか1つの検知用静電容量検知部で静電容量の変化が検知される。
このように本第1変形例では、タッチ検知シート120Aのうちのタッチ検知電極122が形成される領域であるタッチ電極形成部に形成する電極の数及び当該電極への引き回し配線の数を、前述の実施形態に比べて少なく抑えることができる。これにより本変形例の電卓10Aは前述の実施形態と同様、あるキーに対するタッチ操作及びストローク操作の両方を検知可能であり、且つ当該キーのストローク操作検知時にはそのキーのタッチ操作の検知を行うための検知回路によるタッチ操作の検知を行わない新規な構成を有しつつ、さらにタッチ検知シート120Aのタッチ電極形成部を小型化したり、当該タッチ電極形成部に電極及び引き回し配線を形成する際の設計自由度を高めたりすることができる。
[第2変形例]
図9は本発明の第2変形例に係る電卓10BのII-II断面図に相当する断面図であり、(A)は数値キー110の平面図であり、(B)は数値キー110のキー構造を示すタッチ操作検知時のII-II断面図である。上述の実施形態と同等の構成については同一又は類似の符号を付すと共に簡略のため説明を省略する。本変形例では数値キー110のキートップ111全体を覆うように絶縁性の樹脂がコーティングされることで絶縁膜113が形成されている。この絶縁膜113は例えばキートップ111の表面に所望の色彩を付与するために塗布された脂性のインクであってよい。数値キー[1]〜[9]110、110…のキートップ111、111…のいずれか1つに対しタッチ操作が行われると、当該数値キー110の鍔部112、対応する2つのタッチ検知電極122R,122L及び対応する2本の配線123R3、123L3を介して当該キートップ111に接続されたいずれか2つの検知用静電容量検知部で静電容量の変化が検知される。変化が検知されたこれら2つの静電容量検知部の組み合わせに基づいていずれの数値キー110に対しタッチ操作が行われたかが検知できるようになっている。絶縁膜113の厚みが大きいと検知用静電容量検知部で検知される静電容量の変化量が小さくなりタッチ検知回路211の感度が下がるため、所望の色彩を付与しつつ且つ検知感度が適性になるように適宜設計する必要がある。また、絶縁膜113は色彩を付与するものである必要はなく、視覚的には透明或いは半透明であったり、又は光沢感やざらつき感を付与したりすることで所望の視覚的又は触覚的な効果を付与するものであってもよい。
このように本第2変形例の電卓10Bは前述の実施形態と同様、あるキーに対するタッチ操作及びストローク操作の両方を検知可能であり、且つ当該キーのストローク操作検知時にはそのキーのタッチ操作の検知を行うための検知回路によるタッチ操作の検知を行わない新規な構成を有しつつ、さらにキートップ111に所望の色彩を付与することができる。本第2変形例は、上述のように数値キー[1]〜[9]110、110…の各孔121hの周縁に2つのタッチ検知電極122R,122Lが設けられている場合に限らず、前述の第1変形例のように数値キー[1]〜[9]110、110…の各孔121hの周縁にタッチ検知電極122が1つだけ設けられている場合にも適用できることは言うまでもない。
なお、本願発明は、各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
ある方向に変位するキーと、
前記キーへの押圧接触体の接触或いは近接により生じる静電容量の変化を検知する静電容量検知部を備える第1検知回路と、
第1電極を有する第2検知回路であって、前記キーの変位とともに前記ある方向に変位する第2電極と前記第1電極との電気的接続を検知する前記第2検知回路と、
を備え、
前記キーの変位量に応じて、前記第1検知回路により検知しかつ前記第2検知回路により検知しない第1検知状態と、前記第2検知回路により検知しかつ前記第1検知回路により検知しない第2検知状態とが排他的に切り替わる、
ことを特徴とする入力装置。
[付記2]
前記キーの変位量に応じて、前記第1検知回路により検知しかつ前記第2検知回路により検知しない第1検知状態と、前記第1検知回路及び前記第2検知回路のいずれによっても検知しない中間状態と、前記第2検知回路により検知しかつ前記第1検知回路により検知しない第2検知状態とがそれらの順に排他的に切り替わる、
