JP6708343B2 - 抄造機 - Google Patents

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Description

本発明は、抄造体の厚みのばらつきを低減することができる抄造機に関する。
スラリー状の原料から製造される繊維板などの板材は、抄造法による抄造工程を経て製造される。そのうち、円網式抄造機を用いた抄造は、スラリー状の原料を一または複数の円網で抄く工程と、抄いて形成された固形分(抄造体)を積層させながら巻き取る工程とを有する。また、長網式抄造機を用いた抄造は、原料供給槽の吐出口から原料を吐出し、この原料を抄造ベルトにより搬送する工程を有する。抄造ベルトの下側には、吸引ボックスが設けられる。この吸引ボックスにより原料の水分が吸引されることにより、湿潤なシートが形成される。その後、シートはカッターにより裁断されて所定形状の抄造体が得られる。
これらの抄造法は、種々の要因に応じて、製造された、完成品としての板材の幅方向に約5〜30%の厚みのばらつきを発生させる場合がある。要因としては、原料の濃度(鉱物材料や繊維材料の量)や粘度、繊維長や粒子径などの状態、繊維の質、フェルトの汚れ、原料の流速、原料の沈降度合い、原料の経時劣化、槽内のアジテーターによる回流方向および速さなどが挙げられる。
例えば、特許文献1には、板厚のばらつきを低減させる丸網式抄造機が開示されている。この丸網式抄造機は、原料スラリーを貯留する第1、第2の槽に、槽からスラリーを排出する排出手段を備える。第1の槽と第2の槽との各排出手段は、丸網を挟んで対向する位置に設けられる。これにより、層内の圧力分布を調整し、板厚のばらつきを低減させるものである。また、特許文献2には、抄造体の幅方向における厚さの均一化を図る長網式抄造機が開示されている。
特開2013−112901号公報 WO2009/072419号
特許文献1に記載の丸網式抄造機は、板厚のばらつきの要因として、層内の圧力分布のみを考慮するものであった。しかし、上述したとおり、厚みのばらつきは原料の濃度および粘度やフェルトの汚れなど、時間とともに変化する種々の要因に依存するものである。このため、特許文献1に記載の丸網式抄造機では、均一な板厚を有する板材を得るには十分ではなかった。
特許文献2に記載の抄造機は、抄造ゾーンの始端から原料の搬送方向に延出する仕切板を抄造帯の上方に備える。これにより、抄造ゾーンを幅方向に区割して、厚さの均一化を図るものである。しかし、この抄造機は、抄造時に抄造体に仕切板の痕跡が形成され、製品の仕上がりが劣るものであった。また、汚れた抄造帯のフェルトを取り替える際、仕切板を撤去する必要があり、メンテナンスが困難であった。さらに、仕切板自体の清掃もメンテナンスを困難にしていた。さらにまた、仕切板で仕切られた各区割への原料供給制御が必要であるため、装置構成や作業を複雑化していた。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、時間とともに変化する要因に対して抄造体の幅方向の厚みを好適に調整することができる抄造機を提供することを目的とする。
本発明に係る抄造機は、上述した課題を解決するために、原料のスラリーを貯留する少なくとも1の槽と、前記槽から前記スラリー中の固形分を抄き上げ抄造体を形成する抄き上げ装置と、シート片で前記抄き上げ装置表面の少なくとも一部を覆い、前記抄造体の略幅方向に沿った厚みに応じて、前記抄き上げ装置に抄き上げられる前記固形分の量を前記略幅方向において調整するシート状調整装置とを備え、前記シート片は、長さ方向端部に向けてシート片の幅を小さくするように長さ方向端部まで設けられた切り欠きを有することを特徴とする。
本発明に係る抄造機においては、時間とともに変化する要因に対して抄造体の幅方向の厚みを好適に調整することができる。
本発明に係る抄造機の第1実施形態を示す全体的な構成図。 第1実施形態におけるシート状調整装置を側面から見た説明図。 第1実施形態におけるシート状調整装置を正面から見た説明図。 巻上装置を側面からみた構成図。 巻上装置を正面から見た構成図。 巻上装置の駆動部の構成を特に説明する断面図。 巻上装置の駆動部の構成を特に説明する平面図。 (a)は第1実施形態のシート片によって抄き上げ量が調整された抄造体を説明するための図3のIV−IV線に沿う断面図、(b)は変形例としてのシート片によって抄き上げ量が調整された抄造体を説明するための図9のIV−IV線に沿う断面図。 切り欠きを有するシート片を備えたシート状調整装置を正面から見た説明図。 シート片の切り欠きの形状の他の構成例を示す図。 本発明に係る抄造機の第2実施形態を示す全体的な構成図。 第2実施形態におけるシート状調整装置を側面から見た説明図。 第2実施形態におけるシート状調整装置を上方から見た説明図。 切り欠きを有するシート片を備えたシート状調整装置を上方から見た説明図。 第2実施形態の変形例としての抄造機のシート状調整装置を側面から見た説明図。 第2実施形態の他の変形例としての抄造機を示す全体的な構成図。
