JP2013099428A - 宝石類 - Google Patents

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Abstract

【課題】花の形や雪だるまの形等、大小の略円形からなる形状を明確に視認させることが可能な宝石類を提供する。
【解決手段】平面状のテーブル2が、略正24角形状に形成されて、略円形状をなし、クラウン3の周面31に、平面視においてテーブル2の径方向に沿ってテーブル2の外周縁20からガードル6まで延びる稜線9が、複数形成され、稜線9,9間が、複数の微小ファセット80から構成されるファセット群8とされ、周面31に、テーブル2よりも小さい略円形状の1つの平面からなる小円ファセット7が、テーブル2に接して形成され、クラウン3は、周面31に24個のファセット群8を並設して3個以上のファセット群8に及んで小円ファセット7を設けるとともに当該3個以上のファセット群8の一部を欠落させた部分を小円ファセット7とした形状に、形成されている宝石類1。
【選択図】図1

Description

本発明は、新規なカット面を有するダイヤモンド等の宝石類に関する。
従来から、ダイヤモンドのカットとして、テーブルと称される中央の平面部分を有して略円錐台形状をなすクラウンと、キューレットと称される尖端部分を有して略円錐形状をなすパビリオンと、クラウンとパビリオンとの境界周面をなす略円形状のガードルとを有するものが知られている(下記特許文献1参照)。
そして、下記特許文献2には、クラウン上の略円形状のテーブルの周囲に8個の花びら形状のカット面を均等に配することにより、平面視において花の形を視認させようとした宝石が記載されている。
特開2006−218163号公報 意匠登録第1211547号公報
しかし、上記特許文献2記載の宝石では、同文献の正面図を示す図14のように、花びら形状の各カット面100は、1つの平面からなるものではなく、ガードル102に接する下部100bがテーブルに接する上部100aよりもテーブル101に対する角度が大きくなるように折れ曲がった折曲面であり、下部100bと、クラウン104上にガードル102に沿って配置されている略三角形状のファセット(切子面)103とは、その形状、高さ方向における位置、及び、テーブル101に対する角度が同じであるため、下部100bとファセット103とで光の射出状態が略同じになってしまい、コントラストが弱くなって、花の形を明確に視認させることができないという問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、花の形や雪だるまの形等、大小の略円形からなる形状を明確に視認させることが可能な宝石類を提供することを目的とする。
本発明の宝石類は、略円錐台形状をなして上部中央に平面状のテーブルを有するクラウンと、略円錐形状をなして下部中央に鋭いキューレットを有するパビリオンと、前記クラウンと前記パビリオンとの境界部の周面を構成するガードルとを備える宝石類において、
前記テーブルが、略正n角形状(n:24以上30以下の整数)に形成されて、略円形状をなし、
前記クラウンの周面に、平面視において前記テーブルの径方向に沿って前記テーブルの外周縁から前記ガードルまで延びる稜線が、複数形成され、
前記稜線間が、複数の微小ファセットから構成されるファセット群とされ、
前記クラウンの周面に、前記テーブルよりも小さい略円形状の1つの平面からなるファセット(以下、「小円ファセット」という。)が、前記テーブルに接して形成され、
前記クラウンは、前記クラウンの周面にn群の前記ファセット群を並設して3群以上の前記ファセット群に及んで前記小円ファセットを設けるとともに当該3群以上のファセット群の一部を欠落させた部分を前記小円ファセットとした形状に、形成されていることを特徴とする。
これによれば、テーブル及び小円ファセットはいずれも略円形状の1つの平面から構成されているので、テーブル及び小円ファセットと、微小ファセットが配置された部分とで、光の射出状態が大きく異なってコントラストが強くなり、大小の略円形からなる形状を明確に視認させることが可能となる。
また、複数の前記小円ファセットが、平面視において前記テーブルの周囲に偏在するように構成してもよい。
これによれば、テーブルの周囲の小円ファセットが配置されている側と配置されていない側とのコントラストが強くなるため、小円ファセットが配置されている側に看者が注目し易くなり、大小の略円形からなる形状を更に明確に視認させることが可能となる。
