JP6710352B2 - 遊技用装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置に関する。
遊技場には、遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置が設置されている。
例えば、特許文献1には、遊技者を特定可能な遊技者識別情報と遊技データとの関連付けに基づき、遊技者の動向分析、遊技機の特性分析を行うとともに、分析結果を表示可能な遊技用装置(ホールコンサーバー)が提案されている。
特開2015−120087号公報
しかしながら、従来の遊技用装置やこれを備える遊技用システムには、改善の余地があった。
上記目的を達成するため、本発明の遊技用装置は、遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、遊技機において発生する遊技状態であって遊技者に有利な特定遊技の発生の有無を、前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて判定可能な特定遊技発生判定手段と、を備え、前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、前記特定遊技に関連する特性を算出可能であり、前記特定遊技に関連する特性として、遊技者一人当たりの特定遊技の体験率を算出可能であり、前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である構成としてある。
遊技用システムの全体構成図である。 遊技用システムにおける信号の流れを示す信号流れ図である。 各台計数機能付きサンドにおける取引情報の説明図である。 ホールコンピュータの内部構成を示すブロック図である。 取引情報の取引履歴を示す図表である。 (a)、(b)は遊技者ごとの遊技期間の判定条件を示す図表、(c)は特定遊技発生の有無を特定するための判定条件を示す図表である。 遊技者1人当たりの遊技機特性を示す図表であり、(a)は遊技機ごとの遊技機特性を示す図表であり、(b)は機種(機種名)ごとの遊技機特性を示す図表である。 特定遊技に関連する遊技機特性を示す図表であり、(a)は遊技機ごとの遊技機特性を示す図表であり、(b)は機種(機種名)ごとの遊技機特性を示す図表である。 ある機種における遊技者1人当たりの投資金額の分布図であり、(a)は特定遊技体験者の分布図であり、(b)は特定遊技未体験者の分布図である。 特定遊技に関連する特性の分布図であり、(a)は特定遊技体験率の分布図であり、(b)は特定遊技体験者の平均投資金額の分布図であり、(c)は特定遊技未体験者の平均投資金額の分布図である。 遊技終了時の持ち玉数の分布図であり、(a)はある機種の人数分布図であり、(b)は機種ごとの分布図である。 特定遊技発生から遊技終了までの遊技時間と、遊技終了時の持ち玉数との関係を示す分布図であり、(a)は機種名「aaa」の分布図であり、(b)は機種名「bbb」の分布図であり、(c)は各機種の分布図である。 遊技時間の分布図であり、(a)はある機種の人数分布図であり、(b)は機種ごとの分布図である。 勝敗に関する機種ごとの分布図であり、(a)は勝率の分布図であり、(b)は損益の分布図である。 機種間における持ち玉の持込率を示す分布図である。 遊技機特性算出処理のフローチャートである。 変形実施形態に係る遊技用システムにおける信号の流れを示す信号流れ図である。
本発明に係る遊技用装置、及びこの遊技用装置を備える遊技用システムの好ましい実施形態について、図1〜図16を参照して説明する。
本実施形態に係る遊技用システム1は、図1に示すように、パチンコ機10a、スロットマシン10bなどの遊技機10、及び複数の遊技用装置で構成されている。
遊技用装置としては、例えば、各台計数機能付きサンド20、台コンピュータ30、島コンピュータ40、ホールコンピュータ50、遊技球又はメダルなどの遊技媒体(以下、遊技媒体を「玉」と表現することがある)と景品との交換処理を行う景品交換装置60、持玉サーバー70などを備えている。
本実施形態において、各台計数機能付きサンド20は、併設された遊技機10において獲得された遊技媒体の計数、計数された遊技媒体の払い戻し(払い出し)、投入金額に応じた遊技媒体の貸し出し、及び計数された遊技媒体の数や投入金額の残高を特定(記憶)可能な記憶媒体(例えばICカード)の発行など、遊技媒体の提供に係る種々の動作を実行可能に構成されている(20aは遊技球用,20bはメダル用)。
例えば、獲得された遊技媒体の計数は、各台計数機能付きサンド20の下部に設けられた投入口から遊技媒体を投入することで計数が行われ、計数された遊技媒体の払い戻しは、遊技者による払戻操作に基づいて所定の払出口から遊技媒体を払い出すことにより行われる。また、投入金額に応じた遊技媒体の貸し出しは、遊技者による貸出操作に基づいて所定の払出口から遊技媒体を払い出すことにより行われる。
これらの遊技用装置は、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
ここで、遊技用システム1の適用される遊技場について説明する。
本実施形態の遊技場では、図1に示すように、遊技機10が、パチンコ機、スロットマシンなどの遊技機の種類を示す機類ごと、遊技機10の機種名を示す機種ごと、貸出レートごとなどの様々なグループごとに分かれて設置されている。なお、貸出レートとは、各台計数機能付きサンド20への現金の投入と引き換えに貸し出される遊技球又はメダル1玉(枚)当りの貸出料金のことをいう。
具体的には、例えば、a〜cコーナーには、パチンコ機10aが設置され、d〜fコーナーには、スロットマシン10bが設置されている。
また、a〜cコーナーには、それぞれ機種名「aaa」〜「ccc」のパチンコ機10aが設置され、d〜fコーナーには、それぞれ機種名「ddd」〜「fff」のスロットマシン10bが設置されている。
また、a〜cコーナーは、それぞれ遊技球1玉当たりの貸出レートが異なるように設定され、d〜fコーナーは、それぞれメダル1枚当たりの貸出レートが異なるように設定されている。
このような遊技場では、遊技者は以下のような遊技の流れに沿って遊技を行うことができる。
例えば、遊技者は、遊技の開始に当たり、各台計数機能付きサンド20に現金を投入するとともに、所定の貸出操作を行うことにより、遊技媒体の貸し出しを行う。貸し出された遊技媒体は遊技機10に投入され遊技が開始される。遊技の結果、獲得された遊技媒体は、各台計数機能付きサンド20に投入されるとともに、各台計数機能付きサンド20に対して所定の計数操作を行うことにより計数される。計数された遊技媒体を再び遊技に用いるときには、各台計数機能付きサンド20に対して所定の払戻操作を行うことにより払い戻すことができる。遊技を終了するときには、各台計数機能付きサンド20に対して所定の返却操作を行うことにより計数された遊技媒体の残数、投入された現金の残高の記録されたカードが返却される。
返却されたカードを店員等に渡すと、店員等の操作に基づいて景品交換機60が景品交換処理を行う。この景品交換処理では、カードから景品交換機60に備えるカードリーダ60aを介して遊技媒体の残数を読み込むとともに、この残数に対応する景品との決済処理を実行する。
以上のような遊技の流れにおいて、遊技用システム1は、遊技機10、各台計数機能付きサンド20などから出力される情報に基づいて遊技機10ごとの遊技データを収集する。
遊技機10からは、図2に示すような遊技情報が出力される。
例えば、遊技媒体の投入数を示す「アウト情報」、遊技媒体の払出数を示す「セーフ情報」、遊技機10で発生する遊技状態であって遊技者に有利な特定遊技(例えば、大当りやボーナス(AT、ARTなどを含む)など)の発生を示す「状態情報」、1ゲームの実行を示す「スタート情報」などが出力される。
このような遊技情報は、個々の遊技機10を特定可能な情報とともに、ネットワークを介して台コンピュータ30、島コンピュータ40を中継してホールコンピュータ50に送信され、遊技機10ごとの遊技情報として順次蓄積される。
