JP6703577B2 - 電源装置の保護装置 - Google Patents
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Description
LED電源装置10は、トランスL、ダイオードブリッジDB1及び定電流回路部12等で構成されており、スイッチSW、フューズFがトランスLの一次側に接続されている。また、トランスLの二次側はダイオードブリッジDB1の入力側が接続されている。
LED電源装置10の入力端子T1、T2に交流電源を接続し、LED電源装置10の出力端子T3、T4にLED負荷部11を接続し、スイッチSWをオンすることで、LED負荷部11の各LED1〜LEDnは定電流で駆動されて点灯される。
そして、照明装置を実際に施工する現場では、LED電源装置10とLED負荷部11とは配線により接続され、また、LED電源装置10には交流電源が配線により接続されるようになっている。
また、LED電源装置10に無負荷状態で不用意にLED負荷部11を接続すると、突入電流がLED負荷部11に流れてLED1〜LEDnを破損させるという問題もある。
すなわち、LED電源装置10は定電流制御であるため、その出力電圧V+は負荷の状態において変わる。電源の立ち上げ時は、フィードバック系の遅れ等により出力電圧V+が跳ね上がり、LED負荷部11のLED1〜LEDnの寿命に悪影響を与えることになる。
(1)LED電源装置の出力側に誤って交流電源を接続した場合に、LED電源装置が破壊されるのを防止すること。
(2)LED電源装置の出力側が短絡された場合、過大な電流が流れるのを防止してLED電源装置が破壊されるのを防止すること。
(3)LED電源装置の電源スイッチのオン時に発生するLED電源装置の急激な出力電圧の跳ね上がりからLED負荷部を保護すること。
前記保護装置20は、
前記負荷部11に順方向の電流を供給するときの電流注入側の電流経路21と電流戻り側の電流経路22のうちいずれか一方に介装されたスイッチング素子FET1と、前記スイッチング素子FET1の導通/非導通の切り替えを制御する制御信号を出力するトランジスタQ2と、前記電流注入側の電流経路21と前記電流戻り側の電流経路22のうちいずれか他方に、前記負荷部11の順方向と一致する向きに介装された逆流阻止用のダイオードD1と、前記スイッチング素子FET1と並列に接続された抵抗RSとを備えており、
前記トランジスタQ2は、その制御電流経路を前記電流注入側の電流経路21と前記電流戻り側の電流経路22との間に接続され、前記電流注入側の電流経路21から前記電流戻り側の電流経路22に向けて前記制御電流経路と前記抵抗RSに電流が流れたときに前記スイッチング素子FET1を導通状態に切り替えることを特徴としている。
また、本発明の請求項2に記載の電源装置の保護装置では、電源装置10と、前記電源装置10から電力の供給をうける負荷部11とを有し、前記電源装置10と前記負荷部11との間に保護装置20を介装し、前記保護装置20の一対の正負極の入力端T5、T6は、前記電源装置10の一対の正負極の出力端T3、T4に接続され、前記保護装置20の一対の正負極の出力端T7、T8は前記負荷部11の一対の正負極の入力端に接続され、
前記保護装置20は、
前記負荷部11に順方向の電流を供給するときの電流注入側の電流経路21と電流戻り側の電流経路22のうちいずれか一方に介装されたスイッチング素子FET1と、前記スイッチング素子FET1の導通/非導通の切り替えを制御するトランジスタQ2と、前記電流注入側の電流経路21と前記電流戻り側の電流経路22のうちいずれか他方に、前記負荷部11の順方向と一致する向きに介装された逆流阻止用のダイオードD1と、前記スイッチング素子FET1と並列に接続された第1の抵抗RSとを備えており、
前記トランジスタQ2は、一方電極を第2の抵抗REを介して前記電流注入側の電流経路21に接続され、他方電極を前記スイッチング素子FET1の制御電極Gに接続されるとともに第3の抵抗RDを介して前記電流戻り側の電流経路22に接続され、さらに制御用電極を第4の抵抗RBを介して前記電流戻り側の電流経路22に接続されていることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の実施態様は、請求項1又は2に記載の電源装置の保護装置において、前記電源装置10に接続されるべき交流電源が、誤って前記保護装置20の前記一対の出力端T7、T8に接続された場合、