また、前記各ファセット群が、上辺と下辺とが平行で上辺が下辺よりも短い略台形状の4個以上の前記微小ファセット(以下、「ステップファセット」という。)が平面視において前記テーブルの径方向に沿って連設されたステップファセット列を含み、
前記ステップファセット列は、最上位の前記ステップファセットの上辺が前記テーブルの端辺と共通とされ、最上位の前記ステップファセット以外の前記ステップファセットの上辺がその1つ上の前記ステップファセットの下辺と共通とされ、下位の前記ステップファセット程前記テーブルに対する傾きが大きくなるように構成されていることとしてもよい。
これによれば、整然と並ぶ略台形状のステップファセットを欠落させて、略円形状の平面からなる小円ファセットが形成されることとなるので、小円ファセットを際立たせることができる。
本発明によれば、平面視において、花の形や雪だるまの形等、大小の略円形からなる形状を明確に視認させることが可能な宝石類を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る宝石類の平面図である。 第1実施形態の底面図である。 第1実施形態の背面図である。 第1実施形態の正面図である。 第1実施形態の左側面図である。 第1実施形態の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る宝石類の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る宝石類の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る宝石類の平面図である。 第4実施形態の背面図である。 第4実施形態の左側面図である。 第4実施形態の斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る宝石類の平面図である。 従来の宝石を示す図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、「宝石類」とは、天然宝石(貴石及び半貴石を含む。)及び模倣宝石(合成宝石、人造宝石及び模造宝石を含む。)を含む意である。
図1〜6に示すように、第1実施形態である宝石類1は、カット(研磨を含む。)されたダイヤモンドであり、略円錐台形状をなして上部中央に平面状のテーブル2を有するクラウン3と、略円錐形状をなして下部中央に鋭いキューレット4を有するパビリオン5と、クラウン3とパビリオン5との境界部の周面を構成するガードル6とを備えている。ガードル6は、宝石類1の一番横幅(径)の広い部分であり、本実施形態では、平面視において略正24角形に形成されることにより、略円形状をなしている。
テーブル2は、24個の端辺22を有した略正24角形状に形成されることにより、略円形状をなしている。テーブル2の径D2は、ガードル6の径D1の約50.7%とされている。なお、図1に示すように、径D1、D2は、それぞれ、相対する辺同士の間隔とする。
また、クラウン3の高さH1は、ガードル6の径D1の約16.72%とされている。テーブル2に平行でガードル6に囲まれた平面に対するクラウン3の傾斜角度θ(図4参照)は、約34°とされている。
なお、宝石類1のデザイン及びプロポーションを良好に保つためには、径D1に対する径D2の比率は、約46〜56%の範囲が好ましく、角度θは、約32〜36°の範囲が好ましい。
クラウン3の周面31には、平面視においてテーブル2の径方向に沿ってテーブル2の外周縁20(詳しくは、テーブル2の角部21)からガードル6まで延びる稜線9が、複数形成されている。なお、稜線9は、最初は24本形成されるが、後述するように、小円ファセット7を形成するために、図1中、二点鎖線で表示される部分が欠落される。そして、隣り合う稜線9、9間は、複数の微小ファセット80から構成されるファセット群8とされている。すなわち、稜線9は、隣接するファセット群8の区切りをなしている。なお、ファセット群8も、最初は24群形成されるが、後述するように、小円ファセット7を形成するために、5群のファセット群8はその一部が欠落される。
各ファセット群8は、図1に示すように、ステップファセット列84と、略三角形状の中間ファセット82と、略三角形状のアッパーガードルファセット83、83とから構成されている。ステップファセット列84は、略台形状をなす5個のステップファセット81が、平面視においてテーブル2の径方向に沿って連設されたものである。なお、ステップファセット81、中間ファセット82、及び、アッパーガードルファセット83が、微小ファセット80に相当する。したがって、各微小ファセット80は、略台形状又は略三角形状をなしている。
