JP6699038B2 - 下肢用マッサージ機 - Google Patents

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Description

本発明は、下肢をマッサージするのに好適な下肢用マッサージ機に関する。
従来より、足先から踵(かかと)までの足部や、踝(くるぶし)と膝との間に位置するふくらはぎなどの下肢の施療部に対して、マッサージ動作を付与するマッサージ機構を備えた下肢用マッサージ機がある(例えば、特許文献1)。
特許第5912548号公報
特許文献1に開示されている下肢用マッサージ機は、足先・かかと・ふくらはぎなどの下肢の施療部に対してマッサージを施術することのできるものである。
しかし近年では、マッサージ感に関する要望は多種多様となり、例えば「さらに効果的なマッサージ動作を付与できる機構を備えてほしい」といった要望が使用者から挙がってきている。また、下肢用マッサージ機を様々な場所に載置できるように、コンパクトにしてほしいという要望も使用者から挙がってきている。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、対向配置された一対のマッサージ部材を、足先からふくらはぎに向かって押し込むように揺動移動させて、下肢を挟み込んで押圧するマッサージ動作を行うことが可能な下肢用マッサージ機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる下肢用マッサージ機は、一対の第1マッサージ部材を用いて、下肢のうち足部に対してマッサージ動作を付与する水平マッサージ機構と、一対の第2マッサージ部材を用いて、下肢のうちふくらはぎに対してマッサージ動作を付与する垂直マッサージ機構と、前記水平マッサージ機構及び前記垂直マッサージ機構を駆動する駆動機構と、を有する下肢用マッサージ機において、前記垂直マッサージ機構は、前記水平マッサージ機構と連動するものとされていて、一対の前記第1マッサージ部材が、前記足部に対してマッサージ動作を付与した後に、一対の前記第2マッサージ部材が遅れて、前記ふくらはぎに対してマッサージ動作を付与する遅延マッサージ動作を行うように構成されていて、前記駆動機構には、駆動モータが一つ備えられていて、前記水平マッサージ機構は、前記駆動機構から出力される回転駆動力を伝達する第1回転軸と、前記第1回転軸の回転駆動力を、前記第1マッサージ部材の揺動動作に変換する第1変換部を有し、前記垂直マッサージ機構は、前記駆動機構から出力される回転駆動力を伝達する第2回転軸と、前記第2回転軸の回転駆動力を、前記第2マッサージ部材の揺動動作に変換する第2変換部を有し、前記第2変換部は、前記第1変換部の前記第1マッサージ部材への変換動作に対して、前記第2マッサージ部材への揺動動作に遅れて変換する遅延変換動作を行う構成とされていて、前記第1変換部は、第1回転軸に固定され、当該第1回転軸と一体回転する第1傾斜ボス部を有し、前記第2変換部は、第2回転軸に固定され、当該第2回転軸と一体回転する第2傾斜ボス部を有し、前記第2傾斜ボス部の回転位相は、前記第1傾斜ボス部の回転位相に対して、15°〜90°の位相差とされていることを特徴とする。
好ましくは、一対の前記第1マッサージ部材が互いに近接離反した後に、一対の前記第2マッサージ部材が、互いに近接離反するような遅延揺動動作を行うように構成されているとよい。
好ましくは、前記第2マッサージ部材は、前記第1マッサージ部材の揺動位相に対して、遅れる揺動位相とされているとよい。
本発明の下肢用マッサージ機によれば、対向配置された一対のマッサージ部材を、足先からふくらはぎに向かって押し込むように揺動移動させて、下肢を挟み込んで押圧するマッサージ動作を行うことが可能となる。
本発明にかかる下肢用マッサージ機の外観の正面斜視図である。 本発明にかかる下肢用マッサージ機の内部構造の正面斜視図である。 本発明にかかる下肢用マッサージ機の内部構造の平面図である。 本発明にかかる下肢用マッサージ機の内部構造の側面図である。 第1傾斜ボス部及び第2傾斜ボス部を示した正面図である。 第1傾斜ボス部及び第2傾斜ボス部を示した平面図である。 規制部の拡大図である。 水平マッサージ機構及び垂直マッサージ機構の分解斜視図である。 第1変換部の断面図である(図4のA−A断面)。 第2変換部の断面図である(図4のB−B断面)。 水平マッサージ機構及び垂直マッサージ機構による、挟み込みマッサージ動作の概要を示した正面図である。 水平マッサージ機構及び垂直マッサージ機構による、挟み込みマッサージ動作の概要を示した平面図である(図11に対応)。
以下、本発明にかかる下肢用マッサージ機1の実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、図1〜図12に関して、見やすくするため、一部を省略して描いている。
図1〜図12は、本発明にかかる下肢用マッサージ機1の実施形態を示している。
本実施形態の下肢用マッサージ機1は、使用者の左右両方の下肢をマッサージの対象(施療部)として、下肢を構成する足部FとふくらはぎLとの両方に、挟み込むように揉むマッサージと、足裏Uに対して指圧するような押圧マッサージを同時に行えるように構成されている。
なお、本明細書において「ふくらはぎL」は、人間の下肢のうち、膝下であって且つくるぶし(足首)より上の部分を言うものとし、「足部F」はくるぶしより下であって且つかかとKから足先Sまでの部分を言うものとする。また、説明における方向は、図に適宜示しており、下肢用マッサージ機1を使用する使用者から見た前後方向、左右方向、上下方向と一致する。
