JP2014122548A - 仮設トイレユニット - Google Patents

仮設トイレユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2014122548A
JP2014122548A JP2014042392A JP2014042392A JP2014122548A JP 2014122548 A JP2014122548 A JP 2014122548A JP 2014042392 A JP2014042392 A JP 2014042392A JP 2014042392 A JP2014042392 A JP 2014042392A JP 2014122548 A JP2014122548 A JP 2014122548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
core material
toilet unit
temporary toilet
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014042392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5945980B2 (ja
Inventor
Norimune Matsubara
礼宗 松原
Naohiro Ikeguchi
尚宏 池口
Shingo Nagashima
慎吾 長島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP2014042392A priority Critical patent/JP5945980B2/ja
Publication of JP2014122548A publication Critical patent/JP2014122548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5945980B2 publication Critical patent/JP5945980B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

【課題】輸送性および組立性並びに使用便益性を向上させつつ、メインテナンスあるいは養生を簡易化することが可能な仮設トイレユニットを提供する。
【解決手段】ドアパネル16、第1および第2サイドパネル20およびバックパネル22により、内部に便器26を設けた密閉スペースを構成するパネル式組み立て構造体をなす仮設トイレユニットであって、ドアパネル16、第1および第2サイドパネル20およびバックパネル22の少なくとも1つをサンドイッチパネル構造とし、サンドイッチパネルは、一対の表皮材シート44A,44Bと、一対の表皮材シート44A,44Bそれぞれに溶着される樹脂製の芯材46とを有し、一対の表皮材シート44A,44Bの末端を溶着一体化して側壁を構成し、サンドイッチパネルの外周の側壁と芯材46の外周には隙間が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、仮設トイレユニットに関し、より詳細には、輸送性および組立性並びに使用便益性を向上させつつ、メインテナンスあるいは養生を簡易化することが可能な仮設トイレユニットに関する。
従来から、公園、運動場、工事現場、海水浴場等に仮設トイレユニットが使用されている。
仮設トイレユニットは、使用現場で組み立てられ、必要に応じ所定期間外気に露出される形態で設置され、期間が終了すると撤去されることから、輸送性、組立性および耐久性が要求され、輸送性および組立性の観点から軽量性が求められる一方、耐久性の観点から高剛性が求められることから、軽量性と高剛性という相反する要請を満足するために、パネル式の樹脂製仮設トイレユニットが採用されている。
特許文献1は、このような樹脂製仮設トイレユニットの一例を開示する。
この樹脂製仮設トイレユニットは、便槽の上面に載置される床部材の四側縁に対して、パネル部材としての扉部材、左右の側壁部材および後壁部材を組み立て、これらの部材の上端部に屋根部材を載置することにより完成する。パネル部材としての扉部材、左右の側壁部材および後壁部材はいずれも、硬質の熱可塑性樹脂製からなる表板と裏板とを所定の間隔で対向させた中空二重壁構造としてブロー成形することにより製造される。
このような樹脂製仮設トイレユニットによれば、パネル部材が中空二重壁構造であることから、軽量化を達成するとともに、表板および裏板の周縁同士を一体溶着した構造であることからある程度の剛性が確保可能であり、その一方、中空部がある程度の断熱性および遮音性を奏する。
しかしながら、このような樹脂製仮設トイレユニットには、以下のような技術的問題点が存する。
すなわち、軽量化および高剛性の点で不十分であるとともに、断熱性および遮音性のような使用便益性の点でも劣っている。
前半の軽量化および高剛性の点に関し、より詳細には、表板および裏板の周縁同士を一体溶着した中空二重壁構造では、中空部の存在ゆえに強度不足となりがちであり、特に表板および裏板の高さ方向の中央レベルの位置は、表板および裏板の横方向の荷重に対する曲げ剛性が低く、表板および裏板の高さは、仮設トイレユニットである以上約2m以上が必要であることから、余計に曲げ剛性の低下が引き起こされる。
