JP6700518B2 - 香り共有システムおよび香り付きコンテンツの共有システム - Google Patents

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本発明は、香りを共有するシステム、詳しくは異なったユーザ間で香りを共有するシステムに関する。また、本発明は、香り再生情報が付加されたコンテンツを共有するシステムに関する。
物理感覚である視覚あるいは聴覚は、光や音に対する物理的な刺激を受ける。したがって、視覚あるいは聴覚を刺激するコンテンツは、光の波長や振動数、音の周波数や振幅のような連続性のある物理量によって再生可能である。一方、化学感覚である嗅覚は、香り分子が持つパターン(形状やサイズ、官能基の性質など)を離散的情報として識別する感覚である。香り分子は、揮発性の低分子有機化合物であり、空気の流れにより鼻孔に吸い込まれ、嗅粘膜に溶け込んで嗅繊毛を刺激する。
このため、嗅覚を刺激する香りを再現するためには、刺激要素となる低分子有機化合物の混合物を予め用意しておく必要がある。嗅覚を刺激するデバイスを構成するためには、例えば、嗅覚の刺激要素となる香料をカートリッジとしてデバイス内部に装填しておく必要がある。カートリッジに香料を充填する構成である以上、香りの再生回数には限りがある。
嗅覚の場合、視覚の三原色(赤・緑・青)に相当する396種類もの嗅覚受容体遺伝子が存在する。そして、これら嗅覚受容体遺伝子が香り分子に対してどのように反応するかは、現状では明確になっていない。このため、現状では、特定のパターンで生成された香り混合物(調香香料)は、同じパターンの調香でのみ再現可能である。
このように嗅覚を刺激する香りの再現には様々な制約があり、これらの制約のもとで香りを再生するデバイスとして嗅覚ディスプレイの研究開発及び事業化が進められている。嗅覚ディスプレイをコントロールするための制御アプリケーションにおいても、これらの制約のもとで開発が行われている。下記特許文献1においては、香り付きコンテンツを、ネットワークを介して接続された情報処理装置に推奨するシステムが開示されている。
特許第6297834号公報
特許文献1に示されているように、嗅覚ディスプレイをコントロールするための制御アプリケーションは、映像情報や音響情報と連動して予め決められたパターンで生成された香り情報(予め決められた混合率の調香香料)の再生が可能である。あるユーザの環境で生成された香り再生情報を他のユーザと共有する場合、下記のようなケースでは、他のユーザの環境において正確に香りが再現されないといった課題がある。
(1)両ユーザが使用する嗅覚ディスプレイの機種が異なり、装填される香源収容カートリッジの総数が異なる場合。
(2)両ユーザが使用する嗅覚ディスプレイの機種は同じであるが、カートリッジが異なる番地(異なるカートリッジ収容室)に装填されている場合。
例えば、嗅覚ディスプレイAでは、1番のカートリッジ収容室にレモンの香りのカートリッジが装填されているが、嗅覚ディスプレイBでは、2番のカートリッジ収容室にレモンの香りのカートリッジが装填されている場合。
(3)両ユーザが使用する嗅覚ディスプレイの機種は同じであるが、一方のデバイスにおいて、ある番地に(あるカートリッジ収容室に)カートリッジが装填されていない場合。
例えば、嗅覚ディスプレイAでは、1番のカートリッジ収容室にレモンの香りのカートリッジが装填されているが、嗅覚ディスプレイBでは、1番のカートリッジ収容室にカートリッジが装填されていない場合。
(4)両ユーザが使用する嗅覚ディスプレイの機種は同じであるが、ある番地に(あるカートリッジ収容室に)異なるカートリッジが装填されている場合。
例えば、嗅覚ディスプレイAでは、1番のカートリッジ収容室にレモンの香りのカートリッジが装填されているが、嗅覚ディスプレイBでは、1番のカートリッジ収容室にジャスミンの香りのカートリッジが装填されている場合。
(5)上記(1)〜(4)の条件を含み、複数の嗅覚ディスプレイを連結して再生する場合。
本発明の香り共有システムは、上記のような制約を受ける環境下においても、異なるユーザ間で香りを共有することが可能な仕組みを提供することを課題とする。また、本発明の香り付きコンテンツの共有システムは、上記のような制約を受ける環境下においても、異なるユーザ間で映像情報および/または音響情報に香りが付加されたコンテンツを共有する仕組みを提供することを課題とする。そして、本発明においては、香りを共有するシステムにおいて、香り再生情報の編集の操作性を向上させることを課題とする。
(1)本発明に係る香り共有システムは、複数の嗅覚ユニットと、複数の嗅覚ユニットを接続するネットワークとを備える。各嗅覚ユニットは、複数の香源カートリッジが装填可能な嗅覚ディスプレイと、嗅覚ディスプレイを制御する端末装置とを含む。端末装置は、再生する香りの種類を特定するためにシステムにおいて標準化されたアロマ番号、香りの噴射時刻および香りの噴射時間を含んだ香り再生情報に基づいて香りを再生する再生部を含む。再生部は、アロマ番号に基づいて、嗅覚ディスプレイに装填された複数の香源カートリッジの中のいずれの香源カートリッジを用いて香りを再生するかを決定し、香りの噴射時刻から香りの噴射時間が経過する間に嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、アロマ番号は、複数階層のカテゴリに分類されており、再生部は、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが嗅覚ディスプレイに装填されているとき、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定し、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが嗅覚ディスプレイに装填されていないとき、最上位層のカテゴリだけが異なるアロマ番号の香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定して嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、各嗅覚ユニットは、香り再生情報をネットワークを介して異なる嗅覚ユニットに伝達してその異なる嗅覚ユニットと香り再生情報を共有する。端末装置の少なくとも1つは、システムにおいて標準化されたアロマ番号を含んだ香り再生情報を編集して生成する生成部を含み、生成部は、生成部による編集を行うためのユーザインタフェースを含み、ユーザインタフェースに表示された時間軸上に香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、香り再生情報に香りの噴射時刻が設定され、ユーザインタフェースに配置されたアイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、香り再生情報に香りの噴射時間が設定され、ユーザインタフェースにアイコンの複数が配置される場合に、複数のアイコンにそれぞれ含まれる複数のバーのいずれかの少なくとも一部が他のバーと時間軸上で重なる配置が可能とされる。
端末装置は、標準化されたアロマ番号が含まれる香り再生情報に基づいて香りを再生する。これにより、嗅覚ディスプレイに装填されている香源カートリッジの番地が異なる場合、嗅覚ディスプレイに装填可能な香源カートリッジの数が異なる場合など、異なる環境下においても、香り再生情報で指定された香りを再生することが可能である。
これにより、嗅覚ディスプレイの機種が異なる場合、香源カートリッジの装填状態が異なる場合など、様々な環境下においても香りの再現性を高めることができる。香り再生情報を編集し生成した者の意図に沿った香りを噴射することが可能である。
また、ユーザインタフェースに表示された時間軸上に香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時刻が設定されるので、ユーザは、香りの噴射タイミングを視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。また、ユーザインタフェースに配置されたアイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時間が設定されるので、ユーザは、香りの噴射時間を視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。さらに、ユーザインタフェースにアイコンの複数が配置される場合に、複数のアイコンにそれぞれ含まれる複数のバーのいずれかの少なくとも一部が他のバーと時間軸上で重なる配置が可能とされるので、複数の香源カートリッジを用いて香りを再生するための再生情報を編集することができる。
(2)本発明に係る香り共有システムは、複数の嗅覚ユニットと、複数の嗅覚ユニットを接続するネットワークと、ネットワークに接続されたサーバとを備える。各嗅覚ユニットは、複数の香源カートリッジが装填可能な嗅覚ディスプレイと、嗅覚ディスプレイを制御する端末装置とを含む。サーバは、再生する香りの種類を特定するためにシステムにおいて標準化されたアロマ番号および香りの噴射時刻を含んだ香り再生情報を保存する記憶部を含む。端末装置は、サーバからダウンロードした香り再生情報に基づいて香りを再生する再生部を含む。再生部は、アロマ番号に基づいて、嗅覚ディスプレイに装填された複数の香源カートリッジの中のいずれの香源カートリッジを用いて香りを再生するかを決定し、香りの噴射時刻から香りの噴射時間が経過する間に嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、アロマ番号は、複数階層のカテゴリに分類されており、再生部は、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが嗅覚ディスプレイに装填されているとき、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定し、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが嗅覚ディスプレイに装填されていないとき、最上位層のカテゴリだけが異なるアロマ番号の香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定して嗅覚ディスプレイから香りを噴射させる。各嗅覚ユニットは、香り再生情報をサーバを介して異なる嗅覚ユニットに伝達してその異なる嗅覚ユニットと香り再生情報を共有する。端末装置の少なくとも1つは、システムにおいて標準化されたアロマ番号を含んだ香り再生情報を編集して生成する生成部を含む。生成部は、生成部による編集を行うためのユーザインタフェースを含む。ユーザインタフェースに表示された時間軸上に香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、香り再生情報に香りの噴射時刻が設定され、ユーザインタフェースに配置されたアイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、香り再生情報に香りの噴射時間が設定され、ユーザインタフェースにアイコンの複数が配置される場合に、複数のアイコンにそれぞれ含まれる複数のバーのいずれかの少なくとも一部が他のバーと時間軸上で重なる配置が可能とされる。
