JP6710506B2 - インクジェット造形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット方式で立体物を製造するインクジェット造形方法に関する。
従来、インクジェット方式でインクジェットヘッドのノズルから吐出したインク滴によって形成した水平方向に延在する層を、鉛直方向に複数重ねることによって、立体物を製造するインクジェット造形方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2015−071282号公報
しかしながら、本願の発明者は、従来のインクジェット造形方法によって形成した立体物の形状が目標の形状からずれていることを見出し、立体物の形状が目標の形状からずれる原因について研究した。その結果、本願の発明者は、層を形成する場合に、この層(以下「対象層」と言う。)の水平方向における輪郭が、対象層の鉛直方向における下側に隣接する層(以下「直下層」と言う。)の水平方向における輪郭に対して鉛直方向に隣接するように形成するとき、対象層の水平方向における輪郭を形成するためのインク滴が、直下層の上に着弾されずに直下層より鉛直方向の下に落下して着弾されてしまう場合があり、このようなインク滴の着弾位置のずれが立体物の形状のずれを生じさせているということを見出した。
ここで、本願の発明者は、水平方向におけるインク滴の着弾位置の精度に影響を与える原因についても研究し、少なくとも3つの原因を見出した。1つ目の原因は、インクジェットヘッドを水平方向に駆動させる機構によるインクジェットヘッドの位置精度である。水平方向におけるインクジェットヘッドの位置精度が低ければ、水平方向におけるインク滴の着弾位置の精度も低くなる。2つ目の原因は、インクジェットヘッドのノズル毎のインク滴の吐出角度の精度である。インクジェットヘッドのノズル毎のインク滴の吐出角度の精度にばらつきがあれば、何れのノズルからインク滴が吐出されるかによって、水平方向におけるインク滴の着弾位置の精度に影響が出る。3つ目の原因は、インクジェットヘッドが水平方向に移動させられる場合にインクジェットヘッドおよび立体物の間の鉛直方向における間隔の変化によって生じる気流である。このような気流は、インクジェットヘッドから吐出されたインク滴の飛翔に影響を与え、その結果、水平方向におけるインク滴の着弾位置の精度に影響が出る。
本発明は、立体物の形状の精度を従来より向上することができるインクジェット造形方法を提供することを目的とする。
本発明のインクジェット造形方法は、インクジェット方式で吐出したインク滴によって形成した水平方向に延在する層を鉛直方向に複数重ねることによって立体物を製造するインクジェット造形方法であって、前記立体物は、対象物と、前記対象物に隣接して形成されて前記立体物の製造後に除去される被除去用部分とを含んでおり、前記対象物のオーバーハング領域の各層における前記被除去用部分は、その外壁が、鉛直方向における上層側より下層側が常に外方へ配設されていることを特徴とする。
この構成により、本発明のインクジェット造形方法は、対象物のオーバーハング領域の各層における被除去用部分の外壁に関して鉛直方向における上層側より下層側が常に外方へ配設されているので、対象層を形成するためのインク滴の水平方向における着弾位置が目標の位置からずれたとしても、対象層の水平方向における輪郭を形成するためのインク滴が直下層の上に着弾されずに直下層より鉛直方向の下に落下して着弾されてしまうことの発生を抑えることができる。したがって、本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができる。また、本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができるので、立体物のうち被除去用部分が除去されて取り出される対象物を高精度に製造することができる。
本発明のインクジェット造形方法は、インクジェット方式で吐出したインク滴によって形成した水平方向に延在する層を鉛直方向に複数重ねることによって立体物を製造するインクジェット造形方法であって、前記立体物は、対象物と、前記対象物に隣接して形成されて前記立体物の製造後に除去される被除去用部分とを含んでおり、何れかの前記層における前記対象物の水平方向における輪郭の少なくとも一部は、この層において前記被除去用部分に隣接していて、この層の鉛直方向における上側に隣接する前記層における前記対象物に対して鉛直方向に隣接しており、前記被除去用部分の少なくとも一部は、何れかの前記層の水平方向における輪郭の少なくとも一部を形成しており、前記インクジェット造形方法は、前記層としての対象層を形成する場合に、前記対象層の全ての部分と、前記対象層の水平方向における輪郭の全てとが、前記対象層の鉛直方向における下側に隣接する前記層としての直下層のうち前記直下層の水平方向における輪郭より内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成することを特徴とする。
この構成により、本発明のインクジェット造形方法は、対象層を形成する場合に、対象層の全ての部分と、対象層の水平方向における輪郭の全てとが、対象層の鉛直方向における下側に隣接する直下層のうち直下層の水平方向における輪郭より内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成するので、対象層を形成するためのインク滴の水平方向における着弾位置が目標の位置からずれたとしても、対象層の水平方向における輪郭を形成するためのインク滴が直下層の上に着弾されずに直下層より鉛直方向の下に落下して着弾されてしまうことの発生を抑えることができる。したがって、本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができる。また、本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができるので、立体物のうち被除去用部分が除去されて取り出される対象物を高精度に製造することができる。
