発明の詳細な説明
[概略]
優先出願の全ての主題は、本書と矛盾しない限りにおいて、参照として本書に組み込まれる。
冷却装置内における使用のための恒温容器が、本書に記載されている。いくつかの実施形態において、冷却装置内における使用のための恒温容器は:冷却装置の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形の恒温容器を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分、容器の一辺にある開口を形成する断熱材の1つ以上の部分および開口より遠位の容器内部の貯蔵領域;およびタンクを実質的に形成する2つ以上の壁、容器に内在する相変化材料を保持するように構成されるタンク、タンクの第1の壁が容器の一辺にある開口に隣接し、タンクの第2の壁が貯蔵領域に隣接して位置するように、断熱材の1つ以上の部分内に位置する1つ以上の壁を備える。
いくつかの実施形態において、冷却装置内における使用のための恒温容器は、恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分、内部領域を含んでいる恒温容器、容器内部に貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように内部領域を分割する断熱隔壁、貯蔵領域と相変化材料領域との間に導管を含んでいる断熱隔壁;導管内の熱制御装置;容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の開口、容器内部の相変化材料領域と容器の外面との間の開口、開口内に位置する一方向性熱伝導体、相変化材料領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成される一方向性熱伝導体;および容器の外面に隣接しており、冷却装置内に位置するように構成される放射部品を含んでいる発熱ユニット、一方向性熱伝導体と熱的に接続されている熱伝達部品を備える。
いくつかの実施形態において、冷却装置内における使用のための恒温容器は:恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分、内部領域を含んでいる恒温容器;容器内部に貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように内部領域を分割する断熱隔壁、貯蔵領域と相変化材料領域との間に導管を含んでいる断熱隔壁;貯蔵領域内のサーマルダイオードユニット、導管内に位置する熱伝達部品を含んでいるサーマルダイオードユニット;容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の開口、容器内部の相変化材料領域と容器の外面との間の開口;開口内に位置する一方向性熱伝導体、相変化材料領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成される一方向性熱伝導体;および容器の外面に隣接しており、冷却装置内に位置するように構成される放射部品を含んでいる発熱ユニット、および一方向性熱伝導体と熱的に接続されている熱伝達部品を備える。
いくつかの実施形態において、冷却装置内における使用のために構成されるサーマルダイオードユニットは:サーマルダイオードユニットの使用の間、実質的に垂直であるように構成される少なくとも1つの内部壁;少なくとも1つの内部壁と一致する大きさおよび形の、少なくとも1つの外部壁であって、上記少なくとも1つの内部壁と上記少なくとも1つの外部壁との間に形成される間隙を有する上記少なくとも1つの外部壁、間隙に隣接する少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられたメッシュ構造;間隙内の液体;間隙を取り囲むサーマルダイオードユニットの気体不透過性である内部領域を形成する、少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間の1つ以上の密封装置;および大気圧を下回る気体不透過性である内部領域のガス圧を備える。
いくつかの実施形態において、冷却装置内における使用のための恒温容器は、恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分、内部領域を含んでいる恒温容器;容器内部の貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように内部領域を分割し、貯蔵領域と相変化材料領域との間に導管を含んでいる断熱隔壁;導管内の熱制御装置;容器内部の相変化材料領域と容器の外面との間の、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第1の開口、;相変化材料領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成された、第1の開口内に位置する第1の一方向性熱伝導体、;容器内部の貯蔵領域と容器の外面との間の、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第2の開口;および貯蔵領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成された、第2の開口内に位置する第2の一方向性熱伝導体を備える。
いくつかの実施形態において、冷却装置への温度制御の増設部分は:冷却装置の冷凍庫部分内に適合するような大きさおよび形の容器を含んでいる蓄熱ユニット、冷却装置の冷却コイルの横断面よりも大きな縁部の寸法を有する開口を含んでいる容器;冷却装置の排気開口に隣接して位置するように構成される上縁を含んでいる、冷却装置の冷却部分内と適合する大きさおよび形のサーマルダイオードユニット、;および温度センサを含んでいる制御ユニット、温度センサに反応する制御装置、および制御装置に反応するファンを備える。
いくつかの実施形態において、冷却装置への温度制御の増設部分は:恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分を含んでいる恒温容器、少なくとも第1の貯蔵領域および第2の貯蔵領域に内部領域を分割する断熱隔壁、冷却装置の通気導管内に位置するような大きさおよび形の、第1の貯蔵領域に取り付けられた第1の導管および第2の貯蔵領域に取り付けられた第2の導管両方;第1のサーマルダイオードユニットの上縁と熱的に接続されている熱伝達部品を含んでいる、恒温容器の第1の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形の第1のサーマルダイオードユニット、恒温容器の第1の導管内に位置するように構成される熱伝達部品;第2のサーマルダイオードユニットの上縁と熱的に接続されている熱伝達部品を含んでいる、容器の第2の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形の第2のサーマルダイオードユニット、恒温容器の第2の導管内に位置するように構成される熱伝達部品;温度センサを含んでいる第1の制御ユニット、温度センサに反応する制御装置、および恒温容器の第1の貯蔵領域に取り付けられた制御装置に反応するファン;および温度センサを含んでいる第2の制御ユニット、温度センサに反応する制御装置、および恒温容器の第2の貯蔵領域に取り付けられた制御装置に反応するファンを備える。
いくつかの実施形態において、冷却装置への温度制御の増設部分を形成する方法は:冷却装置の内側表面の測定値を取得すること;断熱材から形成された1つ以上の壁から恒温容器を形成し、冷却装置の内側表面および熱密封内部領域と可逆的に接合するように構成される外面を含んでいる恒温容器を形成すること;少なくとも1つの貯蔵領域、および少なくとも1つの相変化材料領域を形成するように、熱密封内部領域内に少なくとも1つの断熱隔壁を取り付けること;冷却装置内に恒温容器が設置されたとき、熱が、熱密封内部領域から冷却装置の内側表面へ導かれるように、1つ以上の壁を通して少なくとも1つの一方向性熱伝導体を設置すること;および相変化材料領域内に相変化材料を密封することを備える。
前述の概略は、単に例示的なものであり、いかなる場合においても制限的であると意図されるべきではない。上記に述べられている例示的な態様、実施形態、および特徴に加え、さらなる態様、実施形態、および特徴が、図面への参照および後の詳細な説明によって明白になり得る。
[詳細な説明]
下記の詳細な説明において、本明細書の一部を構成する添付図面が参照される。図面において、同様の記号は、文脈で別途指摘しない限り、通常、同様の部材を特定している。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲において述べられている例示的な実施形態は、限定することを意図するものではない。他の実施形態を利用することができるし、本明細書に示される発明特定事項の精神又は範囲から逸脱することなく、他の変更をすることが可能である。
冷却装置内における使用のための恒温容器の態様が、本書に記載されている。本書に記載されている恒温容器は、冷却装置内における使用のために定められている。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、家庭用冷却室における使用のための大きさ、形および構成である。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、家庭用冷却器具における使用のための大きさ、形および構成である。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、商用冷却室における使用のための大きさ、形および構成である。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、医療用冷却室における使用のための大きさ、形および構成である。本書に記載されている恒温容器は、恒温容器が冷却装置内に存在する間、容器内の少なくとも1つの貯蔵領域へ継続した温度制御を提供するように構成される。本書に記載されている恒温容器は、冷却装置が作動していないとき(例えば停電の間)でも、容器内の少なくとも1つの貯蔵領域に継続した温度制御を提供するように設計されている。特に、本書に記載されている恒温容器は、冷却装置への断続的または可変電力供給を有する場所において有用であり得ることが、予想される。例えば、いくつかの実施形態において、冷却装置が平均約10%の確率で電力へのアクセスを有する間、恒温容器は、所定の温度範囲内で無期限に内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、冷却装置が平均約5%の確率で電力へのアクセスを有する間、恒温容器は、所定の温度範囲内で無期限に内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、冷却装置が平均約1%の確率で電力へのアクセスを有する間、恒温容器は、所定の温度範囲内で無期限に内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で少なくとも30時間、内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で少なくとも50時間、内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で少なくとも70時間、内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で少なくとも90時間、内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で少なくとも110時間、内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で少なくとも130時間、内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で少なくとも150時間、内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で少なくとも170時間、内部貯蔵領域を維持するように構成され得る。温度変動に対して特に敏感な物品は、冷却装置への電源が中断されたときでも、所定の温度範囲内で長時間上記物品を維持するために、恒温容器の貯蔵領域内に貯蔵され得る。例えば、いくつかの実施形態において、電力を得ることができない冷却装置内の恒温容器は、周囲の外部温度が−10℃と43℃との間であるとき、上記恒温容器の内部貯蔵領域の温度を長時間維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、周囲の外部温度が−10℃より下であるとき、電力を得ることができない冷却装置内の恒温容器は、上記恒温容器の内部貯蔵領域の温度を長時間維持するように構成される。
本書で用いられているように、“冷却装置”は、一時的に周囲の温度より下の温度において物質を貯蔵するように構成された、内部貯蔵領域を有する電動装置を指す。概して、冷却装置は、冷却コイルおよび電気により作動する圧縮機装置を含んでいる。いくつかの実施形態において、冷却装置は、地方自治の電源から電力を供給される。いくつかの実施形態において、冷却装置は、太陽発電装置から電力を供給される。いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却室である冷却装置に伴う使用のために設計される。冷却室は、都市電力システムから概して電力を供給される。冷却室は、周囲の温度より低くゼロより上の所定の温度範囲において内部に貯蔵された物品を保持するために、概して較正される。例えば、冷却室は、内部温度を1℃〜4℃で維持するために設計され得る。いくつかの実施形態において、恒温容器は、標準的な冷凍庫である冷却装置に伴う使用のために設計される。冷凍庫は、都市電力システムから概して電力を供給される。冷凍庫は、ゼロより低く極低温度より上の温度範囲において内部に貯蔵された物品を保持するために、概して較正される。冷凍庫は、例えば−23℃〜−17℃の内部温度を維持するように設計され得、例えば−18℃〜−15℃の内部温度を維持するように設計され得る。いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却室および冷凍室両方を含んでいる冷却装置に伴う使用のために設計される。例えば、いくつかの冷却装置は、冷却室の温度範囲において作動する第1の内部領域、および冷凍庫の温度範囲において作動する第2の内部領域を含んでいる。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、所定の温度範囲内で恒温容器の内側貯蔵領域を維持するように構成される。本書で用いられている“所定の温度範囲”は、使用において、恒温容器の特定の実施形態の内側貯蔵領域のために望ましい所定の温度の範囲を指す。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、約2℃〜8℃の所定の温度範囲内で恒温容器の 内側貯蔵領域を維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、約1℃〜9℃の所定の温度範囲内で恒温容器の 内側貯蔵領域を維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、約−15℃〜−25℃の所定の温度範囲内で恒温容器の 内側貯蔵領域を維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、約−5℃〜−10℃の所定の温度範囲内で恒温容器の内側貯蔵領域を維持するように構成される。所定の温度範囲は、恒温容器の内側貯蔵領域が容器の使用の間内部の温度を維持するという点において、安定した温度範囲である。
例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置に対して電力が使用可能でないとき、少なくとも50時間、所定の温度範囲内で恒温容器の内側貯蔵領域を維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置に対して電力が使用可能でないとき、少なくとも100時間、所定の温度範囲内で恒温容器の内側貯蔵領域を維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置に対して電力が使用可能でないとき、少なくとも150時間、所定の温度範囲内で恒温容器の内側貯蔵領域を維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置に対して電力が使用可能でないとき、少なくとも200時間、所定の温度範囲内で恒温容器の内側貯蔵領域を維持するように構成される。いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置に対して電力が使用可能でないとき、長時間所定の温度範囲内で内側貯蔵領域を受動的に維持するように構成される。いくつかの実施形態において、恒温容器は、電力が冷却装置に対して使用可能でなく、電力が恒温容器に対して使用可能でないとき、長時間所定の温度範囲内で内側貯蔵領域を維持するように構成される。いくつかの実施形態において、恒温容器は、電力が冷却装置に対して使用可能でなく、最小電力が恒温容器に対して使用可能であるとき、長時間所定の温度範囲内で内側貯蔵領域を維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、小型バッテリを含んでいる。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置の内側から容易に取り外され得、冷却装置の外側にある時間、恒温容器の内側貯蔵領域の温度制御は持続する。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、1つの冷却装置の内側から別の冷却装置の内側へ、移動されるように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、1つの冷却装置の内側から一時的に取り外され、一時的に周囲室温に置いておかれ、その間所定の温度範囲内で恒温容器の内側貯蔵領域を維持するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置の掃除または点検のために冷却装置から取り外され得、恒温容器の内側貯蔵領域は、冷却装置の外側にある間所定の温度範囲内で維持される。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置の特定のモデル内に組み込まれ、冷却装置の内側から恒温容器の分離をしない、冷却装置からの直接除去のためには構成されていない。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置の内部導管内に組み込まれる。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置内部のベントダクト内に部分的に位置するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置の1つ以上の冷却コイルを囲む領域を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、例えば1つ以上のワイヤである、冷却装置の電気システムに付属するように構成される電気回路を含んでいる。
図1への参照を用いて示されているのは冷却装置内の恒温容器の例であり、本書に記載されている1つ以上の過程および/または装置を導入するための背景となり得る。図1は、冷却装置内部の単一の冷却領域を含んでいる冷却装置100を描いている。単一のドアは、装置の外側の使用者に対して冷却装置の単一の冷却領域を実質的に開く。例証の目的のために、図1においてドアは示されていない。冷却装置100は、プラスチックフォーム断熱材など、1つ以上の断熱材を含んでいるように製作され得る多数の壁130を含んでいる。冷却装置100は、1組の冷却コイル120を含んでいる。例えば、冷却コイル120は、冷却装置100の後部に取り付けられる圧縮機およびコンデンサー・コイルに取り付けられるエバポレータ冷却コイルであり得る。
図1は、冷却装置100の内部貯蔵領域内の恒温容器110を描いている。恒温容器110は、恒温容器110内部の1つ以上の貯蔵領域へのアクセスを提供するように構成される、ハンドル145を有するドア140を含んでいる。図1において示されている恒温容器110は、冷却装置100の内側に取り付けられているものとして描かれていないため、使用者によって冷却装置100の内側から容易に取り外され得る。
図1においておよび引き続き描かれている恒温容器は、例証の目的のために、恒温容器の周囲に多少の空間を用いて示されているが、恒温容器は、冷却装置の内側の壁にぴったり一致し得ることが概して予期される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器の対応する外側における表面および冷却装置の対応する内側が、お互い可逆的に接合するように構成された状態で、恒温容器は、冷却装置の特定のモデルの内部に明確に適合するように製作され得る。いくつかの実施形態において、恒温容器は、恒温容器の外側と冷却装置の内側との間を最小限にし、間隔を置くための追加の物質に適合し得る。例えば、いくつかの実施形態において、軟質発泡材は、容器と冷却装置との間の間隔が軟質発泡材によって満たされるように、恒温容器の外側の周囲に挿入され得る。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置内に設置され得、冷却装置内の容器の周囲に発泡ブローが置かれ得る。
図2は、冷却装置100内の恒温容器110の実施形態の態様を示している。冷却装置100は、壁130、および1組の冷却コイル120を含んでいる。図2において示されている恒温容器110の実施形態は、断面図においてその内部構造を示すように実質的に描かれている。恒温容器110の実施形態は、冷却装置100の貯蔵領域内に適合するような大きさおよび形の恒温容器110を実質的に規定する断熱材200の1つ以上の部分、恒温容器110の一辺にある開口250を形成する断熱材200の1つ以上の部分、および開口250より遠位の恒温容器110内部の貯蔵領域230を含んでいる。示されている実施形態は、タンク220を実質的に形成する2つの壁210、240、恒温容器110内部の相変化材料を保持するように構成されるタンク、タンクの第1の壁210が恒温容器110の一辺にある開口250に隣接し、タンクの第2の壁240が貯蔵領域230に隣接して位置するように、断熱材200の1つ以上の部分内に位置する2つの壁210、240を同様に含んでいる。図2は、タンクの第1の壁210内の開口217、取り外しカバー215に接合するように構成される開口を同様に描いている。図2において示されている実施形態は、恒温容器110の下面における開口205、貯蔵領域230と容器の外側にある領域との間の熱エネルギー移動を最小にする一方、重力によって結露が貯蔵領域230から離れることを可能にする大きさおよび形の上記開口205を含んでいる。
いくつかの実施形態において、図2において示されているような恒温容器110は、家庭用冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するような大きさおよび形である。例えば、冷却装置100は、家庭用冷却装置であり得る。いくつかの実施形態において、恒温容器は、容器の一辺にある開口を含み、ここで容器の一辺にある開口は、恒温容器が冷却装置の貯蔵領域内に存在するとき、冷却ユニットに隣接するように設置される。例えば、図2において示されている実施形態は、冷却装置の冷却コイル120に隣接して位置する開口250を含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器は、容器の一辺にある開口を有し、ここで容器の一辺にある上記開口は、恒温容器が使用のために位置するとき、恒温容器の上縁において設置される。例えば、図2は、冷却装置100における使用における恒温容器110、恒温容器100の上縁において位置する開口250を含んでいる容器110を描いている。いくつかの実施形態において、恒温容器は、容器の一辺にある開口を含み、ここで上記容器の一辺にある開口は、恒温容器の一辺を実質的に包含する。例えば、図2において示されている恒温容器110の実施形態は、容器の上面の大部分が開口250であるように、容器の上側を実質的に包含する開口250を含み、開口250に隣接するタンクの第1の壁210を露出している。
恒温容器は、断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。いくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は、真空断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。いくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は、エアロゲルの1つ以上の部分を含んでいる。いくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は、少なくとも7ft2・°F・h/BtuのR−値を有する断熱材を含んでいる。いくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は、少なくとも7ft2・°F・h/BtuのR−値を有する断熱材を含んでいる。いくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は、少なくとも10ft2・°F・h/BtuのR−値を有する断熱材を含んでいる。いくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は、容器内部の貯蔵領域に隣接したアクセス開口;アクセス開口に実質的に接合するように構成されたドアを含んでいる。例えば、図1、6、8、15、17、22、30、32および33は、容器内部の隣接する貯蔵領域へのアクセスを可能にするように構成される、少なくとも1つのドアを含んでいる恒温容器の実施形態を描いている。恒温容器内のドアは、少なくとも1つの断熱材を含み得る。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、容器の下面における開口、凝縮された液体が容器の内側から流れることを可能にするように構成された上記開口を含んでいる。例えば、図2、3、4、5、7、9、10、11、12、16、18、20、21、23、24、25、26、27および31は、凝縮された液体が、容器の内側から流れることを可能にするように構成された少なくとも1つの開口205を含んでいる、恒温容器の実施形態を描いている。例えば、水は、恒温容器の貯蔵領域の内側において凝縮し得、容器の下面における開口は、凝縮した水が恒温容器から流出することを可能にするように位置し得る。凝縮された液体が容器の内側から流れることを可能にするように構成された開口は、例えば、容器の内側の下位において一端、容器の外部において一端という状態で、設置され得る。開口は、最小の熱が容器の内部へ向かうことを可能にするよう構成され得、例えば、上記開口は、細管構造として形成され得る。開口は、最小の熱が容器の内部へ向かうことを可能にするよう構成され得、例えば、上記開口は、細長い管構造として形成され得る。
恒温容器は、容器内部に少なくとも1つの貯蔵領域を含んでいる。いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、恒温容器が使用のために位置するとき、恒温容器の底に隣接するように設置される。例えば、図2において描かれている恒温容器110の貯蔵領域230は、貯蔵領域230の下面が容器110の底壁に隣接し、貯蔵領域230の上面がタンクの第2の壁240に隣接するように設置される状態で、容器110の底において位置する。いくつかの実施形態において、恒温容器は、容器が使用のために位置するとき、貯蔵領域の上に位置するタンクを含んでいる。
いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、実質的に2℃〜8℃の温度において物質を貯蔵するように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器が電動冷却装置内に位置している間、同様に100時間未満の期間中冷却装置が電力を有さないとき、恒温容器は、実質的に2℃〜8℃の温度において容器内部の貯蔵領域を維持するように設計される。いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、実質的に約1℃〜9℃の温度において物質を貯蔵するように構成される。いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、実質的に約−15℃〜−25℃の温度において物質を貯蔵するように構成される。いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、実質的に約−5℃〜−10℃の温度において物質を貯蔵するように構成される。いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、医薬品を貯蔵するように構成される。例えば、恒温容器は、実質的に2℃〜8℃の温度において、例えば適切な大きさの棚または仕切りを有する、ワクチンバイアルを貯蔵するように構成された少なくとも1つの貯蔵領域を含み得る。いくつかの実施形態において、例えば、恒温容器は、抗生物質、抗体治療、ワクチン、化学療法剤、または抗ウイルス剤などの医薬品を貯蔵するように構成される少なくとも1つの貯蔵領域を含み得る。いくつかの実施形態において、例えば、恒温容器は、血液、尿、ふん便試料、痰試料、およびそれらの誘導体などの、医療試料を貯蔵するように構成される少なくとも1つの貯蔵領域を含み得る。
いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、50リットル(L)容量を有する貯蔵領域を含んでいる大きさに合わせて作られる。いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、100リットル(L)容量を有する貯蔵領域を含んでいる大きさに合わせて作られる。いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、150リットル(L)容量を有する貯蔵領域を含んでいる大きさに合わせて作られる。いくつかの実施形態において、容器内部の少なくとも1つの貯蔵領域は、200リットル(L)容量を有する貯蔵領域を含んでいる大きさに合わせて作られる。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁、容器内部の相変化材料を保持するように構成されるタンク、タンクの第1の壁が容器の一辺にある開口に隣接し、タンクの第2の壁が貯蔵領域に隣接して位置するように、断熱材の1つ以上の部分内に位置する2つ以上の壁を含んでいる。例えば、図2は、タンク220を実質的に形成する2つの壁210、240、恒温容器110内部の相変化材料を保持するように構成されるタンク、タンクの第1の壁210が恒温容器110の一辺にある開口250に隣接し、タンクの第2の壁240が貯蔵領域230に隣接して位置するように、断熱材200の1つ以上の部分内に位置する2つの壁210、240を含んでいる恒温容器の実施形態を描いている。いくつかの実施形態において、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、熱伝導性材料から製作される。いくつかの実施形態において、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、少なくとも50W/[m・K]の熱伝導率値を有する物質から製作される。いくつかの実施形態において、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、少なくとも100W/[m・K]の熱伝導率値を有する物質から製作される。いくつかの実施形態において、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、少なくとも150W/[m・K]の熱伝導率値を有する物質から製作される。いくつかの実施形態において、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、少なくとも200W/[m・K]の熱伝導率値を有する物質から製作される。いくつかの実施形態において、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、アルミニウム物質から作製される。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁、容器内部の相変化材料を保持するように構成されるタンク、容器の一辺にある開口に隣接した位置においてさらに開口を含み、タンクの第1の壁が容器の一辺にある開口に隣接し、タンクの第2の壁が貯蔵領域に隣接して位置するように、断熱材の1つ以上の部分内に位置する2つ以上の壁;および開口における可逆密封装置を含んでいる。例えば、図2において示されている実施形態は、タンクの第1の壁210内の開口210、取り外しカバー215と接合するように構成される開口を含んでいる。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁、容器内部の相変化材料を保持するように形成されるタンクを含み、ここでタンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、防水である。例えば、恒温容器のいくつかの実施形態は、完全に液体である相変化材料を保持するように構成されるタンク、または使用が予期されるいくつかの温度範囲を含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁、容器内部の相変化材料を保持するように形成されるタンクを含み、ここでタンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、気密である。例えば、恒温容器のいくつかの実施形態は、完全に気体である相変化材料を保持するように構成されるタンク、または使用が予期されるいくつかの温度範囲を含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁、容器内部の相変化材料を保持するように形成されるタンクを含み、ここでタンクを実質的に形成する2つ以上の壁は、固体または半固体に対して不浸透性である。例えば、恒温容器のいくつかの実施形態は、完全に固体または半固体である相変化材料を保持するように構成されるタンク、または使用が予期されるいくつかの温度範囲を含んでいる。いくつかの実施形態において、例えば、タンクは20Lの内部体積を含んでいる。いくつかの実施形態において、例えば、タンクは30Lの内部体積を含んでいる。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、少なくとも1つの相変化材料を含んでいる。本書で用いられている“相変化材料”は、物理的な相が変化している間、熱エネルギーの貯蔵および放出が可能な、高潜熱を有する物質である。実施形態のための相変化材料の選択は、物質のための潜熱、物質のための融解点、物質のための沸騰点、実施形態において定量の熱エネルギーを貯蔵するために必要とされる物質の量、物質の毒性、物質の経費、および物質の可燃性を含んでいる考察によって決まる。実施形態によって、相変化材料は、使用中、固体、液体、半固体または気体になり得る。例えば、いくつかの実施形態において、相変化材料は、水、メタノール、エタノール、ポリアクリル酸ナトリウム/多糖類物質または塩水和物を含んでいる。いくつかの実施形態において、例えば、相変化材料は、0℃の融解点を有する純水/氷の物性に起因して、容量の大部分を純水/氷として含んでいることが好まれる。いくつかの実施形態において、例えば、相変化材料は、塩氷の融解点が、塩水/塩氷内の塩モル濃度および内容物に基づいて0℃より下で較正され得るため、容量の大部分を塩水/塩氷として含んでいることが好まれる。いくつかの実施形態において、例えば、相変化材料は、−20℃より下において凍結するように構成される。いくつかの実施形態において、例えば、相変化材料は、1℃〜3℃の時点において凍結するように構成される。
