JP6707314B2 - ハートアンドアローパターンを有するハート形のダイヤモンドカット - Google Patents

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Description

本発明は米国特許出願第11/744,528号の継続出願であり、より具体的には、光に晒されるときに、理想的なラウンドカットダイヤモンドによって生成されるハートアンドアローパターンと比較可能なハートアンドアローパターン特性を生成する、8個のメインクラウンファセットを有するハート形のダイヤモンドに関する。
ラウンドダイヤモンドがほぼ完全な円形にカットされ、その角度プロポーションが以下に表1において教示されるような比較的狭い範囲を満足する均等で対称的な切断ファセットを保有するならば、ハートアンドアローパターンは、光に晒されるときに、ラウンドカットダイヤモンド内から成功裡に生成される。ほぼ完全なラウンドカットダイヤモンドのシンメトリ(対称性)は、現在まで他の形状のダイヤモンドが匹敵し得ない、ブリリアンス、カラー、光学的光処理特性をもたらす。ダイヤモンドはラウンド以外の多くの異なる幾何学的形状、例えば、ハート形、楕円形、洋梨形、マーキース、プリンセス、エメラルド等にカットされるのが典型的であるが、ラウンドカットダイヤモンドだけがほぼ完全な対称的な形状を有する。この目的のために、ハートアンドアローパターンは、ラウンド形状に限定される特性であり、その場合でさえも、全てのファセットが均しい大きさ及び深さ並びに等しい角度を有するほぼ完全な対称的な形状にカットされるときにだけ限定される特性であると従来考えられてきた。従来的な考えに反して、ハート形ダイヤモンドは不規則で非円形の形状を有するので、当業者は、ハート形ダイヤモンドをカットして、光に晒されるときにハートアンドアローパターンをもたらすことを考えなかった。
ラウンドカットダイヤモンドにおいて、ハートアンドアローパターンは、そのカットファセット、角度パラメータ、及び整列関係に関する条件が以下の表Iに示すようであるときにのみ現れる。
表I
・ ダイヤモンドの形状が完全に対称的である。
・ 8個のメインクラウン及び24個の補助クラウンファセット。
・ 8個のボトム及び16個の補助ボトムファセット。
・ 全てのメインファセット(クラウン及びボトム)が互いに完全な45°でポリッシュ(研磨)されなければならない。
・ 全てのファセットが完全に整列させられる。
・ 全てのボトムメインファセットが等しい大きさを有し、40.6°〜41.0°に及ぶ角度にある。
・ 全てのボトム補助ファセットが等しい大きさを有し、メインファセットよりも正確に1.2°より険しい角度にある(メインボトム角度40.6°〜41.0°+補助41.8°〜42.2°)。
・ 全てのメインクラウンファセットは等しい大きさを有し、33.8°〜35.1°に及ぶ角度にある。それらはメインボトムファセット上で完全に整列させられなければならない。
・ 全ての補助クラウンファセットは等しい大きさを有し、メインクラウン及び補助ボトムファセット上で完全に整列させられなければならない。
・ 理想的なカットプロポーションは、
全体的深さ 59.4%〜62.4%
クラウン高さ 14.5%〜16.0%
ガードル厚さ 1.5%〜2.95%
丸み度 99.0%〜100%
テーブルサイズ 53.0%〜57.5%
本発明の目的は、光に晒されるときに、理想的なラウンドカットダイヤモンドによって生成されるハートアンドアローパターンと比較可能なハートアンドアローパターンを生成する、メインクラウンファセットを有するハート形ダイヤモンドを提供することである。
本発明に従ったハート形ダイヤモンドは、光に晒されるときに、ラウンドダイヤモンドにおけるハートアンドアローパターンのハートアンドアローパターン特性を表示し、互いに対称的に整列させられる8個のメインクラウンファセットと、互いに約45°の一定の所与の角度で整列させられる8個のメインパビリオンファセットと、ガードルと、テーブルファセットとを含み、8個のメインクラウンファセットの各々は、それに対向して配置される他のメインクラウンファセットの直線エッジと平行に整列させられる直線エッジを有し、8個のメインパビリオンファセットは、それらがダイヤモンドの対称中心に対応する地点で交わるような対称的な数のパビリオンハーフファセットを有する。