JP6706733B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は冷蔵室内に低温貯蔵室を設けた冷蔵庫に関するものである。
一般に家庭用冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室、冷凍室等を備え、更に前記冷蔵室内には当該冷蔵室よりも低温に冷却されるチルド室(冷蔵室よりも低く約1℃の温度帯とする室)あるいはパーシャル室(約−3℃の微凍結温度帯とする室)に切り換え可能な低温貯蔵室を設けたものが見られる。(例えば、特許文献1参照)。
図16、図17は特許文献1記載の冷蔵庫を示し、この冷蔵庫は冷蔵室101の下部に低温貯蔵室102を設け、この低温貯蔵室102はその上面を冷蔵室101の最下段に位置する棚板としても利用する天井板103で覆って構成してある。そして上記天井板103は断熱材104が一体化してあって、低温貯蔵室102内を比較的温度の高い冷蔵室101から断熱するとともに、当該断熱材104中に冷気ダクト部105を設けて、冷蔵庫本体106側から送られてくる冷気を低温貯蔵室102内に供給し、複数の冷却温度帯に冷却できる構成としてある。すなわち、上記低温貯蔵室102はその冷却温度帯域を切り換えることにより、1℃前後のチルド室、或いは、−3℃前後のパーシャル室として、肉や魚等の生ものの保存に利用できるようになっている。
特開2012−220047号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫は、低温貯蔵室102で鮮度を保持しつつ熟成が進み食肉の旨味が増加するといわれる−2℃の熟成温度帯で食品を保存すると腐敗劣化が生じ、熟成保存することができなかった。そのため、このような熟成保存をしようと思えば、例えば特開2006−329521号公報、特開2007−3060号公報等で出願人が開示しているように冷蔵室101とは別個に設けた切替室で食品を熟成保存する必要があった。すなわち、冷蔵室、冷凍室、野菜室に加え熟成保存をするための切替室を有する冷蔵庫を用いる必要があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、熟成保存用の切替室を冷蔵室とは別個に設けることなく食品の熟成保存ができる冷蔵庫の提供を目的としたものである。
本発明は、上記目的を達成するため、冷蔵室内に設けた冷却温度帯切り換え可能な低温貯蔵室に紫外領域の波長範囲を有する紫外光源を設けた構成としてある。
これにより、低温貯蔵室を−2℃の熟成保存温度に設定して食品を保存する際に懸念される食品の腐敗劣化を紫外光源からの紫外線により抑制し、食品の鮮度を保持しつつ旨味を充分に増加させる熟成保存が可能になる。しかもこの熟成保存は冷蔵室内に設けてある低温貯蔵室で行えるので、別個に熟成保存用の切替室を設ける必要がなく、冷蔵室、冷凍室、野菜室の三室構成からなるシンプルな冷蔵庫であっても熟成保存をすることができる。
本発明は、上記構成により、冷蔵室内の低温室で食品の鮮度を保ちつつ熟成保存ができ、低温貯蔵室の使用用途が広がって幅広いタイプの冷蔵庫に対応できるとともに、使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の扉を開いた時の正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室下部に設けた低温貯蔵室の拡大斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室の拡大断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室を構成する天井板部の上断熱材を取り外した状態の平面図 同実施の形態1における冷蔵庫を示す図6のA−A断面図 同実施の形態1における冷蔵庫を示す図6のB−B断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室における紫外光照射状態を示す説明図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室を構成する天井板部を上方から見た斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室を構成する天井板部を下方から見た斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室を構成する天井板部の分解斜視図 (a)同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室に設けた紫外光源及び室内照射用光源を覆うカバーの平面図、(b)同カバーの他の例を示す斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室に設けた紫外光源及び室内照射用光源の制御図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室に設けた紫外光源及び室内照射用光源の制御フロー図 従来の冷蔵庫の低温貯蔵室部分を示す概略断面図 同従来の低温貯蔵室構成を示す拡大断面図
第1の発明は、冷蔵庫本体と、冷蔵庫本体に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に区画形成した低温貯蔵室とを備え、前記低温貯蔵室はその天井部に冷気ダクトを設けて冷却温度帯を切り換え可能とし、かつ、前記低温貯蔵室には紫外領域の波長範囲を有する紫外光源を設け、前記低温貯蔵室内を照らす室内照射用光源をさらに設け、この室内照射用光源は発光色を可変可能とするとともに紫外光源の両側に配置し、前記紫外光源及び前記室内照射用光源は天井に設けてその下方をカバーで覆い、かつ、上記カバーの前記紫外光源が対向する部分は透明とするとともに室内照射用光源が対向する部分は光を拡散する構成としてある。
これにより、低温貯蔵室を−2℃の熟成保存温度に設定して食品を保存する際に懸念される食品の腐敗劣化を紫外光源からの紫外線により抑制することができ、食品の鮮度を保持しつつ旨味を充分に増加させる熟成保存が可能になる。しかもこの熟成保存は冷蔵室内に設けてある低温貯蔵室で行えるので、別個に熟成保存用の切替室を設ける必要がなく、冷蔵室、冷凍室、野菜室の三室構成からなるシンプルな冷蔵庫であっても熟成保存をすることができる。また低温貯蔵室内に保存している食品を容易に認識できて使い勝手が向上するとともに、紫外光源の両側に配置した室内照射用光源の発光色を変えることにより、低温貯蔵室の使用状態を、チルド使用、パーシャルフリーザ使用、熟成保存使用等のように知らせることができ、使い勝手が向上する。また外線による食品の腐敗劣化抑制効果を効率よく発揮させることができるとともに、室内照射用光源による室内照射を効果的に行うことができる。
の発明は、第1の発明において、前記紫外光源は低温貯蔵室の奥に向けて傾斜させて設けた構成としてある。
これにより、紫外光源からの紫外線を使用者が受けにくくなり、安全性を高めることができる。
の発明は、第1または第2の発明において、前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチおよび冷蔵室の冷蔵扉スイッチと、前記低温貯蔵室の冷却モードを選択するモード選択部と、前記モード選択部からの出力に基づき低温貯蔵室の冷却設定温度を変更するとともに、前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチおよび冷蔵室の冷蔵扉スイッチの出力に基づき紫外光源及び室内照射用光源を制御する制御部とを備え、前記制御部は前記モード選択部により熟成保存モードが選択されると低温貯蔵室の設定温度を熟成保存温度に切り換え、かつ前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチからの出力が扉閉の場合は紫外光源を点灯し、前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチからの出力が扉開の場合は紫外光源を消灯するとともに、室内照明用光源を紫外光源に近似した色で発光させる構成としてある。