図3は、冷却装置100における使用における恒温容器110の実施形態の態様を示している。図3において示されている恒温容器110の実施形態は、断面図においてその内部構造を示すように実質的に描かれている。冷却装置100は、多数の壁130および少なくとも1組の冷却コイル120を含んでいる。例証の目的のために、冷却装置のドアは示されていない。図3において示されている冷却装置100は、単一の内部貯蔵領域を含んでいる。恒温容器110は、恒温容器の面積を実質的に規定する断熱材200の1つ以上の部分を含んでいる。断熱材200の1つ以上の部分は、恒温容器110の一辺にある開口250、冷却コイル120に隣接した恒温容器100の面における開口250を含んでいる。恒温容器110は、開口250より遠位の恒温容器110内部の貯蔵領域230を含んでいる。開口205は、貯蔵領域230への最小の熱移動をもって、液体が、貯蔵領域230の内側から容器の外側にある地点まで流れることを可能にするよう構成され、恒温容器110の下面において位置する。
図3において示されている実施形態は、タンク220を実質的に形成する2つの壁210、240、恒温容器110内部の相変化材料を保持するように構成されるタンク、タンク220の第1の壁210が恒温容器110の一辺にある開口250に隣接し、タンクの第2の壁240が貯蔵領域230に隣接して位置するように、断熱材200の1つ以上の部分内に位置する2つの壁210、240を、同様に含んでいる。図3において示されている実施形態において、タンク220の第1の壁210は、熱伝達部品300を含んでいる。熱伝達部品300は、第1の壁210から冷却装置100の内側領域へ、熱移動を促進するように構成され設置される。図3において示されている実施形態において、例えば、タンク220の第1の壁210は、1組のフィンである熱伝達部品300を含んでいる。フィンは、熱伝導性物質から作製され、タンク220の第1の壁210に取り付けられる。例えば、フィンは、アルミニウムまたは銅物質から作製され得る。いくつかの実施形態において、冷却装置はファンを含み、熱伝達部品は、ファンに隣接して設置される。熱伝達部品の表面面積の増加は、熱伝達部品からの伝達についての可能性を高める。
図4は、使用中の恒温容器110の実施形態の熱的性質の態様を示している。図4において示されている恒温容器110の実施形態は、断面図においてその内部構造を示すように実質的に描かれている。恒温容器110は、冷却装置100の内部領域内に存在する。冷却装置100は、使用中、恒温容器110を囲む壁130から作製される。恒温容器110は、容器側面および底周囲の壁を実質的に形成する壁、断熱材200の多数の部分を含んでいる。恒温容器110を実質的に形成する断熱材200の部分は、恒温容器110の上面に対応する開口250を含んでいる。断熱材200の上記部分は、容器への熱移動を最小限にすると同時に、液体が下方へ流れることを可能にするように構成された開口205を、容器の底において含んでいる。
図4において示されている恒温容器110は、タンク220を実質的に形成する2つの壁210、240、恒温容器110内部の相変化材料を保持するように構成されるタンク、タンク220の第1の壁210が恒温容器110の一辺にある開口250に隣接し、タンク220の第2の壁240が恒温容器110内部の貯蔵領域230に隣接して位置するように、断熱材200の1つ以上の部分内に位置する2つの壁210、240を含んでいる。タンク220は、相変化材料を含んでいる。1組のフィンである熱伝達部品300は、冷却装置100の冷却コイル120に隣接した位置において、タンク220の第1の壁210に取り付けられる。
冷却装置の冷却コイル120が作動している期間、熱エネルギーまたは熱は、恒温容器110を通して上昇し得、冷却装置100の冷却コイル120を含んでいる、目安機構の作動を通じて冷却装置100から取り除かれ得る。熱エネルギーは、冷却装置の冷却コイルおよび冷却装置外部の周囲の温度に沿い、貯蔵領域と相変化材料領域との間の温度勾配に沿って、熱移動の特性に一致し、上方を指す連続した点線矢印として、図4において描かれている。熱エネルギーは、貯蔵領域230、タンク220、およびこれらの構造において任意の時点で存在する熱勾配と一致するタンク220の第1の壁210を通じた上方を通じたものを含んでいる恒温容器110を通して移動し得る。第1の壁210から冷却装置100内に接した領域への熱移動は、第1の壁210に取り付けられた1組のフィンを通じて強化される。時間とともに、恒温容器110からの熱エネルギーまたは熱の除去は、貯蔵領域230およびタンク220内の相変化材料、同様に恒温容器110の関連した構造の冷却を生じ得る。この冷却は、冷却装置100の冷却コイル120の作動によって、恒温容器110から除去された熱エネルギーの量によって制限され得る。標準的な冷却室において、例えば、冷却コイルは、1℃〜4℃の温度に冷却室の内側を冷却するように作動可能であり得る。恒温容器110の構造も、同様に、冷却室内で時間とともに、1℃〜4℃の温度に冷却され得る。例えば電力供給停止に起因して冷却室が作動を停止した後の時点において、恒温容器110内の貯蔵領域230は、冷却室内の内部領域よりもより長い期間、1℃〜4℃の所定の温度範囲においてその内側を維持し得る。例えば恒温容器110の断熱材200は、恒温容器110の外側領域と恒温容器110内部の貯蔵領域230との間の熱漏れを減少させる補佐をし得る。加えて、熱エネルギー、または熱は、貯蔵領域230から相変化材料を保持しているタンク220へ、冷却装置の作動中引き起こされる熱勾配に沿って、自然に移動し得る。相変化材料は、その固有の物理的特性に起因して、恒温容器110の貯蔵領域230内の温度を所定の温度範囲内に維持するように、特定の実施形態のために適切な温度範囲において熱エネルギーまたは熱を吸収し得る。
図5は、恒温容器110の実施形態の態様を描いている。図5において示されている恒温容器110の実施形態は、断面図においてその内部構造を示すように実質的に描かれている。図5は、冷却装置100内の恒温容器110を描いている。冷却装置100は、壁130(例証の目的のために、ドアは示されていない)を含んでいる。冷却装置100の内部は、恒温容器110である。恒温容器110は、容器の壁および底の基本的な構造を形成する断熱材200を含んでいる。恒温容器110は、恒温容器110の上面における開口250、恒温容器110の上面に実質的に対応する開口250を含んでいる。恒温容器110は、開口250が冷却装置100の冷却コイル120に隣接して位置するように、冷却装置100内に設置される。恒温容器110は、恒温容器110の底における狭い開口205、貯蔵領域230への熱漏れを最小限にする一方、凝縮された液体が貯蔵領域230から離れるように流れることを可能にするよう構成された開口250を含んでいる。
図5において示されているように、恒温容器110は、タンク220を実質的に形成する2つの壁210、240、恒温容器110内部の相変化材料を保持するように構成されるタンク220、タンク220の第1の壁210が恒温容器110の一辺にある開口250に隣接し、タンク220の第2の壁240がタンク220の反対の面において位置するように、断熱材200の1つ以上の部分内に位置する2つの壁210、240を含んでいる。タンク220は、相変化材料を含んでいる。1組のフィンを含んでいる熱伝達部品300は、冷却装置100の冷却コイル120に隣接した位置において、タンク220の第1の壁210に取り付けられる。
いくつかの実施形態において、恒温容器110は、第2の相変化材料を収容するように構成された相変化材料区画を含んでいる。上記相変化材料区画は、第1の相変化材料を保持するタンクまたは容器と、隣接および熱的に接続するように設置される。例えば、図5において示されている恒温容器110は、第2の相変化材料を保持するように構成された相変化材料区画500をさらに含んでいる。相変化材料区画500は、タンク220の第2の壁240の面と隣接して位置し、第2の壁240と貯蔵領域230の面の間に位置する。相変化材料区画500は、タンク220内の相変化材料とは異なる熱的性質を有する第2の相変化材料を含んでいる。相変化材料区画500における第2の相変化材料、およびタンク220における相変化材料の設置および選択の組み合わせは、単一の相変化材料を保持している単一の区画よりも、より効果的に、貯蔵領域230からの熱エネルギー、または熱を吸収する。いくつかの実施形態は、0℃より下の氷点を有する第1の相変化材料を含んでいるタンク220、および0℃より上の氷点を有している第2の相変化材料を保持する相変化材料区画500を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、タンクは、水/氷である第1の相変化材料を含み、相変化材料区画は、0℃より上の氷点を有しているポリアクリル酸ナトリウム/多糖類物質である第2の相変化材料を含んでいる。
図6は、冷却装置100内の恒温容器110の態様を示している。冷却装置100は、恒温容器110を取り囲む壁130を含んでいる。例証の目的のために、冷却装置100は、ドア無しで示される。恒温容器110は、冷却装置100の冷却コイル120に隣接した位置において容器の上部に載った、1組のフィンである熱伝達部品300を含んでいる。恒温容器110は、容器内の貯蔵領域へ開くそれぞれ2つのドア、140A、140Bを含んでいる。例えば各ドアは、断熱材を含み得る。例えば各ドアは、容器の外側にある領域とドアによってアクセスされる貯蔵領域との間の熱エネルギー移動を最小限にすると同時に、アクセスを可能にする大きさおよび形であり得る。各ドアは、例えば容器の外側にある領域とドアによってアクセスされる貯蔵領域との間の熱エネルギー移動を最小限にするように構成され得る。例えば各ドアは、容器の取り囲んでいる領域に対してぴったり適合し得、ガスケットまたは同様の構造によって囲まれ得る。各ドア140A、140Bは、容器の使用者に対して容易なアクセスを提供するために、ハンドル145A、145Bを有する。各ドア140A、140Bは、文字などである視覚ID600A、600Bを含み得る。例えば、ワクチンまたは治療薬のために構成される大きさ、温度および貯蔵状態の内側領域へのアクセスを可能にするように構成されたドアは、“医薬”とラベルを貼られ得る。例えば、血液、唾液、尿、ふん便または組織などの、医療試料を貯蔵するように構成される大きさ、温度および貯蔵状態の内側領域へのアクセスを可能にするように構成されたドアは、“試料”とラベルを貼られ得る。
図7は、容器内の多数の貯蔵領域を含んでいる恒温容器の実施形態、相変化材料を含んでいる関連するタンクを有する各貯蔵領域を示している。関連するタンクは、相違する相変化材料を含み得、各関連した貯蔵領域へ相違する所定の温度範囲を提供するように構成され得る。図7において示されている恒温容器110は、恒温容器110を取り囲む冷却装置100の壁130を有する、冷却装置100内に存在する。図7において示されている恒温容器110の実施形態は、断面図においてその内部構造を示すように実質的に描かれている。恒温容器110の実施形態は、冷却装置100の貯蔵領域内部に適合するような大きさおよび形の恒温容器110を実質的に規定する断熱材200の1つ以上の部分、恒温容器110の一辺にある開口250を形成する断熱材200の1つ以上の部分を含んでいる。仕切り700は、断熱材の1つ以上の部分内部の領域を、2つの内部領域にさらに分離する。断熱材200の1つ以上の部分、および壁240A、240Bと結合している仕切り700は、開口250より遠位の恒温容器110内部の2つの貯蔵領域230A、230Bを実質的に規定する。示されている実施形態は、2つの第1の壁210A、210B、および2つの第2の壁240A、240Bを同様に含んでいる。断熱材200の1つ以上の部分および仕切り700の組み合わせ、同様に、2つの第1の壁210A、210B、および2つの第2の壁240A、240Bの組み合わせは、2つのタンク220A、220Bを実質的に形成する。各タンクは、恒温容器110内部の相変化材料を保持するように構成される。1組のフィンである熱伝達部品300は、タンク220A、220Bの第1の壁210A、210Bの上面に取り付けられている。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、多数の別個の内部貯蔵領域を含んでいる。恒温容器のいくつかの実施形態は、例えば、2つの別個の貯蔵領域を含んでいる。恒温容器のいくつかの実施形態は、例えば、3つの別個の貯蔵領域を含んでいる。恒温容器のいくつかの実施形態は、例えば、4つの別個の貯蔵領域を含んでいる。各内部貯蔵領域は、各別個の内部貯蔵領域のための、相違する所定の温度範囲内の内部温度を維持するために、断熱材、構成および関連した構造を用いて、他のものとは異なるように作られ得る。例えば、恒温容器は、2℃〜8℃の所定の温度範囲の内部を維持するように構成された1つ、および−15℃〜−25℃の所定の温度範囲の内部を維持するように構成された別の1つである、2つの内側貯蔵領域を含み得る。例えば、恒温容器は、2℃〜8℃の所定の温度範囲の内部を維持するように構成された第1の貯蔵領域、−5℃〜−15℃の所定の温度範囲を維持するように構成された第2の貯蔵領域、および−15℃〜−25℃の所定の温度範囲の内部を維持するように構成された第3の貯蔵領域、である3つの内側貯蔵領域を含み得る。
いくつかの実施形態は、水の氷点範囲、または0℃より下における所定の温度範囲によって構成される貯蔵領域を含んでいる。水の氷点範囲における所定の温度範囲によって構成される貯蔵領域を含んでいる実施形態は、氷嚢の氷点のために構成され得る。例えば、いくつかの実施形態は、医療用途として予期されるWHO標準氷嚢を凍結するために適切な大きさ、形および所定の温度範囲の貯蔵領域を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態は、恒温容器の外側での使用のために取り外され得る、氷塊、製氷皿または角氷を凍結するために適切な大きさ、形および所定の温度範囲の貯蔵領域を含んでいる。例えば、氷塊または角氷は、医療用途のために取り外され得る。
図7において示されている実施形態は、恒温容器110内部の2つの貯蔵領230A、230Bを含み、各2つの貯蔵領域230A、230Bは、容器の底面に隣接して位置する。貯蔵領域230A、230Bは、仕切り700によって容器内で物理的および熱的に分離されている。例えば、仕切り700は、断熱材200の1つ以上の部分の内側表面に対して少なくとも3つの縁が結合されている断熱材の平面部分を実質的に含み得、恒温容器110の内側にヒートシールを生ずる。各貯蔵領域230A、230Bは、隣接したタンク220A、220Bの第2の壁240A、240Bによって、上面において結合されている。各貯蔵領域230A、230Bは、貯蔵領域230A、230Bより上に直接位置する、関連するタンク220A、220Bを有する。いくつかの実施形態において、各タンク220A、220Bは、隣接した貯蔵領域230A、230Bと相違する相変化材料、結果として相違する熱的性質を含み得る。いくつかの実施形態において、各タンク220A、220Bは、隣接した貯蔵領域230A、230Bと同じ相変化材料、結果として同じ熱的性質を含み得る。図7において示されている実施形態は、恒温容器110の下面において2つの開口205A、205Bを含み、貯蔵領域230A、230Bと容器の外側にある領域との間の熱エネルギー移動を最小にする一方、重力によって結露が隣接する貯蔵領域230A、230Bを離れることを可能にする大きさおよび形の、上記各2つの開口205A、205Bを含んでいる。
図8は、冷却装置100内の恒温容器110の態様を描いている。冷却装置100は、恒温容器110を取り囲む壁130を含んでいる。例証の目的のために、冷却装置100は、ドア無しで示される。恒温容器110は、冷却装置100の冷却コイル120に隣接した位置における容器の上部の1組のフィンである、熱伝達部品300を含んでいる。恒温容器110は、ドア140を開き、容器の内側貯蔵領域へアクセスする使用者を補助するように位置するハンドル145を有する単一のドア140を含んでいる。
図9は、冷却装置内における使用のための、恒温容器110の実施形態を描いている。例えば、恒温容器110は、図8において示されている方法において冷却装置内で用いられ得る。いくつかの実施形態において、恒温容器は、家庭用冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するような大きさおよび形である。いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置内の冷却領域の1つ以上の壁に隣接して位置するように構成された外面を含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器は、冷却装置の1つ以上の内部表面と可逆的に接合するように構成された1つ以上の外面を含んでいる。図9において示されている恒温容器110は、冷却装置の内側に適合し作動するように構成されているが、冷却装置はなしで描かれている。図9において示されている恒温容器110の実施形態は、断面図においてその内部構造を示すように実質的に描かれている。
図9において示されているように、恒温容器110は、恒温容器110の1つ以上の壁200を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器の壁は、断熱材の1つ以上の部分に取り付けられた構造上の物質を含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器の壁は、冷却装置の貯蔵領域内に適合するような大きさおよび形である。いくつかの実施形態において、恒温容器の壁は、1組の冷却コイルに隣接して位置するように構成された放射性表面を含んでいる。図9において示されているように、恒温容器110の壁200は、冷却装置の内部貯蔵領域内に適合するような大きさおよび形の外側面積を有する、直立型長方形構造を実質的に形成する。図9において示されている実施形態において、恒温容器110の壁200は、使用のために位置するとき、容器の水平丈が垂直丈よりも短い長方形構造を形成する。いくつかの実施形態において、恒温容器の壁は、使用のために位置するとき、容器の水平丈が垂直丈よりも長い構造を形成する。いくつかの実施形態において、恒温容器の壁は、円柱、俵型または卵型構造など、長方形でない形を形成する。
図9において示されているように、恒温容器110は、内部領域を含んでいる。恒温容器110は、容器110内部の貯蔵領域920および相変化材料領域910を形成するように内部領域を分割する断熱隔壁900、貯蔵領域920と相変化材料領域910との間に導管930を含んでいる断熱隔壁900を含んでいる。いくつかの実施形態において、断熱隔壁は、断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。いくつかの実施形態において、断熱隔壁は、恒温容器を規定する1つ以上の壁として、同じ種類の断熱材から作製される。いくつかの実施形態において、断熱隔壁は、容器の壁の断熱材とは異なる断熱材の種類から作製される。いくつかの実施形態において、断熱隔壁は、相変化材料領域が恒温容器の少なくとも1つの外面に隣接して位置し、少なくとも1つの外面が冷却領域に隣接して位置するように構成される。
恒温容器のいくつかの実施形態は:容器内部の貯蔵領域に隣接したアクセス開口;および上記アクセス開口と実質的に接合するように構成されるドアを含んでいる。例えば、いくつかの実施形態は:恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分の少なくとも1つにおける開口;および断熱材から製作されるドア、アクセス開口と実質的に接合するように構成されるドアを含んでいる。例えば、ドアは、アクセス開口の表面と可逆的に接合するような大きさおよび形の縁を含み得る。ドアは、恒温容器内の少なくとも1つの貯蔵領域の内容物に使用者がアクセスするために、形成され設置される。例えば、使用者は、ドアの使用を通じて貯蔵領域内において物質を回収、追加または設置し得る。ドアは、貯蔵領域から恒温容器外部の領域への熱移動を最小限にするように、形成、作製、および設置される。いくつかの実施形態において、ドアは、少なくとも1つの断熱材を含んでいる。
いくつかの実施形態において、相変化材料領域910内にライナー965または第2の容器、相変化材料960を収容するように位置するライナー965または第2の容器、が存在する。ライナー965は、いくつかの実施形態において、相変化材料領域910内の薄いプラスチックパウチ、実施形態において用いられる相変化材料960を収容するために十分な強度および耐久性のプラスチック物質から製作されるライナーを含み得る。ライナーまたは第2の容器は、いくつかの実施形態において、凍結/解凍周期の間相変化材料の容量において変化のために十分な内部間隔を含み得る。相変化材料を収容するために位置する第2の容器は、いくつかの実施形態において、相変化材料領域内に適合するような大きさおよび形の熱伝導性金属容器を含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、相変化材料を収容するように位置する第2の容器は、液密アルミニウム容器、相変化材料領域の壁の内部表面に可逆的に接合するような大きさに合わせて作られ形成される容器の外面を含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、相変化材料を収容するように位置する第2の容器は、液密銅容器、相変化材料領域の壁の内部表面に可逆的に接合するような大きさに合わせて作られ形成される容器の外面を含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、相変化材料を収容するように位置する第2の容器は、熱伝導性プラスチックから製作される液密容器、相変化材料領域の壁の内部表面に可逆的に接合するような大きさに合わせて作られ形成される容器の外面を含み得る。相変化材料を収容するように位置する第2の容器は、いくつかの実施形態において、熱非伝導性物質から製作される相変化材料領域内に適合するような大きさおよび形の容器を含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、相変化材料を収容するように位置する第2の容器は、熱非伝導性プラスチックから製作される液密容器を含み得る。いくつかの実施形態において、第2の容器または相変化材料を収容するように位置するライナーは、気密容器を含み得る。
示されている実施形態において、導管930内に位置する熱伝導性仕切り935が存在する。熱伝導性仕切り935は、導管930への相変化材料の漏出の可能性を最小限にする一方、相変化材料領域910内に位置する相変化材料と導管930との間の熱エネルギー移動を促進するように構成および設置される。例えば、熱伝導性仕切り935は、アルミニウムまたは銅など、熱伝導性金属から製造される平面構造を含み得る。例えば、熱伝導性仕切り935は、アルミニウムまたは銅など、熱伝導性金属から製造されるメッシュ構造を含み得る。例えば、熱伝導性仕切り935は、延伸ポリテトラフルオロエチレンなど、熱伝導性プラスチックから製造されるメッシュ構造を含み得る。いくつかの実施形態は、導管内に位置する仕切りを含まない。
図9において示されている恒温容器110は、導管930内に熱制御装置940を含んでいる。熱制御装置940は、温度に依存する導管930を通じて貯蔵領域920と相変化材料領域910との間の熱移動を可逆的に可能にする、および抑制するように設置される。
いくつかの実施形態は、受動的な熱制御装置を含んでいる。例えば、受動的な熱制御装置は、導管930内の温度変化に応じて、導管930の水平直径を可逆的に移動するように構成されたバイメタル素子を含み得る。バイメタル素子を含んでいる受動的な熱制御装置は、導管の直径を横切って可逆的に移動するように構成され得、導管内の内部温度に応じて、恒温容器の貯蔵領域と相変化材料領域との間の熱移動をふさぐ。バイメタル素子を含んでいる受動的な熱制御装置は、導管の直径を横切って可逆的に移動するように構成され得、貯蔵領域内の内部温度に応じて、恒温容器の貯蔵領域と相変化材料領域との間の熱移動をふさぐ。バイメタル素子を含んでいる受動的な熱制御装置は、導管の直径を横切って可逆的に移動するように構成され得、相変化材料領域内の内部温度に応じて、恒温容器の貯蔵領域と相変化材料領域との間の熱移動をふさぐ。例えば、バイメタル素子を含んでいる受動的な熱制御装置は、約8℃より上の温度において可逆的に外側に移動するように構成され得、同様に、約8℃より下の温度において可逆的に内側に移動するように構成され得る。例えば、バイメタル素子を含んでいる受動的な熱制御装置は、約8℃より上の温度において、導管のために開位置へ可逆的に移動するように構成され得、同様に、約8℃より下の温度において、導管のために閉位置へ可逆的に移動するように構成され得る。例えば、バイメタル素子を含んでいる受動的な熱制御装置は、いくつかの実施形態において、ポップディスクスタイル、サーモスタット素子、設定温度に応じ導管内の空気を通じて熱フローを可逆的に抑制するまたは可能にするように構成される上記ポップディスクを含み得る。
いくつかの実施形態は、作動可能である熱制御装置を含んでいる。例えば、作動可能である熱制御装置は、いくつかの実施形態において、導管の直径方向に位置する1つ以上の閉鎖要素に取り付けられた電力モーター、電子温度センサ、および電池を含んでいる。いくつかの実施形態において、作動可能である熱制御装置は、恒温容器外の電源に取り付けられるよう構成されている。例えば、電源は電池、太陽電池、ジェネレータ、または都市電力供給への接続を含み得る。いくつかの実施形態において、熱制御装置は、温度センサ;温度センサに取り付けられた電子コントローラ;および電子コントローラに反応する電子制御された熱制御ユニットを含んでいる。
図9に示される恒温容器110は、貯蔵領域920を含んでいる。いくつかの実施形態において、貯蔵領域は、例えば内部の壁または貯蔵領域内の他の構造の追加により分割され得る。いくつかの実施形態において、貯蔵領域は、棚、容器または他の構造等の貯蔵構造を備え得る。いくつかの実施形態において、貯蔵領域は、貯蔵領域の内部表面上の非毒性コーティングまたはライナーを備え得る。いくつかの実施形態において、貯蔵領域は、例えば抗菌および/または抗微生物剤を含んでいるプラスチックライナー等の抗微生物コーティングまたはライナーを備え得る。いくつかの実施形態において、貯蔵領域は医薬品を保存するために構成され得る。例えばいくつかの実施形態における貯蔵領域は、医薬品のための第2の包装、例えば箱または包装材を貯蔵できる大きさおよび形状に構成され得る。
いくつかの実施形態において、貯蔵領域はワクチンの保存のために構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、貯蔵領域は第2の包装を含んでいる、または含まないワクチンバイアルを保存するための大きさおよび形状の棚または内部容器を含み得る。
いくつかの実施形態は、1つ以上の断熱材部分が、凝縮した液体が容器内部から流れ出るように構成される、容器の下面の開口を含んでいる。図9に示される実施形態は、容器110の壁200に位置し、小導管250の第1の端は貯蔵領域920に開口し、第2の端は壁200の外部表面に開口している、小導管250に付属する容器底面の開口を含んでいる。小導管は例えば、凝縮した液体が重力によって貯蔵領域の内部から容器の外部表面に隣接する領域へ流出し、小導管を介した熱の移動が最少になるよう構成される細い管である。小導管は例えば、非熱伝導性の小さな直径の管で構成される。例えば、いくつかの実施形態において、小導管は非熱伝導性のプラスチック管で構成される。例えば、いくつかの実施形態において、小導管は直径1cm以下の管として構成される。例えば、いくつかの実施形態において、小導管は直径0.5cm以下の管として構成される。例えば、いくつかの実施形態において、小導管は直径0.2cm以下の管として構成される。例えば、いくつかの実施形態において、小導管は直径0.1cm以下の管として構成される。開口は、貯蔵領域底面の比較的低い領域、例えば貯蔵領域底面のくぼみ、または斜面の領域の低い部分に位置し得る。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、実質的に容器を規定する絶縁材の一部分内の開口を備え、上記開口は容器内の相変化材料領域と容器の外部表面の間である。例えば、図9に示される恒温容器110は、上記容器110の上部の壁に開口950を含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器が冷却装置内で使用されるよう適応している場合、開口は恒温容器の上面に位置している。いくつかの実施形態において、開口は、開口に位置する一方向熱伝導体の外部表面と実質的に対応する大きさおよび形状である。いくつかの実施形態において、開口は環状構造として構成される。いくつかの実施形態において、容器が冷却装置内で使用される位置にある場合、上記開口は実質的に垂直な環状構造に構成されるいくつかの実施形態において、実質的に容器を規定する断熱材部分内の開口は、開口の壁を形成する、開口内の構造を含んでいる。いくつかの実施形態において、開口は例えば上記開口の壁を形成する管を含んでいる。開口950は、実質的に容器を規定する断熱材の小さい一部分に相当する。例えば、ある実施形態において、開口の断面は、恒温容器の外部の全表面積の0.5%以下に対応する。例えば、ある実施形態において、開口の断面は、恒温容器の外部の全表面積の1%以下に対応する。例えば、ある実施形態において、開口の断面は、恒温容器の外部の全表面積の2%以下に対応する。例えば、ある実施形態において、開口の断面は、恒温容器の外部の全表面積の3%以下に対応する。例えば、ある実施形態において、開口の断面は、恒温容器の外部の全表面積の4%以下に対応する。例えば、ある実施形態において、開口の断面は、恒温容器の外部の全表面積の5%以下に対応する。いくつかの実施形態において、開口950はさらなる断熱材、例えば1つ以上のゴムガスケットまたはライナーを含んでいる。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、開口内に位置し、熱を相変化材料領域から容器の外部表面の方向へ移動させるように構成される一方向熱伝導体を備える。例えば、図9に示される実施形態は、開口950を通過する一方向熱伝導体970を含んでいる。図9に示される一方向熱伝導体970は、一方向熱伝導体970の外部表面が、一方向熱伝導体970と開口950が隣接する位置において可逆的に接合するように構成されている。図9に示される実施形態において、一方向熱伝導体970は熱制御容器110外に位置する第1の端および相変化材料領域910に存在し相変化材料960と接している第2の端を含んでいる。いくつかの実施形態において、一方向熱伝導体は、一方向熱伝導体の外部表面に熱的に接続されており、相変化材料領域に位置する1つ以上の熱伝導ユニットを含んでいる。図9に示される一方向熱伝導体は例えば、相変化材料領域910において一方向熱伝導体は、に取り付けられており相変化材料960および一方向熱伝導体970間の熱の移動を最大とする位置にある、熱伝導ユニット975を含んでいる。例えば、図9に示されるように、一方向熱伝導体970はライナー965または相変化材料領域内の容器910を横切ってもよい。