端末装置は、サーバを介して標準化されたアロマ番号が含まれる香り再生情報を共有することができる。これにより、嗅覚ディスプレイに装填されている香源カートリッジの番地が異なる場合、嗅覚ディスプレイに装填可能な香源カートリッジの数が異なる場合など、異なる環境下においても、香り再生情報で指定された香りを再生することが可能である。
また、ユーザインタフェースに表示された時間軸上に香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時刻が設定されるので、ユーザは、香りの噴射タイミングを視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。
また、ユーザインタフェースに配置されたアイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時間が設定される。
ユーザは、香りの噴射時間を視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。さらに、ユーザインタフェースにアイコンの複数が配置される場合に、複数のアイコンにそれぞれ含まれる複数のバーのいずれかの少なくとも一部が他のバーと時間軸上で重なる配置が可能とされるので、複数の香源カートリッジを用いて香りを再生するための再生情報を編集することができる。
)嗅覚ディスプレイは、複数の香源カートリッジを装填するための複数のカートリッジ収容室を含む。端末装置は、各カートリッジ収容室に装填された各香源カートリッジに収容されている香りの種類をアロマ番号により設定する設定部を含む。
香源カートリッジがいずれのカートリッジ収容室に装填されている場合であっても、端末装置は香源カートリッジの装填場所を把握可能である。これにより、香り再生情報で指定された香源カートリッジを選択して、適切な香りを再生することが可能である。
また、コンテンツ共有システムは、端末装置の生成部が生成した香り再生情報を他の端末装置に伝達する。
端末装置を利用するユーザは、好みの香り、または、要望に応じて生成した香りを他の端末に伝達することができる。これにより、ユーザが生成した香りをシステム内に共有することができる。
)本発明の香り付きコンテンツの共有システムは、映像情報および/または音響情報に同期した香りを再生するための香り付きコンテンツを共有するシステムであって、複数の嗅覚ユニットと、複数の嗅覚ユニットを接続するネットワークとを備える。各嗅覚ユニットは、複数の香源カートリッジが装填可能な嗅覚ディスプレイと、嗅覚ディスプレイを制御する端末装置とを含む。端末装置は、映像情報および/または音響情報に同期された香り再生情報を含む香り付きコンテンツを再生するコンテンツ再生部を含む。香り再生情報は、再生する香りの種類を特定するためにシステムにおいて標準化されたアロマ番号、香りの噴射時刻および香りの噴射時間を含んでおり、コンテンツ再生部は、アロマ番号に基づいて、嗅覚ディスプレイに装填された複数の香源カートリッジの中のいずれの香源カートリッジを用いて香りを再生するかを決定し、映像情報および/または音響情報に同期して、香りの噴射時刻から香りの噴射時間が経過する間に嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、アロマ番号は、複数階層のカテゴリに分類されており、コンテンツ再生部は、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが嗅覚ディスプレイに装填されているとき、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定し、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが嗅覚ディスプレイに装填されていないとき、最上位層のカテゴリだけが異なるアロマ番号の香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定して嗅覚ディスプレイから香りを噴射させる。各嗅覚ユニットは、香り再生情報を含む香り付きコンテンツをネットワークを介して異なる嗅覚ユニットに伝達してその異なる嗅覚ユニットと香り付きコンテンツを共有する。端末装置の少なくとも1つは、システムにおいて標準化されたアロマ番号を含んだ香り再生情報を編集し、映像情報および/または音響情報に同期された香り再生情報を含む香り付きコンテンツを編集し生成するコンテンツ生成部を含む。コンテンツ生成部は、コンテンツ生成部による編集を行うためのユーザインタフェースを含む。ユーザインタフェースに表示された時間軸上に香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時刻が設定され、ユーザインタフェースに配置されたアイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、香り再生情報に香りの噴射時間が設定され、ユーザインタフェースにアイコンの複数が配置される場合に、複数のアイコンにそれぞれ含まれる複数のバーのいずれかの少なくとも一部が他のバーと時間軸上で重なる配置が可能とされる。
端末装置は、標準化されたアロマ番号が含まれる香り再生情報に基づいて香り付きコンテンツを再生する。これにより、嗅覚ディスプレイに装填されている香源カートリッジの番地が異なる場合、嗅覚ディスプレイに装填可能な香源カートリッジの数が異なる場合など、異なる環境下においても、香り付きコンテンツを再生することが可能である。
これにより、嗅覚ディスプレイの機種が異なる場合、香源カートリッジの装填状態が異なる場合など、様々な環境下においても香り付きコンテンツの再現性を高めることができる。香り付きコンテンツを編集し生成した者の意図に沿った香りを噴射することが可能であり、香り付きコンテンツの利用が促進される。
また、ユーザインタフェースに表示された時間軸上に香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時刻が設定される。ユーザは、香り付きコンテンツが再生される時間軸上において香りの噴射タイミングを視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。また、ユーザインタフェースに配置されたアイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時間が設定されるので、ユーザは、香りの噴射時間を視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。さらに、ユーザインタフェースにアイコンの複数が配置される場合に、複数のアイコンにそれぞれ含まれる複数のバーのいずれかの少なくとも一部が他のバーと時間軸上で重なる配置が可能とされるので、複数の香源カートリッジを用いて香りを再生するための再生情報を編集することができる。
)本発明の香り付きコンテンツの共有システムは、映像情報および/または音響情報に同期した香りを再生するための香り付きコンテンツを共有するシステムであって、複数の嗅覚ユニットと、複数の嗅覚ユニットを接続するネットワークと、ネットワークに接続されたサーバとを備える。各嗅覚ユニットは、複数の香源カートリッジが装填可能な嗅覚ディスプレイと、嗅覚ディスプレイを制御する端末装置とを含む。サーバは、映像情報および/または音響情報に同期された香り再生情報を含む香り付きコンテンツを保存する記憶部を含む。端末装置は、サーバからダウンロードした香り付きコンテンツを再生するコンテンツ再生部を含む。香り再生情報は、再生する香りの種類を特定するためにシステムにおいて標準化されたアロマ番号、香りの噴射時刻および香りの噴射時間を含む。コンテンツ再生部は、アロマ番号に基づいて、嗅覚ディスプレイに装填された複数の香源カートリッジの中のいずれの香源カートリッジを用いて香りを再生するかを決定し、映像情報および/または音響情報に同期して、香りの噴射時刻から香りの噴射時間が経過する間に嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、アロマ番号は、複数階層のカテゴリに分類されており、コンテンツ再生部は、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが嗅覚ディスプレイに装填されているとき、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定し、香り再生情報に記録されているアロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが嗅覚ディスプレイに装填されていないとき、最上位層のカテゴリだけが異なるアロマ番号の香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定して嗅覚ディスプレイから香りを噴射させる。各嗅覚ユニットは、香り再生情報を含む香り付きコンテンツをサーバを介して異なる嗅覚ユニットに伝達してその異なる嗅覚ユニットと香り付きコンテンツを共有する。端末装置の少なくとも1つは、システムにおいて標準化されたアロマ番号を含んだ香り再生情報を編集し、映像情報および/または音響情報に同期された香り再生情報を含む香り付きコンテンツを編集し生成するコンテンツ生成部を含む。コンテンツ生成部は、コンテンツ生成部による編集を行うためのユーザインタフェースを含む。ユーザインタフェースに表示された時間軸上に香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時刻が設定され、ユーザインタフェースに配置されたアイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、香り再生情報に香りの噴射時間が設定され、ユーザインタフェースにアイコンの複数が配置される場合に、複数のアイコンにそれぞれ含まれる複数のバーのいずれかの少なくとも一部が他のバーと時間軸上で重なる配置が可能とされる。