ことを特徴とする付記1に記載の入力装置。
[付記3]
前記キーは、前記押圧接触体により前記入力装置の外部から接触或いは近接される導電性の第1導電部と、当該第1導電部と電気的に接続された導電性の第2導電部を有する鍔とを備え、
前記入力装置は、さらに、
前記キーが裏面側から嵌め込まれる孔が設けられたパネルと、
前記パネルの裏面に設けられた第3導電部であって、前記第1検知状態では、前記鍔が当該第3導電部に電気的に接続することで当該第3導電部を介して前記押圧接触体と前記第1検知回路の前記静電容量検知部とが電気的に接続する前記第3導電部と、
を備えることを特徴とする付記1または付記2に記載の入力装置。
[付記4]
付記3に記載の入力装置であって、
前記キーは、当該キーの表面に設けられた絶縁層をさらに備え、
前記押圧接触体が前記絶縁層に接触した状態で、当該押圧接触体と前記第1導電部とが前記絶縁層を介して近接する、
ことを特徴とする付記3に記載の入力装置。
[付記5]
前記複数のキーは、平面的に行列方向に配列され、
前記第1検知回路は、
前記複数のキーのうち、行方向に配列された第1の2つ以上のキーの2つ以上の一対の導電部の2つ以上の一方の導電部が互いに並列に接続された行位置検知部と、
前記複数のキーのうち、列方向に配列された第2の2つ以上のキーの2つ以上の一対の導電部の2つ以上の一方の導電部が互いに並列に接続された列位置検知部と、を備え、
前記行位置検知部により検知された行位置と、前記列位置検知部により検知された列位置とに基づいて、前記複数のキーのうち、前記押圧接触体により接触或いは近接された前記キーを特定する、
ことを特徴とする付記3または付記4に記載の入力装置。
[付記6]
前記パネルは、前記キーが嵌め込まれる孔が設けられていて、
前記第3導電部は、前記孔の周縁に設けられ互いに離間した一対の導電部を備え、
前記第1検知回路の前記静電容量検知部は、互いに異なる第1の静電容量検知部と第2の静電容量検知部とを備え、
前記一対の導電部の一方の導電部は前記第1の静電容量検知部に接続し、前記一対の導電部の他方の導電部は前記第2の静電容量検知部に接続していて、
前記第1検知状態では、前記鍔が前記一対の導電部に接続することで、前記一方の導電部を介して前記押圧接触体と前記第1の静電容量検知部とが電気的に接続し、前記他方の導電部を介して前記押圧接触体と前記第2の静電容量検知部とが電気的に接続する、
ことを特徴とする付記5に記載の入力装置。
[付記7]
前記複数のキーは、平面的に行列方向に配列され、
前記第1検知回路は、
前記複数のキーの第3導電部のそれぞれが一対一で接続された複数の位置検知部を備え、
前記位置検知部により検知された位置に基づいて、前記複数のキーのうち、前記押圧接触体により接触或いは近接された前記キーを特定する、
ことを特徴とする付記3または付記4に記載の入力装置。
[付記8]
前記パネルは、複数の前記キーが嵌め込まれる複数の孔が設けられていて、
前記第3導電部は、前記複数の孔の各周縁に設けられた導電部を備え、
前記第1検知回路の前記静電容量検知部は、互いに異なる第1の静電容量検知部と第2の静電容量検知部とを備え、
前記複数のキーのうち一のキーに対応する前記第3導電部の一の導電部が、前記第1の静電容量検知部に接続し、前記複数のキーのうち他のキーに対応する前記第3導電部の他の導電部が、前記第2の静電容量検知部に接続していて、
前記一のキーが前記第1検知状態のとき、前記鍔が前記一の導電部に接続することで、前記一の導電部を介して前記押圧接触体と前記第1の静電容量検知部とが電気的に接続し、前記他のキーが前記第1検知状態のとき、前記鍔が前記他の導電部に接続することで、前記他の導電部を介して前記押圧接触体と前記第2の静電容量検知部とが電気的に接続する、
ことを特徴とする付記7に記載の入力装置。
[付記9]
前記第1検知回路および前記第2検知回路による検知結果に応じて少なくとも1つの機能を実行する制御部を更に備え、
前記キーは複数設けられていて、
前記制御部は、
前記押圧接触体が前記キーのいずれか一つに接触或いは近接していることを前記第1検知回路が検知した場合、第1の機能を実行し、
当該キーの前記第1電極と前記第2電極とが電気的に接続していることを前記第2検知回路が検知した場合、前記第1の機能とは異なる第2の機能を実行し、
