JP6709642B2 - ソーラパネル用フロート及びその連結体 - Google Patents

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Description

本発明は、水上でソーラパネルを支持するために用いられるソーラパネル用フロート及びその連結体に関するものである。
太陽光を電力に変換する太陽光発電では、ソーラパネル(太陽電池パネル、太陽電池モジュールとも言う)が用いられる。これまでソーラパネルは、主に建築物の屋根や壁面、地面などに設置されてきたが、近年は、遊休化している池や湖などの水上への設置も試みられている。
水上においてソーラパネルを支持する場合、ソーラパネルを水上に浮かせるフロートが必要である。このソーラパネル用フロートには、軽量性及び耐久性に優れる合成樹脂製の中空成形体(例えば、ブロー成形により製造される成形体)が好適である。従来、水上に浮かぶソーラパネル用フロートの中空成形体としては、特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1に記載された技術は、互いに隣接させて連結される複数の矩形状のフロートと、各フロートに搭載され、長手辺と短手辺を有する長方形のソーラパネルと、各ソーラパネルが、前記短手辺同士で隣接され、前記長手辺同士で間隙部を有して隣接されて配置され、前記フロート上の前記ソーラパネルの前記間隙部を通路部として構成した、ソーラパネル用フロート連結体である。
上記ように構成されたソーラパネル用フロート連結体によれば、ソーラパネルに対して各フロートを効率よい大きさとするにも拘わらず、ソーラパネルを搭載したフロートを互いに隣接させて連結するときに、通路部が形成されるものであるので、該通路部を使用して施工或いは点検等を容易に行うことができるものであった。
特開2015−217771号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された技術にあっては、該特許文献1の図3をコピーして示した図13に示したように、ソーラパネルSの長手辺を横方向に向けてフロートに設置し、ソーラパネルSの長手辺同士の間隙部を通路部100としているので、形成される通路部100は長くスペースをとるものとなり、設置スペース全体に占める通路部100の割合は高いものとなっていた。そのため、水上に効率的にソーラパネルSを配置することができるものではなかった。また、フロートは、単に中空に成形された合成樹脂製のものであるため、万一、穴或いは亀裂が形成されてフロートの中空内部に水が浸入した場合には、もはや浮力が働かず、設置したソーラパネルSの浸水、また作業者の安全が懸念されるものであった。また、中空成形体の強度不足や上記浸水の虞を解消、低減するためには、中空成形体を構成する樹脂の厚みを厚くし堅牢なものを形成しなければならず、その結果、中空成形体自体の重量も重いものとなり、その分フロート自体の高さ方向の寸法を大きくしなければならず、搭載ソーラパネル重量も制限されるものであった。
本発明は、上述した背景技術が有する課題に鑑みなされたものであって、その目的は、ソーラパネルを効率的に水上に設置でき、また浮体として信頼性の高いソーラパネル用フロート及びその連結体を提案することにある。
上記した目的を達成するため、本発明は、次の〔1〕〜〔〕に記載したソーラパネル用フロート及びその連結体とした。
〔1〕 水上でソーラパネルを支持するためのソーラパネル用フロートであって、該フロートは、縦方向に傾斜し、ソーラパネルの長手辺を縦方向に向けて設置する載置面を有する平面視縦長矩形の中空成形体からなる本体部と、該本体部の下方傾斜端側及び/又は上方傾斜端側に一体に成形された中空成形体からなる歩行通路部とを有し、該中空成形体の少なくとも上記歩行通路部に発泡粒子成形体が充填されており、上記フロートは発泡粒子成形体が充填されている部分と発泡粒子成形体が充填されていない部分とを有することを特徴とする、ソーラパネル用フロート。
〔2〕 上記本体部の下方傾斜端側に上記歩行通路部が設けられ、本体部の上方傾斜端側にはケーブル載置部が設けられていることを特徴とする、上記〔1〕に記載のソーラパネル用フロート。
〕 上記本体部のソーラパネルの載置面は、縦方向に水平面に対して5〜35度の角度で傾斜していることを特徴とする、上記〔1〕又は〔2〕に記載のソーラパネル用フロート。
