JP6704951B2 - 収納装置 - Google Patents

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本発明は収納装置に関する。
電子商取引(EC)市場の拡大に伴い宅配便の取扱件数が増加している。これに伴い、受取人の不在等による再配達が問題となっている。近年、再配達対策として、集合住宅において、その入口部分に共用の宅配ボックスが設置されたり個々の部屋の玄関脇に個人向けの宅配ボックスが設置されたりすることが一般的になりつつある。また、集合住宅のみならず一戸建ての住宅においてもその玄関脇に個人向けの宅配ボックスが設置されることが一般的になりつつある。
例えば特許文献1には、入れ子構造を有する宅配ボックスと、蛇腹構造を有する宅配ボックスとが開示されている。特許文献1が開示する宅配ボックスによれば、その入れ子構造または蛇腹構造により、宅配物が収納されていないときには場所を取らず、宅配物を収納するときには十分な収納体積を確保することができる。
例えば特許文献2には、折り畳み構造を有する宅配ボックスが開示されている。特許文献2が開示する宅配ボックスによれば、その折り畳み構造により、宅配物が収納されていないときには場所を取らず、宅配物を収納するときには十分な収納体積を確保することができる。
例えば特許文献3には、管理サーバと、当該管理サーバと通信可能に接続された受箱(宅配ボックス)とが開示されている。また、宅配物が宅配ボックスに配達されたことを示す情報などが、管理サーバから宅配物受取人のユーザ端末宛てに通知されることが開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平9−118391号公報
[特許文献2]特開2016−55170号公報
[特許文献3]特開2017−16585号公報
特許文献1の、入れ子構造を有する宅配ボックス(特許文献1の図1および図2)においては、重い宅配物を宅配ボックスに出し入れすることが、利用者(配達員および荷物受取人)にとって容易ではないという課題がある。その理由は、宅配ボックスの入れ子構造に起因して、宅配ボックス内側底面に段差が存在するからである。利用者が重い宅配物を宅配ボックスに出し入れする際、宅配物にこの段差が引っかかってしまう。このため、利用者が宅配物を出し入れする際には、利用者は宅配物を持ち上げながら宅配ボックスに出し入れする必要がある。これにより、利用者の足腰に負担がかかってしまう。特許文献1の、蛇腹構造を有する宅配ボックス(特許文献1の図3、図4および図5)においては、宅配物を宅配ボックスの上面から出し入れする構造になっている。このため、利用者が宅配物を出し入れする際には、利用者は、宅配物を少なくとも宅配ボックスの背丈よりも高い高さまで持ち上げる必要がある。これにより、利用者の足腰に負担がかかってしまう。
特許文献2の、折り畳み構造を有する宅配ボックスにおいても、宅配物を宅配ボックスの上面から出し入れする構造になっている。このため、利用者が宅配物を出し入れする際には、利用者は、宅配物を少なくとも宅配ボックスの背丈よりも高い高さまで持ち上げる必要がある。これにより、利用者の足腰に負担がかかってしまう。
特許文献3は、宅配ボックスの物理的な構造については特に言及していない。
本発明は、下記2つの課題を同時に解決することができる宅配物受取装置にかかる収納装置を提供することを、一つの目的とする。
1)宅配物が収納されていないときは場所を取らず、宅配物を収納するときは十分な収納体積を確保すること。
2)宅配物を宅配物受取装置に出し入れする際に、ユーザ(配達員および荷物受取人)に対して腰に負担がかかる動作を強要しないこと。
より一般には、本発明は、下記の課題を解決することができる収納装置を提供することを、一つの目的とする。
1)物体が収納されていないときは場所を取らず、物体を収納するときは十分な収納体積を確保すること。
2)物体を収納装置に出し入れする際に、ユーザに対して負担がかかる動作を強要しないこと。
本発明の第1の態様によれば、収納装置が提供される。収納装置は、本体部の前方に設けられ、本体部から展開可能なパネル部であって、本体部から展開された展開状態において、本体部とともに物体を収納可能な空間を形成可能なパネル部を備えてよい。収納装置は、空間が形成されている場合に、利用者の指示に応じてパネル部の前部を少なくとも開放する制御部を備えてよい。
収納装置は、ユーザから第1識別情報を取得する取得部をさらに備えてよい。制御部は、空間が形成されている場合に、取得部が取得した第1識別情報が予め定められた第2識別情報に適合することを条件として、パネル部の前部を少なくとも開放してよい。
収納装置は、配達物を収納する収納装置であってよい。取得部は、配達者が配達する配達物に対応づけられた第1識別情報を取得してよい。制御部は、収納装置に収納されるべき配達物に対応づけられた第2識別情報を管理するサーバと通信可能であり、空間が形成されている場合に、第1識別情報がサーバにより管理される第2識別情報に適合することを条件として、パネル部の前部を少なくとも開放してよい。
パネル部の前部が開放された後、パネル部の前部が閉じられた場合に、空間が形成された状態でパネル部をロックするロック部をさらに備えてよい。
取得部はさらに、配達物の受取者からパスコードを取得してよい。制御部は、空間が形成されている場合に、取得部が取得したパスコードが予め定められたパスコードに適合することを条件として、パネル部の前部を少なくとも開放してよい。
パネル部は、本体部から展開されていない非展開状態において畳まれ、展開状態において広げられる複数のカバーパネル部を有してよい。
パネル部が非展開状態から展開される場合に、複数のカバーパネル部が畳まれた状態から広げられることにより、パネル部が展開状態になった場合に空間を形成してよい。
パネル部は、非展開状態において収納装置の前部に立設され、展開状態において底部に平置される前パネル部をさらに有してよい。展開状態において、前パネル部の前端部に底面から上面に向かう傾斜部を有してよい。
パネル部は、パネル部の前部が開放されている場合に複数のカバーパネル部のうちの少なくとも一部を収納するための収納部を有してよい。
