JP6703007B2 - フーリエ変換質量分析計 - Google Patents
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Description
本願は、2015年4月25日に出願された米国仮特許出願第62/152,872号の利益を主張するものであり、該米国仮特許出願の内容は、その全体が参照により本明細書中に援用される。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するためのシステムであって、
イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する、四重極ロッドと、複数の補助電極とを含む、四重極と、
前記四重極ロッドの出射端の近傍の前記四重極ロッドと同軸方向に位置する、出射レンズと、
前記出射レンズと同軸方向に位置し、前記出射レンズの他側上に位置する、破壊的検出器と、
前記四重極、前記出射レンズ、および前記破壊的検出器と通信する、プロセッサであって、
前記四重極をイオンで充填し、いったん充填されると、前記イオンを冷却するために、前記四重極のガス入口および出口を制御することによって、圧力およびガス流動を前記四重極内に印加することと、
前記充填および冷却の間、前記イオンを前記四重極内にトラップするために、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を前記四重極ロッドに、1つまたはそれを上回るDC電圧を前記複数の補助電極に、かつDC電圧およびRF電圧を前記出射レンズに印加することと、
前記充填および冷却後、前記イオンをコヒーレントに発振させるために、コヒーレント励起を前記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することと、
前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振するイオンを前記出射レンズを通して前記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するために、前記複数の補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させ、前記出射レンズのDC電圧を変化させることと
を行う、プロセッサと、
を備える、システム。
(項目2)
前記プロセッサは、前記コヒーレントに発振するイオンが、コヒーレンスの喪失を防止するために十分に高速であるが、高分解能スペクトルを前記コヒーレントに発振するイオンから計算するために十分に長い期間時間にわたって、前記コヒーレントに発振するイオンを前記破壊的検出器に提供するために十分に低速で吐出されるように、前記補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させ、前記出射レンズのDC電圧を変化させる、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記プロセッサは、前記四重極のガス入口および出口を制御し、0.5×10 −5 〜5×10 −5 torrの値において、前記圧力を前記四重極内に印加する、項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記複数の補助電極は、前記四重極ロッドの中心部分を囲繞するカラー電極と、前記出射端の近傍に位置する複数の線形加速器(Linac)電極とを備え、
前記充填および冷却の間、前記イオンを前記四重極内にトラップするために、前記プロセッサは、DC電圧を前記カラー電極に、DC電圧を前記複数のLinac電極に印加することによって、1つまたはそれを上回るDC電圧を前記複数の補助電極に印加し、
前記コヒーレントに発振するイオンを軸方向に吐出するために、前記プロセッサは、前記カラー電極のDC電圧を変化させることによって、前記複数の補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させる、
項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記コヒーレント励起は、双極DC励起パルス電圧を含む、項目1に記載のシステム。
(項目6)
前記プロセッサは、前記四重極のうちの少なくとも2つのロッド間に設置される周波数発生器およびトロイダル変圧器を制御することによって、前記双極DC励起パルス電圧を前記四重極のうちの少なくとも2つのロッドに印加する、項目5に記載のシステム。
(項目7)
前記プロセッサは、0.5〜5μsのパルス幅を伴う前記双極DC励起パルス電圧を印加する、項目6に記載のシステム。
(項目8)
前記プロセッサは、前記コヒーレントに発振するイオンが、15〜30msの時間期間にわたって、前記出射レンズを通して前記破壊的検出器に吐出されるように、前記カラー電極のDC電圧を変化させ、前記出射レンズのDC電圧を変化させる、項目4に記載のシステム。
(項目9)
前記充填および冷却の間、正イオンを前記四重極内にトラップするために、前記プロセッサは、第1のDC Linac電圧を前記複数のLinac電極に、前記第1のDC Linac電圧より負の第1のDCカラー電圧を前記カラー電極に、かつ前記第1のDC
Linac電圧より正の第1のDC出射レンズ電圧を前記出射レンズに印加する、項目4に記載のシステム。
(項目10)