本発明のインクジェット造形方法は、インクジェット方式で吐出したインク滴によって形成した水平方向に延在する層を鉛直方向に複数重ねることによって立体物を製造するインクジェット造形方法であって、前記立体物は、対象物と、前記対象物に隣接して形成される透明部分とを含んでおり、前記対象物のオーバーハング領域の各層における前記透明部分は、その外壁が、鉛直方向における上層側より下層側が常に外方へ配設されていることを特徴とする。
この構成により、本発明のインクジェット造形方法は、対象物のオーバーハング領域の各層における透明部分の外壁に関して鉛直方向における上層側より下層側が常に外方へ配設されているので、対象層を形成するためのインク滴の水平方向における着弾位置が目標の位置からずれたとしても、対象層の水平方向における輪郭を形成するためのインク滴が直下層の上に着弾されずに直下層より鉛直方向の下に落下して着弾されてしまうことの発生を抑えることができる。したがって、本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができる。また、本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができ、しかも立体物から被除去用部分を除去する必要がないので、形状の精度が高い対象物の製造を容易化することができる。
本発明のインクジェット造形方法は、インクジェット方式で吐出したインク滴によって形成した水平方向に延在する層を鉛直方向に複数重ねることによって立体物を製造するインクジェット造形方法であって、前記立体物は、対象物と、前記対象物に隣接して形成される透明部分とを含んでおり、何れかの前記層における前記対象物の水平方向における輪郭の少なくとも一部は、この層において前記透明部分に隣接していて、この層の鉛直方向における上側に隣接する前記層における前記対象物に対して鉛直方向に隣接しており、前記透明部分の少なくとも一部は、何れかの前記層の水平方向における輪郭の少なくとも一部を形成しており、前記インクジェット造形方法は、前記層としての対象層を形成する場合に、前記対象層の全ての部分と、前記対象層の水平方向における輪郭の全てとが、前記対象層の鉛直方向における下側に隣接する前記層としての直下層のうち前記直下層の水平方向における輪郭より内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成することを特徴とする。
この構成により、本発明のインクジェット造形方法は、対象層を形成する場合に、対象層の全ての部分と、対象層の水平方向における輪郭の全てとが、対象層の鉛直方向における下側に隣接する直下層のうち直下層の水平方向における輪郭より内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成するので、対象層を形成するためのインク滴の水平方向における着弾位置が目標の位置からずれたとしても、対象層の水平方向における輪郭を形成するためのインク滴が直下層の上に着弾されずに直下層より鉛直方向の下に落下して着弾されてしまうことの発生を抑えることができる。したがって、本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができる。また、本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができ、しかも立体物から被除去用部分を除去する必要がないので、形状の精度が高い対象物の製造を容易化することができる。
本発明のインクジェット造形方法において、前記層の水平方向における輪郭を形成する端部と、この層の鉛直方向における上側に隣接する前記層の水平方向における輪郭を形成する端部とによって形成される勾配は、水平方向における距離に対して鉛直方向における距離が100倍以下であっても良い。
本発明のインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができる。
本発明の一実施の形態に係るインクジェットプリンターを前方右上側から観察した概略構成図である。 図1に示すインクジェットプリンターのブロック図である。 (a)は、印刷データによって指示されるインクジェット造形方法の一例を示すために図1に示すインクジェットプリンターを正面側から観察した概略構成図である。 (b)は、図3(a)に示す工程より後の工程でインクジェットプリンターを正面側から観察した概略構成図である。 (c)は、図3(b)に示す工程より後の工程でインクジェットプリンターを正面側から観察した概略構成図である。 (d)は、図3(c)に示す工程より後の工程でインクジェットプリンターを正面側から観察した概略構成図である。 (a)は、印刷データに基づいて図1に示すインクジェットプリンターによって造形台上で製造された立体物の正面断面図である。 (b)は、造形台から取り上げられた図4(a)に示す立体物の斜視図である。 (c)は、図4(b)に示す立体物から得られた対象物の斜視図である。 (a)は、印刷データに基づいて図1に示すインクジェットプリンターによって造形台上で製造された立体物であって、図4に示す例とは異なる例の斜視図である。 (b)は、造形台から取り上げられた図5(a)に示す立体物の斜視図である。 (c)は、図5(b)に示す立体物から得られた対象物の斜視図である。 (a)は、印刷データに基づいて図1に示すインクジェットプリンターによって造形台上で製造された立体物であって、図4および図5に示す例とは異なる例の斜視図である。 (b)は、造形台から取り上げられた図6(a)に示す立体物の斜視図である。 (c)は、図6(b)に示す立体物から得られた対象物の斜視図である。 図4(a)に示す立体物の変形例であって、本発明の参考例を示す図である。 (a)は、印刷データに基づいて図1に示すインクジェットプリンターによって造形台上で製造された立体物であって、図4〜図6に示す例とは異なる例の側面図である。 (b)は、造形台から取り上げられた図8(a)に示す立体物の側面図である。 (a)は、印刷データに基づいて図1に示すインクジェットプリンターによって造形台上で製造された立体物であって、図4〜図6および図8に示す例とは異なる例の斜視図である。 (b)は、造形台から取り上げられた図9(a)に示す立体物の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリンター10を前方右上側から観察した概略構成図である。
図1に示すように、インクジェットプリンター10は、インクジェット方式で造形される立体物を支持する造形台11と、造形台11に対して矢印10aで示す重力方向、すなわち、鉛直方向の上方に配置されるキャリッジ12と、キャリッジ12に搭載されていて鉛直方向の下側にUV(UltraViolet)インクのインク滴を吐出する複数のインクジェットヘッド13と、キャリッジ12に搭載されていて鉛直方向の下側に紫外線を照射する紫外線照射装置14とを備えている。尚、キャリッジ12には図示せぬ平坦化ローラーが搭載されており、造形台11上に造形される立体物の造形動作中の鉛直方向の寸法を均一化している。
複数のインクジェットヘッド13は、それぞれ図示していない別々のインクタンクに接続されていて、インクタンクからインクが供給されるようになっている。インクジェットヘッド13が吐出するインク滴の径は、例えば40μmである。
図2は、インクジェットプリンター10のブロック図である。
図2に示すように、インクジェットプリンター10は、矢印10a(図1参照。)で示す鉛直方向に直交する矢印10b(図1参照。)で示す方向と、鉛直方向および矢印10bで示す方向の両方に直交する矢印10c(図1参照。)で示す方向とにキャリッジ12(図1参照。)を移動させるキャリッジ駆動装置21と、鉛直方向に造形台11(図1参照。)を移動させる造形台駆動装置22と、種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部23と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部24と、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部25と、各種のデータを記憶しているHDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部26と、インクジェットプリンター10全体を制御する制御部27とを備えている。
制御部27は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部26に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
次に、インクジェットプリンター10の動作について説明する。
インクジェットプリンター10の制御部27は、通信部25を介して入力された印刷データに基づいてキャリッジ駆動装置21および造形台駆動装置22を駆動することによって、造形台11に対するキャリッジ12の相対位置を変更する。また、制御部27は、印刷データに基づいてインクジェットヘッド13および紫外線照射装置14を駆動することによって、キャリッジ12に搭載されたインクジェットヘッド13によって造形台11側に吐出したインク滴を、キャリッジ12に搭載された紫外線照射装置14による紫外線の照射によって硬化させる。すなわち、制御部27は、印刷データに基づいた立体物を造形台11上に製造することができる。
次に、印刷データによって指示されるインクジェット造形方法について説明する。
図3(a)は、印刷データによって指示されるインクジェット造形方法の一例を示すためにインクジェットプリンター10を正面側から観察した概略構成図である。図3(b)は、図3(a)に示す工程より後の工程でインクジェットプリンター10を正面側から観察した概略構成図である。図3(c)は、図3(b)に示す工程より後の工程でインクジェットプリンター10を正面側から観察した概略構成図である。図3(d)は、図3(c)に示す工程より後の工程でインクジェットプリンター10を正面側から観察した概略構成図である。
なお、図3においては、インクジェットプリンター10によって形成される各層を断面で示している。実際には、各層は、矢印10aで示す鉛直方向に延在する中心軸40aを中心とした回転体である。
図3(a)に示すように、インクジェットプリンター10の制御部27は、インクジェットヘッド13によってインクジェット方式で吐出したインク滴によって、水平方向に延在する層50を形成する。
