JP6711084B2 - 運転状況評価装置、運転状況評価方法及びプログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、車両の加速走行と惰性走行とを繰り返す走行の目標となる白目標に応じた理想目標値と、実際の操作に応じた実操作値との比較に基づいて運転を評価する方法が記載されている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る運転状況評価システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、運転状況評価システム1は、車載システム100と、運転状況評価装置200とを備える。車載システム100は、第一通信部110と、第一表示部120と、第一操作入力部130と、運転状況センサ140と、位置情報取得部150と、第一記憶部170と、第一制御部180とを備える。第一制御部180は、運転状況情報生成部181を備える。運転状況評価装置200は、第二通信部210と、第二表示部220と、第二操作入力部230と、第二記憶部270と、第二制御部280とを備える。第二記憶部270は、運転状況情報記憶部271と、運転パタン情報記憶部272とを備える。第二制御部280は、分類部281と、運転パタン情報生成部282と、特定部283と、該当パタン取得部284と、乖離度算出部285と、注意喚起情報出力部286とを備える。
車載システム100は、車両に搭載されて運転状況情報を生成し、運転状況評価装置200へ送信する。ここでいう運転状況情報は、少なくとも時刻、位置、速度、加速度の何れかを示す情報を含んで運転者毎に運転状況を定量的に示す情報である。
運転状況評価装置200は、例えば、運転状況情報のうち速度及び加速度を運転パタンとの比較に用い、時刻及び位置を、渋滞状況及び天候等の情報を取得するために用いる。運転状況情報に含まれる速度及び加速度は、スカラデータ(速度や加速度の大きさを示すデータ)であってもよいし、ベクトルデータ(速度や加速度の向き及び大きさを示すデータ)であってもよい。
第一表示部120は、例えば液晶パネル又はLED(Light Emitting Diode)パネル等の表示画面を有し、各種画像を表示する。特に、第一表示部120は、運転状況評価装置200が送信する運転者宛のメッセージを表示する。
運転状況センサ140は、車両の運転状況を示す情報を取得するセンサである。本実施形態では、運転状況センサ140として速度センサ及び加速度センサを用いる場合を例に説明する。但し、運転状況センサ140は、速度センサ及び加速度センサに限らない。例えば、運転状況センサ140として、速度センサ及び加速度センサに加えて、或いは代えて、ハンドルの回転角を検出するセンサなど、車両の状態を示す情報を取得するセンサを用いるようにしてもよい。
なお、車載システム100が、速度センサによる速度の測定に代えて、車両の位置情報を微分することで速度を算出するようにしてもよい。さらに、車載システム100が、加速度センサによる加速度の測定に代えて、速度を微分して加速度を算出するようにしてもよい。あるいは逆に、車載システム100が車両の加速度を積分して速度を算出するようにしてもよいし、速度を積分して車両の位置を算出するようにしてもよい。
第一記憶部170が、車載システム100が内蔵する記憶デバイスを用いて構成されていてもよいし、車載システム100に外付けされた記憶デバイスを用いて構成されていてもよいし、両者の組み合わせにて構成されていてもよい。
運転状況情報生成部181は、運転状況情報を生成する。具体的には、運転状況情報生成部181は、位置情報取得部150による位置情報と、運転状況センサ140のセンシングデータ(速度及び加速度)とを対応付け、さらに現在時刻を対応付ける。
以下では、運転状況評価装置200が、複数の車載システム100に共通(従って、複数の車両に共通)に用いられる場合を例に説明するが、運転状況評価装置200が、車両毎に設けられて当該車両専用に動作するようにしてもよい。
第二表示部220は、例えば液晶パネル又はLEDパネル等の表示画面を有し、各種画像を表示する。なお、本実施形態では第二表示部220は必須ではない。
第二操作入力部230は、例えばキーボード及びマウス等の入力デバイスを備え、ユーザ操作を受ける。本実施形態では第二操作入力部230は必須ではない。
運転状況情報記憶部271は、第二通信部210が受信した運転状況情報を記憶する。運転パタンの更新の際に用いるためである。
図3は、運転パタン情報記憶部272が記憶する運転パタン情報テーブルのデータ構造の例を示す説明図である。運転パタン情報テーブルは、運転パタン情報と、運転パタン情報を検索するためのインデックスとを対応付けたデータである。
