JP6709083B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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本発明は、ガイドワイヤに関する。
ガイドワイヤは、外科的手術が困難な部位の治療、または人体への低侵襲を目的とした治療や、心臓疾患における血管造影の検査、治療などに用いられるカテーテルを目的部位へ導入、誘導するのに使用されている。
例えばPCI(Percutaneous Coronary Intervention:経皮的冠状動脈インターベンション)を行なう際には、X線透視下で、ガイドワイヤの先端をバルーンカテーテルの先端より突出させた状態で、バルーンカテーテルと共に目的部位である冠状動脈(冠動脈)の狭窄部の手前まで挿入し、次いでガイドワイヤの先端が狭窄部を通過し、その後バルーンカテーテルのバルーンをガイドワイヤに沿わせつつ狭窄部へ誘導し、バルーンを拡張して狭窄部を押し広げ、血流を確保するという治療を行う。
例えばセルジンガー法によりガイドワイヤが大腿動脈から挿入され、大動脈、大動脈弓、冠動脈口を経て冠動脈へと進められるためには、ガイドワイヤは、血管に追従するための柔軟性(追従性)を有するとともに、手元部分からのトルクが先端部まで有効に伝わるトルク伝達性が優れていることが好ましい。
このような手技で用いられるガイドワイヤとして、先端部にリシェイプ可能なリシェイプ部を有するガイドワイヤが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のガイドワイヤでのリシェイプ部は、ガイドワイヤの長手方向に沿って互いに反対方向に屈曲する複数の屈曲部を有するもの、すなわち、波形をなすものとなっている。このような形状のリシェイプ部では、ガイドワイヤの先端部での柔軟性は向上するが、例えば手技によっては、柔軟性が向上した分、当該先端部までトルクが伝わりづらくなる場合がある。
また、その他のガイドワイヤとして、先端部にヘリカル状をなすヘリカル形状部を有するガイドワイヤが開示されている(例えば、特許文献2参照)。このような形状の先端部では、ガイドワイヤの先端部での剛性が高まり、当該先端部までのトルク伝達性が向上するが、先端部での柔軟性が著しく低下してしまう。
特開2008−237253号公報 特開2014−23943号公報
本発明の目的は、先端部の柔軟性を確保しつつ、先端部までのトルク伝達性に優れたガイドワイヤを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 長尺状をなし、可撓性を有するワイヤ本体と、
前記ワイヤ本体の先端部に設けられ、板状をなし、所望の形状に変形させて用いられるリシェイプ部と、
前記リシェイプ部が挿入された管状部とを備え、
前記リシェイプ部は、外力を付与しない自然状態で、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って互いに反対方向に複数回湾曲または屈曲するように変形した波形をなし、かつ、前記ワイヤ本体の中心軸回りに前記リシェイプ部の基端から先端に向って回転するように捩られていることを特徴とするガイドワイヤ。
(2) 前記リシェイプ部は、前記管状部の内周部と離間している上記(1)に記載のガイドワイヤ。
(3) 前記リシェイプ部の先端の横断面と、前記リシェイプ部の基端の横断面との相対的な捩れ角は、1度以上、360度以下である上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤ。
(4) 前記リシェイプ部は、前記自然状態で、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って互いに反対方向に複数回湾曲した部分である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(5) 前記波形は、正弦波曲線である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(6) 前記リシェイプ部の幅および厚さ、前記波形の波長および振幅は、それぞれ、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って一定となっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(7) 前記リシェイプ部の幅および厚さ、前記波形の波長および振幅のうちの少なくとも1つが、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って変化している上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(8) 前記管状部は、コイルである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(9) 前記ワイヤ本体は、前記リシェイプ部を含む第1ワイヤと、該第1ワイヤの基端側に接合された第2ワイヤとで構成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(10) 長尺状をなし、可撓性を有するワイヤ本体と、