一方、各台計数機能付きサンド20は、計数手段の一例であり、併設された遊技機10において獲得された遊技媒体の計数、計数された遊技媒体の払い戻し、投入金額に応じた遊技媒体の貸し出し、及び計数された遊技媒体(以下、持ち遊技媒体、持ち玉又は持玉という)の数や投入金額の残高を特定可能な記憶媒体(以下、カードという)の発行などを実行可能に構成されていることから、このようなそれぞれの動作に対応する取引情報を記憶する。
取引情報には、図3に示すように、例えば、「紙幣投入」、「カード挿入」、「カード返却」、「貸出」、「計数」、「払戻」、「カードスタック」、「カードセット」などがある。
(A)「紙幣投入」は、遊技者による紙幣の投入を示す情報であり、この情報から、紙幣の投入、金種などが特定される。
(B)「カード挿入」は、遊技者によるカードの挿入を示す情報であり、この情報から、カードの挿入、投入金額の残高、持ち玉の残数、及び挿入されたカードを識別可能なカードIDなどが特定される。
(C)「カード返却」は、遊技者によるカードの返却操作を示す情報であり、この情報から、カードの返却、投入金額の残高、持ち玉の残数、及び返却されたカードを識別可能なカードIDなどが特定される。
(D)「貸出」は、遊技者による貸出操作を示す情報であり、この情報から、貸出額(貸出玉数)、残高などが特定される。
(E)「計数」は、遊技者による計数操作を示す情報であり、この情報から、計数された玉数、持ち玉の残数などが特定される。
(F)「払戻」は、遊技者による払戻操作を示す情報であり、この情報から、持ち玉から払い戻された玉数、持ち玉の残数などが特定される。
(G)「カードスタック」は、各台計数機能付きサンド20に備えるカードリーダ/ライタからカード収納部へのカードの搬送を示す情報であり、この情報から、カードのスタック、投入金額の残高、持ち玉の残数、及びスタックされたカードを識別可能なカードIDなどが特定される。
(H)「カードセット」は、カード収納部からカードリーダ/ライタへのカードの搬送を示す情報であり、この情報から、カードのセット、投入金額の残高、持ち玉の残数、及びセットされたカードを識別可能なカードIDなどが特定される。
なお、本実施形態では、各台計数機能付きサンド20にカードライタを備える構成とし、投入金額の残高、持ち玉の残数、カードIDなどの情報をカードに直接書き込み可能としたが、これに加え、又はこれに代えて、投入金額の残高、持ち玉の残数などの情報をカードIDと関連付けて各台計数機能付きサンド20や他の遊技用装置(例えばホールコンピュータ50や持ち玉サーバー70)が記憶、管理してもよい。
また、「カード挿入」と「カードセット」を分けて記載したが、「カード挿入」に「カードセット」を含むこともできる。
このような取引情報は、各台計数機能付きサンド20に備えるメモリなどの記憶手段に取引の発生した時刻とともに順次記憶されるとともに、所定営業日(例えば1営業日)ごとなどの所定期間に区分されて記憶される。
そして、このように記憶された取引情報は、ホールコンピュータ50からの要求に応じて、区分された期間ごとに、ホールコンピュータ50に一括送信され、前述の遊技情報とともに、遊技機10ごとの情報として順次蓄積される(図2参照)。
なお、本実施形態では、取引情報を区分された期間ごとに一括してホールコンピュータ50に送信するようにしているが、送信のタイミングや区分される期間等は任意に設定できる。
なお、後述する図17に示す他の遊技用システムでは、取引情報は、台計数機能付きサンド20に備えるメモリなどの記憶手段に取引の発生した時刻とともに順次記憶されるとともに、取引の発生ごとやホールコンピュータ50などの要求に応じて持ち玉サーバー70に送信され、持ち玉サーバー70に備えるメモリなどの記憶手段に取引の発生した時刻とともに記憶され、その後、ホールコンピュータ50に送信される。
ホールコンピュータ50は、遊技用装置の一例として動作し、例えば、図4に示すように、キーボード、マウスなどの入力手段からなる入力部51、台コンピュータ30、島コンピュータ40、及び景品交換装置60などとデータ通信を行う通信部52、ハードディスクなどの記憶手段からなる記憶部53、液晶表示装置などの表示手段を有する表示部54、上記各部を制御する制御部55(コンピュータ)等を備え、主に遊技場の管理者や店員等により操作される情報処理装置として構成されている。
このような構成からなるホールコンピュータ50は、制御部55が遊技データ集計手段として機能することにより、通信部52を介して入力される遊技情報から、以下のような遊技データを集計及び算出する。
例えば、「アウト情報」からアウト数、「セーフ情報」からセーフ数、「状態情報」から大当り回数などを集計する。また、アウト数とセーフ数の差分を示す差数を算出する。また、「貸出」から売上金額、「カード返却」の持ち玉残数から景品玉数を集計する。さらに、景品玉数に1玉あたりの景品交換レートを乗じた景品金額を算出するとともに、売上金額から景品金額を引いた粗利などを算出する。
このように集計及び算出された遊技データは、遊技機10ごと及び営業日(例えば1日単位)ごとに記憶部53に記憶される。
また、このような遊技データは、遊技機10ごとのみならず、機類ごと、機種ごと、貸出レートごと、及び遊技場(店舗)ごとなどの種々のグループごとに集計及び算出され、それぞれのグループごとに記憶される。
さらに、遊技データは、営業日ごとのみならず、複数営業日(例えば、1週間、半月、1カ月)などの営業期間のそれぞれ異なる単位ごとに記憶される。
さらに、ホールコンピュータ50は、制御部55が本発明に係る遊技期間特定手段、持ち玉推移特定手段、遊技機特性算出手段として動作する。
制御部55の遊技期間特定手段として動作では、各台計数機能付きサンド20において記憶された取引履歴に基づいて、遊技者の入れ替わりを判定することにより、遊技者ごとの遊技期間を特定する。
また、持ち玉推移特定手段としての動作では、計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数、すなわち取引情報に係る「計数」、「払戻」に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち玉数の推移を特定する。
さらに、遊技機特性算出手段としての動作では、持ち玉数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出する。
このような制御部55の特徴的な動作について、図5に示す取引情報の取引履歴を参照しながら説明する。
図5に示す取引情報の取引履歴は、一の各台計数機能付きサンド20における取引情報の取引履歴(「15:19」〜「16:19」の時間帯)を示している。なお、図5に示す取引情報の取引履歴の表示順序は変更可能である。本実施形態では、上から下に向かって早い取引時間から遅い取引時間になるよう表示しているが、上から下に向かって遅い取引時間から早い取引時間になるように表示してもよい。また、予め設定した時間帯の取引履歴を上に表示し、その他の時間帯の取引履歴を下に表示してもよい。また、指定した取引情報に係る取引履歴だけを表示してもよい(ソート機能)。
また、カードには、その種類として、会員登録された遊技者に対して予め遊技場から貸与又は譲渡される会員カードと、会員登録のない一般遊技者が使用可能な一般カード(いわゆるビジターカード)があり、この取引履歴では一般カードを用いた取引履歴を示している。また、特に図示しないが、この取引履歴において、取引に用いたカードの種類を特定可能なカード区分を設けることもできる。
このような取引履歴から、制御部55は遊技者ごとの遊技期間を特定する。
遊技期間の特定は、図6(a)、(b)に示す判定条件に基づいて行われる。
図6(a)は、遊技者の入れ替わりを判定するときの判定条件であり、図6(b)は、遊技者の継続遊技を判定するときの判定条件である。
具体的には、条件aは、残高なし及び持玉残数なしを示す「カード挿入」の履歴を遊技者の入れ替わり条件とするものであり、このような「カード挿入」の履歴から店員によるカードの補充が想定されることから、このような条件の成立により、「カード挿入」の履歴の前後で遊技者が入れ替わったものと判定する。