本実施形態の下肢用マッサージ機1は、第1マッサージ部材11a,11bを用いて使用者の左右両方の足部Fに対してマッサージ動作を付与する水平マッサージ機構10と、第2マッサージ部材31a,31bを用いて使用者の左右両方のふくらはぎLに対してマッサージ動作を付与する垂直マッサージ機構30と、これら水平マッサージ機構10、垂直マッサージ機構30を駆動する駆動機構22と、水平マッサージ機構10、垂直マッサージ機構30、駆動機構22を内蔵するケース体2を有している。
なお、水平マッサージ機構10や垂直マッサージ機構30の「水平」「垂直」の呼称は、本明細書中での便宜上のものに過ぎず、下肢用マッサージ機1としての使用状態を限定したものではない。
図1〜図4に示すように、ケース体2は、正面視すると横長又は縦長の長方形或いは正方形であって、側面視すると長靴型との筐体である。
ケース体2には、その前面の約下半部で上方及び前方へ向けて開放する左右一対の第1施療凹部3が、互いに左右に離れて並設されている。これら左右の第1施療凹部3に対して左右の足部Fを嵌め入れることができるようになっている。
また、ケース体2には、その前面の約上半部で前方及び上方へ向けて開放する左右一対の第2施療凹部4が、互いに左右に離れて並設されている。これら左右の第2施療凹部4に対して左右のふくらはぎLを嵌め入れることができる。第1施療凹部3及び第2施療凹部4は、左側配置のもの同士、及び右側配置のもの同士が連通するように構成されていて、その内部には内張材5が設けられている。
図1〜図3に示すように、左右の第1施療凹部3には、それぞれ、足部Fを左右両側からマッサージする水平マッサージ機構10が設けられている。これに対し、左右の第2施療凹部4には、それぞれ、ふくらはぎLを正面側及び後面(裏面)側からマッサージする垂直マッサージ機構30が設けられている。
このケース体2の底面であって、回転動作する足裏マッサージ部材12の対応する位置には、当該足裏マッサージ部材12(詳細は後述)との接触を回避する、切り欠き状の凹部6が左右一対設けられている。
図2に示すように、ケース体2内の底面には、複数の支持部材7a,7bが上方へ向けて設けられている。支持部材7a,7bは、水平マッサージ機構10及び駆動機構22を下方から支持するものである。ケース体2内の底面の左右方向の両端部のそれぞれに、水平マッサージ機構10に備えられた第1回転軸14を支える支持部材7aが設けられている。また、左右一対設けられている支持部材7aの間にも、第1回転軸14を支える支持部材7bが一つ設けられている。
つまり、支持部材7a,7bは、ケース体2内の底面上に、左右方向に略等間隔に3つ設けられている。これら支持部材7a,7bには、軸受(ベアリング)が嵌め込まれる。なお、中央に配置されている支持部材7bには、駆動機構22の第1ギアボックス26が取り付けられている。
また、ケース体2の内部には支持フレーム8a,8bが設けられている。この支持フレーム8a,8bは、ケース体2内の後側壁面の前側であって、底面から上方へ向けて略垂直に設けられている。そして、この支持フレーム8a,8bに、垂直マッサージ機構30及び駆動機構22が取り付けられている。
支持フレーム8a,8bは、上下方向に長尺な棒材で形成され、垂直マッサージ機構30の第2回転軸32を支えるものである。支持フレーム8aは、ケース体2内の後側壁面の前側であって、ケース体2内の底面の左右方向の両端部のそれぞれに、立設されている。また、左右一対の支持フレーム8aの間にも、支持フレーム8bが一つ設けられている。つまり、支持フレーム8a,8bは、ケース体2の内部において左右方向に略等間隔に3つ設けられている。
各支持フレーム8a,8bの上端には、第2回転軸32を支える支持部9a,9bが設けられている。各支持部9a,9bには、軸受(ベアリング)が嵌め込まれる。なお、中央に配置されている支持フレーム8bの上部には、駆動機構22の第2ギアボックス27が取り付けられている。
図1〜図8に示すように、本実施形態の水平マッサージ機構10は、足先SからかかとKまでの足部Fに対して、外側及び内側から押すように挟み込むマッサージ動作を付与する一対の第1マッサージ部材11a,11bと、これら第1マッサージ部材11a,11bへ駆動機構22から出力された回転駆動力を伝達する第1回転軸14と、第1回転軸14の回転駆動力を、左右一対の第1マッサージ部材11a,11bによる足部Fへの挟み込みマッサージ動作に変換する第1変換部15a,15bと、を有するものとなっている。
さらに、水平マッサージ機構10は、足裏Uの長手方向中央(土踏まずT)に対して、押圧マッサージ動作を付与する足裏マッサージ部材12を有している。
第1マッサージ部材11a,11bは、足部Fを挟んで対面するように構成され、使用者(身体)の左右の下肢に対応させるように一対設けられている。
第1マッサージ部材11a,11bは、第1回転軸14に対して、上方に設けられ且つ前後方向にそれぞれ突出した板状の部材である。また、第1マッサージ部材11a,11bは、後端側が上方に突出した形状となっている。足部Fに当接する第1マッサージ部材11a,11bの内壁面は、足先S・足の甲C・くるぶし・かかとKなどの足部Fの形状に沿うように、回り込んだ湾曲状に形成されている。言い換えれば、第1マッサージ部材11a,11bは、足部Fを包み込むような形状に形成されている。
すなわち、一対の第1マッサージ部材11a,11bは、足部Fに向く配置とされ、足部Fの高さ(床面から足の甲Cまでの高さ)を超える程度に突出する板状に形成されている。
