JP6711027B2 - 車両用表示装置、車両用表示方法、及びプログラム - Google Patents
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そのため、表示部に俯瞰映像を表示する場合は、横長形状の表示部の縦幅に縦長形状の俯瞰映像の縦幅が収まるようにして俯瞰映像を表示する。このような表示によって、俯瞰映像の表示面積が小さくなってしまうため、俯瞰映像に表示された障害物を見落としてしまうなどの支障をきたす可能性がある。また、このような表示によって、車両の進行方向に対して俯瞰映像の整合がとれなくなるため、俯瞰映像に表示された障害物の位置関係の把握が困難になるなどの支障をきたす可能性もある。
車両の周辺の映像を撮影する撮像部と、
前記撮像部が撮影した映像を、前記車両の上方から見たように視点変換した俯瞰映像を生成する俯瞰映像生成部と、
前記車両内の運転席の前方に配置される横長形状の表示部と、
前記車両のステアリング舵角の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記車両のステアリング舵角の情報を基に、前記車両のステアリング向きが左向き又は右向きのどちらであるかを判断する向き判断部と、
前記向き判断部が判断した前記車両のステアリング向きに応じて、前記俯瞰映像の表示向きを変更して前記表示部に表示するよう制御する表示制御部と、を備えるものである。
車両内の運転席の前方に配置される横長形状の表示部を備える車両用表示装置による車両用表示方法であって、
前記車両の周辺の映像を撮影し、
前記車両の周辺の映像を、前記車両の上方から見たように視点変換した俯瞰映像を生成し、
前記車両のステアリング舵角の情報を取得し、
前記車両のステアリング舵角の情報を基に、前記車両のステアリング向きが左向き又は右向きのどちらであるかを判断し、
前記車両のステアリング向きに応じて、前記俯瞰映像の表示向きを変更して前記表示部に表示するものである。
(1)実施の形態1
図1は、本実施の形態1にかかる車両用表示装置が搭載される車両内の運転席の前方の例を模式的に示す図である。図1に示される車両においては、センターコンソール20に配置された横長形状の表示部11に俯瞰映像を表示する。また、図1に示される車両内の運転席の前方には、表示部11及びセンターコンソール20の他、クラスターパネル30、ステアリングホイール40、ウインドシールド50、ダッシュボード60、及びリヤビューミラー70等が配置されている。
表示部11は、上述した俯瞰映像を表示すると共に、俯瞰映像に切り替えられる前は、ナビゲーション画面等を表示する。ステアリングホイール40は、運転者がステアリング操作を行うものである。ステアリングホイール40によるステアリング操作に応じて、車両のステアリング向きが変更される。クラスターパネル30は、ウインドシールド50の下側のダッシュボード60に配置されており、速度計やエンジン回転計等が表示される。リヤビューミラー70は、運転者が車両の後方を確認するためのミラーである。
ここで、俯瞰映像生成部122は、俯瞰映像Xにおける車両の車長方向を縦に配置した縦長形状の俯瞰映像Xを生成するものとする。図3においては、俯瞰映像生成部122は、車両の前方を上向きにした縦長形状の俯瞰映像Xを生成している。
情報取得部125は、CAN(Controller Area Network)やセンサ等から各種の情報を取得する。本実施の形態1においては、情報取得部125は、CAN又は舵角センサから、車両のステアリング舵角の情報を取得するものとする。ここで、情報取得部125が取得する車両のステアリング舵角の情報とは、車両のステアリング舵角の舵角0度を基準とした±の角度又はその角度に応じた電圧値等を示す情報であるとする。
まず、表示制御部123は、俯瞰映像生成部122が生成した俯瞰映像Xの表示開始条件が満たされているか否かを判断する(ステップA1)。俯瞰映像Xの表示開始条件とは、例えば、リバースギアが選択されたこと、車庫入れ表示モードが選択されたこと、現在位置が予め登録された車庫又は駐車場に位置していること等、様々な条件を適用することが可能である。
一方、ステップA1において、俯瞰映像Xの表示開始条件が満たされている場合は(ステップA1のYes)、表示制御部123は、俯瞰映像生成部122が生成した俯瞰映像Xの表示部11への表示を開始するよう制御する(ステップA2)。この時点では、表示制御部123は、俯瞰映像Xを縦向きにして表示部11に表示するよう制御している。
一方、ステップA3において、俯瞰映像Xの表示終了条件が満たされていない場合は(ステップA3のNo)、向き判断部124は、車両のステアリング向きが変更されたか否かを判断する(ステップA4)。なお、向き判断部124は、ステップA2から移行して最初にステップA4の判断をする場合においては、車両のステアリング向きが変更されたと判断するものとする。
一方、ステップA4において、車両のステアリング向きが変更されている場合は(ステップA4のYes)、向き判断部124は、車両のステアリング向きの判断結果を変更し、表示制御部123は、変更後の車両のステアリング向きを判断する(ステップA5)。