本体部は、パネル部の前部が開放されている場合に複数のカバーパネル部のうちの少なくとも一部を収納するための収納部を有してよい。
パネル部が非展開状態から展開される場合に、前パネル部が立設された状態から平置された状態に移行する動きに従って複数のカバーパネル部が畳まれた状態から広げられることにより、パネル部が展開状態になった場合に空間を形成してよい。
パネル部は、非展開状態において収納装置の前部に立設され、展開状態において底部に平置される前パネル部をさらに有してよい。パネル部が非展開状態から展開される場合に、複数のカバーパネル部は前パネル部又は本体部内に畳まれて収納された状態にあってよい。パネル部は、複数のカバーパネル部が前パネル部又は本体部内に畳まれて収納された状態で前パネル部が立設された状態から平置された状態に移行することにより、パネル部の前部が少なくとも開放された状態で展開されてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
図1は、第一の実施形態にかかる宅配物受取装置の説明図である。 図2は、第二の実施形態にかかる宅配物受取装置の説明図である。 図3は、第1の実施形態の状態遷移を示す。 図4は、第1の実施形態の変形例の状態遷移を示す。 図5は、宅配物受取装置の機構案を示す。 図6は、宅配物受取装置の機構案を示す。 一実施形態にかかる宅配システム10の利用環境を概略的に示す。 宅配物受取装置100を前方から見た場合の外観を概略的に示す。 宅配物受取装置100を側方から見た場合の側断面を概略的に示す。 パネル部200の展開状態においてカバーパネル部204が閉じた状態を示す概略的な斜視図である。 パネル部200の展開状態においてカバーパネル部204が閉じた状態を示す概略的な側面図である。 パネル部200の展開状態においてカバーパネル部204が開いた状態を示す概略的な斜視図である。 配達員80が宅配物40を前パネル部202上に載せる場合の動作を概略的に示す。 宅配物受取装置100の変形例としての宅配物受取装置1400の側断面を概略的に示す。 カバーパネル閉状態における概略的な側面図である。 カバーパネル開状態における宅配物受取装置1400の概略的な斜視図である。 カバーパネル部204の開閉機構を概略的に示す側面図である。 カバーパネル部204の1つを拡大して示す。 宅配物受取装置100の変形例としての宅配物受取装置1900を概略的に示す。 宅配物受取装置100の変形例としての宅配物受取装置2000を概略的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第一の実施形態>
[第一の実施形態にかかる宅配物受取装置の構造]
第一の実施形態にかかる宅配物受取装置(以下単に「宅配物受取装置」と記載)は、折り畳み状態から展開状態へ、また、展開状態から折り畳み状態へと変形可能である。また、宅配物受取装置は、その展開状態において、開錠状態から施錠状態へ、また、施錠状態から開錠状態へと変形可能である。
図1Aおよび図1Bは、宅配物受取装置が折り畳まれた状態(以下「折り畳み状態」と記載)を示す図である。
図1C、図1Dおよび図1Eは、宅配物受取装置が展開された状態(以下「展開状態」と記載)を示す図である。
図1Cおよび図1Eは、展開状態における施錠状態を示す図である。
図1Dは、展開状態における開錠状態を示す図である。
図3は、第1の実施形態の状態遷移を示す。
図1Aは、折り畳み状態にある宅配物受取装置を前面から見た図である。
図1Bは、折り畳み状態にある宅配物受取装置を側面から見た図である。
図1Aに示すように、宅配物受取装置は、前パネルが前側に開かれることにより、折り畳み状態から展開状態(施錠状態)へと変形される。前パネルを前に開くと、折り畳み状態における前パネルの外側面が地面に接する面になる。また、折り畳み状態における前パネルの内側面が宅配物と接触する面になる。
前パネルを前側に開くと、それに伴い、前パネルに備えられたカバーも自動的に展開される。すなわち、図1Aおよび図1Bに示す折り畳み状態から前パネルを前側に開くと、図1Cおよび図1Eに示す展開状態(施錠状態)へと変形される。
図1Bに示すように、折り畳み状態における前パネルの上面は、前側から後側に向けて、上から下へと傾斜していることが好ましい。これにより、前パネルを前側に展開して展開状態へと変形した際に、この傾斜部分が地面に対してスロープのような役割を果たし、宅配物をパネルから上げ下げする動作を楽にすることができる。スロープの傾斜角度によっては、宅配物をパネルから上げ下げする際に、宅配物を持ちあげる動作が必要なくなり、宅配物を単に押し引きするだけで宅配物をパネルから上げ下げできるようになる。これにより、利用者(配達員や宅配物受取人)の足腰にかかる負担を大幅に軽減することができる。
また、図1Bに示すように、宅配物受取装置の上面は、その後側から前側に向けて、上から下へと少し傾斜していることが好ましい。宅配物受取装置の上面には、コントロールユニットとディスプレイが備えられている。宅配物受取装置の上面が傾斜していることにより、宅配物受取装置の前側に立ったユーザから見て、ディスプレイが視認しやすくなる。また、上面に備えられたボタンやタッチパネル等を操作しやすくなる。
図1Cは、展開状態(施錠状態)の斜視図である。
図1Eは、展開状態(施錠状態)を側面から見た図である。
図1Aおよび図1Bに示す折り畳み状態から、前パネルを前側に倒すと、図1Cおよび図1Eに示す展開状態(施錠状態)へと変形される。これにより以下のような有利な効果を奏する。例えば宅配物受取装置が屋根の無い屋外に設置される場合を想像する。このような場合、たとえ激しい雨が降っている日であったとしても、前パネルを倒してすぐにパネルの上面が雨で濡れてしまうということが無い。パネルの上面は宅配物が直接載置される面であるため、パネルの上面が濡れることは好ましくない。また、単に宅配物受取装置を展開しただけではカバー内部に外気が入り込むことが無いため、例えば宅配物受取装置が温度調整機能を有する場合など保温機能の向上が期待できる。図1Eに示すように、施錠状態においてカバーはその上側において、宅配物受取装置本体にロックされている。
図1Dは、展開状態(開錠状態)の斜視図である。