第1回転軸14は、軸心が水平方向を向くように配備され且つ、軸受(ベアリング)を介して、3つの支持部材7a,7bにより支持されている。この第1回転軸14は、第1マッサージ部材11a,11bの基端側を左右方向に亘って、貫通するように設けられている。
足裏マッサージ部材12は、軸心が左右方向を向く回転自在のローラであって、第1回転軸14に串刺し状に貫通して取り付けられている。この足裏マッサージローラ12は、足裏Uの土踏まずTを面接触状に支えることができる程度の外径で、且つ、第1回転軸14と同心又は僅かに偏心した外周面を有している。
足裏マッサージローラ12は、左右一対の第1マッサージ部材11a,11bに挟まれる位置に配備されている。足裏マッサージローラ12の外周面には、周方向及び第1回転軸14の軸方向に間隔をおいて、径方向外側を向いた施療子13が複数設けられている。
このように、第1マッサージ部材11a,11bと足裏マッサージローラ12とを一組として、この組み合わせがケース体2の左右の第1施療凹部3に対応するように合計二組、備えられている。
左右一対の第1マッサージ部材11a,11bが近接離反する揺動動作をすることにより、足先SからかかとKまでの足部Fに、効果的な挟み込みマッサージが付与される。また、足裏マッサージローラ12が回転動作をすることにより、足裏Uに効果的な押圧マッサージが付与される。
足裏マッサージローラ12に対応するケース体の底部には、下側に窪んだ凹部6が形成されていて、回転する足裏マッサージローラ12とケース体2との干渉を回避することができる。
なお、第1変換部15a,15bについては、後ほど詳細に説明する。
駆動機構22は、水平マッサージ機構10の第1回転軸14と、垂直マッサージ機構30の第2回転軸32を共に回転駆動させて、それぞれのマッサージ機構を動作させる。
駆動機構22は、回転駆動力を発生する駆動モータ23と、回転駆動力を所定の速度に減速する減速ギアボックス24と、減速された回転駆動力を、垂直マッサージ機構30に入力する動力と水平マッサージ機構10に入力する動力とに振り分けてそれぞれに伝達する伝達軸25と、伝達された回転駆動力を第1回転軸14に伝達する第1ギアボックス26と、伝達された回転駆動力を第2回転軸32に伝達する第2ギアボックス27と、を有している。
駆動モータ23は、ケース体2内の上下方向中途部で且つ、左側の内側第1マッサージ部材11aと右側の内側第1マッサージ部材11aとの間、に配備されている。つまり、駆動モータ23は、ケース体2内の上下方向においても、左右方向においても、略中央に配備されているといえる。
詳しくは、駆動モータ23は、本体部が第1マッサージ部材11a,11bの側方(例えば、左側の内側第1マッサージ部材11aに着目すると、右側)で且つ、当該第1マッサージ部材11a,11bとケース体2の後側壁面との隙間に配備されると共に、回転駆動軸23aが斜め前方に突出するように配備されている。本実施形態においては、回転駆動軸23aは、左斜め前方に突出するように配備されている。
駆動モータ23の配置を上記のようにすることで、比較的狭小な空間にも配置することができ、ケース体2をコンパクトにすることができる。また、マッサージ動作時において、駆動モータ23が第1マッサージ部材11a,11b及び第2マッサージ部材31a,31bに接触することもない。
減速ギアボックス24は、駆動モータ23の前方に配備されていて、回転駆動軸23aが挿入されている。
伝達軸25は、ケース体2内を上下方向に亘って掛け渡すように、第1ギアボックス26及び第2ギアボックス27に支えられるように備えられている。つまり、伝達軸25は、軸心が上下方向を向き、且つ、上端が斜め後方を向いて配備されている。伝達軸25の長手方向中途部に、減速ギアボックス24が備えられていて、伝達軸25はその減速ギアボックス24を貫通して設けられている。
つまり、駆動モータ23から出力された回転駆動力は、減速ギアボックス24で所定の速度に減速され、伝達軸25により下側の第1ギアボックス26と、上側の第2ギアボックス27とに振り分けられて、第1回転軸14と第2回転軸32とに伝達される。
第1ギアボックス26は、支持部材7bに取り付けられていて、伝達軸25の下端(一方端)が挿入されている。第1ギアボックス26には、ケース体2内を左右方向に亘って配備されている第1回転軸14が貫通している。
第2ギアボックス27は、支持フレーム8bに取り付けられていて、伝達軸25の上端(他方端)が挿入されている。第2ギアボックス27には、ケース体2内を左右方向に亘って配備されている第2回転軸32が貫通している。つまり、駆動機構22は、支持部材7a,7b及び支持フレーム8a,8bに支持されている。なお、各ギアボックスの内部には、所定のウォームギア及びウォームホイールが格納されている。
ここで、水平マッサージ機構10を構成する第1変換部15a,15bについて、詳細に説明する。
図5、図6、図8などに示すように、第1変換部15a,15bは、回転駆動力を、左右一対の第1マッサージ部材11a,11bの近接離反動作に変換するものである。
具体的には、第1変換部15a,15bは、第1回転軸14の回転駆動力を、一対の第1マッサージ部材11a,11bの先端を互いに近接させ、その後長手方向中途部を互いに近接させると共に、先端を離反させ、最後に後端を互いに近接させると共に、長手方向中途部を離反させるように、一対の第1マッサージ部材11a,11bの先端から後端に向かって押し込むように挟み込むマッサージ動作に変換する。
第1変換部15a,15bは、一対の第1マッサージ部材11a,11bのそれぞれに備えられている。第1変換部15a,15bは、第1マッサージ部材11a,11bの前後方向中途部であって、その下端側(基端)に配備されている。この第1変換部15a,15bには、第1回転軸14が貫通していて、この第1回転軸14は第1変換部15a,15bに対して回転自在に支持されている。