前記ワイヤ本体の先端部に設けられ、板状をなす板状部と、
前記板状部が挿入された管状部とを備え、
前記板状部は、外力を付与しない自然状態で、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って互いに反対方向に複数回湾曲または屈曲するように変形した波形をなし、かつ、前記ワイヤ本体の中心軸回りに捩られ、
前記板状部の先端の横断面と基端の横断面とは、それぞれ、長方形をなし、
先端の前記横断面の長辺方向に沿った先端の中心線と、基端の前記横断面の長辺方向に沿った基端の中心線とを有し、
前記先端の中心線と前記基端の中心線とが捩れの位置関係にあることを特徴とするガイドワイヤ。
本発明によれば、リシェイプ部が板状をなすことで、リシェイプ(形状付け)が容易となり、術者は、使用するガイドワイヤ先端に、必要な先端形状を付与することができる。
また、リシェイプ部が、板状をなすことに加え、波形をなすことにより、例えばガイドワイヤの先端が血管等の体腔の内壁に突き当たって衝突したとしても、その衝撃を吸収することができ、よって、当該衝突による内壁の損傷を防止することができる。このように、ガイドワイヤは、その先端部が十分な柔軟性を有するものとなっている。
さらに、リシェイプ部が板状と波形をなすことに加えて、さらに捩られた形状をなすことにより、ガイドワイヤは、先端部の前記柔軟性を確保しつつ、基端側からトルクを付与された際、当該トルクがガイドワイヤの先端部まで確実に伝わるトルク伝達性に優れたものとなる。
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す縦断面側面図である。 図2は、図1中のガイドワイヤにおける板状部の平面図である。 図3は、図1中のガイドワイヤにおける板状部の斜視図である。 図4は、図1中のガイドワイヤにおける板状部の捩れ角を説明するための斜視図(図3中の矢印A方向から見た断面図)である。 図5は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態における板状部の平面図である。 図6は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態における板状部の側面図である。 図7は、本発明のガイドワイヤの第4実施形態における板状部の側面図である。 図8は、本発明のガイドワイヤの第5実施形態における板状部の側面図である。
以下、本発明のガイドワイヤを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す縦断面側面図である。図2は、図1中のガイドワイヤにおける板状部の平面図である。図3は、図1中のガイドワイヤにおける板状部の斜視図である。図4は、図1中のガイドワイヤにおける板状部の捩れ角を説明するための斜視図であり、図3中の矢印A方向から見た断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4中(図5〜図8についても同様)の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。また、図4では、図1中のガイドワイヤにおけるリシェイプ部を基端側から見た状態となっており、符号「37」の断面が手前側となり、符号「36」の断面が奥側となる。また、図では、理解を容易にするため、ガイドワイヤの長さ方向を短縮し、ガイドワイヤの径方向(太さ方向)を誇張して模式的に図示しており、長さ方向と径方向の比率は、実際とは異なる。
図1に示すガイドワイヤ1は、内視鏡も含むカテーテルの内腔に挿入して用いられるカテーテル用ガイドワイヤである。このガイドワイヤ1は、先端側に配置された第1ワイヤ2と、第1ワイヤ2の基端側に配置された第2ワイヤ4とを接合してなるワイヤ本体10と、ワイヤ本体10の先端側の部分である先端部に設置された螺旋状のコイル5とを備えている。ガイドワイヤ1の全長は、特に限定されないが、例えばガイドワイヤ1をPCIに用いる場合には、200〜5000mm程度であるのが好ましく、1000〜3000mm程度であるのがより好ましい。
第1ワイヤ2は、長尺状をなす線材で構成され、その先端側から順に配置された板状部3と、移行部27と、第1テーパ部22と、外径一定部21と、第2テーパ部23と、大径部24とを有している。
外径一定部21は、第1ワイヤ2の長手方向に沿って外径がほぼ一定の部分である。