これにより、熟成保存モードへの切り換えにより食品の腐敗劣化を紫外線で抑制しつつ熟成に適した温度帯で食品の熟成を促進し旨味を高めることができるとともに、低温貯蔵室の扉を開いて低温貯蔵室を開放したときには紫外光源を消灯して使用者の安全性を確保し、かつ、同時に、擬似紫外光の照射により紫外光による熟成保存を疑似実感してもらうことができる。
の発明は、第の発明において、前記制御部は冷蔵扉を開くとモード選択部で選択したモードに応じて室内照射用光源をそれぞれモードに応じて異なる色で点灯させる構成としてある。
これにより、低温貯蔵室をどのモードで使用しているかを使用者に知らせることができ、使い勝手が向上する。
の発明は、第または第4の発明において、前記制御部はモード選択部で熟成保存モードを選択すると低温貯蔵室を急冷する構成としてある。
これにより、熟成保存する食品を急速に熟成保存温度に冷却することができ、熟成保存温度に冷却するまでの時間が長くなって食品が劣化するのを防止できる。
の発明は、第〜第の発明において、前記制御部はモード選択部で熟成保存モードを選択すると低温貯蔵室を急冷するとともに室内照射用光源を点灯させ、低温貯蔵室が熟成保存設定温度に達すると急冷を停止し、かつ室内照射用光源を前記急冷時とは異なる色に切り換える構成としてある。
これにより、熟成保存する食品を急速に熟成保存温度に冷却することができ、熟成保存温度に冷却するまでの時間が長くなって食品が劣化するのを防止できるとともに、使用者は急冷中、熟成保存中ということを知ることができ、使い勝手が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図15は本発明の実施の形態1を示すもので、まず、冷蔵庫全体の構成について説明する。
図1〜図3において、本実施の形態に係る冷蔵庫は、前方を開口した冷蔵庫本体1を備え、この冷蔵庫本体1は、図3に示すように主に鋼板を用いた外箱2と、ABSなどの硬質樹脂で成型された内箱3と、前記外箱2と内箱3との間に充填された硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材4とから構成されている。
冷蔵庫本体1は、仕切板5、6、6aによって複数の貯蔵室に区分されており、冷蔵庫本体1の最上部は冷蔵室7、冷蔵室7の下方は切替室8a及び切替室8aに並設した製氷室8b、さらにその下方は冷凍室9、さらに最下部は野菜室10となっている。そして前記各貯蔵室の前面開口部は、冷蔵扉11a、切替室扉11b、製氷扉11c、冷凍扉11d、野菜扉11eによって開閉可能に閉塞されている。
前記冷蔵庫本体1の上部後方領域には機械室14が設けられている。機械室14には、圧縮機15、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。
また、冷蔵庫本体1の背面には冷気を生成する冷却室16と冷却室16からの冷気を前記冷蔵室7、切替室8a、製氷室8b、冷凍室9、野菜室10に供給循環させる冷気通路17が設けられている。
冷却室16内には冷却器19が配設されており、冷却器19の上部には冷却ファン20が配置されている。前記冷却ファン20は、冷却器19により冷却された冷気を、冷気通路17を介し冷蔵室7、冷凍室9、野菜室10等に強制循環させて各室を冷却するものである。
前記冷却室16からの冷気によって冷却される冷蔵室7には食材を載置する複数の棚板21が設けてあり、かつ、その下部には約1℃の温度帯から−3℃の微凍結温度帯まで冷却温度帯を変更できる低温貯蔵室23が区画形成してある。
上記低温貯蔵室23はその上面を冷蔵室7の最下段に位置する棚板としても利用する天井板部24及び側面の給水タンク室22との間を仕切る間仕切り板22aとで区画形成してあり、内部には引出自在な容器25が設けてあって、その前方は前記容器25の引出によって天井板部24の前端部を中心に回動して開く貯蔵扉26によって閉蓋してある。
なお、上記貯蔵扉26は低温貯蔵室23内が視認できるよう透明板を用いて構成してある。
上記天井板部24は、図5、図12等に示すように、合成樹脂製の枠部材27に装着し
たガラス板等からなる上板28と、合成樹脂製の下板枠29と、それらの間に設けた発泡スチロール等の断熱材30とから構成してある。
そして、上記断熱材30には下板枠29に開口する多数の吹出し口31を有する冷気ダクト部32が形成してあり、冷蔵室7内にセットすることによって前記冷気ダクト部32が冷蔵庫本体1背面の冷気通路17に連通し冷気が供給され、この冷気によって低温貯蔵室23内を冷却するようになっている。