例えば、図5に示す例では、取引番号4(時間「15:25」)において、残高なし(¥0)及び持玉残数なし(0玉)を示す「カード挿入」の履歴があることから、この履歴の前後で遊技者が入れ替わったものと判定する。
また、条件bは、返却されたカードと異なるIDのカードが挿入されることを遊技者の入れ替わり条件とするものである。この条件は、取引情報の取引履歴において、「カード返却」とこれに続く「カード挿入」の履歴から成否が判定される。特に、「カード返却」と「カード挿入」から特定されるそれぞれのカードIDが異なるときに条件成立と判定する。また、「カード挿入」において、これより特定される残高、持玉残数のうち少なくとも一方が「あり」を示すことが条件成立となる。
このような取引情報の履歴の組合せにより、各取引情報が記憶された間に、遊技者が入れ替わったものとみなす。この場合、例えば、「カード返却」の履歴までが前の遊技者の遊技期間、「カード挿入」の履歴からが後の遊技者の遊技期間とみなすことができる。
例えば、図5に示す例では、取引番号17(時間「15:48」)における「カード返却」から特定されるカードID(003)と、これに続く取引番号18(時間「15:50」)における残高あり(¥500)を示す「カード挿入」の履歴から特定されるカードID(004)とがそれぞれ異なることから、「カード返却」の履歴までが前の遊技者の遊技期間、「カード挿入」からが後の遊技者の遊技期間とみなすことができる。
なお、「カード返却」とこれに続く残高あり又は持玉残数ありを示す「カード挿入」から特定されるそれぞれのカードIDが同じとき、例えば、図5に示す例では、取引番号14(時間「15:45」)における「カード返却」から特定されるカードID(003)と、これに続く取引番号15(時間「15:46」)における「カード挿入」から特定されるカードID(003)とがそれぞれ同じときには、図6(b)に示す条件fの成立と判定し、同一の遊技者による継続遊技と判定することができる。
条件cは、カードスタック後のカード挿入を遊技者の入れ替わり条件とするものである。この条件は、取引情報の取引履歴において、「カードスタック」とこれに続く「カード挿入」の履歴から成否が判定される。特に、「カード挿入」から特定される残高、持玉残数のうち少なくとも一方が「あり」を示すときに条件成立と判定する。
このような取引情報の履歴の組合せにより、「カードスタック」から遊技の終了が特定されるとともに、残高あり又は持玉残数ありを示す「カード挿入」から新たな遊技の開始が特定されることから、遊技者が入れ替わったものと判定することができる。この場合、例えば、「カードスタック」の履歴までが前の遊技者の遊技期間、「カード挿入」の履歴からが後の遊技者の遊技期間とみなすことができる。
例えば、図5に示す例では、取引番号24(時間「15:54」)における「カードスタック」と、これに続く取引番号25(時間「16:00」)における残高あり(¥2000)及び持玉残数あり(125玉)を示す「カード挿入」とから、「カードスタック」の履歴までが前の遊技者の遊技期間、「カード挿入」の履歴からが後の遊技者の遊技期間とみなすことができる。
条件dは、カードスタック後、所定時間(例えば5分)経過以降の紙幣投入を遊技者の入れ替わり条件とするものである。この条件は、取引情報の取引履歴において、「カードスタック」とこれに続く「紙幣投入」の履歴から成否が判定される。特に、「カードスタック」の履歴から「紙幣投入」の履歴までの時間が所定時間を超えるときに条件成立と判定する。
このような取引情報の履歴の組合せにより、「カードスタック」から遊技の終了が特定されるととともに、これに続く所定時間経過後の「紙幣挿入」から新たな遊技の開始が特定されることから、遊技者が入れ替わったもの判定することができる。この場合、例えば、「カードスタック」の履歴までが前の遊技者の遊技期間、「紙幣挿入」の履歴からが後の遊技者の遊技期間とみなすことができる。また、所定時間は、例えば「5分」など、遊技場の管理者等が適宜設定可能な時間とすることができる。
例えば、図5に示す例では、取引番号31(時間「16:06」)における「カードスタック」と、この「カードスタック」から7分経過後の取引番号32(時間「16:13」)における「紙幣投入」とから、「カードスタック」までが前の遊技者の遊技期間、「紙幣投入」からが後の遊技者の遊技期間とみなすことができる。
なお、「カードスタック」とこれに続く「紙幣投入」が所定時間(例えば5分)以内に記憶されたときには、図6(b)に示す条件gの成立と判定し、同一の遊技者による継続遊技とみなすことができる。
例えば、図5に示す例では、取引番号36(時間「16:17」)における「カードスタック」と、この「カードスタック」から2分経過後(所定時間以内)の取引番号37(時間「16:19」)における「紙幣投入」とから、同一の遊技者による継続遊技が判定される。
また、条件eは、カード返却又はカードスタック後における計数操作を同一の遊技者による継続遊技の条件とするものである。この条件は、残高ありを示す「カード返却」又は「カードスタック」と、これに続く「計数」の履歴から成否が判定される。
このような取引情報の履歴の組合せにより、例えば、残高ありを示す「カード返却」からは、大当り等の特定遊技の発生により貸し出しの必要性がなくなったとの遊技者の判断に基づく返却操作が想定され、また、「カードスタック」からは、遊技終了間際の特定遊技の発生が想定される。そして、「計数」からは、特定遊技の発生に基づく獲得遊技媒体の計数操作が想定される。
このような一連の取引情報の組合せにより、同一の遊技者による継続遊技と判定できる。
なお、この場合、「カード返却」又は「カードスタック」の履歴から「計数」の履歴までの間に、「紙幣投入」又は残高あり等を示す「カード挿入」の履歴がないことが条件となる。
例えば、図5に示す例では、取引番号9(時間「15:35」)における残高あり(¥500)を示す「カード返却」と、これに続く取引番号10(時間「15:36」)における「計数」とから、同一の遊技者による継続遊技が判定される。
また、取引番号20(時間「15:51」)における「カードスタック」と、これに続く取引番号21(時間「15:53」)における「計数」とから、同一の遊技者による継続遊技が判定される。
以上のような図6(a)、(b)に示す条件に基づいて行われる遊技期間の特定により、図5に示す例では、太線により囲まれた少なくとも6つの遊技期間が特定されることになる(取引番号1〜5、6〜17、18〜24、25〜28、29〜31、32〜38)。特に、このような遊技期間の特定により、各台計数機能付きサンド20に併設された遊技機10において遊技を行った遊技者の人数を推定することができ、この場合、「15:19」〜「16:19」の時間帯において、少なくとも6人の遊技者が遊技を行ったものと推定できる。
さらに、制御部55は、各遊技期間における「計数」、「払戻」の履歴に基づいて遊技者の持ち遊技媒体数(以下、持ち玉数、持ち玉残数又は持玉残数という)の推移を以下のように特定する。
例えば、「計数」の履歴により持ち玉の増加を特定することができ、また、同時に、そのときの持ち玉残数も特定される(図3、図5参照)。
また、「払戻」の履歴により持ち玉の減少を特定することができ、また、同時に、そのときの持ち玉残数も特定される(図3、図5参照)。
このような「計数」、「払戻」の時系列的な履歴から各遊技期間における持ち玉残数の増減すなわち推移を特定することができる。
例えば、取引番号6〜17に対応する遊技期間では、「15:27」(取引番号6)の時点で持ち玉残数が「0」であり、その後、「15:36」(取引番号10)の「計数」により持ち玉残数が「20」に増加し、さらに、「15:40」(取引番号12)の「計数」により持ち玉残数が「1178」に増加したことが特定できる。その後、「15:44」(取引番号13)の「払戻」から持ち玉残数が「1053」に減少したことが特定できる。
このように、「計数」、「払戻」の時系列的な履歴から各遊技期間における持ち玉の推移を特定することができる。