各ステップファセット81は、上辺と下辺が平行で上辺が下辺よりも短い略台形状をなし、上辺と左側辺のなす角度、及び、上辺と右側辺のなす角度は、同一とされている。そして、各ステップファセット列84において、最上位のステップファセット81の上辺がテーブル2の1つの端辺22と共通とされ、最上位のステップファセット81以外のステップファセット81の上辺がその1つ上のステップファセット81の下辺と共通とされている。すなわち、ステップファセット81間で隙間が無いように連設されている。また、ステップファセット列84は、下位のステップファセット81程テーブル2に対する傾きが大きくなるように構成されている。なお、テーブル2に対する傾きが大きくなるとは、テーブル2を水平面としたときに鉛直面に近づくことをいう。
中間ファセット82は、ステップファセット列84の最下位のステップファセット81の下辺を上辺とし、上辺以外の他の2辺の長さが等しい略逆二等辺三角形状をなし、下端部はガードル6の上端周縁61に接している。中間ファセット82は、ステップファセット列84の最下位のステップファセット81よりも、テーブル2に対する傾きが大きくされている。
アッパーガードルファセット83は、中間ファセット82の上辺以外の2辺のうちの1辺と、稜線9と、ガードル6の上端周縁61とに囲まれた略三角形状の切子面であり、中間ファセット82の両側にそれぞれ形成され、すなわち、1つのファセット群8につき2個形成されている。各アッパーガードルファセット83は、中間ファセット82よりも、テーブル2に対する傾きが大きくされている。
クラウン3の周面31には、テーブル2よりも小さい略円形状の1つの平面からなる小円ファセット7が、テーブル2に接して設けられている。具体的には、小円ファセット7は、上端辺71がテーブル2の外周縁20上にあり、下端部72がガードル6の上端周縁61に接して、上端辺71中央と下端部72中央とを結び平面視においてテーブル2の径方向に沿った仮想軸A(図1参照)を対称軸として対称の略17角形(正確には21角形)に形成されている。また、小円ファセット7は、小円ファセット7をなす平面に対して垂直な方向から視認したときの形状が、円に近似するように形成されている。小円ファセット7は、クラウン3の周方向に沿って並設された5群のファセット群8に及んで設けられ、それら5群のファセット群8の一部を欠落させた部分とされている。
すなわち、宝石類1では、クラウン3を形成するとき、まず、テーブル2と24群のファセット群8とを形成する。各ファセット群8の外周は、平面視において上辺が下辺よりも短い略台形状をなし、24群のファセット群8は、テーブル2の周囲に放射状に、ファセット群8間で隙間が無いように形成される。そして、クラウン3の周方向に沿って並設された5群のファセット群8のうちの中央のファセット群8の上辺中央と下辺中央とを結ぶ直線が、小円ファセット7の対称軸となるように、それら5群のファセット群8を研磨することにより、それら5群のファセット群8の一部を欠落させて、略円形状の1つの平面からなる小円ファセット7を形成する。
ガードル6は、ガードル6の径D1に対して3〜6%の範囲の高さH2を有し、それぞれファセット群8に連接する24個の平面部63から構成されることにより平面視において略正24角形に形成されて、各平面部63間の境界線は稜線9に連接している。各平面部63は、両端部が中央部よりも若干上下方向の幅が狭くされた略長方形状に形成されている。
パビリオン5は、ガードル6の径D1に対して約41.69%の高さ(深さ)H3を有している。なお、ダイヤモンドの代表的なカットであるラウンドブリリアントカットにおいて一般に理想とされるプロポーションでは、パビリオン5の深さは約43.1%とされているが、宝石類1では、後述するように底部ファセット53を形成したことから、パビリオン5の深さが少し浅くなっている。
パビリオン5には、ガードル6の下端周縁62に接してそれぞれ略逆三角形をなす24個のロウワーガードルファセット51が、形成されている。各ロウワーガードルファセット51は、ガードル6の下端周縁62における平面部63の下辺中央から隣接する平面部63の下辺中央までの範囲を上辺とし、各ロウワーガードルファセット51の上辺は、正確には直線ではなく、隣接する平面部63同士の境界部下端に相当する中央部で、若干曲折している。ロウワーガードルファセット51は、2個ずつが間の側辺を共通として隣接するロウワーガードルファセット組54をなしている。
そして、ロウワーガードルファセット組54同士の間には、それぞれ略菱形状をなすパビリオンメインファセット52が形成され、パビリオン5には、全部で12個のパビリオンメインファセット52が形成されている。各パビリオンメインファセット52は、上部の2つの側辺が、隣接するロウワーガードルファセット51の側辺と共通とされている。