[第1実施形態]
本発明に係る抄造機の第1実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る抄造機の第1実施形態を示す全体的な構成図である。
抄造機1aは、例えば住宅用建材であるサイディングボード、シリカボード、セメントボードなどの板材を製造する際の抄造工程で用いられるものである。抄造機1aは、円網式抄造機であり、コンベア装置2と、槽3、3、3(以下単に槽3という。)と、巻取ローラー4とを有する。
コンベア装置2は、例えばフェルトで構成された抄造ベルト10を有し、抄造体を移送する。
槽3は、コンベア装置2の下側に配置され、原料のスラリー13を貯留する。槽3は、抄造される板材の用途などに応じて、単層でも3層以外の複数槽であってもよい。各槽3には、スラリー13が原則として常時供給される。スラリー13の供給は、ワイヤーシリンダー14の回転方向の順流側であっても、逆流側であってもよい。原料は、例えばセメントなどの鉱物材料とパルプなどの繊維材料との混合物である。
各槽3内には、抄き上げ装置としてのワイヤーシリンダー14、14、14(以下単にワイヤーシリンダー14という。)が配置される。ワイヤーシリンダー14は、原料を抄くためにメッシュ状に形成された円筒状であり、槽3内でスラリー13に浸漬され、回転に伴いスラリー13中の固形分を抄き上げる。ワイヤーシリンダー14は、軸方向が抄造ベルト10の送り方向に略直交する方向となるよう、配置される。ワイヤーシリンダー14は、図示しない駆動源により調整可能な回転速度で回転する。なお、ワイヤーシリンダー14は、図2に示すように、ワイヤーシリンダー14表面を通過した排水13bを槽3の側面より排出させる排水手段(図示せず)を有する。また、槽3内には、スラリー13の沈殿を防止するアジテーター15(攪拌機)が設けられる。
巻取ローラー4は、コンベア装置2の送り方向下流側に、回転可能に設けられる。巻取ローラー4は、コンベア装置2上で輸送された抄造体30aを巻き取るために設けられる。巻取ローラー4近傍には、所定の層数の巻き取りが完了した抄造体30bを切断するカッターなどの切断装置(図示せず)が配置される。巻取ローラー4の下流側には、さらに移送ベルト18を有するコンベア装置19が設けられる。巻取ローラー4から切断された抄造体30bは移送ベルト18上で次工程へ移送される。
抄造機1aは、厚み測定装置20を有する。厚み測定装置20は、ワイヤーシリンダー14で抄き上げられ形成された抄造体30bの略幅方向(コンベア装置2、19の送り方向に略直交する方向)の厚み(幅方向複数箇所の厚み)を測定する。厚み測定装置20には、非接触の光学式、静電容量式など種々の形式を利用することができる。厚み測定装置20により測定された厚み情報は、コントローラー21へ送信される。コントローラー21は、厚み情報に基づいてシート状調整装置22(図2)を制御する。
図2は、第1実施形態におけるシート状調整装置22を側面から見た説明図である。
図3は、第1実施形態におけるシート状調整装置22を正面から見た説明図である。図3においては、5枚あるシート片23のうち、2枚のみが使用され、その他の3枚は仮想線にて示される。
シート状調整装置22は、厚み測定装置20で測定された抄造体30bの略幅方向の厚みに応じて、ワイヤーシリンダー14に抄き上げられる固形分の量を略幅方向において調整する。シート状調整装置22は、ワイヤーシリンダー14の幅方向に複数に分割された(幅方向に複数枚設けられた)シート片23でワイヤーシリンダー14表面の周方向の少なくとも一部を覆う。これにより、シート状調整装置22は、ワイヤーシリンダー14に抄き上げられる抄造体30cの量を減少させる。図2および図3においては、シート片23は、槽3内のスラリー水面13aからワイヤーシリンダー14の下端より上方まで覆う。シート片23は、例えば鋼材、テフロン(登録商標)などの樹脂材、布材などのシート状部材であり、原料を通過させないものであっても、ある程度の原料を通過させるメッシュ状であってもよい。また、各シート片23が適切にスラリー13内でワイヤーシリンダー14表面を覆うよう、各シート片23はおもり25を端部に有することが好ましい。
シート状調整装置22は、コントローラー21により制御されることにより、巻上装置24によりシート片23ごとに昇降が可能である。
図4は、巻上装置24を側面からみた構成図である。図5は、巻上装置24を正面から見た構成図である。図6は、巻上装置24の駆動部111の構成を特に説明する断面図である。図7は、巻上装置24の駆動部111の構成を特に説明する平面図である。
巻上装置24は、巻上部110と、駆動部111とを主に有する。