図1Cおよび図1Eに示す展開状態(施錠状態)から、ロックを解除すると(ロックについての詳細は後述)、カバーを上から下へと畳むことができるようになる。カバーが畳まれた状態、すなわち展開状態(開錠状態)の斜視図を図1Dに示す。図1Dに示すように、カバーは折り畳まれた状態で、前パネル上面に設けられた凹部に収納することができる。宅配物によりカバーが損傷することを防止するため、カバーが前パネル上面凹部に収納された状態においても、カバーは前パネルの上面に対して尚少し凹んだ高さに位置することが好ましい。また、ユーザがカバーを凹部から容易に引き上げることができるようにするために、カバーを引き上げるための持ち手のような構造が備えられていることが好ましい。
図1Dに示す展開状態(開錠状態)において、前パネル底面が地面と完全に接していると、宅配物を前パネルに上げ下げしやすくなる。他方、 前パネル底面が地面と完全に接していると、図1C、図1Eおよび図1Dに示す展開状態から前パネルを折り畳んで折り畳み状態に宅配物受取装置を変形させる操作を、行いづらくなる(前パネルを持ち上げづらくなるため)。このため、前パネルの側面に、ユーザの手を入れることができるような凹部が設けられていることが好ましい。これにより、宅配物受取装置に荷物を上げ下げする動作が楽になりつつ、且つ、展開状態から折り畳み状態へと宅配物受取装置を変形させる操作も楽にすることができる。
施錠状態においては、カバーの中に収納された宅配物を窃盗犯から安全に保護することができる。更に、宅配物受取装置そのものについても窃盗から保護
されることが好ましい。このため、宅配物受取装置はある程度の重量を有していることが好ましい。あるいは、宅配物受取装置は、自装置が大きく移動されたことを検出して、自装置が移動された旨を荷物受取人のユーザ端末に通知したり、管理サーバに通知したりする機能を備えていても良い。
[配達員が、宅配物を配達する前]
宅配物受取装置は管理サーバと通信可能に接続されている。宅配物受取装置は、宅配物が配達される前に予め、「宅配情報」を管理サーバ等から受信しておき、自装置が備える記憶装置に配達情報を記憶しておくことが好ましい。あるいは、「宅配情報」が管理サーバ上に記憶されていてもよい。
「宅配情報」とは、例えば、宅配物受取装置から見て、自装置に配達される予定の荷物を識別する情報であったり、配達員を識別する情報であったり、あるいは、宅配行為そのものを識別する情報である。「宅配情報」とは例えば、宅配物受取装置から見て、宅配行為が、本当に自装置に向けられた宅配行為なのか否か(言い換えると誤配達でないかどうか)を識別できる情報である。「宅配情報」の別の例としては、宅配物受取装置から見て、今から収納される宅配物が、確かに配送中の状態にあることを確認できる情報である(詳細は後述する)。
また、同様の「宅配情報」が、例えば配達員の有する配達員端末に記憶されていてもよい。あるいは同様の「宅配情報」が、配達物に貼付されていてもよい。
宅配物受取装置が誤配達を防ぐ方法は、種々の既存技術を用いることができる。
[配達員が、宅配物を配達する動作]
宅配物受取装置の前側に立った配達員は、宅配物受取装置の前パネルを前側に倒して、宅配物受取装置を折り畳み状態から展開状態(施錠状態)へと変形させる。折り畳み状態から展開状態(施錠状態)への変形には、特にロックの解除等の操作は必要が無い(もちろんロックを設けてもよい)。基本的には、折り畳み状態と展開状態(施錠状態)との間の一方から他方への変形はロックとは無関係に可能である。
配達員が、宅配物受取装置を展開状態(施錠状態)へと変形させると、配達員は例えば、配達員端末に記憶されている配達情報を、宅配物受取装置に読み込ませる。あるいは、宅配物に貼付されている配達情報を、宅配物受取装置に読み込ませる。宅配物受取装置が配達情報を読み込む方法は、単純に配達情報を配達員端末から受信したり、光学的にバーコードやQRコード(登録商標)等を読み取ったり、宅配物受取装置に備えられたカメラで撮像した宅配物や配達員を画像認証したり、配達員を生体認証したりすることが考えられるが、特には限定されない。
宅配物受取装置が配達情報を読み込むと、宅配物受取装置は、読み込んだ配達情報を、自装置に記憶されている配達情報と比較する処理を行う。比較の結果両者が整合した場合、ロックが解除される。あるいは宅配物受取装置は、読み込んだ配達情報を管理サーバに送信する。管理サーバは、宅配物受取装置から受信した配達情報を、自サーバに記憶されている配達情報と比較する処理を行う。比較の結果両者が整合した場合、ロックを解除すべき旨の情報が、管理サーバから宅配物受取装置へと送信される。この結果、宅配物受取装置のロックが解除される。
宅配物受取装置のロックが解除される動作は以下のようであってもよい。宅配物受取装置は、配達情報として荷物に貼り付けられたQRコード等から配送番号を読み取る。宅配物受取装置は、読み取った配送番号を管理サーバに送信する。管理サーバは、宅配物受取装置から受信した配送番号に基づいて、当該配送番号に対応する宅配物が、現在配送中の状態であるか否かを判定する。管理サーバは、その判定結果を宅配物受取装置宛てに返送する。宅配物受取装置は、受信した判定結果が、読み取った配送番号に対応する宅配物が現在配送中の状態であることを示す場合に、ロックを解除する。このほかにも、ロックを解除する具体的な方法には様々なバリエーションが考えられる。
宅配物受取装置のロックが解除されると、図1Cまたは1Eに示す展開状態(施錠状態)から、図1Dに示す展開状態(開錠状態)への変形が可能になる。
配達員は、図1Dに示す展開状態(開錠状態)において、宅配物を前パネル上面に載せる。そして、カバーを下側から上側に持ち上げて、展開状態(開錠状態)から展開状態(施錠状態)へと変形し、カバーをロックする。これにより、宅配物が安全に保管される。なお、仮に宅配物が前パネル上面の凹部(カバーが収納されている窪み)の上に載ってしまうと、あるいは宅配物がカバーの動線と交差してしまうと、当然ながらカバーを持ち上げることはできなくなる。このため、前パネル上面の凹部は、前パネル上面の中央寄りではなく周辺寄りに設置されることが好ましい。また、カバーを上げ下げする際の動線も、できる限り大きく外を回るように設計されることが好ましい。なお、カバーの上下は、ボタン操作等を受け付けたことをトリガーとして、モーターにより自動で行われてもよい。