「一方向熱伝導体」は本書において使用される場合、その長軸に沿って一方向に熱の移動を許し、同じ長軸に沿って逆方向の熱の移動を妨げるように構成された構造を表す。一方向熱伝導体は、熱エネルギー(すなわち熱)の一方向熱伝導体の長さに沿った一方向への熱の移動を促進し、一方向熱伝導体の長さに沿った逆方向の熱の移動を実質的に抑制するようにデザインされ、および実現される。いくつかの実施形態において、例えば、一方向熱伝導体は直線状のヒートパイプ装置を含んでいる。いくつかの実施形態において、例えば、一方向熱伝導体はサーマルダイオード装置を含んでいる。例えば、一方向熱伝導体は、熱伝導性の素材から形成され、両端を密封され、揮発性の液体の形態および気体の形態の物質を含んでいる中空の管を備え得る。一方向熱伝導体は、液体および気体の物質が熱平衡であるように構成される。一方向熱伝導体内の気体は全て存在する液体由来のものとなるよう、一方向熱伝導体は製造される間脱気され、次に気体不透過性の密封装置で密封される。
一方向熱伝導体内の蒸気圧は実質的に液体の全蒸気圧であり、液体の全蒸気圧は実質的に液体の分圧と等しい。いくつかの実施形態において、一方向熱伝導体は、一方向熱伝導体内を蒸気が上昇し凝縮端で凝縮することで、低位の端から高位の端への熱伝導を実現し、実質的に垂直の位置で作動するように構成され得る。いくつかの実施形態において、一方向熱伝導体内の揮発性液体の水面は断熱された容器の底面よりも高くない位置にある。いくつかの実施形態において、一方向熱伝導体は、一方向熱伝導体が容器内において期待される位置にあるときに、その水面の期待される位置が、温度制御される容器の貯蔵領域内である、揮発性液体を含んでいる。いくつかの実施形態において、例えば、一方向熱伝導体はR−134A冷媒、イソブタン、水、メタノール、アンモニアまたはR−404を含んでいる液体を含んでいる。いくつかの実施形態において、一方向熱伝導体は直径1/2インチの銅管として構成される。
いくつかの実施形態は、伸長された構造を備える一方向熱伝導体を含んでいる。例えば、一方向熱伝導体は実質的に管状の構造を備え得る。一方向熱伝導体は、実質的に直線状の構造として構成され得る。一方向熱伝導体は、実質的に非直線状の構造として構成され得る。例えば、一方向熱伝導体は、非直線状の環状構造として構成され得る。いくつかの実施形態において、1つ以上の熱伝導ユニットが、一方向熱伝導体の外部表面に取り付けられている。例えば、熱伝導性素材で製造された1つ以上の平面上構造、例えばヒレ状構造が一方向熱伝導体の外部表面に取り付けられ、一方向熱伝導体とその周囲の領域との間の熱の移動を促進するように位置を定められ得る。一方向熱伝導体は、熱伝導性の金属から製造され得る。例えば、一方向熱伝導性は銅、アルミニウム、銀または金を含み得る。
いくつかの実施形態において、一方向熱伝導体は実質的に伸長された構造を備え得る。例えば、一方向熱伝導体は管状の構造を備え得る。実質的に伸長された構造は、気体不透過性密封装置で封入された揮発性液体を含んでいる。例えば、一方向熱伝導体は、溶接された、または圧着された気体不透過性密封装置を備え得る。いくつかの実施形態において、揮発性液体は、水、エタノール、メタノール、またはブタンのいずれか1つ以上を含んでいる。実施形態における揮発性液体の区間は、実施例における特定の一方向熱伝導体における揮発性液体の蒸発温度、一方向熱伝導体内の気体の圧力を含んでいる要素に依存する。一方向熱伝導体の構造の内部は、実施形態において含まれる揮発性液体の蒸気圧を下回る気体圧力を含んでいる。一方向熱伝導体が実質的に垂直の位置で恒温容器内に位置する場合、一方向熱伝導体の下部の揮発性液体の蒸気が一方向熱伝導体の上部へ上昇し凝縮し、熱エネルギーを一方向熱伝導体の下部から上部へと移動させる。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、導管内のバルブである熱制御装置を備えていない。いくつかの実施形態において、恒温容器は、第1の端が容器の貯蔵領域内に位置しており、第2の端が容器の相変化材料領域に突き出ている一方向熱伝導体を含んでいる。一方向熱伝導体の断熱領域は、恒温容器の導管内に位置している。そのような実施形態において、恒温容器は、一方向熱伝導体の長さに沿う温度勾配に依存して容器の貯蔵領域内の温度を調整する。例えば、一方向熱伝導体は、特定の実施形態のために、一方向熱伝導体の長さに沿った熱勾配を変化させる物理的性質、例えば一方向熱伝導体の製造に用いられる材料、一方向熱伝導体の内部の液体、一方向熱伝導体の長さ、および一方向熱伝導体の直径等の物理的性質に基づき選択される。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、容器の外部表面に隣接する放熱ユニットを備えおり、上記放熱ユニットは冷却装置内に位置するよう構成される放射要素、および一方向熱伝導体と熱的に接続されている熱移動要素を含んでいる。いくつかの実施形態は、恒温容器の外部表面に取り付けられた放射要素を含んでいる放熱ユニットを含んでいる。例えば、図9に示される実施形態は、恒温容器110の上面外側に放熱ユニット300を含んでいる。放熱ユニット300は一方向熱伝導体970の端と熱的に接続されている。いくつかの実施形態は、放射フィン構造を備える放射用素を備える放熱ユニットを含んでいる。例えば、図9に示される実施形態は、放熱ユニット300に取り付けられた複数のフィン構造を有し、放熱ユニット300と冷却装置内の隣接する領域との間の熱の移動を促進するよう位置を定められる、放射フィンを備える放熱ユニット300を含んでいる。
いくつかの実施形態において、温度制御される容器は、一方向熱伝導体に熱的に接続されている、高熱伝導性の材料を含んでいる放熱ユニットを含んでいる。例えば、熱輸送要素を有する放熱ユニットを備える恒温容器は、熱伝導性の材料から製造された、放熱ユニットの表面と一方向熱伝導体の表面の間に位置するプレートを備え得る。例えば熱輸送要素を有する放熱ユニットを備える恒温容器は、熱伝導体の素材から製造された、放熱ユニットの表面と一方向熱伝導体の表面の間に位置する圧着またはコネクタを備える。熱輸送要素は、いくつかの実施形態において、熱伝導性の材料、すなわち銅、アルミニウム、銀または金等の熱伝導性の金属から製造され得る。熱輸送要素は、いくつかの実施形態において、熱伝導性の材料、すなわち熱伝導性のプラスチック材料から製造され得る。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、一方向熱伝導体と熱的に接続されているペルティエ装置を備える熱輸送要素を備える放熱ユニットを含んでいる。ペルティエ装置は放熱ユニットと一方向熱伝導体の間に位置し、一方向熱伝導体から放熱ユニットへの熱輸送を増大させ得る。ペルティエ装置はコントローラおよび電源、例えば電池に接続され得る。ペルティエ装置はコントローラおよび電源に加え、恒温容器の貯蔵領域内の温度センサに接続され得る。ペルティエ装置のコントローラは、温度センサからの情報に応じてペルティエ装置をオンおよびオフに切り替えるよう構成され得る。例えば、ペルティエ装置のコントローラは貯蔵領域内の温度センサが7℃を超える温度を示したときにペルティエ装置をオンにするよう構成され得る。例えば、ペルティエ装置のコントローラは貯蔵領域内の温度センサが3℃を下回る温度を示したときにペルティエ装置をオフにするよう構成され得る。
図10は恒温容器を介した熱の流れの態様を示す。図10に示される恒温容器110は冷却装置を除いて図示されるが、内部の冷却装置に適合しおよび作用するように構成される。図10に示される恒温容器110の実施形態は、内部構造を実質的に断面図で図示される。図10に示される恒温容器は、実質的に容器を規定する壁200、および貯蔵領域920と相変化材料領域910の間の導管930を備える断熱隔壁900を含んでいる。一方向熱伝導体970は、第1の端は恒温容器110の貯蔵領域920内に位置し、第2の端は相変化材料領域960内に位置し、断熱領域は導管930内に位置する。一方向熱伝導体970の導管930内に位置する領域は、導管930の内部表面と可逆的に接合するように構成される。いくつかの実施形態は、導管930内の一方向熱伝導体970の外部表面を覆う断熱材、例えば断熱フォームを備えており、断熱材は一方向熱伝導体970の外側表面の周りの熱の移動を抑制するよう設置される。
相変化材料領域910内の相変化材料960を収納するために設置されるライナー965または第2の容器、例えば図10に示されるものを備える実施形態において、ライナー965は、一方向熱伝導体970の第2端が相変化材料960の漏出なしにライナー965の壁内に存在できるよう開口を含んでいる。例えば、1つ以上のガスケットは、一方向熱伝導体970の周囲に配置され得る。いくつかの実施形態、例えば図に示されるものにおいて、複数の熱伝導ユニット975が一方向熱伝導体970に、相変化材料領域910において取り付けられている。
図10において示される実施形態は、恒温容器110の上部の壁に開口950を含んでいる。開口950は、冷却装置から冷却コイルの1つ以上の部分が開口950を通過し、相変化材料960と熱的に接続するよう配置されることができるような大きさおよび位置にある。冷却装置が作動しているとき、相変化材料960は冷却装置の通常の機能により、冷却コイルにより冷却される。
図11は恒温容器110の態様を図示する。図11に示される恒温容器110は、冷却装置を除いて示されるが、内部の冷却装置に適合しおよび作用するように構成される。図11に示される実施形態は、内部構造を断面図で説明するために図示されている。図11に示される恒温容器110は、容器を実質的に規定する壁200、および貯蔵領域920と相変化材料領域910の間の導管930を備える断熱隔壁900を含んでいる。恒温容器110は、恒温容器110の底面に開口205を備えており、上記開口205の大きさおよび形状は貯蔵領域920から重力によって凝縮した液体を除去し、貯蔵領域230と容器の外部領域の間の熱エネルギーの移動を最少とするような大きさおよび形状である。熱制御装置940は導管930内に位置している。熱制御装置940は導管930と比較して近接方向に位置しており、貯蔵領域920から導管930内部への熱エネルギーの移動を阻害する。
図11に示される恒温容器110は、相変化材料960を含んでいる、相変化材料領域910を含んでいる。相変化材料960は、ライナー965によって相変化材料領域に封入される。一方向熱伝導体970は相変化材料領域910の下部の領域、恒温容器110の上部の壁の開口950を通過する領域、および上部の縁に位置している。一方向熱伝導体970の上部の縁は、恒温容器110の上部表面と隣接する位置にある熱移動要素300と熱的に接続されている。
図11に示される一方向熱伝導体970は、説明の目的で内部構造を図示している。図11に示される一方向熱伝導体970は、実質的に直線状の上部領域および曲がった下部領域を有する実質的に管状の構造として構成される。一方向熱伝導体970は、一方向熱伝導体970内に封入された揮発性液体1100を含んでいる。一方向熱伝導体970は、上記内部領域は恒温容器110の予想される使用条件において揮発性液体1100の蒸気圧よりも低い圧力の気体を含んでいる、内部領域1110を含んでいる。一方向熱伝導体970は、メッシュ構造1120を含んでいる。図11に示される実施形態において、メッシュ構造1120は三次元メッシュ構造である。メッシュ構造1120は、揮発性液体1100が毛細管現象によってメッシュ構造1120の内部に吸引されるような大きさおよび形状の内部空間を含んでいる。 メッシュ構造1120は、揮発性液体1100が毛細管現象によりメッシュ構造内に吸引され通過するのに十分な、揮発性液体1100との付着力を有する材料から製造される。メッシュ構造1120は、一方向熱伝導体970の長さに沿って、相変化材料領域910内に位置する領域で、一方向熱伝導体970の内部表面に取り付けられる。メッシュ構造1120の上部縁は、恒温容器110の予想される使用条件における、相変化材料960の予想される上面と実質的に隣接する位置にある。いくつかの実施形態において、メッシュ構造の上部縁は、恒温容器110の予想される使用条件における、相変化材料960の予想される上面よりも低い。
使用中に、恒温容器110は、一方向熱伝導体970内の揮発性液体1100が、毛細管現象によりメッシュ構造1120に沿って吸い上げられるよう構成される。メッシュ構造1200内に揮発性液体1100が位置することは、揮発性液体1100の蒸発に利用可能な表面積を増大させる。揮発性液体は次に、内部領域1110内で気体の形態に変化する。熱移動要素300が、冷却装置の冷却領域に位置するため、恒温容器110の外へ熱エネルギーを移動することが期待される(図11を参照)熱移動要素300への熱エネルギーの移動により、隣接する、一方向熱伝導体970の内部領域1130を冷却する効果がもたらされる。続いて、気体の形態の揮発性液体が隣接する、一方向熱伝導体970の内部領域qq30において凝縮し、熱エネルギーの移動に関与する。
図12は恒温容器110の態様を示す。図12に説明される制御された容器110は冷却装置を除いて示されるが、内部の冷却装置に適合しおよび作用するように構成される。図12に説明される温度調整された容器110は内部の構造を実質的な断面図で説明するために図示される。図12に示される温度調整された容器110は、容器を実質的に規定する壁200、および貯蔵領域920と相変化材料領域910の間の導管930を備える断熱隔壁900を含んでいる。温度調整された容器110は、温度調整された容器110の底面に開口205を備えており、上記開口205は、貯蔵領域920から重力によって凝縮した液体を除去し、貯蔵領域230と容器の外部領域の間の熱エネルギーの移動を最少とするような大きさおよび形状である。
熱制御装置940は導管930内に位置する。図12に示される実施形態において、熱制御装置940は電子制御された熱制御ユニットを含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、熱制御装置940は、導管930に取り付けられた、子制御されたバルブを備えており、前記バルブは導管930の気体の通過を可逆的に阻害するよう位置している。図12に示される熱制御装置940は、電子コントローラ1210に取り付けられている。電子コントローラ1210はワイヤコネクタ1230によって温度センサ1200に取り付けられている。図12に示されるように、温度センサ1200は貯蔵領域930内に位置しており、温度センサは熱制御装置940に取り付けられている。図12に示される実施形態において、温度センサ1200は貯蔵領域920の側面に取り付けられている。いくつかの実施形態において、温度センサは導管940内に位置し得る。電子コントローラ1210は、導管930内に位置する熱制御装置940を、温度センサ1200からワイヤコネクタ1230を介して送信される情報に応じて制御するよう構成される。図12に示される実施形態において、ファン1220は電子コントローラ1210に取り付けられ、導管930に隣接する位置である。ファン1220は電子コントローラ1210により可逆的に制御される。例えば、電子コントローラ1210は温度の示度が閾値を超えるのに応じにファン1220をオンするよう構成され得る。電子コントローラ1210および取り付けられたモジュールは電源1250、例えば図12に示されるような外部電源1250にワイヤコネクタ1260を介して接続される。いくつかの実施形態において、恒温容器110は、上記恒温容器110の周りの冷却装置のための電源に接続される。図12に示される実施形態は、電子コントローラ1210にワイヤコネクタ1230を介して接続された加熱要素1240をも備える。図12に示さるように、温度センサ1200は貯蔵領域930内に位置しており、温度センサ1200は貯蔵領域930内の加熱要素1240を備える加熱装置に取り付けられている。電子コントローラ1210は、温度センサ1200からワイヤコネクタ1230を介して送信される情報に応じて加熱要素1240をオンにするよう構成され得る。例えば、電子コントローラ1210は、温度の示度が閾値を下回るのに応じ加熱要素1240をオンするよう構成され得る。加熱要素は例えば、貯蔵領域920の底面に沿って位置し得る。加熱要素は例えば、貯蔵領域920の内部表面に隣接するように位置し得る。
図13は恒温容器110の態様を説明する。図13に示される恒温容器110は冷却装置を除いて示されるが、内部の冷却装置に適合しおよび作用するように構成される。図13に説明される温度調整された容器110は内部の構造を実質的な断面図で説明するために図示される。図13に示される恒温容器110は、前記容器を実質的に規定する壁200、および貯蔵領域920と相変化材料領域910の間の導管930を備える断熱隔壁900を含んでいる。恒温容器110は恒温容器110は、恒温容器110の底面に開口205を備えており、上記開口205の大きさおよび形状は貯蔵領域920から重力によって凝縮した液体を除去し、貯蔵領域230と容器の外部領域の間の熱エネルギーの移動を最少とするような大きさおよび形状である。
図13に示される実施形態は、ワイヤコネクタ1230を介して温度センサ1200に接続された電子コントローラ1210を含んでいる。ファン1220は導管930に隣接する位置にあり、電子コントローラ1210と操作可能に連結される。加熱要素1240はワイヤコネクタ1230を介して電子コントローラ1210に操作可能に取り付けられる。図13に示されるように、温度センサ1200はワイヤコネクタ1260を介して、送信機1300を備える送信ユニットに取り付けられる。送信機1300は信号1310を温度調整された容器110に送信するよう構成される。いくつかの実施形態において、送信ユニット1320は信号1310を、送信機1300を介して一定のスケジュールで送信するよう構成される。例えば、送信ユニット1320は、付属の温度センサからの最新の情報を、例えば1時間おき、8時間おき、12時間おき、または1日おきに送信するよう構成され得る。いくつかの実施形態において、送信ユニット1320は、信号1310を送信機1300を介して必要に応じて送信するよう構成され得る。例えば、送信ユニット1320は、温度センサ1200からの情報が閾値よりも上または下(例えば7℃より高い、または3度より低い)のときに警告信号を送るよう構成され得る。
冷却装置の外の室温が、恒温容器の所定の温度の範囲よりも低下した状況において、図13および14に説明されるような加熱要素が、あらかじめ決められた温度範囲の下限を維持するため、必要に応じ熱を供給するよう備えられる。例えば、いくつかの実施形態はサーモスタット、および貯蔵領域内の、電池、例えばリチウム電池に取り付けられた内部ヒーターを含んでいる。恒温容器のいくつかの実施形態は、例えば、断続的な電力供給、および室温が恒温容器の貯蔵領域のあらかじめ決定された温度範囲の下限を下回り得る環境において使用することができる冷却装置内で使用するために構成される。例えば、いくつかの実施形態において、恒温容器の貯蔵領域のあらかじめ決定された温度範囲は2℃から8℃の範囲であり、貯蔵領域内の内部ヒーターに取り付けられたサーモスタットは、貯蔵領域内の温度が2.5℃に達したときに貯蔵領域を加熱するよう構成され得る。このことは、例えば冬において、恒温容器の周囲の冷却装置が安定した複数の電源を有さない場合に生じ得る。
図14は恒温容器110の態様を説明する。図14に示される恒温容器110は冷却装置を除いて示されるが、内部の冷却装置に適合しおよび作用するように構成される。図14に説明される温度調整された容器110は内部の構造を実質的な断面図で説明するために図示される。図14に示される恒温容器110は、上記容器を実質的に規定する壁200、および貯蔵領域920と相変化材料領域に間の断熱隔壁900を含んでいる。
図14に図示される実施形態において、隔壁900は第1の導管1450および第2の導管1440を備える。第2の断熱隔壁1470は、断熱隔壁900の下の領域を第1の貯蔵領域1420および第2の貯蔵領域1430に分割する。説明される実施形態において、第1の貯蔵領域1420および第2の貯蔵領域1430は横並びの配置で位置している。いくつかの実施形態は、縦並びの配置で第1の貯蔵領域および第2の貯蔵領域を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態は、内部の領域を分割し、容器の内部に第2の貯蔵領域および第2の相変化材料領域を形成する第2の断熱隔壁であって、上記第2の隔壁は第2の貯蔵領域と第2の相変化材料領域の間の導管を備える第2の断熱隔壁を含んでいる。
図14に示される実施形態において、隔壁900は第1の貯蔵領域1420の内部と相変化材料領域910を接続する第1の導管1440を含んでいる。第1の導管1440は第1の熱制御装置1400を含んでいる。隔壁900はまた、第2の貯蔵領域1430の内部と相変化材料領域910を接続する第2の導管1450を含んでいる。第2の導管は第2の熱制御装置1410を含んでいる。図14に説明される実施形態において、第1の熱制御装置1400および第2の熱制御装置1410はそれぞれ独立に作動する。図14の実施形態における第1の熱制御装置1400および第2の熱制御装置1410の間には全くつながりが無い。いくつかの実施形態において、第1の導管に取り付けられた第1の熱制御装置および第2の導管に取り付けられた第2の熱制御装置は1つのコントローラにより制御される。例えば、電子コントローラは第1の熱制御装置および第2の熱制御装置に操作可能であるよう取り付けられ、上記電子コントローラは上記装置を調和した様式で操作する信号を送るよう構成される。
図14に示される実施形態において、第1の貯蔵領域1420は第2の貯蔵領域のためのライナー領域1460を備えており、上記ライナー領域1460は相変化材料を含んでいるよう構成される。図14に示される実施形態において、ライナー領域1460は、第1の貯蔵領域1420に内部表面に隣接する位置にある保持領域を含んでいる。ライナーは一定量の相変化材料を含んでいるよう構成される。いくつかの実施形態において、ライナー領域は、相変化材料領域における相変化材料とは異なる、第2の相変化材料を含んでいる。ライナー領域はライナー領域内に相変化材料を含み、封入する。例えば、いくつかの実施形態において、ライナー領域は密封された継ぎ目を有する耐久性プラスチック材料から製造される。例えば、いくつかの実施形態において、ライナー領域は溶接された継ぎ目を有する金属から製造される。いくつかの実施形態において、ライナー領域は熱伝導性材料から製造される。
第1の貯蔵領域1420および第2の貯蔵領域1430は、相変化材料910と、それぞれ導管1440および1450を介して熱的に接続されている。導管1440および1450はそれぞれ独立に、熱エネルギーの相変化材料910への移動を許す。相変化材料領域910は相変化材料910を封入するライナー965を含んでいる。一方向熱伝導体970は恒温容器110の周囲の壁200の上部の開口950を通過する位置にある。一方向熱伝導体970は、開口950を通過する領域を含んでいる、下向きの領域の大部分が相変化材料960に浸されており、その上面は熱移動要素300と接続されている。
図15は、冷却装置100内の恒温容器110の態様を説明する。冷却装置100は恒温容器110の周囲の壁130を含んでいる。説明のため、冷却装置100はドアを除いて示される。図15は冷却装置100の貯蔵領域内の恒温容器100を示す。恒温容器は付属のハンドル145を有するアクセスドア140を有する。アクセスドア140は閉じた位置で図示されるが、恒温容器110の貯蔵領域内に貯蔵された物質にアクセスするためにユーザが開けることができる。いくつかの実施形態において、1つのドアが恒温容器内の複数の貯蔵領域へのアクセスを提供する(例えば図14を参照)。
図15に示される冷却装置100は冷却コイル120を含んでいる。恒温容器110は第1の一方向熱伝導体1500および第2の一方向熱伝導体1510を含んでいる。一方向熱伝導体1500、1510はそれぞれ、温度調整された容器110の外壁の開口を通過する。第1の一方向熱伝導体は取り付けユニット1520を用いて冷却コイル120に取り付けられる。図15に示される実施形態において、恒温容器110は、冷却コイル120に直接取り付けられた第2の一方向熱伝導体1510を含んでいる。第1の一方向熱伝導体1500および第2の一方向熱伝導体1510はそれぞれ独立に、冷却コイル120の異なる位置で冷却コイル120に取り付けられている。
いくつかの実施形態は、冷却装置の冷却コイルに取り付けるために構成された取り付けユニットを備える熱放出ユニットを含んでいる。取り付けユニットは、一方向熱伝導体と冷却コイルの間の熱的な接続を増強するよう構成される。例えば、ある実施形態において、取り付けユニットは一方向熱伝導体の端に接触し、かつ冷却コイルにも接触する熱伝導性金属を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、取り付けユニットは恒温容器の放射ユニットの延長に位置している。いくつかの実施形態において、取り付けユニットは熱伝導性の金属、例えばアルミニウム、銅、銀、または金から製造される。いくつかの実施形態において、取り付けユニットは熱伝導性の合成素材、例えば熱伝導性プラスチック材料から製造される。いくつかの実施形態において、取り付けユニットは熱膨張性の材料から製造される。例えば、取り付けユニットは熱膨張性の金属から製造され、取り付けユニットが比較的暖かいときに取り付けユニットが冷却コイルに接する表面積を拡大するように位置している。
図16は恒温容器110の実施形態の態様を表す。図16に示される恒温容器110は、可視化の目的で冷却装置を除いて示されるが、内部の冷却装置に適合しおよび作用するように構成される。図16に説明される温度調整された容器110は内部の構造を実質的な断面図で説明するために図示される。図16に示される恒温容器110は、上記容器を実質的に規定する壁200、および貯蔵領域920と相変化材料領域との間の断熱隔壁を含んでいる。開口205は下を向く壁200に位置しており、上記開口205は凝縮した液体が恒温容器110の貯蔵領域920から滴り落ちることを許すように構成される。断熱性材料から製造された隔壁900は、恒温容器110の内部領域の上部を二分する。隔壁900は、貯蔵領域920の内部と相変化材料領域910の内部とを熱的に接続するように位置し、かつ構成される単一の導管930を含んでいる。熱制御装置940は導管930内に位置しており、上記熱制御装置940は導管930の長さに沿った熱エネルギーの移動を可逆的に阻害するよう構成される。熱制御装置940は導管930内に位置しており、上記熱制御装置940は導管930の長さに沿った熱エネルギーの移動を可逆的に最少化するよう構成される。熱伝導性仕切り板935は、相変化材料領域910内の相変化材料と導管との間の熱エネルギーの移動を促進し、相変化材料が導管930へ漏出する可能性を最小化するよう構成され、かつ位置を定められている。
図16に示される恒温容器110は、相変化材料領域910の内部表面に隣接するライナー965を備える、相変化材料領域910の領域を含んでいる。ライナー965は相変化材料960を含んでいる。恒温容器110の上部の壁に位置する2つの開口1600、1610が存在する。第1の一方向熱伝導体は、下部領域が相変化材料領域に位置し、ある領域が開口1600の長さを横切り、かつある領域が恒温容器110の外部の上面に位置している。同様に、第2の一方向熱伝導体は、下部領域が相変化材料領域に位置し、ある領域が開口1600の長さを回避し、かつある領域が恒温容器110の外部の上面に位置している。第1および第2の一方向熱伝導体1500、1510の外側表面の周り、および隣接する導管1600、1610の表面に空間が示されているが、これは説明の目的のためである。いくつかの実施形態において、第1および第2の一方向熱伝導体1500、1510の外側表面および隣接する導管1600、1610の表面は、表面間の空間が最少となるように可逆的に接合する。いくつかの実施形態において、第1および第2の一方向熱伝導体1500、1510の外側表面および隣接する導管1600、1610の表面は、ガスケットまたは類似のものの追加により熱的に密封される。図16に示される実施形態において、取り付けユニット1520は第1の一方向熱伝導体1500の最上端に取り付けられる。取り付けユニット1520は、恒温容器110が冷却装置内で使用されるときに、一方向熱伝導体の端と冷却コイルセットの間の熱エネルギーの移動効率を向上させるよう構成される。
図17は、冷却装置100内の温度調整された容器110の態様を表す。冷却装置100は恒温容器110の周囲の壁130を含んでいる。説明の目的で、冷却装置100はドアを除いて示される。図17は冷却装置100の内部の貯蔵領域内の恒温容器110を示す。冷却装置100の冷却コイル120は図17の説明に解説される。いくつかの冷却装置において、実施例に応じて回避または除去する必要のある、冷却コイルの周りのパネルまたはカバーがあり得る。恒温容器は付属のハンドル145を有するアクセスドア140を有する。アクセスドア140は閉じた位置で図示されるが、恒温容器110の貯蔵領域内に貯蔵された物質にアクセスするためにユーザが開けることができる。いくつかの実施形態において、1つのドアが恒温容器内の複数の貯蔵領域へのアクセスを提供する(例えば図14を参照)。恒温容器110は、恒温容器110の上面から実質的に垂直の上方向に突き出る単一の一方向熱伝導体1500を含んでいる。一方向熱伝導体1500は、取り付けユニット1520により冷却コイル120に取り付けられている。図17において示される実施形態において図示される取り付けユニット1520は、冷却コイル120の大部分の表面と物理的に接触する大きさおよび形状である。例えば、いくつかの実施形態において、取り付けユニットは冷却コイルセットの幅と物理的に接触する大きさおよび形状である。例えば、いくつかの実施形態において、取り付けユニットは冷却コイルセットの長さと物理的に接触する大きさおよび形状である。例えば、いくつかの実施形態において、取り付けユニットは冷却コイルセットの各ループと物理的に接触する大きさおよび形状である。
図18は、冷却装置100内の温度調整された容器110の態様を表す。冷却装置100は恒温容器110の周囲の壁130を含んでいる。説明の目的で、冷却装置100はドアを除いて示される。図18は冷却装置100の内部の貯蔵領域内の恒温容器110を示す。冷却装置100の冷却コイル120は図18の説明に解説されるが、いくつかの実施形態において、冷却コイルに隣接する上記容器の図示される特徴は、冷却装置100のパネルまたはスクリーンの背後にある。
図18に示される実施形態は、内部領域を備える恒温容器110の、1つ以上の壁200を実質的に規定する1つ以上の断熱材料の部分を含んでいる。上記実施形態は内部領域を分割し、容器110内部に貯蔵領域920および相変化材料領域910を形成する断熱隔壁900を備えており、上記断熱隔壁は貯蔵領域920と相変化材料領域910の間の導管930を含んでいる。相変化材料960は相変化材料領域910内に位置する。説明される恒温容器110は貯蔵領域920内にサーマルダイオードユニット1800を備えており、上記サーマルダイオードユニット1800は導管930内の熱移動要素1850を含んでいる。説明される実施形態において、熱移動要素1850は導管を超え相変化材料領域910内に伸びている。説明される実施形態はまた、容器110を実質的に規定する断熱材料の部分内に開口950を備えており、上記開口950は相変化材料領域910の内部から上記容器、および容器110の外部表面の間である。上記実施形態は開口950内に位置する一方向熱伝導体1500を備えており、上記一方向熱伝導体は相変化材料領域910から容器110の外部表面への方向に熱を移動するよう構成される。一方向熱伝導体1500は付属のフィン構造を含んでいる。上記実施形態は、一方向熱伝導体1500の容器110外の端と冷却装置100の冷却コイル120の間の取り付けユニット1520を含んでいる。図18に示される取り付けユニット1520は容器110内の相変化材料領域910とほぼ同じ幅であり、冷却コイルの大部分のループと熱的接続を形成する。