なお、この一対の第1変換部15a,15bについても、第1マッサージ部材11a,11bと同様に、対面する位置に配置されている。つまり、一対の第1変換部15a,15bは、左右方向に並んだ状態で配置されている。
第1変換部15a,15bは、第1回転軸14と一体回転するように、この第1回転軸14に固定されている第1傾斜ボス部16a,16bと、第1マッサージ部材11a,11bの基端に設けられていて第1傾斜ボス部16a,16bの外周縁に嵌り込む第1環状嵌合部18a,18bと、第1マッサージ部材11a,11bが第1回転軸14との同伴回転することを規制する第1規制部19a,19bと、を有している。
第1傾斜ボス部16a,16bは、中心部を第1回転軸14が貫通していて、外周面に第1回転軸14に対して傾斜状のカム面17a,17bが設けられている。つまり、第1傾斜ボス部16a,16bは、第1回転軸14に回転自在に取り付けられていて、第1回転軸14の軸心に対して傾斜回転する。
なお、第1傾斜ボス部16a,16b(カム面17a,17b)の傾きは、ケース体2内に配備された内側の第1マッサージ部材11a、及び、外側の第1マッサージ部材11b間において、相対逆向きとなっている。
図5、図6、図8に示すように、カム面17aを有する第1傾斜ボス部16aと、カム面17bを有する第1傾斜ボス部16bは、正面視で逆V字状(回転する向きによってはV字状)となるように、互いに傾斜している。つまり、互いに向かい合う第1マッサージ部材11a,11bは、それぞれの上端側が重なり合うように倒れこんで、近接することとなる。この第1マッサージ部材11a,11bの倒れ込みにより、足部Fに対して挟み込みマッサージを付与することが可能となる。
第1環状嵌合部18a,18bは、第1マッサージ部材11a,11bの基端に形成されていて、第1傾斜ボス部16a,16bを相対回転自在な状態で、軸受40(ベアリング)介して外嵌する。第1マッサージ部材11a,11bは、第1傾斜ボス部16a,16bの傾斜回転により、揺動運動をする。
図7に示すように、第1規制部19a,19bは、第1環状嵌合部18a,18bが第1傾斜ボス部16a,16bに対して供回りすることを規制する。この第1規制部19a,19bは、第1回転軸14の前方乃至は後方に配備されている。なお、本実施形態においては、第1回転軸14の前方に第1規制部19a,19bを配備している。
第1規制部19a,19bは、第1マッサージ部材11a,11bの基端側に設けられたピン部材20a,20bと、ピン部材20a,20bの対面する位置に設けられ、且つ当該ピン部材20a,20bが摺動自在に嵌り込む規制溝21a,21bと、を有している。
この規制ピン20a,20bは、第1マッサージ部材11a,11bの基端側から、前方向乃至は後方向に突設されるものである。なお、本実施形態においては、規制ピン20a,20bを前方向に突設させている。
つまり、前方向を向くピン部材20a,20bと、上方向を向く第1マッサージ部材11a,11bは、第1環状嵌合部18a,18bを挟んで対面しない位置となっている。言い換えれば、ピン部材20a,20bが向く方向は、上方向を向く第1マッサージ部材11a,11bに対して、高さ方向(上下方向)に交差するものとなっている。
すなわち、第1規制部19a,19bは、第1環状嵌合部18a,18bから前向きに突出する突起20a,20bを有したもので、この突起20a,20bが、ケース体2の底面に設けられている左右方向に長い溝を有している規制溝21a,21bに摺動自在に挿入されるようになっている。
なお、この左右一対の第1規制部19a,19bについても、第1マッサージ部材11a,11bと同様に、対面する位置に配置されている。つまり、左右一対の第1規制部19a,19bは、左右方向に並んだ状態で配置されている。
このように、規制ピン20a,20bを第1環状嵌合部18a,18bから前向き乃至は後向きに突出させることで、基端がケース体2の底面の直上に位置するように、第1マッサージ部材11a,11bを配備することができる。これにより、水平マッサージ機構10の高さを低くする、すなわちケース体2の高さを低くコンパクトにすることができる。
第1回転軸14の回転時、規制溝21a,21bに挿入された規制ピン20a,20bが、左右方向へのみ摺動を許容される状態となって、第1環状嵌合部18a,18bの供回りを阻止するとともに、前後動と左右動とが所定角度範囲に規制された状況下で、第1マッサージ部材11a,11bが前後及び左右に揺動するものとなる。
前述したように、左右一対の第1マッサージ部材11a,11b間において、第1回転軸14に対する第1傾斜ボス部16a,16bの傾きが、相対逆向きとなっているので、第1マッサージ部材11a,11bの前側(先端)が互いに近接している状態では、その後側は離反した状態となる。
このとき、左右一対の規制ピン20a,20bは、軸心の延長線が下肢用マッサージ機1の前側において互いに交差するような方向を向く(図9、図12の(1)の一点鎖線参照)。つまり、その内側の規制ピン20aは、規制溝21a内において外側を向き、外側の規制ピン20bは規制溝21b内において内側を向く。
一方、第1マッサージ部材11a,11bの先端が離反している状態では、その後端は互いに近接した状態となる。このとき、左右一対の規制ピン20a,20bは、軸心の延長線が下肢用マッサージ機1の前側において互いが放射するような方向を向く(図12の(3)の一点鎖線参照)。つまり、その内側の規制ピン20aは、規制溝21a内において内側を向き、外側の規制ピン20bは規制溝21b内において外側を向く。つまり、左右一対の規制ピン20a,20bは、規制溝21a,21b内において、略水平方向で左右に揺動することとなる。