巻上部110は、芯棒120と、回転シリンダー121と、ケーシング122と、支持フレーム123と、支持棒124とを有する。芯棒120は、図5および図6に示すように、巻上部110と駆動部111とを貫く棒状部材である。図4および図5に示すように、芯棒120が槽3上に固定されることにより、巻上装置24は固定される。回転シリンダー121は、各シート片23の一端を固定し、芯棒120周りに正逆方向に回転することにより各シート片23を下降させたり巻き上げたりする。回転シリンダー121は、シート片23の枚数に応じて長さ方向に沿って分割されている。すなわち、図5に示すように、回転シリンダー121は回転シリンダー121の長さ方向(シート片23の幅方向)に沿って5分割されており、第1回転シリンダー121a〜第5回転シリンダー121eを有する。第1回転シリンダー121a〜第5回転シリンダー121eの境界には、仕切板127(図6)が設置されている。仕切板127はシート片23が幅方向に移動しないよう、回転シリンダー121を区画している。ケーシング122は、回転シリンダー121およびシート片23を収容する。ケーシング122は、シート片23を出し入れするシート出入口128を有する。
支持棒124は、シート出入口128から送り出され下降したシート片23を支持し、ワイヤーシリンダー14表面へ案内する。支持フレーム123は、芯棒120などに固定されており、支持棒124を適切な位置に支持する。
駆動部111は、駆動シリンダー130と、モータ131と、ケーシング132とを有する。駆動シリンダー130は、回転シリンダー121と同軸周り(芯棒120周り)に正逆方向に回転する。駆動シリンダー130は、回転シリンダー121の分割数に応じて複数設けられる。すなわち、図6に示すように、駆動シリンダー130は5つ設けられ、第1駆動シリンダー130a〜第5駆動シリンダー130eを有する。第1駆動シリンダー130a〜第5駆動シリンダー130eは、それぞれ第1回転シリンダー121a〜第5回転シリンダー121eと固定部材133を介して接続されている。モータ131は、駆動シリンダー130と接続され、駆動シリンダー130を回転させる。モータ131は、駆動シリンダー130の数に応じて複数設けられる。すなわち、図6に示すように、モータ131は5つ設けられ、第1モータ131a〜第5モータ131eを有する。第1モータ131a〜第5モータ131eは、それぞれ第1駆動シリンダー130a〜第5駆動シリンダー130eと接続されている。ケーシング132は、回転シリンダー121の一端側(図5においては右側)に集約して配置された第1モータ131a〜第5モータ131eを収容する。モータ131は、図7に示すようにケーシング132より突出するが、その突出量が小さくなるように隣接するモータの突起の位置が交互になるように配置されている。これにより、巻上装置24の寸法を小さくし、巻上装置24の周辺の空間を広く形成している。
なお、駆動部111は、回転シリンダー121の一端側のみならず、両端側に分割して配置してもよい。駆動部111を両端側に配置することで、回転シリンダー121の分割数が大きい場合(例えば10分割など)にも対応することができる。
次に、第1実施形態における抄造機1aの作用について説明する。
槽3にスラリー13が貯留された状態で、抄造ベルト10を走行させるとともに、その速度に合わせてワイヤーシリンダー14を回転させる。各槽3のスラリー13中の原料は、ワイヤーシリンダー14内の排水13bとの水頭差(浸透圧)により、ワイヤーシリンダー14表面に抄造体30cとして付着する(抄かれる)。ワイヤーシリンダー14の回転により、抄造体30cは順次ワイヤーシリンダー14表面から抄造ベルト10の表面に転写される。また、付着しなかった(抄造されなかった)一部の原料と大部分の水分である排水13bは、ワイヤーシリンダー14表面のメッシュ状表面を通過し、ワイヤーシリンダー14内部に入る。この排水13bは、排水手段(図示せず)により槽3側面より外部に排水される。
抄造ベルト10には、各槽3を通過した時点で抄造体30cが1層ずつ積層され、全ての槽3を通過した段階では最終的に3層の抄造体30aが形成される。
抄造体30aは、抄造ベルト10によって連続的に下流側へと送られ、巻取ローラー4まで送られたところで、この巻取ローラー4に巻き取られる。巻取ローラー4に巻き取られた抄造体30aは、所定の厚み分巻き取られたところで切断装置によって巻取ローラー4上で切断され、巻取ローラー4から剥離される。切断された抄造体30bは、移送ベルト18により移送される。