図18に示される実施形態は、サーマルダイオードユニット1800を含んでいる。本書において使用されるとき、「サーマルダイオードユニット」は恒温容器の貯蔵領域の少なくとも一部分に接するよう構成され、貯蔵領域内の温度を実質的に均等化し、貯蔵領域内の温度が、特定の実施形態の恒温容器のあらかじめ決定された温度範囲の許容される上限より上であるとき、貯蔵領域外への熱エネルギーまたは熱の移動を促進するよう構成される。サーマルダイオードユニットは外壁および内壁を備えており、外壁の内壁の間に間隙を備えるよう位置する。サーマルダイオードユニットは外壁および内壁を備えており、外壁および内壁の間の間隙の周りの気体不透過性密封装置を構成し、サーマルダイオードユニットの構造内に気体が封入された間隙を形成する。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは1つ以上の実質的に垂直な、貯蔵領域の内部表面と接合する外部表面を有する外壁を含んでいる。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは実質的に円筒状、例えば実質的に縦向きの円筒形である。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは実質的に長方形である。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは実質的に箱型の形状である。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは少なくとも1つの開口を備えており、上記開口は貯蔵領域のドアまたは他の開口と接合する位置にある。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは、恒温容器の貯蔵領域の底面と可逆的に接合する底面領域を含んでいる。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは、底面領域から過剰の流体を排出するよう構成された開口を備える底面領域を含んでいる。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは、恒温容器の相変化材料領域まで伸びている熱移動要素を含んでいる。熱移動要素は、サーマルダイオードユニットの気体が封入された間隙に必須の内部領域を含んでいる。サーマルダイオードユニットの外壁は熱伝導性の材料から製造される。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはアルミニウムまたは銅を含有して製造される。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは熱伝導性プラスチックを含有して製造される。サーマルダイオードユニットは、サーマルダイオードユニットの周囲の大気圧と一致しない気体圧力を備える、サーマルダイオードユニットの内部領域を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは周囲の大気圧より低い気体圧力を有する気体が封入された間隙を有する。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは周囲の大気圧より高い気体圧力を有する気体が封入された間隙を有する。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは気体が封入された間隙内に封入された液体を含んでいる、気体が封入された間隙を含んでいる。例えば、サーマルダイオードユニットは揮発性液体を含み得る。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは、サーマルダイオードユニットの内部壁の内部表面に付属のメッシュ構造を備えており、上記メッシュ構造は内部壁の隣接する表面領域と実質的に垂直に物理的に接触する位置にある。いくつかの実施形態において、メッシュ構造は内部壁の内部表面に、メッシュ構造と内部表面の大部分が熱的に接続するよう付属している。いくつかの実施形態において、メッシュ構造は複数の内部細孔を備えており、上記複数の内部細孔の平均直径は、サーマルダイオードユニットが使用のための位置にあるときに液体をメッシュ構造の上端に導くのに十分なものである。いくつかの実施形態において、メッシュ構造は複数の内部細孔を備えており、上記複数の内部細孔の平均直径は約100ミクロン未満である。
いくつかの実施形態において、恒温容器における使用のために設計されたサーマルダイオードユニットは;サーマルダイオードユニットの使用の間、実質的に垂直になるように構成される少なくとも1つの内部壁;上記少なくとも1つの内部壁と適合する大きさおよび形の、少なくとも1つの外部壁であり、上記少なくとも1つの内部壁と上記少なくとも1つの外部壁との間に形成される間隙を有する上記少なくとも1つの外部壁、上記間隙に隣接する上記少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられたメッシュ構造;上記間隙内の液体;上記間隙を取り囲む上記第1のサーマルダイオードユニットの気体不透過性である内部領域を形成する、上記少なくとも1つの内部壁と上記少なくとも1つの外部壁との間の1つ以上の密封装置;および大気圧より小さい、上記気体不透過性である内部領域内のガス圧を含んでいる。本書のいくつかの実施形態は、期待されるサーマルダイオードの使用条件における液体のガス分圧を下回る、間隙内のガス圧を含んでいる。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは、少なくとも1つの内部壁の、サーマルダイオードユニットの使用中における下端に取り付けられた底部壁を含んでいる。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはさらに、サーマルダイオードユニットの気体不透過性内部領域に隣接する内部スペースを備える熱移動要素を含んでいる。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはさらに、サーマルダイオードユニットの気体不透過性内部領域と熱的に接続された熱移動要素を含んでいる。いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはさらに、送信装置に取り付けられ、サーマルダイオードユニットに付属する温度センサを含んでいる。
図18はサーマルダイオードユニット1800を備える恒温容器110の実施形態を図示する。図18に示されるサーマルダイオードユニット1800は、内部壁と外部壁の間に間隙を有する内部壁および外部壁を備える貯蔵区画を含んでいる。内部壁の内部は温度制御さえた貯蔵領域1810である。説明される実施形態において、実質的に平らな床区画1840がその端部において内部壁に取り付けられ、温度制御されている貯蔵領域1810の下部境界を形成する。床区画1840は過剰な液体、例えば凝縮液を温度制御されている貯蔵領域1810から排出することができるよう構成された開口を有する。サーマルダイオードユニット1800の床区画1840の開口1860は、恒温容器110の下部壁の開口205と接合する位置および形状である。
メッシュ構造1820はサーマルダイオードユニット1800の内部壁の内部表面に取り付けられており、上記メッシュ構造はサーマルダイオードユニット1800の壁の間の気体が封入された間隙に面している。液体1830は気体が封入された間隙に位置する。液体1830は、メッシュ構造1820の複数の細孔が吸い上げることができるのに十分な表面張力を有する。メッシュ構造内の複数の細孔の平均の大きさおよび液体1830の毛細管現象の組み合わせにより、メッシュ構造は気体が封入された間隙内の長さおよび高さに沿い実質的に液体1830で飽和される。いくつかの実施形態において、メッシュ構造は金属フォーム構造である。いくつかの実施形態において、メッシュ構造は紙繊維から製造される。いくつかの実施形態において、メッシュ構造は布素材から製造される。例えばいくつかの実施形態は、純水である液体、および平均直径が30ミクロンの細孔を備え、高さが0.3メートル以下であるメッシュ構造を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態は、銅から製造され、平均直径が約44ミクロンである細孔を有するメッシュ構造を含んでいる。メッシュ構造は隣接する壁の表面に接して取り付けられる。例えば、いくつかの実施形態においてメッシュ構造は壁の表面に、複数の溶接、複数のステープル、または複数の釘のいずれか1つ以上を用い、メッシュ構造と壁の表面の接触する表面を増大させる構造で取り付けられる。
図18に示されるサーマルダイオードユニット1800は、恒温容器110の導管930内に位置する熱移動要素1850を含んでいる。説明される実施形態において、熱移動要素1850は実質的に、サーマルダイオードユニット内の気体が封入された間隙に取り付けられた、内部の気体が封入された領域を有する円筒形の直立構造を形成する。図18に示される熱移動要素1850は隔壁900の導管930と容器110の相変化材料領域910の上部に位置する領域を通過する位置にある。使用中において、気体が封入された間隙からの液体が、サーマルダイオードの壁を介して熱エネルギーまたは熱を吸収することができる。蒸気となった液体は気体が封入された間隙を上昇し熱移動要素1850の中へと上昇し流れ込むことができる。十分な熱エネルギーまたは熱が熱移動要素1850を介して相変化材料960へと発散されると、蒸気は熱移動要素850の内部表面において凝縮し液体となり、熱移動要素1850の底部へと滴り戻ることができる。
図19はサーマルダイオードユニット1800の態様を図示する。説明の目的で、図19におけるサーマルダイオードユニット1800は恒温容器から独立して図示される。サーマルダイオードユニットはサーマルダイオードユニッ1800の特徴を説明するため斜めの視点で示される。サーマルダイオードユニット1800は一般的に不透明の材料を使用して製造されるが、説明の目的で図19は固形の要素を通したサーマルダイオードユニット1800の内部の図を含んでいる。図19に示されるサーマルダイオードユニット1800は、上部、底部、および側面の形状が領域を横切る壁を有さない、実質的に箱形の形状に構成されている。サーマルダイオードユニット1800の開放面は、恒温容器の内部領域にアクセス可能とするため、例えば恒温容器内の、恒温容器のドアに隣接する位置に位置している。サーマルダイオードユニットは温度安定化されている内部領域1910を含んでいる。サーマルダイオードユニット1800は恒温容器の貯蔵領域における使用のために位置を定められ、上記温度安定化されている内部領域1910は、予め定められた範囲の温度安定化されている内部領域において、物質の保存のために利用され得る。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは保存される医薬、例えばワクチンを2℃から8℃の所定の温度範囲に保つよう構成される。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは保存される医薬、例えばワクチンを0℃から10℃の所定の温度範囲に保つよう構成される。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットは保存される医薬、例えば血清を−15℃から−25℃の所定の温度範囲に保つよう構成される。
図19に説明されるいくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニット1800は互いに実質的に直角である3つの外壁1900を含んでいる。外壁1900の縁は、気体不透過性の密封装置との接合部において互いに密封されている。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはアルミニウムで構成され、外壁の縁は互いに溶接されている。サーマルダイオードユニット1800は、対応する外壁1900と平行の位置にある3つの内壁1930をも含んでいる。内壁1930は気体不透過性密封装置との接合部において互いに密封されている。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはアルミニウムで構成され、内壁の縁は互いに溶接されている。図19に示されるサーマルダイオードユニットは、内壁1930の下部の縁と外壁1900の下部の縁を結合する下部気体不透過性密封装置を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはアルミニウムで構成され、下部気体不透過性密封装置は互いに実質的に平行な外壁および内壁に位置する大きさおよび形状の平面状アルミニウムシートから製造され、上記気体不透過性密封装置は外壁および内壁と、各要素の対応する縁に溶接されている。図19に示されるサーマルダイオードユニットは、内壁1930の上部の縁と外壁1900の上部の縁を結合する上部気体不透過性密封装置を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはアルミニウムで構成され、上部気体不透過性密封装置は互いに実質的に平行な外壁および内壁に位置する大きさおよび形状の平面状アルミニウムシートから製造され、上記気体不透過性密封装置は外壁および内壁と、各要素の対応する縁に溶接されている。図19に示されるサーマルダイオードユニットは内壁1930の縁、外壁1900の縁、上部気体不透過性密封装置の縁、および下部気体不透過性密封装置の縁を結合する横気体不透過性密封装置1960を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットはアルミニウムで構成され、横気体不透過性密封装置は互いに実質的に平行な外壁および内壁に位置する大きさおよび形状の平面状アルミニウムシートから製造され、上記横気体不透過性密封装置は外壁および内壁と、各要素の対応する縁に溶接されている。
サーマルダイオードユニット1800は内壁1930の内部表面に取り付けられ、気体が封入された間隙1920に面しているメッシュ構造1820を含んでいる。メッシュ構造は気体が封入された間隙内の液体がメッシュ構造の高さまで吸い上げられるような大きさの細孔を有する細孔構造を含んでいる。気体が封入された間隙1920はまた、サーマルダイオード1800の期待される使用において、液体がその蒸気の相へと蒸発できるようなガス圧を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、気体が封入された間隙1920は大気圧を下回るガス圧を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、気体が封入された間隙1920は大気圧を上回るガス圧を含んでいる。
図20は、冷却装置100内の恒温容器110の実施形態を示している。冷却装置100は、恒温容器110を取り囲む壁130を含んでいる。説明の目的のため、冷却装置100はドア無しで示されている。図20は、冷却装置100の貯蔵領域内部の恒温容器110を示している。いくつかの実施形態において、冷却コイルに隣接している容器の描かれた特徴は、冷却装置100のパネルまたはスクリーンの背後に存在するが、冷却装置100の冷却コイル120は、図20の説明において示されている。
図20において示されている実施形態は、恒温容器110の1つ以上の壁200を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分、内部領域を含んでいる恒温容器110を含んでいる。上記実施形態は、容器110に内在する貯蔵領域920および相変化材料領域910を形成するように内部領域を分割し、貯蔵領域920と変化材料領域910との間に導管930を含んでいる断熱隔壁900を含んでいる。相変化材料960は、相変化材料領域910内に位置する。示されている恒温容器110は、貯蔵領域920内の、導管930を越える熱伝達部品1850を含んでいるサーマルダイオードユニット1800を含んでいる。示されている実施形態において、熱伝達部品1850は、相変化材料領域910の内側領域内の導管を越えて延びている。熱伝達部品1850の末端部は、断熱隔壁900の主軸の面に対する角度において位置する管状構造である。
図20において示されている実施形態において、温度依存バルブ2000は、断熱隔壁900に隣接した位置において熱伝達部品1850内に位置する。温度依存バルブ2000は、熱伝達部品1850内の温度と関連して、熱伝達部品1850内で気体流を可逆的に調節するように、設置および較正される。温度依存バルブは、熱伝達部品の上部領域から熱伝達部品の下部領域まで、温度依存バルブを通じて凝縮した液体が流れることを可能にするように設置され構成される。いくつかの実施形態において、容器は、貯蔵領域から相変化材料領域へ熱勾配を調節するように設置され構成される第1のバルブ、および熱伝達部品の上部領域から熱伝達部品下部領域へ、リターンバルブを通じて凝縮した液体が流れることを可能にするように設置され構成される第2のリターンバルブを含んでいる。いくつかの実施形態において、熱伝達部品は、例えば断熱隔壁に隣接した位置において、環状断熱領域を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、熱伝達部品内の温度依存バルブは、熱伝達部品内の温度が所定の値よりも高いとき、可逆的に開くように、またはより大きな気体の流動を可能にするように較正される。例えば、いくつかの実施形態において、熱伝達部品内の温度依存バルブは、熱伝達部品内の温度が所定の値6℃よりも高いとき、可逆的に開くように較正される。例えば、いくつかの実施形態において、熱伝達部品内の温度依存バルブは、熱伝達部品内の温度が所定の値8℃よりも高いとき、可逆的に開くように較正される。例えば、いくつかの実施形態において、熱伝達部品内の温度依存バルブは、熱伝達部品内の温度が所定の値10℃よりも高いとき、可逆的に開くように較正される。例えば、いくつかの実施形態において、熱伝達部品内の温度依存バルブは、熱伝達部品内の温度が所定の値よりも低いとき、可逆的に閉まるように、またはより大きな気体の流動を調節するように較正される。例えば、いくつかの実施形態において、熱伝達部品内の温度依存バルブは、熱伝達部品内の温度が所定の値4℃よりも低いとき、可逆的に開くように較正される。例えば、いくつかの実施形態において、熱伝達部品内の温度依存バルブは、熱伝達部品内の温度が所定の値2℃よりも低いとき、可逆的に開くように較正される。例えば、いくつかの実施形態において、熱伝達部品内の温度依存バルブは、熱伝達部品内の温度が所定の値0℃よりも低いとき、可逆的に開くように較正される。
いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、熱伝達部品を横切る間隔を可逆的に、実質的に閉じ得る。例えば、いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、ソレノイドまたはボールバルブである。いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、熱伝達部品を横切って、可逆的に部分的に間隔を閉じ得る。例えば、いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、熱伝達部品の幅を横切って間隔を部分的にふさぐように位置する1つ以上のルーバを含んでいる。いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、冷却剤を含んでいるバルブである“冷媒バルブ”などの受動的なバルブであり、冷却剤の圧力はバルブを可逆的に作動させる。いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、熱応答性バイメタル素子を含んでいる受動的な温度依存バルブである。いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、ソレノイド、電動ボールバルブ、または1つ以上の電動ルーバなどの、活温度依存バルブである。実施形態において、温度依存バルブは、活温度依存バルブであり、1つ以上の温度センサ、1つ以上のモーター、電源、および制御装置などの要素を含んでいる制御システムに作動可能に取り付けられ得る。
図20の示された実施形態は、容器110を実質的に規定する断熱材の一部分内の開口である、容器に内在する相変化材料領域910と容器110の外面との間の開口950を同様に含んでいる。実施形態は、開口950内に位置し、相変化材料領域910から容器110の外面への方向において熱を伝えるように構成される一方向性熱伝導体1500を含んでいる。一方向性熱伝導体1500は、取り付けられたフィン構造を含んでいる。実施形態は同様に、容器110の外側の一方向性熱伝導体1500の末端部と冷却装置100の冷却コイル120との間に位置する取付ユニット1520を含んでいる。
図21は、冷却装置100内の恒温容器110の実施形態を示している。冷却装置100は、恒温容器110を取り囲む壁130を含んでいる。例証の目的のため、冷却装置100はドア無しで示されている。図21は、冷却装置100の貯蔵領域内の恒温容器110を示している。いくつかの実施形態において、冷却コイルに隣接している容器の描かれた特徴は、冷却装置100のパネルまたはスクリーンの背後に存在するが、冷却装置100の冷却コイル120は、図21の例証において示されている。いくつかの実施形態において、一方向性熱伝導体1500は、図21において示されているように、冷却コイル120に接続するために冷却装置100内の通風ダクトを横断する。
図21において示されている実施形態において、温度依存バルブ2000は、断熱隔壁900に隣接する位置において熱伝達部品1850内に位置する。いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、温度依存バルブの温度に応じて可逆的に開閉する受動的なバルブを含み得る。いくつかの実施形態において、温度依存バルブは、制御装置に取り付けられ得、温度センサに反応し得る。上記接続は、ワイヤなどの物理的コネクタを含み得る。上記接続は、無線周波(RF)信号送信機および受信機などのコンポーネントを含んでいる伝達接続を含み得る。図21において示されているように、ワイヤコネクタ2140は、温度依存バルブ2000と制御装置2120との間に取り付けられている。図21において示されている制御装置2120は、温度制御貯蔵領域1810に隣接する位置において貯蔵領域920に面している断熱隔壁900の表面に取り付けられている。バッテリは、制御装置の作動のための電力を供給するように制御装置に接続され得る。例えば、いくつかの実施形態において、リチウムイオン電池は制御装置に取り付けられ得る。いくつかの実施形態において、制御装置は、冷却装置のために電力システムに取り付けられる。例えば、制御装置は、ワイヤコネクタを用いて冷却装置の電力システムに作動可能に取り付けられ得る。制御装置2120は、温度依存バルブ2000の作動を可逆的に制御するような方法において、温度依存バルブ2000に取り付けられる。例えば、いくつかの実施形態において、制御装置は、制御装置から伝えられた信号に応じて可逆的に開閉するように構成される電動バルブに、ワイヤコネクタを用いて取り付けられる。
図21において示されている実施形態において、温度センサ2110は、制御装置2120に取り付けられている。温度センサ2110は、制御装置2120に隣接した位置において断熱隔壁900の表面に取り付けられている。いくつかの実施形態は、制御装置ユニットを含み、制御装置、温度センサ、記憶装置、送信機、およびバッテリユニットなどのモジュールは、使いやすさのために単一のユニットに組み込まれ得る。温度センサ2110は、信号2100を送信するように構成される送信機を含み得る。例えば、温度センサは、いくつかの実施形態において、RF信号に応じて温度センサからの直近の温度読み取りを伝えるように構成される受動的な無線周波(RF)送信機を含み得る。例えば、温度センサは、いくつかの実施形態において、例えば1時間ごとに定期的に、符号化温度データを含んでいる信号を送るように構成される能動送信機を含み得る。例えば、温度センサは、Bluetooth(登録商標) deviceを含み得る。図21において示されている実施形態において、ファンユニット2130は、温度センサ2110に取り付けられている。ファンユニットは、例えば、応答性の良い状態で温度センサ取り付けられ得る。例えば、ファンユニットは、温度センサが所定のレベルより上の温度値を示したとき、作動するように構成され得る。例えば、ファンユニットは、温度センサが所定のレベルより下の温度値を示したとき、作動しないように構成され得る。いくつかの実施形態において、ファンユニットは、所定の時間間隔において、または連続的に作動するように構成される。いくつかの実施形態において、ファンユニットは、恒温容器に対するドアの開閉後、およびドアが閉められた後の所定の期間作動するように構成される。
図22は、冷却装置100内の恒温容器110の実施形態を示している。図22において示されている視図は、冷却装置100内の恒温容器110の実質的な断面図である。冷却装置100は、壁130によって囲まれている。冷却装置100は、冷却装置100の前部において位置し、冷却装置100の内側の内容物にアクセスするように可逆的に開かれるように構成されるドア2200を含んでいる。恒温容器110は、冷却装置100内の貯蔵領域内に位置する。恒温容器110は、恒温容器110の壁を実質的に規定する断熱材200の1つ以上の部分を含んでいる。恒温容器110は、冷却装置のドア2200に隣接した位置において断熱材200の1つ以上の部分における開口、上記開口と可逆的に接合するように構成されるドア140を含んでいる。開口205は、恒温容器110の下面において位置し、上記開口は、貯蔵領域920への最小の熱移動と共に、貯蔵領域920の内側から容器の外側にある時点まで液体が流れることを可能にするように構成される。
恒温容器110は、恒温容器110に内在する貯蔵領域920および相変化材料領域910を形成するように内部領域を分割する断熱隔壁900を含んでいる。断熱隔壁900は、貯蔵領域920と相変化材料領域910との間の導管930を含んでいる。相変化材料960は、相変化材料領域910内に設置される。熱制御装置940は、導管930内に設置される。示されている実施形態において、熱制御装置940は、貯蔵領域920の内側から相変化材料領域910へと発生する、熱エネルギー流動、または熱を可逆的に制限するように構成される受動的なバルブである。
図22において示されている冷却装置100は、1組の冷却コイル120を含んでいる。いくつかの実施形態において、冷却装置は、冷却コイルと冷却装置の内側との間にバックパネルまたは内側断熱隔壁を含み得る。恒温容器のいくつかの実施形態の取り付けの間、パネルまたは断熱隔壁は、実施形態に適するように撤去または修正され得る。図22において描かれている1組の冷却コイルは、冷却装置の内側にある一部分および冷却装置の外側にある一部分を含んでいる。図22において示されている1組の冷却コイル120は、蒸気圧縮システムの一部であり、コンプレッサ2270およびエキスパンションバルブ2260を同様に含んでいる。制御装置2210は、コンプレッサ2270を通じて1組の冷却コイル120に接続されている。いくつかの実施形態において、冷却装置は、例えば、ヒートポンプベースのシステムになり得る。
図22において示されている実施形態において、恒温容器110の断熱材200の後部に面している部分は、相変化材料領域910に隣接した位置において第1の開口2340を含んでいる。第1の一方向性熱伝導体2220は、第1の開口2340を越えて位置し、第1の開口2340の内側表面と可逆的に接合するように構成される外面を含んでいる。第1の一方向性熱伝導体2220は、相変化材料960内に位置する第1の末端部、および1組の冷却コイル120と熱的に接続するように位置する第2の末端部を含んでいる。恒温容器110の断熱材200の後部に面している部分は、恒温容器110の貯蔵領域920に隣接する位置において第2の開口2350を含んでいる。第2の一方向性熱伝導体2230は、第2の開口2350を越えて位置し、第2の開口2350の内側表面と可逆的に接合するように構成される外面を含んでいる。第2の一方向性熱伝導体2230は、貯蔵領域930内に位置する第1の末端部、および1組の冷却コイル120と熱的に接続するように位置する第2の末端部を含んでいる。
図23は、使用における恒温容器110の実施形態の態様を示している。冷却装置100の制御装置2210が、コンプレッサ2270を作動させるように働いている一方、熱エネルギー、または熱は、冷却装置100内の位置において1組の冷却コイル120によって吸収され、冷却装置100の外側にある位置において1組の冷却コイル120によって外側へ放射される。図23の例証において、熱エネルギー、または熱は、点線として示されている。冷却コイル120内の熱エネルギー移動に対応して、熱エネルギーは、第1の一方向性熱伝導体2220および第2の一方向性熱伝導体2230両方の“熱い”末端部から、1組の冷却コイル120へと移動する。同様に、冷却装置の作動の間、制御装置2210がコンプレッサ2270を作動させる一方、恒温容器110内の第1の一方向性熱伝導体2220および第2の一方向性熱伝導体2230の末端部は、冷却される。いくつかの実施形態において、恒温容器の取り付けの間、冷却装置の第1のコンプレッサは取り外され、第2のコンプレッサが追加される。いくつかの実施形態において、冷却装置に組み込まれたコンプレッサは、恒温容器の取り付けの間、修正され恒温容器に電気的に接続されている。いくつかの実施形態において、冷却装置に組み込まれた温度自動調整器は、恒温容器の取り付けの間、修正され恒温容器に電気的に接続されている。
図24は、電力が供給不可であるときなど、冷却装置100が作動可能でない期間の、図22において示されたものと同様の実施形態を示している。図24において示されている実施形態は、図22および23において示されているものと同様であり、例外は、例えばシステムへの電気の不足ため、図24において示されている時間、冷却装置100のコンプレッサ2270が作動していないことである。
いくつかの実施形態において、冷却装置の通常作動間における冷却装置のコンプレッサの作動は、相変化材料領域の内側および恒温容器の貯蔵領域から、熱エネルギー、または熱を取り除くように機能する。これは、電力が利用可能であるときなど、冷却装置が作動可能である期間、恒温容器内の両方の領域を冷却する。低電力または電力のない状態(例えば停電)の間、1組の冷却コイルの内側が能動的に冷却しなくなれば、一方向性熱伝導体を通した熱移動は実質的に減少し、そのため一方向性熱伝導体を通じた熱勾配の確立および維持はなくなる。この熱移動の欠如は、図24において、第1の一方向性熱伝導体2220および第2の一方向性熱伝導体2230と交差して“X”マークとして示されている。冷却コイルが作動可能でなくなり、貯蔵領域の内部が断熱隔壁内の恒温容器の作動のための所定の温度より上の温度まで上昇した場合、熱制御装置は、断熱隔壁内の導管を通じて間隔を開く。これは、熱制御装置940の“開口”位置を用いて図24において示されている。引き続き、熱エネルギー、または熱(図24において点線として示されている)は、導管を通して貯蔵領域から相変化材料領域へと自然に流れ、貯蔵領域の冷却を引き起こす。熱エネルギー、または熱は、相変化材料領域内の相変化材料内に保持され得る。結果として、貯蔵領域920は、冷却装置への電流が不在である状態においてさえ、温度調整冷却を経験し得る。いくつかの実施形態において、冷却装置内の恒温容器は、冷却装置への電力の不在において、少なくとも3日間、8℃より下の内部温度を維持するように構成され得る。いくつかの実施形態において、冷却装置内の恒温容器は、冷却装置への電力の不在において、少なくとも1週間、8℃より下の内部温度を維持するように構成され得る。いくつかの実施形態において、冷却装置内の恒温容器は、冷却装置への電力の不在において、少なくとも30日間、8℃より下の内部温度を維持するように構成され得る。
図25は、冷却装置110の内部にある恒温容器110の態様を示している。図25に示されている図は、前にある図22、23および24の図と類似である。図25に示されている視野は、これまでの図22、23および24と同様である。恒温容器110は、恒温容器110の上記壁を実質的に規定している、断熱材の1つ以上の部分200を含んでいる。開口250は、恒温容器110の下面に、断熱材の1つ以上の部分200において、配置されており、開口250は、貯蔵領域920の内部から、上記容器に対して外部にある場所まで、最小の熱が貯蔵領域920に移動するように、液体が流れることを可能にするように構成されている。
図25に示されている実施形態において、恒温容器110の断熱材100の背面部は、相変化材料領域910に隣接する部分に第1の開口2340を含んでいる。第1の一方向性熱伝導体2220は、第1の開口2340を通って配置されており、一方向性熱伝導体2220は、第1の開口2340の内面と逆向きに接合するように構成されている外面を含んでいる。第1の一方向性熱伝導体2220は、第1の取付ユニット2500を用いて、一組の冷却コイル120に対して熱的に接続されている。取付ユニットは、例えば、一方向性熱伝導体の端部および一組の冷却コイルの表面の間に配置されている熱伝導性の金属接続具を備え得る。恒温容器110の断熱材200の背面部は、恒温容器110の貯蔵領域920に隣接する位置に第2の開口2350を含んでいる。第2の一方向性熱伝導体2230は、第2の開口2350を通って配置されており、第2の一方向性熱伝導体2230は、第2の開口2350の内面と逆向きに接合するように構成されている外面を含んでいる。第2の一方向性熱伝導体2220は、第2の取付ユニット2510を用いて一組の冷却コイル120に熱的に接続されている。