このような曲げ剛性の低下を防止するために、実際には、表板あるいは裏板のいずれかに複数の凹部を設けることにより、たとえば表板に凹部を設ける場合には、凹部の先端を裏板に突き合わせることにより、表板と裏板との間に複数のリブを設け、それにより剛性向上を図っている。
しかしながら、複数の凹部を設けることに起因して、樹脂製仮設トイレユニットのメンテナンスあるいは養生のしやすさが劣化する。
より詳細には、表板に複数の凹部を設ける場合には、表板が外気に露出されることから、複数の凹部に埃、汚れが溜まりやすいにも係わらず、各凹部の内部を洗浄するのに時間を要する。一方裏板に複数の凹部を設ける場合には、樹脂製仮設トイレユニットの使用に伴う汚れが複数の凹部内に溜まりやすく、清潔性に欠けるにも係わらず、洗浄が面倒である。
一方、後半の断熱性あるいは遮音性の点に関し、より詳細には、中空部内の空気層を通じてある程度の断熱性あるいは遮音性を確保することが可能であるが、十分な断熱性あるいは遮音性を確保するためには、中空部(空気層)の厚みをある程度確保することが必要であり、その分剛性が低下する。特に、仮設トイレユニット内の異臭を換気するためにこのような中空部を利用するとすれば、外気に換気するための換気口を設けざるを得ず、そのことに起因して密閉中空部とすることができず、断熱性あるいは遮音性が余計に劣化する。
実公平6−38996
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、輸送性および組立性並びに使用便益性を向上させつつ、メインテナンスあるいは養生を簡易化することが可能な仮設トイレユニットを提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の仮設トイレユニットは、
第1サイドパネルがドアパネルの一方の側縁に連結され、第2サイドパネルがドアパネルの他方の側縁に連結され、バックパネルが第1サイドパネルおよび第2サイドパネルそれぞれの側縁に連結され、
前記ドアパネル、第1および第2サイドパネルおよび前記バックパネルにより、内部に便器を設けた密閉スペースを構成するパネル式組み立て構造体をなす仮設トイレユニットであって、
前記ドアパネル、前記第1および第2サイドパネルおよび前記バックパネルの少なくとも1つをサンドイッチパネル構造とし、
前記サンドイッチパネルは、一対の表皮材シートと、該一対の表皮材シートそれぞれに溶着される樹脂製の芯材とを有し、前記一対の表皮材シートの末端を溶着一体化して側壁を構成し、
前記サンドイッチパネルの外周の前記側壁と前記芯材の外周には隙間が形成されている、構成としている。
また、前記芯材は、所定厚みおよび/または所定発泡倍率を有する発泡樹脂構造であるのがよい。
さらに、前記サンドイッチパネルは、パネルの表面に凹部リブを有さない平坦な構造であるのがよい。
本発明に係る仮設トイレユニットの実施形態を図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
本発明の実施形態において、図1ないし図4に示すように、仮設トイレユニット10は、パネル式の樹脂製ユニットであり、便槽12と、便槽12のフロアパネル14の4周縁それぞれに取り付けられたドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22と、ドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22により構成される上周端部に載置された天井パネル24とから概略構成され、ドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22により内部に密閉スペース25が形成されている。
便槽12は、樹脂製であり、上面に矩形状のフロアパネル14を有し、上面のほぼ中央部に、たとえば陶器製の便器26が設置され、この便器26の下方に排出路として貫通穴11が設けられ、後に説明するドアパネル16が設置される前縁には、利用者の便宜のためにステップ28が設けられる。このような立体構造の便槽12は、一体ブロー成形により製造され、内部に中空部13(図4参照)が設けられることから、軽量化が可能であり、現場まで便槽12を搬送するのに有利である。また、後に説明するように、フロアパネル14の上面に設置される5パネル(ドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20、バックパネル22および天井パネル24)の軽量化により、これら5パネルの重量を支持する便槽12に対する荷重負荷が軽減されることから、たとえば便槽12の肉厚を薄肉化することにより、より一層軽量化することが可能である。図4に示すように、フロアパネル14には、下板を一体に屈曲させることにより突設させたリブ67を設け、リブ67の先端を上板と一体に溶着することにより、内部に中空部を有しながら、仮設トイレユニット10を使用中におけるフロアパネル14に対する圧縮荷重に十分耐えられるように構成している。