また、パビリオンメインファセット52の下部同士の間には、それぞれ略菱形形状をなす底部ファセット53が形成され、パビリオン5には、全部で12個の底部ファセット53が形成されている。各底部ファセット53は、上部の2つの側辺が、隣接するパビリオンメインファセット52の下部の側辺と共通とされている。
そして、12個の底部ファセット53は、底部ファセット53同士の間に隙間が無いように、隣接する底部ファセット53同士で下部の側辺を共通とし、底面視においてキューレット4を中心として放射状に設けられている。図5に示すように、テーブル2の中心(幾何学的中心)Cを通ってテーブル2に垂直な軸Bが、宝石類1の中心軸となり、中心軸はキューレット4を通っている。
なお、テーブル2に平行でガードル6に囲まれた平面に対するロウワーガードルファセット51、パビリオンメインファセット52、底部ファセット53の傾斜角度は、それぞれ、約41.41°、約40.75°、約36.5°である。
以上のように構成された宝石類1によれば、テーブル2及び小円ファセット7はいずれも1つの平面からなる略円形状をなし、テーブル2及び小円ファセット7以外の部分には、微小ファセット80が略隙間なく配置されることとなって、テーブル2及び小円ファセット7と、微小ファセット80が配置された部分とで、光の射出状態が大きく異なってコントラストが強くなるため、平面視において、テーブル2及び小円ファセット7からなる雪だるまのような形状を明確に視認させることが可能となる。すなわち、多数の微小ファセット80がミラーボールのようにきらきらと輝く中に、テーブル2及び小円ファセット7が透明度の高い湖面のような奥深い光を放つこととなるため、テーブル2及び小円ファセット7が明確に視認できることとなる。
また、宝石類1では、各ファセット群8が、上辺と下辺とが平行で上辺が下辺よりも短い略台形状の5個のステップファセット81が平面視においてテーブル2の径方向に沿って連設されたステップファセット列84を含み、ステップファセット列84は、最上位のステップファセット81の上辺がテーブル2の端辺22と共通とされ、最上位のステップファセット81以外のステップファセット81の上辺がその1つ上のステップファセット81の下辺と共通とされ、下位のステップファセット81程テーブル2に対する傾きが大きくなるように構成されている。すなわち、稜線9、9間に、略台形状のステップファセット81が整然と並ぶステップファセット列84が形成されている。そして、それら稜線9、9間に整然と並ぶステップファセット81を複数欠落させて、略円形状の平面である小円ファセット7が形成されているので、小円ファセット7を際立たせることができる。換言すれば、平面視において、テーブル2の中心から放射状に延びる稜線9と、テーブル2の端辺22に平行な稜線10(図1参照)とが、規則的に配置されている中に、それらの稜線9、10を欠落させて、小円ファセット7が形成されているので、小円ファセット7を際立たせることができる。
さらに、パビリオン5には、ガードル6の下端縁に接してそれぞれ略三角形状をなす24個のロウワーガードルファセット51が形成されて、ロウワーガードルファセット24は、間の側辺を共通として隣接する2個ずつのロウワーガードルファセット組54とされ、ロウワーガードルファセット組54同士の間に、それぞれ略菱形状をなすパビリオンメインファセット52が、隣接するロウワーガードルファセット51と側辺を共通として形成され、パビリオンメインファセット52の下部同士の間に、それぞれ略菱形形状をなす底部ファセット53が、隣接するパビリオンメインファセット52と側辺を共通とするとともに、隣接する底部ファセット53同士で間の側辺を共通として形成され、底部ファセット53は、キューレット4を中心として放射状に設けられている。この底部ファセット53が設けられていない場合、テーブル2内に暗い環状の部分が視認されてしまうが、底部ファセット53を設けることにより、テーブル2内に暗い環状の部分が視認されてしまうことを防止でき、宝石類1の美しさを向上させることができる。
次に、第2実施形態について、図7に基づいて説明する。なお、第1実施形態の構成要素と対応する構成要素については、同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。