前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振する正イオンを前記出射レンズを通して前記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するために、前記プロセッサは、前記カラー電極のDC電圧を前記第1のDCカラー電圧から第2のDCカラー電圧に変化させ、前記出射レンズのDC電圧を前記第1のDC出射レンズ電圧から第2の出射レンズ電圧に変化させ、前記第2のDCカラー電圧は、前記第1のDCカラー電圧より負ではないが、依然として、前記第1のLinac電圧より負であって、前記第2の出射レンズ電圧は、前記第1のLinac電圧と同一である、項目9に記載のシステム。
(項目11)
前記充填および冷却の間、負イオンを前記四重極内にトラップするために、前記プロセッサは、第1のDC Linac電圧を前記複数のLinac電極に、前記第1のDC Linac電圧より正の第1のDCカラー電圧を前記カラー電極に、かつ前記第1のDC
Linac電圧より負の第1のDC出射レンズ電圧を前記出射レンズに印加する、項目4に記載のシステム。
(項目12)
前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振する負イオンを前記出射レンズを通して前記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するために、前記プロセッサは、前記カラー電極のDC電圧を前記第1のDCカラー電圧から第2のDCカラー電圧に変化させ、前記出射レンズのDC電圧を前記第1のDC出射レンズ電圧から第2の出射レンズ電圧に変化させ、前記第2のDCカラー電圧は、前記第1のDCカラー電圧より正ではないが、依然として、前記第1のLinac電圧より正であって、前記第2の出射レンズ電圧は、前記第1のLinac電圧と同一である、項目11に記載のシステム。
(項目13)
前記複数のLinac電極の各Linac電極の半径方向寸法は、前記複数のLinac電極に印加されるDC電圧によって生成される電場の成分が、前記コヒーレントに発振するイオンを前記四重極ロッドの出射端に向かって軸方向に加速させるように、前記四重極の軸に沿ってテーパ状である、項目4に記載のシステム。
(項目14)
前記プロセッサはさらに、ある時間期間にわたって、前記コヒーレントに発振するイオンが前記破壊的検出器に衝打するにつれて、前記破壊的検出器によって生成される強度をメモリ内に記録し、フーリエ変換を使用して、前記時間期間にわたって記録された強度を周波数スペクトルに変換し、前記コヒーレントに発振するイオンの質量スペクトルを前記周波数スペクトルから計算する、項目1に記載のシステム。
(項目15)
線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するための方法であって、
プロセッサを使用して、前記四重極のガス入口および出口を制御することにより、四重極をイオンで充填し、圧力およびガス流動を前記四重極内で印加することによって、前記イオンを冷却するステップであって、
前記四重極は、イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する、四重極ロッドと、複数の補助電極とを含み、
出射レンズが、前記四重極ロッドの出射端の近傍の前記四重極ロッドと同軸方向に位置し、
破壊的検出器が、前記出射レンズと同軸方向に位置し、前記出射レンズの他側上に位置する、ステップと、
前記プロセッサを使用して、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を前記四重極ロッドに、1つまたはそれを上回るDC電圧を前記複数の補助電極に、かつDC電圧およびRF電圧を前記出射レンズに印加することによって、前記充填および冷却の間、前記イオンを前記四重極内にトラップするステップと、
前記プロセッサを使用して、コヒーレント励起を前記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することによって、前記充填および冷却後、前記イオンをコヒーレントに発振させるステップと、
前記プロセッサを使用して、前記複数の補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させ、前記出射レンズのDC電圧を変化させることによって、前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振するイオンを前記出射レンズを通して前記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するステップと、
を含む、方法。
(項目16)
非一過性かつ有形のコンピュータ可読記憶媒体を備える、コンピュータプログラム製品であって、そのコンテンツは、線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するための方法を行うように、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含み、前記方法は、
システムを提供するステップであって、前記システムは、1つまたはそれを上回る固有のソフトウェアモジュールを備え、前記固有のソフトウェアモジュールは、充填および冷却制御モジュールと、励起制御モジュールと、吐出制御モジュールとを備える、ステップと、