即ち、内側の第1マッサージ部材11a、及び、外側の第1マッサージ部材11bは、平面視して略V字状〜逆V字状となる揺動動作(近接離反サイクル動作)を繰り返すこととなる。この近接離反サイクル動作を左右一対の第1マッサージ部材11a,11bが繰り返すとき、足裏マッサージローラ12は、これら第1マッサージ部材11a,11bと連動して回転する。
なお、足裏マッサージローラ12の前方には、一対の第1マッサージ部材11a,11bの相互間に挟まれる配置で、足先Sを支える足支持部材28が設けられている。また、足裏マッサージローラ12の後方には、一対の第1マッサージ部材11a,11bの相互間に挟まれる配置で、かかとKを支える足支持部材29が設けられている。
このように、第1規制部19a,19bを上記の構成とすることで、第1マッサージ部材11a,11bの基端とケース体2の底面との空間を最小にすることができる。これにより、ケース体2の高さを低くする、すなわち下肢用マッサージ機1をコンパクトにすることができる。また、凹部6を設けているので、足裏マッサージローラ12とケース体2の干渉を回避することができる。
第1規制部19a,19bは、見える位置に備えられているので、規制ピン20a,20bや規制溝21a,21bが損耗した際に、容易に交換することができる。
さて、図2〜図10に示すように、本実施形態の垂直マッサージ機構30は、ふくらはぎLに対して、外側及び内側から押すように挟み込むマッサージ動作を付与する一対の第2マッサージ部材31a,31bと、これら第2マッサージ部材31a,31bへ駆動機構22から出力された回転駆動力を伝達する第2回転軸32と、第2回転軸32の回転駆動力を、左右一対の第2マッサージ部材31a,31bによるふくらはぎLへの挟み込みマッサージ動作に変換する第2変換部33a,33bと、を有するものとなっている。
第2マッサージ部材31a,31bは、ふくらはぎLを挟んで対面するように構成され、使用者(身体)の左右の下肢に対応させるように一対設けられている。
第2マッサージ部材31a,31bは、第2回転軸32に対して、前方に設けられ且つ上下方向にそれぞれ突出した板状の部材である。また、第2マッサージ部材31a,31bは、先端側が前方に大きく突出し、且つ、回り込んだ形状となっている。
例えば、内側の第2マッサージ部材31aは、先端側が前方に突出すると共に、外方向に回り込んだ形状となっている。一方、外側の第2マッサージ部材31bは、先端側が前方に突出すると共に、内方向に回り込んだ形状となっている。
つまり、第2マッサージ部材31a,31bは、当接するふくらはぎLの形状に沿うように、回り込んだ湾曲状に形成されている。言い換えれば、第2マッサージ部材31a,31bは、ふくらはぎLを前側の脛から側方へと包み込むような形状に形成されている。
すなわち、一対の第2マッサージ部材31a,31bは、ふくらはぎLに向く配置とされ、前後方向の長さが、ふくらはぎLの後側より後方へ超えると共に、脛から前方へ超える程度に突出する板状に形成されている。また、第2マッサージ部材31a,31b上下方向の長さについては、膝下から踝までの長さに相当する長さであるとよい。
第2回転軸32は、軸心が水平方向を向くように配備され且つ、軸受(ベアリング)を介して、支持フレーム8a,8bにより支持されている。この第2回転軸32は、第2マッサージ部材31a,31bの基端側を左右方向に亘って、貫通するように設けられている。
図5、図6、図10に示すように、第2変換部33a,33bは、第2回転軸32が中心部を貫通し且つ、外周縁が第2回転軸32に対して傾斜状に設けられたカム面35a,35bを有する第2傾斜ボス部34a,34bと、左右一対の第2マッサージ部材31a,31bの基端に設けられていて第2傾斜ボス部34a,34bの外周縁に嵌り込む第2環状嵌合部36a,36bと、第2マッサージ部材31a,31bが第2回転軸32との同伴回転することを規制する第2規制部37a,37bとを有していて、回転駆動力を左右一対の第2マッサージ部材31a,31bの近接離反動作に変換する。
第2傾斜ボス部34a,34bは、第2回転軸32に回転自在に取り付けられていて、第2回転軸32の軸心に対して傾斜回転する。第2環状嵌合部36a,36bは、第2マッサージ部材31a,31bの基端部に形成されていて、第2傾斜ボス部34a,34bを外嵌する。第2マッサージ部材31a,31bは、第2傾斜ボス部34a,34bの傾斜回転により、揺動運動をする。
第2規制部37a,37bは、第2マッサージ部材31a,31bの基端側に設けられたピン部材38a,38bと、ピン部材38a,38bの対面する位置に設けられ、且つ当該ピン部材38a,38bが摺動自在に嵌り込む規制溝39a,39bと、を有していて、ケース体2の後側壁面側に設けられている。
本実施形態においては、ピン部材38a,38bを、第2マッサージ部材31a,31bの基端側から、後方向に突設させている。つまり、後方向を向くピン部材38a,38bは、前方向を向く第2マッサージ部材31a,31bと、反対方向を向くもの(第2環状嵌合部36a,36bを挟んで対面する位置)となっている。
言い換えれば、ピン部材38a,38bが向く方向と、第2マッサージ部材31a,31bが向く方向は、略同一直線上(水平方向)となっている。