〕 上記中空成形体の材料がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする、上記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載のソーラパネル用フロート。
〕 上記発泡粒子成形体の材料がポリスチレン系樹脂であることを特徴とする、上記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載のソーラパネル用フロート。
〕 上記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載のソーラパネル用フロートが、ソーラパネルを搭載した状態で前後・左右に多数連結されていることを特徴とする、ソーラパネル用フロート連結体。
本発明に係るソーラパネル用フロート及びその連結体によれば、軽量性、機械的物性に優れるものであり、ソーラパネルを効率的に水上に設置でき、また浮体として信頼性の高いソーラパネル用フロート及びその連結体となる。
本発明に係るソーラパネル用フロートの一実施形態を、ソーラパネルと共に示した斜視図である。 図1に示したソーラパネル用フロートの平面図である。 図1に示したソーラパネル用フロートの側面図である。 図2のA−A線に沿う部分の端面図である。 図2のB−B線に沿う部分の端面図である。 図1に示したソーラパネル用フロートを2個積み重ねた状態を示した側面図である。 本発明に係るソーラパネル用フロート連結体の一実施形態を示した斜視図である。 図7に示したソーラパネル用フロート連結体の平面図である。 ソーラパネルの取付具の一実施形態を示した斜視図である。 図9に示した取付具を用いたソーラパネルのフロートへの取り付け構造を示した断面図である。 フロートの連結構造を示した平面図である。 フロートの連結構造を示した分解側面図である。 特許文献1の図3に開示されたソーラパネル用フロート連結体の平面図である。
以下、本発明に係るソーラパネル用フロート及びその連結体の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明に係るソーラパネル用フロート1は、ソーラパネルSを取り付け、池や湖などの水上に設置するための平面視縦長矩形のフロートである。このソーラパネル用フロート1は、長方形状のソーラパネルSを、その縦方向に水平面に対して傾斜させて水上に設置するものである。
上記ソーラパネル用フロート1は、図1〜図3に示すように、縦方向に傾斜する載置面を有する平面視縦長矩形の本体部2と、該本体部2の下方傾斜端側に設けられた歩行通路部3と、本体部2の上方傾斜端側に設けられたケーブル載置部4とが、一体的に形成されたものである。該ソーラパネル用フロート1は、例えば、溶融状態の熱可塑性樹脂からなる筒状のパリソンを分割金型で挟んで膨らますブロー成形によってその全体が製造され、その中空部の一部、具体的には図4に示したように、歩行者通路部3が設けられた部分に発泡粒子成形体5が充填されたものである。歩行者通路部3が設けられた部分に発泡粒子成形体5が充填されていることにより、該通路部3の強度が十分なものとなりソーラパネル用フロートのメンテナンス時や点検時の作業員の安全性などの作業性向上効果においても優れたものとなる。また、ブロー成形体の中空部に充填される発泡粒子成形体の容量は、ブロー成形体に亀裂等が形成され中空部内に水が入り込んだ場合でもソーラパネル用フロートが沈むことが無く浮いていられる最低限の容積以上であることが好ましい。したがって、製造コスト等の制限が無ければ本発明のソーラパネル用フロートは、ブロー成形体の中空部の全てに発泡粒子成形体5が充填されたものであっても構わない。
上記構成のソーラパネル用フロート1の製造は、例えば次のようにして行うことができる。
(1)熱可塑性樹脂を金型内に押出してパリソンを形成する工程。
(2)パリソンをブロー成形することにより独立した1室またはパリソンの対向する内面同士を融着させると共に、パリソンをブロー成形することにより2室以上(図示した実施形態においては2室)の中空部を有する中空成形体を形成する工程。
(3)該中空成形体の1室以上(図示した実施形態においては1室)の中空部に発泡粒子を充填する工程。
(4)中空部に充填された発泡粒子をスチームにより加熱して相互に融着させる工程。