第1テーパ部22は、先端方向に向かって外径が漸減した部分である。
移行部27は、先端方向に向って厚さが減少し、幅が広くなる板状をなす部分である。
板状部3は、板状をなし、いわゆるリシェイプ部と呼ばれる、ガイドワイヤ先端部を所望の形状に変形させて用いることができる部分である。
第2テーパ部23は、基端方向に向かって外径が漸増した部分である。
大径部24は、外径一定部21より外径が大きい部分である。
第1ワイヤ2は、板状部3と外径一定部21との間に第1テーパ部22が形成されており、特に、第1テーパ部22よりも先端側に板状部3が形成されている。これにより、曲げ剛性やねじり剛性などの第1ワイヤ2の剛性が先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ1は、先端部に良好な狭窄部の通過性および柔軟性を得て、血管等への追従性、安全性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。また、第1テーパ部22と同様に、第2テーパ部23を介して外径一定部21と大径部24とが形成されていることにより、第1ワイヤ2の剛性は先端方向に向かって徐々に減少させることができる。
なお、第1テーパ部22および第2テーパ部23の外径の減少率に相当するテーパ角度は、ワイヤ本体10の長手方向に沿って一定でも、長手方向に沿って変化する部位があってもよい。例えば、テーパ角度が比較的大きい箇所と比較的小さい箇所とが複数回交互に繰り返して形成されているものでもよい。また、第1テーパ部22と第2テーパ部23とは、それぞれテーパの形状やテーパ角度が異なっていてもよい。
第1ワイヤ2の大径部24の基端には、第2ワイヤ4の先端が接合されている。第2ワイヤ4も、第1ワイヤ2と同様に、長尺状をなす線材で構成されている。第1ワイヤ2と第2ワイヤ4との接合方法としては、特に限定されず、溶接などが好ましい。
本実施形態では、第2ワイヤ4は、その外径がほぼ一定となっている。この第2ワイヤ4の外径は、第1ワイヤ2の大径部24の外径とほぼ等しい。第1ワイヤ2の大径部24と第2ワイヤ4との接合部11の前後では、大径部24は、外径が基端方向に向かって若干漸減した小テーパ部241となっており、第2ワイヤ4は、外径が先端方向に向かって若干漸減した小テーパ部41となっている。また、第2ワイヤ4の基端42は、丸みを帯びている。
第1ワイヤ2の平均外径は、第2ワイヤ4の平均外径より小さい。これにより、ガイドワイヤ1は、その先端側である第1ワイヤ2上では柔軟性に富み、基端側である第2ワイヤ4上では比較的剛性が高いものとなるため、先端部の柔軟性と、押し込み性やトルク伝達性等の優れた操作性とを両立することができる。
第1ワイヤ2および第2ワイヤ4の構成材料は、特に限定されず、それぞれ、例えば、ステンレス鋼、ピアノ線、コバルト系合金、超弾性合金を含む擬弾性を示す合金などの各種金属材料であってもよい。また、第1ワイヤ2と第2ワイヤ4とは、異なる材料で構成されていてもよいし、同一または同種の材料で構成されていてもよい。例えば第1ワイヤ2と第2ワイヤ4とを異なる材料で構成する場合、第1ワイヤ2は、超弾性合金、特にNi−Ti系合金で構成されているのが好ましく、第2ワイヤ4は、ステンレス鋼で構成されていることが好ましい。
ワイヤ本体10の先端部外周には、板状部3から外径一定部21の途中までを覆うようにコイル5が配置されている。このコイル5の設置により、カテーテルの内壁や生体表面に対するワイヤ本体10の表面の接触面積が少なくなり、摺動抵抗を低減することができる。その結果、ガイドワイヤ1の操作性がより向上する。
また、ワイヤ本体10の板状部3から外径一定部21の途中までは、コイル5の内周部と非接触で挿通されている。これにより、コイル5とワイヤ本体10の先端部との間に間隙50が形成されることとなる。
本実施形態では、コイル5は、板状部3が挿通する先端側の第1コイル51と、基端側の第2コイル52とで構成されている。第1コイル51は、横断面形状が円形の素線511を螺旋状に巻回したものであり、第2コイル52も、横断面形状が円形の素線521を螺旋状に巻回したものである。素線511の外径と素線521の外径は、図1に示す構成では同じであるが、これに限定されず、異なっていてもよい。双方の外径が異なっている場合、素線511の外径が、素線521の外径よりも小さくなっていているのが好ましい。これにより、コイル5の先端部におけるガイドワイヤ1の柔軟性をより向上させることができる。
また、第1コイル51は、隣接する素線511同士が自然状態で接触しており、いわゆる密巻きの状態となっており、第2コイル52も、隣接する素線521同士が自然状態で接触しており、いわゆる密巻きの状態となっている。ここで、「自然状態」とは、外力が付与していない状態を言う。なお、ガイドワイヤ1では、このような蜜巻きの構成に限定されず、隣接する素線511同士、または、隣接する素線521同士が離間している疎巻きの状態である箇所があってもよい。