前記電流注入側の電流経路21と接続した前記保護装置20の出力端T7が前記電流戻り側の電流経路22と接続した前記保護装置20の出力端T8よりも高電位となる位相では、前記ダイオードD1により前記交流電源からの流入電流が前記電源装置10に流入するのを阻止し、
前記電流戻り側の電流経路22と接続した前記保護装置20の出力端T8が前記電流注入側の電流経路21と接続した前記保護装置20の出力端T7よりも高電位となる位相では、非導通の状態にある前記スイッチング素子FET1により前記交流電源からの流入電流が前記電源装置10に流入するのを阻止することを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の実施態様は、請求項1又は2に記載の電源装置の保護装置において、前記電流戻り側の電流経路22と接続した前記保護装置20の入力端T6と、前記電流注入側の電流経路21と接続した前記保護装置20の入力端T5とを、前記電流戻り側の電流経路22から前記電流注入側の電流経路21にむけて順方向となるように第2のダイオードD3で接続したことを特徴としている。
本発明の請求項5に記載の実施態様は、請求項1又は2に記載の電源装置の保護装置において、前記制御電流経路において、前記トランジスタQ2に過大な逆電圧が加わるのを防止するためのダイオードD2を前記トランジスタQ2と並列に設けたことを特徴としている。
前記電流注入側の電流経路21と接続した前記保護装置20の出力端T7が前記電流戻り側の電流経路22と接続した前記保護装置20の出力端T8よりも高電位となる位相では、前記ダイオードD1により前記交流電源からの流入電流が前記電源装置10に流入するのを阻止し、
前記電流戻り側の電流経路22と接続した前記保護装置20の出力端T8が前記電流注入側の電流経路21と接続した前記保護装置20の出力端T7よりも高電位となる位相では、非導通の状態にある前記スイッチング素子FET1により前記交流電源からの流入電流が前記電源装置10に流入するのを阻止し、これによって電源装置10を保護することができる。
さらに、本発明の請求項1又は2に記載の電源装置の保護装置によれば、負荷部が短絡した場合でも、電源装置に過大な電流が流れるのを防止して電源装置が破壊されるのを防止することができる。また、電源装置の電源スイッチオン時に発生する電源装置の急激な出力電圧の跳ね上がりから負荷部を保護することができる。
保護装置20の入力側の入力端子T5、T6とLED電源装置10の出力端子T3、T4とをそれぞれ接続し、また、保護装置20の出力端子T7、T8にLED負荷部11が接続されるようになっている。
ここで、説明の便宜上、保護装置20の入力端子T5と、出力端子T7との間のラインを陽極ライン21と称し、また、入力端子T6と、出力端子T8との間のラインを陰極ライン22と称する。
入力端子T5、T6間にはダイオードD3が並列に接続されており、このダイオードD3のカソードKが陽極ライン21に接続され、ダイオードD3のアノードAが陰極ライン22に接続されている。
さらに、抵抗RCと電界効果トランジスタFET1との直列回路に、高抵抗RSが並列に接続されている。
次に、図1に示すように、保護装置20の入力端子T5、T6にLED電源装置10が接続され、保護装置20の出力端子T7、T8にLED負荷部11が逆接ではなく正常に接続された場合の動作について説明する。
トランジスタQ2のコレクタ電流は、該トランジスタQ2のベース電流が僅かなため、コレクタ電流も僅かな値であり、電界効果トランジスタFET1のゲートG・ソースS間の入力容量を急速に充電するに十分ではなく、電界効果トランジスタFET1のゲート電圧は、上記電界効果トランジスタFET1の入力容量と、抵抗REと抵抗RDの並列合成抵抗から決まる時定数で立ち上がる。
これにより、LED電源装置10とLED負荷部11との間に保護装置20を介装させても、電源オン時に、各LED1〜LEDnを正常に点灯させることができる。
ここで、電源立ち上げ時の動作について詳しく説明する。従来例でも説明したように、LED電源装置10は定電流制御であるため、その出力電圧V+は負荷の状態によって変わる。電源の立ち上げ時は、フィードバック系の遅れ等により出力電圧V+が跳ね上がり、LED負荷部11の各LED1〜LEDnの寿命に悪影響を与えてしまう。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、LED負荷部11が正常な接続である場合、LED電源装置10から電圧が加えられた瞬間から高抵抗RSを通じてトランジスタQ2のエミッタ・ベース間に僅かなベース電流IBが流れる。
