JP6705675B2 - 簡易回転ダンパー - Google Patents

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Description

本発明は、磁性流体や磁気粘性流体の粘性変化を利用した減衰力のオンオフを制御し得る簡易回転ダンパーに関する。
従来の回転ダンパーとしては、例えば特許文献1に記載の制動装置がある。
この制動装置は、磁性体のケース内に磁気粘性流体を封入すると共に磁性体の回転板を相対回転自在に収容し、且つ電磁コイルをケース内に備えている。そして、電磁コイルの通電により磁束ループを形成し、ケース及び回転板間で磁気粘性流体の粘性を変化させるようになっている。
従って、かかる制動装置は、電磁コイルの通電により磁気粘性流体の粘性に応じてケース及び回転板間の相対回転に抵抗を与え、例えばケース及び回転板の一方を固定して用いれば、制動トルク(減衰力)を生じさせることができる。
このように、従来の制動装置は、電磁コイルの通電制御によって減衰力のオンオフを制御するため、配線構造が複雑であった。また、電磁コイルでの発熱がケース外へ発散し難く、耐久性を損なう問題もあった。
特開2014−20539号公報
解決しようとする問題点は、減衰力をオンオフ制御可能な回転ダンパーは、構造が複雑であり、発熱により耐久性を損なう点である。
本発明は、減衰力をオンオフ制御可能な回転ダンパーにおいて、構造を簡単にし耐久性を向上するために、非磁性体製のダンパー・ケースと、前記ダンパー・ケース内に回転可能に配設された磁性体製の回転体と、前記ダンパー・ケース内に収容され前記ダンパー・ケースと前記回転体との間に介在して磁束が通過することで粘性が高くなる作動流体と、前記ダンパー・ケース外で変位可能に支持された永久磁石と、前記永久磁石の変位領域の周囲に配置され、前記永久磁石の変位に応じて前記磁束を前記永久磁石の磁極と前記回転体との間でループさせ前記磁束が前記ダンパー・ケースと前記回転体との間で前記作動流体を通るようにする第1磁路及び前記永久磁石の磁極間で前記作動流体を通ることなく前記磁束を短絡ループさせる第2磁路を選択的に形成するヨークとを備えた簡易回転ダンパーを最も主な特徴とする。
本発明の簡易回転ダンパーは、永久磁石の変位によって磁性流体や磁気粘性流体等の作動流体の粘性の変化をオンオフし、それによって作動流体の粘性変化を利用した減衰力のオンオフを制御できるため、構造が簡単で、発熱等の問題もなく、耐久性を向上することができる。
回転ダンパーの平面図である。(実施例) 図1のII−II線に係る断面図であり、(A)は減衰力のオン状態、(B)は減衰力のオフ状態を示す。(実施例) 図2のIII−III線に係る断面図である。(実施例) 変形例に係る断面図であり、(A)は減衰力のオン状態、(B)は減衰力のオフ状態を示す。(実施例)
減衰力をオンオフ制御可能な回転ダンパーにおいて、構造を簡単にし耐久性を向上するという目的を、永久磁石を用いた簡易回転ダンパーとして実現した。
すなわち、簡易回転ダンパーは、非磁性体製のダンパー・ケースと、ダンパー・ケース内に回転可能に配設された磁性体製の回転体と、ダンパー・ケース内に収容されこのダンパー・ケースと回転体との間に介在して磁束が通過することで粘性が高くなる作動流体と、ダンパー・ケース外で変位可能に支持された永久磁石と、永久磁石の変位領域の周囲に配置され、永久磁石の変位に応じて磁束を永久磁石の磁極と回転体との間でループさせる第1磁路及び永久磁石の磁極間で短絡ループさせる第2磁路を選択的に形成するヨークとを備える。
永久磁石は、長手方向の両側にそれぞれ磁極を有し、中心部周りに回転可能に支持された棒状であってもよい。この場合、ヨークは、永久磁石の回転位置に応じて第1磁路及び第2磁路を選択的に形成する。
ヨークは、永久磁石の回転領域を挟んだ両側の磁性部と、両側の磁性部間に配置されて両者間を磁気的に分離する非磁性部とを備えてもよい。
[簡易回転ダンパーの構造]
図1は、本発明の一実施例に係る回転ダンパーの平面図であり、図2は、図1のII−II線に係る断面図であり、図2(A)は減衰力のオン状態、図2(B)は減衰力のオフ状態を示し、図3は、図2のIII−III線に係る断面図である。
