JP2010525923A - ハートアンドアローパターンを有するハートシェープダイヤモンドカット - Google Patents

Abstract

本願は、ハートアンドアローパターン特徴を保有するハートシェープダイヤモンドに係る。当該ダイヤモンドは、互いに対して対称的に位置合わせされた６面のメインクラウンファセット（ｃｆ１−ｃｆ６）、及び、６面のメインパビリオンファセット（ｐｆ１−ｐｆ６）を有する。６面のメインクラウンファセットの各々は、対向して配置される他のメインクラウンファセットの直線状エッジと平行に位置合わせされる直線状エッジを備える。６面のメインパビリオンファセットは、互いに対して約６０°の所定の固定角度において位置合せされ、対称的な複数のパビリオンハーフファセット（ｐｈｆ１−ｐｈｆ１２）を備え、６面のメインパビリオンファセットがダイヤモンドの対称的に中心に対応する点（１１）に集まるようにされる。当該ダイヤモンドは更に、ダイヤモンドの表面上において互いから離間された複数のクラウンスターファセットを有する。

Description

本発明は、カットされたダイヤモンドの分野に係り、より特には、光に露出されるときに理想的なラウンドカットダイヤモンドによってもたらされるハートアンドアローパターンに匹敵するハートアンドアローパターン（ハート型及び矢印型のパターン）特徴をもたらすようカットされたファセットを有するハートシェープダイヤモンドに係る。

ハートアンドアローパターンは、ラウンドダイヤモンドが表１において後述される通り比較的狭い領域を満たす角度比を有して均等で対称的にカットされたファセットを所有する殆ど完全な円形へとカットされたことを前提として、光に露出されるときにラウンドカットダイヤモンド内から成功裏にもたらされる。殆ど完全なラウンドカットダイヤモンドの対称性（シンメトリ）は、今日まで他の形状のダイヤモンドが適合することができていないブリリアンス、カラー、及び光学的光ハンドリング特性を与える。ダイヤモンドは、典型的にはハートシェープ、オーバル（楕円形）、ペア（梨型）、マーキーズ、プリンセス、エメラルド等であるラウンド以外の多くの異なる形状へとカットされるが、ラウンドカットダイヤモンドのみが、殆ど完全な対称的形状を備える。このため、過去においては、たとえ全ファセットが均等な寸法及び深さを有する殆ど完全な対称的形状へと均等な角度においてカットされるときでも、ハートアンドアローパターンはラウンドシェープにのみ限られた特徴である、と考えられていた。従来の考えに反して、ハートシェープダイヤモンドは、大変不規則且つ非円形の形状を備えており、当業者は、ハートシェープダイヤモンドをカットし且つ光に露出されたときにハートアンドアローパターンをもたらすことが可能であるとは考えてこなかった。

ラウンドカットダイヤモンドにおいて、ハートアンドアローパターンは、そのカットファセットに対する要件、角度パラメータ、及び位置合わせ関係が以下の表１において示される通りであるときにのみ現われる。

本発明は、カットされたダイヤモンドの分野に係り、より特には、光に露出されるときに理想的なラウンドカットダイヤモンドによってもたらされるハートアンドアローパターンに匹敵するハートアンドアローパターン（ハート型及び矢印型のパターン）特徴をもたらすようカットされたファセットを有するハートシェープダイヤモンドに係る。

本発明に従ったハートシェープダイヤモンドは、光に露出されたときにラウンドダイヤモンドにおけるハートアンドアローパターンの特徴であるハートアンドアローパターンを示す。当該ハートシェープダイヤモンドは、互いに対して対称的に位置合わせされた６面のメインクラウンファセット、６面のメインパビリオンファセット、ガードル、及びテーブルファセットを有する。６面のメインクラウンファセットの各々は、対向して配置される他のメインクラウンファセットの直線状エッジと平行に位置合わせされる直線状エッジを備える。６面のメインパビリオンファセットは、互いに対して約６０°の所定の固定角度において位置合せされ、対称的な複数のパビリオンハーフファセット（ａ ｓｙｍｍｅｔｒｉｃａｌ ｎｕｍｂｅｒ ｏｆ ｐａｖｉｌｉｏｎ ｈａｌｆ ｆａｃｅｔｓ）を備え、該６面のメインパビリオンファセットは、ダイヤモンドの対称的中心に対応する点に集まるようにされる。ハートシェープダイヤモンドは更に、ダイヤモンド表面上において互いから離間された複数のクラウンスターファセットを有する。該クラウンスターファセットの各々は、メインクラウンファセットの寸法に対して小さい寸法を有する。本発明のハートシェープダイヤモンドの他の大変望ましい特性は、パビリオンハーフファセットが２面１組で配置されることであり、各組は、メインパビリオンファセット上においてポリッシュ（研磨）された第１及び第２のパビリオンハーフファセットを備える。各組における該第１のパビリオンハーフファセットは、同一の組における第２のパビリオンハーフファセットに対して望ましくは２６．２５°である精密な第１の角度において位置し、各組における第２のパビリオンハーフファセットは、該第２のパビリオンハーフファセットが共通の境界を共有する近接する組における第１のパビリオンハーフファセットに対して望ましくは３３．７５°である精密な第２の角度においてカットされる。更に望ましくは、クラウンハーフは、メインクラウンファセットの角度より３．８°乃至４．６°傾斜が急である（ｂｅｔｗｅｅｎ ３．８° ａｎｄ ４．６° ｓｔｅｅｐｅｒ）角度でカットされ、パビリオンハーフファセットは、ダイヤモンドの共通中心からダイヤモンドガードルまで測定されるメインパビリオンファセットの長さの３／４を越えるべきではない。更に、各パビリオンハーフファセットの各々とダイヤモンドの共通点との間の距離は同一でなければならない。