ハート形ダイヤモンドは、ダイヤモンドの表面の上で互いに離間した多数のクラウンスターファセットを更に含み、クラウンスターファセットの各々の大きさは、メインクラウンファセットの大きさに対して小さい。本発明のハート形ダイヤモンドの他の高度に好適な属性は、対において配置されるパビリオンハーフファセットを有し、各パビリオンハーフファセットは、各隣接するパビリオンハーフファセットから22.5°の角度でポリッシュされ且つ整列させられることである。クラウンハーフがメインクラウンファセットの角度よりも険しい3.8°〜4.6°の間の角度でカットされることが更に好ましく、パビリオンハーフファセットがダイヤモンドの共通中心からダイヤモンドガードルまで測定されるメインパビリオンファセットの長さの3/4を越えるべきではないことが更に好ましい。その上、パビリオンハーフファセットの各々とダイヤモンドの共通中心との間の距離は同一でなければならない。
添付の図面と共に判読するとき、他の利点が本発明の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
従来的にカットされた従来技術のハート形ダイヤモンドのメインクラウンファセットを示す頂面図である。 従来的にカットされた従来技術のハート形ダイヤモンドのクラウンハーフ及びクラウンスターを示す頂面図である。 従来的にカットされた従来技術のハート形ダイヤモンドのメインパビリオンファセットを示す頂面図である。 従来的にカットされた従来技術のハート形ダイヤモンドのメインパビリオンファセット上でポリッシュされた多数のパビリオンハーフファセットを示す頂面図である。 テーブルファセット側から見た従来的なハート形ダイヤモンド上のバタフライ効果を示す頂面図である。 図1Aと比較可能な本発明のハート形ダイヤモンドのメインクラウンファセットを示す頂面図である。 図1Bと比較可能な本発明のハート形ダイヤモンドのクラウンハーフ及びクラウンスターを示す頂面図である。 図1Aと比較可能な本発明のハート形ダイヤモンドのメインパビリオンファセットを示す頂面図である。 図1Aと比較可能な本発明のハート形ダイヤモンドのメインパビリオンファセット上でポリッシュされた多数のパビリオンハーフファセットを示す頂面図である。 図2Dの拡大図である。 本発明のハート形ダイヤモンドの側方プロファイルを示す側面図である。 図4に示すような本発明のハート形ダイヤモンドにおけるメインクラウンファセットと図1Aに示す従来的なカットのハート形ダイヤモンドのメインクラウンファセットとの間の主な相違を示す図2Aに類似する比較可能な頂面図である。 図5に示すような本発明のハート形ダイヤモンドにおけるメインパビリオンファセットと図1Cに示す従来的なカットのハート形ダイヤモンドのメインパビリオンファセットとの間の主な相違を示す図2Cに類似する比較可能な頂面図である。
ダイヤモンドは反射及び屈折を用いて光を分散させるプリズムのように機能する結晶である。従来技術として識別される従来的なカットのハート形ダイヤモンドが図1A−1Eにそれぞれ示されている。本発明のハート形にカットされるダイヤモンドの比較図が図2A−2Eに示されている。従来的なハート形ダイヤモンドが、図1Aに示すようなダイヤモンドのアッパークラウン部分に補助クラウンファセットを含み、図1Bに示すような複数のクラウンハーフ及びクラウンスターを含むのは通例である。図2Aに示すような本発明のハート形ダイヤモンドは、ダイヤモンドのアッパークラウン部分に如何なる補助クラウンファセットをも有さない。その上、従来的なハート形ダイヤモンドにおいて、図1Cに示すようなパビリオンファセットの集束地点(より典型的にはキューレット11と呼ばれる)は、ダイヤモンドの中心に配置されず、中心から片寄っているのに対し、図2C−2E及び図3に示すような本発明のハート形にカットされるダイヤモンドにおいて、パビリオンファセットの集束地点、即ち、キューレット11は、ダイヤモンドの中心に配置される。その上、従来的なハート形ダイヤモンドにおいて、ガードル「g」は、ダイヤモンドを通じて本質的に均等な厚さにある。従来的なハート形ダイヤモンドのファセットの位置、角度、及び整列は、ハートの形状と一致し、従って、位置付け、整列、大きさ、角度、及び深さに関して対称的でない。従来的なハート形ダイヤモンドは、異なる角度でポリッシュ(カット)されるファセットを有することで、中心から逸れたキューレット及び一貫して均等なガードル厚さをもたらす。これはダイヤモンド取引において図1Eに示す「バタフライ」効果として知られるものをもたらし、ダイヤモンドのアッパークラウン部分と半体のガードル「g」の側にあるテーブルファセット15を通じて光の存在の下で従来的なハート形ダイヤモンドを見るとき、ダイヤモンドの左及び右中央領域に暗いパッチ16及び17が見える。