また、図1に示す構成では第1コイル51のコイル径である外径と、第2コイル52の外径とは、同じあるが、異なっていてもよい。双方の外径が異なっている場合、第1コイル51の外径が、第2コイル52の外径よりも小さくなっていることが好ましい。これにより、コイル5の先端部におけるガイドワイヤ1の柔軟性をより向上させることができる。
第1コイル51の構成材料と第2コイル52の構成材料とは、同じであってもよいが、異なっていることが好ましい。この場合、第1コイル51をPt−Ir合金のようなX線不透過材料で構成し、第2コイル52をステンレス鋼で構成することができる。これにより、X線透視下で、第1コイル51を第2コイル52よりも強調することができるため視認し易くなり、よって、ガイドワイヤ1の最先端部の位置をより鮮明に視認することができる。
図1に示すように、コイル5は、ワイヤ本体10に対し3箇所(複数箇所)で固定されている。すなわち、第1コイル51の先端部が固定材料(固定部)61により第1ワイヤ2の板状部3の先端36である先端と固定され、第2コイル52の基端部が固定材料63により外径一定部21の途中に固定され、第1コイル51の基端部および第2コイル52の先端部が固定材料62により第1テーパ部22に一括して固定されている。このような箇所で固定することにより、ガイドワイヤ1のコイル5が存在する部位である先端部の柔軟性を損なうことなく、ワイヤ本体10に対し第1コイル51と第2コイル52とをそれぞれ確実に固定することができる。固定箇所は3個に限らず、1箇所以上あればよい。
特に、板状部3の先端側および基端側がそれぞれ固定材料61および62により固定されているため、板状部3を第1コイル51に対し確実に固定することができ、形状付けされた板状部3の形状を適正に保持することができる。
図1に示すように、固定材料61、62、63は、それぞれ、好ましくは半田(ろう材)で構成されている。なお、固定材料61、62、63は、半田に限らず、接着剤でもよい。また、コイル5のワイヤ本体10に対する固定方法は、前記のような固定材料によるものに限らず、例えば、溶接でもよい。また、血管等の体腔の内壁の損傷を防止するために、固定材料61は、いわゆる「先端チップ」として機能し、その先端611は、丸みを帯びていることが好ましい。
図1に示すように、ワイヤ本体10の外表面には、第1ワイヤ2の外径一定部21の基端部から第2ワイヤ4を覆う樹脂被覆層8が設けられている。この樹脂被覆層8は、種々の目的で形成することができるが、その一例として、ガイドワイヤ1の摺動抵抗を低減し、摺動性を向上させることによってガイドワイヤ1の操作性を向上させることがある。
ガイドワイヤ1の摺動抵抗の低減を図るためには、樹脂被覆層8は、以下に述べるような摩擦を低減し得る材料で構成されていることが好ましい。これにより、ガイドワイヤ1とともに用いられるカテーテルの内壁との摺動抵抗が低減されて摺動性が向上し、カテーテル内でのガイドワイヤ1の操作性がより良好なものとなる。また、ガイドワイヤ1の摺動抵抗が低くなることで、ガイドワイヤ1をカテーテル内で移動させたり、回転させたりした際に、ガイドワイヤ1のキンク、折れ曲がり、ねじれ、特に接合部11付近におけるキンクやねじれをより確実に防止することができる。このような摩擦を低減し得る材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、PETやPBT等のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、PTFEやETFE等のフッ素系樹脂、またはこれらの複合材料が挙げられる。
また、樹脂被覆層8は、ガイドワイヤ1を血管等に挿入する際の安全性の向上を目的として設けることもできる。この目的のためには、樹脂被覆層8は柔軟性に富む材料で構成されていることが好ましい。このような柔軟性に富む材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、PETやPBT等のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、シリコーン樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー等の熱可塑性エラストマー、ラテックスゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料、またはこれらのうちに2種以上を組み合わせた複合材料が挙げられる。
本実施形態では、樹脂被覆層8は、第1ワイヤ2の外径一定部21の基端部から大径部24までを覆う第1樹脂被覆層81と、接合部11の前後を覆う第2樹脂被覆層82と、第2ワイヤ4を覆う第3樹脂被覆層83とに分けられている。そして、ワイヤ本体10を覆う部位に応じて、第1樹脂被覆層81の構成材料と、第2樹脂被覆層82の構成材料と、第3樹脂被覆層83の構成材料とを、前述した樹脂被覆層8の構成材料から適宜選択することができる。