カム面35aを有する第2傾斜ボス部34aと、カム面35bを有する第2傾斜ボス部34bは、平面視で逆V字状(回転する向きによってはV字状)となるように、互いに傾斜している。つまり、互いに向かい合う第2マッサージ部材31a,31bは、それぞれの前端側が重なり合うように倒れこんで、近接することとなる。この第2マッサージ部材31a,31bの倒れ込みにより、ふくらはぎLに対して挟み込みマッサージを付与することが可能となる。
回転駆動力が第2回転軸32に伝達されると、その第2回転軸32を外嵌する各第2変換部33a,33bが、回転駆動力を揺動動作に変換して、各第2マッサージ部材31a,31bに伝達する。これにより、一対の第2マッサージ部材31a,31bは、近接離反動作して、ふくらはぎLへの挟み込みマッサージ動作を付与する。
さらに、垂直マッサージ機構30には、ふくらはぎLの後面に対して、押圧マッサージ動作を付与する後面マッサージ部材50が備えられている。
後面マッサージ部材50は、軸心が左右方向を向く回転自在のローラであって、第2回転軸32に串刺し状に貫通して取り付けられている。この後面マッサージ部材50は、第2回転軸32と同心又は僅かに偏心した外周面を有していて、ふくらはぎLの後面に対して面接触することのできるものとなっている。また、後面マッサージ部材50は、左右一対の第2マッサージ部材31a,31bに挟まれる位置に配備されている。
このように、第2マッサージ部材31a,31bと後面マッサージ部材50とを一組として、この組み合わせがケース体2の左右の第2施療凹部4に対応するように合計二組、備えられている。
左右一対の第2マッサージ部材31a,31b近接離反する揺動動作をすることにより、ふくらはぎLの前面から側面にかけて、効果的な挟み込みマッサージが付与される。また、後面マッサージ部材50が回転動作をすることにより、ふくらはぎLの後面に効果的な押圧マッサージが付与される。
さて、この垂直マッサージ機構30は、水平マッサージ機構10と連動するものとされている。垂直マッサージ機構30においては、水平マッサージ機構10に配備されている一対の前記第1マッサージ部材11a,11bが、足部Fに対してマッサージ動作を付与した後に、一対の第2マッサージ部材31a,31bが遅れて、ふくらはぎLに対してマッサージ動作を付与する遅延マッサージ動作を行う構成されている。
すなわち、垂直マッサージ機構30は、一対の第1マッサージ部材11a,11bが互いに近接離反した後に、一対の第2マッサージ部材31a,31bが、互いに近接離反するような遅延揺動動作を行う構成されている。
つまり、一対の第1マッサージ部材11a,11bが互いに近接して、上端側が最も狭くなった後に離反したときに、一対の第2マッサージ部材31a,31bが互いに近接して、前端側が最も狭くなる構成である。
第2変換部33a,33bが、第1変換部15a,15bの第1マッサージ部材11a,11bへの変換動作に対して、第2マッサージ部材31a,31bへの揺動動作に遅れて変換する遅延変換動作を行う構成とされている。
詳しくは、第1マッサージ部材11a,11bが、第1変換部15a,15bの変換動作により、長手方向中途部(上端側)を互いに近接させて、足の甲Cあたりを側方から押し込むように挟み込むとき、第2マッサージ部材31a,31bは、第2変換部33a,33bの変換動作により、下端を互いに近接させて、ふくらはぎLの下側を側方から挟み込む動作を行い始める。
その後、第1マッサージ部材11a,11bが、長手方向中途部(上端側)を離反させると共に、後端を互いに近接させて、かかとKを側方から押し込むように挟み込むと、第2マッサージ部材31a,31bは、上下方向中途部(前端側)を互いに近接させて、ふくらはぎLの上下方向中途部から上部に掛けての部位を、側方から挟み込む。
このように、本実施形態の第2マッサージ部材31a,31bは、第1マッサージ部材11a,11bの揺動位相に対して、遅れる揺動位相とされている。
好ましくは、第2傾斜ボス部34a,34bの回転位相が、第1傾斜ボス部16a,16bの回転位相に対して、15°〜90°の位相差とされているとよい。なお、本実施形態においては、第2傾斜ボス部34aと第2傾斜ボス部34bは、第1傾斜ボス部16aと第1傾斜ボス部16bに対して、約90°の位相差としている。
また、第2傾斜ボス部34aと第2傾斜ボス部34bの位相差については、使用者が実施したい下肢の施療部の部位(足部F・ふくらはぎLなど)に応じることができるように、変更可能としていてもよい。
次に、上記した水平マッサージ機構10及び垂直マッサージ機構30の動作状況について、図11、図12を参照しながら説明する。
なお、電源スイッチ又は運転操作スイッチがオフの状態にあるとき、第1マッサージ部材11a,11bの先端が互いに近接し、後端が離反した状態とする。
使用者の左右の足部Fが、水平マッサージ機構10の一対の第1マッサージ部材11a,11bの間に、それぞれ嵌め入れられると共に、左右のふくらはぎLが、垂直マッサージ機構30の一対の第2マッサージ部材31a,31bの間に、それぞれ嵌め入れられて、電源スイッチ又は運転操作スイッチをオン操作すると、駆動機構22の駆動モータ23が作動する。すると、回転駆動軸23aから出力された回転駆動力は、減速ギアボックス24に入力されて所定の速度に減速される。
減速ギアボックス24では、減速した回転駆動力を、水平マッサージ機構10へ入力する動力と、垂直マッサージ機構30へ入力する動力とに振り分けて、伝達軸25により、第1ギアボックス26及び第2ギアボックス27に伝達する。
第1ギアボックス26では、伝達軸25により入力された回転駆動力が、第1回転軸14に伝達されて、第1回転軸14は回転を始める。また、第2ギアボックス27では、伝達軸25により入力された回転駆動力が、第2回転軸32に伝達されて、第2回転軸32は回転を始める。