ミッタ抵抗REが存在するため、コレクタ電流は実際にはエミッタ抵抗REで制限されてしまう。つまり、トランジスタQ2は単なるスイッチとして動作し、図3の等価回路を描くと図4のようになる。
この電界効果トランジスタFET1のゲート電圧が立ち上がる時間を、電源の立ち上げ時の時間より遅く設定する。抵抗REと抵抗RDの並列合成抵抗Reと入力容量Ccの回路定数Tcで所謂ソフトスタート回路を構成している。
ここで、図1に示すような正常な動作状態では、電界効果トランジスタFET1のゲートGに印加されるゲート電圧は、LED負荷部11の順方向電圧VFを抵抗RDと抵抗REで分圧した電圧となる。そのため、この抵抗RDと抵抗REで分圧した電圧が、負荷によって電界効果トランジスタFET1のゲートG・ソースS間の絶対最大定格を超える場合があり得る。
この抵抗RDと抵抗REで分圧した電圧が、負荷によって電界効果トランジスタFET1のゲートG・ソースS間の絶対最大定格を超えないように、そのツエナー電圧を有するツエナーダイオードZDを接続している。すなわち、ツエナーダイオードZDは、負荷に依らずゲート電圧を絶対最大定格以内に抑える役割を持っている。この方法によれば、電界効果トランジスタFET1の制御電圧を別途作る必要がなく、安価な回路となる。
本発明では、電界効果トランジスタFET1にNチャンネルMOS型を用いているものであり、したがって、制御電圧は0Vから20V未満が必要になるが、LED電源装置10の出力電圧V+は、50V〜200Vであり、ツエナーダイオードZDが1個で制御電圧(ツエナーダイオードZDのツエナー電圧)を得ることができる。
ところで、電界効果トランジスタFET1には非導通状態と導通状態の境となるゲート電圧閾値がある。図5に示すように、保護装置20の出力端子T7、T8に間違ってLED負荷部11を逆に接続(逆接)した場合、LED負荷部11の両端の電圧である逆方向電圧VRは、順方向電圧VF(図1参照)の1/3〜1/5程度に低下する。
この出力端子T7、T8の両端に印加される逆方向電圧VRを、抵抗RDと抵抗REで分圧した電圧が電界効果トランジスタFET1の閾値電圧以下になるように抵抗RDと抵抗REの定数を選ぶことで、電界効果トランジスタFET1を非導通状態とすることができ、LED負荷部11の各LED1〜LEDnに過大な逆方向の電流を流すのを防止することができる。
したがって、LED負荷部11の各LED1〜LEDnに過大な電流が流れるのを防止することができて、各LED1〜LEDnが破壊、損傷するのを防ぐことができる。
ここで、LED負荷部11に流れる電流が遮断された場合、例えば、LED負荷部11が保護装置20から外れた場合では以下のように動作する。図1において、LED負荷部11に流れる電流が何らかの原因で遮断されれば、LED電源装置10は出力電圧V+を上げて電流を流そうとするため、高抵抗RSを通じて電界効果トランジスタFET1へ流すベース電流が増え、電界効果トランジスタFET1は導通状態となるが、負荷電流が流れないため、LED負荷部11は保護されている状態となる。また、トランジスタQ2に流れる電流も抵抗REで制限されるため、過大な電流が流れることはなく、そのためトランジスタQ2や電界効果トランジスタFET1は保護される。
これにより、LED電源装置10とLED負荷部11とは保護されることになる。
図6は、正常に点灯しているLED負荷部11を短絡した場合を示しており、LED負荷部11を短絡した場合は、瞬間的に短絡電流が流れ、陰極ライン22に介装した電流検出抵抗RCの両端に電位差が発生する。
この電位差がトランジスタQ1のベース電流を流すことができる電位差になれば、トランジスタQ1がオンして電界効果トランジスタFET1のゲートGとソースS間の電極を短絡し、電界効果トランジスタFET1の入力容量に蓄積した電荷を放電させてゲート電圧をソース電位まで低下させる。したがって、電界効果トランジスタFET1は非導通状態となり短絡電流が流れるのを防止する。
また、LED電源装置10の電源の立ち上げ時に、既にLED負荷部11が短絡状態である場合、高抵抗RSを通じてトランジスタQ2のエミッタ・ベース間に僅かなベース電流が流れるが、トランジスタQ2のエミッタ・ベース間電圧はLED負荷部11が短絡の状態であるため、ダイオードD1の順方向降下電圧しか掛からず、十分なコレクタ電流を流すことができない。