上記冷気ダクト部32に供給する冷気はその量をダンパ(図示せず)等によって調節し、当該低温貯蔵室23を1℃〜−3℃の温度に冷却可能としてある。これにより、低温貯蔵室23は冷蔵室7よりも低い約1℃の温度とするチルドモード、あるいは約−3℃の微凍結温度とするパーシャルモード、そして本発明の特徴である−2℃の熟成保存温度とする熟成保存モードとして切り換え使用することができる。
なお、上記天井板部24の断熱材30は、上断熱材30aと下断熱材30bを重合させて構成してあり、前記上断熱材30aと下断熱材30bのいずれか一方もしくは双方の接合面に形成した凹所によって冷気ダクト部32を形成している。
更に、前記断熱材30の上・下断熱材30a,30bは天井板部24の下板枠29に圧入装着してあり、その後部には図5に示すように冷蔵庫本体1の冷気通路17に接続する冷気導入口33が設けてある。
また、前記天井板部24の下面、すなわち下板枠29には、図7に示すように前記断熱材30側に向かって窪む凹部34が形成してあり、この凹部34内に紫外領域の波長範囲を有するLED製の紫外光源(UV−LED)35と低温貯蔵室23内を照射するLED製の室内照射用光源38(図8参照)が組み込んである。
上記紫外光源35と室内照射用光源38は基板37に装着して凹部34に組み込んであり、室内照射用光源38は発光色を可変可能な光源、例えば三原色を持つLED(RGB−LED)とし、かつ、紫外光源35の左右両側に配置してある。
なお、室内照射用光源38は発光色の異なる複数のLEDを組み合わせて構成してもよいものである。
また、基板37は天井板部24の下板枠29の凹部34に設けた保持片40の内側に嵌合させ爪係止するとともに、その下面に樹脂製のカバー39を配置し、このカバー39を前記保持片40の外側に嵌合させて凹部34内に係合装着することにより、下板枠29にユニット化してある。
上記カバー39は、図13(a)に示すように紫外光源35と対向する部分は平坦な透明部39aとし、室内照射用光源38と対向する部分を含むその他の部分は微細な凹凸を形成して光を拡散する光拡散部39bとしてある。
なお、カバー39は、同図13(b)に示すように乳白色の光拡散カバー39bbに透明カバー39aaを嵌め込んで形成する等してもよいものである。
また、上記紫外光源35と室内照射用光源38を収容した断熱材30の凹部34の外周部分は、図5、図6等に示すように断熱用帯域36を残して前記冷気ダクト部32となるようにしてある。すなわち、冷気ダクト部32は前記紫外光源35と室内照射用光源38よりも前方側部分にも連続形成されていて、吹出し口31から低温貯蔵室23の前方部分
にも冷気を供給可能な構成としてある。
また、上記冷気ダクト部32からの冷気によって冷却される低温貯蔵室23は、冷蔵室7の側壁面に設けたモード選択部43(図3参照)によってその使用モードが選択されるようになっている。
上記モード選択部43は、図14に示すように、制御部44にモード選択信号を出力し、制御部44はこのモード選択信号に応じて低温貯蔵室23の冷却設定温度をそれぞれのモードの冷却設定温度に切り換えるとともに、前記冷蔵室7の冷蔵扉11aの開閉を検出する冷蔵扉スイッチ45および低温貯蔵室23の貯蔵扉の開閉を検出する貯蔵扉スイッチ46からの出力に基づき前記した紫外光源35および室内照射用光源38を制御するように構成してある。
以上のように構成された冷蔵庫について、次にその作用効果を説明する。
冷蔵室7内に設けた低温貯蔵室23は冷気通路17を介して冷気が供給され、冷却される。
この時、上記低温貯蔵室23はモード選択部43による切替によって従来から使用されているチルドモード及びパーシャルモードに加え、新たに熟成保存モードに切り換えて使用することができる。
熟成保存モードに切り換えると、低温貯蔵室23は−2℃の冷却温度に切り換えられ、食品を熟成温度で保存する。そしてこの時、紫外光源35が点灯し、食品を熟成温度にして保存する際に懸念される食品の腐敗劣化を紫外光源からの紫外線により抑制する。したがって、食品の鮮度を保持しつつ旨味を充分に増加させる熟成保存を行うことができる。なお、紫外線の照射効果は照射時間に左右されるので可能な限り照射することが食品の腐敗劣化低減に重要である。