また、図3の例では、走行経路の部分形状のインデックスとして曲率、勾配、及び、区間長が用いられている。運転パタン情報記憶部272は、例えば曲率にて「緩やかなカーブ」、「急カーブ」、「右左折」に分けて運転パタンを記憶する。
図5で、R1、R2は、それぞれカーブ半径(曲率半径)を示す。このカーブ半径をそのまま運転パタンのインデックスとして用いるようにしてもよいし、カーブ半径の逆数をとって曲率を算出するようにしてもよい。
運転パタンとして、区間内での加速度の平均値を用いるようにしてもよいし、区間内での各時間における加速度(連続的な加速度)を用いるようにしてもよいし、区間の始点、終点それぞれにおける加速度など代表的な地点での加速度を用いるようにしてもよい。また、加速度に加えて、あるいは代えて、速度を用いるようにしてもよい。
分類部281は、第二通信部210が受信した運転状況情報を、運転者毎、かつ、走行経路の部分形状毎に分類する。運転パタン情報生成部282が、運転者毎、かつ、走行経路の部分形状毎に運転パタンを生成するためである。
運転パタン情報生成部282は、同一の運転者、かつ、走行経路の同一の部分形状に分類される運転状況情報について例えば速度や加速度を平均するなどにより、分類毎に1つの運転パタンを求める。
該当パタン取得部284は、特定部283が特定した運転者と走行経路の部分形状とに該当する運転パタンを取得する。具体的には、該当パタン取得部284は、特定部283が特定した運転者と走行経路の部分形状とを検索キーとして、運転パタン情報記憶部272内を検索し、該当する運転パタンを読み出す。
図7の横軸は、基準時からの経過時間を示し、縦軸は速度を示す。基準時は、例えば該当する領域(例えば交差点又はカーブなど)への進入開始時刻である。
線L31は、運転パタンを示し、線L32は運転状況情報を示す。運転パタンと運転状況情報とでグラフの定義域(時間の幅)をそろえるため、経過時間全体を1にする正規化を行っている。
運転者が通常と異なる運転を行っている場合、例えば、予定に遅れそうになって焦っているといった心理的要因がある場合や、疲れが溜まっているといった身体的要因がある場合が考えられる。心理的要因の場合、運転状況評価装置200が運転者に注意喚起を行うことで、運転者が焦り等の心理的状況を自覚し、危険を避けるために通常通りの運転を心がけることが期待される。また、身体的要因の場合、運転状況評価装置200が運転者に注意喚起を行うことで、運転者が疲れ等の身体的状況を自覚し、休憩する、あるいは他者に運転を代わってもらうなどの対策を講じることが期待される。
図8は、運転状況評価装置200が運転パタンを生成する処理手順の例を示す説明図である。ここでいう生成には、更新(すなわち、生成した運転パタンを既存の運転パタンと置き換えること)と、追加(すなわち、新規に運転パタンを生成すること)とが含まれる。
図8の処理で、第二制御部280は、第二通信部210が運転状況情報を受信したか否かを判定する(ステップS101)。
一方、ステップS101で第二通信部210が運転状況情報を受信したと判定した場合(ステップS101:YES)、分類部281は、当該運転状況情報を走行経路の部分形状に応じて分類する(ステップS102)。分類部281が、運転状況情報自体から形状を検出するようにしてもよいし、位置情報に基づいて地図を参照し形状を検出するようにしてもよい。
あるいは、運転者数が少ない場合、第二制御部280が、運転パタンの登録されている全ての運転者について運転パタンと運転状況情報との乖離の大きさを算出して運転者を推定するようにしてもよい。乖離が小さい運転者がいない場合は、第二制御部280は、該当する運転者無しと判断する。
ステップS104の後、ステップS101へ戻る。
ステップS105の後、ステップS101へ戻る。
ステップS113で、該当する運転パタンありと判定した場合(ステップS113:YES)、該当パタン取得部284は、該当する運転パタンを取得する(ステップS114)。具遺体的には該当パタン取得部284は、該当する運転パタンを運転パタン情報記憶部272から読み出す。
注意喚起情報出力部286は、乖離度算出部285が算出した乖離度と、注意喚起乖離度をと比較する(ステップS116)。ここで、注意喚起乖離度は、運転者に注意喚起を行うか否かの判定閾値である。例えば、運転状況評価装置200の管理者が、注意喚起乖離度の値を定数にて予め設定しておく。
一方、乖離度が注意喚起乖離度以上であると判定した場合(ステップS116:YES)、注意喚起情報出力部286は注意喚起情報を出力する(ステップS117)。ここでいう注意喚起情報は、例えば、通常の運転と違っていることを運転者に伝えるメッセージなど、運転者に注意を促すための情報である。注意喚起情報出力部286は、第二通信部210を介して注意喚起情報を運転状況情報送信元の車載システム100へ送信する。注意喚起情報を受信した車載システム100では、例えば第一表示部120が、注意喚起情報の示すメッセージを表示する。
ステップS117の後、ステップS111へ戻る。