本実施例の簡易回転ダンパー(以下、単に「回転ダンパー」と称する)1は、例えば図示しない引き戸等が閉まる際に減衰力を生じさせるものであり、減衰力を生じさせるオン状態と減衰力を生じさせないオフ状態とを切り替えるオンオフ制御を可能とする。
回転ダンパー1は、図1〜図3のように、ダンパー部3と、ダンパー部3外のアクチュエータ部5とを一体に備えている。
ダンパー部3は、ダンパー・ケース7と、回転体9とを備えている。
ダンパー・ケース7は、非磁性体製であり、例えば樹脂で形成されている。なお、ダンパー・ケース7の材料は、非磁性体製であれば良く、非磁性体金属、セラミック等で形成することもできる。非磁性体金属としては、例えば銅、アルミニウム、ステンレス等を用いることができる。
ダンパー・ケース7は、円筒部11と底壁部13と蓋部15とを備えている。
円筒部11は、内外周共に断面円形に形成された中空筒状となっている。円筒部11の外周には、後述するアクチュエータ・ケース23の円筒部29との間にフランジ部17が一体に形成されている。
フランジ部17には、固定用の孔17aが形成されている。この孔17aを介して、回転ダンパー1は、ビス等の締結具で固定側等に取り付けることができる。フランジ部17は、円筒部11に対し、接着、溶着などで一体的に形成することもできる。
底壁部13は、ダンパー・ケース7の円筒部11とアクチュエータ・ケース23の円筒部29との間で、両円筒部11及び29に一体に設けられている。この底壁部13により、ダンパー・ケース7はアクチュエータ・ケース23に対して区画されている。
底壁部13には、回転体9の回転軸心に対応して軸13aが一体に設けられている。軸13aは、底壁部13からダンパー・ケース7内へと突出する。
蓋部15は、円筒部11の軸心方向(回転体9の回転軸心に沿った方向と同じ。)の端部開口に接着、溶着等により一体的に取り付けられている。蓋部15の軸心部(回転体9の軸心部と同じ。)には貫通孔15aが形成されている。
回転体9は、磁性体、例えば軟磁性材料である鉄、ケイ素鋼等で形成され、円柱状に形成されている。回転体9は、ダンパー・ケース7内に回転可能に配設されている。回転体9の軸心部には、回転軸心方向の一側に嵌合孔17aが形成されている。回転体9は、嵌合孔17aにおいてダンパー・ケース7の軸13aに回転自在に嵌合している。また、回転体9の軸心部には、回転軸心方向の他側に出力軸9aが突設されている。出力軸9aは、蓋部15の貫通孔15aからダンパー・ケース7外に突出している。
蓋部15の貫通孔15aには、シール部材19が支持され、シール部材19は、出力軸9aに密接している。シール部材19には、例えばOリングやXリングが用いられる。
出力軸9aの外端には、ギヤ21が取り付けられ、例えば、図示しない引き戸などに設けられたラックに噛み合っているか、引き戸が閉まる直前にラックが噛み合う構成等となっている。
ダンパー・ケース7内には、作動流体Fが収容されている。これにより、作動流体Fは、ダンパー・ケース7の内面と回転体9の外面との間に介在している。本実施例の作動流体Fは、ダンパー・ケース7の内面と回転体9外面との間の隙間全体に至る。ケース7の内面と回転体9外面との間では、その適切な隙間設定により、適切な量の作動流体が介在する。ケース7の内面及び回転体9外面とは、回転軸心周りの周面及び回転軸心方向の端面の双方を含む。
作動流体Fとしては、磁性流体(Magnetic Fluid)やMR流体と称される磁気粘性流体(Magneto Rheological Fluid)が用いられる。このため、作動流体Fは、磁束MRが通過することで粘性を増加させるものとなっている。この粘性の増加により、回転ダンパー1は、回転体9の回転に対する減衰力を生じさせる。本実施例の回転ダンパー1は、減衰力のオン状態とオフ状態とをアクチュエータ部5によって切り替えるオンオフ制御を可能とする。
アクチュエータ部5は、アクチュエータ・ケース23と、永久磁石25と、ヨーク27とを備える。