いくつかの実施形態において、恒温容器110は、恒温容器の内部に配置されている1つ以上の温度センサを含んでいる。例えば、上記恒温容器は、電子的な温度センサを備え得る。上記電子的な温度制御センサは、例えば、電子制御部に接続され得る。上記電子的な温度センサは、例えば、送信機に接続され得る。上記電子的な温度センサは、例えば、上記恒温容器の内部温度を監視するように構成されている回路構成システムに接続され得る。いくつかの実施形態において、上記恒温容器の内部に配置されている電子的な温度センサは、上記冷却装置に一体化されている制御部に接続され得る。いくつかの実施形態において、上記恒温容器の内部に配置されている電子的な温度センサは、上記冷却装置と独立している制御部に接続され得る。
図25に示されている実施形態は、上記容器の相変化材料領域910の内部に配置されている第1の温度センサ2520を含んでいる。恒温容器110は、恒温容器110の貯蔵領域920の内部に配置されている第2の温度センサ2530を備え得る。第1の温度センサ2520および第2の温度センサ2530の両方は、冷却装置100の制御部2210に対する配線接続2540によって接続されている。冷却装置100の制御部2210は、例えば、第1の温度センサ2520および/または第2の温度センサから、配線接続2540を介して送られる情報に応じて動作するように構成され得る。
図26は、冷却装置100内の使用におけるサーマルダイオードユニット1800の局面を示している。冷却装置100は、大体において断面について描写されている。冷却装置100は、冷凍領域2670および冷蔵領域2680を備えるように構成されている。冷却装置100は、ユーザがそれぞれの領域を利用可能にするために独立して動作する冷蔵領域ドア2200Aおよび冷蔵領域ドア2200Bを含んでいる。冷却装置100は、冷凍領域2670および冷蔵領域2680の間に含んでいる。内部仕切板2690は、冷凍領域2670および冷蔵領域2680の間を空気に循環させる開口2630を含んでいる。一組の冷却コイル120は、冷凍領域2670に内在する部分を有して配置されている。制御部2210は、一組の冷却コイル120に接しているコンプレッサ2270に接続されている。蒸発バルブ2360は、一組の冷却コイル120に取り付けられている。いくつかの冷却装置において、パネルまたは内部壁は、冷却コイルおよび/または内部開口の内側を覆っている。そのようなパネルまたは内部壁は、例えば図26に示されている構成を作り出すために、ユーザによって変更され得るか、または取り除かれ得る。
図26に示されている実施形態において、サーマルダイオードユニットは、冷却装置100の冷蔵領域2680の内部に配置されている。サーマルダイオードユニット1800は、内側直立壁2640および外側直立壁2650の間に配置されている気体の封入されている間隙2660を有している内側直立壁2640および外側直立壁2650を含んでいる。液体1830は、気体の封入されている間隙2660の内側に配置されている。実質的に平坦な床部1840は、内側直立壁2640に対して、その端部領域に接して取り付けられている。床部1840および内側直立壁2640は、サーマルダイオードユニット1800の内部における温度制御されている貯蔵領域1810に対する境界を形成している。メッシュ構造1800は、サーマルダイオードユニット1800の上記内部壁の上記内側面に付加されており、サーマルダイオードユニット1800の内側直立壁2640および外側直立壁2650の間にある上記気体計測間隙と対向している。サーマルダイオードユニット1800の上部は、冷却装置100の内部仕切板2690における開口2630と隣接して配置されている。
図26に示されている実施形態において、温度均一化ユニット2600は、冷却装置100の冷蔵領域2680と隣接する表面において、内部仕切板290に取り付けられている。温度均一化ユニット2600は、内部仕切板2110における開口2630と隣接して配置されている。温度均一化ユニット2600は、温度センサ2610および送風機ユニット2110を含んでいる。送風機ユニット2110は、内部仕切板2110を通る空気の移動を促し、それによって冷却領域2680から冷凍領域2670に上向きに熱エネルギー、すなわち熱を伝えるために、配置されている。いくつかの実施形態において、温度均一化ユニットは、上記冷却装置と一体化されており、上記冷却装置に対する上記制御部によって制御されている。いくつかの実施形態において、温度均一化ユニットは、上記冷却装置に対する上記制御部から独立して動作する。例えば、温度均一化ユニットは、電池および制御部を備え得、サーマルダイオードユニットと同時に組み込まれ得る。
図26に示されているように、相変化材料容器2620は、冷却装置100の冷凍領域2670の内部に配置されている。相変化材料容器2620は、冷凍領域2670を実質的に満たすために配置されている矩形の容器として構成されている。相変化材料容器2620は、側壁、底部および上部を含んでいる。相変化材料容器2620は、上記上部に開口を備えており、当該開口は、一組の冷却コイル120の内部領域が相変化材料容器2620の内部に収納されることを可能にするように配置されており、かつ一組の冷却コイル120の内部領域が相変化材料容器2620の内部に収納されることを可能にする大きさに作られている。相変化材料容器は、例えば、耐久性の材料から構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、相変化材料容器は、耐久性のプラスティック材料から作られている。例えば、いくつかの実施形態において、相変化材料容器は、熱伝導性のプラスティックまたは金属(例えば銅またはアルミニウム)から作られている。相変化材料960は、相変化材料容器2620の内部に配置されており、一組の冷却コイル120と直接に接触している。
図27は、冷却装置100の内部の位置におけるサーマルダイオードユニット1800の態様を示している。サーマルダイオードユニット1800は、図26に示されている実施形態と同様に置かれている。図27の実施形態は、大体において断面について示されている。示されている実施形態は、冷却装置100の冷蔵領域2680の内部に配置されているサーマルダイオードユニットを含んでいる。当該実施形態は、冷凍領域2670の内部に相変化材料容器2620を含んでいる。相変化材料容器2620は、冷却コイル120のうち内部の一組が、相変化材料960と直接に熱的に接触している状態において相変化材料容器2620の内部に配置されることを可能にするように、配置されている開口を含んでいる。
図27に示されている実施形態において、サーマルダイオードユニット1800は、熱伝達部品1850を含んでいる。熱伝達部品1850は、サーマルダイオードユニット1800の後部壁の上部から上方に、直立して突き出るように配置されている。熱伝達部品1850は、冷却装置100の内部仕切板2690における開口2630を通るように配置されている。熱伝達部品1850の上端は、冷蔵領域2680の内部にある相変化材料容器2620の底部の端と熱的に接触している。
図28は、冷却装置100の内部にある恒温容器110の実施形態の態様を示している。冷却装置100は、恒温容器110を取り囲んでいる複数の壁を含んでいる。説明を目的として、ドアなしの冷却装置100が示されている。冷却装置100は、上部の冷凍領域1670および下部の冷蔵領域2680の間に内部仕切板2690を含んでいる。内部仕切壁2690は、冷却装置100の正常な動作の間に、冷凍領域2670および冷蔵領域2680の間に空気が循環することを可能にする開口2630を備えるように作られている。一組の冷却コイル120は、冷却装置100の冷凍領域2670に内在する部分を有して配置されている。冷却装置100の冷却コイル120は、図28の説明において露出されているが、上記冷却コイルと隣接する容器の描写されている特徴は、冷却装置100のパネルまたは仕切の後ろにある。いくつかの実施形態において、上記パネルまたは仕切は、冷却装置100の内部にある恒温容器110の取り付けの間に取り除かれ得るか、または構成を変更され得る。
図28は、冷却装置100の、内部冷蔵領域の内部にある恒温容器110を示している。恒温容器110は、図28の視野に見られる前方壁2820を含んでいる。前方壁2820は、前方壁2820のいずれかの面に1つの開口を含んでいる。2つのドア2800A、2800Bは、それぞれの開口と逆向きに接合されている。ドア2800A、2800Bのそれぞれは、ユーザがそれぞれのドアを開き、恒温容器110の内容物を利用できるために配置されている取っ手を含んでいる。恒温容器110は、開口2630の内部に配置されている熱伝達部品1850を含んでいる。相変化材料容器2620は、冷却装置100の冷凍領域2670の内部に配置されている。熱伝達部品1850の上部は、相変化材料容器1850の底と熱的に接し得る。例えば、熱伝達部品1850の上部は、相変化材料容器の底と物理的に接触し得る。相変化材料960は、相変化材料容器2620を実質的に満たしている。取付ユニット1520は、一組の冷却コイル120に取り付けられている。取付ユニット1520は、相変化材料容器2620に突き出している複数の熱的フィン2830を備えており、熱的フィン2830は、相変化材料容器2620の内部にある相変化材料および取付ユニット1520の間における熱伝達構成要素を与えている。例えば、いくつかの実施形態において、複数の熱的フィン2830は、熱伝導性の金属から作られている取付ユニット1520に対して溶接されている熱伝導性の金属から作られ得る。例えば、いくつかの実施形態において、複数の熱的フィン2830および取付ユニット1520は、銅またはアルミニウムから作られ得る。
図29は、冷却装置100の内部貯蔵領域の内部にある恒温容器110の実施形態の態様を示している。図29に示されている実施形態は、恒温容器110が冷却装置100の内部貯蔵領域の内部に見られる、図28の実施形態と類似である。図29に示されている説明は、大体において断面である。図29は、恒温容器110の内部において、実質的に直立する仕切板700が、絶縁材料200の1つ以上の部分に内在する領域を、2つの内部領域にさらに分けていることを描写している。当該内部領域のそれぞれは、図28に示されているように、2つのドアの一方による使用の間に利用され得る。
図29に示されている、恒温容器110の上記内部領域のそれぞれは、サーマルダイオードユニット1800A、1800Bを含んでいる。サーマルダイオードユニット1800A、1800Bのそれぞれは、開口2630を通って上方に突き出ている熱伝達部品1850A、1850Bを含んでいる。仕切板700は、熱伝達部品1850A、1850Bを、開口2630の内側において分けている。熱伝達部品1850A、1850Bは、熱伝達部品1850A、1850Bの上端において、相変位材料容器2620と熱的に接続している。サーマルダイオードユニット1800A、1800Bは、気体の封入されている間隙の内側に液体1830A、1830Bを含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器は、複数のサーマルダイオードユニットを備えており、複数のサーマルダイオードユニットは、それぞれに同じ量および種類の液体を含んでいる。いくつかの実施形態において、恒温容器は、第1の気体の封入されている間隙の内側に第1の液体を含んでいる第1のサーマルダイオードユニット、および第2の気体の封入されている間隙の内側に第2の液体を含んでいる第2のサーマルダイオードユニットを含んでいる。例えば、図29は、第1のサーマルダイオードユニットの気体の封入されている間隙の内側に第1の液体1830Aを含んでいる第1のサーマルダイオードユニット1800Aを描写している。また、図29は、第2のサーマルダイオードユニットの気体の封入されている間隙の内側に第2の液体1830Bを含んでいる第2のサーマルダイオードユニット1800Bを示している。図29に示されているいくつかの実施形態において、恒温容器110は、2つの温度均一化ユニット2600A、2600Bを備えており、それらのそれぞれは、開口2630と隣接する位置において仕切板700の表面に付加されている。温度均一化ユニット2600A、2600Bは、同じか、または異なる温度範囲において動作するように構成され得る。
恒温容器の一実施形態の内部にある複数のサーマルダイオードユニットと異なるサーマルダイオードユニットは、異なる範囲にあるそれらの内部貯蔵領域の温度を安定させるように構成され得る。例えば、上記サーマルダイオードユニットは、異なる内部の液体、それらのメッシュ構造における異なる大きさの複数の孔、および異なる内部のガス圧を有している気体の封入されている間隙を備え得る。これらの変更は、特に、付加されている熱伝達部品を通した、サーマルダイオードユニットから相変化材料までの熱伝達の効率を変える。熱伝達における差異は、恒温容器の一実施形態の内部にある、異なる内部の所定の温度範囲を有しているサーマルダイオードユニットをもたらす。
図30は、冷却装置100の内部にある恒温容器の一実施形態の態様を示している。冷却装置100は、恒温容器110を取り囲んでいる壁110を含んでいる。説明を目的として、ドアなしの冷却装置100が示されている。冷却装置100は、一組の冷却コイル120を含んでいる。説明を目的として、一組の冷却コイル120は露出されているが、いくつかの実施形態において、それらはパネルまたは遮断物の後ろに配置され得る。
図30に示されている恒温容器110は、恒温容器110の壁を実質的に規定している、断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。恒温容器110は、容器100に内在する貯蔵領域920および相変化材料領域910を形成するために、上記内部領域を分けている、熱的に遮断されている部分900を備えており、熱的に遮断されている部分900は、貯蔵領域920および相変化材料領域910の間に導管930を含んでいる。恒温容器110は、導管930の内部に熱制御装置940を含んでいる。熱制御装置940は、貯蔵領域920および相変化材料領域910の間における、導管930を介した熱伝達を、温度に依存して可逆的に許容し、かつ妨げるように配置されている。例えば、いくつかの実施形態において、熱制御装置940は、冷却材を用いて満たされているバルブであり得、事前に設定されている温度が達せられるときに位置を変えるように形成され得る。
図30に示されている恒温容器110は、容器110の上部壁を形成している絶縁材料の部分200に開口950を含んでいる。一方向性熱伝導体970は、開口950を通っている。一方向性熱伝導体970は、相変化材料領域910の内部にある相変化材料960の内部に下端を、容器110の外面に上端を有して、配置されている。図30に示されている実施形態において、熱伝達部品300および熱電ユニット3000を含んでいる熱分散ユニットは、一方向性熱伝導体970と直接に接して、一方向性熱伝導体970の上端に配置されている。熱電ユニット3000は、熱エネルギーを、上記一方向性熱伝導体から離して伝達するために、配置されている。例えば、いくつかの実施形態において、熱電ユニットはペルティエ素子を備え得る。配線接続3030は、制御ユニット3020に熱電ユニット3000を接続している。いくつかの実施形態において、配線接続3030は、例えば、上記冷却装置の壁における既存の開口3050(例えば、一組の冷却コイルのために構成されている開口)を通り得る。制御ユニット3020は、制御部、逆変換装置、密閉されている充電可能なバッテリ、および送信機を含んでいる。送信機は、制御部に応答して信号3040を送るように構成されている。いくつかの実施形態において、送信機は携帯電話送信機である。いくつかの実施形態において、送信機は、Bluetooth(登録商標)送信機である。いくつかの実施形態において、制御部はArduinoユニットである。制御ユニット3020は、冷却装置100の外部に隣接して配置されている光起電ユニット3010に取り付けられている。また、図30に示されている実施形態は、貯蔵領域920の内部に配置されている電子的な温度センサ1200を含んでいる。温度センサ1200は、配線接続3040を用いて制御ユニット3020に接続されている。いくつかの実施形態において、制御ユニット3020は、冷却装置100のコンプレッサに動作可能に接続されている。いくつかの実施形態において、制御ユニット3020は、冷却装置100の制御部に動作可能に接続されている。
例えば、恒温容器の一実施形態は、電力供給網からの通常の電力ありまたはなしにおいて運転可能であるように設計されている。例えば、上記恒温容器は、利用可能である場合に電力供給網に基づく運転が可能であり、他のときにおよび代替的な電源(例えば光起電ユニット)に基づく運転が可能であるように構成されている。例えば、恒温容器は、構成され得る。ユーザからの入力に応じた電力供給網に基づく運転が可能であり、他の入力(例えば、太陽エネルギーの利用可能性)に応じた代替的な電源(例えば光起電ユニット)に基づく運転が可能であるように構成されている。いくつかの実施形態は、例えば、バッテリに電力を供給するように構成されている光起電ユニットを含んでいる。いくつかの実施形態は、例えば、上記恒温容器の内部にある熱電ユニットに対して直接に電力を供給するように構成されている光起電ユニットを含んでいる。いくつかの実施形態は、50ワット(W)ピークを有している光起電ユニットを含んでいる。いくつかの実施形態は、利用可能性およびユーザの選択に依存して、異なる供給源からのエネルギーを利用するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態は、光起電ユニットからの電力を受け取るための回路、および熱電ユニットに直接にか、もしくはバッテリに受け取られた電力を向けるための制御部を含んでいる。この部分は、インターフェイスを介してユーザによって命令され得るか、または所定の基準(例えば、日時、外部温度、または上記恒温容器の内部にある1つ以上の温度センサからの温度情報)に基づいて制御され得る。いくつかの実施形態は、上記恒温容器の検出された条件に応答性であるように構成されている制御部を含んでいる。いくつかの実施形態は、冷却装置の既存のコンプレッサに電力供給するための12ボルト(V)バッテリから50〜200Wサージの電力変換器を通して、電力を向けるように構成されている回路を含んでいる。いくつかの実施形態は、上記貯蔵領域の内部にある上記温度センサからの情報に応じた上記制御部の制御下において、上記密閉されているバッテリから熱電ユニットに電力を供給するように構成されている。上記恒温容器の内部貯蔵領域が15リットル(L)から50Lの範囲にある場合の実施形態のために。50Wピークの光起電ユニットは、24時間につき上記光起電セルからの最大出力15の1時間を用いて連続して、約2℃〜8℃の予め決められている温度範囲を維持し得る。また、変化モニタを備え得る。使用中の上記バッテリの寿命を延ばすために、上記バッテリーが予め設定されている閾値(例えば、その充電量の80%)を下回って消耗されないことを保証するように構成されている。
図31は、冷却装置100の内部に配置されている恒温容器110の一実施形態の態様を示している。冷却装置100は、複数の壁130および一組の冷却コイル120を含んでいる。説明を目的として、冷却装置100はドアなしにおいて示されている。恒温容器110は、恒温容器110に内在する1つ以上の貯蔵領域への通路をもたらすように構成されている、ハンドル145を有しているドア140を含んでいる。
図31に示されている恒温容器110のドア140は、ユーザインターフェイス3120を含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、ユーザインターフェイスは、上記恒温容器の上記貯蔵領域の内部に配置されている1つ以上の温度センサからの温度読取りを描写するように構成されているLEDディスプレイを含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、ユーザインターフェイスは、上記恒温容器に対する利用情報(例えば、上記容器のドアが開かれた最後の時間からの時間間隔)を描写するように構成されているLEDディスプレイを含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、ユーザインターフェイスは、上記恒温容器の上記貯蔵領域も内容物についての在庫データを描写するように構成されているLEDディスプレイを含んでいる。ユーザインターフェイス3120は、冷却装置100の壁130における開口3050を通って、上記冷却装置の外部に隣接して配置されている制御ユニット3100に接続されている。図31は、ユーザインターフェイス3120が開口2050を通る配線接続3110を介して制御ユニット3100に接続されていることを示している。いくつかの実施形態において、制御ユニット3100は、バッテリ、制御部、記憶装置および/または送信機の1つ以上を含んでいる。いくつかの実施形態において、制御ユニット3100は、冷却装置100のコンプレッサに動作可能に接続されている。いくつかの実施形態において、制御ユニット3100は、冷却装置100の制御部に動作可能に接続されている。いくつかの実施形態において、制御ユニット3100は、冷却装置100にとっての電源に動作可能に接続されている。
図31に示されている実施形態において、制御ユニット3100は、遠隔装置3140に信号3135を送るように構成されている送信機を含んでいる。また、制御ユニット3100は、遠隔装置3140から信号3130を受け取るように構成されている。上記遠隔装置はユーザによって動作される。いくつかの実施形態において、遠隔装置は、恒温容器を用いる用途に特別に構成されている、特定の目的に特化されているモニタリング装置である。いくつかの実施形態において、遠隔装置は、恒温容器を用いる用途のために構成されている一般的な目的の装置である。例えば、遠隔装置は、上記制御ユニットに信号を送り、かつ信号を受け取るように構成されている携帯電話装置を含んでいる。上記制御ユニットによって送られ、かつ受け取られる上記信号としては、例えば、電磁波またはBluetooth(登録商標)信号が挙げられる。制御ユニット3100は、無線送信機および無線受信機を備え得る。制御ユニット3100は、例えば、Bluetooth(登録商標)送受信機を備え得る。
ユーザ3150は、示されている単独の姿としてここでは示され/説明されているが、特に断りがない限り、当業者は、ユーザ3150が人間のユーザ、ロボットのユーザ(例えば、コンピュータ全体)および/または実質的に任意のこれらの組合せ(例えば、ユーザは、1つ以上のロボットの仲介によって補助され得る)を代表し得ることを容易に理解する。当業者は、同じことが、「発信者」および存在が方向付けられている他の用語に、特に断りなく本明細書にそのような用語が使用されるとき、当てはまり得ることを容易に理解する。
図32は、恒温容器110の一実施形態を示している。図32に示されているように、恒温容器110は、冷却装置100の内部に配置されている。説明を目的として、冷却装置100はドアなしにおいて示されている。恒温容器110は、恒温容器110の内部の、ユーザにとっての利用をもたらすために配置されているドア140を含んでいる。ドア140は、ドア140の外部に付加されている通信ユニット3240を含んでいる。通信ユニット3240は、恒温容器110の上記貯蔵領域の内部にある1つ以上のセンサに動作可能に取り付けられている。例えば、いくつかの実施形態において、通信ユニット3240は、温度センサ、データ自動記録装置、在庫リスト制御装置、またはそれらの複数のうち1つ以上に動作可能に接続されている。図32に示されている実施形態において、通信ユニット3240は、配線接続3245を用いて1つ以上のセンサに接続されている。通信ユニット3240は、送信機、受信機、メモリおよびユーザインターフェイスのうち1つ以上を含んでいる。いくつかの実施形態において、通信ユニット3240は、装置100の送受信機を含んでいる。いくつかの実施形態において、制御ユニット3100は、冷却装置にとっての電源に動作可能に接続されている。
図32に示されているいくつかの実施形態において、制御ユニット3100は、遠隔装置3140に信号3135を送るように構成されている送信機を含んでいる。また、制御ユニット3100は、遠隔装置3140からの信号3135を送信するように構成されている。上記遠隔装置はユーザ3150によって操作される。いくつかの実施形態において、遠隔装置は、恒温容器を用いた利用のために特に構成されている特別な目的のために特化されている。いくつかの実施形態において、遠隔装置は、恒温容器を用いた使用のために構成されている一般的な目的の装置である。例えば、遠隔装置は、上記制御ユニットに、信号を送り、かつ受け取るように構成されている携帯電話装置を含み得る。上記制御ユニットによって送られ、かつ受け取られる上記信号としては、例えば、電磁波またはBluetooth(登録商標)信号が挙げられ得る。制御ユニット3100は、例えば、無線送受信機を備え得る。制御ユニット3100は、例えば、Bluetooth(登録商標)送受信機を備え得る。
ユーザ3150は、示されている単独の姿としてここでは示され/説明されているが、特に断りがない限り、当業者は、ユーザ3150が人間のユーザ、ロボットのユーザ(例えば、コンピュータ全体)および/または実質的に任意のこれらの組合せ(例えば、ユーザは、1つ以上のロボットの仲介によって補助され得る)を代表し得ることを容易に理解する。当業者は、同じことが、「発信者」および存在が方向付けられている他の用語に、特に断りなく本明細書にそのような用語が使用されるとき、当てはまり得ることを容易に理解する。
図32は、恒温容器110の一実施形態を説明している。図32に示されているように、恒温容器110は、冷却装置100の内部に配置されている。説明を目的として、冷却装置100はドアなしにおいて示されている。恒温容器110は、恒温容器110の内部の、ユーザにとっての利用をもたらすために配置されているドア140を含んでいる。ドア140は、ドア140に付加されている通信ユニット3240を含んでいる。通信ユニット3240は、恒温容器110の上記貯蔵領域の内部にある1つ以上のセンサに動作可能に取り付けられている。例えば、いくつかの実施形態において、通信ユニット3240は、温度センサ、データ自動記録装置、在庫リスト制御装置、またはそれらの複数のうち1つ以上に動作可能に接続されている。図32に示されている実施形態において、通信ユニット3240は、配線接続3245を用いて1つ以上のセンサに接続されている。通信ユニット3240は、送信機、受信機、メモリおよびユーザインターフェイスのうち1つ以上を含んでいる。いくつかの実施形態において、通信ユニット3240は、携帯電話機の信号の送受信機を含んでいる。信号3235は、例えば通信ユニット3240からセル方式塔3220に、送られる。当該セル方式塔は、ユーザ3150によって操作されている携帯電話装置3200に信号3215を連続的に送る。携帯電話装置3200は、無線セルラーネットワークに接続されている携帯電話を備え得る。ユーザ3150は、携帯電話装置3200を操作し、セル方式塔3220およびセルラーネットワークに対する信号3210を、携帯電話に送らせ得る。セル方式塔3220は、通信ユニット3240に信号3230を送り得る。例えば、上記信号としては、恒温容器110にとっての状態照会信号または制御信号が挙げられる。
いくつかの実施形態において、恒温容器は、例えば当該恒温容器に取り付けられているセンサによって検出されるような、予め決められている条件に応じて信号を送るように構成されている通信ユニットを含んでいる。例えば、いくつかの実施形態において、通信ユニットは、上記恒温容器の貯蔵領域の内部おける感知された温度に応じて信号を送るように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、通信ユニットは、経過した時間(例えば、24時間が経過した後)に応じて信号を送るように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、通信ユニットは、上記冷却装置における電力の再供給に応じて信号を送るように構成され得る。いくつかの実施形態において、通信ユニットは、最小の電力が利用可能なときの使用のための省電力設定を含んでいる。いくつかの実施形態において、通信ユニットは、可視的な表示器(例えばLED)を含んでいる。いくつかの実施形態において、通信ユニットは、上記恒温容器のドアが開かれているときに画像を取り込むように構成されているカメラを含んでいる。
いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、冷却装置の内表面の測定値を得ること;(1)上記冷却装置の内面と逆向きに接合するように構成されている外面および熱的に密閉されている内部領域を備えており、かつ(2)絶縁材料から形成されている1つ以上の壁から恒温容器を形成すること;上記熱的に密閉されている内部領域の内部に少なくとも1つの貯蔵領域を付加して、少なくとも1つの貯蔵領域および少なくとも1つの相変化材料領域を形成すること;上記恒温容器が上記冷却装置の内部に配置されているときに、上記熱的に密閉されている内部領域から上記冷却装置の上記内部領域まで熱が導かれるように、上記1つ以上の壁を通る少なくとも1つの一方向性熱伝導体を配置すること;ならびに上記相変化材料領域の内部に相変化材料を封入することを包含している。
いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、冷却装置の内表面の測定値を得ることを包含しており、ここで、測定値を得ることは、上記冷却装置についての製造者のデータを受け取ることを包含している。いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、上記冷却装置の内部のCADファイルを得ることを包含している。いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、上記冷却装置の上記内部の3−Dモデルを得ることを包含している。いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、上記冷却装置の上記内部のデジタル画像を得ることを包含している。いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、恒温容器を形成することが、熱的に不導体の材料とともに上記1つ以上の壁を密閉する場合を包含している。いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、1つ以上の熱的に密閉されている内部領域の内部にある少なくとも1つの熱的に遮断されている部分を付加することが、上記1つ以上の壁の内表面に1つ以上の熱的に遮断されている部分を封入する場合を包含している。いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、上記1つ以上の壁を通る少なくとも1つの一方向性熱伝導体を配置することが、上記冷却装置についての製造者のデータを参照することを含んでいる場合を包含している。いくつかの実施形態において、温度制御されている増設部分を冷却装置に形成する方法は、上記相変化材料領域の内部に相変化材料を封入することが、上記相変化材料領域の内部に置かれている容器の内部に相変化材料を封入することを含んでいる場合を包含している。
いくつかの実施形態において、冷却装置内における温度制御されている増設部分の設置の方法は、上記冷却装置における第2の組の冷却コイルとの、上記冷却装置の第1の組の冷却コイルの交換を包含している。例えば、一実施形態において、冷却装置における第1の組の冷却コイルは、空気における熱エネルギー(例えば熱)の伝導を最大化するように構成されている。第2の組の冷却コイルは、例えば、一実施形態に特有な相変化材料における熱伝導を最大化するように構成されている。例えば、第2の組の冷却コイルは、一実施形態における第1の組の冷却コイルより広いピッチを有しているより厚いフィンを含んでいる。第2の組の冷却コイルは、例えば、アルミニウムまたは銅から製造され得る。
いくつかの実施形態において、冷却装置の内部における温度制御されている増設部分の設置の方法は、上記冷却装置が製造されている本来の工場において実施されている作業を包含している。例えば、製造者は、いくつかの実施形態において、冷却装置が、小売業者、流通業者または直接の消費者に出荷される前に、あるモデルの冷却装置に恒温容器を組み込み得る。例えば、恒温容器は、特定のモデルの冷却装置を用いた特定の使用のための大きさおよび形状に作られ得る。例えば、恒温容器は、上記冷却装置の製造者によって冷却装置の内部に付加され得る。いくつかの実施形態において、冷却装置の製造者は、いくつかのユニットの内部に恒温容器を含めるために、あるモデルの冷却装置の製造工程を変更し得る。例えば、製造者は、上記ユニット内に恒温容器をよりよく適合させるために、ユニットに内部の棚、パネルまたは類似の構造を設置しないことを選択し得る。例えば、いくつかの実施形態において、製造者は、冷却装置の外壁を使用し得、当該冷却装置の内部に一般的に取り付けられている内部構造(例えば、パネル、断熱材および棚)を用いずに、当該冷却装置の外壁の内部に直接に上記恒温容器を取り付け得る。例えば、いくつかの実施形態において、製造者は、冷却装置の外壁を使用し得、当該冷却装置の一般的な内部の断熱材を用いずに、恒温容器に対する特定の大きさおよび形状に作られている断熱材(例えば、上記恒温容器の外表面および上記冷却装置の内表面の間に吹き出し形成された断熱材)を用いて、当該冷却装置の外壁の内部に直接に上記恒温容器を取り付け得る。