従来、ハート形のダイヤモンドは、以下の表II中の条件を満足するよう構成される。
表II
・ 8個のメインパビリオンファセットは石の形状と整列させられ、よって、それらは非対称であり、全てのメインパビリオンファセットの間の角度を有意に異ならせる。
・ 異なる角度を備える18個のパビリオンハーフ。
・ 互いに整列させられない9個のメインクラウンファセット。
・ 異なる角度を備える18個のクラウンハーフ。
・ 異なる角度、大きさ、及び深さを備える18個のクラウンハーフ。
・ パビリオンファセットは、32°〜38°の角度内でカットされる。
・ クラウンファセットは、30°〜38.5°の角度範囲内でカットされる。
・ 従来的なハート形ダイヤモンドは(平坦な)低いクラウン及びパビリオン角度ファセットでカットされ、52%〜60%の間の全体深さをもたらす。
・ クラウン及びパビリオンファセットの曲線は石の長手軸と平行にポリッシュされず、石の輪郭と一致するテーブルの形状をもたらす地点に向かってより多くカットされる。
・ ダイヤモンドの地点(キューレット)は石の中心にない。
本発明のハート形状のダイヤモンドは、ハートの非対称的な形状及びハートカットダイヤモンドの2つのメインクラウンファセットの間に固有に形成される溝14の存在を無視することによってハートアンドアローパターンをもたらすよう創り出される。主題の発明のハート形ダイヤモンドは、8個のメインクラウンファセットと、対称的な数のパビリオンハーフファセット、即ち、等しい角度及び高さを備える8個のメインパビリオンファセット上の16個のポリッシュされたほぼ完全に対称的なパビリオンハーフファセットと互いに約45°の固定的な所与の角度で対称的に整列させられる8個のメインパビリオンファセットとに限定される。実際には、従来的なハート形ダイヤモンドにおけるように中心から逸れるのとは対照的に、8個のメインパビリオンファセットがダイヤモンドの対称中心に対応する単一の地点又はキューレット11に集束するよう、8個のメインパビリオンファセットは対称的に配置されなければならない。
主題の発明のハート形ダイヤモンドは、図2A−2Eの様々な頂面図に示されており、8個のメインクラウンファセット(cf〜cf)を含むアッパークラウン部分と、8個のメインパビリオンファセット(pf〜pf)と、16個のパビリオンハーフファセット(phf〜phf16)と、複数のクラウンハーフファセット(以下「ch」と呼ぶ)と、複数のクラウンスターファセット(以下「cs」と呼ぶ)と、ガードル(g)と、アッパークラウン部分とは反対のガードル(g)の側に配置されるテーブルファセット15とを含む。ガードル(g)は、アッパークラウン部分をテーブルファセット15から分離し、その直径を通じて厚さが不均等で不均一である。ガードル(g)は、好ましくは、ロワーガードル領域の厚みよりも厚く且つショルダ領域よりも厚い中心配置されるベリー領域(腹領域)を有するべきであり、図3に示すように、ダイヤモンドを通じてガードルの厚みを異ならせる。
本発明のハート形ダイヤモンドにおいて、クラウンスターファセット(cs)は、ダイヤモンドのテーブル側を通じて観察されるとき、好ましくは、メインクラインファセットの距離の45%〜50%のみをカバーすべきである。
パビリオンファセットは大きさ、角度、及び高さが等しく、ガードル(g)に対して同じ角度を有する。その上、全てのパビリオンファセットは、40.5°〜41.2°の間の角度でポリッシュされるのが好ましい。その上、全てのパビリオンハーフファセットは高さが等しく、ダイヤモンドの対称中心に対応するキューレット11と各々の交差地点との間の距離が本質的に等しいような地点でメインパビリオンファセットと交差する。パビリオンハーフは、好ましくは、メインパビリオンファセットの高さの約3/4でなければならない。