アクチュエータ・ケース23は、ダンパー・ケース7と同様、底壁部13と円筒部29と蓋部31とを備えている。なお、底壁部13は、ダンパー・ケース7側と共用するものであるから説明を省略する。
円筒部29は、ダンパー・ケース7の円筒部11と底壁部13を挟んで逆向きに一体に設けられ、ダンパー・ケース7の円筒部11と共に単一の円筒体を形成している。従って、円筒部29も、非磁性体製である。円筒部29は、内外共に断面円形に形成された中空筒状であるが、内径がダンパー・ケース7の円筒部11よりも大きくなっている。
蓋部31は、円筒部29の軸心方向(回転体9の回転軸心に沿った方向と同じ。)の端部開口に接着、溶着などにより一体的に取り付けられている。
永久磁石25は、アクチュエータ・ケース23内で変位可能に支持されている。なお、永久磁石25は、アクチュエータ・ケース23を省略して固定側等に支持することも可能であり、ダンパー・ケース7外に設けられていれば良い。
本実施例の永久磁石25は、長手方向の両側にそれぞれ磁極(N極、S極)25a,25bを有した棒状である。永久磁石25の中心部には、貫通孔25cが設けられている。この貫通孔25cにピン33が挿通され、永久磁石25は中心部周りに回転可能に支持されている。ピン33は、アクチュエータ・ケース23の円筒部29に支持される。
永久磁石25は、後述するように減衰力をオンオフ制御するために回転される。このため、永久磁石25には、アクチュエータ・ケース23外へ至るノブ等を設け、ノブの操作等によって外部から回転操作可能に構成される。
永久磁石25の回転可能範囲は、本実施例において図2(A)の回転体9の回転軸心に略直交する状態から図2(B)の同回転軸心に沿った状態までの略90度である。ただし、減衰力をオンオフ制御できる範囲において永久磁石25の回転可能範囲を調整することが可能である。
永久磁石25の両端面25aa,25baは、永久磁石25の変位領域である回転領域Rに応じて凸曲面状に湾曲している。これにより、回転領域Rの小型化、ひいてはアクチュエータ部5及び回転ダンパー1の小型化を図ることができる。ただし、永久磁石25の両端面25aa,25baは、湾曲させなくてもよい。
回転領域Rは、永久磁石25の最大長さを径とする断面円形空間である。実際は、回転領域Rの径は、永久磁石25の回転を許容するために永久磁石25の最大長さよりも僅かに長く、回転領域Rの内面と永久磁石25の端面25aa,25baとの間には、クリアランスが確保されている。このクリアランスは、後述する第1磁路RT1及び第2磁路RT2を形成可能な範囲で大きくしてもよい。かかる回転領域Rは、ヨーク27によって区画されている。
ヨーク27は、アクチュエータ・ケース23内に嵌合して収容され、磁性部35a,35bと、非磁性部37a,37bとで形成されている。
磁性部35a,35bは、ダンパー部3の回転体9と同様に磁性体で形成されている。磁性部35a,35bは、回転体9の回転軸心に沿った合わせ面35aa,35baで両側に分割され、且つ回転体9の回転軸心に交差する方向で後述する非磁性部37a,37bを挟んで合わせられ、この状態で円柱形状をなしている。
これら磁性部35a,35bは、合わせ方向(回転体9の回転軸心に交差する方向)で相互に対向する凹部35ab,35bbを有している。凹部35ab,35bbは、相互に離間するように凹曲面状に形成されており、全体として断面円形の回転領域Rをヨーク27の中心部に区画している。従って、磁性部35a,35bは、永久磁石25の回転領域Rを挟んだ両側に配置された構成となっている。
凹部35ab,35bbに対する磁性部35a,35bの前記回転軸心方向での両側は、相対的に凸形状となっており、合わせ面35aa,35baが形成されている。かかる合わせ面35aa,35ba間には、回転軸心方向の両側でそれぞれ非磁性部37a,37bが位置する。
非磁性部37a,37bは、非磁性体製の板状であり、幅方向の両端面37aa,37abが磁性部35a,35bの合わせ面35aa,35baに当接している。これにより、非磁性部37a,37bは、磁性部35a,35bの合わせ面35aa,35ba間を合わせ方向で離間させ、回転領域Rと共に磁性部35a,35b間を磁気的に分離する。