配達員が宅配物を前パネルの上に置き、カバーをロックすると、配達作業完了である。この際、例えばカバーをロックされたことをトリガーとして、配達が完了したことを示す情報が、管理サーバまたはユーザ端末に送信されることが好ましい。
[受取人が、宅配物を取り出す動作]
宅配物受取装置が宅配物を格納しているとき、宅配物受取装置は図1Dに示す展開状態(施錠状態)にある。宅配物受取装置の前に立った受取人は、例えば、予め設定したパスワード等をコントロールユニットに入力する。宅配物受取装置は、受取人から入力されたパスワードと、予め記憶しているパスワードとを比較する。宅配物受取装置は、両者が整合していれば、カバーのロックを解除する。受取人は、カバーを上から下に下げることにより(言い換えれば施錠状態から開錠状態へと宅配物受取装置を変形させることにより)、宅配物を取り出すことができる。宅配物を取り出した後は、受取人は、前パネルを持ち上げることにより、展開状態(開錠状態)から折り畳み状態へと、宅配物受取装置を変形する。これにて、受取人が宅配物を受け取る動作が完了する。
宅配物受取装置は、受取人が宅配物を受け取ったことを例えば重量センサ等で検出し、宅配物が受け取られたことを示す情報を、受取人端末およびまたは管理サーバに送信しても良い。
<第一の実施形態の変形例>
図4に示すように宅配物受取装置は、折り畳み状態(図1Aおよび図1B)から前パネルを倒した場合に、開錠状態(図1D)の形状に直接変形されるように、設計されていてもよい。
第一の実施形態の変形例において、基本的には、折り畳み状態と展開状態(開錠状態)との間の一方から他方への変形はロックとは無関係に可能である(もちろんロックを別途設けてもよい)。
第一の実施形態の変形例にかかる宅配物受取装置において、上述した[配達員が宅配物を配達する動作]は例えば以下のようになる。
配達員は、まず、前パネルを前倒しすることにより、宅配物受取装置を、折り畳み状態から展開状態(開錠状態)へと変形させる。配達員は、展開状態(開錠状態)にある宅配物受取装置の前パネルの上部に、宅配物を置く。そして配達員は、配達員が配達情報を宅配物受取装置に読み込ませる。宅配物受取装置が配達情報を正しく認証すると(認証の方法は第一の実施形態と同じ)、宅配物受取装置は、展開状態(開錠状態)から展開状態(施錠状態)へと変形可能になる。すなわちロック可能になる。言い換えると、宅配物受取装置が配達情報を正しく認証できなければ、宅配物受取装置は、展開状態(開錠状態)から展開状態(施錠状態)へと変形可能にならない。
<第2の実施形態>
図2は、第二の実施形態にかかる宅配物受取装置の説明図である。
第2の実施形態にかかる宅配物受取装置は、第一の実施形態にかかる宅配物受取装置と比較して、カバーのロック位置、およびカバーの動く方向が逆である。
第2の実施形態にかかる宅配物受取装置によれば、第一の実施形態にかかる宅配物受取装置と比較して、下記のメリットがある。
・コントロールユニット近傍に設けられたモーターにより、カバーを自動で巻き上げることが可能になる。
・特にカバーを入れ子構造とした場合に、第2の実施形態にかかる宅配物受取装置の方が、宅配物を収容できる空間を大きくすることができる。
・第1の実施形態ではカバーを下に収納した場合カバーパネルを収納するために前パネルの幅が大きくなってしまう。しかし第2の実施形態では前パネルの幅が大きくなってしまうことを防ぐことができる。
図7は、一実施形態にかかる宅配システム10の利用環境を概略的に示す。宅配システム10は、宅配物受取装置100と、宅配物受取装置101と、宅配物受取装置102と、サーバ120と、配達員端末82とを備える。サーバ120は、配達員80による宅配物40の配達を管理する。サーバ120、宅配物受取装置100、配達員端末82及び受取人端末92はネットワーク50を通じて互いに通信する。
宅配物受取装置100、宅配物受取装置101、及び宅配物受取装置102は、例えば一戸建て住宅に設置されることが想定された宅配物受取装置である。宅配物受取装置100、宅配物受取装置101、及び宅配物受取装置102は、互いに異なる家屋に設けられる。宅配物受取装置100、宅配物受取装置101、及び宅配物受取装置102は同じ機能を有するので、宅配システム10の説明においては、宅配物受取装置100を取り上げて説明する。
宅配物受取装置100は、宅配物受取人90に代わって宅配物40を受け取る。宅配物受取装置100は、宅配物受取人90の自宅に設けられる。宅配物受取装置100は、パネル部200が展開されることにより、宅配物40を収納する空間を形成する構造を有する。宅配物受取装置100において、配達員80や宅配物受取人90の指示に応じてパネル部200の前部が開き、配達員80や宅配物受取人90が宅配物40を出し入れすることができる。
配達員80は、宅配物40を配達する場合、宅配物40を識別する宅配情報を宅配物受取装置100に読み取らせる。宅配情報は、配達員端末82により表示又は印字され得る。また、宅配情報は、宅配物40に貼り付けられた伝票にバーコード又は2次元コード等の形式で印刷されている。例えば、宅配物配達員80は、伝票に印刷された宅配情報を宅配物受取装置100に読み取らせる。宅配物受取装置100は、読み取った宅配情報をサーバ120に送信する。サーバ120は、宅配物受取装置100から受信した宅配情報が宅配業者のサーバから取得した宅配物受取人90宛ての宅配情報に一致する場合に、受取許可情報を宅配物受取装置100に送信する。宅配物受取装置100は、サーバ120から受取許可情報を受信した場合に、パネル部200のロックを解除する。配達員80は、ロックが解除されたパネル部200を前方に開く。これにより、配達員80は、パネル部200の前方から宅配物40を収納空間に置くことができる。
宅配物受取装置100には、宅配物受取人90が宅配物40を取り出すためのパスコードが予め記憶されている。宅配物受取人90は、宅配物40を取り出す場合に、当該パスコードを宅配物受取装置100に入力する。宅配物受取装置100は、予め記憶しているパスコードと入力されたパスワードとが一致する場合、パネル部200のロックを解除する。パネル部200のロックが解除されると、宅配物受取人90は、パネル部200の前方に開き、パネル部200の前方より宅配物40を取り出すことができる。