加えて、図2Eに示すように、パビリオンハーフファセット(phf〜phf16)は、図2E中で単に(a)及び(b)で示される第1及び第2のパビリオンハーフファセットを有する対において配置され、パビリオンハーフファセットの各対は、パビリオンハーフファセット(a)が同じ対中のパビリオンハーフファセット(b)に対して22.5°に配置され、パビリオンハーフファセット(b)が隣接する対中の隣のパビリオンハーフファセット(c)に対して精密にカットされ、パビリオンハーフファセット(b)は、パビリオンハーフファセット(c)と共通の境界を共有する。別の言い方をすれば、各対の2つのパビリオンハーフファセットは、同じメインパビリオンファセットの上に配置され、互いに同じ角度でポリッシュされる、即ち、パビリオンハーフファセット(a)は、同じ対中のパビリオンハーフファセット(b)に対して22.5°に配置され、パビリオンハーフファセット(b)は、共通の境界を共有する隣のパビリオンハーフファセット(c)に対して精密にカットされる。
本発明のハート形ダイヤモンドにおいて、6個のメインパビリオンファセット(pf〜pf)の全ては、あたかも円において約60°の一定の所与の角度、即ち、360°・8=45°にあるように、互いに対称関係において角度的に整列させられ、メインパビリオンファセットの各々は、上記で説明したように、本質的に同じ角度でカットされ、ここで、図5に示すように、α=γ=γ=βであり、好ましくは、40.5°〜41.2°の間に位置し、それによって、非対称形状の上にシンメトリ(対称性)を生み出している。これは対応するメインパビリオン角度が互いに等しくない従来的なハート形ダイヤモンドと対照的である。
加えて、図4に示すような本発明のハート形ダイヤモンドの8個のメインクラウンファセット(cf〜cf)の全ては、それに対向して配置される他のメインクラウンファセットの対応するエッジと平行に位置するエッジを有する。cfのエッジAは、cfにおけるエッジAに対向して配置されるcfのエッジEと平行であり、cfのエッジBは、cfのエッジFと平行であり、cfのエッジCは、cfのエッジGと平行であり、cfのエッジDは、cfのエッジHと平行である。これはメインクラウンファセットがそれに対向して位置付けられるメインクラウンファセットの対応するエッジと平行に整列するエッジを有しない図1Aに示すような従来的なハート形ダイヤモンドと対照的である。
その上、本発明のハート形ダイヤモンドにおいて、全てのパビリオンハーフは、メインパビリオンファセット上で40.5°〜41.2°の間の好適な角度で対称的にポリッシュされる。これは全てのパビリオンハーフが異なる角度でポリッシュされる従来的なハート形ダイヤモンドと対照的である。本発明のハート形ダイヤモンドのための好適なファセッティング及びパラメータ条件の全ては、以下の表IIIに含まれる。
表III
・ 非対称的な形状の上にシンメトリを生み出すために(360°・8=45°)、互いに45°の角度で整列させられる8個のメインパビリオンファセット。
・ 互いに整列させられ且つメインパビリオンファセットと整列させられる8個のメインクラウンファセット。
・ 全てのメインパビリオンファセットは(40.5°〜41.2°に及ぶ)同一の角度を有する。
・ 全てのメインパビリオンファセットは、同一の大きさ及び深さを有する。
・ あらゆるメインクラウンファセットは、完全に平行な対向するメインクラウンファセットを有する。
・ あらゆるメインパビリオンファセットは、完全に平行な対向するメインパビリオンファセットを有する。
・ ダイヤモンドの点(キューレット)は、ほぼ完全に中心にあり、2%の最大公差が許容される。
・ メインパビリオンファセットは、隣接するメインパビリオンファセットから正確な45°で全てポリッシュされる。
・ メインクラウンファセットは、隣接するメインクラウン角度から正確な45°で全てポリッシュされる。
・ パビリオンハーフは、同一の角度、大きさ、及び高さを有さなければならない。
・ クラウンハーフは、メインクラウンファセットよりも険しい3.8°〜4.6°の角度でポリッシュされなければならない。
・ パビリオンハーフは、メインパビリオンファセットの長さの3/4を越えてはならない。
・ クラウンスターファセットは、テーブルを通じて観察されるときに、メインクラウンファセットの距離の45%〜55%だけをカバーしなければならない。