前記充填および冷却制御モジュールを使用して、前記四重極のガス入口および出口を制御することにより、四重極をイオンで充填し、圧力およびガス流動を前記四重極内で印加することによって、前記イオンを冷却するステップであって、
前記四重極は、イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する、四重極ロッドと、複数の補助電極とを含み、
出射レンズが、前記四重極ロッドの出射端の近傍の前記四重極ロッドと同軸方向に位置し、
破壊的検出器が、前記出射レンズと同軸方向に位置し、前記出射レンズの他側上に位置する、
ステップと、
前記充填および冷却制御モジュールを使用して、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を前記四重極ロッドに、1つまたはそれを上回るDC電圧を前記複数の補助電極に、かつDC電圧およびRF電圧を前記出射レンズに印加することによって、前記充填および冷却の間、前記イオンを前記四重極内にトラップするステップと、
前記励起制御モジュールを使用して、コヒーレント励起を前記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することによって、前記充填および冷却後、前記イオンをコヒーレントに発振させるステップと、
前記吐出制御モジュールを使用して、前記複数の補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させ、前記出射レンズのDC電圧を変化させることによって、前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振するイオンを前記出射レンズを通して前記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するステップと、
を含む、コンピュータプログラム製品。
本明細書は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するためのシステムであって、
イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する、四重極ロッドと、複数の補助電極とを含む、四重極と、
上記四重極ロッドの出射端の近傍の上記四重極ロッドと同軸方向に位置する、出射レンズと、
上記出射レンズと同軸方向に位置し、上記出射レンズの他側上に位置する、破壊的検出器と、
上記四重極、上記出射レンズ、および上記破壊的検出器と通信する、プロセッサであって、
上記四重極をイオンで充填し、いったん充填されると、上記イオンを冷却するために、上記四重極のガス入口および出口を制御することによって、圧力およびガス流動を上記四重極内に印加することと、
上記充填および冷却の間、上記イオンを上記四重極内にトラップするために、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を上記四重極ロッドに、1つまたはそれを上回るDC電圧を上記複数の補助電極に、かつDC電圧およびRF電圧を上記出射レンズに印加することと、
上記充填および冷却後、上記イオンをコヒーレントに発振させるために、コヒーレント励起を上記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することと、
上記コヒーレント励起が印加された後、上記コヒーレントに発振するイオンを上記出射レンズを通して上記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するために、上記複数の補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させ、上記出射レンズのDC電圧を変化させることと
を行う、プロセッサと、
を備える、システム。
(項目2)
上記プロセッサは、上記コヒーレントに発振するイオンが、コヒーレンスの喪失を防止するために十分に高速であるが、高分解能スペクトルを上記コヒーレントに発振するイオンから計算するために十分に長い期間時間にわたって、上記コヒーレントに発振するイオンを上記破壊的検出器に提供するために十分に低速で吐出されるように、上記補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させ、上記出射レンズのDC電圧を変化させる、項目1に記載のシステム。
(項目3)
上記プロセッサは、上記四重極のガス入口および出口を制御し、0.5×10 −5 〜5×10 −5 torrの値において、上記圧力を上記四重極内に印加する、項目1に記載のシステム。
(項目4)
上記複数の補助電極は、上記四重極ロッドの中心部分を囲繞するカラー電極と、上記出射端の近傍に位置する複数の線形加速器(Linac)電極とを備え、
上記充填および冷却の間、上記イオンを上記四重極内にトラップするために、上記プロセッサは、DC電圧を上記カラー電極に、DC電圧を上記複数のLinac電極に印加することによって、1つまたはそれを上回るDC電圧を上記複数の補助電極に印加し、
上記コヒーレントに発振するイオンを軸方向に吐出するために、上記プロセッサは、上記カラー電極のDC電圧を変化させることによって、上記複数の補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させる、
項目1に記載のシステム。
(項目5)