宅配物受取装置100によれば、宅配物40を収容する場合にパネル部200が前方に展開する。そのため、宅配物受取装置100が宅配物40を収納していないときは、宅配物受取装置100が大きなスペースを占めることがない。一方、宅配物40を収納する場合には、十分な収納体積を確保することができる。また、パネル部200の前部が開く構成になっているので、宅配物受取装置100に対して宅配物40を出し入れする際に、宅配物40を持ち上げる必要がない。そのため、配達員80及び宅配物受取人90に負担がかかるような動作を強要することがない。
図8は、宅配物受取装置100を前方から見た場合の外観を概略的に示す。図9は、宅配物受取装置100を側方から見た場合の側断面を概略的に示す。
宅配物受取装置100は、パネル部200と、本体部210と、コントロールユニット240と、ディスプレイ250と、読み取り装置260と、ベースプレート230とを備える。ディスプレイ250は、例えばタッチパネル機能を有する。読み取り装置260は、宅配物40に貼り付けられた伝票に印刷されたバーコード等を読み取る。パネル部200は、前パネル部202と、複数のカバーパネル部204とを有する。
図10は、パネル部200の展開状態においてカバーパネル部204が閉じた状態を示す概略的な斜視図である。図11は、パネル部200の展開状態においてカバーパネル部204が閉じた状態を示す概略的な側面図である。図12は、パネル部200の展開状態においてカバーパネル部204が開いた状態を示す概略的な斜視図である。
なお、本実施形態において、パネル部200の展開状態とは、少なくとも前パネル部202が展開されている状態をいう。また、パネル部200の展開状態において、カバーパネル部204が閉じた状態のことを、カバーパネル閉状態と呼ぶ。パネル部200の展開状態において、カバーパネル部204が開いた状態のことをカバーパネル開状態と呼ぶ。パネル部200の展開状態には、カバーパネル閉状態及びカバーパネル開状態の両方の状態が含まれる。
パネル部200は、本体部210の前方に設けられている。パネル部200は、本体部210から展開可能である。パネル部200は、本体部210から展開された展開状態において、本体部210とともに物体を収納可能な空間1000を形成可能である。コントロールユニット240は、空間1000が形成されている場合に、利用者の指示に応じてパネル部200の前部を少なくとも開放する。利用者とは、配達員80及び宅配物受取人90の少なくとも一方である。
図9に示されるように、カバーパネル部204は、本体部210が展開されていない非展開状態において、畳まれている。例えば、カバーパネル部204のそれぞれは、非展開状態において、入れ子状態で他のカバーパネル部204に収容されることにより畳まれる。図10及び図11に示されるように、カバーパネル部204は展開状態において広げられる。
前パネル部202は、パネル部200の非展開状態において宅配物受取装置100の前部に立設され、展開状態において底部に平置される。パネル部200が非展開状態から展開される場合に、前パネル部202は、宅配物受取装置100の前部に立設された状態から、底部に平置された状態になるように開かれる。
例えば、カバーパネル部204aの前端が前パネル部202に係合され、カバーパネル部204aの後端はカバーパネル部204bの前端に係合される。また、カバーパネル部204bの後端がカバーパネル部204cの前端に係合され、カバーパネル部204cの後端はカバーパネル部204dの前端に係合される。また、カバーパネル部204dの後端は、カバーパネル部204eの前端に係合され、カバーパネル部204eの後端は、カバーパネル部204fの前端に係合される。そして、カバーパネル部204fの後端は、ロック部290により本体部210に係合される可能である。これにより、前パネル部202を開く動きに従って、カバーパネル部204が順次に入れ子状態から広げられる。前パネル部202が底部に平置された状態になった場合に、カバーパネル部204は、前パネル部202と本体部210との間に連結された状態となる。これにより、前パネル部202と、カバーパネル部204と、本体部210とにより囲われた空間1000が形成される。
このように、パネル部200が非展開状態から展開される場合に、複数のカバーパネル部204が畳まれた状態から広げられることにより、パネル部200が展開状態になった場合に空間1000を形成する。具体的には、パネル部200が非展開状態から展開される場合に、前パネル部202が立設された状態から平置された状態に移行する動きに従って複数のカバーパネル部204が畳まれた状態から広げられることにより、パネル部200が展開状態になった場合に空間1000を形成する。そのため、パネル部200を展開している間に雨等が入り込むことを抑制することができる。
前パネル部202は傾斜部203を有する。具体的には、傾斜部203は、展開状態において前パネル部202の前端部に位置する。展開状態において、傾斜部203は、前パネル部202の底面206から上面207に向かう傾斜面となる。非展開状態において、底面206は、前後方向の前方に位置し、上面207は前後方向の後方に位置する。
前パネル部202の上面207には、カバーパネル部204を収納するための収納部208が設けられる。図12に示されるように、収納部208は、パネル部200の前部が開放されている場合に複数のカバーパネル部204のうちの少なくとも一部を収納する。
なお、前パネル部202には、配達員80及び宅配物受取人90が前パネル部202を持つための溝209が設けられる。配達員80及び宅配物受取人90は、溝209に指を入れて前パネル部202を持ち上げたり持ち下げたりすることができる。
宅配物受取装置100において、パネル部200は、図8及び9に示される非展開状態から、図10から図12に示される展開状態へと変形可能である。また、パネル部200は、展開状態から非展開状態へと変形可能である。また、パネル部200は、展開状態において、図10及び図11に示すカバーパネル閉状態から、図12に示すカバーパネル開状態へと変形可能である。また、パネル部200は、カバーパネル開状態からカバーパネル閉状態へと変形可能である。