制御部27は、図3(a)に示すように層50を形成した後、造形台駆動装置22を駆動することによって、図3(b)に示すように、造形台11と、キャリッジ12との間隔を拡げた後、インクジェットヘッド13によってインクジェット方式で吐出したインク滴によって、水平方向に延在する層60を、層50の上に形成する。すなわち、制御部27は、矢印10aで示す鉛直方向に層50および層60を重ねる。
ここで、制御部27は、層60を形成する場合に、層60の全ての部分と、層60の水平方向における輪郭60aの全てとが、層60の矢印10aで示す鉛直方向における下側に隣接する層50のうち層50の水平方向における輪郭50aより内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成する。
なお、層60は、水平方向における端に形成された領域61と、水平方向において領域61より中央側に形成された領域62とを備えている。領域61は、層50と同一のインクによって形成されている。領域62は、領域61とは異なるインクによって形成されている。
制御部27は、図3(b)に示すように層60を形成した後、造形台駆動装置22を駆動することによって、図3(c)に示すように、造形台11と、キャリッジ12との間隔を拡げた後、インクジェットヘッド13によってインクジェット方式で吐出したインク滴によって、水平方向に延在する層70を、層60の上に形成する。すなわち、制御部27は、矢印10aで示す鉛直方向に層60および層70を重ねる。
ここで、制御部27は、層70を形成する場合に、層70の全ての部分と、層70の水平方向における輪郭70aの全てとが、層70の矢印10aで示す鉛直方向における下側に隣接する層60のうち層60の水平方向における輪郭60aより内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成する。
なお、層70は、水平方向における端に形成された領域71と、水平方向において領域71より中央側に形成された領域72とを備えている。水平方向において領域72より中央側に形成されている領域73は、空間であり、層70には含まれない。領域71は、層50と、層60の領域61との何れとも同一のインクによって形成されている。領域72は、層60の領域62と同一のインクによって形成されている。
領域72の一部は、領域62の一部に対して矢印10aで示す鉛直方向に隣接している。しかしながら、領域72の残部は、領域62の一部に対して鉛直方向に隣接しておらず、領域61の一部に対して鉛直方向に隣接している。このように、領域72は、同一のインクによって形成されている領域62だけでなく、異なるインクによって形成されている領域61が存在しなければ、正しい位置に配置されることができない。
制御部27は、図3(c)に示すように層70を形成した後、造形台駆動装置22を駆動することによって、図3(d)に示すように、造形台11と、キャリッジ12との間隔を拡げた後、インクジェットヘッド13によってインクジェット方式で吐出したインク滴によって、水平方向に延在する層80を、層70の上に形成する。すなわち、制御部27は、矢印10aで示す鉛直方向に層70および層80を重ねる。
ここで、制御部27は、層80を形成する場合に、層80の全ての部分と、層80の水平方向における輪郭80aの全てとが、層80の矢印10aで示す鉛直方向における下側に隣接する層70のうち層70の水平方向における輪郭70aより内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成する。
なお、層80は、水平方向における端に形成された領域81と、水平方向において領域81より中央側に形成された領域82とを備えている。水平方向において領域82より中央側に形成されている領域83は、空間であり、層80には含まれない。領域81は、層50と、層60の領域61と、層70の領域71との何れとも同一のインクによって形成されている。領域82は、層60の領域62と、層70の領域72との何れとも同一のインクによって形成されている。
領域82の一部は、領域72の一部に対して矢印10aで示す鉛直方向に隣接している。しかしながら、領域82の残部は、領域72の一部に対して鉛直方向に隣接しておらず、領域71の一部に対して鉛直方向に隣接している。このように、領域82は、同一のインクによって形成されている領域72だけでなく、異なるインクによって形成されている領域71が存在しなければ、正しい位置に配置されることができない。
図4(a)は、印刷データに基づいてインクジェットプリンター10によって造形台11上で製造された立体物110の正面断面図である。図4(b)は、造形台11から取り上げられた立体物110の斜視図である。図4(c)は、立体物110から得られた対象物111の斜視図である。
なお、図4(a)においては、インクジェットプリンター10によって製造された立体物110を断面で示している。しかしながら、実際には、立体物110は、矢印10aで示す鉛直方向に延在する中心軸110aを中心とした回転体である。
図4(a)に示す立体物110は、図3に示す工程と同様の工程によって製造される。立体物110は、対象物111と、対象物111に隣接して形成されて立体物110の製造後に除去される被除去用部分112とを含んでいる。被除去用部分112は、例えば図3に示す工程であれば、層50と、層60の領域61と、層70の領域71と、層80の領域81とに対応する部分であって、水などの特定の液体によって除去可能なインクによって形成されている。対象物111は、例えば図3に示す工程であれば、層60の領域62と、層70の領域72と、層80の領域82とに対応する部分である。