そして、さらに、制御部55は、遊技機10から出力される「状態情報」に依存することなく、各台計数機能付きサンド20における「計数」の履歴に基づき遊技機10における特定遊技の発生の有無を以下のように特定する。
具体的には、一回の「計数」の履歴から特定される計数玉数が所定数を超えるときには、特定遊技が発生したものと判定する。
例えば、一回の「計数」が示す計数玉数が所定玉数(例えば1000玉)を超えるときに特定遊技が発生したものと判定する。
また、変形例として、「計数」の履歴が連続し(例えば、履歴の間隔が3分以内など)、それぞれの「計数」から特定される計数玉数(例えば、100玉、200玉、400玉、400玉など)の合計が所定玉数(1000玉)を超えるときには、最初の「計数」が確認されたときに特定遊技が発生したものと判定することもできる。
このような判定により、遊技機10から出力される「状態情報」に依存することなく、各台計数機能付きサンド20における「計数」の履歴のみに基づき特定遊技の発生を特定することができる。
また、特に、図6(c)に示す条件hに基づいて、一の遊技期間において初めて発生した特定遊技を初当りとして特定することができる。
条件hは、持ち玉数の推移に基づいて特定遊技の発生を判定するときの条件であり、特に、一の遊技期間における初めての特定遊技の発生を判定するときの条件である、この条件は、「紙幣投入」又は、残高あり又は持玉残数ありを示す「カード挿入」と、これに続く所定数を超える計数玉数を示す「計数」の履歴から成否が判定される。
このような取引情報の履歴の組合せにより、新たな遊技の開始と、特定遊技の発生とが特定されることから、当該遊技期間における初めての特定遊技の発生が特定されることになる。
例えば、図5に示す例では、取引番号6(時間「15:27」)における「紙幣投入」と、これに続く取引番号12(時間「15:40」)における「1158玉」の計数玉数(取引数)を示す「計数」とから、「紙幣投入」による新たな遊技の開始と、遊技開始後の初めての「計数」による特定遊技の発生とが判定され、一の遊技期間において特定遊技が初めて発生したものとみなすことができる。
このような遊技期間と特定遊技発生の特定により、制御部55は、以下に示すように遊技機10に関する様々な特性を算出するとともに、表示部54に算出結果に対応する情報を表示させる。
特に、図5に示す取引情報の取引履歴は、各台計数機能付きサンド20ごと、すなわち、遊技機10ごとに記憶部53に蓄積・記憶されることから、このような遊技機10ごとの取引履歴に基づいて、各遊技機10における一の遊技者による遊技期間と、遊技期間の数からそれぞれの遊技機10で遊技を行った遊技者の人数とが特定される。
そして、それぞれの遊技期間とこの期間における遊技データとを関連付けることにより、一の遊技期間すなわち遊技者1人当たりを単位とする遊技機の特性を算出することができ、その算出結果に対応する情報を、表示部54を介して確認することができる。以下、図7〜図15に示す図表及び分布図(グラフ)を、表示部54に表示される画面の表示例として説明する。
例えば、図7(a)は、ある営業日(例えば、2015年12月11日)において、各遊技機10で遊技を行った遊技者の人数と、各遊技者の遊技期間に対応する遊技データ(例えば、アウト数、売上、粗利)の1人当りの平均値(遊技データを遊技者の人数で除算し1人当りに換算)を遊技機10ごとに一覧形式でまとめた図表である。
このような図表より、1人の遊技者が遊技媒体をどの位投入したのか、どの位の遊技資金を投じたのか、遊技場の利益は1人当りいくらなのかなどを遊技機10ごとに確認することができる。
また、図7(b)は、ある営業期間(例えば、2015年12月11日〜18日)において、機種名「aaa」〜「fff」の各機種で遊技を行った遊技者の人数と、各遊技者の遊技期間に対応する遊技データ(例えば、アウト数、売上、粗利)の1人当りの平均値(1日当りに換算)を機種ごとに一覧形式でまとめた図表である。
このような図表より、1人の遊技者が遊技媒体をどの位投入したのか、どの位の遊技資金を投じたのか、遊技場の利益は1人当りいくらなのかなどを機種10同士で比較することができる。
また、この図表では、各機種で遊技を行った遊技者の人数をそれぞれの機種に属する遊技機10の数で除算した平均遊技人数を算出してある。これにより、平均遊技人数が多い機種ほど客付きが良く人気のある遊技機であることを示すことから、どの機種が、人気があり、どの機種が、人気がないのかを確認することができる。
また、特定遊技発生の特定により、以下に示すように、遊技機に関する特性として、遊技者1人当たりを単位とする特定遊技に関連する特性を算出することもできる。
例えば、図8(a)は、ある営業日(例えば、2015年12月11日)において、各遊技機10で遊技を行った遊技者の人数と、各遊技者の遊技時間と、特定遊技に関連する所定の特性とを遊技機10ごとに一覧形式でまとめた図表である。
遊技者の人数は、図7と同様に、遊技期間の数から特定でき、各遊技者の遊技時間は特定された遊技期間に対応する時間である。
また、特定遊技に関連する特性としては、大当り体験、勝敗、終了時持ち玉数、大当り後遊技時間などがあり、それぞれの特性に応じて以下のように算出される。
大当り体験に関する特性は、図6(c)に示す条件hに基づいて判定される初当りの発生の有無から算出される。
例えば、大当り体験者の人数は、初当り「発生あり」の特定された遊技期間の数から求めることができ、大当り未体験者の人数は、初当り「発生なし」の特定された遊技期間の数から求めることができる。
また、1人の遊技者が特定遊技を体験できるまでに費やす平均投資金額として、大当り体験者の投資金額を算出する。
大当り体験者の投資金額は、一遊技期間の開始から初当りの発生までに費やした投資金額であることから、一遊技期間の開始から初当り発生までの「貸出」の履歴数より求めることができる。例えば、一回の「貸出」により貸出単価(例えば、500円)分の遊技媒体が貸し出されるときには、貸出単価に一遊技期間の開始から初当り発生までの「貸出」の履歴数を乗じることにより、大当り体験者の投資金額を算出することができる。
また、平均投資金額に代えて又は加えて、1人の遊技者が特定遊技を体験できるまでに費やす平均遊技媒体数として、大当り体験者の投入玉数を算出することもできる。これも同様に、一遊技期間の開始から初当り発生までに費やした投入玉数から算出することができる。
この場合には、一回の「貸出」の履歴により貸し出される遊技媒体の貸出単位数(例えば、125玉)に一遊技期間の開始から初当り発生までの「貸出」の履歴数を乗じることにより、大当り体験者の投入玉数を算出することができる。
さらに、持ち玉残数ありを示す「カード挿入」を一遊技期間の開始の条件とする場合もあり、このような場合には、一遊技期間の開始から初当り発生までの「払戻」の履歴数や実際の払戻数により大当り体験者の投入玉数を求めることができる。例えば、一回の「払戻」の履歴により払い戻される遊技媒体の払戻単位数(例えば、125玉)に一遊技期間の開始から初当り発生までの「払戻」の履歴数を乗じることにより、大当り体験者の投入玉数を算出することができる。
なお、この投入玉数に貸玉レートや交換レートを乗じることにより、持ち玉残数ありを示す「カード挿入」に係る大当り体験者の投資金額を算出してもよい。
また、一遊技期間において、「貸出」と「払戻」の履歴が混在する場合もあるが、それぞれの履歴数に、貸出単価、貸出単位数、又は払戻単位数を乗じたり、投入玉数を投資金額に換算するときには、これらに貸玉レートや交換レートを乗じたりすることにより、大当り体験者の投資金額、投入玉数をそれぞれ算出してもよい。
また、一人の遊技者が特定遊技を体験することなく遊技を終了するまでに費やす平均投資金額として、大当り未体験者の投資金額を算出することもできる。
この金額は、初当り「発生なし」の特定された一遊技期間の開始から遊技終了までに費やした投資金額であることから、一遊技期間の開始から遊技終了までの「貸出」の履歴数より求めることができる。例えば、一回の「貸出」の履歴により貸出単価(例えば、500円)分の遊技媒体が貸し出されるときには、貸出単価に一遊技期間の開始から遊技終了までの「貸出」の履歴数を乗じることにより、大当り体験者の投資金額を算出することができる。