また、特定部283は、運転状況情報取得部が取得した比較対象の運転状況情報に該当する運転者と走行経路の部分形状とを特定する。該当パタン取得部284は、特定部が特定した運転者と走行経路の部分形状とに該当する運転パタンを取得する。乖離度算出部285は、比較対象の運転状況情報と、該当パタン取得部284が取得した運転パタンとの乖離度を算出する。
そこで、運転状況評価装置200は、乖離度を運転者に提示することができる。あるいは、運転状況評価装置200は、乖離度が注意喚起乖離度以上であると判定した場合に、注意を促すメッセージを運転者に通知することができる。これにより、心理的要因の場合、運転者が焦り等の心理的状況を自覚し、危険を避けるために通常通りの運転を心がけることが期待される。また、身体的要因の場合、運転者が疲れ等の身体的状況を自覚し、休憩する、あるいは他者に運転を代わってもらうなどの対策を講じることが期待される。
このように、運転状況評価装置200によれば、危険な運転の検出に限らず、運転の評価にて危険発生の可能性を評価することができる。
これにより、運転状況評価装置200では、上記のように、危険な運転の検出に限らず、運転の評価にて危険発生の可能性を評価することができる。
これにより、運転状況評価装置200では、運転者が通常の運転と異なる運転をしているか否かをより高精度に判定することができる。特に、例えば怪我など身体的な特徴の変化、あるいは運転に対する意識の変化等によって、運転スタイルが変化した場合に対応してより高度に判定を行うことができる。
図10は、本発明の第2実施形態に係る運転状況評価システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、第2実施形態に係る運転状況評価システム1は、車載システム100と、運転状況評価装置200とを備える。車載システム100は、第一通信部110と、第一表示部120と、第一操作入力部130と、運転状況センサ140と、位置情報取得部150と、第一記憶部170と、第一制御部180とを備える。第一制御部180は、運転状況情報生成部181を備える。運転状況評価装置200は、第二通信部210と、第二表示部220と、第二操作入力部230と、第二記憶部270と、第二制御部280とを備える。第二記憶部270は、運転状況情報記憶部271と、運転パタン情報記憶部272とを備える。第二制御部280は、分類部281と、運転パタン情報生成部282と、特定部283と、該当パタン取得部284と、乖離度算出部285と、注意喚起情報出力部286と、運転パタン評価部291とを備える。
第2実施形態に係る運転状況評価システム1(図10)は、第二制御部280が運転パタン評価部291を備える点で第1実施形態(図1)の場合と異なる。それ以外は第1実施形態の場合と同様である。
図11の処理で、運転パタン評価部291は、評価対象の運転パタンを取得する(ステップS201)。例えば、ユーザが運転パタンを指定し、運転パタン評価部291は、指定された運転パタンを運転パタン情報記憶部272から読み出す。
そして、運転パタン評価部291は、評価基準に基づいて運転パタンを評価する(ステップS203)。例えば、評価基準が運転パタンの形式で示されている場合、運転パタン評価部291は、乖離度算出部285が運転状況情報と運転パタンとの乖離度を算出するのと同様に、運転パタンと評価基準との乖離度を算出する。
また、運転パタン評価部291に加えて、あるいは代えて、第一表示部120が評価結果を表示するなど、運転パタン評価部291が評価結果を他の機器へ出力するようにしてもよい。
これにより、運転状況評価装置200は、運転が適切か否かの判断材料を提示することができる。例えば、運転状況評価装置200が評価結果を運転者に提示することで、運転者が自らの運転を見直すための参考とすることが出来る。あるいは、運転状況評価装置200が、運転者の所属する会社など運転者以外の者に評価結果を提示することも考えられる。運転状況評価装置200が、運転者の所属する会社に評価結果を提示することで、会社は、運転者に対する交通安全指導の参考とすることができる。
図12は、本発明の第3実施形態に係る運転状況評価システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、第3実施形態に係る運転状況評価システム1は、車載システム100と、運転状況評価装置200とを備える。車載システム100は、第一通信部110と、第一表示部120と、第一操作入力部130と、運転状況センサ140と、位置情報取得部150と、第一記憶部170と、第一制御部180とを備える。第一制御部180は、運転状況情報生成部181を備える。運転状況評価装置200は、第二通信部210と、第二表示部220と、第二操作入力部230と、第二記憶部270と、第二制御部280とを備える。第二記憶部270は、運転状況情報記憶部271と、運転パタン情報記憶部272と、スケジュール情報記憶部273とを備える。第二制御部280は、分類部281と、運転パタン情報生成部282と、特定部283と、該当パタン取得部284と、乖離度算出部285と、注意喚起情報出力部286と、スケジュール情報取得部292と、連絡処理部293とを備える。