図11、図12の(1)に示すように、水平マッサージ機構10においては、第1回転軸14の回転及び第1変換部15a,15bの変換動作によって、一対の第1マッサージ部材11a,11bの先端が互いに近接し、足先S(つま先)を側方から押し込むように挟み込む。このとき、第1マッサージ部材11a,11bの長手方向中途部と後端は離反した状態にある。また、規制溝21a,21b内を摺動する規制ピン20a,20bは、軸心が下肢用マッサージ機1の前側において、互いに交差するような方向(内方向)を向く(図12の(1)の一点鎖線参照)。
一方、垂直マッサージ機構30においては、一対の第2マッサージ部材31a,31bの前端は少し離れた状態である。つまり、一対の第2マッサージ部材31a,31bは、ふくらはぎLを側方から挟み込む手前の状態である。
続いて、図11、図12の(2)に示すように、一対の第1マッサージ部材11a,11bの長手方向中途部が互いに近接し、足の甲Cあたりを側方から押し込むように挟み込む。一対の第1マッサージ部材11a,11bは、正面視で、上方が尖った逆V字の状態となっている(図11の(2)一点鎖線参照)。つまり、一対の第1マッサージ部材11a,11bは、互いに近接して、上端の間隔が最も狭い状態となっている(図11の(2)の矢印参照)。
なおこの後、第1マッサージ部材11a,11bの先端は離反してゆくと共に、後端が近接してゆく。また、規制溝21a,21b内を摺動する規制ピン20a,20bは、互いの軸心は略平行となっている(図12の(2)の一点鎖線参照)。
一方、垂直マッサージ機構30においては、第2回転軸32の回転及び第2変換部33a,33bの変換動作によって、一対の第2マッサージ部材31a,31bの下端が互いに近接し始め、ふくらはぎLの下側を側方から挟み込む動作を行い始める。
つまり、一対の第2マッサージ部材31a,31bは、互いに近接して、下端の間隔が狭くなりつつある状態である。
さらに続いて、図11、図12の(3)に示すように、一対の第1マッサージ部材11a,11bの後端が互いに近接し、かかとKを側方から押し込むように挟み込む。このとき、第1マッサージ部材11a,11bの長手方向中途部(上端側)は離反してゆく。なお、先端は離反した状態にある。
また、規制溝21a,21b内を摺動する規制ピン20a,20bは、軸心が下肢用マッサージ機1の前側において互いが放射するような方向(外方向)を向く(図12の(3)の一点鎖線参照)。
このとき、垂直マッサージ機構30においては、第2回転軸32の回転及び第2変換部33a,33bの変換動作によって、一対の第2マッサージ部材31a,31bの前端が近接し、ふくらはぎLを側方から、押し込むように挟み込む。
詳しくは、第2マッサージ部材31a,31bは、上下方向中途部(前端側)を下方から上方へと互いに近接させて、ふくらはぎLの上下方向中途部から上部に掛けての部位を、下方から上方に押し上げるように、側方から挟み込む。
一対の第2マッサージ部材31a,31bは、平面視で、前方が尖ったV字の状態となっている(図12の(3)一点鎖線参照)。つまり、一対の第2マッサージ部材31a,31bは、互いに近接して、前端の間隔が最も狭い状態となっている(図11の(3)の矢印参照)。
以上より、本実施形態の第2マッサージ部材31a,31bは、第1マッサージ部材11a,11bと連動するものの、揺動動作のタイミングは異なるものとなっている。
本実施形態においては、水平マッサージ機構10が、足先S(つま先)〜足の甲C〜かかとKの順に連続して、押し込むように挟み込むと共に、垂直マッサージ機構30は、水平マッサージ機構10がかかとKを挟み込むタイミングのときに、ふくらはぎLを下方から上方へと押し上げるように挟み込む。
つまり、本実施形態の下肢用マッサージ機1は、足先S(つま先)〜足の甲C〜かかとK〜ふくらはぎLの下方〜ふくらはぎLの上方の順に連続して、押し込むように挟み込むことができる。
本発明によれば、対向配置された一対の第2マッサージ部材31a,31bの揺動動作を、一対の第1マッサージ部材11a,11bの揺動動作より遅らせる、すなわち揺動動作のタイミングを異ならせることで、足先SからふくらはぎLの上方に向かって、下肢を挟み込んで押圧するマッサージ動作を滑らかにすることができる。
すなわち、この水平マッサージ機構10及び垂直マッサージ機構30の動作により、本発明の下肢用マッサージ機1は、血流を下肢上方(足部Fの足先S〜ふくらはぎL〜さらに上方の腿部)へと押し上げることができるので、下肢の血行を促進させてむくみなどを解消させるといった、足先からふくらはぎにかけての下肢に対して効果的なマッサージ感を付与することができる。
言い換えれば、本発明の下肢用マッサージ機1は、施術者が使用者の足先SからふくらはぎL(下肢の下方から上方)へと指圧しながら押し上げるマッサージの類似したマッサージ効果を付与することが可能となる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
例えば、下肢へ付与するマッサージ動作の強弱やリズムを変更することができるように、第2傾斜ボス部34a,34bの回転位相と、第1傾斜ボス部16a,16bの回転位相の位相差を切り変える制御をする制御部を備えておくとよい。
具体的には、制御部が第2回転軸32の回転速度を調整して、第2傾斜ボス部34a,34bの回転位相と、第1傾斜ボス部16a,16bの回転位相差を切り換えることで、第1マッサージ部材11a,11bの1回の揺動動作の間に、第2マッサージ部材31a,31bの2回の揺動動作を行うなどといった、一対の第2マッサージ部材31a,31bの揺動動作を、一対の第1マッサージ部材11a,11bの揺動動作より、多くしたり少なくしたりして、最適なマッサージ動作を下肢に付与するような構成としてもよい。