なお、遊技終了は、前述のように、図6(a)に示す条件a〜dに基づいて判定される遊技者の入れ替わりから特定することができる。
また、投資金額に代えて又は加えて、1人の遊技者が特定遊技を体験することなく遊技を終了するまでに費やした平均遊技媒体数として、大当り未体験者の投入玉数を算出することもできる。これも同様に、一遊技期間の開始から遊技終了までに費やした投入玉数から算出することができる。
この場合には、一回の「貸出」の履歴により貸し出される遊技媒体の貸出単位数(例えば、125玉)に一遊技期間の開始から遊技終了までの「貸出」の履歴数を乗じることにより、大当り未体験者の投入玉数を算出することができる。
さらに、持ち玉残数ありを示す「カード挿入」を一遊技期間の開始の条件とする場合もあり、このような場合には、初当り「発生なし」の特定された一遊技期間の開始から遊技終了までの「払戻」の履歴数や実際の払戻数により大当り未体験者の投入玉数を求めることができる。例えば、一回の「払戻」の履歴により払い戻される遊技媒体の払戻単位数(例えば、125玉)に一遊技期間の開始から遊技終了までの「払戻」の履歴数を乗じることにより、大当り未体験者の投入玉数を算出することができる。
なお、この投入玉数に貸玉レートや交換レートを乗じることにより、持ち玉残数ありを示す「カード挿入」に係る大当り未体験者の投資金額を算出してもよい。
また、一遊技期間において、「貸出」と「払戻」の履歴が混在する場合もあるが、それぞれの履歴数に、貸出単価、貸出単位数、又は払戻単位数を乗じたり、投入玉数を投資金額に換算するときには、これらに貸玉レートや交換レートを乗じたりすることにより、大当り未体験者の投資金額、投入玉数をそれぞれ算出してもよい。
また、遊技者1人当たりの大当り体験率を算出する。
大当り体験率は、遊技期間の総数(遊技者人数)に占める初当り「発生あり」の特定された遊技期間の数(大当り体験者の人数)の割合から算出することができ、例えば、図8(a)に示す遊技機番号「001」では、遊技期間の総数(遊技者人数)「5」に対して、これに占める初当り「発生あり」の特定された遊技期間の数(大当り体験者の人数)が「2」であることから、大当り体験率が「40%(=[2/5]×100)」と算出される。
また、制御部55は、特定遊技に関連する特性としては、勝敗に関する特性を算出する。
制御部55は、勝敗に関する特性を算出するにあたり、勝敗判定手段として動作し、持ち玉数の推移に基づいて遊技者の勝ち負けを判定する。
前述したように、制御部55は、「計数」、「払戻」の時系列的な履歴から各遊技期間における持ち玉残数の増減すなわち推移を特定する。このような推移から、制御部55は、遊技者の勝ち負けを判定することができる。
例えば、特定された一遊技期間において「計数」の履歴が一切ないときには、その遊技期間において遊技を行った遊技者は負けたものと判定する。
また、「計数」の履歴があったとしても、「貸出」に対応する払出数と「払戻」に対応する払戻数のうちいずれか一方又は双方の合計よりも、持ち玉残数が少ない状態で遊技を終了したときには(「カード返却」から特定可能)、投入玉数>持ち玉残数なので、「負け」と判定する。
反対に、「貸出」に対応する払出数と「払戻」に対応する払戻数のうちいずれか一方又は双方の合計よりも、持ち玉残数が多い状態で遊技を終了したときには(「カード返却」から特定可能)、投入玉数<持ち玉残数なので、「勝ち」と判定する。
また、これらの差分を算出することにより、「勝ち」のときの差分を遊技者が勝ったときに獲得した平均遊技媒体数、「負け」のときの差分を遊技者が負けたときに費やした平均遊技媒体数として算出することができる。
なお、遊技に費やした投入玉数を投資金額に換算し、持ち玉残数を景品金額に換算し、投資金額に対して景品金額が多ければ「勝ち」、投資金額に対して景品金額が少なければ「負け」というように、金額に換算して遊技者の勝ち負けを判定することもできる。
また、これらの差分を算出することにより、「勝ち」のときの差分を遊技者が勝ったときに獲得した平均金額すなわち「利益」、「負け」のときの差分を遊技者が負けたときに費やした平均金額すなわち「損失」として算出することができる。
このように判定された勝ち負け及び損益に基づいて、制御部55は、勝者及び敗者の人数、それぞれの利益及び損失、並びに勝率を算出する。
図8(a)に示す例では、例えば、遊技機番号「001」では、大当り体験者の人数は「2」でありながらも、勝者の人数は「1」と算出され、その勝者の利益は「2000円」と算出される。一方、敗者の人数は「4」、その損失は「5000円」(4人の平均損失)と算出される。
また、勝率は、勝ち負けの比率であり、この例では、5人のうち1人が勝ちなので、「20%(=[1/5]×100)」と算出される。一方、負け率は「80%(=100−20)」と算出されることになる。
また、制御部55は、遊技機に関する特性として、遊技者が遊技を終了するときに保有する平均持ち遊技媒体数と、遊技開始から終了までに増加した持ち遊技媒体数の平均増加数と、遊技開始から終了までに減少した持ち遊技媒体数の平均減少数と、のうち少なくともいずれか一つを算出する。
図8(a)に示す例では、遊技者が遊技を終了するときに保有する平均持ち遊技媒体数、すなわち終了時持ち玉数の平均(平均持ち玉数)を算出した例であり、この値は「カード返却」の示す持ち玉残数から求めることができる。
特に、この平均持ち玉数は、勝者の持ち玉残数から求めたものとなっている。これにより、勝者がどの位の持ち玉を保有したら遊技をやめるのかを把握することができる。
なお、上記3つの特性のうち、算出しない特性については、算出する機能自体を有していなくてもよい。
また、平均持ち玉数に代えて又は加えて、平均増加数、平均減少数を算出することもできる。
平均増加数は、遊技開始が「紙幣投入」の場合では、遊技終了を示す「カード返却」から特定される持ち玉残数(=増加数)により算出される。
一方、遊技開始が「カード挿入」の場合では遊技終了を示す「カード返却」から特定される終期持ち玉残数と、「カード挿入」から特定される初期持ち玉残数との差分(=終期持ち玉残数−初期持ち玉残数)から算出される。この算出においても、勝者に限定して求めることが好ましい。
同様に、平均減少数は、「カード挿入」から特定される初期持ち玉残数と、遊技終了を示す「カード返却」から特定される終期持ち玉残数との差分(=初期持ち玉残数−終期持ち玉残数)から算出される。この算出においては、勝者に限定することなく、敗者についても求めることができる。
また、制御部55は、特定遊技に関連する特性として、特定遊技発生から遊技終了までの時間、すなわち大当り後遊技時間を算出する。
この大当り後遊技時間は、大当り体験者における大当り後の遊技時間を算出するものであり、本実施形態では、大当りを体験したと考えられる全ての遊技者についての初当り後の遊技時間を算出しているが、勝者のみ又は敗者のみにおける初当り後の遊技時間を算出してもよい。
この時間の算出は、図6(c)に示す条件hに基づいて判定される初当りから又は「カード返却」間近に発生した大当りから、「カード返却」までの時間に基づいて算出することができる。これにより、大当り後どの位時間が経過すると遊技をやめるのかを把握することができる。
なお、初当り後だけでなく、一人の遊技者が最後に大当りを体験したと考えられる時刻から「カード返却」時刻までの時間に基づいて算出するようにしてもよいし、途中の大当りが発生したと考えられる時刻から「カード返却」までの時間に基づいて算出するようにしてもよい。また、大当り後遊技時間の起算は、特定遊技発生のタイミングからだけでなく、特定遊技終了のタイミングからとすることもできる。
そして、以上説明したような利益、損失などを含む金額、玉数、時間はすべて1人の遊技者当りの平均値として算出することが好ましい。
また、制御部55は、このような平均値を遊技機10ごとに算出するだけでなく、機類ごと、機種ごと、貸出レートごと、遊技場(店舗)ごとなど様々なグループごとに算出する。