第3実施形態に係る運転状況評価システム1(図12)は、第二記憶部270がスケジュール情報記憶部273を備える点、及び、第二制御部280がスケジュール情報取得部292及び連絡処理部293を備える点で、第1実施形態(図1)の場合と異なる。それ以外は第1実施形態の場合と同様である。
図13は、スケジュール情報記憶部273が記憶するスケジュール情報のデータ構造の例を示す説明図である。同図の例では、スケジュール情報は表形式のデータとして構成され、スケジュール項目の時期(年月日及び時間帯)と、内容と、場所と、関係者連絡先とが対応付けられている。運転状況評価装置200は、現在時刻とスケジュールに示される時期とを比較することで、運転者がどのスケジュールのために移動しているかを把握することができる。また、運転状況評価装置200は、運転者の現在位置からスケジュールに示される場所までの所要時間を算出することで、運転者が予定に遅れそうか否かを推定することができる。
連絡処理部293は、乖離度算出部285が算出した乖離度が連絡乖離度以上に乖離していると判定した場合、スケジュール情報に示される連絡先に運転者が遅れる旨を連絡する。
さらに連絡処理部293は、スケジュール情報に示される連絡先に運転者が遅れる旨を連絡した場合、連絡を行った旨を運転者に通知する。
図14のステップS301〜S305は、図9のステップS111〜S115と同様である。ステップS305の後、連絡処理部293は、乖離度算出部285が算出した乖離度と、連絡乖離度をと比較する(ステップS306)。ここで、連絡乖離度は、スケジュール情報に示される連絡先への連絡を行うか否かの判定閾値である。例えば、運転状況評価装置200の管理者が、連絡乖離度の値を定数にて予め設定しておく。
乖離度が連絡乖離度未満であると判定した場合(ステップS306:NO)、ステップS301へ戻る。
さらに、連絡処理部293が、上記のように運転者が遅れそうか否かを判定し、遅れそうでない場合は該当する連絡先無しの場合と同様に処理するようにしてもよい。
一方、該当する連絡先ありと判定した場合(ステップS307:YES)、連絡処理部293は、連絡先へのメッセージ送信の要否を運転者に問い合わせる(ステップS308)。具体的には、連絡処理部293は、第二通信部210を介して問い合わせを車載システム100へ送信し、応答を取得する。
一方、応答必要の場合(ステップS309:YES)、連絡処理部293は、該当する連絡先へ運転者が遅れる旨のメッセージを送信する(ステップS310)。連絡処理部293がテンプレートを用いてメッセージ送信を行うようにしてもよいし、運転者が予めメッセージを運転状況評価装置200に登録しておくようにしてもよい。
ステップS311の後、ステップS301へ戻る。
これにより、運転者は、運転中に複雑な操作をする必要なしに、遅れる旨を関係者に連絡することができる。遅れる旨を連絡できたことで、運転者は落ち着いて安全運転をすることができる。
また、連絡処理部293は、スケジュール情報に示される連絡先に運転者が遅れる旨を連絡した場合、連絡を行った旨を運転者に通知する。
これにより、運転者は連絡が行われたことを確認することができ、安心し落ち着いて運転することができる。
図15は、本発明の第4実施形態に係る運転状況評価システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、第4実施形態に係る運転状況評価システム1は、車載システム100と、運転状況評価装置200とを備える。
車載システム100は、第一通信部110と、第一表示部120と、第一操作入力部130と、運転状況センサ140と、位置情報取得部150と、第一記憶部170と、第一制御部180とを備える。第一制御部180は、運転状況情報生成部181を備える。運転状況評価装置200は、第二通信部210と、第二表示部220と、第二操作入力部230と、第二記憶部270と、第二制御部280とを備える。第二記憶部270は、運転状況情報記憶部271と、運転パタン情報記憶部272とを備える。第二制御部280は、分類部281と、運転パタン情報生成部282と、特定部283と、該当パタン取得部284と、乖離度算出部285と、注意喚起情報出力部286と、対象情報取得部294とを備える。
なお、第4実施形態では、第二通信部210が場所の指定を取得(受信)する。第二通信部210は場所指定取得部の例に該当する。あるいは、第二操作入力部230が場所を指定するユーザ操作を受けるようにしてもよい。