次に、宅配システム10を配達員80及び宅配物受取人90が利用する場合の動作を説明する。サーバ120は、宅配物受取装置100に収納されるべき宅配物40に対応づけられた宅配情報を管理する。コントロールユニット240は、サーバ120と通信可能である。サーバ120は宅配業者のサーバと通信可能である。
ここで、宅配情報とは、例えば、宅配物受取装置100に配達される予定の宅配物40を識別する識別情報である。なお、宅配情報として、配達員80を識別する情報を適用してよい。また、宅配情報として、宅配物40を宅配するという行為を識別する情報を適用してよい。また、宅配物40に貼り付けられた伝票には、宅配情報を示すバーコードが印刷されている。
配達員80は、宅配物受取装置100の前側から、宅配物受取装置100の前パネル部202を前側に倒すことにより、宅配物受取装置100のパネル部200は非展開状態から展開されて、カバーパネル閉状態へと変形する。なお、パネル部200を非展開状態からカバーパネル閉状態への変形時に、ロック解除等の操作は不要であってよい。パネル部200を非展開状態からカバーパネル閉状態への変形時に、ロック解除等の操作を必要としてもよい。
配達員80は、パネル部200をカバーパネル閉状態に変形させると、宅配物40に貼り付けられた伝票に印刷されたバーコードを読み取り装置260に読み取らせる。コントロールユニット240は、読み取り装置260により読み取られたバーコードから宅配情報を取得する。コントロールユニット240は、取得した宅配情報をサーバ120に送信する。サーバ120は、コントロールユニット240から宅配情報を受信すると、宅配業者のサーバから、宅配物受取人90宛ての宅配情報を取得する。サーバ120は、コントロールユニット240から受信した宅配情報が宅配物受取人90宛ての宅配情報に一致する場合に、受取許可情報を宅配物受取装置100に通知する。コントロールユニット240は、サーバ120から受取許可情報を受信した場合に、ロック部290を解除して、パネル部200のロックを解除する。配達員80は、カバーパネル部204を下げて前パネル部202の収納部208に収納する。これにより、パネル部200は、図12に示すカバーパネル開状態となる。
このように、読み取り装置260は、配達員80から宅配情報を取得する。具体的には、読み取り装置260は、配達員80が配達する宅配物40に対応づけられた第1識別情報を取得する。コントロールユニット240は、空間1000が形成されている場合に、読み取り装置260が取得した宅配情報が、サーバ120が宅配業者のサーバから取得した宅配物受取人90宛ての宅配情報に適合することを条件として、パネル部200の前部を少なくとも開放する。具体的には、コントロールユニット240は、空間1000が形成されている場合に、第1識別情報が第2識別情報に適合することを条件として、パネル部200の前部を少なくとも開放する。なお、バーコードから取得した宅配情報は、第1識別情報の一例である。また、サーバ120が宅配業者のサーバから取得した宅配物受取人90宛ての宅配情報は、予め定められた第2識別情報の一例である。
また、コントロールユニット240は、配達員80が所持する配達員端末に表示されたバーコードやQRコード等のコード情報を読み取ることにより、宅配情報を取得してよい。また、コントロールユニット240は、カメラで撮像した宅配物の画像を認証することにより、宅配情報を取得してよい。また、宅配情報が配達員80を識別する情報を含む場合、コントロールユニット240は、カメラで撮像した配達員80の画像を認証することにより、宅配情報を取得してよい。他にもコントロールユニット240は、配達員80の生体認証により宅配情報を取得してよい。また、コントロールユニット240は、配達員端末に記憶されている宅配情報を配達員端末から受信することにより、宅配情報を取得してよい。
配達員80は、パネル部200が図12に示すカバーパネル開状態にある場合に、宅配物40を前パネル部202の上面207に載せる。そして、配達員80は、カバーパネル部204を本体部210まで持ち上げる。これにより、カバーパネル部204は、本体部210のロック部290にロックされる。このように、ロック部290は、カバーパネル部204を開けることによりパネル部200の前部が開放された後、カバーパネル部204を閉じることによりパネル部200の前部が閉じられた場合に、カバーパネル部204をロックすることによって、空間1000が形成された状態でパネル部200をロックする。これにより、宅配物40は、図10及び図11に示すカバーパネル閉状態で、空間1000内に安全に保管することができる。
なお、前パネル上面207において、宅配物40が収納部208上に載ってしまったり、宅配物40がカバーパネル部204の動線と交差してしまったりすると、カバーパネル部204を持ち上げることはできなくなる。このため、収納部208は、前パネルの上面207の周辺部に設けられることが好ましい。また、カバーパネル部204を上げ下げする際の動線も、できる限り大きく外を回るように設計されることが好ましい。なお、カバーパネル部204の上げ下げはモータ等の駆動装置の駆動力により行われてもよい。例えば、コントロールユニット240は、配達員80からボタン操作等を受け付けたことをトリガーとして、駆動装置を駆動してカバーパネル部204の上げ下げを行ってよい。
配達員80が宅配物40を前パネルの上に置き、カバーパネル部204をロックすることで配達作業完了となる。この場合、カバーパネル部204をロックされたことをトリガーとして、コントロールユニット240は、宅配物40の配達が完了したことを示す情報をサーバ120または受取人端末92に送信する。
次に、宅配物受取人90が宅配物40を取り出す場合の動作を説明する。宅配物受取人90は、コントロールユニット240に予め設定したパスコードを、ディスプレイ250のタッチパネル機能を介して入力する。コントロールユニット240は、宅配物受取人90から入力されたパスコードと、予め記憶しているパスワードとを比較する。コントロールユニット240は、ディスプレイ250のタッチパネル機能を介して入力されたパスコードと、コントロールユニット240に予め設定したパスコードとが整合している場合に、ロック部290のロックを解除する。