図7に示すように、第2実施形態の宝石類1Bは、4個の小円ファセット7が、クラウン3の周囲に均等に設けられている(すなわち、クラウン3の周面31を等分する位置に設けられている)。具体的には、各ファセット7の対称軸を延長した線L1、L2、L3、L4が平面視においてテーブル2の中心Cの周りを等分するように、各ファセット7が配置されている。なお、宝石類1Bは、上記のように4個の小円ファセット7が設けられている点以外は、第1実施形態の宝石類1と同様の構成を有している。
第2実施形態によれば、テーブル2と4個のファセット7とにより、クラウン3上に花のような形状が明確に視認されることとなる。
次に、第3実施形態について、図8に基づいて説明する。なお、第1実施形態の構成要素と対応する構成要素については、同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。
図8に示すように、第3実施形態の宝石類1Cは、3個の小円ファセット7が、平面視においてテーブル2の周囲に偏在している(すなわち、クラウン3の周面31を等分しない位置に設けられている)。具体的には、各ファセット7の対称軸を延長した線L1、L2、L3は、平面視において、線L1と線L2の間、線L1と線L3との間が、それぞれ75°、線L2と線L3の間が210°の角度とされている。なお、宝石類1Cは、上記のように3個の小円ファセット7が設けられている点以外は、第1実施形態の宝石類1と同様の構成を有している。
第3実施形態によれば、テーブル2の周囲に3個のファセット7が偏在しているので、テーブル2の周囲の小円ファセット7が配置されている側32と配置されていない側33とのコントラストが強くなるため、宝石類1Cが小さいものであっても、小円ファセット7が配置されている側32に看者が注目し易くなり、テーブル2と小円ファセット7とからなる形状を更に明確に視認させることが可能となる。
なお、小円ファセット7の形状及び大きさは、上述したものに限られない、以下、小円ファセット7の形状及び大きさが上記各実施形態とは異なる第4、5実施形態について説明する。なお、第1実施形態の構成要素と対応する構成要素については、同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。
図9〜12に示すように、第4実施形態の宝石類1Dは、第1実施形態の小円ファセット7よりも小さい小円ファセット7が1個形成されている。第4実施形態の小円ファセット7の下端部72は、ガードル6には接してなく、中間ファセット82の中央部付近に配置されている。また、第4実施形態の小円ファセット7は、略18角形をなしている。宝石類1Dは、小円ファセット7の大きさ及び形状を除けば、第1実施形態と同様の構成を有している。
また、図13に示すように、第5実施形態の宝石類1Eは、第1実施形態及び第4実施形態の小円ファセット7よりも小さい小円ファセット7が1個形成されている。宝石類1Eでは、各ファセット群8は、4個のステップファセット81からなるステップファセット列84と、中間ファセット82と、中間ファセット82の両側に形成される側部中間ファセット85、85と、アッパーガードルファセット83とから構成されている。すなわち、微小ファセット80として、側部中間ファセット85も形成されている。
中間ファセット82は、ステップファセット列84の最下位のステップファセット81の下辺を上辺として上辺以外の他の2辺の長さが等しい略逆二等辺三角形状をなし、下端部はガードル6の上端周縁61よりも上位に配置されている。中間ファセット82は、ステップファセット列84の最下位のステップファセット81よりも、テーブル2に対する傾きが大きくされている。
側部中間ファセット85は、中間ファセット82の上辺以外の2辺のうちの1辺、稜線9、及び、中間ファセット82の下端部と稜線9の下端部とを結ぶ線、に囲まれた略三角形状の切子面であり、中間ファセット82の両側にそれぞれ形成され、すなわち、1つのファセット群8につき2個形成されている。各側部中間ファセット85は、中間ファセット82よりも、テーブル2に対する傾きが大きくされている。
アッパーガードルファセット83は、側部中間ファセット85、85と、ガードル6の上端周縁61とに囲まれた略三角形状の切子面であり、上端部は中間ファセット82の下端部に接している。アッパーガードルファセット83は、側部中間ファセット85よりも、テーブル2に対する傾きが大きくされている。
そして、第5実施形態の小円ファセット7は、クラウン3の周方向に沿って並列された3群のファセット群8に及んで、それら3群のファセット群8の一部を欠落させて形成され、下端部72はアッパーガードルファセット83の上端部に接している。また、第5実施形態の小円ファセット7は、略15角形(正確には19角形)をなしている。宝石類1Eは、小円ファセット7の大きさ及び形状を除けば、第1実施形態と同様の構成を有している。