そして、運転パタン情報生成部282は、対象情報取得部294が取得した運転状況情報に基づいて運転パタンを生成する。
図16の処理で、ステップS401は図8のステップS101と同様である。
ステップS401で、第二通信部210が運転状況情報を受信したと判定した場合(ステップS401:YES)、対象情報取得部294は、当該運転状況情報が指定に該当するか否かを判定する(ステップS402)。すなわち、対象情報取得部294は、第二通信部210が受信した運転状況情報が、指定された場所の運転状況情報か否かを判定する。
指定に該当しないと判定した場合(ステップS402:NO)、ステップS401へ戻る。一方、指定に該当していると判定した場合(ステップS402:YES)、ステップS403へ進む。
ステップS403〜S407は、図8のステップS102〜S106と同様である。
これにより、運転状況評価装置200は、効率的に運転パタンを生成して運転の評価を行うことができる。
また、運転パタン情報生成部282が指定された1つの場所について1つの運転パタンを生成するようにしてもよい。これにより、運転状況評価装置200は、複数の交差点や複数のカーブの組み合わせなど、より複雑な形状について運手パタンを生成して運転を評価することができる。
図17は、本発明の第5実施形態に係る運転状況評価システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、運転状況評価システム1は、車載システム100と、運転状況評価装置200とを備える。
車載システム100は、第一通信部110と、第一表示部120と、第一操作入力部130と、運転状況センサ140と、位置情報取得部150と、第一記憶部170と、第一制御部180とを備える。第一制御部180は、運転状況情報生成部181を備える。運転状況評価装置200は、第二通信部210と、第二表示部220と、第二操作入力部230と、第二記憶部270と、第二制御部280とを備える。第二記憶部270は、運転状況情報記憶部271と、運転パタン情報記憶部272とを備える。第二制御部280は、分類部281と、運転パタン情報生成部282と、特定部283と、該当パタン取得部284と、乖離度算出部285と、注意喚起情報出力部286と、別人検出部295とを備える。
第5実施形態に係る運転状況評価システム1(図17)は、第二制御部280が別人検出部295を備える点で、第1実施形態(図1)の場合と異なる。それ以外は第1実施形態の場合と同様である。
図18のステップS501〜S505は,図9のステップS111〜S115と同様である。
ステップS505の後、別人検出部295は、乖離度算出部285が算出した乖離度が別人判定乖離度以上か否かを判定する(ステップS506)。
一方、乖離度が別人判定乖離度以上であると判定した場合(ステップS506:YES)、別人検出部295は、別人を検出した旨を通知する(ステップS507)。具体的には、別人検出部295は、別人を検出した旨のメッセージを第二表示部220に表示させる。あるいは、別人検出部295が、別人を検出した旨の通知を、第二通信部210を介して警備会社の端末装置など他の機器に送信するようにしてもよい。例えば、別人を検出した旨の通知を見た警備会社の担当者は、車両の盗難の有無を当該車両の持ち主に確認する。
ステップS507の後、ステップS501へ戻る。
図19のステップS511〜S513は、図8のステップS501〜S503と同様である。
ステップS513で、該当する運転パタンがあると判定した場合(ステップS513:YES)、運転パタン情報生成部282は、図18のステップS505で乖離度算出部285が算出した乖離度を取得する(ステップS514)。
乖離度が別人乖離度以上であると判定した場合(ステップS515:YES)、運転パタン情報生成部282は、第二通信部210が受信した運転状況情報に基づいて運転パタンを生成し、既知の運転手とは別人として運転パタン情報記憶部272に記憶させる(ステップS516)。
ステップS516の後、ステップS511へ戻る。
そして、運転パタン情報生成部282は、特定した運転者の運転パタンを更新する。
ステップS517の後、ステップS511へ戻る。
ステップS518の後、ステップS511へ戻る。
これにより、運転パタン情報生成部282は、運転パタンと運転者との対応付けを、より正確に行うことができる。特に、同一の車両を同一の運転者が運転する場合が多い点で、運転パタン情報生成部282は、運転パタンと運転者との対応付けを、より正確に行うことができる。
これにより、別人検出部295は、車両の運転手が普段とは別人である可能性を検出して通知することができる。この通知を受けた者は、例えば車両が盗難にあった可能性を考慮して、車両の所有者に盗難の有無を確認することができる。
これにより、運転パタン情報生成部282は、同一の車両の運転者であっても別人である可能性を検出することができ、これに基づいて、運転者と運転パタンとの対応付けをより正確に行うことができる。