端末装置は、サーバを介して標準化されたアロマ番号が含まれる香り再生情報に基づいて香り付きコンテンツを共有することができる。これにより、嗅覚ディスプレイに装填されている香源カートリッジの番地が異なる場合、嗅覚ディスプレイに装填可能な香源カートリッジの数が異なる場合など、異なる環境下においても、香り付きコンテンツを再生することが可能である。
また、ユーザインタフェースに表示された時間軸上に香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時刻が設定される。ユーザは、香り付きコンテンツが再生される時間軸上において香りの噴射タイミングを視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。
ーザインタフェースに配置されたアイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、香り再生情報に記録される香りの噴射時間が設定される。
ユーザは、香りの噴射時間を視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。さらに、ユーザインタフェースにアイコンの複数が配置される場合に、複数のアイコンにそれぞれ含まれる複数のバーのいずれかの少なくとも一部が他のバーと時間軸上で重なる配置が可能とされるので、複数の香源カートリッジを用いて香りを再生するための再生情報を編集することができる。
また、香り付きコンテンツの共有システムは、端末装置のコンテンツ生成部が生成した香り再生情報を含む香り付きコンテンツを他の端末装置に伝達する。
端末装置を利用するユーザは、香り再生情報を含む香り付きコンテンツを他の端末に伝達することができる。これにより、ユーザが生成した香りを映像情報および/または音響情報に同期させたコンテンツをシステム内で共有することができる。
)香り付きコンテンツの共有システムは、さらに、サーバにアップロードされている香り付きコンテンツを、他の情報公開システムにおいて再生可能に組み込むためのアプリケーションプログラミングインタフェース(API:Application Programming Interface)を提供するプラットフォームを備える。
ユーザは、サーバに記憶されたアプリケーションプログラミングインタフェースを利用することで、様々なアプリケーションに香り付きコンテンツを再生可能に埋め込むことができる。ユーザは、例えばソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やブログなどにおいて、香り付きコンテンツを公開することが可能である。
)サーバは、嗅覚ディスプレイに装填された香源カートリッジの収容された香りのアロマ番号を取得し、端末装置に対して端末装置で再生することを推奨する香り付きコンテンツのリストを提示する提示部を含む。
端末装置に接続された嗅覚ディスプレイには、ユーザによって様々な香源カートリッジが装填されている。提示部によって推奨コンテンツを提示することにより、ユーザの環境に応じて再現性の高い香り付きコンテンツを提供することが可能である。
異なるユーザ間で、同じ香りを共有する仕組みを提供することが可能である。また、異なるユーザ間で映像情報および/または音響情報に香りが付加されたコンテンツを共有する仕組みを提供することが可能である。ユーザは、システムのインタフェース上で香りの噴射タイミングを視覚的に把握しながら香り再生情報を編集することができる。
本実施の形態に係るコンテンツ共有システムの全体図である。 嗅覚ディスプレイの外観図とディスプレイ本体部の概略図である。 ディスプレイ本体部の正面図である。 ディスプレイ本体部のVI−VI側面断面図である。 香源カートリッジの斜視図である。 標準化されたアロマ番号表を示す図である。 端末装置のディスプレイに表示された香源カートリッジの設定画面を示す図である。 端末装置のディスプレイに表示された香源カートリッジの設定画面を示す図である。 端末装置のディスプレイに表示されたコンテンツプレイヤーのユーザインタフェースを示す図である。 端末装置の内部構造を示すブロック図である。 香り付きコンテンツのデータ構造を示す図である。 アロマコードを示す図である。 コンテンツ共有システムの利用イメージを示す図である。 香源カートリッジの選択アルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るコンテンツ共有システム100の構成について説明する。本実施の形態に係るコンテンツ共有システム100は、映像情報、音響情報に加えて香り再生情報が付加された香り付きコンテンツ200をネットワーク経由で共有するシステムである。ここでは、香り付きコンテンツ200によって、異なるユーザ間で香りを共有する実施の形態を説明するが、本発明は、映像情報および音響情報に付加されることなく、香りだけを共有するシステムにも適用可能である。
{1.コンテンツ共有システムのシステム全体概要}
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ共有システム100の全体図である。コンテンツ共有システム100は、コンテンツ提供サイト1、インターネット2、端末装置3および嗅覚ディスプレイ4などを備えて構成されている。コンテンツ提供サイト1に設置されたサーバ10は、インターネット2に接続されている。サーバ10は、映像情報、音響情報に加えて香り再生情報が付加された香り付きコンテンツ200を配信するサーバである。
端末装置3は、サーバ10が配信する香り付きコンテンツ200を再生する端末である。図1においては、端末装置3として二つの端末装置3A、3Bが接続されている。嗅覚ディスプレイ4は、端末装置3において香り付きコンテンツ200を再生するときに香りを噴射する装置である。図1においては、端末装置3Aに嗅覚ディスプレイ4Aが接続され、端末装置3Bに嗅覚ディスプレイ4Bが接続されている。以下の説明において、端末装置3A、3Bを特に区別しない場合には、端末装置3として総称して説明する。また、嗅覚ディスプレイ4A、4Bを特に区別しない場合には、嗅覚ディスプレイ4として総称して説明する。端末装置3および嗅覚ディスプレイ4によって、本発明の「嗅覚ユニット」を構成している。
本実施の形態において、端末装置3Aはタブレットであり、端末装置3Bはスマートフォンである。端末装置3は、タブレットやスマートフォンに限らず、パーソナルコンピュータなどネットワーク接続可能な各種の端末を利用することができる。
本実施の形態においては、1台の端末装置3に1台の嗅覚ディスプレイ4を接続する構成としているが、1台の端末装置3に複数台の嗅覚ディスプレイ4を接続するようにしてもよい。また、複数台の端末装置3が1台の嗅覚ディスプレイ4に接続されていて各端末装置3が1台の嗅覚ディスプレイ4を共有する構成も可能である。端末装置3は、香り付きコンテンツ200の再生機能だけを有する装置と、香り付きコンテンツ200の再生機能に加えて、香り付きコンテンツ200を編集し生成する機能を有する装置がある。本実施の形態においては、端末装置3Aおよび端末装置3Bは共に、香り付きコンテンツ200の再生機能に加えて編集生成機能を備えている。
{2.嗅覚ディスプレイの構成}
図2は、嗅覚ディスプレイ4を示す図である。嗅覚ディスプレイ4は、香りを噴射するディスプレイ本体部40とディスプレイ本体部40を支える三脚49を備えている。嗅覚ディスプレイ4は、本実施の形態においてはUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して端末装置3に接続されている。嗅覚ディスプレイ4と端末装置3との接続形態は特に限定されない。嗅覚ディスプレイ4は、Bluetooth(登録商標)などの無線通信を利用して端末装置3に接続されてもよい。
嗅覚ディスプレイ4のディスプレイ本体部40には図2に示すように、6個の香源カートリッジ5、5・・・が装填可能となっている。香源カートリッジ5は、嗅覚ディスプレイ4によって噴射する香りの成分を充填している。本実施の形態においては、嗅覚ディスプレイ4は、6個の香源カートリッジ5を装填可能となっているが、装填可能な香源カートリッジ5の数はこれに限定されるものではない。図2に示したように、ディスプレイ本体40には、カートリッジ収容室番号が印字されている。本実施の形態の嗅覚ディスプレイ4は、6個の香源カートリッジ5を装填可能となっているので、6個の香源カートリッジ5を装填するカートリッジ収容室それぞれ対応して、カートリッジ収容室番号{1}〜{6}が印字されている。
図3は、嗅覚ディスプレイ4のディスプレイ本体部40の内部構造を示す正面図である。図3においては、ディスプレイ本体部40が備える噴射板44(図4に図示)を取り外した状態を示している。また、図3においては、ディスプレイ本体部40に香源カートリッジ5が装填されていない状態を示している。
ディスプレイ本体部40は、筐体45、および筐体45の内部空間を6個の部屋に区画する隔壁46、46・・・を備える。隔壁46、46・・・で隔てられた6個の区画は、6個のカートリッジ収容室47、47・・・を形成している。
図4は、図3のIV‐IV線におけるディスプレイ本体部40の側面断面図である。筐体45は、ベース部41、スライドカバー42、および噴射板44を備えている。ベース部41、スライドカバー42および噴射板44は、例えば、アクリル樹脂で構成されている。