なお、ガイドワイヤ1は少なくともその先端部の外面に、親水性材料がコーティングされていることが好ましい。これにより、親水性材料が湿潤して潤滑性を生じ、ガイドワイヤ1の摺動抵抗が低減し、摺動性が向上する。従って、ガイドワイヤ1の操作性が向上する。
図1に示すように、前述したように、第1ワイヤ2の最先端部にはガイドワイヤ1を、所望の形状に変形させて用いられる板状部3が設けられている。一般に、ガイドワイヤは、誘導するカテーテル等の先端部を血管形状に対応させたり、血管分岐を適正かつ円滑に選択、誘導したりするために、医師等がガイドワイヤの先端部を予め所望の形状に変形させて使用することがある。このようにガイドワイヤの先端部を所望の形状に曲げることはリシェイプと呼ばれる。そして、ガイドワイヤ1は板状部3を設けることにより、リシェイプを容易かつ確実に行うことができ、ガイドワイヤ1を生体内に挿入する際の操作性が格段に向上する。なお、板状部3は、図1中の矢印Aまたは矢印B方向に曲げて用いられる。また、コイル5の第1コイル51は、板状部3の変形に追従するように変形することができる。
図1〜図3に示すように、自然状態で板状部3は、ワイヤ本体10の中心軸O10に沿って互いに反対方向に複数回湾曲変形した波形をなしている。本実施形態では、板状部3は、先端側から湾曲部31、湾曲部32、湾曲部33、湾曲部34、湾曲部35の合計5つの湾曲部を有している。なお、湾曲部の形成数は、板状部3の理解を容易にするために本実施形態では5つとしているが、好ましくは1個以上、200個以下とすることができ、より好ましくは10個以上、50個以下とすることができる。
図1、図3に示す構成では、これら湾曲部のうち、湾曲部31、湾曲部33、湾曲部35が図中の下方に向かって凸となるように湾曲し、湾曲部32、湾曲部34が図中の上方に向かって凸となるように湾曲している。これにより、板状部3の全体形状は、波形をなすこととなり、その波形としては、特に限定されないが、例えば、正弦波曲線であることが好ましい。
板状部3がこのような波形をなすことにより、例えばガイドワイヤ1の先端611が血管等の体腔の内壁に突き当たって衝突したとしても、その衝撃を吸収することができ、よって、当該衝突による内壁の損傷を防止することができる。このように、ガイドワイヤ1は、その先端部が十分な柔軟性を有するものとなっている。なお、ガイドワイヤ1では、板状部3は、前記内壁に対する衝撃を緩和する緩衝部として機能する部分であるということができる。
また、図3、図4に示すように、自然状態で板状部3は、その全長にわたってワイヤ本体10の中心軸O10回りに捩られている。そして、板状部3の先端36の横断面と、板状部3の基端37の横断面との相対的な捩れ角θは、0度超え、360度以下であることが好ましく、1度以上、180度以下であることがより好ましく、5度以上、45度以下であることがさらに好ましい。なお、先端36の横断面と基端37の横断面とは、それぞれ、長方形をなし、図3、図4中の中心線O36は、先端36の横断面の長辺方向に沿った中心線であり、中心線O37は、基端37の横断面の長辺方向に沿った中心線である。そして、中心線O36と中心線O37とは、捩れの位置関係にあるかまたは平行である。
板状部3が前記波形をなすことに加えて、さらにこのように捩られた形状をなすことにより、ガイドワイヤ1は、先端部の前記柔軟性を確保しつつ、基端側からトルクを付与された際、当該トルクがガイドワイヤ1の先端部まで確実に伝わるトルク伝達性に優れたものとなる。また、捩れ角θが前記数値範囲から外れた場合、例えば、ガイドワイヤ1の先端部での柔軟性が著しく低下したり、トルク伝達性が低下することがある。
図2、図3に示すように、板状部3の幅Wおよび厚さt、波形の波長λおよび振幅Mは、それぞれ、ワイヤ本体10の中心軸O10に沿って一定となっている。これにより、例えば、板状部3の形成を容易に行なうことができる。
なお、板状部3の形成には、次に述べる方法を用いることができる。
例えば、第1テーパ部22から先端方向に延びたワイヤ部分を押圧して板状に成形した後に、所定の形状の湾曲部31〜湾曲部35を成形してもよいが、所定形状の湾曲部31〜湾曲部35が成形できるような金型にて前記ワイヤ部分を圧縮して、板状部成形と湾曲部成形とを同時に行なってもよい。そして、その後に捩じりを加える。これにより、板状部3が形成される。また、湾曲部形成とねじり成形は同時に行ってもよい。