図20は、本発明に係る運転状況評価装置の最小構成を示す説明図である。同図に示す運転状況評価装置10は、運転状況情報取得部11と、分類部12と、運転パタン情報生成部13と、特定部14と、該当パタン取得部15と、乖離度算出部16と、を備える。
そこで、運転状況評価装置10は、乖離度を運転者に提示することができる。あるいは、運転状況評価装置10は、乖離度が注意喚起乖離度以上であると判定した場合に、注意を促すメッセージを運転者に通知することができる。これにより、心理的要因の場合、運転者が焦り等の心理的状況を自覚し、危険を避けるために通常通りの運転を心がけることが期待される。また、身体的要因の場合、運転者が疲れ等の身体的状況を自覚し、休憩する、あるいは他者に運転を代わってもらうなどの対策を講じることが期待される。
このように、運転状況評価装置10によれば、危険な運転の検出に限らず、運転の評価にて危険発生の可能性を評価することができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
少なくとも時刻、位置、速度、加速度の何れかを示す情報を含んで運転者毎に運転状況を定量的に示す運転状況情報を取得する運転状況情報取得部と、
前記運転状況情報を運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類する分類部と、
前記運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類された運転状況情報に基づいて、運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に運転パタンを定量的に示す運転パタン情報を生成する運転パタン情報生成部と、
前記運転状況情報取得部が取得した比較対象の運転状況情報に該当する運転者と走行経路の部分形状とを特定する特定部と、
前記特定部が特定した運転者と走行経路の部分形状とに該当する運転パタンを取得する該当パタン取得部と、
前記比較対象の運転状況情報と、前記該当パタン取得部が取得した運転パタンとの乖離度を算出する乖離度算出部と、
を備える運転状況評価装置。
(付記2)
前記乖離度が所定の注意喚起乖離度以上に乖離していると判定した場合、運転者に対して注意喚起を促す情報を出力する注意喚起情報出力部を備える、付記1に記載の運転状況評価装置。
(付記3)
前記運転パタン情報生成部は、直近の所定期間の運転状況情報に、当該期間以前の運転状況情報よりも重い重みを付けて運転パタンを生成する、付記1または付記2に記載の運転状況評価装置。
(付記4)
運転パタンの評価基準を取得し、前記運転パタン情報生成部が生成した運転パタンを前記評価基準に基づいて評価する運転パタン評価部を備える、付記1から3のいずれか一つに記載の運転状況評価装置。
(付記5)
運転者のスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、
前記乖離度が所定の連絡乖離度以上に乖離していると判定した場合、前記スケジュール情報に示される連絡先に対して、前記スケジュール情報に示されるスケジュールに関連する連絡を行う連絡処理部と、
を備える付記1から4のいずれか一つに記載の運転状況評価装置。
(付記6)
前記連絡処理部は、前記スケジュール情報に示される連絡先に対して、前記スケジュール情報に示されるスケジュールに関連する連絡を行った場合、連絡を行った旨を運転者に通知する、付記5に記載の運転状況評価装置。
(付記7)
運転パタン生成対象とする場所の指定を取得する場所指定取得部と、
指定された場所に該当する運転状況情報を取得する対象情報取得部と、
を備え、
前記運転パタン情報生成部は、前記対象情報取得部が取得した運転状況情報に基づいて運転パタンを生成する、付記1から5のいずれか一つに記載の運転状況評価装置。
(付記8)
前記運転状況情報取得部は、運転に用いられた車両を識別する車両識別情報を含む前記運転状況情報を取得し、
前記運転パタン情報生成部は、前記車両識別情報毎に運転パタンを生成する、
付記1から7のいずれか1つに記載の運転状況評価装置。
(付記9)
前記運転状況情報取得部が取得した運転状況情報と、当該運転状況情報に含まれる車両識別情報にて特定される運転パタンとの乖離度が所定の別人判定乖離度以上に乖離していると判定した場合、別人を検出した旨を示す情報を出力する別人検出通知処理部を備える、付記8に記載の運転状況評価装置。
(付記10)
前記運転パタン情報生成部は、前記運転状況情報取得部が取得した運転状況情報と、当該運転状況情報に含まれる車両識別情報にて特定される運転パタンとの乖離度が所定の別人判定乖離度以上に乖離していると判定した場合、新たに運転パタンを生成する、付記8または付記9に記載の運転状況評価装置。
(付記11)