ベース部41は、正面視で略六角形状に形成され、筐体45の後方側(ユーザとは逆側)に配置される。図3に示すように、ベース部41の周縁部には、6本の支柱43が設けられ、各支柱43の間には、スライドカバー42が配置されている。スライドカバー42は、支柱43に沿ってスライド可能であり、スライドカバー42を取り外すことで、筐体45内に香源カートリッジ5を装填可能である。
支柱43およびスライドカバー42の前端部、つまり筐体45の前端には、噴射板44が取り付けられている。噴射板44は、略六角形状に形成されている。噴射板44の中央部には、噴射口441が形成される。
図4に示すように、ベース部41の中央には、前方に向って延びる中央部材411が植立されている。中央部材411は、ベース部41から前方に延び、その先端は噴射口441の下方位置に位置している。
カートリッジ収容室47には、噴射板44に形成される噴射口441と接続される香気通路471が形成されている。これにより、カートリッジ収容室47内に装填された香源カートリッジ5から噴射された香気が、香気通路471を通って噴射口441に送られる。
図3に示すように、カートリッジ5から香気を噴出させるための風力源61は、隔壁46内に配置されている。つまり、本実施の形態においては、6個の隔壁46、46・・・のそれぞれに6個の風力源61、61・・・が収容されている。風力源61の中央部に設けられたノズルの吐出口は、カートリッジ収容室47内に接続されており、カートリッジ収容室47に装填された香源カートリッジ5内に空気を流入させる。本実施の形態においては、風力源61は、圧電素子(ピエゾ素子)を利用したダイヤフラムで構成されている。圧電素子に高周波の交流電圧やパルス電圧を印加することによって、ダイヤフラムを板厚方向に高速で屈曲振動させて、空気の流れを発生させる。
図4に示すように、ベース部41内は、補助風力源62が設けられる。補助風力源62は、カートリッジ収容室47から独立して設けられるものであり、香気の加速、香気成分の濃度調整および消臭などに利用される。本実施の形態においては、補助風力源62も圧電素子(ピエゾ素子)を利用したダイヤフラムで構成されている。なお、この補助風力源62を構成する圧電素子は、カートリッジ収容室47に装填された香源カートリッジ5内に空気を流入させるための風力源61を構成するピエゾ素子と同じ大きさであってもよいが、風力源61のピエゾ素子より大きなものを採用することも可能である。
図4に示すように、中央部材411には、補助風力源62のノズルから吐出された空気(無臭の空気)の通り道となる補助風力路412が形成されている。補助風力路412は、補助風力源62のノズルと噴射口441とを直線的に接続する通路である。補助風力源62が駆動すると、補助風力源62のノズルから補助風力路412内に無臭の空気が吐出される。この無臭の空気は、噴射口441まで直行するので、圧力低下をほぼ発生させることなく噴射口441から噴射される。上述したように、この補助風力源62を構成するピエゾ素子として大きなものを採用することによって、無臭の空気の吐出量を増大させることができ、香気の加速、香気成分の濃度調整および消臭などの機能を向上させることが可能となる。
図5に示すように、香源カートリッジ5は、ポリエチレンあるいはポリプロピレンなどの合成樹脂等によって形成される容器本体50を備える。本実施の形態においては、容器本体50は、カートリッジ収容室47に装填可能に三角柱状に形成される。容器本体50には、吸気口51が設けられている。この吸気口51は、香源カートリッジ5をカートリッジ収容室47に装填させたとき、風力源61のノズルに対応する位置に配置される。
図5に示すように、容器本体50の上端隅部には、香気噴出口52が設けられている。この香気噴出口52は、香源カートリッジ5をカートリッジ収容室47に装填させたとき、香気通路471に対応する位置に配置される。
容器本体50の内部には、固形状の香源53が充填される。香源53は、たとえば、粒状の多孔質体に液体香料を染み込ませて、多孔質体の外表面および細孔内に液体香料を保持させることによって製作される。香料としては、天然香料、合成香料、およびそれらの調合香料が使用できる。多孔質体としては、ケイ酸カルシウムなどの粒状体を利用できる。多孔質体の粒径および形状は特に限定されない。固形状の香源53を用いることによって、香源53から香料(香り成分)を長期間に亘って徐々に放出させることができる。
香源カートリッジ5をディスプレイ本体部40のカートリッジ収容室47に装填するときには、スライドカバー42を開状態にし、香源カートリッジ5をカートリッジ収容室47に収容する。その後、スライドカバー42を閉状態にすることにより、香源カートリッジ5の装填が完了する。
香源カートリッジ5をカートリッジ収容室47に装填したあと、風力源61の圧電素子に対して交流電圧を印加すると、ダイヤフラムが高速で屈曲振動され、この作動により、風力源61のノズルから吸気口51を介して香源カートリッジ5内に高速かつ高圧の空気が送り込まれる。香源カートリッジ5内の空気には、香源53から揮発した気体状の香り成分が含まれており、その香り成分を含む空気(香気)は、香気噴出口52から香気通路471内に吐出される。
同時に、あるいはタイミングをずらせて、補助風力源62を駆動させる。補助風力源62のノズルから吐出された無臭の空気は、直線状の補助風力路412を通って噴射口441まで直行する。香気噴出口52から香気通路471に吐出された香気は、補助風力源62から吐出された無臭の空気と合流して加速され、噴射口441から勢いよく直進性を持って噴射される。そして、風力源61の圧電素子に対する電圧の印加が停止されると、噴射口441からの香気の噴射も瞬時に停止される。あるいは、風力源61を停止させることで香源カートリッジ5から噴出される香気を停止させつつ、補助風力源62から無臭の空気を吐出させ続けることによって噴射口441からの噴射された香気を飛散させ、消臭することができる。これにより、空間と時間を限定した香りを制御することが可能となる。
この実施の形態においては、6個のカートリッジ収容室47、47・・・を備え、6個の香源カートリッジ5、5・・・を収容可能である。これにより、6種類の香りを個別に提示できるのはもちろんのこと、複数のカートリッジ収容室47、47・・・の風力源61、61・・・を同時に、あるいは時間をずらせて作動させることにより、各カートリッジ収容室47からのそれぞれの香りを調合して提示できる。また、風力源61、61・・・への印加電圧並びにそのデューティ比を調整すること等によって、香りを調合する割合を変化させることもできる。また、補助風力源62から送風する無臭の空気の量を調整することで、香源カートリッジ5から噴出される香気の濃度を調整することができる。
{3.アロマ番号の標準化}
アロマ番号(ACIN:Aroma Cartridge Identifier Number)は、コンテンツ共有システム100において標準化された香り(アロマ)のコードを示している。つまり、嗅覚ディスプレイ4に装填される香源カートリッジ5には、そのカートリッジに充填される香りの種類に応じてアロマ番号が付与されている。ユーザは、アロマ番号を指定することで、過去に購入した香源カートリッジ5や、他の人から推奨を受けた香源カートリッジ5を購入することができる。コンテンツ共有システム100において使用される香りは、全ての種類がコード化されている。つまり、コンテンツ共有システム100において使用される香源カートリッジ5は、全ての種類にアロマ番号(ACIN)が付与されている。したがって、端末装置3Aとは遠隔地にいる端末装置3Bにおいても、アロマ番号(ACIN)を利用することで、香り付きコンテンツ200を再生するときに、同じ香りを再現することができる。なお、香源カートリッジ5の容器本体50に充填される香源53を交換可能とし、香源カートリッジ5を再利用することもできる。
図6は、標準化されたアロマ番号(ACIN)を示す図である。コンテンツ共有システム100で使用する香りは、大分類、中分類、小分類の3段階の分類でコード化されている。大分類は、「天然」と「合成」の2分類となっている。天然と合成のそれぞれは、「柑橘系」、「飲料系」、「花系」、「食品系」、「果物系」、「植物系」・・・などの中分類に分類されている。柑橘系は、「ベルガモット」、「シトロネラ」、「グレープフルーツ」、「カボス」、「レモン」、「ライム」・・・などの小分類に分類されている。そして、ベルガモットには、アロマ番号としてN−CT1が、シトロネラには、アロマ番号としてN−CT2が割り当てられている。もちろん、図6に示したアロマ番号(ACIN)のコード、コード体系、分類などは一例である。
図6で示すアロマ番号(ACIN)は、アロマ番号表210として、サーバ10、端末装置3に保存されている。アロマ番号表210を共有することによって、遠隔地にいるユーザであっても、同一のあるいは近似した香りを共有することが可能となっている。
{4.アロマ番号の登録}
コンテンツ共有システム100を利用するユーザは、嗅覚ディスプレイ4に装填する香源カートリッジ5、5・・・を購入する。香源カートリッジ5には、様々な香気成分が充填されている。香源カートリッジ5に収容されている香気成分には、図6を用いた標準化されたアロマ番号が割り当てられている。
ユーザは、購入した香源カートリッジ5、5・・・を、嗅覚ディスプレイ4のディスプレイ本体部40に装填する。上述したように、本実施の形態のディスプレイ本体部40には6個の香源カートリッジ5、5・・・を装填することが可能である。
ユーザは、次に、嗅覚ディスプレイ4が接続された端末装置3において、嗅覚ディスプレイ4を設定するための設定プログラムSP(図10に図示)を起動する。図7は、端末装置3のモニタに表示された設定プログラムSPの設定画面80を示す図である。図に示すように、ユーザは、設定画面80において、カートリッジ収容室47、47・・・に装填した香源カートリッジ5、5・・・のアロマ番号を指定する操作を行う。
上述したように、ディスプレイ本体40のカートリッジ収容室47、47・・・には、ユーザが確認できるようにカートリッジ収容室番号が印字されている。ユーザは、各カートリッジ収容室番号を確認し、カートリッジ収容室47に装填した香源カートリッジ5のアロマ番号を設定画面80において設定する。