このように形成された抄造体30bは、移送ベルト18上において厚み測定装置20により測定され、抄造体30bの略幅方向の厚み情報が得られる。コントローラー21は、厚み情報を取得し、シート状調整装置22を制御する。すなわち、分割された複数のシート片23ごとにワイヤーシリンダー14表面を覆うことにより、スラリー13と接するワイヤーシリンダー14の表面積を小さくしたり(変化させたり)、ワイヤーシリンダー14に付着した抄造体30cを削り取ったりすることにより固形分の量を調整する。また、シート片23がメッシュ状の場合には、シート片23を通過した原料は抄き上げられるが、このような場合であってもシート片23により抄き上げに対する抵抗を増加させることにより、固形分の量を調整する。コントローラー21は、固形分の量を、ワイヤーシリンダー14表面を覆うシート片23の種類(位置)および枚数や、巻上装置24の下降量(ワイヤーシリンダー14を覆う面積)により調整する(少なくする)。
例えば、コントローラー21は、抄造体30bの幅方向中央の厚みが両端と比べて5%大きいと判断した場合、予めデータベースに記録された調整量に基づいて、ワイヤーシリンダー14を覆うシート片23を決定し下降量を所定量決定する。例えば中央のシート片23に向かって、シート片23の下降量が徐々に大きくなるように調整されるのが好ましい。抄造体30bの中央部分と両端との厚みの差は、連続的に変化する。このため、常にコントローラー21の制御によりシート片23の下降量も変化するのが好ましい。また、厚みの調整量によっては、3つすべての槽3でシート状調整装置22を用いてもよいし、1つの槽3のみ用いてもよい。
シート状調整装置22が作用することにより、ワイヤーシリンダー14に抄き上げられるスラリー13中の固形分の量が調整され、抄造体30a、30bに生じる幅方向の厚みのばらつきが解消され、平滑な完成品としての板材が得られる。
このような第1実施形態における抄造機1aは、時間とともに変化する抄造体30bの幅方向厚みのばらつきをリアルタイムに得て、ワイヤーシリンダー14における抄き上げ量を調整することができる。シート状調整装置22は、各ワイヤーシリンダー14に設けることができるため、積層された抄造体30bの最小単位である各ワイヤーシリンダー14で抄き上げられる抄造体30cの厚みを調整対象とすることができる。
従来であれば、抄造体30bに生じた幅方向の厚みのばらつきは、プレス加工したり、サンダーで削ったりして最終的に調整していたため、原料や製造エネルギーなどの無駄が生じていた。これに対し、第1実施形態における抄造機1aは、きめ細かく抄造量の調整ができ、最終的に得られる抄造体30bの幅方向の厚みを均一にすることができる。
また、巻上装置24を上述した通りに小さい寸法となるように構成したため、抄造機1a周辺の空間を広くすることができる。すなわち、本実施形態におけるシート状調整装置22は、シート片23が5枚設けられているため、各シート片23を下降および巻き上げるための動力源を5つ設ける必要がある。しかし、巻上装置24は、幅方向一端側に集約されて効率的に配置されたモータ131およびこのモータ131により駆動される駆動シリンダー130により、第1回転シリンダー121a〜第5回転シリンダー121eを駆動する。これにより、巻上装置24の装置構成を小さくすることができる。ゆえに、通常限られた空間に抄造機1aが設置されるにもかかわらず、作業者の作業や歩行のためにその周囲の空間を広く形成することができる。
なお、シート状調整装置22には、スラリー13の固形分が付着する可能性がある。スラリー13の固形分が付着した場合、コントローラー21により決定された所望の調整量に対して誤差が出る可能性がある。これを解消するため、シート状調整装置22は、清掃手段を備えてもよい。清掃手段は、例えば、シート状調整装置22の各シート片23に付着した固形分を掻き取るドクター装置(ヘラ)やシャワー(水)である。
ここで、シート片23は非常に薄いため、下降させる際に摩擦による抵抗を受けたわみが生じるおそれがある。これを防止するために、上述したシャワーは、シート出入口128から送り出されたシートをワイヤーシリンダー14まで案内するために用いてもよい。
なお、シート状調整装置22は、ワイヤーシリンダー14の回転方向に応じて配置される。すなわち、ワイヤーシリンダーの回転方向に沿ってシート片23が下降するように配置される。または、ワイヤーシリンダー14の回転方向とは逆方向に沿ってシート片23が下降するように配置し、ワイヤーシリンダー14の表面積を変化させたり、抄き上げられた抄造体30cを剥離する(削り取る)ことにより付着量を低減させたりしてもよい。
また、シート片23を設け抄き上げ量を調整したことにより、幅方向における厚みの段差に伴う色むらが生じることを防止するため、シート片23の幅方向端部に切り欠きを設けてもよい。ワイヤーシリンダー14の抄き上げ量は、シート片23の下降量によって決まる。このため、抄造体30a、30b、30cの幅方向の抄き上げ量は、隣接するシート片23の下降量の違いに応じて、不連続に変化することになる。図8(a)は、シート片23によって抄き上げ量が調整された抄造体を説明するための、図3のIV−IV線に沿う断面図である。図8(a)に示すように、シート片23の有無、下降量に応じて、幅方向に段差が生じる恐れがある。これは、シート片23の厚みや原料、ワイヤーシリンダー14の回転速度などによっては、抄造体30a、30b、30cの幅方向に大きな厚みの段差を生じさせ、その結果色むらを生じさせる恐れがある。