したがって、電界効果トランジスタFET1のゲートGへの電圧供給が停止し、LED負荷部11が短絡状態である間はトランジスタQ2はオフ状態を継続するため、短絡電流は流れない。
ところで、図1に示すように、LED負荷部11は通常は複数のLEDを直列に接続して使用される。その内の部分的、つまり1個または数個のLEDが短絡故障すれば、LED負荷部11の順方向降下電圧VFは低下するが、この順方向降下電圧VFを抵抗RDと抵抗REで分圧した電圧が電界効果トランジスタFET1の閾値電圧以下にならない限りLED負荷部11に電流は流れ続ける。
このように抵抗RDと抵抗REの定数を電界効果トランジスタFET1の閾値電圧以下となるように設定することで、上述のLED負荷部11の極性逆接続の保護を損なうことなく、この目的を達成することができる。
したがって、この場合、回路を完全に遮断するのではなく、発生した状況によって照明器具として動作するように保護している。
ところで、保護装置20にLED負荷部11を接続せずに、無負荷状態で電源を立ち上げれば電界効果トランジスタFET1は導通状態となる。また、出力電圧V+はLED電源装置10の能力いっぱいの高電圧を出力するため、この状態で不用意にLED負荷部11を接続すれば過大な電流がLED負荷部11の各LED1〜LEDnに流れ、LEDの寿命に悪影響を与える。
これにより、LED負荷部11へ過大な電流が流れるのを阻止して、LED負荷部11の各LED1〜LEDnを保護している。
しかし、過電流が一過性の場合では、過電流検知部RCの両端の電位差はなくなり、その検知結果は保持せず、トランジスタQ1はオフとなり、電界効果トランジスタFET1を導通状態にしてLED負荷部11に定電流を流すべく速やかに復帰するようになっている。
図7は、保護装置20の出力端子T7、T8に誤って交流電源を接続した場合を示しており、出力端子T7が高電位側で、出力端子T8が低電位側である状態では、逆流阻止用のダイオードD1が出力側(交流電源)からの電流流入を阻止してLED電源装置10を保護する。
図8に示すように、保護装置20のすべてのデバイスが理想的であれば、電流I1は、高電位側の出力端子T8から抵抗RB、ダイオードD2、抵抗RE、ダイオードD1を経て低電位の出力端子T7へと流れる。
また、電流I2は、出力端子T8、高抵抗RS、ダイオードD3、ダイオードD1を経て出力端子T7へと流れる。
また、トランジスタQ2のコレクタからベースに向かってはダイオード特性を示し、トランジスタQ2のベース電位は、電流I1によって抵抗REと抵抗RBで分圧された電位を持つ。したがって、トランジスタQ2のベース電位の方がコレクタより高くなり、トランジスタQ2を通る電流経路は遮断されることになる。
また、ダイオードD2は、同様に交流電源が出力端子T7、T8に接続された場合に、トランジスタQ2のエミッタ・ベース間に過大な逆電圧がかかる場合において、これをバイパスする目的のダイオードであり、トランジスタQ2を保護するものである。
これにより、少ない部品構成で、LED負荷部11側が短絡した場合や、保護装置20にLED負荷部11を誤って逆接した場合や、保護装置20の出力側に交流電源を誤って接続した場合や、無負荷状態で不用意にLED負荷部11を接続した場合などに対して保護ができ、また、電源の立ち上がり特性に対して保護ができ、全体を小型で安価な回路で提供することができる。
11 LED負荷部
20 保護装置
FET1 電界効果トランジスタ(スイッチング素子)
Q1 トランジスタ(放電部)
Q2 トランジスタ(制御部)
RC 抵抗(過電流検知部)
RD 抵抗(電圧検知部)
RE 抵抗(電圧検知部)
T1 出力端子
T2 出力端子
Claims (5)
- 電源装置(10)と、前記電源装置(10)から電力の供給をうける負荷部(11)とを有し、
前記電源装置(10)と前記負荷部(11)との間に保護装置(20)を介装し、
前記保護装置(20)の一対の正負極の入力端(T5、T6)は、前記電源装置(10)の一対の正負極の出力端(T3、T4)に接続され、
前記保護装置(20)の一対の正負極の出力端(T7、T8)は前記負荷部(11)の一対の正負極の入力端に接続され、
前記保護装置(20)は、
前記負荷部(11)に順方向の電流を供給するときの電流注入側の電流経路(21)と電流戻り側の電流経路(22)のうちいずれか一方に介装されたスイッチング素子(FET1)と、