そのため、横長形状の表示部11を用いる場合でも、俯瞰映像Xを表示面積が大きくなるように表示でき、表示部11の表示画面の面積を有効に利用することができる。また、車両のステアリング向きに応じて、俯瞰映像Xの表示向きを変更して表示するため、ユーザに手間を掛けさせることなく、俯瞰映像Xの表示向きを変更できる。さらには、車両の進行方向と俯瞰映像Xの表示向きとが対応し、車両の進行方向との整合がとれた、違和感のない俯瞰映像Xを表示することができる。
本実施の形態2にかかる車両用表示装置10は、実施の形態1と比較して、構成自体は同様であるが、動作が異なる。
そのため、以下では、本実施の形態2にかかる車両用表示装置10の構成については説明を省略し、動作についてのみ説明を行う。図7は、本実施の形態2にかかる車両用表示装置10の俯瞰映像の表示動作例を示すフローチャートである。図7に示されるフローチャートは、図4に示される実施の形態1のフローチャートと比較して、ステップA6,A7をステップD1,D2に置き換えた点が異なっている。
ステップA5において、変更後の車両のステアリング向きが左向きである場合、向き判断部124は、情報取得部125が取得した車両のステアリング舵角の情報を基に、車両の操舵角を判断する。表示制御部123は、俯瞰映像生成部122が生成した俯瞰映像Xにおける車両の前方が左を向くように、俯瞰映像Xを左に傾斜させて表示部11に表示するよう制御する。具体的には、表示制御部123は、俯瞰映像生成部122が生成した俯瞰映像Xを、操舵角に対応した角度で、左回転方向に向きを変更して表示部11に表示するよう制御する(ステップD1)。これにより、表示部11に表示される俯瞰映像Xにおける車両の前方は、車両のステアリング向きである左に向き、かつ、操舵角に対応した角度で左に傾斜することになる。このときに表示部11に表示される俯瞰映像Xの表示例を図8に示す。ステップD1の処理が終了すると、ステップA3の処理に戻る。
このように、本実施の形態2は、車両のステアリング向きに応じて、俯瞰映像Xの表示向きを変更して表示する構成である点では、実施の形態1と同様である。そのため、本実施の形態2は、実施の形態1と同様に、横長形状の表示部11を用いた場合にも、表示画面の面積を有効に利用し、かつ、ユーザに手間を掛けさせることなく、俯瞰映像Xの表示向きを変更できる。さらには、車両の進行方向と俯瞰映像Xの表示向きとが対応し、車両の進行方向との整合がとれた、違和感のない俯瞰映像Xを表示することができるという効果が得られる。
本実施の形態3にかかる車両用表示装置10は、実施の形態1と比較して、構成自体は同様であるが、動作が異なる。
そのため、以下では、本実施の形態3にかかる車両用表示装置10の構成については説明を省略し、動作についてのみ説明を行う。図10は、本実施の形態3にかかる車両用表示装置10の俯瞰映像の表示動作例を示すフローチャートである。図10に示されるフローチャートは、図4に示される実施の形態1のフローチャートと比較して、ステップB1,B2が追加された点が異なっている。
ステップA5において、変更後の車両のステアリング向きが左向きである場合、向き判断部124は、車両のステアリング向きが左向きに維持されている時間を計測し、表示制御部123は、車両のステアリング向きが所定時間以上、左向きに維持されているか否かを判断する(ステップB1)。このとき、向き判断部124は、車両のステアリング舵角の変動を問わず、車両のステアリング向きが左向きであれば、左向きに維持されていると判断する。所定時間は、例えば、5秒程度とすることが考えられる。
そのため、車両のステアリング向きが変更されても、所定時間が経過する前に車両のステアリング向きが元に戻った場合には、表示部11に表示される俯瞰映像Xにおける車両の前方は、元の車両のステアリング向きを向いたままになる。これにより、表示部11に表示される俯瞰映像Xにおける車両の左右の向きが、頻繁に切り替わってしまうことを防止することができる。
図11は、本実施の形態4にかかる車両用表示装置10の構成例を示すブロック図である。図11に示される車両用表示装置10は、図2に示される実施の形態1の構成と比較して、走行判断部126が追加された点が異なっている。また、本実施の形態4においては、情報取得部125は、CAN又は舵角センサから、車両のステアリング舵角の情報を取得することに加えて、CAN又は車速センサから、車両の走行速度の情報を取得するものとする。
走行判断部126は、車両のステアリング向きが変更された場合、情報取得部125が取得した車両の走行速度の情報を用いて、変更後の車両のステアリング向きが維持されたまま車両が走行した走行距離を計測する。
ステップA5において、変更後の車両のステアリング向きが左向きである場合、走行判断部126は、車両のステアリング向きが左向きに維持されたまま車両が走行した走行距離を計測し、表示制御部123は、車両のステアリング向きが左向きに維持されたまま車両が所定距離以上走行しているか否かを判断する(ステップC1)。このとき、走行判断部126は、情報取得部125が取得した車両の走行速度に、車両のステアリング向きが左向きに変更されてから経過した時間を積算することで、走行距離を計測する。