超弾性Ni−Ti系合金により構成された前記ワイヤ部分を圧縮して板状に成形すると、加工硬化して超弾性を示さなくなることがある。これにより、ワイヤ本体10のうち、板状部3は、それ以外の部分に比べて塑性変形し易い特性を持ち、容易かつ確実に所望の形状にリシェイプすることができ、そのリシェイプ形状を維持することができる。また、このようにリシェイプされた板状部3は、常温は勿論のこと、その温度が体温程度に上昇しても、リシェイプされたままの形状を維持する。
また、板状部3は、リシェイプの有無に関わらず、すなわち、形状付けを行なうか否かに関わらず、第1コイル51の内周部512と離間することが好ましい。これにより、リシェイプの自由度を十分に確保することができる。なお、リシェイプ限界を規制したい場合には、リシェイプ後の板状部3が第1コイル51の内周部512に接するように構成することが好ましい。なお、板状部3は、リシェイプ後でも第1コイル51の内周部512から離間したままであってもよい。
<第2実施形態>
図5は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態における板状部の平面図である。なお、図5では、簡単化のために、板状部は波形と捩れとが省略されたものとなっている。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、板状部の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図5に示すように、本実施形態では、板状部3は、幅Wがワイヤ本体10の中心軸O10に沿って変化しており、この場合、特に、幅Wが先端方向に向かって漸減していることが好ましい。このような構成は、板状部3が先端に向かってより柔軟となる。さらに先端をより先細りにすることで、第1コイル51の内径を小さくしてもよい。
なお、幅Wの漸減は、図5に示す構成では連続的になされているが、これに限定されず、段階的になされていてもよい。
<第3実施形態>
図6は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態における板状部の側面図である。なお、図6では、簡単化のために、板状部は波形と捩れとが省略されたものとなっている。
図6に示すように、本実施形態では、板状部3は、厚さtがワイヤ本体10の中心軸O10に沿って変化しており、この場合、特に、厚さtが先端方向に向かって漸減していることが好ましい。このような構成は、板状部3が先端方向に向かって徐々に柔軟になる場合に適している。
なお、厚さtの漸減は、図6に示す構成では連続的になされているが、これに限定されず、段階的になされていてもよい。
<第4実施形態>
図7は、本発明のガイドワイヤの第4実施形態における板状部の側面図である。
図7に示すように、本実施形態では、板状部3は、波長λがワイヤ本体10の中心軸O10に沿って変化しており、この場合、特に、波長λが先端方向に向かって漸増していることが好ましい。すなわち、湾曲部33と湾曲部35との間の波長λが最も短く、先端側の湾曲部31と湾曲部33との間の波長λが最も長くなっていることが好ましい。このような構成は、板状部3が先端に向かってより柔軟となる。さらに先端をより先細りにすることで、第1コイル51の内径および外径を小さくしてもよい。
<第5実施形態>
図8は、本発明のガイドワイヤの第5実施形態における板状部の側面図である。
図8に示すように、本実施形態では、板状部3は、振幅Mがワイヤ本体10の中心軸O10に沿って変化しており、この場合、特に、振幅Mが先端方向に向かって漸減していることが好ましい。すなわち、基端側の湾曲部の振幅Mがもっと大きく、先端側に向かって順に小さくなっていることが好ましい。このような構成は、板状部3が先端に向かってより柔軟となる。さらに先端をより先細りにすることで、第1コイル51の内径および外径を小さくしてもよい。
以上、本発明のガイドワイヤを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ガイドワイヤを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のガイドワイヤは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。例えば、板状部は、前記第1実施形態では幅、厚さ、波長および振幅がそれぞれワイヤ本体の中心軸に沿って一定となっているが、これらのうちの1つの条件が前記第2実施形態〜第5実施形態のように変化していてもよい。
また、ワイヤ本体は、前記各実施形態では第1ワイヤと第2ワイヤとを接合したものとなっているが、これに限定されず、接合部のない連続した一本の線材で構成されたものであってもよい。
また、第1ワイヤと第2ワイヤとの接合部の位置は、図1に示すガイドワイヤでの位置に限定されない。
ガイドワイヤは、前記各実施形態では先端部にコイルを有するものとなっているが、コイルに限定されず、内側にリシェイブ部が挿入可能な管状をなす管状部であればよい。この場合、管状部は、例えば管壁を貫通する複数のスリットが形成された樹脂製のパイプ(管体)であってもよい。