ここで、上記(2)の対向する内面同士を融着させて、独立した2室以上の中空部を形成する方法に制限はないが、例えば、分割金型を構成する金型の成形キャビティの両方に凸条部を設け、金型でパリソンを挟み込む際に、該凸条部によってパリソンを押し込んで、対向するパリソンの壁部内面同士を融着させて融着部を形成する方法や、少なくとも一方の金型に成形キャビティ内にスライド可能な凸条部を設け、金型でパリソンを挟み込みながら又は金型で挟み込んだ後、凸条部をスライドさせてパリソンを押し込んで、対向するパリソンの壁部内面同士を融着させて融着部を形成する方法などを採用することができる。
上記した(1)〜(4)の工程により得られた表皮材被覆発泡粒子成形体は、発泡粒子成形体が中空成形体からなる表皮材で被覆され、かつ中空成形体の少なくとも一部に発泡粒子成形体が存在する本発明に係るソーラパネル用フロート1となる。なお、本発明に係るソーラパネル用フロート1の製造は、上記したブロー成形方法に格別に限定されるものではない。例えば、筒状のパリソンの代わりに2枚の溶融状態の熱可塑性樹脂シートを一対の分割金型の間に配置し、シートと分割金型との間の密閉空間を吸引等することで、2枚のシートの間に中空部を有するフロートを製造してもよい。
上記中空成形体(表皮材)を形成するための熱可塑性素材としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、熱可塑性エラストマー等を用いることができる。これらの熱可塑性素材の中でも、機械的強度に優れると共に、柔軟性、靱性に優れることから、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。その中でも、耐熱性に優れ、より機械的強度、靱性に優れることから、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。また、耐衝撃性、耐候性に優れるという観点からは、高密度ポリエチレンを用いることが好ましい。
なお、本明細書において、ポリオレフィン系樹脂とは、樹脂中にオレフィン成分構造単位が50重量%以上存在するものであり、好ましくは60重量%以上、より好ましくは80重量%以上存在するものをいう。例えば、上記オレフィン成分構造単位量のポリオレフィン樹脂、上記オレフィン成分構造単位量のポリオレフィン樹脂とその他の樹脂との混合物、上記オレフィン成分構造単位量のオレフィンとオレフィン以外のモノマーとの共重合体等も使用することができる。また、上記オレフィンとしては、エチレンやプロピレン等が挙げられる。
前記ポリエチレン系樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体やその分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー系樹脂等が挙げられる。また、ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体、プロピレン系共重合体が挙げられ、該共重合体としては、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体などのプロピレンと炭素数4以上のαオレフィンとの共重合体や、プロピレン−アクリル酸共重合体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体等が例示できる。なお、これらの共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。
上記熱可塑性樹脂により形成された中空成形体(表皮材)は、その厚みが1〜5mmの範囲内であることが成形性、強度及び経済性の観点などから好ましく、2〜4mm、更に2〜3mmであることが上記観点から更に好ましい。
上記発泡粒子成形体(充填材)を形成するための熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル系樹脂等を挙げることができる。これらの中でも、圧縮等の機械的物性、軽量性、更には経済性に優れるポリスチレン系樹脂が好ましい。
なお、上記ポリスチレン系樹脂には、ポリスチレン、基材樹脂中のスチレン成分単位が50重量%以上である、スチレンと他のコモノマー成分との共重合体(スチレン系共重合体)やポリスチレンと他の熱可塑性樹脂との混合物や複合樹脂が包含される。より具体的には、ポリスチレンやスチレンを主成分とするスチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ポリフェニレンエーテル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、耐衝撃性ポリスチレン、ポリスチレンまたはスチレン系共重合体とポリオレフィン系樹脂との複合樹脂等が挙げられる。上記スチレン系樹脂におけるスチレン成分単位は60重量%以上、特に80重量%以上含まれていることが好ましい。