以下、図15の制御フロー図を用いて、詳細に説明する。
まず、ステップS1で低温貯蔵室23の使用モードを選択する。選択したモードが熟成保存モードであれば、ステップ2で冷却設定温度を−2℃に切り換えて熟成保存モードに設定し、ステップ3で急速冷却を開始するとともに、ステップ4で室内照射用光源38を消灯状態のまま紫外光源35を点灯し、紫外光により食品の腐敗劣化を抑制しながら熟成保存を行う。
次にステップ5で低温貯蔵室23が熟成保存温度に達したことを検出すると、ステップ6で急速冷却を解除して通常の冷却動作に戻り、紫外光で食品の腐敗劣化を抑制しながら食品の熟成保存を継続する。
この状態で冷蔵扉11aが開かれると、冷蔵扉スイッチ45からの扉開出力に基づき制御部44がステップ7でこれを検出する。そして更にステップ8で貯蔵扉26の状態を確認し、貯蔵扉26が閉じられたままであれば(ステップ8のN)、ステップS9に移行して紫外光源35を点灯状態にしたままの熟成保存を継続しながら室内照射用光源38を前記紫外光源35の光と近似した紫色で発行させる。これにより、低温貯蔵室23は紫色に照明され、使用者は貯蔵扉26を介して紫外光による腐敗劣化防止をしながら熟成保存していることを知ることができる。
ステップ8で貯蔵扉26が開かれれば(ステップ8のY)ステップS10に移行して紫
外光源35を消灯し使用者の安全確保に配慮するとともに、室内照射用光源38は前記紫外光源35の光と近似した紫色のまま発行させ続ける。これにより、使用者は紫外光により障害を受けることなく擬似紫外光の照射により紫外光による熟成保存を疑似実感してもらうことができる。
以上のようにこの冷蔵庫の低温貯蔵室23はモード選択部43により低温貯蔵室23を熟成保存モードに切り換え設定すると、低温貯蔵室23を−2℃の熟成保存温度に設定して食品を熟成保存する際に懸念される食品の腐敗劣化を紫外光源35からの紫外線により抑制しつつ、食品の鮮度を保持し旨味を充分に増加させる熟成保存が可能になる。
しかもこの熟成保存は冷蔵室7内に設けてある低温貯蔵室23で行えるので、別個に熟成保存用の切替室を設ける必要がなく、冷蔵室、冷凍室、野菜室の三室構成からなるシンプルな冷蔵庫であっても熟成保存をすることができる。
また、前記低温貯蔵室23に設けた室内照射用光源38は、紫外光源35の両側に配置しているので、冷蔵扉11aを開けると点灯して内部を図9に示すように低温貯蔵室23内の容器25後端奥部または側方部まで幅広く照射する。したがって、低温貯蔵室23内の奥部分または側方部まで明るくすることができ、低温貯蔵室23内に保存されている食材を明瞭に視認することができる。
加えて、前記室内照射用光源38は、発光色を可変可能としているので、室内照射用光源38の発光色を変える(この例では紫色にする)ことにより、低温貯蔵室23を熟成保存モードで使用していることを知らせることができる。
更に、この実施の形態では、上記紫外光源35は低温貯蔵室23の奥に向けて傾斜させて設けてあるから、紫外光源35からの紫外線を使用者が受けにくくなり、安全性を高めることができる。
また、前記紫外光源35及び室内照射用光源38はその下方をカバー39で覆い、かつ、上記カバー39の前記紫外光源35が対向する部分は透明としてあるから、紫外線による食品の腐敗劣化抑制効果を効率よく発揮させることができる。また、室内照射用光源38が対向する部分は光を拡散する構成としてあるから、室内照射用光源38による室内照射を効果的に行うことができる。
また、モード選択部43によって熟成保存モードにしていて、低温貯蔵室23の貯蔵扉26を開いたときには、紫外光源35を消灯するので、使用者の安全性を確保することができる。そして、その時、上記紫外光源35を消灯するものの、室内照射用光源は紫外光源35に近似した紫色で発光させ続けるので、使用者は擬似紫外光の照射により紫外光による熟成保存を疑似実感することができる。
また、モード選択部43で熟成保存モードを選択すると低温貯蔵室23を急冷するので、熟成保存する食品を短時間で熟成保存温度に冷却することができ、熟成保存温度に冷却するまでの時間が長くなって食品が劣化するのを防止できる。