なお、図4(b)においては、発明の理解の容易のために、被除去用部分112を透明な部分として描いている。しかしながら、被除去用部分112は、最終的に除去される部分であるので、透明でなくても良いし、何れかの色が付いていても良い。
立体物110において、何れかの層における対象物111の水平方向における輪郭の少なくとも一部は、この層において被除去用部分112に隣接していて、この層の矢印10aで示す鉛直方向における上側に隣接する層における対象物111に対して鉛直方向に隣接している。例えば、層60における対象物111としての領域62の水平方向における輪郭62a(図3(c)参照。)は、層60において被除去用部分112としての領域61に隣接していて、層60の鉛直方向における上側に隣接する層70における対象物111としての領域72に対して鉛直方向に隣接している。また、層70における対象物111としての領域72の水平方向における輪郭72a(図3(d)参照。)の少なくとも一部は、層70において被除去用部分112としての領域71に隣接していて、層70の鉛直方向における上側に隣接する層80における対象物111としての領域82に対して鉛直方向に隣接している。
立体物110において、被除去用部分112の少なくとも一部は、何れかの層の水平方向における輪郭の少なくとも一部を形成している。例えば、被除去用部分112の一部である領域61は、層60の水平方向における輪郭60aを形成している。また、被除去用部分112の一部である領域71は、層70の水平方向における輪郭70aのうち、領域72側とは反対側の輪郭70aを形成している。
印刷データによって指示されるインクジェット造形方法は、上述したように、対象層を形成する場合に、対象層の全ての部分と、対象層の水平方向における輪郭の全てとが、対象層の矢印10aで示す鉛直方向における下側に隣接する直下層のうち直下層の水平方向における輪郭より内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成する。したがって、対象物111のうち鉛直方向における上側が下側より迫り出したオーバーハング領域の各層における被除去用部分は、その外壁が、鉛直方向における上層側より下層側が常に外方へ配設されている。すなわち、立体物110は、鉛直方向に直交する面以外の表面における全ての部分において、鉛直方向に延在することがないし、鉛直方向における上側が下側より迫り出したオーバーハングとなることもない。
図4(a)に示すように製造された立体物110は、図4(b)に示すように造形台11から取り上げられた後、水などの特定の液体によって被除去用部分112が除去されることによって、図4(c)に示す対象物111が取り出される。
なお、インクジェットプリンター10は、図4に示す立体物110に限らず、様々な立体物を製造することが可能である。
例えば、インクジェットプリンター10は、図5に示す立体物120や、図6に示す立体物130を製造することが可能である。
図5(a)は、印刷データに基づいてインクジェットプリンター10によって造形台11上で製造された立体物120の斜視図である。図5(b)は、造形台11から取り上げられた立体物120の斜視図である。図5(c)は、立体物120から得られた対象物121の斜視図である。
図5(a)に示す立体物120は、対象物121と、対象物121に隣接して形成されて立体物120の製造後に除去される被除去用部分122とを含んでいる。対象物121は、鉢植えの花の模型である。対象物121の基になった3次元データは、実際の鉢植えの花が複数の方向からカメラによって撮影された複数の撮影画像に基づいて生成されても良い。被除去用部分122は、矢印10aで示す鉛直方向の上側ほど水平面で切断した切断面の円の径が小さくなるドーム型の部分である。
なお、図5においては、発明の理解の容易のために、被除去用部分122を透明な部分として描いている。しかしながら、被除去用部分122は、最終的に除去される部分であるので、透明でなくても良いし、何れかの色が付いていても良い。また、被除去用部分122は、水などの特定の液体によって除去可能なインクによって形成されている。
立体物120において、何れかの層における対象物121の水平方向における輪郭の少なくとも一部は、この層において被除去用部分122に隣接していて、この層の矢印10aで示す鉛直方向における上側に隣接する層における対象物121に対して鉛直方向に隣接している。また、立体物120において、被除去用部分122の少なくとも一部は、何れかの層の水平方向における輪郭の少なくとも一部を形成している。また、立体物120は、鉛直方向に直交する面以外の表面における全ての部分において、鉛直方向に延在することがないし、鉛直方向における上側が下側より迫り出したオーバーハングとなることもない。
図5(a)に示すように製造された立体物120は、図5(b)に示すように造形台11から取り上げられた後、水などの特定の液体によって被除去用部分122が除去されることによって、図5(c)に示す対象物121が取り出される。
なお、カメラによる対象物の実物の撮影から、立体物の製造、または、立体物からの対象物の取り出しまでの一連のサービスを自動化したインクジェット造形システムが提供されても良い。インクジェット造形システムは、更に、一連のサービスの対価を徴収する機能を備えていても良い。
図6(a)は、印刷データに基づいてインクジェットプリンター10によって造形台11上で製造された立体物130の斜視図である。図6(b)は、造形台11から取り上げられた立体物130の斜視図である。図6(c)は、立体物130から得られた対象物131の斜視図である。