上記コヒーレント励起は、双極DC励起パルス電圧を含む、項目1に記載のシステム。
(項目6)
上記プロセッサは、上記四重極のうちの少なくとも2つのロッド間に設置される周波数発生器およびトロイダル変圧器を制御することによって、上記双極DC励起パルス電圧を上記四重極のうちの少なくとも2つのロッドに印加する、項目5に記載のシステム。
(項目7)
上記プロセッサは、0.5〜5μsのパルス幅を伴う上記双極DC励起パルス電圧を印加する、項目6に記載のシステム。
(項目8)
上記プロセッサは、上記コヒーレントに発振するイオンが、15〜30msの時間期間にわたって、上記出射レンズを通して上記破壊的検出器に吐出されるように、上記カラー電極のDC電圧を変化させ、上記出射レンズのDC電圧を変化させる、項目4に記載のシステム。
(項目9)
上記充填および冷却の間、正イオンを上記四重極内にトラップするために、上記プロセッサは、第1のDC Linac電圧を上記複数のLinac電極に、上記第1のDC Linac電圧より負の第1のDCカラー電圧を上記カラー電極に、かつ上記第1のDC Linac電圧より正の第1のDC出射レンズ電圧を上記出射レンズに印加する、項目4に記載のシステム。
(項目10)
上記コヒーレント励起が印加された後、上記コヒーレントに発振する正イオンを上記出射レンズを通して上記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するために、上記プロセッサは、上記カラー電極のDC電圧を上記第1のDCカラー電圧から第2のDCカラー電圧に変化させ、上記出射レンズのDC電圧を上記第1のDC出射レンズ電圧から第2の出射レンズ電圧に変化させ、上記第2のDCカラー電圧は、上記第1のDCカラー電圧より負ではないが、依然として、上記第1のLinac電圧より負であって、上記第2の出射レンズ電圧は、上記第1のLinac電圧と同一である、項目9に記載のシステム。
(項目11)
上記充填および冷却の間、負イオンを上記四重極内にトラップするために、上記プロセッサは、第1のDC Linac電圧を上記複数のLinac電極に、上記第1のDC Linac電圧より正の第1のDCカラー電圧を上記カラー電極に、かつ上記第1のDC Linac電圧より負の第1のDC出射レンズ電圧を上記出射レンズに印加する、項目4に記載のシステム。
(項目12)
上記コヒーレント励起が印加された後、上記コヒーレントに発振する負イオンを上記出射レンズを通して上記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するために、上記プロセッサは、上記カラー電極のDC電圧を上記第1のDCカラー電圧から第2のDCカラー電圧に変化させ、上記出射レンズのDC電圧を上記第1のDC出射レンズ電圧から第2の出射レンズ電圧に変化させ、上記第2のDCカラー電圧は、上記第1のDCカラー電圧より正ではないが、依然として、上記第1のLinac電圧より正であって、上記第2の出射レンズ電圧は、上記第1のLinac電圧と同一である、項目11に記載のシステム。
(項目13)
上記複数のLinac電極の各Linac電極の半径方向寸法は、上記複数のLinac電極に印加されるDC電圧によって生成される電場の成分が、上記コヒーレントに発振するイオンを上記四重極ロッドの出射端に向かって軸方向に加速させるように、上記四重極の軸に沿ってテーパ状である、項目4に記載のシステム。
(項目14)
上記プロセッサはさらに、ある時間期間にわたって、上記コヒーレントに発振するイオンが上記破壊的検出器に衝打するにつれて、上記破壊的検出器によって生成される強度をメモリ内に記録し、フーリエ変換を使用して、上記時間期間にわたって記録された強度を周波数スペクトルに変換し、上記コヒーレントに発振するイオンの質量スペクトルを上記周波数スペクトルから計算する、項目1に記載のシステム。
(項目15)
線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するための方法であって、
プロセッサを使用して、上記四重極のガス入口および出口を制御することにより、四重極をイオンで充填し、圧力およびガス流動を上記四重極内で印加することによって、上記イオンを冷却するステップであって、
上記四重極は、イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する、四重極ロッドと、複数の補助電極とを含み、
出射レンズが、上記四重極ロッドの出射端の近傍の上記四重極ロッドと同軸方向に位置し、
破壊的検出器が、上記出射レンズと同軸方向に位置し、上記出射レンズの他側上に位置する、ステップと、
上記プロセッサを使用して、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を上記四重極ロッドに、1つまたはそれを上回るDC電圧を上記複数の補助電極に、かつDC電圧およびRF電圧を上記出射レンズに印加することによって、上記充填および冷却の間、上記イオンを上記四重極内にトラップするステップと、
上記プロセッサを使用して、コヒーレント励起を上記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することによって、上記充填および冷却後、上記イオンをコヒーレントに発振させるステップと、