ドアパネル16は、表材を一体に屈曲して陥没した把手69を有し、フロアパネル14の上面に下端部30が連結固定された樹脂製のパネルであり、第1サイドパネル18は、フロアパネル14の上面に下端部34が連結固定され、ドアパネル16の一方の側縁32に連結された樹脂製のパネルであり、第2サイドパネル20は、フロアパネル14の上面に下端部38が連結固定され、ドアパネル16の他方の側縁36に連結された樹脂製のパネルであり、バックパネル22は、フロアパネル14の上面に下端部が連結固定され、第1サイドパネル18および第2サイドパネル20それぞれの側縁37、39に連結された樹脂製のパネルであり、これらのフロアパネル14の上面に設置される4パネルは、いずれもその構造は同様であるので、その1つについて詳細に説明し、他のパネルの説明は省略する。
図5に示すように、第1サイドパネル18は、それぞれの周縁40A,B同士が溶着されて、内部に中空部42を形成する一対の樹脂製の表皮材シート44A,Bと、該一対の表皮材シート44の間に介在し中空部42内に配置されて、一対の表皮材シート44A,Bそれぞれに溶着される樹脂製の芯材46とが一体成形されたサンドイッチパネル構造を構成する。芯材46は、所定厚みおよび/または所定発泡倍率を有する発泡樹脂構造である。
芯材46を形成する樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテン、イソプレンペンテン、メチルペンテン等のオレフィン類の単独重合体あるいは共重合体であるポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン)、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のアクリル誘導体、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン−ジエン類等のターポリマー、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリメタクリルイミド、ポリエーテルイミド等が挙げられる。なお、これらは一種類を単独で用いても、二種類以上を混合して用いてもよい。特に、芯材46と表皮材シート44とを同材質とすることにより熱溶着によって溶剤等を用いることなく接着させることができる。芯材46は、添加剤が含まれていてもよく、その添加剤としては、シリカ、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機フィラー、可塑剤、安定剤、着色剤、帯電防止剤、難燃剤、発泡剤等が挙げられる。
発泡剤としては、物理発泡剤、化学発泡剤およびその混合物のいずれを用いてもよい。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガス、水等の無機系物理発泡剤、およびブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の有機系物理発泡剤、さらにはそれらの超臨界流体を用いることができる。超臨界流体としては、二酸化炭素、窒素などを用いて作ることが好ましく、窒素であれば臨界温度149.1℃、臨界圧力3.4MPa以上、二酸化炭素であれば臨界温度31℃、臨界圧力7.4MPa以上とすることにより得られる。
発泡剤の添加量は、発泡により芯材46の内部に形成される無数の気泡により所望の空隙体積とする一方、発泡倍率が高すぎることにより、芯材46の表皮材シート44との接着面に対して直交する向きの圧縮荷重に対する剛性が必要以上に低下しないように、あるいは発泡倍率が高すぎることにより、無数の気泡の独立気泡率が低下して、断熱性能が低下しないように定められる。より具体的には、サンドイッチパネル全体としての軽量化を図る観点から、芯材46に要求される全体空隙体積を定め、それを芯材46の内部の無数の気泡と、後に説明する芯材46の表面に形成される複数の窪み50による空隙部とに割り振り、無数の気泡に割り当てられる空隙体積に基づいて、発泡倍率、すなわち発泡剤の添加量を定めればよい。
図6に示すように、芯材46は、後に説明する2つの分割形式の金型48の間に位置決めした溶融状態の熱可塑性樹脂製材料のパリソンを2つの分割形式の金型48を型締めすることにより成形され、分割形式の金型48のキャビティ70に向かって押圧される表面に、内方に向かって先細の所定のテーパ角度α(図8参照)を備えた複数の窪み50を有する。テーパ角度αは、分割形式の金型48により芯材46を成形後に成形した芯材46から窪み50を形成するための突起体71を抜くために、対向する金型に向かって先細であるが、少なくとも75°以上であることが好ましい。
より詳細には、芯材46は、2つの分割形式の金型48の間に位置決めした2つの溶融状態のシート状パリソンを2つの分割形式の金型48を型締めすることにより成形され、芯材46は、それぞれ溶融状態のシート状パリソンに基づいて成形される熱可塑性樹脂製板材52により構成され、一対の板材52はそれぞれ、内表面側で突出するように内方に向かって先細の複数の窪み50を外表面54に有し、複数の窪み50それぞれは、最先細部に突き合わせ平面部56を有し、一対の板材52それぞれの対応する窪み50同士の平面部56が互いに背向する形態で突き合わせ溶着することにより、芯材46が形成される。