いくつかの実施形態において、冷却装置の内部における温度制御されている増設部分の設置は、上記冷却装置が製造されている本来の工場において実施されている作業を包含している。例えば、冷却装置は、いくつかの実施形態において、当該冷却装置の流通業者、小売業者または購入者によって、適切な大きさおよび形状を有している恒温容器に改装され得る。例えば、ユーザは、恒温容器のいくつかの実施形態を、最小の労力によって冷却装置の内部に置き得る。例えば、いくつかの実施形態において、流通業者は、倉庫または流通センターにおいてあるモデルの冷却装置のいくつかのユニットを改装し得る。
本明細書に記載されている主題の態様は、番号付与された以下の箇条に述べられている。
1.いくつかの実施形態において、冷却装置内における使用のための恒温容器は:(1)冷却装置の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形の恒温容器を実質的に規定しており、かつ(2)恒温容器の一辺にある開口、および当該開口に対して遠位にある、容器に内在する貯蔵領域を形成している、断熱材の1つ以上の部分;ならびに(1)容器に内在する相変化材料を保持するように構成されているタンクを実質的に形成しており、かつ(2)タンクの第1の壁が容器の一辺にある開口と隣接しており、タンクの第2の壁が貯蔵領域に隣接して配置されているように、断熱材の1つ以上の部分内に配置されている、2つ以上の壁を含んでいる。
2.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、家庭用冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形のものである。
3.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が、真空断熱材の1つ以上の部分を含んでいる場合を含んでいる。
4.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が、少なくとも5ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
5.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が、少なくとも7ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
6.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が、少なくとも10ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
7.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が、容器内部の貯蔵領域に隣接したアクセス開口、およびアクセス開口と実質的に接合するように構成されるドアを含んでいる。
8.段落7の冷却装置内における使用のための恒温容器のいくつかの実施形態は、ドアが、少なくとも1つの断熱材を含んでいる。
9.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が、凝縮した液体が容器の内側から流れることを可能にするように構成される、容器の下面における開口を含んでいる。
10. 段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、恒温容器が冷却装置の貯蔵領域内に存在するとき、容器の一辺にある開口が、冷却ユニットに隣接して位置する場合を含んでいる。
11.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、恒温容器が使用のために位置するとき、容器の一辺にある開口が、恒温容器の上縁において位置する場合を含んでいる。
12.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、容器の一辺にある開口が、恒温容器の一辺を実質的に包含する場合を含んでいる。
13.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、恒温容器が使用のために位置するとき、容器内部の貯蔵領域が、恒温容器の底に隣接して位置する場合を含んでいる。
14. 段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、容器内部の貯蔵領域が、実質的に2℃〜8℃の温度において物質を貯蔵するように構成される場合を含んでいる。
15.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、容器内部の貯蔵領域が、医薬品を貯蔵するように構成される。
16.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、熱伝導性材料から作製される2つ以上の壁を実質的に形成するタンクを含んでいる。
17.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁が、少なくとも50W/[m・K]の熱伝導率値を有する物質から製作される。
18. 段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁が、少なくとも100W/[m・K]の熱伝
導率値を有する物質から製作される。
19.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁が、少なくとも150W/[m・K]の熱伝導率値を有する物質から製作される。
20. 段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁が、少なくとも200W/[m・K]の熱伝導率値を有する物質から製作される。
21.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁が、アルミニウム物質から製作される。
22.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁が、容器の一面にある開口に隣接する位置にある開口、および開口における可逆密封装置を含んでいる。
23. 段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁が、防水である。
24. 段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、タンクを実質的に形成する2つ以上の壁が、気密である。
25.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、容器が使用のために位置するとき、タンクが、貯蔵領域より上に位置する。
26.段落1の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は、恒温容器の下面におけるさらなる開口であって、貯蔵領域と容器の外側にある領域との間の熱エネルギー移動を最小にする一方、重力によって結露が貯蔵領域を離れることを可能にする大きさおよび形の上記開口を含んでいる。
27.冷却装置内における使用のための恒温容器のいくつかの実施形態は:内部領域を含んでいる恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分;容器内部に、貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように内部領域を分割する断熱隔壁であって、貯蔵領域と相変化材料領域との間の導管を含んでいる上記断熱隔壁;導管内の熱制御装置;容器を実質的に規定する断熱材の一部分内部の開口であって、容器内部の相変化材料領域と容器の外面との間の上記開口;開口内に位置する一方向性熱伝導体であって、相変化材料領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成された上記一方向性熱伝導体;および容器の外面に隣接した発熱ユニットであって、冷却装置内に位置するように構成された放射部品を含んでいる上記発熱ユニット、および一方向性熱伝導体と熱的に接続されている熱伝達部品を含んでいる。
28.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、恒温容器は、家庭用冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形である。
29.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は:真空断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。
30.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は:少なくとも5ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
31.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は:少なくとも7ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
32.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は:少なくとも10ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
33.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は:容器内部の貯蔵領域に隣接したアクセス開口;およびアクセス開口と実質的に接合するように構成されるドアを含んでいる。
34.段落33の冷却装置内における使用のための恒温容器のいくつかの実施形態において、ドアは、少なくとも1つの断熱材を含んでいる。
35.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は:凝縮した液体が容器の内側から流れることを可能にするように構成される、容器の下面における開口を含んでいる。
36. 段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分は:冷却装置内の冷却領域の1つ以上の壁に隣接して位置するように構成される外面を含んでいる。
37. 段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、恒温容器の壁は:冷却装置の1つ以上の内部表面と可逆的に接合するように構成される1つ以上の外面を含んでいる。
38.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、恒温容器の壁は:断熱材の1つ以上の部分に取り付けられた構造上の物質を含んでいる。
39.段落27の冷却装置内における使用のための恒温容器のいくつかの実施形態において、恒温容器の壁は、冷却装置の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形である。
40.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、恒温容器の壁は:1組の冷却コイルに隣接して位置するように構成される放射性表面を含んでいる。
41.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱隔壁は:断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。
42.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、断熱隔壁は、相変化材料領域が恒温容器の少なくとも1つの外面に隣接するように設置され、少なくとも1つの外面が冷却領域に隣接して位置するように構成されるように構成される。
43.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、導管内の熱制御装置は:受動的な熱制御装置を含んでいる。
44. 段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、導管内の熱制御装置は:温度センサ;温度センサに取り付けられた電子制御装置;および電子制御装置に反応する電子制御の熱制御ユニットを含んでいる。
45.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、容器が冷却装置内における使用向けであるとき、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内部の開口は、恒温容器の上面において位置する。
46.段落27の冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内部の開口は:開口内に位置する一方向性熱伝導体の外面に実質的に対応するような大きさおよび形の開口を含んでいる。
47. 段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、一方向性熱伝導体は:ヒートパイプ装置を含んでいる。
48.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、一方向性熱伝導体は:サーマルダイオード装置を含んでいる。
49.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、一方向性熱伝導体は:相変化材料領域内に位置し、一方向性熱伝導体の外面と熱的に接続されている1つ以上の熱伝導ユニットを含んでいる。
50.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、発熱ユニットは:恒温容器の外面に取り付けられた放射部品を含んでいる。
51.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、発熱ユニットは:放射性フィン構造を含んでいる放射部品を含んでいる。
52. 段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、発熱ユニットは:一方向性熱伝導体と熱的に接続されている高熱伝導性材料を含んでいる熱伝達部品を含んでいる。
53.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、発熱ユニットは:一方向性熱伝導体と熱的に接続されているペルティエ素子を含んでいる熱伝達部品を含んでいる。
54.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、発熱ユニットは:冷却装置の冷却コイルに付属するように構成される取付ユニットを含んでいる。
55.段落54の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、取付ユニットを有する発熱ユニットは、熱膨張性材料から作製される取付ユニットを含んでいる。
56.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において、発熱ユニットの熱伝達部品は、熱エネルギーを一方向性熱伝導体から離れるように移動するために位置する熱電ユニットを含み、さらに、貯蔵領域内に位置する温度センサ;冷却装置の外側に位置するように構成される光起電ユニット;光起電ユニットに取り付けられた逆変換装置;逆変換装置に取り付けられた密封式バッテリ;バッテリに取り付けられた送信機;ならびに熱電ユニットに取り付けられた制御装置、温度センサ、密封式バッテリおよび送信機、温度センサからの入力に応じて熱電ユニットへ操作信号を送信し、送信機へ操作信号を送信するように構成される制御装置を含んでいる。
57. 段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において:貯蔵領域内に位置し、導管内の熱制御装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
58.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において:貯蔵領域内に位置し、貯蔵領域内の加熱装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
59. 段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において:貯蔵領域内に位置し、伝達機器に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
60.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において:貯蔵領域内に位置し、冷却装置のための制御装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
61.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において:貯蔵領域のための、相変化材料を収容するように構成されるライナー領域をさらに含んでいる。
62.段落27の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において:第2の貯蔵領域および容器に内在する第2の相変化材料領域を形成するように内部領域を分割し、かつ第2の貯蔵領域と第2の相変化材料領域との間の導管を含んでいる、第2の断熱隔壁をさらに含んでいる。
63.段落62の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において:第2の貯蔵領域のための、相変化材料を収容するように構成されるライナー領域をさらに含んでいる。
64.段落62の冷却装置における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態において:容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第2の開口であって、容器に内在する相変化材料領域と容器の外面との間の上記第2の開口;第2の開口内に位置する第2の一方向性熱伝導体であって、熱を相変化材料領域から容器の外面への方向において伝えるように構成された上記第2の一方向性熱伝導体;および容器の外面に隣接し、かつ冷却装置の貯蔵領域内に位置するように構成された放射部品を含んでいる第2の発熱ユニット、ならびに第2の一方向性熱伝導体と熱的に接続されている熱伝達部品をさらに含んでいる。
65.冷却装置における使用のための恒温容器のいくつかの実施形態は、内部領域を含んでいる恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分;容器の内部で貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように、内部領域を分割する断熱隔壁であって、貯蔵領域と相変化材料領域との間に導管を含んでいる上記断熱隔壁;貯蔵領域内のサーマルダイオードユニットであって、導管内に位置する熱伝達部品を含んでいる上記サーマルダイオードユニット;容器を実質的に規定する断熱材の一部分内部の開口であって、容器内部の相変化材料領域と容器の外面との間の上記開口;開口内に位置する一方向性熱伝導体であって、相変化材料領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成された上記一方向性熱伝導体;および容器の外面に隣接する発熱ユニットであって、冷却装置内に位置するように構成される放射部品を含んでいる上記発熱ユニット、および一方向性熱伝導体と熱的に接続されている熱伝達部品を含んでいる。
66. 段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、恒温容器が、家庭用冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形である。
67.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分が:真空断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。
68.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも5ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
69.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも7ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
70. 段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも10ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
71. 段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分が:容器に内在する貯蔵領域に隣接したアクセス開口;およびアクセス開口に実質的に接合するように構成されるドアを含んでいる。
72.段落71の恒温容器はいくつかの実施形態において、ドアが、少なくとも1つの断熱材を含んでいる。
73.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分が:容器の下面において凝縮した液体が容器の内側から流れることを可能にするように構成された開口を含んでいる。
74.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、断熱材の1つ以上の部分が:冷却装置内の冷却領域の1つ以上の壁に隣接して位置するように構成される外面を含んでいる。
75. 段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、恒温容器の壁が:冷却装置の1つ以上の内部表面と可逆的に接合するように構成される1つ以上の外面を含んでいる。
76.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、恒温容器の壁が:断熱材の1つ以上の部分に取り付けられた構造上の物質を含んでいる。
77.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、恒温容器の壁が、冷却装置の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形である。
78.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、恒温容器の壁が:1組の冷却コイルに隣接して位置するように構成された放射性表面を含んでいる。
79.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、断熱隔壁が:断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。
80.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、相変化材料領域が、恒温容器の少なくとも1つの外面に隣接して設置され、少なくとも1つの外面が冷却領域に隣接して位置するよう構成されるように、断熱隔壁が構成される。
81.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットが:貯蔵領域に隣接して位置する表面を含んでいる内側間隔を囲む多数の壁;貯蔵領域に隣接して位置する表面に取り付けられたメッシュ構造;内側間隔内の液体;および内側間隔を囲む多数の壁の間の1つ以上の密封された接合を含んでいる。
82.段落81の恒温容器はいくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットの多数の壁が、熱伝導性物質から作製される。
83.段落81の恒温容器はいくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットの多数の壁が、貯蔵領域の1つ以上の壁と可逆的に接合するように構成される1つ以上の外部の壁を含んでいる。
84.段落81の恒温容器はいくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットの内側間隔が、大気圧よりも少ないガス圧を有する。
85.段落81の恒温容器はいくつかの実施形態において、メッシュ構造が:3次元メッシュ構造を含んでいる。
86. 段落81の恒温容器はいくつかの実施形態において:サーマルダイオードユニットに対する実質的な平面底ユニットを含んでいる。
87.段落81の恒温容器はいくつかの実施形態において、サーマルダイオードユニットが:恒温容器の相変化材料領域の中に延びるように位置する熱伝達部品を含んでいる。
88.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、容器が冷却装置内における使用向けであるとき、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の開口が、恒温容器の上面において位置する。
89.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の開口が:開口内に位置する一方向性熱伝導体の外面に実質的に対応するような大きさおよび形の開口を含んでいる。
90.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、一方向性熱伝導体が:ヒートパイプ装置を含んでいる。
91.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、一方向性熱伝導体が:サーマルダイオード装置を含んでいる。
92.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、一方向性熱伝導体が:相変化材料領域内に位置し、一方向性熱伝導体の外面と熱的に接続されている1つ以上の熱伝導ユニットを含んでいる。
93.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、発熱ユニットが:恒温容器の外面に取り付けられた放射部品を含んでいる。
94.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、発熱ユニットが:放射性フィン構造を含んでいる放射部品を含んでいる。
95.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、発熱ユニットが:一方向性熱伝導体と熱的に接続されている高熱伝導性材料を含んでいる熱伝達部品を含んでいる。
96.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、発熱ユニットが:一方向性熱伝導体と熱的に接続されているペルティエ素子を含んでいる熱伝達部品を含んでいる。
97. 段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、発熱ユニットが:冷却装置の冷却コイルに付属するように構成される取付ユニットを含んでいる。
98.段落97の取付ユニットはいくつかの実施形態において:熱膨張性材料から製作される取付ユニットを含んでいる。
99.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において、発熱ユニットの熱伝達部品が、一方向性熱伝導体から離れるように熱エネルギーを移動するよう位置する熱電ユニットを含み、および貯蔵領域内に位置する温度センサ;冷却装置の外側に位置するように構成される光起電ユニット;光起電ユニットに取り付けられた逆変換装置;逆変換装置に取り付けられた密閉式バッテリ;バッテリに取り付けられた送信機;および熱電ユニットに取り付けられた制御装置、温度センサ、密閉式バッテリおよび送信機、温度センサからの入力に反応して熱電ユニットへ操作信号を送り、そして送信機へ操作信号を送るように構成される制御装置を、さらに含んでいる。
100.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において:貯蔵領域内に位置する温度センサ、データロガー装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
101.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において:貯蔵領域内に位置する温度センサ、貯蔵領域内の加熱装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
102.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において:貯蔵領域内に位置する温度センサ、伝達機器に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
103.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において:貯蔵領域内に位置する温度センサ、冷却装置のための制御装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
104.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において:貯蔵領域のためのライナー領域、相変化材料を収容するように構成されるライナー領域をさらに含んでいる。
105.段落65の恒温容器はいくつかの実施形態において:容器に内在する第2の貯蔵領域および第2の相変化材料領域を形成するように内部領域を分割する第2の断熱隔壁、第2の貯蔵領域と第2の相変化材料領域との間の導管を含んでいる第2の断熱隔壁をさらに含んでいる。
106.いくつかの実施形態において、段落105の恒温容器は:第2の貯蔵領域のためのライナー領域、相変化材料を収容するように構成されるライナー領域をさらに含んでいる。
107.いくつかの実施形態において、段落105の恒温容器は:容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第2の開口であって、容器に内在する相変化材料領域と容器の外面との間の上記第2の開口;第2の開口内に位置する第2の一方向性熱伝導体であって、熱を相変化材料領域から容器の外面への方向において伝えるように構成された上記第2の一方向性熱伝導体;および容器の外面に隣接し、かつ冷却装置の貯蔵領域内に位置するように構成された放射部品を含んでいる第2の発熱ユニット、ならびに第2の一方向性熱伝導体と熱的に接続されている熱伝達部品をさらに含んでいる。
108.恒温容器内における使用のために構成されたサーマルダイオードユニットを含んでいるいくつかの実施形態は:恒温容器内における使用のために構成されるダイオードユニット、少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間に形成される間隙を有する、少なくとも1つの内部壁と一致する大きさおよび形の少なくとも1つの外部壁;隙に隣接した少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられたメッシュ構造;間隙内の液体;間隙を取り囲むサーマルダイオードユニットの気体不透過性の内側領域を形成する、少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間の1つ以上の密封装置;および大気圧よりも小さい気体不透過性である内部領域内のガス圧を含んでいる。
109.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、箱型形状として構成されるサーマルダイオードユニットを含んでいる。
110.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、実質的な直立円筒形として構成されるサーマルダイオードユニットを含んでいる。
111.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、冷却装置の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形であるサーマルダイオードユニットである。
112.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、少なくとも1つの外部壁が、サーマルダイオードユニットの外側を実質的に定義する。