例えばユーザがカートリッジ収容室番号{1}のカートリッジ収容室47に装填した香源カートリッジ5を設定する場合、図7の設定画面80において、「Aroma Cartrige 1」と表示された項目のプルダウンメニューを選択する。これにより、図8に示すように、アロマ番号のリスト82が表示される。ユーザは、アロマ番号のリスト82の中から、装填した香源カートリッジ5のアロマ番号を選択する。これにより、カートリッジ収容室番号{1}に装填された香源カートリッジ5のアロマ番号が登録される。同様の操作により、カートリッジ収容室番号{2}〜{6}に装填された香源カートリッジ5のアロマ番号が登録される。カートリッジ収容室番号{1}〜{6}に装填された香源カートリッジ5のアロマ番号は、設定情報SI(図10に図示)として端末装置3に保存される。
{5.コンテンツ共有システムの構成および処理の流れ}
次に、本実施の形態のコンテンツ共有システム100の処理の流れについて説明する。図1を用いて説明したように、コンテンツ共有システム100には、端末装置3Aおよび端末装置3Bが接続されている。ここでは、端末装置3Aが、映像情報、音響情報に加えて香り再生情報が付加された香り付きコンテンツ200を編集生成し、香り付きコンテンツ200をサーバ10にアップロードする場合を例に説明する。また、端末装置3Bが、端末装置3Aがアップロードした香り付きコンテンツ200をサーバ10からダウンロードして再生する場合を例に説明する。
図9は、端末装置3Aおよび端末装置3Bのディスプレイに表示されたコンテンツプレイヤーCPのユーザインタフェース70を示す図である。コンテンツプレイヤーCPは、香り付きコンテンツ200を再生するためのプログラムであり、端末装置3Aおよび端末装置3Bにインストールされている。コンテンツプレイヤーCPが、端末装置3のCPU31、メモリ32等のハードウェア資源を利用して実現される機能部が、本発明の「コンテンツ再生部」に対応している。
図10は、端末装置3(3Aあるいは3B)の機能ブロック図である。端末装置3は、CPU31、メモリ32およびハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SDD)などの補助記憶装置33を備えている。補助記憶装置33には、コンテンツプレイヤーCP、設定プログラムSPがインストールされている。また、補助記憶装置33には設定情報SI、アロマ番号表210が保存されている。また、補助記憶装置33には、サーバからダウンロードし、あるいは自身で編集生成した香り付きコンテンツ200が保存されている。端末装置3は、CPU31およびメモリ32のハードウェア資源を利用して、コンテンツプレイヤーCPを実行させることにより、香り付きコンテンツ200の再生を行うことが可能である。
コンテンツプレイヤーCPには、香り付きコンテンツ200の再生のみが可能なエディションと、香り付きコンテンツ200の再生および編集生成が可能なエディションが用意されている。本実施の形態においは、端末装置3Aおよび端末装置3Bには、香り付きコンテンツの再生および編集生成が可能なエディションがインストールされている。香り付きコンテンツ200の編集生成を行わず、再生のみを行うユーザは、端末装置3に、香り付きコンテンツ200の再生のみが可能なエディションをインストールすればよい。
図9に示すように、コンテンツプレイヤーCPのユーザインタフェース70には、映像再生エリア71、データ操作メニュー72、アロマ選択メニュー73、映像コントロールエリア74、再生時間表示エリア75およびタイムライン表示エリア76を備えている。データ操作メニュー72およびアロマ選択メニュー73は、香り付きコンテンツ200を編集生成するときに利用するメニューである。
映像再生エリア71には、香り付きコンテンツ200に含まれる映像が再生されるエリアである。なお、香り付きコンテンツ200に含まれる音響は、端末装置3が備える図示せぬスピーカーから出力される。香り付きコンテンツ200には、香りに関する情報としてアロマ番号(ACIN)で特定される香りを、どのタイミングでどれだけの時間噴射するかを示すアロマコード(Aroma Code)が付加されている。香り付きコンテンツ200を再生するとき、アロマコードに基づいて嗅覚ディスプレイ4から香気が噴射される。アロマコードは、本発明における「香り再生情報」に対応している。なお、様々なシーンに対応する多くのアロマコードがアロマデータを構成している。
データ操作メニュー72には、映像情報および/または音響情報参照アイコン(M)、アロマデータ参照アイコン(A)およびアロマデータ保存アイコン(S)が表示されている。ユーザは、映像・音響情報参照アイコン(M)を選択することにより、映像・音響情報を読み込むことができる。映像・音響情報は、例えば、端末装置3の補助記憶装置33に保存されているデータを読み込んでもよいし、インターネット2に接続されたいずれかのサイトからダウンロードしたものを読み込んでもよい。
ユーザは、アロマデータ参照アイコン(A)を選択することでアロマデータ201を読み込むことができる。アロマデータ201は、「香りの再生情報」であるアロマコードを記録したデータである。具体的には、アロマデータ201は、複数のアロマコードで構成されるデータである。ユーザは、アロマデータ保存アイコン(S)を選択することで、編集済みのアロマデータ201を保存することが可能である。編集済みのアロマデータ201は、映像情報および音響情報と付加されて香り付きコンテンツ200として、端末装置3の補助記憶装置33に保存される。
図11は、香り付きコンテンツ200のデータ構造を示す図である。図に示すように、香り付きコンテンツ200は、映像情報、音響情報およびアロマコード(香り再生情報)によって構成されたアロマデータ201を備えて構成されている。
再び図9を参照する。アロマ選択メニュー73には、カートリッジ収容室番号{1}〜{6}の香りを選択するためのアイコンが表示されている。カートリッジ収容室番号{1}〜{6}の香りは、カートリッジ収容室番号{1}〜{6}にそれぞれ装填された香源カートリッジ5、5・・・に対応している。カートリッジ収容室番号{7}番は、ブースター(無臭)に対応している。つまり、上述した補助風力源62から吐出される空気に対応している。
映像コントロールエリア74には、リピート再生、巻き戻し、再生を指示するアイコンが表示されている。また、映像コントロールエリア74には、映像再生時間を表示するエリアが設けられている。
再生時間表示エリア75には、映像の再生時間(Video Duration)を表示するエリアと、アロマデータ201の再生時間(Aroma Duration)を表示するエリアが設けられている。
タイムライン表示エリア76には、アロマデータ201の記録内容が、時間軸上に表示されている。ユーザは、アロマ選択メニュー73に表示されたカートリッジ収容室番号{1}〜{6}のアイコンをタイムライン表示エリア76にドラッグアンドドロップすることにより、時間軸上に香りを配置し、アロマデータ201を編集することができる。図9において、時間軸は左から右に向って進んでいる。図で示すアロマデータ201には、最初にカートリッジ収容室番号{1}に対応する香りとカートリッジ収容室番号{7}に対応する無臭の空気(ブースターとしての空気)が同時に噴射され、次に、カートリッジ収容室番号{2}およびカートリッジ収容室番号{3}に対応する香りとカートリッジ収容室番号{7}に対応する無臭の空気が同時に噴射され、少し時間を空けてカートリッジ収容室番号{4}に対応する香りとカートリッジ収容室番号{7}に対応する無臭の空気が同時に噴射される情報が記録されている。図で示すアロマデータ201には、続いて、再びカートリッジ収容室番号{1}に対応する香りと無臭の空気が同時に噴射され、最後にカートリッジ収容室番号{4}に対応する香りと無臭の空気が同時に噴射される情報が記録されている。
タイムライン表示エリア76に表示される香りアイコンには、噴射時間バー761が表示されている。噴射時間バー761は、香りの噴射時間をバーの長さで表現している。ユーザは、タイムライン表示エリア76に表示される香りアイコンを選択することで、香りのプロパティを表示させ、香りの噴射に関する設定を行うことができる。香りの噴射に関する設定項目には、噴射時刻、噴射時間、噴射濃度などがある。タイムライン表示エリア76に配置された香りアイコンのそれぞれにアロマコードが生成される。そして、香りアイコンの数に対応したアロマコードの集合がアロマデータ201として構成されている。
なお噴射濃度は、フル噴射濃度を100%として、その何パーセントで噴射するかを示すもので、マウス等の操作デバイスのカーソルを噴射時間バー761に移動させ、右クリックすることによって、その設定画面を表示させてもよいし、映像再生エリア71の右側の空スペースに映像再生エリア71ごとにパーセント表示することが考えられる。
また、タイムライン表示エリア76には、コンテンツの再生時にその再生時刻を示すタイム進行バー762が表示されている。タイム進行バー762の表示位置が再生時刻を示しており、そのタイム進行バー762がタイムライン表示エリア76に配置された香りアイコンに接するとき、その香りアイコンで指定された香りおよび/または無臭の空気が噴射される。このタイム進行バー762は、バーそのものが時刻の経過に伴って右方向に移動する方式、あるいはバーそのものは固定していて背景タイムライン表示エリア76が時刻の経過に伴って左側に移動する方式が考えられる。またこのタイム進行バー762として、タイムライン表示エリア76の直下に時刻の経過に伴って色付きマーカーが右方向に移動する構成も可能である。
このように、本実施の形態のコンテンツ共有システム100においては、ユーザインタフェース70に表示された時間軸上にアロマデータ201に対応したアイコンが配置されることにより、アロマデータ201に記録される香りの噴射時刻が設定される。ユーザは、香りの噴射タイミングを視覚的に把握しながらアロマデータ201を編集することができる。また、ユーザインタフェース70に配置されたアイコンに含まれる噴射時間バー761の時間軸方向の長さにより、アロマデータ201に記録される香りの噴射時間が設定される。ユーザは、香りの噴射時間を視覚的に把握しながらアロマデータ201を編集することができる。