非磁性部37a,37bの幅は、永久磁石25の磁極25a,25bでの幅よりも狭い。このため、永久磁石25の磁極25a,25bは、図2(B)のように非磁性部37a,37bに指向した状態(本実施例において永久磁石25が回転体9の回転軸心方向に沿った状態)で、幅方向の両側が非磁性部37a,37bの両側から突出して両側の磁性部35a,35bに対向する。
これにより、永久磁石25の両極の磁極25a,25bは、幅方向の両側で同時に同一の磁性部35a,35bに磁気的に接続され、ヨーク27は、永久磁石25の磁束MRを磁性部35a,35b内において磁極25a,25b間で短絡ループさせる第2磁路RT2を形成する。このとき、回転ダンパー1は、磁束MRが作動流体Fを通ることがないので、作動流体Fの粘性が変化せずに減衰力のオフ状態となる。
一方、図2(A)のように、永久磁石25の両極の磁極25a,25bは、磁性部35a,35bに指向した状態(本実施例において永久磁石25が回転体9の回転軸心に交差する方向に沿った状態)で、それぞれ磁気的に分離した磁性部35a,35bにのみ対向する。
このため、永久磁石25の磁極25a,25bは、それぞれ磁性部35a,35bに磁気的に接続され、そこから回転体9に磁気的に接続されることになる。なお、回転体9と磁性部35a,35bとの間は、非磁性部37a,37bに対して磁気的な接続性が確保されており、その範囲において、非磁性部37a,37bは、幅や材質等が適宜設定されている。
かかる磁気的な接続により、永久磁石25の磁束MRは、磁極25a,25bと回転体9との間でループする第1磁路RT1を形成する。このとき、回転ダンパー1は、磁束MRがダンパー・ケース7と回転体9との間で作動流体Fを通り、作動流体Fの粘性を増加させて減衰力のオン状態となる。
[減衰力のオンオフ制御]
図2(A)のように、永久磁石25の回転位置を回転体9の回転軸心に交差させた減衰力のオン状態とすると、磁束MRが第1磁路RT1を形成して永久磁石25の磁極25a,25bと回転体9との間でループする。この結果、磁束MRが回転体9とダンパー・ケース7との間を通って作動流体Fの粘性を増加させる。
このため、引き戸等の対象物からギヤ21を介して回転体9にトルクが入力されると、回転体9の回転に対して粘性が増加した作動流体Fによって抵抗が与えられ、回転体9の回転ひいては対象物に対する減衰力を生じさせることができる。
一方、図2(B)のように、永久磁石25の回転位置を回転体の回転軸心に沿った減衰力のオフ状態とすると、磁束MRが第2磁路RT2を形成して永久磁石25の磁極25a,25b間で短絡ループする。この結果、磁束MRがダンパー・ケース7内の作動流体Fに影響を及ぼすことがなく、作動流体Fの粘性が変化することはない。
このため、引き戸等の対象物からギヤ21を介して回転体9にトルクが入力されても、作動流体Fの粘性が増加していないので、回転体9の回転に対する作動流体Fの抵抗が極めて微小となり、回転体9の回転や対象物に対する減衰力を生じさせることはない。ただし、オフ状態であっても、作動流体Fの初期粘性の設定によって減衰力が生じるようにしてもよい。つまり、本実施例では、作動流体Fの粘性変化を利用した減衰力のオンオフを制御できればよい。
回転ダンパー1は、永久磁石25の回転位置によって減衰力の強弱を調整することも可能である。例えば、図2(A)の回転位置に対して図2(B)の回転位置側へと移行する途中においては、図2(A)の状態よりも減衰力を弱めることが可能である。
[実施例の効果]
本実施例の回転ダンパー1は、非磁性体製のダンパー・ケース7と、ダンパー・ケース7内に回転可能に配設された磁性体製の回転体9と、ダンパー・ケース7内に収容されダンパー・ケース7と回転体9との間に介在して磁束MRが通過することで粘性が高くなる作動流体Fと、ダンパー・ケース7外で変位(回転)可能に支持された永久磁石25と、永久磁石25の変位領域(回転領域)Rの周囲に配置され、永久磁石25の変位に応じて磁束MRを永久磁石25の磁極25a,25bと回転体9との間でループさせる第1磁路RT1及び永久磁石25の磁極25a,25b間で短絡ループさせる第2磁路RT2を選択的に形成するヨーク27とを備えた。