上記熱可塑性樹脂により形成された発泡粒子成形体(充填材)は、その密度が0.01〜0.03g/cm3であることが軽量性とフロートの強度向上とのバランスの観点から好ましく、0.015〜0.02g/cm3であることが上記観点から更に好ましい。また、その融着率が50%以上であることがフロートの圧縮強度、曲げ剛性などの機械的物性向上の観点から好ましく、かかる観点から60%以上であることが更に好ましい。
なお、発泡粒子成形体の融着率は、発泡粒子成形体を破断した際の破断面に露出した発泡粒子のうち、材料破壊した発泡粒子の数の割合(融着率)に基づいて求められる。具体的には、発泡粒子成形体を、カッターナイフで発泡粒子成形体の厚み方向に約10mmの切り込みを入れた後、切り込み部から発泡粒子成形体を破断させ、破断面に存在する発泡粒子の個数(n)と、材料破壊した発泡粒子の個数(b)を測定し、(b)と(n)の比(b/n)を百分率で表して融着率(%)とする。更に、充填された発泡粒子成形体5は、それ自体の浮力によって設置されるソーラパネルS及びフロート1全体重量を支えることができるものであることが好ましく、500N以上の浮力が得られるものであることが好ましい。
上記のようにして製造される本発明に係るソーラパネル用フロート1は、上記したように本体部2と、歩行通路部3と、ケーブル載置部4とからなる。これらの各部の構成を、次に図面に基づいて詳細に説明する。
ソーラパネル用フロート1の本体部2は、平面視の長さが概ね1800mm、幅が概ね1000mmの縦長矩形に形成されている。ソーラパネルSの載置面となる天板2aは、縦方向に水平面に対して傾斜して形成されており、その傾斜角度は好ましくは5〜35度、更に好ましくは8〜20度に設定されている。天板2aの適所には、凸部6或いは凹部7が形成され、図6に示したように、天板同士を重ね合わせて積層した際に、それぞれの凸部6と凹部7とが係合し、安定した状態で積み重ねができるように構成されている。また、底板2bには、フォークリフト等の搬送機器の爪を挿入し得る2個の凹溝8が幅方向全幅に亘って形成されている。更に、天板2a及び底板2bには、該ソーラパネル用フロート1を2室に分割するための壁部を形成する弧状凹部9,10がそれぞれ形成されている。
また、本体部2の天板2aは、図1、図5に示したように、左右側方に張り出す状態に形成されていると共に、両側板2c,2cは、下方ほど窄まった台形形状に形成されている。また天板2aの両側の適所には、ソーラパネルSの取付具を装着する補強部11が形成されている。本体部2の上方傾斜端側の前板2dは、図1等に示されているように、天板2aの幅、即ち左右両側板2c,2cから左右に張り出す幅で、前方を塞ぐ状態の傾斜面に形成されている。これにより前板2dの両端部は板材2eを構成し、防風板或いは風きり板の作用を果たして設置安定性の観点で風の影響を受けにくいフロートとすることができる。本発明のフロートは、ソーラパネルを縦置きに搭載することができる傾斜する載置面を有する平面視縦長矩形であるため上方傾斜端側が下方傾斜端側よりも水面から高くせり上がる形態となるため、当該フロートを水面に設置した場合の風の影響を考慮して、前記板材2eを設けることが好ましい。なお、フロートの本体部の上方傾斜端側に設けられる板材2eは、防風板或いは風きり板の作用を果たすものであれば、図1に示す形態のものに限定されない。また、前板2dには水平部が設けられ、その両角部には上下方向に貫通する連結穴12が形成されている。
上記本体部2の下方傾斜端側に設けられた歩行通路部3は、平面視の長さが概ね400mm、幅が概ね1000mmの矩形に形成されている。歩行通路部3の天板3aは、滑りを防止するために平滑ではなく、線条13の入った凹凸面に形成されている。また天板3aの後端両角部には、上下方向に貫通する連結穴14が形成されている。歩行通路部3の底板3b及び両側板3c,3cは、それぞれ上記本体部2の底板2b、両側板2c,2cがそれぞれ延設されて形成され、それらの端部は、後板3dによって塞がれている。