ここで、図9は、変形例としての切り欠き26aを有するシート片26を備えたシート状調整装置22を正面から見た説明図である。変形例としてのシート片26は、各シート片26の幅方向端部に切り欠き26aを有する。切り欠き26aは、シート片26の長さ方向端部まで、長さ方向端部に向けてシート片26の幅を小さくするように設けられている。すなわち、長さ方向端部にかけてワイヤーシリンダー14を覆うシート片26の幅が小さくなり、抄き上げ量が多くなる(抄造体30aの厚みが大きくなる)。この結果、シート片26の境界に生じた段差が緩和される。なお、切り欠き26aは、シート片26の長さ方向の長さが長いほど抄き上げ量が多くなる。このため、隣接するシート片26の境界における抄造体30aの厚みの差が小さくなり、色むらが生じにくくなる。
図8(b)は、変形例としてのシート片26によって抄き上げ量が調整された抄造体を説明するための図9のIV−IV線に沿う断面図である。このように、隣接するシート片26の境界において、厚みの不連続性が緩和され、色むらのない抄造体を得ることができる。
図10は、シート片26の切り欠き26aの形状の他の構成例を示す図である。このように、切り欠き26aは、幅方向端部に設けられ、かつ長さ方向端部に向けてシート片の幅を小さくするように長さ方向端部まで設けられていれば、どのような形状であってもよい。すなわち、切り欠き26aは図10(a)のように曲線的に形成されてもよいし、図10(b)のように直線的に形成されてもよい。また、図10(c)のように波形に形成された場合には、切り欠き部26b部分で抄き上げられたスラリーが次のシート片の凸部分26cで好適に削られることにより、より段差のない抄造体を形成することができる。
なお、両端に位置する2枚のシート片26は、幅方向最端部に切り欠き26aを設けなくてもよい。すなわち、切り欠き26aは、幅方向の一方の端部に設けられてもよく、両端部に設けられる必要はない。
[第2実施形態]
本発明に係る抄造機の第2実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図11は、本発明に係る抄造機の第2実施形態を示す全体的な構成図である。
図12は、第2実施形態におけるシート状調整装置80を側面から見た説明図である。
図13は、第2実施形態におけるシート状調整装置80を上方から見た説明図である。図13においては、8枚あるシート片81のうち、左右5枚のみが使用されており、その他の3枚は使用されていない状態であるため仮想線にて示される。
抄造機31aは、例えば住宅用建材であるサイディングボード、シリカボード、パルプボード、セメントボードなどの板材を製造する際の抄造工程で用いられるものである。抄造機31aは、長網式抄造機であり、コンベア装置32と、原料供給槽33と、巻取ローラー34とを有する。
コンベア装置32は、例えばフェルトや金網で構成された抄造ベルト40(抄き上げ装置)を有し、抄造体を搬送する。この抄造ベルト40は、原料供給槽33の吐出口42の下方に設けられたブレストロール46と、このブレストロール46と所定の間隔で設けられたボトムクーチロール47との間にループ状に架設される。
コンベア装置32は、吐出口42近傍から抄造ベルト40の搬送方向に向かって、登り傾斜を有する抄造ゾーン48を備える。抄造ベルト40は、抄造ゾーン48に吐出されたスラリー45を貯留しながら搬送する。抄造ゾーン48の両側には、図13に示すように、側板49が設けられる。また、抄造ゾーン48には、抄造ベルト40を介して原料とは反対側に吸引ボックス50が設けられる。吸引ボックス50は、真空吸引装置などを備え、抄造ベルト40を介して抄造体35aの水分を吸引する。なお、図示しないが、吸引ボックスは抄造ゾーン48以外にも設けられる。
原料供給槽33は、抄造ゾーン48の手前側に配置され、原料のスラリー45を貯留する。すなわち、抄造機31aは、抄造ベルト40の搬送方向に沿ってスラリー(原料)45を供給する順流式抄造機である。原料供給槽33内には、図12に示すように、スラリー45の沈殿を防止するアジテーター51(攪拌機)が設けられる。なお、アジテーター51は、省略可能である。また、原料供給槽33は、吐出口42を介して抄造ゾーン48へスラリー45を供給する。吐出口42から抄造ゾーン48へのスラリー45の供給量を調整するため、原料供給槽33は上下動可能な仕切板43を有する。スラリー45は、例えば水と、セメントなどの鉱物材料と、パルプなどの繊維材料との混合物、または主としてパルプと水との混合物である。