上記プロセッサを使用して、上記複数の補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させ、上記出射レンズのDC電圧を変化させることによって、上記コヒーレント励起が印加された後、上記コヒーレントに発振するイオンを上記出射レンズを通して上記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するステップと、
を含む、方法。
(項目16)
非一過性かつ有形のコンピュータ可読記憶媒体を備える、コンピュータプログラム製品であって、そのコンテンツは、線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するための方法を行うように、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含み、上記方法は、
システムを提供するステップであって、上記システムは、1つまたはそれを上回る固有のソフトウェアモジュールを備え、上記固有のソフトウェアモジュールは、充填および冷却制御モジュールと、励起制御モジュールと、吐出制御モジュールとを備える、ステップと、
上記充填および冷却制御モジュールを使用して、上記四重極のガス入口および出口を制御することにより、四重極をイオンで充填し、圧力およびガス流動を上記四重極内で印加することによって、上記イオンを冷却するステップであって、
上記四重極は、イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する、四重極ロッドと、複数の補助電極とを含み、
出射レンズが、上記四重極ロッドの出射端の近傍の上記四重極ロッドと同軸方向に位置し、
破壊的検出器が、上記出射レンズと同軸方向に位置し、上記出射レンズの他側上に位置する、
ステップと、
上記充填および冷却制御モジュールを使用して、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を上記四重極ロッドに、1つまたはそれを上回るDC電圧を上記複数の補助電極に、かつDC電圧およびRF電圧を上記出射レンズに印加することによって、上記充填および冷却の間、上記イオンを上記四重極内にトラップするステップと、
上記励起制御モジュールを使用して、コヒーレント励起を上記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することによって、上記充填および冷却後、上記イオンをコヒーレントに発振させるステップと、
上記吐出制御モジュールを使用して、上記複数の補助電極の1つまたはそれを上回るDC電圧のうちの1つまたはそれを上回る電圧を変化させ、上記出射レンズのDC電圧を変化させることによって、上記コヒーレント励起が印加された後、上記コヒーレントに発振するイオンを上記出射レンズを通して上記検出のための破壊的検出器に軸方向に吐出するステップと、
を含む、コンピュータプログラム製品。
コンピュータ実装システム
前述のように、フーリエ変換質量分析法(FTMS)は、他のタイプの質量分析法より優れた解像力および質量正確度を提供する。しかしながら、FTMSは、概して、複雑なまたは特殊目的の器具類を要求する。FTMSはまた、典型的には、他のタイプの質量分析法より圧力に敏感である。その結果、より優れた解像力および質量正確度の利点を提供しながら、従来の器具類の複雑性および圧力要件を低減させることができる、FTMSのための付加的システムおよび方法が、必要とされる。
図3に戻ると、システム300は、種々の実施形態による、破壊的FTMS質量解析のためにイオンをコヒーレントに励起し、吐出するためのシステムである。システム300は、四重極と、出射レンズ340と、破壊的検出器360と、プロセッサ350とを含む。四重極は、四重極ロッド310と、複数の補助電極とを含む。四重極ロッド310は、イオンを受容するための入口端と、イオンを吐出するための出射端とを有する。
図13は、種々の実施形態による、LIT四重極を使用した破壊的FTMS質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するための方法1300を示す、フロー図である。
種々の実施形態では、コンピュータプログラム製品は、有形コンピュータ可読記憶媒体を含み、そのコンテンツは、LIT四重極を使用した破壊的FTMS質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するための方法を行うように、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含む。本方法は、1つまたはそれを上回る固有のソフトウェアモジュールを含む、システムによって行われる。
Claims (15)
- 線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するためのシステムであって、
イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する四重極ロッドと、前記四重極ロッドの中心部分を囲繞するカラー電極と、前記カラー電極と前記出射端との間に位置する複数の線形加速器(Linac)電極とを含む四重極と、
前記四重極ロッドの出射端の近傍で前記四重極ロッドと同軸方向に位置する出射レンズと、
前記出射レンズと同軸方向に位置し、前記出射レンズの他側上に位置する破壊的検出器と、
前記四重極、前記出射レンズ、および前記破壊的検出器と通信するプロセッサであって、