前記複数のキーのうち2以上の前記キーに前記押圧接触体が連続して接触或いは近接したことを前記第1検知回路が検知した場合、前記第1の機能および前記第2の機能のいずれとも異なる第3の機能を実行する、
ことを特徴とする付記1から付記9のいずれか一項に記載の入力装置。
[付記10]
ある方向に変位するキーと、前記キーへの押圧接触体の接触或いは近接により生じる静電容量の変化を検知する静電容量検知部を備える第1検知回路と、第1電極を有する第2検知回路であって、前記キーの変位とともに前記ある方向に変位する第2電極と前記第1電極との電気的接続を検知する前記第2検知回路と、備え、前記キーの変位量に応じて、前記第1検知回路により検知しかつ前記第2検知回路により検知しない第1検知状態と、前記第2検知回路により検知しかつ前記第1検知回路により検知しない第2検知状態とが排他的に切り替わる、前記入力装置と、
前記第1検知回路および前記第2検知回路による検知結果に応じて少なくとも1つの機能を実行する制御部と、
を備える、
ことを特徴とする電子機器。
10 電卓
11 入力部
110 数値キー(キー)
111 キートップ
112 鍔部
113 絶縁膜
120 タッチ検知シート
121 絶縁シート
121h1〜121h9 孔
122、122R、122L タッチ検知電極(第3導電部)
123、123L1、123L2、123L3、123R1、123R2、123R3 配線
130 キー付勢シート
131 基部
132 キー押上部
133 当接部
134 スカート部
135 対向電極(第2電極)
140 基板
141 基部
142 ストローク検知電極(第1電極)
211 タッチ検知回路(第1検知回路)
300 制御装置(制御部)

Claims (9)

  1. 入力装置であって、
    ある方向に変位するキーと、
    前記キーへの押圧接触体の接触或いは近接により生じる静電容量の変化を検知する静電容量検知部を備える第1検知回路と、
    第1電極を有する第2検知回路であって、前記キーの変位とともに前記ある方向に変位する第2電極と前記第1電極との電気的接続を検知する前記第2検知回路と、
    を備え、
    前記キーの変位量に応じて、前記第1検知回路により検知しかつ前記第2検知回路により検知しない第1検知状態と、前記第2検知回路により検知しかつ前記第1検知回路により検知しない第2検知状態とが排他的に切り替わり、
    前記キーは、前記押圧接触体により前記入力装置の外部から接触或いは近接される導電性の第1導電部と、当該第1導電部と電気的に接続された導電性の第2導電部を有する鍔とを備え、
    前記入力装置は、さらに、
    前記キーが裏面側から嵌め込まれる孔が設けられたパネルと、
    前記パネルの裏面に設けられた第3導電部であって、前記第1検知状態では、前記鍔が当該第3導電部に電気的に接続することで当該第3導電部を介して前記押圧接触体と前記第1検知回路の前記静電容量検知部とが電気的に接続する前記第3導電部と、
    を備える、
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 前記キーの変位量に応じて、前記第1検知回路により検知しかつ前記第2検知回路により検知しない第1検知状態と、前記第1検知回路及び前記第2検知回路のいずれによっても検知しない中間状態と、前記第2検知回路により検知しかつ前記第1検知回路により検知しない第2検知状態とがそれらの順に排他的に切り替わる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 請求項1又は2に記載の入力装置であって、
    前記キーは、当該キーの表面に設けられた絶縁層をさらに備え、
    前記押圧接触体が前記絶縁層に接触した状態で、当該押圧接触体と前記第1導電部とが前記絶縁層を介して近接する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記キーは複数設けられていて、
    複数の前記キーは、平面的に行列方向に配列され、
    前記第1検知回路は、
    複数の前記キーのうち、行方向に配列された第1の2つ以上のキーの2つ以上の一対の導電部の2つ以上の一方の導電部が互いに並列に接続された行位置検知部と、