そのため、車両のステアリング向きが変更されても、車両が所定距離を走行する前に車両のステアリング向きが元に戻った場合には、表示部11に表示される俯瞰映像Xにおける車両の前方は、元の車両のステアリング向きを向いたままになる。これにより、表示部11に表示される俯瞰映像Xにおける車両の左右の向きが、頻繁に切り替わってしまうことを防止することができる。
11 表示部
12 制御部
121 撮影制御部
122 俯瞰映像生成部
123 表示制御部
124 向き判断部
125 情報取得部
126 走行判断部
13 撮像部
131 前方カメラ
132 後方カメラ
133 左側方カメラ
134 右側方カメラ
20 センターコンソール
30 クラスターパネル
40 ステアリングホイール
50 ウインドシールド
60 ダッシュボード
70 リヤビューミラー
Claims (7)
- 車両の周辺の映像を撮影する撮像部と、
前記撮像部が撮影した映像を、前記車両の上方から見たように視点変換し、前記車両の車長方向を縦に配置した縦長形状の俯瞰映像を生成する俯瞰映像生成部と、
前記車両内の運転席の前方に配置される横長形状の表示部と、
前記車両のステアリング舵角の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記車両のステアリング舵角の情報を基に、前記車両のステアリング向きが左向き又は右向きのどちらであるかを判断する向き判断部と、
前記向き判断部が判断した前記車両のステアリング向きに応じて、前記俯瞰映像の表示向きを、前記俯瞰映像における車両の前方が、前記車両のステアリング向きを向くように、前記俯瞰映像を横向きまたは傾斜させるように変更して前記表示部に表示するよう制御する表示制御部と、
を備える、車両用表示装置。 - 前記向き判断部は、前記車両のステアリング向きが維持されている時間を計測し、
前記表示制御部は、前記俯瞰映像を横向きに変更する場合は、前記車両のステアリング向きが所定時間以上維持された場合に、前記俯瞰映像における車両の前方が、前記車両のステアリング向きを向くように、前記俯瞰映像を横向きにして前記表示部に表示するよう制御する、
請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記車両のステアリング向きが維持されたまま前記車両が走行した走行距離を計測する走行判断部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記俯瞰映像を横向きに変更する場合は、前記車両のステアリング向きが維持されたまま前記車両が所定距離以上走行した場合に、前記俯瞰映像における車両の前方が、前記車両のステアリング向きを向くように、前記俯瞰映像を横向きにして前記表示部に表示するよう制御する、
請求項1又は2に記載の車両用表示装置。 - 前記向き判断部は、前記情報取得部が取得した前記車両のステアリング舵角の情報を基に、前記車両の操舵角をさらに判断し、
前記表示制御部は、前記俯瞰映像を傾斜させるように変更する場合は、前記俯瞰映像を前記車両の操舵角に対応した角度で傾斜させて前記表示部に表示するように制御する、
請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記俯瞰映像生成部は、前記表示制御部が前記俯瞰映像の表示向きを変更して前記表示部に表示するよう制御する場合に、前記俯瞰映像における車両が前記表示部の上方寄りに表示されるようにした俯瞰映像を生成する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。 - 車両内の運転席の前方に配置される横長形状の表示部を備える車両用表示装置が実行する車両用表示方法であって、
前記車両の周辺の映像を撮影し、
前記車両の周辺の映像を、前記車両の上方から見たように視点変換し、前記車両の車長方向を縦に配置した縦長形状の俯瞰映像を生成し、
前記車両のステアリング舵角の情報を取得し、
前記車両のステアリング舵角の情報を基に、前記車両のステアリング向きが左向き又は右向きのどちらであるかを判断し、
前記車両のステアリング向きに応じて、前記俯瞰映像の表示向きを、前記俯瞰映像における車両の前方が、前記車両のステアリング向きを向くように、前記俯瞰映像を横向きまたは傾斜させるように変更して前記表示部に表示する、
車両用表示方法。 - 車両内の運転席の前方に配置される横長形状の表示部を備える車両用表示装置を動作させるコンピュータが実行するプログラムであって、
前記車両の周辺の映像を撮影するステップと、
前記車両の周辺の映像を、前記車両の上方から見たように視点変換し、前記車両の車長方向を縦に配置した縦長形状の俯瞰映像を生成するステップと、
前記車両のステアリング舵角の情報を取得するステップと、
前記車両のステアリング舵角の情報を基に、前記車両のステアリング向きが左向き又は右向きのどちらであるかを判断するステップと、
前記車両のステアリング向きに応じて、前記俯瞰映像の表示向きを、前記俯瞰映像における車両の前方が、前記車両のステアリング向きを向くように、前記俯瞰映像を横向きまたは傾斜させるように変更して前記表示部に表示するステップと、
を含むプログラム。
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