・ メインパビリオンファセットは、メインクラウンファセットと整列させられるのが好ましい。
・ 2つのパビリオンハーフファセットが、各メインパビリオンファセット上でポリッシュされ、各パビリオンハーフファセットは、互いに正確に22.5°でポリッシュされるのが好ましい。
・ パビリオンハーフファセットは、ガードルファセットからメインパビリオンファセットが交わるキューレット地点11まで測定されるようなメインクラウンファセットの距離の66%〜82%の間でなければならない。
ハート形ダイヤモンドの上で最適なハートアンドアローパターンを達成するためのパラメータは、以下の通りである。
・ 全体的深さ 59.5%〜64.3%
・ パビリオン深さ 43.6%〜46.2%
・ メインパビリオン角度 40.55°〜41.2°
・ クラウン深さ 14.5%〜16.2%
・ メインクラウン角度 33.6°〜35.2°
・ テーブルサイズ 53.5%〜57.8%
・ キューレット(ダイヤモンドの地点)の位置は、ほぼ中心になければならない。公差は2%未満でなければならない。
・ クラウンハーフ メインクラウン角度よりも3.8°〜4.6°より険しい。
・ クラウンスター メインクラウン角度よりも14.4°〜17.8°より平坦である。
11 キューレット
14 溝
15 テーブルファセット
16,17 パッチ
cf〜cf メインクラウンファセット
pf〜pf メインパビリオンファセット
phf〜phf16 パビリオンハーフファセット
ch クラウンハーフファセット
cs クラウンスターファセット
g ガードル
A〜H エッジ(縁)

Claims (7)

  1. 光に晒されるときに、ラウンドダイヤモンドにおけるハートアンドアローパターンと実質的に均等なハートアンドアローパターン特性を表示する、非対称的な形状のハート形ダイヤモンドであって、
    − 互いに対称的に整列させられる8個のメインクラウンファセットと、
    − 互いに約45°の一定の所与の角度で整列させられる8個のメインパビリオンファセットと、
    − 互いに22.5°で整列させられる16個のパビリオンハーフファセットと、
    − 非均一であり且つ当該ハート形ダイヤモンドを通じて実質的に不均等な厚さを有するガードルと、
    − テーブルファセットと、
    − 該テーブルファセットを取り囲む配置における多数のクラウンスターファセットと、を含み、
    前記8個のメインクラウンファセットの各々は、互いに実質的に同一の角度でポリッシュされ、前記8個のメインクラウンファセットの各々は、それに対して対向して配置される他のメインクラウンファセットの直線エッジと平行に整列させられる直線エッジを有し、
    前記8個のメインパビリオンファセットは、2%以下の公差を伴って、当該ハート形ダイヤモンドの対称中心にほぼ対応するキューレットで集束し、
    前記クラウンスターファセットは、当該ハート形ダイヤモンドの表面で互いに接触する、
    ハート形ダイヤモンド。
  2. 各パビリオンハーフファセットは、ある地点でメインパビリオンファセットと交差し、前記地点は、前記キューレットと各々の前記地点との間の距離において等しい、請求項1に記載のハート形ダイヤモンド。
  3. 前記メインパビリオンファセットの各々は、40.5°〜41.2°の間でカットされる、請求項2に記載のハート形ダイヤモンド。
  4. クラウンハーフが前記メインクラウンファセットの角度よりも険しい3.8°〜4.6°の間の角度でカットされる、請求項3に記載のハート形ダイヤモンド。
  5. 前記パビリオンハーフファセットは、当該ハート形ダイヤモンドの前記キューレットから当該ハート形ダイヤモンドのガードルまで測定される前記メインパビリオンファセットの長さの3/4以下の長さを有する、請求項2に記載のハート形ダイヤモンド。
  6. 前記クラウンスターファセットの各々の大きさは、前記メインクラウンファセットの大きさと比べて小さい、請求項2に記載のハート形ダイヤモンド。
  7. 前記クラウンスターファセットは、当該ハート形ダイヤモンドのテーブル側を通じて観察されるとき、前記メインクラウンファセットの距離の45%〜55%のみをカバーする、請求項6に記載のハート形ダイヤモンド。
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