図12は、アロマデータ201に記録されたアロマコード(Aroma Code)を示す図である。アロマコードには、アロマ番号(ACIN)、噴射時刻(Diffuse)、噴射時間(Duration)および噴射濃度(Density)が記録されている。
噴射時刻(Diffuse)は、アロマ番号で指定された香りを噴射する時刻を示している。噴射時刻(Diffuse)とは、香り付きコンテンツ200の再生開始時刻に対する相対的な時刻である。図12の例では、香り付きコンテンツ200の再生開始から5分後にアロマ番号N−XXX1の香りの噴射を開始することが記録されている。噴射時間(Duration)は、アロマ番号で指定された香りを噴射する期間を示している。図12の例では、アロマ番号N−XXX1のアロマを3秒間噴射することが記録されている。つまり、図12の例では、香り付きコンテンツ200の再生開始から5分後にアロマ番号N−XXX1の香りの噴射が開始され、その後3秒間、香りの噴射が継続される。噴射濃度(Density)は、アロマ番号N−XXX1の香りを噴射するときの香りの濃度を示している。濃度は、0〜100%の間で指定される。香り濃度は、上述したように、補助風力源62からの空気の吐出量を制御することで調整される。
ユーザは、コンテンツプレイヤーCPを利用して、上記の操作を行うことにより香り付きコンテンツ200を編集生成する。香り付きコンテンツ200には、映像情報、音響情報に加えて、アロマコードが付加されている。コンテンツプレイヤーCPにおいて香り付きコンテンツ200の再生を行うと、映像が映像再生エリア71において再生される。映像の再生に同期して、端末装置3のスピーカーから音響が再生される。映像および音響の再生と同期して、アロマコードに基づいて香気が噴射される。具体的には、コンテンツプレイヤーCPは、アロマコードに基づいて嗅覚ディスプレイ4を制御し、映像および音響の再生に同期した香気を噴射させるのである。
図13は、端末装置3Aを利用するユーザUAと端末装置3Bを利用するユーザUBとの間で香り付きコンテンツ200を共有している様子を示す図である。図13においては、ユーザUAが、端末装置3AにインストールされたコンテンツプレイヤーCPを利用してユーザインタフェース70Aを参照しながら香り付きコンテンツ200を編集生成する。ユーザUAは端末装置3Aを操作し、編集生成した香り付きコンテンツ200をサーバ10にアップロードする。サーバ10は、アップロードされた香り付きコンテンツ200を記憶部11に保存する。香り付きコンテンツ200は、図11で示すアロマコードが含まれている。本実施の形態においては、コンテンツプレイヤーCPによって、香り付きコンテンツ200の編集生成とアップロード操作が可能となっている。コンテンツプレイヤーCPがCPU31およびメモリ32のハードウェア資源を利用して、香り付きコンテンツ200を編集生成する機能が、本発明の「コンテンツ生成部」に対応する。
ユーザUBは、端末装置3Bを操作し、端末装置3Aがアップロードした香り付きコンテンツ200をサーバ10からダウンロードする。ユーザUBは、端末装置3BにおいてコンテンツプレイヤーCPを起動し、ダウンロードした香り付きコンテンツ200の再生を行う。
端末装置3Bのディスプレイには、図9で示したユーザインタフェース70が表示される。そして、映像再生エリア71において香り付きコンテンツ200に含まれている映像が再生される。また、端末装置3Bのスピーカーから香り付きコンテンツ200に含まれている音響が再生される。
端末装置3Bでは、映像と音響の再生に同期して、コンテンツプレイヤーCPが嗅覚ディスプレイ4を制御して香りを噴射させる。具体的には、コンテンツプレイヤーCPは、香り付きコンテンツ200に含まれているアロマコードに基づいて嗅覚ディスプレイ4を制御して香りを噴射させる。
コンテンツプレイヤーCPは、アロマコードに記録されているアロマ番号(ACIN)と同一のアロマ番号の香源カートリッジ5が、端末装置3に接続された嗅覚ディスプレイ4に装填されているか否かをチェックする。具体的には、コンテンツプレイヤーCPは、設定情報SIを参照し、各カートリッジ収納室47、47・・・に収容されている香源カートリッジ5、5・・・のアロマ番号をチェックする。
コンテンツプレイヤーCPは、アロマコードに記録されているアロマ番号と同一のアロマ番号の香源カートリッジ5が装填されている場合には、同一のアロマ番号の香源カートリッジ5から香りを噴射するよう嗅覚ディスプレイ4を制御する。つまり、アロマコードに記録されたアロマ番号の香りを、アロマコードに記録された噴射時刻、噴射時間、濃度に従って、映像と音響に同期させて再生する。
コンテンツプレイヤーCPは、アロマコードに記録されているアロマ番号と同一のアロマ番号の香源カートリッジ5が装填されていない場合には、近似した香りが充填されている香源カートリッジ5から香りを噴射するように嗅覚ディスプレイ4を制御する。
図14は、コンテンツプレイヤーCPにより実行される香源カートリッジ5の選択アルゴリズムを示すフローチャートである。コンテンツプレイヤーCPは、まず、香り付きコンテンツ200に含まれるアロマコードから再生するアロマ番号を取得する(ステップS1)。コンテンツプレイヤーCPは、取得したアロマ番号と同一の番号の香源カートリッジ5が、嗅覚ディスプレイ4に装填されているか否かを確認する(ステップS2)。コンテンツプレイヤーCPは、設定情報SIを参照することにより、接続されている嗅覚ディスプレイ4に装填されている香源カートリッジ5のアロマ番号を確認する。
取得したアロマ番号と同一の番号の香源カートリッジ5が装填されている場合、コンテンツプレイヤーCPは、同一の番号の香源カートリッジ5から香りを噴射するよう嗅覚ディスプレイ4を制御し(ステップS3)、香り噴射処理を終了する。
取得したアロマ番号と同一の番号の香源カートリッジ5が装填されていない場合、コンテンツプレイヤーCPは、大分類だけが異なるアロマ番号の香源カートリッジが装填されているか否かを確認する(ステップS4)。例えば、アロマコードに記録されているアロ番号が図6で示したベルガモット:N−CT1であるとする。つまり、「天然」−「柑橘系」−「ベルガモット」に対応するアロマ番号が記録されているとする。コンテンツプレイヤーCPは、同一のアロマ番号の香源カートリッジ5が装填されていないとき、大分類が「合成」であるベルガモット:S−CT1が充填された香源カートリッジ5が装填されているか否かを確認する。つまり、「合成」−「柑橘系」−「ベルガモット」に対応する香源カートリッジ5が装填されているか否かを確認する。
コンテンツプレイヤーCPは、大分類だけが異なるアロマ番号の香源カートリッジ5が装填されていることを確認できた場合、大分類だけが異なるアロマ番号の香源カートリッジ5から香りを噴射するよう嗅覚ディスプレイ4を制御し(ステップS5)、香り噴射処理を終了する。
大分類だけが異なるアロマ番号の香源カートリッジ5が装填されていない場合、ステップS6に移行する。ステップS6において、コンテンツプレイヤーCPは、大分類、中分類が同じで、主成分の配合率が近い香気成分を有する香源カートリッジを選択し(ステップS6)、香り噴射処理を終了する。
例えば、アロマコードに記録されているアロマ番号が図6で示したベルガモット:N−CT1であるとする。つまり、「天然」−「柑橘系」−「ベルガモット」に対応するアロマ番号が記録されているとする。このアロマ番号と大分類および中分類が同じアロマ番号は、「天然」−「柑橘系」に分類されている「シトロネラ」、「グレープフルーツ」、「カボス」、「レモン」、「ライム」・・・などである。コンテンツプレイヤーCPは、この中で、「天然」−「柑橘系」−「ベルガモット」と香気の主成分が最も近似しているアロマ番号の香源カートリッジ5を選択するのである。
ステップS6を実行するために、アロマ番号表210には、付随データとして、各アロマ番号の香気の主成分の配合率が記録されている。コンテンツプレイヤーCPは、アロマ番号表210の付随データを参照することにより、各アロマ番号の香気の主成分の情報を取得し、ステップS6の処理を実行する。
コンテンツプレイヤーCPが以上のアルゴリズムを実行することにより、端末装置3Bに接続された嗅覚ディスプレイ4は、ユーザUAが端末装置3Aで編集生成したときに意図したものと同一あるいは近似した香気を噴射することができる。これにより、ユーザUAが端末装置3Aで編集生成した映像、音響および香気が同期した香り付きコンテンツ200を、たとえ端末装置3Bが遠隔地に置かれていても再現することが可能である。
{6.香り付きコンテンツの推奨サービス}
上述したように、本実施の形態のコンテンツ共有システム100を利用することで、遠隔地にいるユーザUAとユーザUBは、同一あるいは近似した香気を再生させる香り付きコンテンツ200を共有することが可能である。このシステムを拡張して利用することで、香り付きコンテンツ200の推奨サービスを提供することも可能である。
香り付きコンテンツ200の推奨サービスは、ユーザの保有している嗅覚ディスプレイ4で再現可能な香り付きコンテンツ200を推奨するサービスである。嗅覚ディスプレイ4に装填されている香源カートリッジ5の情報は、設定情報SIとして端末装置3の補助記憶装置33に保存されている。端末装置3から設定情報SIをサーバ10に送信することで、サーバ10において端末装置3に接続された嗅覚ディスプレイ4に装填された香源カートリッジ5の情報を把握することが可能である。
図1に戻って、サーバ10にインストールされているサーバ10の提示プログラムDPは、嗅覚ディスプレイ4で再現可能な香り付きコンテンツ200の推奨リストを端末装置3に提示する。提示プログラムDPは、例えば、WEBアプリケーションなどを利用して、推奨リストを提示する。最も推奨値の高い香り付きコンテンツ200は、香り付きコンテンツ200に含まれるアロマデータ201に記録された全てのアロマ番号について、対応する香源カートリッジ5が嗅覚ディスプレイ4に装填されている場合である。例えば、香り付きコンテンツ200のアロマデータ201に6種類のアロマ番号が記録されており、その6種類のアロマ番号に対応する全ての香源カートリッジ5が嗅覚ディスプレイ4に装填されている場合である。