図7および図8に示すように、複数の窪み50はそれぞれ、芯材46の表面における開口58が正六角形の角錐台形状を有する。複数の窪み50は、芯材46の表面において、ハニカム状に配置されている。このようなハニカム状の配置により、芯材46の表面に密に複数の窪み50を配置することが可能であるが、複数の窪み50の数、あるいは窪み50により形成される芯材46の表面上の開口58の大きさは、仮設トイレユニット10に要求される重量と、要求剛性、特に仮設トイレユニット10の横荷重に対する曲げ剛性との兼ね合いから適宜に定めればよい。
より詳細には、複数の窪み50それぞれの開口58の大きさ、窪み50の深さおよび隣り合う窪み50同士の間隔について、開口58の大きさが大きく、窪み50の深さが深く、隣合う窪み50同士の間隔が小さいほど、芯材46全体としての空隙率を向上することが可能であり、軽量化に資する反面、第1サイドパネル18全体に要求される剛性の観点から決定する必要がある。
変形例として、複数の窪み50は、芯材46の外表面54において均等に分散配置させるのが好ましいが、その形状は、円錐形状、円錐台形状、円筒形状、角柱形状、角錐形状、半球形状など多種の形状から適宜選択すればよい。
一方、表皮材シート44は、ドローダウン、ネックインなどにより肉厚のバラツキが発生することを防止する観点から溶融張力の高い樹脂材料を用いることが好ましく、一方で金型48への転写性、追従性を良好とするため流動性の高い樹脂材料を用いることが好ましい。より詳細には、表皮材シート44は、ポリプロピレン、エンジニアリングプラスチックス、オレフィン系樹脂などから形成されたシートからなる。芯材46の両側に設けられる表皮材シート44間の間隔、すなわち芯材46の嵩(厚み)を確保することにより、第1サイドパネル18全体としての剛性、特に曲げ剛性を確保する観点から、表皮材シート44の剛性としては、少なくとも芯材46の剛性より高い材質が要求される。表皮材シート44は、第1サイドパネル18の上面壁および下面壁を構成し、好ましくは第1サイドパネル18の外周において表皮材シート44Aと表皮材シート44Bの末端を溶着一体化して側壁を構成する。第1サイドパネル18の外周の側壁と芯材46の外周には隙間53が形成されており、これにより成形後の表皮材シート44と芯材46との熱収縮の差によって第1サイドパネル18の変形を防止することができる。一対の表皮材44A,Bは、互いに異なる材質および/または異なる色により構成してもよい。
天井パネル24は、仮設トイレユニット10内への採光性が可能な程度の厚みを有する単壁構造である。
図4(第1サイドパネル18および第2サイドパネル20とフロアパネル14との嵌合関係のみ示す)に示すように、ドアパネル16、第1サイドパネル18および第2サイドパネル20およびバックパネル22それぞれの下端は、フロアパネル14の上面に設けた凹部61に内嵌することにより、連結固定される。また、図3に示すように、第1サイドパネル18および第2サイドパネル20それぞれの一方の側縁付近には凹溝63が形成され、凹溝63に対してバックパネル22が嵌合しており、第2サイドパネル20の他方の側縁には、螺番65を介してドアパネル16が開閉自在に取付けられている。第1サイドパネル18および第2サイドパネル20それぞれには、ドアパネル16の位置を規制するための段部66が形成されている。このように、従来ボルト等の固定手段によりパネル同士を連結していたところ、各パネルの軽量化により、単にパネル同士を嵌合関係により連結固定するだけで、連結の安定化を達成することが可能である。
以上の構成を有する仮設トイレユニット10について、その作用を説明する。
仮設トイレユニット10は、予め成形加工された5つのパネル(ドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20、バックパネル22および天井パネル24)を現場まで輸送して、現場で組み立て、所定期間経過後に現場で解体することを可能にしているが、各パネルの成形方法について、第1サイドパネル18を例に以下に説明する。
まず、たとえばポリオレフィン系樹脂を押出機(図示せず)に供給し、加熱溶融しつつ混練してから所定量の発泡剤を添加し、押出機内で更に混練して発泡性溶融樹脂とし、発泡性溶融樹脂を発泡に適した樹脂温度および発泡性溶融樹脂が発泡を開始しない圧力下に維持しながらアキュームレータ(図示せず)に充填する。次いで、押出ヘッドのダイ先端のゲートを開いた状態で、アキュームレータのラム(図示せず)を押すことにより、発泡性溶融樹脂が低圧域に開放されて、発泡性の筒状パリソンPが形成される。なお、後工程の分割金型48による成形工程中において、発泡倍率はほぼ一定に保持される。
次いで、図9に示すように、既知の押出ヘッド77より溶融状態の筒状パリソンPをスリットダイを通じて鉛直下方に押出し、連続の溶融状態の筒状パリソンPを開位置にある2つの分割金型48の間に供給する。
次いで、図10に示すように、2つの分割金型48を開位置から閉位置に移動し、2つの分割金型48を型締する。これにより、密閉空間が構成される。
次いで、この密閉空間を通じて、ブロー成形あるいは真空成形することにより、密閉空間内のパリソンPはキャビティ70に向かって押し付けられ、キャビティ70に沿って賦形される。