図6(a)に示す立体物130は、対象物131と、対象物131に隣接して形成されて立体物130の製造後に除去される被除去用部分132とを含んでいる。対象物131は、人間の全身の模型である。対象物131の基になった3次元データは、実際の人間が複数の方向からカメラによって撮影された複数の撮影画像に基づいて生成されても良い。被除去用部分132は、矢印10aで示す鉛直方向の上側ほど水平面で切断した切断面の円の径が小さくなる円錐台状の部分である。
なお、図6においては、発明の理解の容易のために、被除去用部分132を透明な部分として描いている。しかしながら、被除去用部分132は、最終的に除去される部分であるので、透明でなくても良いし、何れかの色が付いていても良い。また、被除去用部分132は、水などの特定の液体によって除去可能なインクによって形成されている。
立体物130において、何れかの層における対象物131の水平方向における輪郭の少なくとも一部は、この層において被除去用部分132に隣接していて、この層の矢印10aで示す鉛直方向における上側に隣接する層における対象物131に対して鉛直方向に隣接している。また、立体物130において、被除去用部分132の少なくとも一部は、何れかの層の水平方向における輪郭の少なくとも一部を形成している。また、立体物130は、鉛直方向に直交する面以外の表面における全ての部分において、鉛直方向に延在することがないし、鉛直方向における上側が下側より迫り出したオーバーハングとなることもない。
図6(a)に示すように製造された立体物130は、図6(b)に示すように造形台11から取り上げられた後、水などの特定の液体によって被除去用部分132が除去されることによって、図6(c)に示す対象物131が取り出される。
以上に説明したように、本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、対象層を形成する場合に、対象層の全ての部分と、対象層の水平方向における輪郭の全てとが、対象層の矢印10aで示す鉛直方向における下側に隣接する直下層のうち直下層の水平方向における輪郭より内側の部分に対して鉛直方向に隣接するように形成する。すなわち、本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、対象物のオーバーハング領域の各層における被除去用部分の外壁に関して鉛直方向における上層側より下層側が常に外方へ配設される。そのため、本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、対象層を形成するためのインク滴の水平方向における着弾位置が目標の位置からずれたとしても、対象層の水平方向における輪郭を形成するためのインク滴が直下層の上に着弾されずに直下層より鉛直方向の下に落下して着弾されてしまうことの発生を抑えることができる。したがって、本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができる。
本願の発明者による実験によれば、対象層の水平方向における輪郭を形成する端部と、対象層の矢印10aで示す鉛直方向における上側に隣接する直上層の水平方向における輪郭を形成する端部とによって形成される勾配は、水平方向における距離に対して鉛直方向における距離が例えば100倍以下であると好ましい。
図7は、図4(a)に示す立体物の変形例であって、本発明の参考例を示す図である。図4(a)に示す立体物110を、図7に示すように、矢印10aで示す鉛直方向における最下端の面のサイズを変更せずに、水平方向における端面を鉛直方向に延在させる方法によっても、立体物110の水平方向における端面から対象物111までの距離が十分に確保されるので、立体物110の水平方向における端面の形状が多少ずれたとしても、立体物110の水平方向における端面の形状のずれが対象物111の形状に影響を与えることが抑えられる。しかしながら、図4(a)に示す方法は、図7に示す方法と比較して、被除去用部分112の体積が小さくなるので、被除去用部分112を構成するためのインクの消費量を抑えることができる。また、図4(a)に示す方法は、鉛直方向の最上端の面の面積が最下端の面の面積より小さいので、図7に示す方法と比較して、立体物110が転倒し難く、立体物110の安定性を向上することができる。
本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、立体物の形状の精度を従来より向上することができるので、立体物のうち被除去用部分が除去されて取り出される対象物を高精度に製造することができる。
なお、立体物は、以上において、対象物に隣接して形成されて立体物の製造後に除去される被除去用部分を含んでいる。しかながら、立体物は、対象物に隣接して形成される透明部分を被除去用部分に代えて含んでいても良い。透明部分は、透明なインクによって形成される。
例えば、図5(b)に示す立体物120において被除去用部分122を透明部分に代えたものは、細かったり、薄かったりして機械的な強度が十分でない部分を有する対象物121であっても、対象物121の周囲に設けられた透明部分によって対象物121を保護することができる。図5(b)に示す立体物120において被除去用部分122を透明部分に代えたものは、表面に傷や汚れが付いたとしても、表面の傷や汚れが付いた部分を削って表面をなだらかにすることによって容易に修復可能である。