また、足の甲Cが高かったり、ふくらはぎLが大きかったりといった下肢の形状(大きさ)には個人差があるので、内部に距離センサや荷重センサなどの検出部を備えておくとよい。
例えば、第2マッサージ部材31a,31bに挿入されたときに、ふくらはぎLの張りなどを検出部を用いて測定し、ふくらはぎLが張っている場合、制御部が第2回転軸32の回転速度を調整して、第2傾斜ボス部34a,34bの回転位相と、第1傾斜ボス部16a,16bの回転位相の位相差を切り変えて、通常より強めにマッサージ動作をふくらはぎLに対して付与するような構成としてもよい。
本発明においては、第1規制部19a,19bを除く水平マッサージ機構10、及び、垂直マッサージ機構30の基本的な装置構成については、特に限定はしない。つまり、水平マッサージ機構10、垂直マッサージ機構30としては、様々なものが採用可能である。また、本実施形態の下肢用マッサージ機1においては、ケース体2を立てた状態と仰向け(前面を上向き)にして寝かせた状態に使用する向きを任意に変更することができる。
1 下肢用マッサージ機
2 ケース体
3 第1施療凹部
4 第2施療凹部
5 内張材
6 凹部
7a 支持部材(両端部)
7b 支持部材(中央)
8a 支持フレーム(両端部)
8b 支持フレーム(中央)
9a 支持部(両端部)
9b 支持部(中央)
10 水平マッサージ機構
11a 第1マッサージ部材(内側)
11b 第1マッサージ部材(外側)
12 足裏マッサージ部材(足裏マッサージローラ)
13 施療子
14 第1回転軸
15a 第1変換部(内側)
15b 第1変換部(外側)
16a 第1傾斜ボス部(内側)
16b 第1傾斜ボス部(外側)
17a カム面
17b カム面
18a 第1環状嵌合部(内側)
18b 第1環状嵌合部(外側)
19a 第1規制部(内側)
19b 第1規制部(外側)
20a ピン部材(突起、内側)
20b ピン部材(突起、外側)
21a 規制溝(内側)
21b 規制溝(外側)
22 駆動機構
23 駆動モータ
23a 回転駆動軸
24 減速ギアボックス
25 伝達軸
26 第1ギアボックス
27 第2ギアボックス
28 足支持部材(足先)
29 足支持部材(かかと)
30 垂直マッサージ機構
31a 第2マッサージ部材(内側)
31b 第2マッサージ部材(外側)
32 第2回転軸
33a 第2変換部(内側)
33b 第2変換部(外側)
34a 第2傾斜ボス部(内側)
34b 第2傾斜ボス部(外側)
35a カム面
35b カム面
36a 第2環状嵌合部(内側)
36b 第2環状嵌合部(外側)
37a 第2規制部(内側)
37b 第2規制部(外側)
38a ピン部材
38b ピン部材
39a 規制溝
39b 規制溝
40 ベアリング
50 後面マッサージ部材
F 足部
S 足先
K かかと(踵)
L ふくらはぎ
U 足裏
T 土踏まず
C 足の甲

Claims (3)

  1. 一対の第1マッサージ部材を用いて、下肢のうち足部に対してマッサージ動作を付与する水平マッサージ機構と、一対の第2マッサージ部材を用いて、下肢のうちふくらはぎに対してマッサージ動作を付与する垂直マッサージ機構と、前記水平マッサージ機構及び前記垂直マッサージ機構を駆動する駆動機構と、を有する下肢用マッサージ機において、
    前記垂直マッサージ機構は、前記水平マッサージ機構と連動するものとされていて、
    一対の前記第1マッサージ部材が、前記足部に対してマッサージ動作を付与した後に、一対の前記第2マッサージ部材が遅れて、前記ふくらはぎに対してマッサージ動作を付与する遅延マッサージ動作を行うように構成されていて、
    前記駆動機構には、駆動モータが一つ備えられていて、
    前記水平マッサージ機構は、前記駆動機構から出力される回転駆動力を伝達する第1回転軸と、前記第1回転軸の回転駆動力を、前記第1マッサージ部材の揺動動作に変換する第1変換部を有し、
    前記垂直マッサージ機構は、前記駆動機構から出力される回転駆動力を伝達する第2回転軸と、前記第2回転軸の回転駆動力を、前記第2マッサージ部材の揺動動作に変換する第2変換部を有し、
    前記第2変換部は、前記第1変換部の前記第1マッサージ部材への変換動作に対して、前記第2マッサージ部材への揺動動作に遅れて変換する遅延変換動作を行う構成とされていて、
    前記第1変換部は、第1回転軸に固定され、当該第1回転軸と一体回転する第1傾斜ボス部を有し、
    前記第2変換部は、第2回転軸に固定され、当該第2回転軸と一体回転する第2傾斜ボス部を有し、
    前記第2傾斜ボス部の回転位相は、前記第1傾斜ボス部の回転位相に対して、15°〜90°の位相差とされている
    ことを特徴とする下肢用マッサージ機。
  2. 一対の前記第1マッサージ部材が互いに近接離反した後に、一対の前記第2マッサージ部材が、互いに近接離反するような遅延揺動動作を行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の下肢用マッサージ機。
  3. 前記第2マッサージ部材は、前記第1マッサージ部材の揺動位相に対して、遅れる揺動位相とされている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の下肢用マッサージ機。
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