運転状況評価装置が、少なくとも時刻、位置、速度、加速度の何れかを示す情報を含んで運転者毎に運転状況を定量的に示す運転状況情報を取得する運転状況情報取得ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記運転状況情報を運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類する分類ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類された運転状況情報に基づいて、運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に運転パタンを定量的に示す運転パタン情報を生成する運転パタン情報生成ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記運転状況情報取得ステップで取得した比較対象の運転状況情報に該当する運転者と走行経路の部分形状とを特定する特定ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記特定ステップで特定した運転者と走行経路の部分形状とに該当する運転パタンを取得する該当パタン取得ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記比較対象の運転状況情報と、前記該当パタン取得ステップで取得した運転パタンとの乖離度を算出する乖離度算出ステップと、
を含む運転状況評価方法。
(付記12)
コンピュータに、
少なくとも時刻、位置、速度、加速度の何れかを示す情報を含んで運転者毎に運転状況を定量的に示す運転状況情報を取得する運転状況情報取得ステップと、
前記運転状況情報を運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類する分類ステップと、
前記運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類された運転状況情報に基づいて、運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に運転パタンを定量的に示す運転パタン情報を生成する運転パタン情報生成ステップと、
前記運転状況情報取得ステップで取得した比較対象の運転状況情報に該当する運転者と走行経路の部分形状とを特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した運転者と走行経路の部分形状とに該当する運転パタンを取得する該当パタン取得ステップと、
前記比較対象の運転状況情報と、前記該当パタン取得ステップで取得した運転パタンとの乖離度を算出する乖離度算出ステップと、
を実行させるためのプログラム。
10、200 運転状況評価装置
11 運転状況情報取得部
12、281 分類部
13、282 運転パタン情報生成部
14、283 特定部
15、284 該当パタン取得部
16、285 乖離度算出部
100 車載システム
110 第一通信部
120 第一表示部
130 第一操作入力部
140 運転状況センサ
150 位置情報取得部
170 第一記憶部
180 第一制御部
181 運転状況情報生成部
210 第二通信部
220 第二表示部
230 第二操作入力部
270 第二記憶部
271 運転状況情報記憶部
272 運転パタン情報記憶部
273 スケジュール情報記憶部
280 第二制御部
286 注意喚起情報出力部
291 運転パタン評価部
292 スケジュール情報取得部
293 連絡処理部
294 対象情報取得部
295 別人検出部
Claims (9)
- 少なくとも時刻、位置、速度、加速度の何れかを示す情報を含んで運転者毎に運転状況を定量的に示す運転状況情報を取得する運転状況情報取得部と、
前記運転状況情報を運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類する分類部と、
前記運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類された運転状況情報に基づいて、運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に運転パタンを定量的に示す運転パタン情報を生成する運転パタン情報生成部と、
前記運転状況情報取得部が取得した比較対象の運転状況情報に該当する運転者と走行経路の部分形状とを特定する特定部と、
前記特定部が特定した運転者と走行経路の部分形状とに該当する運転パタンを取得する該当パタン取得部と、
前記比較対象の運転状況情報と、前記該当パタン取得部が取得した運転パタンとの乖離度を算出する乖離度算出部と、
を備え、
前記走行経路の部分形状毎の分類は、前記走行経路の部分の形状に関する指標に基づく分類である、