宅配物受取人90は、カバーパネル部204を下げることにより、パネル部200を図12に示す状態にして、宅配物40を取り出す。そして、宅配物受取人90は、前パネル部202を持ち上げることにより、カバーパネル開状態から非展開状態へとパネル部200を変形する。これにより、宅配物受取人90が宅配物40を受け取ることができる。
なお、コントロールユニット240は、上面207に設けられた重量センサ270の出力に基づいて、宅配物受取人90が宅配物40を受け取ったことを検出する。コントロールユニット240は、宅配物受取人90が宅配物40を受け取ったことを検出すると、宅配物40が受け取られたことを示す情報を、宅配物受取人90の端末及びサーバ120の少なくとも一方に送信する。
図13は、配達員80が宅配物40を前パネル部202上に載せる場合の動作を概略的に示す。前パネル部202の前端には傾斜部203が設けられている。そのため、配達員80は、傾斜部203に沿って宅配物40を上面207上に載せることができる。これにより、配達員80は宅配物40を地面から高く持ち上げることなく、上面207上に宅配物40を載せることができる。
なお、以上の説明では、宅配物受取装置100において、配達員80が前パネル部202を開いた場合にカバーパネル閉状態に遷移する場合を説明した。配達員80が前パネル部202を開いた場合にカバーパネル開状態に遷移してもよい。この場合、配達員80は、カバーパネル開状態となった場合に前パネル部202の上面207に宅配物40を載せる。配達員80は、宅配情報を読み取り装置260に読み取らせる。コントロールユニット240は、読み取り装置260により読み取られた宅配情報をサーバ120に送信して、サーバ120から受取許可情報を受信した場合に、ロック部290によりカバーパネル部204をロック可能とする。配達員80は、カバーパネル部204を本体部210まで持ち上げることで、カバーパネル部204がロック部290によりロックされる。これにより、カバーパネル閉状態に遷移する。
以上の説明では、宅配物受取人90は、宅配物40を取り出す場合に、予め定められたパスコードを入力するものとした。宅配物受取装置100が宅配物受取人90の自宅に設けられる場合等のように、宅配物受取人90が宅配物受取装置100の専有的に使用する場合は、予め定められたパスコードを入力する方式でよい。宅配物受取人90が宅配物受取装置100を他者と共有する場合は、宅配物受取人90宛ての宅配物40が宅配物受取装置100に収容されてパネル部200が非展開状態となった場合に、コントロールユニット240は、受取人端末92にパスコードを送信してよい。
図14は、宅配物受取装置100の変形例としての宅配物受取装置1400の側断面を概略的に示す。宅配物受取装置1400は、カバーパネル部204を本体部210が収容する点を除いて、宅配物受取装置100と相違する。具体的には、宅配物受取装置1400において、カバーパネル部204の収納部218は、前パネル部1420ではなく、本体部210側に設けられている。収納部218は、パネル部200の前部が開放されている場合に複数のカバーパネル部204のうちの少なくとも一部を収納する。本体部210には、カバーパネル部204を収容するためのカバーパネル駆動装置1410がさらに設けられる。
図15は、カバーパネル閉状態における宅配物受取装置1400の概略的な側面図である。図16は、カバーパネル開状態における宅配物受取装置1400の概略的な斜視図である。カバーパネル駆動装置1410は、カバーパネル開状態から、カバーパネル部204を引っ張り上げて収納部218に収容する。また、カバーパネル駆動装置1410は、カバーパネル部204のロック機構を提供する。なお、宅配物受取装置1400において、カバーパネル部204が引っ張り上げられることを規制するロック部を前パネル部202に設けてもよい。
宅配物受取装置1400によれば、カバーパネル駆動装置1410により、カバーパネル部204を自動で引っ張り上げることができる。また、カバーパネル部204を入れ子構造とした場合に、宅配物を収容できる空間を大きくすることができる。また、前パネル部202にカバーパネル部204を収納する必要がないため、前パネル部202を薄くすることができる。
図17は、カバーパネル部204の開閉機構を概略的に示す側面図である。図18は、カバーパネル部204の1つを拡大して示す。カバーパネル部204の上部パネル部1700は、可撓性のシート1750が挿通される貫通部1710を有する。シート1750の先端は、カバーパネル部204aに固定される。カバーパネル部204は入れ子構造で収容される。具体的には、カバーパネル部204aがカバーパネル部204bの内側に収容され、カバーパネル部204bがカバーパネル部204cの内側に収容され、カバーパネル部204cがカバーパネル部204dの内側に収容され、カバーパネル部204dがカバーパネル部204eの内側に収容され、カバーパネル部204eがカバーパネル部204fの内側に収容される。カバーパネル駆動装置1410は、シート1750を巻き上げることにより、カバーパネル部204を入れ子構造で収納部218に収容する。
なお、宅配物受取装置1400は、自動配達装置により配達される宅配物の受取に適用することができる。自動配達装置としては、自動配達車やドローンを例示することができる。
具体的には、自動配達装置が宅配物受取装置100に接近すると、コントロールユニット240は、自動配達装置から宅配情報を受信して、自動配達装置から受信した宅配情報をサーバ120に送信する。コントロールユニット240は、サーバ120から受取許可情報を受信した場合、前パネル部202を展開してカバーパネル部204を収納部218に収納する。これにより、カバーパネル開状態となる。自動配達装置が宅配物を前パネル部202に載せると、コントロールユニット240は、カバーパネル部204を巻き上げてカバーパネル閉状態として、配送情報をサーバ120及び受取人端末92に送信する。