より詳細には、ブロー成形の場合、従来既知の方法と同様に、ブローピン(図示せず)を芯材46中に差し込んで内部に加圧流体を導入することにより、パリソンPをキャビティ70に向かって押し付け、真空成形の場合、従来既知の方法と同様に、密閉空間に連通した流路(図示せず)を分割金型48中に設け、この流路を通じて密閉空間を吸引することにより、パリソンPをキャビティ70に向かって吸引し、パリソンPがキャビティ70に向かって押し付けられる。
これにより、溶融状態の連続的な筒状パリソンPにより、熱可塑性樹脂製板材52が構成され、一対の熱可塑性樹脂製板材52それぞれの対応するキャビティ70に対向する面に、キャビティ70の複数の突起体71が挿入され、対向面に、複数の突起体71に対応する複数の窪み50が形成される。複数の窪み50はそれぞれ、対向面の反対側の面、すなわち内表面側で突出するように形成され、それにより底部を形成する突き合わせ平面部56が形成される。
その際、2つの分割金型48において、複数の突起体71のキャビティ70での配置形態を共通とすることにより、一対の熱可塑性樹脂製板材52それぞれにおいて、対応する窪みの突き合わせ平面部56同士が溶着されるとともに、各金型48のピンチオフ部73が当接することにより、連続筒状パリソンPは、その周縁部にパーティングラインPLが形成されると同時に、溶着される。
次いで、図11に示すように、金型駆動装置(図示せず)により2つの分割金型48を閉位置から開位置に移動し、2つの分割金型48を型開きする。これにより、成形された芯材46を2つの分割金型48の間から取り出す。
以上で、発泡性の芯材46の成形が完了する。
この芯材46を利用してサンドイッチパネル構造の第1サイドパネル14を成形する方法は、成形された芯材46を別途準備した一対の分割形式の金型間に位置決めし、一対の分割形式の金型それぞれのキャビティの周縁部に形成された環状のピンチオフ部のまわりにはみ出す形態で、2条の溶融状態の熱可塑性樹脂製材料のシート状パリソンを、芯材46を挟んで一対の分割形式の金型間に位置決めし、一対の分割形式の金型を型締して、一対の分割形式の金型内に密閉空間を形成し、密閉空間内から加圧することにより、あるいは型締された一対の分割形式の金型を通じて密閉空間内を吸引することにより、一対の分割形式の金型それぞれのキャビティにおいて環状のピンチオフ部の内側に設けられた凹凸部により、密閉空間内のシート状パリソンを賦形するとともに、シート状パリソンと芯材46とを溶着し、それにより、内部に芯材46を配置した状態で、互いに溶着されたシート状パリソンの周縁にパーティングラインを形成することにより行えばよい。
各パネルについても、それぞれ個別に上述のような成形方法により成形され、完成した各パネルを現場まで輸送して、その場で組み立てることにより仮設トイレユニット10を完成する。
以上の構成を有する仮設トイレユニット10によれば、ドアパネル16、第1および第2サイドパネル20およびバックパネル22の少なくとも1つをサンドイッチパネル構造とすることにより、軽量化を達成しつつ強度を確保可能であることから、輸送性および組立性並びに使用便益性を向上させつつ、メインテナンスあるいは養生を簡易化することが可能である。
より詳細には、ドアパネル16、第1サイドパネル18および第2サイドパネル20およびバックパネル22の少なくとも1つを、それぞれの周縁40同士が溶着されて、内部に中空部42を形成する一対の樹脂製の表皮材シート44と、一対の表皮材シート44の間に介在し該中空部42内に配置されて、一対の表皮材シート44それぞれに溶着される樹脂製の芯材46とから構成することにより、芯材46の嵩(厚み)をかせぐことにより断面係数の増大を通じて曲げ剛性を確保することを通じて、パネルの表面に凹部を設けて剛性不足を補う必要をなくし、それにより凹部の洗浄という面倒な作業を不要とすることでメインテナンスあるいは養生を簡易化することが可能であるとともに、パネル自体の軽量化に伴い、それを支持する便槽12の荷重負担が軽減することにより便槽12自体の軽量化あるいはパネルの便槽12への組み付けの簡略化も達成可能となり、仮設トイレユニット10全体の軽量化を通じて、輸送性および組立性の向上が可能である一方、一対の表皮材の内部に設ける樹脂製の芯材46自体により断熱性あるいは遮音性を確保することにより、たとえばパネルに換気口等の開口を設けて一対の表皮材の中空部42を密閉状態に保持しなくても、使用便益性を向上させることが可能である。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。たとえば、本実施形態においては、便槽12に取り付けられるすべてのパネル(ドアパネル16、サイドパネルおよびバックパネル22)について、サンドイッチパネル構造を採用するものとして説明したが、それに限定されることなく、必要に応じて、そのうちの一部のパネル、たとえばサイドパネルにのみサンドイッチパネル構造を採用してもよい。