一方、この冷蔵庫は、図15に示すように、ステップS1で選択したモードがパーシャルモードであると、ステップS11に移行して低温貯蔵室23は従来から使用されているパーシャルモードとなり、ステップS12で急速冷却を開始するとともに、ステップS13に移行して室内照射用光源38を前記熟成保存モード時とは異なる青色に点灯させる。
次に、ステップS14で低温貯蔵室23がパーシャル温度に達したことを検出すると、
ステップS15で急速冷却を解除して通常の冷却動作に戻り、ステップS16で室内照射用光源38の発光色を水色に変えて食品のパーシャル保存を継続する。
また、前記ステップS1で選択したモードがチルドモードであると、ステップS17に移行して低温貯蔵室23は従来から使用されているチルドモードとなり、ステップS18で室内照射用光源38を前記熟成保存モード時及びパーシャルモード時のいずれとも異なる白色に点灯させ、食品のパーシャル保存を継続する。
なお、前記パーシャル及びチルドの各モードにおいて室内照射用光源38を点灯させるのはいずれも冷蔵扉11aを開いたとき、若しくは更に貯蔵扉26を開いたときに行うものであるが、簡略化の意味で図15及び説明とも各扉の開閉ステップは割愛してある。
このようにこの冷蔵庫では、熟成保存モードを含め各モードでの室内照射用光源38の発光色を変えているので、使用者は低温貯蔵室をどのモードで使用しているかを知ることができ、使い勝手が向上する。
また、モード選択部43でパーシャルモードを選択すると、熟成保存モードと同様低温貯蔵室23を急冷するので、低温貯蔵室23を急速にパーシャル保存温度に冷却することができ、パーシャル保存温度に冷却するまでの時間が長くなって食品が劣化するのを防止できる。そして、上記低温貯蔵室23がパーシャル保存設定温度に達すると急冷を停止し、かつ室内照射用光源を前記急冷時とは異なる色に切り換えるので、使用者は急冷が終了してパーシャル保存中であるということを知ることができ、使い勝手が向上する。
また、この冷蔵庫の低温貯蔵室23は、天井板部24に設けた冷気ダクト部32及び吹出し口31を経由して冷気が供給されるが、上記冷気ダクト部32は前記天井板部24に設けた紫外光源35および室内照射用光源38を囲むように設けてあるから、紫外光源35および室内照射用光源38の前方部分にも回り込んで吹出し口31から低温貯蔵室23内に冷気が吹出す。したがって、低温貯蔵室23の前方部分にも確実に冷気を供給でき、当該部分が冷気供給不足気味になるのを防止して低温貯蔵室23内を均一に冷却でき、良好な熟成保存、パーシャル保存、チルド保存ができる。
また、この低温貯蔵室23は冷気ダクト部32に冷気が流れて紫外光源35および室内照射用光源38が冷却されるような形となるが、この冷気ダクト部32内を流れる冷気は紫外光源35および室内照射用光源38を設けた凹部34周りの断熱用帯域36によって断熱されるので、紫外光源35および室内照射用光源38が過冷却されるのを防止できる。したがって、紫外光源35および室内照射用光源38に結露が発生するようなことがなく、結露生成付着によるショート故障等の懸念を払拭し、信頼性の高いものとすることができる。
更に、前記紫外光源35および室内照射用光源38はその下方部分をカバー39で覆っているから、冷蔵室7の冷蔵扉11aを開閉した際に生じがちな外気の紫外光源35および室内照射用光源38部分への侵入を防止でき、外気侵入による結露も防止できる。しかも、上記カバー39を設けたことによって紫外光源35および室内照射用光源38までの沿面距離を確保でき、低温貯蔵室23への食品の出し入れ時に手等から紫外光源35および室内照射用光源38や基板37部分に静電気が流れてこれを損傷させるようなことも防止できる。よってその信頼性は更に高ものとなる。
以上、本発明に係る冷蔵庫について、上記実施の形態を用いて説明してきたが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の目的を達成する範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。従って、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であっ