113.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、少なくとも1つの内部壁が、熱伝導性金属から製作される。
114.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、少なくとも1つの内部壁が:温度安定領域を実質的に規定する少なくとも1つの外面を含んでいる。
115.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、サーマルダイオードユニットが使用のために位置するとき、メッシュ構造が:メッシュ構造の上縁へ液体を導くために十分な平均寸法の多数の内部孔を含んでいる。
116.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、メッシュ構造が:約100ミクロン未満の平均寸法の多数の内部孔を含んでいる。
117.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、メッシュ構造が、内部壁の大部分の表面に取り付けられている。
118.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、メッシュ構造が、メッシュ構造と大部分の表面との間の熱的な接続によって内部壁の表面に取り付けられている。
119.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは、大気圧よりも小さい気体不透過性である内部領域内のガス圧が:サーマルダイオードの使用の予測される状態下において液体のガス分圧よりも小さいガス圧を含んでいる。
120.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは:サーマルダイオードユニットが使用のために位置するとき、下縁において少なくとも1つの内部壁に取り付けられた底壁をさらに含んでいる。
121.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは:サーマルダイオードユニットの気体不透過性の内側領域と隣接した内側間隔を含んでいる熱伝達部品をさらに含んでいる。
122.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは:サーマルダイオードユニットの気体不透過性の内側領域と熱的に接続されている熱伝達部品をさらに含んでいる。
123.いくつかの実施形態において、段落108のサーマルダイオードユニットは:サーマルダイオードユニットに取り付けられ、伝達機器に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
124.冷却装置内における使用のための、恒温容器のいくつかの実施形態は:内部領域を含んでいる、恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分;容器の内部で貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように、内部領域を分割する断熱隔壁であって、貯蔵領域と相変化材料領域との間に導管を含んでいる上記断熱隔壁;導管内の熱制御装置;容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第1の開口であって、容器内部の相変化材料領域と容器の外面との間の上記開口;第1の開口内に位置する第1の一方向性熱伝導体であって、相変化材料領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成された上記一方向性熱伝導体;容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第2の開口であって、容器内部の貯蔵領域と容器の外面との間の上記開口;および第2の開口内に位置する第2の一方向性熱伝導体であって、貯蔵領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成された上記一方向性熱伝導体を含んでいる。
125.段落124の恒温容器を含んでいるいくつかの実施形態は、恒温容器が、家庭用冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形である。
126.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、断熱材の1つ以上の部分が:真空断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。
127.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも5ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
128.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも7ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
129.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも10ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
130.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、断熱材の1つ以上の部分が:容器に内在する貯蔵領域に隣接したアクセス開口;およびアクセス開口と実質的に接合するように構成されるドアを含んでいる。
131.いくつかの実施形態において、段落130のドアは:少なくとも1つの断熱材を含んでいる。
132.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、断熱材の1つ以上の部分が:凝縮した液体が容器の内側から流れることを可能にするように構成される、容器の下面における開口を含んでいる。
133.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、断熱材の1つ以上の部分が:冷却装置内の冷却領域の1つ以上の壁に隣接して位置するように構成された外面を含んでいる。
134.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、恒温容器の壁が:冷却装置の1つ以上の内部表面と可逆的に接合するように構成される1つ以上の外面を含んでいる。
135.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、恒温容器の壁が:断熱材の1つ以上の部分に取り付けられた構造上の物質を含んでいる。
136.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、恒温容器の壁が、冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形のものである。
137.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、恒温容器の壁が:1組の冷却コイルに隣接して位置するように構成される表面を含んでいる。
138.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、断熱隔壁が:断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。
139.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、相変化材料領域が貯蔵領域より上に位置するように、断熱隔壁が構成される。
140.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、導管内の熱制御装置が:受動的な熱制御装置を含んでいる。
141.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、導管内の熱制御装置が:温度センサ;温度センサに取り付けられた電子制御装置;および電子制御装置に反応する電子制御の熱制御ユニットを含んでいる。
142.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器が冷却装置内における使用向けであるとき、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第1の開口は、1組の冷却コイルに隣接した恒温容器の1面に位置する。
143.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第1の開口が、第1の開口内に位置する第1の一方向性熱伝導体の外面に実質的に対応している大きさおよび形の第1の開口を含んでいる。
144.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、第1の一方向性熱伝導体が:ヒートパイプ装置を含んでいる。
145.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、第1の一方向性熱伝導体が:サーマルダイオード装置を含んでいる。
146.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、第1の一方向性熱伝導体が:第1の一方向性熱伝導体の外面と熱的に接続されており、相変化材料領域内に位置する1つ以上の熱伝導ユニットを含んでいる。
147.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、第1の一方向性熱伝導体が:冷却装置の冷却コイルに付属するように構成される取付ユニットを含んでいる。
148.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、取付ユニットが、熱膨張性材料から作製される。
149.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器が冷却装置内における使用向けであるとき、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第2の開口が、1組の冷却コイルに隣接した恒温容器の1面において位置する。
150.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、容器を実質的に規定する断熱材の一部分内の第2の開口が:第1の開口内に位置する第2の一方向性熱伝導体の外面に実質的に対応している大きさおよび形の第2の開口を含んでいる。
151.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、第2の一方向性熱伝導体が:ヒートパイプ装置を含んでいる。
152.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、第2の一方向性熱伝導体が:サーマルダイオード装置を含んでいる。
153.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、第2の一方向性熱伝導体が:第2の一方向性熱伝導体の外面と熱的に接続され、貯蔵領域内に位置する1つ以上の熱伝導ユニットを含んでいる。
154.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は、第2の一方向性熱伝導体が:冷却装置の冷却コイルに付属するように構成される取付ユニットを含んでいる。
155.いくつかの実施形態において、段落154の恒温容器は、取付ユニットが:熱膨張性材料から作製される取付ユニットを含んでいる。
156.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は:貯蔵領域内に位置し、導管内の熱制御装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
157.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は:貯蔵領域内に位置し、貯蔵領域内の加熱装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
158.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は:貯蔵領域内に位置し、伝達機器に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
159.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は:貯蔵領域内に位置し、冷却装置のための制御装置に取り付けられた温度センサをさらに含んでいる。
160.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は:貯蔵領域のために、相変化材料を収容するように構成されるライナー領域をさらに含んでいる。
161.いくつかの実施形態において、段落124の恒温容器は:容器に内在する第2の貯蔵領域および第2の相変化材料領域を形成するように内部領域を分割し、第2の貯蔵領域と第2の相変化材料領域との間の第2の導管を含んでいる第2の断熱隔壁をさらに含んでいる。
162.いくつかの実施形態において、段落161の恒温容器は:第2の貯蔵領域のために、相変化材料を収容するように構成されるライナー領域をさらに含んでいる。
163.いくつかの実施形態において、段落161の恒温容器は:容器を実質的に規定する断熱材の一部分内に存在する、容器に内在する第2の相変化材料領域と容器の外面との間の第3の開口;および第3の開口内に位置し、相変化材料領域から容器の外面への方向において熱を伝えるように構成された第3の一方向性熱伝導体をさらに含んでいる。
164.いくつかの実施形態において、冷却装置への温度制御増設部分は:冷却装置の冷凍部分内に適合するための大きさおよび形の容器を含んでいる蓄熱ユニット、冷却装置の冷却コイルの横断面よりも大きな縁部の寸法を有する開口部を含んでいる容器;冷却装置の冷却部分内と適合するための大きさおよび形のサーマルダイオードユニットであって、冷却装置の排気開口部に隣接して位置するように構成される上縁を含んでいるサーマルダイオードユニット;および温度センサを含んでいる制御ユニット、温度センサに反応する制御装置、および制御装置に反応するファンを含んでいる。
165.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、蓄熱ユニットが、冷却装置の冷却コイルの横断面よりも大きい縁部の寸法を有する単一の開口を含んでいる。
166.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、蓄熱ユニットの容器が:液体透過不能容器を含んでいる。
167.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、蓄熱ユニットの容器が:容器を実質的に充填する相変化材料を含んでいる。
168.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、サーマルダイオードユニットが:サーマルダイオードユニットの使用中実質的に垂直であるように構成される少なくとも1つの内部壁;少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間に形成される間隙を有する、少なくとも1つの内部壁と一致する大きさおよび形の少なくとも1つの外部壁、冷却装置の冷却部分内に位置するように構成される外面を含んでいる外部壁;間隙に隣接した少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられたメッシュ構造;間隙内の液体;間隙内の液体、間隙を取り囲むサーマルダイオードユニットの気体不透過性の内側領域を形成する、少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間の1つ以上の密封装置;および大気圧よりも小さい気体不透過性である内部領域内のガス圧を含んでいる。
169.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、サーマルダイオードユニットが、熱伝導性物質から作製される。
170.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、サーマルダイオードユニットが、間隙に隣接した少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられたメッシュ構造、多数の内部孔を含んでいるメッシュ構造、サーマルダイオードユニットが使用のために位置するとき、メッシュ構造の上縁へ液体を導くために十分な平均寸法の多数の内部孔を含んでいる。
171.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、サーマルダイオードユニットが:サーマルダイオードユニットが使用のために位置するとき、下縁において少なくとも1つの内部壁に取り付けられた底壁を含んでいる。
172.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、サーマルダイオードユニットが:サーマルダイオードユニットと熱的に接続されている熱伝達部品、サーマルダイオードユニットの上縁に隣接して位置する熱移動ユニットを含んでいる。
173.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、制御ユニットが:伝達機器を含んでいる。
174.段落164の冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、制御ユニットが:バッテリを含んでいる。
175.いくつかの実施形態において、冷却装置への温度制御増設部分は:恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定する断熱材の1つ以上の部分を含んでいる恒温容器、少なくとも第1の貯蔵領域および第2の貯蔵領域に内部領域を分割する断熱区分、第1の貯蔵領域に取り付けられた第1の導管、第2の貯蔵領域に取り付けられた第2の導管、冷却装置の通気導管内に位置するような大きさおよび形の第1の導管および第2の導管両方;恒温容器の第1の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形の第1のサーマルダイオードユニットであって、第1のサーマルダイオードユニットの上縁と熱的に接続されている、恒温容器の第1の導管内に位置するように構成される熱伝達部品を含んでいる上記第1のサーマルダイオードユニット恒温容器;恒温容器の第2の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形の第2のサーマルダイオードユニットであって、第2のサーマルダイオードユニットの上縁と熱的に接続されている、恒温容器の第2の導管内に位置するように構成される熱伝達部品を含んでいる上記第2のサーマルダイオードユニット;温度センサを含んでいる第1の制御ユニット、温度センサに反応する制御装置、および恒温容器の第1の貯蔵領域に取り付けられた制御装置に反応するファン;を含んでいる。
176.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、恒温容器が、家庭用冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形である。
177.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が:真空断熱材の1つ以上の部分を含んでいる。
178.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも5ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
179.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも7ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
180.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が:少なくとも10ft2・°F・h/BtuのR値を有する断熱材を含んでいる。
181.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が:容器に内在する第1の貯蔵領域に隣接したアクセス開口;およびアクセス開口と実質的に接合するように構成されるドアを含んでいる。
182.段落181においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、ドアが、少なくとも1つの断熱材を含んでいる。
183.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が:容器に内在する第2の貯蔵領域に隣接したアクセス開口;およびアクセス開口と実質的に接合するように構成されるドアを含んでいる。
184.段落183においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、ドアが、少なくとも1つの断熱材を含んでいる。
185.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が:凝縮した液体が容器の内側から流れることを可能にするように構成される、容器の下面における開口を含んでいる。
186.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、断熱材の1つ以上の部分が:冷却装置内の冷却領域の1つ以上の壁に隣接して位置するように構成される外面を含んでいる。
187.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、恒温容器の壁が:冷却装置の1つ以上の内部表面と可逆的に接合するように構成される1つ以上の外面を含んでいる。
188.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、恒温容器の壁が:断熱材の1つ以上の部分に取り付けられた構造上の物質を含んでいる。
189.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、恒温容器の壁が、冷却装置の冷却貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形のものである。
190.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、第1のサーマルダイオードユニットが:第1のサーマルダイオードユニットの使用の間、実質的に垂直になるように構成される少なくとも1つの内部壁;少なくとも1つの内部壁と適合する大きさおよび形の、少なくとも1つの外部壁であり、少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間に形成される間隙を有する少なくとも1つの外部壁、間隙に隣接する少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられたメッシュ構造;間隙内の液体;間隙を取り囲む第1のサーマルダイオードユニットの気体不透過性である内部領域を形成する、少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間の1つ以上の密封装置;および大気圧よりも小さい、気体不透過性である内部領域内のガス圧を含んでいる。
191.段落190においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、第1のサーマルダイオードユニットの少なくとも1つの内部壁が、熱伝導性金属から作製される。
192.段落190においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、メッシュ構造が:多数の内部孔、サーマルダイオードユニットが使用のために位置するとき、メッシュ構造の上縁へ液体を導くために十分な平均寸法の多数の内部孔を含んでいる。
193.段落190においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、メッシュ構造が:多数の内部孔、約100ミクロン未満の平均寸法の多数の内部孔を含んでいる。
194.段落190においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、メッシュ構造が、メッシュ構造と大部分の表面との間の熱的な接続によって内部壁の表面に取り付けられている。
195.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、第2のサーマルダイオードユニットが:第2のサーマルダイオードユニットの使用中実質的に垂直であるように構成される少なくとも1つの内部壁;少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間に形成される間隙を有する、少なくとも1つの内部壁と適合するための大きさおよび形の少なくとも1つの外部壁;間隙に隣接した少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられたメッシュ構造;間隙内の液体;少なくとも1つの内部壁と少なくとも1つの外部壁との間の1つ以上の密封装置、および大気圧よりも小さい気体不透過性である内部領域内のガス圧を含んでいる。
196.段落195においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、第2のサーマルダイオードユニットの少なくとも1つの内部壁が、熱伝導性金属から作製される。
197.段落195においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、メッシュ構造が:多数の内部孔、サーマルダイオードユニットが使用のために位置するときメッシュ構造の上縁へ液体を導くために十分な平均寸法の多数の内部孔を含んでいる。
198.段落195においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、メッシュ構造が:多数の内部孔、約100ミクロン未満の平均寸法の多数の内部孔を含んでいる。
199.段落195においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、メッシュ構造が、メッシュ構造と大部分の表面との間の熱的な接続によって内部壁の表面に取り付けられている。
200.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、第1の制御ユニットが:伝達ユニットを含んでいる。
201.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は、第2の制御ユニットが:伝達ユニットを含んでいる。
202.段落175においてのような冷却装置への温度制御増設部分のいくつかの実施形態は:冷却装置の冷却コイルに付属するように構成される熱伝導性付属品および熱伝導性付属品に取り付けられた多数の熱透過突出部分を含んでいる、取付ユニット;および冷却装置の冷凍庫部分内に適合するための大きさおよび形の液体透過不能容器を含んでいる蓄熱ユニット、熱伝導性付属品に取り付けられた多数の熱透過突出部分を受けるように構成される多数の開口を含んでいる容器をさらに含んでいる。
203.冷却装置への温度制御増設部分を形成する方法のいくつかの実施形態は、冷却装置の内側表面の測定値を取得すること;断熱材から形成された1つ以上の壁から恒温容器を形成し、冷却装置の内側表面および熱密封内部領域と可逆的に接合するように構成される外面を含んでいる恒温容器を形成すること;少なくとも1つの貯蔵領域、および少なくとも1つの相変化材料領域を形成するように、熱密封内部領域内に少なくとも1つの断熱隔壁を取り付けること;冷却装置内に恒温容器が設置されたとき、熱が、熱密封内部領域から冷却装置の内側表面へ導かれるように、1つ以上の壁を通して少なくとも1つの一方向性熱伝導体を設置すること;および相変化材料領域内に相変化材料を密封することを含んでいる。
204.段落203の冷却装置への温度制御増設部分を形成する方法の、いくつかの実施形態において、装置の内側表面の測定値の取得は:冷却装置に関する製品のデータを承認することを含んでいる。
205.段落203の冷却装置への温度制御増設部分を形成する方法の、いくつかの実施形態において、恒温容器の形成は:熱非伝導性物質と共に1つ以上の壁を密封することを含んでいる。
206.段落203の冷却装置への温度制御増設部分を形成する方法の、いくつかの実施形態において、熱密封内部領域への少なくとも1つの断熱隔壁の取り付けは:1つ以上の壁の内部表面に少なくとも1つの断熱隔壁を密封することを含んでいる。
207.段落203の冷却装置への温度制御増設部分を形成する方法の、いくつかの実施形態において、少なくとも1つの一方向性熱伝導体の設置は:冷却装置に関する製品のデータを参照することを含んでいる。
208.段落203の冷却装置への温度制御増設部分を形成する方法の、いくつかの実施形態において、相変化材料領域内の相変化材料の密封は:相変化材料領域内に置かれた容器内に相変化材料を密封することを含んでいる。
本書に記載されているいくつかの実施において、論理および類似する実施は、コンピュータプログラムまたは他の制御構造を含み得る。電子回路は、例えば、本書に記載されているさまざまな機能を実施するために、構成および配置された電流の1つ以上のパスを有し得る。いくつかの実施において、このような媒体が、本書に記載されているように機能するために実行可能である装置検出可能な命令を保持または伝えるとき、1つ以上の媒体は、装置検出可能な実施をもたらすように構成され得る。いくつかの変形において、例えば、実施は、本書に記載されている1つ以上の作動に対する関係において1つ以上の命令の受信または送信を行うなどにより、存在するソフトウェアもしくはファームウェア,またはゲートアレイもしくはプログラム可能ハードウェアの更新または変更を含み得る。あるいは、または更に,いくつかの変形において、実施は、専用ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアコンポーネント、および/または専用コンポーネントを実行さもなければ起動する汎用コンポーネントを含み得る。仕様または他の実施は、本書に記載されている有形の送信媒体の1つ以上の例によって送信され得、任意にパケット伝送によって、またはさもなければ何度も分散型媒体を通り抜けることによって送信される。
あるいはまたは更に,実施は、特殊用途命令シーケンスの実行、または本書で述べられている実質的に任意の機能動作の1つ以上の発生を、可能にする、誘発する、調整する、要求するまたはさもなければ引き起こすための回路の発動を含み得る。いくつかの変形において、本書の作動可能なまたは他の論理的記述は、ソースコードとして表現され、コンパイルされ得、またはさもなければ実行可能命令シーケンスとして発動される。例えばいくつかの背景において、実施は、C++、または他のコードシーケンスなどの、ソースコードによって、全体または一部において提供され得る。他の実施において、市販の技術および/または本技術分野の技術を用いたソースまたは他のコードの実施は、上級記述言語(例えば、CまたはC++プログラム言語において述べられた技術を初めに実施し、その後上記プログラム言語実施を、ロジック−シンセサイザブル(logic−synthesizable)言語実施、ハードウェア記述言語実施、ハードウェア設計シュミュレーション実施、および/または表現のそのような類似した形態に転換する)に、従い得る//実施され得る/翻訳され得る/転換され得る。例えば、いくつかのまたは全ての論理的表現(例えばコンピュータープログラム言語実施)は、Verilog−typeハードウェア記述(例えばハードウェア記述言語(HDL)および/または超高速集積回路ハードウェア記述言語(VHDL))またはハードウェア(例えば特定用途向け集積回路)を有する物理的実施を引き起こすために用いられる他の回路モデルとして現出し得る。当業者は、これらの教示の観点において、好適な伝達または計算エレメント、資材供給、作動装置、または他の構造を、どのように得るか、構成するか、および最適化するかを認識するであろう。