他の利点は、添付の図面と併せて以下の本発明の詳細な説明から明らかとなる。

従来通りカットされた先行技術によるハートシェープダイヤモンドの上面図であり、メインクラウンファセットを図示する。 従来通りカットされた先行技術によるハートシェープダイヤモンドの上面図であり、クラウンハーフ及びクラウンスターを図示する。 従来通りカットされた先行技術によるハートシェープダイヤモンドの上面図であり、メインパビリオンファセットを図示する。 従来通りカットされた先行技術によるハートシェープダイヤモンドの上面図であり、メインパビリオンファセット上におけるポリッシュされた複数のパビリオンハーフファセットを図示する。 従来通りカットされた先行技術によるハートシェープダイヤモンドの上面図であり、テーブルファセット側から見た従来のハートシェープダイヤモンド上におけるバタフライ効果を図示する。 図１Ａに相当する本願発明のハートシェープダイヤモンドの上面図であり、メインクラウンファセットを図示する。 図１Ｂに相当する本願発明のハートシェープダイヤモンドの上面図であり、クラウンハーフ及びクラウンスターを図示する。 図１Ｃに相当する本願発明のハートシェープダイヤモンドの上面図であり、メインパビリオンファセットを図示する。 図１Ｄに相当する本願発明のハートシェープダイヤモンドの上面図であり、メインパビリオンファセットにおけるポリッシュされた複数のパビリオンハーフファセットを図示する。 図２Ｄの拡大図である。 従来通りの先行技術によってカットされたハートシェープダイヤモンドの側面図である。 本発明のハートシェープダイヤモンドの側面図であり、メインパビリオンファセットを図示する。 本発明のハートシェープダイヤモンドの側面図であり、メインパビリオンファセット上におけるポリッシュされたパビリオンハーフファセットを図示する。 図５Ａ及び５Ｂは、本願発明のハートシェープダイヤモンドにおけるメインクラウンファセットと先行技術によってカットされたハートシェープダイヤモンドのメインクラウンファセットとの間の差異を比較するための図１Ａ及び図２Ａに類似する比較上面図であり、図５Ａは、本願発明のハートシェープダイヤモンドにおけるメインクラウンファセットを図示する。 図５Ａ及び５Ｂは、本願発明のハートシェープダイヤモンドにおけるメインクラウンファセットと先行技術によってカットされたハートシェープダイヤモンドのメインクラウンファセットとの間の差異を比較するための図１Ａ及び図２Ａに類似する比較上面図であり、図５Ｂは、先行技術によるハートシェープダイヤモンドにおけるメインクラウンファセットを図示する。 図６Ａ及び６Ｂは、本願発明のハートシェープダイヤモンドにおけるメインパビリオンファセットと先行技術によってカットされたハートシェープダイヤモンドのメインパビリオンファセットとの間の差異を比較するための図１Ｃ及び図２Ｃに類似する比較上面図であり、図６Ａは、本願発明によるハートシェープダイヤモンドのメインパビリオンファセットを図示する。 図６Ａ及び６Ｂは、本願発明のハートシェープダイヤモンドにおけるメインパビリオンファセットと先行技術によってカットされたハートシェープダイヤモンドのメインパビリオンファセットとの間の差異を比較するための図１Ｃ及び図２Ｃに類似する比較上面図であり、図６Ｂは、先行技術によってカットされたハートシェープダイヤモンドのメインパビリオンファセットを図示する。 図７Ａ及び７Ｂは、本願発明のハートシェープダイヤモンドにおけるパビリオンハーフと先行技術によってカットされたハートシェープダイヤモンドのパビリオンハーフとの間の差異を比較するための図１Ｄ及び図２Ｄに類似する比較上面図であり、図７Ａは、本願発明によるハートシェープダイヤモンドのパビリオンハーフを図示する。 図７Ａ及び７Ｂは、本願発明のハートシェープダイヤモンドにおけるパビリオンハーフと先行技術によってカットされたハートシェープダイヤモンドのパビリオンハーフとの間の差異を比較するための図１Ｄ及び図２Ｄに類似する比較上面図であり、図７Ｂは、先行技術によるハートシェープダイヤモンドのパビリオンハーフを図示する。