運転状況評価装置。 - 前記乖離度が所定の注意喚起乖離度以上に乖離していると判定した場合、運転者に対して注意喚起を促す情報を出力する注意喚起情報出力部を備える、請求項1に記載の運転状況評価装置。
- 前記運転パタン情報生成部は、直近の所定期間の運転状況情報に、当該期間以前の運転状況情報よりも重い重みを付けて運転パタンを生成する、請求項1または請求項2に記載の運転状況評価装置。
- 運転パタンの評価基準を取得し、前記運転パタン情報生成部が生成した運転パタンを前記評価基準に基づいて評価する運転パタン評価部を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の運転状況評価装置。
- 運転者のスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、
前記乖離度が所定の連絡乖離度以上に乖離していると判定した場合、前記スケジュール情報に示される連絡先に対して、前記スケジュール情報に示されるスケジュールに関連する連絡を行う連絡処理部と、
を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の運転状況評価装置。 - 前記連絡処理部は、前記スケジュール情報に示される連絡先に対して、前記スケジュール情報に示されるスケジュールに関連する連絡を行った場合、連絡を行った旨を運転者に通知する、請求項5に記載の運転状況評価装置。
- 運転パタン生成対象とする場所の指定を取得する場所指定取得部と、
指定された場所に該当する運転状況情報を取得する対象情報取得部と、
を備え、
前記運転パタン情報生成部は、前記対象情報取得部が取得した運転状況情報に基づいて運転パタンを生成する、請求項1から5のいずれか一項に記載の運転状況評価装置。 - 運転状況評価装置が、少なくとも時刻、位置、速度、加速度の何れかを示す情報を含んで運転者毎に運転状況を定量的に示す運転状況情報を取得する運転状況情報取得ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記運転状況情報を運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類する分類ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類された運転状況情報に基づいて、運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に運転パタンを定量的に示す運転パタン情報を生成する運転パタン情報生成ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記運転状況情報取得ステップで取得した比較対象の運転状況情報に該当する運転者と走行経路の部分形状とを特定する特定ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記特定ステップで特定した運転者と走行経路の部分形状とに該当する運転パタンを取得する該当パタン取得ステップと、
前記運転状況評価装置が、前記比較対象の運転状況情報と、前記該当パタン取得ステップで取得した運転パタンとの乖離度を算出する乖離度算出ステップと、
を含み、
前記走行経路の部分形状毎の分類は、前記走行経路の部分の形状に関する指標に基づく分類である、
運転状況評価方法。 - コンピュータに、
少なくとも時刻、位置、速度、加速度の何れかを示す情報を含んで運転者毎に運転状況を定量的に示す運転状況情報を取得する運転状況情報取得ステップと、
前記運転状況情報を運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類する分類ステップと、
前記運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に分類された運転状況情報に基づいて、運転者毎かつ走行経路の部分形状毎に運転パタンを定量的に示す運転パタン情報を生成する運転パタン情報生成ステップと、
前記運転状況情報取得ステップで取得した比較対象の運転状況情報に該当する運転者と走行経路の部分形状とを特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した運転者と走行経路の部分形状とに該当する運転パタンを取得する該当パタン取得ステップと、
前記比較対象の運転状況情報と、前記該当パタン取得ステップで取得した運転パタンとの乖離度を算出する乖離度算出ステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記走行経路の部分形状毎の分類は、前記走行経路の部分の形状に関する指標に基づく分類である、
プログラム。
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