前記四重極をイオンで充填し、いったん充填されると、前記イオンを冷却するために、前記四重極のガス入口および出口を制御することによって、圧力およびガス流動を前記四重極内に印加することと、
前記充填および冷却の間、前記イオンを前記四重極内にトラップするために、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を前記四重極ロッドに、DC Linac電圧を前記複数の線形加速器(Linac)電極に、第1の誘引DCカラー電圧を前記カラー電極に、かつ第1の反発DC出射レンズ電圧およびRF電圧を前記出射レンズに印加することと、
前記充填および冷却後、前記イオンをコヒーレントに発振させるために、コヒーレント励起を前記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することと、
前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振するイオンを前記出射レンズを通して検出のための前記破壊的検出器に軸方向に吐出するために、前記出射レンズの第1の反発DC出射レンズ電圧を第2の誘引DC出射レンズ電圧に変化させ、前記カラー電極の第1の誘引DCカラー電圧を、前記第1の誘引DCカラー電圧よりは前記コヒーレントに発振するイオンに誘引的ではないが前記第2の誘引DC出射レンズ電圧よりは前記コヒーレントに発振するイオンに誘引的である第2の誘引DCカラー電圧に変化させることと
を行う、プロセッサと、
を備える、システム。 - 前記プロセッサは、前記コヒーレントに発振するイオンが、コヒーレンスの喪失を防止するために十分に高速であるが、高分解能スペクトルを前記コヒーレントに発振するイオンから計算するために十分に長い期間時間にわたって、前記コヒーレントに発振するイオンを前記破壊的検出器に提供するために十分に低速で吐出されるように、前記カラー電極の第1の誘引DCカラー電圧を変化させ、前記出射レンズの第1の反発DC出射レンズ電圧を変化させる、請求項1に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、前記四重極のガス入口および出口を制御して、0.5×10−5〜5×10−5torrの値において、前記圧力を前記四重極内に印加する、請求項1に記載のシステム。
- 前記コヒーレント励起は、双極DC励起パルス電圧を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、前記四重極のうちの前記少なくとも2つのロッド間に設置される周波数発生器およびトロイダル変圧器を制御することによって、前記双極DC励起パルス電圧を前記四重極のうちの前記少なくとも2つのロッドに印加する、請求項4に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、0.5〜5μsのパルス幅を伴う前記双極DC励起パルス電圧を印加する、請求項5に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、前記コヒーレントに発振するイオンが、15〜30msの時間期間にわたって、前記出射レンズを通して前記破壊的検出器に吐出されるように、前記カラー電極の第1の誘引DCカラー電圧を変化させ、前記出射レンズの第1の反発DC出射レンズ電圧を変化させる、請求項1に記載のシステム。
- 前記充填および冷却の間、正イオンを前記四重極内にトラップするために、前記第1の誘引DCカラー電圧は、前記DC Linac電圧より負であり、前記第1の反発DC出射レンズ電圧は、前記DC Linac電圧より正である、請求項1に記載のシステム。
- 前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振する正イオンを前記出射レンズを通して検出のための前記破壊的検出器に軸方向に吐出するために、前記第2の誘引DCカラー電圧は、前記第1の誘引DCカラー電圧より負ではないが、依然として、前記DC Linac電圧より負であり、前記第2の誘引DC出射レンズ電圧は、前記DC Linac電圧と同一である、請求項8に記載のシステム。
- 前記充填および冷却の間、負イオンを前記四重極内にトラップするために、前記カラー電極の第1の誘引DCカラー電圧は、前記DC Linac電圧より正であり、前記出射レンズの第1の反発DC出射レンズ電圧は、前記DC Linac電圧より負である、請求項1に記載のシステム。
- 前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振する負イオンを前記出射レンズを通して検出のための前記破壊的検出器に軸方向に吐出するために、前記カラー電極の第2の誘引DCカラー電圧は、前記カラー電極の第1の誘引DCカラー電圧より正ではないが、依然として、前記DC Linac電圧より正であり、前記第2の誘引DC出射レンズ電圧は、前記DC Linac電圧と同一である、請求項10に記載のシステム。
- 前記複数の線形加速器(Linac)電極の各Linac電極の半径方向寸法は、前記複数の線形加速器(Linac)電極に印加されるDC電圧によって生成される電場の成分が、前記コヒーレントに発振するイオンを前記四重極ロッドの出射端に向かって軸方向に加速させるように、前記四重極の軸に沿ってテーパ状である、請求項1に記載のシステム。