本体部2の上方傾斜端側に設けられたケーブル載置部4は、図4等に示すように、本体部2の前板2dの一部を膨出させることにより形成されており、載置面となる上面4aは、ケーブルを束ねたパイプを載置できるように弧状凹面に形成されている。
上記のように構成された本発明に係るソーラパネル用フロート1は、ソーラパネルSを載置させた状態で、図7及び図8に示したように、水上において前後方向及び左右方向に複数配置されることにより連結体50が構成され、複数のソーラパネルSを、水上に適度な傾斜角度を持って敷き詰めて設置することができるものとなる。
本発明に係るソーラパネル用フロート1へのソーラパネルSの取り付けは、例えば、図9及び図10に示した取付具20を用いて行われる。この取付具20は、支持プレート21と、スラードプレート22と、締結具23とからなる。
支持プレート21は、その板面に穴24が形成され、一側に前後方向に延びる嵌合溝25が形成されている。スライドプレート22は、その板面に長穴26が形成され、一側に前後方向に延びる係止爪27、他側に前後方向に延びる操作片28がそれぞれ形成されている。締結具23は、ボルト29と、ナット30からなる。
スライドプレート22は、その板面に形成された長穴26と、支持プレート21の板面に形成された穴24とに挿通された締結具23によって、支持プレート21に対してスライド可能に組み付けられる。支持プレート21は、図10に示したように、嵌合溝25にソーラパネル用フロート1の本体部天板2aに形成された補強部11を挿入することにより、該フロート1に取り付け支持される。そして、ソーラパネルSをフロート1の天板2a上に載置し、ソーラパネルSのコ字形状の枠Wをスライドプレート22の係止爪27が係止する位置まで操作片28を利用してスラードプレート22を移動させ、係止爪27がソーラパネルの枠Wを係止した状態において締結具23であるボルト29をナット30に締め付け、ソーラパネルSをフロート1に取り付ける。この取付具20を用いたソーラパネルSのフロート1への取り付けは、図示した実施形態に係るフロート1にあっては、天板2aの両側の適所に形成された6カ所の内、ソーラパネルの大きさに合わせて適宜選択される(通常は4カ所)補強部11において行われる。
また、本発明に係るソーラパネル用フロート1同士の前後方向及び左右方向の連結は、例えば、図11、図12に示した連結部材40と、締結具41とを用いて行われる。連結部材40は、長さ350mm、幅200mm程度の矩形の板体に形成され、その4隅角部に上下方向に貫通する連結穴42が形成されている。連結部材40を構成する材料は、各種の材料から選択可能であるが、軽量性、生産性、作業性などを考慮すると、合成樹脂が好適である。締結具41は、ボルト43、ナット44、ワッシャ45からなる。
図11に示したように、ソーラパネル用フロート1同士の角部を接近させ、連結部材40は、隣接するソーラパネル用フロート1の間を跨ぐように配置される。そして、フロート1の角部に形成された連結穴12,14と、上記連結部材40に形成された連結穴42とに締結具41を挿通し、締め付けることにより結合される。締結具41を用いた結合に際しては、図12に示したように、締結具41であるボルト43を下方から先ずフロート1の連結穴12或いは14に挿通し、第1のナット44aを挿通したボルト43に螺合することによりフロート1に先ずボルト43を固定する。続いてワッシャ45を介して連結部材40の連結穴42にボルト43を挿通し、第2のナット44bを挿通したボルト43にワッシャ45を介して螺合することにより結合する。このような手順で行えば、水上に浮遊するソーラパネル用フロート1同士の連結作業、特に連結穴の位置あわせとボルト43と第2のナット44bの螺合作業を容易に行うことができる。なお、上記連結部材40は、樹脂等の中空成形体からなることが、耐久性やフロート連結体の揺れ防止などの安定性の観点から好ましい。
上記のようにしてソーラパネル用フロート1を水上において前後方向及び左右方向に複数連結することにより構成されたソーラパネル用フロート連結体50は、適所をアンカー(図示省略)により固定し、水上の一定の場所に停留させることが可能である。
以上、具体例にて説明した本発明に係る好適なソーラパネル用フロート1によれば、その全体が一体的に形成された中空成形体からなり、該中空成形体の一部に発泡粒子成形体5が充填されたものであるので、製造が容易であると共に部品点数の増加を抑えることができ、且つ、万一穴或いは亀裂が形成されて中空内部に水が浸入するようなことがあっても、充填された発泡粒子成形体5が浮力を維持するため、信頼性の高い浮体となる。更に、中空成形体を構成する樹脂の厚みを従来の中空成形体からなるフロートと比べて薄く形成することができるため、フロート全体の軽量化も達成することができる。