これら第4、5実施形態に示すように、小円ファセット7は必ずしもガードル6に接する必要はない。また、小円ファセット7は、略円形状をなす多角形等、略円形状をなす形状であればよい。
また、小円ファセット7の個数も上述したものに限らず、テーブル2及び小円ファセット7によって視認させようとする形状に応じて、2個でもよいし、5個以上であってもよい。但し、4個以下の方が、微小ファセット80の配置部分を多く残すことができ、小円ファセット7と微小ファセット80の配置部分とのコントラストを強めることができるため、好ましい。
また、テーブル2は、略正n角形(n:24以上30以下の整数)であれば、略円形状をなすのでよい。
また、ガードル6は平面視において円形状であってもよい。すなわち、平面部63に区切られていなくてもよい。
また、ステップファセット81の段数(すなわち、1つのステップファセット列84内のステップファセット81の個数)は、4段以上6段以下であれば、クラウン3及び小円ファセット7の形成し易さの点で好ましい。
また、クラウン3のテーブル2及び小円ファセット7以外の部分に、微小ファセット80を完全に隙間(間隔)無く配置する必要は無く、例えば稜線9を面取りする(したがって、稜線9は若干の幅を有することとなる。)ことにより、隣り合う微小ファセット80間で若干の間隔が開くように構成してもよい。すなわち、クラウン3において、微小ファセット80は、テーブル2及び小円ファセット7以外の部分に、略隙間無く配置されていればよい。
また、上記各実施形態では、クラウン3の周面31にテーブル2の端辺22の数に応じた数(以下、n群とする。)のファセット群8を形成しておいてから、その一部をカットして欠落させることにより、小円ファセット7を形成したが、小円ファセット7の形成方法はかかる方法に限らず、結果的に、クラウン3が、周面31にn群のファセット群8を並設して3群以上のファセット群8に及んで小円ファセット7を設けるとともにそれら3群以上のファセット群8の一部を欠落させた部分を小円ファセット7とした形状に、形成される方法であればよい。
1、1B、1C、1D、1E…宝石類
2…テーブル
3…クラウン
4…キューレット
5…パビリオン
6…ガードル
7…小円ファセット
8…ファセット群
9…稜線
80…微小ファセット
81…ステップファセット
84…ステップファセット列

Claims (3)

  1. 略円錐台形状をなして上部中央に平面状のテーブルを有するクラウンと、略円錐形状をなして下部中央に鋭いキューレットを有するパビリオンと、前記クラウンと前記パビリオンとの境界部の周面を構成するガードルとを備える宝石類において、
    前記テーブルが、略正n角形状(n:24以上30以下の整数)に形成されて、略円形状をなし、
    前記クラウンの周面に、平面視において前記テーブルの径方向に沿って前記テーブルの外周縁から前記ガードルまで延びる稜線が、複数形成され、
    前記稜線間が、複数の微小ファセットから構成されるファセット群とされ、
    前記クラウンの周面に、前記テーブルよりも小さい略円形状の1つの平面からなるファセット(以下、「小円ファセット」という。)が、前記テーブルに接して形成され、
    前記クラウンは、前記クラウンの周面にn群の前記ファセット群を並設して3群以上の前記ファセット群に及んで前記小円ファセットを設けるとともに当該3群以上のファセット群の一部を欠落させた部分を前記小円ファセットとした形状に、形成されていることを特徴とする宝石類。
  2. 複数の前記小円ファセットが、平面視において前記テーブルの周囲に偏在していることを特徴とする請求項1記載の宝石類。
  3. 前記各ファセット群が、上辺と下辺とが平行で上辺が下辺よりも短い略台形状の4個以上の前記微小ファセット(以下、「ステップファセット」という。)が平面視において前記テーブルの径方向に沿って連設されたステップファセット列を含み、
    前記ステップファセット列は、最上位の前記ステップファセットの上辺が前記テーブルの端辺と共通とされ、最上位の前記ステップファセット以外の前記ステップファセットの上辺がその1つ上の前記ステップファセットの下辺と共通とされ、下位の前記ステップファセット程前記テーブルに対する傾きが大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の宝石類。
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