図6(b)に示す立体物130において被除去用部分132を透明部分に代えたものは、図6(c)に示すような対象物131だけでは自立が困難である場合であっても、底面が広い円錐台の透明部分に対象物121が含まれているので、自立させて据え置かれることが可能である。図6(b)に示す立体物130において被除去用部分132を透明部分に代えたものは、表面に傷や汚れが付いたとしても、表面の傷や汚れが付いた部分を削って表面をなだらかにすることによって容易に修復可能である。
図8(a)は、印刷データに基づいてインクジェットプリンター10によって造形台11上で製造された立体物140の側面図である。図8(b)は、造形台11から取り上げられた立体物140の側面図である。
図8(a)に示す立体物140は、対象物141と、対象物141に隣接して形成される透明部分142とを含んでいる。対象物141は、人間の全身の模型である。対象物141の基になった3次元データは、実際の人間が複数の方向からカメラによって撮影された複数の撮影画像に基づいて生成されても良い。透明部分142は、矢印10aで示す鉛直方向の上側ほど水平面で切断した切断面のサイズが小さくなる部分である。透明部分142は、貫通穴142aが形成されている。立体物140は、例えば携帯電話機のストラップを貫通穴142aに通すなどして、携帯電話機のストラップに取り付けられることができる。
立体物140において、何れかの層における対象物141の水平方向における輪郭の少なくとも一部は、この層において透明部分142に隣接していて、この層の矢印10aで示す鉛直方向における上側に隣接する層における対象物141に対して鉛直方向に隣接している。また、立体物140において、透明部分142の少なくとも一部は、何れかの層の水平方向における輪郭の少なくとも一部を形成している。また、立体物140は、鉛直方向に直交する面以外の表面における全ての部分において、鉛直方向に延在することがないし、鉛直方向における上側が下側より迫り出したオーバーハングとなることもない。ここで、鉛直方向に直交する面以外の表面には、貫通穴142aを形成する面を含んでいる。
図8(a)に示すように製造された立体物140は、図8(b)に示すように造形台11から取り上げられるのみで完成である。立体物140は、表面に傷や汚れが付いたとしても、表面の傷や汚れが付いた部分を削って表面をなだらかにすることによって容易に修復可能である。
図9(a)は、印刷データに基づいてインクジェットプリンター10によって造形台11上で製造された立体物150の斜視図である。図9(b)は、造形台11から取り上げられた立体物150の斜視図である。
図9(a)に示す立体物150は、対象物151と、対象物151に隣接して形成される透明部分152と、透明部分152に囲まれていて文字を示す文字エリア153と、透明部分152に囲まれていて対象物151を装飾する装飾画像154とを含んでいる。対象物151は、人間の上半身の模型である。対象物151の基になった3次元データは、実際の人間が複数の方向からカメラによって撮影された複数の撮影画像に基づいて生成されても良い。透明部分152は、矢印10aで示す鉛直方向の上側ほど水平面で切断した切断面のサイズが小さくなる四角錐台状の部分である。
文字エリア153には、例えば、日付、人名、場所名などの文字が入力されることが可能である。装飾画像154としては、ハートマークなどの各種のマーク、対象物151を囲むための各種のフレーム、半透明な淡色の画像など、種々の画像が採用されることが可能である。
例えば、上述のインクジェット造形システムの場合には、文字エリア153に入力される文字や、装飾画像154の種類が利用者によって任意に指定されることが可能になっていることが好ましい。
立体物150において、何れかの層における対象物151の水平方向における輪郭の少なくとも一部は、この層において透明部分152に隣接していて、この層の矢印10aで示す鉛直方向における上側に隣接する層における対象物151に対して鉛直方向に隣接している。また、立体物150において、透明部分152の少なくとも一部は、何れかの層の水平方向における輪郭の少なくとも一部を形成している。また、立体物150は、鉛直方向に直交する面以外の表面における全ての部分において、鉛直方向に延在することがないし、鉛直方向における上側が下側より迫り出したオーバーハングとなることもない。
図9(a)に示すように製造された立体物150は、図9(b)に示すように造形台11から取り上げられるのみで完成である。立体物150は、表面に傷や汚れが付いたとしても、表面の傷や汚れが付いた部分を削って表面をなだらかにすることによって容易に修復可能である。
本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、透明部分を被除去用部分に代えて立体物に含んでいる場合、立体物から被除去用部分を除去する必要がない。そして、本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、上述したように、立体物の形状の精度を従来より向上することができる。したがって、本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、透明部分を被除去用部分に代えて立体物に含んでいる場合、形状の精度が高い対象物の製造を容易化することができる。
本実施の形態に係るインクジェット造形方法は、透明部分を被除去用部分に代えて立体物に含んでいる場合、立体物から被除去用部分を除去する必要がないので、被除去用部分を立体物に含んでいる場合と比較して、上述のインクジェット造形システムに適している。