また、本発明に係るソーラパネル用フロート1は、縦方向に傾斜するソーラパネルの載置面を有する平面視縦長矩形の本体部2と、該本体部2の一方傾斜端側(図示した実施形態においては下方傾斜端側)に設けられた歩行通路部3とが形成された平面視縦長矩形のものであるので、該ソーラパネル用フロート1を前後方向及び左右方向に複数連結することにより構成された連結体50は、図7及び図8に示したように、ソーラパネルSを縦方向に適度な傾斜角度で設置でき、そのソーラパネルSの短辺同士の間隙部に歩行通路部3が並ぶことにより構成される通路部51が形成されるものとなる。そのため、形成される通路部51は、ソーラパネルSの短辺に沿う短くスペースを取らないものとなり、ソーラパネル用フロート連結体の外周内側の面積に対するソーラパネルSの搭載合計面積の割合が大きくなり、ソーラパネルSを効率的に水上に設置できるものとなる。なお、上記歩行通路部3は、本体部2と一体に形成されていることが好ましいが、別に形成されたものを連結具にて連結しても構わない。
以上、本発明に係るソーラパネル用フロート及びその連結体を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明に係るソーラパネル用フロート及びその連結体は、ソーラパネルを効率的に水上に設置でき、また浮体として信頼性の高いものとなるので、遊休化している池や湖などの水上にソーラパネルを設置するのに広く用いることができる。
1 ソーラパネル用フロート
2 本体部
2a 天板(載置面)
2b 底板
2c 側板
2d 前板
2e 板材
3 歩行通路部
3a 天板
3b 底板
3c 側板
3d 後板
4 ケーブル載置部
4a 上面
5 発泡粒子成形体
6 凸部
7 凹部
8 凹溝
9,10 弧状凹部
11 補強部
12 連結穴
13 線条
14 連結穴
20 取付具
21 支持プレート
22 スラードプレート
23 締結具
24 穴
25 嵌合溝
26 長穴
27 係止爪
28 操作片
29 ボルト
30 ナット
40 連結部材
41 締結具
42 連結穴
43 ボルト
44 ナット
44a 第1のナット
44b 第2のナット
45 ワッシャ
50 ソーラパネル用フロート連結体
51 通路部
S ソーラパネル
W 枠

Claims (6)

  1. 水上でソーラパネルを支持するためのソーラパネル用フロートであって、該フロートは、縦方向に傾斜し、ソーラパネルの長手辺を縦方向に向けて設置する載置面を有する平面視縦長矩形の中空成形体からなる本体部と、該本体部の下方傾斜端側及び/又は上方傾斜端側に一体に成形された中空成形体からなる歩行通路部とを有し、該中空成形体の少なくとも上記歩行通路部に発泡粒子成形体が充填されており、上記フロートは発泡粒子成形体が充填されている部分と発泡粒子成形体が充填されていない部分とを有することを特徴とする、ソーラパネル用フロート。
  2. 上記本体部の下方傾斜端側に上記歩行通路部が設けられ、本体部の上方傾斜端側にはケーブル載置部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のソーラパネル用フロート。
  3. 上記本体部のソーラパネルの載置面は、縦方向に水平面に対して5〜35度の角度で傾斜していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のソーラパネル用フロート。
  4. 上記中空成形体の材料がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のソーラパネル用フロート。
  5. 上記発泡粒子成形体の材料がポリスチレン系樹脂であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のソーラパネル用フロート。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のソーラパネル用フロートが、ソーラパネルを搭載した状態で前後・左右に多数連結されていることを特徴とする、ソーラパネル用フロート連結体。
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