実施形態において、本書で述べられている主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASICs)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGAs)、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、または他の集積様式を介して実施され得る。しかし、一部または全体において本書で開示された実施形態のいくつかの態様は、1つ以上のコンピューターにおいて作動する1つ以上のコンピュータープログラムとして(例えば1つ以上のコンピューターシステムにおいて作動する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサにおいて作動する1つ以上のプログラムとして(例えば1つ以上のマイクロプロセッサにおいて作動する1つ以上のプログラム)、ファームウェアとして、またはそれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路において同等に実施され得、回路を設計することおよび/またはソフトウェアおよび/またはファームウェアのためにコードを書くことは、この開示の観点において当業者の技術の内に十分に存在し得る。加えて、本書で述べられている主題の態様は、さまざまな形態においてプログラム製品として供給されることが可能であり、本書で述べられている主題の例示的な実施形態は、流通を実際に行うために用いられる信号担持媒体の特定の種類にかかわらず適用される。信号担持媒体の例は、以下のものを含んでいるが、それらに限定されない:フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク装置、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピューターメモリー等などのレコーダブル型媒体;ならびにデジタルおよび/またはアナログ通信媒体(例えば光ファイバーケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンク(例えば送信機、受信機、伝達論理、受信能力論理等。)、等)などの伝達型媒体。
一般的な意味において、本書で述べられているさまざまな実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはそれらの実質的に任意の組み合わせなど、広範囲の電気部品;および剛体、スプリングまたはねじり体、水力学、電磁駆動装置、および/またはそれらの実質的に任意の組み合わせなど、機械力または運動を与え得る広範囲の構成部分を有する電気機械システムのさまざまな種類によって、個々におよび/または集合的に実施され得る。
その結果、本書に用いられている“電気機械システム”は、変換器(例えば作動装置、モーター、圧電単結晶、微小電気機械システム(MEMS)、等)と使用可能に連結された電気回路、少なくとも1つの分離した電気回路を有する電気回路、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータープログラム(例えば、本書で述べられている工程および/または装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータープログラムによって構成された汎用コンピューター、または本書で述べられている工程および/または装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータープログラムによって構成されたマイクロプロセッサ)によって構成された汎用計算機を形成する電気回路、メモリー装置(例えばメモリーの形態(例えばランダムアクセス、フラッシュ、リード専用、等))を形成する電気回路、通信装置(例えばモデム、通信スイッチ、光電気機器、等)を形成する電気回路、および/または光学のまたは他のアナログ(例えばグラフェンベース回路)など、それらの任意の非電気的アナログを含んでいるが、これらに限定されない。電気機械システムの例は、種々の家電システム、医療機器、同様に、モーター付き輸送システム、工場自動化システム、防犯システム、および/または通信/計算システムなど、他のシステムを含んでいるが、これらに限定されない。本書で用いられる電気機械は、背景が別の方法を指示する場合を除き、電気および機械作動両方を有するシステムに必ずしも限定されない。
一般的な意味において、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはそれらの任意の組み合わせによって、個々におよび/または集合的に実施され得る本書で述べられているさまざまな態様は、“電気回路”のさまざまな種類から成るとみなし得る。その結果、本書で用いられる“電気回路”は、少なくとも1つの分離した電気回路を有する電気回路、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータープログラム(例えば、本書で述べられている工程および/または装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータープログラムによって構成された汎用コンピューター、または本書で述べられている工程および/または装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータープログラムによって構成されたマイクロプロセッサ)によって構成される汎用計算機を形成する電気回路、メモリー装置(例えばメモリーの形態(例えばランダムアクセス、フラッシュ、リード専用、等))を形成する電気回路、および/または通信装置(例えばモデム、通信スイッチ、光電気機器、等)を形成する電気回路を含んでいるがこれらに限定されない。本書で述べられている主題は、アナログまたは電子ファッションまたはそれらのいくつかの組み合わせにおいて、実施され得る。
本書で述べられている装置および/または工程の少なくとも一部分は、画像処理システムに統合され得る。典型的な画像処理システムは、概して1つ以上のシステムユニット収納、ビデオ表示装置、揮発性または非揮発性メモリーなどのメモリー、マイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステムなどの計算エンティティ、ドライバー、適用業務プログラム、1つ以上の相互作用装置(例えばタッチパッド、タッチスクリーン、アンテナ、等)、フィードバックループおよびモーター制御(例えば、レンズの位置および/または速度の探知のためのフィードバック;望ましい焦点を与えるためのレンズの可動/歪みのためのモーター制御)を含んでいる制御システムを概して含んでいる。画像処理システムは、概してデジタルスチルシステムおよび/またはデジタモーションシステムなどにおいて見つけられる、好適な市販の入手可能な構成部分を利用して、実施され得る。
本書で述べられている装置および/または工程の少なくとも一部分は、データ処理システムに統合され得る。データ処理システムは、1つ以上のシステムユニット収納、ビデオ表示装置、揮発性または非揮発性メモリーなどのメモリー、マイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステムなどの計算エンティティ、ドライバー、グラフィカルユーザーインターフェイス、および適用業務プログラム、1つ以上の相互作用装置(例えばタッチパッド、タッチスクリーン、アンテナ、等)、および/またはフィードバックループおよびモーター制御(例えば、位置および/または速度の探知のためのフィードバック;構成部分および/または数量の可動および/または調節のためのモーター制御)を含んでいる制御システムを概して含んでいる。データ処理システムは、概してデータ計算/通信および/またはネットワークコンピューティング/通信システム等において見つけられる、好適な市販の入手可能な構成部分を利用して、実施され得る。
本書で述べられている構成部分(例えば働き)、装置、物体、およびそれらに付随する考察は、概念的明確さのために例として用いられ得、さまざまな形状修飾が予想される。その結果、本書で用いられている示された特定の見本および付随する考察は、より一般的な分類の典型となるように意図されている。概して、特定の見本の使用は、その分類の典型となるように意図されており、含まれていない特定の構成部分(例えば働き)、装置、および物体は、制限的に解されるべきではない。
本書において述べられる主題は、内部に含まれる相違する構成部分、または相違する他の構成部分と接続された相違する構成部分を時に示す。このように描かれている構造は、単に典型的ものであり、同じ機能性を果たす多くの他の構造が実施され得ることが理解される。概念上の意図において、同じ機能性を果たす任意の配置の構成部分は、望ましい機能性を果たすように効果的に“関連して”いる。したがって、特定の機能性を果たす本書で組み合わせられた任意の2つの構成部分は、構造または中間構成部分に関係なく、望ましい機能性が果たされるように、お互いに“関連する”として認識され得る。同様に、関連している任意の2つの構成部分は、望ましい機能性を果たすためにお互いに“使用可能に接続した”、または“使用可能に連結された”としてもまたみなされ得、関連する可能性がある任意の2つの構成部分は、望ましい機能性を果たすためにお互いに“使用可能に連結できる”としてもまたみなされ得る。使用可能に連結できるということの特定の例は、物理的に接合可能および/または物理的に相互作用する構成部分、および/または無線で相互作用可能、および/または無線で相互作用する構成部分、および/または論理的に相互作用する、および/または論理的に相互作用可能な構成部分を含んでいるが、これらに限定されない。
いくつかの例において、1つ以上の構成要素は、本書において例えば「構成される(“configured to”“configured by”“configurable to”)」、「動作可能であるように(“operable/operative
to”)」「適合される/適合可能である(“adapted/adaptable”)」「可能である(“able to”)」「順応する(“conformable/conformed to”)」のように言及され得る。これらの用語(例えば「構成される」)は一般に、文脈の異なる要請が無い限り、活動状態および/または非活動状態および/または待機状態の構成要素を包含する。
本願の目的のため、「クラウド」コンピューティングは、クラウドコンピューティングの文献における記載のように理解され得る。例えば、クラウドコンピューティングは、業務として、コンピュータの能力またはストレージの能力を送付する方法またはシステムであり得る。「クラウド」は、1つ以上のクライアント、アプリケーション、プラットフォーム、インフラストラクチャ、および/またはサーバを含んでいるが、それに限定されない、コンピュータまたはストレージの能力の送付における、送付または補助を行う1つ以上のハードウエアおよび/またはソフトウエアを表し得る。クラウドはクライアント、アプリケーション、プラットフォーム、インフラストラクチャ、および/またはサーバに関連する1つ以上のハードウエアおよび/またはソフトウエアを表し得る。例えば、クラウドおよびクラウドコンピューティングは、1つ以上のコンピュータ、プロセッサ、ストレージメディア、ルーター、スイッチ、モデム、バーチャルマシン(例えばバーチャルサーバ)、データセンター、オペレーティングシステム、ミドルウエア、ファームウエア、ハードウエアバックエンド、ソフトウエアバックエンド、および/またはソフトウエアアプリケーションを表し得る。クラウドはプライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、および/またはコミュニティクラウドを表し得る。クラウドはパブリック、プライベート、セミプライベート、ディストリビュータブル、スケーラブル、フレキシブル、テンポラリー、バーチャル、および/またはフィジカルであり得る、構成された演算リソースの共有されたプールであり得る。クラウドまたはクラウドサービスは1つ以上のタイプのネットワーク、例えばモバイルコミュニケーションネットワークおよびインターネットを介して送付され得る。
本願において使用されるとき、クラウドまたはクラウドサービスは、infrastructure−as−a−service(“IaaS”)、platform−as−a−service(“PaaS”)、software−as−a−service(“SaaS”)、および/またはdesktop−as−a−service(“DaaS”)のうちのいずれか1つ以上であり得る。非限定的な例として、IaaSは例えば、バーチャルサーバおよび/またはストレージセンターを開始、停止、アクセス、および/または構成し得る、1つ以上のバーチャルサーバインスタンシエイションであり得る(例えば1つ以上のプロセッサ、ストレージスペース、および/またはネットワークリソースをオンデマンドで提供する、例えばEMCおよびRackspace)。PaaSは例えば、インフラストラクチャにおいて提供される1つ以上のソフトウエアおよび/または開発ツールを包含し得る(例えばクライアントがソフトウエアインターフェイスおよびアプリケーションを作ることができる、演算プラットフォームおよび/またはソリューションスタック、例えばMicrosoft Azure)。SaaSは例えば、サービスプロバイダにより提供され、ネットワークを介してアクセス可能なソフトウエアを包含し得る(例えばソフトウエアアプリケーションがネットワーク上に保存され得る、アプリケーションおよび/またはデータのためのソフトウエア、例えばGoogle Apps、SalesForce)。DaaSは例えば、デスクトップ、アプリケーション、データ、および/またはサービスをネットワークを介してユーザに提供することを包含し得る(例えばマルチアプリケーションフレームワーク、フレームワークのアプリケーション、アプリケーションに関連するデータ、ならびに/またはアプリケーションおよび/もしくはデータに関連するサービスをネットワークを介して提供する、例えばCitrix)。上述のものは、本願において「クラウド」または「クラウドコンピューティング」として言及されるシステムおよび/または方法のタイプの典型例を意図するものであり、完全な、または網羅的なものと解されるべきではない。
ここに説明した本主題の具体的な態様を図示及び説明したが、ここに説明した主題及びそれを拡張した態様から逸脱しない限り、変形及び変更を加えることができる。したがって、付属の請求項はその範囲内に、ここに説明した主題の真の精神及び範囲に含まれるものとしてすべての変形及び変更が含まれる。一般に、ここで使用した文言、特に付属の請求項(例えば、付属の請求項の本文)で使用した文言は、一般に「オープン」な文言であることを意図したものである(例えば、「含んでいる」という文言は、「含んでいるが、これらに限定されるものではない」と解釈すべきであり、「有している」という文言は、「少なくとも有している」と解釈すべきであり、「含む」という文言は、「含むが、これらに限定されるものではない」と解釈すべきである)。さらに、導入された請求項の記載の特定数が意図されているのであれば、このような意図は請求項中で明示的に記載されており、このような明示的な記載がない場合には、このような意図は存在しない。理解の一助として例を挙げると、以下の付属の請求項において、請求項の記載を導入するために、
「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」等の導入的表現が使用され得る。しかし、たとえ同一請求項中に「1つ以上」又は「少なくとも1つ」という導入表現と、「a」又は「an」等の不定冠詞とを含んでいたとしても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入は、このような導入された請求項の記載を含む特定の請求項を、その記載1つのみを含む請求項に限定することを含むと解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は、通常、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」を意味すると解釈すべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するために使用されている定冠詞の使用についても当てはまる。さらに、たとえ請求項で導入された記載の特定数が明示的に記載されていたとしても、このような記載は、通常、少なくとも記載された数を意味していると解釈されるべきである(例えば、修飾語を使わずに単に「2つの記載」と記載されている場合、通常、当該記載が少なくとも2つ又は2つ以上含まれていることを意味する)。さらに、「A、B及びC等のうちの少なくとも1つ」に類似の表現形式が使用されている場合、一般にこのような文構造は、限定されるものではないが、「A、B及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」には、Aだけを有するシステム、Bだけを有するシステム、Cだけを有するシステム、A及びBを共に有するシステム、A及びCを共に有するシステム、B及びCを共に有するシステム、及び/又はA、B及びCを共に有するシステム等を含むことを意図している。「A、B又はC等のうちの少なくとも1つ」に類似の表現形式が使用されている場合、一般にこのような文構造は、限定されるものではないが、「A、B又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」には、Aだけを有するシステム、Bだけを有するシステム、Cだけを有するシステム、A及びBを共に有するシステム、A及びCを共に有するシステム、B及びCを共に有するシステム、及び/又はA、B及びCを共に有するシステム等を含むことを意図している。通常、2つ以上の代替の文言を提示する選言的な文言及び/又は表現は、それが明細書中、請求項中又は図面中のいずれに記載されていたとしても、文脈と矛盾しない限りにおいて、複数の文言のうちの1つを含んでいる可能性、複数の文言のうちの一方を含んでいる可能性、又は複数の文言の双方を含んでいる可能性を考慮しているものであると理解すべきである。例えば、「A又はB」という表現は、通常、「A」である可能性、又は「B」である可能性、又は「A及びB」である可能性を含んでいるものと理解される。
付属の請求項に関して、請求項中に記載の動作は、一般に任意の順序で実施しても構わない。また、様々な動作上の流れが一連の流れとして示されているが、種々の動作は図示された順序とは別の順序で実施されてもよいし、同時に実施されてもよい。このような別の順序の例には、文脈と矛盾しない限りにおいて、重複、交互、断続、並べ替え、増分、準備、追加、同時、逆、又はその他の種々の順序が含まれ得る。さらに、「反応して」、「関連して」等の文言、又はその他の過去時制形容詞は、文脈と矛盾しない限りにおいて、一般にこのような変形例を除外することを意図したものではない。
本明細書において参照された上記の全ての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願公開、および非特許公開は、本書と矛盾しない程度まで参照によって本書に組み入れられる。
さまざまな態様および実施形態が本書において開示されている一方、他の態様および実施形態が、当業者にとって明確になるであろう。以下の特許請求の範囲に示される真の範囲および精神と共に、本書に開示されているさまざまな態様および実施形態は、例証の目的のためであり、制限的であると意図されるべきではない。
態様1.
冷却装置内における使用のための恒温容器であって、
(1)冷却装置の貯蔵領域内に適合するための大きさおよび形の恒温容器を実質的に規定しており、かつ(2)上記恒温容器の一辺にある開口、および当該開口に対して遠位にある、上記容器に内在する貯蔵領域を形成している、断熱材の1つ以上の部分;ならびに
(1)上記容器に内在する相変化材料を保持するように構成されているタンクを実質的に形成しており、かつ(2)上記タンクの第1の壁が上記容器の一辺にある上記開口と隣接しており、上記タンクの第2の壁が上記貯蔵領域に隣接して配置されるように、上記断熱材の1つ以上の部分内に配置されている、2つ以上の壁
を備えている、冷却装置における使用のための恒温容器。
態様2.
内部領域を備えている恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定している、断熱材の1つ以上の部分;
上記容器に内在する貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように上記内部領域を分けており、かつ上記貯蔵領域および上記相変化材料領域の間に導管を含んでいる、熱的に分離されている隔壁;
上記導管内部にある、熱制御装置;
上記容器を実質的に規定している上記断熱材の部分の内部にあり、かつ上記容器に内在する上記相変化材料領域および上記容器の外面の間にある、開口;
上記相変化材料から上記容器の上記外面までの方向に熱を伝えるように構成されており、上記開口内部に配置されている、一方向性熱伝導体;ならびに
上記冷却装置の内部に配置されるように構成されている放熱部材、および上記一方向性熱伝導体と熱的に接続している熱伝達部品を備えており、かつ上記容器の上記外面に隣接する、熱分散ユニットを備えている、冷却装置における使用のための恒温容器。
態様3.
上記導管の内部にある上記熱制御装置が、温度センサ;当該温度センサに取り付けられている電子制御装置;および当該電子制御装置に応答する電子制御の熱制御ユニットを備えている、態様2に記載の恒温容器。
態様4.
上記一方向性熱伝導体がヒートパイプ装置を備えている、態様2に記載の恒温容器。
態様5.
上記発熱ユニットが、上記一方向性熱伝導体と熱的に接続しているペルティエ素子を備えている熱伝達部品を備えている、態様2に記載の恒温容器。
態様6.
冷却装置における使用のための恒温容器であって、
内部領域を備えている恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定している断熱材の1つ以上の部分;
上記恒温容器に内在する貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように上記内部領域を分けており、かつ上記貯蔵領域および上記相変化材料領域の間に導管を含んでいる、断熱隔壁;
上記導管の内部に配置されている熱移動要素を含んでおり、上記貯蔵領域の内部にある、サーマルダイオードユニット;
上記恒温容器に内在する上記相変化材料領域および上記恒温容器の外面の間にあり、かつ上記恒温容器を実質的に規定している上記断熱材の部分の内部にある、開口;
上記相変化材料領域から上記恒温容器の上記外面までの方向に熱を伝えるように構成されており、上記開口の内部に配置されている、一方向性熱伝導体;ならびに
上記冷却装置の内部に配置されるように構成されている放熱部材、および上記一方向性熱伝導体と熱的に接続されている熱伝達部品を備えており、かつ上記恒温容器の上記外面に隣接する、熱分散ユニットを備えている、冷却装置における使用のための恒温容器。
態様7.
上記一方向性熱伝導体がヒートパイプ装置を備えている、態様6に記載の恒温容器。
態様8.
上記熱分散ユニットの上記熱伝達部品が、熱エネルギーを、上記一方向性熱伝導体から離して伝達するように配置されている熱電ユニットを含み、
上記貯蔵領域の内部に配置されている温度センサ;
上記冷却装置の外部に配置されるように構成されている光起電ユニット;
上記光起電ユニットに取り付けられている逆変換装置;
上記逆変換装置に取り付けられている、密閉されているバッテリ;
上記バッテリに取り付けられている送信機;および
上記温度センサからの入力に応じて上記熱電ユニットに動作信号を送るように、および上記送信機に動作信号を送るように構成されており、かつ上記熱電ユニット、上記温度センサ、上記密閉されているバッテリ、および上記送信機に取り付けられている、制御装置を、さらに備えている、態様6に記載の恒温容器。
態様9.
上記冷却装置のための制御装置に取り付けられており、上記貯蔵領域の内部に配置されている温度センサをさらに備えている、態様6に記載の恒温容器。
態様10.
サーマルダイオードユニットの使用の間に、実質的に垂直であるように構成されている、少なくとも1つの内部壁;
上記少なくとも1つの内部壁と揃う大きさおよび形の、少なくとも1つの外部壁であって、上記少なくとも1つの内部壁および上記少なくとも1つの外部壁との間に形成されている間隙を有している少なくとも1つの外部壁;
上記間隙に隣接する上記少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられたメッシュ構造;
上記間隙内の液体;
上記間隙を取り囲んでいる上記サーマルダイオードユニットの気体不透過性である内部領域を形成している、上記少なくとも1つの内部壁および上記少なくとも1つの外部壁の間にある、1つ以上の密封装置;ならびに
気体不透過性である内部領域の内部にある、大気圧より小さいガス圧を備えている恒温容器における使用のために構成されたサーマルダイオードユニット。
態様11.
恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定しており、内部領域を備えている、断熱材の1つ以上の部分;
上記容器に内在する貯蔵領域および相変化材料領域を形成するように上記内部領域を分けており、かつ上記貯蔵領域および上記相変化材料領域の間に導管を含んでいる、上記断熱隔壁;
上記導管の内部にある熱制御装置;
第1の開口部であって、上記容器に内在する相変化材料領域および上記容器の外面の間にあり、上記容器を実質的に規定している上記断熱材の部分にある、開口部;
上記相変化材料領域から上記容器の上記外面までの方向に熱を伝えるように構成されており、上記第1の開口の内部に配置されている、一方向性熱伝導体;
上記容器内部の上記貯蔵領域および上記容器の外面の間にあり、上記容器を実質的に規定している上記断熱材の部分の内部にある、第2の開口;および
上記貯蔵領域から上記容器の上記外面までの方向に熱を伝えるように構成されており、上記第2の開口の内部に配置されている、第2の一方向性熱伝導体
を備えている、冷却装置における使用のための恒温容器。
態様12.
上記導管内の上記熱制御装置が、温度センサ;上記温度センサに取り付けられている電子制御装置;および上記電子制御装置に応答する電子制御の熱制御ユニットを備えている、態様11に記載の恒温容器。
態様13.
上記第1の一方向性熱伝導体がヒートパイプ装置を備えている、態様11に記載の恒温容器。
態様14.
上記第1の一方向性熱伝導体がサーマルダイオード装置を備えている、態様11に記載の恒温容器。
態様15.
上記第2の一方向性熱伝導体がヒートパイプ装置を備えている、態様11に記載の恒温容器。
態様16.
上記第2の一方向性熱伝導体がサーマルダイオード装置を備えている、態様11に記載の恒温容器。
態様17.
上記導管内の上記熱制御装置に取り付けられており、上記貯蔵領域の内部に配置されている温度センサをさらに備えている、態様11に記載の恒温容器。
態様18.
上記貯蔵領域に内在する第2の貯蔵領域および上記容器内部の第2の相変化材料領域を形成するように上記内部領域を分けており、かつ上記第2の貯蔵領域および上記第2の相変化材料領域の間に第2の導管を含んでいる、第2の断熱隔壁をさらに備えている、態様11に記載の恒温容器。
態様19.
冷却装置の冷凍部の内部に適合するような大きさおよび形の容器を備えており、当該容器が上記冷却装置の冷却コイルの横断面より大きな縁部の寸法を有している開口部を備えている、蓄熱ユニット;
上記冷却装置の排気開口に隣接して配置されるように構成されている上端を備えている、上記冷却装置の冷蔵部の内部と適合する大きさおよび形のサーマルダイオードユニット;ならびに
温度センサ、上記温度センサに応答する制御装置、および上記制御装置に応答するファンを備えている制御ユニット
を備えている、冷却装置への温度制御の増設部分。
態様20.
上記サーマルダイオードユニットが、
上記サーマルダイオードユニットの使用の間に、実質的に垂直であるように構成されている少なくとも1つの内部壁;
上記少なくとも1つの内部壁と上記少なくとも1つの外部壁との間に形成される間隙を有しており、上記冷却装置の冷蔵部の内部に配置されるように構成されている外面を備えている、上記少なくとも1つの内部壁と適合する大きさおよび形の、少なくとも1つの外部壁する上記少なくとも1つの外部壁;
上記間隙に隣接する上記少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられているメッシュ構造;
上記間隙の内部にある液体;
上記間隙を取り囲んでいる上記サーマルダイオードユニットの気体不透過性である内部領域を形成している、上記少なくとも1つの内部壁および上記少なくとも1つの外部壁の間にある、1つ以上の密封装置;および
上記気体不透過性である内部領域の内部にある、大気圧より小さいガス圧
を備えている、態様19に記載の冷却装置への温度制御の増設部分。
態様21.
恒温容器の1つ以上の壁を実質的に規定している断熱材の1つ以上の部分、恒温容器の少なくとも第1の貯蔵領域および第2の貯蔵領域に上記内部領域を分割する熱的に分離されている仕切、上記第1の貯蔵領域に取り付けられている第1の導管、第2の貯蔵領域に取り付けられている第2の導管を備えており、当該第1の導管および第2の導管の両方が、冷却装置の通気導管の内部に配置されるような大きさおよび形である、恒温容器;
上記恒温容器の上記第1の貯蔵領域の内部と揃うような大きさおよび形の第1のサーマルダイオードユニットであって、当該第1のサーマルダイオードユニットは、当該第1のサーマルダイオードユニットの上端と熱的に接続している恒温容器熱伝達部品を備えており、当該熱伝達部品は、上記恒温容器の上記第1の導管の内部に配置されるように構成されている、第1のサーマルダイオードユニット恒温容器;
上記恒温容器の上記第2の貯蔵領域の内部に嵌合するような大きさおよび形の第2のサーマルダイオードユニットであって、当該第2のサーマルダイオードユニットは、当該第2のサーマルダイオードユニットの上端と熱的に接続している恒温容器熱伝達部品を備えており、第2のサーマルダイオードユニット恒温容器;
温度センサ、当該温度センサに応答する制御装置、および上記恒温容器の上記第1の貯蔵領域に取り付けられている当該制御装置に応答するファンを備えている第1の制御ユニット;ならびに
温度センサ、当該温度センサに応答する制御装置、および上記恒温容器の上記第2の貯蔵領域に取り付けられている当該制御装置に応答するファンを備えている第2の制御ユニット
を備えている、冷却装置への温度制御の増設部分。
態様22.
上記第1のサーマルダイオードユニットが、
上記第1のサーマルダイオードユニットの使用の間に、実質的に垂直であるように構成されている少なくとも1つの内部壁;
上記少なくとも1つの内部壁および上記少なくとも1つの外部壁の間に形成されている間隙を有している、上記少なくとも1つの内部壁と適合する大きさおよび形の、少なくとも1つの外部壁;
上記間隙に隣接する上記少なくとも1つの内部壁の表面に取り付けられているメッシュ構造;
上記間隙の内部にある液体;
上記間隙を取り囲んでいる上記第1のサーマルダイオードユニットの気体不透過性である内部領域を形成している、上記少なくとも1つの内部壁および上記少なくとも1つの外部壁の間にある、1つ以上の密封装置;ならびに
上記気体不透過性である内部領域の内部にある、大気圧より小さいガス圧
を備えている、態様21に記載の恒温容器。
態様23.
上記冷却装置の冷却コイルに取り付けるために構成されている熱伝導性の取付具、および上記熱伝導性の取付具に付加されている複数の熱伝達性の突起を備えている、取付具;ならびに
冷却装置の冷凍部の部分と揃うような大きさおよび形の、液体を浸透させない容器を備えている蓄熱ユニットであって、当該容器は、上記熱伝導性の取付具に付加されている上記複数の熱伝達性の突起を受け入れるように構成されている複数の開口を備えている、蓄熱ユニット
をさらに備えている、態様21に記載の冷却装置への温度制御の増設部分。
態様24.
冷却装置の内側表面の測定値を取得すること;
上記冷却装置の上記内側表面および熱的に密閉されている内部領域と逆向きに一致構成されている外面を備えている恒温容器を、断熱材から形成されている1つ以上の壁から形成すること;
上記熱的に密閉されている内部領域の内部に少なくとも1つの断熱隔壁を付加して、少なくとも1つの貯蔵領域および少なくとも1つの相変化材料領域を形成すること;
上記恒温容器が上記冷却装置の内部に設置されているときに、熱が、上記熱的に密閉されている内部領域から上記冷却装置の内側表面に伝導されるように、上記1つ以上の壁を通る少なくとも1つの一方向性熱伝導体を配置すること;ならびに
上記相変化材料領域の内部に相変化材料を封入すること
を包含している、冷却装置に温度制御の増設部分を形成する方法。
態様25.
上記内部表面の上記測定値を取得することが、上記冷却装置に関する製造者のデータを受け入れることを含んでいる、態様24に記載の方法。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図であり、装置内の熱移動を示している。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
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恒温容器の概略図である。
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サーマルダイオード装置の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
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冷却装置における使用における恒温容器の概略図であり、装置内の熱移動を示している。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器および遠隔通信装置の概略図である。
冷却装置における使用における恒温容器の概略図である。