従って、本実施例の回転ダンパー1は、永久磁石25の変位によって作動流体Fの粘性の変化をオンオフし、それによって作動流体Fの粘性変化を利用した減衰力のオンオフを制御できるため、構造が簡単で、発熱等の問題もなく、耐久性を向上することができる。
永久磁石25は、長手方向の両側にそれぞれ磁極25a,25bを有し、中心部周りに回転可能に支持された棒状であり、ヨーク27は、永久磁石25の回転位置に応じて第1磁路RT1及び第2磁路RT2を選択的に形成する。
従って、本実施例では、永久磁石25を回転させることによって容易且つ確実に減衰力のオンオフを制御できる。
ヨーク27は、永久磁石25の回転領域Rを挟んだ両側の磁性部35a,35bと、両側の磁性部35a,35b間に配置され両者間を磁気的に分離する非磁性部37a,37bとを備えた。
このため、永久磁石25の回転位置に応じて第1磁路RT1及び第2磁路RT2を確実に形成することができ、減衰力のオンオフ制御を確実に行わせることができる。
[変形例]
図4は、変形例に係る回転ダンパーを示す断面図であり、図4(A)は減衰力のオン状態、図4(B)は減衰力のオフ状態を示す。
図4の変形例では、永久磁石25をヨーク27に対してスライド移動するようにしたものである。すなわち、ヨーク27は、ブロック状の磁性部35a,35b間に非磁性部37を挟み込んで形成され、アクチュエータ・ケース23の円筒部29の開口側に磁性部35a,35bに渡るスライド用の変位領域Rを区画している。これにより、永久磁石25は、変位領域R内においてスライド移動によって変位する。
そして、図4(A)のように、永久磁石25のスライド位置を幅方向の中央部とすると、永久磁石25の両極の磁極25a及び25bが磁性部35a,35bに磁気的にそれぞれ接続され、磁束MRが磁極25a及び25bと回転体9との間でループして第1磁路RT1を形成する。つまり、回転ダンパー1は、減衰力のオン状態となる。
一方、図4(B)のように、永久磁石25のスライド位置を幅方向の端部の一方とすると、永久磁石25の磁極25a,25bが磁性部35a及び35bの一方にのみ磁気的に接続される。これにより、磁束MRが磁極5a,2b間で短絡ループして第2磁路R2を形成する。つまり、回転ダンパー1は、減衰力のオフ状態となる。
従って、かかる変形例でも上記実施例と同一の作用効果を奏することができる。
1 簡易回転ダンパー
7 ダンパー・ケース
9 回転体
25 永久磁石
25a,25b 磁極
27 ヨーク
35a,35b 磁性部
7a,37b 非磁性部

Claims (3)

  1. 非磁性体製のダンパー・ケースと、
    前記ダンパー・ケース内に回転可能に配設された磁性体製の回転体と、
    前記ダンパー・ケース内に収容され前記ダンパー・ケースと前記回転体との間に介在して磁束が通過することで粘性が高くなる作動流体と、
    前記ダンパー・ケース外で変位可能に支持された永久磁石と、
    前記永久磁石の変位領域の周囲に配置され、前記永久磁石の変位に応じて前記磁束を前記永久磁石の磁極と前記回転体との間でループさせ前記磁束が前記ダンパー・ケースと前記回転体との間で前記作動流体を通るようにする第1磁路及び前記永久磁石の磁極間で前記作動流体を通ることなく前記磁束を短絡ループさせる第2磁路を選択的に形成するヨークと、
    を備えたことを特徴とする簡易回転ダンパー。
  2. 請求項1記載の簡易回転ダンパーであって、
    前記永久磁石は、長手方向の両側にそれぞれ磁極を有し、中心部周りに回転可能に支持された棒状であり、
    前記ヨークは、前記永久磁石の回転位置に応じて前記第1磁路及び第2磁路を選択的に形成する、
    ことを特徴とする簡易回転ダンパー。
  3. 請求項2記載の簡易回転ダンパーであって、
    前記ヨークは、前記永久磁石の回転領域を挟んだ両側の磁性部と、前記両側の磁性部間に配置され該磁性部間を磁気的に分離する非磁性部とを備えた、
    ことを特徴とする簡易回転ダンパー。
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