- 前記プロセッサはさらに、ある時間期間にわたって、前記コヒーレントに発振するイオンが前記破壊的検出器に衝打するにつれて、前記破壊的検出器によって生成される強度をメモリ内に記録し、フーリエ変換を使用して、前記時間期間にわたって記録された強度を周波数スペクトルに変換し、前記コヒーレントに発振するイオンの質量スペクトルを前記周波数スペクトルから計算する、請求項1に記載のシステム。
- 線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するための方法であって、
プロセッサを使用して、前記四重極のガス入口および出口を制御することにより、四重極をイオンで充填し、圧力およびガス流動を前記四重極内で印加することによって、前記イオンを冷却することであって、
前記四重極は、イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する四重極ロッドと、前記四重極ロッドの中心部分を囲繞するカラー電極と、前記カラー電極と前記出射端との間に位置する複数の線形加速器(Linac)電極とを含み、
出射レンズが、前記四重極ロッドの出射端の近傍で前記四重極ロッドと同軸方向に位置し、
破壊的検出器が、前記出射レンズと同軸方向に位置し、前記出射レンズの他側上に位置する、ことと、
前記プロセッサを使用して、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を前記四重極ロッドに、DC Linac電圧を前記複数の線形加速器(Linac)電極に、第1の誘引DCカラー電圧を前記カラー電極に、かつ第1の反発DC出射レンズ電圧およびRF電圧を前記出射レンズに印加することによって、前記充填および冷却の間、前記イオンを前記四重極内にトラップすることと、
前記プロセッサを使用して、コヒーレント励起を前記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することによって、前記充填および冷却後、前記イオンをコヒーレントに発振させることと、
前記プロセッサを使用して、前記出射レンズの第1の反発DC出射レンズ電圧を第2の誘引DC出射レンズ電圧に変化させ、前記第1の誘引DCカラー電圧を、前記第1の誘引DCカラー電圧よりは前記コヒーレントに発振するイオンに誘引的ではないが前記第2の誘引DC出射レンズ電圧よりは前記コヒーレントに発振するイオンに誘引的である第2の誘引DCカラー電圧に変化させることによって、前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振するイオンを前記出射レンズを通して検出のための前記破壊的検出器に軸方向に吐出することと、
を含む、方法。 - 非一過性かつ有形のコンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、そのコンテンツは、線形イオントラップ(LIT)四重極を使用した破壊的フーリエ変換質量分析法(FTMS)質量解析のために、イオンをコヒーレントに励起し、吐出するための方法を行うように、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含み、前記方法は、
システムを提供することであって、前記システムは、1つ以上のソフトウェアモジュールを備え、前記1つ以上のソフトウェアモジュールは、充填および冷却制御モジュールと、励起制御モジュールと、吐出制御モジュールとを備える、ことと、
前記充填および冷却制御モジュールを使用して、前記四重極のガス入口および出口を制御することにより、四重極をイオンで充填し、圧力およびガス流動を前記四重極内で印加することによって、前記イオンを冷却することであって、
前記四重極は、イオンを受容するための入口端およびイオンを吐出するための出射端を有する四重極ロッドと、前記四重極ロッドの中心部分を囲繞するカラー電極と、前記カラー電極と前記出射端との間に位置する複数の線形加速器(Linac)電極とを含み、
出射レンズが、前記四重極ロッドの出射端の近傍で前記四重極ロッドと同軸方向に位置し、
破壊的検出器が、前記出射レンズと同軸方向に位置し、前記出射レンズの他側上に位置する、ことと、
前記充填および冷却制御モジュールを使用して、直流(DC)電圧および無線周波数(RF)電圧を前記四重極ロッドに、DC Linac電圧を前記複数の線形加速器(Linac)電極に、第1の誘引DCカラー電圧を前記カラー電極に、かつ第1の反発DC出射レンズ電圧およびRF電圧を前記出射レンズに印加することによって、前記充填および冷却の間、前記イオンを前記四重極内にトラップすることと、
前記励起制御モジュールを使用して、コヒーレント励起を前記四重極ロッドのうちの少なくとも2つのロッド間に印加することによって、前記充填および冷却後、前記イオンをコヒーレントに発振させることと、
前記吐出制御モジュールを使用して、前記出射レンズの第1の反発DC出射レンズ電圧を第2の誘引DC出射レンズ電圧に変化させ、前記第1の誘引DCカラー電圧を、前記第1の誘引DCカラー電圧よりは前記コヒーレントに発振するイオンに誘引的ではないが前記第2の誘引DC出射レンズ電圧よりは前記コヒーレントに発振するイオンに誘引的である第2の誘引DCカラー電圧に変化させることによって、前記コヒーレント励起が印加された後、前記コヒーレントに発振するイオンを前記出射レンズを通して検出のための前記破壊的検出器に軸方向に吐出することと、
を含む、コンピュータプログラム製品。
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