て制限的なものではないと考えられるべきである。つまり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、冷蔵室内の低温室で食品の鮮度を保ちつつ熟成保存ができ、低温貯蔵室の使用用途が広がって幅広いタイプの冷蔵庫に対応できるとともに、使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。よって、冷蔵室、冷凍室、野菜室の三室からなる冷蔵庫はもちろん更に製氷室、切替室を有する冷蔵庫にも幅広く適用することができる。
1 冷蔵庫本体
7 冷蔵室
11a 冷蔵扉
14 機械室
15 圧縮機
16 冷却室
17 冷気通路
19 冷却器
20 冷却ファン
21 棚板
22 給水タンク室
23 低温貯蔵室
24 天井板部(天井部)
25 容器
26 貯蔵扉
27 枠部材
28 上板
29 下板枠
30 断熱材
31 吹出し口
32 冷気ダクト部
33 冷気導入口
34 凹部
35 紫外光源
36 断熱用帯域
37 基板
38 室内照射用光源
39 カバー
39a 透明部
39b 光拡散部
40 保持片
43 モード選択部
44 制御部
45 冷蔵扉スイッチ
46 貯蔵扉スイッチ

Claims (6)

  1. 冷蔵庫本体と、冷蔵庫本体に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に区画形成した低温貯蔵室とを備え、前記低温貯蔵室はその天井部に冷気ダクトを設けて冷却温度帯を切り換え可能とし、かつ、前記低温貯蔵室には紫外領域の波長範囲を有する紫外光源を設け、前記低温貯蔵室内を照らす室内照射用光源をさらに設け、この室内照射用光源は発光色を可変可能とするとともに紫外光源の両側に配置し、前記紫外光源及び前記室内照射用光源は天井に設けてその下方をカバーで覆い、かつ、上記カバーの前記紫外光源が対向する部分は透明とするとともに室内照射用光源が対向する部分は光を拡散する構成とした冷蔵庫。
  2. 前記紫外光源は低温貯蔵室の奥に向けて傾斜させて設けた請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチおよび冷蔵室の冷蔵扉スイッチと、前記低温貯蔵室の冷却モードを選択するモード選択部と、前記モード選択部からの出力に基づき低温貯蔵室の冷却設定温度を変更するとともに、前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチおよび冷蔵室の冷蔵扉スイッチの出力に基づき紫外光源及び室内照射用光源を制御する制御部とを備え、前記制御部は前記モード選択により熟成保存モードが選択されると低温貯蔵室の設定温度を熟成保存温度に切り換え、かつ前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチからの出力が扉閉の場合は紫外光源を点灯し、前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチからの出力が扉開の場合は紫外光源を消灯するとともに、室内照明用光源を紫外光源に近似した色で発光させる構成とした請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 制御部は冷蔵扉を開くと前記モード選択部で選択したモードに応じて前記室内照射用光源をそれぞれモードに応じて異なる色で点灯させる構成とした請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 制御部は前記モード選択部で前記熟成保存モードを選択すると前記低温貯蔵室を急冷する構成とした請求項3または4記載の冷蔵庫。
  6. 制御部はモード選択部で前記熟成保存モードを選択すると前記低温貯蔵室を急冷するとともに前記室内照射用光源を点灯させ、前記低温貯蔵室が熟成保存設定温度に達すると急冷を停止し、かつ前記室内照射用光源を前記急冷時とは異なる色に切り換える構成とした請求項3〜5のいずれか1項記載の冷蔵庫。
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