例えば、図8(b)に示す例では、ある営業期間(例えば、2015年12月11日〜18日)において、特定遊技に関連する特性を機種ごとに一覧形式でまとめた図表である。
この例では、上記の図8(a)に示す遊技機10ごとの特性を一定の期間に亘って収集するとともに、機種ごとのグループに分けて、1人の遊技者(一の遊技期間)当たりの平均値として集計したものである。
これにより、特定遊技に関連する特性を機種間において比較することができる。
さらに、制御部55は、これらの特定遊技に関連する特性を、一覧形式の図表として表示部54に表示させるだけでなく、以下に示すように、分布図(グラフ)として表示させることもできる。
例えば、図9は、ある機種の平均投資金額を示す分布図であり、横軸が投資金額(円)、縦軸が人数を示し、(a)が大当り体験者、(b)が大当り未体験者の分布図である。また、それぞれの平均投資金額も同時に示してある。
このような分布図により、大当りの体験者と未体験者において、投資金額を構成する人数のばらつきを把握することができる。
なお、縦軸を実人数で表したが、人数の割合(%)で表してもよい(以下、同様)。
また、図10は、それぞれ横軸を機種名、縦軸を(a)大当り体験率、(b)大当り体験者の平均投資金額、(c)大当り未体験者の平均投資金額とし、機種ごとに比較可能に表した分布図である。また同時に平均値を点線及び数値によりそれぞれ表してある。
このような分布図により、機種間における大当り体験率、投資金額の高低又は多少を一見して比較することができ、また、平均値との差も比較することもできる。
また、図11は、遊技者が遊技を終了するときに保有する平均持ち遊技媒体数、すなわち終了時持ち玉数を表す分布図である。
(a)は横軸がある一の機種における終了時持ち玉数、縦軸がその人数を示し、(b)は横軸が機種名、縦軸が終了時持ち玉数を示している。また、それぞれの終了時持ち玉数の平均値も同時に示してある。
このような分布図により、(a)では、ある一の機種における終了時持ち玉数を構成する人数のばらつきを把握することができる。また、(b)では、終了時持ち玉数を機種間で比較することができ、また、平均値との差を比較することもできる。
また、図12は、終了時持ち玉数と大当り後遊技時間との関係を表す分布図であり、この分布図では、横軸が終了時持ち玉数、縦軸が大当り後遊技時間を示している。また、(a)はある一の機種(「aaa」)の分布図、(b)は他の一の機種(「bbb」)の分布図、(c)は各機種を比較可能に表した分布図である。
このような分布図により、(a)、(b)では、終了時持ち玉数と大当り後遊技時間の関係のばらつきを把握でき、(c)では、機種間のばらつきを把握することができる。
また、図13は、各遊技者の遊技時間を示す分布図であり、(a)は横軸がある一の機種における遊技時間、縦軸がその人数を示し、(b)は横軸が機種名、縦軸が遊技時間を示している。また、それぞれの遊技時間の平均値も同時に示してある。
このような分布図により、(a)では、ある一の機種における各遊技時間を構成する人数のばらつきを把握することができる。また、(b)では、遊技時間を機種間で比較することができ、また、平均値との差を比較することもできる。
また、図14は、それぞれ横軸を機種名、縦軸を(a)勝率、(b)利益及び損失とし、機種ごとに比較可能に表した分布図である。また同時に平均値を点線及び数値によりそれぞれ表してある。
このような分布図により、機種間における勝率、利益及び損失の高低又は多少を一見して比較することができ、また、平均値との差も比較することもできる。
また、図15は、一の機種に対応する遊技機10(各台計数機能付きサンド20)おいて持ち玉残数ありのカードを返却させ(持ち出し)、その後、他の機種に対応する遊技機10(各台計数機能付きサンド20)おいて当該カードを挿入して遊技を行う(持ち込み)、いわゆる持ち込み遊技を行う遊技者の比率を示す持込率を表した分布図である。
このような持ち込み遊技は、「カード返却」の履歴から特定されるカードIDと、この「カード返却」に対応する遊技機10を特定可能な情報と、「カード挿入」の履歴から特定されるカードIDと、この「カード挿入」に対応する遊技機10を特定可能な情報との組合せに基づいて、制御部55が以下のように判定を行う。
例えば、「カード返却」と「カード挿入」から特定されるカードIDが同じであり、「カード返却」と「カード挿入」から特定されるそれぞれの遊技機10の機種が異なる場合であって、「カード挿入」に伴い持ち玉残数ありが特定されたときには、持ち込み遊技と判定する。
図15は、このような判定結果に基づいて各機種の持込率を比較可能に表した分布図であり、横軸は持ち込みされた遊技機10の機種名、縦軸は持込率を示している。また同時に各機種の平均値を点線及び数値によりそれぞれ表してある。
このような分布図により、どの機種が、現金が投資されずに、持ち込み遊技が行われやすいのか、各機種を比較することができ、また、平均値との差も比較することもできる。
なお、この分布図に加え、持ち出された遊技機10の機種名を横軸とし、縦軸を持出率とする分布図を作成することもできる。
また、持ち込み遊技(払い戻し)が行われた場合、補正売上が発生したと捉え、これを割数(=景品金額÷売上金額)の計算に反映させることもできる。例えば、補正売上は、払戻数に交換レート又は貸出レートを乗じることにより算出することができる。また、割数計算への反映は、現金投資による売上に補正売上を加えた値を売上金額として割数を算出することにより可能となる。
また、この補正売上を含まない値、すなわち現金投資による売上のみを売上金額として割数を算出してもよい。
また、会員カードによるいわゆる「貯玉再プレイ」も補正売上(=再プレイ数×交換レート又は貸出レート)とし、割数に反映させてもよい。
以上説明したような遊技機に関する特性の算出及び算出結果に対応する情報の表示は、制御部55が記憶部53に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
図16はこのプログラムの流れを示す遊技機特性算出処理に係るフローチャートである。
まず、制御部55は、条件a〜g(図6参照)に基づいて、図5に示す取引情報の取引履歴から遊技者ごとの遊技期間を特定する(S1)。
次いで、各遊技期間において、大当りなどの特定遊技の発生の有無を特定する(S2)。
特定遊技の発生の有無は、例えば、一回の「計数」から特定される計数玉数が所定数を超えるときには、特定遊技が発生したものと判定する。また、図6(c)に示す条件hに基づいて、初当り発生の有無を判定する。
続いて、このような遊技期間及び特定遊技発生の特定に基づいて、特定遊技の特性を含む遊技機に関する特性を、遊技機ごと、機種ごとなどの複数のグループごと及び営業期間ごとに算出する(S3)。
そして、算出された遊技機に関する特性に対応する情報を図7、8に示す一覧形式や図9〜15に示す分布図(グラフ)形式で表示部54に表示させ(S4)、処理を終了する。
以上説明したように、本発明の遊技用装置によれば、各台計数機能付きサンド20における取引情報に基づいて各遊技期間における遊技者ごとの持ち玉の推移が特定され、このような推移から遊技機に関する特性を算出するとともに算出された特性に対応する情報を表示することができる。
特に、遊技場経営に有用な情報として、大当り体験、勝敗、終了時持ち玉数、大当り後遊技時間などの特定遊技に関連する特性を提供することができる。
また、遊技機を含む他の遊技用装置からの遊技情報に頼らなくても、各台計数機能付きサンドからの取引情報だけで遊技機の特性を算出することができる。
一方、従来の遊技用装置では、遊技者を特定可能な遊技者識別情報と遊技データとの関連付けに基づき、遊技者の動向分析、遊技機の特性分析を行うとともに、分析結果を表示可能に構成されるものの、遊技中において遊技者識別情報を特定するための会員カード等が取り出し返却されることや、会員カード等を使用しない遊技者が多いことから、遊技者ごとの遊技期間の特定が困難となる場合があった。
本実施形態の遊技用装置によれば、会員・非会員を問わず、分析が可能であることから、従来の遊技用装置が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