巻取ローラー34は、コンベア装置32の搬送方向下流側に、回転可能に設けられる。巻取ローラー34は、コンベア装置32上で搬送された抄造体35aを巻き取るために設けられる。巻取ローラー34近傍には、所定の層数の巻き取りが完了した抄造体35bを切断するカッターなどの切断装置55が配置される。巻取ローラー34の下流側には、さらに移送ベルト61を有するコンベア装置60が設けられる。巻取ローラー34から切断された抄造体35cは移送ベルト61上で次工程へ移送される。なお、巻取ローラー34がない順流式抄造機にも本発明を適用することができる。
第2実施形態における抄造機31aは、厚み測定装置70を有する。厚み測定装置70は、抄造ベルト40上で抄き上げられ形成された抄造体35cの略幅方向(コンベア装置32、60の搬送方向に略直交する方向)の厚み(幅方向複数箇所の厚み)を測定する。厚み測定装置70には、非接触の光学式、静電容量式など種々の形式を利用することができる。厚み測定装置70により測定された厚み情報は、コントローラー71へ送信される。コントローラー71は、厚み情報に基づいてシート状調整装置80を制御する。
シート状調整装置80は、厚み測定装置70で測定された抄造体35cの略幅方向の厚みに応じて、抄造ベルト40に抄き上げられる固形分の量を略幅方向において減少させる。
シート状調整装置80は、抄造ベルト40の幅方向に複数に分割された(幅方向に複数枚設けられた)シート片81で抄造ゾーン48における抄造ベルト40の少なくとも一部を覆う。これにより、シート状調整装置80は、抄造ベルト40に抄き上げられる抄造体35aの量を減少させる。シート状調整装置80は、コントローラー71により制御されることにより、巻取部82によりシート片81ごとに使用量の調整(巻き出しまたは巻き取り)が可能である。シート片81は、例えば吐出口42から抄造ゾーン48の搬送方向長さ30%程度まで巻き出されるのが好ましい。
シート片81は、例えば鋼材、樹脂材、布材などのシート状部材であり、原料を通過させないものであっても、ある程度の原料を通過させるもの(例えばメッシュ状)であってもよい。
次に、第2実施形態における抄造機31aの作用について説明する。
原料供給槽33にスラリー45が貯留された状態で、抄造ベルト40を走行させる。例えば、一般的な抄造速度は10〜150m/minである。原料供給槽33のスラリー45は、抄造ベルト40の走行およびスラリー45の水頭差(水圧)により、抄造ゾーン48に供給される。スラリー45の重力および吸引ボックス50による吸引により、スラリー45中の固形分は、抄造ベルト40表面に抄造体35aとして付着する(抄かれる)。その際、スラリー45中の大部分の水分は、吸引ボックス50内から外部へ排出される。抄造体35aの厚みは、例えば1〜30mmである。
抄造ベルト40に付着した抄造体35aは、抄造ベルト40により搬送され、連続的に送られる。抄造体35aは巻取ローラー34まで送られたところで、この巻取ローラー34に巻き取られる。巻取ローラー34に巻き取られた抄造体35bは所定の厚みのタイミングで、切断装置によって巻取ローラー34から剥離され切断される。切断された抄造体35cは、移送ベルト61により移送される。
このように形成された抄造体35cは、移送ベルト61上において厚み測定装置70により測定され、抄造体35cの略幅方向の厚み情報が得られる。コントローラー71は、厚み情報を取得し、シート状調整装置80を制御する。すなわち、分割された複数のシート片81ごとに抄造ベルト40表面を覆うことにより、抄造ベルト40表面の面積を小さく変化させたり、抄造ベルト40に付着した抄造体35aを削り取ったりすることにより、抄造ベルト40に抄き上げられる固形分の量を調整する。また、シート片81がメッシュ状の場合には、シート片を通過したスラリーは抄き上げられるが、このような場合であってもシート片81により抄き上げに対する抵抗を増加させることにより、固形分の量を調整する。なお、シート片81は、巻取部82から巻き出された後、抄造ベルト40の走行に伴い抄造ベルト40上にて搬送されるため、好適に抄造ベルト40上を覆うことができる。
コントローラー71は、固形分の量を、抄造ベルト40表面を覆うシート片81の種類(位置)および枚数や、巻取部82の巻出量(抄造ベルト40を覆う面積)により調整する(少なくする)。
例えば、コントローラー71は、抄造体35cの幅方向中央の厚みが両端と比べて5%小さいと判断した場合、予め実験的に求められデータベースに記録された調整量に基づいて、抄造ベルト40を覆うシート片81を決定し巻出量を決定する。例えば中央以外(両端部)のシート片81の巻出量が調整されるのが好ましい。抄造体35cの中央部分と両端との厚みの差は、連続的に変化する。このため、常にコントローラー71の制御によりシート片81の巻出量も変化するのが好ましい。