ダイヤモンドは、反射及び屈折を用いて光を分散させるようプリズムとしての機能を有する結晶である。本発明のハートシェープダイヤモンド１０は、従来通りにカットされたハートシェープダイヤモンドの多種の見え方を図示する図１Ａ−１Ｅを含む図１−８において従来通りにカットされたハートシェープダイヤモンドに対して比較される。従来のハートシェープダイヤモンドは通例、図１Ａに示される通りダイヤモンドのアッパークラウン部において８面のメインクラウンファセット及び１面の副（ｓｕｂｓｉｄｉａｒｙ）クラウンファセット、並びに図１Ｂに示される通り複数のクラウンハーフ及びクラウンスターを有する。更には、従来通りのハートシェープダイヤモンドは、図１Ｃに示される通り８面のメインパビリオンファセット、及び図１Ｄに示される通り複数の対称的なパビリオンハーフを備える。

図３は、ダイヤモンドの中心からオフセットされたパビリオンファセットの収束点（より典型的にはキューレット１１と称される）を示す従来通りのハートシェープダイヤモンドの側面図である。更に、従来通りのハートシェープダイヤモンドにおいてガードル「ｇ」は、ダイヤモンドにわたって基本的に均等な厚さである。従来通りのハートシェープダイヤモンドのファセットの位置、角度、及び位置合わせは、ハートの形状に合わせられるため、位置付け、位置合わせ、寸法、角度、及び深さに関して対称的ではない。従来通りのハートシェープダイヤモンドは、中心を外れたキューレット及び全体的に均等なガードルの厚さを与えるよう、異なる角度を有してポリッシュ（「カット」）されるファセットを備える。これは、ダイヤモンド取引において図１Ｅに示される「バタフライ効果」として既知であるものをもたらすため、従来通りのハートシェープダイヤモンドを光の存在下においてダイヤモンドのアッパークラウン部に対向するガードル「ｇ」の側においてテーブルファセット１５を介してみるとき、ダイヤモンドの左側及び右側中心においてダークパッチ１６及び１７が見られる。

ハートシェープダイヤモンドは、従来、以下の表２における要件を満たすよう構成される。

本発明のハートシェープダイヤモンドは、ハートの非対称的形状及びハートシェープダイヤモンドにおける２面のメインクラウンファセット間にもともと形成された溝１４の存在を無視すること（ｄｉｓｒｅｇａｒｄｉｎｇ）によってハートアンドアローパターンをもたらすよう、開発されたものである。本発明のハートシェープダイヤモンドは、ダイヤモンドにおける溝の影響を低減させるよう６面のメインクラウンファセット、及び、対称的な複数のパビリオンハーフファセットを有する互いに対して約６０°の所定の固定角度において対称的に位置合せされる６面のメインパビリオンファセットに制限される。該対称的な複数のパビリオンハーフファセットとは即ち、同一の角度及び高さを有する６面メインパビリオンファセット上の１２面のポリッシュされた完全に対称的なパビリオンハーフファセットである。実際、６面メインパビリオンファセットは、対称的に配置されるべきであるため、従来通りのハートシェープダイヤモンドにおけるように中心がずれるのとは対称的に、ダイヤモンドの対称的な中心に対応する点又はキューレットにおいて収束する。