次に推奨値が高いのが、香り付きコンテンツ200に含まれるアロマデータ201に記録されたアロマ番号のうち、1つを除いて、対応する香源カートリッジ5が嗅覚ディスプレイ4に装填されている場合である。例えば、香り付きコンテンツ200のアロマデータ201に6種類のアロマ番号が記録されており、そのうち5種類のアロマ番号に対応する香源カートリッジ5が嗅覚ディスプレイ4に装填されている場合である。このようにして、対応する香源カートリッジ5が装填されている個数および/または香源カートリッジ5の選択アルゴリズムに応じて順次推奨レベルを変えてユーザに香り付きコンテンツ200を推奨することが可能である。
{7.香り付きコンテンツのプラットフォーム}
上記の実施の形態で説明したように、遠隔地にいるユーザは、コンテンツ共有システ100を利用することで、映像および/または音響に香りが付加された香り付きコンテンツ200を共有することが可能である。上記の実施の形態では、ユーザUAおよびユーザUBは、それぞれ端末装置3Aおよび端末装置3BにインストールされているコンテンツプレイヤーCPを利用して香り付きコンテンツ200を再生した。
サーバ10は、香り付きコンテンツ200を再生するためのAPIおよびソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)を提供している。ユーザは、サーバ10の記憶部11に保存されているAPI/SDK220をダウンロードすることで、香り付きコンテンツ200を様々なアプリケーションで再生可能にプログラミングすることができる。
例えばユーザは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)において香り付きコンテンツ200を再生可能に埋め込んだコンテンツを公開することができる。あるいはユーザは、個人のホームページやブログなどにおいて、香り付きコンテンツ200を再生可能に埋め込んだコンテンツを公開することができる。上述したように、全ての香源カートリッジ5が図6に示したアロマ番号で標準化されているので、これらの公開された香り付きコンテンツ200をダウンロードした第三者は、編集生成者の意図したものと同様の香り付きコンテンツ200を楽しむことができる。
{8.その他}
香り付きコンテンツ200は、映像情報、音響情報およびアロマコードがパッケージされている態様であってもよい。あるいは、香り付きコンテンツ200は、映像情報および音響情報がパッケージされたデータに、付随的にアロマコードが添付される態様であってもよい。
上記実施の形態においては、端末装置3Aが香り付きコンテンツ200をサーバ10にアップロードし、端末装置3Bが香り付きコンテンツ200をダウンロードするとうい形態を説明した。ダウンロードには、各種のアプリケーションソフトやWEBブラウザを利用する態様があり、特に限定されるものではない。たとえば、電子メールで端末装置3Aと端末装置3Bとの間で香り付きコンテンツ200を共有する形態であってもよい。この場合、サーバ10はメールサーバとして機能している。
上記実施の形態においては、映像情報および/または音響情報に香り再生情報が付加された香り付きコンテンツ200を共有するシステムを例に説明した。しかし、本発明は、映像情報あるいは音響情報に付加されることなく、香り再生情報のみを共有することによって、香りを共有するシステム(「香り共有システム」)に適用可能である。つまり、アロマ番号により香り(アロマ)をコード化しているので、アロマ番号を含む香り再生情報を共有することで、遠隔地にいるユーザ間であっても、同じ香りを共有することができる。
上記の実施の形態においては、映像情報および/または音響情報に香り再生情報が付加された香り付きコンテンツ200を「コンテンツ再生部」により再生した。映像情報あるいは音響情報に付加されることなく、香り再生情報のみを共有する場合、本発明の「再生部」が、香り再生情報に基づいて、嗅覚ディスプレイ4を制御して香りを噴射させる。香り再生情報に基づいて香りを噴射する処理内容は、上記の実施の形態と同様である。上記の実施の形態においては、映像情報および/または音響情報に同期して香り再生情報に基づいて香りを噴射させたが、「香り共有システム」の「再生部」は、映像情報および/または音響情報に同期させることなく、香り再生情報に基づいて香りを噴射させる。また、上記の実施の形態において、コンテンツプレイヤーCPは、映像情報および/または音響情報に同期した香り再生情報を編集および生成可能としたが、「香り共有システム」においては、コンテンツプレイヤーCPは、映像情報および/または音響情報に同期させることなく、香り再生情報を編集および生成する。
上記の実施の形態においては、インターネット2に接続されたサーバ10において、香り付きコンテンツ200を保存する場合を例に説明した。しかし、本発明の「香り付きコンテンツ共有システム」の形態はサーバ10を含む構成は必須ではない。本発明の香り付きコンテンツ共有システムは、端末装置3および嗅覚ディスプレイ4を備える「嗅覚ユニット」がネットワーク経由で接続されていればよい。「嗅覚ユニット」は、ネットワーク経由で、香り付きコンテンツを共有することで、香り再生情報に基づき香りを再生することができる。これにより、異なるユーザ間で、映像情報および/または音声情報に同期させて同じ香りを再生することができる。
同様に、本発明の「香り共有システム」の形態はサーバ10を含む構成は必須ではない。本発明の香り共有システムは、端末装置3および嗅覚ディスプレイ4を備える「嗅覚ユニット」がネットワーク経由で接続されていればよい。「嗅覚ユニット」は、ネットワーク経由で、香り再生情報を共有することで、異なるユーザ間で、同じ香りを再生することができる。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
3(3A、3B) 端末装置
4(4A、4B) 嗅覚ディスプレイ
5 香源カートリッジ
10 サーバ
70 (コンテンツプレイヤー)ユーザインタフェース
80 設定画面
200 香り付きコンテンツ

Claims (7)

  1. 香りを共有するシステムであって、
    複数の嗅覚ユニットと、
    前記複数の嗅覚ユニットを接続するネットワークと、を備え、
    各嗅覚ユニットは、
    複数の香源カートリッジが装填可能な嗅覚ディスプレイと、
    前記嗅覚ディスプレイを制御する端末装置と、を含み、
    前記端末装置は、
    再生する香りの種類を特定するために前記システムにおいて標準化されたアロマ番号、香りの噴射時刻および香りの噴射時間を含んだ香り再生情報に基づいて香りを再生する再生部、を含み、
    前記再生部は、前記アロマ番号に基づいて、前記嗅覚ディスプレイに装填された前記複数の香源カートリッジの中のいずれの香源カートリッジを用いて香りを再生するかを決定し、前記香りの噴射時刻から前記香りの噴射時間が経過する間に前記嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、
    前記アロマ番号は、複数階層のカテゴリに分類されており、
    前記再生部は、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが前記嗅覚ディスプレイに装填されているとき、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定し、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが前記嗅覚ディスプレイに装填されていないとき、最上位層のカテゴリだけが異なる前記アロマ番号の香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定して前記嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、
    各嗅覚ユニットは、前記香り再生情報を前記ネットワークを介して異なる嗅覚ユニットに伝達してその異なる嗅覚ユニットと前記香り再生情報を共有し、
    前記端末装置の少なくとも1つは、
    前記システムにおいて標準化された前記アロマ番号を含んだ前記香り再生情報を編集して生成する生成部を含み、
    前記生成部は、
    前記生成部による編集を行うためのユーザインタフェース、を含み、
    前記ユーザインタフェースに表示された時間軸上に前記香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、前記香り再生情報に前記香りの噴射時刻が設定され、
    前記ユーザインタフェースに配置された前記アイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、前記香り再生情報に前記香りの噴射時間が設定され、
    前記ユーザインタフェースに前記アイコンの複数が配置される場合に、複数の前記アイコンにそれぞれ含まれる複数の前記バーのいずれかの少なくとも一部が他の前記バーと前記時間軸上で重なる配置が可能とされる、香り共有システム。
  2. 香りを共有するシステムであって、
    複数の嗅覚ユニットと、
    前記複数の嗅覚ユニットを接続するネットワークと、
    前記ネットワークに接続されたサーバと、を備え、
    各嗅覚ユニットは、
    複数の香源カートリッジが装填可能な嗅覚ディスプレイと、
    前記嗅覚ディスプレイを制御する端末装置と、を含み、
    前記サーバは、
    再生する香りの種類を特定するために前記システムにおいて標準化されたアロマ番号および香りの噴射時刻を含んだ香り再生情報を保存する記憶部、を含み、
    前記端末装置は、
    前記サーバからダウンロードした前記香り再生情報に基づいて香りを再生する再生部、を含み、
    前記再生部は、前記アロマ番号に基づいて、前記嗅覚ディスプレイに装填された前記複数の香源カートリッジの中のいずれの香源カートリッジを用いて香りを再生するかを決定し、前記香りの噴射時刻から前記香りの噴射時間が経過する間に前記嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、