シート状調整装置80が作用することにより、抄造ベルト40に抄き上げられるスラリー45中の固形分の量が調整され、抄造体35cに生じる幅方向の厚みのばらつきが解消され、平滑な完成品としての板材が得られる。
このような第2実施形態における抄造機31aは、時間とともに変化する抄造体35cの幅方向厚みのばらつきをリアルタイムに得て、抄造ベルト40における抄き上げ量を調整することができる。
従来であれば、抄造体35cに生じた幅方向の厚みのばらつきは、プレス加工したり、サンダーで削ったりして最終的に調整していた。このため、厚みを均一化するために原料や製造エネルギーなどの無駄が生じていた。これに対し、第2実施形態における抄造機31aは、きめ細かく抄造量の調整ができ、最終的に得られる抄造体35cの幅方向の厚みを均一にすることができる。
なお、第1実施形態において説明した切り欠き26aを有するシート片26は、長網式抄造機にも適用することができる。図14は、切り欠き101aを有するシート片101を備えたシート状調整装置100を上方から見た説明図である。シート状調整装置100(巻取部102、シート片101、切り欠き101a)の構成および作用は、抄造機1aまたは抄造機31aとほぼ同様であるため、説明は省略する。
なお、シート状調整装置80には、スラリー45の固形分が付着する可能性がある。スラリー45の固形分が付着した場合、コントローラー71により決定された所望の調整量に対して誤差が出る可能性がある。これを解消するため、シート状調整装置80は、清掃手段を備えてもよい。清掃手段は、例えば、シート状調整装置80の各シート片81に付着した固形分を掻き取るドクター装置(ヘラ)やシャワー(水)である。
なお、シート状調整装置80は、シート片81の巻き出しおよび巻き取りを、原料供給槽33手前ではなく他の位置から行ってもよい。
例えば、図15は、第2実施形態の変形例としての抄造機31bのシート状調整装置80を側面から見た説明図である。第2実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図15に示すシート状調整装置80は、シート片81ごとに使用量の調整(巻き出しまたは巻き取り)を行う巻取部82を、原料供給槽33の上方に備える。このように、シート片81が抄造ベルト40表面を覆うことができれば、シート状調整装置80の構成は限定されない。また、シート状調整装置80は、板状のシート片81を動力源を用いて押し出したり、引き戻したりすることにより、抄造ベルト40表面を覆ってもよい。
また、シート状調整装置80は、順流式または逆流式単層抄造機にも適用してもよい。
例えば、図16は、第2実施形態の他の変形例としての抄造機31cを示す全体的な構成図である。
抄造機31cは、原料のスラリー45を抄造ベルト40の搬送方向とは逆方向に供給する形式の逆流式単層抄造機である。抄造機31aが巻取ローラー34で複数層の抄造体35aを巻き取ることにより多層の抄造体35bを形成するのに対し、抄造機31cは抄造ゾーン48から送られた連続した単層の抄造体35aが、所定のタイミングで切断装置(図示せず)により切断されて抄造体35cを形成する。抄造速度は、例えば5〜20m/min、抄造体35a、35cの厚みは、例えば5〜30mmである。その他の構成は、抄造機31aとほぼ同様であるため、対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する抄造機31cの説明は省略する。
他の変形例としての抄造機31cも、上記抄造機31aと同様にきめ細かく抄造量の調整ができ、最終的に得られる抄造体35cの幅方向の厚みを均一にすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、厚み測定装置20、70は、巻取ローラー4、34上、または巻取ローラー4、34上流(すなわち抄造ベルト10、40上)に設けられ、各抄造体の厚みを測定してもよい。すなわち、厚み測定装置20、70の設置位置は、上述した例に限られない。また、厚み測定装置20、70は、抄造機の一部である必要はない。例えば、抄造機から独立した厚み測定装置を用いて厚み情報を得、この厚み情報がコントローラー21、71に提供されればよい。また、使用者(人間)の視認により厚みを判断し、厚み情報をコントローラー21、71に入力してもよい。
調整量の決定は、予め実験により得られた調整量を厚みのばらつきパターンごとにデータベースに記憶し、得られた厚み情報に応じて記憶された調整量から選択してもよい。または、演算装置を設け、得られた厚み情報に応じてリアルタイムに演算し、調整量を決定してもよい。
シート状調整装置22、80、100は、幅方向に分割された複数のシート片23、26、81、101を有する例を説明したが、1枚のシート片のみを備えてもよい。この場合、シート状調整装置はシート片を幅方向に移動可能とし、厚み情報に応じてシート片を使用する位置を変更するようにしてもよい。