ハートシェープダイヤモンドは、図２Ａ−２Ｅ及び図４Ａ−４Ｂにおいて多種の上面図によって示される。該ハートシェープダイヤモンドは、図１Ｂに示される通り、６面メインクラウンファセット（ｃｆ_１−ｃｆ_６）、６面メインパビリオンファセット（ｐｆ_１−ｐｆ_６）、１２面パビリオンハーフファセット（ｐｈｆ_１−ｐｈｆ_１２）、「ｃｈ」で示される複数のクラウンハーフファセット、及び「ｃｓ」で示される複数のクラウンスターファセットを有するアッパークラウン部２０、ガードル（ｇ）、並びに図４Ａに示される通りガードル（ｇ）及びアッパークラウン部２０に対向するガードル（ｇ）の側部において位置決めされるテーブルファセット１５、を有する。ガードル（ｇ）は、テーブルファセット１５からアッパークラウン部２０を分離させ、ダイヤモンドにわたって不均等且つ非均一の厚さを有する。ガードル（ｇ）は、ローワー（下方）ガードル範囲を構成する点範囲ＰＡの厚さより厚く、またショルダー範囲ＳＡより厚い図４Ａに示される中心に位置決めされたベリー（中央）範囲ＢＡを備え、ガードル厚をダイヤモンドにわたって変えるようにする。

本発明のハートシェープダイヤモンドにおいて、図２Ｂに示されるクラウンスターファセット（ｃｓ）は、従来通りのハートシェープダイヤモンドにおけるようにダイヤモンドの表面上の点には集まらず、その代わりに距離「ｘ」をおいて離間され、近接するメインクラウンファセット間においてオープン範囲を形成する。これは、光屈折がハートシェープダイヤモンドにおいてハートアンドアローパターンをもたらすようにする、という点において本願発明にとって重要であると考えられる。更には、クラウンスターファセットは、望ましくは、ダイヤモンドのテーブル側を介して観察される際に、メインクラウンファセットの距離の６６％乃至８２％のみを覆うべきである。

簡明にするよう、図４Ａ中Ａ、Ｂ、Ｃとして特定される３面のメインパビリオンファセットは、パビリオンファセットが寸法、角度、及び高さにおいて均等である、ことを示すものである。更には、全てのパビリオンファセットは、望ましくは４０．６°乃至４０．９°である角度α、β、γにおいてポリッシュされる。図４Ｂは、寸法、角度、及び高さにおいて同一であるよう示される６面のパビリオンハーフファセット（ｐｈｆ_１−ｐｈｆ_６）を有するメインパビリオンファセットにおけるポリッシュされたパビリオンハーフファセットを示す。実際、全てのパビリオンハーフファセットは、寸法において均等であり、ガードル（ｇ）に対して同一の角度を備える。更に、全てのパビリオンハーフファセットは、高さにおいて均等であり、点ａ_１−ｆ_１でメインパビリオンファセットに交差し、ダイヤモンドの対称的中心に対応するキューレット１１とａ_１−ｆ_１での各々との間の距離は、同一である。パビリオンハーフは、望ましくはメインパビリオンファセットの高さの約３／４であるべきである。

加えて、図２Ｅに示される通り、パビリオンハーフファセット（ｐｈｆ_１−ｐｈｆ_１２）は、２面１組において配置されるべきであり、図２Ｅにおいて単純に（ａ）及び（ｂ）と特定される第１及び第２のパビリオンハーフファセットを備える。パビリオンハーフファセットの各組は、メインパビリオンファセットにおいてポリッシュされ、パビリオンハーフファセット（ａ）は、同一の組におけるパビリオンハーフファセット（ｂ）に対して２６．２５°で配置され、パビリオンハーフファセット（ｂ）は、共通の境界を共有する近接する組における次のパビリオンハーフファセット（ａ）に対して精密に３３．７５°でカットされる。言い換えれば、各組の２面のパビリオンハーフファセットは、同一のメインパビリオンファセット上に配置され、互いに対して同一の角度においてポリッシュされる。即ち、パビリオンハーフファセット（ａ）は、同一の組におけるパビリオンハーフファセット（ｂ）に対して２６．２５°で配置され、パビリオンハーフファセット（ｂ）は、共通の境界を共有する近接する組における次のパビリオンハーフファセット（ａ）に対して精密に３３．７５°でカットされる。

本発明のハートシェープダイヤモンドにおいて、６面のメインパビリオンファセットの全て（ｐｆ_１−ｐｈ_６）は、約６０°（即ち３６０°÷６＝６０°）である所定の固定角度において円形であるように互いに対して対称的な関係において角度を有して位置合せされる。上述された通り、メインパビリオンファセットの各々は、図６Ａにおいて更に示される通りα＝β＝γである基本的に同一の角度においてカットされ、望ましくは４０．６°乃至４０．９°で配置され、それによって非対称的形状において対称性をもたらす。このことは、メインパビリオンの角度が図６Ｂに示されるようなα≠γ及びα_１≠βである従来通りのハートシェープダイヤモンドとは対照的である。