以上、本発明の遊技用装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技用装置は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、本実施形態では、ホールコンピュータ50による持ち玉推移特定手段としての動作は、計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数、すなわち取引情報に係る「計数」、「払戻」に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち玉数の推移を特定したが、これに代えて又はこれに加え、通信部52を介して入力される「遊技情報」の履歴から遊技者の持ち玉数の推移を特定するという、以下に示すような変形実施形態を適用することもできる。
なお、この変形実施形態でも、遊技者ごとの遊技期間の特定は取引履歴に基づいて行い、また、遊技機特性算出手段としての動作は、遊技者の持ち玉数の推移(ただし、「遊技情報」から特定される持ち玉数の推移)に基づいて、遊技機に関する特性を算出する点は同じである。
例えば、「遊技情報」として、「セーフ情報」から特定されるセーフ数と、「アウト情報」から特定されるアウト数とを用いて、それぞれの遊技期間における遊技者の持ち玉数の推移を特定することもできる。
具体的には、一の遊技者の遊技期間におけるセーフ数の累計値からアウト数の累計値を引いた「差数」の推移を示すスランプグラフから持ち玉数の推移を特定することができ、例えば、スランプグラフの傾きがプラスに転じ、そのプラスに転じた変化点に対応する時点の差数を「0」としたときに、それ以降の差数がプラスを示すとともに所定数(例えば1000玉)を超えたときには、プラスに転じた変化点、又は、差数が所定数を超えたときを特定遊技の発生した時刻として特定することができる(以下、「スランプグラフに基づく大当り特定」という)。そして、この変化点における差数を「0」とし、それ以降の差数を遊技者の持ち玉数として特定することもできる。
さらに、この「スランプグラフに基づく大当り特定」により特定された特定遊技のうち、一の遊技期間において最初に特定された特定遊技を初当りとして判定することができる。
このように、特定遊技の発生を、「スランプグラフ」、すなわち、セーフ数とアウト数の関係(「差数」)に基づいて特定することもできるが、「状態情報」の出力タイミング(例えば、出力開始時刻が特定遊技の発生)から直接特定してもよい(以下、「状態情報に基づく大当り特定」という)。
また、「スランプグラフ」から投資金額を算出することもできる。例えば、大当り体験者の投資金額は、スランプグラフにおいて、一の遊技者の遊技期間の開始から、「スランプグラフに基づく大当り特定」又は「状態情報に基づく大当り特定」による特定遊技の発生までの差数(マイナスの差数、すなわち投入玉数)に、貸出レート又は交換レートを乗じることにより算出することができ、大当り未体験者の投資金額は、スランプグラフにおいて、一の遊技者の遊技期間の開始から遊技終了までの差数(マイナスの差数、すなわち投入玉数)に貸出レート又は交換レートを乗じることにより算出することができる。
また、これに代えて、各台計数機能付きサンド20から、遊技媒体の貸し出しが行われるごとに、取引情報とは別に、遊技媒体を貸し出しする際に使用した金額を示す情報(「金額情報」)を、ホールコンピュータ50に出力するようにし、大当り体験者の投資金額は、「金額情報」の時系列的な履歴において、一の遊技者の遊技期間の開始から、「スランプグラフに基づく大当り特定」又は「状態情報に基づく大当り特定」による特定遊技の発生までの「金額情報」の履歴数より、大当り未体験者の投資金額は、「金額情報」の時系列的な履歴において、一の遊技者の遊技期間の開始から遊技終了までの「金額情報」の履歴数より求めてもよい。
なお、各台計数機能付きサンド20から、「金額情報」に代えて、貸し出した遊技媒体数を示す情報(「貸出数情報」)を出力するようにし、この「貸出数情報」に貸出レートを乗じることにより、大当り体験者及び大当り未体験者の投資金額を求めるようにしてもよい。
そして、このような「スランプグラフに基づく大当り特定」又は「状態情報に基づく大当り特定」による初当り発生の特定により、変形実施形態においても、特定遊技に関連する特性として、遊技者1人当たりの大当り体験率、勝敗に関する特性、遊技者が遊技を終了するときに保有する平均持ち遊技媒体数、遊技開始から終了までに増加した持ち遊技媒体数の平均増加数、遊技開始から終了までに減少した持ち遊技媒体数の平均減少数、大当り後遊技時間(図8(a),(b)における「大当り体験」、「勝敗」、「終了時持玉数」、「大当り終了後遊技時間」に係る情報)などを算出することができる。これらの算出にあたり、マイナスの差数を「貸出」、プラスの差数を「計数」(持ち玉数)に置き換えて算出してもよい。
また、算出された値を、図8〜図15に示す図表や分布図(グラフ)のように表示部54に表示させることもできる。
このように、変形実施形態では、「遊技情報」から遊技者の持ち玉数の推移、特定遊技の発生を特定することから、算出される遊技機に関する特性や特定遊技に関連する特性の精度が向上する。
また、上記の変形実施形態においては、図17に示す信号の流れを有する遊技用システムを適用することが好ましい。この場合、取引情報は、台計数機能付きサンド20に備えるメモリなどの記憶手段に取引の発生した時刻とともに順次記憶されるとともに、取引の発生ごとや、遊技者の持ち玉を管理する持ち玉サーバー70又はホールコンピュータ50からの要求に応じて持ち玉サーバー70に送信され、持ち玉サーバー70に備えるメモリなどの記憶手段に記憶される。そして、このように記憶された取引情報は、ホールコンピュータ50からの要求に応じて、ホールコンピュータ50に一括送信され、遊技情報とともに、遊技機10ごとの情報として蓄積される。なお、送信のタイミングは一括でなくてもよく任意なタイミングに設定できる。
また、本実施形態では、図7〜図15に示すように、遊技機に関する特性に対応する情報を、遊技機ごと及び機種ごとに表したが、機類、貸出レート、設置位置(例えばコーナー)、遊技機メーカー、店舗及び遊技場管理者が任意に設定するグループごとなど、その他のグループごとに表すことができる。
また、取引情報は、各台計数機能付きサンド20からホールコンピュータ50に一括送信されたが、リアルタイムや所定時間ごとに送信してもよい。
また、各台計数機能付きサンド20から送信されずにその記憶手段に記憶されたままでもよい。この場合、各台計数機能付きサンド20自体が本発明に係る遊技用装置として機能してもよい。また、記憶された取引情報の履歴を他の遊技用装置に移し(例えば、CDなどの記憶媒体を介して移し)、その移された履歴に基づいて遊技機に関する特性を算出及び特性に対応する情報を表示してもよい。
また、本実施形態では、本発明をホールコンピュータ50に適用したが、各台計数機能付きサンド20、台コンピュータ30、島コンピュータ40、景品交換機60、計数機、遊技者の持ち玉を管理する持ち玉サーバー70、会員情報を管理する会員サーバー、店員の呼び出しや遊技データを表示可能な呼出ランプ、及び遊技情報表示装置などのその他の遊技用装置に適用することもできる。
また、本実施形態では、各台計数機能付きサンド20に記憶・蓄積した取引情報の履歴を台コンピュータ30や島コンピュータ40などの他の遊技用装置を経由してホールコンピュータ50に出力する例を示したが、直接ホールコンピュータ50に出力してもよい。また、他の遊技用装置を経由してホールコンピュータ50に取引情報の履歴を出力するときに、他の遊技用装置が遊技機に関する特性を算出した上で、その算出した情報をホールコンピュータ50に出力するようにしてもよい。また、ホールコンピュータ50を他の遊技用装置とした上で、取引情報の履歴を運用することも勿論可能である。
また、本実施形態では、計数された遊技媒体の残数、投入された現金の残高を特定(記憶)可能な記憶媒体としてカードを用いたが、ICコインなどのその他の記憶媒体でもよい。