第1実施形態のシート状調整装置22は、ワイヤーシリンダーに対して複数(ワイヤーシリンダー回転軸を介して対向する位置に)設けてもよい。
第1実施形態の槽3は、シート状調整装置22の清掃やメンテナンスの容易性の観点から、2以上に分割できるような構造を有していてもよい。
第2実施形態の原料供給槽33にスラリー45を供給する供給口は1つであってもよいし、各シート片81、101に対応する位置に複数あってもよい。供給口が複数設けられた場合、供給口ごとに原料の濃度や量を調整することができる。これにより、シート片81、101での抄き上げ量の調整に加えて抄造ゾーン48への原料の供給を供給口ごとに調整することにより、よりきめ細かく抄き上げ量の調整を行うことができる。
第1実施形態において説明した巻上装置24は、第2実施形態における長網式抄造機に設けてもよい。
1a、1b、1c、31a、31b、31c 抄造機
2、19、32、60 コンベア装置
3 槽
4、34 巻取ローラー
10、40 抄造ベルト
13、45 スラリー
13b 排水
14 ワイヤーシリンダー
15、51 アジテーター
18 移送ベルト
20、70 厚み測定装置
21、71 コントローラー
22、80、100 シート状調整装置
23、26、81、101 シート片
24 巻上装置
26a、101a 切り欠き
30a、30b、30c、35a、35b、35c 抄造体
33 原料供給槽
42 吐出口
43 仕切板
46 ブレストロール
47 ボトムクーチロール
48 抄造ゾーン
49 側板
50 吸引ボックス
55 切断装置
61 移送ベルト
121 回転シリンダー
124 支持棒
130 駆動シリンダー
131 モータ

Claims (12)

  1. 原料のスラリーを貯留する少なくとも1の槽と、
    前記槽から前記スラリー中の固形分を抄き上げ抄造体を形成する抄き上げ装置と、
    シート片で前記抄き上げ装置表面の少なくとも一部を覆い、前記抄造体の略幅方向に沿った厚みに応じて、前記抄き上げ装置に抄き上げられる前記固形分の量を前記略幅方向において調整するシート状調整装置とを備え、
    前記シート片は、長さ方向端部に向けてシート片の幅を小さくするように長さ方向端部まで設けられた切り欠きを有することを特徴とする抄造機。
  2. 前記抄き上げ装置は、前記槽内で前記スラリーに浸漬され、回転に伴い前記スラリー中の固形分を抄き上げるワイヤーシリンダーである、請求項1記載の抄造機。
  3. 前記抄き上げ装置は、前記槽から供給されたスラリー中の固形分を抄き上げ搬送する抄造ベルトである、請求項1記載の抄造機。
  4. 前記シート片は、前記抄き上げ装置の幅方向において分割された複数のシート片からなる請求項1−3のいずれか1項記載の抄造機。
  5. 原料のスラリーを貯留する少なくとも1の槽と、前記槽から前記スラリー中の固形分を抄き上げ抄造体を形成する抄き上げ装置と、を有する抄造機に設けられ、前記抄き上げ装置に抄き上げられる固形分の量を調整するシート状調整装置であって、
    前記シート状調整装置は、前記抄き上げ装置表面の少なくとも一部を覆うシート片を有し、前記抄造体の略幅方向に沿った厚みに応じて、前記抄き上げ装置に抄き上げられる前記固形分の量を前記略幅方向において調整することを特徴とするシート状調整装置。
  6. 前記シート片を前記抄き上げ装置表面に対して昇降させる巻上装置をさらに備える、請求項5記載のシート状調整装置。
  7. 前記巻上装置は、
    前記シート片を下降しおよび巻き上げる回転シリンダーと、
    前記回転シリンダーと接続され、前記回転シリンダーと同軸周りに回転する駆動シリンダーと、
    前記駆動シリンダーと接続され前記駆動シリンダーを回転させるモータと、を有する、請求項6記載のシート状調整装置。
  8. 前記シート片は、前記回転シリンダーの回転軸方向において分割された複数のシート片からなる、請求項7記載のシート状調整装置。
  9. 前記回転シリンダーは、前記シート片の枚数に応じて分割され、
    前記駆動シリンダーは、各前記回転シリンダーと接続され、前記回転シリンダーと同軸周りに回転する複数の駆動シリンダーからなり、
    前記モータは、各前記駆動シリンダーと接続され、前記駆動シリンダーを回転させる、前記回転シリンダーの一端側または両端側に集約して配置された複数のモータからなる、請求項8記載のシート状調整装置。
  10. 前記シート片は、前記幅方向において移動する請求項6記載のシート状調整装置。
  11. 前記シート片は、長さ方向端部に向けてシート片の幅を小さくするように長さ方向端部まで設けられた切り欠きを有する、請求項6−10のいずれか一項記載のシート状調整装置。
  12. 請求項1−11のいずれか一項記載の前記シート状調整装置に用いられるシート片。
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