本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10のドアパネル16を閉じた状態の全体斜視図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10のドアパネル16を開いた状態の全体斜視図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10の横断面図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10の第1サイドパネル18の一部破断図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10の第1サイドパネル18の芯材46の部分断面図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10の第1サイドパネル18の芯材46の部分平面図である。 図7の線A−Aに沿う断面図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10の第1サイドパネル18の芯材46の成形工程における型締前の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10の第1サイドパネル18の芯材46の成形工程における型締状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る仮設トイレユニット10の第1サイドパネル18の芯材46の成形工程における型開き状態を示す図である。
10 仮設トイレユニット
12 便槽
14 フロアパネル
16 ドアパネル
18 第1サイドパネル
20 第2サイドパネル
22 バックパネル
24 天井パネル
25 密閉スペース
26 便器
28 ステップ
32 側縁
36 側縁
42 中空部
44 表皮材シート
46 芯材
48 金型
50 窪み
53 隙間
54 外表面
56 突合せ平面部
61 凹部
63 凹溝
66 段部
67 リブ
69 把手
70 キャビティ
71 突起体
73 ピンチオフ部

Claims (3)

  1. 第1サイドパネルがドアパネルの一方の側縁に連結され、第2サイドパネルがドアパネルの他方の側縁に連結され、バックパネルが第1サイドパネルおよび第2サイドパネルそれぞれの側縁に連結され、
    前記ドアパネル、第1および第2サイドパネルおよび前記バックパネルにより、内部に便器を設けた密閉スペースを構成するパネル式組み立て構造体をなす仮設トイレユニットであって、
    前記ドアパネル、前記第1および第2サイドパネルおよび前記バックパネルの少なくとも1つをサンドイッチパネル構造とし、
    前記サンドイッチパネルは、一対の表皮材シートと、該一対の表皮材シートそれぞれに溶着される樹脂製の芯材とを有し、前記一対の表皮材シートの末端を溶着一体化して側壁を構成し、
    前記サンドイッチパネルの外周の前記側壁と前記芯材の外周には隙間が形成されている、
    ことを特徴とする仮設トイレユニット。
  2. 前記芯材は、所定厚みおよび/または所定発泡倍率を有する発泡樹脂構造である、請求項1に記載の仮設トイレユニット。
  3. 前記サンドイッチパネルは、パネルの表面に凹部リブを有さない平坦な構造である、請求項1に記載の仮設トイレユニット。
JP2014042392A 2014-03-05 2014-03-05 仮設トイレユニット Active JP5945980B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014042392A JP5945980B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 仮設トイレユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014042392A JP5945980B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 仮設トイレユニット

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009250963A Division JP5500342B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 仮設トイレユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014122548A true JP2014122548A (ja) 2014-07-03
JP5945980B2 JP5945980B2 (ja) 2016-07-05

Family

ID=51403237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014042392A Active JP5945980B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 仮設トイレユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5945980B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016135970A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 マックストン株式会社 床パネル