図19は、宅配物受取装置100の変形例としての宅配物受取装置1900を概略的に示す。宅配物受取装置1900は、前パネル駆動装置1910を備え、前パネル駆動装置1910により前パネル部202を駆動可能である点で、宅配物受取装置100と相違する。
宅配物受取人90が宅配物40を受け取る場合、カバーパネル開状態において、コントロールユニット240は、前パネル駆動装置1910を動作させて、前パネル部202を上昇させる。宅配物受取人90が宅配物40を取り出すと、宅配物40が取り出されたことが重量センサ270により検出される。コントロールユニット240は、宅配物40が取り出されたことが検出されると、前パネル駆動装置1910を動作させて前パネル部202を下降させる。前パネル部202が予め定められた位置まで下降すると、コントロールユニット240は、前パネル駆動装置1910を動作させて前パネル部202を閉じることにより、パネル部200を非展開状態にする。宅配物受取装置1900によれば、宅配物受取人90が宅配物40を取り出しやすい高さまで宅配物40を上昇させることができる。そして、宅配物受取人90が宅配物40を取り出すと、パネル部200は非展開状態となる。そのため、宅配物受取人90は宅配物40を取り出した後、パネル部200を操作せずに宅配物40を自宅に持ち運ぶことができる。
図20は、宅配物受取装置100の変形例としての宅配物受取装置2000を概略的に示す。宅配物受取装置2000は、前パネル部202が取り外し可能に設けられ、前パネル部202が車輪2010及び取手2020を有する点で、宅配物受取装置100と相違する。
取手2020は、前パネル部202の傾斜部203に収容されている。宅配物受取装置2000においてカバーパネル開状態にある場合、前パネル部202は、本体部210の段差部212と車輪2010とが係合することで本体部210と係合する。宅配物受取人90は、傾斜部203に収容されている取手2020を取り出して、取手2020を持って前パネル部202を前方に引くと、車輪2010が段差部212を乗り越える。これにより、前パネル部202が本体部210から取り外される。これにより、宅配物受取人90は、前パネル部202に宅配物40が載置された状態で前パネル部202を移動することができる。
以上に説明した宅配システム10は配達システムの一例であり、宅配物は配達物の一例である。宅配システム10の構成と同様の構成のシステムを、宅配物に代えて配達物を対象とする配達システムに適用することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 宅配システム
40 宅配物
50 ネットワーク
80 配達員
82 配達員端末
90 宅配物受取人
92 受取人端末
100 宅配物受取装置
101 宅配物受取装置
102 宅配物受取装置
120 サーバ
200 パネル部
202 前パネル部
203 傾斜部
204 カバーパネル部
206 底面
207 上面
208 収納部
209 溝
210 本体部
212 段差部
218 収納部
230 ベースプレート
240 コントロールユニット
250 ディスプレイ
260 装置
270 重量センサ
290 ロック部
1000 空間
1400 宅配物受取装置
1410 カバーパネル駆動装置
1420 前パネル部
1700 上部パネル部
1710 貫通部
1750 シート
1900 宅配物受取装置
1910 前パネル駆動装置
2000 宅配物受取装置
2010 車輪
2020 取手

Claims (6)

  1. 配達物受取装置であって、
    本体部と、
    前記本体部の前方に設けられ、前記本体部から展開可能なパネル部であって、前記本体部から展開された展開状態において、前記本体部とともに配達物を収納可能な空間を形成可能なパネル部と、
    前記空間が形成されている場合に、利用者の指示に応じて前記パネル部の前部を少なくとも開放する制御部と
    を備え
    前記パネル部は、
    前記本体部から展開されていない非展開状態において前記配達物受取装置の前部に立設され、前記展開状態において底部に平置される前パネル部
    をさらに有し、
    前記展開状態において、前記前パネル部の前端部に底面から上面に向かう傾斜部を有する
    配達物受取装置。
  2. 前記パネル部は、
    前記非展開状態において畳まれ、前記展開状態において広げられる複数のカバーパネル部
    を有し、
    前記パネル部は、前記パネル部の前部が開放されている場合に前記複数のカバーパネル部のうちの少なくとも一部を収納するための収納部を有する
    請求項1に記載の配達物受取装置。
  3. 前記パネル部は、
    前記非展開状態において畳まれ、前記展開状態において広げられる複数のカバーパネル部
    を有し、
    前記パネル部が前記非展開状態から展開される場合に、前記前パネル部が前記立設された状態から前記平置された状態に移行する動きに従って前記複数のカバーパネル部が前記畳まれた状態から広げられることにより、前記パネル部が前記展開状態になった場合に、前記複数のカバーパネル部によって閉じられた前記空間を形成する
    請求項に記載の配達物受取装置。
  4. 前記パネル部は、
    前記非展開状態において畳まれ、前記展開状態において広げられる複数のカバーパネル部
    を有し、
    前記配達物受取装置は、
    前記展開状態において前記複数のカバーパネル部が広げられた状態から前記複数のカバーパネル部を畳む、又は、前記展開状態において前記複数のカバーパネル部が畳まれた状態から前記複数のカバーパネル部を広げる駆動装置
    をさらに備える請求項1に記載の配達物受取装置。
  5. 前記展開状態において前記前パネル部を上昇及び下降させる前パネル駆動装置
    をさらに備える請求項1から4のいずれか一項に記載の配達物受取装置。
  6. 前記パネル部が前記展開状態になった場合に、前記前パネル部の上面上に前記配達物を収納可能な空間が形成される
    請求項1から5のいずれか一項に記載の配達物受取装置。
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