また、板状部は、前記各実施形態では自然状態でワイヤ本体の中心軸に沿って互いに反対方向に複数回湾曲変形した部分となっているが、これに限定されず、同方向に複数回屈曲変形した部分となっていてもよい。
また、ワイヤ本体の板状をなす板状部は、前記各実施形態では板状部として機能する部分であるが、これに限定されず、板状部としての機能を発揮しない部分であってもよい。
1 ガイドワイヤ
10 ワイヤ本体
11 接合部
2 第1ワイヤ
21 外径一定部
22 第1テーパ部
23 第2テーパ部
24 大径部
241 小テーパ部
27 移行部
3 板状部
31、32、33、34、35 湾曲部
36 先端
37 基端
4 第2ワイヤ
41 小テーパ部
42 基端
5 コイル
50 間隙
51 第1コイル
511 素線
512 内周部
52 第2コイル
521 素線
61、62、63 固定材料(固定部)
611 先端
8 樹脂被覆層
81 第1樹脂被覆層
82 第2樹脂被覆層
83 第3樹脂被覆層
A、B 矢印
振幅
10 中心軸
36、O37 中心線
厚さ

θ 捩れ角
λ 波長

Claims (10)

  1. 長尺状をなし、可撓性を有するワイヤ本体と、
    前記ワイヤ本体の先端部に設けられ、板状をなし、所望の形状に変形させて用いられるリシェイプ部と、
    前記リシェイプ部が挿入された管状部とを備え、
    前記リシェイプ部は、外力を付与しない自然状態で、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って互いに反対方向に複数回湾曲または屈曲するように変形した波形をなし、かつ、前記ワイヤ本体の中心軸回りに前記リシェイプ部の基端から先端に向って回転するように捩られていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記リシェイプ部は、前記管状部の内周部と離間している請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記リシェイプ部の先端の横断面と、前記リシェイプ部の基端の横断面との相対的な捩れ角は、1度以上、360度以下である請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記リシェイプ部は、前記自然状態で、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って互いに反対方向に複数回湾曲した部分である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記波形は、正弦波曲線である請求項1ないし4のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  6. 前記リシェイプ部の幅および厚さ、前記波形の波長および振幅は、それぞれ、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って一定となっている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  7. 前記リシェイプ部の幅および厚さ、前記波形の波長および振幅のうちの少なくとも1つが、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って変化している請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  8. 前記管状部は、コイルである請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  9. 前記ワイヤ本体は、前記リシェイプ部を含む第1ワイヤと、該第1ワイヤの基端側に接合された第2ワイヤとで構成されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  10. 長尺状をなし、可撓性を有するワイヤ本体と、
    前記ワイヤ本体の先端部に設けられ、板状をなす板状部と、
    前記板状部が挿入された管状部とを備え、
    前記板状部は、外力を付与しない自然状態で、前記ワイヤ本体の中心軸に沿って互いに反対方向に複数回湾曲または屈曲するように変形した波形をなし、かつ、前記ワイヤ本体の中心軸回りに捩られ、
    前記板状部の先端の横断面と基端の横断面とは、それぞれ、長方形をなし、
    先端の前記横断面の長辺方向に沿った先端の中心線と、基端の前記横断面の長辺方向に沿った基端の中心線とを有し、
    前記先端の中心線と前記基端の中心線とが捩れの位置関係にあることを特徴とするガイドワイヤ。
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