    複数の前記キーのうち、列方向に配列された第2の2つ以上のキーの2つ以上の一対の導電部の2つ以上の一方の導電部が互いに並列に接続された列位置検知部と、を備え、
    前記行位置検知部により検知された行位置と、前記列位置検知部により検知された列位置とに基づいて、複数の前記キーのうち、前記押圧接触体により接触或いは近接された前記キーを特定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の入力装置。
  5. 前記パネルは、前記キーが嵌め込まれる孔が設けられていて、
    前記第3導電部は、前記孔の周縁に設けられ互いに離間した一対の導電部を備え、
    前記第1検知回路の前記静電容量検知部は、互いに異なる第1の静電容量検知部と第2の静電容量検知部とを備え、
    前記一対の導電部の一方の導電部は前記第1の静電容量検知部に接続し、前記一対の導電部の他方の導電部は前記第2の静電容量検知部に接続していて、
    前記第1検知状態では、前記鍔が前記一対の導電部に接続することで、前記一方の導電部を介して前記押圧接触体と前記第1の静電容量検知部とが電気的に接続し、前記他方の導電部を介して前記押圧接触体と前記第2の静電容量検知部とが電気的に接続する、
    ことを特徴とする請求項に記載の入力装置。
  6. 前記キーは複数設けられていて、
    複数の前記キーは、平面的に行列方向に配列され、
    前記第1検知回路は、
    複数の前記キーの第3導電部のそれぞれが一対一で接続された複数の位置検知部を備え、
    前記位置検知部により検知された位置に基づいて、複数の前記キーのうち、前記押圧接触体により接触或いは近接された前記キーを特定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の入力装置。
  7. 前記パネルは、複数の前記キーが嵌め込まれる複数の孔が設けられていて、
    前記第3導電部は、前記複数の孔の各周縁に設けられた導電部を備え、
    前記第1検知回路の前記静電容量検知部は、互いに異なる第1の静電容量検知部と第2の静電容量検知部とを備え、
    複数の前記キーのうち一のキーに対応する前記第3導電部の一の導電部が、前記第1の静電容量検知部に接続し、複数の前記キーのうち他のキーに対応する前記第3導電部の他の導電部が、前記第2の静電容量検知部に接続していて、
    前記一のキーが前記第1検知状態のとき、前記鍔が前記一の導電部に接続することで、前記一の導電部を介して前記押圧接触体と前記第1の静電容量検知部とが電気的に接続し、前記他のキーが前記第1検知状態のとき、前記鍔が前記他の導電部に接続することで、前記他の導電部を介して前記押圧接触体と前記第2の静電容量検知部とが電気的に接続する、
    ことを特徴とする請求項に記載の入力装置。
  8. 前記第1検知回路および前記第2検知回路による検知結果に応じて少なくとも1つの機能を実行する制御部を更に備え、
    前記キーは複数設けられていて、
    前記制御部は、
    前記押圧接触体が前記キーのいずれか一つに接触或いは近接していることを前記第1検知回路が検知した場合、第1の機能を実行し、
    当該キーの前記第1電極と前記第2電極とが電気的に接続していることを前記第2検知回路が検知した場合、前記第1の機能とは異なる第2の機能を実行し、
    複数の前記キーのうち2以上の前記キーに前記押圧接触体が連続して接触或いは近接したことを前記第1検知回路が検知した場合、前記第1の機能および前記第2の機能のいずれとも異なる第3の機能を実行する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の入力装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の入力装置と、
    前記第1検知回路および前記第2検知回路による検知結果に応じて少なくとも1つの機能を実行する制御部と、
    を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
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