    前記アロマ番号は、複数階層のカテゴリに分類されており、
    前記再生部は、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが前記嗅覚ディスプレイに装填されているとき、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定し、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが前記嗅覚ディスプレイに装填されていないとき、最上位層のカテゴリだけが異なる前記アロマ番号の香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定して前記嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、
    各嗅覚ユニットは、前記香り再生情報を前記サーバを介して異なる嗅覚ユニットに伝達してその異なる嗅覚ユニットと前記香り再生情報を共有し、
    前記端末装置の少なくとも1つは、
    前記システムにおいて標準化された前記アロマ番号を含んだ前記香り再生情報を編集して生成する生成部を含み、
    前記生成部は、
    前記生成部による編集を行うためのユーザインタフェース、を含み、
    前記ユーザインタフェースに表示された時間軸上に前記香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、前記香り再生情報前記香りの噴射時刻が設定され、
    前記ユーザインタフェースに配置された前記アイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、前記香り再生情報に前記香りの噴射時間が設定され、
    前記ユーザインタフェースに前記アイコンの複数が配置される場合に、複数の前記アイコンにそれぞれ含まれる複数の前記バーのいずれかの少なくとも一部が他の前記バーと前記時間軸上で重なる配置が可能とされる香り共有システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の香り共有システムにおいて、
    前記嗅覚ディスプレイは、
    前記複数の香源カートリッジを装填するための複数のカートリッジ収容室、を含み、
    前記端末装置は、
    各カートリッジ収容室に装填された各香源カートリッジに収容されている香りの種類を前記アロマ番号により設定する設定部、を含む香り共有システム。
  4. 映像情報および/または音響情報に同期した香りを再生するための香り付きコンテンツを共有するシステムであって、
    複数の嗅覚ユニットと、
    前記複数の嗅覚ユニットを接続するネットワークと、を備え、
    各嗅覚ユニットは、
    複数の香源カートリッジが装填可能な嗅覚ディスプレイと、
    前記嗅覚ディスプレイを制御する端末装置と、を含み、
    前記端末装置は、
    映像情報および/または音響情報に同期された香り再生情報を含む香り付きコンテンツを再生するコンテンツ再生部、を含み、
    前記香り再生情報は、
    再生する香りの種類を特定するために前記システムにおいて標準化されたアロマ番号、香りの噴射時刻および香りの噴射時間を含んでおり、
    前記コンテンツ再生部は、前記アロマ番号に基づいて、前記嗅覚ディスプレイに装填された前記複数の香源カートリッジの中のいずれの香源カートリッジを用いて香りを再生するかを決定し、前記映像情報および/または前記音響情報に同期して、前記香りの噴射時刻から前記香りの噴射時間が経過する間に前記嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、
    前記アロマ番号は、複数階層のカテゴリに分類されており、
    前記コンテンツ再生部は、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが前記嗅覚ディスプレイに装填されているとき、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定し、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが前記嗅覚ディスプレイに装填されていないとき、最上位層のカテゴリだけが異なる前記アロマ番号の香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定して前記嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、
    各嗅覚ユニットは、前記香り再生情報を含む前記香り付きコンテンツを前記ネットワークを介して異なる嗅覚ユニットに伝達してその異なる嗅覚ユニットと前記香り付きコンテンツを共有し、
    前記端末装置の少なくとも1つは、
    前記システムにおいて標準化された前記アロマ番号を含んだ前記香り再生情報を編集し、前記映像情報および/または前記音響情報に同期された前記香り再生情報を含む香り付きコンテンツを編集し生成するコンテンツ生成部を含み、
    前記コンテンツ生成部は、
    前記コンテンツ生成部による編集を行うためのユーザインタフェース、を含み、
    前記ユーザインタフェースに表示された時間軸上に前記香り再生情報に対応したアイコンが配置されることにより、前記香り再生情報に前記香りの噴射時刻が設定され、
    前記ユーザインタフェースに配置された前記アイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、前記香り再生情報に前記香りの噴射時間が設定され、
    前記ユーザインタフェースに前記アイコンの複数が配置される場合に、複数の前記アイコンにそれぞれ含まれる複数の前記バーのいずれかの少なくとも一部が他の前記バーと前記時間軸上で重なる配置が可能とされる香り付きコンテンツの共有システム。
  5. 映像情報および/または音響情報に同期した香りを再生するための香り付きコンテンツを共有するシステムであって、
    複数の嗅覚ユニットと、
    前記複数の嗅覚ユニットを接続するネットワークと、
    前記ネットワークに接続されたサーバと、を備え、
    各嗅覚ユニットは、
    複数の香源カートリッジが装填可能な嗅覚ディスプレイと、
    前記嗅覚ディスプレイを制御する端末装置と、を含み、
    前記サーバは、
    映像情報および/または音響情報に同期された香り再生情報を含む香り付きコンテンツを保存する記憶部、を含み、
    前記端末装置は、
    前記サーバからダウンロードした前記香り付きコンテンツを再生するコンテンツ再生部、を含み、
    前記香り再生情報は、
    再生する香りの種類を特定するために前記システムにおいて標準化されたアロマ番号、香りの噴射時刻および香りの噴射時間を含んでおり、
    前記コンテンツ再生部は、前記アロマ番号に基づいて、前記嗅覚ディスプレイに装填された前記複数の香源カートリッジの中のいずれの香源カートリッジを用いて香りを再生するかを決定し、前記映像情報および/または前記音響情報に同期して、前記香りの噴射時刻から前記香りの噴射時間が経過する間に前記嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、
    前記アロマ番号は、複数階層のカテゴリに分類されており、
    前記コンテンツ再生部は、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが前記嗅覚ディスプレイに装填されているとき、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定し、前記香り再生情報に記録されている前記アロマ番号に対応する香りを再生するための香源カートリッジが前記嗅覚ディスプレイに装填されていないとき、最上位層のカテゴリだけが異なる前記アロマ番号の香源カートリッジを用いて香りを再生することを決定して前記嗅覚ディスプレイから香りを噴射させ、
    各嗅覚ユニットは、前記香り再生情報を含む前記香り付きコンテンツを前記サーバを介して異なる嗅覚ユニットに伝達してその異なる嗅覚ユニットと前記香り付きコンテンツを共有し、
    前記端末装置の少なくとも1つは、
    前記システムにおいて標準化された前記アロマ番号を含んだ前記香り再生情報を編集し、前記映像情報および/または前記音響情報に同期された前記香り再生情報を含む香り付きコンテンツを編集し生成するコンテンツ生成部を含み、
    前記コンテンツ生成部は、
    前記コンテンツ生成部による編集を行うためのユーザインタフェース、を含み、
    前記ユーザインタフェースに表示された時間軸上に前記香り再生情報にアイコンが配置されることにより、前記香り再生情報に前記香りの噴射時刻が設定され、
    前記ユーザインタフェースに配置された前記アイコンに含まれるバーの時間軸方向の長さにより、前記香り再生情報に前記香りの噴射時間が設定され、
    前記ユーザインタフェースに前記アイコンの複数が配置される場合に、複数の前記アイコンにそれぞれ含まれる複数の前記バーのいずれかの少なくとも一部が他の前記バーと前記時間軸上で重なる配置が可能とされる香り付きコンテンツの共有システム。
  6. 請求項に記載の香り付きコンテンツの共有システムにおいて、さらに、
    前記サーバにアップロードされている前記香り付きコンテンツを、他の情報公開システムにおいて再生可能に組み込むためのアプリケーションプログラミングインタフェースを提供するプラットフォーム、を備える香り付きコンテンツの共有システム。
  7. 請求項に記載の香り付きコンテンツの共有システムにおいて、
    前記サーバは、
    前記嗅覚ディスプレイに装填された香源カートリッジの収容された香りの前記アロマ番号を取得し、前記端末装置に対して前記端末装置で再生することを推奨する前記香り付きコンテンツのリストを提示する提示部、を含む香り付きコンテンツの共有システム。
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