更に、本発明のハートシェープダイヤモンドの６面メインクラウンファセットの全て（ｃｆ_１−ｃｈ_６）は、図５Ａに示される通り対向して配置される他のメインクラウンファセットの対応するエッジに対して平行にされるエッジを備え、エッジＡはエッジＤに対して平行であり、エッジＢはエッジＥに対して平行であり、エッジＣはエッジＦに対して平行である。このことは、メインクラウンファセットがいずれも他のメインクラウンファセットのエッジと平行に位置合わせされたエッジを備えていない図５Ｂに示される従来通りのハートシェープダイヤモンドとは対照的である。

更に、本発明のハートシェープダイヤモンドにおいて、パビリオンハーフの全ては、図７Ａに示される通り、４２．２°乃至４２．３°である望ましい角度において、メインパビリオンファセット上に対称的にポリッシュされる。このことは、全てのパビリオンハーフが異なる角度でポリッシュされる図７Ｂに示される従来通りのハートシェープダイヤモンドとは対照的である。

本発明のハートシェープダイヤモンドに対する望ましいファセット加工及びパラメータ要件の全ては、以下の表３において示される。

Claims (12)

1. 光に露出されるときにラウンドダイヤモンドにおけるハートアンドアローパターンと実質的には同等であるハートアンドアローパターン特徴を示すハートシェープダイヤモンドであって、
   互いに対して対称的に位置合わせされた６面のメインクラウンファセットと、
   ６面のメインパビリオンファセットと、
   ガードルと、
   テーブルファセットと、
   を有し、
   前記６面のメインクラウンファセットの各々は、対向して配置される他のメインクラウンファセットの直線状エッジと平行に位置合わせされる直線状エッジを備え、
   前記６面のメインパビリオンファセットは、互いに対して約６０°の所定の固定角度において位置合せされ、対称的な複数のパビリオンハーフファセットを備え、該６面のメインパビリオンファセットは、当該ダイヤモンドの対称的中心に対応する点に集まるようにされる、
   ハートシェープダイヤモンド。
2. 当該ダイヤモンド表面上において互いから離間された複数のクラウンスターファセットを更に有し、オープンスペース又は範囲は、近接するメインクラウンファセット間において形成される、
   請求項１記載のハートシェープダイヤモンド。
3. 前記パビリオンハーフファセットは２面１組で配置され、各組は、メインパビリオンファセット上においてポリッシュされた第１及び第２のパビリオンハーフファセットを備え、各組における前記第１のパビリオンハーフファセットは、同一の組における前記第２のパビリオンハーフファセットに対して精密な第１の角度において位置し、各組における前記第２のパビリオンハーフファセットは、該第２のパビリオンハーフファセットが共通の境界を共有する近接する組における前記第１のパビリオンハーフファセットに対して精密な第２の角度においてカットされる、
   請求項２記載のハートシェープダイヤモンド。
4. 各組における前記第１のパビリオンハーフファセットと同一の組のける前記第２のパビリオンハーフファセットとの間において形成される前記第１の角度は、２６．２５°であり、
   カットされた各組における前記第２のパビリオンハーフファセットと該第２のパビリオンハーフファセットが共通の境界を共有する近接する組における前記第１のパビリオンハーフファセットとの間において形成される第２の角度は、３３．７５°である、
   請求項３記載のハートシェープダイヤモンド。
5. 前記メインパビリオンファセットの各々は、実質的に同一の角度においてカットされる、
   請求項３記載のハートシェープダイヤモンド。
6. 前記メインパビリオンファセットの各々は、４０．６°乃至４０．９°でカットされる、
   請求項４記載のハートシェープダイヤモンド。
7. クラウンハーフは、前記メインクラウンファセットの角度より３．８°乃至４．６°傾斜の急である角度でカットされる、
   請求項５記載のハートシェープダイヤモンド。
8. 前記パビリオンハーフファセットは、前記ダイヤモンドの共通中心から前記ダイヤモンドガードルまで測定される前記メインパビリオンファセットの長さの３／４と同等であるかそれより小さい長さを備える、
   請求項３記載のハートシェープダイヤモンド。
9. 前記パビリオンハーフファセットの各々と前記ダイヤモンドの前記共通点との間における距離は、同一である、
   請求項８記載のハートシェープダイヤモンド。
10. 前記クラウンスターファセットの各々は、前記メインクラウンファセットの寸法に対して小さい寸法である、
    請求項３記載のハートシェープダイヤモンド。
11. 前記クラウンスターファセットは、前記ダイヤモンドのテーブル側から観察されると、前記メインクラウンファセットの距離の６６％乃至８２％のみを覆う、
    請求項１０記載のハートシェープダイヤモンド。
12. 前記ガードルは、非均一な厚さを有する、
    請求項３記載のハートシェープダイヤモンド。

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