JP2018535341A (ja) * 2015-10-26 2018-11-29 ウーリリフト ビヘーア ベスローテン フェンノートシャップ 衛生設備のためのドアを有する格納式移動ハウジング、および2以上の結合されたハウジングのアセンブリ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01102345U (ja) * 1987-12-28 1989-07-11
JP2008247003A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Meiwa Ind Co Ltd 積層板及びその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01102345U (ja) * 1987-12-28 1989-07-11
JP2008247003A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Meiwa Ind Co Ltd 積層板及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016135970A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 マックストン株式会社 床パネル
JP2018535341A (ja) * 2015-10-26 2018-11-29 ウーリリフト ビヘーア ベスローテン フェンノートシャップ 衛生設備のためのドアを有する格納式移動ハウジング、および2以上の結合されたハウジングのアセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5945980B2 (ja) 2016-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10688751B2 (en) Foam structural material, resin panel, and method for manufacturing a resin panel
US10179441B2 (en) Resin panel and molding method
JP5532522B2 (ja) サンドイッチパネルおよびサンドイッチパネル用芯材の成形方法、ならびにサンドイッチパネルの成形方法
US10022903B2 (en) Method of making a resin panel
JP2008247003A (ja) 積層板及びその製造方法
WO2015194349A1 (ja) 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP6003009B2 (ja) 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP6003044B2 (ja) 樹脂製サンドイッチ構造パネル材およびその製造方法
JP2013141780A (ja) 表皮付き発泡成形体の製造方法および表皮付き発泡成形体製造用装置
JP6252749B2 (ja) 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP2014079899A (ja) 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP5945980B2 (ja) 仮設トイレユニット
JPWO2005115720A1 (ja) 押出用金型、押出成形装置、熱可塑性樹脂シートの製造方法及び熱可塑性樹脂発泡シ−トの製造方法
JP5500342B2 (ja) 仮設トイレユニット
JP2014079900A (ja) 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP5730043B2 (ja) 樹脂成形体およびその製造方法
JP6062844B2 (ja) 積層板
JP6485052B2 (ja) 樹脂製パネル
JP5662725B2 (ja) 蓄熱ボードおよび蓄熱ボードを有する暖房パネル、並びに蓄熱ボードの製造方法
JP5876461B2 (ja) 積層板
WO2014058059A1 (ja) 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP5406489B2 (ja) パネル及びそのパネルの製造方法
JP2006322136A (ja) 中空コンクリートスラブ構法に使用する発泡合成樹脂製埋込体
JP2020121465A (ja) 発泡芯材、樹脂製サンドイッチパネル及び樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP2001047538A (ja) 積層パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160506

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5945980

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250