また、遊技媒体の残数及び投入された現金の残高は、必ずしも記憶媒体に記憶する必要はなく、記憶媒体には当該記憶媒体を特定可能な情報のみを記憶し、他の遊技用装置において記憶媒体を特定可能な情報とともに遊技媒体の残数及び投入された現金の残高を管理することもできる。
また、遊技機10は現物の遊技球やメダルを用いずにデータ形式の遊技媒体を用いるいわゆる封入式遊技機でもよく、この場合、「貸出」、「払戻」、「計数」は現物の受け取りを伴わないデータ上のやり取りとなるものの、取引情報の取引履歴は図5に示す形式と同じ形式となることから、本発明の適用対象となる。また、この場合、各台計数機能付きサンド20は、現物の遊技媒体の計数を行わないものの、遊技機10において獲得された遊技媒体の数量を示すデータを遊技機10から各台計数機能付きサンド20に転送し、各台計数機能付きサンド20がその数量を記憶することを「計数」と定義する。
1 遊技用システム
10 遊技機
20 各台計数機能付きサンド
30 台コンピュータ
40 島コンピュータ
50 ホールコンピュータ(遊技用装置)
53 記憶部
54 表示部(表示手段)
55 制御部(遊技期間特定手段、持ち遊技媒体推移特定手段、遊技機特性算出手段、特定遊技発生判定手段、勝敗判定手段)
60 景品交換装置
70 持ち玉サーバー

Claims (11)

  1. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    遊技機において発生する遊技状態であって遊技者に有利な特定遊技の発生の有無を、前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて判定可能な特定遊技発生判定手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、
    前記遊技機に関する特性として、前記特定遊技に関連する特性を算出可能であり、
    前記特定遊技に関連する特性として、遊技者一人当たりの特定遊技の体験率を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  2. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    遊技機において発生する遊技状態であって遊技者に有利な特定遊技の発生の有無を、前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて判定可能な特定遊技発生判定手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、
    前記遊技機に関する特性として、前記特定遊技に関連する特性を算出可能であり、
    前記特定遊技に関連する特性として、一人の遊技者が特定遊技を体験することなく遊技を終了するまでに費やす平均遊技媒体数を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  3. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    遊技機において発生する遊技状態であって遊技者に有利な特定遊技の発生の有無を、前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて判定可能な特定遊技発生判定手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、
    前記遊技機に関する特性として、前記特定遊技に関連する特性を算出可能であり、
    前記特定遊技に関連する特性として、一人の遊技者が特定遊技を体験することなく遊技を終了するまでに費やす平均投資金額を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  4. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技者の勝ち負けを判定可能な勝敗判定手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、前記勝敗判定手段による判定結果に基づいて、遊技者の勝ち負け比率を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  5. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技者の勝ち負けを判定可能な勝敗判定手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、前記勝敗判定手段による判定結果に基づいて、遊技者が勝ったときに獲得した平均遊技媒体数を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  6. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技者の勝ち負けを判定可能な勝敗判定手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、前記勝敗判定手段による判定結果に基づいて、遊技者が勝ったときに獲得した平均金額を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  7. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技者の勝ち負けを判定可能な勝敗判定手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、前記勝敗判定手段による判定結果に基づいて、遊技者が負けたときに費やした平均遊技媒体数を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  8. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技者の勝ち負けを判定可能な勝敗判定手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、前記勝敗判定手段による判定結果に基づいて、遊技者が負けたときに費やした平均金額を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  9. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、遊技者が遊技を終了するときに保有する平均持ち遊技媒体数を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置
  10. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、遊技開始から終了までに増加した持ち遊技媒体数の平均増加数を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  11. 遊技機に関する情報を表示可能な表示手段を備える遊技用装置であって、
    一の遊技機における遊技者ごとの遊技期間を特定可能な遊技期間特定手段と、
    所定の計数手段により計数された遊技媒体の数量を示す遊技媒体数に基づいて各遊技期間における遊技者の持ち遊技媒体数の推移を特定可能な持ち遊技媒体推移特定手段と、
    前記持ち遊技媒体数の推移に基づいて遊技機に関する特性を算出可能な遊技機特性算出手段と、
    を備え、
    前記遊技機特性算出手段は、前記遊技機に関する特性として、遊技開始から終了までに減少した持ち遊技媒体数の平均減少数を算出可能であり、
    前記表示手段は、前記遊技機に関する特性に対応する情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
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