なお、インクジェットプリンター10は、造形台駆動装置22によって造形台11を矢印10aで示す鉛直方向に移動させるのではなく、キャリッジ駆動装置21によってキャリッジ12を鉛直方向に移動させることによって、鉛直方向における造形台11に対するキャリッジ12の相対位置を変更しても良い。同様に、インクジェットプリンター10は、キャリッジ駆動装置21によってキャリッジ12を矢印10bで示す方向に移動させるのではなく、造形台駆動装置22によって造形台11を矢印10bで示す鉛直方向に移動させることによって、矢印10bで示す方向における造形台11に対するキャリッジ12の相対位置を変更しても良い。また、インクジェットプリンター10は、キャリッジ駆動装置21によってキャリッジ12を矢印10cで示す方向に移動させるのではなく、造形台駆動装置22によって造形台11を矢印10cで示す鉛直方向に移動させることによって、矢印10cで示す方向における造形台11に対するキャリッジ12の相対位置を変更しても良い。
10a 矢印(鉛直方向を示す矢印)
50 層
50a 輪郭(層の水平方向における輪郭)
60 層
60a 輪郭(層の水平方向における輪郭)
61 領域(層における被除去用部分)
62 領域(層における対象物)
62a 輪郭(対象物の水平方向における輪郭)
70 層
70a 輪郭(層の水平方向における輪郭)
71 領域(層における被除去用部分)
72 領域(層における対象物)
72a 輪郭(対象物の水平方向における輪郭)
80 層
80a 輪郭(層の水平方向における輪郭)
81 領域(層における被除去用部分)
82 領域(層における対象物)
110 立体物
111 対象物
112 被除去用部分
120 立体物
121 対象物
122 被除去用部分
130 立体物
131 対象物
132 被除去用部分
140 立体物
141 対象物
142 透明部分
150 立体物
151 対象物
152 透明部分

Claims (4)

  1. 造形層を鉛直方向に複数重ねることによって、対象物と被除去用部分とが一体に形成された立体物を造形する造形方法であって、
    少なくとも1つの前記造形層は、造形後に前記対象物となる対象物領域と、造形後に前記被除去用部分となる被除去用部分領域とを含んで形成され、
    鉛直方向の上下に重なる前記造形層について、前記対象物領域と、前記立体物が設けられない空間部分との間に前記被除去用部分領域が配置されるように造形すると共に、前記被除去用部分領域の前記空間部分との境界外縁を、上方の前記造形層の前記被除去用部分領域より下方の前記造形層の前記被除去用部分領域のほうが前記空間部分側に張り出される外方となるように造形し、
    前記対象物領域および前記被除去用部分領域を含んで形成される前記造形層を造形するにおいて、前記対象物領域と前記被除去用部分領域とを、インクジェット方式で吐出したインク滴により同時に形成することを特徴とするインクジェット造形方法。
  2. 造形層を鉛直方向に複数重ねることによって立体物を造形する造形方法であって、
    前記造形層は、インクジェット方式で吐出したインク滴により形成されるものであり、
    少なくとも1つの前記造形層は、異なる複数種類のインクを用いて形成されるもので、
    前記複数種類のインクは、造形後に透明部分となる透明インクと、造形後に不透明部分となる不透明インクとを含み、
    前記不透明部分は、前記透明部分を造形するための3次元データとは別の3次元データに基づいて造形される対象物であり、
    記立体物が設けられない空間部分と接する最外層の全てが、前記透明インクにより形成された前記透明部分となるよう前記造形層を形成すると共に、
    前記造形層を、鉛直方向の上下に重なる前記造形層の全てにおいて、上方の前記造形層の水平方向における外輪郭が、下方の前記造形層の外輪郭の内側に配置されるように造形し、
    前記透明部分を透過して前記対象物が視認されるよう造形することを特徴とするインクジェット造形方法。
  3. 造形層を鉛直方向に複数重ねることによって立体物を造形する造形方法であって、
    前記造形層は、インクジェット方式で吐出したインク滴により形成されるものであり、
    少なくとも1つの前記造形層は、異なる複数種類のインクを用いて形成されるもので、
    前記複数種類のインクは、造形後に透明部分となる透明インクと、造形後に不透明部分となる不透明インクとを含み、
    前記立体物が設けられない空間部分と接する最外層の全てが、前記透明インクにより形成された前記透明部分となるよう前記造形層を形成すると共に、
    前記造形層を、鉛直方向の上下に重なる前記造形層の全てにおいて、上方の前記造形層の水平方向における外輪郭が、下方の前記造形層の外輪郭の内側に配置されるとともに、鉛直方向の上下に重なる少なくとも一部の前記造形層において、上方の前記造形層の前記不透明部分の水平方向における外輪郭の少なくとも一部が、下方の前記造形層の前記不透明部分の外輪郭の外側に配置されるように造形し、
    前記透明部分を透過して前記不透明部分が視認されるよう造形することを特徴とするインクジェット造形方法。
  4. 前記立体物において、前記造形層の水平方向における輪郭を形成する端部と、この造形層の鉛直方向における上側に隣接する前記造形層の水平方向における輪郭を形成する端部とによって形成される勾配は、水平方向における距離に対して鉛直方向における距離が100倍以下であることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載のインクジェット造形方法。
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