前記スイッチング素子(FET1)の導通/非導通の切り替えを制御する制御信号を出力するトランジスタ(Q2)と、
前記電流注入側の電流経路(21)と前記電流戻り側の電流経路(22)のうちいずれか他方に、前記負荷部(11)の順方向と一致する向きに介装された逆流阻止用のダイオード(D1)と、
前記スイッチング素子(FET1)と並列に接続された抵抗(RS)とを備えており、
前記トランジスタ(Q2)は、その制御電流経路を前記電流注入側の電流経路(21)と前記電流戻り側の電流経路(22)との間に接続され、前記電流注入側の電流経路(21)から前記電流戻り側の電流経路(22)に向けて前記制御電流経路と前記抵抗(RS)に電流が流れたときに前記スイッチング素子(FET1)を導通状態に切り替えることを特徴とする電源装置の保護装置。 - 電源装置(10)と、前記電源装置(10)から電力の供給をうける負荷部(11)とを有し、
前記電源装置(10)と前記負荷部(11)との間に保護装置(20)を介装し、
前記保護装置(20)の一対の正負極の入力端(T5、T6)は、前記電源装置(10)の一対の正負極の出力端(T3、T4)に接続され、
前記保護装置(20)の一対の正負極の出力端(T7、T8)は前記負荷部(11)の一対の正負極の入力端に接続され、
前記保護装置(20)は、
前記負荷部(11)に順方向の電流を供給するときの電流注入側の電流経路(21)と電流戻り側の電流経路(22)のうちいずれか一方に介装されたスイッチング素子(FET1)と、
前記スイッチング素子(FET1)の導通/非導通の切り替えを制御するトランジスタ(Q2)と、
前記電流注入側の電流経路(21)と前記電流戻り側の電流経路(22)のうちいずれか他方に、前記負荷部(11)の順方向と一致する向きに介装された逆流阻止用のダイオード(D1)と、
前記スイッチング素子(FET1)と並列に接続された第1の抵抗(RS)とを備えており、
前記トランジスタ(Q2)は、一方電極を第2の抵抗(RE)を介して前記電流注入側の電流経路(21)に接続され、他方電極を前記スイッチング素子(FET1)の制御電極(G)に接続されるとともに第3の抵抗(RD)を介して前記電流戻り側の電流経路(22)に接続され、さらに制御用電極を第4の抵抗(RB)を介して前記電流戻り側の電流経路(22)に接続されていることを特徴とする電源装置の保護装置。 - 前記電源装置(10)に接続されるべき交流電源が、誤って前記保護装置(20)の前記一対の出力端(T7、T8)に接続された場合、
前記電流注入側の電流経路(21)と接続した前記保護装置(20)の出力端(T7)が前記電流戻り側の電流経路(22)と接続した前記保護装置(20)の出力端(T8)よりも高電位となる位相では、前記ダイオード(D1)により前記交流電源からの流入電流が前記電源装置(10)に流入するのを阻止し、
前記電流戻り側の電流経路(22)と接続した前記保護装置(20)の出力端(T8)が前記電流注入側の電流経路(21)と接続した前記保護装置(20)の出力端(T7)よりも高電位となる位相では、非導通の状態にある前記スイッチング素子(FET1)により前記交流電源からの流入電流が前記電源装置(10)に流入するのを阻止することを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置の保護装置。 - 前記電流戻り側の電流経路(22)と接続した前記保護装置(20)の入力端(T6)と、前記電流注入側の電流経路(21)と接続した前記保護装置(20)の入力端(T5)とを、前記電流戻り側の電流経路(22)から前記電流注入側の電流経路(21)にむけて順方向となるように第2のダイオード(D3)で接続したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の電源装置の保護装置。
- 前記制御電流経路において、前記トランジスタ(Q2)に過大な逆電圧が加わるのを防止するためのダイオード(D2)を前記トランジスタ(Q2)と並列に設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の電源装置の保護装置。
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JP (1) | JP6703577B2 (ja) |
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